説明

情報生成装置及び情報生成方法、情報表示装置及び情報表示方法、データ構造並びに情報生成用プログラム及び情報表示用プログラム

【課題】必要な移動経路の探索をより効率的に実行することが可能な情報生成装置等を提供する。
【解決手段】ネットワークシステムに含まれるいずれかの端末装置において、移動経路を探索し(ステップS2)、探索された移動経路を識別可能に含む地図画像に相当する地図画像情報を生成する(ステップS3)と共に、Exif形式に準拠しつつ移動経路の探索に用いられた探索情報をユーザコメントとして地図画像情報に付加し、当該Exif形式に準拠した地図画像ファイルを生成する(ステップS11)。
そして、当該地図画像ファイルを他の端末装置に送信し(ステップS12、S20)、当該他の端末装置において移動経路の再探索を行う際に当該地図画像ファイルに添付されている探索情報を活用する(ステップS24乃至S34)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、情報生成装置及び情報生成方法、情報表示装置及び情報表示方法、データ構造並びに情報生成用プログラム及び情報表示用プログラムの技術分野に属し、より詳細には、探索された緯度経路を含む地図画像情報を生成する情報生成装置、情報生成方法及び情報生成用プログラム、当該生成された地図画像情報におけるデータ構造並びに当該生成された地図画像情報に相当する地図画像を表示する情報表示装置、情報表示方法及び情報表示用プログラムの技術分野に属する。
【背景技術】
【0002】
近年、インターネット等のネットワーク技術の進歩に伴い、例えば、車載用のナビゲーションにおいて、移動経路の探索に用いられる探索情報(出発地点を示す情報又は目的地点を示す情報等の探索情報)を当該ナビゲーション装置において入力してサーバ装置に送信し、当該送信された探索情報を用いて当該サーバ装置において必要な移動経路の探索を行い、更にその探索結果としての移動経路を表示した地図を元のナビゲーション装置に返信して活用するといった技術が一般化しつつある。その具体例としては、例えば下記特許文献1に記載されたものがある。
【特許文献1】特開2003−58981公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上に例示した従来技術においては、移動経路の探索に用いられるべき探索情報と、当該移動経路が表示されている地図画像と、が全く別個に扱われていた。
【0004】
この結果、例えば、探索情報(換言すれば、当該移動経路に相当する経路情報)のみを一見しただけでは、対応する移動経路が実際にどのような経路となるのかがイメージし難く、その移動経路が所望されるものであるか否かを使用者が判断できないという問題点があった。
【0005】
一方、移動経路を含む地図画像のみが取得できても、それに対応する探索情報が取得できないため、結果として、例えば取得した移動経路が所望のものでなかった場合の再探索時等において操作が煩雑になってしまうという問題点もあった。より具体的には、当該再探索時に異なる探索アルゴリズムを用いるとき、同一となるはずの目的地点を示す情報等の上記探索情報を、再度一から入力し直さなければならないこととなるのである。
【0006】
そこで、本願は上記の各問題点に鑑みて為されたもので、その課題の一例は、必要な移動経路の探索をより効率的に実行することが可能な情報生成装置、情報生成方法及び情報生成用プログラム、当該生成された地図画像情報におけるデータ構造並びに当該生成された地図画像情報に相当する地図画像を表示する情報表示装置、情報表示方法及び情報表示用プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、移動経路を探索する処理部等の経路探索手段と、前記探索された移動経路を識別可能に含む地図画像に相当する地図画像情報を生成する処理部等の画像生成手段と、前記移動経路の探索に用いられた探索情報を前記地図画像情報に追加し、探索情報追加地図画像情報を生成する処理部等の情報生成手段と、を備える。
【0008】
上記の課題を解決するために、請求項9に記載の発明は、請求項1から8のいずれか一項に記載の情報生成装置により生成された前記探索情報追加地図画像情報を取得するインターフェース部等の取得手段と、前記取得した探索情報追加地図画像情報から前記地図画像情報を抽出する処理部等の画像情報抽出手段と、前記取得した探索情報追加地図画像情報から前記探索情報を抽出する処理部等の探索情報抽出手段と、前記抽出された地図画像情報に相当する前記地図画像を表示手段に表示する処理部等の表示制御手段と、ディスプレイ等の前記表示手段と、前記地図画像の表示後において前記移動経路の再探索を行うとき、前記抽出された探索情報を用いて当該再探索を行う処理部等の再探索手段と、を備える。
