説明

情報処理装置および情報処理方法、監視システム、並びにプログラム

【課題】データベースに登録された登録遊技者情報を本人のみが削除できるようにする。
【解決手段】生体情報入力パターン作成部272が申請者の複数の生体情報の入力順序を指定する指定パターンを生成し、特徴量抽出部295aが、申請者の複数の生体情報より、指定パターン毎に特徴量を抽出し、類似度計算部295bが、申請者の複数の生体情報より、指定パターン毎の特徴量と、蓄積された生体情報より指定パターン毎の特徴量とを用いて、類似度を計算し、類似度判定部295cの申請者の複数の生体情報毎の類似度と所定の閾値との比較結果と、パターン判定部295eの取得パターンと指定パターンとの比較結果とにより、生体情報照合部295が、申請者が登録者であるかを判定し、登録遊技者情報削除部296が、申請者が登録者であると判定された場合、蓄積されている申請者の登録情報を削除する。本発明は、遊技店に適用することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置および情報処理方法、並びにプログラムに関し、特に、データベースに登録された個人情報を本人のみが容易に、かつ、確実に削除できるようにした情報処理装置および情報処理方法、並びにプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
映画館、デパート、または遊技場等の不特定多数の顧客が利用可能な店舗において、顧客来店記録等の顧客情報を予め登録された会員カード等の識別媒体を用いて収集するといった技術が提案されている(特許文献1参照)。しかしながら、上述の技術では、識別媒体を所持した顧客が、識別媒体を提示しなければ本人の確認がなされないため、正確な来店情報などを取得することができないことがあった。そこで、来店する顧客の顔画像を撮像し、予め登録された顔画像と比較照合して本人であるか否かを判定する顔画像照合技術が多数提案されている。
【0003】
この顔画像照合技術においては、個人を特定可能な顔画像をデータベースとして登録すると供に、必要に応じて、指紋、虹彩等の顔画像以外の生体情報においても登録し、さらに、住所、氏名、年齢等の情報と関連付けてデータベースに登録している。
【0004】
【特許文献1】特開2002−011215号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところが、近年では個人情報保護法等などの施行により、個人情報の管理が厳格化される傾向があり、本人が意図しない状態で登録された個人情報については、削除したいという要望があった。
【0006】
そこで個人情報の削除希望者は、上記のデータベースに登録された情報と同一の内容である住所、氏名、年齢等をデータベース管理者に申請する事でデータベース内の複数の情報の中から該当する情報を検索して該当情報が存在した場合、データベース管理者が個人情報の削除を実施していた。
【0007】
しかしながら、上記データベース管理者が店舗以外の第三者管理機関であった場合、個人情報の削除希望者は、第三者管理機関に直接出向くか、または、店舗管理者が第三者管理機関機に代わって削除申請受付け業務を代行する必要があり、処理が煩雑になっていた。
【0008】
また、個人情報の削除希望者の居住地が、第三者管理機関の所在地に対して遠方に存在した場合、個人情報の削除希望者は、個人情報の削除を申請するに当たり、交通費等の経済的な負担がかかるだけではなく時間的な負担もかかってしまうことがあった。
【0009】
さらに、店舗側が削除申請業務を代行した場合、個人情報の削除希望者は店舗に対して住所、氏名、年齢等を開示する必要があるため、他人に対して個人情報の開示を嫌がるが故に個人情報の削除を希望するのにもかかわらず、上記データベースを管理する第三者管理機関以外の店舗に対して個人情報を開示することとなり、個人情報の削除を申請することで、さらなる個人情報の開示を求められることがあった。
【0010】
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、データベースに登録された個人情報を、削除希望者のみが容易に、かつ、確実に削除できるようにするものである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の一側面の情報処理装置は、予め登録された登録者の登録情報を蓄積する蓄積手段と、申請者の複数の生体情報の入力順序を指定する指定パターンを生成する指定パターン生成手段と、前記指定パターン生成手段により生成された指定パターンで前記申請者に対して複数の生体情報の入力を要求する要求手段と、前記申請者の複数の生体情報を取得する取得手段と、前記要求手段の要求に基づいて、前記取得手段により取得された前記申請者の複数の生体情報より、前記指定パターン毎に特徴量を抽出する特徴量抽出手段と、前記取得手段により取得された前記申請者の複数の生体情報より、前記指定パターン毎に抽出される特徴量と、前記蓄積手段に蓄積された登録者の生体情報より前記指定パターン毎に抽出される特徴量とを用いて、前記申請者の複数の生体情報毎に類似度を計算する計算手段と、前記取得手段により取得された前記申請者の複数の生体情報より、前記申請者の複数の生体情報の取得パターンを検出する取得パターン検出手段と、前記申請者の複数の生体情報毎の類似度と所定の閾値とを比較する類似度比較手段と、前記取得パターンと前記指定パターンとを比較するパターン比較手段と、前記類似度比較手段の比較結果、および前記パターン比較手段の比較結果に基づいて、前記申請者が前記登録者であるかを判定する申請者真偽判定手段と、前記申請者真偽判定手段により前記申請者が前記登録者であると判定された場合、前記蓄積手段により蓄積されている前記申請者に対応する前記登録者の登録情報を削除する削除手段とを含む。
【0012】
前記登録情報は、前記登録者の生体情報とするようにすることができる。
【0013】
前記生体情報には、少なくとも顔画像、指紋、指もしくは手首の静脈紋、または、それらの組み合わせを含ませるようにすることができる。
【0014】
前記生体情報が、前記顔画像である場合、前記申請者の複数の生体情報には、少なくとも右目を閉じた顔画像、左目を閉じた顔画像、両目を閉じた顔画像、または両目を開いた顔画像を含ませるようにすることができ、前記申請者の複数の生体情報の入力順序を指定する指定パターンは、前記右目を閉じた顔画像、前記左目を閉じた顔画像、前記両目を閉じた顔画像、または前記両目を開いた顔画像のそれぞれの入力順序を指定するパターンとすることができる。
【0015】
前記生体情報が、前記指の静脈紋である場合、前記申請者の複数の生体情報には、少なくとも親指静脈紋、人差指静脈紋、中指静脈紋、薬指静脈紋、または小指静脈紋を含ませるようにすることができ、前記申請者の複数の生体情報の入力順序を指定する指定パターンは、前記親指静脈紋、前記人差指静脈紋、前記中指静脈紋、前記薬指静脈紋、または前記小指静脈紋のそれぞれの入力順序を指定するパターンとすることができる。
【0016】
前記申請者を証明する証明書の情報を読み取る読取手段と、前記削除手段が、前記蓄積手段により蓄積されている前記申請者に対応する前記登録者の登録情報を削除するとき、前記読取手段により読み取られている前記申請者を証明する証明書の情報を削除履歴として、登録する削除履歴登録手段をさらに含ませるようにすることができる。
【0017】
本発明の一側面の情報処理方法は、予め登録された登録者の登録情報を蓄積する蓄積ステップと、申請者の複数の生体情報の入力順序を指定する指定パターンを生成する指定パターン生成ステップと、前記指定パターン生成ステップの処理により生成された指定パターンで前記申請者に対して複数の生体情報の入力を要求する要求ステップと、前記申請者の複数の生体情報を取得する取得ステップと、前記要求ステップの処理での要求に基づいて、前記取得ステップの処理により取得された前記申請者の複数の生体情報より、前記指定パターン毎に特徴量を抽出する特徴量抽出ステップと、前記取得ステップの処理により取得された前記申請者の複数の生体情報より、前記指定パターン毎に抽出される特徴量と、前記蓄積ステップの処理で蓄積された登録者の生体情報より前記指定パターン毎に抽出される特徴量とを用いて、前記申請者の複数の生体情報毎に類似度を計算する計算ステップと、前記取得ステップの処理により取得された前記申請者の複数の生体情報より、前記申請者の複数の生体情報の取得パターンを検出する取得パターン検出ステップと、前記申請者の複数の生体情報毎の類似度と所定の閾値とを比較する類似度比較ステップと、前記取得パターンと前記指定パターンとを比較するパターン比較ステップと、前記類似度比較ステップの処理での比較結果、および前記パターン比較ステップの処理での比較結果に基づいて、前記申請者が前記登録者であるかを判定する申請者真偽判定ステップと、前記申請者真偽判定ステップの処理により前記申請者が前記登録者であると判定された場合、前記蓄積ステップの処理により蓄積されている前記申請者に対応する前記登録者の登録情報を削除する削除ステップとを含む。
【0018】
本発明の一側面のプログラムは、予め登録された登録者の登録情報を蓄積する蓄積ステップと、申請者の複数の生体情報の入力順序を指定する指定パターンを生成する指定パターン生成ステップと、前記指定パターン生成ステップの処理により生成された指定パターンで前記申請者に対して複数の生体情報の入力を要求する要求ステップと、前記申請者の複数の生体情報を取得する取得ステップと、前記要求ステップの処理での要求に基づいて、前記取得ステップの処理により取得された前記申請者の複数の生体情報より、前記指定パターン毎に特徴量を抽出する特徴量抽出ステップと、前記取得ステップの処理により取得された前記申請者の複数の生体情報より、前記指定パターン毎に抽出される特徴量と、前記蓄積ステップの処理で蓄積された登録者の生体情報より前記指定パターン毎に抽出される特徴量とを用いて、前記申請者の複数の生体情報毎に類似度を計算する計算ステップと、前記取得ステップの処理により取得された前記申請者の複数の生体情報より、前記申請者の複数の生体情報の取得パターンを検出する取得パターン検出ステップと、前記申請者の複数の生体情報毎の類似度と所定の閾値とを比較する類似度比較ステップと、前記取得パターンと前記指定パターンとを比較するパターン比較ステップと、前記類似度比較ステップの処理での比較結果、および前記パターン比較ステップの処理での比較結果に基づいて、前記申請者が前記登録者であるかを判定する申請者真偽判定ステップと、前記申請者真偽判定ステップの処理により前記申請者が前記登録者であると判定された場合、前記蓄積ステップの処理により蓄積されている前記申請者に対応する前記登録者の登録情報を削除する削除ステップとを含む処理をコンピュータに実行させる。
【0019】
本発明の一側面の情報処理装置および方法、並びにプログラムにおいては、予め登録された登録者の登録情報が蓄積され、申請者の複数の生体情報の入力順序を指定する指定パターンが生成され、生成された指定パターンで前記申請者に対して複数の生体情報の入力が要求され、前記申請者の複数の生体情報が取得され、前記要求手段の要求に基づいて、前記取得手段により取得された前記申請者の複数の生体情報より、前記指定パターン毎に特徴量が抽出され、取得された前記申請者の複数の生体情報より、前記指定パターン毎に抽出される特徴量と、蓄積された登録者の生体情報より前記指定パターン毎に抽出される特徴量とが用いられて、前記申請者の複数の生体情報毎に類似度が計算され、取得された前記申請者の複数の生体情報より、前記申請者の複数の生体情報の取得パターンが検出され、前記申請者の複数の生体情報毎の類似度と所定の閾値とが比較され、前記取得パターンと前記指定パターンとが比較され、前記類似度の比較結果、および前記パターンの比較結果に基づいて、前記申請者が前記登録者であるかが判定され、前記申請者が前記登録者であると判定された場合、蓄積されている前記申請者に対応する前記登録者の登録情報が削除される。
【0020】
本発明の情報処理装置は、例えば、生体情報管理センタであり、予め登録された登録者の登録情報を蓄積する蓄積手段は、例えば、登録遊技者DBであり、申請者の複数の生体情報の入力順序を指定する指定パターンを生成する指定パターン生成手段とは、例えば、生体情報入力パターン作成部であり、前記指定パターン生成手段により生成された指定パターンで前記申請者に対して複数の生体情報の入力を要求する要求手段とは、例えば、生体情報入力パターン送信部であり、前記申請者の複数の生体情報を取得する取得手段とは、例えば、生体情報受信部であり、前記要求手段の要求に基づいて、前記取得手段により取得された前記申請者の複数の生体情報より、前記指定パターン毎に特徴量を抽出する特徴量抽出手段とは、例えば、特徴量抽出部であり、前記取得手段により取得された前記申請者の複数の生体情報より、前記指定パターン毎に抽出される特徴量と、前記蓄積手段に蓄積された登録者の生体情報より前記指定パターン毎に抽出される特徴量とを用いて、前記申請者の複数の生体情報毎に類似度を計算する計算手段とは、例えば、類似度計算部であり、前記取得手段により取得された前記申請者の複数の生体情報より、前記申請者の複数の生体情報の取得パターンを検出する取得パターン検出手段とは、例えば、パターン検出部であり、前記申請者の複数の生体情報毎の類似度と所定の閾値とを比較する類似度比較手段とは、例えば、類似度判定部であり、前記取得パターンと前記指定パターンとを比較するパターン比較手段とは、例えば、パターン判定部であり、前記類似度比較手段の比較結果、および前記パターン比較手段の比較結果に基づいて、前記申請者が前記登録者であるかを判定する申請者真偽判定手段とは、例えば、生体情報照合部であり、前記申請者真偽判定手段により前記申請者が前記登録者であると判定された場合、前記蓄積手段により蓄積されている前記申請者に対応する前記登録者の登録情報を削除する削除手段とは、例えば、登録遊技者情報削除部である。
