説明

情報処理装置

【課題】 情報処理装置を他人へ譲渡、貸与、廃棄、修理により第三者へ一時提供する等の場合に、情報処理装置の使用者の個人情報の漏洩を防止することができる情報処理装置を提供する。
【解決手段】 情報処理装置200は、筐体に取り付けられた外部からアクセス可能なスイッチであり、ユーザにより押されたときに押されたことを制御回路201に通知する廃棄スイッチ202と、廃棄スイッチ202が押されたことが通知された時、情報処理装置200に記録されているユーザ情報を削除する制御回路201とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばTV放送を録画し、再生するとともに個人情報を蓄積する映像録画再生装置等の情報処理装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、TV放送をMPEG2などの圧縮データに圧縮し、例えばハードディスクドライブ(HDD)等に記録する映像録画再生装置いわゆるDVR(Digital Video Recorder)が普及しつつある。このDVRでは、TV電波に重畳された電子番組表(EPG)を取得して表示し、この電子番組表からユーザに選択させることによって番組予約を行うことが行われている(例えば、特許文献1参照。)。また、電子番組表から番組タイトルを取得し、ユーザに表示させることも行われている。
【0003】
また、DVRをインターネットに接続し、外部の携帯電話からインタエーネットを経由して、DVRに対して録画予約を行うことが可能になっている。さらに、DVRには、HTTP(Hyper Text Transfer Protocol)クライアント機能を実装している装置もある。
【0004】
このような従来のDVR等の情報処理装置について図面を用いて説明する。
図5は従来の情報処理装置を使用したシステムの構成を示すブロック図である。
【0005】
このシステムは、情報処理装置1、リモコン2、TV3、およびアンテナ8と、インターネット4等のネットワークを介して情報処理装置1と接続されるHTTPサーバ5、端末6、および中継サーバ7とを備えている。
【0006】
情報処理装置1は、チューナ101、AVエンコーダ102、AVデコーダ103、TV信号合成部104、制御回路105、不揮発メモリ106、HDD107、リモコン信号受信部109、およびネットワーク回路110を備えている。
【0007】
チューナ101は、アンテナ8から入力されるTV信号を、制御回路105から入力されたチャネルについて復調して映像信号(AV信号)に変換し、このAV信号をAVエンコーダ102およびTV信号合成部104に出力する。また、チューナ101は、TV信号に重畳された電子番組表を復調し、制御回路105に出力する。
【0008】
制御回路105は、番組を受信する場合には、受信する番組のチャネルをチューナ101に指示する。また、制御回路105は、受信した番組を記録する場合には、AVエンコーダ102に番組を記録する指示(記録指示)を行い、同時に番組をHDD107に記録する際のファイル名をAVエンコーダ102に出力する。このとき、制御回路105は、番組名、記録日時、記録チャネルなどのメタデータとAVデータのファイル名を番組インデックスとしてHDD107に記録する。
【0009】
また、制御回路105は、記録された番組を再生する場合には、HDD107から番組インデックスを読み出し、再生する番組のAVデータのファイル名を読み出し、AVデコーダ103に再生指示とともに当該ファイル名を出力する。また、制御回路105は、TV信号合成部104に記録された番組を表示する指示を出力する。
【0010】
また、制御回路105は、記録されている番組の一覧表示がリモコン2等からユーザによって指示された場合には、番組インデックスを映像に変換してTV信号合成部104に出力する。さらに、制御回路105は、番組の再生がリモコン2等からユーザによって指示された場合には、指示された番組を再生する。また、制御回路105は、番組の削除がリモコン2等からユーザによって指示された場合には、指示された番組のAVデータのファイルを削除し、指示された番組の情報を番組インデックスから削除する。
【0011】
また、制御回路105は、番組予約がリモコン2等からユーザによって行われた場合には、少なくとも記録開始時間、記録終了時間、TV局、番組名からなる予約データをHDD107に記録する。また、制御回路105は、予約データの一覧表示がリモコン2等からユーザによって指示された場合には、予約データを映像に変換してTV信号合成部104に出力する。また、制御回路105は、予約データを表示している際にユーザによって削除が指示された場合、この予約データをHDD107から削除する。
【0012】
また、制御回路105は、電源投入時にHDD107から予約データを読み出し、また、予約データの記録開始時間になった場合、該当する予約データのTV局を受信するTV局としてチューナ101に指示する。さらに、制御回路105は、ユニークなファイル名を作成し、AVエンコーダ102に記録指示と作成したファイル名を出力し受信した番組を記録し、また番組インデックスを更新しHDD107に記録する。
【0013】
