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外用組成物
説明

外用組成物

【課題】ハイドロキノン及びその誘導体、ビタミンA類、並びにアスコルビン酸及びその塩からなる群より選ばれる化合物を含み、着色が抑制されていると共に、使用感及び安定性の良い外用組成物を提供する。
【解決手段】(a)ハイドロキノン及びその誘導体、ビタミンA類、並びに、組成物の全量に対して3〜40重量%のアスコルビン酸及びその塩からなる群より選ばれる少なくとも1種の化合物、及び(b)架橋型ポリグリセリン変性シリコーンを含む外用組成物。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ハイドロキノン若しくはその誘導体、ビタミンA類、又はアスコルビン酸若しくはその塩といった一般に不安定な成分を安定に含む外用組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
ハイドロキノンは強い還元作用によって、様々な原因による色素沈着治療剤として広く用いられているが、光や熱などによって容易に酸化され褐変することが知られている。そこで、ハイドロキノンを安定化する方法が種々検討されている。例えば、非特許文献1は、亜硫酸ナトリウムを添加する方法、及び亜硫酸ナトリウムとクエン酸を添加する方法を教えている。また、非特許文献2は、プラスチベースを添加する方法、及びアスコルビン酸を配合し、かつ4℃で保存する方法を教えている。
しかし、これらの方法は、ハイドロキノンの酸化による着色を十分に抑制することができない。
【0003】
また、特許文献1は、ハイドロキノン、並びにグリコール、グリコールエーテル、グリセリン、及びジグリセリンからなる群より選択される1種又は2種以上を65重量%以上含む皮膚外用剤に、アスコルビン酸又はその塩を配合すると、皮膚外用剤の着色が抑制されることを教えている。
特許文献1の皮膚外用剤は、着色は十分に抑制されているが、これらのポリオールの添加により、製剤の粘度が低下して、製剤の剤形によっては、使用時に液ダレして使い難い場合がある。また、液ダレ防止のために、水溶性高分子のような増粘剤を多量に添加すると、ベタツキが生じたり、塗布時にヨレなどを生じやすくなり、使用感の悪いものになる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006-328064号
【非特許文献】
【0005】
【非特許文献1】医薬ジャーナル、Vol.20,N.10,1929-1934,1984
【非特許文献2】JJSHP,Vol.24,No.7,8,801-804,1988
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、ハイドロキノン及びその誘導体、ビタミンA類、並びに約3〜40重量%のアスコルビン酸及びその塩からなる群より選ばれる化合物を含み、着色が抑制されていると共に、使用感の良い外用組成物を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者は上記課題を解決するために研究を重ね、ハイドロキノン及びその誘導体、ビタミンA類、並びに約3〜40重量%のアスコルビン酸及びその塩からなる群より選ばれる少なくとも1種の化合物を含む外用組成物に、架橋型ポリグリセリン変性シリコーンを配合することにより、組成物の着色が抑制されると共に、ベトツキのない良好な使用感が得られ、さらに、経時的な成分分離が抑制されることを見出した。
【0008】
本発明は、上記知見に基づき完成されたものであり、以下の外用組成物を提供する。
項1. (a)ハイドロキノン及びその誘導体、ビタミンA類、並びに、組成物の全量に対して3〜40重量%のアスコルビン酸及びその塩からなる群より選ばれる少なくとも1種の化合物、及び(b)架橋型ポリグリセリン変性シリコーンを含む外用組成物。
項2. (b)成分を、組成物の全量に対して、0.01〜90重量%含む項1に記載の外用組成物。
項3. (a)成分としてハイドロキノン及び/又はその誘導体を含む場合、ハイドロキノン及び/又はその誘導体の1重量部に対して、(b)成分を0.0005〜9000重量部含む項1又は2に記載の外用組成物。
項3−1. ハイドロキノン及び/又はその誘導体を、組成物の全量に対して、0.01〜20重量%含む項1〜3の何れかに記載の外用組成物。
項4. (a)成分としてビタミンA類を含む場合、ビタミンA類の1重量部に対して、(b)成分を0.002〜900000重量部含む項1又は2に記載の外用組成物。
項4−1. ビタミンA類を、組成物の全量に対して、0.00001〜5重量%含む項1、2、又は4に記載の外用組成物。
項5. (a)成分として3〜40重量%のアスコルビン酸及び/又はその塩を含む場合、アスコルビン酸及び/又はその塩の1重量部に対して、(b)成分を0.00025〜30重量部含む項1又は2に記載の外用組成物。
項5−1. アスコルビン酸及び/又はその塩を、組成物の全量に対して、3〜40重量%含む項1、2、又は5に記載の外用組成物。
項6. さらに、架橋型オルガノポリシロキサンを含む項1〜3、3−1、4、4−1、5、及び5−1の何れかに記載の外用組成物。
項7. 架橋型オルガノポリシロキサンを、組成物の全量に対して、0.1〜95重量%含む項6に記載の外用組成物。
項8. (b)成分の1重量部に対して、架橋型ポリオルガノシロキサンを0.0001〜900重量部含む項6又は7に記載の外用組成物。
項8−1. 水を、組成物の全量に対して、20重量%以下含む項1〜3、3−1、4、4−1、5、5−1、及び6〜8の何れかに記載の外用組成物。
項9. (a)ハイドロキノン及びその誘導体、ビタミンA類、並びに、組成物の全量に対して3〜40重量%のアスコルビン酸及びその塩からなる群より選ばれる少なくとも1種の化合物を含有する外用組成物に、(b)架橋型ポリグリセリン変性シリコーンを添加する、外用組成物の着色抑制方法。
【発明の効果】
【0009】
ハイドロキノン及びその誘導体、ビタミンA類、並びに約3〜40重量%のアスコルビン酸及びその塩からなる群より選ばれる化合物は不安定であるため、これらの化合物を含む組成物は、一般に、経時的に着色又は変色してしまう。この点、本発明の外用組成物は、上記の不安定な化合物に加えて、架橋型ポリグリセリン変性シリコーンを含むことにより、着色又は変色し難いものである。
また、本発明の外用組成物は、別途多量の水溶性高分子のような増粘剤を使用しなくても、適度な粘度を有して液ダレし難いものであり、また、ベタツキやヨレのない良好な使用感が得られる。
さらに、本発明の外用組成物は、経時的な成分分離が抑制されており、非常に安定である。
また、本発明の外用組成物は、調製時に熱を加えないコールドプロセスによって、各成分を均一に混合することができ、これにより、ハイドロキノン及びその誘導体、ビタミンA類、並びに約3〜40重量%のアスコルビン酸及びその塩からなる群より選ばれる化合物の、加熱による変性又は分解を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】実施例1〜5及び比較例1の各組成物を、加熱処理した前後の写真である。
【図2】実施例6、7、及び比較例1の各組成物を、加熱処理した前後の写真である。
【図3】実施例8〜13、及び比較例1の各組成物を、加熱処理した前後の写真である。
【図4】実施例14〜17、及び比較例1の各組成物を、加熱処理した前後の写真である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の外用組成物は、(a)ハイドロキノン及びその誘導体、ビタミンA類、並びに約3〜40重量%のアスコルビン酸及びその塩からなる群より選ばれる少なくとも1種の化合物、及び(b)架橋型ポリグリセリン変性シリコーンを含む組成物である。
【0012】
ハイドロキノン
ハイドロキノンは市販品を購入できる。
【0013】
ハイドロキノンの誘導体
ハイドロキノン誘導体としては、ハイドロキノンと糖の縮合物、及びハイドロキノンに炭素数1〜4のアルキル基を一つ導入したアルキルハイドロキノンと糖の縮合物などの配糖体を好適なものとして例示できる。
