説明

情報処理装置及び情報処理方法並びにプログラム

【課題】 記憶されている情報に対するアクセスが許可されていない外部装置からの当該情報へのアクセスを好適に制限することができる情報処理装置及び画像処理方法並びにプログラムを提供する。
【解決手段】 MFP等の情報処理装置110は、携帯情報端末の認証を行い、認証後の所定期間内に入力された情報を当該携帯情報端末と関連付けて記憶する。そして、所定期間後に携帯情報端末によって記憶された当該情報に対する処理の要求を受け付けた場合、要求してきた携帯情報端末が対象となる情報と関連付けられた装置であるか否かを識別する。その結果、記憶された情報と関連付けられた装置であると識別された場合は、当該情報に対する処理を要求に従って実行する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、外部装置を認識して処理を実行する情報処理装置及び情報処理方法並びにプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、情報処理装置の多くがネットワーク接続され、ネットワーク経由で遠隔から利用又は管理ができるようになっている。例えば、キヤノン社のプリンタやデジタル複合機(MFP)は、装置内部にWebサーバを備え、Webブラウザにより接続して遠隔から装置を利用又は管理するための「リモートUI」というWebアプリケーションを内蔵している。このような機能を用いて、管理者やユーザは、ネットワーク上の様々なノードから情報処理装置を利用又は管理する場面が増えてきている。
【0003】
また近年、携帯電話やPDA等の携帯情報端末に非接触型のICチップを内蔵したものが普及してきている。そして、このような携帯情報端末をユーザ認証用のIDカードに代えて用いる情報処理システムも知られている。すなわち、複写機等の情報処理装置に対するユーザ認証において、携帯情報端末を複写機等にかざすだけでユーザ認証を行い、操作することが可能となる。これにより、ユーザIDとパスワードを複写機の操作パネルから入力するといった従来の煩雑な操作が不要となり、利便性をより高いものとすることができる。
【0004】
さらに、このような携帯情報端末にはネットワーク接続機能を持つものが多く、携帯情報端末上で動作するWebブラウザや専用アプリケーション等から上述した情報処理装置を利用又は管理することも提案されている。例えば、特許文献1には、携帯情報端末を用いてプリンタ等を操作することができることが開示されている。
【特許文献1】特開平10−240550号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、情報処理装置には一般に多くの機密情報が蓄積されているため、ネットワーク経由で遠隔操作を可能とする場合、そのユーザに対して遠隔からの操作を許可して良いかどうかを判断してアクセス制限をすることが必要である。例えば、会議資料を情報処理装置に読み込ませた場合、その会議の出席者に対してだけ、当該会議資料の閲覧、プリント出力、送信等の操作を許可したい場合が考えられる。そこで、従来は、ユーザが会議資料のデータそれぞれに対してパスワードを設定し、会議の出席者にはそのパスワードを通知していた。この場合、ユーザが会議ごとに会議資料と出席者とを特定し、ユーザ自身が会議資料と出席者との対応関係を管理する必要があり面倒である。また、ユーザは出席者を特定するために、出席者の管理までしなければならない。
【0006】
そこで、本発明は、記憶されている情報に対するアクセスが許可されていない外部装置からの当該情報へのアクセスを好適に制限することができる情報処理装置及び情報処理方法並びにプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明は、外部装置と通信可能な情報処理装置であって、
外部装置の認証を行う認証手段と、
所定期間内に、情報を入力する入力手段と、
前記所定期間内に前記入力手段によって入力された前記情報を前記認証手段によって認証された前記外部装置と関連付けて記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶されている前記情報に対する処理の要求を外部装置から受け付ける受付手段と、
前記要求が受け付けられた前記外部装置が前記記憶手段に記憶された前記情報と関連付けられた装置である場合、前記情報に対する処理を前記要求に従って実行する実行手段と
を備えることを特徴とする。
【0008】
また、上記課題を解決するために、本発明は、外部装置と通信可能な情報処理装置であって、
識別情報を外部装置から取得する取得手段と、
所定期間内に、情報を入力する入力手段と、
前記所定期間内に前記入力手段によって入力された前記情報を前記取得手段によって取得された識別情報と関連付けて記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶されている前記情報に対する処理の要求と識別情報とを外部装置から受け付ける受付手段と、
前記記憶手段に記憶された前記情報と関連付けられた識別情報と前記受付手段により受け付けられた前記識別情報とが一致する場合、前記情報に対する処理を前記要求に従って実行する実行手段と
を備えることを特徴とする。
【0009】
さらに、上記課題を解決するために、本発明は、外部装置からの要求に従って情報処理装置で行われる情報処理方法であって、
外部装置の認証を行う認証工程と、
所定期間内に、前記情報処理装置に情報を入力する入力工程と、
前記所定期間内に前記入力工程で入力された前記情報を前記認証工程によって認証された前記外部装置と関連付けて記憶装置に記憶する記憶工程と、
前記記憶装置に記憶されている前記情報に対する処理の要求を外部装置から受け付ける受付工程と、
前記要求が受け付けられた前記外部装置が前記記憶装置に記憶された前記情報と関連付けられた装置である場合、前記情報に対する処理を前記要求に従って実行する実行工程と
