説明

固体撮像装置

【課題】低照度時の感度を向上させると共に、ダイナミックレンジを向上させる。
【解決手段】 基板50と、前記基板内に設けられ、入射した光に応じた光発生電荷を発生させる光電変換素子と、前記光電変換素子に隣接配置される変調トランジスタを構成する環状のゲート14と、前記環状のゲートの中央開口の前記基板表面に形成されるソース領域15と、前記ゲート下方の前記基板内に形成された高濃度領域であって、前記光電変換素子において発生した光発生電荷を保持して前記変調トランジスタの閾値を変化させる第2キャリアポケット19と、前記ゲート下方の前記基板内に形成された高濃度領域であって、少なくとも一部が前記第2キャリアポケットのいずれの部分よりも前記光電変換素子に隣接して形成され、前記光電変換素子からの光発生電荷を保持して前記変調トランジスタの閾値を変化させる第1キャリアポケット17と、前記第1キャリアポケットと前記第2キャリアポケットとの間に形成される電位障壁2とを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、高画質特性及び低消費電力特性を有する固体撮像装置に関する。
【背景技術】
【0002】
携帯電話などに搭載される固体撮像装置として、CCD(電荷結合素子)型のイメージセンサと、CMOS型のイメージセンサと、がある。CCD型のイメージセンサは画質に優れ、CMOS型のイメージセンサは消費電力が少なく、プロセスコストが低い。近年、高画質と低消費電力とを共に兼ね備えた閾値電圧変調方式のMOS型固体撮像装置が提案されている。閾値電圧変調方式のMOS型固体撮像装置については、例えば、特許文献1に開示されている。
【0003】
イメージセンサは、センサセルをマトリクス状に配列し、初期化、蓄積、読み出しの3つの状態を繰り返すことで、画像出力を得ている。特許文献1によって開示されたイメージセンサは、各単位画素が、蓄積を行うための受光ダイオードと、読み出しを行うためのトランジスタとを有している。
【0004】
特許文献1のイメージセンサは、基板上において、各単位画素毎に、受光ダイオードと光信号検出用MOSトランジスタとが隣接配置されている。このトランジスタのゲート電極はリング状に形成されており、ゲート電極の中央の開口部分に、ソース領域が形成されている。ゲート電極の周辺にはドレイン領域が形成されている。
【0005】
受光ダイオードの開口領域から入射した光によって発生した電荷(光発生電荷)は、ゲート電極下方のP型のウェル領域に転送されて、この部分に形成された第1キャリアポケットに蓄積される。第1キャリアポケットに蓄積された光発生電荷によってトランジスタの閾値電圧が変化する。これにより、入射光に対応した信号(画素信号)を、トランジスタのソース領域から取り出すことができるようになっている。
【0006】
なお、特許文献1の装置では、同一列に配列された単位画素の出力は、共通のソース線を介して取り出されるようになっている。トランジスタのゲートに印加する電圧をライン毎に制御することで、共通のソース線に接続された各単位画素のうち所定のラインの単位画素からの選択的な読み出しを可能にしている。即ち、読み出しを行う単位画素(選択画素)のトランジスタには比較的高いゲート電圧を印加し、他の読み出しを行わない単位画素(非選択画素)のトランジスタには比較的低いゲート電圧を印加する。高いゲート電圧を印加したトランジスタの出力の方が低いゲート電圧を印加したトランジスタの出力よりも高く、ソース線から選択画素の出力を得ることができる。
【特許文献1】特開2002−57315号公報
【特許文献2】特開2004−80189号公報
【非特許文献1】「CCD/CMOSイメージセンサの基礎と応用」(146頁〜,212頁〜)、米本和也著、2003. CQ出版
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、現在、一般的な固体撮像素子を用いたイメージセンサにおいては、ダイナミックレンジは概ね70dB程度である。人間の目や銀塩写真のネガフィルムで見られるような広いダイナミックレンジは得られていない。
【0008】
非特許文献1には、イメージセンサにおけるダイナミックレンジの拡大方法が提案されている。非特許文献1には、例えば代表的なダイナミックレンジ拡大方法として、対数変換型が提案されている。
【0009】
しかしながら、対数変換型のイメージセンサは、ダイナミックレンジを拡大することができる反面、十分なコントラストを得ることができず、また、カラー化が困難であるという欠点がある。また、対数変換をするために、画素内にトランジスタを付加しなくてはならず、画素サイズが大きくなってしまい、多画素化に対しては不利である。
【0010】
また、非特許文献1に記載されたデュアルサンプリングを利用した方法や多重露光を利用した方法では、高輝度の撮像と、低輝度の被写体の撮像タイミングがずれることによる画像の不自然さがある上、2重、3重と撮像枚数を増やすことによるダイナミックレンジ拡大は図られる一方で、撮像のフレームレートが低下してしまうという欠点を含んでいる。