【0009】
上記の課題を解決するために、請求項11に記載の発明は、請求項1から8のいずれか一項に記載の情報生成装置により生成され、且つ請求項9又は10に記載の情報表示装置により前記地図画像が表示される前記探索情報追加地図画像情報のデータ構造であって、前記地図画像情報が担持される地図画像情報担持部と、前記探索情報が担持され且つ前記地図画像情報担持部とは別個に形成された探索情報担持部と、前記画像情報抽出手段による前記地図画像情報の抽出に用いられる画像情報アドレス情報であって前記データ構造における前記地図画像情報担持部の位置を示す地図画像情報アドレス情報と、前記探索情報抽出手段による前記探索情報の抽出に用いられる探索情報アドレス情報であって前記データ構造における前記探索情報担持部の位置を示す探索情報アドレス情報と、が夫々担持されるアドレス情報担持部と、を備え、前記アドレス情報担持部は、前記地図画像情報担持部及び前記探索情報担持部よりも先に前記画像表示装置により読み出される前記データ構造内の位置に形成されている。
【0010】
上記の課題を解決するために、請求項13に記載の発明は、コンピュータを、請求項1から8のいずれか一項に記載の情報生成装置として機能させる。
【0011】
上記の課題を解決するために、請求項14に記載の発明は、コンピュータを、請求項9又は10に記載の情報表示装置における前記取得手段、前記画像情報抽出手段、前記探索情報抽出手段、前記表示制御手段、及び前記再探索手段、として機能させる。
【0012】
上記の課題を解決するために、請求項15に記載の発明は、移動経路を探索する経路探索工程と、前記探索された移動経路を識別可能に含む地図画像に相当する地図画像情報を生成する画像生成工程と、前記移動経路の探索に用いられた探索情報を前記地図画像情報に追加し、探索情報追加地図画像情報を生成する情報生成工程と、を含む。
【0013】
上記の課題を解決するために、請求項16に記載の発明は、請求項15に記載の情報生成方法を用いて生成された前記探索情報追加地図画像情報を取得する取得工程と、前記取得した探索情報追加地図画像情報から前記地図画像情報を抽出する画像情報抽出工程と、前記取得した探索情報追加地図画像情報から前記探索情報を抽出する探索情報抽出工程と、前記抽出された地図画像情報に相当する前記地図画像をディスプレイ等の表示手段に表示する表示制御工程と、前記地図画像の表示後において前記移動経路の再探索を行うとき、前記抽出された探索情報を用いて当該再探索を行う再探索工程と、を含む。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
次に、本願を実施するための最良の形態について、図1を用いて説明する。なお、以下に説明する実施形態は、複数の端末装置がネットワークを介して接続されてなるネットワークシステムに対して、本願を適用した場合の実施の形態である。また、図1は実施形態に係るネットワークシステム全体の構成を示すブロック図である。
【0015】
図1に示すように、実施形態に係るネットワークシステムSは、夫々がパーソナルコンピュータ等により構成される複数の端末装置P1乃至Pnが、インターネット等のネットワークNTを介して接続されて構成されている。そして、各端末装置P1乃至Pnの一部又は全部が、ネットワークNTを介して相互に情報の授受が可能となるように構成されている。なお、以下の説明において、端末装置P1乃至Pnのいずれかを一般に指す場合には、単に端末装置Pと称する。
【0016】
そして、実施形態に係るネットワークシステムSでは、いずれかの端末装置Pにおいて車両等の移動体又は人の移動経路が探索されると、その探索に用いられた探索情報と、当該探索の結果たる移動経路図を含む地図画像に相当する地図画像情報と、が、他の端末装置Pにおいて活用される。
【0017】
具体的には、例えば図1に例示する端末装置P1において、出発地点、目的地点及び経由地点並びに探索条件等が上記探索情報として入力されると、当該入力された探索情報を用いて端末装置P1において上記移動経路の探索が実行される。
【0018】