を有することを特徴とする。
【0010】
さらにまた、上記課題を解決するために、本発明は、外部装置からの要求に従って情報処理装置で行われる情報処理方法であって、
識別情報を外部装置から取得する取得工程と、
所定期間内に、情報を入力する入力工程と、
前記所定期間内に前記入力工程で入力された前記情報を前記取得工程で取得された識別情報と関連付けて記憶装置に記憶する記憶工程と、
前記記憶装置に記憶されている前記情報に対する処理の要求と識別情報とを外部装置から受け付ける受付工程と、
前記記憶装置に記憶された前記情報と関連付けられた識別情報と前記受付工程により受け付けられた前記識別情報とが一致する場合、前記情報に対する処理を前記要求に従って実行する実行工程と
を備えることを特徴とする。
【0011】
さらにまた、上記課題を解決するために、本発明は、外部装置からの要求に従って情報処理装置に情報処理を実行させるためのプログラムであって、
外部装置の認証を行う認証手順と、
所定期間内に、前記情報処理装置に情報を入力する入力手順と、
前記所定期間内に前記入力手順によって入力された前記情報を前記認証手順によって認証された前記外部装置と関連付けて記憶装置に記憶する記憶手順と、
前記記憶装置に記憶されている前記情報に対する処理の要求を外部装置から受け付ける受付手順と、
前記要求が受け付けられた前記外部装置が前記記憶装置に記憶された前記情報と関連付けられた装置である場合、前記情報に対する処理を前記要求に従って前記情報処理装置に実行させる実行手順と
を実行させることを特徴とする。
【0012】
さらにまた、上記課題を解決するために、本発明は、外部装置からの要求に従って情報処理装置に情報処理を実行させるためのプログラムであって、
識別情報を外部装置から取得する取得手順と、
所定期間内に、情報を入力する入力手順と、
前記所定期間内に前記入力手順で入力された前記情報を前記取得手順で取得された識別情報と関連付けて記憶装置に記憶する記憶手順と、
前記記憶装置に記憶されている前記情報に対する処理の要求と識別情報とを外部装置から受け付ける受付手順と、
前記記憶装置に記憶された前記情報と関連付けられた識別情報と前記受付手順により受け付けられた前記識別情報とが一致する場合、前記情報に対する処理を前記要求に従って実行する実行手順と
を実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、記憶されている情報に対するアクセスが許可されていない外部装置からの当該情報へのアクセスを好適に制限することができる
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態に係る画像処理システムについて詳細に説明する。
【0015】
図1は、本発明の一実施形態に係る画像処理システムの全体構成を示すブロック図である。図1において、画像処理システムは、互いにネットワーク100を介して接続された情報処理装置110、120、130と携帯情報端末101とから構成される。ネットワーク100は、例えばLAN(Local Area Network)で構成される。
【0016】
情報処理装置110は、画像入力デバイスであるスキャナ113、画像出力デバイスであるプリンタ114、制御ユニット(Controller Unit)111、ユーザインタフェースである操作部112を備えている。スキャナ113、プリンタ114、操作部112は、それぞれ制御ユニット111に接続されて、制御ユニット111からの命令によって制御される。制御ユニット111は、LAN100に接続されている。
【0017】
また、情報処理装置120、130は、情報処理装置110と同様の構成となっている。情報処理装置120は、スキャナ123、プリンタ124、操作部122から構成され、それらが制御ユニット121に接続されている。また、情報処理装置130は、スキャナ133、プリンタ134、操作部132から構成されており、それらが制御ユニット131に接続されている。
【0018】
携帯情報端末101は、携帯電話やPDA(Personal Digital Assistance)であり、ユーザが使用する情報処理装置である。携帯情報端末101は、制御ユニットと操作部から構成されている。尚、図1では、携帯情報端末101も情報処理装置110等と同様にLAN100に直接接続されている構成を示したが、無線等や、インターネットを経由して接続されている形態であってもよい。
【0019】
図2は、図1に示す情報処理装置110、120、130のハードウェア構成を示すブロック図である。コントローラ(制御)ユニット(Controller Unit)111は、画像入力デバイスであるスキャナ113(Scanner)や画像出力デバイスであるプリンタ(Printer)114と接続する。また、コントローラユニット111は、LAN2011や公衆回線(WAN)2051と接続することで、画像情報やデバイス情報の入出力を行う。
【0020】
コントローラユニット111において、CPU2001は、システム全体を制御するコントローラである。RAM2002は、CPU2001が動作するためのシステムワークメモリであり、画像データを一時記憶するための画像メモリでもある。
【0021】
ROM2003は、ブートROMであり、システムのブートプログラムが格納されている。HDD2004は、ハードディスクドライブであり、システムソフトウェアや画像データを格納する。操作部I/F2006は、タッチパネルを有した操作部(UI)112とのインタフェース部であって、操作部2012に表示される画像データを操作部112に対して出力する。また、操作部2012から本システム使用者が入力した情報をCPU2001に伝える役割をする。
【0022】
ネットワーク(Network)I/F2010は、LAN2011に接続しており、情報の入出力を行う。モデム(Modem)2050は、公衆回線2051に接続し、情報の入出力を行う。以上のデバイスがシステムバス2007上に配置される。