AVエンコーダ102は、制御回路105から記録指示が入力された場合は、チューナ101から入力されたAV信号をA/D変換を行った後、MPEG2などの圧縮処理を行いデジタルデータであるAVデータに変換する。また、AVエンコーダ102は、変換したAVデータを制御回路105から入力されたファイル名でHDD107に記録する。
【0014】
AVデコーダ103は、制御回路105から再生指示が入力された場合、同時に入力されるファイル名のAVデータをHDD107から読み出す。そして、AVデコーダ103は読み出したAVデータを伸張し、D/A変換してAV信号にしてTV信号合成部104に出力する。
【0015】
TV信号合成部104は、記録された番組を表示する指示が入力された場合はAVデコーダ103が出力するAVデータを、そうでない場合にはチューナ101の出力するAV信号を選択してTV3に出力する。また、TV信号合成部104は、制御回路105が映像を出力した場合には、チューナ101あるいはAVデコーダ103の出力するAV信号に重畳してTV3に出力する。
【0016】
リモコン信号受信部109は、リモコン2のボタンがユーザによって押された場合に、リモコン2が発する信号を受信し、リモコン2の押されたボタンに応じたデータを制御回路105に出力する。
【0017】
HDD107は、番組、番組インデックス等を蓄積している。
次に、情報処理装置1の外部からインターネット4を介して例えばPC、携帯電話などの端末によって番組予約される場合の機能について説明する。
【0018】
HDD107は、中継サーバ7にアクセスするためのIDとログインパスワード、端末6からアクセスされる場合のアクセスパスワードを蓄積している。制御回路105は、電源投入時にこれらのデータを読み出しネットワーク回路110に通知する。ネットワーク回路110はこれらのデータを保持する。なお、中継サーバ7のIDおよびログインパスワード、アクセスパスワードは、リモコン2等からユーザによってあらかじめ入力される。制御回路105は、これらのデータが入力されたときにはHDD107にこれらの情報を記録するとともにネットワーク回路110に通知する。
【0019】
ネットワーク回路110は、制御回路105とインターネット4を接続する。また、ネットワーク回路110は、定期的に自分自身のアドレスを中継サーバ7に通知する。この際、ネットワーク回路110は、中継サーバ7にアクセスするためのログインパスワードを中継サーバ7に通知し、ログインする。
【0020】
端末6は、インターネット4上には複数の情報処理装置1が存在するので、所望の情報処理装置1にアクセスするために、一旦中継サーバ7にアクセスして情報処理装置1のアドレスを取得する。その後、端末6は、取得したアドレスにアクセスすることによって所望の情報処理装置1にアクセスする。
【0021】
端末6は、情報処理装置1にアクセスした際にアクセスパスワードを通知する。ネットワーク回路110は、通知されたアクセスパスワードが保持しているアクセスパスワードと一致した場合にのみ端末6からのアクセスを受け付ける。アクセスが受け付けられた場合、制御回路105は、端末6からの予約データをHDD107に記録する。
【0022】
また、制御回路105は、HTTPクライアント機能を有し、ネットワーク回路110およびインターネット4を介してHTTPサーバ5にアクセスし、取得したHTMLデータを映像化してTV信号合成部104に出力する。制御回路105は、HTMLデータに含まれるリンク先の選択、ボタンの押下、あるいは、文字列の送信などの指示がリモコン2等からユーザによって指示された場合、それらの指示に従ったHTMLリクエストをHTTPサーバに出力し、また、新たなHTMLデータを取得、表示する。また、制御回路105は、リモコン2等からユーザによって入力された文字列をHDD107に記録し、再度同一内容を表示する際に以前入力された文字列を自動的に入力するいわゆるオートコンプリートといわれる機能を持つ。また、制御回路105は、取得したデータのURL、取得日時などのいわゆるアクセス履歴をHDD107に記録する。
【0023】
上記のように構成された情報処理装置1において、ユーザによって各種の操作が行われると、情報処理装置1にはユーザの個人情報が蓄積される。すなわち、HDD107には予約データ、番組インデックス、番組が、不揮発メモリ106には中継サーバのIDおよびログインパスワードならびに端末6からのアクセスパスワードが記録される。さらに、HDD107にはHTTPサーバ5へのアクセス時にユーザによって入力された文字列、アクセス履歴が蓄積される。
【特許文献1】特開2000−295554号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0024】
ところで、例えばこのような情報処理装置を他人に譲渡する場合に、不揮発メモリ106に記録されている中継サーバのID、ログインパスワードを削除しないと、譲渡された人がそのまま中継サーバのID、ログインパスワードを使用することで、元の持ち主の権限が侵される可能性がある。また、特定のサービスを受けるためのログインパスワードやアクセスパスワード等を削除せずに他人に譲渡した場合は、それらのパスワードから他のサービス、例えば銀行のキャッシュカード等のパスワードが推定されて不正使用に結びつく場合が考えられる。
