情報収集システム
【課題】システム側から被災者に情報登録を促すように構成された情報収集システムを提供する。
【解決手段】情報収集システムである自動呼出・安否確認システム1は、管理対象者の情報(例えば、従業員の予め決められた参集場所への参集の可否や安否に関する情報)を管理するデータ管理装置3と、情報をこのデータ管理装置3に登録する制御装置2と、管理対象者に情報の登録を促す電話確認装置4及びメール確認装置5と、を有して構成される。
【解決手段】情報収集システムである自動呼出・安否確認システム1は、管理対象者の情報(例えば、従業員の予め決められた参集場所への参集の可否や安否に関する情報)を管理するデータ管理装置3と、情報をこのデータ管理装置3に登録する制御装置2と、管理対象者に情報の登録を促す電話確認装置4及びメール確認装置5と、を有して構成される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、非常災害発生時において、従業員の会社への参集の可否に関する情報や、従業員及びその家族の安否に関する情報を収集する情報収集システムに関する。
【背景技術】
【0002】
非常災害発生時等に、従業員の会社への参集の可否に関する情報や、従業員及びその家族の安否に関する情報を収集する情報収集システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。このような情報収集システム(自動呼出システムや安否確認システムと呼ばれることもある)では、非常災害発生時に、災害地域若しくはその近隣に居住する被災者自らが、予め決められた装置にアクセスして、その安否情報等を登録するように構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−251088号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の情報収集システムでは、被災者がこの情報収集システムに登録作業をすることにより情報が収集されるが、非常災害地域においてはこのような登録に思い至らない場合が多く、登録率が低下し、被害状況を的確に把握することができないという課題があった。
【0005】
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、システム側から被災者に情報登録を促すように構成された情報収集システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するために、本発明に係る情報収集システム(例えば、実施形態における自動呼出・安否確認システム1)は、管理対象者の情報(例えば、実施形態における従業員の予め決められた参集場所への参集の可否や安否に関する情報)を管理するデータ管理手段(例えば、実施形態におけるデータ管理装置3)と、情報をデータ管理手段に登録するデータ登録手段(例えば、実施形態における制御装置2)と、管理対象者に情報の登録を促す登録確認手段(例えば、実施形態おける電話確認装置4やメール確認装置5)と、を有する。
【0007】
このような本発明に係る情報収集システムにおいて、登録確認手段は、管理対象者が所有する電話機に接続して音声で通知するように構成され、データ登録手段は、電話機の操作により入力された情報を、データ管理手段に登録するように構成されることが好ましい。
【0008】
あるいは、このような本発明に係る情報収集システムにおいて、登録確認手段は、管理対象者が所有する端末装置に、情報の登録を促す内容の電子メールを送信するように構成されることが好ましい。
【0009】
このとき、データ登録手段は、情報を、端末装置が送信する情報の登録を促す内容の電子メールに対する返信メールから抽出して、データ管理手段に登録するように構成されることが好ましい。
【0010】
さらに、登録確認手段は、情報の登録を促す内容の電子メールに、予め決められた選択肢を埋め込んで送信するように構成されることが好ましい。
【0011】
また、このような本発明に係る情報収集システムにおいて、データ登録手段は、情報を入力する画面を管理対象者の有する端末装置に表示し、当該端末装置から入力された情報をデータ管理手段に登録するWebサーバであることが好ましい。
【0012】
さらに、このような本発明に係る情報収集システムは、非常災害の発生を検出して登録確認手段を起動する起動手段(例えば、実施形態における制御装置2)をさらに有することが好ましい。
【0013】
このとき、非常災害は地震であり、起動手段は、地震の発生地域及び震度に応じて、登録確認手段を起動するか否かを判断するように構成されることが好ましい。
【0014】
なお、このような情報収集システムにおいて、情報は、管理対象者の予め決められた参集場所への参集の可否であることが好ましい。あるいは、情報は、管理対象者の安否であることが好ましい。
【発明の効果】
【0015】
本発明に係る情報収集システムを以上のように構成すると、システム側から管理対象者(被災者)に情報登録を促すことができるので、情報の登録率が向上し、状況を的確に把握することができる。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照して説明する。まず、図1を用いて、本発明に係る自動呼出・安否確認システムの基本的な構成について説明する。この自動呼出・安否確認システム1は、地震等の非常災害時に、電話及び電子メールを用いて従業員に対して所定の参集場所(例えば職場)への参集可否の確認(応動確認)を行う自動呼出機能と、従業員及びその家族に対してそれぞれの安否を確認してその結果を収集する安否確認機能と、を有して構成される。これらの機能を実現するために、この自動呼出・安否確認システム1は、全体の処理を制御する制御装置2と、従業員やその家族の情報を管理するデータ管理装置3と、電話(音声)により自動呼出及び安否確認を行う電話確認装置4と、電子メールにより自動呼出及び安否確認を行うメール確認装置5と、Web機能により、応動及び安否の確認を行うWebサーバ6と、局線制御装置15及び回線交換機13と、を有している。
【0017】
ここで、制御装置2は、例えば防災情報システム12から出力される地震情報から、非常災害か否かを判定し、非常災害の条件に該当する場合には、自動呼出機能及び安否確認機能を起動するように構成されている。また、電話確認装置4は、電話回線7を介して、従業員やその家族の電話機9又は携帯電話10に電話をかけて自動呼出若しくは安否確認のメッセージを流すとともに、この電話機9又は携帯電話10の操作(例えば、プッシュボタンの操作)により、参集(応動)若しくは安否の回答を得る。なお、電話確認装置4は、回線交換機13を介して電話回線7に接続されており、この回線交換機13の動作は、局線制御装置15により制御される。ここで、電話確認装置4及び回線交換機13は、図1においては1組のみ示しているが、システム側から従業員側へ電話をかけて(発信して)確認を行うための発信用と、従業員側からシステム側へ電話をかけて(発信して)回答を行うための着信用とに分けることが好ましい。また、メール確認装置5は、インターネット8を介して従業員若しくはその家族の携帯電話10若しくはパーソナルコンピュータ11に電子メールを送信し、その電子メールに対する返信を受信して応動若しくは安否の回答を得る。このとき、応動若しくは安否の回答は、インターネット8を介してWebサーバ6に接続することにより、携帯電話10若しくはパーソナルコンピュータ11で起動されるWebブラウザ経由で回答することも可能である。同様に、電話確認装置4に電話をかけて回答を入力することも可能である。なお、このWebサーバ6は、収集された安否情報について確認する機能も有している。それでは、このような構成の自動呼出・安否確認システム1の詳細な機能について、以下に説明する。
【0018】
(地震情報による自動起動機能)
まず、制御装置2において、防災情報システム12から出力される地震情報を用いて自動呼出機能及び安否確認機能を起動する処理について説明する。図2及び図3に示すように、制御装置2は、所定の時間間隔で防災情報システム12が生成する地震ファイルのファイル一覧を取得する(ステップS200)。そして、制御装置2に記憶されているキャッシュ(前回取得したファイル一覧の情報)と比較し、キャッシュと取得したファイル一覧との差分の有無を確認し(ステップS210)、前回と今回のファイル一覧との間に差が無い(変化が無い)ときは、ステップS200に戻る。一方、地震が発生し、防災情報システム12において地震情報(地震ファイル)が生成されると(ステップS100)、キャッシュに記憶されているファイル一覧とに差が生じるため、制御装置2は、新たに生成された地震ファイルを防災情報システム12から取得する(ステップS220)。なお、ファイルの取得方法は、例えば、FTP(File Transfer Protocol)を用いることができる。
【0019】
制御装置2は、防災情報システム12から地震ファイルを取得すると、そのファイルの内容を解析し、自動起動の条件に合致するか否かを確認する(ステップS230)。具体的には、図3に示すように、まず、地震ファイルに含まれるデータ種類が「通常」であるか否かを判定する(ステップS231)。ここで、地震ファイルのデータ種類としては、例えば、「通常」、「訓練」、「通常の取消」、「訓練の取消」、「配信実験」等が設定されるが、本実施の形態では、「通常」のとき、自動起動するものとする。次に、地震ファイルに含まれる発生震度を抽出し、この発生震度に応じて処理の流れを制御する(ステップS232)。本実施の形態では、発生震度を「震度6弱以上」、「震度5以上、6弱未満」、及び、「震度5未満」に分ける。まず、発生震度が「震度6弱以上」の場合は、地震ファイルから発生地域を抽出し、その地域が自動起動の対象地域か否かを判定する(ステップS233)。ここで、対象地域とは、例えば、この自動呼出・安否確認システム1が管理対象としている管轄地域及び、この管轄地域に隣接する地域であっても良いし、制御装置2内の設定情報により自由に設定を可能としても良い。そして、発生地域が自動起動の対象地域であれば、自動呼出機能及び安否確認機能を起動する(ステップS240)。なお、自動呼出機能及び安否確認機能の詳細は後述する。さらに、地震発生に関する情報(発生時刻や発生地域等)を、当該地震が発生した地域の居住者(従業員及びその家族)及びその地域の店所(支店や営業所等)に勤務している従業員に、電子メールにて強制配信し、それ以外の従業員及びその家族には希望者のみに送信する(ステップS241)。また、発生震度が「震度5以上、6弱未満」であるときは、上述の地震に関する情報の配信を希望する従業員及びその家族に、その情報を電子メールで配信する(ステップS242)。なお、ステップS233で地震の発生地域が対象地域でないときも、ステップS242を実行する。さらに、発生震度が「震度5未満」のときは、自動起動の対象外と判断し、ログのみ取得する(ステップS243)。
