説明

太陽光発電装置

【課題】発電量通知手段と充電状況(SOC)通知手段との双方を備え、しかも、消費電力を極力抑制した携帯用太陽光発電装置を提供する。
【解決手段】携帯用の太陽光発電装置は、太陽電池10、二次電池20、電力出力部60、太陽電池10の発電量及び二次電池20の充電状態を表示する表示部52、並びに、発電量を所定の時間長さだけ表示部52に表示させ、充電状態を所定の時間長さだけ表示部52に表示させる制御部30,51を備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、太陽光発電装置に関する。
【背景技術】
【0002】
太陽光発電装置を用いてより多くの発電量を得るには、太陽光発電装置自体を照度の高い場所に設置し、更に、太陽電池パネルを光源(例えば太陽)に出来るだけ正対させることが必要である。住宅用等の設置型太陽光発電装置においては、効率良く発電できる方位(方角)及び仰角に固定するか、あるいは又、屡々、太陽と常に正対するような自動追尾装置を取り付ける。しかしながら、持ち運びができる小型の太陽光発電装置の場合、自動追尾等の機能を搭載することは困難である場合が多い。従って、使用者が、常に、効率の良い設置場所を選択し、設置方向や設置角度を調整しなければならない。
【0003】
多くの住宅用等の設置型太陽光発電装置は送電網と常時接続されており、通常、発電した電力は送電網に逆潮流される。しかしながら、持ち運びができる小型の太陽光発電装置は、送電網と常時接続させると可搬性を大きく損なうため、発電した電力を内蔵した蓄電池(二次電池)に充電する場合が多い。そして、このような蓄電池を内蔵した小型の太陽光発電装置の場合、住宅用の設置型太陽光発電装置とは異なり、内蔵の蓄電池が満充電状態になると、それ以上、発電させる必要がなくなる。
【0004】
よって、太陽光発電装置の効率の良い設置場所の選定、設置方向や設置角度の調整といった作業を容易に行うことができ、発電量を最大とし易くするために、太陽光発電装置には、現在の発電量を使用者に通知する発電量通知手段を備えることが望ましい。併せて、太陽光発電装置には、現在発電が必要な状態かどうか、後どの程度の発電時間が必要か、これ以上発電させる必要があるか否かなどの情報を使用者に伝えることができる、蓄電池のSOC(State Of Charge=充電状態)通知手段を備えることが望ましい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2006−024636
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
このように、太陽光発電装置は、発電量通知手段と充電状態(SOC)通知手段との双方を有することが望ましい。しかしながら、携帯のし易さを考えた場合、太陽光発電装置に大型の表示部を設けることは困難であり、これらの通知手段を極力簡素化する必要がある。通知手段を簡素化する方法として、発光ダイオード等の発光素子を2つ以上用いて、それぞれの様態の組み合わせによって多くの情報を通知する方法が報告されている(特開2006−024636参照)。しかしながら、この特許公開公報に開示された技術に従って、常時、発光ダイオードを点灯あるいは点滅させた状態にすると、これによって、内蔵した蓄電池の充電電力を早く消耗してしまうという欠点がある。
【0007】
従って、本発明の目的は、発電量通知手段と充電状態(SOC)通知手段との双方を備え、しかも、消費電力を極力抑制した太陽光発電装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の目的を達成するための本発明の太陽光発電装置(ハイブリッド電源装置)は、
太陽電池、
二次電池、
電力出力部、
太陽電池の発電量及び二次電池の充電状態(SOC)を表示する表示部、並びに、
発電量を所定の時間長さだけ表示部に表示させ、充電状態を所定の時間長さだけ表示部に表示させる制御部、
を備えている。
【発明の効果】
【0009】
本発明の太陽光発電装置は、発電量を所定の時間長さだけ表示部に表示させ、また、充電状態を所定の時間長さだけ表示部に表示させる制御部を備えているので、発電量通知手段と充電状態通知手段との双方を有するにも拘わらず、消費電力を出来る限り抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】図1は、実施例1の太陽光発電装置の概念図である。
【図2】図2は、実施例1の太陽光発電装置の平面図及び右側面図である。
【図3】図3は、実施例2の二次電池保護回路の回路図である。
【図4】図4は、周囲の温度Tと安全満充電電圧値Vsとの関係を示すグラフである。
【図5】図5は、周囲の温度Tと充電電圧値Vinとの関係を示すグラフであって、第1の回路と第2の回路のいずれか一方あるいは両方がオン状態(導通状態)となる領域を斜線を付して模式的に示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を参照して、実施例に基づき本発明を説明するが、本発明は実施例に限定されるものではなく、実施例における種々の数値や材料は例示である。尚、説明は、以下の順序で行う。
1.本発明の太陽光発電装置、全般に関する説明
2.実施例1(本発明の太陽光発電装置)
