説明

地図データベース更新装置、地図データベース配信装置、及び地図データベース更新システム

【課題】 実際に走行することなく地図データを更新するためのデータを作成することができる地図データベース更新装置、地図データベース配信装置、及び地図データベース更新システムを提供すること。
【解決手段】 制御回路1は、施設に関する地図データを更新するか、道路に関する地図データを更新するか、及び地図からの更新であるか、検索結果からの更新であるかを判定する(S30〜S31)。制御回路1は、ユーザの操作によって操作デバイス4から出力される操作信号、もしくは更新箇所の検索結果に基づいて位置情報、更新箇所の現在の名称などに関するデータを一時的にRAMに記憶する(S32〜S34)。そして、制御回路1は、RAMに記憶しているデータに基づいて地図データの更新内容を示すデータである更新情報を作成して外部センターの地図データベース配信装置30へ送信する(S35〜S37)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、地図データベース更新装置、地図データベース配信装置、及び地図データベース更新システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、地図データの更新を行うものとして特許文献1に示す地図データ更新システムがある。特許文献1に示す地図データ更新システムは、無線データ通信網とで通信接続された地図管理センターに設けられる地図管理サーバとユーザの車両に搭載される車載端末とを備える。
【0003】
車載端末において、位置データ検出部は、車両の位置データを検出する。また、新規道路判定部は、位置データ検出部で検出した車両の位置データを結ぶ経路が、車載側の地図データベースにおいて道路として登録されている経路であるか否かを判定し、車載側の地図データベースに登録されていない経路であると判定した場合には、走行した経路の位置データを抽出して走行データとする。そして、送受信部は、地図管理サーバに走行データを送信する。
【特許文献1】特開2003−279358号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1に示す地図データ更新システムにおいては、地図データを更新するためのデータは、車両の走行に応じて自動で作成されるものであり、車両が実際に走行した道路に関するデータしか作成することができなかった。

本発明は、上記問題点に鑑みなされたものであり、実際に走行することなく地図データを更新するためのデータを作成することができる地図データベース更新装置、地図データベース配信装置、及び地図データベース更新システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために請求項1に記載の地図データベース更新装置は、移動体の表示部に表示するための地図データを更新する装置であって、地図データに関する地図データベースを変更可能な状態で格納する記憶手段と、移動体のユーザの操作に応じて操作信号を出力する操作手段と、操作信号に応じて地図データの更新内容を示す更新情報を作成する更新情報作成手段とを備えることを特徴とするものである。
【0006】
このように、移動体のユーザの操作に応じて出力される操作信号に応じて地図データの更新内容を示す更新情報を作成するので、実際に走行することなく地図データを更新するための更新情報を作成することができる。また、更新情報としては、請求項2に示すように施設情報を含むことができる。
【0007】
また、請求項3に記載の地図データベース更新装置は、移動体の現在位置を検出する位置検出手段と、操作信号に応じて現在位置を含む地図を表示部に表示する表示制御手段とを備えることを特徴とするものである。
【0008】
このように、現在位置を含む地図を表示部に表示する表示制御手段を備えることによって、地図が実際と異なる箇所をユーザに認識させやすくすることができる。
【0009】
また、道路に関する地図データを更新する場合は、請求項4に示すように、操作手段は、更新箇所を特定することを指示する操作信号として、道路の更新開始地点及び道路の更新終了地点を示す操作信号を出力することによって、更新箇所を特定することができる。
【0010】
また、請求項5に記載の地図データベース更新装置では、操作手段は、表示部に更新箇所を含む現在位置周辺の地図が表示されている状態において更新箇所を特定することを指示する操作信号と更新箇所の現在の情報を指示する操作信号を出力することを特徴とするものである。
【0011】
このように、表示部に更新箇所を含む現在位置周辺の地図が表示されている場合、操作手段によって更新箇所を特定することを指示する操作信号と現在の情報を指示する操作信号とを出力することによって、ユーザは地図が実際と異なる箇所に気がついた時点で更新情報を作成することができる。
【0012】
また、請求項6に示すように、操作手段が記憶手段から更新箇所に対応する地図を呼び出して表示部に表示することを指示する操作信号と更新箇所を特定することを指示する操作信号と更新箇所の現在の情報を指示する操作信号とを出力することによっても更新情報を作成することができる。この場合、ユーザは、地図が実際とは異なる箇所に気がついた時点以降でも更新情報を作成することができる。
【0013】