【0020】
以上の処理により、自動呼出及び安否確認機能の自動起動が判断され、これらの機能が自動起動された後に、制御装置2は、上述の地震発生に関する情報を、データ管理装置3に記憶する(ステップS250)。これにより、後述する自動呼出及び安否確認機能からの情報が伝わらない従業員等も、携帯電話10やパーソナルコンピュータ11等を用いて自発的にWebサーバ6に接続し、このWebサーバ6を介してデータ管理装置3に記憶された情報を閲覧することにより、地震発生に関する情報を得ることができる。なお、上述の地震ファイルには複数の官署より発表された情報も複数件含まれる。したがって、制御装置2は、同一の地震か否かを判断し、同一の地震であると判断したときは、最初の情報のみを採用するように構成されている。
【0021】
(自動呼出機能)
それでは、制御装置2により起動される自動呼出機能について説明する。この自動呼出機能は、上述のように、非常災害が発生し、その非常災害が自動起動の要件を満たすときに、制御装置2により自動起動されるものであり、電話若しくは電子メールを用いて、この自動呼出・安否確認システム1から能動的に、従業員に対して災害に関する情報を提供するとともに、所定の参集場所への参集可否(応動確認)の情報の登録を促すものである。
【0022】
この自動呼出機能では、図4及び図5に示すように、データ管理装置3に記憶された、パターン情報テーブル30と、応動確認の状況を管理する状況管理テーブル31とが用いられる。パターン情報テーブル30は、従業員を識別するための従業員番号が記憶される従業員番号カラム30aと、その従業員を呼び出すための電話番号が記憶される電話番号カラム30bと、その従業員にメールを送信するためのメールアドレスが記憶されるメールアドレスカラム30cと、複数の呼出パターンが記憶されるパターンカラム30dとから構成される。ここで、パターンカラム30dは、各々のパターンにおいて、呼び出し対象となる従業員を設定するものであり、この図4においては、「1」を呼び出し対象の従業員とし、「0」を対象でない従業員とした場合を示している。また、このパターンは、いくつかのパターンをシステム全体で予め決められたパターンとして設定しておき、残りのパターンを、例えば、地域や、店所(支店や営業所)毎に、自由に設定できるパターンとすることもできる。
【0023】
また、状況管理テーブル31は、上述の従業員番号が記憶される従業員番号カラム31aと、電話番号が記憶される電話番号カラム31bと、メールアドレスが記憶されるメールアドレスカラム31cと、自動呼出(応動確認)の従業員に対する送信状況が記憶される送信状況カラム31dと、従業員からの回答状況が記憶される回答状況カラム31eと、その回答内容が記憶される回答内容カラム31fとから構成される。なお、回答内容カラム31fには、上述の呼出パターンに応じた情報を設定することが可能であるが、ここでは、参集可否、参集場所、参集時間及び自由記載情報を登録可能に構成した場合について示している。なお、この状況管理テーブル31は、予めデータ管理装置3に生成しておいて、非常災害時等に、その情報を記憶するように構成しても良いし、制御装置2により、自動呼出処理が起動されるときに、呼出パターンに応じてデータ管理装置3に生成されるように構成しても良い。
【0024】
なお、この図4及び図5に示すパターン情報テーブル30及び状況管理テーブル31は、説明のために全ての情報を並べて表示しているものであり、例えば、これらの情報を複数のテーブルに分けて結合するように構成しても良い。また、ここに示すカラムは、説明に必要なものだけを示しており、その他の処理で必要な情報を管理するカラムを設けることも可能である。
【0025】
(電話による確認処理)
それでは、図6を用いて、電話(音声)により従業員の参集の可否の確認(応動確認)を行う処理について説明する。なお、ここでは、従業員が所持する携帯電話10に発信する場合について説明するが、通常の電話機9でも構わない。上述のように、制御装置2は、防災情報システム12に地震ファイルが書き出されると、起動条件の確認が行われ、自動起動の条件であると判断すると、データ管理装置3のパターン情報テーブル30から、非常災害の状況に応じたパターンが選択され、そのパターンに登録された従業員の電話番号が読み出される(ステップS300)。そして、制御装置2は、読み出した電話番号を電話確認装置4に渡し、接続指示を行う(ステップS310)。電話確認装置4は、受け取った電話番号を元に発信処理を行う(ステップS320)。このとき、接続が失敗したか否か(話中である場合や、接続先が電話に出ない場合等)を判断し(ステップS330)、接続に失敗したときは、データ管理装置3の状況管理テーブル31の送信状況カラム31dにその結果(「リトライ」)を記憶し(ステップS340)、ステップS310に戻ってリトライする(ステップS350)。なお、所定の回数以上リトライしても接続に失敗するときは、その結果(「未発信」)を状況管理テーブル31に記憶して、次の電話番号の処理に移行するように構成しても良い。
【0026】
一方、ステップS330で発信相手に接続したと判断したときは、音声確認処理を行う(ステップS360)。すなわち、電話確認装置4は、音声により確認事項を再生し、この電話を受けた従業員は、その確認事項に対する回答を、携帯電話10の操作により行う(例えば、プッシュボタンの操作によりトーン信号で回答を入力する)。例えば、状況管理テーブル31の回答内容カラム31fに設定した内容を音声により確認する。そして、制御装置2は、回答された内容を、データ管理装置3の状況管理テーブル31の回答内容カラム31fに記憶する(ステップS370)。最後に、制御装置2は、呼出パターンで選択された全ての従業員に対して電話による確認を行ったか否かを判断し、全ての従業員の確認が完了するまで、ステップS310に戻って処理を続ける(ステップS380)。なお、以上の説明に示した、制御装置2及び電話確認装置4の機能分担は一例を示したものであり、これらの装置2,4の間でこの機能分担を変更しても良い。
【0027】
(電子メールによる確認処理)
次に、図7を用いて、電子メールにより従業員の応動確認を行う処理について説明する。なお、本実施形態に係る自動呼出・安否確認システム1では、従業員が所持する携帯電話10に電子メールを送信することにより参集の可否の確認を行うように構成しているが、例えば、このメールをパーソナルコンピュータ11で確認することも可能である。上述のように、制御装置2は、自動呼出機能を起動すると判断すると、データ管理装置3のパターン情報テーブル30から、非常災害の状況に応じたパターンを選択し、そのパターンをメール確認装置5に渡し、メールの送信指示を行う(ステップS400)。そして、メール確認装置5は、データ管理装置3のパターン情報テーブル30からそのパターンに登録された従業員のメールアドレスを読み出す(ステップS410)。メール確認装置5は、呼出パターンに応じた確認メールを生成し(ステップS420)、指示されたメールアドレスに宛てて、この確認メールを送信し(ステップS430)、送信結果を制御装置2に渡す。制御装置2は、この送信結果(「完了」)をデータ管理装置3の状況管理テーブル31の送信状況カラム31dに記憶する(ステップS440)。なお、メール確認装置5が、送信した確認メールに対する送信エラー通知メールを受信したときは、その旨を状況管理テーブル31に記憶するように構成しても良い。
【0028】
図8に、メール確認装置5から送信される確認メール40の一例を示す。この確認メール40は、受信者(従業員)のメールアドレスやタイトルが設定されるヘッダ40aと、本文40b〜40eから構成され、これらの内容は、メール確認装置5により自動的に付与される。ここで、第1の本文40bは、呼出パターンに応じたメッセージと、発令日時及び発令部署から構成される。また、第2の本文40cは、地震の発生地域や震度等の情報から構成される。そして、第3及び第4の本文40d,40eは、呼出パターンに応じた確認事項から構成される。なお、この第3の本文40dにおいて、確認事項(図8の場合、Q1〜Q3)の各々に対して、その回答(A1〜A3)の選択肢が予め挿入されている。
【0029】
従業員は、携帯端末10に確認メールが届くとこれを閲覧して内容を確認し(ステップS450)、この確認メールを参照して返信メールを作成し、返信を行う(ステップS460)。図9に、返信メール50の一例を示す。上述のように、確認メール40の第3の本文40dには、予め各確認事項に対する選択肢が埋め込まれているため、返信メールの第1の回答文50aにおいて、不要な選択肢を削除することにより、簡単な操作で回答メールを作成することができる。なお、確認メール40の第4の本文40eは、従業員の自由なコメントを記入する部分であり、返信メール50の第2の回答文50bの最後に、コメントを記入することができる。メール確認サーバ5は、返信メール50を受信すると、この返信メール50を解析し、回答欄の位置に記入された選択肢(回答欄の位置に残された選択肢)を抽出する(ステップS470)。そして、この回答結果を、データ管理装置3の状況管理テーブル31の回答内容カラム31fに記憶する(ステップS480)。なお、以上の説明に示した、制御装置2及びメール確認装置5の機能分担は一例を示したものであり、これらの装置2,5の間で機能分担を変更することも可能である。
【0030】
このように、自動呼出・安否確認システム1から送信された確認メールに、予め回答のための選択肢を埋め込んでおくことにより、受信者(従業員)は、このメールを参照して返信メールを作成し、不要な選択肢を削除するだけで回答メールを作成することができるため、確認メールを受信したときに、すぐ、回答メールを作成しようとする気持ちにさせることができ、従業員からの回答率(応動確認の登録率)を向上させることができる。
