説明

情報処理システム、登録ユーザ管理方法および登録ユーザ管理プログラム

【課題】 複数の情報処理装置各々で使用可能に登録されたユーザを容易に管理する。
【解決手段】 画像処理システムは、ネットワークに接続された複数のMFPを含んでおり、複数のMFPそれぞれは、ユーザ識別情報を含む登録ユーザ情報と、登録ユーザ情報とそれが記憶されているMFPを識別するための装置識別情報とを関連付けたユーザデータとを記憶しており、ユーザ識別情報の入力を受け付けると(S21)、受け付けられたユーザ識別情報を含むユーザデータが記憶されている場合、該ユーザデータにより受け付けられたユーザ識別情報に関連付けられた装置識別情報で特定されるMFPに、受け付けられたユーザ識別情報を含む登録ユーザ情報の送信を要求し(S91)、送信要求に応じて受信された登録ユーザ情報を記憶する(S28)と、を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は情報処理システム、登録ユーザ管理方法および登録ユーザ管理プログラムに関し、特にネットワークに接続された複数の情報処理装置を複数のユーザが利用する情報処理システム、その情報処理システムで実行される登録ユーザ管理方法および登録ユーザ管理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、スキャナ、プリンタ、ファクシミリなどの情報処理装置をネットワークに接続して使用する形態が一般的となっている。特開平10−187379号公報には、コンピュータ等のデータ供給源と複写機とをネットワークを介して接続してなるシステムにおいて、データ供給源側の画像記憶部にパーソナルボックスを登録する機能を設けたシステムが記載されている。このシステムでは、ユーザは、パーソナルボックスに生成した画像情報を格納しておき、複写機側から任意の時間にこの画像情報を指定して、複写機に送信させて、印刷を実行することができる。
【0003】
しかしながら、特開平10−187379号公報に記載のシステムでは、データ供給源側の画像記憶部にパーソナルボックスを登録しておく必要があり、パーソナルボックスを他のコンピュータに移す場合等に、既存のパーソナルボックスを削除して、新たにパーソナルボックスを登録しなければならない。このため、操作が複雑になるといった問題があった。
【特許文献1】特開平10−187379号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この発明は上述した問題点を解決するためになされたもので、複数の情報処理装置各々で使用可能に登録されたユーザを容易に管理することが可能な情報処理システムを提供することを目的とする。
【0005】
この発明の他の目的は、複数の情報処理装置各々で使用可能に登録されたユーザを容易に管理することが可能な登録ユーザ管理方法を提供することを目的とする。
【0006】
この発明のさらに他の目的は、複数の情報処理装置各々で使用可能に登録されたユーザを容易に管理することが可能な登録ユーザ管理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した目的を達成するためにこの発明のある局面によれば、情報処理システムは、それぞれがネットワークに接続された複数の情報処理装置を含む情報処理システムであって、複数の情報処理装置それぞれは、ユーザを識別するためのユーザ識別情報を少なくとも含む登録ユーザ情報を記憶する登録ユーザ情報記憶手段と、ユーザ識別情報の入力を受け付けるユーザ識別情報受付手段と、ユーザ識別情報受付手段により受け付けられたユーザ識別情報を少なくとも含む登録ユーザ情報を登録ユーザ情報記憶手段に記憶してユーザ識別情報を登録する登録手段と、ユーザ識別情報と、該ユーザ識別情報を含む登録ユーザ情報が記憶されている情報処理装置を識別するための装置識別情報とを関連付けたユーザデータを記憶するユーザデータ記憶手段とを備え、登録手段は、ユーザデータ記憶手段に受け付けられたユーザ識別情報を含むユーザデータが記憶されている場合、該ユーザデータにより受け付けられたユーザ識別情報に関連付けられた装置識別情報で特定される情報処理装置に、受け付けられたユーザ識別情報を含む登録ユーザ情報の送信を要求する送信要求手段と、送信要求手段による送信要求に応じて受信された登録ユーザ情報を登録ユーザ情報記憶手段に記憶する更新手段と、を含む。
【0008】
この局面に従えば、受け付けられたユーザ識別情報を含むユーザデータが記憶されている場合、該ユーザデータにより受け付けられたユーザ識別情報に関連付けられた装置識別情報で特定される情報処理装置に、受け付けられたユーザ識別情報を含む登録ユーザ情報の送信を要求し、送信要求に応じて受信された登録ユーザ情報が記憶される。このため、ユーザ識別情報を入力する簡単な操作で、登録ユーザ情報を記憶する情報処理装置からその登録ユーザ情報を受信して、記憶させることができる。その結果、複数の情報処理装置各々で使用可能に登録されたユーザを容易に管理することが可能な情報処理システムを提供することができる。
【0009】
好ましくは、登録手段は、ユーザデータ記憶手段に受け付けられたユーザ識別情報を含むユーザデータが記憶されている場合、該ユーザデータに含まれる装置識別情報で特定される情報処理装置に、受け付けられたユーザ識別情報を含む登録ユーザ情報の削除を指示する削除指示手段をさらに含む。
【0010】
好ましくは、登録手段は、削除指示手段による削除指示の許可を受け付ける削除許可受付手段をさらに含み、削除指示手段は、削除許可受付手段により削除の許可が受け付けられることを条件に、登録ユーザ情報の削除を指示する。
【0011】
好ましくは、複数の情報処理装置それぞれは、ユーザ識別情報受付手段によりユーザ識別情報が受け付けられることに応じて、該受け付けられたユーザ識別情報を含むユーザデータをユーザデータ記憶手段から抽出する抽出手段と、抽出されたユーザデータが登録ユーザ情報を削除する予定の削除情報を含む場合には、警告を出力する警告出力手段をさらに備える。
【0012】
好ましくは、複数の情報処理装置それぞれは、ユーザ識別情報受付手段によりユーザ識別情報が受け付けられることを条件に、該ユーザ識別情報のユーザによる操作に基づく処理を実行し、警告出力手段により警告が出力される場合には、受け付けられたユーザ識別情報のユーザによる操作に基づく処理の実行を禁止する禁止手段をさらに備える。
【0013】
好ましくは、禁止手段は、課金に基づく所定の処理の実行を禁止する。
【0014】
好ましくは、複数の情報処理装置それぞれは、警告手段により警告が出力された警告回数をユーザ識別情報受付手段により受け付けられたユーザ識別情報ごとに記憶する警告回数記憶手段と、警告回数に基づいて、複数の情報処理装置のうちから削除情報が関連付けられたユーザ識別情報を含む登録ユーザ情報を登録するための情報処理装置を決定する決定手段と、をさらに含む。
【0015】
この発明の他の局面によれば、登録ユーザ管理方法は、それぞれがネットワークに接続された複数の情報処理装置を含む情報処理システムで実行される登録ユーザ管理方法であって、複数の情報処理装置のそれぞれは、ユーザを識別するためのユーザ識別情報を少なくとも含む登録ユーザ情報を記憶する登録ユーザ情報記憶手段と、ユーザ識別情報と、該ユーザ識別情報を含む登録ユーザ情報が記憶されている情報処理装置を識別するための装置識別情報とを関連付けたユーザデータを記憶するユーザデータ記憶手段とを備えており、ユーザ識別情報の入力を受け付けるステップと、ユーザデータ記憶手段に受け付けられたユーザ識別情報を含むユーザデータが記憶されている場合、該ユーザデータにより受け付けられたユーザ識別情報に関連付けられた装置識別情報で特定される情報処理装置に、受け付けられたユーザ識別情報を含む登録ユーザ情報の送信を要求するステップと、送信要求に応じて受信された登録ユーザ情報を登録ユーザ情報記憶手段に記憶するステップと、を含む。
【0016】
この局面に従えば、複数の情報処理装置各々で使用可能に登録されたユーザを容易に管理することが可能な登録ユーザ管理方法を提供することができる。
【0017】
この発明のさらに他の局面によれば、登録ユーザ管理プログラムは、それぞれがネットワークに接続された複数の情報処理装置各々で実行される登録ユーザ管理プログラムであって、複数の情報処理装置のそれぞれは、ユーザを識別するためのユーザ識別情報を少なくとも含む登録ユーザ情報を記憶する登録ユーザ情報記憶手段と、ユーザ識別情報と、該ユーザ識別情報を含む登録ユーザ情報が記憶されている情報処理装置を識別するための装置識別情報とを関連付けたユーザデータを記憶するユーザデータ記憶手段とを備えており、ユーザ識別情報の入力を受け付けるステップと、ユーザデータ記憶手段に受け付けられたユーザ識別情報を含むユーザデータが記憶されている場合、該ユーザデータにより受け付けられたユーザ識別情報に関連付けられた装置識別情報で特定される情報処理装置に、受け付けられたユーザ識別情報を含む登録ユーザ情報の送信を要求するステップと、送信要求に応じて受信された登録ユーザ情報を登録ユーザ情報記憶手段に記憶するステップと、を実行させる。
【0018】
この局面に従えば、複数の情報処理装置各々で使用可能に登録されたユーザを容易に管理することが可能な登録ユーザ管理プログラムを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。以下の説明では同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがってそれらについての詳細な説明は繰返さない。
【0020】
<第1の実施の形態>
図1は、本発明の第1の実施の形態における画像処理システムの全体概要を示す図である。図1を参照して、画像処理システム1は、ネットワーク2にそれぞれ接続された複合機(以下、「MFP」という)100,100A,100B,100Cを含む。MFP100,100A,100B,100Cは、その構成および機能は同じなので、ここでは特に言及しない限りMFP100を例に説明する。
【0021】