【0025】
また、HDD107に記録されている予約データ、番組インデックス、番組、アクセス履歴はユーザの趣味思考を直接反映しており、これが意図せず漏洩した場合にはプライバシーの漏洩となる。また、オートコンプリートの機能によって記憶されている入力文字列には、住所、名前などの情報や、クレジットカード番号、パスワードなどの秘密と考えられる情報が含まれる可能性がある。
【0026】
よって、ユーザは、情報処理装置を他人へ譲渡、貸与、廃棄、修理により第三者へ一時提供する等の場合に、不正使用やプライバシーの漏洩を防ぐためには、情報処理装置に記録されている全ての個人情報の削除を行う必要がある。しかしながら、従来、ユーザが上記のような様々な個人情報がどこに記憶されているかを全て把握するのは難しく、それぞれについて適切な削除を行うには大変な労力が必要となる。
【0027】
そこで、本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであり、情報処理装置を他人へ譲渡、貸与、廃棄、修理により第三者へ一時提供する等の場合に、情報処理装置の使用者の個人情報の漏洩を防止することができる情報処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0028】
上記目的を達成するため、本発明に係る情報処理装置は、個人情報を扱う情報処理装置であって、前記個人情報の無効化指示を行うための無効化指示手段と、ユーザによって前記無効化指示手段が操作された場合に、前記情報処理装置に含まれる前記個人情報を全て無効化する個人情報無効化手段とを備えることを特徴とする。
【0029】
これによって、情報処理装置に記録されている全ての個人情報を簡単かつ一括で無効化、すなわち削除または読み出し不可能とすることができる。
【0030】
また、前記無効化指示手段は、前記ユーザが操作可能なスイッチであってよい。また、前記情報処理装置は、さらに、画面に機能を表示するとともに、前記ユーザによって前記画面から選択された機能を受け付けるユーザインタフェース手段を備え、前記無効化指示手段は、前記ユーザインタフェース手段によって前記機能の一つの機能として表示され、前記ユーザによって操作されてもよい。
【0031】
これによって、簡単な操作で個人情報の無効化指示を行うことができる。
また、前記情報処理装置は、さらに、前記個人情報を暗号化および復号化する暗号復号化手段と、前記情報処理装置に取り外し可能に接続され、前記個人情報を復号化するための復号鍵を記憶する鍵記憶手段とを備え、前記無効化指示手段は、前記鍵記憶手段の取り外しによって操作されてもよい。
【0032】
これによって、簡単な操作で情報処理装置に記録されている全ての個人情報を読み出し不可能とすることができる。
【発明の効果】
【0033】
以上の説明から明らかなように、本発明に係る情報処理装置によれば、個人情報を簡単かつ一括で無効化できるので、ユーザが個人情報を管理する手間を削減し、または不注意により個人情報が漏洩する危険性を低減する効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0034】
以下、本発明の各実施の形態について、それぞれ図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る情報処理装置を使用したシステムの構成を示すブロック図である。
【0035】
このシステムは、図1に示すように情報処理装置200、リモコン2、TV3、およびアンテナ8と、インターネット4等のネットワークを介して情報処理装置200と接続されるHTTPサーバ5、端末6、および中継サーバ7とを備えている。
【0036】
情報処理装置200は、TV放送の番組を記録再生するための装置であり、図1に示すようにチューナ101、AVエンコーダ102、AVデコーダ103、TV信号合成部104、制御回路201、無効化指示手段である廃棄スイッチ202、不揮発メモリ106、HDD107、リモコン信号受信部109、およびネットワーク回路110を備えている。
【0037】
チューナ101は、アンテナ8から入力されるTV信号を、制御回路201から入力されたチャネルについて復調して映像信号(AV信号)に変換し、このAV信号をAVエンコーダ102およびTV信号合成部104に出力する。また、チューナ101は、TV信号に重畳された電子番組表を復調し、制御回路201に出力する。
【0038】
制御回路201は、番組を受信する場合には、受信する番組のチャネルをチューナ101に指示する。また、制御回路201は、受信した番組を記録する場合には、AVエンコーダ102に番組を記録する指示(記録指示)を行い、同時に番組をHDD107に記録する際のファイル名をAVエンコーダ102に出力する。このとき、制御回路201は、番組名、記録日時、記録チャネルなどのメタデータとAVデータのファイル名を番組インデックスとしてHDD107に記録する。
【0039】
また、制御回路201は、記録された番組を再生する場合には、HDD107から番組インデックスを読み出し、再生する番組のAVデータのファイル名を読み出し、AVデコーダ103に再生指示とともに当該ファイル名を出力する。また、制御回路201は、TV信号合成部104に記録された番組を表示する指示を出力する。