【0031】
(Webサーバを用いた回答の入力)
なお、以上の説明では、携帯電話10で受信した確認メールに対して、このメールを参照した返信をすることで、回答をする場合について説明したが、この携帯電話10のインターネットアクセス機能を用いてWebサーバ6にアクセスして、回答を入力することも可能である。同様に、自動呼出の電話若しくは電子メールを受信していなくても、非常災害発生時に、従業員自らが、Webサーバ6にアクセスして、自発的に応動可否について入力することも可能である。この場合、Webサーバ6は、入力された結果を、データ管理装置3の状況管理テーブル31の回答内容カラム31fに記憶する。
【0032】
(安否確認機能)
次に、制御装置2により起動される安否確認機能について説明する。この安否確認機能は、上述のように、非常災害が発生し、その非常災害が自動起動の要件を満たすときに、制御装置2により自動起動されるものであり、電話若しくは電子メールを用いて、この自動呼出・安否確認システム1から能動的に、従業員若しくはその家族に対して災害に関する情報を提供するとともに、安否の確認(情報)の登録を促すものである。
【0033】
この安否確認機能では、図10に示すように、データ管理装置3に記憶された、安否確認テーブル60が用いられる。安否確認テーブル60は、従業員を識別するための従業員番号が記憶される従業員番号カラム60aと、この従業員かその家族かを識別する情報が記憶される種別カラム60bと、その従業員若しくは家族を呼び出すための電話番号が記憶される電話番号カラム60cと、その従業員若しくは家族にメールを送信するためのメールアドレスが記憶されるメールアドレスカラム60dと、その従業員の住所等が記憶される住所カラム60eと、安否確認の送信状況が記憶される送信状況カラム60fと、従業員若しくはその家族からの回答状況が記憶される回答状況カラム60gと、回答結果が記憶される安否情報カラム60hと、から構成される。なお、この図10においては、従業員とその家族をそれぞれ1レコードとして記憶している場合を示しているが、従業員の情報を記憶するカラムと、その家族の情報を記憶するカラムとを一つのレコードにまとめて構成することも可能である(この場合、種別カラム60bは不要である)。また、本実施の形態では、一人の従業員について、4人までの家族の情報を登録することができるように構成されている。この安否確認テーブル60の構造も、説明のために全ての情報を並べて表示しているものであり、例えば、これらの情報を複数のテーブルに分けて結合するように構成しても良い。また、ここに示すカラムは、説明に必要なものだけを示しており、その他の処理で必要な情報を管理するカラムを設けることも可能である。例えば、住所だけでなく、従業員の所属する店所等の情報を記憶することができる。あるいは、安否の確認にあたり、家屋の状況、家族の安否状況、その他自由記載のコメント等を記憶するように構成し、安否確認処理において、これらの項目に対する確認を行い、回答を入力させるように構成することも可能である。
【0034】
なお、安否の確認処理は、上述の安否確認テーブル60の内容を参照して、制御装置2により、電話若しくは電子メールを用いて行なわれるが、具体的な処理については、上述の自動呼出処理と同様であるので、詳細な説明は省略する。また、安否の確認対象となる従業員及び家族は、非常災害の発生地域と従業員及びその家族の居住地域や従業員の勤務地域とのマトリックスを作成し、対応関係を定義しておくことで決定することができる。このマトリックスは、例えば、データ管理装置3に記憶される。確認対象地域の従業員及びその家族は、例えば、安否確認テーブル60の住所カラム60eの情報により抽出することができる。
【0035】
以上のように、防災情報システム12から地震に関する情報を取得して、制御装置2により、自動呼出機能及び安否確認機能を自動起動するように構成することにより、非常災害発生時に、迅速な情報の伝達を可能とする。そして、このような非常災害発生時に、自動呼出・安否確認システム1から、電話若しくは電子メールを用いて、登録された従業員若しくはその家族に、参集の可否及び安否についての登録を能動的に促すことにより、従業員の応動確認の情報および、これらの従業員及びその家族の安否の情報を確実且つ迅速に収集することができる。また、上述のように、自動呼出機能と、安否確認機能とを、同一のシステムに融合することにより、非常災害発生時等において、従業員の応動の可否と、これらの従業員及びその家族の安否を同時に、確実に収集することができるので、業務への迅速な対応と、従業員の安心を同時に得ることができる。
【0036】
なお、制御装置2の端末装置から、督促指示の操作をすることにより、データ管理装置3の状況管理テーブル31及び安否確認テーブル60を参照して、自動呼出及び安否確認の未登録者に対して、督促メールを送信することができ、これにより、未登録者に登録を促し、登録率を向上させることができる。このとき、督促メールを未登録者のみに送信するように構成しても良いし、再度全員に送信するように構成しても良いし、何れかを選択可能に構成しても良い。
【0037】
(一般情報連絡機能)
上述の図4に示すように、パターン情報テーブル30に、複数の呼出パターンを設定可能とすることにより、非常災害の種類により、呼び出される従業員の組み合わせを変えることができるので、予め決められた呼出パターンだけでなく、利用者のニーズに応じた呼出パターンを設定することが可能になる。また、全社的な呼出パターンに加えて、部門を横断する呼出パターンや、店所(支社や営業所)毎の呼出パターンや店所を横断した呼出パターンを設定することができ、呼出パターンの自由度を向上させることができる。
【0038】
また、この自動呼出・安否確認システム1は、防災情報システム12からの情報により、自動呼出機能及び安否確認機能を自動起動するだけでなく、Webサーバ6に接続された端末装置から、手動により電子メールを使った情報連絡として利用することもできる。図11は、制御装置2に接続された端末装置に表示される自動呼出起動画面70の一例を示している。この自動呼出起動画面70は、呼出パターンを選択する呼出パターン選択エリア71と、発令者からの伝言を自由な文章で記入する発令者伝言記入エリア72と、予めシステムで設定された伝言パターンを選択する予備伝言選択エリア73と、端末装置に保存されている音声ファイル等の外部ファイルを送信するために選択する伝言ファイル選択エリア74と、この自動呼出の実行若しくはキャンセルを選択する動作指示エリア75と、を有している。なお、発令者伝言記入エリア73に入力された文章、若しくは、予備伝言選択エリア74で選択された伝言パターンは、例えば、図8に示した確認メール40の、第2の本文40cに埋め込まれて、選択された呼出パターンに登録されている従業員に送信される。
【0039】
このように、自動呼出及び安否確認に用いられる確認メールの機能を、一般情報の連絡機能に用いることにより、これらの情報を容易に、また、確実に、従業員に送信することができる。
【0040】
(ローカル事業所発信機能)
以上のように、本実施形態に係る自動呼出・安否確認システム1は、電話(音声)による応動確認及び安否確認を行うように構成されている。しかしながら、非常災害発生時においては、当該災害発生現場を含む地域に対して、特に地域をまたぐ通話(例えば県間通話等)の場合は、当該地域への通話が集中して輻輳が発生するため、電話が繋がりにくくなるという問題がある。このような輻輳が発生してしまうと、本来、安否情報を登録しなければならない従業員やその家族に、安否確認の登録を促す電話をすることができず、情報収集が滞ってしまう虞がある。そのため、この自動呼出・安否確認システム1が起動し、所定の条件を満足すると輻輳地域を認識し、輻輳が発生している地域にあるローカル事業所まで、電話回線(公衆回線)とは別の専用回線で接続し、そのローカル事業所にある回線交換機から再び電話回線(公衆回線)に接続して、対象の従業員若しくはその家族に発信するように構成されている。
【0041】
具体的には、図12に示すように、電話確認装置4は、通常は、この電話確認装置4が接続されている回線交換機13から電話回線(公衆回線)7を介して従業員の電話機9に接続する。しかし、電話確認装置4は、発呼しようとする相手が、輻輳地域にあると判断したときは、回線交換機13から、一旦専用回線14を経由して当該輻輳地域内にある回線交換機13′に接続し、そこから、電話回線(公衆回線)7′を介して従業員の電話機9′に接続する。ここで、輻輳地域の判断は、管理者が、通信状況を見て電話確認装置4(若しくは、データ管理装置3)に手動で登録し、電話確認装置4は、この登録情報により輻輳地域か否かを判断するように構成しても良いし、自動呼出機能若しくは安否確認機能により、確認の通話を発呼する際に、地域ごとに話中及び接続した回数を計測しておき、話中が所定の割合以上発生しているときに、その地域は輻輳していると、電話確認装置4に自動で判断させるように構成しても良い。あるいは、電話確認装置4により、輻輳時に流れるメッセージを検出して、その地域は輻輳していると判断させるように構成しても良い。
【0042】
このように、輻輳地域に対しては、専用回線14を経由して、当該地域内において電話回線(公衆回線)7bに接続するように構成することにより、応動確認及び安否確認を確実に行うことができる。特に、話中の割合若しくは輻輳時のメッセージを電話確認装置4で自動的に検出して、回線経路を変更することにより、非常災害発生時等の作業が減り、情報収集の効率を向上させることができる。
【0043】
(メールアドレスメインテナンス機能)