MFP(Multi Function Peripheral)100は、原稿を読取るためのスキャナ、画像データに基づいて紙などの記録媒体に画像を形成するための画像形成部、ファクシミリを含み、画像読取機能、複写機能、ファクシミリ送受信機能を備えている。なお、本実施の形態においてはMFP100を例に説明するが、MFP100に代えて、たとえば、スキャナ、プリンタ、ファクシミリ、パーソナルコンピュータ等であってもよい。
【0022】
ネットワーク2は、ローカルエリアネットワーク(LAN)であり、接続形態は有線または無線を問わない。またネットワーク2は、LANに限らず、ワイドエリアネットワーク(WAN)、インターネット等であってもよい。
【0023】
図2は、本実施の形態におけるMFP100のハード構成の一例を示すブロック図である。図2を参照して、MFP100は、それぞれがバス120に接続された中央演算装置(CPU)101と、CPU101が実行するためのプログラムなどを記録したROM(Read Only Memory)103と、実行されるプログラムをロードするための、およびプログラム実行中のデータを記憶するためのRAM(Random Access Memory)105と、データを不揮発的に記憶するためのハードディスクドライブ(HDD)107と、フラッシュROM108が装着されるカードインターフェース(I/F)109と、MFP100をネットワーク2に接続するための通信I/F111と、スキャナ113と、画像形成部115と、ファクシミリ(FAX)117と、ユーザとのインターフェイスとなる操作部119とを含む。
【0024】
CPU101は、カードI/F109に装着されたフラッシュROM108に記憶されたユーザ登録プログラムをRAM105にロードして実行する。なお、CPU101で実行するプログラムは、フラッシュROM108に記憶されたユーザ登録プログラムに限られず、CPU101に別に接続されたEEPROM(Electrically Erasable/Programable Read Only Memory)に記憶されたプログラムをRAM105にロードして実行するようにしてもよい。EEPROMを用いれば、ユーザ登録プログラムを書き換えるまたは追加して書き込みすることが可能となる。このため、ネットワーク2に接続された他のコンピュータが、MFP100のEEPROMに記憶されたユーザ登録プログラムを書換える、または、新たなユーザ登録プログラムを追加して書き込むようにしてもよい。さらに、MFP100が、ネットワーク2に接続された他のコンピュータからユーザ登録プログラムをダウンロードして、そのユーザ登録プログラムをEEPROMに記憶するようにしてもよい。
【0025】
また、これらのプログラムはフラッシュROM108から読み出されて実行される例に限らず、ROM103に記憶されるプログラムが読み出されても構わないし、CPU101にEEPROMを接続し、フラッシュROM108から読み出されたプログラムをEEPROMに記憶し、そのプログラムを読み出して実行する態様であっても構わない。また、フラッシュROMに記憶されたユーザ登録プログラムを一旦HDD107に保存することにより、HDD107からRAM105にプログラムをロードして実行するようにしてもよい。
【0026】
ここでいうプログラムは、CPU101により直接実行可能なプログラムだけでなく、ソースプログラム形式のプログラム、圧縮処理されたプログラム、暗号化されたプログラム等を含む。
【0027】
画像形成部115は、レーザプリンタ、または、インクジェットプリンタ等であり、紙などの記録媒体に画像データを可視化する。スキャナ113は、CCD(Charge Coupled Device)等の光電変換素子を含み、原稿を光学的に読取って画像データとしての電子データを出力する。FAX117は、画像データをファクシミリ規格に従って公衆交換電話網(PSTN)を介して送受信する。
【0028】
操作部119は、入力部119Aと表示部119Bとを含む。入力部119Aは、MFP100のユーザによる操作の入力を受付けるためのタッチパネル、キーボードまたはマウス等の入力装置である。表示部119Bは、液晶表示装置または有機EL(Electro−Luminescence)ディスプレイパネルである。入力部119Aに透明な部材からなるタッチパネルを用いる場合には、表示部119B上にタッチパネルを重ねて設置することで、表示部119Bに表示されたボタンの指示を検出することができる。これにより、種々の操作の入力を受け付けることが可能となる。
【0029】
通信I/F111は、MFP100をネットワーク2と接続するための通信インターフェイスである。これにより、MFP100は、他のMFP100A,100B,100Cとの間で通信することが可能となる。MFP100は、他のMFP100A,100B,100Cと、ネットワーク2を介して接続されるが、シリアルインターフェイスまたはパラレルインターフェイスを用いて直接接続されてもよい。通信I/F111は、MFP100が他のMFP100A,100B,100Cと接続される形態に応じたインターフェイスが用いられる。
【0030】
MFP100へのデータの入力は、(1)スキャナ113で原稿を読み取って、画像データが入力される場合、(2)通信I/Fを介してネットワーク2に接続された他のコンピュータ、または他のMFP100A,100B,100Cから画像データを受信する場合、(3)フラッシュROM108に記憶された画像データをカードI/Fを介して読み出す場合、(4)FAX117で、ファクシミリデータを受信する場合である。
【0031】
MFP100からのデータの出力は、(1)画像形成部115により紙などの記録媒体に可視化する場合、(2)通信I/F111を介してネットワークに接続された他のコンピュータ、または他のMFP100A,100B,100Cに送信する場合、(3)フラッシュROM108に記憶する場合、(4)FAX117によりファクシミリデータとして出力する場合、(5)表示部119Bに表示する場合がある。
【0032】
なお、ユーザ登録プログラムを記憶する記録媒体としては、フラッシュROM108に限られず、フレキシブルディスク、カセットテープ、光ディスク(MO(Magnetic Optical Disc/MD(Mini Disc)/DVD(Digital Versatile Disc))、ICカード(メモリカードを含む)、光カード、マスクROM、EPROM、EEPROMなどの半導体メモリ等の媒体でもよい。
【0033】
本実施の形態における画像処理システム1においては、MFP100、100A,100B,100C各々は、それを主に使用するユーザが固定される。このため、MFP100、100A,100B,100Cそれぞれは、主に使用するユーザを登録するために登録ユーザ情報を記憶している。登録ユーザ情報については後述するが、少なくともユーザを識別するためのユーザ識別情報を含む。ユーザ識別情報は、ユーザの名前を用いてもよい。ここでは、ユーザを基準にして、MFP100、100A,100B,100Cのうちでそのユーザの登録ユーザ情報が記憶されたものを「ホーム端末」という。たとえば、ユーザ「デービッド」の登録ユーザ情報が、MFP100に記憶されていれば、ユーザ「デービッド」のホーム端末はMFP100である。なお、MFP100、100A,100B,100C各々に、登録ユーザ情報を記憶させるのは、主に使用するユーザを定めるものであって、登録ユーザ情報が記憶されていないユーザの使用を禁止するものではない。
【0034】
ここで、MFP100A,100B,100Cがネットワーク2に既に接続されている状態で、MFP100をネットワークに新たに接続する場合を想定する。MFP100には、MFP100を識別するための装置識別情報と、上述した登録ユーザ情報とが設定される必要がある。そして、MFP100に、装置識別情報と登録ユーザ情報とが設定されると、MFP100により装置識別情報と登録ユーザ情報とが他のMFP100A,100B,100Cに送信される。これにより、MFP100,100A,100B,100Cにおいて、画像処理システム1が形成される。
【0035】
図3(A)は、初期設定処理の流れの一例を示すフローチャートである。初期設定処理は、MFP100をネットワークに新たに接続する際にMFP100で実行される処理である。図3(B)は、接続処理の流れの一例を示すフローチャートである。接続処理は、MFP100をネットワークに新たに接続する際に、MFP100A,100B,100Cそれぞれで実行される処理である。初期設定処理および接続処理は、フラッシュROM108に記憶された初期設定プログラムおよび接続処理が、MFP100,100A,100B,100CのRAM105にロードされてCPU101が実行することにより実現される。初期設定プログラムおよび接続プログラムは、ユーザ登録プログラムの一部である。
【0036】
図3(A)を参照して、MFP100は、端末情報が登録される(ステップS01)。表示部119Bに表示された端末登録画面にしたがって、ユーザが操作部119に端末情報を入力することにより、端末情報がMFP100により受け付けられて登録される。端末情報は、MFP100を識別するための装置識別情報を少なくとも含む。装置識別情報は、MFP100に割り当てられたネットワーク2における位置情報が好ましく、ここではIP(Internet Protocol)アドレスとしている。端末情報は、MFP100が載置される場所を示す情報を含んでもよい。なお、ステップS01における端末情報の登録は通常は端末の管理者が行うのが好ましい。
【0037】
次に、MFP100にMFP100をホーム端末として使用するユーザを登録するためのユーザ登録処理を実行する(ステップS02)。ユーザ登録処理の詳細は後述するが、MFP100をホーム端末するユーザを登録するために、ユーザに対応する登録ユーザ情報の入力を受け付けて記憶する処理である。複数のユーザがMFP100をホーム端末とする場合には、複数のユーザそれぞれを登録するために、複数のユーザそれぞれの登録ユーザ情報が記憶される。登録ユーザ情報は、ユーザを識別するためのユーザ識別情報を少なくとも含む。ユーザ識別情報には、文字または記号からなるユーザID、ユーザの名前などユニークな情報であればよい。ここでは、ユーザ識別情報にユーザの名前を用いている。登録ユーザ情報は、ユーザ識別情報の他に、個人情報を含んでもよい。個人情報は、そのユーザに関連する情報であり、付随情報、アドレス帳、パネル設定情報、認証情報および履歴情報を含む。
