説明

情報提供装置

【課題】運転者が自車両後方の安全を確認しているときであっても、自車両前方に関する情報を運転者に提供することが可能な情報提供装置を提供する。
【解決手段】視線計測装置51が、自車両VMのドライバー10が自車両VM後方の安全を確認していることを検出し、視線計測装置51が、ドライバー10が自車両VM後方の安全を確認していることを検出したときに、ディスプレイ71及びスピーカー72が自車両VM前方に関する情報をドライバー10に提供する。これにより、ドライバー10が自車両VM後方の安全を確認しているときであっても、自車両VM前方に関する情報をドライバー10に提供することが可能となる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報提供装置に関し、特には、運転者(ドライバー)に対して運転に必要な情報を提供する情報提供装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、車線変更時等において、当該車線変更の可否を判定することにより自車両の走行を支援する装置が提案されている。例えば、特許文献1には、車両の走行を支援する装置であって、自車が車線変更しようとする方向の前方にある物体に対する自車の第1の距離と第1の相対速度、及び自車が車線変更しようとする方向の後方にある物体に対する自車の第2の距離と第2の相対速度を検出する検出手段と、該検出手段によって検出された、上記第1及び第2の距離と上記第1及び第2の相対速度に基づいて、自車の車線変更が可能か否かの判断を行い、自車の走行支援に必要な信号を生成する走行支援信号生成手段とを備えた走行支援装置が開示されている。
【特許文献1】特開2000−20898号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上記の技術においては、車線変更の可否を判断しているものの、いずれにしても車線変更時においては、運転者によるミラー(後写鏡)目視は必要となり、運転者は後方車両をミラーで確認している間は、自車両前方の先行車への注意が疎かになる可能性がある。このため、例えば、上記技術においては、交差点接近時に先行車が減速した場合は、自車両の車線変更が可能か否かの判定結果が急に「可」から「不可」となるため、既に車線変更を実施しようとし、後方車両をミラーで確認しているために先行車への注意が疎かになっている運転者にとっては手遅れであり、車線変更が不可能なのにもかかわらず、車線変更を開始してしまう可能性がある。
【0004】
本発明は、このような実情に鑑みなされたものであり、その目的は、運転者が自車両後方の安全を確認しているときであっても、自車両前方に関する情報を運転者に提供することが可能な情報提供装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、自車両の運転者が自車両後方の安全を確認していることを検出する後方安全確認状態検出手段と、後方安全確認状態検出手段が、運転者が自車両後方の安全を確認していることを検出したときに、自車両前方に関する情報を運転者に提供する提供手段とを備えた情報提供装置である。
【0006】
この構成によれば、後方安全確認状態検出手段が、自車両の運転者が自車両後方の安全を確認していることを検出し、後方安全確認状態検出手段が、運転者が自車両後方の安全を確認していることを検出したときに、提供手段が自車両前方に関する情報を運転者に提供するため、運転者が自車両後方の安全を確認しているときであっても、自車両前方に関する情報を運転者に提供することが可能となる。
【0007】
この場合、自車両の車線変更の開始を検出する車線変更開始検出手段と、車線変更開始検出手段が自車両の車線変更の開始を検出し、且つ後方安全確認状態検出手段が、運転者が自車両後方の安全を確認していることを検出したときに、自車両の先行車に対応した走行制御を行う走行制御手段とを備えることが好適である。
【0008】
この構成によれば、走行制御手段が、車線変更開始検出手段が自車両の車線変更の開始を検出し、且つ後方安全確認状態検出手段が、運転者が自車両後方の安全を確認していることを検出したときに、自車両の先行車に対応した走行制御を行うため、車線変更時に運転者が自車両後方の安全を確認しており、先行車への注意が疎かになる可能性があるときに、先行車に対応した走行制御を行なうことができる。
【0009】
この場合、走行制御手段は、先行車と自車両との相対速度が第1閾値以上であるときは、運転者による制動操作に基づくことなく自車両に制動力を付与する走行制御を行うことが好適である。
【0010】
この構成によれば、走行制御手段は、先行車と自車両との相対速度が第1閾値以上であり、危険性が高いときは、運転者による制動操作に基づくことなく自車両に制動力を付与する走行制御を行うため、安全性を高めることが可能となる。