【0023】
イメージバスI/F2005は、システムバス2007と画像データを高速で転送する画像バス2008とを接続し、データ構造を変換するバスブリッジである。画像バス2008は、PCIバス又はIEEE1394で構成される。画像バス2008上には以下のデバイスが配置される。
【0024】
ラスターイメージプロセッサ(RIP)2060は、PDLコードをビットマップイメージに展開する。デバイスI/F部2020は、画像入出力デバイスであるスキャナ113やプリンタ114とコントローラユニット111を接続し、画像データの同期系/非同期系の変換を行う。スキャナ画像処理部2080は、入力画像データに対し補正、加工、編集を行う。プリンタ画像処理部2090は、プリント出力画像データに対して、プリンタの補正、解像度変換等を行う。
【0025】
画像回転部2030は、画像データの回転を行う。画像圧縮部2040は、多値画像データについてはJPEG、2値画像データはJBIG、MMR、MHの圧縮伸張処理を行う。ICチップリーダ2100は、非接触型のICチップの情報を読み書きする機能を持ち、ICチップを内蔵した携帯情報端末の認証処理に用いられる。
【0026】
暗号・復号処理部2110は、ICチップリーダ2100の鍵を用いてデータの暗号化・複合化処理を行うハードウェアアクセラレータボードである。
【0027】
図3は、情報処理装置110の外観を示す斜視図である。情報処理装置120,130も同等の外観を備える。尚、これ以降では、情報処理装置110について説明するが、情報処理装置120,130でも全く同じ構成が備えられ、全く同じ動作が行われる。
【0028】
画像入力デバイスであるスキャナ113は、原稿となる紙上の画像を照明し、CCDラインセンサ(図示せず)を走査することによって、ラスターイメージデータを生成する。
【0029】
使用者が原稿用紙を原稿フィーダ305のトレイ306にセットして、操作部112において読み取りの起動を指示する。これにより、制御ユニット111のCPU301がスキャナ113に指示を与え、トレイ306にセットされた原稿用紙は1枚ずつフィードされ、スキャナ113が原稿画像の読み取り動作を行う。
【0030】
画像出力デバイスであるプリンタ114は、ラスターイメージデータを用紙に印刷する部分である。その方式は、感光体ドラムや感光体ベルトを用いた電子写真方式、微少ノズルアレイからインクを吐出して用紙上に直接画像を印字するインクジェット方式等があるが、どの方式であってもよい。尚、プリント動作は、CPU301からの指示によって起動される。
【0031】
プリンタ114は、異なる用紙サイズ又は異なる用紙向きを選択できるように複数の給紙段を持ち、それに対応した用紙カセット301、302、303がある。また、排紙トレイ304は、印字し終わった用紙を受けるものである。
【0032】
図4は、情報処理装置110の操作部112の構成を示す平面図である。尚、情報処理装置120、130の操作部についても同様の構成を備える。
【0033】
LCD表示部401は、LCD(液晶表示装置)上にタッチパネルシート402が貼られた構成になっている。そして、LCD表示部401は、情報処理装置110の操作画面及びソフトキーを表示するとともに、表示してあるキーが押された場合には、押された位置を示す位置情報が制御ユニット111のCPU2001に伝える。
【0034】
スタートキー405は、原稿画像の読み取り動作を開始する場合等に操作されるキーである。スタートキー405の中央部には、緑と赤の2色LED表示部406があり、その色によってスタートキー405を操作できる状態であるか否かを示す。ストップキー403は、稼働中の情報処理装置110の動作を止めたい場合に操作されるキーである。IDキー407は、使用者のユーザIDを入力するとき、及びユーザがログアウトを指示するときに操作されるキーである。また、リセットキー404は、操作部112からの設定を初期化するときに操作されるキーである。
【0035】
図5は、情報処理装置110の操作部112及び操作部I/F2006の内部構成を制御ユニット111の内部構成と対応させて示すブロック図である。尚、以下では、情報処理装置110について説明するが、情報処理装置120又は情報処理装置130についても同様である。
【0036】
上述したように、操作部112は、操作部I/F2006を介してシステムバス2007に接続される。システムバス2007には、CPU2001、RAM2002、ROM2003、HDD2004が接続されている。CPU2001は、ROM2003とHDD2004に記憶された制御プログラム等に基づいて、システムバス2007に接続される各種デバイスとのアクセスを総括的に制御する。また、CPU2001は、デバイスI/F2020を介して接続されるスキャナ113から入力情報を読み込み、またデバイスI/F2020を介して接続されるプリンタ114に出力情報としての画像信号を出力する。RAM2002は、CPU2001の主メモリ、ワークエリア等として機能する。
【0037】
タッチパネル402や各種ハードキー403、404、405、407からのユーザ入力情報は、入力ポート501を介してCPU2001に渡される。CPU2001は、ユーザ入力情報の内容と制御プログラムとに基づいて表示画面データを生成し、画面出力デバイスを制御する出力ポート502を介して、LCD表示部401に表示画面データを出力する。また、必要に応じて2色LED表示部406を制御する。
【0038】
図7は、情報処理装置110の操作部112に表示される標準的な操作画面の一例を示す図である。
【0039】
図7の最上部701に並んでいるボタン群は、情報処理装置110が提供する各種機能から1つを選択するためのボタン群である。コピー機能は、スキャナ113でスキャンし読み取った原稿画像データをプリンタ114でプリントして原稿の複写物を得るための機能である。