【0021】
すなわち、生体情報が登録遊技者DBに登録遊技者情報として登録されている状態で、それを生体情報の所有者である本人が削除したい場合、生体情報入力パターン作成部により生体情報を入力する指定パターンが作成される。さらに、生体情報が登録遊技者DBに登録遊技者情報として登録されている本人は、その指定パターンに従って、複数の生体情報を入力すると、生体情報受信部は、その複数の生体情報を取得する。特徴量抽出部は、取得された複数の生体情報について、それぞれ特徴量を抽出し、類似度計算部が、抽出された個々の生体情報毎の特徴量に基づいて、登録遊技者DBに登録されている生体情報との類似度を計算する。類似度判定部は、計算された類似度が所定の閾値よりも大きいか否かを判定する。また、パターン検出部は、生体情報受信部により取得された生体情報の取得パターンを検出する。パターン判定部は、取得パターンと指定パターンとを比較して一致するか否かを判定する。
【0022】
そして、生体情報照合部は、類似度判定部の判定結果が計算された類似度の最高値が所定の閾値よりも高く、かつ、パターン判定部の判定結果が取得パターンと指定パターンとが一致している場合、生体情報を入力した本人が、登録遊技者DBに登録されている本人であるとみなし、登録遊技者情報削除部は、登録遊技者DBに登録されている登録遊技者情報を削除する。
【0023】
換言すれば、登録遊技者DBに登録されている本人でなければ、指定パターンで複数の異なる生体情報を入力することはできないので(例えば、生体情報が顔画像の場合、所定の時間内に複数の表情の異なる顔画像を入力することは本人にしかできないので)、本人であることが確実に認識される。
【0024】
結果として、上述の手法により本人を確実に認識することができるので、本人のみが、容易で、かつ、確実に自らの生体情報を含む登録遊技者情報を削除することが可能となる。
【発明の効果】
【0025】
本発明によれば、データベースに登録された個人情報を本人のみが容易に、かつ、確実に削除することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
以下に本発明の実施の形態を説明するが、本発明の構成要件と、発明の詳細な説明に記載の実施の形態との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、本発明をサポートする実施の形態が、発明の詳細な説明に記載されていることを確認するためのものである。従って、発明の詳細な説明中には記載されているが、本発明の構成要件に対応する実施の形態として、ここには記載されていない実施の形態があったとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、実施の形態が構成要件に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件以外の構成要件には対応しないものであることを意味するものでもない。
【0027】
すなわち、本発明の一側面の情報処理装置は、予め登録された登録者の登録情報を蓄積する蓄積手段(例えば、図12の登録遊技者DB262)と、申請者の複数の生体情報の入力順序を指定する指定パターン(図12の生体情報入力パターン作成部272により作成される入力パターン)を生成する指定パターン生成手段(例えば、図12の生体情報入力パターン作成部272)と、前記指定パターン生成手段により生成された指定パターンで前記申請者に対して複数の生体情報の入力を要求する要求手段(例えば、図12の生体情報入力パターン送信部273)と、前記申請者の複数の生体情報を取得する取得手段(例えば、図12の生体情報受信部294)と、前記要求手段の要求に基づいて、前記取得手段により取得された前記申請者の複数の生体情報より、前記指定パターン毎に特徴量を抽出する特徴量抽出手段(例えば、図12の特徴量抽出部295a)と、前記取得手段により取得された前記申請者の複数の生体情報より、前記指定パターン毎に抽出される特徴量と、前記蓄積手段に蓄積された登録者の生体情報より前記指定パターン毎に抽出される特徴量とを用いて、前記申請者の複数の生体情報毎に類似度を計算する計算手段(例えば、図12の類似度計算部295b)と、前記取得手段により取得された前記申請者の複数の生体情報より、前記申請者の複数の生体情報の取得パターンを検出する取得パターン検出手段(例えば、図12のパターン検出部295d)と、前記申請者の複数の生体情報毎の類似度と所定の閾値とを比較する類似度比較手段(例えば、図12の類似度判定部295c)と、前記取得パターンと前記指定パターンとを比較するパターン比較手段(例えば、図12のパターン判定部295e)と、前記類似度比較手段の比較結果、および前記パターン比較手段の比較結果に基づいて、前記申請者が前記登録者であるかを判定する申請者真偽判定手段(例えば、図12の生体情報照合部295)と、前記申請者真偽判定手段により前記申請者が前記登録者であると判定された場合、前記蓄積手段により蓄積されている前記申請者に対応する前記登録者の登録情報を削除する削除手段(例えば、図12の登録遊技者情報削除部296)とを含む。
【0028】
前記申請者を証明する証明書の情報を読み取る読取手段(例えば、図12の証明書情報取得部292)と、前記削除手段が、前記蓄積手段により蓄積されている前記申請者に対応する前記登録者の登録情報を削除するとき、前記読取手段により読み取られている前記申請者を証明する証明書の情報を削除履歴として、登録する削除履歴登録手段(例えば、図12の登録遊技者情報削除履歴登録部293)をさらに含ませるようにすることができる。
【0029】
本発明の一側面の情報処理方法およびプログラムは、予め登録された登録者の登録情報を蓄積する蓄積ステップ(例えば、図18のステップS64)と、申請者の複数の生体情報の入力順序を指定する指定パターンを生成する指定パターン生成ステップ(例えば、図19のステップS152)と、前記指定パターン生成ステップの処理により生成された指定パターンで前記申請者に対して複数の生体情報の入力を要求する要求ステップ(例えば、図19のステップS154)と、前記申請者の複数の生体情報を取得する取得ステップ(例えば、図19のステップS155)と、前記要求ステップの処理での要求に基づいて、前記取得ステップの処理により取得された前記申請者の複数の生体情報より、前記指定パターン毎に特徴量を抽出する特徴量抽出ステップ(例えば、図19のステップS160)と、前記取得ステップの処理により取得された前記申請者の複数の生体情報より、前記指定パターン毎に抽出される特徴量と、前記蓄積ステップの処理で蓄積された登録者の生体情報より前記指定パターン毎に抽出される特徴量とを用いて、前記申請者の複数の生体情報毎に類似度を計算する計算ステップ(例えば、図19のステップS161)と、前記取得ステップの処理により取得された前記申請者の複数の生体情報より、前記申請者の複数の生体情報の取得パターンを検出する取得パターン検出ステップ(例えば、図19のステップS163)と、前記申請者の複数の生体情報毎の類似度と所定の閾値とを比較する類似度比較ステップ(例えば、図19のステップS162)と、前記取得パターンと前記指定パターンとを比較するパターン比較ステップ(例えば、図19のステップS164)と、前記類似度比較ステップの処理での比較結果、および前記パターン比較ステップの処理での比較結果に基づいて、前記申請者が前記登録者であるかを判定する申請者真偽判定ステップ(例えば、図19のステップS165)と、前記申請者真偽判定ステップの処理により前記申請者が前記登録者であると判定された場合、前記蓄積ステップの処理により蓄積されている前記申請者に対応する前記登録者の登録情報を削除する削除ステップ(例えば、図19のステップS166)とを含む。
【0030】
図1は、本発明に係る遊技店の監視システムの一実施の形態の構成を示す図である。
【0031】
遊技店1−1乃至1−nは、いわゆるパチンコ店、パチスロ店、またはカジノ店である。また、これらの遊技店1−1乃至1−nは、系列店舗または生体情報管理センタや第3者遊技店管理センタの加盟店であって、複数の店舗を統括的に管理する必要のある店舗である。各遊技店1−1乃至1−nは、生体情報管理バス6および第3者遊技店管理バス7により接続されており、それらのバスおよびインターネット等に代表される公衆通信回線網8,9を介して、相互にそれぞれ生体情報、および第3者遊技店管理情報を授受している。尚、以降において、遊技店1−1乃至1−nのそれぞれについて、特に区別する必要がない場合、単に、遊技店1と称するものとし、その他の構成についても同様に称するものとする。
【0032】
生体情報管理バス6は、主に各遊技店1の生体情報認識装置21により管理される生体情報を流通させるための伝送路として機能する。また、第3者遊技店管理バス7は、主に各遊技店1の媒体貸出装置管理装置27により管理される媒体貸出管理情報を流通させるための伝送路として機能する。
【0033】
生体情報管理センタ2は、生体情報管理センタを管理運営する事業者により使用されるサーバであり、生体情報管理データベース(以降、DBとも称するものとする)3で管理されている登録遊技者DB262(図11)を各遊技店1により生成される未登録遊技者DB261(図11)に基づいて更新すると供に、更新した最新の登録遊技者DB262を各遊技店1の生体情報認識装置21に対して配信する。また、生体情報管理センタ2は、登録遊技者情報削除端末20または携帯電話機11からの要求に応じて、登録遊技者DB262に登録された登録遊技者情報を削除する。この際、生体情報管理センタ2は、登録遊技者情報の削除を要求している遊技者が、本人自身であるか否かを判定し、本人であると判定したとき、削除が要求されている遊技者の登録遊技者情報を削除する。
【0034】
第3者遊技店管理センタ4は、第3者遊技店管理センタを管理運営する事業者により使用されるサーバであり、第3者遊技店管理データベース(DB)5で管理されている媒体貸出管理情報からなるDBを各遊技店1より供給されてくる情報に基づいて更新すると供に、更新した最新の媒体貸出管理情報を各遊技店1の媒体貸出管理装置27に対して配信する。
【0035】
携帯電話機11は、基本的には、一般に使用されている携帯電話機としての機能を備えているが、さらに、生体情報管理センタ2により生体情報管理データベース3で管理されている登録遊技者DB262に登録された登録遊技者情報の削除が要求された場合、その旨を生体情報管理センタ2に申請し、必要に応じて登録遊技者情報の削除に必要な情報を授受する。
【0036】
登録遊技者情報削除端末20は、生体情報管理センタ2により生体情報管理データベース3で管理されている登録遊技者DB262に登録された登録遊技者情報の削除が要求された場合、その旨を生体情報管理センタ2に申請し、必要に応じて登録遊技者情報の削除に必要な情報を授受する。
【0037】
生体情報認識装置21は、カメラ38−1乃至38−m、入口カメラ40−1乃至40−p、および店内カメラ41−1乃至41−qにより撮像された画像より画像処理ユニット39−1乃至39−(m+p+q)により抽出されて、生体情報バス31を介して供給されてくる顔画像の情報に基づいて、生体情報データベース22に予め登録されている顔画像と照合し、一致する場合、登録遊技者の来店を携帯端末42に通知したり、CRT(Cathode Tube Ray)またはLCD(Liquid Crystal Display)などからなる表示部23に表示する。また、生体情報データベース22に予め登録されている顔画像と照合し、一致しない場合、生体情報認識装置21は、生体情報管理データベース3にアクセスし、未登録者として未登録遊技者DB261に登録する。
【0038】
遊技店管理装置24は、いわゆるホールコンピュータと呼ばれるものであり、遊技店管理情報バス30を介して遊技台36−1乃至36−mの動作を監視している。遊技店管理装置24は、遊技台36の出玉もしくはメダルの払い出しの情報、各遊技台36−1乃至36−mの遊技者の呼び出し情報、またはエラーの発生などの監視状況に応じて、所定の処理を実行し、実行結果をCRTやLCDなどからなる表示部25に表示する。遊技店管理装置24は、精算販売機33、貸出機34、計数機35、遊技台36−1乃至36−m、および遊技台周辺端末37−1乃至37−mのそれぞれより供給されてくる情報を、それぞれを識別する識別情報(例えば、遊技台番号)とを対応付けて遊技台管理データベース26により管理する。
【0039】
媒体貸出管理装置27は、精算販売機33、貸出機34、および計数機35からの情報に基づいて、貸し出される遊技媒体の媒体貸出管理情報を媒体貸出管理データベース29を用いて管理すると供に、媒体貸出管理データベース29に登録されている媒体貸出管理情報を更新する際、その更新情報を、第3者遊技店管理バス7および公衆通信回線網9を介して第3者遊技店管理センタ4に送る。さらに、媒体貸出管理装置27は、第3者遊技店管理バス7および公衆通信回線網9を介して第3者遊技店管理センタ4により供給されてくる媒体貸出管理情報を取得し、媒体貸出管理データベース29に蓄積させる。
【0040】
貸出機34は、遊技者が遊技台36で遊技する際、現金やプリペイドカードなどにより所定の金額を受け付けると、金額に応じた個数の遊技媒体を貸し出す。この際、貸出機34は、受け付けた現金やプリペイドカードの残数などの情報と供に、貸し出した遊技媒体の個数の情報を媒体貸出管理装置27に供給する。これにより、媒体貸出管理装置27は、受け付けた現金やプリペイドカードの残数などの情報と供に、貸し出した遊技媒体の個数の情報を媒体貸出管理情報データベース29に登録する。
【0041】
精算販売機33は、貸球を借りるための度数をつけてプリペイドカードを販売する。このとき、精算販売機33は、販売したプリペイドカードの度数と払いうけた金額とを媒体貸出管理装置27に供給する。また、精算販売機33は、プリペイドカードなどの度数として貸し出した遊技媒体の残数に基づいて現金を精算して払い出す。このとき、精算販売機33は、プリペイドカードの残数と払い戻した現金の金額を媒体貸出管理装置27に供給する。