次に、自動呼出及び安否確認に用いるメールアドレスの登録方法について説明する。上述のように、本実施形態に係る自動呼出・安否確認システム1は、従業員等のメールアドレスを登録することができる。特に、安否確認処理においては、従業員だけでなく、その家族のメールアドレスも登録することができるため、そのようなメールアドレスには、誤った内容が登録される場合がある。このように、登録されたメールアドレスに誤りがあると、応動確認や安否確認を行うことができなくなるため、自動呼出・安否確認システム1では、メールアドレスの登録時に、登録されたメールアドレスに対して確認のための電子メールを送信するように構成されている。そして、メール確認装置5は、送信した確認のための電子メールに対して、キャリアから送信エラー通知メールを受信したときに、そのメールアドレスを登録した従業員に対して、登録したメールアドレスの確認を促すメールを送信するように構成されている。これにより、そのメールアドレスを登録した従業員は、正しいメールアドレスに修正するので、システム全体として、電子メールの到達率を向上させることができる。なお、確認を促すメールを送信する従業員のメールアドレスは、例えば、安否確認テーブル60から検索することが可能であるし、あるいは、従業員番号からメールアドレスが構成されている場合には、その従業員の従業員番号から生成することが可能である。また、メールアドレス登録時に確認のための電子メールを送信するだけでなく、通常の自動呼出や安否確認において送信された電子メールに対する送信エラー通知メールに対して、上述の処理を行うように構成することも可能である。
【0044】
(局分散冗長化)
以上のように、本実施形態に係る自動呼出・安否確認システム1は、非常災害時に従業員の自動呼出と、これらの従業員及びその家族の安否を確認するためのシステムであるが、このシステムが実装されたコンピュータ装置が一カ所に配置されていると、その装置が非常災害で障害を受けた場合に、これらの目的を果たすことができなくなってしまう。そのため、この自動呼出・安否確認システム1は、少なくとも2カ所以上にコンピュータ装置を分散配置し、何れかのコンピュータ装置に障害が発生したとしても、残りのコンピュータ装置が、処理を続行するように構成されている(このような構成を、「局分散冗長化」と呼ぶ)。以下に、局分散冗長化された自動呼出・安否確認システム1の構成について説明する。
【0045】
図13は、自動呼出・安否確認システム1を、2カ所に分散配置した場合の構成を示している(以下、一方を「A系1a」と呼び、他方を「B系1b」と呼ぶ)。それぞれ、制御装置2a,2bと、データ管理装置3a,3bと、電話確認装置4a,4bと、メール確認装置5a,5bと、Webサーバ6a,6bと、から構成されており、A系1a及びB系1bは、仮想プライベートネットワーク(VPN)16で接続されている。また、A系1aには回線交換機13aが設けられて電話回線(公衆回線)7に接続され、B系1bには回線交換機13bが設けられて電話回線(公衆回線)7に接続されており、それぞれの回線交換機13a,13bを制御するために、各々局線制御装置15a,15bが設けられている(既に述べたように、電話確認装置4a,4b及び回線交換機13a,13bは、それぞれ、発信用と着信用とに分けて構成することが好ましい)。
【0046】
回線交換機13a,13bの作動を制御する局線制御装置15a,15bは、協調分散方式の冗長構成とし、正常時には、各系の局線制御装置15a,15bが、それぞれの系に配置されている回線交換機13a,13bを制御し、いずれかの局線制御装置15a,15bに障害が発生したときには、正常に動作している局線制御装置(15a又は15b)が全ての回線交換機13a,13bを制御するように構成されている。なお、局線制御装置15a,15bは、ACT−STANBY方式の冗長構成とすることも可能である。すなわち、通常は、A系1aの局線制御装置15aが、A系1a及びB系1bの回線交換機13a,13bを制御し、B系1bの局線制御装置15bは待機状態となる。そして、局線制御装置15aに障害が発生すると、局線制御装置15bが作動して、回線交換機13a,13bの制御を行うように構成することも可能である。また、メール確認装置5a,5bも、ACT−STANBY方式の冗長構成とし、通常は、A系1aのメール確認装置5aにより、確認メール及び回答メールの送受信を行い、メール確認装置5aに障害が発生すると、B系1bのメール確認装置5bに切り替わるように構成されている。
【0047】
一方、制御装置2a,2b、電話確認装置4a,4b及びデータ管理装置3a,3bは、協調分散方式の冗長構成とし、通常は、A系1aの制御装置2a、電話確認装置4a及びデータ管理装置3aにより、従業員の半分に確認の電話を行い、B系1bの制御装置2b、電話確認装置4b及びデータ管理装置3bにより、従業員の残りの半分に確認の電話を行うように構成されている(例えば、A系1aに従業員番号が奇数の従業員を割り当て、B系1bに従業員番号が偶数の従業員を割り当てる、等)。そして、制御装置2a,2b、電話確認装置4a,4b及びデータ管理装置3a,3bのいずれかに障害が発生すると、A系1a及びB系1bのうち正常に動作している方の系が、すべての従業員に対して確認の電話を行うように切り替えられる。なお、Webサーバ6a,6bについては、それぞれに個別のURLを割り当て、システムの障害状態に応じて使い分けられる。
【0048】
なお、データ管理装置3a,3bで管理するデータ(上述のテーブル30,31,60等)については、それぞれの系で更新するデータと、相手の系で更新されたデータのコピーとを管理し、一定時間毎に、自系のデータを相手の系にコピーすることにより管理する。これにより、いずれかの系で障害が発生しても、正常な方の系のデータ管理装置3a,3bで管理されているデータ及び相手の系のデータのコピーを用いて、すべての処理を続行することができる。また、各装置の障害は、電話確認装置4a,4bの場合は、それぞれ一緒に配置される制御装置2a,2bで検出し、制御装置2a,2bの場合は、他方の制御装置2b,2a、若しくは、一緒に配置される電話確認装置4a,4b、データ管理装置3a,3b、メール確認装置5a,5b及びWebサーバ6a,6bで検出する。また、データ管理装置3a,3bは、相手の系のデータのコピーのタイムスタンプの変化により、相手の系のデータ管理装置3b,3aの障害を検出するか、若しくは、一緒に配置される制御装置2a,2bがこのデータ管理装置3a,3bの障害を検出する。
【0049】
このように、制御装置2a,2b、電話確認装置4a,4b及びデータ管理装置3a,3bを、協調分散方式の冗長構成とすることにより、通常時は、両系1a,1bで電話確認の処理を行い、各装置の処理能力及び電話回線7を効率良く利用し、いずれかの系に障害が発生したときは、正常な系が処理を引き継ぐことにより、処理を継続させることができるので、この自動呼出・安否確認システム1の信頼性を向上させることができる。同様に、局線制御装置15a,15bやメール確認装置5a,5bも二重化することにより、この自動呼出・安否確認システム1の信頼性の向上に貢献している。
【0050】
なお、本実施形態の説明において、制御装置2、データ管理装置3,電話確認装置4、メール確認装置5及びWebサーバ6の構成は一例を示すものであり、これらの装置を1台のコンピュータ装置に実装することも可能であるし、いくつかの装置を更に複数の装置に分けて実装することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0051】
【図1】本発明に係る自動呼出・安否確認システムの基本構成を示す説明図である。
【図2】防災情報システムとの間のファイルの送受信の流れを示す説明図である。
【図3】地震情報の取得処理の流れを示すフローチャートである。
【図4】パターン情報テーブルの構成を示す説明図である。
【図5】状況管理テーブルの構成を示す説明図である。
【図6】音声による確認処理の流れを示す説明図である。
【図7】電子メールによる確認処理の流れを示す説明図である。
【図8】確認メールの一例を示す説明図である。
【図9】返信メールの一例を示す説明図である。
【図10】安否確認テーブルの構成を示す説明図である。
【図11】自動呼出起動画面の構成を示す説明図である。
【図12】輻輳時の処理を示す説明図である。
【図13】局分散冗長化の構成を示す説明図である。
【符号の説明】
【0052】
1 自動呼出・安否確認システム(情報収集システム)
2 制御装置(データ登録手段、起動手段)
3 データ管理装置(データ管理手段)
4 電話確認装置(データ登録手段)
5 メール確認手段(データ登録手段)
6 Webサーバ
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、非常災害発生時において、従業員の会社への参集の可否に関する情報や、従業員及びその家族の安否に関する情報を収集する情報収集システムに関する。
【背景技術】
【0002】
非常災害発生時等に、従業員の会社への参集の可否に関する情報や、従業員及びその家族の安否に関する情報を収集する情報収集システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。このような情報収集システム(自動呼出システムや安否確認システムと呼ばれることもある)では、非常災害発生時に、災害地域若しくはその近隣に居住する被災者自らが、予め決められた装置にアクセスして、その安否情報等を登録するように構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−251088号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の情報収集システムでは、被災者がこの情報収集システムに登録作業をすることにより情報が収集されるが、非常災害地域においてはこのような登録に思い至らない場合が多く、登録率が低下し、被害状況を的確に把握することができないという課題があった。
【0005】
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、システム側から被災者に情報登録を促すように構成された情報収集システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するために、本発明に係る情報収集システム(例えば、実施形態における自動呼出・安否確認システム1)は、管理対象者の情報(例えば、実施形態における従業員の予め決められた参集場所への参集の可否や安否に関する情報)を管理するデータ管理手段(例えば、実施形態におけるデータ管理装置3)と、情報をデータ管理手段に登録するデータ登録手段(例えば、実施形態における制御装置2)と、管理対象者に情報の登録を促す登録確認手段(例えば、実施形態おける電話確認装置4やメール確認装置5)と、を有する。