【0040】
送信機能は、スキャナ113で読み取った原稿画像データやHDD2004に蓄積されている画像データを各種出力先に送信するための機能である。出力先としては、ネットワークインタフェース2010経由で各種プロトコルによって送信可能な各種の出力先、及び、モデム2050経由でファクシミリ等のプロトコルによって送信可能な各種の出力先がある。そして、それらの中から複数の出力先を選択して送信することができる。
【0041】
ボックス機能は、HDD2004に蓄積されている画像データやコードデータ等の文書ファイルを閲覧、編集、プリント、及び送信するための機能である。HDD2004に蓄積される文書ファイルは、スキャナ113によって読み取った原稿画像データ、ネットワークインタフェース2010経由でダウンロードしたデータがある。さらに、蓄積される文書ファイルとしては、ネットワークインタフェース2010経由で他の装置から受信したプリントデータを蓄積したデータ、モデム2050経由で他の装置から受信したファクシミリデータ等も含む。また、ボックス機能は、ユーザのオフィス環境において電子的なメールボックスとして利用できる。さらに、パスワードを入力するまで用紙へのプリント出力を遅延することによって、PDLプリントジョブの守秘性を高めるセキュアドプリントとして利用することもできる。
【0042】
拡張機能は、スキャナ113を外部装置から利用するためにロックする等、各種の拡張機能を呼び出すための機能である。また、ブラウザ機能は、Webサイトの閲覧を行うための機能である。
【0043】
図7の中間部分702は、コピー機能が選択された場合の操作画面を表示している。図7の最下部703はステータス表示領域であり、最上部701で選択された機能の如何に関わらず、情報処理装置110の各機能や装置自体の情報等の各種のメッセージをユーザに対して表示する。
【0044】
図8は、携帯情報端末101による認証及び携帯情報端末101からの遠隔アクセスを行うためのソフトウェア構造を示すブロック図である。情報処理装置110は、画像入力部801、画像データベース802、認証部803、遠隔アクセス制御部804を持つ。また、ユーザ810の持つ携帯情報端末101は、認証情報が記録された非接触型のICチップ805及び遠隔操作ソフト806を持つ。本実施形態において、情報処理装置110と携帯情報端末101は、共にネットワーク100に接続されており、互いに通信可能である。
【0045】
画像入力部801は、スキャナ2070で読み込んだ画像の画像データをスキャナ画像処理2080で適切に処理して、画像データベース802に記憶する働きをする。認証部803は、ICチップリーダ2100が携帯情報端末101内の非接触型のICチップ805との間でデータの入出力と認証処理を行い、携帯情報端末を識別する識別情報を携帯情報端末から取得する。そして、認証部803は、認証した携帯情報端末の識別情報を画像情報データベース802に保存する。画像データベース802は画像入力部で入力された画像データと認証部803で認証した携帯情報端末の識別情報を関連付けてHDD2004に記憶する。遠隔操作制御部804は、ネットワーク100を経由して携帯情報端末から画像データベース中の画像データへの操作要求を受け付け処理する。
【0046】
携帯情報端末101に含まれるICチップ805は非接触型のICチップであり、情報処理装置110の認証部803との間で認証処理を行う。遠隔操作ソフト806は、情報処理装置をネットワーク経由で操作するためのソフトであり、例えばネットワークを経由して情報処理装置との間でHTTPによる通信を行うウェブブラウザであっても良い。遠隔操作ソフトは、携帯情報端末101内のICチップから当該携帯情報端末を識別するための識別情報を受け取り、情報処理装置110に対して操作要求する際には操作要求と識別情報とを情報処理装置110に送信する。例えば、ICチップには、本人確認のための個人情報等が認証情報として記憶される。個人情報の一部が携帯情報端末の識別情報として用いられても良い。
【0047】
上述したような情報処理装置110が会議室に設置され、会議の出席者それぞれが携帯情報端末101のような機器(外部装置)を持つことにより、会議の出席者に対して関連資料のアクセス制御を簡単に行うことが可能なシステムを構成した例を以下に示す。
【0048】
会議室に備え付けられた情報処理装置は、会議出席者へ関連資料のアクセス制御を簡単に行うための会議モードをもつ。図9は、情報処理装置110の操作部112に表示される会議モード設定画面の一例を示す図である。すなわち、操作部112からユーザが操作することにより、図9に示す会議モード設定画面が表示される。ここで、ユーザが会議名称を入力してOKボタン901を押すと、会議モードとなる。また、ユーザがキャンセルボタン902を押すと、会議モードには移行せず通常の画面に戻る。
【0049】
会議の出席者は、会議室に入ると情報処理装置110に自身の持つ携帯情報端末101をかざすことによって、内蔵されたICチップによる認識が行われ、会議の出席登録が行われる。情報処理装置110は、認識された携帯情報端末の識別情報を画像データベース802に記録する。また、会議に用いた資料を情報処理装置110の画像入力部801で読み込ませると、読み込んだ画像データは画像データベース802に登録される。会議モード中に、認識した携帯情報端末と読み込んだ画像データは、その会議と互いに関連付けて記憶する。会議が終了すると、操作部112からの操作により会議モードを終了する。
【0050】
図10は、会議モードにおける情報処理装置110の処理動作手順を説明するためのフローチャートである。前述したように、図9に示す会議モード設定画面でOKボタン901が押し下げられると、会議モードが開始される(ステップS1000)。
【0051】