【0011】
また、特許文献2においては、光電変換素子の非線形領域の出力を用いることにより、ダイナミックレンジを拡大する手法が採用されている。この手法は、画素に対して特別な配慮をする必要もなく、多重露光も不要であり、フレームレートを低下させることなくダイナミックレンジを拡大することができ、現実的である。
【0012】
しかしながら、特許文献2の方法では、光電変換素子の線形領域に比べて比較的狭い範囲の非線形領域を利用するのみであり、ダイナミックレンジを十分に拡大させることはできない。また、低照度時において、十分な感度を得ることができないという問題点があった。
【0013】
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであって、キャリアポケットを分割して形成することにより、低照度時の感度を向上させると共に、光のダイナミックレンジを大きくすることができる固体撮像装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明に係る固体撮像装置は、
基板と、
前記基板内に設けられ、入射した光に応じた光発生電荷を発生させる光電変換素子と、
前記光電変換素子に隣接配置される変調トランジスタを構成する環状のゲートと、
前記環状のゲートの中央開口の前記基板表面に形成されるソース領域と、
前記ゲート下方の前記基板内に形成された高濃度領域であって、前記光電変換素子において発生した光発生電荷を保持して前記変調トランジスタの閾値を変化させる第2キャリアポケットと、
前記ゲート下方の前記基板内に形成された高濃度領域であって、少なくとも一部が前記第2キャリアポケットのいずれの部分よりも前記光電変換素子に隣接して形成され、前記光電変換素子からの光発生電荷を保持して前記変調トランジスタの閾値を変化させる第1キャリアポケットと、
前記第1キャリアポケットと前記第2キャリアポケットとの間に形成される電位障壁とを含む。
【0015】
本発明の実施の形態によれば、光電変換素子は、入射した光に応じた光発生電荷を発生する。光電変換素子には変調トランジスタが隣接配置されており、変調トランジスタを構成する環状のゲートの中央開口には、ソース領域が形成される。ゲート下方には、少なくとも一部が光電変換素子に隣接した第1キャリアポケットが設けられる。これにより、光電変換素子からの光発生電荷は、先ず第1キャリアポケットに保持される。電位障壁によって、第1キャリアポケットの光発生電荷がオーバーフローするまでは第2キャリアポケットには光発生電荷は蓄積されない。従って、入射光量が比較的小さい範囲では、第1キャリアポケットに基づく閾値変調が行われて、入射光量に応じた変調出力が得られる。第1キャリアポケットから光発生電荷がオーバーフローすると、オーバーフローした光発生電荷は第2キャリアポケットに蓄積される。これにより、以後、第2キャリアポケットに基づく閾値変調が行われて、入射光量に応じた変調出力が得られる。第1キャリアポケット及び第2キャリアポケットの特性を適宜設定することによって、所望の出力特性の変調出力を得ることができる。
【0016】
また、前記第1キャリアポケットは、前記第2キャリアポケットよりも容量が小さい。
【0017】
本発明の実施の形態によれば、第1キャリアポケットは少ない入射光量の変化で大きな変調出力を得ることができ、低照度時においてもリニアリティに優れた高感度出力を得ることができる。また、第2キャリアポケットは大きな入射光量に対してもリニアリティに優れた変調出力を得ることができ、ダイナミックレンジを拡大することができる。
【0018】
また、前記第1キャリアポケットは、前記第2キャリアポケットよりも専有面積が小さい。
【0019】
本発明の実施の形態によれば、第1キャリアポケットによる基板変調によって高感度出力を得、第2キャリアポケットによる基板変調によって高ダイナミックレンジを得ることができる。
【0020】
また、前記第2キャリアポケットは、前記第1キャリアポケットからオーバーフローした光発生電荷を保持する。
【0021】
本発明の実施の形態によれば、第2キャリアポケットは第1キャリアポケットがオーバーフローした光発生電荷を保持するので、第1キャリアポケットによる変調特性と第2キャリアポケットによる変調特性とを別々に制御可能であり、所望の変調特性を得ることができる。
【0022】
また、本発明に係る固体撮像装置は、前記変調トランジスタの出力を前記第1キャリアポケットと第2キャリアポケットとの特性に応じて補正する補正手段を更に具備する。
【0023】
本発明の実施の形態によれば、入射光量に応じて変調出力の特性が異なる場合でも、入射光量に比例した出力を得ることができる。
【0024】
また、前記補正手段は、第1キャリアポケットに基づく入射光量と出力との関係及び第2キャリアポケットに基づく入射光量と出力との関係に応じて、前記変調トランジスタの出力を補正する。
【0025】