【0007】
このような本発明に係る情報収集システムにおいて、登録確認手段は、管理対象者が所有する電話機に接続して音声で通知するように構成され、データ登録手段は、電話機の操作により入力された情報を、データ管理手段に登録するように構成されることが好ましい。
【0008】
あるいは、このような本発明に係る情報収集システムにおいて、登録確認手段は、管理対象者が所有する端末装置に、情報の登録を促す内容の電子メールを送信するように構成されることが好ましい。
【0009】
このとき、データ登録手段は、情報を、端末装置が送信する情報の登録を促す内容の電子メールに対する返信メールから抽出して、データ管理手段に登録するように構成されることが好ましい。
【0010】
さらに、登録確認手段は、情報の登録を促す内容の電子メールに、予め決められた選択肢を埋め込んで送信するように構成されることが好ましい。
【0011】
また、このような本発明に係る情報収集システムにおいて、データ登録手段は、情報を入力する画面を管理対象者の有する端末装置に表示し、当該端末装置から入力された情報をデータ管理手段に登録するWebサーバであることが好ましい。
【0012】
さらに、このような本発明に係る情報収集システムは、非常災害の発生を検出して登録確認手段を起動する起動手段(例えば、実施形態における制御装置2)をさらに有することが好ましい。
【0013】
このとき、非常災害は地震であり、起動手段は、地震の発生地域及び震度に応じて、登録確認手段を起動するか否かを判断するように構成されることが好ましい。
【0014】
なお、このような情報収集システムにおいて、情報は、管理対象者の予め決められた参集場所への参集の可否であることが好ましい。あるいは、情報は、管理対象者の安否であることが好ましい。
【発明の効果】
【0015】
本発明に係る情報収集システムを以上のように構成すると、システム側から管理対象者(被災者)に情報登録を促すことができるので、情報の登録率が向上し、状況を的確に把握することができる。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照して説明する。まず、図1を用いて、本発明に係る自動呼出・安否確認システムの基本的な構成について説明する。この自動呼出・安否確認システム1は、地震等の非常災害時に、電話及び電子メールを用いて従業員に対して所定の参集場所(例えば職場)への参集可否の確認(応動確認)を行う自動呼出機能と、従業員及びその家族に対してそれぞれの安否を確認してその結果を収集する安否確認機能と、を有して構成される。これらの機能を実現するために、この自動呼出・安否確認システム1は、全体の処理を制御する制御装置2と、従業員やその家族の情報を管理するデータ管理装置3と、電話(音声)により自動呼出及び安否確認を行う電話確認装置4と、電子メールにより自動呼出及び安否確認を行うメール確認装置5と、Web機能により、応動及び安否の確認を行うWebサーバ6と、局線制御装置15及び回線交換機13と、を有している。
【0017】
ここで、制御装置2は、例えば防災情報システム12から出力される地震情報から、非常災害か否かを判定し、非常災害の条件に該当する場合には、自動呼出機能及び安否確認機能を起動するように構成されている。また、電話確認装置4は、電話回線7を介して、従業員やその家族の電話機9又は携帯電話10に電話をかけて自動呼出若しくは安否確認のメッセージを流すとともに、この電話機9又は携帯電話10の操作(例えば、プッシュボタンの操作)により、参集(応動)若しくは安否の回答を得る。なお、電話確認装置4は、回線交換機13を介して電話回線7に接続されており、この回線交換機13の動作は、局線制御装置15により制御される。ここで、電話確認装置4及び回線交換機13は、図1においては1組のみ示しているが、システム側から従業員側へ電話をかけて(発信して)確認を行うための発信用と、従業員側からシステム側へ電話をかけて(発信して)回答を行うための着信用とに分けることが好ましい。また、メール確認装置5は、インターネット8を介して従業員若しくはその家族の携帯電話10若しくはパーソナルコンピュータ11に電子メールを送信し、その電子メールに対する返信を受信して応動若しくは安否の回答を得る。このとき、応動若しくは安否の回答は、インターネット8を介してWebサーバ6に接続することにより、携帯電話10若しくはパーソナルコンピュータ11で起動されるWebブラウザ経由で回答することも可能である。同様に、電話確認装置4に電話をかけて回答を入力することも可能である。なお、このWebサーバ6は、収集された安否情報について確認する機能も有している。それでは、このような構成の自動呼出・安否確認システム1の詳細な機能について、以下に説明する。
【0018】
(地震情報による自動起動機能)
まず、制御装置2において、防災情報システム12から出力される地震情報を用いて自動呼出機能及び安否確認機能を起動する処理について説明する。図2及び図3に示すように、制御装置2は、所定の時間間隔で防災情報システム12が生成する地震ファイルのファイル一覧を取得する(ステップS200)。そして、制御装置2に記憶されているキャッシュ(前回取得したファイル一覧の情報)と比較し、キャッシュと取得したファイル一覧との差分の有無を確認し(ステップS210)、前回と今回のファイル一覧との間に差が無い(変化が無い)ときは、ステップS200に戻る。一方、地震が発生し、防災情報システム12において地震情報(地震ファイル)が生成されると(ステップS100)、キャッシュに記憶されているファイル一覧とに差が生じるため、制御装置2は、新たに生成された地震ファイルを防災情報システム12から取得する(ステップS220)。なお、ファイルの取得方法は、例えば、FTP(File Transfer Protocol)を用いることができる。
【0019】
制御装置2は、防災情報システム12から地震ファイルを取得すると、そのファイルの内容を解析し、自動起動の条件に合致するか否かを確認する(ステップS230)。具体的には、図3に示すように、まず、地震ファイルに含まれるデータ種類が「通常」であるか否かを判定する(ステップS231)。ここで、地震ファイルのデータ種類としては、例えば、「通常」、「訓練」、「通常の取消」、「訓練の取消」、「配信実験」等が設定されるが、本実施の形態では、「通常」のとき、自動起動するものとする。次に、地震ファイルに含まれる発生震度を抽出し、この発生震度に応じて処理の流れを制御する(ステップS232)。本実施の形態では、発生震度を「震度6弱以上」、「震度5以上、6弱未満」、及び、「震度5未満」に分ける。まず、発生震度が「震度6弱以上」の場合は、地震ファイルから発生地域を抽出し、その地域が自動起動の対象地域か否かを判定する(ステップS233)。ここで、対象地域とは、例えば、この自動呼出・安否確認システム1が管理対象としている管轄地域及び、この管轄地域に隣接する地域であっても良いし、制御装置2内の設定情報により自由に設定を可能としても良い。そして、発生地域が自動起動の対象地域であれば、自動呼出機能及び安否確認機能を起動する(ステップS240)。なお、自動呼出機能及び安否確認機能の詳細は後述する。さらに、地震発生に関する情報(発生時刻や発生地域等)を、当該地震が発生した地域の居住者(従業員及びその家族)及びその地域の店所(支店や営業所等)に勤務している従業員に、電子メールにて強制配信し、それ以外の従業員及びその家族には希望者のみに送信する(ステップS241)。また、発生震度が「震度5以上、6弱未満」であるときは、上述の地震に関する情報の配信を希望する従業員及びその家族に、その情報を電子メールで配信する(ステップS242)。なお、ステップS233で地震の発生地域が対象地域でないときも、ステップS242を実行する。さらに、発生震度が「震度5未満」のときは、自動起動の対象外と判断し、ログのみ取得する(ステップS243)。
【0020】
以上の処理により、自動呼出及び安否確認機能の自動起動が判断され、これらの機能が自動起動された後に、制御装置2は、上述の地震発生に関する情報を、データ管理装置3に記憶する(ステップS250)。これにより、後述する自動呼出及び安否確認機能からの情報が伝わらない従業員等も、携帯電話10やパーソナルコンピュータ11等を用いて自発的にWebサーバ6に接続し、このWebサーバ6を介してデータ管理装置3に記憶された情報を閲覧することにより、地震発生に関する情報を得ることができる。なお、上述の地震ファイルには複数の官署より発表された情報も複数件含まれる。したがって、制御装置2は、同一の地震か否かを判断し、同一の地震であると判断したときは、最初の情報のみを採用するように構成されている。
【0021】
(自動呼出機能)
それでは、制御装置2により起動される自動呼出機能について説明する。この自動呼出機能は、上述のように、非常災害が発生し、その非常災害が自動起動の要件を満たすときに、制御装置2により自動起動されるものであり、電話若しくは電子メールを用いて、この自動呼出・安否確認システム1から能動的に、従業員に対して災害に関する情報を提供するとともに、所定の参集場所への参集可否(応動確認)の情報の登録を促すものである。
【0022】
この自動呼出機能では、図4及び図5に示すように、データ管理装置3に記憶された、パターン情報テーブル30と、応動確認の状況を管理する状況管理テーブル31とが用いられる。パターン情報テーブル30は、従業員を識別するための従業員番号が記憶される従業員番号カラム30aと、その従業員を呼び出すための電話番号が記憶される電話番号カラム30bと、その従業員にメールを送信するためのメールアドレスが記憶されるメールアドレスカラム30cと、複数の呼出パターンが記憶されるパターンカラム30dとから構成される。ここで、パターンカラム30dは、各々のパターンにおいて、呼び出し対象となる従業員を設定するものであり、この図4においては、「1」を呼び出し対象の従業員とし、「0」を対象でない従業員とした場合を示している。また、このパターンは、いくつかのパターンをシステム全体で予め決められたパターンとして設定しておき、残りのパターンを、例えば、地域や、店所(支店や営業所)毎に、自由に設定できるパターンとすることもできる。
【0023】