3.実施例2(実施例1の変形)、その他
【0012】
[本発明の太陽光発電装置、全般に関する説明]
本発明の太陽光発電装置において、制御部は発電量表示開始手段を備え、発電量表示開始手段の作動によって、制御部は発電量を所定の時間長さだけ表示部に表示する形態とすることができ、更には、発電量表示開始手段は、限定するものではないが、押しボタンスイッチから成る形態とすることができる。あるいは又、本発明の太陽光発電装置において、制御部は、発電量を、間歇的に、且つ、所定の時間長さだけ、表示部に表示する形態とすることができる。そして、以上に説明した好ましい形態を含む本発明の太陽光発電装置において、発電量が表示部の電力消費量を超えているとき(のみ)、制御部は発電量を所定の時間長さだけ表示部に表示する形態とすることができる。
【0013】
また、以上に説明した各種の好ましい形態を含む本発明の太陽光発電装置において、制御部は充電状態表示開始手段を備え、充電状態表示開始手段の作動によって、制御部は充電状態を所定の時間長さだけ表示部に表示する構成とすることができ、このような好ましい構成において、充電状態表示開始手段は、限定するものではないが、押しボタンスイッチから成る構成とすることができる。
【0014】
更には、以上に説明した各種の好ましい形態、構成を含む本発明の太陽光発電装置において、表示部は複数の発光ダイオードから成る態様とすることができる。そして、このような態様にあっては、発電量を表示する表示部を構成する発光ダイオードの発光色と、充電状態を表示する表示部を構成する発光ダイオードの発光色とは異なっている態様とすることができ、更には、発電量を表示する表示部及び充電状態を表示する表示部は、共通の複数の発光ダイオードから成る態様とすることができる。
【0015】
更には、以上に説明した各種の好ましい形態、構成、態様を含む本発明の太陽光発電装置においては、電力出力部からの電力の外部への出力を制御する電力出力開始手段を更に備えている構成とすることができ、更には、電力出力開始手段は、電力出力部からの電力の外部への出力を中止する電力出力中止手段を兼ねている構成とすることができ、これらの場合、電力出力開始手段は押しボタンスイッチから成る構成とすることができる。また、以上に説明した各種の好ましい形態、構成、態様を含む本発明の太陽光発電装置において、電力出力部はユニバーサル・シリアル・バス(USB)を備えている構成とすることができるし、更には、以上に説明した好ましい形態、構成、態様を含む本発明の太陽光発電装置において、外部から二次電池への充電を、別途、行うための第2ユニバーサル・シリアル・バス端子を更に備えている構成とすることができる。
【0016】
また、以上に説明した好ましい形態、構成、態様を含む本発明の太陽光発電装置においては、二次電池に並列に接続された二次電池保護回路を更に備えている形態とすることができる。ここで、
二次電池保護回路は、第1電圧検出回路、第2電圧検出回路、スイッチ手段及び放熱手段を備えており、
二次電池に並列に接続された第1電圧検出回路は温度検出手段を有し、
二次電池に並列に接続された第2電圧検出回路と第1電圧検出回路のいずれか一方あるいは両方がオン状態である場合、スイッチ手段が導通状態となり、二次電池に蓄えられていた電力が放熱手段によって熱に変換される形態とすることができる。
【0017】
二次電池保護回路において、より具体的には、
第1電圧検出回路は、二次電池に並列に接続され、温度検出手段を有し、電圧出力部を備えた第1抵抗分圧回路、及び、第1抵抗分圧回路の電圧出力部に入力部が接続され、入力部における電圧が第1基準電圧値以上である場合にオン状態となる第1の回路から構成されており、
第2電圧検出回路は、二次電池に並列に接続され、電圧出力部を備えた第2抵抗分圧回路、及び、第2抵抗分圧回路の電圧出力部に入力部が接続され、入力部における電圧が第2基準電圧値以上である場合にオン状態となる第2の回路から構成されており、
スイッチ手段と放熱手段とは直列に接続され、且つ、直列に接続されたスイッチ手段と放熱手段は、二次電池に並列に接続されており、
第1の回路の出力及び第2の回路の出力によって、スイッチ手段の作動が制御され、
第1の回路と第2の回路のいずれか一方あるいは両方がオン状態である場合、スイッチ手段が導通状態となり、二次電池に蓄えられていた電力が放熱手段によって熱に変換される。
【0018】
このような二次電池保護回路において、第1電圧検出回路には温度検出手段及び第1の回路が備えられており、第2電圧検出回路には第2の回路が備えられており、第1の回路と第2の回路のいずれか一方あるいは両方がオン状態である場合、スイッチ手段が導通状態となり、二次電池に蓄えられていた電力が放熱手段によって熱に変換され、熱として廃棄される。即ち、第2電圧検出回路は二次電池の充電電圧値が安全満充電電圧値あるいは過充電状態を生じさせる電圧値を越えたときの保護回路として機能し、第1電圧検出回路は二次電池が温度上昇したときに安全満充電電圧設定値あるいは過充電を生じさせ得る設定電圧値を下げる保護回路として機能する。そして、これによって、二次電池の高い安全性を達成することができる。
【0019】