【0040】
また、制御回路201は、記録されている番組の一覧表示がリモコン2等からユーザによって指示された場合には、番組インデックスを映像に変換してTV信号合成部104に出力する。さらに、制御回路201は、番組の再生がリモコン2等からユーザによって指示された場合には、指示された番組を再生する。また、制御回路201は、番組の削除がリモコン2等からユーザによって指示された場合には、指示された番組のAVデータのファイルを削除し、指示された番組の情報を番組インデックスから削除する。
【0041】
また、制御回路201は、番組予約がリモコン2等からユーザによって行われた場合には、少なくとも記録開始時間、記録終了時間、TV局、番組名からなる予約データをHDD107に記録する。また、制御回路201は、予約データの一覧表示がリモコン2等からユーザによって指示された場合には、予約データを映像に変換してTV信号合成部104に出力する。また、制御回路201は、予約データを表示している際にユーザによって削除が指示された場合、この予約データをHDD107から削除する。
【0042】
また、制御回路201は、電源投入時にHDD107から予約データを読み出し、また、予約データの記録開始時間になった場合、該当する予約データのTV局を受信するTV局としてチューナ101に指示する。さらに、制御回路201は、ユニークなファイル名を作成し、AVエンコーダ102に記録指示と作成したファイル名を出力し受信した番組を記録し、また番組インデックスを更新しHDD107に記録する。
【0043】
AVエンコーダ102は、制御回路201から記録指示が入力された場合は、チューナ101から入力されたAV信号をA/D変換を行った後、MPEG2などの圧縮処理を行いデジタルデータであるAVデータに変換する。また、AVエンコーダ102は、変換したAVデータを制御回路201から入力されたファイル名でHDD107に記録する。
【0044】
AVデコーダ103は、制御回路201から再生指示が入力された場合、同時に入力されるファイル名のAVデータをHDD107から読み出す。そして、AVデコーダ103は読み出したAVデータを伸張し、D/A変換してAV信号にしてTV信号合成部104に出力する。
【0045】
TV信号合成部104は、記録された番組を表示する指示が入力された場合はAVデコーダ103が出力するAVデータを、そうでない場合にはチューナ101の出力するAV信号を選択してTV3に出力する。また、TV信号合成部104は、制御回路201が映像を出力した場合には、チューナ101あるいはAVデコーダ103の出力するAV信号に重畳してTV3に出力する。
【0046】
リモコン信号受信部109は、リモコン2のボタンがユーザによって押された場合に、リモコン2が発する信号を受信し、リモコン2の押されたボタンに応じたデータを制御回路201に出力する。
【0047】
HDD107は、番組、番組インデックス等を蓄積している。
次に、情報処理装置200の外部からインターネット4を介して例えばPC、携帯電話などの端末によって番組予約される場合の機能について説明する。
【0048】
HDD107は、中継サーバ7にアクセスするためのIDとログインパスワード、端末6からアクセスされる場合のアクセスパスワードを蓄積している。制御回路201は、電源投入時にこれらのデータを読み出しネットワーク回路110に通知する。ネットワーク回路110はこれらのデータを保持する。なお、中継サーバ7のIDおよびログインパスワード、アクセスパスワードは、リモコン2等からユーザによってあらかじめ入力される。制御回路201は、これらのデータが入力されたときにはHDD107にこれらの情報を記録するとともにネットワーク回路110に通知する。
【0049】
ネットワーク回路110は、制御回路201とインターネット4を接続する。また、ネットワーク回路110は、定期的に自分自身のアドレスを中継サーバ7に通知する。この際、ネットワーク回路110は、中継サーバ7にアクセスするためのログインパスワードを中継サーバ7に通知し、ログインする。
【0050】
端末6は、インターネット4上には複数の情報処理装置200が存在するので、所望の情報処理装置200にアクセスするために、一旦中継サーバ7にアクセスして情報処理装置200のアドレスを取得する。その後、端末6は、取得したアドレスにアクセスすることによって所望の情報処理装置200にアクセスする。
【0051】
端末6は、情報処理装置200にアクセスした際にアクセスパスワードを通知する。ネットワーク回路110は、通知されたアクセスパスワードが保持しているアクセスパスワードと一致した場合にのみ端末6からのアクセスを受け付ける。アクセスが受け付けられた場合、制御回路201は、端末6からの予約データをHDD107に記録する。
【0052】
また、制御回路201は、HTTPクライアント機能を有し、ネットワーク回路110およびインターネット4を介してHTTPサーバ5にアクセスし、取得したHTMLデータを映像化してTV信号合成部104に出力する。制御回路201は、HTMLデータに含まれるリンク先の選択、ボタンの押下、あるいは、文字列の送信などの指示がリモコン2等からユーザによって指示された場合、それらの指示に従ったHTMLリクエストをHTTPサーバに出力し、また、新たなHTMLデータを取得、表示する。また、制御回路201は、リモコン2等からユーザによって入力された文字列をHDD107に記録し、再度同一内容を表示する際に以前入力された文字列を自動的に入力するいわゆるオートコンプリートといわれる機能を持つ。また、制御回路201は、取得したデータのURL、取得日時などのいわゆるアクセス履歴をHDD107に記録する。