【0038】
ユーザが端末情報を入力し、ユーザ登録処理が完了した時点で、ユーザが表示部119Bに表示された完了ボタンを入力部119Aに指示することにより、初期設定が完了したことがMFP100において検出される。なお、ステップS01における端末情報の登録と、ステップS02におけるユーザ登録処理とは、通常は端末の管理者が行う。
【0039】
そして初期設定が完了したか否かを判断する(ステップS03)。初期設定が完了した場合には処理をステップS04に進め、完了していない場合には処理をステップS01に戻す。ステップS04では、同一グループの端末に、初期設定された端末情報と登録ユーザ情報とを送信する。同一グループとは、画像処理システム1を構成する端末の集合をいう。ここでは、ネットワーク2に接続されているMFP100,100A,100B,100Cが同一グループとされる。このため、MFP100では、ネットワーク2にブロードキャストで問い合わせを送信して、その問い合わせに応じて同じグループのMFP100A,100B,100Cそれぞれが返信する端末のIPアドレスを受信する。このようにして同一グループを構成する端末のIPアドレスを取得する。また、グループ化することにより、ネットワーク2に接続されている複数の端末を異なるグループに分けることができる。たとえば、MFP100,100Aで1つのグループを構成し、MFP100B,100Cで別のグループを構成する。このグループ化は、ユーザが設定するものである。具体的には、上述したように、MFP100が、ネットワーク2に接続されているMFP100A,100B,100CそれぞれのIPアドレスを受信してMFP100A,100B,100Cを検出し、MFP100A,100B,100CのうちからMFP100と同じグループとなるものをユーザが指定することにより、グループに含める装置が特定される。
【0040】
MFP100は、同一グループとされたMFP100A,100B,100Cのうちから選ばれた1つの端末に、端末情報とユーザ識別情報とを送信する。ここでは、MFP100Aを選択し、MFP100からMFP100の端末情報とユーザ識別情報とをMFP100Aに送信する場合について説明する。
【0041】
ここで、図3(B)を参照して、MFP100Aは、MFP100が送信したMFP100の端末情報とユーザ識別情報とを受信する(ステップS11)。この受信に応じて、MFP100Aは、MFP100AのHDD107に記憶されているユーザ識別情報と端末情報とをMFP100に送信する(ステップS12)。次のステップS13では、ステップS11で受信したMFP100の端末情報とユーザ識別情報とからユーザデータを生成して、生成したユーザデータを、HDD107に既に記憶されているユーザデータに追加する。
【0042】
なお、MFP100がステップS04を実行して端末情報とユーザ識別情報とを送信するが、この送信は、MFP100Aに対するMFP100Aが記憶する端末情報とユーザ識別情報との送信の要求である。MFP100は、ステップS04において、端末情報とユーザ識別情報とを送信するのとは別に、MFP100Aに対してMFP100AがHDD107に記憶している端末情報とユーザ識別情報との送信を要求する信号を送信するようにしてもよい。この場合、MFP100Aでは、ステップS11で端末情報とユーザ識別情報との送信を要求する信号を受信し、それに応じてMFP100AがHDD107に記憶している端末情報とユーザ識別情報とをMFP100に送信する(ステップS12)。
【0043】
図3(A)に戻って、MFP100では、MFP100Aが送信したMFP100Aの端末情報とユーザ識別情報とを受信する(ステップS05)。そして、同一グループの端末であって、端末情報とユーザ識別情報を未だ送信していない端末が存在するか否かを判断する(ステップS06)。そのような端末が存在する場合には、その端末を選択して処理をステップS04に戻し、そうでなければ処理をステップS07に進める。ここでは、MFP100B,100Cに対して端末情報とユーザ識別情報とを未だ送信していないので、これらのうちいずれかを選択して処理をステップS04に戻す。したがって、MFP100は、同一グループの端末に対して、MFP100の端末情報とユーザ識別情報とを順に送信し(ステップS04)、その端末からその端末の端末情報とユーザ識別情報とを受信する(ステップS05)。なお、ここでは、同一グループの端末を順に選択して端末情報とユーザ識別情報とを送信するようにしたが、端末情報とユーザ識別情報とをブロードキャストで送信して、MFP100A,100B,100CそれぞれからMFP100A,100B,100C各々が記憶する端末情報とユーザ識別情報とを受信するようにしてもよい。
【0044】
ステップS07では、自装置の登録ユーザ情報をユーザデータ生成のために使用するか否かを判断する。この判断は、ユーザによる選択に基づくものであってもよいし、予め定めてあってもよい。自装置の登録ユーザ情報を使用すると判断した場合には処理をステップS08に進め、使用しないと判断した場合にはステップS08をスキップして処理をステップS09に進める。ステップS08では、MFP100に記憶されている登録ユーザ情報を読み出す。そして、ステップS09では、端末情報およびユーザ識別情報からユーザデータを生成する。ステップS08をスキップした場合には、MFP100A,100B,100Cから受信したユーザ識別情報と端末情報とからユーザデータをそれぞれ生成する。ステップS08を実行する場合には、MFP100A,100B,100Cから受信したユーザ識別情報およびMFP100が記憶する登録ユーザ情報に含まれるユーザ情報とMFP100,100A,100B,100Cの端末情報とからユーザデータをそれぞれ生成する。これにより、MFP100,100A,100B,100Cすべてにおいて同一のユーザデータが記憶される。ユーザデータは、端末情報と、ユーザ識別情報とを含む。
【0045】
ここで、MFP100がステップS07において自装置の登録ユーザ情報を使用すると判断した場合に生成するユーザデータを第1のユーザデータといい、MFP100がステップS07において自装置の登録ユーザ情報を使用しないと判断した場合に生成するユーザデータを第2のユーザデータという。以下、MFP100が第2のユーザデータを生成して記憶する場合を例に説明する。
【0046】
なお、ここではMFP100で実行される初期設定処理で、端末情報の登録処理と、登録ユーザ情報の入力処理とを実行するようにしたが、MFP100が既にネットワーク2に接続されており、ユーザを追加する場合にもこの初期設定処理と同様の処理が実行される。しかしながらその場合には、ステップS01の端末情報の登録処理は不要である。
【0047】
また、初期設定処理を、MFP100,100A,100B,100C各々をネットワーク2に接続する場合に実行するのに限らず、MFP100,100A,100B,100C各々に電源が投入された後に実行する、または、所定の時間間隔で実行するようにしてもよいし、新たにユーザを登録するユーザ登録処理が実行されるごとに実行するようにしてもよい。たとえば、MFP100に新たにユーザが登録された場合に、新たに登録されたユーザのユーザ識別情報を他のMFP100A,100B,100Cに送信して、他のMFP100A,100B,100Cに最新のユーザデータを記憶させるためである。この場合、MFP100は、図3(A)に示した初期設定処理のステップS01およびステップS03を実行することなく、ステップS02のユーザ登録処理を実行する。逆に、MFP100が、他のMFP100A,100B,100Cのいずれかに新たに登録されたユーザの登録ユーザ情報を取得して、MFP100において最新のユーザデータを記憶するためである。この場合、MFP100は、図3(A)に示した初期設定処理のステップS01〜ステップS03の処理を実行することなく、他のMFP100A,100B,100Cに対してユーザ識別情報の送信を要求する処理を実行する。このユーザ識別情報の送信要求は装置識別情報を少なくとも含む。この送信要求に応じて、他のMFP100A,100B,100C各々は、図3(B)に示した接続処理を実行し、ステップS11で、受信した送信要求に応じて、自身のHDD107に記憶されている登録ユーザ情報を、送信要求を送信してきたMFP100に送信する。これにより、他のMFP100A,100B,100CのHDD107に記憶された登録ユーザ情報が変更されたとしても、変更後の登録ユーザ情報からユーザデータが生成されてHDD107に記憶される。この場合、MFP100A,100B,100C各々は接続処理においてステップS13を実行する必要はない。
【0048】
図4は、登録ユーザ情報とユーザデータとを説明するための図である。図4(A)は、MFP100に記憶される登録ユーザ情報の一例を示す図であり、図4(B)は、MFP100Aに記憶される登録ユーザ情報の一例を示す図であり、図4(C)は、MFP100Bに記憶される登録ユーザ情報の一例を示す図であり、図4(D)は、MFP100Cに記憶される登録ユーザ情報の一例を示す図である。
【0049】
図4(A)〜図4(D)を参照して、登録ユーザ情報は、番号と、ユーザ識別情報と、個人情報と、削除フラグを含む。個人情報は、付随情報と、アドレス帳と、パネル設定情報と、認証情報と、履歴情報とを含む。付随情報は、ユーザに固有の情報であり、たとえば、ユーザが所属する部署名、そのユーザに割り当てられた電子メールアドレス、そのユーザの顔を撮影して得られる顔画像データなどである。アドレス帳は、そのユーザにより登録され、送信可能な相手先情報をまとめた情報であり、たとえば、送信先のユーザのユーザ識別情報、電子メールアドレス、ファクシミリ番号等を含む。パネル設定情報は、そのユーザが独自に画面の表示内容を設定した情報である。認証情報は、ログイン時のユーザの認証に用いられる情報であり、ここでは、パスワードを用いている。顔画像データを認証情報に用いることも可能である。認証情報は、生体認証が用いられる場合には、指紋、声紋、虹彩、静脈パターンなどが用いられる。履歴情報は、ユーザがMFP100,100A,100B,100C各々に処理の実行を指示した場合に生成されるデータであって、その指示の内容および処理結果を含む。指示の内容は、たとえば、電子メール送信処理の指示であれば、電子メール送信である旨と、送信先、送信内容を含む。削除フラグは、登録されているユーザの登録を解除する予定を示す。本実施の形態における画像処理システム1では、ユーザが登録されるホーム端末に変更が生じた場合、変更前のホーム端末から登録ユーザ情報を直ちに削除するのではなく、変更後のホーム端末に登録ユーザ情報が記録された後に削除するようにしている。このため、ユーザが変更後のホーム端末に登録されるまでの間、変更前のホーム端末は登録ユーザ情報を記憶するが、ホーム端末が変更される予定の登録ユーザ情報であることを示すために、登録ユーザ情報の削除フラグがONに設定される。削除フラグは、ホーム端末のユーザ、例えば、ホーム端末の管理者により、ONに設定される。
