説明

増幅器の位相オフセットを補償する方法およびシステム

増幅器(105)、受信機(110)、アナログ−デジタルコンバータ(ADC115)、および挿入位相変動補償モジュール(120)を含む通信システムを提供する。増幅器は、通信信号(150)を受信する。増幅器は、動作可能にされると、通信信号を増幅し、増幅した通信信号を受信機に出力する。増幅器は、動作不能にされると、通信信号を増幅せずに受信機に渡す。受信機は、ADCにアナログ複合信号を出力する。ADCは、デジタル複合信号を挿入位相変動補償モジュールに出力し、補償モジュールは、増幅器が動作可能にされ、または動作不能にされるときに通信信号に断続的に導入される位相オフセットの影響を打ち消す。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は概して、ワイヤレス通信システムに関する。より詳細には、本発明は、増幅器のオンまたはオフ切換えに関連づけられた位相変動を補償するのに用いられるデジタル信号処理(DSP)技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の位相敏感通信システムにおいて、受信機は、高周波(RF)および/または中間周波(IF)通信信号の出力レベルを制御するのに、増幅器を使っている。通常、1つまたは複数の増幅器(すなわち、利得段)が、通信信号を増幅するのに使われる。好ましくは、雑音指数が低く、したがって通信システムのノイズフロアを大幅に上昇させないので、低ノイズ増幅器(LNA)が使われる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
通信信号は、受信されるときの出力レベルが様々に異なるので、増幅器(群)は、断続的にオンまたはオフに切り換えられ、その結果、かなり大きい位相オフセットが通信信号に導入される。このような位相オフセットは、位相敏感通信システムの性能を低下させる。
【0004】
そこで、増幅器をオンまたはオフにすることによって引き起こされる、通信信号の位相オフセットをキャンセルする方法およびシステムが求められている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、増幅器(すなわち、利得段)、受信機、アナログ−デジタルコンバータ(ADC)、および挿入位相変動補償モジュールを含む通信システムに組み込まれる。増幅器は、通信信号を受信する。増幅器は、動作可能にされると、通信信号を増幅し、増幅した通信信号を受信機に出力する。増幅器は、動作不能にされると、通信信号を増幅せずに受信機に渡す。受信機は、ADCにアナログ複合信号を出力する。ADCは、デジタル複合信号を挿入位相変動補償モジュールに出力し、補償モジュールは、増幅器が動作可能にされ、または動作不能にされる(すなわち、オンまたはオフにされる)ときに通信信号に断続的に導入される位相オフセットの影響を打ち消す。アナログおよびデジタル複合信号は、同相(I)および直交信号成分を含む。
【0006】
増幅器には、増幅制御信号が断続的に与えられる。増幅制御信号は、増幅器をオンにし、またはオフにする。挿入位相変動補償モジュールには、増幅制御信号の関数として、位相オフセットの推定値が与えられる。
【0007】
挿入位相変動補償モジュールは、ADCからデジタルIおよびQ信号成分を受信し、デジタルIおよびQ成分とは異なる位相特性を有する改変されたIおよびQ信号成分を出力することができる。通信システムは、改変IおよびQ信号成分を受信するモデムをさらに含み得る。モデムは、増幅制御信号を生成するプロセッサを含み得る。プロセッサは、どの程度の電力がADCに入力されるかを計算する。
【0008】
通信システムは、プロセッサおよび挿入位相変動補償モジュールと通信するルックアップテーブル(LUT)をさらに含み得る。LUTは、プロセッサから増幅制御信号を受信し、増幅制御信号の関数として、位相オフセットの推定値を挿入位相変動補償モジュールに与えることができる。与えられる推定値は、位相オフセットxのSin関数およびCos関数を含み得る。挿入位相変動補償モジュールは、デジタルI信号成分に関連づけられた、実、すなわちRe入力、およびQ信号成分に関連づけられた、仮想、すなわちIm入力を受けることができ、LUTによって与えられた推定値に基づいて、挿入位相変動補償モジュールは、関数(Cos(x)×Re)−(Sin(x)×Im)に従って調整される位相を有するI信号成分、および関数(Sin(x)×Re)+(Cos(x)×Im)に従って調整される位相を有するQ信号成分を出力することができる。
【0009】
通信信号は、保護期間で分離される第1および第2のタイムスロットを含み得る。第1のタイムスロット中のデータが増幅器によって受信され、処理された後に発生する保護期間中に、増幅器に増幅制御信号を与えることができ、それに応答して、増幅器を動作可能にすることも、動作不能にすることもできる。動作不能な増幅器によって第1のタイムスロット中のデータが受信されると、動作可能な増幅器によって第2のタイムスロット中のデータを受信することができる。動作可能な増幅器によって第1のタイムスロット中のデータが受信されると、動作不能な増幅器によって第2のタイムスロット中のデータを受信することができる。また、保護期間中に、位相オフセットの推定値を、挿入位相変動補償モジュールに与えることができ、挿入位相変動補償モジュールは、与えられた推定値に基づいて、通信信号の位相を調整することができる。
