説明

宝石に由来する鉱物濃縮物ベースの組成物

この出願は、鉱物濃縮物に基く組成物に関するものである。
この組成物は、一方で、少なくとも一種のケイ素誘導体を含む粉末又は粉末の混合物を含み、他方で、少なくとも一種のケイ素以外の微量元素を含む(キャリアー及び生理的に許容しうる賦形剤との混合物として)。
皮膚を防護するための化粧術及び皮膚科学における応用。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、化粧品及び皮膚科学において利用することのできる新規な組成物に関係し、一層詳細には、宝石に由来する鉱物濃縮物に基く新規な組成物に関係する。
【背景技術】
【0002】
皮膚は、幾つかの機能を遂行する生命に必須の器官を構成し、その質は、個人の健康に対する決定力を有する。一層詳細には、この皮膚は、環境に対する実際のバリヤーを構成しており、絶え間ない攻撃にさらされている。それ故、その防御の質は、その防護の有効性にとって主たる要素である。
【0003】
皮膚は、幾つかの一体化された層、即ち表層(表皮)及び一層深い層(真皮及び皮下組織)を含み、これらの層の各々は、全身が、環境条件に反応して適合することを可能にする特性を有している。
【0004】
上皮は、主として、ケラチノサイト(上皮細胞の90%)、メラノサイト(上皮細胞の2〜3%)及びランゲルハンス細胞よりなっている。
【0005】
真皮は、一層厚く、主として、コラーゲン、エラスチン及びプロテオグリカンよりなる。これらの3種類の分子は、真皮の繊維芽細胞により合成される。コラーゲン線維は、皮膚の機械的強度及びきめを与え、エラスチンは、弾力性の原因となり、そしてプロテオグリカンは、皮膚の構造及び水和において主たる役割を演じる。他の細胞例えばマクロファージ及び白血球も又、真皮層に存在する。
【0006】
皮下組織は、皮膚の最も深部の層であって、脂肪細胞を含み、これは、脂肪を生成し、それで、皮下組織が脂肪層を生成することができ、それは、筋肉、骨及び内臓を衝撃から防護する。
【0007】
皮膚の加齢は、内因性であるか、又は外因性即ち環境により引き起こされ、それは、気候的攻撃を含み、それは、真皮のコラーゲンの分解の加速に特に寄与しうるものであり、特に、日光への曝露、温度変化及びフリーラジカルが含まれる。皮膚の加齢の最初の徴候、例えばしわ及びこじわ(fine line)は、一般に、ストレス及び生物学的及び生理的変化により引き起こされ、外部環境により又は生活様式により加速される。色素斑点の出現、皮膚の厚みの減少及びそのたるみも又、加齢において認められる変化である。損傷を受けたコラーゲンを取り替える皮膚の能力が経時的に減少し、その結果、コラーゲンネットワーク中に切れ目及び不規則性が現れることが知られている。
【0008】
従って、皮膚の機能は、常にストレスを受け、特に、上皮は、その角質生成機能により、真皮は、その繊維芽細胞機能により、真皮−上皮接合点は、その係留機能及び調節機能により、そして、微小循環も又、その栄養作用及び酸素化機能によって、常にストレスを受けている。
【0009】
皮膚の防護は、角質層の及び表面水脂質(hydrolipid)フィルムの如何なる撹乱も、皮膚の一層深部の構造に効果を有するので、優先順位として、皮膚表面に集中しなければならない。良好な皮膚平衡の維持を確実にするためには、血管新生及び微小循環も又、考慮しなければならない。
【0010】
皮膚を紫外線照射の損傷効果から防護することを意図した多くの組成物が知られており、これらの組成物は、日焼け止め剤を形成する遮断剤又は色素を含むことができる。例えば、親水性又は親油性UV−A及びUV−B日焼け止め剤を利用することが可能であり、これは、ベンゾフェノン又はベンゾフェノン誘導体例えば2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン(EUSOLEX(登録商標) 4360)、又はケイ皮酸エステル例えば2−エチルヘキシルメトキシシンナメート(PARSOL MCX(登録商標))、又はシアノ−β,β−ジフェニルアクリレート例えばオクトクリレン(EUSOLEX(登録商標) OCR)、4−メチルベンジリデンカンファー(EUSOLEX 6300(登録商標))、及びジベンゾイルメタン誘導体例えば4−イソプロピルジベンゾイルメタン(EUSOLEX 8020)、及び4−メトキシジベンゾイルメタンから選択することができる。これらの遮断剤は、特許EP514491及びEP685225におけるように、別々に又は組み合わせて用いることができる。紫外線遮断剤を形成する色素を利用することも又、可能である。これらの色素は、例えば、二酸化チタン、酸化亜鉛、酸化ジルコニウム又は酸化アルミニウムから選択することができる。特に、特許出願EP518773に記載されたような、5〜100nmの粒度を有する金属酸化物ナノピグメントを利用することが可能である。
