容器整列装置
【解決手段】 容器整列装置1は、パレットP上から順次一層分の容器2を排出するバルクデパレタイザ4と、一層分の容器2の配列状態を検出する検出手段26とを備えている。
容器2が正常な配列状態の時には、容器2はバルクデパレタイザ4によって吊り下げ整列装置5へ受け渡され、該整列装置5によって一列に整列される。他方、容器2が異常な配列状態の時には、容器2は排出テーブル13上へ放置され、その後、導入コンベヤ53を介して整列コンベヤ装置6へ受け渡された後に、該整列コンベヤ装置6によって一列に整列される。
【効果】 一層分の容器2の配列状態が乱れていても、それらを廃棄することなく一列に整列することができる。
容器2が正常な配列状態の時には、容器2はバルクデパレタイザ4によって吊り下げ整列装置5へ受け渡され、該整列装置5によって一列に整列される。他方、容器2が異常な配列状態の時には、容器2は排出テーブル13上へ放置され、その後、導入コンベヤ53を介して整列コンベヤ装置6へ受け渡された後に、該整列コンベヤ装置6によって一列に整列される。
【効果】 一層分の容器2の配列状態が乱れていても、それらを廃棄することなく一列に整列することができる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は容器整列装置に関し、より詳しくは、パレット上から一層分ずつ容器を排出して1列に整列するようにした容器整列装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、パレット上に多段に積層された容器群を最上層のものから、順次一層分毎に排出するように構成された容器搬送装置として、バルクデパレタイザは公知である。
また、バルクデバレタイザによってパレット上から排出されたペットボトルの一層分の容器を、吊り下げ状態で一列に整列する容器整列装置が提案されている(例えば特許文献1、2)。この特許文献1、2の容器整列装置においては、パレット上から排出された一層分の容器を、並列に配置された複数のネックガイド内に一斉に挿入させて吊り下げ支持させるようになっている。そして、各ネックガイドから順に送り出すことで、一列に整列させるようになっている。
ところで、多数の容器をパレット上に段積みした状態では、外周部の容器が落下している場合があり、その場合には容器の配列状態が乱れてネックガイドに挿入させることができなかった。
【特許文献1】特許第2504280号公報
【特許文献2】特開2000−344215号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
前記配列乱れの発生に対し、特許文献2では、バルクデパレタイザによってパレット上から容器を排出した際に、正常な配列状態であるか否かを検出する検出手段を備え、配列に乱れがあった場合には、排出機構を作動させて容器を回収するようにした容器の整列搬送装置が提案されている。
しかしながら、上記特許文献2の装置においては、一度回収された容器は再使用されず廃棄されるため、多数の容器が無駄になるという欠点が指摘されていたものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上述した事情に鑑み、請求項1に記載した本発明は、パレット上に複数段に積層された容器を一層分ごとに排出する容器排出装置と、容器を吊り下げた状態で一列に整列する第1整列装置と、容器を載置させた状態で搬送しながら一列に整列する第2整列装置とを備え、
上記容器排出装置に、パレット上から排出されて整列される一層分の容器を対象に、正常な配列状態であるか否かを検出する検出手段を設けて、容器が正常な配列状態であることが検出手段によって検出されたら、上記第1整列装置によって容器を一列に整列し、容器が異常な配列状態であることが検出手段によって検出されたら、上記第2整列装置によって容器を一列に整列するようにしたものである。
また、請求項2に記載した本発明は、パレット上に複数段に積層された容器を一層分ごとに排出する容器排出装置と、容器を吊り下げた状態で一列に整列する第1整列装置と、容器を載置させた状態で搬送しながら一列に整列する第2整列装置とを備え、
上記容器排出装置は、パレットを支持して昇降させる昇降台と、一層分の容器をパレット上から排出する搬出機構と、排出された容器が載置される排出テーブルとを備え、また、上記排出テーブル上の容器を上記第2整列装置へ受け渡す受け渡し手段を設けて、上記第1整列装置へは上記搬出機構により上記排出テーブルから容器を送り出し、上記第2整列装置へは、上記受け渡し手段によって上記排出テーブルから容器を受け渡すようにしたものである。
さらに、請求項3に記載した本発明は、パレット上に複数段に積層された容器を一層分ごとに排出する容器排出装置と、容器を吊り下げた状態で一列に整列する第1整列装置と、容器を載置させた状態で搬送しながら一列に整列する第2整列装置とを備え、
上記容器排出装置は、一層分の容器をパレット上から排出する搬出機構と、排出される容器が載置される排出テーブルと、これら搬出機構と排出テーブルを昇降させる昇降機構とを備え、上記第1整列装置と第2整列装置とは、上記昇降機構で昇降される排出テーブルの隣接位置に上下させて配置されており、容器が載置された排出テーブルを、上記昇降機構によって上記第1、第2のいずれかの整列装置に隣接させ、上記搬出機構により排出テーブルから容器を送り出すようにしたものである。
【発明の効果】
【0005】
上述した構成によれば、容器排出装置から排出された容器について、吊り下げた状態での整列と、載置させた状態で搬送しながらの整列とを、選択的に実行することができ、吊り下げた状態での整列が困難な場合であっても、容器を一列に整列させることが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
以下図示実施例について本発明を説明すると、図1において、1はパレットP上から一層分ずつ容器2を排出して、一列に整列する容器整列装置である。
処理対象となる容器2はペットボトルであり、図5に示すように、口部2Aと胴部2Bとの間にフランジ部2Cが突設されている。フランジ部2Cを下方から支持することで、容器2が吊り下げた状態で支持されるようになっている。
また、図2に示すように、このような容器2がパレットP上に中間シート3を介して複数段に積層されて供給されるようになっており、各層の容器2は中間シート3上に、多列で、隣接する列毎に位置をずらした千鳥状に配列されている。
【0007】
本実施例の容器整列装置1は、パレットP上から一層分ずつ容器2を排出する容器排出装置としてのバルクデパレタイザ4と、容器2を吊り下げた状態で一列に整列する第1整列装置としての吊り下げ整列装置5と、容器2を載置させた状態で搬送しながら一列に整列する第2整列装置としての整列コンベヤ装置6と、上記吊り下げ整列装置5および整列コンベヤ装置6で整列された容器2を受け取って、吊り下げた状態で搬送するエアコンベヤ装置7、および合流装置8とを備えている。
【0008】
図2に示すようにバルクデパレタイザ4は、パレットPを支持して昇降させる昇降台11と、最上段の一層分の容器2をパレットP上から排出する搬出機構12と、排出された容器2を載置させる排出テーブル13と、中間シート3を取り除くシート除去手段14とを備えている。
搬出機構12は、多列に整列された容器2を保持する保持フレーム15と、この保持フレーム15を往復移動させる往復動機構16を備えている。なお、ここでは、排出方向と同方向への容器2の並びを列としている。
往復動機構16は、昇降台11の上方位置から排出テーブル13を越えて配置されたチェーン16Aと、このチェーン16Aを掛け渡した一対のスプロケット16Bとを備え、これらは昇降台11上に積層される容器2の両側に配置されており、保持フレーム15はチェーン16Aに連結されて、図示しないモータおよびそれを制御する図示しない制御装置とによって往復動されるようになっている。
【0009】
図3に示すように、保持フレーム15は、コ字形に形成され、上記往復動機構16の左右一対のチェーン16Aに連結されて、コ字形の開放部を前方として往復動されるようになっている。保持フレーム15の内側には、エアシリンダ17A、17Aによって開放部に向けて進退する整列バー21Aと、整列バー21Aの両側に直交して配置され、エアシリンダ17B、17Bによって進退される整列バー21B、21Bが設けられている。
保持フレーム15は昇降台11の上方に位置した際には、上昇される最上段の容器2をコ字形となった整列バー21A、21B、21Bによって、三方から取り囲むことができるようになっている。さらに、保持フレーム15の開放部は、開閉バー22により開閉可能となっており、開閉バー22の両端部は回転軸23を介して保持フレーム15に軸支され、開閉バー22は、レバー24を介してエアシリンダ25によって開閉動されるようになっている。
開閉バー22を閉鎖させた状態で各エアシリンダ17A、17Bによって各整列バー21A、21B、21Bを前進させることで、開閉バー22と整列バー21A、21B、21Bによって、容器2を押圧保持できるようになっている。このように一層分の容器2を保持した状態で往復動機構16を作動させることで、保持した容器2を排出テーブル13上へ排出し、さらに、その先の吊り下げ整列装置5に送り出すことができるようになっている。また、排出テーブル13上で停止し、開閉バー22を開放させることで、排出テーブル13上に容器2を残して保持フレーム15を昇降台11の上方位置へ退避させることができる。
【0010】
さらに、本実施例においては、保持フレーム15に保持されてパレットP上から排出されて一列に整列される、一層分の容器2を対象に、正常な配列状態であるか否かを検出する検出手段26を、バルクデパレタイザ4に設けている。
この検出手段26は、図4に示すように、ブラケット27、27間に支持させた支持軸28と、この支持軸28に等ピッチで回動自在に支持させた複数の検査片31と、上記両ブラケット27、27に取り付けた遮光センサ32とを備えている。
【0011】
遮光センサ32は、一方のブラケット27に配置した投光部32Aと、他方のブラケット27に配置した受光部32Bとを備えており、投光部32Aから受光部32Bに向けて検査光が照射されている。この検査光は上記各検査片31の隣接位置を通過しており、検査光が遮光されることで、いずれかの検査片31の揺動を検知するようになっている。
検出手段26の各検査片31は、図2に示すように、最上層の一層分の容器2を対象として、排出テーブル13上となる排出方向やや前方で、容器2の口部2Aと当接可能な高さ位置に、図4に示すように、容器2a〜2jの9つの各列間に位置を合わせて配置されている。
この状態で、搬出機構12に保持されて排出される一層分の容器2が正常な配列状態である場合は、各検査片31は容器2と当接することはなく、検査光が検査片31によって遮光されないことで、今回排出される一層分の容器2が正常な配列状態であることを検出することができる。
【0012】
これに対して、図4に示すように、配列を乱す容器2Xが存在する場合には、搬出機構12による排出の途中に、検査片31が容器2Xに当接して、容器2の排出方向側に揺動されて検査光が遮光される。これにより、今回排出される一層分の容器2が、正常な配列状態でないことが検出できるようになっている。
なお、検出手段26は、往復動機構33によって、排出テーブル13上の検出位置から、容器2の排出方向とは反対側の、容器2との干渉を避けた退避位置へ移動可能となっている。
【0013】
吊り下げ整列装置5は、図1及び図2に示すように、上記搬出機構12により供給される一層分の容器2の列間を広げる拡縮機構34と、列間が広げられた容器2を1列毎に送り出す送出機構35と、1列で送り出された容器2を、容器2を吊り下げた状態で搬送するエアコンベヤ36とを備えている。
拡縮機構34および送出機構35には、一層分の容器2の列数と同数の吊り下げ支持部材37、38がそれぞれに備えられており、吊り下げ支持部材37(38)は、図5に示すように、開口部を下方に向けたコ字形に形成されている。両側壁の下端には内側に向けて突出する係合部37A(38A)がそれぞれ形成され、これら係合部37A(38A)によって容器2のフランジ部2Cを下方から支持するようになっており、一列分の容器2を支持できる全長を有している。
【0014】
このような吊り下げ支持部材37が拡縮機構34の拡縮動作手段41に取り付けられ、拡縮動作手段41の作動により各々の間隔が拡大されるようになっている。拡縮機構34は昇降機構42に連結されており、搬出機構12から容器2を受け取るための下方の高さ位置と、送出機構35へ引き渡す上方の高さ位置とに昇降されるようになっている。
拡縮機構34の各吊り下げ支持部材37の間隔が縮小され、かつ、昇降機構42による下降位置にあるときに、図6に示すように、搬出機構12によって一層分の容器2を排出テーブル13上から送り出し、吊り下げ支持部材37に導入できるようになっている。
容器2が導入された吊り下げ支持部材37は、図7に示すように、昇降機構42で上昇され、拡縮動作手段41で各々の間隔が拡大される。この状態で吊り下げて支持されている容器2は、押し出し機構43のプッシャバー44により一斉に押し出されて、送出機構35の吊り下げ支持部材38に導入される。
【0015】