本発明の実施の形態によれば、第1キャリアポケットに基づく特性と第2キャリアポケットに基づく特性に応じて、変調トランジスタの出力を簡単に補正することができ、高感度で、高ダイナミックレンジの入射光量に比例した出力を得ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について詳細に説明する。図1は本発明の第1の実施の形態に係る固体撮像装置の1センサセルの平面形状を示す平面図であり、図2はセンサセル11の断面構造を示す模式的断面図である。図2は図1のA−A’線の断面構造を示している。
【0027】
本実施の形態における固体撮像装置は、単位画素であるセンサセルがマトリクス状に配列されて構成されたセンサセルアレイを有している。各センサセルは、入射光に応じて発生させた光発生電荷を収集・蓄積し、蓄積した光発生電荷に基づくレベルの画素信号を出力する。センサセルをマトリクス状に配列することで1画面の画像信号が得られる。
【0028】
図1及び図2に示すセンサセル11は、半導体基板上に半導体プロセスによって構成されている。センサセル11は、フォトダイオード形成領域12において、入射光に応じて光発生電荷を発生させるフォトダイオードが形成されている。また、センサセル11は、このフォトダイオード形成領域12に隣接して、光発生電荷に応じた画素信号を出力するための変調トランジスタTMの形成領域(変調トランジスタ形成領域)が設けられる。
【0029】
<各センサセルの断面構造>
先ず、図2を参照してセンサセル11の断面構造を詳細に説明する。本実施の形態は光発生電荷として正孔を用いる例を示している。光発生電荷として電子を用いる場合でも同様に構成可能である。
【0030】
各セルは、フォトダイオード形成領域と変調トランジスタ形成領域とを有している。P型基板50の全域にN型ウェル51,52が形成されている。フォトダイオード形成領域のN型ウェル51上には、P型の収集ウェル53が形成されている。収集ウェル53上の基板表面側には、ピニング層であるN型の拡散層55が形成されている。N型ウェル51は基板の比較的深い位置まで形成されている。
【0031】
一方、変調トランジスタTM形成領域においては、N型ウェル52は基板50の比較的浅い位置までに制限される。N型ウェル52上には、P型の変調用ウェル54が形成されている。本実施の形態においては、変調用ウェル54内には、2つに分割された第1キャリアポケット17及び第2キャリアポケット19が形成されている。第1キャリアポケット17及び第2キャリアポケット19は、P+拡散による比較的濃い濃度の拡散層である。基板表面の変調トランジスタ形成領域には、環状のリングゲート14が形成されている。図1の例ではリングゲート14は平面的には8角形状に形成されている。
【0032】
リングゲート14の中央開口57の基板表面にはN+拡散層が形成されてソース領域15を構成する。また、リングゲート14の周囲の基板表面にはN型拡散層が形成されてドレイン領域13を構成する。
【0033】
リングゲート14下の基板表面にはチャネルを構成するN型の拡散層56が形成され、N型拡散層56はソース領域15とドレイン領域13とに電気的に接続される。このように、変調トランジスタTMとしては、例えば、NチャネルディプレッションMOSトランジスタが用いられる。
【0034】
ドレイン領域13、ウェル51、ウェル52及び拡散層55がドレイン電圧の印加によって正の電位にバイアスされることによって、フォトダイオードの開口領域下方においては、拡散層55と収集ウェル53との境界面、ウェル51と収集ウェル53の境界面から空乏層が収集ウェル53の全体およびその周囲に広がる。空乏領域において、開口領域を介して入射した光による光発生電荷が生じる。そして、発生した光発生電荷は収集ウェル53に収集され、更に変調用ウェル54に転送されて第1キャリアポケット17及び第2キャリアポケット19に保持される。
【0035】
第1キャリアポケット17及び第2キャリアポケット19相互間には、電位障壁20が形成される。第1キャリアポケット17及び第2キャリアポケット19のポテンシャルは、光発生電荷が蓄積されることで変化する。これにより、基板バイアスが変化して、変調トランジスタの閾値を変化させる。
【0036】
第1キャリアポケット17は、第2キャリアポケット19よりもフォトダイオード形成領域側に形成されており、フォトダイオード形成領域側からの光発生電荷は、先ず第1キャリアポケット17に蓄積されるようになっている。第1キャリアポケット17に保持される光発生電荷が電位障壁20を超えてオーバーフローすると、次に、光発生電荷は第2キャリアポケット19に蓄積されるようになっている。
【0037】
即ち、変調トランジスタは、第1キャリアポケット17 によって閾値変調される領域(以下、高感度領域という)と、第2キャリアポケット19によって閾値変調される領域(以下、高ダイナミック領域という)とに分けて駆動される。こうして、変調トランジスタTMのソース電位は、変調用ウェル54に転送された電荷の量、即ち、フォトダイオードPDへの入射光に応じたものとなる。
【0038】
<装置全体の回路構成>