【0011】
皮膚を防護して皮膚の加齢の徴候を低減させるための様々な処理も提案されてきた。例えば、α−ヒドロキシ酸又はレチノイドを含むクリーム及びローションなどの組成物に基づく定期的な処理が、しわ及びこじわの数を徐々に低減させるために勧められてきた。
【0012】
しかしながら、これらのすべての公知の生成物及び方法が、皮膚の加齢の徴候に対する好ましい効果を、例えば皮膚を防護し又はしわをマスクし若しくは減少させることにより有しえても、それらは、一般に、これらの加齢の徴候へと導く展開に対する限られた効果を有するだけである。
【0013】
その上、幾つかの化粧用組成物は、鉱物化合物を含むことが知られている。例えば、特許US4857306は、有色の宝石をベースとした粉末を高度に粘性の液体キャリアー中に含みうるメーキャップを意図した組成物を記載している。しかしながら、これらの宝石に由来する様々な鉱物化合物は、それらの有色特性又は粒度特性のために、組成物中で利用されてきたものであり;他方、皮膚防護特性は、示されていない。出願WO2005/044185は、皮膚の電磁気放射に対する防護を意図した組成物であって、カチオン性化合物、鉱物化合物例えばクロム雲母又は孔雀石及び金属粒子の組合せを含む組成物を記載している。特許FR2805743は、軟玉翡翠粉末の組成物における利用をその公知の医学的効果の故に記載している。特許US5985021は、シリマナイト(アルミナシリケート)、黄玉、沸石及び赤鉄鉱の石鹸及び化粧用組成物における利用を、それらが皮膚に対して有すると思われる有益な効果の故に記載している。特許出願US2002/012681は、蛍光性を有する鉱物粉末を含む化粧用組成物に関係している。しかしながら、これらの組成物は、放射線に対する有効な防護及び皮膚の微小循環機能の活性化の両者を招来することを可能にしない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
それ故、優れた皮膚の表面防護を与えることのできる、一層詳細には、下記を与えることのできる化粧用又は皮膚科学用組成物を開発することは望ましいと思われる:
−その自然の防御力を保護し、良好な局所的水和を維持してその繊維芽細胞機能を保護するための、電磁放射の損傷効果並びに環境の物理的及び化学的攻撃に対する防護;及び
−皮膚の栄養作用、排水及び酸素化を改善するための、微小循環機能の活性化。
【課題を解決するための手段】
【0015】
それ故、本発明の主題は、美容術で及び皮膚科学で用いることのできる組成物であって、皮膚に、特に、電磁放射及び環境の攻撃に対する防護を与え、皮膚の微小循環に有利であって、その水和を維持することのできる組成物である。
【0016】
本発明による組成物は、上記のように化粧品及び皮膚科学において皮膚の防護を与えるために利用することができ、一方で、少なくとも一種のケイ素誘導体を含み、他方で、少なくとも一種の微量元素を含むことで、キャリアー及び生理的に許容しうる賦形剤との混合物として区別されるものである。
【0017】
一層詳細には、この組成物は、一方で、少なくとも一種のケイ素誘導体を含む宝石又は準宝石から得られる乾燥粉末又は乾燥粉末の混合物を含み、他方で、少なくとも一種のケイ素以外の微量元素を含む宝石又は準宝石から得られた粉末の水性懸濁液を含み、鉱物濃縮物を、キャリアー及び生理的に許容しうる賦形剤との混合物として形成する。
【0018】
本発明の組成物は、好ましくは、一方で、ケイ素酸化物(シリカ)及び/又はシリケートを含み、他方で、少なくとも一種のケイ素以外の微量元素を含む粉末又は粉末の混合物を含む。
【0019】
これらの微量元素は、鉄、銅、亜鉛、マンガン、モリブデン、ホウ素、コバルト、アルミニウム及びセレンから選択される。
【0020】
これらのケイ素及び/又はシリケートの誘導体、及び微量元素に基づく粉末又は粉末の混合物は、好ましくは、宝石又は準宝石から得られ、一層詳細には、電気石、藍玉、翠玉、黄水晶、紫水晶、孔雀石、菱マンガン鉱、菱亜鉛鉱、ロードライト、青金石、青玉、紅玉及び黄玉から得られる。
【0021】
好ましくは、ケイ素又はシリケートを含む宝石又は準宝石例えば電気石(ホウケイ酸塩を含む)、藍玉及び翠玉(アルミノケイ酸塩を含む)、並びに黄水晶及び紫水晶(二酸化ケイ素を含む)を選択する。これらの微量元素を含む宝石又は準宝石は、好ましくは、孔雀石(銅を含む)、菱マンガン鉱(マンガンを含む)、青玉(アルミニウムを含む)及び菱亜鉛鉱(亜鉛を含む)から選択する。
【0022】