送出機構35には、拡縮機構34と同数の吊り下げ支持部材38が備えられ、その吊り下げ支持部材38を、間欠送り手段45により順次長手方向と交差する方向へ移動させて、エアコンベヤ36A、36Bの各導入レール46A、46Bに位置合わせし、図示しないプッシャにより、交互に容器2を導入させるようになっている。
導入レール46A、46Bおよびそれに連続するエアコンベヤ36A、36Bは、吊り下げ支持部材37、38と同様に容器2のフランジ部2Cを支持して、容器2を吊り下げて支持するようになっている。また、エアコンベヤ36A、36Bを一列に合流させる合流部47が設けられており、吊り下げ支持部材38から導入レール46A、46Bに交互に押し出された各一列分の容器2は、交互に合流部47から、さらに下流側のエアコンベヤ装置7を構成する第1のエアコンベヤ7Aへ一列に整列されて送り込まれるようになっている。
【0016】
以上の構成を有する吊り下げ整列装置5に対して、第2整列装置としての整列コンベヤ装置6は、図1に示すように、上記搬出機構12による容器2の排出方向の側方に配置されており、容器整列装置1には、さらに、排出テーブル13上の容器2を、この整列コンベヤ装置6へ受け渡す受け渡し手段51が設けられている。
受け渡し手段51は、図10、図11に示すように、一層分の容器2を保持して移動させる払い出し機構52と、排出テーブル13と整列コンベヤ装置6の導入コンベヤ53との間に配置された櫛歯状渡り板54とを備えている。
払い出し機構52は、一層分の容器2を四方から把持する把持アーム55を備えており、これらの把持アーム55は、、図11に示した一対のスプロケット56A(一方のみ図示)とそれらに掛け渡したチェーン56Bとを有する往復動機構56によって、上記排出テーブル13上と導入コンベヤ53上とにわたって往復移動できるようになっている。
【0017】
通常では、図2に示すように、払い出し機構52は四方の把持アーム55を上昇させているので、把持アーム55は排出動作を行う搬出機構12の保持フレーム15と干渉しないようになっている。
これに対して、上記検出手段26によって一層分の容器2が異常な配列状態であると検出された場合には、搬出機構12が払い出し機構52の直下で一層分の容器2を残して保持フレーム15を退避させ、払い出し機構52は、四方の把持アーム55を下降させて排出テーブル13上の一層分の容器2を把持して導入コンベヤ53に向けて移動させるようになっている。
図11に示すように、櫛歯状渡り板54は、導入コンベヤ53の隣接位置に固定して配置された固定部54Aと、この固定部54Aに噛合わされて伸縮可能な可動部54Bとを備えており、排出テーブル13上から導入コンベヤ53上へ容器2を受け渡す際には、可動部54Bはエアシリンダ57によって排出テーブル13に近接する位置まで伸長されるようになっている。
そして、この状態において、把持アーム55により容器2を把持した払い出し機構52が往復動機構56によって排出テーブル13上から導入コンベヤ53上へ移動されることにより、一層分の容器2が導入コンベヤ53上に、受け渡されるようになっている。
【0018】
次に、図1に示すように、本実施例の整列コンベヤ装置6は、上記導入コンベヤ53と、その搬送方向前方側に交差するように配置したコンベヤ手段61と、このコンベヤ手段61に隣接させ平行に配置したコンベヤ手段62と、それらの上方で、載置させた状態で搬送される容器2を一列に整列させるガイド部材64と、一列に整列された容器2を搬送するコンベヤ63とを備え、さらに、それらコンベヤ手段61、62およびコンベヤ63の搬送速度を制御する図示しない制御装置を備えている。
コンベヤ手段61と62は、それぞれ複数のコンベヤを並列して構成され、コンベヤ63に向けて段階的に加速するよう搬送速度が設定されている。
これにより、導入コンベヤ53によって送られる容器2は、先頭のものからコンベヤ手段61によって進行方向を変えられて密集状態が崩され、ガイド部材64に案内されながらコンベヤ手段61から62へ移送される間に、一列に整列されてコンベヤ63に送られるようになっている。
【0019】
コンベヤ63の下流には、エアコンベヤ装置7を構成する第2のエアコンベヤ7Bが配置され、図12に示すように、エアコンベヤ7Bの導入部65から、容器2のフランジ部2Cを支持する左右一対のネックガイド66がコンベヤ63上に延長されており、コンベヤ63上に載置された状態で搬送される容器2は、そのフランジ部2Cが延長されたネックガイド66に支持されてエアコンベヤ7Bに受け渡されるようになっている。
【0020】
次に、図1に示すように、エアコンベヤ装置7は、上記吊り下げ整列装置5から供給される一列の容器2を受け取って搬送する第1のエアコンベヤ7Aと、整列コンベヤ装置6から供給される一列の容器2を受け取って搬送する第2のエアコンベヤ7Bと、両エアコンベヤ7A、7Bが搬送する容器2を合流させて一列で下流側へ送り出す合流装置8を備えている。
合流装置8は、図8に示すように、第1のエアコンベヤ7Aから送り込まれる容器2の胴部2Bを案内する胴部ガイド67Aと、第2のエアコンベヤ7Bから送り込まれる容器2の胴部2Bを案内する胴部ガイド67Bを備えており、それらが1つに合流されて容器2を一列で下流に送り出す胴部ガイド68aへ続く合流箇所に切換えガイド71が配置されている。切換えガイド71よりも少し上流側となる各胴部ガイド67A、67Bの箇所には、それぞれ容器2を把持するグリップ機構72A、72Bが配置されている。
【0021】
また、図9に示すように、胴部ガイド67A、67Bの上方位置には容器2のフランジ部2Cを支持するネックガイド73A、73Bを設けてあり、それらは、推進エアを供給するエアダクト74の下部に配置されている。両ネックガイド73A、73Bが合流する位置つまり、上記切換えガイド71の上方には搬送方向
と直交する方向に移動可能な可動エアダクト75が配置されており、可動エアダクト75の下部には、ネックガイド73Aと容器2を一列で送り出すネックガイド76bとを接続するネックガイド77A、ネックガイド73Bとネックガイド76bとを接続するネックガイド77Bが設けられている。
エアコンベヤ7A、7Bによって搬送される各一列の容器2は、胴部2Bを両側から胴部ガイド67A、67Bで案内され、かつフランジ部2Cをネックガイド73A、73Bで保持された状態で搬送されるようになっている。
図8および図9に示すように、切換えガイド71が胴部ガイド67Aを胴部ガイド68aと連通させ、可動エアダクト75がネックガイド73Aをネックガイド76bに連通させている状態では、エアコンベヤ7Aを搬送される容器2が下流側へ送られ、他方のエアコンベヤ7Bを搬送される容器2は、グリップ機構72Bにグリップされ進行を阻止されている。
【0022】
この状態からエアコンベヤ7Bを搬送される容器2を合流させるには、グリップ機構72Aによってエアコンベヤ7Aを搬送される容器2をグリップして停止させる一方、図示しない駆動機構によって切換えガイド71および可動エアダクト75の連通状態を切換えて、胴部ガイド67Bと胴部ガイド68aを連通させ、ネックガイド73Bとネックガイド76bを連通させて、グリップ機構72Bのグリップを解除してエアコンベヤ7Bを搬送される容器2を下流側へ送るようになっている。このようにして、上記各エアコンベヤ7A、7Bによって吊り下げた状態で搬送される各一列の容器2を、合流装置8によって1列に合流させるようになっている。
【0023】
以上のように構成される本発明に係る容器整列装置1の動作について説明する。バルクデパレタイザ4は、昇降台11がパレットPの導入高さに位置され、その上方に搬出機構12の保持フレーム15が配置された状態において、搬入部4aから容器2が複数段に積層されたパレットPが昇降台11に搬入される。搬入されたパレットPは昇降台11により上昇されて、最上段の一層分の容器2が搬出機構12の開閉バー22が閉鎖された保持フレーム15内に位置される。本実施例においては、図3に示すように一層毎に10列の容器2が千鳥状に配列されており、保持フレーム15の各エアシリンダ17A、17Bが作動されて、各整列バー21A、21B、21Bが前進され、一層分の容器2が四方から保持される。
搬出機構12の保持フレーム15に保持された一層分の容器2は、往復動機構16の作動により、パレットP上に積層された位置から排出テーブル13上へ排出される。その際に、図2に示すように、検出手段26が排出テーブル13の入口端上方に配置されており、今回排出テーブル13上へ移動される一層分の容器2を対象に、それらの配列状態を端から順に検査するようになっている。そして、一層分の容器2の全てが検出手段26の検査位置を通過して、正常な配列状態であることが検出されると、搬出機構12は保持フレーム15を排出テーブル13上で停止させずに、図6に示すように、導入高さとなる下降位置に下降されている拡縮機構34の各吊り下げ支持部材37に、保持している容器2を各列毎に導入させて、吊り下げ整列装置5により容器2を一列に整列する整列動作を実行させる。
【0024】
容器2が吊り下げ支持部材37で吊り下げられた状態となると、保持フレーム15の各ヱアシリンダ17A、17Bを作動させて各整列バー21A、21B、21Bによる保持状態を解除した後、昇降機構42により拡縮機構34を上昇させて各吊り下げ支持部材37を送出機構35へ受け渡す搬出高さとなる上昇位置に位置させた後、拡縮動作手段41を作動させて各吊り下げ支持部材37の間隔を拡大させる。この状態においては、拡縮機構34の各吊り下げ支持部材37と送出機構35の各吊り下げ支持部材38が位置合わせされて各々に一直線上に並んだ状態となっており、押し出し機構43を作動させてプッシャバー44により、各吊り下げ支持部材37に支持された容器2を、各々に対応する吊り下げ支持部材38に押し出して吊り下げた状態に支持させる。また、拡縮機構34が上昇されて吊り下げ支持部材37に吊り下げ支持された容器2が、保持フレーム15の内側から抜き出されると、図7に示すように、往復動機構16を作動させて保持フレーム15をパレットPの上方まで後退させて、搬出機構12は次回の排出動作に備えるようになっている。
【0025】
送出機構35の各吊り下げ支持部材38に導入された容器2は、図1に示すように、最も端と端から5列目の吊り下げ支持部材38がエアコンベヤ36の各導入レール46A、46Bに位置合わせされているので、まず、一方の導入レール46Aに位置合わせされた最も端の吊り下げ支持部材38から、図示しないプッシャによって一列分の容器3がエアコンベヤ36Aに導入され、次いで、他方の導入レール46Bに位置合わせされた端から5列目の吊り下げ支持部材38から、図示しないプッシャによってエアコンベヤ36Bに一列分の容器2が導入される。その後、間欠送り手段45により各吊り下げ支持部材38を一列分移動させるので、既に容器2が搬出された吊り下げ支持部材38に代わって、それぞれに隣の吊り下げ支持部材38が導入レール46A、46Bに位置合わせされて、エアコンベヤ36A、36Bへの導入動作が交互に繰り返される。エアコンベヤ36Aと36Bに導入された容器2は、合流部47で下流側のエアコンベヤ装置7の第1のエアコンベヤ7Aに合流されて一列に整列される。
【0026】
吊り下げ整列装置5の動作中に、シート除去手段14が作動されて最上段の容器2に載せられている中間シート3を吸着して、パレットPの側方に置かれている空パレット上に中間シート3を載置させる。その後、昇降台11が一段分上昇されて最上段の一層分の容器2が、上方に待機している搬出機構12の保持フレーム15の内側に位置されて、次回の搬出動作に移行する。そして、全ての段について容器2の排出動作が終了すると、パレットPの側方に置かれている、中間シート3が載せられた空パレットを搬出部4bから搬出させて、排出動作が終了した今回のパレットPを側方に移動させる。
【0027】
以上の動作に加えて、検出手段26により配列状態の異常が検出された一層分の容器2を対象として、整列コンベヤ装置6により容器2を一列に整列する整列動作を実行するように構成されている。
すなわち、搬出機構12により排出テーブル13上ヘー層分の容器2を排出する際に、一層分の容器2に不足が生じて配列状態が乱れていた場合には、列間にずれ出た容器2Xが検出手段26の検査片31に当接して、検査片31を容器2の排出方向へ揺動させる。これにより遮光センサ32の検査光が遮光されて配列状態の異常が検出される。このようにして配列状態の異常が検出されると、搬出機構12は排出テーブル13の上方に待機させた受け渡し手段51の払い出し機構52の直下に、排出させた一層分の容器2を位置させて保持フレーム15を停止させる。そして、図10に示すように、往復動機構33を作動させて検出手段26を排出テーブル13の上方から退避させた状態において、保持フレーム15の各エアシリンダ17A、17Bを作動させて各整列バー21A、21B、21Bを後退させて容器2の保持を解除するとともに、エアシリンダ25の作動により開閉バー22を上方位置へ移動させて保持フレーム15の開放部を開放状態として、排出テーブル13上に一層分の容器2を残したまま保持フレーム15をパレットPの上方位置へ後退させる。さらに、放置された容器2を払い出し機構52の把持アーム55により把持するとともに、櫛歯状渡り板54をエアシリンダ57で伸張状態として排出テーブル13と整列コンベヤ装置6への導入コンベヤ53を接続させる。この状態において、往復動機構56を作動させて払い出し機構52を移動させ、把持アーム55により把持した一層分の容器2を一斉に排出テーブル13上から導入コンベヤ53上へ払い出す。