図3はセンサセル11をマトリクス状に配置して構成したセンサセルアレイを用いた固体撮像装置全体の回路構成を等価回路によって示す回路ブロック図である。
【0039】
図3に示すように、図1のセンサセル11をマトリクス状に配置してセンサセルアレイ62が構成される。本実施の形態における固体撮像装置61は、センサセルアレイ62とセンサセルアレイ62中の各センサセル11を駆動する回路63〜65とを有している。センサセルアレイ62は、例えば、640×3×480のセル11と、オプティカルブラック(OB)のための領域(OB領域)を含む。OB領域を含めると、センサセルアレイ62は例えば712×500のセル11で構成される。
【0040】
図1のフォトダイオード形成領域12に構成されるフォトダイオードは、図3におけるフォトダイオードPDに相当する。また、センサセル11の変調トランジスタ形成領域(図2参照)に構成される変調トランジスタは、図3において変調トランジスタTMで示している。
【0041】
上述したように、各センサセル11は、光電変換を行うフォトダイオードPDと、光信号を検出して読み出すための変調トランジスタTMとを含む。フォトダイオードPDは入射光に応じた電荷(光発生電荷)を生じさせ、生じた電荷は収集ウェル53(図3では接続点PDWに相当)を介して変調トランジスタTMの閾値変調用の変調用ウェル54(図3では接続点TMWに相当)内の第1キャリアポケット17及び第2キャリアポケット19に転送されて保持される。
【0042】
変調トランジスタTMは、第1キャリアポケット17及び第2キャリアポケット19に光発生電荷が保持されることで、夫々高感度領域と高ダイナミック領域とにおいてバックゲートバイアスが変化したことと等価となり、第1キャリアポケット17及び第2キャリアポケット19内の電荷量に応じてチャネルの閾値電圧が夫々変化する。これにより、変調トランジスタTMのソース電圧は、第1キャリアポケット17及び第2キャリアポケット19内の電荷に応じたもの、即ち、フォトダイオードPDの入射光の明るさに対応したものとなる。
【0043】
このように各セル11は、変調トランジスタTMのリングゲート14、ソース領域15及びドレイン領域13に駆動信号が印加されることで、蓄積、転送、読み出し及びクリア等の動作を呈する。セル11の各部には図3に示すように、垂直駆動走査回路63、ドレイン駆動回路64及び水平駆動走査回路65から信号が供給されるようになっている。垂直駆動走査回路63は、各行のゲート線67に走査信号を供給し、ドレイン駆動回路64は各列のドレイン領域13にコンタクト部18を介してドレイン電圧を印加する。また、水平駆動走査回路65は、各ソース線66に接続されたスイッチ68に駆動信号を供給する。
【0044】
各セル11は、センサセルアレイ62に水平方向に配列された複数のソース線66と垂直方向に配列された複数のゲート線67との交点に対応して設けられている。水平方向に配列された各ラインの各セル11は、変調トランジスタTMのリングゲート14が共通のゲート線67に接続され、垂直方向に配列された各列の各セル11は、変調トランジスタTMのソース領域15がコンタクト部16を介して共通のソース線66に接続される。
【0045】
複数のゲート線67の1つにオン信号(選択ゲート電圧)を供給することで、オン信号が供給されたゲート線67に共通接続された各セルが同時に選択されて、これらの選択されたセルの各ソース領域15から各ソース線66を介して画素信号が出力される。垂直駆動走査回路63は1フレーム期間においてゲート線67にオン信号を順次シフトさせながら供給する。オン信号が供給されたラインの各セルからの画素信号が1ライン分同時に各ソース線66から読み出されて各スイッチ68に供給される。1ライン分の画素信号は水平駆動走査回路65によって、スイッチ68から画素毎に順次出力(ライン出力)される。
【0046】
各ソース線66に接続されたスイッチ68は、共通の定電流源(負荷回路)69を介して映像信号出力端子70に接続されている。各センサセル11の変調トランジスタTMのソース領域15は定電流源69に接続されることになり、センサセル11のソースフォロワ回路が構成される。
【0047】
本実施の形態においては、水平駆動走査回路65の出力は補正回路71に供給されるようになっている。第1キャリアポケット17と第2キャリアポケット19との特性に応じて、高感度領域と高ダイナミック領域とにおける変調トランジスタの出力特性が異なる。例えば、第1キャリアポケット17と第2キャリアポケット19とのポテンシャルが同様である場合には、第1キャリアポケット17と第2キャリアポケット19との容量は面積に応じたものとなり、容量に応じて感度が異なる。即ち、この場合には、高感度領域と高ダイナミック領域とは、入射光量に対する出力の傾斜が異なることになる。
【0048】