ここで、上記探索条件とは、例えば、距離優先(すなわち、移動距離が短い順)で探索結果を表示するか、時間優先(すなわち、移動に必要な時間が短い順)で探索結果を表示するか、或いは、費用優先(すなわち、高速道路の通行料等、移動に必要な費用が少ない順)で探索結果を表示するか、のいずれか等の探索条件を示す。
【0019】
そして、当該探索の結果としての移動経路を含む地図画像に相当する地図画像情報に対して当該移動経路に対応する上記探索情報が付加された地図画像ファイルが、端末装置P1において生成される。このとき、当該地図画像ファイルの生成に用いられる画像ファイル形式としては、例えば、汎用であるJEIDA(Japanese Electronic Industry Development Association:日本電子工業振興協会)規格のExif(Exchangeable Image File Format)形式が用いられる。更に、上記探索情報は、当該Exif形式としてのユーザコメント形式として当該地図画像ファイルに内に記述される。
【0020】
次に、当該生成された地図画像ファイルが、ネットワークNTを介して他の端末装置Pに送信される。
【0021】
その後、当該地図画像ファイルを受信した他の端末装置Pにおいては、当該地図画像ファイルの中から上記移動経路を含む地図画像を抽出してそれを表示すると共に、必要に応じて、当該地図画像ファイル内に記述された探索情報を用いた移動経路の再探索が実行される。このとき、当該再探索の処理においては、当該地図画像を生成した元の端末装置P1における移動経路の探索と同一の探索条件で再探索を行っても良いし、当該探索に係る上記探索条件の一部又は全部を用いて異なる探索条件により再探索の処理を行っても良い。
【実施例】
【0022】
次に、上記実施形態をより具体化した、本願の実施例について具体的に図2乃至図5を用いて説明する。
【0023】
なお、図2は実施例に係る各端末装置Pの細部構成を示すブロック図であり、図3は各端末装置Pにおける実施例に係る処理を示すフローチャートであり、図4は実施例に係る地図画像ファイルのデータ構造を示す図であり、図5は当該地図画像ファイルが伝送された他の端末装置Pにおいて表示される画像を例示する図である。
【0024】
また、以下の実施例では、一例として、図1に示す端末装置P1において探索された結果を含む地図画像ファイルが、図1に示す端末装置P3に伝送され、当該端末装置P3において表示等の処理に供される場合について説明する。
【0025】
先ず、各端末装置Pの細部構成について、図2を用いて説明する。なお、実施例に係る各端末装置Pは、基本的には全て同一の構成を備えている。
【0026】
図2に示すように、実施例に係る端末装置Pは、上述したようにパーソナルコンピュータ等により構成されるものであり、具体的には、取得手段としてのインターフェース部10と、揮発性領域又は不揮発性領域の少なくともいずれか一方を備えるメモリ11と、不揮発性の記録媒体であるハードディスクを備えるHDD(Hard Disc Drive)部12と、CPU等からなる経路探索手段、画像生成手段、情報生成手段、画像情報抽出手段、探索情報抽出手段、表示制御手段及び再探索手段としての処理部13と、キーボード及びマウス等からなる操作部14と、液晶ディスプレイ等からなる表示手段としてのディスプレイ15と、により構成されている。
【0027】
この構成において、インターフェース部10はネットワークNTを介した他の端末措置Pとの間における情報の授受の際の入出力処理を行う。
【0028】
そして、処理部13は、操作部14において実行された使用者による操作に基づき、後述する実施例に係る処理の他、端末装置Pとしての処理を統括制御する。
【0029】
このとき、当該統括制御に必要なデータ等は一時的にメモリ11に記憶され、また必要に応じてメモリ11から読み出される。
【0030】
また、後述する地図画像を含め、当該統括処理において必要な情報はディスプレイ15により視覚的に表示される。
【0031】
更に、当該統括制御に必要なデータ等であって端末装置Pの電源スイッチをオフとした後も記憶しておく必要があるものは、メモリ11の不揮発性領域内又はHDD部12内のハードディスクに記憶される。
【0032】
次に、端末装置P1及びP3各々の処理部13において主として実行される、実施例に係る動作について具体的に図3乃至図5を用いて説明する。
【0033】