【0053】
情報処理装置200において、ユーザによって各種の操作が行われると、情報処理装置200にはユーザの個人情報が蓄積される。すなわち、HDD107には予約データ、番組インデックス、番組が、不揮発メモリ106には中継サーバのIDおよびログインパスワードならびに端末6からのアクセスパスワードが記録される。さらに、HDD107にはHTTPサーバ5へのアクセス時にユーザによって入力された文字列、アクセス履歴が蓄積される。
【0054】
廃棄スイッチ202は、情報処理装置200の筐体に取り付けられた外部からアクセス可能なスイッチであり、ユーザにより押されたときに押されたことを制御回路201に通知する。
【0055】
制御回路201は、廃棄スイッチ202が押されたことが通知された時、情報処理装置200に記録されているユーザの情報を削除する。具体的には、制御回路201は、HDD107に記録されている予約データ、番組インデックス、および番組インデックスに記載されている番組のAVデータを削除し、さらに不揮発メモリ106に記録されている中継サーバ7のID、ログインパスワードならびに端末6からのアクセスパスワードを削除し、さらにHDD107に記録されているHTTPサーバ5へのアクセス時にユーザによって入力された文字列、およびアクセス履歴を削除する。
【0056】
また、制御回路201は、廃棄スイッチ202が押されたとき、中継サーバ7にIDの使用中止を通知する。このとき、制御回路201は、ネットワーク回路110を通じてインターネット4を経由した中継サーバ7との通信を行い、不揮発メモリ106に記録されている中継サーバ7のIDとログインパスワードを通知することにより、中継サーバ7に装置の特定および認証を行わせる。
【0057】
以上のように、廃棄スイッチ202を押すだけで、情報処理装置に記録されている全ての個人情報である、予約データ、番組インデックス、および番組インデックスに記載されている番組のAVデータ、中継サーバ7のIDおよびログインパスワード、端末6からのアクセスパスワード、HTTPサーバ5へのアクセス時にユーザによって入力された文字列、およびアクセス履歴を一括で削除することができる。
【0058】
なお、本実施の形態においては、HDD107に予約データ、番組インデックス、番組、ユーザによって入力された文字列、およびアクセス履歴を、不揮発メモリ106に中継サーバ7のIDおよびログインパスワード、アクセスパスワードを記録するとしているが、HDD107を不揮発メモリに置き換えても、あるいは不揮発メモリ106をHDDに置き換えても同様の効果が得られることはいうまでもない。
【0059】
また、本実施の形態では、ユーザの個人情報として、予約データ、番組インデックス、番組、ユーザによって入力された文字列、アクセス履歴、中継サーバ7のID、ログインパスワード、アクセスパスワードを提示したが、これ以外にまた異なる個人情報がある場合でも廃棄スイッチ202の押すことによって、また異なる個人情報を削除する構成であれば本発明の効果が得られることはいうまでもない。
【0060】
また、本実施の形態では、廃棄スイッチ202は、情報処理装置201の筐体に取り付けられた外部からアクセス可能なスイッチであるとしているが、リモコン2に取り付けられたスイッチであってもよい。
【0061】
また、本実施の形態では、個人情報を削除する方法として、HDD107に記録されている予約データ、番組インデックス、および番組インデックスに記載されている番組のAVデータを削除し、さらに不揮発メモリ106に記録されている中継サーバ7のID、ログインパスワードならびに端末6からのアクセスパスワードを削除し、さらにHDD107に記録されたHTTPサーバ5へのアクセス時にユーザによって入力された文字列を削除するとしたが、これに限られるものではない。例えば、図2に示すようにHDD107の領域121を、ユーザの操作によって変更されるユーザ領域123と、ユーザの操作によって変更されない、例えばあらかじめプログラム等が記憶されているプログラム領域122とに分割しておき、ユーザ領域123をすべて削除することによって個人情報を削除してもよい。なお、不揮発メモリ106の領域についても、HDD107の領域と同様にユーザ領域とプログラム領域とに分割しておき、ユーザ領域をすべて削除することによって個人情報を削除してもよい。また、HDD107および不揮発メモリ106に対して例えばフォーマット等のように追加されたデータをすべて削除することによって、個人情報を削除しても構わない。
【0062】
(実施の形態2)
本実施の形態では、個人情報の無効化指示をポインティングデバイスと画面表示とを用いて操作を行ういわゆるGUI(Graphical User Interface)を用いて行うように構成した場合について説明する。
【0063】