また、請求項7に示すように、操作手段は、表示部に更新箇所を含む地図が表示されている状態において更新箇所を含む地図を記憶手段に記憶することを指示する操作信号を出力すると共に、更新箇所を含む地図を呼び出して表示部に表示することを指示する操作信号を出力するので、更新箇所の地図を記憶させておき、その地図を呼び出すことによって更新情報を作成することができる。したがって、ユーザは、地図が実際とは異なる箇所に気がついた時点では、表示部に表示されている地図を記憶させておき、後ほど更新情報を作成することができる。
【0014】
また、請求項8に示すように、操作手段は、地図を表示部にスクロール表示することを指示する操作信号を出力するので、地図を表示部にスクロール表示することによっても更新情報を作成するための地図を呼び出して更新情報を作成することができる。この場合、ユーザは、地図を記憶させておかなくても地図が実際とは異なる箇所に気がついた時点以降に更新情報を作成することができる。
【0015】
また、請求項9に示すように、操作手段は、地図を呼び出して表示部に表示することを指示する操作信号として更新箇所に対応する施設情報を呼び出して表示部に表示することを指示する操作信号を出力するので、表示部に地図を表示することなく更新情報を作成することができる。
【0016】
また、操作手段としては、請求項10に示すように、タッチスイッチ、ハードスイッチ、ファンクションスイッチ、リモコンのいずれかとすることができる。
【0017】
また、請求項11に記載の地図データベース更新装置では、外部との通信を行なう通信手段を備え、更新情報作成手段は、更新情報を外部に送信すると共に、更新用地図データベースを外部から受信し、この更新用地図データベースによって記憶手段に格納されている地図データベースを更新することを特徴とするものである。このように、通信手段を備え、更新情報を外部に送信すると共に、更新用地図データベースを入手して記憶手段に格納されている地図データベースを更新することによって、最新の地図データベースを備えることができる。
【0018】
また、請求項12に記載の地図データベース配信装置では、外部との通信を行う通信手段と、地図データに関する地図データベースを変更可能な状態で格納する記憶手段と、通信手段にて移動体のユーザによって指示された地図データの更新内容を示す更新情報を受信すると、更新情報に基づいて地図データベースを更新する更新手段と、更新した更新用地図データベースを通信手段を介して外部に送信する地図データベース送信制御手段とを備えることを特徴とするものである。
【0019】
このように、移動体のユーザによって指示された地図データの更新内容を示す更新情報を受信して、この更新情報に基づいて地図データベースを更新し、更新した更新用地図データベースを外部に送信することによって、最新の地図データベースを配信することができる。
【0020】
また、請求項13に記載の地図データベース更新システムでは、移動体における地図データベース更新装置と外部センターにおける地図データベース配信装置とが通信接続された地図データベース更新システムであって、地図データベース更新装置は、外部との通信を行う移動体側通信手段と、地図データに関する地図データベースを変更可能な状態で格納する移動体側記憶手段と、移動体のユーザの操作に応じて操作信号を出力する操作手段と、操作信号に応じて地図データの更新内容を示す更新情報を作成すると共に、更新情報を地図データベース配信装置に送信する更新情報作成手段とを備え、地図データベース配信装置は、外部との通信を行うセンター側通信手段と、地図データに関する地図データベースを変更可能な状態で格納するセンター側記憶手段と、地図データの更新内容を示す更新情報を受信すると、更新情報に基づいてセンター側地図データベースを更新すると共に、更新した更新用地図データベースを地図データベース更新装置に送信する地図データベース更新手段とを備え、更新情報作成手段は、地図データベース更新手段から更新用地図データベースを受信すると、この更新用地図データベースによって記憶手段に格納されている地図データベースを更新することを特徴とするものである。
【0021】
このように、地図データベース配信装置は、移動体の操作手段から出力される操作信号に基づいて作成された更新情報に基づいてセンター側記憶手段に格納されている地図データベースを更新し、地図データ更新装置は、その更新された更新用地図データベースを受信して移動体側記憶手段に格納されている地図データベースを更新することによって、最新の地図データベースを備えることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。本実施の形態では、本発明の地図データベース更新システムを車両に設けられた地図データベース更新装置(ナビゲーション装置10)と外部センターに設けられた地図データベース配信装置30とを備えるシステムに適用した例について説明する。
【0023】
図1は本実施の形態におけるナビゲーション装置10の概略構成を示すブロック図である。図2は本発明の実施の形態における地図データベース配信装置30の概略構成を示すブロック図である。
【0024】
本実施の形態におけるナビゲーション装置10は、制御回路1、位置検出器2、車両側記憶装置3、操作デバイス4、5、外部メモリ5、表示装置6、リモコンセンサ7、リモコン8を備える。
【0025】