【0010】
例として挙げる、添付の図面と併せ読み理解されるべき好ましい例の以下の説明から、本発明をより詳しく理解することができよう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
本発明は、増幅器をオンまたはオフにすることによってRFまたはIF通信信号(すなわち、データストリーム)に導入される位相差を取り消す方法およびシステムを提供する。
【0012】
好ましくは、本明細書で開示する方法およびシステムは、ワイヤレス送受信ユニット(WTRU)に組み込まれる。これ以降において、WTRUは、ユーザ機器、移動局、固定または携帯電話加入者ユニット、ページャ、あるいはワイヤレス環境において動作可能な他のどのタイプの装置も含むが、それに限定されない。本発明の特徴は、集積回路(IC)に組み込むことも、多数の相互接続構成要素を備える回路中に構成することもできる。
【0013】
本発明は、時間分割複信(TDD)、時間分割多元接続(TDMA)、周波数分割複信(FDD)、符号分割多重アクセス(CDMA)、CDMA2000、時間分割同期CDMA(TDSCDMA)、直交周波数分割多重(OFDM)などを用いる通信システムに適用可能である。
【0014】
図1は、本発明に従って動作する通信システム100のブロック図である。通信システム100は、増幅器(たとえば、LNA)105、受信機110、アナログ−デジタルコンバータ(ADC)115、挿入位相変動補償モジュール120、およびモデム125を含む。増幅器105およびADC115は、受信機110に組み込むことができる。さらに、挿入位相変動補償モジュール120は、モデム125に組み込むことができる。モデム125は、ADC115にどの程度の電力が入力されるかを計算するプロセッサ130を含む。モデム125は、挿入位相変動補償モジュール120から複合IおよびQ信号成分135、140を受信し、プロセッサ130を介して、増幅器105に増幅制御信号145を出力する。増幅制御信号145は、増幅器105を動作可能にするか、または動作不能にする。増幅器105は、単一の利得段からなるものでも、多数の利得段からなるものでもよい(すなわち、増幅器105は、同一の増幅制御信号145によってすべて制御される一連の増幅器を表し得る)。増幅器105が動作不能にされる(すなわち、オフにされる)と、RFおよび/またはIF通信信号150が、増幅されずに増幅器105を通過する。増幅器105が動作可能にされる(すなわち、オンにされる)と、通信信号150は、適宜増幅される。また、増幅制御信号145は、プロセッサ130からルックアップテーブル(LUT)155に出力され、LUT155は、増幅制御信号145を使って、通信信号150に導入される位相オフセットの推定値を、挿入位相変動補償モジュール120に与える。
【0015】
増幅器105が動作可能にされ、または動作不能にされる度に、関連づけられた位相オフセット、すなわち位相回転を、通信信号150に導入することができる。位相オフセットはかなりの量である。たとえば、通信信号150の位相は、大幅に変わり得る(すなわち、80または90度回転する)。増幅器105の状態(すなわち、オンにされ、またはオフにされる)の関数としての位相オフセット(x)の推定値は、LUT155、予め定義された多項式、または増幅器の状況、すなわち、動作可能または動作不能を位相オフセット推定値にマップすることができる他のどの方法にアクセスすることによっても決定することができる。
【0016】
図2は、2つのタイムスロット210、215の間に発生する保護期間を有する通信信号150の例を示す。この例示的な通信信号は、通信システム100が、TDD、TDMA、TDSCDMA、または他のタイムスロット式通信システムであるという前提の下で使うことができる。この例では、通信信号150中のデータは、タイムスロット210および215を介して伝達される。したがって、通信信号150の、タイムスロット210、215中のデータを分裂せずに増幅器105を動作可能または動作不能にすることができる時間だけが、保護期間205中である。増幅器105をオンまたはオフにした結果生じるどの位相オフセットも、同一の保護期間205中に挿入位相変動補償モジュールによってキャンセルされ、そうすることによって、位相オフセットまたはその取り消しによって、保護期間205が満了したときに発生するタイムスロット215中に受信されるデータの質が低下することはない。
【0017】
図3は、ADC115からのデジタル複合信号出力のIおよびQ信号成分の位相特性を、増幅制御信号145に基づいて、増幅器105によって通信信号150に断続的に導入される位相オフセットの影響を打ち消すように回転させる、図1の挿入位相変動補償モジュール120の例示的な構成を示す。したがって、モデム125は、位相オフセットによる影響を受けず、通信システム100の性能が低下しない。
【0018】
図3に示すように、挿入位相変動補償モジュール120は、乗算器305、310、315、320および加算器325、330を含む。挿入位相変動補償モジュール120は、ADC115から実(Re)I信号成分350および仮想(jIm)Q信号成分360を受信し、信号成分ReおよびjImの位相を、以下の式1で記述されるようにx度(ejx)回転させる。