図3は、本発明の実施の形態2に係る情報処理装置を使用したシステムの構成を示すブロック図である。なお、実施の形態1の情報処理装置を使用したシステムと同様の構成について同一の符号を付し、説明を省略する。
【0064】
情報処理装置300において、実施の形態1の情報処理装置200との相違点は、廃棄スイッチ202を備えないことと、制御回路301、リモコン302、リモコン信号受信部303の機能である。なお、制御回路301は、制御回路201の機能を包含するものとする。
【0065】
リモコン302は、少なくともメニューボタン、決定ボタン、上矢印ボタン、下矢印ボタンを備えている。
【0066】
リモコン信号受信部303は、リモコン302のボタンがユーザによって押された場合に、リモコン302が発する信号を受信し、リモコン302の押されたボタンに応じたデータを制御回路301に出力する。
【0067】
制御回路301は、リモコン302のメニューボタンがユーザによって押されると、例えば図4に示すようなGUI画面131を作成し、TV信号合成部104に出力する。
【0068】
メニューボタンが押されたときのGUI画面131は、画面上部からユーザによって選択可能なメニューが順に表示される。メニューは、番組の一覧を表示させる「番組一覧」、予約を行う「予約設定」、予約の一覧を表示させる「予約一覧」、HTTPクライアントとして動作させる「インターネット」、中継サーバ7および端末6の設定を含む処々の設定を行う「設定」、個人情報の無効化を行うメニュー132「個人情報廃棄」から構成される。また、GUI画面131ではいずれかひとつのメニューが選択状態(図4においては斜線で示す)になり、初期状態では例えば「番組一覧」を選択状態として表示される。
【0069】
ユーザによってリモコン302の上矢印ボタンが押されると、制御回路301は、選択状態となっていたメニューを解除し、ひとつ上のメニューを選択状態にする。また、ユーザによってリモコン302の下矢印ボタンが押されると、制御回路301は、選択状態となっていたメニューを解除し、ひとつ下のメニューを選択状態にする。また、ユーザによってリモコン302の決定ボタンが押されると、制御回路301は、選択状態のメニューに相当する機能を実行する。
【0070】
ここで、メニュー132「個人情報廃棄」が選択状態の時にリモコン302の決定ボタンが押されると、制御回路301は個人情報の無効化を行う。すなわち、制御回路301は、HDD107に記録されている予約データ、番組インデックス、および番組インデックスに記載されている番組のAVデータを削除し、さらに不揮発メモリ106に記録されている中継サーバ7のID、ログインパスワードならびに端末6からのアクセスパスワードを削除し、さらにHDD107に記録されているHTTPサーバ5へのアクセス時にユーザによって入力された文字列、およびアクセス履歴を削除する。
【0071】
以上のように、ユーザは、GUI画面131からメニュー132「個人情報廃棄」を選択して決定ボタンを押すだけで、情報処理装置に記録されている全ての個人情報である、予約データ、番組インデックス、および番組インデックスに記載されている番組のAVデータ、中継サーバ7のIDおよびログインパスワード、端末6からのアクセスパスワード、HTTPサーバ5へのアクセス時にユーザによって入力された文字列、およびアクセス履歴を一括で削除することができる。
【0072】
(実施の形態3)
本実施の形態では、個人情報の無効化指示を取り外し可能な不揮発メモリを用いて行うように構成した場合について説明する。
【0073】
図5は、本発明の実施の形態3に係る情報処理装置を使用したシステムの構成を示すブロック図である。なお、実施の形態1の情報処理装置を使用したシステムと同様の構成について同一の符号を付し、説明を省略する。
【0074】
情報処理装置400において、実施の形態1の情報処理装置200との相違点は、廃棄スイッチ202を備えないことと、制御回路401、HDD402、不揮発メモリ403の機能である。なお、制御回路401は、制御回路201の機能を包含するものとする。また、実施の形態1におけるHDD107へのアクセスはそのままHDD402のアクセスに置き換えることとする。
【0075】
制御回路401は、情報処理装置400が初めて動作したと検出したときに、データを暗号化する鍵を作成し、不揮発メモリ403に記録する。また、制御回路401は、不揮発メモリ403に番号をつけ、不揮発メモリ403に記録するとともにHDD402に記録する。また、制御回路401は、鍵を作成したときならびに電源が入ったとき鍵を不揮発メモリ403から読み出しHDD402に設定する。以降、HDD402は、データを記録する際には設定された鍵で暗号化して記録し、データを読み出す際には鍵で復号を行う。ただし、HDD402は、不揮発メモリ403の番号は暗復号せずに記録再生する。また、HDD402は、電源がオフされる場合に、鍵を削除する。
【0076】
不揮発メモリ403は、取り外し可能な構造をとり、鍵を記録するとともに実施の形態1と同様に中継サーバ7のID、ログインパスワード、および端末6のアクセスパスワードを記録する。
【0077】
ユーザは、譲渡・廃棄などで個人情報を削除したい場合は、不揮発メモリ403を取り外して破壊する。このことにより、不揮発メモリ403に記録されている個人情報が破壊され、さらにHDD402に記録されている情報は鍵がないために読み出すことができなくなる。