従って、この発明の好適具体例の一つにより、この組成物は、一方で、ホウケイ酸塩、アルミノケイ酸塩及び二酸化ケイ素から選択するケイ素誘導体を含む宝石又は準宝石から得られる少なくとも一種の粉末を含み、他方で、鉄、銅、亜鉛及びマンガンから選択する微量元素を含む少なくとも一種の粉末を含む。ケイ素誘導体を含むこれらの宝石又は準宝石は、好ましくは、藍玉、電気石、翠玉、黄水晶及び紫水晶から選択する(ここに、微量元素を含む宝石は、好ましくは、孔雀石、青玉及び菱亜鉛鉱から選択する)。
【0023】
これらの宝石又は準宝石は、粉末形態で入手可能であり、1〜50μmの粒度を得るために製粉により粉末化される。これらの粉末粒子の平均サイズは、好ましくは、50μm未満であり、一層詳細には、約20μm未満である。
【0024】
例えば、藍玉は、10ミクロン未満の平均粒度を有する超微粉である。その一般式は、クロムを伴うベリリウムのアルミノシリケート及び微量のマグネシウムを含む。その結晶系は、柱配置を有する六方晶系である。その重金属ドーピングは、50ppm未満である。
【0025】
黄水晶は、10ミクロン未満の平均粒度を有する灰白色の超微粉である。その一般式は、鉄及びマンガンの二酸化ケイ素、カルシウム及びチタンを含む。その結晶系は、6側面を有する六方晶系である。その重金属含有量は、50ppm未満である。
【0026】
一つの好適具体例により、この組成物は、混合物として、ケイ素誘導体を含む少なくとも一種の乾燥粉末及び、微量元素を含む一種以上の粉末を含む水性懸濁液を、鉱物濃縮物を形成するために含む。
【0027】
乾燥粉末/粉末の懸濁液の重量費は、1/5〜約1/1であってよく、この比は、制限ではない。
【0028】
従って、この発明の一つの好適具体例により、この組成物は、藍玉、電気石、黄水晶及び紫水晶を粉末化することにより得られる乾燥粉末の混合物、並びに孔雀石、菱マンガン鉱及び菱亜鉛鉱を粉末化することにより得られる粉末の水性懸濁液を、そしてキャリアー及び生理的に許容しうる賦形剤をも含む。
【0029】
表現「生理的に許容しうる」は、本発明の意味の範囲で、化粧用及び皮膚科学用組成物において一般的に用いられる種類のキャリアー及び賦形剤であって、用いる活性成分に関して中性であり、毒性効果を有さず且つ皮膚を損傷する如何なる二次的効果をも生じないキャリアー及び賦形剤を意味すると理解される。
【0030】
一変形物により、青玉を粉末形態で、上記組成物に、該組成物の1〜20重量%、好ましくは5〜15重量%に相当する量で加えることは、有利である。その平均粒度は、5〜20μmであってよい。粉末形態で加えた青玉は、実質的に、紫外線照射反射力を改善し、それ故、この発明の組成物の日光防護力を増大させる。
【0031】
微量元素例えば鉄、亜鉛、同及びマンガンを含む粉末は、一般に、市販の水性エキス又は懸濁液の形態で用いることができる。これらの水性エキス又は懸濁液は、水溶性であり、一般に、鉱物油及び植物油に不溶性である。それらの固体含有量は、一般に、0.2〜10%であり、それらの微量元素含有量は、1〜15%である(又は、一層高濃度であってもよい)。これらの水性エキス又は懸濁液の使用濃度は、0.5〜50%のオーダー、好ましくは1〜30%のオーダーであってよい。
【0032】
この組成物に、有効範囲を改善する物質例えば窒化ホウ素を組み込むことは有利でありうる。この物質は、乾燥粉末及び懸濁化粉末の混合後に加えられる。
【0033】
結合剤例えばポリオール、ポリエチレングリコール、ブチレングリコール及びグリセロールは、この鉱物濃縮物の組成物に有利に組み込むことができる。この発明により、好ましくは、グリセロールが用いられる。
【0034】
ゲル化剤は、好適に、加えられて、この組成物の物理的特性を改善する。ポリアクリルアミド(例えば、Carbopol型)、アクリレート/アクリル酸又はアクリルアミド/アクリルアミドプロパンスルホン酸コポリマー、ポリアクリルアミドベースの混合物、及び例えばポリアクリルアミド、C13−14イソパラフィン及びラウレス7(Seppic社のSEPIGEL305(登録商標))、セルロース誘導体例えばヒドロキシプロピルセルロース、キトサン、植物ムコ多糖類及び粘土から選択したゲル化剤を利用することは、一層可能である。
【0035】
窒化ホウ素を適宜含む鉱物濃縮物は、このゲル化剤で希釈されて、賦形剤が加えられ、それで、該鉱物濃縮物の最終的組成物中の含有量は、組成物の全重量に対して、1〜15重量%、好ましくは、2〜10重量%となる。
【0036】
この発明の様々な鉱物濃縮物を用いて行なった試験は、化粧術及び皮膚科学において利用することのできる有利な特性、特に、直接的皮膚防護効果、特に、日光防護効果、抗酸化効果並びに熱及び微小循環効果を示した。
【0037】
日光防護
試験を、ゲル化剤(SEPIGEL305)を適宜、追加の結合剤と共に含みうる中性キャリアー中で、2.5%、5%及び10%にそれぞれ希釈した鉱物濃縮物を用いて行なって、照射に対して防護する能力を、酸化チタンベースの公知の日焼け止め剤との比較により評価し、それらは、190〜900nmの波長領域(即ち、紫外線〜赤外線領域)において優れた有効性を示した。