二次電池保護回路にあっては、上述したとおり、温度検出手段で検出された温度に依存して第1抵抗分圧回路の電圧出力部における出力電圧値が第1基準電圧値VREF-1以上となったとき、又は、第2抵抗分圧回路の電圧出力部における出力電圧値が第2基準電圧値VREF-2以上となったとき、第1の回路と第2の回路のいずれか一方あるいは両方がオン状態となる形態とすることができる。尚、第1基準電圧値VREF-1は第1の回路が有する内部基準電圧値、あるいは、電圧リファレンスICの出力電圧値であり、第2基準電圧値VREF-2は第2の回路が有する内部基準電圧値、あるいは、電圧リファレンスICの出力電圧値であり、これらの基準電圧値VREF-1,VREF-2は、基準温度(例えば、40゜C)において二次電池に過充電状態を生じさせない電圧値に相当する電圧値、あるいは又、二次電池の安全満充電電圧値に相当する電圧値とすればよい。
【0020】
上記の好ましい形態を含む二次電池保護回路において、温度検出手段はサーミスタ、より具体的には、負の温度係数を有するサーミスタ(即ち、温度の上昇に対して電気抵抗値が減少するNTCタイプのサーミスタ)から成る構成とすることができるし、これらの好ましい形態、構成を含む本発明の二次電池保護回路において、放熱手段は抵抗器である構成とすることができるし、更には、これらの好ましい形態、構成を含む本発明の二次電池保護回路において、スイッチ手段はトランジスタから成る構成とすることができる。尚、スイッチ手段をFET(電界効果トランジスタ)から構成する場合、第1の回路の出力と第2の回路の出力の論理和をFETのゲートに入力すればよいし、バイポーラトランジスタから構成する場合、第1の回路の出力と第2の回路の出力の論理和をバイポーラトランジスタのベースに入力すればよい。第1の回路あるいは第2の回路は、例えば、シャントレギュレータから構成することができるし、あるいは又、オペアンプと電圧リファレンスICの組合せ、コンパレータと電圧リファレンスICの組合せ、トランジスタと電圧リファレンスICの組合せから構成することができる。
【0021】
以上に説明した各種の好ましい形態、構成、態様を含む本発明の太陽光発電装置(以下、単に『本発明』と呼ぶ場合がある)において、二次電池として、非水系(非水電解質)二次電池、具体的には、周知の構成、構造を有するリチウムイオン電池を挙げることができるが、これに限定するものでなく、その他、マグネシウムイオン電池、アルミニウムイオン電池を挙げることもできる。また、モジュール化された太陽電池を含む太陽電池として、シリコン系太陽電池、化合物系太陽電池、色素増感太陽電池、有機薄膜太陽電池を含む有機系太陽電池を挙げることができる。本発明の太陽光発電装置は、例えば、カーナビゲーション装置(カーナビゲーションシステム)、携帯型を含む各種オーディオ装置、携帯電話、スマートフォンをはじめとする各種情報端末、ノートブック型のパーソナルコンピュータ、モバイル型のパーソナルコンピュータ、PDA(パーソナル・デジタル・アシスト)、ゲーム機、電子ブック、電子新聞等の電子ペーパー、電卓、腕時計、各種家電製品に組み込むことができ、あるいは、これらの電子機器の電源として使用することができる。
【実施例1】
【0022】
実施例1は、本発明の太陽光発電装置(ハイブリッド電源装置)に関する。実施例1の太陽光発電装置の概念図を図1に示す。また、実施例1の太陽光発電装置の平面図及び右側面図を図2に示す。尚、実施例1の太陽光発電装置の正面、左側面、背面及び底面は平坦な面であり、何も設けられていない。
【0023】
実施例1の太陽光発電装置は、携帯用の太陽光発電装置(携帯用のハイブリッド電源装置)であり、
(a)太陽電池10、
(b)二次電池20、
(c)電力出力部60、
(d)太陽電池の発電量及び二次電池の充電状態を表示する表示部、並びに、
(e)発電量を所定の時間長さだけ表示部に表示させ、充電状態を所定の時間長さだけ表示部に表示させる制御部、
を備えている。
【0024】
ここで、二次電池20は、太陽電池10において発電した電力を蓄電する。また、ユニバーサル・シリアル・バスを備えた電力出力部60は、電力を外部に出力する。表示部は、太陽電池10において発電された電力に基づき駆動され、充電状態表示部52及び発電量表示部52から構成されている。更には、制御部は、太陽電池10の発電量を所定の時間長さだけ発電量表示部52に表示し、二次電池20の充電状態を所定の時間長さだけ充電状態表示部52に表示する充電状態表示制御回路30,51から構成されている。
【0025】
太陽電池10は、限定するものではないが、色素増感太陽電池から成る。また、二次電池20は、非水系(非水電解質)二次電池、具体的には、周知の構成、構造を有するリチウムイオン電池から成る。太陽電池10において発電された電力は、周知の電流/電圧測定回路11、MPPT制御回路40を経由し、その一部は、パワーバス64、電力出力部60を介して外部に出力される。また、太陽電池10において発電された電力の残り(余剰分)は、あるいは、外部に出力されていない場合には電力の全ては、パワーバス64、周知の二次電池保護回路22、周知の電流/電圧測定回路21を介して二次電池20に送られ、二次電池20において充電される。また、二次電池20に蓄電された電力は、電流/電圧測定回路21、二次電池保護回路22、パワーバス64、電力出力部60を介して外部に出力される。太陽電池10において発電された電力及び二次電池20に蓄電された電力を外部に出力する電力出力部60は、電圧を5ボルトに昇圧する周知の昇圧回路61、出力される電流値を500ミリアンペアに制限する周知の電流制限回路62、及び、USBコネクタのA端子63から構成されている。また、太陽電池10の近傍にはサーミスタ12が配置されており、このサーミスタ12は周知の温度測定回路13に接続されている。サーミスタ12によって検出された太陽電池10の温度が40゜Cを越えたならば、安全満充電電圧値を低下させる、具体的には、例えば、太陽電池10の温度が40゜Cのときの安全満充電電圧値を4.2ボルトとした場合、太陽電池10の温度が50゜Cならば安全満充電電圧値を4.1ボルトに、60゜Cならば安全満充電電圧値を4.0ボルトに引き下げる。