払い出された容器2は、整列コンベヤ装置6のコンベヤ手段61に送り込まれて密集状態が解かれて、導入コンベヤ53と交差する搬出機構12による容器2の排出方向と同方向へ搬送される。コンベヤ手段61、62上では容器2を載置させた状態で搬送しながら一列に整列するようになっており、容器2は一列の状態でコンベヤ63に送り込まれて下流へ搬送され、導入部65からエアコンベヤ装置7の第2のエアコンベヤ7Bに受け渡されて吊り下げた状態で搬送される。第2のエアコンベヤ7Bを搬送される容器2は、合流装置8により第1のエアコンベヤ7Aを搬送される容器2に合流されて、一列でさらに下流へ搬送される。
【0028】
以上のように、本実施例の容器整列装置1は、容器2を吊り下げて搬送しながら1列に整列する吊り下げ整列装置5と、容器2を載置して搬送しながら1列に整列する整列コンベヤ装置6とを備えており、検出手段26による検出結果に基づいて、吊り下げ整列装置5と整列コンベヤ装置6とによって選択的に容器2を整列することができる。
このような本実施例によれば、パレットPから排出された一層分の容器2に配列の乱れがあったとしても該容器2を廃棄する必要がない。そのため、バルクデパレタイザ4によってパレットPから排出された全ての容器2を、吊り下げ整列装置5または整列コンベヤ装置6によって一列に整列することができ、吊り下げた状態での整列が困難な場合であっても、容器2を一列に整列させることが可能となる。
【0029】
次に図13〜図18は本発明の第2実施例として容器整列装置101を示したものであり、この第2実施例の容器整列装置101においては、パレットP上から一層分ずつ容器2を排出する容器排出装置としてのバルクデパレタイザ104と、容器2を吊り下げた状態で一列に整列する第1整列装置としての吊り下げ整列装置105と、容器2を載置させた状態で搬送しながら一列に整列する第2整列装置としての整列コンベヤ装置106と、上記第1実施例と同じ構成を備えたエアコンベヤ装置7および合流装置8とを備えている。
【0030】
図13ないし図14に示すように、バルクデパレタイザ104は、容器2が複数段に積層されたパレットPを載置させる載置台111と、最上段の一層分の容器2をパレットP上から排出する搬出機構112と、排出された容器2を載置させる排出テーブル113と、搬出機構112と排出テーブル113を一体的に昇降させる昇降機構200と、中間シート3を取り除くシート除去手段114とを備えている。
【0031】
昇降機構200は載置台111の両側方に対向して立設させた一対の支柱からなる固定部201と、この固定部201の支柱の間に配置されて支柱に沿って昇降される可動部202から構成され、この可動部202に搬出機構112と排出テーブル113が設けられている。
固定部201は各支柱に昇降用の駆動機構を内蔵しており、これら駆動機構により可動部202を水平に維持したままで昇降させるようになっている。また、可動部202は固定部201の各支柱の駆動機構に連結される側壁部を備えて、各側壁部をその上部で連結させた門型に構成され、底面、前後面が開放されている。
可動部202の開放された底面には、開放された前面側に寄せて排出テーブル113が水平に取り付けられて底面を覆っており、門型をした可動部202の天面は排出テーブル113の上方だけが覆われて、底面が開放された後面側の部分の上方は覆われずに開放されている。この上下及び後方に開放された部分を開口部202Aとして、この開口部202A内にパレットP上に積層された容器2が位置するように載置台111を配置させてあり、積層された容器2に沿って排出テーブル113を昇降させることができるようになっている。
【0032】
図14に示すように、搬出機構112は、多列に整列された容器2を保持する保持フレーム115と、この保持フレーム115を可動部202の長手方向に沿って往復移動させる往復動機構116を備えている。なお、第2実施例においても、排出方向と同方向への容器2の並びを列としている。
往復動機構116は、可動部202の左右の両側壁部の各々における長手方向の両端に設けられたスプロケット116B、116Bと、各スプロケット116B、116Bにそれぞれ掛け渡された左右一対のチェーン116A、116Aと、これら両チェーン116A、116Aに取り付けられて保持フレーム115に両側から連結されるブラケット116Cとを備えており、図示しないモータおよびそれを制御する図示しない制御装置とによって保持フレーム115が可動部202の長手方向に沿って往復動されるようになっている。
【0033】
図15に示すように、保持フレーム115は正方形の枠状に形成されており、保持フレーム115には、その四辺の内方側に井桁状となるように4本の整列バー121を配置してあり、これら各整列バー121は保持フレーム115の対向する2辺に取り付けた一対のエアシリンダ117A、117Bによって各々に進退動されるようになっている。
【0034】
各整列バー121がそれぞれに外方側へ後退され、保持フレーム115が載置台111の上方となる後退位置にあって、可動部202を保持フレーム115が最上段の容器2よりも上方となる上昇端位置にある状態から、可動部202を所要量だけ下降させることで、最上段の一層分の容器2を保持フレーム115の4本の整列バー121によって、四方から取り囲むことができるようになっている。
この状態において各々にエアシリンダ117A、117Bを作動させて、各整列バー121を同期しても内方側へ接近させることで、それら4本の整列バー121によって一層分の容器2を押圧保持できるようになっている。
このように一層分の容器2を保持フレーム115に保持した状態で往復動機構116を作動させることで、保持した容器2をパレットP上から排出テーブル113上へ排出できるようになっており、その後、さらに、可動部202を下降させることで排出テーブル113を吊り下げ整列装置105あるいは整列コンベヤ装置106に隣接する高さに位置させることができるようになっている。
【0035】
さらに、図14に示すように、本実施例においては、保持フレーム115に保持されてパレットP上から排出テーブル113へ排出される一層分の容器2を対象に、正常な配列状態であるか否かを検出する検出手段26を、排出テーブル113の入口端の上方に位置させて可動部202の両側壁部間にわたって固定して設けている。
この第2実施例の検出手段26の構成は、図4に示した第1実施例のものと同様であって、検出手段26は、可動部202における両側壁部の対向位置にブラケット27、27を固定させることで設けており、これらのブラケット27、27間に水平に支持させた支持軸28と、この支持軸28に等ピッチで回動自在に支持させた複数の検査片31と、上記両ブラケット27、27に取り付けた遮光センサ32とを備えている。
【0036】
支持軸28は、保持フレーム115に保持される容器2よりも上方で、かつ保持フレーム115の移動方向と直交させて配置されている。
遮光センサ32は、一方のブラケット27に配置した投光部32Aと、他方のブラケット27に配置した受光部32Bとを備えており、投光部32Aから受光部32Bに向けて検査光が照射されている。この検査光は上記各検査片31の隣接位置を通過しており、検査光が遮光されることで、いずれかの検査片31の揺動を検知するようになっている。
【0037】
検出手段26の各検査片31は、保持フレーム115に保持されてパレットP上から排出テーブル113へ排出される最上段の容器2を対象として、容器2a〜2jの9つの各列間に位置を合わせて配置されている。
この状態で、保持フレーム115に保持されてパレットP上から排出テーブル113上へ排出される一層分の容器2が正常な配列状態である場合には、各検査片31は容器2と当接することはなく、検査光が検査片31によって遮光されないことで、今回排出される一層分の容器2が正常な配列状態であることを検出することができる。
これに対して、図4に示すように、配列を乱す容器2Xが存在する場合には、搬出機構112の保持フレーム115による排出の途中に、検査片31が容器2Xに当接して、容器2の排出方向側に揺動されて検査光が遮光される。これにより、今回排出される一層分の容器2が、正常な配列状態でないことが検出できるようになっている。
【0038】
この第2実施例のバルクデパレタイザ104は以上のように構成されており、さらにこのバルクデパレタイザ104の排出テーブル113が昇降される上下空間からなる領域に隣接させて、吊り下げ整列装置105と整列コンベヤ装置106が上下して配置されている。この実施例においては、整列コンベヤ装置106を床面に設置し、その上方に吊り下げ整列装置105を配置している。
この第2実施例における吊り下げ整列装置105は、上記第1実施例における昇降機構42を省略したこと以外は第1実施例における構成と共通し、対応する部材にはそれぞれ100を加算した部材番号を付している。すなわち、図13に示すように、吊り下げ整列装置105は、上記搬出機構112の保持フレーム115により供給される一層分の容器2の列間を広げる拡縮機構134と、列間が広げられた容器2を1列毎に送り出す送出機構135と、1列で送り出された容器2を、容器2を吊り下げた状態で搬送するエアコンベヤ136とを備えている。
拡縮機構134および送出機構135には、一層分の容器2の列数と同数の吊り下げ支持部材137、138がそれぞれに備えられており、吊り下げ支持部材137、138は、前記第1実施例における吊り下げ支持部材37、38と同様であって図5に示したように、開口部を下方に向けたコ字形に形成されている。また、吊り下げ支持部材37の係合部37Aと同様に、吊り下げ支持部材137、138のいずれにも両側壁の下端には内側に向けて突出する係合部がそれぞれ形成され、これら係合部によって容器2のフランジ部2Cを下方から支持するようになっており、一列分の容器2を支持できる全長を有している。
【0039】
このような吊り下げ支持部材137が、排出テーブル113からの容器2の排出方向の延長上に位置するように、排出テーブル113が昇降するための空間を挟んで載置台111に載置されたパレットP上の容器2と対向させて、拡縮機構134の拡縮動作手段141に取り付けられて配置されており、拡縮動作手段141の作動により各々の間隔が拡大されるようになっている。
拡縮機構134の各吊り下げ支持部材137の間隔が縮小された状態において、可動部202を昇降させて排出テーブル113を隣接させ、排出テーブル113上に載置された容器2のフランジ部2Cの高さを吊り下げ支持部材137に導入できる高さとしてから、往復動機構116を作動させて保持フレーム115に保持された一層分の容器2を排出テーブル113上から送り出して吊り下げ支持部材137に一斉に導入するようになっている。
容器2が導入された吊り下げ支持部材137は、拡縮動作手段141で各々の間隔が拡大され、この状態で吊り下げて支持されている容器2は、上記第1実施例と同様の図示しないプッシャバーにより一斉に押し出されて、送出機構135の吊り下げ支持部材138に導入されるようになっている。
【0040】
送出機構135は、前記第1実施例の送出機構35と同様に構成され、拡縮機構134と同数の吊り下げ支持部材138が備えられて、その吊り下げ支持部材138を、間欠送り手段145により順次長手方向と交差する方向へ移動させて、エアコンベヤ136A、136Bの各導入レール146A、146Bに、位置合わせし、図示しないプッシャにより、交互に容器2を導入させるようになっている。
導入レール146A、146Bおよびそれに連続するエアコンベヤ136A、136Bは、吊り下げ支持部材137、138と同様に容器2のフランジ部2Cを支持して、容器2を吊り下げて支持するようになっている。また、エアコンベヤ136A、136Bを一列に合流させる合流部147が設けられており、吊り下げ支持部材138から導入レール146A、146Bに交互に押し出された各一列分の容器2は、交互に合流部147から、さらに下流側のエアコンベヤ装置7を構成する第1のエアコンベヤ7Aへ一列に整列されて送り込まれるようになっている。
【0041】
以上の構成を有する吊り下げ整列装置105に対して、第2整列装置としての整列コンベヤ装置106は、図13および図14に示すように、排出テーブル113が隣接した際に上記搬出機構112の保持フレーム115による容器2の排出方向の延長上に位置するように、上記吊り下げ整列装置105の下方に配置されている。
整列コンベヤ装置106は、排出テーブル113が隣接した際に保持フレーム115による容器2の排出方向の延長上に配置されるコンベヤ手段161と、このコンベヤ手段161に隣接させて平行に配置されたコンベヤ手段162と、それらの上方で、載置させた状態で搬送される容器2を一列に整列させるガイド部材164と、一列に整列された容器2を搬送するコンベヤ163とを備え、さらに、それらコンベヤ手段161、162およびコンベヤ163の搬送速度を制御する図示しない制御装置を備えている。
コンベヤ手段161と162は、それぞれ複数のコンベヤを並列して構成され、コンベヤ163に向けて段階的に加速するよう搬送速度が設定されている。これにより、コンベヤ手段161上に載置された一層分の容器2は、ガイド部材164に案内されながらコンベヤ手段161から162へ移送される間に、一列に整列されてコンベヤ163に送られるようになっている。