まず、認証部803は、携帯情報端末読み取り要求が携帯情報端末101から出されているかどうかを判断する(ステップS1001)。出席者が携帯情報端末101を情報処理装置110にかざして所定のボタンを押下することにより、携帯情報端末は携帯情報端末読み取り要求を発行する。携帯情報端末読み取り要求が出されていない場合(No)は、情報処理装置110はステップ1004に進む。一方、携帯情報端末読み取り要求が出されている場合(Yes)は、認証部803は携帯情報端末110の認証処理を行って、携帯情報端末101の識別情報を読み取る(ステップS1002)。そして、画像データベース802は、認証部803が読み取った携帯情報端末101の識別情報をHDD2004に記憶し(ステップS1003)、情報処理装置110はステップS1004に進む。
【0052】
ステップS1004では、画像入力部801が画像読み取り(画像蓄積)要求がされているかどうかを判断する。会議の出席者が会議資料等の原稿用紙を原稿フィーダ305にセットしてスタートキー405を押下すると、画像読み取り(画像蓄積)要求が発行される。このとき、出席者が操作画面においてコピー機能を指定した上でスタートキー405を押下した場合には、コピーが行われるとともに、下記のステップS1005が実行される。画像読み取り(画像蓄積)要求がされていない場合(No)は、情報処理装置110はステップ1006に進む。一方、画像読み取り(画像蓄積)要求がされている場合(Yes)は、画像入力部801は画像を読み取るようスキャナ113を制御して、読み込まれた画像の画像データを画像データベース802に記憶させる(ステップS1005)。画像データベース802は、ステップS1005で入力された画像データをステップS1003で記憶した識別情報と関連付けてHDD2004に記憶する(ステップS1005)。その後、情報処理装置110はステップS1006に進む。
【0053】
ステップS1006では、認証部803は、会議モードの終了が指示されているかどうかを判定する。会議が終了すると、会議の出席者は操作部112を操作して会議モードの終了を指示する。その結果、終了が指示されている場合(Yes)は、認証部803は会議モードを終了する(ステップS1007)。一方、会議終了モードが指示されていない場合(No)は、情報処理装置110はステップS1001に戻る。
【0054】
図11は、遠隔操作処理要求を受け取った時の情報処理装置110の処理手順を説明するためのフローチャートである。
【0055】
まず、遠隔アクセス制御部804は、ネットワークを介しての遠隔からの操作要求を受信する(ステップS1101)。次いで、当該要求に携帯情報端末の識別情報が付加されているかどうかを判断する(ステップS1102)。その結果、識別情報が付加されていない場合(No)は情報処理装置110はステップS1105に進む。一方、識別情報が付加されている場合(Yes)は、遠隔アクセス制御部804は、操作要求されている画像データが操作要求に付加されていた識別情報と関連付けられて記憶されているものであるかどうかを判断する(ステップ1103)。
【0056】
その結果、操作要求されている画像データに関連付けられている識別情報と操作要求に付加されていた識別情報とが一致する場合(Yes)は、操作要求で求められている処理が実行される(ステップS1104)。遠隔アクセス制御部804は、操作要求で求められている処理として、例えば、データの閲覧、プリント出力、送信等を実行するよう情報処理装置110を制御する(ステップS1104)。データ閲覧では、遠隔アクセス制御部804は、要求された画像データを返信する。プリント出力では、遠隔アクセス制御部804は、要求された画像データに基づく画像をプリントする。送信では、要求された画像データを指定された送信先に送信する。一方、操作要求されている画像データに関連付けられている識別情報と操作要求に付加されていた識別情報とが一致しない場合(No)は情報処理装置110はステップS1105に進む。
【0057】
ステップS1105では、遠隔アクセス制御部804は、携帯情報端末からの操作要求を拒否して、操作要求を送信してきた携帯情報端末からは操作する権限がないことを示す画面を当該携帯情報端末に表示するよう応答する。図12は、操作要求を拒否された携帯情報端末に表示される画面の一例を示す図である。
【0058】
図13から図15に、本実施形態に係る画像処理システムを用いて2つの会議を行った場合の実施例を示す。図13は、情報処理装置110に対して行われた操作の一例を示す図である。図13の1301は、ユーザが情報処理装置110を前述した操作によって会議モードにして会議Aを開始したことを示す。次いで、1302は、会議の出席者Aが携帯情報端末Aを情報処理装置110にかざして、携帯情報端末Aと情報処理装置110との間で認証処理が行われたことを示す。1303は、会議の出席者Bが携帯情報端末Bを情報処理装置110にかざして、携帯情報端末Bと情報処理装置110との間で認証処理が行われたことを示す。さらに、1304及び1305は、会議中に会議に関連する資料(配布資料や板書内容)を情報処理装置110が読み込んだことを示す。そして、1306はユーザが会議モードを終了したことを示す。
【0059】
その後、別の会議Bのために、1307においてユーザは再び情報処理装置110を会議モードにして、1308、1309、1310のそれぞれで、それぞれ携帯情報端末B、携帯情報端末C、携帯情報端末Dが情報処理装置110との間で認証処理を行う。そして、1311、1312のそれぞれで情報処理装置110は会議に関連する資料を読み込み、1313でユーザは会議モードを終了している。
【0060】
図14は、会議Bが終わった後の画像データベース802の内容を模式的に示す図である。この時、情報処理装置110内の画像データベースは、会議Aに対して携帯情報端末Aの識別情報、携帯情報端末Bの識別情報、資料A1の画像データ、資料A2の画像データ、を関連付けて記憶する。また、当該画像データベースは、会議Bに対して携帯情報端末Bの識別情報、携帯情報端末Cの識別情報、携帯情報端末Dの識別情報、資料B1の画像データ、資料B2の画像データを関連付けて記憶している。