【0042】
計数機35は、遊技者が遊技台36により遊技することにより獲得した遊技媒体の数を、計数し、計数結果を磁気カードやレシートなどとして出力する。
【0043】
遊技台36−1乃至36−mは、遊技者により所定の操作がなされることにより、遊技を実行し、いわゆる小当たりや大当たりに応じて、遊技球、または、メダルを払い出す。
【0044】
遊技台周辺端末37−1乃至37−mは、各遊技台36−1乃至36−mに対応して設けられている、いわゆる台間機であり、台間球貸機(原理的には、貸出機34と同様のもの)などが設けられている。また、遊技台周辺端末37は、遊技台36を遊技する遊技者の顔画像などの生体情報を取得し、遊技台識別情報(遊技台番号)と共に生体情報認識装置21に送信する。尚、図1においては、生体情報を取得する機能として、遊技者の顔画像を取得するカメラ38−1乃至38−mが設けられている例が示されている。
【0045】
カメラ38−1乃至38−mは、例えば、図2で示されるように、各遊技台36−1乃至36−4のそれぞれの上部に設けられた台表示ランプ61−1乃至61−4の下部に図3で示されるように、読取範囲δ内に遊技者が撮像できるように設け、顔画像を撮像するようにしてもよく、このようにすることにより、各カメラIDは、同時に遊技台IDとして使用することが可能となる。
【0046】
また、カメラ38−1乃至38−mは、例えば、図4で示されるように、遊技台周辺端末37−1乃至37−4に凸部71−1乃至71−4を設け、図5で示されるように読取範囲θ内に遊技者の顔画像が撮像できるように設けるようにしてもよい。
【0047】
さらに、カメラ38−1乃至38−mは、例えば、図6で示されるように、遊技台36の中央部(遊技台36の盤面上)に設けるようにして、撮像するようにしてもよい。すなわち、図6の設置部81にカメラ36が設置されることにより、図7で示されるように、読取範囲φ内に遊技者を撮像する。
【0048】
入口カメラ40−1乃至40−pおよび店内カメラ41−1乃至41−qは、遊技店1の店内における出入口および所定の場所に設置され、撮像した画像をそれぞれ画像処理ユニット39−(m+1)乃至39−(m+p+q)に供給する。
【0049】
入口カメラ40−1乃至40−pおよび店内カメラ41−1乃至41−qは、例えば、図8で示されるように設定される。図8は、遊技店1内の入口カメラ40−1乃至40−pおよび店内カメラ41−1乃至41−qの設置例を示している。
【0050】
すなわち、図8においては、出入口112−1乃至112−3が設けられており、入口カメラ40−1乃至40−3は、それぞれの出入口112より入店してくる遊技者を撮像する。また、店内カメラ41−1乃至41−10は、島設備111−1乃至111−5のそれぞれ両面をそれぞれ一列に渡って撮像できる位置に設定されている。島設備111は、両面に遊技台36が設置されており、すなわち、図中の島設備111を上下方向に挟むように設置されている。カメラ38、入口カメラ40および店内カメラ41は、いずれにおいてもパンチルトズーム機能を備えているため、図8で示されるように、店内カメラ41−1乃至41−10が配置されることにより、遊技台36で遊技する全遊技者が、店内カメラ41−1乃至41−10のいずれかで撮像できる。
【0051】
さらに、店内カメラ41−aは、貸出機34の前に設けられており、店内カメラ41−bは、精算販売機33の前に設けられており、店内カメラ41−cは、計数機35の前に設けられており、それぞれ、貸出機34、精算販売機33、および計数機35を利用する遊技者を撮像することができる。
【0052】
すなわち、図8で示されるように、遊技店1においては、来店する遊技者、遊技台36で遊技する遊技者、並びに、貸出機34、精算販売機33、および計数機35を利用する遊技者といった、遊技店1において遊技者が取るであろうことが想定される行動のほぼ全てを監視できるように、カメラ38、入口カメラ40、および店内カメラ41が設置されている。
【0053】
次に、図9を参照して、画像処理ユニット39の構成例について説明する。
【0054】
画像取得部201は、カメラ38(または、入口カメラ40もしくは店内カメラ41)により撮像された画像を取得し、顔画像抽出部202に供給する。顔画像抽出部202は、画像取得部201より供給されてきた画像内に、顔を構成する部位の配置などのパターンにより顔画像からなる矩形画像を抽出して送信部203に供給する。送信部203は、顔画像を生体情報認識装置21に送信する。
【0055】
次に、図10を参照して、生体情報認識装置21の構成例について説明する。
【0056】
顔画像取得部221は、画像処理ユニット39より供給される顔画像を取得し、照合部222に供給する。照合部222は、顔画像取得部221により取得された顔画像と、生体情報DB22に予め登録されている登録遊技者の顔画像とを照合し、類似度の高い候補となる顔画像があれば、第3候補までの顔画像を照合結果として表示部23に表示させる。また、照合部222は、類似度の高い候補となる顔画像が存在しない場合、供給されてきた顔画像を未登録遊技者データベース登録部223に供給する。
【0057】
より詳細には、照合部222の特徴量抽出部231は、顔画像を識別するための特徴量を抽出して、顔画像と共に類似度計算部232に供給する。類似度計算部232は、生体情報DB22に登録されている登録遊技者の顔画像の特徴量を抽出すると供に、特徴量抽出部231より供給されてくる特徴量とを用いて、生体情報DB22に登録されている全ての登録遊技者の顔画像との類似度を求め、顔画像取得部221より供給されてきた顔画像、および、類似度が上位3位までの顔画像を類似度判定部233に供給する。より具体的には、類似度計算部232は、例えば、目と目の間隔、あごから額までの長さと、あごから鼻までの長さの比率などの各種の顔の特徴量に基づいて、それぞれの差分和、平均比率、または比率和などを類似度として求める。
【0058】
類似度判定部233は、類似度計算部232より供給されてくる類似度が上位3位となる顔画像のそれぞれの類似度のうち、1位となる顔画像との類似度と、所定の閾値とを比較し、比較結果に基づいて、1位となる登録顔画像が、顔画像取得部221より供給されてきた顔画像に対して類似している場合(類似度が高い程類似していることを示す類似度の場合、所定の閾値よりも高いとき、また、類似度が低い程類似していることを示す類似度の場合、所定の閾値よりも低いとき)、上位3位となる顔画像と類似度の情報を表示部23に供給して、表示させると供に、通信部224に供給する。また、類似度判定部233は、1位となる顔画像との類似度と、所定の閾値とを比較し、比較結果に基づいて、1位となる登録顔画像が、顔画像取得部221より供給されてきた顔画像に対して類似していない場合、顔画像取得部221より供給されてきた顔画像を未登録遊技者データベース登録部223に供給する。
【0059】
未登録遊技者データベース登録部223は、照合部222より未登録であるとみなされて供給されてきた、顔画像を生体情報管理データベース3の未登録遊技者DB261に登録する。
【0060】
操作部225は、ボタン、マウス、または、キーボードなどから構成され、上述した類似度が上位3位となる、表示部23に表示された顔画像のいずれかが選択されるとき操作され、操作結果を通信部224に供給する。通信部224は、モデムなどから構成され、操作部225からの操作信号に基づいて、選択された顔画像を携帯端末42に配信する。
【0061】
尚、ここでは、類似度は、例えば、比率和で示されるような登録遊技者として登録されている顔画像に近いほど高い値を示すものであるとし、類似度が所定の閾値よりも高い値であるとき、その類似度に対応する登録遊技者の顔画像であるものとして判定する例について説明する。しかしながら、例えば、類似度が撮像された顔画像と登録遊技者として登録されている顔画像とのそれぞれの特徴量における差分和として表現されている場合、類似度判定部233は、類似度が閾値よりも小さければ、撮像された顔画像が登録遊技者の顔画像であるとみなすことになり、または、平均比率などの場合、0乃至1の範囲で所定の値以上であって、1に近い値であれば、同一の人物であるとみなすことができる。
【0062】
データベース管理部226は、生体情報管理センタ2より新たな登録遊技者データベース262(図11)が配信されてくると、新たな登録遊技者データベース262に基づいて、生体情報DB22を更新する。
【0063】
次に、図11,図12を参照して、生体情報管理センタ2の構成例について説明する。尚、生体情報管理センタ2は、登録遊技者の情報(登録遊技者情報)を登録または更新する構成と、登録遊技者の情報を削除する構成とを備えているが、図11においては、生体情報管理センタ2の構成のうち、主に登録遊技者の情報を登録または更新する構成の詳細が記載されており、図12においては、登録遊技者の情報を削除する構成が記載されている。そこで、まず、図11を参照して、生体情報管理センタ2における登録遊技者の情報を登録または更新する構成例について説明する。
【0064】
生体情報管理センタ2の生体情報更新部241は、DB配信部251、DB更新部252、およびDB更新判定部253から構成されており、生体情報管理DB3に格納されている登録遊技者DB262を、未登録遊技者DB261に基づいて、更新する。より具体的には、DB更新判定部253は、時刻情報を発生するRTC(Real Time Clock)253aを内蔵しており、その内蔵されているRTC253aに基づいて、所定時間が経過すると、生体情報管理DB3にアクセスし、未登録遊技者DB261に新たな未登録遊技者が登録されたか否かを判定する。
【0065】
DB更新判定部253は、未登録遊技者DB261に新たに未登録者が登録されていた場合、その旨をDB更新部252に通知する。DB更新部252は、未登録遊技者DB261にアクセスし、登録されている未登録遊技者のうち、所定回数以上登録されている未登録遊技者が存在するか否かを判定し、所定回数以上未登録遊技者として登録されている未登録遊技者が存在する場合、登録遊技者DB262を読み出して、所定回数以上登録されている未登録遊技者を登録遊技者DB262に登録して、更新する。さらに、DB更新部252は、登録遊技者DB262を更新すると、更新したことをDB配信部251に通知する。
【0066】
DB配信部251は、DB更新部252より登録遊技者DB262が更新されたことを通知されると、生体情報管理DB3にアクセスし、登録遊技者DB262を読み出して、各遊技店1の生体情報認識装置21に配信する。
【0067】
生体情報入力要求制御部242は、登録遊技者情報の削除が、携帯電話機11、または登録遊技者情報削除端末20より要求された場合、携帯電話機11、または登録遊技者情報削除端末20を操作して、実際に登録遊技者情報の削除を要求している遊技者が本人であるか否かを判別するための複数の顔画像の入力方法を示す入力パターンを生成し、携帯電話機11、または登録遊技者情報削除端末20に送信すると供に、必要に応じて、その入力パターンの情報を登録遊技者情報削除処理部243に供給する。
【0068】
登録遊技者情報削除処理部243は、携帯電話機11、または登録遊技者情報削除端末20より供給されてくる顔画像を取得し、生体情報入力要求制御部242により供給されてくる生体情報の入力パターンにより本人であるか否かを判定し、本人であると判定するとき、登録遊技者DB262に登録されている、該当する登録遊技者情報を削除すると供に、登録遊技者の削除履歴を生成して、削除履歴DB263に登録する。
【0069】
次に、図12を参照して、生体情報管理センタ2における主に登録遊技者の情報を削除する詳細な構成例を説明すると供に、併せて登録遊技者情報削除端末20の構成例について説明する。
【0070】
登録遊技者情報削除端末20は、制御部311、操作部312、証明書読取部313、生体情報入力部314、および表示部315より構成されており、例えば、図13で示されるような外観のものである。制御部311は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、およびRAM(Random Access Memory)などから構成される、いわゆるマイクロコンピュータであり、登録遊技者情報削除端末20の動作の全体を制御している。
【0071】
操作部312は、図13で示されるように、本体正面右部に設けられたキーボードやボタンなどから構成されており、遊技者が登録遊技者情報の削除を要求するとき操作され、操作内容に応じた信号を発生して、制御部311に供給する。証明書読取部313は、図13で示されるように、本体右上部に設けられた挿入口で示されるものであり、スキャナなどが内蔵されたものであり、登録遊技者情報の削除を要求する人物が誰であるのかを示す自動車免許証や健康保険証などの証明書の提示を受け付けて、画像としてその証明書の情報を読み取り、制御部311に供給する。
【0072】
生体情報入力部314は、本体正面に、登録遊技者情報の削除を要求する人物に対して対向する位置に設けられており、CCD(Charge Coupled Devices)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などの撮像素子により構成される、例えば、カメラであり、登録遊技者情報の削除を要求する人物が、本人であることを識別するために登録遊技者情報の削除を要求する人物の顔画像を生体情報として撮像し、生体情報送信部334に供給する。表示部315は、LCD(Liquid Crystal Display)やCRT(Cathode Ray Tube)などから構成されており、各種の情報を表示する。尚、本実施例においては、登録遊技者情報の削除を要求する人物の本人確認に生体情報として顔画像を用いる例について、主に説明を進めていくが、その他の生体情報であってもよく、例えば、図13における操作部312の手前に設けられた指画像撮像部401により撮像される指静脈紋などでもよい。ただし、この場合、登録遊技者DB262にも登録遊技者情報として指静脈紋を蓄積しておく必要がある。