ナビゲーション装置10全体の制御を行う制御回路1は、マイクロコンピュータを主体として構成されるもので、ROMやRAMなどのメモリやインターフェース回路あるいはデータ転送用のバスラインを備えている。また、制御回路1は、車両側送受信機20と接続されている。
【0026】
位置検出器2は、自車両の現在位置を検出するための装置として、例えばGPS(Global Positioning System)受信機2a、ジャイロスコープ2b、距離センサ2c、地磁気センサ2dなどの各種センサを備える。検出した現在位置は制御回路1に入力される。
【0027】
なお、これらのセンサ2a〜2dは、それぞれが性質の異なる検出誤差を有するので、互いに検出誤差を補完しながら精度の高い位置検出を行うようになっている。また、要求される検出精度のレベルによっては、全てのセンサ2a〜2dを備える必要はなく、必要なものを適宜選択して設ける構成とすることができる。
【0028】
車両側記憶装置3は、地図表示や経路案内等に用いる道路データ、目印データ、背景データ等の道路系データと目的地検索や周辺施設検索等に用いる施設名や電話番号などの検索データ系などの地図データからなる地図データベースを記憶する記憶媒体である。この記憶媒体としては、データの容量や取扱上の点から、書き換え可能なHDDなどからなる。なお、上記道路データは、複数の道路が交差、合流、分岐する地点に関するノードデータと、その地点間を結ぶ道路に関するリンクデータとを備える。また、道路データは、道路地図を一定の大きさのメッシュに分割され、各メッシュにメッシュ番号が付与されている。また、車両側記憶装置3に記憶されている地図データベースは、更新される度に新しいバージョンが付与されている。
【0029】
操作デバイス4は、ナビゲーション装置10が実行する現在位置から目的地までの案内経路の設定などの機能に対応付けられた操作信号を制御回路1に入力するためのものである。この操作デバイス4は、表示装置6と一体に構成され表示画面上に設定されるタッチスイッチ、表示装置6の表示画面周囲に設けられたプッシュ型のハードスイッチ、表示装置6の表示画面に表示されたカーソルを多方向に操作することができるジョイスティックなどを備える。なお、これらのスイッチは、単独で用いるようにしてもよいし、複数のスイッチを併用するようにしてもよい。
【0030】
また、操作デバイス4としては、リモコンセンサ7とリモコン8とを備える遠隔操作デバイスであってもよい。リモコンセンサ7は、リモコン8から送信される赤外線信号を受信すると、これを電気信号に変換することによって操作信号を生成し、その操作信号を制御回路1に入力するものである。
【0031】
外部メモリ5は、制御回路1内で取り扱うデータなどを必要に応じて記憶しておくためのもので、例えばEEPROMなどの不揮発性メモリユニットや記憶可能なICカードなどを用いる。
【0032】
表示装置6は、カラー液晶パネルなどの表示画面などを備える。この表示装置6は車両側記憶装置3に記憶されている地図データなどによって生成される車両周辺の道路地図などを表示する。
【0033】
車両側送受信機20は、外部センターの地図データベース配信装置30との通信に用いるものであり、送信部、変調部、復調部、受信部などを備える携帯電話などからなる。車両側送受信機20は、制御回路1と電気的に接続される図示しないクレードルなどにセットされる。クレードルは、車両側送受信機20がセットされている場合には車両側送受信機20が制御回路1に接続されていることを示す接続信号を出力する。また、車両側送受信機20は、制御回路1から出力された信号を変調部にて変調して送信部にて電波に乗せて外部局に送信する。また、地図データベース配信装置30から電波が送信される場合、車両側送受信機20は受信部にて受信した電波を復調部にて復調して復調した信号を制御回路1に入力する。
【0034】
なお、制御回路1が車両側送受信機20に出力する信号には、ユーザが操作デバイス4を操作することによって出力された操作信号に基づいて作成された地図データの更新内容を示すデータ(以下、更新情報とも称する)などが含まれる。また、車両側送受信機20にて受信する信号(電波)には、更新情報に基づいて作成された車両側記憶装置3に格納されている地図データベースを更新するためのデータ(以下、更新用地図データベースとも称する)などが含まれる。
【0035】
また、更新情報は、ユーザ情報、施設データ及び/又は道路データを含むものである。ユーザ情報は、ナビゲーション装置10のユーザを識別するためのユーザIDや、ナビゲーション装置10自体に割り振られたシリアルナンバーなどである。施設データは、更新箇所の位置座標(緯度・経度)あるいは地図のメッシュ番号と位置座標(緯度・経度)、車両側記憶装置3に記憶されている地図データにおける現状の施設名、現在の施設名などである。道路データは、位置情報である更新箇所を含む地図の位置座標(緯度・経度)あるいは地図のメッシュ番号と位置座標(緯度・経度)、変更開始地点の座標、変更中継点の座標、変更終了地点の座標、道路種別、道路追加あるいは削除の情報などである。以降、位置座標(緯度・経度)あるいは地図のメッシュ番号と位置座標(緯度・経度)を位置情報とも称する。
【0036】
また、更新用地図データベースは、車両側記憶装置3に記憶されている地図データにおいて実際とは異なっている箇所をナビゲーション装置10から送信された更新情報に基づいて更新し、ナビゲーション装置10で扱えるように処理された地図データベースである。
【0037】