【0019】
【数1】

【0020】
実出力、すなわち
【0021】
【数2】

【0022】
の出力結果は、以下の式2で記述される。
【0023】
【数3】

【0024】
xがゼロに近い場合、以下の式3で記述されるように、Cos(x)=1.0かつSin(x)=xとなることに留意されたい。
【0025】
【数4】

【0026】
仮想出力、すなわち
【0027】
【数5】

【0028】
の出力は、以下の式4で記述される。
【0029】
【数6】

【0030】
xがゼロに近い場合、以下の式5で記述されるように、Cos(x)=1.0かつSin(x)=xとなることに留意されたい。
【0031】
【数7】

【0032】
したがって、式2で示すように、実信号成分350は、乗算器315を通って、LUT155によって指定されたCos(x)関数380で乗算され、仮想信号成分360は、乗算器310を通って、やはりLUT155によって指定されたSin(x)関数370で乗算され、乗算器310の出力は、加算器325によって乗算器315の出力から差し引かれる。さらに、式4で示すように、実信号成分350は、乗算器305を通って、LUT155によって指定されたSin(x)関数370で乗算され、仮想信号成分360は、乗算器320を通って、やはりLUT155によって指定されたCos(x)関数380で乗算され、乗算器320の出力は、加算器330によって乗算器305の出力に加算される。
【0033】
一実施形態では、増幅器105をオンまたはオフに切り換えることによって引き起こされる位相オフセットを補償するのに、ただ1つの位相補償値が必要とされ、挿入位相変動補償モジュール120は、増幅器105がオンにされると、物理的切換えハードウェアを使って動作不能にすることができる。挿入位相変動補償モジュール120が動作不能にされると、挿入位相変動モジュール120のそれぞれの入力および出力IおよびQ信号成分は同じものになり、IおよびQ信号成分は、影響を受けずに挿入位相変動補償モジュール120を通過する。増幅器105がオフにされると、挿入位相変動補償モジュール120が動作可能にされ、増幅器105をオフにすることによって引き起こされた位相オフセットを位相調整Xだけ補償することになる。増幅器105がオンに戻されると、挿入位相変動補償モジュール120は再度動作不能にされ、位相をXからゼロに変えることになり、この変化により、増幅器105をオンに戻すことによって引き起こされる位相オフセットが補償される。
【0034】
あるいは、追加切換えハードウェアを使うのではなく、Sin(x)を格納する第1のレジスタ(すなわち、記憶場所)、およびCos(x)を格納する第2のレジスタを使って、上述したのと同様のやり方(すなわち、ゼロの位相オフセットまたは位相オフセットx)で、挿入位相変動補償モジュール120を制御することもできる。
【0035】
別の実施形態では、複数のレジスタを使って、挿入位相変動補償モジュール120を、所望のどの位相補償値にも設定することができる。こうした複数のレジスタは、Sin(x)を格納する第1のレジスタ、Sin(0)を格納する第2のレジスタ、Cos(x)を格納する第3のレジスタ、およびCos(0)を格納する第4のレジスタを含むことができ、Sin(0)=0かつCos(0)=1である。増幅器105がオンにされた場合、第2および第4のレジスタ中のデータが、挿入位相変動補償モジュール120への位相回転誤差として適用される。増幅器105がオフにされた場合、第1および第3のレジスタ中のデータが、挿入位相変動補償モジュール120への位相回転誤差として適用される。
【0036】
図4は、図1の増幅器105を動作不能にすることによって、通信信号150に断続的に導入される位相オフセットの影響を打ち消すように実装されるステップを含むプロセス400のフローチャートである。プロセス400は、どのタイプの通信システムでも実装することができる。ステップ405で、増幅制御信号145が、通信信号150を受信するように構成された、動作可能な増幅器105に与えられる。ステップ410で、動作可能な増幅器105が、増幅制御信号145に応答して動作不能にされ、したがって位相オフセットを通信信号150に断続的に導入させる。ステップ415で、位相オフセットの推定値が、増幅制御信号145の関数として挿入位相変動補償モジュール120に与えられる。ステップ420で、挿入位相変動補償モジュール120が、与えられた推定値に基づいて、通信信号150の位相を調整する。
【0037】
図5は、図1の増幅器105を動作可能にすることによって、通信信号150に断続的に導入される位相オフセットの影響を打ち消すように実装されるステップを含むプロセス500のフローチャートである。プロセス500は、どのタイプの通信システムでも実装することができる。ステップ505で、増幅制御信号145が、通信信号150を受信するように構成された、動作不能な増幅器105に与えられる。ステップ510で、動作不能な増幅器105が、増幅制御信号145に応答して動作可能にされ、したがって位相オフセットを通信信号150に断続的に導入させる。ステップ515で、位相オフセットの推定値が、増幅制御信号145の関数として挿入位相変動補償モジュール120に与えられる。ステップ520で、挿入位相変動補償モジュール120が、与えられた推定値に基づいて、通信信号150の位相を調整する。