【0073】
削除要求情報送信部331は、操作部312が操作されて、登録遊技者情報の削除の要求があるとその旨を生体情報管理センタ2に通知する。この際、削除要求情報送信部331は、登録遊技者情報の削除を申請する遊技者を証明する証明書の提示を求める画面を表示部315に表示し、これに応じて、証明書読取部313により読み出された証明書の画像情報を生体情報管理センタ2に送信する。
【0074】
生体情報入力パターン受信部332は、生体情報管理センタ2より供給されてくる生体情報の入力パターンの情報を受信すると供に、表示部315を制御して、生体情報の入力パターンを遊技者に対して提示する。ここでいう、生体情報の入力パターンとは、生体情報としての顔画像の入力パターンであり、例えば、1枚目に右目を閉じた顔画像、2枚目に左目を閉じた顔画像、および3枚目に両目を開いた顔画像を入力するといった、目鼻口などの顔を構成する各部位の動きが指定された複数の顔画像(生体情報)の入力順序を指定するものである。尚、上記の右目を閉じた顔画像、左目を閉じた顔画像、および両目を開いた顔画像のみならず、目鼻口などの顔を構成する各部位の動きが指定されるものであればよいので、例えば、両目を閉じた顔画像などでもよいし、さらには、各部位の動きを組み合わせたものであっても良い。
【0075】
生体情報入力判定部333は、内蔵するRTC333aにより発生される時刻情報に基づいて、生体情報入力パターン受信部332により受信された入力パターンで所定の時間内に、生体情報入力部314より所定の複数の異なる顔画像が入力されたか否か判定する。生体情報送信部334は、生体情報入力部314により入力された複数の生体情報を生体情報管理センタ2に送信する。
【0076】
生体情報管理センタ2における生体情報入力要求制御部242の削除要求受信部271は、登録遊技者情報削除端末20または携帯電話機11からの証明書の情報と供に登録遊技者情報の削除要求が送信されてくると(携帯電話機11からは証明書は付されておらず、代わりにメールアドレスや電話番号を使用する)、その旨を生体情報入力パターン作成部272に供給する。生体情報入力パターン作成部272は、削除要求受信部271より送信されてきた証明書の情報を含む登録遊技者情報の削除要求に基づいて、上述した生体情報の入力パターンを生成し、生体情報入力パターン送信部273を制御して、登録遊技者情報削除端末20または携帯電話機11に送信させると供に、生成した入力パターンと証明書の画像とを対応付けてパターンテーブル274に格納させる。
【0077】
登録遊技者情報削除処理部243の生体情報入力パターン読取部291は、生体情報入力要求制御部242のパターンテーブル274に格納されている生体情報の入力パターンの情報、および、証明書の情報を読み出し、それぞれ生体情報照合部295、および証明書情報取得部292に供給する。生体情報受信部294は、登録遊技者情報削除端末20または携帯電話機11より供給されてくる、複数の生体情報を受信し、生体情報照合部295に供給する。
【0078】
生体情報照合部295は、特徴量抽出部295a、類似度計算部295b、類似度判定部295c、パターン検出部295d、およびパターン判定部295eを含み、生体情報入力パターン読取部291より供給されてくる入力パターンと、生体情報受信部294より供給されてきた複数の生体情報に基づいて、登録遊技者情報の削除を求める本人であるか否かを照合する。
【0079】
特徴量抽出部295aは、基本的には図10の特徴量抽出部231と同様の機能を備えているが、さらに、入力パターンに応じて、複数の生体情報である顔画像より特徴量を抽出し、類似度計算部295bに供給する。すなわち、上述したように、入力パターンにより1枚目に右目を閉じた顔画像、2枚目に左目を閉じた顔画像、および3枚目に両目を開いた顔画像が入力されてきた場合、例えば、1枚目の右目を閉じた顔画像から、特徴量抽出部231で抽出される特徴量と同様の特徴量を抽出すると、右目は閉じた状態となっているため、右目の近傍の情報を使用した特徴量については、遊技者登録されている顔画像の特徴量とは異なる可能性が高い。そこで、特徴量抽出部295aは、入力パターンを参照して、右目を閉じた顔画像に対して、右目の近傍の情報を含まない特徴量のみを抽出する。同様にして、特徴量抽出部295aは、入力パターンを参照して、左目を閉じた顔画像に対して、左目の近傍の情報を含まない特徴量のみを抽出する。このように、特徴量抽出部295aは、入力パターンの情報に基づいて、供給されてきた複数の生体情報である顔画像より、目を閉じた状態であるといった通常の選択画像には用いられない状態を含む顔画像上の領域の情報を利用した特徴量を除いた特徴量を抽出する。
【0080】
類似度計算部295bは、基本的には図10の類似度計算部232と同様の機能を備えているが、さらに、入力パターンに応じた特徴量に基づいた類似度を計算し、計算結果を類似度判定部295cに供給する。すなわち、上述したように特徴量抽出部295aより供給されてくる複数の特徴量は、入力パターンに応じて変化しているので、供給されてくる特徴量の情報と同一の特徴量のみで、登録遊技者DB262に登録されている顔画像の、それぞれの特徴量を用いて類似度を計算する。
【0081】
類似度判定部295cは、複数の生体情報であるそれぞれの生体情報の類似度のうち、最大値となる顔画像の類似度について、所定値以上であるか否かを判定する。
【0082】
パターン検出部294dは、画像の色などから肌が露出した部分であって、顔画像を構成する顔の輪郭などから顔を構成する目や鼻などの特徴的な部位の配置などにより、例えば、右目部分だけが顔を構成する部位として認識できなければ、右目を閉じている顔画像と判断し、同様に、左目部分だけが顔を構成する部位として認識できなければ、左目を閉じている顔画像と判断することにより、顔の各部位の動作状態を判断し、複数の顔画像に対する判断結果の組み合わせを入力された顔画像のパターンとして検出し、パターン判定部295eに供給する。
【0083】
パターン判定部295eは、パターン検出部295dにより検出された登録遊技者情報削除端末20、または携帯電話機11より供給されてきた複数の生体情報の入力パターンと、生体情報入力パターン読取部291により読み出された、生体情報入力パターン作成部272により生成された入力パターンとを比較し、一致しているか否かを判定する。
【0084】
生体情報照合部295は、類似度判定部295cにより、複数の生体情報である顔画像のいずれについても、最大値となる類似度が所定値以上であると判定され、かつ、パターン判定部295eにより、パターン検出部295dにより検出された登録遊技者情報削除端末20、または携帯電話機11より供給されてきた複数の生体情報の入力パターンと、生体情報入力パターン読取部291により読み出された、生体情報入力パターン作成部272により生成された入力パターンとが一致していると判定された場合、登録遊技者情報の削除を要求した遊技者が、登録遊技者情報に登録された人物本人であるとみなし、判定結果を登録遊技者情報削除部296に供給する。
【0085】
登録遊技者情報削除部296は、生体情報照合部295からの判定結果が、登録遊技者情報の削除を要求した人物が、登録遊技者本人である場合、登録遊技者DB262に格納されている、対応する登録遊技者の登録遊技者情報を削除し、削除したことを登録遊技者情報削除履歴登録部293に供給する。登録遊技者情報削除履歴登録部293は、登録遊技者情報の削除を要求した人物の情報として、証明書情報取得部292により取得されている証明書情報を削除履歴DB263に登録すると共に、この際、内蔵されるRTC293aで示される時刻を併せて削除履歴DB263に登録する。尚、証明書の情報については、携帯電話機11より、例えば、インターネットを利用した電子メールなどにより登録遊技者情報の削除が要求されてきた場合、自動車免許証や健康保険証などではなく、メールアドレスまたは電話番号そのものなどを代わりに使用するようにしてもよい。
【0086】
次に、図14を参照して、携帯電話機11の構成例について説明する。
【0087】
携帯電話機11の構成については、通信部355による、通常の通話機能、および電子メールの機能を除けば、基本的には登録遊技者情報削除端末20と同様である。
【0088】
すなわち、携帯電話機11は、制御部351、操作部352、撮像部353、および表示部354より構成されている。制御部351は、CPU、ROM、およびRAMなどから構成される、いわゆるマイクロコンピュータであり、登録遊技者情報削除端末20の動作の全体を制御している。
【0089】
操作部352は、発信番号や文字などを入力するボタンなどから構成されており、遊技者が通話を開始するとき、または、登録遊技者情報の削除を要求するとき操作され、操作内容に応じた信号を発生して、制御部351に供給する。
【0090】
撮像部353は、CCDやCMOSなどの撮像素子により構成される、例えば、カメラであり、登録遊技者情報の削除を要求する人物が、本人であることを識別するために登録遊技者情報の削除を要求する人物の顔画像を生体情報として撮像し、通信部355に供給する。表示部354は、LCDなどから構成されており、各種の情報を表示する。
【0091】
削除要求送信部361は、操作部352が操作されて、登録遊技者情報の削除の要求があると、メモリ361aに内蔵されている自らのメールアドレスの情報と供に、その旨を生体情報管理センタ2に通知する。
【0092】
生体情報入力パターン受信部362は、生体情報管理センタ2より供給されてくる生体情報の入力パターンの情報を受信すると供に、表示部354を制御して、生体情報の入力パターンを遊技者に対して提示する。
【0093】
生体情報入力判定部363は、内蔵するRTC363aにより発生される時刻情報に基づいて、所定時間内に生体情報入力パターン受信部362により受信された入力パターンで所定の時間内に撮像部353により所定の複数の異なる顔画像が入力されたか否か判定する。生体情報送信部364は、撮像部353により入力された(撮像された)複数の生体情報を生体情報管理センタ2に送信する。
【0094】
次に、図15を参照して、携帯端末42の構成例について説明する。
【0095】
通信部371は、モデムなどで構成されており、遊技店1内の無線通信網を介して生体情報認識装置21との間でデータを授受する。また、通信部371は、生体情報認識装置21より配信されてくる、画像処理ユニット39より供給された顔画像と類似する顔画像の遊技者が来店したことを示す情報を取得し、画像処理部372に供給する。
【0096】
画像処理部372は、通信部371より供給されてくる画像処理ユニット39より供給された顔画像と類似する顔画像の遊技者が来店したことを示す情報に基づいて、LCDなどにより構成される表示部373に表示する画像を生成すると供に、表示部373に表示させる。
【0097】
次に、図16のフローチャートを参照して、登録遊技者来店監視処理について説明する。
【0098】
ステップS1において、入口カメラ40は、撮像している画像の情報、または、出入口の扉からの信号に基づいて、出入口の扉が開いたか否かを判定し、所定の時間が経過するまで、その処理を繰り返す。
【0099】
ステップS1において、扉が開いたと判定された場合、ステップS2において、入口カメラ40は、設置されている範囲の画像を撮像し、撮像した画像を画像処理ユニット39に供給する。画像処理ユニット39の画像取得部201は、供給された画像を取得し、顔画像抽出部202に供給する。
【0100】
ステップS3において、顔画像抽出部202は、供給された画像より遊技者の顔画像を抽出し、送信部203に供給する。より具体的には、顔画像抽出部202は、例えば、撮像された画像の色などから肌が露出した部分であって、目や鼻といった特徴的な部位の配置などから顔画像を抽出して、送信部203に供給する。
【0101】
ステップS4において、送信部203は、顔画像抽出部202より供給されてきた顔画像を生体情報認識装置21に送信する。この際、送信部203は、カメラ38、入口カメラ40、または店内カメラ41のそれぞれを識別するカメラIDや、送信時刻の情報などの情報を顔画像に付加して生体情報認識装置21に送信する。
【0102】
ステップS21において、生体情報認識装置21の顔画像取得部221は、顔画像を取得する。ステップS22において、顔画像取得部221は、供給された顔画像のうち、いずれか未処理の1つを抽出し、特徴量抽出部231に供給する。
【0103】
ステップS23において、照合部222の特徴量抽出部231は、供給されてきた顔画像より特徴量を抽出して、顔画像と供に類似度計算部232に供給する。
【0104】
ステップS24において、類似度計算部232は、特徴量抽出部231より供給された顔画像についての、目と目の間隔、あごから額までの長さと、あごから鼻のまでの長さの比率などの各種の顔の特徴量と、生体情報DB22に登録されている登録遊技者DB262に登録されている顔画像における同様の特徴量とを用いて、それぞれの差分和、平均比率、または比率和などを類似度として計算し、計算結果である登録遊技者DB262に登録されている顔画像との類似度の順位を求め、登録遊技者DB262に登録されている顔画像のうちの上位3位までの顔画像と類似度の情報を、特徴量抽出部231より供給されてきた顔画像と供に類似度判定部233に供給する。
【0105】