【0050】
図4(E)は、ユーザデータの一例を示す図である。このユーザデータは、図3(A)に示した初期設定処理がMFP100で実行され、図3(B)に示した接続処理がMFP100A,100B,100Cそれぞれで実行されることにより、MFP100,100A,100B,100C各々で生成されて記憶される。図4(E)を参照して、ユーザデータは、ユーザ識別情報と、個人情報と、そのユーザのホーム端末を識別するための装置識別情報と、削除フラグとを含む。
【0051】
このように、MFP100において初期設定処理が実行されると、同一グループのMFP100,100A,100B,100Cすべてにおいて、同一のユーザデータが生成されて記憶される。これにより、MFP100,100A,100B,100Cで構成される画像処理システム1が形成される。画像処理システム1が形成されると、ユーザデータに基づいてMFP100,100A,100B,100Cのいずれかをホーム端末とするユーザを特定することができるため、ユーザデータを用いて、ホーム端末以外の端末をユーザが操作する場合に、その端末にホーム端末に記録した個人情報を取り込むことができる。
【0052】
図5は、ユーザ登録処理の流れの一例を示すフローチャートである。ユーザ登録処理は、図3(A)のステップS02で実行される処理である。図5を参照して、MFP100は、登録するべきユーザに割り当てられたユーザ識別情報が入力されたか否かを判断する(ステップS21)。ユーザ識別情報が入力されるまで待機状態となり(ステップS21でNO)、ユーザ識別情報が入力されたならば処理をステップS22に進める。具体的には、MFP100は、表示部119Bにユーザ登録画面を表示して、ユーザがそれらの画面に従って入力部119Aを操作してユーザ識別情報を入力すると、ユーザ識別情報がMFP100により受け付けられる。ユーザ登録画面は、ユーザ識別情報と個人情報とを入力するための領域を含む。
【0053】
ステップS22では、MFP100に既に記憶されているユーザデータを検索して、ステップS21で入力されたユーザ識別情報を含むユーザデータを抽出する。そして、ステップS21で入力されたユーザ識別情報を含むユーザデータが抽出されたか否かを判断し(ステップS23)、そのようなユーザデータが抽出されたならば処理をステップS24に進め、抽出されなければ処置をステップS33に進める。MFP100に、ユーザデータが記憶されていない場合、MFP100が新規にネットワーク2に接続される場合なので、ユーザデータが抽出されない場合と同様に、処理をステップS33に進める。
【0054】
ステップS24では、MFP100が、ステップS21で入力されたユーザ識別情報のユーザのホーム端末か否かを判断する。具体的には、抽出されたユーザデータのホーム端末の項目が、MFP100に割り当てられたIPアドレス(装置識別情報)であるか否かを判断する。ホーム端末であれば処理をステップS37に進め、ホーム端末でなければ処理をステップS25に進める。ステップS37では、登録済みであることを示すメッセージを表示部119Bに表示して、処理を終了する。MFP100によってユーザ登録処理が実行される場合に、MFP100が、登録しようとするユーザのホーム端末であれば、MFP100のHDD107に既に登録ユーザ情報が記憶されているため、新たに登録ユーザ情報を記憶する必要がないからである。
【0055】
MFP100が、ステップS21で入力されたユーザ識別情報のユーザのホーム端末でなければ、他のMFP100A,100B,100Cのいずれかがホーム端末である。ステップS25では、ホーム端末を移動する指示が入力されたか否かを判断する。ホーム端末を移動する指示が入力されたならば処理をステップS26に進め、ホーム端末を移動しない指示が入力されたならば処理を終了する。具体的には、表示部119Bに、ホーム端末の移動を促すメッセージを含む移動確認画面を表示し、ユーザにより入力部119Aに移動する指示が入力されると、MFP100は、移動する指示を受け付ける。
【0056】
図6は、移動確認画面の一例を示す図である。移動確認画面は、「他の装置にユーザ登録されています。ユーザ登録を移動してよいですか?」のメッセージと、OKの文字を含む確認ボタンと、キャンセルの文字を含むキャンセルボタンとを含む。入力部119Aによりユーザによる確認ボタンの指示が検出されると、MFP100は移動する指示を受け付ける。一方、入力部119Aによりユーザによるキャンセルボタンの指示が検出されると、MFP100は移動しない指示を受け付ける。
【0057】
図5に戻って、ホーム端末を移動する指示が入力された場合は、ホーム端末に個人情報の送信を要求する(ステップS26)。ステップS22で抽出したユーザデータのホーム端末の項目のIPアドレス宛に、ステップS21で入力されたユーザ識別情報を含む個人情報の送信要求を送信する。個人情報の送信要求を受信したホーム端末は、該当する登録ユーザ情報を読み出して、読み出した登録ユーザ情報に含まれる個人情報を送信するので、その個人情報を受信する(ステップS27)。そして、登録ユーザ情報を更新する(ステップS28)。具体的には、ステップS21で入力されたユーザ識別情報と、ステップS27で受信した個人情報とから登録ユーザ情報を生成して、HDD107に新たに記憶する。
【0058】
次に、MFP100は、HDD107に記憶されているユーザデータを更新する(ステップS29)。ステップS21で入力されたユーザ識別情報を含むユーザデータのホーム端末は、登録前のホーム端末のIPアドレスなので、登録前のホーム端末のIPアドレスをMFP100のIPアドレスに変更する。そして、削除指示が入力されたか否かを判断する(ステップS30)。削除指示は、MFP100にユーザを登録する前のホーム端末に記憶されている登録ユーザ情報を削除するための指示である。削除指示が入力されたならば処理をステップS31に進め、削除指示が入力されなければステップS31をスキップして処理をステップS32に進める。具体的には、表示部119Bに、登録前のホーム端末から登録ユーザ情報の削除を促すメッセージを含む削除確認画面を表示し、入力部119Aに削除指示が入力されると、MFP100は削除指示を受け付ける。
【0059】
図7は、削除確認画面の一例を示す図である。削除確認画面は、「旧装置のユーザ登録を削除して良いですか?」のメッセージと、削除の文字を含む削除指示ボタンと、キャンセルの文字を含むキャンセルボタンとを含む。入力部119Aによりユーザによる削除指示ボタンの指示が検出されると、MFP100は削除指示を受け付ける。一方、入力部119Aによりユーザによるキャンセルボタンの指示が検出されると、MFP100は削除しない指示を受け付ける。
【0060】
図5に戻って、ステップS31では、ステップS21で入力されたユーザ識別情報を含む登録ユーザ情報を削除させるための削除指示信号を、ユーザを登録する前のそのユーザのホーム端末に送信する。削除指示信号は、ステップS21で入力されたユーザ識別情報を含む。ユーザを登録する前のそのユーザのホーム端末で、削除する登録ユーザ情報を特定するためである。これにより、削除指示信号を受信したホーム端末は、該当する登録ユーザ情報をHDD107から削除する。このため、ユーザが削除指示を入力することにより、複数のMFP100,100A,100B,100Cのうちいずれか1つに登録ユーザ情報を記憶させることができ、ユーザ一人に対してホーム端末を1つにすることができる。上記は移動と削除を別々な指示で行ったが、移動後に削除を自動で行うようにしても良い。
【0061】
次のステップS32では、ステップS21で入力されたユーザ識別情報が割り当てられたユーザのホーム端末を移動させる処理が完了したことを示すメッセージを含む移動完了画面を表示部119Bに表示する。
【0062】
なお、ステップS30で削除指示が入力されない場合には、ステップS31が実行されないので、ステップS21で入力されたユーザ識別情報を含む登録ユーザ情報は、登録前のホーム端末と、登録後のMFP100とに記憶されることになる。このため、MFP100,100A,100B,100Cのうち2以上をホーム端末とすることが可能となる。
【0063】
一方、ステップS33では、個人情報の入力を受け付ける。そして、受け付けられた個人情報と、ステップS21で入力されたユーザ識別情報とから新たな登録ユーザ情報を生成し(ステップS34)、生成した登録ユーザ情報をHDD107に記憶する(ステップS35)。さらに、HDD107に記憶されているユーザデータを更新して(ステップS36)、処理を終了する。ユーザデータの更新は、ステップS21で入力されたユーザ識別情報とMFP100のIPアドレスとを関連付けたユーザデータを新たに生成して、HDD107に記憶する。
【0064】
ユーザは、MFP100,100A,100B,100Cのいずれかを操作するために、ログイン操作をする。ログイン操作は、具体的には、ユーザ識別情報を入力する操作である。以下、MFP100,100A,100B,100Cのうちユーザがログイン操作するMFPを操作端末という。ここでは、説明を簡単にするため、ユーザ識別情報「ジュリー」のユーザがMFP100にログイン操作をする場合について説明する。この場合、MFP100が操作端末であり、MFP100Aがホーム端末である。操作端末では操作入力処理が実行されて、ホーム端末では個人情報管理処理が実行される。