【0011】
また、後方安全確認状態検出手段は、運転者の視線方向を検出することにより、運転者が自車両後方の安全を確認していることを検出するものとできる。
【0012】
この構成によれば、後方安全確認状態検出手段は、運転者の視線方向を検出することにより、運転者が自車両後方の安全を確認していることを検出するため、確実に運転者が自車両後方の安全を確認していることを検出することができる。
【0013】
この場合、後方安全確認状態検出手段は、運転者の視線方向が後写鏡の方向及び自車両側方における後写鏡の死角方向のいずれかに向いていることにより、運転者が自車両後方の安全を確認していることを検出することが好適である。
【0014】
運転者の視線方向が後写鏡の方向及び自車両側方における後写鏡の死角方向のいずれかに向いているときは、運転者が自車両後方の安全を確認している可能性が極めて高いため、この構成によれば、確実に運転者が自車両後方の安全を確認していることを検出することができる。
【0015】
また、後方安全確認状態検出手段は、運転者の視線方向が第2閾値以上の時間内に第3閾値以下の偏差に収まったときに運転者の視線方向が停留中と判定し、単位時間内における運転者の視線方向が停留した回数が第4閾値以上の回数となったときに、自車両の運転者が自車両後方の安全を確認していることを検出することが好適である。
【0016】
この構成によれば、後方安全確認状態検出手段は、運転者の視線方向が第2閾値以上とある程度長い時間内に第3閾値以下と狭い偏差に収まったときに運転者の視線方向が停留中と判定し、単位時間内における運転者の視線方向が停留した回数が第4閾値以上とある程度の回数となったときに、自車両の運転者が自車両後方の安全を確認していることを検出するため、確実に運転者が自車両後方の安全を確認していることを検出することができる。
【0017】
さらに、提供手段は、後写鏡及び後写鏡周辺において自車両前方に関する情報を運転者に提供することが好適である。
【0018】
この構成によれば、提供手段は、後写鏡及び後写鏡周辺に自車両前方に関する情報を運転者に提供するため、運転者は、後写鏡により自車両後方の安全を確認しつつ、自車両前方に関する情報を利用することが容易となる。
【発明の効果】
【0019】
本発明の情報提供装置によれば、運転者が自車両後方の安全を確認しているときであっても、自車両前方に関する情報を運転者に提供することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して説明する。
【0021】
図1は、実施形態に係る情報提供装置の構成を示すブロック図である。本実施形態の情報提供装置1は、自車両に搭載され、ドライバー10に対して運転に必要な情報を提供するためのものである。図1に示すように、本実施形態の情報提供装置1は、判定処理ECU20、環境情報認識ECU(Electronic Control Unit)30、車両情報認識ECU40、ドライバー状態認識ECU50、各種運転支援システム60及び運転支援ECU70を備えている。
【0022】
環境情報認識ECU30は、自車両周囲の環境を認識し、自車両周囲の環境に関する情報を取得するためのものである。環境情報認識ECU30は、前方センサ31、後側方センサ32、ナビゲーションシステム33、白線認識カメラ34を有している。前方センサ31は、ミリ波レーダや、カメラセンサにより、自車両前方の道路の形状や先行車や障害物に関する情報を取得するためのものである。後側方センサ32は、ミリ波レーダや、カメラセンサや、超音波ソナーにより、自車両後側方の先行車や障害物に関する情報を取得するためのものである。
【0023】
ナビゲーションシステム33は、GPS(Global Positioning System)を用いて自車両の現在位置を検出し、地図データと照合することにより、自車両が走行する道路の道路曲率、道路幅、自車線位置等に関する情報を取得するためのものである。白線認識カメラ34は、道路の白線をカメラにより撮像することにより、自車両が走行している道路の車線を認識するためのものである。
【0024】
車両情報認識ECU40は、自車両の走行状態を認識し、自車両の走行状態に関する情報を取得するためのものである。舵角センサ41は、自車両のステアリング角を検出するためのセンサである。車速センサ42は、車軸の回転速度を計測することにより自車両の車速を検出するためのセンサである。ウィンカーセンサ(車線変更開始検出手段)43は、ドライバーの操作により左右いずれの側にウィンカーを点灯させているかを検出することにより、自車両の車線変更の開始を検出するためのものである。
【0025】