配糖体の糖としては、D−グルコ−ス、D−ガラクト−ス、D−マンノ−ス、D−タガト−ス、D−フルクト−ス、L−ソルボ−ス、D−タガト−ス、及びD−プシコ−ス等の六炭糖;L−アラビノ−ス、D−キシロ−ス、D−リボ−ス、D−キシルロ−ス、D−リキソ−ス、及びD−リブロ−ス等の五炭糖;D−グルコサミン、D−ガラクトサミン、シアル酸、及びムラミン酸等のアミノ糖;並びにD−グルクロン酸、D−ガラクツロン酸、D−マンヌロン酸、及びL−イズロン酸等のウロン酸(アセチル化等)などが挙げられる。
また、ハイドロキノン配糖体の薬学的に許容される塩も使用でき、例えば、ナトリウム塩、及びカリウム塩等のアルカリ金属塩;カルシウム塩、及びマグネシウム塩等のアルカリ土類金属;アンモニウム塩;トリエチルアミン塩、トリエタノールアミン塩、及びモノエタノ−ルアミン塩等の有機アミン塩;並びにリジン塩、及びアルギン酸塩等の塩基性アミノ酸塩などが挙げられる。
【0014】
ハイドロキノン配糖体は、ハイドロキノンと糖からなる溶液にグリコシダーゼを添加して作用させることにより誘導できる。例えば、アルブチンは、ハイドロキノンとD−グルコ−スからなる溶液に、β−グルコシダ−ゼを用い酵素反応により合成することができる。具体的には、例えば、特開平5-176785号公報に記載の方法で製造できる。
また、ハイドロキノン配糖体は、糖をアセチル化することにより得られるアセチル化糖とハイドロキノンとを、グリコシダーゼの存在下でグリコシド結合させて、さらにアセチル基をアルカリ加水分解で除去することにより得られる。
また、ハイドロキノン配糖体は、各種植物から抽出することができ、例えば、アルブチンは、ウワウルシやコケモモから抽出できる。
【0015】
ハイドロキノン誘導体としては、ブチルヒドロキシアニソールのように、酸化防止剤として食品添加用に使用されている成分も使用できる。ブチルヒドロキシアニ
【0016】
ハイドロキノン誘導体としては、配糖体が好ましく、六炭糖の配糖体がより好ましく、中でもアルブチンが好ましい。
ハイドロキノン及びその誘導体は、1種を単独で、又は2種以上を組み合わせて使用できる。
【0017】
本発明の外用組成物がハイドロキノン及び/又はその誘導体を含む場合の含有量は、組成物の全量に対して、約0.01重量%以上が好ましく、約0.1重量%以上がより好ましく、約0.5重量%以上がさらにより好ましい。上記範囲であれば、ハイドロキノンやハイドロキノン誘導体が有する美白作用などの作用が十分に得られる。
また、組成物中のハイドロキノン及び/又はその誘導体の含有量は、組成物の全量に対して、約20重量%以下が好ましく、約10重量%以下がより好ましく、約5重量%以下がさらにより好ましい。上記範囲であれば、組成物の経時的な着色又は変色が抑制され、充分な生理活性作用を得ながら、コストメリットのある組成物が得られる。
【0018】
ビタミンA類
本発明におけるビタミンA類には、レチノール、レチナール、レチノイン酸、これらのデヒドロ体、これらのエステル、及びプロビタミンA等が含まれる。
エステルとしては、酢酸レチノール、プロピオン酸レチノール、酪酸レチノール、オクチル酸レチノール、ラウリル酸レチノール、パルミチン酸レチノール、ステアリン酸レチノール、ミリスチン酸レチノール、オレイン酸レチノール、リノレン酸レチノール、リノール酸レチノール、パルミチン酸レチナール、酢酸レチナール、プロピオン酸レチナール、レチノイン酸メチル、レチノイン酸エチル、レチノイン酸レチノール、及びレチノン酸トコフェロール(α、β、γ、δのいずれの異性体であってもよい。)などが挙げられる。プロビタミンAとしては、α-カロチン、β-カロチン、γ-カロチン、δ-カロチン、リコピン、ゼアキサンチン、β-クリプトキサンチン、及びエキネノン等が挙げられる。
中でも、レチノール、レチノイン酸、及びそれらのエステル(パルミチン酸レチノール、酢酸レチノール等)が好ましい。
ビタミンA類は、動物材料などの天然物から単離したもの、化学合成したものの何れであってもよい。また、ビタミンA類は、ビタミンA油の形態で用いることもできる。ビタミンA油は、動物から抽出、精製した天然油でもよく、また、ビタミンA類を植物油などに溶解させたものでもよい。後者の代表例として、日本薬局方記載のビタミンA油(1gにつき30000ビタミンA単位(IU)以上を含む)が挙げられ、1gにつき100万IU、150万IU、又は170万IUのものが好適に利用される。
ビタミンA類は、1種を単独で、又は2種以上を組合わせて使用できる。
【0019】
本発明の外用組成物がビタミンA類を含む場合の含有量は、組成物の全量に対して、0.00001重量%以上が好ましく、0.0001重量%以上がより好ましく、0.001重量%以上がさらにより好ましい。上記範囲であれば、ビタミンA類の有するコラーゲン産生促進、角化細胞の増殖、角化細胞の分化抑制によるターンオーバー促進などの作用や抗酸化作用などの生理作用を発揮できる。
また、ビタミンA類を含む場合の含有量は、組成物の全量に対して、5重量%以下が好ましく、3重量%以下がより好ましく、2重量%以下がさらにより好ましい。上記範囲であれば、充分な生理作用を得ながら、コストメリットのある組成物が得られる。
上記のビタミンA類の含有量及び比率は、ビタミンA類がビタミンA油の形態で組成物に含まれる場合は、ビタミンA類を植物油などに溶解させたビタミンA油の重量である。
【0020】
アスコルビン酸及びその塩
アスコルビン酸は、L−体、D−体、及びそれらの混合物の何れであっても良い。中でも、美白作用、及びコラーゲンの生成促進作用などの生理活性効果が高い点で、L−アスコルビン酸が好ましい。アスコルビン酸は市販品を購入できる。
また、アスコルビン酸塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩、リン酸塩、及び鉄塩などが挙げられる。
【0021】
本発明の外用組成物がアスコルビン酸及び/又はその塩を含む場合、組成物中のアスコルビン酸及び/又はその塩の含有量は、組成物の全量に対して、約3重量%以上であり、この場合に、経時的な着色が生じる。アスコルビン酸及び/又はその塩の含有量は、組成物の全量に対して、約4重量%以上が好ましく、約5重量%以上がより好ましい。上記範囲であれば、美白作用、シワ抑制作用、及びタルミ抑制作用などのアスコルビン酸又はその塩の生理作用が十分に得られる。
また、組成物中のアスコルビン酸及び/又はその塩の含有量は、組成物の全量に対して、約40重量%以下であり、約30重量%以下が好ましい。上記範囲であれば、充分な生理作用を得ながら、コストメリットのある組成物が得られる。
【0022】
ハイドロキノン及びその誘導体、ビタミンA類、並びに約3〜40重量%のアスコルビン酸及びその塩は、1種を単独で、又は2種以上を組み合わせて使用できる。
例えば、ハイドロキノン及び/又はその誘導体と、ビタミンA類とを含む場合のように、(i)ハイドロキノン及び/又はその誘導体、(ii)ビタミンA類、並びに(iii)アスコルビン酸又はその塩について、(i)(ii)(iii)の2以上を含む場合、合計量は、組成物の全量に対して、約0.00001重量%以上が好ましく、約0.001重量%以上がより好ましく、約0.01重量%以上がさらにより好ましい。また、合計量は、組成物の全量に対して、約65重量%以下が好ましく、約30重量%以下がより好ましく、約25重量%以下がさらにより好ましい。
【0023】
架橋型ポリグリセリン変性シリコーン
架橋型ポリグリセリン変性シリコーンは、グリセリン基を有する架橋型オルガノポリシロキサン重合物である。本発明において、架橋型ポリグリセリン変性シリコーンは、架橋型ポリグリセリン・アルキル共変性シリコーンなどの共変性シリコーンも含む。
架橋型ポリグリセリン変性シリコーンは、液状油剤を含んだ組成物(例えばペースト状)の形態で使用してもよい。例えば、架橋型ポリグリセリン変性シリコーンを、自重以上の0.65mm2/秒(25℃)〜100.0mm2/秒(25℃)の低粘度シリコーン、流動パラフィン、スクワラン、若しくはイソドデカン等の炭化水素油、又はトリオクタノイン等のグリセライド油若しくはエステル油に膨潤させてもよい。
架橋型ポリグリセリン変性シリコーンは1種を単独で、又は2種以上を適宜組み合わせて使用できる。
【0024】
本発明の架橋型ポリグリセリン変性シリコーンとしては、例えば、特許第4187198号、又は特許第4490817号の各公報に記載されているものを使用してもよい。
具体的には、下記一般式(1)で表される架橋型ポリグリセリン変性シリコーンが挙げられる。