【0038】
図6は、保護期間中に、図1の増幅器105を動作不能にすることによって、通信信号150に断続的に導入される位相オフセットの影響を打ち消すように実装されるステップを含むプロセス600のフローチャートである。プロセス600は、TDD、TDMA、TDSCDMAまたは他のタイムスロット式通信システムにおいて実装することができる。ステップ605で、通信信号150の第1のタイムスロット210中のデータが、動作可能な増幅器105によって受信され、処理される。ステップ610で、第1のタイムスロット210が満了した後で発生する保護期間205中に、増幅制御信号145が、動作可能な増幅器105に与えられる。ステップ615で、保護期間205中に、動作可能な増幅器105が、増幅制御信号145に応答して動作不能にされ、したがって位相オフセットを通信信号150に断続的に導入させる。ステップ620で、保護期間205中に、位相オフセットの推定値が、増幅制御信号145の関数として挿入位相変動補償モジュール120に与えられる。ステップ625で、保護期間205中に、挿入位相変動補償モジュール120が、与えられた推定値に基づいて、通信信号150の位相を調整する。ステップ630で、通信信号150の第2のタイムスロット215中のデータが、保護期間205の後に動作不能な増幅器105によって受信され、処理される。
【0039】
図7は、保護期間中に、図1の増幅器105を動作可能にすることによって、通信信号150に断続的に導入される位相オフセットの影響を打ち消すように実装されるステップを含むプロセス700のフローチャートである。プロセス700は、TDD、TDMA、TDSCDMAまたは他のタイムスロット式通信システムにおいて実装することができる。ステップ705で、通信信号150の第1のタイムスロット210中のデータが、動作不能な増幅器105によって受信され、処理される。ステップ710で、第1のタイムスロット210が満了した後で発生する保護期間205中に、増幅制御信号145が、動作不能な増幅器105に与えられる。ステップ715で、保護期間205中に、動作不能な増幅器105が、増幅制御信号145に応答して動作可能にされ、したがって位相オフセットを通信信号150に断続的に導入させる。ステップ720で、保護期間205中に、位相オフセットの推定値が、増幅制御信号145の関数として挿入位相変動補償モジュール120に与えられる。ステップ725で、保護期間205中に、挿入位相変動補償モジュール120が、与えられた推定値に基づいて、通信信号150の位相を調整する。ステップ730で、通信信号150の第2のタイムスロット215中のデータが、保護期間205の後に動作可能な増幅器105によって受信され、処理される。
【0040】
好ましい実施形態を参照して本発明を具体的に示し説明したが、上で述べた本発明の範囲から逸脱することなく、形体および詳細における様々な変更を加えることができることが当業者には理解されよう。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】本発明による、増幅器をオンまたはオフにすることによって、通信信号に断続的に導入される位相オフセットを取り消す挿入位相変動補償モジュールを含む通信システムを示すブロック図である。
【図2】2つのタイムスロットの間に発生する保護期間を有する例示的な通信信号を示す図である。
【図3】図1の挿入位相変動補償モジュールの例示的な構成を示す図である。
【図4】図1の増幅器を動作不能にすることによって、通信信号に断続的に導入される位相オフセットの影響を打ち消すように実装されるステップを含むプロセスを示すフローチャートである。
【図5】図1の増幅器を動作可能にすることによって、通信信号に断続的に導入される位相オフセットの影響を打ち消すように実装されるステップを含むプロセスを示すフローチャートである
【図6】保護期間中に、図1の増幅器を動作不能にすることによって、通信信号に断続的に導入される位相オフセットの影響を打ち消すように実装されるステップを含むプロセスを示すフローチャートである。
【図7】保護期間中に、図1の増幅器を動作可能にすることによって、通信信号に断続的に導入される位相オフセットの影響を打ち消すように実装されるステップを含むプロセスを示すフローチャートである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a)通信信号を受信し、振幅制御信号によって制御される増幅器と、
(b)前記増幅器が動作可能にされるか、または動作不能にされると、増幅制御信号に応答して、前記通信信号に断続的に導入される位相オフセットの影響を打ち消す挿入位相変動補償モジュールであって、前記通信信号は、前記増幅器が動作可能にされると、前記増幅器によって増幅され、前記通信信号は、前記増幅器が動作不能にされると、前記増幅器によって増幅されない挿入位相変動補償モジュールと
を具えたことを特徴とする通信システム。
【請求項2】
(c)前記増幅器から前記通信信号を受信し、アナログ同相(I)および直交(Q)信号成分を出力する受信機と、
(d)前記受信機から前記アナログIおよびQ信号成分を受信し、前記アナログ信号成分をデジタルIおよびQ信号成分に変換するアナログ−デジタルコンバータ(ADC)と