図3に示すように、当該動作としては、先ず端末装置P1の操作部14において、上記探索情報の入力操作が実行される(ステップS1)。このとき、当該探索情報として具体的には、出発地点の名称並びにその緯度/経度を示す情報、目的地点の名称並びにその緯度/経度を示す情報、経由地点の名称並びにその緯度/経度を示す情報及び探索条件を示す情報が入力される。なお、経由地点の名称並びにその緯度/経度を示す情報は、当該経由地点がある場合のみ、必要に応じて入力される。
【0034】
そして、当該探索情報が入力されると、端末装置P1において予め設定されている探索アルゴリズム(当該探索アルゴリズムを、以下単に第一アルゴリズムと称する)に基づき、移動経路が探索され(ステップS2)、その結果としての移動経路を識別可能に含む地図画像が端末装置P1の処理部13において生成されて(ステップS3)ディスプレイ15に表示される(ステップS4)。
【0035】
ここで、当該探索結果としての移動経路は、上記ステップS1において緯度/経度が入力された出発地点を出発し、同様に入力された目的地点に到着する移動経路(経由地点が入力されていた場合はその経由地点を経由する移動経路)であることとなる。また、当該探索に用いられた探索情報は、一時的に端末装置P1のメモリ11内に記憶される。
【0036】
更に、当該地図画像としては、詳細な地図を含む移動経路ではなく、例えば当該移動経路自体が略図で記述された地図画像(詳細は後ほど図5を用いて説明する)が生成される。
【0037】
次に、例えば端末装置P3を操作する使用者から端末装置P1における移動経路の探索結果を当該端末装置P3に転送して欲しい旨の要求が、当該端末装置P3から端末装置P1に伝送されてきているか否かが確認される(ステップS5)。なお、このステップS5における確認事項として他には、例えば、端末装置P1の使用者自身がその操作部14において端末装置P3に上記探索結果を送信する旨の操作をしたか否かを確認することとしても良い。
【0038】
ステップS5の判定において、当該探索結果を端末装置P3に送信しないことと判定された場合は(ステップS5;NO)、そのまま実施例に係る処理を終了する。一方、当該探索結果を端末装置P3に送信することと判定されたときは(ステップS5;YES)、先ず、上記端末装置P1における移動経路の探索に用いられた探索情報のうち、出発地点の緯度/経度を示す情報をメモリ11内から抽出する(ステップS6)。
【0039】
次に、当該端末装置P1における探索において経由地点が指定されていたか否かを確認し(ステップS7)、経由地点が一つでも指定されていたときは(ステップS5;YES)、当該指定されていた経由地点の緯度/経度を示す情報を、各経由地点毎にメモリ11内から抽出する(ステップS8)。
【0040】
そして、全ての経由地点についてその緯度/経度を示す情報の抽出が完了したら(ステップS7;NO)、次に、当該探索情報のうち、目的地点の緯度/経度を示す情報が抽出され(ステップS9)、更に探索条件の指定があった場合はその指定されていた探索条件をメモリ11内から抽出する(ステップS10)。
【0041】
その後、上記ステップS3において生成されている地図画像と、上記ステップS6乃至S10の各処理において抽出された探索情報と、を用いて、端末装置P3に送信すべき上記地図画像ファイルを処理部13において生成する(ステップS11)。
【0042】
ここで、当該地図画像ファイルの構造について、図4を用いて説明する。
【0043】
上述したように、実施例に係る地図画像ファイルのファイル形式としては、一例としてJEIDA規格のExif形式が用いられ、一つの地図画像(端末装置P1において探索された移動経路を識別可能に含む一つの地図画像)毎に一つの地図画像ファイルが生成される。
【0044】
より具体的には、図4に例示するように、実施例に係る地図画像ファイル100は、当該地図画像ファイル100自体であることを示すヘッダ情報101を各情報の当該地図画像ファイル100内の記述位置を示すアドレスの先頭として、当該地図画像ファイル100に含まれる各情報のアドレス等を示す管理情報102と、実施例に係る上記探索情報を含むプライベート情報107と、当該地図画像に関連するGPS(Global Positioning System)位置情報等(例えば、上記探索情報中に含まれている出発地点の位置情報等)を含むGPS情報111と、上記移動経路の略図を含む地図画像に相当する地図画像情報自体である画像情報114と、により構成されている。このとき、ヘッダ情報101には、上記管理情報102の先頭のアドレス等が含まれている。
【0045】