【0026】
電流/電圧測定回路11,21、温度測定回路13、MPPT制御回路40、昇圧回路61の動作は、周知のマイクロコンピュータから成るマイクロコントローラ30によって制御される。また、マイクロコントローラ30はコネクタ84に接続されており、このコネクタ84を介してファームウエアの更新等を行うことができる。尚、後述する第2ユニバーサル・シリアル・バス端子73を介してファームウエアの更新、太陽光発電装置の動作解析等を行ってもよい。
【0027】
発電量表示制御回路30,51は、マイクロコントローラ30、及び、マイクロコントローラ30に接続された周知のLED調光制御回路51から成り、充電状態表示制御回路30,51も、マイクロコントローラ30及びLED調光制御回路51から成る。そして、制御部(発電量表示制御回路30,51)は発電量表示開始手段を備えており、発電量表示開始手段の作動によって、制御部(発電量表示制御回路30,51)は、太陽電池10の発電量を、所定の時間長さだけ(例えば、4秒間だけ)、表示部(発電量表示部52)に表示する。尚、発電量表示開始手段は、具体的には、マイクロコントローラ30に接続された押しボタンスイッチ(図1では、ボタン1と表示)81から成る。また、制御部(充電状態表示制御回路30,51)は充電状態表示開始手段を備えており、充電状態表示開始手段の作動によって、制御部(充電状態表示制御回路30,51)は、二次電池20の充電状態を、所定の時間長さだけ(例えば、4秒間だけ)、表示部(充電状態表示部52)に表示する。尚、充電状態表示開始手段は、具体的には、マイクロコントローラ30に接続された押しボタンスイッチ(図1では、ボタン2と表示)82から成る。尚、押しボタンスイッチ82が押下されたとき、マイクロコントローラ30の制御下、LED調光制御回路53によってLED54が点灯する。ここで、LED調光制御回路51に接続された表示部(発電量表示部52及び充電状態表示部52)は、複数の発光ダイオードから成る。具体的には、発電量を表示する表示部を構成する発光ダイオードの発光色と、充電状態を表示する表示部を構成する発光ダイオードの発光色とは異なっている。より具体的には、発電量表示部52を構成する発光ダイオードの発光色と、充電状態表示部52を構成する発光ダイオードの発光色とは異なっており、発電量を表示する表示部(発電量表示部52)及び充電状態を表示する表示部(充電状態表示部52)は共通の複数の発光ダイオードから成り、各発光ダイオードは異なる2色(例えば、赤色及び緑色であり、これらが同時に発光する場合、橙色となる)を発光する。発光ダイオードの数を合計10個(5組)としたが、これに限定するものではない。また、太陽電池10による発電量が表示部(発電量表示部52)の電力消費量を超えているときのみ、制御部(発電量表示制御回路30,51)は、太陽電池10の発電量を、所定の時間長さだけ、表示部(発電量表示部52)に表示し、これによって、発電量表示部52における消費電力を一層抑制することができる。
【0028】
尚、制御部(発電量表示制御回路30,51)は、太陽電池10の発電量を、間歇的に(例えば、5秒毎に)、且つ、所定の時間長さだけ(例えば、1秒間だけ)、表示部(発電量表示部52)に表示する方式としてもよい。
【0029】
更には、電力出力部60からの電力の外部への出力を制御する電力出力開始手段を備えている。電力出力開始手段は、具体的には、マイクロコントローラ30に接続された押しボタンスイッチ(図1では、ボタン3と表示)83から成る。尚、電力出力開始手段は、電力出力部からの電力の外部への出力を中止する電力出力中止手段を兼ねている構成とすることもできる。即ち、押しボタンスイッチ83を押下すると、マイクロコントローラ30の制御下、電力出力部60からの電力の外部への出力が開始され、再び、押しボタンスイッチ83を押下すると、マイクロコントローラ30の制御下、電力出力部60からの電力の外部への出力が中止される。尚、押しボタンスイッチ83が押下されたとき、マイクロコントローラ30の制御下、LED調光制御回路55によってLED56の点灯が制御される。尚、二次電池20から出力される電圧が例えば3.7ボルト以上であれば、昇圧回路61及び電流制限回路62の動作に基づき、USBコネクタのA端子63から、電力(電圧5ボルト、500ミリアンペア)が外部に供給される。
【0030】