また、状況管理テーブル31は、上述の従業員番号が記憶される従業員番号カラム31aと、電話番号が記憶される電話番号カラム31bと、メールアドレスが記憶されるメールアドレスカラム31cと、自動呼出(応動確認)の従業員に対する送信状況が記憶される送信状況カラム31dと、従業員からの回答状況が記憶される回答状況カラム31eと、その回答内容が記憶される回答内容カラム31fとから構成される。なお、回答内容カラム31fには、上述の呼出パターンに応じた情報を設定することが可能であるが、ここでは、参集可否、参集場所、参集時間及び自由記載情報を登録可能に構成した場合について示している。なお、この状況管理テーブル31は、予めデータ管理装置3に生成しておいて、非常災害時等に、その情報を記憶するように構成しても良いし、制御装置2により、自動呼出処理が起動されるときに、呼出パターンに応じてデータ管理装置3に生成されるように構成しても良い。
【0024】
なお、この図4及び図5に示すパターン情報テーブル30及び状況管理テーブル31は、説明のために全ての情報を並べて表示しているものであり、例えば、これらの情報を複数のテーブルに分けて結合するように構成しても良い。また、ここに示すカラムは、説明に必要なものだけを示しており、その他の処理で必要な情報を管理するカラムを設けることも可能である。
【0025】
(電話による確認処理)
それでは、図6を用いて、電話(音声)により従業員の参集の可否の確認(応動確認)を行う処理について説明する。なお、ここでは、従業員が所持する携帯電話10に発信する場合について説明するが、通常の電話機9でも構わない。上述のように、制御装置2は、防災情報システム12に地震ファイルが書き出されると、起動条件の確認が行われ、自動起動の条件であると判断すると、データ管理装置3のパターン情報テーブル30から、非常災害の状況に応じたパターンが選択され、そのパターンに登録された従業員の電話番号が読み出される(ステップS300)。そして、制御装置2は、読み出した電話番号を電話確認装置4に渡し、接続指示を行う(ステップS310)。電話確認装置4は、受け取った電話番号を元に発信処理を行う(ステップS320)。このとき、接続が失敗したか否か(話中である場合や、接続先が電話に出ない場合等)を判断し(ステップS330)、接続に失敗したときは、データ管理装置3の状況管理テーブル31の送信状況カラム31dにその結果(「リトライ」)を記憶し(ステップS340)、ステップS310に戻ってリトライする(ステップS350)。なお、所定の回数以上リトライしても接続に失敗するときは、その結果(「未発信」)を状況管理テーブル31に記憶して、次の電話番号の処理に移行するように構成しても良い。
【0026】
一方、ステップS330で発信相手に接続したと判断したときは、音声確認処理を行う(ステップS360)。すなわち、電話確認装置4は、音声により確認事項を再生し、この電話を受けた従業員は、その確認事項に対する回答を、携帯電話10の操作により行う(例えば、プッシュボタンの操作によりトーン信号で回答を入力する)。例えば、状況管理テーブル31の回答内容カラム31fに設定した内容を音声により確認する。そして、制御装置2は、回答された内容を、データ管理装置3の状況管理テーブル31の回答内容カラム31fに記憶する(ステップS370)。最後に、制御装置2は、呼出パターンで選択された全ての従業員に対して電話による確認を行ったか否かを判断し、全ての従業員の確認が完了するまで、ステップS310に戻って処理を続ける(ステップS380)。なお、以上の説明に示した、制御装置2及び電話確認装置4の機能分担は一例を示したものであり、これらの装置2,4の間でこの機能分担を変更しても良い。
【0027】
(電子メールによる確認処理)
次に、図7を用いて、電子メールにより従業員の応動確認を行う処理について説明する。なお、本実施形態に係る自動呼出・安否確認システム1では、従業員が所持する携帯電話10に電子メールを送信することにより参集の可否の確認を行うように構成しているが、例えば、このメールをパーソナルコンピュータ11で確認することも可能である。上述のように、制御装置2は、自動呼出機能を起動すると判断すると、データ管理装置3のパターン情報テーブル30から、非常災害の状況に応じたパターンを選択し、そのパターンをメール確認装置5に渡し、メールの送信指示を行う(ステップS400)。そして、メール確認装置5は、データ管理装置3のパターン情報テーブル30からそのパターンに登録された従業員のメールアドレスを読み出す(ステップS410)。メール確認装置5は、呼出パターンに応じた確認メールを生成し(ステップS420)、指示されたメールアドレスに宛てて、この確認メールを送信し(ステップS430)、送信結果を制御装置2に渡す。制御装置2は、この送信結果(「完了」)をデータ管理装置3の状況管理テーブル31の送信状況カラム31dに記憶する(ステップS440)。なお、メール確認装置5が、送信した確認メールに対する送信エラー通知メールを受信したときは、その旨を状況管理テーブル31に記憶するように構成しても良い。
【0028】
図8に、メール確認装置5から送信される確認メール40の一例を示す。この確認メール40は、受信者(従業員)のメールアドレスやタイトルが設定されるヘッダ40aと、本文40b〜40eから構成され、これらの内容は、メール確認装置5により自動的に付与される。ここで、第1の本文40bは、呼出パターンに応じたメッセージと、発令日時及び発令部署から構成される。また、第2の本文40cは、地震の発生地域や震度等の情報から構成される。そして、第3及び第4の本文40d,40eは、呼出パターンに応じた確認事項から構成される。なお、この第3の本文40dにおいて、確認事項(図8の場合、Q1〜Q3)の各々に対して、その回答(A1〜A3)の選択肢が予め挿入されている。
【0029】
従業員は、携帯端末10に確認メールが届くとこれを閲覧して内容を確認し(ステップS450)、この確認メールを参照して返信メールを作成し、返信を行う(ステップS460)。図9に、返信メール50の一例を示す。上述のように、確認メール40の第3の本文40dには、予め各確認事項に対する選択肢が埋め込まれているため、返信メールの第1の回答文50aにおいて、不要な選択肢を削除することにより、簡単な操作で回答メールを作成することができる。なお、確認メール40の第4の本文40eは、従業員の自由なコメントを記入する部分であり、返信メール50の第2の回答文50bの最後に、コメントを記入することができる。メール確認サーバ5は、返信メール50を受信すると、この返信メール50を解析し、回答欄の位置に記入された選択肢(回答欄の位置に残された選択肢)を抽出する(ステップS470)。そして、この回答結果を、データ管理装置3の状況管理テーブル31の回答内容カラム31fに記憶する(ステップS480)。なお、以上の説明に示した、制御装置2及びメール確認装置5の機能分担は一例を示したものであり、これらの装置2,5の間で機能分担を変更することも可能である。
【0030】
このように、自動呼出・安否確認システム1から送信された確認メールに、予め回答のための選択肢を埋め込んでおくことにより、受信者(従業員)は、このメールを参照して返信メールを作成し、不要な選択肢を削除するだけで回答メールを作成することができるため、確認メールを受信したときに、すぐ、回答メールを作成しようとする気持ちにさせることができ、従業員からの回答率(応動確認の登録率)を向上させることができる。
【0031】
(Webサーバを用いた回答の入力)
なお、以上の説明では、携帯電話10で受信した確認メールに対して、このメールを参照した返信をすることで、回答をする場合について説明したが、この携帯電話10のインターネットアクセス機能を用いてWebサーバ6にアクセスして、回答を入力することも可能である。同様に、自動呼出の電話若しくは電子メールを受信していなくても、非常災害発生時に、従業員自らが、Webサーバ6にアクセスして、自発的に応動可否について入力することも可能である。この場合、Webサーバ6は、入力された結果を、データ管理装置3の状況管理テーブル31の回答内容カラム31fに記憶する。
【0032】
(安否確認機能)
次に、制御装置2により起動される安否確認機能について説明する。この安否確認機能は、上述のように、非常災害が発生し、その非常災害が自動起動の要件を満たすときに、制御装置2により自動起動されるものであり、電話若しくは電子メールを用いて、この自動呼出・安否確認システム1から能動的に、従業員若しくはその家族に対して災害に関する情報を提供するとともに、安否の確認(情報)の登録を促すものである。
【0033】
この安否確認機能では、図10に示すように、データ管理装置3に記憶された、安否確認テーブル60が用いられる。安否確認テーブル60は、従業員を識別するための従業員番号が記憶される従業員番号カラム60aと、この従業員かその家族かを識別する情報が記憶される種別カラム60bと、その従業員若しくは家族を呼び出すための電話番号が記憶される電話番号カラム60cと、その従業員若しくは家族にメールを送信するためのメールアドレスが記憶されるメールアドレスカラム60dと、その従業員の住所等が記憶される住所カラム60eと、安否確認の送信状況が記憶される送信状況カラム60fと、従業員若しくはその家族からの回答状況が記憶される回答状況カラム60gと、回答結果が記憶される安否情報カラム60hと、から構成される。なお、この図10においては、従業員とその家族をそれぞれ1レコードとして記憶している場合を示しているが、従業員の情報を記憶するカラムと、その家族の情報を記憶するカラムとを一つのレコードにまとめて構成することも可能である(この場合、種別カラム60bは不要である)。また、本実施の形態では、一人の従業員について、4人までの家族の情報を登録することができるように構成されている。この安否確認テーブル60の構造も、説明のために全ての情報を並べて表示しているものであり、例えば、これらの情報を複数のテーブルに分けて結合するように構成しても良い。また、ここに示すカラムは、説明に必要なものだけを示しており、その他の処理で必要な情報を管理するカラムを設けることも可能である。例えば、住所だけでなく、従業員の所属する店所等の情報を記憶することができる。あるいは、安否の確認にあたり、家屋の状況、家族の安否状況、その他自由記載のコメント等を記憶するように構成し、安否確認処理において、これらの項目に対する確認を行い、回答を入力させるように構成することも可能である。
