説明

微小生体汚染の低減方法

被験者の内部腔部において微小生体によって引き起こされる感染症の発症の遅延方法または感染症の予防方法が提供される。被験者の尿道の少なくとも一部分において微生物を殺傷するまたは不活性化する方法が提供される。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
被験者の内部腔部において微生物(microbial organism)により引き起こされる感染症の発症の遅延方法または感染症の予防方法であって、前記方法が、前記内部腔部に通じる開口部の内部表面の少なくとも一部分を抗菌性組成物と接触させるステップと、続いて、前記開口部内に器具を少なくとも部分的に挿入するステップとを含み、前記抗菌性組成物が、
消毒薬、抗生物質、またはこれらの組み合わせを含む有効量の抗菌性成分と、
前記抗菌性成分とは区別される界面活性剤成分とを含み、ここで、前記界面活性剤成分が少なくとも0.5wt%の量で存在し、および/または前記界面活性剤成分が、アニオン性界面活性剤、両性イオン性界面活性剤、ポロキサマー界面活性剤、アミンオキシド界面活性剤、またはこれらの組み合わせを含み、
ただし、前記内部腔部が鼻流路、膣、または口腔を含む場合、前記抗菌性成分はヨウ素およびクロルヘキシジンを含まない前記方法。
【請求項2】
被験者の内部腔部において微生物により引き起こされる感染症の発症の遅延方法または感染症の予防方法であって、前記方法が、前記内部腔部に通じる開口部の内部表面の少なくとも一部分を抗菌性組成物と接触させるステップと、続いて、前記開口部内に器具を少なくとも部分的に挿入するステップとを含み、前記抗菌性組成物が、
消毒薬、抗生物質、またはこれらの組み合わせを含む有効量の抗菌性成分と、
前記抗菌性成分とは区別される界面活性剤成分と、
1wt%未満の水を含むビヒクルとを含む前記方法。
【請求項3】
被験者の内部腔部において微生物により引き起こされる感染症の発症の遅延方法または感染症の予防方法であって、前記方法が、前記内部腔部に通じる開口部の内部表面の少なくとも一部分を抗菌性組成物と接触させるステップと、続いて、前記開口部内に器具を少なくとも部分的に挿入するステップとを含み、前記抗菌性組成物が、
消毒薬、抗生物質、またはこれらの組み合わせを含む有効量の抗菌性成分と、
前記抗菌性成分とは区別される第2の活性剤と、
前記抗菌性成分とは区別される界面活性剤成分とを含む前記方法。
【請求項4】
被験者の内部腔部において微生物により引き起こされる感染症の発症の遅延方法または感染症の予防方法であって、前記方法が、前記内部腔部に通じる開口部の内部表面の少なくとも一部分を抗菌性組成物と接触させるステップと、続いて、前記開口部内に器具を少なくとも部分的に挿入するステップとを含み、前記抗菌性組成物が、
消毒薬、抗生物質、またはこれらの組み合わせを含む有効量の抗菌性成分と、
α−ヒドロキシ酸、β−ヒドロキシ酸、キレート化剤、(C1〜C4)アルキルカルボン酸、(C6〜C12)アリールカルボン酸、(C6〜C12)アラルキルカルボン酸、(C6〜C12)アルカリールカルボン酸、フェノール系化合物、(C1〜C10)アルキルアルコール、エーテルグリコール、またはこれらの組み合わせを含む少なくとも0.20wt%のエンハンサー成分とを含む前記方法。
【請求項5】
被験者の内部腔部において微生物により引き起こされる感染症の発症の遅延方法または感染症の予防方法であって、前記方法が、前記内部腔部に通じる開口部の内部表面の少なくとも一部分を抗菌性組成物と接触させるステップと、続いて、前記開口部内に器具を少なくとも部分的に挿入するステップとを含み、前記抗菌性組成物が、
消毒薬、抗生物質、またはこれらの組み合わせを含む有効量の抗菌性成分と、
α−ヒドロキシ酸、β−ヒドロキシ酸、キレート化剤、(C1〜C4)アルキルカルボン酸、(C6〜C12)アリールカルボン酸、(C6〜C12)アラルキルカルボン酸、(C6〜C12)アルカリールカルボン酸、フェノール系化合物、(C1〜C10)アルキルアルコール、エーテルグリコール、またはこれらの組み合わせを含む有効量のエンハンサー成分と、
前記抗菌性成分とは区別される界面活性剤成分とを含む前記方法。
【請求項6】
被験者の内部腔部において微生物により引き起こされる感染症の発症の遅延方法または感染症の予防方法であって、前記方法が、前記内部腔部に通じる開口部の内部表面の少なくとも一部分を抗菌性組成物と接触させるステップと、続いて、前記開口部内に器具を少なくとも部分的に挿入するステップとを含み、前記抗菌性組成物が、