次に、外部センターの地図データベース配信装置30について図2に基づいて説明する。本実施の形態における地図データベース配信装置30は、制御部31、センター側記憶装置32、センター側送受信機33を備える。
【0038】
制御部31は、外部センター全体の制御を行うものであり、マイクロコンピュータを主体として構成されるもので、ROMやRAMなどのメモリやインターフェース回路あるいはデータ転送用のバスラインを備えている。
【0039】
センター側記憶装置32は、更新用地図データベースや更新履歴データベースなどを記憶する記憶媒体である。更新用地図データベースとは、ナビゲーション装置10から送信された更新情報に基づいて更新されるものであり、地図表示や経路案内等に用いる道路データ、目印データ、背景データ等の道路系データと目的地検索や周辺施設検索等に用いる施設名や電話番号などの検索データ系などの地図データを備えるデータベースである。また、更新履歴データベースとは、どの地点の更新情報であるか、どのユーザが何時送信してきた更新情報であるかなどを管理するためのデータベースである。この記憶媒体としては、データの容量や取扱上の点から、書き換え可能なHDDなどからなる。また、センター側記憶装置32に記憶されている更新用地図データベースは、更新される度に新しいバージョンが付与されている。
【0040】
センター側送受信機33は、ナビゲーション装置10との通信に用いるものであり、送信部、変調部、復調部、受信部などを備える。センター側送受信機33は制御部31から出力された信号(更新用地図データベース)を変調部にて変調して送信部にて電波に乗せて外部局に送信する。また、ナビゲーション装置10から電波が送信される場合、センター側送受信機33は受信部にて受信した電波を復調部にて復調して復調した信号(更新情報)を制御部31に入力する。
【0041】
ここで、本発明の実施の形態における地図データベース更新システムの動作を図に基づいて説明する。図3は、本発明の実施の形態におけるナビゲーション装置10の動作を説明するフロー図である。図4は、本発明の実施の形態におけるナビゲーション装置10の構築モードでの動作を説明するフロー図である。図5は、本発明の実施の形態におけるナビゲーション装置10の更新モードでの動作を説明するフロー図である。図6は、本発明の実施の形態における地図データベース配信装置30の動作を説明するフロー図である。
【0042】
まず、車両に設けられたナビゲーション装置10の動作について説明する。図3に示すフローは、ナビゲーション装置10に電源が供給されるとスタートする。
【0043】
ステップS10では、制御回路1は、更新モードに入るか否かを判定する。この更新モードとは、車両側記憶装置3に記憶されている地図データにおいて実際と異なっている箇所を更新するための更新情報を作成するためのモードである。
【0044】
更新モードに入るか否かの判定は、操作デバイス4から出力される操作信号に基づいて行うものである。制御回路1は、ユーザの操作によって操作デバイス4から更新モードに入ることを示す操作信号が出力された場合は更新モードに入るとみなしてステップS13へ進み、更新モードに入ることを示す操作信号が出力されてない場合は更新モードに入らないとみなしてステップS11へ進む。
【0045】
なお、更新モードに入るためには、いくつかの方法がある。まず一つ目は、表示装置6の表示画面に地図が表示されている状態において、更新モードに入る為のスイッチを操作して入る方法である。例えば、表示画面に表示されている地図が現地と異なる事に気づいた現場で更新情報を作成する場合である。制御回路1は、操作デバイス4から更新モードに入ることを示す操作信号が出力されると更新モードの処理を開始する。
【0046】
二つ目は、表示装置6の表示画面に地図が表示されている状態において、その表示画面をキャプチャした後に更新モードに入る為のスイッチを操作して入る方法である。例えば、表示画面に表示されている地図が現地と異なる事に気づいた現場で更新情報を作る作業時間が確保出来ない時など、その現場の地図を保存しておき、作業時間が確保出来る時に保存しておいた地図を呼び出して表示画面に表示させて更新データを作成する場合である。
【0047】
制御回路1は、操作デバイス4によって表示画面に表示されている地図を記憶することを示す操作信号が出力されると、その地図を車両側記憶装置3に記憶する。その後、制御回路1は、操作デバイス4によって車両側記憶装置3に記憶した地図を呼び出して表示画面に表示することを示す操作信号が出力されると、その地図を呼び出して表示画面に表示する。そして、制御回路1は、操作デバイス4から更新モードに入ることを示す操作信号が出力されると更新モードの処理を開始する。なお、表示画面をキャプチャするかわりに、表示画面に表示されている地図が現地と異なる地点を地点登録するようにしてもよい。この場合、制御回路1は、操作デバイス4によって表示画面に表示されている地点を記憶することを示す操作信号が出力されると、その地点の地図データを車両側記憶装置3に記憶する。その後、制御回路1は、操作デバイス4によって車両側記憶装置3に記憶した地点の地図データを呼び出して表示画面に表示することを示す操作信号が出力されると、その地点の地図データを呼び出して表示画面に表示する。そして、制御回路1は、操作デバイス4から更新モードに入ることを示す操作信号が出力されると更新モードの処理を開始する。
【0048】