【0042】
コンベヤ163の下流には、エアコンベヤ装置7を構成する第2のエアコンベヤ7Bが配置され、前記図12に示した第1実施例と同様に、第2のエアコンベヤ7Bの導入部65から、容器2のフランジ部2Cを支持する左右一対のネックガイド66がコンベヤ63上に延長されており、コンベヤ163上に載置された状態で搬送される容器2は、そのフランジ部2Cが延長されたネックガイド66に支持されて第2のエアコンベヤ7Bに受け渡されるようになっている。
この第2実施例における吊り下げ整列装置105および整列搬送装置106は以上のように構成されている。
【0043】
次に、図13に示すように、第2実施例においてもエアコンベヤ装置7は、上記吊り下げ整列装置105から供給される一列の容器2を受け取って搬送する第1のエアコンベヤ7Aと、整列コンベヤ装置106から供給される一列の容器2を受け取って搬送する第2のエアコンベヤ7Bと、両エアコンベヤ7A、7Bが搬送する容器2を合流させて一列で下流側へ送り出す合流装置8を備えている。
この第2実施例におけるエアコンベヤ装置7および合流装置8の構成は、上述した第1実施例のものと同じなので、それらについての詳細な説明は省略する。
【0044】
以上のように構成される第2実施例の容器整列装置101の作動を説明する。バルクテパレタイザ104は可動部202が上昇端位置にあり、搬出機構112の保持フレーム115が載置台111の上方となる後退位置にあって、さらに保持フレーム115の各整列バー121が後退している状態において、容器2を積層したパレットPが載置台111に供給されると、昇降機構200の可動部202が所要量だけ下降されて、図14に示すように、保持フレーム115の4本の整列バー121によって最上段の一層分の容器2を四方より取り囲む。
この後、各々のエアシリンダ117A、117Bを作動させて各整列バー121が内方側へ前進されるので、図15に示すように、最上段の容器2が整列バー121によって四方から押圧保持される。
搬出機構112の保持フレーム115に保持された一層分の容器2は、往復動機構116の作動によって、パレットP上に積層された位置から排出テーブル113上に排出される。そして、この容器2の排出過程において、一層分の全ての容器2を対象として検出手段26によって配列状態が正常であるか否かが検査される。
【0045】
容器2が正常な配列状態であると検出手段26によって検出されると、昇降機構200を作動させて排出テーブル113を吊り下げ整列装置105の吊り下げ支持部材137に容器2を導入できる高さまで下降させる。この時点では、吊り下げ整列装置105の隣り合う吊り下げ支持部材137は拡縮動作手段141によって容器2の各列を受け入れできるよう距離を狭められている。
この後、図16に示すように、往復動機構116によって容器2を保持した保持フレーム115が吊り下げ支持部材137の下方の前進端位置まで押し出されるので、一層分の各列の容器2が排出テーブル113から送り出されて吊り下げ整列装置105の吊り下げ支持部材137に導入される。
【0046】
この後、保持フレーム115の各々のエアシリンダ117A、117Bを作動させて各整列バー121が一斉に外方側へ後退されるので、それら整列バー121による容器2の保持状態が解放され、この状態で、昇降機構200を作動させて、保持フレーム115を吊り下げ支持部材137に吊り下げられた容器2と干渉しない高さ位置まで下降させてから、図17に示すように、往復動機構116によって排出テーブル113上まで後退させる。
容器2が吊り下げ支持部材137で吊り下げられた状態となると、拡縮動作手段141を作動させて各吊り下げ支持部材137の間隔を拡大させる。この状態においては、拡縮機構134の各吊り下げ支持部材137と送出機構135の各吊り下げ支持部材138が位置合わせされて各々に一直線上に並んだ状態となっており、図示しない押し出し機構のプッシャバーを作動させて各吊り下げ支持部材137に支持された容器2を、各々に対応する吊り下げ支持部材138に押し出して吊り下げた状態に支持させる。また、排出テーブル113上に保持フレーム115が後退されると、可動部202を上昇端まで上昇させた後、往復動機構16を作動させて保持フレーム115をパレットPの上方まで後退させて、搬出機構12は次回の搬出動作に備えるようになっている。
【0047】
送出機構135の各吊り下げ支持部材138に導入された容器2は、図13に示すように、最も端と端から5列目の吊り下げ支持部材138がエアコンベヤ136の各導入レール146A、146Bに位置合わせされているので、まず、一方の導入レール146Aに位置合わせされた最も端の吊り下げ支持部材138から、図示しないプッシャによって一列分の容器3がエアコンベヤ136Aに導入され、次いで、他方の導入レール146Bに位置合わせされた端から5列目の吊り下げ支持部材138から、図示しないプッシャによってエアコンベヤ136Bに一列分の容器2が導入される。
その後、間欠送り手段145により各吊り下げ支持部材138を一列分移動させるので、既に容器2が搬出された吊り下げ支持部材138に代わって、それぞれに隣の吊り下げ支持部材138が導入レール146A、146Bに位置合わせされて、エアコンベヤ136A、136Bへの導入動作が交互に繰り返される。エアコンベヤ136Aと136Bに導入された容器2は、合流部147を経由して下流側のエアコンベヤ装置7の第1のエアコンベヤ7Aに合流されて一列に整列される。
【0048】
上述した吊り下げ整列装置105の動作中に、図13に示したシート除去手段114が作動されて最上段の容器2に載せられている中間シート3を吸着して、パレットP上の側方に置かれている空パレット上に中間シート3を載置させる。
この後、パレットPの上方位置に待機していた保持フレーム115が、可動部202の下降により最上段の容器2を取り囲む高さまで下降されて、次回の搬出動作に移行する。
そして、パレットP上の全ての段について容器2の排出動作が終了すると、パレットPの側方に置かれている、中間シート3が載せられた空パレットを搬出部104bから搬出させて、排出動作が終了した今回のパレットPを側方に移動させる。
【0049】
上述した動作に加えて、検出手段26により配列状態の異常が検出された一層分の容器2を対象として、整列コンベヤ装置106によって容器2を一列に整列する整列動作を実行するように構成されている。
すなわち、搬出機構112の保持フレーム115によりパレットP上から排出テーブル113上ヘー層分の容器2が排出される際に、一層分の容器2に不足が生じて配列状態が乱れていた場合には、前記図4に示したように、列間にずれ出た容器2Xが検出手段26の検査片31に当接して、それを容器2の排出方向へ揺動させる。これにより遮光センサ32の検査光が遮光されて配列状態の異常が検出される。このようにして配列状態の異常が検出されると、昇降機構200によって一層分の容器2を載置させた排出テーブル113を、整列コンベヤ装置106の隣接位置まで下降させる。
その後、図18に示すように、往復動機構116によって容器2を保持した保持フレーム115を排出テーブル113上から整列コンベヤ106上の前進端位置まで前進させるので、排出テーブル113上から一層分の容器2が整列コンベヤ装置106のコンベヤ161上へ送り出される。
【0050】
この後に保持フレーム115の全ての整列バー121が各々のエアシリンダ117A、117Bの作動によって外方側へ後退されるので、各整列バー121による容器2の保持状態が解除される。その状態で、昇降機構200を作動させて保持フレーム115を容器2と干渉しない高さ位置まで上昇させてから、往復移動機構116によって保持フレーム115を排出テーブル113上まで後退させる。
整列コンベヤ装置106のコンベヤ手段161上に受け渡された一層分の容器2は、コンベヤ手段161の作動によりガイド部材164によって密集状態を崩されてからコンベヤ手段161、162によって一列に整列され、その後、コンベヤ163および導入部65を経由して上記エアコンベヤ装置75の第2のエアコンベヤ7Bへ受け渡されて、吊り下げた状態で搬送されるようになっている。
第2のエアコンベヤ7Bを搬送される容器2は、合流装置8により第1のエアコンベヤ7Aを搬送される容器2に合流されて、一列でさらに下流へ搬送されるようになっている。
【0051】
以上のように、第2実施例の容器整列装置101についても、容器2を吊り下げて搬送しながら1列に整列する吊り下げ整列装置105と、容器2を載置して搬送しながら1列に整列する整列コンベヤ装置106とを備えており、検出手段26による検出結果に基づいて、吊り下げ整列装置105と整列コンベヤ装置106とによって選択的に容器2を整列することができる。
このような第2実施例によれば、パレットPから排出された一層分の容器2に配列の乱れがあったとしても該容器2を廃棄する必要がない。そのため、バルクデパレタイザ104によってパレットPから排出された全ての容器2を、吊り下げ整列装置105または整列コンベヤ装置106によって一列に整列することができ、吊り下げた状態での整列が困難な場合であっても、容器2を一列に整列させることが可能となる。
なお、この第2実施例における吊り下げ整列装置105と整列コンベヤ装置106の配置は、整列コンベヤ装置106を上方に、吊り下げ整列装置105を下方とすることもできる。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【図1】本発明の一実施例を示す容器整列装置1の平面図。
【図2】図1の要部の正面図。
【図3】図2の要部の平面図。
【図4】図3の検出手段26の右側面図。
【図5】図1の要部の左側面図。
【図6】図2に示した搬出機構12および吊り下げ整列装置5の作動状態を示す図。
【図7】図2に示した搬出機構12および吊り下げ整列装置5の作動状態を示す図。
【図8】図1の合流装置8の下方部分を示す拡大図。
【図9】図1の合流装置8における上方部分を示す拡大図。
【図10】図2の搬出機構12および受け渡し手段51の作動状態を示す図。
【図11】図10の右側面図。
【図12】図1の導入部65とその隣接箇所の側面図。
【図13】本発明の第2実施例を示す平面図。
【図14】図13の要部の正面図。
【図15】図14の要部の平面図。
【図16】図14に示したバルクデパレタイザ104の作動状態を示す図。
【図17】図14に示したバルクデパレタイザ104の作動状態を示す図。
【図18】図14に示したバルクデパレタイザ104の作動状態を示す図。
【符号の説明】
【0053】
1、101…容器整列装置 2…容器
4、104…バルクデパレタイザ(容器排出装置)
5、105…吊り下げ整列装置(第1整列装置)
6、106…整列コンベヤ装置(第2整列装置)
11…昇降台 12、112…搬出機構
13、113…排出テーブル 51…受け渡し手段
200…昇降機構 P…パレット
【技術分野】
【0001】
本発明は容器整列装置に関し、より詳しくは、パレット上から一層分ずつ容器を排出して1列に整列するようにした容器整列装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、パレット上に多段に積層された容器群を最上層のものから、順次一層分毎に排出するように構成された容器搬送装置として、バルクデパレタイザは公知である。
また、バルクデバレタイザによってパレット上から排出されたペットボトルの一層分の容器を、吊り下げ状態で一列に整列する容器整列装置が提案されている(例えば特許文献1、2)。この特許文献1、2の容器整列装置においては、パレット上から排出された一層分の容器を、並列に配置された複数のネックガイド内に一斉に挿入させて吊り下げ支持させるようになっている。そして、各ネックガイドから順に送り出すことで、一列に整列させるようになっている。
ところで、多数の容器をパレット上に段積みした状態では、外周部の容器が落下している場合があり、その場合には容器の配列状態が乱れてネックガイドに挿入させることができなかった。
【特許文献1】特許第2504280号公報
【特許文献2】特開2000−344215号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
前記配列乱れの発生に対し、特許文献2では、バルクデパレタイザによってパレット上から容器を排出した際に、正常な配列状態であるか否かを検出する検出手段を備え、配列に乱れがあった場合には、排出機構を作動させて容器を回収するようにした容器の整列搬送装置が提案されている。
しかしながら、上記特許文献2の装置においては、一度回収された容器は再使用されず廃棄されるため、多数の容器が無駄になるという欠点が指摘されていたものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上述した事情に鑑み、請求項1に記載した本発明は、パレット上に複数段に積層された容器を一層分ごとに排出する容器排出装置と、容器を吊り下げた状態で一列に整列する第1整列装置と、容器を載置させた状態で搬送しながら一列に整列する第2整列装置とを備え、
上記容器排出装置に、パレット上から排出されて整列される一層分の容器を対象に、正常な配列状態であるか否かを検出する検出手段を設けて、容器が正常な配列状態であることが検出手段によって検出されたら、上記第1整列装置によって容器を一列に整列し、容器が異常な配列状態であることが検出手段によって検出されたら、上記第2整列装置によって容器を一列に整列するようにしたものである。