消毒薬、抗生物質、またはこれらの組み合わせを含む有効量の抗菌性成分と、
水以外の親水性ビヒクルと、
前記抗菌性成分とは区別される界面活性剤成分とを含む前記方法。
【請求項7】
被験者の内部腔部において微生物により引き起こされる感染症の発症の遅延方法または感染症の予防方法であって、前記方法が、前記内部腔部に通じる開口部の内部表面の少なくとも一部分を抗菌性組成物と接触させるステップと、続いて、前記開口部内に器具を少なくとも部分的に挿入するステップとを含み、前記抗菌性組成物が、
消毒薬、抗生物質、またはこれらの組み合わせを含む有効量の抗菌性成分と、
前記抗菌性成分とは区別される界面活性剤成分とを含み、
前記組成物が23℃で少なくとも1,000cpsの粘度を有し、
ただし、前記内部腔部が鼻流路または膣を含む場合、抗菌性成分はヨウ素を含まない前記方法。
【請求項8】
被験者の内部腔部において微生物により引き起こされる感染症の発症の遅延方法または感染症の予防方法であって、前記方法が、前記内部腔部に通じる開口部の内部表面の少なくとも一部分を抗菌性組成物と接触させるステップと、続いて、前記開口部内に器具を少なくとも部分的に挿入するステップとを含み、前記抗菌性組成物が、
消毒薬、抗生物質、またはこれらの組み合わせを含む有効量の抗菌性成分と、
親水性成分と、
疎水性成分とを含み、
前記疎水性成分または前記親水性成分が、重量で、前記組成物の最大の部分を構成する前記方法。
【請求項9】
前記抗菌性成分が消毒薬を含む、請求項1〜8のいずれか1項に記載の方法。
【請求項10】
前記消毒薬が、抗菌性脂質、フェノール系消毒薬、カチオン性消毒薬、ヨウ素および/またはヨードフォール、過酸化物消毒薬、抗菌性天然油、またはこれらの組み合わせを含む、請求項1〜9のいずれか1項に記載の方法。
【請求項11】
前記抗菌性成分が抗菌性脂質を含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記抗菌性脂質が、(C6〜C14)アルキルカルボン酸、(C8〜C22)モノ−またはポリ−不飽和カルボン酸、ヒドロキシルカルボン酸と前述の脂肪酸の1つとから形成される脂肪酸エステル、およびこれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記抗菌性脂質が、(C2〜C8)ヒドロキシカルボン酸の(C8〜C12)脂肪酸エステル、(C2〜C8)ヒドロキシカルボン酸の(C8〜C22)モノ−またはポリ−不飽和脂肪酸エステル、およびこれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記抗菌性脂質が、多価アルコールの(C7〜C14)飽和脂肪酸エステル、多価アルコールの(C8〜C22)不飽和脂肪酸エステル、多価アルコールの(C7〜C14)飽和脂肪エーテル、多価アルコールの(C8〜C22)不飽和脂肪エーテル、(C2〜C8)ヒドロキシカルボン酸の(C7〜C14)脂肪アルコールエステル、(C2〜C8)ヒドロキシカルボン酸の(C8〜C22)モノ−またはポリ−不飽和脂肪アルコールエステル、遊離ヒドロキシル基を有する前述のもののいずれかのアルコキシル化誘導体、およびこれらの組み合わせからなる群から選択され、ここで、前記アルコキシル化誘導体が、多価アルコールまたはヒドロキシカルボン酸1モル当たり5モル未満のアルコキシドを有し、ただし、スクロース以外の多価アルコールについては、前記エステルはモノエステルを含むと共に前記エーテルはモノエーテルを含み、ならびにスクロースについては、前記エステルはモノエステル、ジエステル、またはこれらの組み合わせを含むと共に前記エーテルはモノエーテルを含む、請求項11に記載の方法。
【請求項15】
前記抗菌性脂質が、多価アルコールの(C8〜C12)飽和脂肪酸エステル、多価アルコールの(C12〜C22)不飽和脂肪酸エステル、多価アルコールの(C8〜C12)飽和脂肪エーテル、多価アルコールの(C12〜C22)不飽和脂肪エーテル、前述のもののいずれかのアルコキシル化誘導体、およびこれらの組み合わせからなる群から選択され、ここで、前記アルコキシル化誘導体は多価アルコール1モル当たり5モル未満のアルコキシドを有し、ただし、スクロース以外の多価アルコールについては、前記エステルはモノエステルを含むと共に前記エーテルはモノエーテルを含み、ならびにスクロースについては、前記エステルはモノエステル、ジエステル、またはこれらの組み合わせを含むと共に前記エーテルはモノエーテルを含む、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記抗菌性成分がフェノール系消毒薬を含む、請求項10に記載の方法。