三つ目は、表示装置6の表示画面に地図を呼び出して表示画面に表示させてから更新モードに入る為のスイッチを操作して入る方法である。例えば、地図が現地と異なる事に気づいた現場から離れた場所で、その現場の地図を呼び出して表示画面に表示させて更新データを作成する場合である。
【0049】
制御回路1は、操作デバイス4によって表示画面の地図をスクロールすることを示す操作信号が出力されると地図をスクロール表示し、その操作信号の出力が停止すると地図のスクロール表示を停止する。そして、制御回路1は、操作デバイス4から更新モードに入ることを示す操作信号が出力されると更新モードの処理を開始する。
【0050】
あるいは、制御回路1は、操作デバイス4によって表示画面の地図を検索することを示す操作信号が出力されると該当する地図を車両側記憶装置3から検索して表示する。そして、制御回路1は、操作デバイス4から更新モードに入ることを示す操作信号が出力されると更新モードの処理を開始する。
【0051】
四つ目は、表示画面に地図が表示されてない状態において、施設を検索した後に更新モードに入る為のスイッチを操作して入る方法である。例えば、コンビニ、ガソリンスタンド等の施設を、周辺施設検索や50音検索等で検索して、その検索結果を表示画面に表示させて更新データを作成する場合である。制御回路1は、操作デバイス4によって施設名及び施設の検索を示す操作信号が出力されると車両側記憶装置3から施設を検索し、検索対象の情報(施設名など)をRAMなどに一時的に記憶すると共に表示画面に表示させる。そして、制御回路1は、操作デバイス4から更新モードに入ることを示す操作信号が出力されると更新モードの処理を開始する。この場合、表示画面に地図を表示することなく更新情報を作成することができる。
【0052】
ステップS11では、制御回路1は、構築モードに入るか否かを判定する。この構築モードとは、車両側記憶装置3に記憶されている地図データベースを地図データベース配信装置30から送信された更新用地図データベースに更新するためのモードである。
【0053】
構築モードに入るか否かの判定は、操作デバイス4から出力される操作信号に基づいて行うものである。制御回路1は、ユーザの操作によって操作デバイス4から構築モードに入ることを示す操作信号が出力された場合は構築モードに入るとみなしてステップS12へ進み、更新モードに入ることを示す操作信号が出力されてない場合は更新モードに入らないとみなしてステップS10へ戻る。
【0054】
ステップS12では、制御回路1は、構築モードの処理を行う。構築モードでの動作を説明するフロー図である図4のステップS20では、制御回路1は、地図データベース配信装置30から更新用地図データベースを受信するために用いる車両側送受信機20が接続されているか否かを判定する。制御回路1は、車両側送受信機20が接続されていることを示す接続信号が出力されている場合は車両側送受信機20が接続されているとみなしてステップS21へ進み、接続信号が出力されてない場合は車両側送受信機20が接続されてないとみなしてステップS25へ進む。
【0055】
制御回路1は、車両側送受信機20が接続されてないと判定した場合、ステップS25にて、車両側送受信機20が未接続であることをユーザに警告する。この警告は、表示装置6の表示画面に車両側送受信機20が未接続であることを表示するか、もしくは、図示しないスピーカによって移動体用送受信機20が未接続であることを示す音声を出力することによって行う。
【0056】
ステップS21では、制御回路1は、地図データベース配信装置30に接続してセンター側記憶装置32に記憶されている更新用地図データベースのバージョンをチェックする。すなわち制御回路1は、車両側送受信機20を介して地図データベース配信装置30からセンター側記憶装置32に記憶されている更新用地図データベースのバージョンのデータを受信し、車両側記憶装置3に記憶されている地図データベースのバージョンと比較する。
【0057】
ステップS22では、制御回路1は、センター側記憶装置32に記憶されている更新用地図データベースが車両側記憶装置3に記憶されている地図データベースよりも新しいか否かを判定する。制御回路1は、センター側記憶装置32に記憶されている更新用地図データベースが車両側記憶装置3に記憶されている地図データベースよりも新しいと判定した場合はステップS23へ進み、センター側記憶装置32に記憶されている更新用地図データベースが車両側記憶装置3に記憶されている地図データベースよりも古いと判定した場合はステップS26へ進む。
【0058】
ステップS26では、制御回路1は、地図データベースの更新は必要ないことを示す不要メッセージを表示装置6の表示画面に表示することによって、ユーザに地図データベースの更新は必要ないことを通知する。なお、地図データベースの更新は必要ないことを通知する場合、図示しないスピーカによって地図データベースの更新は必要ないことを示す音声を出力することによって行ってもよい。
【0059】
ステップS23では、制御回路1は、車両側送受信機20を介して地図データベース配信装置30に更新用地図データベースのダウンロード要求、すなわち更新用地図データベースのダウンロード要求を示す信号を地図データベース配信装置30に送信することによって、センター側記憶装置32に記憶されている更新用地図データベースをダウンロードする。そして、ステップS24では、制御回路1は、ステップS23にてダウンロードした更新用地図データベースを車両側記憶装置3に展開することによって地図データベースを更新する。