【0078】
さらに、譲渡時などで、再度情報処理装置400を使用する場合には、あらたな不揮発メモリ403を挿入する。制御回路401は、HDD402に記録した不揮発メモリ403の番号と矛盾する不揮発メモリ403を検出したときは不揮発メモリ403が更新されたとみなし、新たな番号と新たな鍵を作成する。そして、制御回路401は、新たな番号と新たな鍵を不揮発メモリ403に記録し、新たな番号をHDD402に記録し、新たな鍵をHDD402に設定する。これによって、前の持ち主の情報を保護しつつ新たな持ち主の下での使用を可能な状態にする。
【0079】
以上のように、ユーザは、不揮発メモリ403を取り外して破壊するだけで、不揮発メモリ403に記憶されている中継サーバ7のID、ログインパスワード、および端末6のアクセスパスワードを破壊するとともに、HDD402に記録されている予約データ、番組インデックス、番組インデックスに記載されている番組のAVデータ、HTTPサーバ5へのアクセス時にユーザによって入力された文字列、およびアクセス履歴を読み出すことをできなくすることができる。また、再度情報処理装置400を使用する場合には、前の持ち主の情報を保護しつつ新たな持ち主の下で使用することが可能になる。
【0080】
なお、本実施の形態では、不揮発メモリ403の交換を検出するために、制御回路401は鍵を生成したときに番号を暗号化せずにHDD402に記録し、以降、不揮発メモリ403に記録されている番号と比較することによって、不揮発メモリ403と照合を行うとしたが、次のようにしても不揮発メモリ403の交換を検出可能である。制御回路401は、鍵を生成した際に、鍵をHDD402に設定し、その後固定文字列をHDDに記録する。次回電源投入時に、制御回路401は、鍵を不揮発メモリ403から読み出してHDD402に設定した後、固定文字列をHDD402から読み出す。不揮発メモリ403が交換されていなければ固定文字列は所望の文字列すなわち書き込んだ文字列であり、交換されていれば、読み出しに失敗するか、あるいは、予期しない文字列となっている。このように固定文字列の読み出し結果が所望の文字列かどうかで不揮発メモリ403が交換されているかどうかを検出することが可能である。
【0081】
また、上記各実施の形態における情報処理装置は、映像録画再生装置だけでなく、例えば録画再生機能を有するパーソナルコンピュータや録画再生機能を有さないパーソナルコンピュータ等であってもよい。
【産業上の利用可能性】
【0082】
以上のように、本発明に係る情報処理装置は、個人情報を簡単かつ一括で無効化でき、例えば、映像録画再生装置、携帯電話、およびパーソナルコンピュータ等において有用である。
【図面の簡単な説明】
【0083】
【図1】本発明の実施の形態1に係る情報処理装置を使用したシステムの構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態1におけるHDDの領域の分割を示す図である。
【図3】本発明の実施の形態2に係る情報処理装置を使用したシステムの構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の実施の形態2におけるメニュー表示するGUI画面の一例を示す図である。
【図5】本発明の実施の形態3に係る情報処理装置を使用したシステムの構成を示すブロック図である。
【図6】従来の情報処理装置を使用したシステムの構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0084】
2、302 リモコン
3 TV
4 インターネット
5 HTTPサーバ
6 端末
7 中継サーバ
8 アンテナ
101 チューナ
102 AVエンコーダ
103 AVデコーダ
104 TV信号合成部
106、403 不揮発メモリ
107、402 HDD
109、303 リモコン信号受信部
110 ネットワーク回路
200、300、400 情報処理装置
201、301、401 制御回路
202 廃棄スイッチ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
個人情報を扱う情報処理装置であって、
前記個人情報の無効化指示を行うための無効化指示手段と、
ユーザによって前記無効化指示手段が操作された場合に、前記情報処理装置に含まれる前記個人情報を全て無効化する個人情報無効化手段と
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記個人情報無効化手段は、前記情報処理装置に含まれる前記個人情報を全て削除することにより無効化する
ことを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記個人情報無効化手段は、前記情報処理装置に含まれる前記個人情報を全て読み出し不可能とすることにより無効化する
ことを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記無効化指示手段は、前記ユーザが操作可能なスイッチである
ことを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記情報処理装置は、さらに、