【請求項17】
前記フェノール系消毒薬が、ジフェニルエーテル、フェノール、ビスフェノール、レゾルシノール、アニリド、およびこれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記フェノール系消毒薬がトリクロサンを含む、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記抗菌性成分がカチオン性消毒薬を含む、請求項10に記載の方法。
【請求項20】
前記カチオン性消毒薬が、ビグアニド、ビスビグアニド、高分子第4級アンモニウム化合物、銀およびその錯体、小分子第4級アンモニウム化合物、およびこれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記抗菌性成分が、ヨウ素および/またはヨードフォールを含む、請求項10に記載の方法。
【請求項22】
前記ヨードフォールがポビドンヨードである、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記抗菌性成分が過酸化物消毒薬を含む、請求項10に記載の方法。
【請求項24】
前記抗菌性成分が抗菌性天然油を含む、請求項10に記載の方法。
【請求項25】
前記抗菌性組成物が油中水型エマルジョンを含む、請求項1〜24のいずれか1項に記載の方法。
【請求項26】
前記界面活性剤成分の総濃度対前記抗菌性成分の総濃度が、重量ベースで、5:1〜1:100の範囲内である、請求項1〜3、5〜7、ならびに請求項1〜3および5〜7に従属の請求項9〜25のいずれか1項に記載の方法。
【請求項27】
前記界面活性剤成分が、スルホネート界面活性剤、硫酸塩界面活性剤、ホスホン酸塩界面活性剤、リン酸塩界面活性剤、ポロキサマー界面活性剤、カチオン性界面活性剤、またはこれらの混合物を含む、請求項1〜3、5〜7、ならびに請求項1〜3および5〜7に従属の請求項9〜26のいずれか1項に記載の方法。
【請求項28】
前記界面活性剤成分が、少なくとも0.5wt%の量で存在する、請求項1〜3、5〜7、ならびに請求項1〜3および5〜7に従属の請求項9〜27のいずれか1項に記載の方法。
【請求項29】
前記第2の活性剤が、局所麻酔薬、鎮痛薬、抗炎症剤、解熱薬、またはこれらの組み合わせを含む、請求項3に記載の方法。
【請求項30】
前記エンハンサー成分がα−ヒドロキシ酸および/またはキレート化剤を含む、請求項4または5に記載の方法。
【請求項31】
前記抗菌性成分の総濃度に比した前記エンハンサー成分の総濃度が、重量ベースで、10:1〜1:300の範囲内である、請求項4または5に記載の方法。
【請求項32】
前記ビヒクルが分散性親水性成分を含む、請求項2または6に記載の方法。
【請求項33】
前記抗菌性組成物の粘度が、23℃で少なくとも50,000cpsである、請求項7に記載の方法。
【請求項34】
前記親水性成分が、少なくとも4重量%の量で存在する、請求項8に記載の方法。
【請求項35】
前記親水性成分が、グリコール、低級アルコールエーテル、短鎖エステル、またはこれらの組み合わせを含み、ここで、前記親水性成分が、23℃で、少なくとも20wt%の量で水溶性である、請求項6、8、または34に記載の方法。
【請求項36】
前記疎水性成分が、水に23℃で5wt%未満の溶解度を有する、請求項8に記載の方法。
【請求項37】
前記抗菌性組成物が、抗菌効力テストによって評価したときに、テスト細菌において、10分間に、少なくとも4対数減少を達成する、請求項1〜36のいずれか1項に記載の方法。
【請求項38】
前記内部腔部が、膀胱、腹腔、腹膜腔、気管、肺、上部洞、または胃を含む、請求項1〜37のいずれか1項に記載の方法。
【請求項39】
前記内部腔部が膀胱である、請求項38に記載の方法。
【請求項40】
前記内部表面への前記開口部は、尿道、子宮頚部開口部、鼻流路、口腔、または外科的切開/穿刺部位の前記内部表面の少なくとも一部分を含む、請求項1〜39のいずれか1項に記載の方法。
【請求項41】
前記内部表面への前記開口部は、尿道の前記内部表面の少なくとも一部分を含む、請求項40に記載の方法。