また、外部から二次電池20への充電(急速充電)を、別途、行うための第2ユニバーサル・シリアル・バス端子、具体的には、USBコネクタのミニB端子73を更に備えている。USBコネクタのミニB端子73に入力されたデータは、周知のUSB/UART変換回路71を介してマイクロコントローラ30へと送られる。一方、外部から送られてきた電力は、USBコネクタのミニB端子73、マイクロコントローラ30の制御下に置かれた周知のCC−CV変換回路72を介して、更には、パワーバス64、二次電池保護回路22、電流/電圧測定回路21を介して二次電池20に送られ、二次電池20を充電する。尚、二次電池20の充電は、周知のCCCV(Constant Current Constant Voltage:定電流定電圧)充電方式であり、例えば、電池電圧Vが4.1ボルト以下の領域では300mAの定電流充電が行われ、充電によって二次電池20の電池電圧(内部起電力)が上昇し、電池電圧が4.1ボルトより大きくなると定電圧制御の動作に切り換わり、次第に充電電流が減少し、電池電圧が出力電圧(4.2ボルト)に向かって上昇する。そして、充電電流がほぼ0に近づくと充電が完了する。このように、外部からの二次電池20の充電を行うことができるので、二次電池20を、必要に応じていつでも満充電状態とすることが可能となる。尚、満充電状態となったならば、マイクロコントローラ30の制御下、自動的に二次電池20の充電は停止される。
【0031】
図2の平面図に示すように、実施例1の太陽光発電装置にあっては、中央部の相当の部分を太陽電池10が占め、右手側に、上から順に、5組のLEDから成る発電量表示部及び充電状態表示部52、押しボタンスイッチ81、押しボタンスイッチ82、飾り溝が配置されている。また、右側面図に示すように、背面側から順に、第2ユニバーサル・シリアル・バス端子73、LED54、LED56、USBコネクタのA端子63が配置されている。尚、図2に示した実施例1の太陽光発電装置にあっては、押しボタンスイッチ83が省略されており、押しボタンスイッチ81及び押しボタンスイッチ82を同時に押下することで、押しボタンスイッチ83と同じ機能を果たす構成、即ち、電力出力部60からの電力の外部への出力の開始、電力出力部60からの電力の外部への出力の中止を行う構成となっている。
【0032】
以下、実施例1の太陽光発電装置(ハイブリッド電源装置)の動作を説明する。
【0033】
太陽電池10が光を受光し、太陽電池10が発電を行うと、マイクロコントローラ30は、山登り方式あるいはMPPT方式での充電制御を行い、二次電池20を充電する。このとき、使用者が押しボタンスイッチ81を押下すると、マイクロコントローラ30の制御下、太陽電池10の発電量に応じて発電量表示部52におけるLEDが点灯する。例えば、発電量とLEDが発光する組の数は以下の表1のとおりである。尚、橙色が視認される。発電量とLEDが発光する組の数の関係を2の冪乗の関係としたが、発電量とLEDが発光する組の数との関係は例示であり、これに限定するものではない。
【0034】
[表1]
0.5ミリワット以上、2ミリワット未満の場合 1組
2ミリワット以上、8ミリワット未満の場合 2組
8ミリワット以上、32ミリワット未満の場合 3組
32ミリワット以上、128ミリワット未満の場合 4組
128ミリワット以上の場合 5組
【0035】
上述したとおり、太陽電池10の発電量を、間歇的に、且つ、所定の時間長さだけ、自動的に、発電量表示部52に表示する方式としてもよい。
【0036】
二次電池20における充電残量を表示するためには、使用者が押しボタンスイッチ82を押下する。すると、マイクロコントローラ30の制御下、二次電池20における充電残量に応じて発電量表示部52におけるLEDが点灯する。例えば、発電量と緑色を発光するLEDの数は以下の表2のとおりである。但し、充電残量とLEDが発光する数との関係は例示であり、これに限定するものではない。
【0037】
[表2]
20%未満 1個
20%以上、40%未満 2個
40%以上、60%未満 3個
60%以上、80%未満 4個
80%以上 5個
【0038】
実施例1の太陽光発電装置は、太陽電池10の発電量を所定の時間長さだけ発電量表示部52に表示する発電量表示制御回路30,51、及び、二次電池20の充電状態を所定の時間長さだけ充電状態表示部52に表示する充電状態表示制御回路30,51を備えているので、発電量通知手段と充電状態通知手段との双方を有するにも拘わらず、消費電力を出来る限り抑制することができる。
【実施例2】
【0039】
実施例2は、実施例1の変形であり、二次電池保護回路の改良に関する。実施例2における二次電池保護回路の回路図を図3に示す。尚、図3においては、図1に示した電流/電圧測定回路、MPPT制御回路の図示を省略している。また、実施例2における太陽光発電装置は、二次電池保護回路を除き、実施例1の太陽光発電装置と同様の構成、構造を有する。
【0040】
実施例2における二次電池保護回路は、
(A)第1電圧検出回路110、
(B)第2電圧検出回路120、
(C)スイッチ手段130、及び、
(D)放熱手段140、
を備えている。
【0041】