【0038】
これらの結果は、実質的に、2.5%、5%及び10%の3つの試験した濃度に対して等しいことが認められることは、照射に対する満足すべき防護効果が2.5%の投与量から得られること及びこの値を超えると最早効果が投与量に依存しないことを示しており、特に興味深い。
【0039】
一層詳細には、実施例1に示した組成Aを有する鉱物濃縮物を用いることにより、UV〜IR照射の吸収及び反射を、分光分析法により、酸化チタンと比較して確認した。これらのスペクトルは、添付の図1及び2に示してある。
【0040】
図1は、x軸上に示した190〜900nmの波長領域における吸収スペクトルを示している。この曲線Aは、対照としての酸化チタン(TiO2)に対応しているが、曲線B、C及びDは、実施例1の、濃度10%、5%及び2.5%の鉱物濃縮物Aにそれぞれ対応している。これらの3つの曲線は、事実上重なっており、これは、この吸収効果が2.5%を超えると投与量に依存しないことを示している。曲線Aと曲線B、C及びDとの間の隔たり(1)は、この発明の鉱物濃縮物が、酸化チタンよりも一層大きな吸収を有することを示している。これらの曲線の区間(2)は、この鉱物濃縮物が、紫外線領域において、酸化チタンと同等の吸収を有することを示しており、隔たり(3)は、チタンの吸収がこの帯域では一層大きいことを示している。
【0041】
図2は、下記の実施例1に、対照としての酸化チタン(TiO2)と比較して記載した鉱物濃縮物Bの反射スペクトルを示している。このスペクトルは、紫外線域では、この発明の鉱物濃縮物が、酸化チタンよりも大きい反射値を有することを示している。
【0042】
図3は、実施例1に記載した鉱物濃縮物Fに対応する組成物の反射スペクトルを示しており、酸化チタンを対照としている。このスペクトルは、345nm付近を中心とする紫外線領域における反射能の非常に顕著な増加を明確に示している。
【0043】
これらの結果は、この発明のこれらの組成物が、放射、特にUV光線に対する有効な防護を、UV遮断剤又は日焼け止め剤を加えることを必要とせずに、与えることを示している。
【0044】
直接的防護
直接的な防護効果を、刺痛試験によって確認した。この試験は、10%乳酸の一滴を患者の鼻の一方のひだに塗布して刺激してから、他方のひだに塗布した偽薬と比較することにある。用いた偽薬は、生理的血清である。この発明の組成物を、先ず、皮膚に塗布してから、乳酸及び生理的血清を患者の半分に塗布した。この発明の組成物は、SEPIGEL305に2.5%に希釈した実施例1の鉱物濃縮物Aである。この試験を、虚弱な及び敏感な皮膚を有する10人の患者の試料につき行なう。
【0045】
刺激の程度を、0(刺激なし)から10(有意の刺激)の尺度で評価する。この発明の組成物を受けなかった患者についての平均は、7.5であるが、それを受けた患者では、唯の3.5である。
【0046】
この試験は、本発明の鉱物濃縮物の防護的効果を示している。
【0047】
抗酸化剤効果
この発明の鉱物濃縮物は、イン・ビボ試験により測定して、予想外の抗酸化剤効果を示した。
【0048】
この抗酸化剤効果の評価を、紫外線照射下でスクアレンの分解を測定することにより行なった。スクアレンは、皮脂中に存在する天然化合物であり、その不飽和化学構造のために、紫外線への曝露後に容易に酸化される。この酸化生成物は、HPLCクロマトグラフィーによりアッセイすることができる。それ故、この試験の原理は、スクアレン及びその酸化生成物(モノヒドロペルオキシド)の特徴的なHPLCピークの強度を、紫外線への制御された曝露後に測定することにある。
【0049】
この評価手順は、皮膚に、実施例1に記載したこの発明の鉱物濃縮物A及びBを塗布すること、その後、各志願者の額からの皮脂の試料を、SEBUTAPE(登録商標)のストリップによって、生成物との1時間の接触の後に取り出すこと、及びその後の、取り出した皮脂中に存在するスクアレンを酸化するための紫外線による照射(30〜40ジュール/cm2を送達するPhilips UVA−Bランプにより、21cmで、16分間)にある。
【0050】
この皮膚の表面を、試験開始の5分前に、その表面に存在する脂質を除去するために、70°エチルアルコールに浸した綿棒を用いて清浄化した。2つの皮脂試料を、この試験に参加している各志願者から、SEBUTAPE(登録商標)の2つのストリップによって取り、各ストリップを2つの部分に分けて、その一方をUV光線に曝露し、他方は、対照として使うために曝露しなかった。同じ試験を偽薬(この発明の鉱物濃縮物を含まない同じ組成物)を用いて実施した。
【0051】