ドライバー状態認識ECU50は、ドライバー10の注意が向いている方向等のドライバー10の状態を検出するためのものである。ドライバー状態認識ECU50は、視線計測装置51(後方安全確認状態検出手段)を有している。視線計測装置51は、撮像した運転者の頭部の画像をパターン認識し、運転者の眼球の動き及び視線方法を検出することによりドライバー10が、後方の安全を確認しているか否かを検出する。
【0026】
図2は、ドライバー10の視線方向の検出を示す平面図である。本実施形態では、視線計測装置51がドライバー10の視線方向θを検出する。本実施形態では、ドライバー10の視線方向θが、ルームミラー81を確認可能な領域A、サイドミラー82を確認可能な領域B及びルームミラー81とサイドミラー82の死角方向の領域Cのいずれかを向いているときに、ドライバー10が自車両後方の安全を確認しているものとする。
【0027】
図1に戻り、判定処理ECU20は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などからなる電子制御ユニットであり、情報提供装置1を統括制御する。
【0028】
各種運転支援システム60は、ACC(Adaptive Cruise Control)及びPCS(Pre-crash safety system)等の各種運転支援システムによりドライバー10の運転を支援するためのものである。各種運転支援システム60は、ACCシステム61及びPCSシステム62を有している。
【0029】
ACCシステム(走行制御手段)61は、自車の前に先行車が存在する場合には先行車との車間時間が目標車間時間になるように先行車追従制御を行い、先行車が停止した場合は、それに伴い自車両を停止させる。また、ACCシステム61は、先行車が発進した場合は、それに伴い自車両を発進させ、先行車追従制御を行う。ACCシステム61は、先行車が存在しない場合には自車速が目標車速になるように定速制御を行う。
【0030】
PCSシステム(走行制御手段)62は、自車両の進路上にある先行車や障害物との衝突の危険性がある場合、インジケータランプの点滅およびブザーによりドライバー10に危険を知らせ、ブレーキ操作を促すとともにブレーキペダルの踏み込みに応じて早期に制動力を補助し衝突速度を低減させ、衝突被害の軽減に貢献するためのものである。PCSシステム62は、ドライバー10のブレーキ操作がない場合にもブレーキをかけ、自車両の速度を低減させる。さらに、PCSシステム62は、シートベルトの早期巻き取りにより、乗員の初期拘束性能を高め衝突被害の軽減に寄与する。
【0031】
運転支援ECU70は、ドライバー10に各種の情報の提供を行うことにより、ドライバー10の運転を支援するためのものである。運転支援ECU70は、ディスプレイ(提供手段)71及びスピーカー(提供手段)72を有している。ディスプレイ71は、ドライバー10が自車両後方の安全を確認していることをドライバー状態認識ECU50の視線計測装置51が検出したときに、自車両前方に関する情報をドライバー10に表示するためのものである。
【0032】
図3は、ディスプレイの配置位置の例を示す斜視図である。図3に示す配置例のディスプレイ71a〜71cでは、ドライバー10が自車両後方の安全を確認しているときに、自車両前方に関する情報を提供するために、サイドミラー82及びサイドミラー82周辺に自車両前方に関する情報を表示するようになっている。ディスプレイ71aの例では、Aピラー90の根元であってAピラー90とドア91との間に情報を表示する。ディスプレイ71bの例では、サイドミラー82の根元に情報を表示する。ディスプレイ71cの例では、サイドミラー82の鏡面の四隅の内で車体側の下側の隅に情報を表示する。表示する自車両前方に関する情報としては、前方センサ31により取得した自車両前方の画像の他、先行車との距離、相対速度、車間時間(TTC)等を表示するものとできる。なお、ディスプレイ71はサイドミラー82及びサイドミラー82周辺に限らず、ルームミラー81及びルームミラー81周辺に情報を表示するものとしても良い。
【0033】
スピーカー72は、ドライバー10が自車両後方の安全を確認していることをドライバー状態認識ECU50の視線計測装置51が検出したときに、自車両前方に関する情報をドライバー10に音声で報知(アナウンス)するためのものである。スピーカー72が音声でアナウンスする自車両前方に関する情報としては、先行車との距離、相対速度、車間時間(TTC)等をアナウンスするものとできる。あるいは、先行車との衝突までの秒数をカウントダウンしてアナウンスするものとできる。
【0034】
以下、本実施形態の情報提供装置1の動作について説明する。以下の説明では、図4に示すように、自車両VMが左側車線を走行しており、右側車線に車線変更を行なう状況を想定して説明する。自車両VMの同じ車線の前方には先行車VFが走行しており、自車両VMの進入先の右側車線の後方には後方車VBが走行している状況を想定して説明する。
【0035】