画面に機能を表示するとともに、前記ユーザによって前記画面から選択された機能を受け付けるユーザインタフェース手段を備え、
前記無効化指示手段は、前記ユーザインタフェース手段によって前記機能の一つの機能として表示され、前記ユーザによって操作される
ことを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記情報処理装置は、さらに、
前記個人情報を暗号化および復号化する暗号復号化手段と、
前記情報処理装置に取り外し可能に接続され、前記個人情報を復号化するための復号鍵を記憶する鍵記憶手段とを備え、
前記無効化指示手段は、前記鍵記憶手段の取り外しによって操作される
ことを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記情報処理装置は、さらに、
映像コンテンツおよび音声コンテンツの少なくとも1つを含むコンテンツを記録および再生するを記録再生手段と、
あらかじめ入力された時間情報およびチャネル情報を含む予約データに従ってTV放送を前記コンテンツとして記録する予約記録手段と、
前記コンテンツ、前記コンテンツに関する情報であるメタデータ、および前記予約データを記憶する記憶手段とを備え、
前記個人情報は、前記コンテンツ、前記コンテンツに関する情報であるメタデータ、および前記予約データであり、
前記個人情報無効化手段は、前記ユーザによって前記無効化指示手段が操作された場合に、前記記憶手段に記憶されている前記コンテンツ、前記コンテンツに関する情報であるメタデータ、および前記予約データを全て無効化する
ことを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記情報処理装置は、さらに、
ネットワークを介して他の装置と通信を行う通信手段と、
前記ネットワークを介して前記他の装置からアクセスを受けた時に当該他の装置を認証するための第1の認証データを記憶する第1の認証データ記憶手段とを備え、
前記個人情報は、前記第1の認証データであり、
前記個人情報無効化手段は、前記ユーザによって前記無効化指示手段が操作された場合に、前記第1の認証データ記憶手段に記憶されている前記第1の認証データを全て無効化する
ことを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記情報処理装置は、さらに、
ネットワークを介して他の装置と通信を行う通信手段と、
前記ネットワークを介して前記他の装置へアクセスを行う時に前記他の装置によって当該情報処理装置が認証されるための第2の認証データを記憶する第2の認証データ記憶手段とを備え、
前記個人情報は、前記第2の認証データであり、
前記個人情報無効化手段は、前記ユーザによって前記無効化指示手段が操作された場合に、前記第2の認証データ記憶手段に記憶されている前記第2の認証データを全て無効化する
ことを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記情報処理装置は、さらに、
ネットワークを介して他の装置と通信を行う通信手段と、
前記ネットワークを介して前記他の装置へアクセスを行っている時に前記他の装置によって送信が求められた情報である送信データを記憶する送信データ記憶手段とを備え、
前記個人情報は、前記送信データであり、
前記個人情報無効化手段は、前記ユーザによって前記無効化指示手段が操作された場合に、前記送信データ記憶手段に記憶されている前記送信データを全て無効化する
ことを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記情報処理装置は、さらに、
ネットワークを介して他の装置と通信を行う通信手段と、
前記ネットワークを介して前記他の装置へアクセスを行った履歴であるアクセス履歴を記憶するアクセス履歴記憶手段とを備え、
前記個人情報は、前記アクセス履歴であり、
前記個人情報無効化手段は、前記ユーザによって前記無効化指示手段が操作された場合に、前記アクセス履歴記憶手段に記憶されている前記アクセス履歴を全て無効化する
ことを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
【請求項12】
前記情報処理装置は、さらに、
データを記憶するとともに、前記ユーザによって前記無効化指示手段が操作された場合に削除されるべき領域があらかじめ設定されているデータ記憶手段を備え、
前記個人情報無効化手段は、前記ユーザによって前記無効化指示手段が操作された場合に、前記データ記憶手段の前記削除領域を全て削除する
ことを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2006−323546(P2006−323546A)
【公開日】平成18年11月30日(2006.11.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−144776(P2005−144776)
【出願日】平成17年5月17日(2005.5.17)
【出願人】(000005821)松下電器産業株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】