SiO(4−a−b)/2 (1)

式中、Rは炭素数1〜30のアルキル基、アリール基、アラルキル基、及びフッ素置換アルキル基で表される有機基から選択される同種又は異種の有機基であり、具体的にはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、及びデシル基等のアルキル基;シクロペンチル基、及びシクロヘキシル基等のシクロアルキル基;フェニル基、及びトリル基等のアリール基;ベンジル基、及びフェネチル基等のアラルキル基;並びにトリフロロプロピル基、及びヘプタデカフロロデシル基等のフッ素置換アルキル基等を挙げることができる。また、aは1.0≦a≦2.5の数、bは0.001≦b≦1.5の数である。
【0025】
式中、Rはさらに下記一般式(2)で表される長鎖アルキル基含有の有機基であってもよい。

−C2m−O−(CO)(CO)(2)

式中、Rは炭素数5〜30の1価炭素水素基又はR−(CO)−で表される有機基であり、Rは炭素数1〜30の炭化水素基であり、c及びdはそれぞれ0〜50の整数、mは0〜15の整数である。即ち、Rはアルコキシ基、エステル基、アルケニルエーテル残基、又はアルケニルエステル残基である。ここで、c及びdが何であっても、mが0の時は耐加水分解性に劣る場合があり、mが15以上であると油臭が強いため、mは3〜11であることが好ましい。
【0026】
としては、m=0、c=0、d=0の場合には、炭素数5〜30のアルコキシ基、例えば、オレイロキシ基、及びステアロキシ基などの高級アルコキシ基が挙げられる。あるいは、オレイン酸、ステアリン酸、及びベヘニル酸などのエステル基が挙げられる。
【0027】
mが1以上で、c=0、d=0の場合には、特にmが3、5、又は11であることが好ましく、この場合は、Rは、アリルエーテル、ペンテニルエーテル、又はウンデセニルエーテル残基であり、Rによって異なるが、例えばアリルステアリルエーテル残基、アリルベヘニルエーテル残基もしくはウンデセニルオレイルエーテル残基などがあげられる。cもしくはdが0でない場合は、Rは、ポリオキシアルキレンを介してアルコキシ基やエステル基を有するものである。
【0028】
特にこれらR全体の50%以上がメチル基であることが好ましく、さらに好ましくは70%以上がメチル基であり、100%がメチル基であってもよい。
は下記一般式(3)で表される親水性基である。

−Q−O−X (3)

式中、Qはエーテル結合及びエステル結合を含有してもよい炭素数3〜20の二価炭化水素基を示しており、たとえば−(CH−、−(CH−、−CHCH(CH)CH−、−(CH−、−(CH−、−(CH−、−(CH−、−(CH−、−(CH−CH(CHCHCH)−、−CH−CH(CHCH)−、−(CH−O−(CH−、−(CH−O−(CH−O−(CH−、−(CH−O−CHCH(CH)−、及び−CHCH(CH)−COO(CH−等を例示することができる。
【0029】
Xはグリセリンである。
としては下記の残基があげられる。
【化1】

(式中、Qは、式(3)中のQと同じであり、式中のsは1〜20の整数である。また、水酸基の一部はアルコキシ基又はエステル基で置換されていてもよい。)
【0030】
【化2】

(式中、Qは、式(3)中のQと同じであり、式中のtは1〜20の整数である。また、水酸基の一部はアルコキシ基あるいはエステル基で置換されていてもよい。)
【0031】
【化3】

(式中、Qは、式(3)中のQと同じである。また、水酸基の一部はアルコキシ基あるいはエステル基で置換されていてもよい。)
【0032】
また、本発明で使用できる架橋型ポリグリセリン変性シリコーンの具体例としては、下記一般式(a1)及び/または下記一般式(a2)で表されるオルガノハイドロジェンポリシロキサン、下記の一般式(b1)で表されるアルケニル基を有するグリセリン誘導体、一般式(b2)で表されるアルケニル基を有するオルガノポリシロキサン、及び下記一般式(b3)で表されるアルケニル基を有する炭化水素の中から選択される少なくとも1種の化合物のうち、下記一般式(a1)または(b1)で表される成分を必須成分として付加重合してなるオルガノポリシロキサン重合物が挙げられる。
(a1):RSiO(4−a−b−c)/2
(a2):RSiO(4−d−e)/2
(b1):
【化4】

(b2):RSiO(4−p−q)/2
(b3):R(CH
【0033】
上記(a1)成分は平均組成式RSiO(4−a−b−c)/2で表される。式中、Rは置換又は非置換の炭素数1〜30でアルケニル基を有しない1価炭化水素基である。これらは、アルキル基、アリール基、アラルキル基またはハロゲン化炭化水素基であり、具体例としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ステアリル基、及びベヘニル基等のアルキル基;シクロペンチル基、及びシクロヘキシル基等の飽和脂環式炭化水素基;フェニル基、及びトリル基等のアリール基;及びフェネチル基等のアラルキル基;並びにトリフロロプロピル基、ノナフロロヘキシル基、及びヘプタデシルフロロデシル基等のフッ素置換アルキル基などを挙げることができる。
【0034】
は下記式で表される、グリセリン誘導体を有する1価の基である。
【化5】

式中のC2Xは、Xが2〜20の二価炭化水素基であり、sは1〜20の整数であり、好ましくは1〜10である。C2X基の具体例としては
−(CH−、−(CH−、−CHCH(CH)CH−、−(CH−、−(CH−、−(CH−、−(CH−、−(CH−、−(CH−CH(CHCHCH)−、及び−CH−CH(CHCH)−等が挙げられる。
【0035】
上記グリセリン誘導体の製造方法を述べれば、たとえばグリセリンとアリルグリシジルエーテルとを反応させることによって、アリル基1モルを有するグリセリン誘導体を合成することが可能であり、ポリグリセリン誘導体は、グリセリンモノアリルエーテルを出発原料としてグリシドールを数モル反応させることによって得ることができる。このアリル化ポリグリセリンに定法に従って付加反応させることによってRを導入することが可能である。
【0036】
(a1)成分は、一般式RSiO(4−a−b−c)/2で表される。ここで、aは1〜2.3であるが、好ましくは1.2〜2.1であり、bは0.001〜1であるが、好ましくは0.005〜0.5であり、cは0.001〜1であるが、好ましくは0.005〜0.5である。aが1より小さいと架橋度が高くなりすぎるために自重と同重量以上の液状油を含み得ず、2.3より大きいと架橋度が低くなりすぎるため、三次元架橋構造の形成が困難になる。
【0037】
cが0.001より小さいと架橋度が低くなるため三次元架橋構造の形成が困難になり、1より大きいと架橋度が高くなりすぎるために自重と同重量以上の液状油を含みえなくなる。また、a+b+cは1.5〜2.6であるが、好ましくは1.8〜2.2である。このオルガノポリシロキサンは、重合反応を円滑に進める観点から直鎖状、若しくは主として直鎖状であることが好ましいが、その構成単位としてRSiO3/2やSiOなどを有する、一部分岐単位を含有する直鎖状、分岐状、又は環状の何れであっても良い。
(a1)成分の具体例としては下記式で表される化合物が挙げられる。
【化6】