をさらに具えたことを特徴とする請求項1記載の通信システム。
【請求項3】
前記挿入位相変動補償モジュールは、前記ADCから前記デジタルIおよびQ信号成分を受信し、前記デジタルIおよびQ成分とは異なる位相特性を有する改変IおよびQ信号成分を出力し、前記通信システムは、
(e)前記改変IおよびQ信号成分を受信するモデムであって、増幅制御信号を生成するプロセッサを含むモデムをさらに具えたことを特徴とする請求項2記載の通信システム。
【請求項4】
前記プロセッサは、前記ADCにどの程度の電力が入力されるかを計算することを特徴とする請求項3記載の通信システム。
【請求項5】
前記挿入位相変動補償モジュールは、前記ADCから前記デジタルIおよびQ成分を受信し、前記デジタルIおよびQ成分の前記位相特性を、増幅制御信号の関数として変化させることを特徴とする請求項2記載の通信システム。
【請求項6】
(c)増幅制御信号を生成するプロセッサと、
(d)前記プロセッサおよび前記挿入位相変動補償モジュールと通信するルックアップテーブル(LUT)であって、前記プロセッサから増幅制御信号を受信し、前記位相オフセットの推定値を、増幅制御信号の関数として、前記挿入位相変動補償モジュールに与えるLUTとをさらに具えたことを特徴とする請求項1記載の通信システム。
【請求項7】
前記与えられる推定値は、位相オフセットxのSin関数およびCos関数を含むことを特徴とする請求項6記載の通信システム。
【請求項8】
前記挿入位相変動補償モジュールは、デジタル同相(I)信号成分に関連づけられた、実、すなわちRe入力、および直交(Q)信号成分に関連づけられた、仮想、すなわちIm入力を有し、前記LUTによって与えられる前記推定値に基づいて、前記挿入位相変動補償モジュールは、関数:(Cos(x)×Re)−(Sin(x)×Im)に従って調整される位相を有するI信号成分を出力することを特徴とする請求項7記載の通信システム。
【請求項9】
前記挿入位相変動補償モジュールは、デジタル同相(I)信号成分に関連づけられた実入力Re、および直交(Q)信号成分に関連づけられた仮想入力Imを有し、前記LUTによって与えられる前記推定値に基づいて、前記挿入位相変動補償モジュールは、関数:(Sin(x)×Re)+Cos(x)×Im)に従って調整される位相を有するQ信号成分を出力することを特徴とする請求項7記載の通信システム。
【請求項10】
前記通信信号は、保護期間で分離される第1および第2のタイムスロットを含み、増幅制御信号は、前記第1のタイムスロット中のデータが前記増幅器によって受信され、処理された後の前記保護期間中に、前記増幅器に与えられることを特徴とする請求項1記載の通信システム。
【請求項11】
前記通信信号は、保護期間で分離される第1および第2のタイムスロットを含み、前記増幅器は、前記第1のタイムスロット中のデータが前記増幅器によって受信され、処理された後の前記保護期間中に、動作可能にされるか、または動作不能にされることを特徴とする請求項1記載の通信システム。
【請求項12】
前記第1のタイムスロット中のデータは、前記増幅器が動作不能にされると前記増幅器によって受信され、前記第2のタイムスロット中のデータは、前記増幅器が動作可能にされると、前記増幅器によって受信されることを特徴とする請求項11記載の通信システム。
【請求項13】
前記第1のタイムスロット中のデータは、前記増幅器が動作可能にされると前記増幅器によって受信され、前記第2のタイムスロット中のデータは、前記増幅器が動作不能にされると、前記増幅器によって受信されることを特徴とする請求項11記載の通信システム。
【請求項14】
前記通信信号は、保護期間で分離される第1および第2のタイムスロットを含み、前記位相オフセットの前記推定値は、前記第1のタイムスロット中のデータが前記増幅器によって受信され、処理された後の前記保護期間中に、前記挿入位相変動補償モジュールに与えられることを特徴とする請求項6記載の通信システム。
【請求項15】
前記通信信号は、保護期間で分離される第1および第2のタイムスロットを含み、前記挿入位相変動補償モジュールは、前記第1のタイムスロット中のデータが前記増幅器によって受信され、処理された後の前記保護期間中に、前記与えられる推定値に基づいて、前記通信信号の前記位相を調整することを特徴とする請求項6記載の通信システム。
【請求項16】
(a)通信信号を受信し、振幅制御信号によって制御される増幅器と、
(b)前記増幅器が動作可能にされるか、または動作不能にされると、増幅制御信号に応答して、前記通信信号に断続的に導入される位相オフセットの影響を打ち消す挿入位相変動補償モジュールであって、前記通信信号は、前記増幅器が動作可能にされると、前記増幅器によって増幅され、前記通信信号は、前記増幅器が動作不能にされると、前記増幅器によって増幅されない挿入位相変動補償モジュールと
を具えたことを特徴とするワイヤレス送受信ユニット(WTRU)。
【請求項17】
(c)前記増幅器から前記通信信号を受信し、アナログ同相(I)および直交(Q)信号成分を出力する受信機と、
(d)前記受信機から前記アナログIおよびQ信号成分を受信し、前記アナログ信号成分をデジタルIおよびQ信号成分に変換するアナログ−デジタルコンバータ(ADC)と