第1電圧検出回路110は、二次電池20に並列に接続された第1抵抗分圧回路111、及び、第1の回路(具体的には、第1シャントレギュレータ114)から構成されている。第1抵抗分圧回路111は、温度検出手段113を有し、電圧出力部112を備えている。第1シャントレギュレータ(第1の回路)114の入力部115は、第1抵抗分圧回路111の電圧出力部112に接続されており、入力部115における電圧が第1基準電圧値VREF-1以上である場合にオン状態となる。温度検出手段113は、サーミスタ、より具体的には、負の温度係数を有するNTCタイプのサーミスタから成る。第1抵抗分圧回路111は、限定するものではないが、直列接続された4つの抵抗R1,R2,R3,R4から構成されており、抵抗R2と抵抗R3との間に電圧出力部112が設けられている。例えば、抵抗R1と抵抗R2においては、一方の抵抗は他方の抵抗よりも2桁程度高い電気抵抗値を有し、抵抗R3と抵抗R4においても、一方の抵抗は他方の抵抗よりも2桁程度高い電気抵抗値を有し、これらの抵抗R1,R2,R3,R4の電気抵抗値を調整することで、電圧出力部112から出力される電圧値の微調整を行うことが可能である。
【0042】
第2電圧検出回路120は、二次電池20に並列に接続された第2抵抗分圧回路121、及び、第2の回路(具体的には、第2シャントレギュレータ124)から構成されている。第2抵抗分圧回路121は、電圧出力部122を備えている。第2シャントレギュレータ(第2の回路)124の入力部125は、第2抵抗分圧回路121の電圧出力部122に接続されており、入力部125における電圧が第2基準電圧値VREF-2以上である場合にオン状態となる。第2抵抗分圧回路121は、限定するものではないが、直列接続された3つの抵抗R5,R6,R7から構成されており、抵抗R5と抵抗R6との間に電圧出力部122が設けられている。抵抗R6と抵抗R7においては、一方の抵抗は他方の抵抗よりも高い電気抵抗値を有し、これらの抵抗R5,R6,R7の電気抵抗値を調整することで、電圧出力部122から出力される電圧値の微調整を行うことが可能である。
【0043】
スイッチ手段130と放熱手段140とは直列に接続され、且つ、直列に接続されたスイッチ手段130と放熱手段140は二次電池20に並列に接続されている。放熱手段140は抵抗器(例えば、仕様:22オーム、0.9ワット)から構成されている。スイッチ手段130は、PNPトランジスタ131とFET(Pチャネル型MOSFET)132から構成されている。ここで、第1シャントレギュレータ114の出力部116及び第2シャントレギュレータ124の出力部126は、PNPトランジスタ131のベースに接続されており、また、抵抗R8を介して二次電池20の一端に接続されている。PNPトランジスタ131のエミッタは、抵抗R9を介して二次電池20の一端に接続され、且つ、FET132のゲートに接続されている。一方、PNPトランジスタ131のコレクタは、二次電池20の他端に接続されている。FET132の一方のソース/ドレイン領域は二次電池20の一端に接続され、他方のソース/ドレイン領域は放熱手段140の一端に接続され、放熱手段140の他端は二次電池20の他端に接続されている。
【0044】
そして、第1シャントレギュレータ114の出力及び第2シャントレギュレータ124の出力によってスイッチ手段130の作動が制御され、第1シャントレギュレータ(第1の回路)114と第2シャントレギュレータ(第2の回路)124のいずれか一方あるいは両方がオン状態である場合、スイッチ手段130が導通状態となり、二次電池20に蓄えられていた電力が放熱手段140によって熱に変換され、熱として廃棄される。
【0045】
より具体的には、温度検出手段(NTCタイプのサーミスタ)113で検出された温度に依存して、即ち、温度検出手段113の電気抵抗値の変化に依存して第1抵抗分圧回路111の電圧出力部112における出力電圧値Vout-1が第1基準電圧値VREF-1(例えば1.24ボルト)以上となったとき、又は、第2抵抗分圧回路121の電圧出力部122における出力電圧値Vout-2が第2基準電圧値VREF-2(例えば1.24ボルト)以上となったとき、第1シャントレギュレータ114と第2シャントレギュレータ124のいずれか一方あるいは両方がオン状態となる。云い換えれば、第1シャントレギュレータ114と第2シャントレギュレータ124とは、一種の「OR」回路を構成する。
【0046】
二次電池20の周囲の温度Tと安全満充電電圧値Vsの関係を、図4に例示する。周囲の温度が40゜C以下では、安全満充電電圧値は4.18ボルトであるが、周囲の温度が60゜Cになると、安全満充電電圧値は4.01ボルトに低下し、周囲の温度が80゜Cになると、安全満充電電圧値は3.93ボルトに低下し、周囲の温度が100゜Cになると、安全満充電電圧値は3.88ボルトに低下する。
【0047】
第2基準電圧値VREF-2は、第2シャントレギュレータ124が有する内部基準電圧値であり、基準温度(例えば、40゜C)において二次電池に過充電状態を生じさせない電圧値に相当する電圧値、あるいは又、二次電池の安全満充電電圧値に相当する電圧値とすればよい。具体的には、VREF-2は、例えば、二次電池20の充電電圧値(即ち、第2抵抗分圧回路121へ入力(印加)される電圧値)Vinが4.18ボルトのときに第2抵抗分圧回路121の電圧出力部122における出力電圧値Vout-2と一致させればよい。あるいは又、二次電池20の充電電圧値Vinが4.18ボルトのときに第2抵抗分圧回路121の電圧出力部122における出力電圧値Vout-2がVREF-2と一致するように、抵抗R5,R6,R7の電気抵抗値を調整すればよい。