【0065】
図8は、操作入力処理の流れの一例を示すフローチャートである。操作入力処理は、フラッシュROM108に記憶されたプログラムが、MFP100、100A,100B,100C各々のRAM105にロードされて、各々のCPU101によりそのプログラムが実行されることにより実現される。また、このプログラムは、画像処理プログラムの一部である。
【0066】
図8を参照して、操作端末であるMFP100は、ユーザ「ジュリー」のユーザ識別情報の入力を受付ける(ステップS41)。ユーザ識別情報が入力されるまで待機状態となり(ステップS41でNO)、ユーザ識別情報が入力されたならば処理をステップS42へ進める。すなわち、操作端末は、ユーザ識別情報が入力されることを条件として、ステップS42以降の処理を実行する。以下、ステップS41で入力されたユーザ識別情報が割り当てられたユーザをログインユーザという。ステップS42において、入力されたユーザ識別情報から、そのログインユーザのホーム端末か否かを判断する(ステップS42)。すなわち、ユーザ識別情報を用いてHDD107に記憶されているユーザデータを検索して、ユーザ識別情報に関連して記憶された装置識別情報が、MFP100自身に割り当てられた装置識別情報であるか否かを判断する。ユーザのホーム端末ならば処理をステップS45に進め、そうでなければ処理をステップS43に進める。ここでは、MFP100は、ユーザ識別情報「ジュリー」のユーザのホーム端末でないので、処理をステップS43に進める。
【0067】
ステップS43では、ユーザ識別情報「ジュリー」のユーザのホーム端末MFP100Aに対して、個人情報の送信を要求する。この送信要求は、ユーザ識別情報を少なくとも含む。したがって、ホーム端末の装置識別情報、ここではMFP100AのIPアドレスを用いて、ユーザ識別情報を含む送信要求を送信する。そして、ステップS43で送信した送信要求に応じて、個人情報が受信されるまで待機状態となり(ステップS44でNO)、個人情報が受信されると処理をステップS46に進める。
【0068】
一方、ステップS45では、MFP100のHDD107に記憶されている登録ユーザ情報を検索して、ステップS41で入力されたユーザ識別情報に関連して記憶されている個人情報を読み出す。その後、処理をステップS46に進める。ステップS46では、ステップS45で読み出した個人情報、または、ステップS44で受信した個人情報を、ログインユーザの個人情報として設定するために、RAM105に記憶する。
【0069】
次に、ユーザ認証が必要か否かを判断する(ステップS47)。ユーザ認証が必要か否かは、予めMFP100,100A,100B,100C各々に設定しておくようにすればよい。通常は、ユーザ認証が必要に設定される。ユーザ認証が必要ならば処理をステップS48に進め、必要なければ処理をステップS50に進める。ログイン認証が不要な場合には、後述するログイン処理では、ゲストユーザとしてログインしたのと同様に取り扱う。
【0070】
次に、ユーザに対して認証情報の入力を画面表示または音声出力で促し、認証情報が入力されるまで待機状態となる(ステップS48でNO)。認証情報が入力されれば処理をステップS49に進める。ステップS49では、ステップS48で入力された認証情報を、RAM105に記憶された個人情報の認証情報と比較して、両者が一致すれば認証が成功(認証OK)と判断して、以降の処理の実行を許可して処理をステップS50に進め、両者が一致しなければ認証が失敗と判断して処理をステップS41に戻す。ステップS50では、ログイン処理を実行して、処理を終了する。
【0071】
図9は、ログイン処理の流れの一例を示すフローチャートである。ログイン処理は、図8のステップS50で実行される処理である。図9を参照して、ログインユーザの個人情報の削除フラグがONか否かを判断する(ステップS51)。ログインユーザの個人情報は、図8のステップS46においてRAM105に記憶された個人情報である。換言すれば、個人情報は、図8のステップS44においてホーム端末より受信した個人情報、または、図8のステップS45でMFP100のHDD107から読み出した個人情報のいずれかである。削除フラグがONであれば処理をステップS51Aに進め、削除フラグがOFFであれば処理をステップS61に進める。
【0072】
ステップS51Aでは、図10に示した移動警告画面を表示し、旧ホーム装置にユーザ登録が残っていることを警告する。次に、図6に示した移動確認画面を表示部119Bに表示する(ステップS52)。ユーザは、これらの画面によりホーム端末を変更しなければならないことが知らされる。移動確認画面は、ホーム端末の移動をユーザに促すための警告である。そして、MFP100が、ログインユーザのホーム端末であるか否かを判断する。具体的には、ログインユーザのユーザ識別情報を用いてHDD107に記憶されているユーザデータを検索して、ユーザ識別情報に関連して記憶された装置識別情報が、MFP100に割り当てられた装置識別情報であるか否かを判断する。ホーム端末であれば処理をステップS61に進め、ホーム端末でなければ処理をステップS54に進める。ステップS61に処理を進める場合には、移動確認画面を所定時間表示した後に消去する。
【0073】
ステップS54では、ホーム端末を移動する指示が入力されたか否かを判断する。ホーム端末を移動する指示が入力されたならば処理をステップS55に進め、そうでなければログインユーザをゲストユーザに設定して、処理をステップS60に進める。ステップS60では、ログインユーザのログインカウンタをインクリメントする。ログインカウンタは、MFP100,100A,100B,100C各々においてユーザデータに含まれるユーザ識別情報ごとに設けられる。ログインカウンタは、ユーザ識別情報ごとにユーザがログインした回数をカウントする。ログインカウンタは、削除フラグがONに設定されることによりリセットされる。このため、図5のステップS27で、MFP100は、削除フラグがONに設定された個人情報が初めて受信した時点で、その個人情報に対応するログインカウンタをリセットする。すなわち、ログインカウンタは、ホーム端末において削除フラグがONに設定された後に、MFP100,100A,100B,100C各々においてユーザがログインした回数をカウントする。
【0074】
ステップS55において、登録ユーザ情報を更新する。具体的には、図8のステップS41で入力されたユーザ識別情報と、ステップS44で受信した個人情報とから登録ユーザ情報を生成して、HDD107に新たに記憶する。次に、MFP100は、HDD107に記憶されているユーザデータを更新する(ステップS56)。ログインユーザのユーザ識別情報を含むユーザデータにおいて、ホーム端末は登録前のホーム端末のIPアドレスとされているので、登録前のホーム端末のIPアドレスをMFP100のIPアドレスに変更する。
【0075】
そして、削除指示が入力されたか否かを判断する(ステップS57)。削除指示が入力されたならば処理をステップS58に進め、削除指示が入力されなければステップS58をスキップして処理をステップS59に進める。具体的には、表示部119Bに、図7に示した削除確認画面を表示し、入力部119Aに削除指示が入力されると、MFP100は、削除指示を受け付ける。ステップS58では、ログインユーザのユーザ識別情報を含む登録ユーザ情報を削除させるための削除指示信号を、ログインユーザを登録する前のそのユーザのホーム端末に送信する。削除指示信号は、ログインユーザのユーザ識別情報を含む。ログインユーザを登録する前のそのユーザのホーム端末で、削除する登録ユーザ情報を特定するためである。これにより、削除指示信号を受信したホーム端末が、該当する登録ユーザ情報をHDD107から削除する。このため、ユーザが削除指示を入力することにより、複数のMFP100,100A,100B,100Cのうちいずれか1つに登録ユーザ情報を記憶させることができ、ホーム端末を1つにすることができる。
【0076】
次のステップS59では、ログインユーザのユーザ識別情報が割り当てられたユーザのホーム端末を移動させる処理が完了したことを示すメッセージを含む移動完了画面を表示部119Aに表示する。MFP100は、ステップS61では、コマンド処理を実行する。
【0077】
なお、ステップS57で削除指示が入力されない場合には、ステップS58が実行されないので、ログインユーザの登録ユーザ情報は、登録前のホーム端末とログインした操作端末とに記憶されることになる。このため、MFP100,100A,100B,100Cのうち2以上をホーム端末とすることが可能となる。
【0078】
なお、ステップS60でログインカウンタをインクリメントした後に、ログインカウンタのカウンタ値が所定のしきい値を超えた場合、ステップS55以降の処理を実行するようにしてもよい。ユーザがホーム端末の移動を望まない場合であっても強制的に登録ユーザ情報を移動させるようにして、いつまでも移動しない状態が継続するのを防止するためである。
【0079】
図11はコマンド処理の流れの一例を示すフローチャートである。図11を参照して、MFP100は、ログインユーザの個人情報に基づいてパネル表示処理を実行する(ステップS71)。ログインユーザの個人情報は、図8のステップS46においてRAM105に記憶した個人情報である。換言すれば、個人情報は、図8のステップS44においてホーム端末より受信した個人情報、または、図8のステップS45でMFP100のHDD107から読み出した個人情報のいずれかである。
【0080】
パネル表示処理が実行されると、個人情報のパネル設定情報に従ってカスタマイズされた画面が表示部119Bに表示される。パネル表示処理では、表示する画面をパネル設定情報に従って表示するが、このパネル設定情報を個人情報のパネル設定情報に切り替えて表示する。たとえば、複写画面において、初期設定されたパネル設定情報の複写情報に従って表示していた複写画面を、個人情報のパネル設定情報に含まれる複写情報に切り替え、切り替えた複写情報に従って複写画面が表示される。複写情報とは、たとえば、倍率「等倍」、複写部数「2枚」、ソート「有効」などである。この際、ホーム端末であるMFP100Aが有する機能を、操作端末であるMFP100が有しない場合がある。たとえば、ソータがMFP100Aに装着されているが、MFP100には装着されていない場合である。複写画面において、ソート「有効」と表示されてもMFP100ではソート機能を有しないため、複写画面とMFP100で実行可能な機能とが整合しなくなってしまう。このため、複写画面において、パネル設定情報に含まれる情報のうち、操作端末が実行不可能な機能については、指示の受付けが不可能であることを示すために、表示態様を操作端末が実行可能な機能の表示態様と異ならせる。指示の受付けが不可能であることを示すための表示態様は、たとえば、他の表示に比較して濃度を低くして表示するなどである。