【請求項42】
前記器具が、経鼻胃チューブ、気管切開チューブ、尿管カテーテル、腹膜透析チューブ、呼吸チューブ、気管内チューブ、および手術用器具からなる群から選択される、請求項1〜41のいずれか1項に記載の方法。
【請求項43】
前記感染症が尿路感染症である、請求項1〜42のいずれか1項に記載の方法。
【請求項44】
前記尿路感染症が膀胱の感染症である、請求項43に記載の方法。
【請求項45】
前記微生物が細菌を含み、および前記抗菌性組成物が、1種以上の細菌を殺傷する有効量で用いられる、請求項1〜44のいずれか1項に記載の方法。
【請求項46】
前記細菌が、ブドウ球菌属(Staphylococcus spp.)、連鎖球菌属(Streptococcus ssp.)、大腸菌属(Escherichia spp.)、腸球菌属(Enterococcus spp.)、シュードモナス属(Pseudamonas spp.)、またはこれらの組み合わせを含む、請求項45に記載の方法。
【請求項47】
前記微生物が、1種以上の真菌を含み、および前記抗菌性組成物が1種以上の真菌を殺傷する有効量で用いられる、請求項1〜46のいずれか1項に記載の方法。
【請求項48】
前記開口部の前記外部表面の少なくとも一部分を、同一のまたは異なる抗菌性組成物と接触させるステップをさらに含む、請求項1〜47のいずれか1項に記載の方法。
【請求項49】
被験者の尿道の少なくとも一部分において微生物を殺傷する方法または不活性化する方法であって、前記方法が、前記尿道の前記内部表面の少なくとも一部分を抗菌性組成物と接触させるステップと、続いて、前記尿道内に器具を少なくとも部分的に挿入するステップとを含み、前記抗菌性組成物が、
抗菌性脂質成分、フェノール系消毒薬、カチオン性消毒薬、ヨウ素および/またはヨードフォール、過酸化物消毒薬、抗菌性天然油、またはこれらの組み合わせを含む有効量の抗菌性成分と、
前記抗菌性成分とは区別される界面活性剤成分とを含み、ここで、前記界面活性剤成分が少なくとも0.5wt%の量で存在しおよび/または前記界面活性剤成分が、アニオン性界面活性剤、両性イオン性界面活性剤、ポロキサマー界面活性剤、アミンオキシド界面活性剤、またはこれらの組み合わせを含む前記方法。
【請求項50】
被験者の尿道の少なくとも一部分において微生物を殺傷する方法または不活性化する方法であって、前記方法が、前記尿道の前記内部表面の少なくとも一部分を抗菌性組成物と接触させるステップと、続いて、前記尿道内に器具を少なくとも部分的に挿入するステップとを含み、前記抗菌性組成物が、
抗菌性脂質成分、フェノール系消毒薬、カチオン性消毒薬、ヨウ素および/またはヨードフォール、過酸化物消毒薬およびこれらの組み合わせ、抗菌性天然油、またはこれらの組み合わせを含む有効量の抗菌性成分と、
前記抗菌性成分とは区別される界面活性剤成分と、
1wt%未満の水を含むビヒクルとを含む前記方法。
【請求項51】
被験者の尿道の少なくとも一部分において微生物を殺傷する方法または不活性化する方法であって、前記方法が、前記尿道の前記内部表面の少なくとも一部分を抗菌性組成物と接触させるステップと、続いて、前記尿道内に器具を少なくとも部分的に挿入するステップとを含み、前記抗菌性組成物が、
抗菌性脂質成分、フェノール系消毒薬、カチオン性消毒薬、ヨウ素および/またはヨードフォール、過酸化物消毒薬、抗菌性天然油、またはこれらの組み合わせ、前記抗菌性成分とは区別される第2の活性剤を含む有効量の抗菌性成分と、
前記抗菌性成分とは区別される界面活性剤成分とを含む前記方法。
【請求項52】
被験者の尿道の少なくとも一部分において微生物を殺傷する方法または不活性化する方法であって、前記方法が、前記尿道の前記内部表面の少なくとも一部分を抗菌性組成物と接触させるステップと、続いて、前記尿道内に器具を少なくとも部分的に挿入するステップとを含み、前記抗菌性組成物が、
抗菌性脂質成分、フェノール系消毒薬、カチオン性消毒薬、ヨウ素および/またはヨードフォール、過酸化物消毒薬を含む有効量の抗菌性成分と、
α−ヒドロキシ酸、β−ヒドロキシ酸、キレート化剤、(C1〜C4)アルキルカルボン酸、(C6〜C12)アリールカルボン酸、(C6〜C12)アラルキルカルボン酸、(C6〜C12)アルカリールカルボン酸、フェノール系化合物、(C1〜C10)アルキルアルコール、エーテルグリコール、またはこれらの組み合わせを含む少なくとも0.10wt%のエンハンサー成分とを含む前記方法。