(式中、R,Rは上記した基を表し、x、yは0または1でx+y=1、
0≦l≦100、0≦m≦100、0≦n≦100、0≦w≦100、
0≦l+m+n≦200である。)
【化7】

(式中、R,Rは上記した基を表し、x、yは0または1でx+y=1、0≦l′≦100、0≦m′≦100、0≦n′≦100、0≦l′+m′+n′≦200、
Qは酸素原子又は炭素数2〜20の二価炭化水素基を表す。)
【化8】

(式中、R,Rは上記した基を表し、0≦g≦8、0≦h≦8、0≦i≦8、3≦g+h+i≦8である。)
【0038】
(a2)成分は一般式RSiO(4−d−e)/2で表される。dは1〜2.3であるが、好ましくは1.2〜2.1であり、eは0.001〜1であるが、好ましくは0.005〜0.5である。dが1より小さいと架橋度が高くなりすぎるために自重と同重量以上の液状油を含み得ず、2.3より大きいと架橋度が低くなりすぎるため、三次元架橋構造の形成が困難になる。eが0.001より小さいと架橋度が低くなりすぎるため、三次元架橋構造の形成が困難になり、1より大きいと架橋度が高くなりすぎるために自重と同重量以上の液状油を含み得なくなる。このオルガノポリシロキサンは、重合反応を円滑に進める観点から直鎖状、若しくは主として直鎖状であることが好ましいが、その構成単位としてRSiO3/2やSiOなどを有する、一部分岐単位を含有する直鎖状、分岐状、又は環状の何れであっても良い。
(a2)成分の具体例としては下記式で表される化合物が挙げられる。
【化9】

(式中、Rは上記した基を表し、x、l、n、wは上記した(a1)成分の場合と同一である。)
【化10】

(式中、Rは上記した基を表し、x、l′、n′は上記した(a1)成分の場合と同一である。)
【化11】

(式中、Rは上記した基を表し、g、iは上記した(a1)成分の場合と同一であり、3≦g+i≦8、である。)
【0039】
(b1)成分は、下記式で表される、アルケニル基を有するグリセリン誘導体である。
【化12】

は炭素数2〜20のアルケニル基であって、脂肪族不飽和炭化水素あるいは脂環式不飽和炭化水素である。Rは好ましくは一般式C2Y−1−で表されるアルケニル基を有する炭化水素基であって、Yは2〜20の整数である。−C2Y−1基としては、ビニル基、1−プロペニル基、アリル基、イソプロペニル基、1−ブテニル基、2−ブテニル基、3−ブテニル基、2−メチルアリル基、2−ペンテニル基、4−ペンテニル基、5−ヘキセニル基、および10−ウンデセニル基が挙げられる。これらのうち、Y=2あるいは3のビニル基及びアリル基が好ましい。Gはグリセリンあるいはポリグリセリンであって、グリセリン誘導体中のアルケニル基(R)は誘導体末端にあることが好ましい。また、fは2〜10の整数であるが、好ましくは2あるいは3である。また、sは1〜20の整数である。このような(b1)成分は、グリセリンあるいはポリグリセリンの水酸基とアルケニルアルコールあるいはアルケニルグリシジルエーテルとのエーテル化反応により合成される。
【0040】
(b2)成分は、一般式RSiO(4−p−q)/2で表される。Rは(b1)成分で記載したアルケニル基である。pは1〜2.3であるが、好ましくは1.2〜2.1であり、qは0.001〜1であるが、好ましくは0.005〜0.5である。pが1より小さいと架橋度が高くなりすぎるために自重と同重量以上の液状油を含み得なくなり、2.3より大きいと架橋度が低くなりすぎるため、三次元架橋構造の形成が困難になる。qが0.001より小さいと架橋度が低くなりすぎるため、三次元架橋構造の形成が困難になり、1より大きいと架橋度が高くなりすぎるために自重と同重量以上の液状油を含み得なくなる。このオルガノポリシロキサンは、重合反応を円滑に進める観点から直鎖状、若しくは主として直鎖状であることが好ましいが、その構成単位としてRSiO3/2やSiOなどを有する、一部分岐単位を含有する直鎖状、分岐状、又は環状の何れであっても良い。
【0041】
(b2)成分の具体例としては下記式で表される化合物があげられる。
【化13】