また、請求項2に記載した本発明は、パレット上に複数段に積層された容器を一層分ごとに排出する容器排出装置と、容器を吊り下げた状態で一列に整列する第1整列装置と、容器を載置させた状態で搬送しながら一列に整列する第2整列装置とを備え、
上記容器排出装置は、パレットを支持して昇降させる昇降台と、一層分の容器をパレット上から排出する搬出機構と、排出された容器が載置される排出テーブルとを備え、また、上記排出テーブル上の容器を上記第2整列装置へ受け渡す受け渡し手段を設けて、上記第1整列装置へは上記搬出機構により上記排出テーブルから容器を送り出し、上記第2整列装置へは、上記受け渡し手段によって上記排出テーブルから容器を受け渡すようにしたものである。
さらに、請求項3に記載した本発明は、パレット上に複数段に積層された容器を一層分ごとに排出する容器排出装置と、容器を吊り下げた状態で一列に整列する第1整列装置と、容器を載置させた状態で搬送しながら一列に整列する第2整列装置とを備え、
上記容器排出装置は、一層分の容器をパレット上から排出する搬出機構と、排出される容器が載置される排出テーブルと、これら搬出機構と排出テーブルを昇降させる昇降機構とを備え、上記第1整列装置と第2整列装置とは、上記昇降機構で昇降される排出テーブルの隣接位置に上下させて配置されており、容器が載置された排出テーブルを、上記昇降機構によって上記第1、第2のいずれかの整列装置に隣接させ、上記搬出機構により排出テーブルから容器を送り出すようにしたものである。
【発明の効果】
【0005】
上述した構成によれば、容器排出装置から排出された容器について、吊り下げた状態での整列と、載置させた状態で搬送しながらの整列とを、選択的に実行することができ、吊り下げた状態での整列が困難な場合であっても、容器を一列に整列させることが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
以下図示実施例について本発明を説明すると、図1において、1はパレットP上から一層分ずつ容器2を排出して、一列に整列する容器整列装置である。
処理対象となる容器2はペットボトルであり、図5に示すように、口部2Aと胴部2Bとの間にフランジ部2Cが突設されている。フランジ部2Cを下方から支持することで、容器2が吊り下げた状態で支持されるようになっている。
また、図2に示すように、このような容器2がパレットP上に中間シート3を介して複数段に積層されて供給されるようになっており、各層の容器2は中間シート3上に、多列で、隣接する列毎に位置をずらした千鳥状に配列されている。
【0007】
本実施例の容器整列装置1は、パレットP上から一層分ずつ容器2を排出する容器排出装置としてのバルクデパレタイザ4と、容器2を吊り下げた状態で一列に整列する第1整列装置としての吊り下げ整列装置5と、容器2を載置させた状態で搬送しながら一列に整列する第2整列装置としての整列コンベヤ装置6と、上記吊り下げ整列装置5および整列コンベヤ装置6で整列された容器2を受け取って、吊り下げた状態で搬送するエアコンベヤ装置7、および合流装置8とを備えている。
【0008】
図2に示すようにバルクデパレタイザ4は、パレットPを支持して昇降させる昇降台11と、最上段の一層分の容器2をパレットP上から排出する搬出機構12と、排出された容器2を載置させる排出テーブル13と、中間シート3を取り除くシート除去手段14とを備えている。
搬出機構12は、多列に整列された容器2を保持する保持フレーム15と、この保持フレーム15を往復移動させる往復動機構16を備えている。なお、ここでは、排出方向と同方向への容器2の並びを列としている。
往復動機構16は、昇降台11の上方位置から排出テーブル13を越えて配置されたチェーン16Aと、このチェーン16Aを掛け渡した一対のスプロケット16Bとを備え、これらは昇降台11上に積層される容器2の両側に配置されており、保持フレーム15はチェーン16Aに連結されて、図示しないモータおよびそれを制御する図示しない制御装置とによって往復動されるようになっている。
【0009】
図3に示すように、保持フレーム15は、コ字形に形成され、上記往復動機構16の左右一対のチェーン16Aに連結されて、コ字形の開放部を前方として往復動されるようになっている。保持フレーム15の内側には、エアシリンダ17A、17Aによって開放部に向けて進退する整列バー21Aと、整列バー21Aの両側に直交して配置され、エアシリンダ17B、17Bによって進退される整列バー21B、21Bが設けられている。
保持フレーム15は昇降台11の上方に位置した際には、上昇される最上段の容器2をコ字形となった整列バー21A、21B、21Bによって、三方から取り囲むことができるようになっている。さらに、保持フレーム15の開放部は、開閉バー22により開閉可能となっており、開閉バー22の両端部は回転軸23を介して保持フレーム15に軸支され、開閉バー22は、レバー24を介してエアシリンダ25によって開閉動されるようになっている。
開閉バー22を閉鎖させた状態で各エアシリンダ17A、17Bによって各整列バー21A、21B、21Bを前進させることで、開閉バー22と整列バー21A、21B、21Bによって、容器2を押圧保持できるようになっている。このように一層分の容器2を保持した状態で往復動機構16を作動させることで、保持した容器2を排出テーブル13上へ排出し、さらに、その先の吊り下げ整列装置5に送り出すことができるようになっている。また、排出テーブル13上で停止し、開閉バー22を開放させることで、排出テーブル13上に容器2を残して保持フレーム15を昇降台11の上方位置へ退避させることができる。
【0010】
さらに、本実施例においては、保持フレーム15に保持されてパレットP上から排出されて一列に整列される、一層分の容器2を対象に、正常な配列状態であるか否かを検出する検出手段26を、バルクデパレタイザ4に設けている。
この検出手段26は、図4に示すように、ブラケット27、27間に支持させた支持軸28と、この支持軸28に等ピッチで回動自在に支持させた複数の検査片31と、上記両ブラケット27、27に取り付けた遮光センサ32とを備えている。
【0011】
遮光センサ32は、一方のブラケット27に配置した投光部32Aと、他方のブラケット27に配置した受光部32Bとを備えており、投光部32Aから受光部32Bに向けて検査光が照射されている。この検査光は上記各検査片31の隣接位置を通過しており、検査光が遮光されることで、いずれかの検査片31の揺動を検知するようになっている。
検出手段26の各検査片31は、図2に示すように、最上層の一層分の容器2を対象として、排出テーブル13上となる排出方向やや前方で、容器2の口部2Aと当接可能な高さ位置に、図4に示すように、容器2a〜2jの9つの各列間に位置を合わせて配置されている。
この状態で、搬出機構12に保持されて排出される一層分の容器2が正常な配列状態である場合は、各検査片31は容器2と当接することはなく、検査光が検査片31によって遮光されないことで、今回排出される一層分の容器2が正常な配列状態であることを検出することができる。
【0012】
これに対して、図4に示すように、配列を乱す容器2Xが存在する場合には、搬出機構12による排出の途中に、検査片31が容器2Xに当接して、容器2の排出方向側に揺動されて検査光が遮光される。これにより、今回排出される一層分の容器2が、正常な配列状態でないことが検出できるようになっている。
なお、検出手段26は、往復動機構33によって、排出テーブル13上の検出位置から、容器2の排出方向とは反対側の、容器2との干渉を避けた退避位置へ移動可能となっている。
【0013】
吊り下げ整列装置5は、図1及び図2に示すように、上記搬出機構12により供給される一層分の容器2の列間を広げる拡縮機構34と、列間が広げられた容器2を1列毎に送り出す送出機構35と、1列で送り出された容器2を、容器2を吊り下げた状態で搬送するエアコンベヤ36とを備えている。
拡縮機構34および送出機構35には、一層分の容器2の列数と同数の吊り下げ支持部材37、38がそれぞれに備えられており、吊り下げ支持部材37(38)は、図5に示すように、開口部を下方に向けたコ字形に形成されている。両側壁の下端には内側に向けて突出する係合部37A(38A)がそれぞれ形成され、これら係合部37A(38A)によって容器2のフランジ部2Cを下方から支持するようになっており、一列分の容器2を支持できる全長を有している。
【0014】
このような吊り下げ支持部材37が拡縮機構34の拡縮動作手段41に取り付けられ、拡縮動作手段41の作動により各々の間隔が拡大されるようになっている。拡縮機構34は昇降機構42に連結されており、搬出機構12から容器2を受け取るための下方の高さ位置と、送出機構35へ引き渡す上方の高さ位置とに昇降されるようになっている。
拡縮機構34の各吊り下げ支持部材37の間隔が縮小され、かつ、昇降機構42による下降位置にあるときに、図6に示すように、搬出機構12によって一層分の容器2を排出テーブル13上から送り出し、吊り下げ支持部材37に導入できるようになっている。
容器2が導入された吊り下げ支持部材37は、図7に示すように、昇降機構42で上昇され、拡縮動作手段41で各々の間隔が拡大される。この状態で吊り下げて支持されている容器2は、押し出し機構43のプッシャバー44により一斉に押し出されて、送出機構35の吊り下げ支持部材38に導入される。
【0015】
送出機構35には、拡縮機構34と同数の吊り下げ支持部材38が備えられ、その吊り下げ支持部材38を、間欠送り手段45により順次長手方向と交差する方向へ移動させて、エアコンベヤ36A、36Bの各導入レール46A、46Bに位置合わせし、図示しないプッシャにより、交互に容器2を導入させるようになっている。
導入レール46A、46Bおよびそれに連続するエアコンベヤ36A、36Bは、吊り下げ支持部材37、38と同様に容器2のフランジ部2Cを支持して、容器2を吊り下げて支持するようになっている。また、エアコンベヤ36A、36Bを一列に合流させる合流部47が設けられており、吊り下げ支持部材38から導入レール46A、46Bに交互に押し出された各一列分の容器2は、交互に合流部47から、さらに下流側のエアコンベヤ装置7を構成する第1のエアコンベヤ7Aへ一列に整列されて送り込まれるようになっている。
【0016】
以上の構成を有する吊り下げ整列装置5に対して、第2整列装置としての整列コンベヤ装置6は、図1に示すように、上記搬出機構12による容器2の排出方向の側方に配置されており、容器整列装置1には、さらに、排出テーブル13上の容器2を、この整列コンベヤ装置6へ受け渡す受け渡し手段51が設けられている。
受け渡し手段51は、図10、図11に示すように、一層分の容器2を保持して移動させる払い出し機構52と、排出テーブル13と整列コンベヤ装置6の導入コンベヤ53との間に配置された櫛歯状渡り板54とを備えている。
払い出し機構52は、一層分の容器2を四方から把持する把持アーム55を備えており、これらの把持アーム55は、、図11に示した一対のスプロケット56A(一方のみ図示)とそれらに掛け渡したチェーン56Bとを有する往復動機構56によって、上記排出テーブル13上と導入コンベヤ53上とにわたって往復移動できるようになっている。
【0017】
通常では、図2に示すように、払い出し機構52は四方の把持アーム55を上昇させているので、把持アーム55は排出動作を行う搬出機構12の保持フレーム15と干渉しないようになっている。
これに対して、上記検出手段26によって一層分の容器2が異常な配列状態であると検出された場合には、搬出機構12が払い出し機構52の直下で一層分の容器2を残して保持フレーム15を退避させ、払い出し機構52は、四方の把持アーム55を下降させて排出テーブル13上の一層分の容器2を把持して導入コンベヤ53に向けて移動させるようになっている。
図11に示すように、櫛歯状渡り板54は、導入コンベヤ53の隣接位置に固定して配置された固定部54Aと、この固定部54Aに噛合わされて伸縮可能な可動部54Bとを備えており、排出テーブル13上から導入コンベヤ53上へ容器2を受け渡す際には、可動部54Bはエアシリンダ57によって排出テーブル13に近接する位置まで伸長されるようになっている。
そして、この状態において、把持アーム55により容器2を把持した払い出し機構52が往復動機構56によって排出テーブル13上から導入コンベヤ53上へ移動されることにより、一層分の容器2が導入コンベヤ53上に、受け渡されるようになっている。
【0018】
次に、図1に示すように、本実施例の整列コンベヤ装置6は、上記導入コンベヤ53と、その搬送方向前方側に交差するように配置したコンベヤ手段61と、このコンベヤ手段61に隣接させ平行に配置したコンベヤ手段62と、それらの上方で、載置させた状態で搬送される容器2を一列に整列させるガイド部材64と、一列に整列された容器2を搬送するコンベヤ63とを備え、さらに、それらコンベヤ手段61、62およびコンベヤ63の搬送速度を制御する図示しない制御装置を備えている。
コンベヤ手段61と62は、それぞれ複数のコンベヤを並列して構成され、コンベヤ63に向けて段階的に加速するよう搬送速度が設定されている。