本実施の形態においては、第2キャリアポケット19には、第1キャリアポケット17がオーバーフローした後に光発生電荷が蓄積されるようになっている。従って、第1キャリアポケット17の光発生電荷がオーバーフローするまでの入射光量の範囲(以下、高感度範囲という)は、第1キャリアポケット17に基づく特性で水平駆動走査回路65から出力が発生する。また、第1キャリアポケット17の光発生電荷がオーバーフローした以後の入射光量の範囲(以下、高ダイナミック範囲という)には、第2キャリアポケット17に基づく特性に応じて水平駆動走査回路65から出力が発生する。
【0049】
特性設定部72は、高感度範囲における入射光と画素信号レベルとの関係、高ダイナミック範囲における入射光と画素信号レベルとの関係を示す補正制御信号を補正回路71に出力するようになっている。補正回路71は、特性設定部72からの補正制御信号に基づいて、水平駆動走査回路65の出力を補正して出力することで、高感度範囲から高ダイナミック範囲までの全範囲において、出力のリニアリティを確保するようになっている。
【0050】
<センサセルの平面形状>
次に、センサセル11の平面形状について説明する。図1の平面図に示すように、単位画素であるセンサセル11内に、フォトダイオード形成領域12と変調トランジスタTMの形成領域とが隣接して設けられている。上述したように、変調トランジスタTMとしては、例えば、NチャネルディプレッションMOSトランジスタが用いられる。図1は変調トランジスタのリングゲート14が8角形状の例を示している。
【0051】
フォトダイオードPD形成領域においては、基板50の表面に配線層を形成する工程において、光を透過する開口領域が形成される。基板50表面の比較的浅い位置には前記開口領域よりも広い領域にP型のウェルであり、光電変換素子によって発生した光発生電荷を収集する収集ウェル53が形成されている。開口領域下のN型ウェル51及び収集ウェル53によってフォトダイオード形成領域12が構成される。
【0052】
フォトダイオード形成領域12に隣接して、8角形状のリングゲート14が配置される。リングゲート14下方の基板の比較的浅い位置には、変調用ウェル54が形成される。この変調用ウェル54は、収集ウェル53と略連続的に形成されており、収集ウェル53において収集された光発生電荷が変調用ウェル54に転送されるようになっている。なお、図2の例では、収集ウェル53と変調用ウェル54とは、一体的に形成されているが、別々に形成してもよい。
【0053】
リングゲート14の中央の開口部分の基板50表面近傍領域には、高濃度N型領域であるソース領域15が形成されている。リングゲート14の周囲にはN型のドレイン領域13が形成されている。ドレイン領域13の所定位置には、基板50表面近傍にN+層のコンタクト部18が形成される。
【0054】
変調用ウェル54は変調トランジスタのチャネルの閾値電圧を制御するものである。変調用ウェル54内には、リングゲート14の下方にP型の高濃度領域である第1キャリアポケット17及び第2キャリアポケット19が形成されている。第1キャリアポケット17と第2キャリアポケット19とは、8角形の環状の一部をなし、第1キャリアポケット17は第2キャリアポケット19に比べて、十分に小さい面積に形成される。また、第1キャリアポケット17は、リングゲート14のフォトダイオード形成領域12に隣接して形成され、第2キャリアポケット19は第1キャリアポケット17のいずれの部分よりもフォトダイオード形成領域12からの距離が大きい位置に形成される。
【0055】
なお、電位障壁20によってポテンシャル的に分割されていることから、第1キャリアポケット17のいずれかの部分が第2キャリアポケット19よりもフォトダイオード形成領域12に隣接していればよい。これにより、光発生電荷は第2キャリアポケット19よりも先に第1キャリアポケット17に蓄積されて充満することになる。
【0056】
図1の例では、8角形状のリングゲート14の一辺とフォトダイオード形成領域12の一辺とが対向しており、第1キャリアポケット17は、この対向した一辺に沿って直線上に形成されている。第1キャリアポケット17の両端に隣接して電位障壁20が形成され、第2キャリアポケット19の両端と第1キャリアポケット17の両端とは、2カ所において電位障壁20を介して隣接配置される。
【0057】
平面的には、第1キャリアポケット17と第2キャリアポケット19とによって、略ソース領域15が囲まれ、ドレイン領域13からソース領域15への表面チャネル電流は各位置において下方に形成された第1キャリアポケット17と第2キャリアポケット19とに基づいて制御される。第1キャリアポケット17は、面積が比較的小さく、保持する光発生電荷の変化量に比べてポテンシャルの変化が大きく、低照度時から十分な変調出力を得る高感度領域を構成する。一方、第2キャリアポケット19は、面積が比較的大きく、光発生電荷の保持容量が十分に大きく、光のダイナミックレンジを十分に向上させる高ダイナミック領域を構成する。
【0058】
なお、図1においては変調トランジスタTMがリングゲート14等の構成要素が平面的には8角形状を有する例について説明した。変調トランジスタのこのような平面形状は特に限定されるものではなく、任意の多角形状を採用することができる。例えば、図4は変調トランジスタの各部が4角形状を有する場合の例を示している。
