説明

多発性硬化症の治療のための、スフィンゴシン1−ホスフェート(S1P)受容体に結合する6−アミノ−ピリミジン−4−カルボキサミド誘導体及び関連化合物

本発明は、式(I)の化合物に関し、式中、X、W、Q、R、R1及びR2は、請求項1に記載の意味を有している。化合物は、例えば自己免疫障害、例えば多発性硬化症の治療に有用である。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I):
【化1】

(上記式中、
Xは、NRab、SRb又はHalであり、
aは、H又はAであり、
bは、Aであり、
Aは、1〜12個の炭素原子を有する分枝又は直鎖アルキルであって、1又は複数の、好ましくは1〜7個のH原子が、Hal、OR3、COOR3、CN又はN(R32によって置換されていてよく、そして、1又は複数の、好ましくは1〜7個の隣接していないCH2基が、O、NR3、S若しくはSO2によって、及び/又は−CH=CH−基によって置換されていてよいアルキルであるか、あるいは3〜7個の環炭素原子を有するシクロアルキル又はシクロアルキルアルキレンを意味し、
Halは、F、Cl、Br又はIであり、
Wは、C=O、C=S、SO2又はSOであり、
Qは、NR3、−O−又は−S−であり、
Rは、H、A、Ar、Hetであり、
Arは、置換されていないか、あるいはHal、A、OR3、−[C(R32n−OR3、N(R32、−[C(R32n−N(R32、NO2、CN、COOR3、CF3、OCF3、CON(R32、NR3COA、NR3CON(R32、−[C(R32n−Het、−[C(R32n−Ar、−[C(R32n−シクロアルキル、−[C(R32n−CON(R32、−[C(R32n−COOR3、−[C(R32n−NR3−[C(R32n−CO23、−[C(R32n−NR3−[C(R32n−OR3、−SO2−[C(R32n−CO23、−SO2−N(R32−[C(R32n−CO23、−[C(R32n−SO2−[C(R32n−CO23、−SO2−[C(R32n−OR3、−SO2−N(R32−[C(R32n−OR3、−[C(R32n−SO2−[C(R32n−OR3、NR3CON(R32、NR3SO2A、COR3、SO2N(R32、SO2N(R3)A、SOA、SONR3A、若しくはSO2A、及び/又は−O[C(R32n−COOR3によって一置換、二置換又は三置換されていてよい、6〜14個の炭素原子を有する単環式又は二環式の、飽和、不飽和、又は芳香族炭素環を意味し、
Hetは、置換されていないか、あるいはHal、A、OR3、−[C(R32n−OR3、N(R32、−[C(R32n−N(R32、NO2、CN、COOR3、CF3、OCF3、CON(R32、NR3COA、NR3CON(R32、−[C(R32n−Het、−[C(R32n−Ar、−[C(R32n−シクロアルキル、−[C(R32n−CON(R32、−[C(R32n−COOR3、−[C(R32n−NR3−[C(R32n−CO23、−[C(R32n−NR3−[C(R32n−OR3、−SO2−[C(R32n−CO23、−SO2−N(R32−[C(R32n−CO23、−[C(R32n−SO2−[C(R32n−CO23、−SO2−[C(R32n−OR3、−SO2−N(R32−[C(R32n−OR3、−[C(R32n−SO2−[C(R32n−OR3、NR3CON(R32、NR3SO2A、COR3、SO2N(R32、SO2N(R3)A、SOA、SONR3A、若しくはSO2A、及び/又は−O[C(R32n−COOR3によって一置換、二置換又は三置換されていてよい、1〜4個のN、O及び/又はS原子を有する単環式又は二環式の、飽和、不飽和、又は芳香族複素環を意味し、
1は、H又はAを意味し、
2は、H、A又はHalを意味し、
3は、H又はAであり、
nは、0、1、2、3、4、5、6、7又は8である)
の化合物、
並びに、その医薬的に許容し得る誘導体、溶媒和物、互変異性体、塩及び立体異性体、それらの全ての比率の混合物。
【請求項2】
Xは、NRab又はORbであり、WはCOであり、QはNR3であり、R1及びR2はHである、請求項1に記載の式(I)化合物。
【請求項3】
Rは、Ar又はHetである、請求項1又は2に記載の式(I)化合物。
【請求項4】
Arは下記基:
【化2】

【化3】

【化4】

【化5】

【化6】

【化7】

【化8】

【化9】

【化10】

(上記式中、mは1、2又は3であり、nは0、1、2又は3であり、そしてR3及びAは請求項1で定義された通りである)
のうちの1つを意味する、請求項3に記載の式(I)化合物。
【請求項5】
Hetは下記基:
【化11】