これにより、導入コンベヤ53によって送られる容器2は、先頭のものからコンベヤ手段61によって進行方向を変えられて密集状態が崩され、ガイド部材64に案内されながらコンベヤ手段61から62へ移送される間に、一列に整列されてコンベヤ63に送られるようになっている。
【0019】
コンベヤ63の下流には、エアコンベヤ装置7を構成する第2のエアコンベヤ7Bが配置され、図12に示すように、エアコンベヤ7Bの導入部65から、容器2のフランジ部2Cを支持する左右一対のネックガイド66がコンベヤ63上に延長されており、コンベヤ63上に載置された状態で搬送される容器2は、そのフランジ部2Cが延長されたネックガイド66に支持されてエアコンベヤ7Bに受け渡されるようになっている。
【0020】
次に、図1に示すように、エアコンベヤ装置7は、上記吊り下げ整列装置5から供給される一列の容器2を受け取って搬送する第1のエアコンベヤ7Aと、整列コンベヤ装置6から供給される一列の容器2を受け取って搬送する第2のエアコンベヤ7Bと、両エアコンベヤ7A、7Bが搬送する容器2を合流させて一列で下流側へ送り出す合流装置8を備えている。
合流装置8は、図8に示すように、第1のエアコンベヤ7Aから送り込まれる容器2の胴部2Bを案内する胴部ガイド67Aと、第2のエアコンベヤ7Bから送り込まれる容器2の胴部2Bを案内する胴部ガイド67Bを備えており、それらが1つに合流されて容器2を一列で下流に送り出す胴部ガイド68aへ続く合流箇所に切換えガイド71が配置されている。切換えガイド71よりも少し上流側となる各胴部ガイド67A、67Bの箇所には、それぞれ容器2を把持するグリップ機構72A、72Bが配置されている。
【0021】
また、図9に示すように、胴部ガイド67A、67Bの上方位置には容器2のフランジ部2Cを支持するネックガイド73A、73Bを設けてあり、それらは、推進エアを供給するエアダクト74の下部に配置されている。両ネックガイド73A、73Bが合流する位置つまり、上記切換えガイド71の上方には搬送方向
と直交する方向に移動可能な可動エアダクト75が配置されており、可動エアダクト75の下部には、ネックガイド73Aと容器2を一列で送り出すネックガイド76bとを接続するネックガイド77A、ネックガイド73Bとネックガイド76bとを接続するネックガイド77Bが設けられている。
エアコンベヤ7A、7Bによって搬送される各一列の容器2は、胴部2Bを両側から胴部ガイド67A、67Bで案内され、かつフランジ部2Cをネックガイド73A、73Bで保持された状態で搬送されるようになっている。
図8および図9に示すように、切換えガイド71が胴部ガイド67Aを胴部ガイド68aと連通させ、可動エアダクト75がネックガイド73Aをネックガイド76bに連通させている状態では、エアコンベヤ7Aを搬送される容器2が下流側へ送られ、他方のエアコンベヤ7Bを搬送される容器2は、グリップ機構72Bにグリップされ進行を阻止されている。
【0022】
この状態からエアコンベヤ7Bを搬送される容器2を合流させるには、グリップ機構72Aによってエアコンベヤ7Aを搬送される容器2をグリップして停止させる一方、図示しない駆動機構によって切換えガイド71および可動エアダクト75の連通状態を切換えて、胴部ガイド67Bと胴部ガイド68aを連通させ、ネックガイド73Bとネックガイド76bを連通させて、グリップ機構72Bのグリップを解除してエアコンベヤ7Bを搬送される容器2を下流側へ送るようになっている。このようにして、上記各エアコンベヤ7A、7Bによって吊り下げた状態で搬送される各一列の容器2を、合流装置8によって1列に合流させるようになっている。
【0023】
以上のように構成される本発明に係る容器整列装置1の動作について説明する。バルクデパレタイザ4は、昇降台11がパレットPの導入高さに位置され、その上方に搬出機構12の保持フレーム15が配置された状態において、搬入部4aから容器2が複数段に積層されたパレットPが昇降台11に搬入される。搬入されたパレットPは昇降台11により上昇されて、最上段の一層分の容器2が搬出機構12の開閉バー22が閉鎖された保持フレーム15内に位置される。本実施例においては、図3に示すように一層毎に10列の容器2が千鳥状に配列されており、保持フレーム15の各エアシリンダ17A、17Bが作動されて、各整列バー21A、21B、21Bが前進され、一層分の容器2が四方から保持される。
搬出機構12の保持フレーム15に保持された一層分の容器2は、往復動機構16の作動により、パレットP上に積層された位置から排出テーブル13上へ排出される。その際に、図2に示すように、検出手段26が排出テーブル13の入口端上方に配置されており、今回排出テーブル13上へ移動される一層分の容器2を対象に、それらの配列状態を端から順に検査するようになっている。そして、一層分の容器2の全てが検出手段26の検査位置を通過して、正常な配列状態であることが検出されると、搬出機構12は保持フレーム15を排出テーブル13上で停止させずに、図6に示すように、導入高さとなる下降位置に下降されている拡縮機構34の各吊り下げ支持部材37に、保持している容器2を各列毎に導入させて、吊り下げ整列装置5により容器2を一列に整列する整列動作を実行させる。
【0024】
容器2が吊り下げ支持部材37で吊り下げられた状態となると、保持フレーム15の各ヱアシリンダ17A、17Bを作動させて各整列バー21A、21B、21Bによる保持状態を解除した後、昇降機構42により拡縮機構34を上昇させて各吊り下げ支持部材37を送出機構35へ受け渡す搬出高さとなる上昇位置に位置させた後、拡縮動作手段41を作動させて各吊り下げ支持部材37の間隔を拡大させる。この状態においては、拡縮機構34の各吊り下げ支持部材37と送出機構35の各吊り下げ支持部材38が位置合わせされて各々に一直線上に並んだ状態となっており、押し出し機構43を作動させてプッシャバー44により、各吊り下げ支持部材37に支持された容器2を、各々に対応する吊り下げ支持部材38に押し出して吊り下げた状態に支持させる。また、拡縮機構34が上昇されて吊り下げ支持部材37に吊り下げ支持された容器2が、保持フレーム15の内側から抜き出されると、図7に示すように、往復動機構16を作動させて保持フレーム15をパレットPの上方まで後退させて、搬出機構12は次回の排出動作に備えるようになっている。
【0025】
送出機構35の各吊り下げ支持部材38に導入された容器2は、図1に示すように、最も端と端から5列目の吊り下げ支持部材38がエアコンベヤ36の各導入レール46A、46Bに位置合わせされているので、まず、一方の導入レール46Aに位置合わせされた最も端の吊り下げ支持部材38から、図示しないプッシャによって一列分の容器3がエアコンベヤ36Aに導入され、次いで、他方の導入レール46Bに位置合わせされた端から5列目の吊り下げ支持部材38から、図示しないプッシャによってエアコンベヤ36Bに一列分の容器2が導入される。その後、間欠送り手段45により各吊り下げ支持部材38を一列分移動させるので、既に容器2が搬出された吊り下げ支持部材38に代わって、それぞれに隣の吊り下げ支持部材38が導入レール46A、46Bに位置合わせされて、エアコンベヤ36A、36Bへの導入動作が交互に繰り返される。エアコンベヤ36Aと36Bに導入された容器2は、合流部47で下流側のエアコンベヤ装置7の第1のエアコンベヤ7Aに合流されて一列に整列される。
【0026】
吊り下げ整列装置5の動作中に、シート除去手段14が作動されて最上段の容器2に載せられている中間シート3を吸着して、パレットPの側方に置かれている空パレット上に中間シート3を載置させる。その後、昇降台11が一段分上昇されて最上段の一層分の容器2が、上方に待機している搬出機構12の保持フレーム15の内側に位置されて、次回の搬出動作に移行する。そして、全ての段について容器2の排出動作が終了すると、パレットPの側方に置かれている、中間シート3が載せられた空パレットを搬出部4bから搬出させて、排出動作が終了した今回のパレットPを側方に移動させる。
【0027】
以上の動作に加えて、検出手段26により配列状態の異常が検出された一層分の容器2を対象として、整列コンベヤ装置6により容器2を一列に整列する整列動作を実行するように構成されている。
すなわち、搬出機構12により排出テーブル13上ヘー層分の容器2を排出する際に、一層分の容器2に不足が生じて配列状態が乱れていた場合には、列間にずれ出た容器2Xが検出手段26の検査片31に当接して、検査片31を容器2の排出方向へ揺動させる。これにより遮光センサ32の検査光が遮光されて配列状態の異常が検出される。このようにして配列状態の異常が検出されると、搬出機構12は排出テーブル13の上方に待機させた受け渡し手段51の払い出し機構52の直下に、排出させた一層分の容器2を位置させて保持フレーム15を停止させる。そして、図10に示すように、往復動機構33を作動させて検出手段26を排出テーブル13の上方から退避させた状態において、保持フレーム15の各エアシリンダ17A、17Bを作動させて各整列バー21A、21B、21Bを後退させて容器2の保持を解除するとともに、エアシリンダ25の作動により開閉バー22を上方位置へ移動させて保持フレーム15の開放部を開放状態として、排出テーブル13上に一層分の容器2を残したまま保持フレーム15をパレットPの上方位置へ後退させる。さらに、放置された容器2を払い出し機構52の把持アーム55により把持するとともに、櫛歯状渡り板54をエアシリンダ57で伸張状態として排出テーブル13と整列コンベヤ装置6への導入コンベヤ53を接続させる。この状態において、往復動機構56を作動させて払い出し機構52を移動させ、把持アーム55により把持した一層分の容器2を一斉に排出テーブル13上から導入コンベヤ53上へ払い出す。
払い出された容器2は、整列コンベヤ装置6のコンベヤ手段61に送り込まれて密集状態が解かれて、導入コンベヤ53と交差する搬出機構12による容器2の排出方向と同方向へ搬送される。コンベヤ手段61、62上では容器2を載置させた状態で搬送しながら一列に整列するようになっており、容器2は一列の状態でコンベヤ63に送り込まれて下流へ搬送され、導入部65からエアコンベヤ装置7の第2のエアコンベヤ7Bに受け渡されて吊り下げた状態で搬送される。第2のエアコンベヤ7Bを搬送される容器2は、合流装置8により第1のエアコンベヤ7Aを搬送される容器2に合流されて、一列でさらに下流へ搬送される。
【0028】
以上のように、本実施例の容器整列装置1は、容器2を吊り下げて搬送しながら1列に整列する吊り下げ整列装置5と、容器2を載置して搬送しながら1列に整列する整列コンベヤ装置6とを備えており、検出手段26による検出結果に基づいて、吊り下げ整列装置5と整列コンベヤ装置6とによって選択的に容器2を整列することができる。
このような本実施例によれば、パレットPから排出された一層分の容器2に配列の乱れがあったとしても該容器2を廃棄する必要がない。そのため、バルクデパレタイザ4によってパレットPから排出された全ての容器2を、吊り下げ整列装置5または整列コンベヤ装置6によって一列に整列することができ、吊り下げた状態での整列が困難な場合であっても、容器2を一列に整列させることが可能となる。
【0029】
次に図13〜図18は本発明の第2実施例として容器整列装置101を示したものであり、この第2実施例の容器整列装置101においては、パレットP上から一層分ずつ容器2を排出する容器排出装置としてのバルクデパレタイザ104と、容器2を吊り下げた状態で一列に整列する第1整列装置としての吊り下げ整列装置105と、容器2を載置させた状態で搬送しながら一列に整列する第2整列装置としての整列コンベヤ装置106と、上記第1実施例と同じ構成を備えたエアコンベヤ装置7および合流装置8とを備えている。
【0030】
図13ないし図14に示すように、バルクデパレタイザ104は、容器2が複数段に積層されたパレットPを載置させる載置台111と、最上段の一層分の容器2をパレットP上から排出する搬出機構112と、排出された容器2を載置させる排出テーブル113と、搬出機構112と排出テーブル113を一体的に昇降させる昇降機構200と、中間シート3を取り除くシート除去手段114とを備えている。
【0031】
昇降機構200は載置台111の両側方に対向して立設させた一対の支柱からなる固定部201と、この固定部201の支柱の間に配置されて支柱に沿って昇降される可動部202から構成され、この可動部202に搬出機構112と排出テーブル113が設けられている。
固定部201は各支柱に昇降用の駆動機構を内蔵しており、これら駆動機構により可動部202を水平に維持したままで昇降させるようになっている。また、可動部202は固定部201の各支柱の駆動機構に連結される側壁部を備えて、各側壁部をその上部で連結させた門型に構成され、底面、前後面が開放されている。
可動部202の開放された底面には、開放された前面側に寄せて排出テーブル113が水平に取り付けられて底面を覆っており、門型をした可動部202の天面は排出テーブル113の上方だけが覆われて、底面が開放された後面側の部分の上方は覆われずに開放されている。この上下及び後方に開放された部分を開口部202Aとして、この開口部202A内にパレットP上に積層された容器2が位置するように載置台111を配置させてあり、積層された容器2に沿って排出テーブル113を昇降させることができるようになっている。
【0032】