【0060】
一方、図3におけるステップS13では、制御回路1は、更新モードの処理を行う。更新モードでの動作を説明するフロー図である図5のステップS30では、制御回路1は、操作デバイス4から出力される操作信号に基づいて施設に関する地図データを更新するか、道路に関する地図データを更新するかを判定する。制御回路1は、ユーザの操作によって操作デバイス4から施設に関する地図データを更新することを示す操作信号が出力された場合はステップS31へ進み、道路に関する地図データを更新することを示す操作信号が出力された場合はステップS34へ進む。
【0061】
ステップS31では、制御回路1は、地図からの更新であるか検索結果からの更新であるかを判定する。制御回路1は、表示装置6の表示画面に地図を表示している状態である場合は地図からの更新であるとみなしてステップS32へ進み、表示装置6の表示画面に検索結果を表示している状態である場合は検索結果からの更新であるとみなしてステップS33へ進む。
【0062】
ステップS32では、制御回路1は、更新情報の作成準備として、ユーザの操作によって操作デバイス4から更新箇所の特定、すなわち地図が現地と異なる施設の特定を示す操作信号が出力されると、その更新箇所の位置情報及び地図上の名称に関するデータを車両側記憶装置3から取得しRAMに一時的に記憶する。また、制御回路1は、ユーザの操作によって操作デバイス4から出力される操作信号にて更新箇所の現在の名称に関するデータを作成しRAMに一時的に記憶する。
【0063】
なお、更新箇所の現在の名称に関するデータを作成する場合、制御回路1は、ユーザが更新箇所を選択するためのメニューリストを表示装置6の表示画面に表示するか、もしくは、ユーザが更新箇所の名称を入力するための50音表を表示装置6の表示画面に表示する。したがって、ユーザは、操作デバイス4によって、メニューリストから更新箇所を選択するか、50音表から更新箇所の名称を入力することができる。
【0064】
また、更新モードに入る際に表示画面のキャプチャがなされている場合は、制御回路1は、更新情報の作成準備として、ユーザの操作によって操作デバイス4からキャプチャした画面の呼び出しを示す操作信号が出力されると、その画面を表示装置6の表示画面に表示する。その後、上述と同様に制御回路1は、更新箇所の位置情報及び地図上の名称に関するデータをRAMに一時的に記憶すると共に、現在の名称に関するデータを作成しRAMに一時的に記憶する。
【0065】
また、更新モードに入る際に地点登録がなされている場合は、制御回路1は、更新情報の作成準備として、ユーザの操作によって操作デバイス4から登録地点の呼び出しを示す操作信号が出力されると、その地点の地図データを表示装置6の表示画面に表示する。その後、制御回路1は、その地点の地図データ(位置情報及び地図上の名称に関するデータ)をRAMに一時的に記憶すると共に、現在の名称に関するデータを作成しRAMに一時的に記憶する。
【0066】
ステップS33では、検索結果からの更新であり更新箇所の位置情報などは検索対象の情報としてRAMに一時的に記憶されているため、制御回路1は、位置情報などを車両側記憶装置3から取得する必要はない。したがって、制御回路1は、更新情報の作成準備として、ユーザの操作によって操作デバイス4から出力される操作信号にて更新箇所の現在の名称に関するデータを作成しRAMに一時的に記憶する。
【0067】
ステップS34では、制御回路1は、更新情報の作成準備として、ユーザの操作によって操作デバイス4から更新箇所を含む地図の位置情報、変更開始地点の座標、変更中継点の座標、変更終了地点の座標、道路種別、道路追加あるいは削除を示す操作信号が出力されると、その位置情報、変更開始地点の座標、変更中継点の座標、変更終了地点の座標、道路種別に関するデータを車両側記憶装置3から取得しRAMに一時的に記憶する。また、制御回路1は、ユーザの操作によって操作デバイス4から道路追加あるいは削除を示す操作信号が出力されると、その道路追加あるいは削除に関するデータを作成しRAMに一時的に記憶する。
【0068】
なお、ユーザは、変更開始地点の座標などを示す操作信号を入力する場合、表示装置6の表示画面に表示されている地図の該当箇所を操作デバイス4によって選択するなどによって行うことができる。例えば、地図の該当箇所に対応するタッチスイッチをタッチしたり、地図の該当箇所に対応する位置にカーソルを合わせて選択したりする。
【0069】
ステップS35では、制御回路1は、ステップS32〜ステップS34にてRAMに記憶したデータ及びナビゲーション装置10のユーザを識別するためのユーザIDや、ナビゲーション装置10自体に割り振られたシリアルナンバーなどを用いて更新情報を作成する。
【0070】
ステップS36では、制御回路1は、更新情報を地図データベース配信装置30へ送信するために用いる車両側送受信機20が接続されているか否かを判定する。制御回路1は、車両側送受信機20が接続されていることを示す接続信号が出力されている場合は車両側送受信機20が接続されているとみなしてステップS37へ進み、接続信号が出力されてない場合は車両側送受信機20が接続されてないとみなしてステップS38へ進む。
【0071】