【化12】

【化13】

【化14】

【化15】

【化16】

(上記式中、mは1、2又は3であり、nは0、1、2又は3であり、そしてR3は請求項1で定義された通りである)
のうちの1つを意味する、請求項3に記載の式(I)化合物。
【請求項6】
下記基I−1から中間体39:
【化17】

【化18】

【化19】

【化20】

【化21】

【化22】

【化23】

【化24】

【化25】

【化26】

【化27】

【化28】

【化29】

【化30】

【化31】

【化32】

【化33】

【化34】

【化35】

【化36】

【化37】

【化38】

【化39】

【化40】

【化41】

【化42】

までの、請求項1に記載の化合物、
並びに、その医薬的に許容し得る誘導体、溶媒和物、互変異性体、塩及び立体異性体、それらの全ての比率の混合物。
【請求項7】
請求項1から6までのいずれか1項に記載の式(I)化合物を製造する方法であって、
a) 式Aの化合物
【化43】

(上記式中、R1、R2、W、Q、Rは、請求項1に示した意味を有し、そしてLは脱離基である)
を、式XHの化合物(式中、Xは、請求項1に示した意味を有する)と反応させるか、あるいは
b) 式Bの化合物
【化44】

(上記式中、X、R1、R2及びWは、請求項1に示した意味を有し、そしてTは、OH、OA、Cl,Br又は脱離基である)
を、HNR3R、HOR又はHSR(Rは請求項1に示した意味を有する)と反応させ、
そして/あるいは
式(I)の化合物中の基R1及び/又はR2を、当業界で知られた方法によって、異なる基R1及びR2に変換させ、
そして/あるいは
式(I)の塩基又は酸を、その塩のうちの1種に変換させる、
ことを特徴とする、式(I)の化合物を製造する方法。
【請求項8】
請求項1から6までのいずれか1項に記載の式(I)の化合物、及びその塩を製造する方法であって、
a) 式Cの化合物
【化45】

(上記式中、X、R2、W、Q、Rは、請求項1に示した意味を有する)
が、好適な触媒及び好適な塩基の存在下で水素化される
ことを特徴とする、式(I)の化合物、及びその塩を製造する方法。
【請求項9】
請求項1から6までのいずれか1項に記載の少なくとも1種の化合物、並びに/あるいは、その医薬的に使用可能な誘導体、溶媒和物、互変異性体、塩及び立体異性体、それらの全ての比率の混合物、並びに任意に賦形剤及び/又はアジュバントを含む、医薬組成物。
【請求項10】
(a) 請求項1から6までのいずれか1項に記載の有効量の化合物、並びに、その医薬的に使用可能な誘導体、溶媒和物、互変異性体、塩及び立体異性体、それらの全ての比率の混合物と、
(b) 有効量の更なる薬剤活性成分と
を含む別々のパックから成るセット(キット)。
【請求項11】
スフィンゴシン1−ホスフェート関連障害の治療及び/又は予防のための薬剤を製造するための、請求項1から8までのいずれか1項に記載の化合物、並びに、その医薬的に使用可能な誘導体、溶媒和物、互変異性体、塩及び立体異性体、それらの全ての比率の混合物の使用。
【請求項12】
免疫調節異常の治療及び/又は予防のための薬剤を製造するための、請求項1から8までのいずれか1項に記載の化合物、並びに、その医薬的に使用可能な誘導体、溶媒和物、互変異性体、塩及び立体異性体、それらの全ての比率の混合物の使用。
【請求項13】
前記免疫調節異常が、全身性エリテマトーデス、慢性関節リウマチ、I型糖尿病、炎症性腸疾患、胆汁性肝硬変、ブドウ膜炎、多発性硬化症、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、クローン病、潰瘍性大腸炎、水疱性類天疱瘡、サルコイドーシス、乾癬、自己免疫性筋炎、ヴェーゲナー肉芽腫症、魚鱗癬、グレーブス眼病及び喘息から成る群から選択される自己免疫性又は慢性の炎症性疾患である、請求項12に記載の使用。
【請求項14】
前記免疫調節異常が、骨髄又は器官移植拒絶反応又は移植片対宿主病である、請求項12に記載の使用。

【公表番号】特表2010−535734(P2010−535734A)
【公表日】平成22年11月25日(2010.11.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−519431(P2010−519431)
【出願日】平成20年7月29日(2008.7.29)
【国際出願番号】PCT/EP2008/059933
【国際公開番号】WO2009/019167
【国際公開日】平成21年2月12日(2009.2.12)
【出願人】(309025524)メルク セローノ ソシエテ アノニム (49)
【Fターム(参考)】