皮脂中で検出された酸化されてないスクアレンの量の、この発明の鉱物濃縮物A及びBについての、T0(組成物の塗布の直後)及びT1(塗布の1時間後)における平均値を、下記の表に示す(SEBUTAPE(登録商標)ストリップ中のμgでの量)。
【0052】
【表1】

【0053】
未照射の試料についての値100に基づいて、酸化されていないスクアレンの相対的量を、下記の表に表示した:
【0054】
【表2】

【0055】
これらの結果は、この発明の鉱物濃縮物の、スクアレンの紫外線への曝露による酸化に対する有効性を示している。この発明の組成物を紫外線への曝露の前に皮膚に塗布することは、皮脂防護効果を誘導する。
【0056】
更に、これらの試験は、この発明の組成物が、曝露後であっても、分解生成物が酸化して皮膚に対する有害効果を有するある種の油、特に、日光防護製品として用いられるモノイ油又はある種のベンゾフェノンと異なり、酸化効果を有しないことを示している。この結果は、すべて、この発明の組成物は上記のように紫外線照射に対する防護を提供して、UV遮断剤の添加を一層有用でなくするので、一層有利である。
【0057】
その上、この発明の鉱物濃縮物は、皮脂の分泌を改変せず、それ故、閉塞効果を有しないこと及びそれは、皮脂吸収効果さえ有しうるということが認められた。
【0058】
皮膚の微小循環に対する効果
この研究は、5人の23〜32歳の女性の試料について行なわれた。
【0059】
これらの結果の平均を、下記の表に与える。最初の測定を、鉱物濃縮物Aの皮膚への塗布の時点(T0)で行ない、第二の測定を、5分後(T1)に行なう。50mgの鉱物濃縮物の単一塗布を、顔の片側の頬及び頬骨の皮膚に行なった。皮膚サーモグラフィーの測定を、患者の顔から62cmに位置させたカメラによって行なった。この循環流の測定は、暗黒中で、ドップラーレーザーを用いて行なう。
【0060】
【表3】

【0061】
この研究は、実施例1に記載した鉱物濃縮物Aの皮膚への塗布が、サーモグラフィー及び熱電対によって観察された熱的変化へと導くことを示している。これらの変化は、皮膚への塗布の唯の5分後に認められた。
【0062】
この認められた熱的低下(サーモグラフ及び熱電対)は、この発明の鉱物濃縮物が、非常に迅速に、遮蔽効果を、ドップラーレーザーにより測定された微小循環流を減じることなく、皮膚表面における熱損失を減じることにより発揮することを示している。この結果は、微小循環と関連した体温調節の伝統的な法則により微小循環流の低下が予想されていたので予想外のものである。対照的に、この流れに認められた僅かな増加は、この発明の鉱物濃縮物により誘導された血管運動神経に対する活性化作用により表される。
【0063】
これらの様々な試験は、この発明の鉱物濃縮物が、紫外線から赤外線の波長領域にわたる照射に対して、皮膚刺激に対する防護効果、抗酸化剤防護を、熱的表面効果、微小循環の刺激、閉塞効果を伴わない皮脂吸収能と共に与えることを示し且つ皮膚の、この鉱物濃縮物に対する、増感現象を伴わない完全な許容をも示している。
【0064】
この鉱物濃縮物は、それを、皮膚科学又は美容術用途のための局所用組成物に、組成物の全重量に対して1〜50重量%の、好ましくは1〜20重量%の、一層好ましくは2〜10重量%の濃度で、皮膚を防護する又はその自然の防御力を強化する目的のために組み込むことを可能にする有用な特性を有する活性成分を構成する。
【0065】
本発明の一具体例により、この組成物に、例えば、コラーゲン合成を促進するために利用することのできる補足的活性を与える物質、一層詳細にはリポペプチド例えばパルミトイル−リシル−スレオニル−スレオニル−シリル−セリン(Sederma社のMATRIXYL(登録商標))を、一般に、水性アルコール溶液の形態で組み込むことは、有利でありうる。
【0066】
この鉱物濃縮物は又、かかる局所用組成物中に存在する他の活性薬剤の作用を補強して、皮膚水和、日光防護、炎症現象との戦い、皮膚加齢との戦い及び一層一般的に良好な恒常性の維持を促進するために利用することもできる。
【0067】
この組成物に適宜組み込まれる加湿剤又は湿潤剤は、化粧品又は皮膚科学用組成物において慣用的に用いられている加湿剤例えばポリオール、グリセリン(グリセロール及びグリセロール誘導体)、ジグリセリン、ポリエチレングリコール、ソルビトール、グリセリルポリアクリレート及びポリメタクリレート、ムコ多糖類例えばヒアルロン酸、キトサン誘導体及びピロリドンカルボン酸誘導体から選択することができる。この加湿剤又は湿潤剤の含有量は、一般に、組成物の全重量に対して0.1〜10重量%である。
【0068】
皮膚科学又は化粧術の分野の慣用の防腐剤例えばアルコール例えばエタノール、イソプロパノール及びフェノキシエタノール、安息香酸及びアルキルp−ヒドロキシベンゾエート例えばメチル及びプロピルp−ヒドロキシベンゾエート(メチルパラベン及びプロピルパラベン)、又はクロロフェネシン若しくはイミダゾリジニルウレアを、この発明において用いることができる。これらの防腐剤は、別々に用いることもできるし又は組み合わせて用いることもできる。