(式中、R,Rは上記した基を表す。zは0または1、0≦k≦100,0≦l+k≦200である。)
【化14】

(式中、R,Rは上記した基を表す。zは0または1、0≦k′≦100、0≦l′+k′≦200である。)
【化15】

(式中、R,Rは上記した基を表す。1≦j≦8、3≦g+j≦8である。)
(b3)成分は一般式R(CHで表される。Rは(b1)成分で記載したアルケニル基である。rは0〜20の整数である。(b3)成分としては、ブタジエン、ペンタジエン、ヘキサジエン、ヘプタジエン、オクタジエン、及びノナジエン等のジエンなどが例示されるが、特にヘキサジエンが好ましい。
【0042】
本発明で使用できるオルガノポリシロキサン重合物は、(a1)と、(b1)〜(b3)のいずれか1種以上との組み合わせ、(a1+a2)と、(b1)〜(b3)のいずれか1種以上との組み合わせ、(a2)と(b1)との組み合わせ、(a2)と(b1)と(b2)との組み合わせ、又は(a2)と(b1)と(b2)と(b3)との組み合わせからなる。
【0043】
架橋型ポリグリセリン変性シリコーンの具体例としては、(ジメチコン/ポリグリセリン−3)クロスポリマーなどが挙げられる。(ジメチコン/ポリグリセリン−3)クロスポリマーを含む商品として、KSG−710などが信越化学工業社から市販されている。
また、架橋型ポリグリセリン・アルキル共変性シリコーンの具体例としては、(ラウリルジメチコン/ポリグリセリン−3)クロスポリマーなどが挙げられる。ラウリルジメチコン/ポリグリセリン−3)クロスポリマーを含む商品として、KSG−810、KSG−820、KSG−830、及びKSG−840などが信越化学工業社から市販されている。また、(ポリグリセリル−3/ラウリルポリジメチルシロキシエチルジメチコン)クロスポリマーなども挙げられる。(ポリグリセリル−3/ラウリルポリジメチルシロキシエチルジメチコン)クロスポリマーを含む商品としては、KSG−820Z、及びKSG−850Zなどが信越化学工業社から市販されている。
【0044】
本発明で使用する架橋型ポリグリセリン変性シリコーンの重量平均分子量は、約500〜200,000が好ましく、約1,000〜100,000がより好ましい。
【0045】
架橋型ポリグリセリン変性シリコーンの含有量は、組成物の全量に対して、約0.01重量%以上が好ましく、約0.5重量%以上がより好ましく、約1重量%以上がさらにより好ましい。上記範囲であれば、組成物の着色が十分に抑制される。
また、架橋型ポリグリセリン変性シリコーンの含有量は、組成物の全量に対して、約90重量%以下が好ましく、約50重量%以下がより好ましく、約20重量%以下がさらにより好ましい。上記範囲であれば、十分な着色抑制効果を得ながら、経時的な成分分離を抑制し、使用感のよい組成物が得られる。
【0046】
本発明の外用組成物がハイドロキノン及び/又はその誘導体を含む場合、架橋型ポリグリセリン変性シリコーンの含有量は、ハイドロキノン及び/又はその誘導体の1重量部に対して、約0.0005重量部以上が好ましく、約0.01重量部以上がより好ましく、約0.5重量部以上がさらにより好ましい。上記範囲であれば、組成物の着色が十分に抑制される。
また、架橋型ポリグリセリン変性シリコーンの含有量は、ハイドロキノン及び/又はその誘導体の1重量部に対して、約9000重量部以下が好ましく、約900重量部以下がより好ましく、約10重量部以下がさらにより好ましい。上記範囲であれば、十分な着色抑制効果を得ながら、経時的な成分分離を抑制し、使用感のよい組成物が得られる。
【0047】
本発明の外用組成物がビタミンA類を含む場合、架橋型ポリグリセリン変性シリコーンの含有量は、ビタミンA類の1重量部に対して、約0.002重量部以上が好ましく、約0.01重量部以上がより好ましく、約1重量部以上がさらにより好ましい。上記範囲であれば、組成物の着色が十分に抑制される。
また、架橋型ポリグリセリン変性シリコーンの含有量は、ビタミンA類の1重量部に対して、約900000重量部以下が好ましく、約10000重量部以下がより好ましく、約1000重量部以下がさらにより好ましい。上記範囲であれば、十分な着色抑制効果を得ながら、経時的な成分分離を抑制し、使用感のよい組成物が得られる。
【0048】
本発明の外用組成物がアスコルビン酸及び/又はその塩を含む場合、架橋型ポリグリセリン変性シリコーンの含有量は、アスコルビン酸及び/又はその塩の1重量部に対して、約0.00025重量部以上が好ましく、約0.05重量部以上がより好ましく、約0.1重量部以上がさらにより好ましい。上記範囲であれば、組成物の着色が十分に抑制される。
また、架橋型ポリグリセリン変性シリコーンの含有量は、アスコルビン酸及び/又はその塩の1重量部に対して、約30重量部以下が好ましく、約20重量部以下がより好ましく、約5重量部以下がさらにより好ましい。十分な着色抑制効果を得ながら、経時的な成分分離を抑制し、使用感のよい組成物が得られる。
【0049】
架橋型オルガノポリシロキサン
本発明の外用組成物は、さらに、架橋型オルガノポリシロキサン(架橋型ポリグリセリン変性シリコーンを除く)を含むことができ、これにより、着色抑制が一層増強され、また使用感が一層良い組成物となる。架橋型オルガノポリシロキサンは、変性の架橋型オルガノポリシロキサン(架橋型ポリグリセリン変性シリコーンを除く)でも、非変性の架橋型オルガノポリシロキサンでもよいが、非変性の架橋型オルガノポリシロキサンであることが好ましい。
【0050】
架橋型オルガノポリシロキサンは、オルガノポリシロキサンのケイ素原子に直接結合した水素原子に、分子中に二つ以上のビニル性反応部位を持つ架橋剤が作用して、架橋構造を形成することにより得られるものが好ましい。分子中に二つ以上のビニル性反応部位を持つものとしては、分子中に二つ以上のビニル基を有するオルガノポリシロキサン、分子中に二つ以上のアリル基を有するポリオキシアルキレン、α、及びω−アルケニルジエンなどが挙げられる。
更に、この架橋型オルガノポリシロキサンは、ポリオキシアルキレン部分、アルキル部分、アルケニル部分、アリール部分、及びフルオロアルキル部分からなる群から選択される少なくとも1種の部分を分子中に含有して変性されていてもよい。
また、架橋型オルガノポリシロキサンは、0.65〜10.0mm/sの低粘度シリコーンに対し、自重以上の低粘度シリコーンを含み膨潤されたものであることが好ましい。
【0051】
架橋型オルガノポリシロキサンの具体例としては、ジメチコンクロスポリマー(9040 Silicone Elastomer Blend、9045 Silicone Elastomer Blend、9041 Silicone Elastomer Blend、9546 Silicone Elastomer Blend、9027 Silicone Elastomer Blend、EL−8040 ID Silicone Organic Blend;以上、東レ・ダウコーニング社)、(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー(KSG−15、KSG−16、KSG−1610;以上、信越化学工業社)、Silicone Elastomer Blend、E−506S、S−508、BY29−129、PF−2001;以上、東レ・ダウコーニング社)、(ジメチコン/フェニルビニルジメチコン)クロスポリマー(KSG−18A;信越化学工業社)、(ビニルジメチコン/ラウリルジメチコン)クロスポリマー(KSG−41、KSG−42、KSG−43、KSG−44;以上、信越化学工業社)、(ジメチコン・PEG−10/15))クロスポリマー(KSG−210、KSG−240:以上、信越化学工業社)、(PEG−15/ラウリルジメチコン)クロスポリマー(KSG−310、KSG−320、KSG−330、KSG−340;以上、信越化学工業社)、(PEG−15/ラウリルポリジメチルシロキシエチルジメチコン)クロスポリマー(KSG−320Z、KSG−350Z;以上、信越化学工業社)、及び(ラウリルポリジメチルシロキシエチルジメチコン/ビスビニスジメチコン)クロスポリマー(KSG−042Z、KSG−045Z;以上、信越化学工業社)などが挙げられる。
【0052】
架橋型オルガノポリシロキサンの含有量は、組成物の全量に対して、約0.1重量%以上が好ましく、約0.5重量%以上がより好ましく、約1重量%以上がさらにより好ましい。上記範囲であれば、組成物の着色が一層効果的に抑制される。
また、架橋型オルガノポリシロキサンの含有量は、組成物の全量に対して、約95重量%以下が好ましく、約70重量%以下がより好ましく、約60重量%以下がさらにより好ましい。上記範囲であれば、ベトツキ感が抑制された使用感のよい、経時的な成分分離を抑制する組成物が得られる。
【0053】
また、架橋型オルガノポリシロキサンの含有量は、架橋型ポリグリセリン変性シリコーンの1重量部に対して、約0.0001重量部以上が好ましく、約0.01重量部以上がより好ましく、約0.5重量部以上がさらにより好ましい。上記範囲であれば、ベトツキ感が抑制された組成物が得られる。
また、架橋型ポリグリセリン変性シリコーンの含有量は、架橋型ポリグリセリン変性シリコーンの1重量部に対して、約900重量部以下が好ましく、約100重量部以下がより好ましく、約30重量部以下がさらにより好ましい。上記範囲であれば、経時的な成分分離が抑制され、ベトツキ感が抑制された使用感のよい組成物が得られる。
【0054】