【0048】
第1基準電圧値VREF-1は、第1シャントレギュレータ114が有する内部基準電圧値であり、第2基準電圧値VREF-2と同様に、基準温度(例えば、40゜C)において二次電池に過充電状態を生じさせない電圧値に相当する電圧値、あるいは又、二次電池の安全満充電電圧値に相当する電圧値とすればよい。上述したとおり、二次電池20の安全満充電電圧値は、周囲の温度が上昇とすると低下するといった負の温度依存性を有する。一方、温度検出手段(NTCタイプのサーミスタ)43も、温度の上昇に対して電気抵抗値が減少するといった負の温度依存性を有する。従って、例えば、周囲の温度が60゜Cになると安全満充電電圧値は4.01ボルトに低下するので、二次電池20の充電電圧値(即ち、第1抵抗分圧回路111へ入力(印加)される電圧値)Vinが4.01ボルトのときに第1抵抗分圧回路111の電圧出力部112における出力電圧値Vout-1が第1基準電圧値VREF-1となるような特性を有する温度検出手段113を選択すればよい。あるいは又、二次電池20の充電電圧値Vinが4.01ボルトのときに第1抵抗分圧回路111の電圧出力部112における出力電圧値Vout-1が第1基準電圧値VREF-1と一致するように、抵抗R1,R2,R3,R4の電気抵抗値を調整すればよい。一般的には、周囲の温度がT゜Cであるときの安全満充電電圧値をVs-Tとすると、二次電池20の充電電圧値Vinが安全満充電電圧値Vs-Tのときに第1抵抗分圧回路111の電圧出力部112における出力電圧値Vout-1が第1基準電圧値VREF-1となるような特性を有する温度検出手段113を選択すればよい。あるいは又、二次電池20の充電電圧値Vinが安全満充電電圧値Vs-Tのときに第1抵抗分圧回路111の電圧出力部112における出力電圧値Vout-1がVREF-1と一致するように、抵抗R1,R2,R3,R4の電気抵抗値を調整すればよい。あるいは又、温度検出手段113の選択と、抵抗R1,R2,R3,R4の電気抵抗値の調整を併せて行えばよい。
【0049】
図5に、周囲の温度Tと充電電圧値Vinとの関係を模式的に示す。図5において、二次電池20の充電電圧値Vinが領域「A」,「B」,「C」内に存在するとき、第1シャントレギュレータ114と第2シャントレギュレータ124のいずれか一方あるいは両方がオン状態となり、二次電池20に蓄えられていた電力が放熱手段140によって熱に変換され、熱として廃棄される。
【0050】
このように、実施例2の二次電池保護回路は、非水系の二次電池に並列に接続されており、第1電圧検出回路、第2電圧検出回路、スイッチ手段及び放熱手段を備えており、二次電池に並列に接続された第1電圧検出回路は温度検出手段を有し、二次電池に並列に接続された第2電圧検出回路と第1電圧検出回路のいずれか一方あるいは両方がオン状態である場合、スイッチ手段が導通状態となり、二次電池に蓄えられていた電力が放熱手段によって熱に変換される。即ち、実施例2の二次電池保護回路、あるいは又、ハイブリッド電源装置に備えられた二次電池保護回路において、第2電圧検出回路は二次電池の充電電圧値が安全満充電電圧値を越えたときの保護回路として機能し、第1電圧検出回路は二次電池が温度上昇したときに安全満充電電圧設定値を下げる保護回路として機能するので、二次電池の高い安全性を確保することができる。しかも、二次電池保護回路は、常時、二次電池の充電電圧値を監視しているので、安全満充電電圧値を僅かでも超えたならば直ちに動作する。それ故、より一層高い安全性を確保することができ、しかも、二次電池保護回路の消費電力は僅かである。更には、放熱手段として小さな電気抵抗値の抵抗器を用いることができる。
【0051】
以上、本発明を好ましい実施例に基づき説明したが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。実施例において説明した太陽光発電装置(ハイブリッド電源装置)、二次電池、太陽電池、二次電池保護回路の構成、構造は例示であり、適宜、変更することができる。例えば、押しボタンスイッチの押下時間の長短や押下回数によって、あるいは又、同時に押下する押しボタンスイッチの組合せによって、マイクロコントローラの制御下、エラー表示や太陽光発電装置の動作診断及びその結果の表示を行うことができる。実施例2においては、スイッチ手段を2つのトランジスタから構成したが、1つのトランジスタから構成することができるし、第1抵抗分圧回路や第2抵抗分圧回路を構成する抵抗の数も適宜変更することができる。第1電圧検出回路、第2電圧検出回路及びスイッチ手段を、所謂ディスクリート部品から構成することもできるし、これらを、例えば1つの集積回路から構成することもできる。
【符号の説明】
【0052】