【0061】
この後、携帯情報端末A、携帯情報端末Bがネットワーク経由で遠隔から情報処理装置110にアクセスした場合については次のようになる。図15は、画像データベース802が図4の状態で、携帯情報端末が情報処理装置110に対して操作要求した場合の様子を模式的に示す図である。すなわち、図15に示すように携帯情報端末Aは会議Aの資料に対しては閲覧やプリント、送信等の処理のためにアクセス可能であるが、会議Bの資料に対してはアクセスできない。一方、携帯情報端末Bは会議Aの資料にも会議Bの資料にもアクセス可能になる。
【0062】
このように、本実施形態に係る情報処理装置及び携帯情報端末を備える画像処理システムによれば、会議の出席者に対してだけ遠隔から会議の関連資料の閲覧や操作を可能にすることが簡単にできる。
【0063】
次に、会議モードとして使用しない場合の処理について説明する。ユーザは情報処理装置110を使用する際に携帯情報端末101を情報処理装置110にかざして認証し、使用をやめる際に操作部112のIDキー407を押し下げてログアウト処理を行う。この場合、携帯情報端末101で認証処理をしてからIDキー407でログアウトするまでの間を一セッションとして、当該セッション間に読み込まれた画像データをそのセッションの認証に用いられた携帯情報端末101と関連付けて記憶する。その後、ユーザは、情報処理装置110に記憶されている画像に対する処理を要求するために、携帯情報端末101を用いてネットワーク経由で遠隔からアクセスする。この際、携帯情報端末101に関連付けられた画像データに対してはアクセス可能とし、それ以外の画像データへのアクセス要求は拒否するようにする。
【0064】
この場合、情報処理装置110が使用されていない状態では、情報処理装置110の操作パネルに図6に示すような画面が表示される。図6は、情報処理装置110が使用されていない場合に操作パネル上に表示される画面の一例を示す図である。ここで、ユーザが自分の携帯情報端末101を使用して認証処理を行うと、操作パネルに図7に示すような通常の画面を表示する。そして、ユーザが画像の読み込み処理を行うと、情報処理装置110内の画像データベースは、読み込んだ画像データと認証に使用された携帯情報端末101を関連付けて記憶する。ユーザがログアウト処理を行うまで、ユーザが読み込み処理した画像データは全て同様に処理される。尚、ユーザがログアウト処理を行うと、操作パネルには再び図6に示す画面が表示され、次のユーザの処理を待つ。
【0065】
図16は、この場合における情報処理装置110の処理動作手順を説明するためのフローチャートである。
【0066】
まず、認証部803は、携帯情報端末読み取り要求が携帯情報端末101から出されているかどうかを判断する(ステップS1601)。ユーザが携帯情報端末101を情報処理装置110にかざして所定のボタンを押下することにより、携帯情報端末は携帯情報端末読み取り要求を発行する。携帯情報端末読み取り要求が出されていない場合(No)は、情報処理装置110はステップ1601に戻る。一方、携帯情報端末読み取り要求が出されている場合(Yes)は、認証部803は携帯情報端末110の認証処理を行って、携帯情報端末101の識別情報を読み取る(ステップS1602)。そして、画像データベース802は、認証部803が読み取った携帯情報端末101の識別情報をHDD2004に記憶し(ステップS1603)、情報処理装置110の処理はステップS1604に進む。
【0067】
ステップS1604では、画像入力部801が画像読み取り(画像蓄積)要求がされているかどうかを判断する。ログインしたユーザが原稿用紙を原稿フィーダ305にセットしてスタートキー405を押下すると、画像読み取り(画像蓄積)要求が発行される。このとき、ユーザが操作画面においてコピー機能を指定した上でスタートキー405を押下した場合には、コピーが行われるとともに、下記のステップS1605が実行される。画像読み取り(画像蓄積)要求がされていない場合(No)は、情報処理装置110の処理はステップ1606に進む。一方、画像読み取り(画像蓄積)要求がされている場合(Yes)は、画像入力部801は画像を読み取るようスキャナ113を制御して、読み込まれた画像の画像データを画像データベース802に記憶させる(ステップS1605)。画像データベース802は、ステップS1605で入力された画像データをステップS1603で記憶した識別情報と関連付けてHDD2004に記憶する(ステップS1605)。その後、情報処理装置110の処理はステップS1606に進む。
【0068】
ステップS1606では、認証部803は、ログアウトが指示されているかどうかを判定する。ユーザは情報処理装置110の使用を終了すると、操作部112を操作してログアウトの指示をする。その結果、終了が指示されている場合(Yes)は、認証部803はそのユーザのセッションを終了する(ステップS1607)。一方、ログアウトが指示されていない場合(No)は、情報処理装置110の処理はステップS1604に戻る。
【0069】
この後、携帯情報端末から遠隔操作処理要求を受け取った場合の情報処理装置110の処理手順は図11に示したものと同じである。従って、その携帯情報端末で認証してから読み込んだ画像データに対してはアクセス可能となるが、その他のユーザが読み込んだデータに対してはアクセスが不可能となる。
【0070】
このように、本実施形態では、読み込んだ画像データに遠隔からアクセスする場合、認証に用いた携帯情報端末以外からの要求は受け付けないようにするアクセス制御が容易となる。
【0071】
<その他の実施形態>