本発明の外用組成物は、水を含んでいても良く、含まなくてもよいが、水を含むことが好ましい。水を含む場合の水の含有量は、組成物の全量に対して、0重量%を超えていればよく、0.5重量%以上が好ましく、1重量%以上がより好ましい。上記範囲であれば、経時的な成分の析出が抑制されて、安定な組成物となる。
また、水の含有量は、組成物の全量に対して、20重量%以下が好ましく、15重量%以下がより好ましく、10重量%以下がさらにより好ましい。上記範囲であれば、十分な着色抑制効果を得ながら、経時的な成分分離が抑制され、使用感の良い組成物となる。
【0055】
pH
本発明の外用組成物のpHは、約1〜10が好ましく、約2〜8がより好ましく、約2〜7の酸性領域がさらにより好ましい。この範囲であれば、充分な効果が得られる。
【0056】
硬度
本発明の外用組成物の硬度は特に限定されないが、約1〜200gが好ましく、約10〜180gがより好ましく、約30〜140gがさらにより好ましい。この範囲であれば液ダレがなく、良好な使用感が得られる。
本発明における硬度は、レオメーター(商品名「NRM-2002J」、不動工業株式会社製)を用いて測定した値である。具体的には、製剤をプラスチック製50gジャーに入れたものをサンプルとし、上記レオメーターで円柱状の直径30mmの圧縮弾性アダプターを、2cm/minの速度で1cm進入させた時までの最高値を硬度とする。
【0057】
製剤形態
本発明の外用組成物は、ハイドロキノン及びその誘導体、ビタミンA類、並びに約3〜40重量%のアスコルビン酸及びその塩からなる群より選ばれる少なくとも1種の化合物、架橋型ポリグリセリン変性シリコーン、さらに必要に応じて、架橋型オルガノポリシロキサンを、化粧品、又は医薬部外品に通常使用される基剤又は担体、及び必要に応じて添加剤と共に混合して、化粧品、又は医薬部外品用の外用組成物とすることができる。
【0058】
外用組成物の形態は、特に限定されず、例えば、液剤、懸濁剤、乳剤、クリーム剤、軟膏剤、ゲル剤、リニメント剤、ローション剤、エアゾール剤、スティック剤、及び不織布に薬液を含浸させたシート剤等が挙げられる。中でも、乳剤、クリーム剤、軟膏剤、ゲル剤、及びローション剤が好ましく、クリーム剤、及びゲル剤がより好ましい。
クリーム剤、乳剤のように、油性基剤と水性基剤とを含む場合は、W/O型でもよく、O/W型でもよいが、W/O型が好ましい。
本発明の外用組成物の具体的な用途としては、例えば、化粧水、乳液、ジェル、クリーム、美容液、日焼け止め用化粧料、パック、マスク、ハンドクリーム、ボディローション、及びボディークリームのような基礎化粧料;並びに洗顔料、メイク落とし、ボディーシャンプー、シャンプー、リンス、及びトリートメントのような洗浄用化粧料などが挙げられる。
【0059】
基剤又は担体
基剤又は担体としては、例えば、流動パラフィン、スクワラン、ワセリン、ゲル化炭化水素(プラスチベースなど)、オゾケライト、α−オレフィンオリゴマー、及び軽質流動パラフィンのような炭化水素;メチルポリシロキサン、高重合メチルポリシロキサン、環状シリコーン、アルキル変性シリコーン、アミノ変性シリコーン、ポリエーテル変性シリコーン、ポリグリセリン変性シリコーン、シリコーン・アルキル鎖共変性ポリエーテル変性シリコーン、シリコーン・アルキル鎖共変性ポリグリセリン変性シリコーン、ポリエーテル変性分岐シリコーン、ポリグリセリン変性分岐シリコーン、アクリルシリコーン、フェニル変性シリコーン、及びシリコーンレジンのようなシリコーン油;セタノール、セトステアリルアルコール、ステアリルアルコール、及びベヘニルアルコールのような高級アルコール;エチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、及びヒドロキシプロピルメチルセルロースのようなセルロース誘導体;ポリビニルピロリドン;カラギーナン;ポリビニルブチラート;ポリエチレングリコール;ジオキサン;ブチレングリコールアジピン酸ポリエステル;ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸セチル、イソノナン酸イソノニル、テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリット、及びホホバ油のようなエステル類;デキストリン、及びマルトデキストリンのような多糖類;エタノール、及びイソプロパノールのような低級アルコール;エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノプロピルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノプロピルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、及びジプロピレングリコールモノプロピルエーテルのようなグリコールエーテル;ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール、グリセリン、イソプレングリコール、ジグリセリン、及びジプロピレングリコールなどの多価アルコール;並びに水などの水系基剤などが挙げられる。
ハイドロキノン及びその誘導体、ビタミンA類、並びにアスコルビン酸及びその塩は、特に、水中で不安定になることから、本発明の外用組成物は、基剤又は担体として、水を含む組成物に好適であるが、水を含まない組成物でも効果が得られる。
中でも、多価アルコール、高級アルコール、炭化水素、エステル類、及びシリコーン油が好ましく、多価アルコールがより好ましい。多価アルコールの中では、1,3-ブチレングリコール、プロピレングリコール、イソプレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、ジプロピレングリコール、及び1,2-ペンタンジオールが好ましく、1,3-ブチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、及び1,2-ペンタンジオールがさらに好ましい。本発明の組成物の好ましい例として、基剤として多価アルコールを含むクリーム剤、ゲル剤、及び乳剤が挙げられる。
基剤又は担体は、1種を単独で、又は2種以上を組み合わせて使用できる。
【0060】
添加剤
本発明の外用組成物には、本発明の効果を損なわない範囲で、化粧品、又は医薬部外品に添加される公知の添加剤、例えば、酸化防止剤、界面活性剤、増粘剤、保存剤、pH調整剤、安定化剤、刺激軽減剤、防腐剤、着色剤、香料、及びパール光沢付与剤等を添加することができる。
酸化防止剤としては、例えば、ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、ソルビン酸、亜硫酸ナトリウム、アスコルビン酸、アスコルビン酸誘導体、トコフェロール、トコフェロール誘導体、エリソルビン酸、及びL−システイン塩酸塩などが挙げられる。
【0061】
界面活性剤としては、例えば、ソルビタンモノイソステアレート、ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノパルミテート、ソルビタンモノステアレート、ペンタ−2−エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタン、及びテトラ−2−エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタンのようなソルビタン脂肪酸エステル類;モノステアリン酸プロピレングリコールのようなプロピレングリコール脂肪酸エステル類;ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油40(HCO−40)、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油50(HCO−50)、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油60(HCO−60)、及びポリオキシエチレン硬化ヒマシ油80などの硬化ヒマシ油誘導体;モノラウリル酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン(ポリソルベート20)、モノステアリン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン(ポリソルベート60)、モノオレイン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン(ポリソルベート80)、及びイソステアリン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタンのようなポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル類;ポリオキシエチレンモノヤシ油脂肪酸グリセリル;グリセリンアルキルエーテル;アルキルグルコシド;ポリオキシエチレンセチルエーテルのようなポリオキシアルキレンアルキルエーテル;ステアリルアミン、及びオレイルアミンのようなアミン類;並びにポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体、ラウリルPEG−9ポリジメチルシロキシエチルジメチコン、及びPEG−9ポリジメチルシロキシエチルジメチコンのようなシリコーン系界面活性剤などが挙げられる。
【0062】
セルロース系増粘剤以外に増粘剤を含む場合は、例えば、グアーガム、ローカストビーンガム、カラギーナン、キサンタンガム、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー、アクリル酸メタクリル酸アルキル共重合体、ポリエチレングリコール、ベントナイト、アルギン酸、マクロゴール、及びコンドロイチン硫酸ナトリウムなどが挙げられる。
【0063】