図5は、実施形態に係る情報提供装置の動作を示すフロー図である。環境情報認識ECU30は、前方センサ31、後側方センサ32、ナビゲーションシステム33及び白線認識カメラ34により、自車両VMが走行する道路の道路形状及び車線を検出する(S11)。環境情報認識ECU30は、前方センサ31及び後側方センサ32により、先行車VF及び進入先車線の後方車VBを検出する(S12)。
【0036】
ドライバー状態認識ECU50は、視線計測装置51によってドライバー10の視線方向を検出することによりドライバー10の自車両VF後方への安全確認を検出する(S13)。視線計測装置51は、図2に示すドライバー10の視線方向θを検出する。図6に示すように、視線方向θがts秒(第2閾値)の間、偏差K(第3閾値)に収まったときに、ドライバー状態認識ECU50は、視線が停留中であると判定する。
【0037】
ドライバー状態認識ECU50は、単位時間T秒当りに、視線方向θが図2及び4に示す領域A〜Cに停留した回数Nが、N≧Nth(第4閾値)となったときに、ドライバー10が、自車両VF後方への安全確認をしていると判定する。
【0038】
S12で進入先の車線に接近中の後方車VBが存在する場合であって、車両情報認識ECU40がウィンカーセンサ43によって自車両VFの車線変更の開始を検出したときは(S14)、運転支援ECU70は、進入する車線側(図4の例では右側)のサイドミラー82周辺のディスプレイ71に先行車VFとの距離、相対速度、TTC等の自車両VFの前方に関する情報を表示する(S15)。また、運転支援ECU70は、スピーカー72により音声で先行車VFとの距離、相対速度、TTC、衝突までのカウントダウン等の自車両VFの前方に関する情報を報知する(S16)。
【0039】
ACCシステム61が未起動である場合は(S17)、図7に示すように、ウィンカーが点灯されて車線変更が開始されると同時に、ACCシステム61が起動される(S18)。環境情報認識ECU30は、前方センサ31により自車両VMとの相対速度を検出し、先行車VFとの相対速度Vrが、Vr≧Vrth(第1閾値)であるときは、先行車VFが減速を開始したと判定する(S19)。環境情報認識ECU30が、先行車VFは減速を開始したと判定した場合、ACCシステム61は、緩ブレーキ制動を行なう(S20)。
【0040】
車線変更時には安全性が低下する場合が多く、特に先行車のいる場合での車線変更は、進入先車線の後方車の確認に気をとられると、例えば交差点接近時のように先行車が減速する場面で安全性が低下する場合がある。
【0041】
しかし、本実施形態によれば、視線計測装置51が、自車両VMのドライバー10が自車両VM後方の安全を確認していることを検出し、視線計測装置51が、ドライバー10が自車両VM後方の安全を確認していることを検出したときに、ディスプレイ71及びスピーカ72が自車両VM前方に関する情報をドライバー10に提供するため、ドライバー10が自車両VM後方の安全を確認しているときであっても、自車両VM前方に関する情報をドライバー10に提供することが可能となる。
【0042】
また、本実施形態によれば、ACCシステム61が、ウィンカーセンサ43が自車両VMの車線変更の開始を検出し、且つ視線計測装置51が、ドライバー10が自車両VM後方の安全を確認していることを検出したときに、自車両VMの先行車VFに対応した走行制御を行うため、車線変更時にドライバー10が自車両VM後方の安全を確認しており、先行車VFへの注意が疎かになる可能性があるときに、先行車VFに対応した走行制御を行なうことができる。
【0043】
また、本実施形態によれば、ACCシステム61は、先行車VFと自車両VMとの相対速度がVrth以上であり、危険性が高いときは、ドライバー10による制動操作に基づくことなく自車両VMに制動力を付与する走行制御を行うため、安全性を高めることが可能となる。
【0044】
また、本実施形態によれば、視線計測装置51は、ドライバー10の視線方向を検出することにより、ドライバー10が自車両VF後方の安全を確認していることを検出するため、確実にドライバー10が自車両VF後方の安全を確認していることを検出することができる。
【0045】
また、ドライバー10の視線方向がルームミラー81、サイドミラー82の方向及び自車両VF側方におけるルームミラー81、サイドミラー82の死角方向のいずれかに向いているときは、ドライバー10が自車両VF後方の安全を確認している可能性が極めて高いため、本実施形態によれば、確実にドライバー10が自車両VF後方の安全を確認していることを検出することができる。
【0046】