制御回路1は、車両側送受信機20が接続されてないと判定した場合、ステップS38にて、車両側送受信機20が未接続であることをユーザに警告する。この警告は、表示装置6の表示画面に車両側送受信機20が未接続であることを表示するか、もしくは、図示しないスピーカによって移動体用送受信機20が未接続であることを示す音声を出力することによって行う。
【0072】
ステップS37では、制御回路1は、ステップS35にて作成した更新情報を車両側送受信機20を介して外部センターの地図データベース配信装置30へ送信する。
【0073】
次に、外部センターに設けられた地図データベース配信装置30の動作について説明する。図6に示すフローは、地図データベース配信装置30に電源が供給されるとスタートする。
【0074】
ステップS40では、制御部31は、更新用地図データベースのダウンロードを要求されているか否かを判定する。制御部31は、センター側送受信機33にてナビゲーション装置10から更新用地図データベースのダウンロード要求を示す信号を受信した場合は更新用地図データベースのダウンロードを要求されているとみなしてステップS47へ進み、更新用地図データベースのダウンロード要求を示す信号を受信してない場合は更新用地図データベースのダウンロードを要求されてないとみなしてステップS41へ進む。
【0075】
ステップS41では、制御部31は、センター側送受信機33にてナビゲーション装置10から更新情報を受信したか否かを判定し、更新情報を受信した場合はステップS42へ進み、更新情報を受信してない場合はステップS40へ戻る。
【0076】
ステップS42では、制御部31は、受信した更新情報に基づいてセンター側記憶装置32の更新履歴データベースを更新する。そして、ステップS43にて、制御部31は、今回受信した更新情報が、新規の更新情報であるか否かを判定し、新規の更新情報である場合は、センター側記憶装置32の更新用地図データベースを更新する必要があるとみなしてステップS44へ進み、新規の更新情報でない場合はセンター側記憶装置32の更新用地図データベースを更新する必要はないとみなしてステップS40へ戻る。
【0077】
ステップS44では、制御部31は、受信した更新情報に基づいてセンター側記憶装置32の更新用地図データベースを更新する。
【0078】
更新用地図データベースの施設データを更新する際には、制御部31は、更新情報から位置情報、更新箇所の現在の名称に関するデータを抽出し、更新用地図データベースにおける更新箇所の施設の名称を現在の名称に書き換える。
【0079】
また、更新用地図データベースの道路データを更新する際には、制御部31は、更新情報から位置情報、変更開始地点の座標、変更中継点の座標、変更終了地点の座標、道路種別、道路追加あるいは削除に関するデータを抽出する。そして、道路を追加する場合、制御部31は、更新用地図データベースに変更開始地点、変更中継点、変更終了地点の座標をプロットすると共に、更新箇所の道路に道路種別を割り付ける。また、道路種別によって表示する尺度範囲が異なるため、制御部31は、更新箇所の道路の表示範囲の尺度を設定する。さらに、制御部31は、更新用地図データベースにおける更新箇所の道路にリンク情報及び経路案内用データを付与する。なお、道路を削除する場合は、制御部31は、変更開始地点、変更中継点、変更終了地点の座標に基づいて更新用地図データベースからリンク情報及び経路案内用データを削除する。
【0080】
ステップS45では、制御部31は、ステップS44にて更新した更新用地図データベースをナビ用データ、すなわちナビゲーション装置10にて利用できるようなデータに編集する。そして、ステップS46にて、制御部31は、編集した更新用地図データベースをダウンロード用のデータとしてセンター側記憶装置32に記憶する。
【図面の簡単な説明】
【0081】
【図1】本実施の形態におけるナビゲーション装置10の概略構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態における地図データベース配信装置30の概略構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態におけるナビゲーション装置10の動作を説明するフロー図である。
【図4】本発明の実施の形態におけるナビゲーション装置10の構築モードでの動作を説明するフロー図である。
【図5】本発明の実施の形態におけるナビゲーション装置10の更新モードでの動作を説明するフロー図である。
【図6】本発明の実施の形態における地図データベース配信装置30の動作を説明するフロー図である。
【符号の説明】
【0082】
1 制御回路、2 位置検出器、2a GPS受信機、2b ジャイロスコープ、2c 距離センサ、2d 地磁気センサ、3 車両側記憶装置、4 操作デバイス、5 外部メモリ、6 表示装置、7 リモコンセンサ、8 リモコン、10 ナビゲーション装置、20 車両側送受信機、30 外部センター、31 制御部、32 センター側記憶装置、33 センター側送受信機

【特許請求の範囲】
【請求項1】
移動体の表示部に表示するための地図データを更新する装置であって、
地図データに関する地図データベースを変更可能な状態で格納する記憶手段と、
前記移動体のユーザの操作に応じて操作信号を出力する操作手段と、
前記操作信号に応じて前記地図データの更新内容を示す更新情報を作成する更新情報作成手段と、
を備えることを特徴とする地図データベース更新装置。
【請求項2】