【0081】
パネル表示処理は、複写画面の表示に加えて、送信の宛先(他のMFPに登録されたユーザの名前、ファクシミリ、電子メール、ネットワークプリンタ、ファイルサーバ、グループウエアサーバ)指定時に表示されるアドレス帳の表示を含む。パネル表示処理において、宛先指定が指定された場合、表示部119Bには、ログインユーザの個人情報のアドレス帳が読み出されて表示される。
【0082】
パネル表示処理により、複写画面の表示の設定内容を変更することも可能である。この場合には、個人情報のパネル設定情報が変更される。また、パネル表示処理により、アドレス帳を変更することができる。たとえば、新たな宛先の追加、既存の宛先の変更または削除である。アドレス帳の変更によって、個人情報のアドレス帳が変更される。
【0083】
MFP100は、パネル表示処理により表示部119Bに表示された画面に従って、MFP100に処理を実行させるためのコマンドが受け付けられるまで待機状態となる(ステップS72でNO)。コマンドが受け付けられると(ステップS71でYES)、ログインユーザがゲストユーザか否かを判断する(ステップS73)。ログインユーザがゲストユーザに設定されている場合には処理をステップS74に進め、ログインユーザがゲストユーザに設定されていなければ処理をステップS76に進める。
【0084】
ステップS74では、ステップS72で受け付けられたコマンドに対応する処理が課金対象の処理か否かを判断する。MFP100は、コマンドに対応する処理ごとに課金対象か否かが予め設定されている。コマンドに対応する処理が課金対象ならば処理をステップS75に進め、課金対象でなければ処理をステップS76に進める。ステップS75では、コマンドに対応する処理を実行することなく、エラーメッセージを表示する等のエラー処理を実行して処理をステップS77に進める。ステップS76では、コマンドに対応する処理を実行して、処理をステップS77に進める。ゲストユーザには、課金対象の処理を実行させないようにするためである。なお、ここでは、ゲストユーザに実行を許可しない処理を課金対象の処理としたが、これに限定されることなく、MFP100にゲストユーザに実行を許可しない処理を任意に定めるようにしてもよい。具体的には、FAX送信やスキャンしてPCのHDDに記憶、自分に届いた画像の閲覧、また、枚数を制限して出力を許可する等である。
【0085】
ステップS77では、MFP100が実行した処理の実行結果に基づいて履歴情報を生成する。履歴情報は、エラー処理の実行結果を含む。そして、履歴情報をRAM105に記憶されている個人情報の履歴情報に追加する(ステップS77)。
【0086】
次のステップS78〜ステップS80において、ログアウトの指示があったか否かを判断する。ログアウトの指示があれば処理をステップS81に進め、指示がなければ処理をステップS71に戻す。すなわち、ログアウト指示があるまで、ステップS71〜ステップS77が繰り返し実行される。ログアウト指示は、(1)入力部119Aのログアウトボタンが押下された場合、(2)操作端末であるMFP100の電源をオフにする指示が入力された場合、(3)ログオン後、入力部119Aへの操作の入力が所定の時間されない場合のいずれかである。すなわち、ステップS78において、ログアウトボタンが押下されたならば処理をステップS81に進め、そうでなければ処理をステップS79に進める。ステップS79において、電源をオフにする指示が入力されたならば処理をステップS81に進め、そうでなければ処理をステップS80に進める。ステップS80では、ログオン後、操作の入力が所定時間されていない場合に処理をステップS81に進め、そうでない場合には処理をステップS71に戻す。
【0087】
なお、操作端末であるMFP100は、電源をオフにする指示が入力された場合は、直ちに電源を切断することなく、次のステップ81〜ステップS86が終了した後に電源を切断する。
【0088】
ステップS81では、表示部119Bに表示する画面を初期画面に切り替え、MFP100に設定されるパラメータ(パネル設定情報を含む)をすべて初期値に設定する。そして、ステップS82では、RAM105に記憶されている個人情報が、ステップS71におけるパネル表示処理によって変更されたか否かを判断する。個人情報が変更されていれば処理をステップS83に進め、変更されていなければ処理をステップS86に進める。
【0089】
ステップS83では、ログインユーザのホーム端末であるか否かを判断し、ホーム端末であれば処理をステップS85に進め、ホーム端末でなければ処理をステップS84に進める。ステップS84では、ホーム端末に個人情報の変更指示を送信する。この変更指示は、ログインユーザのユーザ識別情報「ジュリー」と、変更後の個人情報とを含む。一方、ステップS85では、HDD107に記憶されている登録ユーザ情報の個人情報をRAM105に記憶されている変更後の個人情報に書き換える。そして、ステップS86では、RAM105に記憶されている個人情報を消去する。これにより、次にログインしたユーザのために、前にログインしたユーザの個人情報が使用されることがない。
【0090】
なお、ステップS86において、個人情報をRAM105から消去するようにしたが、HDD107に一時的に記憶させて、再度同じユーザがログインしてきた場合に、一時的に記憶した個人情報を読み出すようにしてもよい。HDD107に一時的に記憶させた個人情報は、所定時間経過後に消去するようにすればよい。これにより、個人情報がホーム端末以外の操作端末にいつまでも記憶されることがない。
【0091】
図12は、個人情報管理処理の流れの一例を示すフローチャートである。個人情報管理処理は、フラッシュROM108に記憶されたプログラムが、MFP100、100A,100B,100C各々のRAM105にロードされて、各々のCPU101によりそのプログラムが実行されることにより実現される。また、このプログラムは、画像処理プログラムの一部である。個人情報管理処理は、ホーム端末で実行される処理である。ここでは、操作端末であるMFP100のログインユーザは「ジュリー」なので、ユーザ「ジュリー」のホーム端末であるMFP100Aが個人情報管理処理を実行する場合を例に説明する。
【0092】
MFP100Aは、操作端末であるMFP100から個人情報の送信要求を受信したか否かを判断し(ステップS91)、送信要求を受信したならば処理をステップS92に進め、受信しなければ処理をステップS96に進める。ステップS92では、受信した送信要求に含まれるユーザ識別情報を用いて、HDD107に記憶されている登録ユーザ情報を検索し、そのユーザ識別情報に関連付けて記憶されている個人情報を抽出する。そして、抽出した個人情報を、送信要求を送信してきた操作端末であるMFP100に送信する(ステップS93)。
【0093】
ステップS94において、MFP100Aは、操作端末であるMFP100から個人情報を変更する変更指示を受信したか否かを判断し、変更指示を受信したならば処理をステップS95に進め、受信しなければ処理をステップS96に進める。ステップS95では、受信した変更指示に含まれるユーザ識別情報と個人情報を用いて、HDD107に記憶されている登録ユーザ情報を書き換える。具体的には、HDD107に記憶されている登録ユーザ情報のうち変更指示に含まれるユーザ識別情報を含む登録ユーザ情報の個人情報を、変更指示に含まれる個人情報に書き換える。これにより、ユーザが操作端末であるMFP100において変更した個人情報を、ホーム端末であるMFP100Aが記憶している登録ユーザ情報に反映することができる。このため、そのユーザが次にMFP100,100A,100B,100Cのいずれにログインした場合であっても、変更後の個人情報に基づいてパネル表示処理が実行されることになる。
【0094】
ステップS96において、MFP100Aは、削除指示が受信されたか否かを判断し、削除指示が受信されると処理をステップS97に進め、受信されなければ処理を終了する。削除指示は、図5に示したユーザ登録処理を実行するMFP100がステップS31で送信する場合、または図9に示したログイン処理を操作端末であるMFP100がステップS58で送信する場合に、ホーム端末であるMFP100Aにより受信される。ステップS97では、受信された削除指示に含まれるユーザ識別情報を含む登録ユーザ情報をHDD107から削除する。
【0095】
<強制移動>
ホーム端末の管理者は、そのホーム端末に登録されたユーザの登録を解除するために、そのユーザの登録ユーザ情報における削除フラグをONに設定する。その後、ホーム端末とは異なる別のMFPで、図5に示したユーザ登録処理が実行されれば、登録ユーザ情報が、ユーザ登録処理を実行するMFPに移動する。しかしながら、ユーザ登録処理が実行されない場合、または、実行されたとしてもホーム端末の移動指示が入力されなかった場合(ステップS25でNO)などは、ホーム端末にそのユーザの登録ユーザ情報が記憶された状態が継続する。また、そのユーザがホーム端末以外の別の端末にログインした場合であっても、ホーム端末の移動指示が入力されなかった場合(図9のステップS54でNO)においても同様に、ホーム端末にそのユーザの登録ユーザ情報が記憶された状態が継続する。このような場合に、強制移動処理は、ホーム端末において実行され、ユーザの登録が解除されたユーザに対して次にホーム端末とするべきMFPを決定して、決定したMFPに登録ユーザ情報を強制的に移動させる処理である。
【0096】