【0034】
なお、安否の確認処理は、上述の安否確認テーブル60の内容を参照して、制御装置2により、電話若しくは電子メールを用いて行なわれるが、具体的な処理については、上述の自動呼出処理と同様であるので、詳細な説明は省略する。また、安否の確認対象となる従業員及び家族は、非常災害の発生地域と従業員及びその家族の居住地域や従業員の勤務地域とのマトリックスを作成し、対応関係を定義しておくことで決定することができる。このマトリックスは、例えば、データ管理装置3に記憶される。確認対象地域の従業員及びその家族は、例えば、安否確認テーブル60の住所カラム60eの情報により抽出することができる。
【0035】
以上のように、防災情報システム12から地震に関する情報を取得して、制御装置2により、自動呼出機能及び安否確認機能を自動起動するように構成することにより、非常災害発生時に、迅速な情報の伝達を可能とする。そして、このような非常災害発生時に、自動呼出・安否確認システム1から、電話若しくは電子メールを用いて、登録された従業員若しくはその家族に、参集の可否及び安否についての登録を能動的に促すことにより、従業員の応動確認の情報および、これらの従業員及びその家族の安否の情報を確実且つ迅速に収集することができる。また、上述のように、自動呼出機能と、安否確認機能とを、同一のシステムに融合することにより、非常災害発生時等において、従業員の応動の可否と、これらの従業員及びその家族の安否を同時に、確実に収集することができるので、業務への迅速な対応と、従業員の安心を同時に得ることができる。
【0036】
なお、制御装置2の端末装置から、督促指示の操作をすることにより、データ管理装置3の状況管理テーブル31及び安否確認テーブル60を参照して、自動呼出及び安否確認の未登録者に対して、督促メールを送信することができ、これにより、未登録者に登録を促し、登録率を向上させることができる。このとき、督促メールを未登録者のみに送信するように構成しても良いし、再度全員に送信するように構成しても良いし、何れかを選択可能に構成しても良い。
【0037】
(一般情報連絡機能)
上述の図4に示すように、パターン情報テーブル30に、複数の呼出パターンを設定可能とすることにより、非常災害の種類により、呼び出される従業員の組み合わせを変えることができるので、予め決められた呼出パターンだけでなく、利用者のニーズに応じた呼出パターンを設定することが可能になる。また、全社的な呼出パターンに加えて、部門を横断する呼出パターンや、店所(支社や営業所)毎の呼出パターンや店所を横断した呼出パターンを設定することができ、呼出パターンの自由度を向上させることができる。
【0038】
また、この自動呼出・安否確認システム1は、防災情報システム12からの情報により、自動呼出機能及び安否確認機能を自動起動するだけでなく、Webサーバ6に接続された端末装置から、手動により電子メールを使った情報連絡として利用することもできる。図11は、制御装置2に接続された端末装置に表示される自動呼出起動画面70の一例を示している。この自動呼出起動画面70は、呼出パターンを選択する呼出パターン選択エリア71と、発令者からの伝言を自由な文章で記入する発令者伝言記入エリア72と、予めシステムで設定された伝言パターンを選択する予備伝言選択エリア73と、端末装置に保存されている音声ファイル等の外部ファイルを送信するために選択する伝言ファイル選択エリア74と、この自動呼出の実行若しくはキャンセルを選択する動作指示エリア75と、を有している。なお、発令者伝言記入エリア73に入力された文章、若しくは、予備伝言選択エリア74で選択された伝言パターンは、例えば、図8に示した確認メール40の、第2の本文40cに埋め込まれて、選択された呼出パターンに登録されている従業員に送信される。
【0039】
このように、自動呼出及び安否確認に用いられる確認メールの機能を、一般情報の連絡機能に用いることにより、これらの情報を容易に、また、確実に、従業員に送信することができる。
【0040】
(ローカル事業所発信機能)
以上のように、本実施形態に係る自動呼出・安否確認システム1は、電話(音声)による応動確認及び安否確認を行うように構成されている。しかしながら、非常災害発生時においては、当該災害発生現場を含む地域に対して、特に地域をまたぐ通話(例えば県間通話等)の場合は、当該地域への通話が集中して輻輳が発生するため、電話が繋がりにくくなるという問題がある。このような輻輳が発生してしまうと、本来、安否情報を登録しなければならない従業員やその家族に、安否確認の登録を促す電話をすることができず、情報収集が滞ってしまう虞がある。そのため、この自動呼出・安否確認システム1が起動し、所定の条件を満足すると輻輳地域を認識し、輻輳が発生している地域にあるローカル事業所まで、電話回線(公衆回線)とは別の専用回線で接続し、そのローカル事業所にある回線交換機から再び電話回線(公衆回線)に接続して、対象の従業員若しくはその家族に発信するように構成されている。
【0041】
具体的には、図12に示すように、電話確認装置4は、通常は、この電話確認装置4が接続されている回線交換機13から電話回線(公衆回線)7を介して従業員の電話機9に接続する。しかし、電話確認装置4は、発呼しようとする相手が、輻輳地域にあると判断したときは、回線交換機13から、一旦専用回線14を経由して当該輻輳地域内にある回線交換機13′に接続し、そこから、電話回線(公衆回線)7′を介して従業員の電話機9′に接続する。ここで、輻輳地域の判断は、管理者が、通信状況を見て電話確認装置4(若しくは、データ管理装置3)に手動で登録し、電話確認装置4は、この登録情報により輻輳地域か否かを判断するように構成しても良いし、自動呼出機能若しくは安否確認機能により、確認の通話を発呼する際に、地域ごとに話中及び接続した回数を計測しておき、話中が所定の割合以上発生しているときに、その地域は輻輳していると、電話確認装置4に自動で判断させるように構成しても良い。あるいは、電話確認装置4により、輻輳時に流れるメッセージを検出して、その地域は輻輳していると判断させるように構成しても良い。
【0042】
このように、輻輳地域に対しては、専用回線14を経由して、当該地域内において電話回線(公衆回線)7bに接続するように構成することにより、応動確認及び安否確認を確実に行うことができる。特に、話中の割合若しくは輻輳時のメッセージを電話確認装置4で自動的に検出して、回線経路を変更することにより、非常災害発生時等の作業が減り、情報収集の効率を向上させることができる。
【0043】
(メールアドレスメインテナンス機能)
次に、自動呼出及び安否確認に用いるメールアドレスの登録方法について説明する。上述のように、本実施形態に係る自動呼出・安否確認システム1は、従業員等のメールアドレスを登録することができる。特に、安否確認処理においては、従業員だけでなく、その家族のメールアドレスも登録することができるため、そのようなメールアドレスには、誤った内容が登録される場合がある。このように、登録されたメールアドレスに誤りがあると、応動確認や安否確認を行うことができなくなるため、自動呼出・安否確認システム1では、メールアドレスの登録時に、登録されたメールアドレスに対して確認のための電子メールを送信するように構成されている。そして、メール確認装置5は、送信した確認のための電子メールに対して、キャリアから送信エラー通知メールを受信したときに、そのメールアドレスを登録した従業員に対して、登録したメールアドレスの確認を促すメールを送信するように構成されている。これにより、そのメールアドレスを登録した従業員は、正しいメールアドレスに修正するので、システム全体として、電子メールの到達率を向上させることができる。なお、確認を促すメールを送信する従業員のメールアドレスは、例えば、安否確認テーブル60から検索することが可能であるし、あるいは、従業員番号からメールアドレスが構成されている場合には、その従業員の従業員番号から生成することが可能である。また、メールアドレス登録時に確認のための電子メールを送信するだけでなく、通常の自動呼出や安否確認において送信された電子メールに対する送信エラー通知メールに対して、上述の処理を行うように構成することも可能である。
【0044】
(局分散冗長化)
以上のように、本実施形態に係る自動呼出・安否確認システム1は、非常災害時に従業員の自動呼出と、これらの従業員及びその家族の安否を確認するためのシステムであるが、このシステムが実装されたコンピュータ装置が一カ所に配置されていると、その装置が非常災害で障害を受けた場合に、これらの目的を果たすことができなくなってしまう。そのため、この自動呼出・安否確認システム1は、少なくとも2カ所以上にコンピュータ装置を分散配置し、何れかのコンピュータ装置に障害が発生したとしても、残りのコンピュータ装置が、処理を続行するように構成されている(このような構成を、「局分散冗長化」と呼ぶ)。以下に、局分散冗長化された自動呼出・安否確認システム1の構成について説明する。
【0045】
図13は、自動呼出・安否確認システム1を、2カ所に分散配置した場合の構成を示している(以下、一方を「A系1a」と呼び、他方を「B系1b」と呼ぶ)。それぞれ、制御装置2a,2bと、データ管理装置3a,3bと、電話確認装置4a,4bと、メール確認装置5a,5bと、Webサーバ6a,6bと、から構成されており、A系1a及びB系1bは、仮想プライベートネットワーク(VPN)16で接続されている。また、A系1aには回線交換機13aが設けられて電話回線(公衆回線)7に接続され、B系1bには回線交換機13bが設けられて電話回線(公衆回線)7に接続されており、それぞれの回線交換機13a,13bを制御するために、各々局線制御装置15a,15bが設けられている(既に述べたように、電話確認装置4a,4b及び回線交換機13a,13bは、それぞれ、発信用と着信用とに分けて構成することが好ましい)。
【0046】