ステップS25において、類似度判定部233は、類似度計算部232より供給されてくる上位3位までの顔画像と類似度の情報に基づいて、最上位の類似度が所定の閾値よりも大きいか否かを判定する。すなわち、類似度判定部233は、最も類似している登録遊技者(生体情報DB22に登録されている顔画像のうち、顔画像取得部221により取得された顔画像と最も類似している登録遊技者:ここでは、類似度の最も高い登録遊技者)の類似度を所定の閾値と比較する。
【0106】
尚、上述のように、類似度の定義により、撮像された顔画像と最も類似している登録遊技者の顔画像との類似度は、その値そのものが最も高いとは限らないため、類似度と閾値との大小関係はこの例の場合とは異なることがある。
【0107】
ステップS25において、最上位の類似度が所定の閾値よりも大きいと判定された場合、ステップS26において、類似度判定部233は、類似度計算部232より供給されてきた上位3位の顔画像が登録遊技者の顔画像の候補であることを示す報知画面301を表示部23を制御して表示させる。
【0108】
このとき、例えば、図17で示されるような報知画面301が、表示部23に表示される。
【0109】
図17の報知画面301においては、カメラ画像表示欄311が、左中段に設けられており、画像処理ユニット39より供給されてきた顔画像が表示される。また、その右側には、類似度の高い順に第1候補乃至第3候補までの類似度の上位3位の登録遊技者の顔画像表示欄312−1乃至312−3が設けられている。さらに、各登録遊技者の顔画像表示欄312−1乃至312−3の下には、類似度レベル表示欄313−1乃至313−3が設けられており、類似度のレベルが表示されている。図17において、黒で示される領域の横方向の長さが類似度の大きさを示している。
【0110】
また、類似度レベル表示欄313−1乃至313−3の下には、対応する位置に、ID表示欄314−1乃至314−3が設けられており、各顔画像の生体情報DB22における顔画像を識別するIDが表示されており、図17において、左から「00051」、「00018」および「00022」と表示されている。
【0111】
さらに、ID表示欄314−1乃至314−3の下には、それぞれ対応する位置に、それぞれの候補を選択されるときに操作部225により操作される確定ボタン318−1乃至318−3が設けられている。
【0112】
また、カメラ画像表示欄311の下には、その顔画像を撮像したカメラを識別するカメラID表示欄315が設けられており、図17においては、カメラ38、入口カメラ40、および店内カメラ41を識別するためのカメラIDとして「カメラ02」が表示されている。さらに、カメラID表示欄315の下には、時刻表示欄316が設けられており、入口カメラ40により撮像された時刻が表示されており、図17においては、「18:23:32」と表示されており、カメラ画像表示欄311の顔画像が18時23分32秒に撮像されていることが示されている。
【0113】
さらに、時刻表示欄316の下には、別人ボタン317が設けられており、カメラ画像の顔画像が、第1候補乃至第3候補となる登録遊技者の顔画像表示欄312−1乃至312−3のいずれにも似ていないとみなされたとき、操作部225により操作される。
【0114】
ステップS27において、通信部224は、操作部225が操作されて、候補となる顔画像の何れかが選択されたか否か、すなわち、例えば、図17で示される報知画面301が表示部23に表示されていた場合、確定ボタン318−1乃至318−3のいずれかが操作部225により操作されたか否かを判定する。
【0115】
ステップS27において、例えば、確定ボタン318−1が操作された場合、第1候補となる顔画像が選択されたとみなされ、ステップS28において、通信部224は、選択された第1候補となる顔画像および入口カメラ40により撮像されたカメラ画像を携帯端末42に送信し、該当する登録遊技者が来店したことを通知する。
【0116】
ステップS41において、通信部371は、登録遊技者の来店が通知されてきたか否かを判定し、通知されてくるまで、その処理を繰り返す。例えば、ステップS41において、ステップS28の処理により、登録遊技者の来店が通知されてきた場合、ステップS42において、通信部371は、生体情報認識装置21より送信されてきた登録遊技者の来店の通知を受信すると供に、その通知に併せて送信されてくる登録遊技者の顔画像および入口カメラ40により撮像されたカメラ画像を画像処理部372に供給する。画像処理部372は、選択された顔画像および入口カメラ40により撮像されたカメラ画像の情報を、表示部373に表示可能な形式の情報に加工して、ステップS43において、表示部373に表示させる。
【0117】
以上の処理により、遊技店1内の係員は、携帯端末42を所持していると、登録遊技者の来店を認識することが可能となる。
【0118】
また、ステップS29において、顔画像取得部221は、供給された顔画像の全てについて処理を行なったか否かを判定し、未処理の顔画像がある場合、処理は、ステップS22に戻る。すなわち、全ての顔画像について処理が行なわれるまで、ステップS22乃至S30の処理が繰り返される。そして、全ての顔画像について処理が終了したと判定された場合、処理は、ステップS21に戻る。
【0119】
一方、ステップS27において、いずれの候補となる顔画像も選択されず、例えば、図17の報知画面301における別人ボタン317が押下された場合、または、ステップS25において、類似度計算部232より供給されてくる上位3位までの顔画像と類似度の情報に基づいて、最上位の類似度が所定の閾値よりも大きくない場合、すなわち、最も類似している登録遊技者の顔画像であっても類似度が、所定の閾値未満である場合、ステップS30において、類似度判定部233は、画像処理ユニット39より供給されてきた顔画像を未登録遊技者データベース登録部223に供給する。未登録遊技者データベース登録部223は、供給されてきた顔画像を生体管理情報バス6及び公衆通信回線網8を介して生体情報管理データベース3にアクセスし、未登録遊技者DB261に登録する。
【0120】
以上の処理により、生体情報認識装置21により画像処理ユニット39より供給されてきた顔画像が、生体情報DB22に登録されていないとみなされると、生体情報管理センタ2により管理されている生体情報管理DB3内の未登録遊技者DB261に未登録遊技者の顔画像として登録される。
【0121】
次に、図18のフローチャートを参照して、登録遊技者DB262の更新処理について説明する。
【0122】
ステップS61において、生体情報管理センタ2のDB更新判定部253は、RTC253aに問合せて、所定の時間が経過したか否かを判定し、所定の時間が経過するまで、その処理を繰り返す。例えば、ステップS61において、所定の時間が経過したと判定された場合、ステップS62において、DB更新判定部253は、生体情報管理DB3の未登録遊技者DB261にアクセスし、未登録遊技者が新たに登録されているか否かを判定し、新たな未登録遊技者が登録されていないと判定された場合、処理は、ステップS66に進む。
【0123】
ステップS62において、例えば、ステップS30の処理により、新たに未登録遊技者が登録されていた場合、ステップS63において、DB更新判定部253は、未登録遊技者DB261に新たに登録された未登録遊技者のいずれかが所定回数以上登録されているか否かを判定し、所定回数以上ではない場合、その処理は、ステップS66に進む。
【0124】
一方、ステップS63において、例えば、所定回数以上未登録遊技者DB261に登録されている未登録遊技者が存在すると判定された場合、ステップS64において、DB更新判定部253は、DB更新部252に対して、登録遊技者DB262の更新をするべき状態になったことを通知する。これに応じて、DB更新部252は、未登録遊技者DB261にアクセスし、所定回数以上登録されている未登録遊技者の顔画像の情報を全て読み出すと供に、登録遊技者DB262にアクセスし、読み出した所定回数以上登録されていた未登録遊技者の顔画像の情報に、顔画像を識別するIDを付し登録遊技者情報として、登録遊技者DB262に追加登録して、更新する。さらに、DB更新部252は、登録遊技者DB262が更新されたことをDB配信部251に通知する。尚、登録遊技者DB262の更新が終了した時点で、所定回数以上登録されていた未登録遊技者は、未登録遊技者DB261より削除される。
【0125】
ステップS65において、DB配信部251は、生体情報管理DB3の新たに更新された登録遊技者DB262にアクセスし、読み出すと供に、生体情報認識装置21のデータベース管理部226に読み出した登録遊技者DB262を配信し、処理は、ステップS66に進む。
【0126】
ステップS81において、データベース管理部226は、生体情報管理センタ2より更新された新たな登録遊技者DB262が配信されてきたか否かを判定し、配信されてくるまで、その処理を繰り返す。
【0127】
ステップS81において、例えば、ステップS65の処理により、生体情報管理センタ2のDB配信部251より新たに更新された登録遊技者DB262が配信されてくると、ステップS82において、データベース管理部226は、配信されてくる登録遊技者DB262を取得すると供に、登録遊技者DB262の情報に基づいて、生体情報DB22を更新する。より詳細には、データベース管理部226は、生体情報DB22に、新たに配信されてきた登録遊技者DB262の情報をコピーして上書きする。
【0128】
さらに、ステップS66において、DB更新判定部253は、生体情報管理DB3の削除履歴DB263にアクセスし、更新されているか否かを判定する。より具体的には、詳細は後述するが、削除履歴DB263には、登録遊技者DB262から登録遊技者情報が削除されることにより削除履歴が時刻情報と供に登録されているため、DB更新判定部253は、RTC253aの時刻情報に基づいて、直前にアクセスした時刻以降に削除履歴が新たに登録されているか否かを判定することで、更新されているか否かを判定する。
【0129】
ステップS66において、例えば、更新されていないと判定された場合、処理は、ステップS61に戻る。一方、ステップS66において、例えば、削除履歴DB263が更新されている、すなわち、登録遊技者DB262から登録遊技者情報が新たに削除されていると判定された場合、処理は、ステップS65に進み、登録遊技者情報が削除されることにより更新された登録遊技者DB262が配信されることになる。
【0130】
以上の処理により、遊技店1−1乃至1−nのいずれかで、未登録遊技者として所定回数以上未登録遊技者DB261に登録されると、登録遊技者DB262に追加登録されることにより、遊技店1−1乃至1−nのいずれの生体情報認識装置21の生体情報DB22にデータベース化して登録されることになるので、複数の遊技店1においても、入口カメラ40により撮像されると、登録遊技者として来店が報知されることになる。また、遊技店1−1乃至1−nのいずれかで、後述する登録遊技者情報削除処理が実行されて、登録遊技者情報が、登録遊技者DB262から削除されることがあっても、遊技店1−1乃至1−nのいずれの生体情報認識装置21の生体情報DB22にも、登録遊技者情報の削除を反映させたデータベースを生成することが可能となる。さらに、登録遊技者DB262は、各遊技店1−1乃至1−nからの情報に基づいて更新されていくので、複数の店舗における顧客来店記録を生成することが可能となり、顧客来店記録を統合的に管理することが可能となる。
【0131】
以上においては、図16のフローチャートにおけるステップS1の処理で示されるように、出入口の扉が開くタイミングで撮像される画像における顔画像と、登録遊技者DB262と同一のデータベースである生体情報DB22の顔画像とが照合されて来店したか否かを判定すると供に、登録遊技者ではない場合、未登録遊技者として未登録遊技者DB261に登録され、所定回数未登録遊技者として登録されると、登録遊技者DB262に登録される例について説明してきたが、画像が撮像されるタイミングは、これに限るものではなく、例えば、遊技台周辺端末37において紙幣が詰まったことが検出されたり、遊技台36において、球詰まりやメダル詰まりが検出されるといった異常動作が検出されるタイミングでカメラ38や店内カメラ41で撮像するようにしてもよく、このように異常動作時に特定の遊技者が登録されるようにすることで、例えば、異常動作を利用して不正行為が行われているような場合、これを摘発することが可能となる。
【0132】
また、以上においては、図16のフローチャートにおけるステップS1の処理で示されるように、扉が開くというタイミングで顔画像を抽出する例について説明してきたが、特別に撮像のタイミングを決めることなく、撮像し続ける中で、顔画像が抽出されたら、照合するようにしてもよい。
【0133】
以上によれば、各店舗における顧客来店情報のみならず複数の店舗における顧客来店記録の収集と、統合的な管理を実現することが可能となる。
【0134】
次に、図19のフローチャートを参照して、登録遊技者情報削除端末20および生体情報管理センタ2による登録遊技者情報削除処理について説明する。
【0135】
ステップS101において、登録遊技者情報削除端末20の削除要求情報送信部331は、操作部312が操作されて登録遊技者情報の削除が要求されたか否かを判定し、操作部312が操作されて登録遊技者情報の削除が要求されたと判定されるまで、その処理が繰り返される。
【0136】
ステップS101において、例えば、登録遊技者情報の削除を希望する遊技者により、操作部312が操作され、登録遊技者情報の削除が要求されたと判定された場合、ステップS102において、削除要求情報送信部331は、表示部315を制御して、自動車免許証、または、健康保険証などの証明書の提示を促す画面を表示する。
【0137】