図13は、強制移動処理の流れの一例を示すフローチャートである。ここでは、ホーム端末をMFP100Cとして説明する。図13を参照して、MFP100Cは、HDD107に記憶されている登録ユーザ情報を読み出す(ステップS101)。そして、読み出した登録ユーザ情報のうちから削除フラグがONに設定されている登録ユーザ情報が存在するか否かを判断する(ステップS102)。そのような登録ユーザ情報が存在するならば処理をステップS103に進め、存在しなければ処理を終了する。
【0097】
ここで、図4(D)を参照して、MFP100Cが記憶する登録ユーザ情報で、番号「4」、ユーザ識別情報「マイケル」の登録ユーザ情報において、削除フラグがONに設定されている。ステップS103において、番号「4」、ユーザ識別情報「マイケル」の登録ユーザ情報における削除フラグがONに設定されてから所定時間が経過しているか否かを判断する。所定時間を経過しているならば処理をステップS104に進め、そうでなければ処理を終了する。ユーザに、削除フラグをONに設定してから登録ユーザ情報を移動させるのに所定時間の猶予を与えるためである。
【0098】
ステップS104では、ユーザ識別情報「マイケル」のログインカウンタのカウンタ値の送信の要求を、他のMFP100,100A,100Bのすべてに送信する。送信要求は、ユーザ識別情報「マイケル」を少なくとも含む。送信要求をブロードキャストで送信してもよいし、個別に送信するようにしてもよい。そして、他のすべてのMFP100,100A,100Bからログインカウンタのカウンタ値が受信されるまで待機状態となり(ステップS105でNO)、他のすべてのMFP100,100A,100Bからログインカウンタのカウンタ値が受信されたならば処理をステップS106に進める。
【0099】
ステップS106では、他のすべてのMFP100,100A,100Bのうちから、最大のカウンタ値を送信してきたMFPを新たなホーム端末に決定する。ここでは、MFP100Bが最大のログインカウンタのカウンタ値を送信してきたとする。そして、新たなホーム端末に決定したMFP100Bに、ユーザ識別情報「マイケル」の登録ユーザ情報の登録を依頼する(ステップS107)。具体的には、ユーザ識別情報「マイケル」の登録ユーザ情報と、登録依頼指令をMFP100Bに送信する。MFP100Bでは、登録依頼指令を受信すると、それと共に受信されるユーザ識別情報「マイケル」の登録ユーザ情報を自身のHDD107に記憶する。これにより、MFP100Bがユーザ「マイケル」のホーム端末に設定される。
【0100】
そして、ユーザ識別情報「マイケル」の登録ユーザ情報を、MFP100CのHDD107から削除する(ステップS108)。これにより、MFP100Cがユーザ「マイケル」のホーム端末でなくなる。
【0101】
以上説明したように第1の実施の形態における画像処理システム1において、操作端末であるMFP100は、ユーザ識別情報が入力されると(ステップS21でYES)、入力されたユーザ識別情報を含むユーザデータが記憶されていれば(ステップS23でYES)、そのユーザデータにより受け付けられたユーザ識別情報に関連付けられた装置識別情報で特定されるホーム端末であるMFP100Aに、入力されたユーザ識別情報を含む登録ユーザ情報の送信を要求し(ステップS26)、送信要求に応じて受信された登録ユーザ情報を記憶する(ステップS28)。このため、操作端末であるMFP100において、ユーザがユーザ識別情報を入力する簡単な操作で、操作端末であるMFP100に登録ユーザ情報を記憶するホーム端末であるMFP100Aからその登録ユーザ情報を受信させて、記憶させることができる。
【0102】
また、入力されたユーザ識別情報を含むユーザデータが記憶されていれば(ステップS23でYES)、そのユーザデータに含まれる装置識別情報で特定されるホーム端末であるMFP100Aに、入力されたユーザ識別情報を含む登録ユーザ情報の削除を指示する(ステップS31)。このため、変更前のホーム端末MFP100Aとして登録されたユーザの登録ユーザ情報が、変更前のホーム端末MDP100Aから削除されるので、変更後のホーム端末であるMFP100の1台にユーザ情報を記憶しておくことができる。
【0103】
さらに、削除の許可が受け付けられることを条件に(ステップS30でYES)、登録ユーザ情報の削除が指示される(ステップS31)ので、削除の許可が受け付けられなければ、削除は指示されない。このため、変更前後のホーム端末MFP100,100Aに登録ユーザ情報を記憶させることができる。
【0104】
さらに、ユーザ識別情報が入力されることに応じて(ステップS41でYES)、そのユーザ識別情報を含むユーザデータを抽出し(ステップS42)、抽出したユーザデータが登録ユーザ情報を削除する予定の削除情報を含む場合には(ステップS51でYES)、警告を出力する(ステップS52)。登録ユーザ情報が削除される予定のユーザ識別情報が受け付けると、警告するので、そのユーザの登録ユーザ情報を記憶するホーム端末を変更しなければならないことをユーザに知らせることができる。
【0105】
さらに、ユーザ識別情報が入力されることを条件に(ステップS49でYES)、そのユーザ識別情報のユーザによる操作に基づく処理が実行され(ステップS76)、警告が出力される場合には(ステップS51でYES)、受け付けられたユーザ識別情報のユーザによる操作に基づく処理の実行が禁止される(ステップS74でYES)。このため、ホーム端末を変更しなければ、処理を実行させることができないようにすることができる。例えば、ホーム端末を移動しないログインユーザに限って、課金対象の処理等の所定の処理のみの実行を禁止することができる。
【0106】
さらに、移動確認画面が表示された回数をユーザ識別情報ごとにカウントし(ステップS60)、移動確認画面が表示された回数に基づいて、MFP100,100A,100B,100Cのうちから、削除フラグが関連付けられたユーザ識別情報を含む登録ユーザ情報を記憶するための次のホーム端末が決定される。このため、ユーザの使用実態に合わせて新たなホーム端末を決定することができる。
【0107】
<第2の実施の形態>
第2の実施の形態における画像処理システム1Aの全体構成は、図1に示した第1の実施の形態における画像処理システム1と同様である。また、第2の実施の形態における画像処理システム1Aを構成するMFP100,100A,100B,100Cのハード構成は、図2に示したMFP100のそれと同じである。したがって、これらについてここでは説明を繰り返さない。
【0108】
第1の実施の形態においては、画像処理システム1を構成するMFP100,100A,100B,100C各々にユーザデータを記憶するようにしていた。第2の実施の形態における画像処理システム1Aにおいては、ユーザデータをMFP100,100A,100B,100Cで記憶しないようにしたものである。このため、図3に示した初期設定処理および接続処理は実行されない。MFP100をネットワーク2に新たに接続する場合、ネットワーク2に接続するために必要な処理(たとえばIPアドレスの設定)と、登録ユーザ情報が記憶される。このため、第2の実施の形態におけるMFP100,100A,100B,100C各々は、ログインユーザの個人情報をホーム端末から取得するために、個人情報の送信要求をネットワーク2にブロードキャストで送信する。以下、第1の実施の形態における画像処理システム1と異なる点を説明する。
【0109】
図5のユーザ登録の流れは、ステップS22においてユーザデータを検索する処理に代えて、他の画像処理装置に個人情報が登録されているかを問い合わせる信号をブロードキャストで送信する処理になり、他の装置から個人情報が送信されると、後はステップS23以降の処理になる
図14は、第2の実施の形態における操作入力処理の流れの一例を示すフローチャートである。この操作入力処理は、操作端末で実行される処理である。ここでは、操作端末をMFP100として説明する。図14を参照して、図8に示した第1の実施の形態における操作処理と異なるところは、ステップS43に代えてステップS43Aが、ステップS44に代えてステップS44Aが実行される点である。その他の処理は、図8に示した操作処理と同じなのでここでは説明を繰り返さない。
【0110】
ステップS43Aでは、ネットワーク2にブロードキャストで個人情報の送信を要求する送信要求を出力する。この送信要求は、ユーザ識別情報が少なくとも含む。したがって、ユーザ識別情報がブロードキャストで送信されることになる。これにより、操作端末であるMFP100以外のMFP100A,100B,100Cのすべてで、送信要求が受信されることになる。そして、ステップS43Aで送信した個人情報の送信要求に応じて、個人情報が受信されるまで待機状態となっており(ステップS44AでNO)、個人情報が受信されると(ステップS44AでYES)、処理をステップS46に進める。
【0111】
図15は、第2の実施の形態における個人情報管理処理の流れの一例を示すフローチャートである。図15に示す第2の実施の形態における個人情報管理処理は、操作端末以外の端末で実行される処理である。ここでは、操作端末をMFP100としているため、MFP100A,100B,100C各々で実行される。図15を参照して、図12に示した第1の実施の形態における個人情報管理処理と異なる点は、ステップS91の処理の後に、ステップS91Aの処理が追加された点である。その他の処理は、図12に示した個人情報管理処理と同じなのでここでは説明を繰り返さない。
【0112】
操作端末以外の端末では、個人情報の送信要求を受信したか否かを判断し(ステップS91)、送信要求を受信したならば処理をステップS91Aに進め、そうでなければ処理を終了する。ステップS91Aでは、受信した送信要求に含まれるユーザ識別情報を用いて、HDD107に記憶されている登録ユーザ情報を検索し、そのユーザ識別情報を含む登録ユーザ情報が存在するか否かを判断する。存在すれば処理をステップS92に進めるが、存在しなければ処理をステップS94に進める。個人情報管理処理を実行する端末がホーム端末の場合には処理をステップS92に進め、ホーム端末以外の端末の場合には処理をステップS94に進める。ステップS92では、そのユーザ識別情報に関連付けられて記憶されている個人情報を抽出する。そして、抽出した個人情報を、送信要求を送信してきた操作端末であるMFP100に送信する(ステップS93)。