防腐剤、又は保存剤としては、例えば、安息香酸、安息香酸ナトリウム、デヒドロ酢酸、デヒドロ酢酸ナトリウム、パラオキシ安息香酸イソブチル、パラオキシ安息香酸イソプロピル、パラオキシ安息香酸ブチル、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸プロピル、パラオキシ安息香酸ベンジル、パラオキシ安息香酸メチル、フェノキシエタノール、ベンジルアルコール、クロロブタノール、ソルビン酸およびその塩、グルコン酸クロルヘキシジン、及びアルカンジオールなどが挙げられる。
【0064】
pH調整剤としては、例えば、無機酸(塩酸、及び硫酸など)、有機酸(乳酸、乳酸ナトリウム、クエン酸、クエン酸ナトリウム、コハク酸、及びコハク酸ナトリウムなど)、無機塩基(水酸化カリウム、及び水酸化ナトリウムなど)、並びに有機塩基(トリエタノールアミン、ジイソプロパノールアミン、及びトリイソプロパノールアミンなど)などが挙げられる。
【0065】
安定化剤としては、例えば、ポリアクリル酸ナトリウム、ジブチルヒドロキシトルエン、及びビチルヒドロキシアニソールなどが挙げられる。
刺激低減剤としては、例えば、甘草エキス、及びアルギン酸ナトリウムなどが挙げられる。
【0066】
添加剤は、1種を単独で、又は2種以上を組み合わせて使用できる。
【0067】
その他の有効成分
本発明の外用組成物は、本発明の効果を損なわない範囲で、その他の有効成分を含むことができる。有効成分の具体例としては、例えば、保湿成分、抗炎症成分、抗菌成分、ビタミン類、ペプチド又はその誘導体、アミノ酸又はその誘導体、細胞賦活化成分、老化防止成分、血行促進成分、角質軟化成分、美白成分、及び収斂成分などが挙げられる。
【0068】
保湿成分としては、例えば、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、及びジグリセリントレハロースのような多価アルコール;ヒアルロン酸ナトリウム、ヘパリン類似物質、コンドロイチン硫酸ナトリウム、コラーゲン、エラスチン、ケラチン、キチン、及びキトサンのような高分子化合物;グリシン、アスパラギン酸、及びアルギニンのようなアミノ酸;乳酸ナトリウム、尿素、及びピロリドンカルボン酸ナトリウムのような天然保湿因子;セラミド、コレステロール、及びリン脂質のような脂質;カミツレエキス、ハマメリスエキス、チャエキス、及びシソエキスのような植物抽出エキスなどが挙げられる。
【0069】
抗炎症成分としては、例えば、植物(例えば、コンフリー)に由来する成分、アラントイン、グリチルリチン酸又はその誘導体、酸化亜鉛、塩酸ピリドキシン、酢酸トコフェロール、サリチル酸又はその誘導体、及びε-アミノカプロン酸などが挙げられる。
【0070】
抗菌又は殺菌成分としては、例えば、クロルヘキシジン、サリチル酸、塩化ベンザルコニウム、アクリノール、イオウ、レゾルシン、エタノール、塩化ベンゼトニウム、アダパレン、過酸化ベンゾイル、クリンダマイシン、クレゾール、グルコン酸及びその誘導体、ポピドンヨード、ヨウ化カリウム、ヨウ素、イソプロピルメチルフェノール、トリクロカルバン、トリクロサン、感光素101号、感光素201号、パラベン、フェノキシエタノール、1,2-ペンタンジオール、塩酸アルキルジアミノグリシン、グルコン酸クロルヘキシジン、及びパラフェノールスルホン酸亜鉛等が挙げられる。
【0071】
ビタミン類としては、例えば、dl−α−トコフェロール、酢酸dl−α−トコフェロール、コハク酸dl−α−トコフェロール、及びコハク酸dl−α−トコフェロールカルシウム等のビタミンE類;リボフラビン、フラビンモノヌクレオチド、フラビンアデニンジヌクレオチド、リボフラビン酪酸エステル、リボフラビンテトラ酪酸エステル、リボフラビン5’−リン酸エステルナトリウム、及びリボフラビンテトラニコチン酸エステル等のビタミンB2類;ニコチン酸dl−α−トコフェロール、ニコチン酸ベンジル、ニコチン酸メチル、ニコチン酸β−ブトキシエチル、及びニコチン酸1−(4−メチルフェニル)エチル等のニコチン酸類;メチルヘスペリジン、エルゴカルシフェロール、及びコレカルシフェロールなどのビタミンD類;フィロキノン、及びファルノキノン等のビタミンK類;γ−オリザノール、ジベンゾイルチアミン、ジベンゾイルチアミン塩酸塩、チアミン塩酸塩、チアミンセチル塩酸塩、チアミンチオシアン酸塩、チアミンラウリル塩酸塩、チアミン硝酸塩、チアミンモノリン酸塩、チアミンリジン塩、チアミントリリン酸塩、チアミンモノリン酸エステルリン酸塩、チアミンモノリン酸エステル、チアミンジリン酸エステル、チアミンジリン酸エステル塩酸塩、チアミントリリン酸エステル、及びチアミントリリン酸エステルモノリン酸塩等のビタミンB1類;塩酸ピリドキシン、酢酸ピリドキシン、塩酸ピリドキサール、5’−リン酸ピリドキサール、及び塩酸ピリドキサミン等のビタミンB6類;シアノコバラミン、ヒドロキソコバラミン、及びデオキシアデノシルコバラミン等のビタミンB12類;葉酸、及びプテロイルグルタミン酸等の葉酸類;ニコチン酸、及びニコチン酸アミドなどのニコチン酸類;パントテン酸、パントテン酸カルシウム、パントテニルアルコール(パンテノール)、D−パンテサイン、D−パンテチン、補酵素A、及びパントテニルエチルエーテル等のパントテン酸類;ビオチン、及びビオチシン等のビオチン類;並びにカルニチン、フェルラ酸、α−リポ酸、及びオロット酸等のビタミン様作用因子などが挙げられる。
【0072】
ペプチド又はその誘導体としては、例えば、ケラチン分解ペプチド、加水分解ケラチン、コラーゲン、魚由来コラーゲン、アテロコラーゲン、ゼラチン、エラスチン、エラスチン分解ペプチド、コラーゲン分解ペプチド、加水分解コラーゲン、塩化ヒドロキシプロピルアンモニウム加水分解コラーゲン、エラスチン分解ペプチド、コンキオリン分解ペプチド、加水分解コンキオリン、シルク蛋白分解ペプチド、加水分解シルク、ラウロイル加水分解シルクナトリウム、大豆蛋白分解ペプチド、加水分解大豆蛋白、小麦蛋白、小麦蛋白分解ペプチド、加水分解小麦蛋白、カゼイン分解ペプチド、並びにアシル化ペプチド(パルミトイルオリゴペプチド、パルミトイルペンタペプチド、及びパルミトイルテトラペプチド等)などが挙げられる。
【0073】
アミノ酸又はその誘導体としては、例えば、ベタイン(トリメチルグリシン)、プロリン、ヒドロキシプロリン、アルギニン、リジン、セリン、グリシン、アラニン、フェニルアラニン、β−アラニン、スレオニン、グルタミン酸、グルタミン、アスパラギン、アスパラギン酸、システイン、シスチン、メチオニン、ロイシン、イソロイシン、バリン、ヒスチジン、タウリン、γ−アミノ酪酸、γ−アミノ−β−ヒドロキシ酪酸、カルニチン、カルノシン、及びクレアチン等が挙げられる。
【0074】
細胞賦活化成分としては、例えば、γ-アミノ酪酸、及びε-アミノプロン酸などのアミノ酸類;レチノール、チアミン、リボフラビン、塩酸ピリドキシン、及びパントテン酸類などのビタミン類;グリコール酸、及び乳酸などのα-ヒドロキシ酸類;タンニン;フラボノイド;サポニン;アラントイン;並びに感光素301号などが挙げられる。
老化防止成分としては、例えば、パンガミン酸、カイネチン、ウルソール酸、ウコンエキス、スフィンゴシン誘導体、ケイ素、ケイ酸、N−メチル−L−セリン、及びメバロノラクトン等が挙げられる。
【0075】
血行促進作用成分としては、例えば、植物(例えば、オタネニンジン、アシタバ、アルニカ、イチョウ、ウイキョウ、エンメイソウ、オランダカシ、カミツレ、ローマカミツレ、カロット、ゲンチアナ、ゴボウ、コメ、サンザシ、シイタケ、セイヨウサンザシ、セイヨウネズ、センキュウ、センブリ、タイム、チョウジ、チンピ、トウキ、トウニン、トウヒ、ニンジン、ニンニク、ブッチャーブルーム、ブドウ、ボタン、マロニエ、メリッサ、ユズ、ヨクイニン、ローズマリー、ローズヒップ、チンピ、トウキ、トウヒ、モモ、アンズ、クルミ、及びトウモロコシ)に由来する成分;並びにグルコシルヘスペリジンなどが挙げられる。
【0076】
角質軟化成分としては、例えば、尿素、サリチル酸、グリコール酸、フルーツ酸、フィチン酸、及びイオウなどが挙げられる。
美白成分としては、例えば、トコフェロールなどが挙げられる。
収斂成分としては、例えば、パラフェノールスルホン酸亜鉛、酸化亜鉛、メントール、及びエタノールなどが挙げられる。
【0077】
その他の有効成分は1種を単独で、又は2種以上を組み合わせて使用できる。
【0078】
使用方法
本発明の外用組成物の使用方法は、使用対象の皮膚の状態、年齢、及び性別などによって異なるが、例えば以下の方法とすればよい。
即ち、1日数回(例えば、約1〜5回、好ましくは1〜3回)、1回当たり適量(例えば、約0.05〜5g)を皮膚に塗布すればよい。また、ハイドロキノン及び/又はその誘導体の1日使用量が、例えば約0.005〜5000mgとなるように組成物を塗布すればよく、ビタミンA類の1日使用量が、例えば約0.00005〜5000mgとなるように組成物を塗布すればよく、約3〜40重量%のアスコルビン酸及び/又はその塩の1日使用量が、例えば約1〜100000mgとなるように組成物を塗布すればよい。塗布期間は、例えば約3〜365日間、好ましくは約7〜180日間とすればよい。
【0079】
その他
本発明は、ハイドロキノン及びその誘導体、ビタミンA類、並びに約3〜40重量%のアスコルビン酸及びその塩からなる群より選ばれる少なくとも1種の化合物を含む組成物に、架橋型ポリグリセリン変性シリコーンを添加することで、ベタツキ、又は成分分離を抑制しながら、経時的な組成物の着色又は変色を抑制する方法を包含する。各成分の種類や使用量、組成物の性状などは、本発明の外用組成物について説明した通りである。
【実施例】
【0080】
以下、本発明を、実施例を挙げてより詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
(1)組成物の調製
常温下で、後掲の表1〜3に示すA成分をB成分に混合し、この混合物を架橋型オルガノポリシロキサンに混合することにより、外用組成物を調製した。
【0081】
(2)加速試験
上記の各組成物を、ガラス製のねじ口瓶に入れ、25℃又は60℃の恒温槽で2日間静置した。
60℃で2日間の加熱の前後で、外観を目視観察した。また、20代〜30代の男女パネル2名が、腕又は顔に塗布し、使用感を評価した。
結果を、表1〜3に併せて示す。また、加熱前後の組成物の写真を図1〜4に示す。
【0082】
【表1】