以上、実施形態例を詳述したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラム若しくは記憶媒体(記録媒体)等としての実施態様をとることが可能である。具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
【0072】
尚、本発明は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラム(実施形態では図に示すフローチャートに対応したプログラム)を、システムあるいは装置に直接あるいは遠隔から供給する。そして、そのシステムあるいは装置のコンピュータが該供給されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される場合を含む。
【0073】
従って、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、該コンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明は、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も含まれる。
【0074】
その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等の形態であっても良い。
【0075】
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、以下のようなものがある。フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVD(DVD−ROM,DVD−R)。
【0076】
その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページからハードディスク等の記録媒体にダウンロードすることによっても供給できる。すなわち、ホームページに接続し、該ホームページから本発明のコンピュータプログラムそのもの、もしくは圧縮され自動インストール機能を含むファイルをダウンロードする。また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバも、本発明に含まれるものである。
【0077】
また、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布する。そして、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせる。そして、その鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。
【0078】
また、コンピュータが、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現される。その他にも、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが、実際の処理の一部または全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。
【0079】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後にも前述した実施形態の機能が実現される。すなわち、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行うことによっても前述した実施形態の機能が実現される。
【図面の簡単な説明】
【0080】
【図1】本発明の一実施形態に係る画像処理システムの全体構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示す情報処理装置110、120、130のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図3】情報処理装置110の外観を示す斜視図である。
【図4】情報処理装置110の操作部112の構成を示す平面図である。
【図5】情報処理装置110の操作部112及び操作部I/F2006の内部構成を制御ユニット111の内部構成と対応させて示すブロック図である。
【図6】情報処理装置110が使用されていない場合に操作パネル上に表示される画面の一例を示す図である。
【図7】情報処理装置110の操作部112に表示される標準的な操作画面の一例を示す図である。
【図8】携帯情報端末101による認証及び携帯情報端末101からの遠隔アクセスのためのソフトウェア構造を示すブロック図である。
【図9】情報処理装置110の操作部112に表示される会議モード設定画面の一例を示す図である。
【図10】会議モードにおける情報処理装置110の処理動作手順を説明するためのフローチャートである。
【図11】遠隔操作処理要求を受け取った時の情報処理装置110の処理手順を説明するためのフローチャートである。
【図12】操作要求を拒否された携帯情報端末に表示される画面の一例を示す図である。
【図13】情報処理装置110に対して行われた操作の一例を示す図である。
【図14】図13に示す操作が行われた場合の情報処理装置110の画像データベースの内容を模式的に示す図である。
【図15】図14に示す操作が行われた後、携帯情報端末から遠隔操作要求した場合の様子を模式的に示す図である。
【図16】会議モードではない場合の情報処理装置110の処理動作手順を説明するためのフローチャートである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部装置と通信可能な情報処理装置であって、
外部装置の認証を行う認証手段と、
所定期間内に、情報を入力する入力手段と、
前記所定期間内に前記入力手段によって入力された前記情報を前記認証手段によって認証された前記外部装置と関連付けて記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶されている前記情報に対する処理の要求を外部装置から受け付ける受付手段と、