前記更新情報は、施設情報を含むものであることを特徴とする請求項1に記載の地図データベース更新装置。
【請求項3】
前記移動体の現在位置を検出する位置検出手段と、当該現在位置を含む地図データを前記表示部に表示する表示制御手段とを備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の地図データベース更新装置。
【請求項4】
前記操作手段は、前記表示部に更新箇所を含む地図が表示されている状態において、更新箇所を特定することを指示する操作信号として、道路の更新開始地点及び道路の更新終了地点を示す操作信号を出力することを特徴とする請求項3に記載の地図データ更新装置。
【請求項5】
前記操作手段は、前記表示部に更新箇所を含む前記現在位置周辺の地図が表示されている状態において当該更新箇所を特定することを指示する操作信号と当該更新箇所の現在の情報を指示する操作信号とを出力することを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の地図データベース更新装置。
【請求項6】
前記操作手段は、前記記憶手段から前記更新箇所に対応する地図を呼び出して前記表示部に表示することを指示する操作信号と当該更新箇所を特定することを指示する操作信号と当該更新箇所の現在の情報を指示する操作信号とを出力することを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の地図データベース更新装置。
【請求項7】
前記操作手段は、前記表示部に更新箇所を含む地図が表示されている状態において当該更新箇所を含む地図を前記記憶手段に記憶することを指示する操作信号を出力すると共に、当該更新箇所を含む地図を呼び出して当該表示部に表示することを指示する操作信号を出力することを特徴とする請求項6に記載の地図データベース更新装置。
【請求項8】
前記操作手段は、前記地図を前記表示手段にスクロール表示することを指示する操作信号を出力することを特徴とする請求項6に記載の地図データベース更新装置。
【請求項9】
前記操作手段は、前記更新箇所に対応する地図を呼び出して前記表示部に表示することを指示する操作信号として当該更新箇所に対応する施設情報を呼び出して当該表示部に表示することを指示する操作信号を出力することを特徴とする請求項6に記載の地図データベース更新装置。
【請求項10】
前記操作手段は、タッチスイッチ、ハードスイッチ、ジョイスティック、リモコンのいずれかであることを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれかに記載の地図データベース更新装置。
【請求項11】
外部との通信を行なう通信手段を備え、前記更新情報作成手段は、前記更新情報を外部に送信すると共に、前記更新用地図データベースを外部から受信し、当該更新用地図データベースによって前記記憶手段に格納されている地図データベースを更新することを特徴とする請求項1乃至請求項10のいずれかに記載の地図データベース更新装置。
【請求項12】
外部との通信を行う通信手段と、
地図データに関する地図データベースを変更可能な状態で格納する記憶手段と、
前記通信手段にて移動体のユーザによって指示された地図データの更新内容を示す更新情報を受信すると、当該更新情報に基づいて前記地図データベースを更新する更新手段と、
前記更新した更新用地図データベースを前記通信手段を介して外部に送信する地図データベース送信制御手段と、
を備えることを特徴とする地図データベース配信装置。
【請求項13】
移動体における地図データベース更新装置と外部センターにおける地図データベース配信装置とが通信接続された地図データベース更新システムであって、
前記地図データベース更新装置は、
外部との通信を行う移動体側通信手段と、
地図データに関する地図データベースを変更可能な状態で格納する移動体側記憶手段と、
前記移動体のユーザの操作に応じて操作信号を出力する操作手段と、
前記操作信号に応じて前記地図データの更新内容を示す更新情報を作成すると共に、当該更新情報を前記地図データベース配信装置に送信する更新情報作成手段とを備え、
前記地図データベース配信装置は、
外部との通信を行うセンター側通信手段と、
地図データに関する地図データベースを変更可能な状態で格納するセンター側記憶手段と、
前記地図データの更新内容を示す更新情報を受信すると、当該更新情報に基づいて前記センター側地図データベースを更新すると共に、当該更新した更新用地図データベースを前記地図データベース更新装置に送信する地図データベース更新手段とを備え、
前記更新情報作成手段は、前記地図データベース更新手段から前記更新用地図データベースを受信すると当該更新用地図データベースによって前記移動体側記憶手段に格納されている地図データベースを更新することを特徴とする地図データベース更新システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2006−153822(P2006−153822A)
【公開日】平成18年6月15日(2006.6.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−349041(P2004−349041)
【出願日】平成16年12月1日(2004.12.1)
【出願人】(000004260)株式会社デンソー (27,639)
【Fターム(参考)】