図14に示すように、搬出機構112は、多列に整列された容器2を保持する保持フレーム115と、この保持フレーム115を可動部202の長手方向に沿って往復移動させる往復動機構116を備えている。なお、第2実施例においても、排出方向と同方向への容器2の並びを列としている。
往復動機構116は、可動部202の左右の両側壁部の各々における長手方向の両端に設けられたスプロケット116B、116Bと、各スプロケット116B、116Bにそれぞれ掛け渡された左右一対のチェーン116A、116Aと、これら両チェーン116A、116Aに取り付けられて保持フレーム115に両側から連結されるブラケット116Cとを備えており、図示しないモータおよびそれを制御する図示しない制御装置とによって保持フレーム115が可動部202の長手方向に沿って往復動されるようになっている。
【0033】
図15に示すように、保持フレーム115は正方形の枠状に形成されており、保持フレーム115には、その四辺の内方側に井桁状となるように4本の整列バー121を配置してあり、これら各整列バー121は保持フレーム115の対向する2辺に取り付けた一対のエアシリンダ117A、117Bによって各々に進退動されるようになっている。
【0034】
各整列バー121がそれぞれに外方側へ後退され、保持フレーム115が載置台111の上方となる後退位置にあって、可動部202を保持フレーム115が最上段の容器2よりも上方となる上昇端位置にある状態から、可動部202を所要量だけ下降させることで、最上段の一層分の容器2を保持フレーム115の4本の整列バー121によって、四方から取り囲むことができるようになっている。
この状態において各々にエアシリンダ117A、117Bを作動させて、各整列バー121を同期しても内方側へ接近させることで、それら4本の整列バー121によって一層分の容器2を押圧保持できるようになっている。
このように一層分の容器2を保持フレーム115に保持した状態で往復動機構116を作動させることで、保持した容器2をパレットP上から排出テーブル113上へ排出できるようになっており、その後、さらに、可動部202を下降させることで排出テーブル113を吊り下げ整列装置105あるいは整列コンベヤ装置106に隣接する高さに位置させることができるようになっている。
【0035】
さらに、図14に示すように、本実施例においては、保持フレーム115に保持されてパレットP上から排出テーブル113へ排出される一層分の容器2を対象に、正常な配列状態であるか否かを検出する検出手段26を、排出テーブル113の入口端の上方に位置させて可動部202の両側壁部間にわたって固定して設けている。
この第2実施例の検出手段26の構成は、図4に示した第1実施例のものと同様であって、検出手段26は、可動部202における両側壁部の対向位置にブラケット27、27を固定させることで設けており、これらのブラケット27、27間に水平に支持させた支持軸28と、この支持軸28に等ピッチで回動自在に支持させた複数の検査片31と、上記両ブラケット27、27に取り付けた遮光センサ32とを備えている。
【0036】
支持軸28は、保持フレーム115に保持される容器2よりも上方で、かつ保持フレーム115の移動方向と直交させて配置されている。
遮光センサ32は、一方のブラケット27に配置した投光部32Aと、他方のブラケット27に配置した受光部32Bとを備えており、投光部32Aから受光部32Bに向けて検査光が照射されている。この検査光は上記各検査片31の隣接位置を通過しており、検査光が遮光されることで、いずれかの検査片31の揺動を検知するようになっている。
【0037】
検出手段26の各検査片31は、保持フレーム115に保持されてパレットP上から排出テーブル113へ排出される最上段の容器2を対象として、容器2a〜2jの9つの各列間に位置を合わせて配置されている。
この状態で、保持フレーム115に保持されてパレットP上から排出テーブル113上へ排出される一層分の容器2が正常な配列状態である場合には、各検査片31は容器2と当接することはなく、検査光が検査片31によって遮光されないことで、今回排出される一層分の容器2が正常な配列状態であることを検出することができる。
これに対して、図4に示すように、配列を乱す容器2Xが存在する場合には、搬出機構112の保持フレーム115による排出の途中に、検査片31が容器2Xに当接して、容器2の排出方向側に揺動されて検査光が遮光される。これにより、今回排出される一層分の容器2が、正常な配列状態でないことが検出できるようになっている。
【0038】
この第2実施例のバルクデパレタイザ104は以上のように構成されており、さらにこのバルクデパレタイザ104の排出テーブル113が昇降される上下空間からなる領域に隣接させて、吊り下げ整列装置105と整列コンベヤ装置106が上下して配置されている。この実施例においては、整列コンベヤ装置106を床面に設置し、その上方に吊り下げ整列装置105を配置している。
この第2実施例における吊り下げ整列装置105は、上記第1実施例における昇降機構42を省略したこと以外は第1実施例における構成と共通し、対応する部材にはそれぞれ100を加算した部材番号を付している。すなわち、図13に示すように、吊り下げ整列装置105は、上記搬出機構112の保持フレーム115により供給される一層分の容器2の列間を広げる拡縮機構134と、列間が広げられた容器2を1列毎に送り出す送出機構135と、1列で送り出された容器2を、容器2を吊り下げた状態で搬送するエアコンベヤ136とを備えている。
拡縮機構134および送出機構135には、一層分の容器2の列数と同数の吊り下げ支持部材137、138がそれぞれに備えられており、吊り下げ支持部材137、138は、前記第1実施例における吊り下げ支持部材37、38と同様であって図5に示したように、開口部を下方に向けたコ字形に形成されている。また、吊り下げ支持部材37の係合部37Aと同様に、吊り下げ支持部材137、138のいずれにも両側壁の下端には内側に向けて突出する係合部がそれぞれ形成され、これら係合部によって容器2のフランジ部2Cを下方から支持するようになっており、一列分の容器2を支持できる全長を有している。
【0039】
このような吊り下げ支持部材137が、排出テーブル113からの容器2の排出方向の延長上に位置するように、排出テーブル113が昇降するための空間を挟んで載置台111に載置されたパレットP上の容器2と対向させて、拡縮機構134の拡縮動作手段141に取り付けられて配置されており、拡縮動作手段141の作動により各々の間隔が拡大されるようになっている。
拡縮機構134の各吊り下げ支持部材137の間隔が縮小された状態において、可動部202を昇降させて排出テーブル113を隣接させ、排出テーブル113上に載置された容器2のフランジ部2Cの高さを吊り下げ支持部材137に導入できる高さとしてから、往復動機構116を作動させて保持フレーム115に保持された一層分の容器2を排出テーブル113上から送り出して吊り下げ支持部材137に一斉に導入するようになっている。
容器2が導入された吊り下げ支持部材137は、拡縮動作手段141で各々の間隔が拡大され、この状態で吊り下げて支持されている容器2は、上記第1実施例と同様の図示しないプッシャバーにより一斉に押し出されて、送出機構135の吊り下げ支持部材138に導入されるようになっている。
【0040】
送出機構135は、前記第1実施例の送出機構35と同様に構成され、拡縮機構134と同数の吊り下げ支持部材138が備えられて、その吊り下げ支持部材138を、間欠送り手段145により順次長手方向と交差する方向へ移動させて、エアコンベヤ136A、136Bの各導入レール146A、146Bに、位置合わせし、図示しないプッシャにより、交互に容器2を導入させるようになっている。
導入レール146A、146Bおよびそれに連続するエアコンベヤ136A、136Bは、吊り下げ支持部材137、138と同様に容器2のフランジ部2Cを支持して、容器2を吊り下げて支持するようになっている。また、エアコンベヤ136A、136Bを一列に合流させる合流部147が設けられており、吊り下げ支持部材138から導入レール146A、146Bに交互に押し出された各一列分の容器2は、交互に合流部147から、さらに下流側のエアコンベヤ装置7を構成する第1のエアコンベヤ7Aへ一列に整列されて送り込まれるようになっている。
【0041】
以上の構成を有する吊り下げ整列装置105に対して、第2整列装置としての整列コンベヤ装置106は、図13および図14に示すように、排出テーブル113が隣接した際に上記搬出機構112の保持フレーム115による容器2の排出方向の延長上に位置するように、上記吊り下げ整列装置105の下方に配置されている。
整列コンベヤ装置106は、排出テーブル113が隣接した際に保持フレーム115による容器2の排出方向の延長上に配置されるコンベヤ手段161と、このコンベヤ手段161に隣接させて平行に配置されたコンベヤ手段162と、それらの上方で、載置させた状態で搬送される容器2を一列に整列させるガイド部材164と、一列に整列された容器2を搬送するコンベヤ163とを備え、さらに、それらコンベヤ手段161、162およびコンベヤ163の搬送速度を制御する図示しない制御装置を備えている。
コンベヤ手段161と162は、それぞれ複数のコンベヤを並列して構成され、コンベヤ163に向けて段階的に加速するよう搬送速度が設定されている。これにより、コンベヤ手段161上に載置された一層分の容器2は、ガイド部材164に案内されながらコンベヤ手段161から162へ移送される間に、一列に整列されてコンベヤ163に送られるようになっている。
【0042】
コンベヤ163の下流には、エアコンベヤ装置7を構成する第2のエアコンベヤ7Bが配置され、前記図12に示した第1実施例と同様に、第2のエアコンベヤ7Bの導入部65から、容器2のフランジ部2Cを支持する左右一対のネックガイド66がコンベヤ63上に延長されており、コンベヤ163上に載置された状態で搬送される容器2は、そのフランジ部2Cが延長されたネックガイド66に支持されて第2のエアコンベヤ7Bに受け渡されるようになっている。
この第2実施例における吊り下げ整列装置105および整列搬送装置106は以上のように構成されている。
【0043】
次に、図13に示すように、第2実施例においてもエアコンベヤ装置7は、上記吊り下げ整列装置105から供給される一列の容器2を受け取って搬送する第1のエアコンベヤ7Aと、整列コンベヤ装置106から供給される一列の容器2を受け取って搬送する第2のエアコンベヤ7Bと、両エアコンベヤ7A、7Bが搬送する容器2を合流させて一列で下流側へ送り出す合流装置8を備えている。
この第2実施例におけるエアコンベヤ装置7および合流装置8の構成は、上述した第1実施例のものと同じなので、それらについての詳細な説明は省略する。
【0044】
以上のように構成される第2実施例の容器整列装置101の作動を説明する。バルクテパレタイザ104は可動部202が上昇端位置にあり、搬出機構112の保持フレーム115が載置台111の上方となる後退位置にあって、さらに保持フレーム115の各整列バー121が後退している状態において、容器2を積層したパレットPが載置台111に供給されると、昇降機構200の可動部202が所要量だけ下降されて、図14に示すように、保持フレーム115の4本の整列バー121によって最上段の一層分の容器2を四方より取り囲む。
この後、各々のエアシリンダ117A、117Bを作動させて各整列バー121が内方側へ前進されるので、図15に示すように、最上段の容器2が整列バー121によって四方から押圧保持される。
搬出機構112の保持フレーム115に保持された一層分の容器2は、往復動機構116の作動によって、パレットP上に積層された位置から排出テーブル113上に排出される。そして、この容器2の排出過程において、一層分の全ての容器2を対象として検出手段26によって配列状態が正常であるか否かが検査される。
【0045】
容器2が正常な配列状態であると検出手段26によって検出されると、昇降機構200を作動させて排出テーブル113を吊り下げ整列装置105の吊り下げ支持部材137に容器2を導入できる高さまで下降させる。この時点では、吊り下げ整列装置105の隣り合う吊り下げ支持部材137は拡縮動作手段141によって容器2の各列を受け入れできるよう距離を狭められている。
この後、図16に示すように、往復動機構116によって容器2を保持した保持フレーム115が吊り下げ支持部材137の下方の前進端位置まで押し出されるので、一層分の各列の容器2が排出テーブル113から送り出されて吊り下げ整列装置105の吊り下げ支持部材137に導入される。
【0046】
この後、保持フレーム115の各々のエアシリンダ117A、117Bを作動させて各整列バー121が一斉に外方側へ後退されるので、それら整列バー121による容器2の保持状態が解放され、この状態で、昇降機構200を作動させて、保持フレーム115を吊り下げ支持部材137に吊り下げられた容器2と干渉しない高さ位置まで下降させてから、図17に示すように、往復動機構116によって排出テーブル113上まで後退させる。