前記要求が受け付けられた前記外部装置が前記記憶手段に記憶された前記情報と関連付けられた装置である場合、前記情報に対する処理を前記要求に従って実行する実行手段と
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記要求が受け付けられた前記外部装置が前記記憶手段に記憶された前記情報と関連付けられた装置でない場合、前記外部装置からの前記情報に対する処理の要求を拒否する拒否手段をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記外部装置が、認証情報が記録された非接触型のICチップを内蔵した携帯情報端末であって、
前記認証手段が、ICチップに記録された情報を読み取るICチップリーダを備え、前記携帯情報端末のICチップに記録された前記認証情報を読み取る
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
外部装置と通信可能な情報処理装置であって、
識別情報を外部装置から取得する取得手段と、
所定期間内に、情報を入力する入力手段と、
前記所定期間内に前記入力手段によって入力された前記情報を前記取得手段によって取得された識別情報と関連付けて記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶されている前記情報に対する処理の要求と識別情報とを外部装置から受け付ける受付手段と、
前記記憶手段に記憶された前記情報と関連付けられた識別情報と前記受付手段により受け付けられた前記識別情報とが一致する場合、前記情報に対する処理を前記要求に従って実行する実行手段と
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項5】
前記所定期間の始期を指示する第1の指示手段と、
前記所定期間の終期を指示する第2の指示手段と
をさらに備えることを特徴とする請求項1又は4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記所定期間が、前記外部装置が認証された後から該外部装置がログアウトするまでの期間であることを特徴とする請求項1又は4に記載の情報処理装置。
【請求項7】
ネットワークを介して、Webブラウザ機能を有する前記外部装置との間でHTTP通信を行う通信手段をさらに備えることを特徴とする請求項1又は4に記載の情報処理装置。
【請求項8】
外部装置からの要求に従って情報処理装置で行われる情報処理方法であって、
外部装置の認証を行う認証工程と、
所定期間内に、前記情報処理装置に情報を入力する入力工程と、
前記所定期間内に前記入力工程で入力された前記情報を前記認証工程によって認証された前記外部装置と関連付けて記憶装置に記憶する記憶工程と、
前記記憶装置に記憶されている前記情報に対する処理の要求を外部装置から受け付ける受付工程と、
前記要求が受け付けられた前記外部装置が前記記憶装置に記憶された前記情報と関連付けられた装置である場合、前記情報に対する処理を前記要求に従って実行する実行工程と
を有することを特徴とする情報処理方法。
【請求項9】
外部装置からの要求に従って情報処理装置で行われる情報処理方法であって、
識別情報を外部装置から取得する取得工程と、
所定期間内に、情報を入力する入力工程と、
前記所定期間内に前記入力工程で入力された前記情報を前記取得工程で取得された識別情報と関連付けて記憶装置に記憶する記憶工程と、
前記記憶装置に記憶されている前記情報に対する処理の要求と識別情報とを外部装置から受け付ける受付工程と、
前記記憶装置に記憶された前記情報と関連付けられた識別情報と前記受付工程により受け付けられた前記識別情報とが一致する場合、前記情報に対する処理を前記要求に従って実行する実行工程と
を備えることを特徴とする情報処理方法。
【請求項10】
外部装置からの要求に従って情報処理装置に情報処理を実行させるためのプログラムであって、
外部装置の認証を行う認証手順と、
所定期間内に、前記情報処理装置に情報を入力する入力手順と、
前記所定期間内に前記入力手順によって入力された前記情報を前記認証手順によって認証された前記外部装置と関連付けて記憶装置に記憶する記憶手順と、
前記記憶装置に記憶されている前記情報に対する処理の要求を外部装置から受け付ける受付手順と、
前記要求が受け付けられた前記外部装置が前記記憶装置に記憶された前記情報と関連付けられた装置である場合、前記情報に対する処理を前記要求に従って前記情報処理装置に実行させる実行手順と
を実行させるためのプログラム。
【請求項11】
外部装置からの要求に従って情報処理装置に情報処理を実行させるためのプログラムであって、
識別情報を外部装置から取得する取得手順と、
所定期間内に、情報を入力する入力手順と、
前記所定期間内に前記入力手順で入力された前記情報を前記取得手順で取得された識別情報と関連付けて記憶装置に記憶する記憶手順と、
前記記憶装置に記憶されている前記情報に対する処理の要求と識別情報とを外部装置から受け付ける受付手順と、
前記記憶装置に記憶された前記情報と関連付けられた識別情報と前記受付手順により受け付けられた前記識別情報とが一致する場合、前記情報に対する処理を前記要求に従って実行する実行手順と
を実行させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2007−47861(P2007−47861A)
【公開日】平成19年2月22日(2007.2.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−228473(P2005−228473)
【出願日】平成17年8月5日(2005.8.5)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】