10・・・太陽電池、11,21・・・電流/電圧測定回路、12・・・サーミスタ、13・・・温度測定回路、20・・・二次電池、22・・・二次電池保護回路、30・・・マイクロコントローラ(発電量表示制御回路及び充電状態表示制御回路の一部)、40・・・MPPT制御回路、51・・・LED調光制御回路(発電量表示制御回路及び充電状態表示制御回路の一部)、52・・・充電状態表示部及び発電量表示部、53,55・・・LED調光制御回路、54,56・・・LED、60・・・電力出力部、61・・・周知の昇圧回路、62・・・電流制限回路、63・・・USBコネクタのA端子、64・・・パワーバス、71・・・USB/UART変換回路、72・・・CC−CV変換回路、73・・・第2ユニバーサル・シリアル・バス端子、81・・・押しボタンスイッチ(ボタン1)、82・・・押しボタンスイッチ(ボタン2)、83・・・押しボタンスイッチ(ボタン3)、110・・・第1電圧検出回路、111・・・第1抵抗分圧回路、112・・・第1抵抗分圧回路の電圧出力部、113・・・温度検出手段、114・・・第1シャントレギュレータ(第1の回路)、115・・・第1シャントレギュレータの入力部、116・・・第1シャントレギュレータの出力部、120・・・第2電圧検出回路、121・・・第2抵抗分圧回路、122・・・第2抵抗分圧回路の電圧出力部、124・・・第2シャントレギュレータ(第2の回路)、125・・・第2シャントレギュレータの入力部、126・・・第2シャントレギュレータの出力部、130・・・スイッチ手段、131・・・PNPトランジスタ、132・・・FET、140・・・放熱手段、R1,R2,R3,R4,R5,R6,R7,R8,R9・・・抵抗

【特許請求の範囲】
【請求項1】
太陽電池、
二次電池、
電力出力部、
太陽電池の発電量及び二次電池の充電状態を表示する表示部、並びに、
発電量を所定の時間長さだけ表示部に表示させ、充電状態を所定の時間長さだけ表示部に表示させる制御部、
を備えている太陽光発電装置。
【請求項2】
制御部は発電量表示開始手段を備え、
発電量表示開始手段の作動によって、制御部は発電量を所定の時間長さだけ表示部に表示する請求項1に記載の太陽光発電装置。
【請求項3】
発電量表示開始手段は押しボタンスイッチから成る請求項2に記載の太陽光発電装置。
【請求項4】
制御部は、発電量を、間歇的に、且つ、所定の時間長さだけ、表示部に表示する請求項1に記載の太陽光発電装置。
【請求項5】
発電量が表示部の電力消費量を超えているとき、制御部は発電量を所定の時間長さだけ表示部に表示する請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の太陽光発電装置。
【請求項6】
制御部は充電状態表示開始手段を備え、
充電状態表示開始手段の作動によって、制御部は充電状態を所定の時間長さだけ表示部に表示する請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の太陽光発電装置。
【請求項7】
充電状態表示開始手段は押しボタンスイッチから成る請求項6に記載の太陽光発電装置。
【請求項8】
表示部は複数の発光ダイオードから成る請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の太陽光発電装置。
【請求項9】
発電量を表示する表示部を構成する発光ダイオードの発光色と、充電状態を表示する表示部を構成する発光ダイオードの発光色とは異なっている請求項8に記載の太陽光発電装置。
【請求項10】
発電量を表示する表示部及び充電状態を表示する表示部は、共通の複数の発光ダイオードから成る請求項9に記載の太陽光発電装置。
【請求項11】
電力出力部からの電力の外部への出力を制御する電力出力開始手段を更に備えている請求項1乃至請求項10のいずれか1項に記載の太陽光発電装置。
【請求項12】
電力出力開始手段は、電力出力部からの電力の外部への出力を中止する電力出力中止手段を兼ねている請求項11に記載の太陽光発電装置。
【請求項13】
電力出力開始手段は押しボタンスイッチから成る請求項11又は請求項12に記載の太陽光発電装置。
【請求項14】
電力出力部はユニバーサル・シリアル・バスを備えている請求項1乃至請求項13のいずれか1項に記載の太陽光発電装置。
【請求項15】
外部から二次電池への充電を行うための第2ユニバーサル・シリアル・バス端子を更に備えている請求項1乃至請求項14のいずれか1項に記載の太陽光発電装置。
【請求項16】
二次電池に並列に接続された二次電池保護回路を更に備えている請求項1乃至請求項15のいずれか1項に記載の太陽光発電装置。
【請求項17】
二次電池保護回路は、第1電圧検出回路、第2電圧検出回路、スイッチ手段及び放熱手段を備えており、
二次電池に並列に接続された第1電圧検出回路は温度検出手段を有し、
二次電池に並列に接続された第2電圧検出回路と第1電圧検出回路のいずれか一方あるいは両方がオン状態である場合、スイッチ手段が導通状態となり、二次電池に蓄えられていた電力が放熱手段によって熱に変換される請求項16に記載の太陽光発電装置。

【図1】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図2】
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【公開番号】特開2012−9819(P2012−9819A)
【公開日】平成24年1月12日(2012.1.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−53659(P2011−53659)
【出願日】平成23年3月11日(2011.3.11)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】