をさらに具えたことを特徴とする請求項16記載のワイヤレス送受信ユニット(WTRU)。
【請求項18】
前記挿入位相変動補償モジュールは、前記ADCから前記デジタルIおよびQ信号成分を受信し、前記デジタルIおよびQ成分とは異なる位相特性を有する改変IおよびQ信号成分を出力し、前記WTRUは、
(e)前記改変IおよびQ信号成分を受信するモデムであって、増幅制御信号を生成するプロセッサを含むモデムをさらに具えたことを特徴とする請求項17記載のワイヤレス送受信ユニット(WTRU)。
【請求項19】
前記プロセッサは、前記ADCにどの程度の電力が入力されるかを計算することを特徴とする請求項18記載のワイヤレス送受信ユニット(WTRU)。
【請求項20】
前記挿入位相変動補償モジュールは、前記ADCから前記デジタルIおよびQ成分を受信し、前記デジタルIおよびQ成分の前記位相特性を、増幅制御信号の関数として変化させることを特徴とする請求項17記載のワイヤレス送受信ユニット(WTRU)。
【請求項21】
(c)増幅制御信号を生成するプロセッサと、
(d)前記プロセッサおよび前記挿入位相変動補償モジュールと通信するルックアップテーブル(LUT)であって、前記プロセッサから増幅制御信号を受信し、前記位相オフセットの推定値を、増幅制御信号の関数として、前記挿入位相変動補償モジュールに与えるLUTとをさらに備えることを特徴とする請求項16記載のワイヤレス送受信ユニット(WTRU)。
【請求項22】
前記与えられる推定値は、位相オフセットxのSin関数およびCos関数を含むことを特徴とする請求項21記載のワイヤレス送受信ユニット(WTRU)。
【請求項23】
前記挿入位相変動補償モジュールは、デジタル同相(I)信号成分に関連づけられた、実、すなわちRe入力、および直交(Q)信号成分に関連づけられた、仮想、すなわちIm入力を有し、前記LUTによって与えられる前記推定値に基づいて、前記挿入位相変動補償モジュールは、関数:(Cos(x)×Re)−(Sin(x)×Im)に従って調整される位相を有するI信号成分を出力することを特徴とする請求項22記載のワイヤレス送受信ユニット(WTRU)。
【請求項24】
前記挿入位相変動補償モジュールは、デジタル同相(I)信号成分に関連づけられた実入力Re、および直交(Q)信号成分に関連づけられた仮想入力Imを有し、前記LUTによって与えられる前記推定値に基づいて、前記挿入位相変動補償モジュールは、関数:(Sin(x)×Re)+Cos(x)×Im)に従って調整される位相を有するQ信号成分を出力することを特徴とする請求項22記載のワイヤレス送受信ユニット(WTRU)。
【請求項25】
前記通信信号は、保護期間で分離される第1および第2のタイムスロットを含み、増幅制御信号は、前記第1のタイムスロット中のデータが前記増幅器によって受信され、処理された後の前記保護期間中に、前記増幅器に与えられることを特徴とする請求項16記載のワイヤレス送受信ユニット(WTRU)。
【請求項26】
前記第1のタイムスロット中のデータは、前記増幅器が動作不能にされると前記増幅器によって受信され、前記第2のタイムスロット中のデータは、前記増幅器が動作可能にされると、前記増幅器によって受信されることを特徴とする請求項25記載のワイヤレス送受信ユニット(WTRU)。
【請求項27】
前記第1のタイムスロット中のデータは、前記増幅器が動作可能にされると前記増幅器によって受信され、前記第2のタイムスロット中のデータは、前記増幅器が動作不能にされると、前記増幅器によって受信されることを特徴とする請求項25記載のワイヤレス送受信ユニット(WTRU)。
【請求項28】
前記通信信号は、保護期間で分離される第1および第2のタイムスロットを含み、前記増幅器は、前記第1のタイムスロット中のデータが前記増幅器によって受信され、処理された後の前記保護期間中に、動作可能にされるか、または動作不能にされることを特徴とする請求項16記載のワイヤレス送受信ユニット(WTRU)。
【請求項29】
前記通信信号は、保護期間で分離される第1および第2のタイムスロットを含み、前記位相オフセットの前記推定値は、前記第1のタイムスロット中のデータが前記増幅器によって受信され、処理された後の前記保護期間中に、前記挿入位相変動補償モジュールに与えられることを特徴とする請求項21記載のワイヤレス送受信ユニット(WTRU)。
【請求項30】
前記通信信号は、保護期間で分離される第1および第2のタイムスロットを含み、前記挿入位相変動補償モジュールは、前記第1のタイムスロット中のデータが前記増幅器によって受信され、処理された後の前記保護期間中に、前記与えられる推定値に基づいて、前記通信信号の前記位相を調整することを特徴とする請求項21記載のワイヤレス送受信ユニット(WTRU)。
【請求項31】
(a)通信信号を受信し、振幅制御信号によって制御される増幅器と、
(b)前記増幅器が動作可能にされるか、または動作不能にされると、増幅制御信号に応答して、前記通信信号に断続的に導入される位相オフセットの影響を打ち消す挿入位相変動補償モジュールであって、前記通信信号は、前記増幅器が動作可能にされると、前記増幅器によって増幅され、前記通信信号は、前記増幅器が動作不能にされると、前記増幅器によって増幅されない挿入位相変動補償モジュールと
を具えたことを特徴とする集積回路(IC)。
【請求項32】