ステップS103において、削除要求情報送信部331は、証明書読取部313を制御して、証明書が提示されたか否かを判定し、証明書が提示されたと判定されるまで、その処理を繰り返す。例えば、登録遊技者情報の削除を希望する遊技者が、自らの自動車免許証、または、健康保険証を証明書読取部313の投入口に挿入した場合、ステップS104において、証明書読取部313は、自動車免許証、または、健康保険証の情報を読み取り、読み取った情報を制御部311に供給する。
【0138】
ステップS105において、削除要求情報送信部331は、生体情報管理センタ2に対して読み取った証明書情報と供に、登録遊技者情報の削除要求情報を送信する。
【0139】
ステップS151において、削除要求情報受信部271は、登録遊技者情報削除端末20より削除要求情報が送信されてきたか否かを判定し、送信されてくるまで、同様の処理を繰り返す。ステップS151において、例えば、ステップS105の処理により、登録遊技者情報の削除要求情報が送信されてきた場合、ステップS152において、削除要求情報受信部271は、送信されてきた証明書情報と供に登録遊技者情報の削除要求情報を生体情報入力パターン作成部272に供給する。生体情報入力パターン作成部272は、登録遊技者情報の削除を要求する遊技者が、削除を要求する登録遊技者情報として登録遊技者DB262に登録されている本人であるか否かを判定するための、生体情報の入力パターンをランダムに作成する。すなわち、ここでは、生体情報は、顔画像であるので、生体情報入力パターン作成部272は、上述したように、1枚目に右目を閉じた顔画像、2枚目に左目を閉じた顔画像、および3枚目に両目を開いた状態の顔画像といった顔を構成する目鼻口などの各部位の様々な動作を指定する情報と、その入力順序を生体情報の入力パターンとして作成する。
【0140】
ステップS153において、生体情報入力パターン作成部272は、作成した入力パターンを、証明書情報と供にパターンテーブル274に格納すると供に、入力パターンの情報を生体情報入力パターン送信部273に供給する。
【0141】
ステップS154において、生体情報入力パターン送信部273は、生体情報入力パターン作成部272より供給されてきた生体情報の入力パターンの情報を、登録遊技者情報の削除要求情報を送信してきた登録遊技者削除端末20に送信する。
【0142】
ステップS106において、生体情報入力パターン受信部332は、生体情報管理センタ2より生体情報の入力パターンの情報が送信されてきたか否かを判定し、送信されてきたと判定されるまで、その処理を繰り返す。
【0143】
ステップS106において、例えば、ステップS154の処理により、生体情報の入力パターンの情報が送信されてきた場合、ステップS107において、生体情報入力パターン受信部332は、表示部315を制御して、送信されてきた生体情報の入力パターンに基づいて、所定時間内に生体情報、すなわち、顔画像を撮像するように促す画面を、例えば、図20で示されるように表示する。図20においては、所定時間として30秒が設定されており、上段で示されるように「30秒以内に順番に入力して下さい。」と表示されている。下段には、左から順次1枚目乃至3枚目の入力パターンが表示されている。図20においては、左より「1回目 右目をとじてください。」、「2回目 左目をとじてください。」、「3回目 両目をあけてください。」と表示されており、1枚目の生体情報として、右目をとじた顔画像を入力し、2枚目の生体情報として、左目をとじた顔画像を入力し、3枚目の生体情報として両目を開いた顔画像の合計3枚の状態の異なる顔画像を、その順序で入力することが指示されている。
【0144】
ステップS108において、生体情報入力判定部333は、RTC333aのタイマ開始時刻を設定する。
【0145】
ステップS109において、生体情報入力判定部333は、生体情報入力部314により生体情報の入力がなされたか否か、すなわち、顔画像が撮像されたか否かを判定し、入力されていない、すなわち、顔画像が撮像されていないと判定された場合、ステップS112に進む。
【0146】
ステップS112において、生体情報入力判定部333は、RTC333aにより設定された開始時刻から所定時間が経過したか否かを判定する。例えば、図20の場合、生体情報入力判定部333は、設定された時刻から30秒が経過しているか否かを判定し、所定時間が経過していないと判定された場合、処理は、ステップS109に戻る。
【0147】
すなわち、生体情報の入力がなされず、かつ、所定時間内である場合、ステップS109,S112の処理が繰り返される。
【0148】
ステップS109において、生体情報が入力された、すなわち、操作部312が操作されて、生体情報入力部314が操作されて顔画像が撮像されたと判定された場合、ステップS110において、生体情報入力判定部333は、生体情報入力部314より供給されてくる、撮像された生体情報を生体情報送信部334に一時的に記録する。
【0149】
ステップS111において、生体情報入力判定部333は、所定回数生体情報が記録されたか否か、すなわち、図20で示されるように、3枚の顔画像を入力することが指定されている場合、3枚の顔画像が生体情報送信部334に一時的に記録されているか否かを判定する。ステップS111において、所定回数生体情報が記録されていないと判定された場合、処理は、ステップS112に戻る。すなわち、所定回数生体情報が記録されるまで、所定時間内であれば、ステップS109乃至S112の処理が繰り返される。
【0150】
ステップS111において、所定回数生体情報が記録されたと判定された場合、ステップS113において、生体情報送信部334は、ステップS110の処理が所定回数繰り返されることにより一時的に記憶されている生体情報としての複数の顔画像を生体情報管理センタ2に送信する。すなわち、図20で示される画面が表示されていた場合、3枚の顔画像が、その入力順序が認識できるような生体情報として纏められ、生体情報管理センタ2に送信されることになる。
【0151】
ステップS155において、生体情報受信部294は、登録遊技者情報削除端末20より、生体情報の入力パターンに対する応答が送信されてきたか否かを判定し、送信されてくるまで、その処理を繰り返す。ステップS155において、例えば、ステップS113の処理により、複数の顔画像が生体情報として送信されてきた場合、生体情報の入力パターンに対する応答があったものとみなされ、ステップS156において、生体情報受信部294は、送信されてきた応答に生体情報が含まれているか否かを判定する。今の場合、ステップS113において、複数の顔画像からなる生体情報が送信されてきているので、生体情報が含まれていると判定され、処理は、ステップS157に進む。
【0152】
ステップS157において、生体情報受信部294は、受信した生体情報を生体情報照合部295に供給する。生体情報入力パターン読取部291は、パターンテーブル274に格納されている入力パターンと証明書情報とを読み出し、入力パターンの情報を生体情報照合部295に供給すると供に、証明書情報を証明書情報取得部292に供給する。生体情報照合部295の特徴量抽出部295aは、入力パターンの情報に基づいて、登録遊技者DB262に登録されている生体情報である顔画像と同一の条件で入力されている所定回数目に入力された生体情報より特徴量を抽出する。
【0153】
すなわち、ここでいう登録遊技者DB262に登録されている生体情報である顔画像と同一の条件で入力されている所定回数目に入力された生体情報とは、顔画像の場合、両目を開いた状態の顔画像をさす。例えば、図20で示されるような画面に従って生体情報が入力される場合、特徴量抽出部295aは、入力パターンの情報に基づいて、3枚目に入力される生体情報が、両目が開いた顔画像であることを認識することができるので、この場合、3回目に入力された顔画像の特徴量を抽出する。尚、ステップS157においては、処理対象となる顔画像は、目を閉じていることがなく、通常の目や鼻などの顔を構成する特徴的な構成が全て認識できる顔画像であるので、全ての特徴量が抽出されることになる。従って、生体情報入力パターン作成部272は、入力パターンを作成する際、少なくとも1枚は、目や鼻などの顔を構成する特徴的な構成が全て認識できる顔画像(図20における3回目のような顔画像)を入力させるように入力パターンを作成する。
【0154】
ステップS158において、類似度計算部295bは、特徴量抽出部295aにより抽出された特徴量と、登録遊技者DB262に登録遊技者情報として登録されている全ての顔画像の特徴量とに基づいて類似度を計算する。
【0155】
ステップS159において、類似度判定部295cは、類似度計算部295bにより計算された類似度の値のうち、最大値となる類似度の値が所定の閾値以上であるか否かを判定する。すなわち、類似度判定部295cは、所定回数目に入力された顔画像に基づいて、登録遊技者情報の削除を要求している遊技者が、登録遊技者DB262に登録遊技者情報として登録されているか否かを判定する。
【0156】
ステップS159において、例えば、最大値となる類似度の値が、所定の閾値以上であった場合、すなわち、登録遊技者情報の削除を要求している遊技者が、登録遊技者DB262に登録遊技者情報として登録されていると判定された場合、ステップS160において、特徴量抽出部295aは、所定回数目以外に入力された生体情報より、入力パターンに応じて特徴量を抽出する。
【0157】
すなわち、所定回数目以外に入力された生体情報とは、顔画像の場合、両目を開いた状態以外の顔画像である。例えば、図20で示されるような画面に従って生体情報が入力される場合、特徴量抽出部295aは、入力パターンの情報に基づいて、3枚目に入力される生体情報は、両目が開いた顔画像であることを認識することができるので、この場合、右目を閉じている1回目に入力された顔画像、および、左目を閉じている2回目に入力された顔画像の特徴量を抽出することになる。尚、ステップS160においては、処理対象となる顔画像は、目を閉じていたりするので、通常の目や鼻などの顔を構成する特徴的な構成が全て認識できない顔画像である。そのため、特徴量抽出部295aは、入力パターンに従って、右目を閉じている1回目に入力された顔画像からは、右目の近傍の情報を利用する特徴量(例えば、右目と左目との距離、右目から顎までの距離などの特徴量)は抽出せず、それ以外の情報を利用した特徴量を抽出し、左目を閉じている2回目に入力された顔画像からは、左目の近傍の情報を利用する特徴量(例えば、右目と左目との距離、左目から顎までの距離などの特徴量)は抽出せず、それ以外の情報を利用した特徴量を抽出する。
【0158】
ステップS161において、類似度計算部295bは、特徴量抽出部295aにより抽出された特徴量と、登録遊技者DB262に登録遊技者情報として登録されている顔画像のうち、ステップS159において、最大値として認識された顔画像より抽出される特徴量とに基づいて類似度を計算する。この際、ステップS159において、最大値として認識された顔画像より抽出される特徴量は、ステップS160における処理と同様に、入力パターンに基づいて、顔を構成する特徴的な部位として認識できない領域の情報を利用しない特徴量のみである。
【0159】
従って、今の場合、右目を閉じている1回目に入力された顔画像に対しては、右目の近傍の情報を利用しない特徴量のみが使用され、左目を閉じている2回目に入力された顔画像に対しては、左目の近傍の情報を利用しない特徴量のみが使用される。
【0160】
ステップS162において、類似度判定部295cは、それぞれの生体情報としての顔画像ごとに計算された類似度と所定の閾値とを比較する。
【0161】
ステップS163において、パターン検出部295dは、全ての生体情報より、登録遊技者情報削除端末20より送信されてきた生体情報の入力パターンを検出する。より詳細には、パターン検出部295dは、画像の色などから肌が露出した部分であって、顔画像を構成する顔の輪郭などから顔を構成する目や鼻などの特徴的な部位の配置などにより、例えば、1枚目の生体情報では、右目部分だけが顔を構成する部位として認識できないので、1枚目の顔画像は、右目を閉じている顔画像と判断し、2枚目の生体情報では、右目部分だけが顔を構成する部位として認識できないので、2枚目の顔画像は、右目を閉じている顔画像と判断することにより、顔の状態を判断し、複数の顔画像に対する判断結果の組み合わせを入力された生体情報のパターンとして検出する。
【0162】
ステップS164において、パターン判定部295eは、パターン検出部295dにより検出された生体情報の入力パターンと、生体情報入力パターン読取部291より供給されてきた、生体情報入力パターン発生部272により発生された入力パターンとを比較する。
【0163】
ステップS165において、生体情報照合部295は、類似度判定部295cの判定結果と、パターン判定部295eの判定結果とに基づいて、送信されてきた生体情報が、登録遊技者情報の削除を要求する本人のものであるか否かを判定する。より具体的には、生体応報照合部295は、類似度判定部295cの判定結果が、全ての生体情報について、類似度が所定の閾値よりも大きく、かつ、パターン判定部295eの判定結果が、パターン検出部295dにより検出された生体情報の入力パターンと、生体情報入力パターン読取部291より供給されてきた、生体情報入力パターン発生部272により発生された入力パターンとが一致している場合、送信されてきた生体情報が、登録遊技者情報の削除を要求する本人のものであると判定し、それ以外の場合、送信されてきた生体情報が、登録遊技者情報の削除を要求する本人のものではないものと判定する。
【0164】
このように顔を構成する部位の状態が異なる複数の顔情報を所定のパターンで入力するように指示することにより、例えば、登録遊技者情報の削除を要求する遊技者が本人ではない第3者が別人の顔写真などを利用してなりすまそうとしても、生体情報として顔画像を入力(撮像)する際、予測できない順序で、予測できない表情に変化させる必要があり、顔写真などの表情を変えることができない、不正な生体情報を用意しても本人になりすますことが困難となり、登録遊技者情報の削除を要求する遊技者が本人であるか否かを正確に判定することが可能となる。