【0113】
第2の実施の形態における画像処理システム1Aでは、第1の実施の形態における画像処理システム1と異なり、各MFP100,100A,100B,100Cがユーザデータを記憶しないが、第1の実施の形態における画像処理システム1と同様の効果を奏することができる。
【0114】
なお、上述した実施の形態においては、画像処理システム1,1Aについて説明したが、画像処理システム1,1Aが含むMFP100,100A,100B,100Cそれぞれが実行する登録ユーザ管理方法および登録ユーザ管理プログラムとして発明を捕らええることができるのはいうまでもない。
【0115】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0116】
<付記>
(1) 前記複数の情報処理装置のうち他の情報処理装置各々から、該他の情報処理装置が備える前記登録ユーザ情報記憶手段に記憶されている登録ユーザ情報を取得する登録ユーザ情報取得手段と、
前記登録要求情報取得手段により取得された登録ユーザ情報に含まれるユーザ識別情報と前記登録ユーザ情報を記憶していた情報処理装置を識別するための装置識別情報とを関連付けたユーザデータを生成するユーザデータ生成手段とをさらに備えた、請求項1に記載の情報処理システム。
(2)前記所定の処理は、課金対象に設定されている処理である、請求項6に記載の情報処理システム。
(3) 前記ユーザ識別情報受付手段により受け付けられたユーザ識別情報を含むユーザデータが前記ユーザデータ記憶手段に記憶されていることを条件に、ログインを許可する認証手段をさらに備えた、請求項1に記載の情報処理システム。
【図面の簡単な説明】
【0117】
【図1】本発明の第1の実施の形態における画像処理システムの全体概要を示す図である。
【図2】MFPのハード構成を示すブロック図である。
【図3】(A)は、初期設定処理の流れの一例を示すフローチャートであり、(B)は、接続処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図4】登録ユーザ情報とユーザデータとを説明するための図である。
【図5】ユーザ登録処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図6】移動確認画面の一例を示す図である。
【図7】削除確認画面の一例を示す図である。
【図8】操作入力処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図9】ログイン処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図10】移動警告画面の一例を示す図である。
【図11】コマンド処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図12】個人情報管理処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図13】強制移動処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図14】第2の実施の形態における操作入力処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図15】第2の実施の形態における個人情報管理処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0118】
1 画像処理システム、2 ネットワーク、100,100A,100B,100C MFP、101 CPU、103 ROM、105 RAM、107 HDD、109 カードI/F、111 通信I/F、113 スキャナ、115 画像形成部、117 FAX、119 操作部、119A 入力部、119B 表示部、120 バス。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
それぞれがネットワークに接続された複数の情報処理装置を含む情報処理システムであって、
前記複数の情報処理装置それぞれは、
ユーザを識別するためのユーザ識別情報を少なくとも含む登録ユーザ情報を記憶する登録ユーザ情報記憶手段と、
ユーザ識別情報の入力を受け付けるユーザ識別情報受付手段と、
前記ユーザ識別情報受付手段により受け付けられた前記ユーザ識別情報を少なくとも含む前記登録ユーザ情報を前記登録ユーザ情報記憶手段に記憶して前記ユーザ識別情報を登録する登録手段と、
前記ユーザ識別情報と、該ユーザ識別情報を含む前記登録ユーザ情報が記憶されている情報処理装置を識別するための装置識別情報とを関連付けたユーザデータを記憶するユーザデータ記憶手段とを備え、
前記登録手段は、前記ユーザデータ記憶手段に前記受け付けられたユーザ識別情報を含むユーザデータが記憶されている場合、該ユーザデータにより前記受け付けられたユーザ識別情報に関連付けられた装置識別情報で特定される情報処理装置に、前記受け付けられたユーザ識別情報を含む登録ユーザ情報の送信を要求する送信要求手段と、
前記送信要求手段による送信要求に応じて受信された前記登録ユーザ情報を前記登録ユーザ情報記憶手段に記憶する更新手段と、を含む情報処理システム。
【請求項2】
前記登録手段は、前記ユーザデータ記憶手段に前記受け付けられたユーザ識別情報を含むユーザデータが記憶されている場合、該ユーザデータに含まれる装置識別情報で特定される情報処理装置に、前記受け付けられたユーザ識別情報を含む登録ユーザ情報の削除を指示する削除指示手段をさらに含む、請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記登録手段は、前記削除指示手段による前記削除指示の許可を受け付ける削除許可受付手段をさらに含み、
前記削除指示手段は、前記削除許可受付手段により削除の許可が受け付けられることを条件に、前記登録ユーザ情報の削除を指示する、請求項2に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記複数の情報処理装置それぞれは、
前記ユーザ識別情報受付手段により前記ユーザ識別情報が受け付けられることに応じて、該受け付けられたユーザ識別情報を含むユーザデータを前記ユーザデータ記憶手段から抽出する抽出手段と、
前記抽出されたユーザデータが前記登録ユーザ情報を削除する予定の削除情報を含む場合には、警告を出力する警告出力手段をさらに備えた、請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記複数の情報処理装置それぞれは、
前記ユーザ識別情報受付手段により前記ユーザ識別情報が受け付けられることを条件に、該ユーザ識別情報のユーザによる操作に基づく処理を実行し、
前記警告出力手段により警告が出力される場合には、前記受け付けられたユーザ識別情報のユーザによる操作に基づく処理の実行を禁止する禁止手段をさらに備えた、請求項4に記載の情報処理システム。
【請求項6】
前記禁止手段は、課金に基づく所定の処理の実行を禁止する、請求項5に記載の情報処理システム。
【請求項7】
前記複数の情報処理装置それぞれは、
前記警告手段により警告が出力された警告回数を前記ユーザ識別情報受付手段により受け付けられたユーザ識別情報ごとに記憶する警告回数記憶手段と、
前記警告回数に基づいて、前記複数の情報処理装置のうちから前記削除情報が関連付けられた前記ユーザ識別情報を含む登録ユーザ情報を登録するための情報処理装置を決定する決定手段と、をさらに含む請求項4に記載の情報処理システム。
【請求項8】
それぞれがネットワークに接続された複数の情報処理装置を含む情報処理システムで実行される登録ユーザ管理方法であって、
前記複数の情報処理装置のそれぞれは、
ユーザを識別するためのユーザ識別情報を少なくとも含む登録ユーザ情報を記憶する登録ユーザ情報記憶手段と、
前記ユーザ識別情報と、該ユーザ識別情報を含む前記登録ユーザ情報が記憶されている情報処理装置を識別するための装置識別情報とを関連付けたユーザデータを記憶するユーザデータ記憶手段とを備えており、
ユーザ識別情報の入力を受け付けるステップと、
前記ユーザデータ記憶手段に前記受け付けられたユーザ識別情報を含むユーザデータが記憶されている場合、該ユーザデータにより前記受け付けられたユーザ識別情報に関連付けられた装置識別情報で特定される情報処理装置に、前記受け付けられたユーザ識別情報を含む登録ユーザ情報の送信を要求するステップと、
前記送信要求に応じて受信された前記登録ユーザ情報を前記登録ユーザ情報記憶手段に記憶するステップと、を含む登録ユーザ管理方法。
【請求項9】
それぞれがネットワークに接続された複数の情報処理装置各々で実行される登録ユーザ管理プログラムであって、
前記複数の情報処理装置のそれぞれは、
ユーザを識別するためのユーザ識別情報を少なくとも含む登録ユーザ情報を記憶する登録ユーザ情報記憶手段と、
前記ユーザ識別情報と、該ユーザ識別情報を含む前記登録ユーザ情報が記憶されている情報処理装置を識別するための装置識別情報とを関連付けたユーザデータを記憶するユーザデータ記憶手段とを備えており、
ユーザ識別情報の入力を受け付けるステップと、
前記ユーザデータ記憶手段に前記受け付けられたユーザ識別情報を含むユーザデータが記憶されている場合、該ユーザデータにより前記受け付けられたユーザ識別情報に関連付けられた装置識別情報で特定される情報処理装置に、前記受け付けられたユーザ識別情報を含む登録ユーザ情報の送信を要求するステップと、
前記送信要求に応じて受信された前記登録ユーザ情報を前記登録ユーザ情報記憶手段に記憶するステップと、を実行させる登録ユーザ管理プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2007−235706(P2007−235706A)
【公開日】平成19年9月13日(2007.9.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−56328(P2006−56328)
【出願日】平成18年3月2日(2006.3.2)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】