【0059】
図4のセンサセル1は、リングゲート4が4角形である点、及び各部がリングゲート4の形状に沿った形状となる点を除いて、図1のセンサセル11と同様の構成である。即ち、図4中のフォトダイオード形成領域2、ドレイン領域3、リングゲート4、ソース領域5、コンタクト部6,8、第1キャリアポケット7、第2キャリアポケット9及び電位障壁10は、夫々図1中のフォトダイオード形成領域12、ドレイン領域13、リングゲート14、ソース領域15、コンタクト部16,18、第1キャリアポケット17、第2キャリアポケット19及び電位障壁20と同一の機能を有するものである。また、図4のセンサセル1についても、図4のA−A’線で切断した断面形状は図2と同様である。
【0060】
従って、本実施の形態に係る固体撮像装置としては、図3に示すように、図1のセンサセル11だけでなく、図4のセンサセル1を採用してもよい。
【0061】
<動作>
次に、このように構成された実施の形態の作用について図5及び図6を参照して説明する。図5は図2のB−B’線の位置におけるホールを基準としたポテンシャルを示す説明図であり、図5(a)乃至(c)は夫々入射光量が少ない場合、高感度範囲である場合、又は高ダイナミック範囲である場合を示している。また、図6は横軸に光強度をとり縦軸に画素信号のレベルをとって、入射光の光強度と出力との関係を示すグラフである。
【0062】
変調トランジスタTMのリングゲート14に低いゲート電圧を印加し、ドレイン領域13にトランジスタの動作に必要な例えば約2〜4Vの電圧(VDD)を印加する。これにより、収集ウェル53およびその周囲が空乏化する。また、ドレイン領域13とソース領域15との間に電界が生じる。
【0063】
フォトダイオード形成領域12に入射した光が、空乏化したN型ウェル51に入射することで、電子−正孔対(光発生電荷)が生じる。P型の収集ウェル53は高濃度のP型不純物が導入されてポテンシャルが低くなっており、N型ウェル51に発生した光発生電荷は収集ウェル53に収集される。更に、光発生電荷は収集ウェル53から変調トランジスタ形成領域内の変調用ウェル54に転送される。
【0064】
トランジスタ形成領域には、高濃度拡散層である第1キャリアポケット17及び第2キャリアポケット19が形成されている。しかし、フォトダイオード形成領域に対向して近接する部分には第1キャリアポケット17が形成されており、収集ウェル53から変調用ウェル54側に転送された光発生電荷は、先ず第1キャリアポケット17に蓄積される。
【0065】
図5(a)に示すように、第1キャリアポケット17は、基板深さ方向にはN型ウェル52の高いポテンシャルに比べて十分に低いポテンシャルとなっており、収集ウェル53から転送されたホール(図5の黒丸)を順次蓄積する。また、第2キャリアポケット19と第1キャリアポケット17との間には、十分に高いポテンシャルの電位障壁20が設けられており、基板水平方向においても、入射光量が高感度範囲内である場合には、第1キャリアポケット17に転送された光発生電荷が、第2キャリアポケット19側に流れ出すことはない。
【0066】
第1キャリアポケット17は、光発生電荷が蓄積されることで、ポテンシャルが高くなる。これにより、第1キャリアポケット17上の高感度領域においては、変調トランジスタTMの閾値電圧が変化する。この状態で、選択画素のリングゲート14に例えば約2〜4Vのゲート電圧(選択ゲート電圧)を印加し、ドレイン領域13に例えば約2〜4Vの電圧VDDを印加する。更に、変調トランジスタTMのソース領域15に定電流源69によって一定の電流を流す。これにより、変調トランジスタTMはソースフォロワ回路を形成し、第1キャリアポケット17に蓄積された光発生電荷による変調トランジスタTMの閾値電圧の変動に追随してソース電位が変化して、出力電圧が変化する。即ち、入射光に応じた出力が得られる。
【0067】
この場合において、第1キャリアポケット17は、比較的狭い面積に形成されており容量が小さい。従って、比較的少ない入射光量であっても、ポテンシャルの変化は比較的大きく、入射光量の変化に比べて閾値を大きく変化させることができる。従って、低照度時であっても、第1キャリアポケット17に基づく高感度領域においては、入射光量に応じた十分なチャネル電流が流れることになり、低照度時のリニアリティに優れている。
【0068】
図6の特性Iは高感度範囲における光強度と出力(ソース電位)との関係を示している。特性Iに示すように、高感度範囲においては入射光量に比べて十分大きい出力を得ることができる。
【0069】
図6の特性IIは高感度範囲と高ダイナミック範囲との境界、即ち、第1キャリアポケット17に光発生電荷が充満した状態を示している。図5(b)はこの状態を示している。入射光量が特性IIを超えると、第1キャリアポケット17から光発生電荷がオーバーフローする。
【0070】