【0165】
ステップS165において、例えば、登録遊技者情報の削除を要求する本人のものであると判定された場合、ステップS166において、登録遊技者情報削除部296は、登録遊技者情報の削除を要求する遊技者本人のものであると認められた生体情報を、登録遊技者DB262より削除する。
【0166】
ステップS167において、登録遊技者情報削除履歴登録部293は、RTC293aの時刻情報を読み出し、読み出した時刻情報と供に証明書情報取得部292より供給される証明書情報を削除履歴DB263に登録する。
【0167】
ステップS168において、登録遊技者情報削除処理部243は、登録遊技者情報の削除が完了したことを登録遊技者情報削除端末20に通知する。
【0168】
ステップS114において、制御部311は、生体情報管理センタ2より通知があったか否かを判定し、通知があるまで、その処理を繰り返す。例えば、ステップS168の処理により、登録遊技者情報の削除が完了したことを示す通知があると、通知があったと判定され、処理は、ステップS115に進む。
【0169】
ステップS115において、制御部311は、その通知が削除完了を示す通知であるか否かを判定する。ステップS115において、例えば、ステップS168の処理により、登録遊技者情報の削除が完了したことを示す通知があると、その通知は削除完了を示す通知であるとみなされ、ステップS117において、制御部311は、表示部315を制御して、登録遊技者情報の削除が完了したことを示す画像を表示させる。
【0170】
ステップS118において、削除要求情報送信部331は、証明書読取部313を制御して、投入されていた証明書を返却し、処理は、ステップS101に戻る。
【0171】
一方、ステップS159において、類似度の最大値が所定の閾値以上ではなかった、すなわち、登録遊技者情報の削除を要求する遊技者の登録遊技者情報が、そもそも登録遊技者DB262に登録されていないと判定された場合、ステップS169において、登録遊技者情報削除処理部243は、登録遊技者情報の削除を要求する遊技者の登録遊技者情報が、登録遊技者DB262に登録されていないことを登録遊技者情報削除端末20に通知する。
【0172】
この場合、ステップS115においては、登録遊技者情報の削除が完了したことを示す通知ではないので、ステップS116において、制御部311は、その通知が、削除不可を示す通知であるか否かを判定する。この場合、削除不可を示す通知でではないので、ステップS120において、制御部311は、表示部315を制御して、削除が要求された登録遊技者情報は、登録遊技者DB262に未登録であることを示す画像を表示させる。
【0173】
さらに、ステップS165において、登録遊技者情報の削除を要求する本人のものではないと判定された場合、ステップS170において、登録遊技者情報削除処理部243は、登録遊技者情報の削除を要求する遊技者が本人ではないとみなされ、登録遊技者情報の削除の要求を受け入れられず、削除不可であることを登録遊技者情報削除端末20に通知する。
【0174】
このため、ステップS115においては、登録遊技者情報の削除が完了したことを示す通知ではなく、ステップS116においては、削除不可を示す通知であると判定されるので、ステップS119において、制御部311は、表示部315を制御して、削除が要求された登録遊技者情報の削除は不可であることを示す画像を表示させる。
【0175】
また、ステップS112において、所定時間が経過したと判定された場合、すなわち、所定回数の生体情報が、所定時間内に記録されなかった場合、ステップS121において、制御部311は、表示部315を制御して、適正な生体情報が入力されていないので、登録遊技者情報の削除ができないことを示す画像を表示させる。
【0176】
ステップS122において、生体情報送信部334は、生体情報の入力がなかったことを示す通知を生体情報管理センタ2に送信する。
【0177】
このため、ステップS156においては、生体情報がないと判定され、処理は、ステップS151に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
【0178】
以上の処理により、登録遊技者情報の削除を要求する遊技者が、本人であると認められた場合にのみ、登録遊技者情報が削除されることになるため、本人の意思に反して登録遊技者情報が第3者により勝手に登録遊技者DB262より削除されるといったことが防止される。また、登録遊技者情報の削除を要求する遊技者は、自らの意思で登録遊技者情報を削除したいと思った場合、遊技店1に赴き、備え付けられている登録遊技者情報削除端末20を操作するのみで、削除することが可能となるため、遊技店1が存在するところであれば、容易に、かつ、正確に削除することが可能となる。
【0179】
尚、以上においては、生体情報として顔画像を用い入力パターンとしては、異なる表情からなる顔画像である例について説明してきたが、例えば、生体情報として指の静脈紋を利用するような場合、入力パターンは、親指、人差指、中指、薬指、および小指のそれぞれの静脈紋の入力順序などにするようにしてもよい。この場合、例えば、図21で示されるような画面を表示部315に表示するようにしても良い。図21においては、所定時間として30秒が設定されており、上段で示されるように「30秒以内に順番に入力して下さい。」と表示されている。下段には、静脈紋として入力する順序を示す画像が表示されており、図21においては、右手の人差指に番号1が割り付けられ、薬指に番号2が割り付けられ、親指に番号3が割り付けられており、1番目に右手の人差指の静脈紋を入力し、
2番目に右手の薬指の静脈紋を入力し、3番目に右手の親指の静脈紋を入力することが指示されている。
【0180】
また、生体情報の入力パターンには、複数の種類の生体情報を組み合わせるようにしてもよく、例えば、顔画像と指の静脈紋の組み合わせにしてもよい。
【0181】
さらに、ステップS167の処理では、登録遊技者情報削除履歴登録部293が、RTC293aの時刻情報を読み出し、読み出した時刻情報と供に証明書情報取得部292より供給される証明書情報を削除履歴DB263に登録している。この処理により登録遊技者情報の削除が、誰によりいつ実施されたかという履歴が残されることになるので、万が一、登録遊技者情報の持ち主である遊技者本人の意に反して、第3者により不正に登録遊技者情報が削除されてしまうようなことがあっても、責任を追及することが可能となる。
【0182】
次に、図22のフローチャートを参照して、携帯電話機11および生体情報管理センタ2による登録遊技者削除処理について説明する。尚、図22のフローチャートにおけるステップS251乃至S266,S268乃至S270の処理は、図19のフローチャートにおけるステップS151乃至S166,S168乃至S170の処理と同様であるので、その説明は省略する。
【0183】
ステップS201において、携帯電話機11の削除要求情報送信部361は、操作部352が操作されて登録遊技者情報の削除が要求されたか否かを判定し、操作部352が操作されて登録遊技者情報の削除が要求されたと判定されるまで、その処理が繰り返される。
【0184】
ステップS202において、削除要求情報送信部361は、通信部355を制御して、生体情報管理センタ2に対して、メモリ361aに内蔵されている自らのメールアドレスの情報と供に、登録遊技者情報の削除要求情報を送信する。
【0185】
これに応じて、ステップS203において、生体情報入力パターン受信部362は、通信部355を制御して、生体情報管理センタ2より生体情報の入力パターンの情報が送信されてきたか否かを判定し、送信されてきたと判定されるまで、その処理を繰り返す。
【0186】
ステップS203において、例えば、ステップS254の処理により、生体情報の入力パターンの情報が送信されてきた場合、ステップS204において、生体情報入力パターン受信部362は、表示部354を制御して、送信されてきた生体情報の入力パターンに基づいて、所定時間内に生体情報、すなわち、顔画像を撮像するように促す画面を、例えば、図20で示されるように表示する。
【0187】
ステップS205において、生体情報入力判定部363は、RTC363aのタイマ開始時刻を設定する。
【0188】
ステップS206において、生体情報入力判定部363は、撮像部353により生体情報の入力がなされたか否か、すなわち、顔画像が撮像されたか否かを判定し、入力されていない、すなわち、顔画像が撮像されていないと判定された場合、ステップS209に進む。
【0189】
ステップS209において、生体情報入力判定部363は、RTC363aにより設定された開始時刻から所定時間が経過したか否かを判定する。例えば、図20の場合、生体情報入力判定部363は、設定された時刻から30秒が経過しているか否かを判定し、所定時間が経過していないと判定された場合、処理は、ステップS206に戻る。
【0190】
すなわち、生体情報の入力がなされず、かつ、所定時間内である場合、ステップS206,S209の処理が繰り返される。
【0191】
ステップS206において、生体情報が入力された、すなわち、操作部352が操作されて、撮像部353により顔画像が撮像されたと判定された場合、ステップS207において、生体情報入力判定部363は、撮像部353より供給されてくる、撮像された生体情報を生体情報送信部364に一時的に記録する。
【0192】
ステップS208において、生体情報入力判定部363は、所定回数生体情報が記録されたか否か、すなわち、図20で示されるように、3枚の顔画像を入力することが指定されている場合、3枚の生体情報としての顔画像が生体情報送信部364に一時的に記録されているか否かを判定する。ステップS208において、所定回数生体情報が記録されていないと判定された場合、処理は、ステップS209に戻る。すなわち、所定回数生体情報が記録されるまで、所定時間内であれば、ステップS206乃至S209の処理が繰り返される。
【0193】
ステップS208において、所定回数生体情報が記録されたと判定された場合、ステップS210において、生体情報送信部364は、通信部355を制御して、ステップS207の処理が所定回数繰り返されることにより一時的に記憶されている生体情報としての複数の顔画像を生体情報管理センタ2に送信する。
【0194】
ステップS211において、制御部351は、生体情報管理センタ2より通知があったか否かを判定し、通知があるまで、その処理を繰り返す。例えば、ステップS268の処理により、登録遊技者情報の削除が完了したことを示す通知があると、通知があったと判定され、処理は、ステップS212に進む。
【0195】
ステップS212において、制御部351は、その通知が削除完了を示す通知であるか否かを判定する。ステップS212において、例えば、ステップS268の処理により、登録遊技者情報の削除が完了したことを示す通知があると、その通知は削除完了を示す通知であるとみなされ、ステップS213において、制御部351は、表示部354を制御して、登録遊技者情報の削除が完了したことを示す画像を表示させる。
【0196】
一方、ステップS259において、類似度の最大値が所定の閾値以上ではなかった、すなわち、登録遊技者情報の削除を要求する遊技者の登録遊技者情報が、そもそも存在しないと判定された場合、ステップS269において、登録遊技者情報削除処理部243は、登録遊技者情報の削除を要求する遊技者の登録遊技者情報が、登録遊技者DB262に登録されていないことを登録遊技者情報削除端末20に通知する。
【0197】
そこで、ステップS212においては、登録遊技者情報の削除が完了したことを示す通知ではないので、ステップS214において、制御部351は、その通知が、削除不可を示す通知であるか否かを判定する。この場合、削除不可を示す通知でではないので、ステップS216において、制御部351は、表示部354を制御して、削除が要求された登録遊技者情報は、登録遊技者DB262に未登録であることを示す画像を表示させる。
【0198】
さらに、ステップS265において、登録遊技者情報の削除を要求する本人のものではないと判定された場合、ステップS270において、登録遊技者情報削除処理部243は、登録遊技者情報の削除を要求する遊技者が本人ではないとみなされ、登録遊技者情報の削除の要求を受け入れられず、削除不可であることを登録遊技者情報削除端末20に通知する。
【0199】
このため、ステップS212においては、登録遊技者情報の削除が完了したことを示す通知ではなく、ステップS214においては、削除不可を示す通知であると判定されるので、ステップS215において、制御部351は、表示部354を制御して、削除が要求された登録遊技者情報の削除は不可であることを示す画像を表示させる。
【0200】
一方、ステップS209において、所定時間が経過したと判定された場合、すなわち、所定回数の生体情報が、所定時間内に記録されなかった場合、ステップS217において、制御部351は、表示部354を制御して、適正な生体情報が入力されていないので、登録遊技者情報の削除ができないことを示す画像を表示させる。
【0201】
ステップS218において、生体情報送信部364は、通信部355を制御して、生体情報の入力がなかったことを示す通知を生体情報管理センタ2に送信する。
【0202】
このため、ステップS256においては、生体情報がないと判定され、処理は、ステップS251に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
【0203】
さらに、ステップS267においては、ステップS167とは異なり、登録遊技者情報削除履歴登録部293は、RTC293aの時刻情報を読み出し、読み出した時刻情報と供に証明書情報取得部292より供給される証明書情報の代わりにメールアドレスや電話番号などを削除履歴DB263に登録する。