【請求項53】
被験者の尿道の少なくとも一部分において微生物を殺傷する方法または不活性化する方法であって、前記方法が、前記尿道の前記内部表面の少なくとも一部分を抗菌性組成物と接触させるステップと、続いて、前記尿道内に器具を少なくとも部分的に挿入するステップとを含み、前記抗菌性組成物が、
抗菌性脂質成分、フェノール系消毒薬、カチオン性消毒薬、ヨウ素および/またはヨードフォール、過酸化物消毒薬、抗菌性天然油、またはこれらの組み合わせを含む有効量の抗菌性成分と;
α−ヒドロキシ酸、β−ヒドロキシ酸、キレート化剤、(C1〜C4)アルキルカルボン酸、(C6〜C12)アリールカルボン酸、(C6〜C12)アラルキルカルボン酸、(C6〜C12)アルカリールカルボン酸、フェノール系化合物、(C1〜C10)アルキルアルコール、エーテルグリコール、またはこれらの組み合わせを含む有効量のエンハンサー成分と、
前記抗菌性成分とは区別される界面活性剤成分とを含む前記方法。
【請求項54】
被験者の尿道の少なくとも一部分において微生物を殺傷する方法または不活性化する方法であって、前記方法が、前記尿道の前記内部表面の少なくとも一部分を抗菌性組成物と接触させるステップと、続いて、前記尿道内に器具を少なくとも部分的に挿入するステップとを含み、前記抗菌性組成物が、
抗菌性脂質成分、フェノール系消毒薬、カチオン性消毒薬、ヨウ素および/またはヨードフォール、過酸化物消毒薬、およびこれらの組み合わせ、抗菌性天然油、またはこれらの組み合わせを含む有効量の抗菌性成分と、親水性ビヒクルと、
前記抗菌性成分とは区別される界面活性剤成分とを含む前記方法。
【請求項55】
被験者の尿道の少なくとも一部分において微生物を殺傷する方法または不活性化する方法であって、前記方法が、前記尿道の前記内部表面の少なくとも一部分を抗菌性組成物と接触させるステップと、続いて、前記尿道内に器具を少なくとも部分的に挿入するステップとを含み、前記抗菌性組成物が、
抗菌性脂質成分、フェノール系消毒薬、カチオン性消毒薬、ヨウ素および/またはヨードフォール、過酸化物消毒薬、抗菌性天然油、またはこれらの組み合わせを含む有効量の抗菌性成分と、
前記抗菌性成分とは区別される界面活性剤成分とを含み、
前記組成物が、少なくとも1,000cpsの粘度を有する前記方法。
【請求項56】
被験者の尿道の少なくとも一部分において微生物を殺傷する方法または不活性化する方法であって、前記方法が、前記尿道の前記内部表面の少なくとも一部分を抗菌性組成物と接触させるステップと、続いて、前記尿道内に器具を少なくとも部分的に挿入するステップとを含み、前記抗菌性組成物が、
抗菌性脂質成分、フェノール系消毒薬、カチオン性消毒薬、ヨウ素および/またはヨードフォール、過酸化物消毒薬、抗菌性天然油、またはこれらの組み合わせを含む有効量の抗菌性成分と、
親水性成分と、
疎水性成分とを含み、
前記疎水性成分または前記親水性成分が、重量で、前記組成物の最大の部分を構成する前記方法。
【請求項57】
残存抗菌効力が、前記抗菌性組成物が適用された前記表面に提供される、請求項1〜56のいずれか1項に記載の方法。
【請求項58】
前記器具が、前記挿入するステップの前に、同一のまたは異なる抗菌性組成物で処置される、請求項1〜57のいずれか1項に記載の方法。
【請求項59】
前記器具が、長時間抗菌活性を提供する、請求項58に記載の方法。
【請求項60】
前記組成物のpHが7未満である、請求項1〜59のいずれか1項に記載の方法。
【請求項61】
前記開口部の周囲の外部組織が、前記挿入するステップの前に、同一のまたは異なる抗菌性組成物で処置される、請求項1〜59のいずれか1項に記載の方法。

【公表番号】特表2008−533051(P2008−533051A)
【公表日】平成20年8月21日(2008.8.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−501053(P2008−501053)
【出願日】平成18年3月10日(2006.3.10)
【国際出願番号】PCT/US2006/009009
【国際公開番号】WO2006/099359
【国際公開日】平成18年9月21日(2006.9.21)
【出願人】(599056437)スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー (1,802)
【Fターム(参考)】