第1キャリアポケット17の両端部は、電位障壁20を介して第2キャリアポケット19に隣接しており、第1キャリアポケット17からオーバーフローした光発生電荷は、ポテンシャルが低い第2キャリアポケット19に流れ込む。図5(c)はこの状態を示している。
【0071】
第2キャリアポケット19は、比較的広い面積に形成されており容量が大きい。従って、入射光量の変化が比較的大きい場合でも、ポテンシャルの変化は比較的小さく、入射光量の変化に比べて閾値の変化は小さい。従って、入射光量の変化が大きい場合でも、第2キャリアポケット19上の高ダイナミック領域においては、入射光量に応じたチャネル電流が飽和しにくい。即ち、第2キャリアポケット19によって、光のダイナミックレンジを十分に大きくすることができる。
【0072】
図6の特性IIIは、高ダイナミック範囲における光強度と出力(ソース電位)との関係を示している。特性IIIに示すように、この範囲においては入射光量の大きな変化に対して、リニアリティを有する出力を得ることができる。
【0073】
第1キャリアポケット17から光発生電荷がオーバーフローし始めた後に、第2キャリアポケット19に光発生電荷が保持されるようになっていることから、図6に示すように、光強度と出力との特性は、第1キャリアポケット17から光発生電荷がオーバーフローし始める特性IIの位置においてのみ変化する。そして、特性II,IIIは夫々第1キャリアポケット17又は第2キャリアポケット19の特性に応じたものとなる。
【0074】
なお、図6では第2キャリアポケット19の容量が第1キャリアポケット17の容量よりも十分に大きいので、高ダイナミック範囲は高感度範囲に比べて十分に大きく、第2キャリアポケット19によるダイナミックレンジの拡大幅は極めて大きい。なお、第1の実施の形態においては、ダイナミックレンジの拡大幅は、第1キャリアポケット17と第2キャリアポケット19との容量比に基づいて決定される。
【0075】
また、ダイナミックレンジの拡大幅は、第1キャリアポケット17と第2キャリアポケット19とのポテンシャル及び寸法等によっても変化することは明らかである。
【0076】
図3においては、各画素のソース電位は、水平駆動走査回路65に伝達される。水平駆動走査回路65からの画素信号は補正回路71に与えられ、補正回路71において、特性設定部72による補正制御信号に基づいて補正される。これにより、図6の特性I,IIIの傾斜が補正されて、入射光の光量に比例した出力が得られる。
【0077】
なお、初期化時には、第1キャリアポケット17、第2キャリアポケット19、収集ウェル53及び変調用ウェル54内に残留する電荷は排出される。例えば、変調トランジスタTMのドレイン領域13及びリングゲート14に5V以上の正電圧を印加する。変調用ウェル54下方のN型ウェル52の厚さは薄く、リングゲート14に印加した電圧は変調用ウェル54及びその隣接領域にのみ作用する。即ち、変調用ウェル54に急激なポテンシャル変化が生じ、光発生電荷を基板50側に掃き出すような強い電界が主として変調用ウェル54に印加されて、残留した光発生電荷は、比較的低いリセット電圧でより確実に基板50に排出される。
【0078】
このように、本実施の形態においては、キャリアポケットを、フォトダイオード形成領域に隣接した第1キャリアポケットと、フォトダイオード形成領域から離間した第2キャリアポケットとにポテンシャル的に分割して配置する。こうして、先ず、第1キャリアポケットに光発生電荷を蓄積させることで、入射光量に対して閾値電圧を大きく変化させて低照度時からリニアリティに優れた出力を得る。更に、入射光量が増大すると、第1キャリアポケットからオーバーフローした光発生電荷を第2キャリアポケットに蓄積させることで、大きな入射光量に対してリニアリティに優れた出力を得る。即ち、高感度で且つ高ダイナミックレンジの撮像装置を得ることができる。
【0079】
なお、本実施の形態においては、キャリアポケットを分割配置するのみの簡単な構成を採用しており、画素サイズ等に悪影響を与えることはない。また、多重露光も必要としないため、フレームレートが低下することもない。
【0080】
図7及び図8は本発明の第2の実施の形態に係り、図7は第2の実施の形態に係る固体撮像装置の1センサセルの平面形状を示す平面図であり、図8は図7のセンサセルの断面形状を示す模式的な断面図である。図8は図7のA−A’線の断面を示している。図7及び図8において、図1及び図2と同一の構成要素には同一符号を付して説明を省略する。
【0081】
本実施の形態は第1キャリアポケットと第2キャリアポケットとの容量の分割比が第1の実施の形態と異なるのみであり、1対1の例を示している。即ち、図1の電位障壁20を第1キャリアポケット17’と第2キャリアポケット19’との容量比(面積比)が1対1となるように移動させて、電位障壁20’とした例である。
【0082】
この構成においても、光発生電荷は、先ず第1キャリアポケット17’に蓄積される。入射光量が増大して、第1キャリアポケット17’がオーバーフローし始めると、第2キャリアポケット19’に光発生電荷が蓄積され始める。