(c)前記増幅器から前記通信信号を受信し、アナログ同相(I)および直交(Q)信号成分を出力する受信機と、
(d)前記受信機から前記アナログIおよびQ信号成分を受信し、前記アナログ信号成分をデジタルIおよびQ信号成分に変換するアナログ−デジタルコンバータ(ADC)とをさらに備えることを特徴とする請求項31記載の集積回路(IC)。
【請求項33】
前記挿入位相変動補償モジュールは、前記ADCから前記デジタルIおよびQ信号成分を受信し、前記デジタルIおよびQ成分とは異なる位相特性を有する改変IおよびQ信号成分を出力し、前記ICは、
(e)前記改変IおよびQ信号成分を受信するモデムであって、増幅制御信号を生成するプロセッサを含むモデムをさらに備えることを特徴とする請求項32記載の集積回路(IC)。
【請求項34】
前記プロセッサは、前記ADCにどの程度の電力が入力されるかを計算することを特徴とする請求項33記載の集積回路(IC)。
【請求項35】
前記挿入位相変動補償モジュールは、前記ADCから前記デジタルIおよびQ成分を受信し、前記デジタルIおよびQ成分の前記位相特性を、増幅制御信号の関数として変化させることを特徴とする請求項32記載の集積回路(IC)。
【請求項36】
(c)増幅制御信号を生成するプロセッサと、
(d)前記プロセッサおよび前記挿入位相変動補償モジュールと通信するルックアップテーブル(LUT)であって、前記プロセッサから増幅制御信号を受信し、前記位相オフセットの推定値を、増幅制御信号の関数として、前記挿入位相変動補償モジュールに与えるLUTと
をさらに具えたことを特徴とする請求項31記載の集積回路(IC)。
【請求項37】
前記与えられる推定値は、位相オフセットxのSin関数およびCos関数を含むことを特徴とする請求項36記載の集積回路(IC)。
【請求項38】
前記挿入位相変動補償モジュールは、デジタル同相(I)信号成分に関連づけられた、実、すなわちRe入力、および直交(Q)信号成分に関連づけられた、仮想、すなわちIm入力を有し、前記LUTによって与えられる前記推定値に基づいて、前記挿入位相変動補償モジュールは、関数:(Cos(x)×Re)−(Sin(x)×Im)に従って調整される位相を有するI信号成分を出力することを特徴とする請求項37記載の集積回路(IC)。
【請求項39】
前記挿入位相変動補償モジュールは、デジタル同相(I)信号成分に関連づけられた実入力Re、および直交(Q)信号成分に関連づけられた仮想入力Imを有し、前記LUTによって与えられる前記推定値に基づいて、前記挿入位相変動補償モジュールは、関数:(Sin(x)×Re)+Cos(x)×Im)に従って調整される位相を有するQ信号成分を出力することを特徴とする請求項37記載の集積回路(IC)。
【請求項40】
前記通信信号は、保護期間で分離される第1および第2のタイムスロットを含み、増幅制御信号は、前記第1のタイムスロット中のデータが前記増幅器によって受信され、処理された後の前記保護期間中に、前記増幅器に与えられることを特徴とする請求項31記載の集積回路(IC)。
【請求項41】
前記第1のタイムスロット中のデータは、前記増幅器が動作不能にされると前記増幅器によって受信され、前記第2のタイムスロット中のデータは、前記増幅器が動作可能にされると、前記増幅器によって受信されることを特徴とする請求項40記載の集積回路(IC)。
【請求項42】
前記第1のタイムスロット中のデータは、前記増幅器が動作可能にされると前記増幅器によって受信され、前記第2のタイムスロット中のデータは、前記増幅器が動作不能にされると、前記増幅器によって受信されることを特徴とする請求項40記載の集積回路(IC)。
【請求項43】
前記通信信号は、保護期間で分離される第1および第2のタイムスロットを含み、前記増幅器は、前記第1のタイムスロット中のデータが前記増幅器によって受信され、処理された後の前記保護期間中に、動作可能にされるか、または動作不能にされることを特徴とする請求項37記載の集積回路(IC)。
【請求項44】
前記通信信号は、保護期間で分離される第1および第2のタイムスロットを含み、前記位相オフセットの前記推定値は、前記第1のタイムスロット中のデータが前記増幅器によって受信され、処理された後の前記保護期間中に、前記挿入位相変動補償モジュールに与えられることを特徴とする請求項36に記載の集積回路(IC)。
【請求項45】
前記通信信号は、保護期間で分離される第1および第2のタイムスロットを含み、前記挿入位相変動補償モジュールは、前記第1のタイムスロット中のデータが前記増幅器によって受信され、処理された後の前記保護期間中に、前記与えられる推定値に基づいて、前記通信信号の前記位相を調整することを特徴とする請求項36記載の集積回路(IC)。
【請求項46】
増幅器および挿入位相変動補償モジュールを含む通信システムにおいて、前記増幅器が動作可能にされると通信信号に断続的に導入される位相オフセットの影響を打ち消す方法であって、
(a)前記増幅器が動作不能にされると、前記増幅器に増幅制御信号を提供するステップと、
(b)前記増幅制御信号に応答して、前記増幅器を動作可能にし、そうすることによって、前記通信信号に位相オフセットを導入させるステップと、
(c)前記挿入位相変動補償モジュールに、前記増幅制御信号の関数として前記位相オフセットの推定値を与えるステップと、