【0069】
この組成物は、所望の相の性質によって、様々な賦形剤例えばC8−C10カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド(ESTASAN又はMIGLYOL812)、又はオレイン酸(エマルジョンの場合の油相の成分)、又はシクロペンタシロキサンによって、組成物の触覚特性を改善するように仕上げることができる。
【0070】
これらのこの発明の組成物は、クリーム、バルム剤、水中油(O/W)エマルジョン又は油中水(W/O)エマルジョン、ゲル、漿液、マスク、軟膏又はポマードの形態であってよく、好ましくは、クリーム又はシリコーン中水若しくは水中油エマルジョンの形態であってよい。これらの様々なガレヌス形態は、慣用の技術によって調製される。これらの組成物は、メーキャップ補足物又はケア製品例えばリップバルム剤の形態で提供することができる。
【0071】
下記の実施例は、この発明を、その範囲を制限することなく一層詳細に説明する。これらの組成物の例において、その部は、別途示した場合の除き、重量により表されている。
【実施例】
【0072】
実施例1
鉱物濃縮物の製造
下記の粉末を、攪拌機を備えた1lの容器に連続的に注ぎ込んだ:
藍 玉(平均粒度 10μm) 2.5g
電気石(平均粒度 10μm) 15.0g
黄水晶(平均粒度 10μm) 7.5g
【0073】
これらの粉末を約15分間にわたって注意深く混合した後に、下記の水性エキスを導入した:
MALAKITE(登録商標)(5.0g/lの銅
を有する水性エキス) 15.0g
RHODOLITE(登録商標)(3.0g/lのマンガン
を有する水性エキス) 30.0g
【0074】
MALAKITE(登録商標)は、5g/lより高い銅含有量を有し、その固体含有量が5〜7%である市販の孔雀石の水性エキス(Gattefosse)であった。RHODOLITE(登録商標)は、1.0〜3.5g/lのマンガン含有量を有し、その固体含有量が0.7〜1.5%である市販の菱マンガン鉱の水性エキス(Gattefosse)であった。
【0075】
得られた混合物を、鉱物濃縮物を形成するために、周囲温度で約15分間にわたって攪拌し続け、その後、ゲル化剤を加えた。それは、ポリアクリルアミド、C13−14イソパラフィン及びラウレス7(SEPIGEL305(登録商標))の2.0gの混合物よりなり、窒化ホウ素(2μmに等しい平均粒度の白色粉末)を16.5g加えた。
【0076】
こうして、鉱物濃縮物Aが得られたが、それには、ゲル化剤及び窒化ホウ素を加えてあり、下記の重量部で表される重量組成を有する:
鉱物濃縮物A
藍玉 2.5
電気石 15.0
黄水晶 7.5
MALAKITE(登録商標) 15.0
RHODOLITE(登録商標) 30.0
グリセリン 11.5
ゲル化剤 2.0
窒化ホウ素 16.5
【0077】
用いたゲル化剤は、前記の鉱物濃縮物については、SEPIGEL305であった。
【0078】
鉱物濃縮物B
同様にして、鉱物濃縮物Bを製造して、ゲル化剤及び窒化ホウ素を加え、それは、以下に重量部で表示した組成を有している:
藍玉 2.5
電気石 20.0
黄水晶 10.0
MALAKITE(登録商標) 7.5
RHODOLITE(登録商標) 15.0
グリセリン 20.0
窒化ホウ素 25.0
【0079】
グリセリンは、水を吸収して組成物を濃縮するために用いた。
【0080】
鉱物濃縮物C
上記と同様にして、下記の鉱物濃縮物を製造した:
藍玉 7.0
電気石 15.0
紫水晶 3.0
MALAKITE(登録商標) 25.0
RHODOLITE(登録商標) 25.0
グリセリン 8.0
ゲル化剤 2.0
窒化ホウ素 15.0
【0081】
鉱物濃縮物D
藍玉 5.0
電気石 15.0
黄水晶 5.0
MALAKITE(登録商標) 22.5
RHODOLITE(登録商標) 22.5
グリセリン 11.0
ゲル化剤 2.5
窒化ホウ素 16.5
【0082】
鉱物濃縮物E
藍玉 5.0
電気石 15.0
黄水晶 5.0
MALAKITE(登録商標) 22.5
ZIN’CITE(登録商標) 22.5
グリセリン 11.0
ゲル化剤 2.5
窒化ホウ素 16.5
【0083】
ZIN’CITE(登録商標)は、1.2〜2.5g/lの亜鉛含有量を有し、固体含有量が0.4〜1.0%である市販の菱亜鉛鉱の水性エキス(Gattefosse)であった。
【0084】
鉱物濃縮物F
電気石 25.0
黄水晶 0.5
MALAKITE(登録商標) 5.0
青玉 10.0
グリセリン 30.0
窒化ホウ素 25.0