また、本実施形態によれば、視線計測装置51は、ドライバー10の視線方向がts秒以上とある程度長い時間内にK以下と狭い偏差に収まったときにドライバー10の視線方向が停留中と判定し、単位時間内におけるドライバー10の視線方向が停留した回数がNth以上とある程度の回数となったときに、自車両VFのドライバー10が自車両VF後方の安全を確認していることを検出するため、確実にドライバー10が自車両VF後方の安全を確認していることを検出することができる。
【0047】
さらに、本実施形態によれば、ディスプレイ71は、サイドミラー82及びサイドミラー82周辺に自車両VM前方に関する情報をドライバー10に表示するため、ドライバー10は、サイドミラー82により自車両VM後方の安全を確認しつつ、自車両VM前方に関する情報を利用することが容易となる。
【0048】
尚、本発明は、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】実施形態に係る情報提供装置の構成を示すブロック図である。
【図2】運転者の視線方向の検出を示す平面図である。
【図3】ディスプレイの配置位置の例を示す斜視図である。
【図4】実施形態に係る情報提供装置が適用される状況を示す平面図である。
【図5】実施形態に係る情報提供装置の動作を示すフロー図である。
【図6】視線停留判定における視線方向と時間との関係を示すグラフ図である。
【図7】後方安全確認状態と、車線変更開始と、ACC起動状態との関係を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
【0050】
1…情報提供装置、10…ドライバー、20…判定処理ECU、30…環境情報認識ECU、31…前方センサ、32…後側方センサ、33…ナビゲーションシステム、34…白線認識カメラ、40…車両情報認識ECU、41…舵角センサ、42…車速センサ、43…ウィンカーセンサ、50…ドライバー状態認識ECU、51…視線計測装置、60…各種運転支援システム、61…ACCシステム、62…PCSシステム、70…運転支援ECU、71,71a,71b,71c…ディスプレイ、72…スピーカー、81…ルームミラー、82…サイドミラー、90…Aピラー、91…ドア。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
自車両の運転者が前記自車両後方の安全を確認していることを検出する後方安全確認状態検出手段と、
前記後方安全確認状態検出手段が、前記運転者が前記自車両後方の安全を確認していることを検出したときに、前記自車両前方に関する情報を前記運転者に提供する提供手段と、
を備えた情報提供装置。
【請求項2】
前記自車両の車線変更の開始を検出する車線変更開始検出手段と、
前記車線変更開始検出手段が前記自車両の車線変更の開始を検出し、且つ前記後方安全確認状態検出手段が、前記運転者が前記自車両後方の安全を確認していることを検出したときに、前記自車両の先行車に対応した走行制御を行う走行制御手段と、
を備えた請求項1に記載の情報提供装置。
【請求項3】
前記走行制御手段は、前記先行車と前記自車両との相対速度が第1閾値以上であるときは、前記運転者による制動操作に基づくことなく前記自車両に制動力を付与する走行制御を行う、請求項2に記載の情報提供装置。
【請求項4】
前記後方安全確認状態検出手段は、前記運転者の視線方向を検出することにより、前記運転者が前記自車両後方の安全を確認していることを検出する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の情報提供装置。
【請求項5】
前記後方安全確認状態検出手段は、前記運転者の視線方向が後写鏡の方向及び前記自車両側方における前記後写鏡の死角方向のいずれかに向いていることにより、前記運転者が前記自車両後方の安全を確認していることを検出する、請求項4に記載の情報提供装置。
【請求項6】
前記後方安全確認状態検出手段は、前記運転者の視線方向が第2閾値以上の時間内に第3閾値以下の偏差に収まったときに前記運転者の視線方向が停留中と判定し、単位時間内における前記運転者の視線方向が停留した回数が第4閾値以上の回数となったときに、前記自車両の運転者が前記自車両後方の安全を確認していることを検出する、請求項4又は5に記載の情報提供装置。
【請求項7】
前記提供手段は、前記後写鏡及び前記後写鏡周辺において前記自車両前方に関する情報を前記運転者に提供する、請求項1〜6のいずれか1項に記載の情報提供装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2010−97270(P2010−97270A)
【公開日】平成22年4月30日(2010.4.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−265419(P2008−265419)
【出願日】平成20年10月14日(2008.10.14)
【出願人】(000003207)トヨタ自動車株式会社 (59,920)
【Fターム(参考)】