(d)前記挿入位相変動補償モジュールが、前記与えられる推定値に基づいて、前記通信信号の前記位相を調整するステップと
を具えたことを特徴とする方法。
【請求項47】
前記与えられる推定値は、位相オフセットxのSin関数およびCos関数を含むことを特徴とする請求項46記載の方法。
【請求項48】
前記挿入位相変動補償モジュールは、デジタル同相(I)信号成分に関連づけられた、実、すなわちRe入力、および直交(Q)信号成分に関連づけられた、仮想、すなわちIm入力を有し、前記LUTによって与えられる前記推定値に基づいて、前記挿入位相変動補償モジュールは、関数:(Cos(x)×Re)−(Sin(x)×Im)に従って調整される位相を有するI信号成分を出力することを特徴とする請求項47記載の方法。
【請求項49】
前記挿入位相変動補償モジュールは、デジタル同相(I)信号成分に関連づけられた実入力Re、および直交(Q)信号成分に関連づけられた仮想入力Imを有し、前記LUTによって与えられる前記推定値に基づいて、前記挿入位相変動補償モジュールは、関数:(Sin(x)×Re)+Cos(x)×Im)に従って調整される位相を有するQ信号成分を出力することを特徴とする請求項47記載の方法。
【請求項50】
前記通信信号は、保護期間で分離される第1および第2のタイムスロットを含み、ステップ(a)〜(d)の少なくとも1つが、前記第1のタイムスロット中のデータが前記増幅器によって受信され、処理された後の前記保護期間中に実行されることを特徴とする請求項46に記載の方法。
【請求項51】
前記通信信号は、保護期間で分離される第1および第2のタイムスロットを含み、そうすることによって、前記増幅器が動作不能にされると、前記第1のタイムスロット中のデータが前記増幅器によって受信され、前記増幅器が動作可能にされると、前記第2のタイムスロット中のデータが、前記増幅器によって受信されることを特徴とする請求項46に記載の方法。
【請求項52】
増幅器および挿入位相変動補償モジュールを含む通信システムにおいて、前記増幅器が動作不能にされると通信信号に断続的に導入される位相オフセットの影響を打ち消す方法であって、
(a)前記増幅器が動作可能にされると、前記増幅器に増幅制御信号を提供するステップと、
(b)前記増幅制御信号に応答して、前記増幅器を動作不能にし、そうすることによって、前記通信信号に位相オフセットを導入させるステップと、
(c)前記挿入位相変動補償モジュールに、前記増幅制御信号の関数として前記位相オフセットの推定値を与えるステップと、
(d)前記挿入位相変動補償モジュールが、前記与えられる推定値に基づいて、前記通信信号の前記位相を調整するステップと
を具えたことを特徴とする方法。
【請求項53】
前記与えられる推定値は、位相オフセットxのSin関数およびCos関数を含むことを特徴とする請求項52記載の方法。
【請求項54】
前記挿入位相変動補償モジュールは、デジタル同相(I)信号成分に関連づけられた、実、すなわちRe入力、および直交(Q)信号成分に関連づけられた、仮想、すなわちIm入力を有し、前記LUTによって与えられる前記推定値に基づいて、前記挿入位相変動補償モジュールは、関数:(Cos(x)×Re)−(Sin(x)×Im)に従って調整される位相を有するI信号成分を出力することを特徴とする請求項53記載の方法。
【請求項55】
前記挿入位相変動補償モジュールは、デジタル同相(I)信号成分に関連づけられた実入力Re、および直交(Q)信号成分に関連づけられた仮想入力Imを有し、前記LUTによって与えられる前記推定値に基づいて、前記挿入位相変動補償モジュールは、関数:(Sin(x)×Re)+Cos(x)×Im)に従って調整される位相を有するQ信号成分を出力することを特徴とする請求項53記載の方法。
【請求項56】
前記通信信号は、保護期間で分離される第1および第2のタイムスロットを含み、ステップ(a)〜(d)の少なくとも1つが、前記第1のタイムスロット中のデータが前記増幅器によって受信され、処理された後の前記保護期間中に実行されることを特徴とする請求項52記載の方法。
【請求項57】
前記通信信号は、保護期間で分離される第1および第2のタイムスロットを含み、そうすることによって、前記増幅器が動作可能にされると、前記第1のタイムスロット中のデータが前記増幅器によって受信され、前記増幅器が動作不能にされると、前記第2のタイムスロット中のデータが、前記増幅器によって受信されることを特徴とする請求項52記載の方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate


【公表番号】特表2006−527533(P2006−527533A)
【公表日】平成18年11月30日(2006.11.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−514287(P2006−514287)
【出願日】平成16年5月5日(2004.5.5)
【国際出願番号】PCT/US2004/013882
【国際公開番号】WO2005/002242
【国際公開日】平成17年1月6日(2005.1.6)
【出願人】(594164900)インターディジタル テクノロジー コーポレイション (153)
【氏名又は名称原語表記】InterDigital Technology Corporation
【Fターム(参考)】