水 4.5
【0085】
実施例2
慣用の技術により、下記の組成(重量部)を有する日光クリームを製造した:
上記の鉱物濃縮物A 5.00
EDTA 0.05
PEG400 3.00
グリセリン 4.00
フェノキシエタノール 0.80
クロロフェネシン 0.10
カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド 6.00
ポリイソブテン 4.00
セチルアルコール(及び)グリセリルステアレート(及び)
PEG−75ステアレート(及び)セテス−20(及び)
ステアレス−20 4.00
白ろう 0.50
マカダミアナッツ油 1.00
オクテニルスクシネート 1.00
リポタンパク質複合体 2.00
シクロペンタシロキサン 3.00
アクリル酸ナトリウム 2.00
水 全量を100.00とする量
【0086】
このクリームは、顔及び首と肩の皮膚に、1日1〜2回、6〜12週間にわたって塗布することによる利用を意図したものであった。それは、良好な水和及び環境の攻撃に対する、特に紫外線に対する優れた防護を提供する。
【0087】
実施例3
慣用の技術により、下記の組成(重量部)を有する日光クリームを製造した:
上記の鉱物濃縮物B 5.00
プロピレングリコール 5.00
オクチルパルミテート 2.00
ポリイソブテン 7.00
フェノキシエタノール 0.80
クロロフェネシン 0.20
カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド 6.00
ジメチコン 0.20
アクリレート/C10-C30アルキルアクリレート
クロスポリマー 0.30
蜜蝋 0.50
トコフェリルアセテート 0.10
カルボマー 0.50
トリエタノールアミン 0.60
MATRIXYL(登録商標) 2.00
水 全量を100.00とする量
【0088】
このクリームは、顔の皮膚に、1日1〜2回、10週間にわたって塗布することにより用いることができ、良好な水和及び環境の攻撃に対する、特に紫外線に対する優れた防護を与える。
【0089】
実施例4
慣用の技術により、下記の組成(重量部)を有するメーキャップ除去用ミルクを製造した:
上記の鉱物濃縮物A 5.00
グリセリルステアレート 4.50
ステアリン酸 3.00
セチルパルミテート 0.30
ポリイソブテン 7.00
ソルビン酸 0.10
クロロフェネシン 0.20
カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド 3.00
モノプロピレングリコール 3.00
アラントイン 0.30
シアバター 0.80
トコフェリルアセテート 0.10
アルギン酸ナトリウム 0.30
フェノキシエタノール 0.80
トリエタノールアミン 0.60
MATRIXYL(登録商標) 2.00
水 全量を100.00とする量
【0090】
このミルクは、メーキャップを皮膚から除去するために、一日一回用いられた。
【0091】
実施例5
下記の重量組成を有する修正用漿液を、慣用の製造技術によって製造した:
上記の鉱物濃縮物C 10.00
クロロフェネシン 0.20
カルボマー(登録商標) 0.45
グリセリン 10.00
トリエタノールアミン 0.80
キサンタンゴム 0.20
MATRIXYL(登録商標) 2.00
水 全量を100.00とする量
【0092】
この漿液を、晩に、顔及び首と肩に、それが完全に浸透するまでマッサージすることにより皮膚に塗布し、それは、皮膚の張りの効果を与える。
【0093】
実施例6
実施例1に記載した鉱物濃縮物Fを含み下記の組成を有する処理用漿液を、慣用の方法によって、下記のように製造した。
ポリソルベート20(登録商標) 2.00
アルキレート/C10-30アルキルアクリレートクロスポリマー
(ULTREZ21(登録商標)) 0.30
グリセリン 5.00
ジグリセリン 4.00
EDTA二ナトリウム 0.10
防腐剤 1.00
ポリビニルアルコール 0.20
水 20.00
SIMULGEL NS (登録商標) 1.00
イソデシルネオペンタノエート 3.00
セテアリールエチルヘキサノエート 1.00
上記の鉱物濃縮物F 1.00
プラスチックパウダーD400(登録商標) 3.00
メチルメタクリレートクロスポリマー
(MICROPEARL M310 (登録商標)) 3.00
シクロペンタシロキサン 7.00
エチルアルコール96° 3.00
MATRIXYL 3000 (登録商標) 7.00
芳香剤 0.50
【0094】