また、管理情報102は、上記画像情報114の先頭のアドレスを示す画像情報ポインタ103と、上記プライベート情報107の先頭のアドレスを示すプライベート情報ポインタ104と、上記GPS情報111の先頭のアドレスを示すGPS情報ポインタ105と、管理情報102としてのその他の情報である他情報106と、により構成されている。
【0046】
更に、プライベート情報107は、当該プライベート情報107のヘッダ情報としての意味を持つと共に当該プライベート情報107としてのヴァージョンを示し且つ上記プライベート情報ポインタ104により地図画像ファイル100内におけるそのアドレスが示されているヴァージョン情報108と、後述するユーザコメント110の先頭の地図画像ファイル100内におけるアドレスを示すユーザコメントポインタ109と、上記探索情報としての出発地点等の緯度/経度を示す情報そのものであるユーザコメント110と、により構成されている。
【0047】
ここで、当該ユーザコメント110としての記述形式として具体的には、例えば、出発地点(例えばそのコードを「S」とする)の位置が北緯12度34分、東経23度45分であり、経由地点(例えばそのコードを「V」とする)の位置が北緯12度45分、東経23度56分であり、目的地点(例えばそのコードを「D」)の位置が北緯12度56分、東経24度18分であるとし、更に探索条件として最短経路(例えばそのコードを「EM1」とする)を探索するとすると、これらをいわゆるコードアーギュメント形式に則ってユーザコメント110として記述する場合には、その内容は、「S1234,2345;V1245,2356;D1256,2378;EM1」なる文字列がユーザコメント110として記述される。
【0048】
最後に、GPS情報111は、当該GPS情報111のヘッダ情報としての意味を持つと共に当該GPS情報111としてのヴァージョンを示し且つ上記GPS情報ポインタ105により地図画像ファイル100内におけるそのアドレスが示されているヴァージョン情報112と、当該GPS情報111の本体たるGPSデータ113と、により構成されている。
【0049】
そして、上記ステップS11の処理においては、以上の図4に例示する構成を備えた地図画像ファイル100が移動経路の略図を示す一の地図画像毎に生成される。そして、当該生成された地図画像ファイル100が端末装置P3に対してネットワークNTを介して送信され(ステップS12)、端末装置P1としての実施例に係る処理を終了する。
【0050】
次に、端末装置P1におけるステップS12の処理により送信された地図画像ファイル100を受信する端末装置P3の動作について、図3及び図5を用いて説明する。
【0051】
端末装置P3は、地図画像ファイル100を端末装置P1から受信すると、それを一時的に端末装置P3内のHDD部12等に格納する(ステップS20)。
【0052】
次に、当該ステップS20において受信した地図画像ファイル100を含めて過去に受信した他の地図画像ファイル100夫々に含まれている地図画像(すなわち、他の端末装置Pにおいて探索された移動経路が略図として含まれている地図画像)を一覧表示すべき旨の操作が、端末装置P3の操作部14において実行されたか否かを確認する(ステップS21)。
【0053】
そして、当該操作が実行されていないときは(ステップS21;NO)、そのまま端末装置P3としての動作を終了し、実行されたときは(ステップS21;YES)、次に、当該操作により表示対象として指定された地図画像を一覧表示し、更にその中からいずれかの地図画像が選択されると(ステップS22)、当該選択された地図画像を端末装置P3のディスプレイ15上に表示する(ステップS23)。
【0054】
このとき、当該ステップS23の処理としては、選択された(ステップS22)地図画像がそれに含まれている移動経路と共に表示されるが、これに加えて、当該選択された地図画像に相当する地図画像情報が画像情報114として含まれていた地図画像ファイル100にユーザコメント110として含まれていた探索情報に含まれてる目的地点を示す情報等も、併せて表示される。より具体的には、例えば図5に示すように、当該表示に係る画面には、当該地図画像としてのタイトルが表示されるタイトル欄120と、移動経路122が略図として含まれている地図画像が表示される地図画像表示欄121と、出発地点の名称が表示される出発地点表示欄123と、各経由地点の名称が表示される当該経由地点の数分の経由地点表示欄124と、目的地点の名称が表示される目的地点表示欄125と、探索情報としての上記目的地点等の緯度/経路を示す情報を、後述する移動経路の再探索において再度利用するか否かを選択する際に用いられる選択チェック欄126と、地図画像としての表示サイズを指定する際に用いられたサイズを表示するサイズ表示欄127と、地図画像の表示態様等を選択する際に用いられたテイスト(当該表示態様の好み、嗜好等)を表示するテイスト表示欄128と、移動経路の再探索を行う際に操作される作成ボタン129と、が含まれているのが好適である。なお、図5に例示する地図画像の移動経路122においては、出発地点及び目的地点が共に同一地点であって●印で表示されており、経由地点が◎印で示されている。