回線交換機13a,13bの作動を制御する局線制御装置15a,15bは、協調分散方式の冗長構成とし、正常時には、各系の局線制御装置15a,15bが、それぞれの系に配置されている回線交換機13a,13bを制御し、いずれかの局線制御装置15a,15bに障害が発生したときには、正常に動作している局線制御装置(15a又は15b)が全ての回線交換機13a,13bを制御するように構成されている。なお、局線制御装置15a,15bは、ACT−STANBY方式の冗長構成とすることも可能である。すなわち、通常は、A系1aの局線制御装置15aが、A系1a及びB系1bの回線交換機13a,13bを制御し、B系1bの局線制御装置15bは待機状態となる。そして、局線制御装置15aに障害が発生すると、局線制御装置15bが作動して、回線交換機13a,13bの制御を行うように構成することも可能である。また、メール確認装置5a,5bも、ACT−STANBY方式の冗長構成とし、通常は、A系1aのメール確認装置5aにより、確認メール及び回答メールの送受信を行い、メール確認装置5aに障害が発生すると、B系1bのメール確認装置5bに切り替わるように構成されている。
【0047】
一方、制御装置2a,2b、電話確認装置4a,4b及びデータ管理装置3a,3bは、協調分散方式の冗長構成とし、通常は、A系1aの制御装置2a、電話確認装置4a及びデータ管理装置3aにより、従業員の半分に確認の電話を行い、B系1bの制御装置2b、電話確認装置4b及びデータ管理装置3bにより、従業員の残りの半分に確認の電話を行うように構成されている(例えば、A系1aに従業員番号が奇数の従業員を割り当て、B系1bに従業員番号が偶数の従業員を割り当てる、等)。そして、制御装置2a,2b、電話確認装置4a,4b及びデータ管理装置3a,3bのいずれかに障害が発生すると、A系1a及びB系1bのうち正常に動作している方の系が、すべての従業員に対して確認の電話を行うように切り替えられる。なお、Webサーバ6a,6bについては、それぞれに個別のURLを割り当て、システムの障害状態に応じて使い分けられる。
【0048】
なお、データ管理装置3a,3bで管理するデータ(上述のテーブル30,31,60等)については、それぞれの系で更新するデータと、相手の系で更新されたデータのコピーとを管理し、一定時間毎に、自系のデータを相手の系にコピーすることにより管理する。これにより、いずれかの系で障害が発生しても、正常な方の系のデータ管理装置3a,3bで管理されているデータ及び相手の系のデータのコピーを用いて、すべての処理を続行することができる。また、各装置の障害は、電話確認装置4a,4bの場合は、それぞれ一緒に配置される制御装置2a,2bで検出し、制御装置2a,2bの場合は、他方の制御装置2b,2a、若しくは、一緒に配置される電話確認装置4a,4b、データ管理装置3a,3b、メール確認装置5a,5b及びWebサーバ6a,6bで検出する。また、データ管理装置3a,3bは、相手の系のデータのコピーのタイムスタンプの変化により、相手の系のデータ管理装置3b,3aの障害を検出するか、若しくは、一緒に配置される制御装置2a,2bがこのデータ管理装置3a,3bの障害を検出する。
【0049】
このように、制御装置2a,2b、電話確認装置4a,4b及びデータ管理装置3a,3bを、協調分散方式の冗長構成とすることにより、通常時は、両系1a,1bで電話確認の処理を行い、各装置の処理能力及び電話回線7を効率良く利用し、いずれかの系に障害が発生したときは、正常な系が処理を引き継ぐことにより、処理を継続させることができるので、この自動呼出・安否確認システム1の信頼性を向上させることができる。同様に、局線制御装置15a,15bやメール確認装置5a,5bも二重化することにより、この自動呼出・安否確認システム1の信頼性の向上に貢献している。
【0050】
なお、本実施形態の説明において、制御装置2、データ管理装置3,電話確認装置4、メール確認装置5及びWebサーバ6の構成は一例を示すものであり、これらの装置を1台のコンピュータ装置に実装することも可能であるし、いくつかの装置を更に複数の装置に分けて実装することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0051】
【図1】本発明に係る自動呼出・安否確認システムの基本構成を示す説明図である。
【図2】防災情報システムとの間のファイルの送受信の流れを示す説明図である。
【図3】地震情報の取得処理の流れを示すフローチャートである。
【図4】パターン情報テーブルの構成を示す説明図である。
【図5】状況管理テーブルの構成を示す説明図である。
【図6】音声による確認処理の流れを示す説明図である。
【図7】電子メールによる確認処理の流れを示す説明図である。
【図8】確認メールの一例を示す説明図である。
【図9】返信メールの一例を示す説明図である。
【図10】安否確認テーブルの構成を示す説明図である。
【図11】自動呼出起動画面の構成を示す説明図である。
【図12】輻輳時の処理を示す説明図である。
【図13】局分散冗長化の構成を示す説明図である。
【符号の説明】
【0052】
1 自動呼出・安否確認システム(情報収集システム)
2 制御装置(データ登録手段、起動手段)
3 データ管理装置(データ管理手段)
4 電話確認装置(データ登録手段)
5 メール確認手段(データ登録手段)
6 Webサーバ
【特許請求の範囲】
【請求項1】
管理対象者の情報を管理するデータ管理手段と、
前記情報を前記データ管理手段に登録するデータ登録手段と、
前記管理対象者に前記情報の登録を促す登録確認手段と、を有する情報収集システム。
【請求項2】
前記登録確認手段は、前記管理対象者が所有する電話機に接続して音声で通知するように構成され、
前記データ登録手段は、前記電話機の操作により入力された前記情報を、前記データ管理手段に登録するように構成された請求項1に記載の情報収集システム。
【請求項3】
前記登録確認手段は、前記管理対象者が所有する端末装置に、前記情報の登録を促す内容の電子メールを送信するように構成された請求項1に記載の情報収集システム。
【請求項4】
前記データ登録手段は、前記情報を、前記端末装置が送信する前記情報の登録を促す内容の電子メールに対する返信メールから抽出して、前記データ管理手段に登録するように構成された請求項3に記載の情報収集システム。
【請求項5】
前記登録確認手段は、前記情報の登録を促す内容の電子メールに、予め決められた選択肢を埋め込んで送信するように構成された請求項4に記載の情報収集システム。
【請求項6】
前記データ登録手段は、前記情報を入力する画面を前記管理対象者の有する端末装置に表示し、当該端末装置から入力された前記情報を前記データ管理手段に登録するWebサーバである請求項1〜5いずれか一項に記載の情報収集システム。
【請求項7】
非常災害の発生を検出して前記登録確認手段を起動する起動手段をさらに有する請求項1〜6いずれか一項に記載の情報収集システム。
【請求項8】
前記非常災害は地震であり、前記起動手段は、前記地震の発生地域及び震度に応じて、前記登録確認手段を起動するか否かを判断するように構成された請求項7に記載の情報収集システム。
【請求項9】
前記情報は、前記管理対象者の予め決められた参集場所への参集の可否である請求項1〜8いずれか一項に記載の情報収集システム。
【請求項10】
前記情報は、前記管理対象者の安否である請求項1〜9いずれか一項に記載の情報収集システム。
【請求項1】
管理対象者の情報を管理するデータ管理手段と、
前記情報を前記データ管理手段に登録するデータ登録手段と、
前記管理対象者に前記情報の登録を促す登録確認手段と、を有する情報収集システム。
【請求項2】
前記登録確認手段は、前記管理対象者が所有する電話機に接続して音声で通知するように構成され、
前記データ登録手段は、前記電話機の操作により入力された前記情報を、前記データ管理手段に登録するように構成された請求項1に記載の情報収集システム。
【請求項3】
前記登録確認手段は、前記管理対象者が所有する端末装置に、前記情報の登録を促す内容の電子メールを送信するように構成された請求項1に記載の情報収集システム。
【請求項4】
前記データ登録手段は、前記情報を、前記端末装置が送信する前記情報の登録を促す内容の電子メールに対する返信メールから抽出して、前記データ管理手段に登録するように構成された請求項3に記載の情報収集システム。
【請求項5】
前記登録確認手段は、前記情報の登録を促す内容の電子メールに、予め決められた選択肢を埋め込んで送信するように構成された請求項4に記載の情報収集システム。
【請求項6】
前記データ登録手段は、前記情報を入力する画面を前記管理対象者の有する端末装置に表示し、当該端末装置から入力された前記情報を前記データ管理手段に登録するWebサーバである請求項1〜5いずれか一項に記載の情報収集システム。
【請求項7】
非常災害の発生を検出して前記登録確認手段を起動する起動手段をさらに有する請求項1〜6いずれか一項に記載の情報収集システム。
【請求項8】
前記非常災害は地震であり、前記起動手段は、前記地震の発生地域及び震度に応じて、前記登録確認手段を起動するか否かを判断するように構成された請求項7に記載の情報収集システム。
【請求項9】
前記情報は、前記管理対象者の予め決められた参集場所への参集の可否である請求項1〜8いずれか一項に記載の情報収集システム。
【請求項10】
前記情報は、前記管理対象者の安否である請求項1〜9いずれか一項に記載の情報収集システム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2010−198516(P2010−198516A)
【公開日】平成22年9月9日(2010.9.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−44959(P2009−44959)
【出願日】平成21年2月27日(2009.2.27)
【出願人】(000003687)東京電力株式会社 (2,580)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年9月9日(2010.9.9)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年2月27日(2009.2.27)
【出願人】(000003687)東京電力株式会社 (2,580)
【Fターム(参考)】
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