【0204】
尚、以上において、遊技店における登録遊技者情報の管理をする場合について説明してきたが、それ以外の状況において利用しても同様の効果を奏するものであり、例えば、映画館、または百貨店等の不特定多数の顧客が利用可能な店舗、または、図書館などの公共施設などであってもよい。
【0205】
以上の処理により、登録遊技者情報の削除を要求する遊技者が、本人であると認められた場合にのみ、登録遊技者情報が削除されることになるため、本人の意思に反して登録遊技者情報が第3者により勝手に登録遊技者DB262より削除されるといったことが防止される。また、登録遊技者情報の削除を要求する遊技者は、自らの意思で登録遊技者情報を削除したいと思った場合、遊技店1に出向かずとも、自ら所持している携帯電話機11を操作するのみで、削除することが可能となるため、さらに、容易に、かつ、正確に削除することが可能となる。
【0206】
ところで、上述した一連の監視処理は、ハードウェアにより実行させることもできるが、ソフトウェアにより実行させることもできる。一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに、記録媒体からインストールされる。
【0207】
図23は、汎用のパーソナルコンピュータの構成例を示している。このパーソナルコンピュータは、CPU(Central Processing Unit)1001を内蔵している。CPU1001にはバス1004を介して、入出力インタフェース1005が接続されている。バス1004には、ROM(Read Only Memory)1002およびRAM(Random Access Memory)1003が接続されている。
【0208】
入出力インタフェース1005には、ユーザが操作コマンドを入力するキーボード、マウスなどの入力デバイスよりなる入力部1006、処理操作画面や処理結果の画像を表示デバイスに出力する出力部1007、プログラムや各種データを格納するハードディスクドライブなどよりなる記憶部1008、LAN(Local Area Network)アダプタなどよりなり、インターネットに代表されるネットワークを介した通信処理を実行する通信部1009が接続されている。また、磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROM(Compact Disc-Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disc)を含む)、光磁気ディスク(MD(Mini Disc)を含む)、もしくは半導体メモリなどのリムーバブルメディア1011に対してデータを読み書きするドライブ1010が接続されている。
【0209】
CPU1001は、ROM1002に記憶されているプログラム、または磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、もしくは半導体メモリ等のリムーバブルメディア1011から読み出されて記憶部1008にインストールされ、記憶部1008からRAM1003にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM1003にはまた、CPU1001が各種の処理を実行する上において必要なデータなども適宜記憶される。
【0210】
尚、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理は、もちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理を含むものである。
【0211】
また、本明細書において、システムとは、複数の装置により構成される装置全体を表すものである。
【図面の簡単な説明】
【0212】
【図1】本発明を適用した監視システムの一実施の形態の構成を示す図である。
【図2】図1のカメラの設置例を示す図である。
【図3】図1のカメラの設置例を示す図である。
【図4】図1のカメラの設置例を示す図である。
【図5】図1のカメラの設置例を示す図である。
【図6】図1のカメラの設置例を示す図である。
【図7】図1のカメラの設置例を示す図である。
【図8】図1の入口カメラおよび店内カメラの設置例を示す図である。
【図9】図1の画像処理ユニットの構成例を説明する図である。
【図10】図1の生体情報認識装置の構成例を説明する図である。
【図11】図1の生体情報管理センタおよび生体情報管理DBの構成例を説明する図である。
【図12】図1の生体情報管理センタおよび登録遊技者削除端末の構成例を説明する図である。
【図13】図1の登録遊技者削除端末の外観構成例を説明する図である。
【図14】図1の携帯電話機の構成例を説明する図である。
【図15】図1の携帯端末の構成例を説明する図である。
【図16】登録遊技者来店監視処理を説明するフローチャートである。
【図17】報知画像の表示例を説明する図である。
【図18】登録遊技者DB更新処理を説明するフローチャートである。
【図19】生体情報管理センタおよび登録遊技者情報削除端末による登録遊技者情報削除処理を説明するフローチャートである。
【図20】生体情報の入力を促す画面の例を説明する図である。
【図21】生体情報の入力を促す画面のその他の例を説明する図である。
【図22】生体情報管理センタおよび携帯電話機による登録遊技者情報削除処理を説明するフローチャートである。
【図23】汎用のパーソナルコンピュータの構成例を説明する図である。
【符号の説明】
【0213】
1,1−1乃至1−n 遊技店
2 生体情報管理センタ
3 生体情報管理データベース
4 第3者遊技店管理センタ
5 第3者遊技店管理データベース
6 生体情報管理バス
7 第3者遊技店管理バス
8,9 公衆通信回線網
11 携帯電話機
20 登録遊技者情報削除端末
21 生体情報認識装置
22 生体情報データベース
24 遊技店管理装置
26 遊技台管理データベース
27 媒体貸出管理装置
29 媒体貸出管理データベース
30 遊技店管理情報バス
31 生体情報バス
33 精算機
34 貸出機
35 計数機
36,36−1乃至36−m 遊技台
37,37−1乃至37−m 遊技台周辺端末
38,38−1乃至38−m カメラ
39,39−1乃至39−(m+p+q) 画像処理ユニット
40,40−1乃至40−p 入口カメラ
41,41−1乃至41−q 店内カメラ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
予め登録された登録者の登録情報を蓄積する蓄積手段と、
申請者の複数の生体情報の入力順序を指定する指定パターンを生成する指定パターン生成手段と、
前記指定パターン生成手段により生成された指定パターンで前記申請者に対して複数の生体情報の入力を要求する要求手段と、
前記申請者の複数の生体情報を取得する取得手段と、
前記要求手段の要求に基づいて、前記取得手段により取得された前記申請者の複数の生体情報より、前記指定パターン毎に特徴量を抽出する特徴量抽出手段と、
前記取得手段により取得された前記申請者の複数の生体情報より、前記指定パターン毎に抽出される特徴量と、前記蓄積手段に蓄積された登録者の生体情報より前記指定パターン毎に抽出される特徴量とを用いて、前記申請者の複数の生体情報毎に類似度を計算する計算手段と、
前記取得手段により取得された前記申請者の複数の生体情報より、前記申請者の複数の生体情報の取得パターンを検出する取得パターン検出手段と、
前記申請者の複数の生体情報毎の類似度と所定の閾値とを比較する類似度比較手段と、
前記取得パターンと前記指定パターンとを比較するパターン比較手段と、
前記類似度比較手段の比較結果、および前記パターン比較手段の比較結果に基づいて、前記申請者が前記登録者であるかを判定する申請者真偽判定手段と、
前記申請者真偽判定手段により前記申請者が前記登録者であると判定された場合、前記蓄積手段により蓄積されている前記申請者に対応する前記登録者の登録情報を削除する削除手段と
を含む情報処理装置。
【請求項2】
前記登録情報は、前記登録者の生体情報である
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記生体情報は、少なくとも顔画像、指紋、指もしくは手首の静脈紋、または、それらの組み合わせを含む
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記生体情報が、前記顔画像である場合、
前記申請者の複数の生体情報は、少なくとも右目を閉じた顔画像、左目を閉じた顔画像、両目を閉じた顔画像、または両目を開いた顔画像を含み、
前記申請者の複数の生体情報の入力順序を指定する指定パターンは、前記右目を閉じた顔画像、前記左目を閉じた顔画像、前記両目を閉じた顔画像、または前記両目を開いた顔画像のそれぞれの入力順序を指定するパターンである
請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記生体情報が、前記指の静脈紋である場合、
前記申請者の複数の生体情報は、少なくとも親指静脈紋、人差指静脈紋、中指静脈紋、薬指静脈紋、または小指静脈紋を含み、
前記申請者の複数の生体情報の入力順序を指定する指定パターンは、前記親指静脈紋、前記人差指静脈紋、前記中指静脈紋、前記薬指静脈紋、または前記小指静脈紋のそれぞれの入力順序を指定するパターンである
請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記申請者を証明する証明書の情報を読み取る読取手段と、
前記削除手段が、前記蓄積手段により蓄積されている前記申請者に対応する前記登録者の登録情報を削除するとき、前記読取手段により読み取られている前記申請者を証明する証明書の情報を削除履歴として、登録する削除履歴登録手段をさらに含む
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項7】
予め登録された登録者の登録情報を蓄積する蓄積ステップと、
申請者の複数の生体情報の入力順序を指定する指定パターンを生成する指定パターン生成ステップと、
前記指定パターン生成ステップの処理により生成された指定パターンで前記申請者に対して複数の生体情報の入力を要求する要求ステップと、
前記申請者の複数の生体情報を取得する取得ステップと、
前記要求ステップの処理での要求に基づいて、前記取得ステップの処理により取得された前記申請者の複数の生体情報より、前記指定パターン毎に特徴量を抽出する特徴量抽出ステップと、
前記取得ステップの処理により取得された前記申請者の複数の生体情報より、前記指定パターン毎に抽出される特徴量と、前記蓄積ステップの処理で蓄積された登録者の生体情報より前記指定パターン毎に抽出される特徴量とを用いて、前記申請者の複数の生体情報毎に類似度を計算する計算ステップと、
前記取得ステップの処理により取得された前記申請者の複数の生体情報より、前記申請者の複数の生体情報の取得パターンを検出する取得パターン検出ステップと、
前記申請者の複数の生体情報毎の類似度と所定の閾値とを比較する類似度比較ステップと、
前記取得パターンと前記指定パターンとを比較するパターン比較ステップと、
前記類似度比較ステップの処理での比較結果、および前記パターン比較ステップの処理での比較結果に基づいて、前記申請者が前記登録者であるかを判定する申請者真偽判定ステップと、
前記申請者真偽判定ステップの処理により前記申請者が前記登録者であると判定された場合、前記蓄積ステップの処理により蓄積されている前記申請者に対応する前記登録者の登録情報を削除する削除ステップと
を含む情報処理方法。
【請求項8】
予め登録された登録者の登録情報を蓄積する蓄積ステップと、
申請者の複数の生体情報の入力順序を指定する指定パターンを生成する指定パターン生成ステップと、
前記指定パターン生成ステップの処理により生成された指定パターンで前記申請者に対して複数の生体情報の入力を要求する要求ステップと、
前記申請者の複数の生体情報を取得する取得ステップと、
前記要求ステップの処理での要求に基づいて、前記取得ステップの処理により取得された前記申請者の複数の生体情報より、前記指定パターン毎に特徴量を抽出する特徴量抽出ステップと、
前記取得ステップの処理により取得された前記申請者の複数の生体情報より、前記指定パターン毎に抽出される特徴量と、前記蓄積ステップの処理で蓄積された登録者の生体情報より前記指定パターン毎に抽出される特徴量とを用いて、前記申請者の複数の生体情報毎に類似度を計算する計算ステップと、
前記取得ステップの処理により取得された前記申請者の複数の生体情報より、前記申請者の複数の生体情報の取得パターンを検出する取得パターン検出ステップと、
前記申請者の複数の生体情報毎の類似度と所定の閾値とを比較する類似度比較ステップと、
前記取得パターンと前記指定パターンとを比較するパターン比較ステップと、
前記類似度比較ステップの処理での比較結果、および前記パターン比較ステップの処理での比較結果に基づいて、前記申請者が前記登録者であるかを判定する申請者真偽判定ステップと、
前記申請者真偽判定ステップの処理により前記申請者が前記登録者であると判定された場合、前記蓄積ステップの処理により蓄積されている前記申請者に対応する前記登録者の登録情報を削除する削除ステップと
を含む処理をコンピュータに実行させるプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【公開番号】特開2007−328590(P2007−328590A)
【公開日】平成19年12月20日(2007.12.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−159706(P2006−159706)
【出願日】平成18年6月8日(2006.6.8)
【出願人】(000002945)オムロン株式会社 (3,542)
【Fターム(参考)】