乳化剤(ポリソルベート 20)、ゲル化剤(ULTREZ 21)、加湿剤(グリセリン、ジグリセリン)、EDTA、ポリビニルアルコール、防腐剤(例えば、クロロフェネシン及びフェノキシエタノール)及び水を、高温(40〜45℃)で混合し、この混合物に、SIMULGEL、イソデシルネオペンタノエート及びセテアリールエチルヘキサノエート、及び適宜0.20部の40%水酸化ナトリウムを、均一な混合物が得られるまで加えた。30〜35℃まで冷却した後に、攪拌しながら、実施例1に記載した鉱物濃縮物Fを加え、その後、他の成分を加えた。MATRIXYL及び芳香剤を、周囲温度で加えた。
【図面の簡単な説明】
【0095】
【図1】x軸上に示した190〜900nmの波長領域における吸収スペクトルを示している図である。
【図2】実施例1に、対照としての酸化チタン(TiO2)と比較して記載した鉱物濃縮物Bの反射スペクトルを示している図である。
【図3】実施例1に記載した鉱物濃縮物Fに対応する組成物の反射スペクトルを示しており、酸化チタンを対照としている図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
皮膚を防護するための化粧品及び/又は皮膚科学用組成物であって、該組成物は、一方で、少なくとも一種のケイ素誘導体を含む宝石又は準宝石から得られる乾燥粉末又は乾燥粉末の混合物を含み、他方で、少なくとも一種のケイ素以外の微量元素を含む宝石又は準宝石から得られた粉末の水性懸濁液を含み、鉱物濃縮物を、キャリアー及び生理的に許容しうる賦形剤との混合物として形成することを特徴とする当該組成物。
【請求項2】
一方で、ケイ素酸化物(シリカ)及び/又はシリケートを含み、他方で、少なくとも一種の微量元素を含む粉末又は粉末の混合物を含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
宝石又は準宝石を、電気石、藍玉、翠玉、黄水晶、紫水晶、孔雀石、菱マンガン鉱、菱亜鉛鉱、青金石、紅玉、青玉及び黄玉から選択する、請求項1又は2に記載の組成物。
【請求項4】
微量元素を、鉄、銅、亜鉛、マンガン、モリブデン、ホウ素、コバルト、アルミニウム及びセレンから選択する、請求項1及び2の何れかに記載の組成物。
【請求項5】
ホウケイ酸塩、アルミノケイ酸塩及び二酸化ケイ素から選択するケイ素誘導体を含む宝石又は準宝石から得られる少なくとも一種の粉末を含む、請求項1又は2に記載の組成物。
【請求項6】
宝石又は準宝石を、藍玉、電気石、黄水晶及び紫水晶から選択する、請求項5に記載の組成物。
【請求項7】
鉄、銅、亜鉛及びマンガンから選択する微量元素を含む宝石又は準宝石から得られる少なくとも一種の粉末を含む、請求項1又は2に記載の組成物。
【請求項8】
宝石又は準宝石を、孔雀石、菱マンガン鉱及び菱亜鉛鉱から選択する、請求項7に記載の組成物。
【請求項9】
粉末の粒度が、1〜50μmである、前記の請求項の何れか一つに記載の組成物。
【請求項10】
藍玉、電気石、翠玉、黄水晶及び紫水晶を粉末化することにより得られる乾燥粉末の混合物、並びに孔雀石、菱マンガン鉱及び菱亜鉛鉱を粉末化することにより得られる粉末の水性懸濁液を含み、キャリアー及び生理的に許容しうる賦形剤をも含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項11】
ゲル化剤を更に含む、前記の請求項の何れか一つに記載の組成物。
【請求項12】
ゲル化剤を、ポリアクリルアミド、アクリレート/アクリル酸又はアクリルアミド/アクリルアミドプロパンスルホン酸コポリマー、セルロース誘導体、キトサン、植物ムコ多糖類及び粘土から選択する、請求項11に記載の組成物。
【請求項13】
ゲル化剤が、ヒドロキシプロピルセルロース又はポリアクリルアミド、C13−14イソパラフィン及びラウレス7の混合物である、請求項12に記載の組成物。
【請求項14】
窒化ホウ素を更に含む、請求項10及び11の何れか一つに記載の組成物。
【請求項15】
青玉粉末を更に含む、請求項10〜14の何れか一つに記載の組成物。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公表番号】特表2009−508915(P2009−508915A)
【公表日】平成21年3月5日(2009.3.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−531740(P2008−531740)
【出願日】平成18年9月22日(2006.9.22)
【国際出願番号】PCT/FR2006/002174
【国際公開番号】WO2007/034088
【国際公開日】平成19年3月29日(2007.3.29)
【出願人】(508087675)ブルガリ パルファン ソシエテ アノニム (1)
【氏名又は名称原語表記】BULGARI PARFUMS SA
【住所又は居所原語表記】Rue de Monruz 34,CH−2008 Neuchatel(CH)
【Fターム(参考)】