【0083】
【表2】

【0084】
【表3】

表1〜3中の商品の成分を以下に示す。
KSG-710:(ジメチコン/ポリグリセリン−3)クロスポリマーとジメチコンとの混合物
KSG-810:(ラウリルジメチコン/ポリグリセリン−3)クロスポリマーとミネラルオイルとの混合物
KSG-210:(ジメチコン/(PEG-10/15))クロスポリマーとジメチコンとの混合物
KF-6104:ポリグリセリル-3ポリジメチルシロキシエチルジメチコン
KSG-15:(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマーとシクロペンタシロキサンとの混合物
KSG-045Z:(ラウリルポリジメチルシロキシエチルジメチコン/ビスビニルジメチコン)クロスポリマーとシクロペンタシロキサンとの混合物
KSG-16:(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマーとジメチコンとの混合物
KSG-19:(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマーとジメチコンとの混合物
KSG-016F:(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマーとジメチコンとの混合物
KSG-43:(ビニルジメチコン/ラウリルジメチコン)クロスポリマーとトリエチルヘキサノインとの混合物
【0085】
表1〜3から明らかなように、本発明実施例の組成物は、着色が抑制され、製剤安定性がよく、かつ使用感が良好であった。一方、架橋型ポリグリセリン変性シリコーンに代えて、架橋型ポリエーテル変性シリコーンを使用した比較例1の組成物は、黄色の着色が強かった。また、直鎖型ポリグリセリン変性シリコーンを使用した比較例2の組成物はネバネバした使用感となった。また、同様に、直鎖型ポリグリセリン変性シリコーンと架橋型オルガノポリシロキサンを使用した比較例3の組成物は成分分離した。
【0086】
以下に製剤実施例を示す。単位は重量%である。
製剤実施例1 クリーム
架橋型ポリグリセリン変性シリコーン(KSG−820) 15.00
プロピレングリコール 15.00
濃グリセリン 13.00
水 5.00
ハイドロキノン 1.00
ツボクサエキス 0.05
ピロ亜硫酸ナトリウム 0.05
香料 0.1
架橋型オルガノポリシロキサン 50.8
100
【0087】
製剤実施例2 クリーム
架橋型ポリグリセリン変性シリコーン(KSG−830) 18.00
プロピレングリコール 65.00
アスコルビン酸 3.00
香料 0.1
トコフェロール 0.5
架橋型オルガノポリシロキサン 13.4
100
【0088】
製剤実施例3 クリーム
架橋型ポリグリセリン変性シリコーン(KSG−820Z) 18.00
プロピレングリコール 5.00
ブチレングリコール 2.00
濃グリセリン 1.00
水 20.00
パルミチン酸レチノール(100万IU/g) 0.075
架橋型オルガノポリシロキサン 53.925
100
【産業上の利用可能性】
【0089】
本発明の外用組成物は、一般に不安定な、ハイドロキノン及びその誘導体、ビタミンA類、並びに約3〜40重量%のアスコルビン酸及びその塩からなる群より選ばれる化合物を含みながら、着色が抑制されている。また、安定であり、しかも使用感が良いため、化粧品や医薬部外品として有用なものである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a)ハイドロキノン及びその誘導体、ビタミンA類、並びに、組成物の全量に対して3〜40重量%のアスコルビン酸及びその塩からなる群より選ばれる少なくとも1種の化合物、及び(b)架橋型ポリグリセリン変性シリコーンを含む外用組成物。
【請求項2】
(b)成分を、組成物の全量に対して、0.01〜90重量%含む請求項1に記載の外用組成物。
【請求項3】
(a)成分としてハイドロキノン及び/又はその誘導体を含む場合、ハイドロキノン及び/又はその誘導体の1重量部に対して、(b)成分を0.0005〜9000重量部含む請求項1又は2に記載の外用組成物。
【請求項4】
(a)成分としてビタミンA類を含む場合、ビタミンA類の1重量部に対して、(b)成分を0.002〜900000重量部含む請求項1又は2に記載の外用組成物。
【請求項5】
(a)成分として3〜40重量%のアスコルビン酸及び/又はその塩を含む場合、アスコルビン酸及び/又はその塩の1重量部に対して、(b)成分を0.00025〜30重量部含む請求項1又は2に記載の外用組成物。
【請求項6】
さらに、架橋型オルガノポリシロキサンを含む請求項1〜5の何れかに記載の外用組成物。
【請求項7】
架橋型オルガノポリシロキサンを、組成物の全量に対して、0.1〜95重量%含む請求項6に記載の外用組成物。
【請求項8】
(b)成分の1重量部に対して、架橋型ポリオルガノシロキサンを0.0001〜900重量部含む請求項6又は7に記載の外用組成物。
【請求項9】
(a)ハイドロキノン及びその誘導体、ビタミンA類、並びに、組成物の全量に対して3〜40重量%のアスコルビン酸及びその塩からなる群より選ばれる少なくとも1種の化合物を含有する外用組成物に、(b)架橋型ポリグリセリン変性シリコーンを添加する、外用組成物の着色抑制方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2013−32345(P2013−32345A)
【公開日】平成25年2月14日(2013.2.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−146264(P2012−146264)
【出願日】平成24年6月29日(2012.6.29)
【出願人】(000115991)ロート製薬株式会社 (366)
【Fターム(参考)】