容器2が吊り下げ支持部材137で吊り下げられた状態となると、拡縮動作手段141を作動させて各吊り下げ支持部材137の間隔を拡大させる。この状態においては、拡縮機構134の各吊り下げ支持部材137と送出機構135の各吊り下げ支持部材138が位置合わせされて各々に一直線上に並んだ状態となっており、図示しない押し出し機構のプッシャバーを作動させて各吊り下げ支持部材137に支持された容器2を、各々に対応する吊り下げ支持部材138に押し出して吊り下げた状態に支持させる。また、排出テーブル113上に保持フレーム115が後退されると、可動部202を上昇端まで上昇させた後、往復動機構16を作動させて保持フレーム115をパレットPの上方まで後退させて、搬出機構12は次回の搬出動作に備えるようになっている。
【0047】
送出機構135の各吊り下げ支持部材138に導入された容器2は、図13に示すように、最も端と端から5列目の吊り下げ支持部材138がエアコンベヤ136の各導入レール146A、146Bに位置合わせされているので、まず、一方の導入レール146Aに位置合わせされた最も端の吊り下げ支持部材138から、図示しないプッシャによって一列分の容器3がエアコンベヤ136Aに導入され、次いで、他方の導入レール146Bに位置合わせされた端から5列目の吊り下げ支持部材138から、図示しないプッシャによってエアコンベヤ136Bに一列分の容器2が導入される。
その後、間欠送り手段145により各吊り下げ支持部材138を一列分移動させるので、既に容器2が搬出された吊り下げ支持部材138に代わって、それぞれに隣の吊り下げ支持部材138が導入レール146A、146Bに位置合わせされて、エアコンベヤ136A、136Bへの導入動作が交互に繰り返される。エアコンベヤ136Aと136Bに導入された容器2は、合流部147を経由して下流側のエアコンベヤ装置7の第1のエアコンベヤ7Aに合流されて一列に整列される。
【0048】
上述した吊り下げ整列装置105の動作中に、図13に示したシート除去手段114が作動されて最上段の容器2に載せられている中間シート3を吸着して、パレットP上の側方に置かれている空パレット上に中間シート3を載置させる。
この後、パレットPの上方位置に待機していた保持フレーム115が、可動部202の下降により最上段の容器2を取り囲む高さまで下降されて、次回の搬出動作に移行する。
そして、パレットP上の全ての段について容器2の排出動作が終了すると、パレットPの側方に置かれている、中間シート3が載せられた空パレットを搬出部104bから搬出させて、排出動作が終了した今回のパレットPを側方に移動させる。
【0049】
上述した動作に加えて、検出手段26により配列状態の異常が検出された一層分の容器2を対象として、整列コンベヤ装置106によって容器2を一列に整列する整列動作を実行するように構成されている。
すなわち、搬出機構112の保持フレーム115によりパレットP上から排出テーブル113上ヘー層分の容器2が排出される際に、一層分の容器2に不足が生じて配列状態が乱れていた場合には、前記図4に示したように、列間にずれ出た容器2Xが検出手段26の検査片31に当接して、それを容器2の排出方向へ揺動させる。これにより遮光センサ32の検査光が遮光されて配列状態の異常が検出される。このようにして配列状態の異常が検出されると、昇降機構200によって一層分の容器2を載置させた排出テーブル113を、整列コンベヤ装置106の隣接位置まで下降させる。
その後、図18に示すように、往復動機構116によって容器2を保持した保持フレーム115を排出テーブル113上から整列コンベヤ106上の前進端位置まで前進させるので、排出テーブル113上から一層分の容器2が整列コンベヤ装置106のコンベヤ161上へ送り出される。
【0050】
この後に保持フレーム115の全ての整列バー121が各々のエアシリンダ117A、117Bの作動によって外方側へ後退されるので、各整列バー121による容器2の保持状態が解除される。その状態で、昇降機構200を作動させて保持フレーム115を容器2と干渉しない高さ位置まで上昇させてから、往復移動機構116によって保持フレーム115を排出テーブル113上まで後退させる。
整列コンベヤ装置106のコンベヤ手段161上に受け渡された一層分の容器2は、コンベヤ手段161の作動によりガイド部材164によって密集状態を崩されてからコンベヤ手段161、162によって一列に整列され、その後、コンベヤ163および導入部65を経由して上記エアコンベヤ装置75の第2のエアコンベヤ7Bへ受け渡されて、吊り下げた状態で搬送されるようになっている。
第2のエアコンベヤ7Bを搬送される容器2は、合流装置8により第1のエアコンベヤ7Aを搬送される容器2に合流されて、一列でさらに下流へ搬送されるようになっている。
【0051】
以上のように、第2実施例の容器整列装置101についても、容器2を吊り下げて搬送しながら1列に整列する吊り下げ整列装置105と、容器2を載置して搬送しながら1列に整列する整列コンベヤ装置106とを備えており、検出手段26による検出結果に基づいて、吊り下げ整列装置105と整列コンベヤ装置106とによって選択的に容器2を整列することができる。
このような第2実施例によれば、パレットPから排出された一層分の容器2に配列の乱れがあったとしても該容器2を廃棄する必要がない。そのため、バルクデパレタイザ104によってパレットPから排出された全ての容器2を、吊り下げ整列装置105または整列コンベヤ装置106によって一列に整列することができ、吊り下げた状態での整列が困難な場合であっても、容器2を一列に整列させることが可能となる。
なお、この第2実施例における吊り下げ整列装置105と整列コンベヤ装置106の配置は、整列コンベヤ装置106を上方に、吊り下げ整列装置105を下方とすることもできる。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【図1】本発明の一実施例を示す容器整列装置1の平面図。
【図2】図1の要部の正面図。
【図3】図2の要部の平面図。
【図4】図3の検出手段26の右側面図。
【図5】図1の要部の左側面図。
【図6】図2に示した搬出機構12および吊り下げ整列装置5の作動状態を示す図。
【図7】図2に示した搬出機構12および吊り下げ整列装置5の作動状態を示す図。
【図8】図1の合流装置8の下方部分を示す拡大図。
【図9】図1の合流装置8における上方部分を示す拡大図。
【図10】図2の搬出機構12および受け渡し手段51の作動状態を示す図。
【図11】図10の右側面図。
【図12】図1の導入部65とその隣接箇所の側面図。
【図13】本発明の第2実施例を示す平面図。
【図14】図13の要部の正面図。
【図15】図14の要部の平面図。
【図16】図14に示したバルクデパレタイザ104の作動状態を示す図。
【図17】図14に示したバルクデパレタイザ104の作動状態を示す図。
【図18】図14に示したバルクデパレタイザ104の作動状態を示す図。
【符号の説明】
【0053】
1、101…容器整列装置 2…容器
4、104…バルクデパレタイザ(容器排出装置)
5、105…吊り下げ整列装置(第1整列装置)
6、106…整列コンベヤ装置(第2整列装置)
11…昇降台 12、112…搬出機構
13、113…排出テーブル 51…受け渡し手段
200…昇降機構 P…パレット
【特許請求の範囲】
【請求項1】
パレット上に複数段に積層された容器を一層分ごとに排出する容器排出装置と、容器を吊り下げた状態で一列に整列する第1整列装置と、容器を載置させた状態で搬送しながら一列に整列する第2整列装置とを備え、
上記容器排出装置に、パレット上から排出されて整列される一層分の容器を対象に、正常な配列状態であるか否かを検出する検出手段を設けて、容器が正常な配列状態であることが検出手段によって検出されたら、上記第1整列装置によって容器を一列に整列し、容器が異常な配列状態であることが検出手段によって検出されたら、上記第2整列装置によって容器を一列に整列することを特徴とする容器整列装置。
【請求項2】
パレット上に複数段に積層された容器を一層分ごとに排出する容器排出装置と、容器を吊り下げた状態で一列に整列する第1整列装置と、容器を載置させた状態で搬送しながら一列に整列する第2整列装置とを備え、
上記容器排出装置は、パレットを支持して昇降させる昇降台と、一層分の容器をパレット上から排出する搬出機構と、排出された容器が載置される排出テーブルとを備え、また、上記排出テーブル上の容器を上記第2整列装置へ受け渡す受け渡し手段を設けて、上記第1整列装置へは上記搬出機構により上記排出テーブルから容器を送り出し、上記第2整列装置へは、上記受け渡し手段によって上記排出テーブルから容器を受け渡すことを特徴とする容器整列装置。
【請求項3】
パレット上に複数段に積層された容器を一層分ごとに排出する容器排出装置と、容器を吊り下げた状態で一列に整列する第1整列装置と、容器を載置させた状態で搬送しながら一列に整列する第2整列装置とを備え、
上記容器排出装置は、一層分の容器をパレット上から排出する搬出機構と、排出される容器が載置される排出テーブルと、これら搬出機構と排出テーブルを昇降させる昇降機構とを備え、
上記第1整列装置と第2整列装置とは、上記昇降機構で昇降される排出テーブルの隣接位置に上下させて配置されており、
容器が載置された排出テーブルを、上記昇降機構によって上記第1、第2のいずれかの整列装置に隣接させ、上記搬出機構により排出テーブルから容器を送り出すことを特徴とする容器整列装置。
【請求項4】
上記第1整列装置で一列に整列された容器を、吊り下げた状態で搬送する第1エアコンベヤと、上記第2整列装置で一列に整列された容器を、吊り下げた状態で搬送する第2エアコンベヤと、上記各エアコンベヤで搬送される容器を一列に合流させる合流手段を備えたことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の容器整列装置。
【請求項1】
パレット上に複数段に積層された容器を一層分ごとに排出する容器排出装置と、容器を吊り下げた状態で一列に整列する第1整列装置と、容器を載置させた状態で搬送しながら一列に整列する第2整列装置とを備え、
上記容器排出装置に、パレット上から排出されて整列される一層分の容器を対象に、正常な配列状態であるか否かを検出する検出手段を設けて、容器が正常な配列状態であることが検出手段によって検出されたら、上記第1整列装置によって容器を一列に整列し、容器が異常な配列状態であることが検出手段によって検出されたら、上記第2整列装置によって容器を一列に整列することを特徴とする容器整列装置。
【請求項2】
パレット上に複数段に積層された容器を一層分ごとに排出する容器排出装置と、容器を吊り下げた状態で一列に整列する第1整列装置と、容器を載置させた状態で搬送しながら一列に整列する第2整列装置とを備え、
上記容器排出装置は、パレットを支持して昇降させる昇降台と、一層分の容器をパレット上から排出する搬出機構と、排出された容器が載置される排出テーブルとを備え、また、上記排出テーブル上の容器を上記第2整列装置へ受け渡す受け渡し手段を設けて、上記第1整列装置へは上記搬出機構により上記排出テーブルから容器を送り出し、上記第2整列装置へは、上記受け渡し手段によって上記排出テーブルから容器を受け渡すことを特徴とする容器整列装置。
【請求項3】
パレット上に複数段に積層された容器を一層分ごとに排出する容器排出装置と、容器を吊り下げた状態で一列に整列する第1整列装置と、容器を載置させた状態で搬送しながら一列に整列する第2整列装置とを備え、
上記容器排出装置は、一層分の容器をパレット上から排出する搬出機構と、排出される容器が載置される排出テーブルと、これら搬出機構と排出テーブルを昇降させる昇降機構とを備え、
上記第1整列装置と第2整列装置とは、上記昇降機構で昇降される排出テーブルの隣接位置に上下させて配置されており、
容器が載置された排出テーブルを、上記昇降機構によって上記第1、第2のいずれかの整列装置に隣接させ、上記搬出機構により排出テーブルから容器を送り出すことを特徴とする容器整列装置。
【請求項4】
上記第1整列装置で一列に整列された容器を、吊り下げた状態で搬送する第1エアコンベヤと、上記第2整列装置で一列に整列された容器を、吊り下げた状態で搬送する第2エアコンベヤと、上記各エアコンベヤで搬送される容器を一列に合流させる合流手段を備えたことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の容器整列装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【公開番号】特開2008−296939(P2008−296939A)
【公開日】平成20年12月11日(2008.12.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−143417(P2007−143417)
【出願日】平成19年5月30日(2007.5.30)
【出願人】(000253019)澁谷工業株式会社 (503)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年12月11日(2008.12.11)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年5月30日(2007.5.30)
【出願人】(000253019)澁谷工業株式会社 (503)
【Fターム(参考)】
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