【0083】
図9は横軸に光強度をとり縦軸に画素信号のレベルをとって、入射光の光強度と出力との関係を示すグラフである。図9の特性I’,II’,III’は夫々高感度範囲、第1キャリアポケット17’に光発生電荷が充満した状態、高ダイナミック範囲を示している。
【0084】
図9に示すように、本実施の形態においては、第1キャリアポケット17’と第2キャリアポケット19’との面積分割比が1対1であるので、高感度範囲と高ダイナミック範囲とで、入射光量と出力との関係は同一である。従って、この場合には、図3の補正回路71及び特性設定部72は省略可能である。
【0085】
他の構成及び作用は第1の実施の形態と同様である。
【0086】
このように本実施の形態においては、キャリアポケットを分割せずに設ける場合に比べて、第1キャリアポケットは高感度の出力を出力することができる。また、第2キャリアポケットによって、十分なダイナミックレンジを確保することも可能である。
【0087】
本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、第1キャリアポケットと第2キャリアポケットとの容量の分割比は任意である。容量分割比を適宜設定することにより、所望の特性を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0088】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る固体撮像装置の1センサセルの平面形状を示す平面図。
【図2】センサセル11の断面構造を示す模式的断面図。
【図3】センサセル11をマトリクス状に配置して構成したセンサセルアレイを用いた固体撮像装置全体の回路構成を等価回路によって示す回路ブロック図。
【図4】変調トランジスタの各部が4角形状を有する場合の例を示す平面図。
【図5】図2のB−B’線の位置におけるホールを基準としたポテンシャルを示す説明図。
【図6】横軸に光強度をとり縦軸に画素信号のレベルをとって、入射光の光強度と出力との関係を示すグラフ。
【図7】第2の実施の形態に係る固体撮像装置の1センサセルの平面形状を示す平面図。
【図8】図7のセンサセルの断面形状を示す模式的な断面図。
【図9】第2の実施の形態において、横軸に光強度をとり縦軸に画素信号のレベルをとって、入射光の光強度と出力との関係を示すグラフ。
【符号の説明】
【0089】
11…センサセル、12…フォトダイオード形成領域、13…ドレイン領域、14…リングゲート、15…ソース領域、17…第1キャリアポケット、19…第2キャリアポケット。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板と、
前記基板内に設けられ、入射した光に応じた光発生電荷を発生させる光電変換素子と、
前記光電変換素子に隣接配置される変調トランジスタを構成する環状のゲートと、
前記環状のゲートの中央開口の前記基板表面に形成されるソース領域と、
前記ゲート下方の前記基板内に形成された高濃度領域であって、前記光電変換素子において発生した光発生電荷を保持して前記変調トランジスタの閾値を変化させる第2キャリアポケットと、
前記ゲート下方の前記基板内に形成された高濃度領域であって、少なくとも一部が前記第2キャリアポケットのいずれの部分よりも前記光電変換素子に隣接して形成され、前記光電変換素子からの光発生電荷を保持して前記変調トランジスタの閾値を変化させる第1キャリアポケットと、
前記第1キャリアポケットと前記第2キャリアポケットとの間に形成される電位障壁とを含む固体撮像装置。
【請求項2】
前記第1キャリアポケットは、前記第2キャリアポケットよりも容量が小さい請求項1に記載の固体撮像装置。
【請求項3】
前記第1キャリアポケットは、前記第2キャリアポケットよりも専有面積が小さい請求項2に記載の固体撮像装置。
【請求項4】
前記第2キャリアポケットは、前記第1キャリアポケットからオーバーフローした光発生電荷を保持する請求項1に記載の固体撮像装置。
【請求項5】
前記変調トランジスタの出力を前記第1キャリアポケットと第2キャリアポケットとの特性に応じて補正する補正手段を更に具備した請求項1に記載の固体撮像装置。
【請求項6】
前記補正手段は、第1キャリアポケットに基づく入射光量と出力との関係及び第2キャリアポケットに基づく入射光量と出力との関係に応じて、前記変調トランジスタの出力を補正する請求項5に記載の固体撮像装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2006−32538(P2006−32538A)
【公開日】平成18年2月2日(2006.2.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−207183(P2004−207183)
【出願日】平成16年7月14日(2004.7.14)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】