【0055】
ステップS23の処理により図5に例示される地図画像が表示されると、次に、当該表示されている地図画像を端末装置P3の使用者が確認した結果として、移動経路の再探索を行う旨の操作が、端末装置P3の操作部14において実行されたか否かを確認する(ステップS24)。
【0056】
そして、当該操作が実行されていないときは(ステップS24;NO)、そのまま端末装置P3としての動作を終了し、実行されたときは(ステップS24;YES)、上記ステップS20において受信した地図画像ファイル100内のユーザコメント110として記述されていた探索情報のうち出発地点の緯度/経路を示す情報を、その再探索において再利用するか否かを確認する(ステップS25)。このステップS25の確認処理は、具体的には、図5に例示する選択チェック欄126のうち出発地点に対応する選択チェック欄126が選択されているか否かを確認することとなる。そして、当該選択チェック欄126が選択されていないときは(ステップS25;NO)、後述するステップS33に移行し、一方選択されているときは(ステップS25;YES)、受信した地図画像ファイル100内に含まれていた探索情報における出発地点の緯度/経路を示す情報をHDD部12から読み出して端末装置P3内のメモリ11に一時的に格納する(ステップS26)。
【0057】
次に、受信した地図画像ファイル100内に含まれていた探索情報のうち目的地点の緯度/経路を示す情報を、その再探索において再利用するか否かを確認する(ステップS27)。このステップS27の確認処理は、具体的には、図5に例示する選択チェック欄126のうち目的地点に対応する選択チェック欄126が選択されているか否かを確認することとなる。そして、当該選択チェック欄126が選択されていないときは(ステップS27;NO)、後述するステップS33に移行し、一方選択されているときは(ステップS27;YES)、受信した地図画像ファイル100内に含まれていた探索情報における目的地点の緯度/経路を示す情報をHDD部12から読み出して端末装置P3内のメモリ11に一時的に格納する(ステップS28)。
【0058】
次に、受信した地図画像ファイル100内に含まれていた探索情報に経由地点の緯度/経路を示す情報が含まれている場合、その情報を再探索において再利用するか否かを確認する(ステップS29)。このステップS29の確認処理は、具体的には、図5に例示する選択チェック欄126のうち経由地点に対応する選択チェック欄126が選択されているか否かを確認することとなる。そして、当該選択チェック欄126が選択されていないときは(ステップS29;NO)、後述するステップS33に移行し、一方選択されているときは(ステップS29;YES)、受信した地図画像ファイル100内に含まれていた探索情報における経由地点の緯度/経路を示す情報をHDD部12から読み出して端末装置P3内のメモリ11に一時的に格納する(ステップS30)。
【0059】
最後に、受信した地図画像ファイル100内に含まれていた探索情報に探索条件を示す情報が含まれている場合、その情報を再探索において再利用するか否かを確認する(ステップS31)。そして、当該探索条件を再利用しないときは(ステップS31;NO)、後述するステップS33に移行し、一方再利用するときは(ステップS31;YES)、受信した地図画像ファイル100内に含まれていた探索情報における探索条件を示す情報をHDD部12から読み出して端末装置P3内のメモリ11に一時的に格納する(ステップS32)。
【0060】
ここで、上記ステップS25、S27、S29又はS31のいずれかにおいて、夫々の情報を再利用しないとされた場合は、対応する探索情報(例えば、上記ステップS27の確認において地図画像ファイル100に含まれていた目的地点の緯度/経度を示す情報を再利用しない場合は(ステップS27;NO)、新たな目的地点の緯度/経度を示す情報)を端末装置P3において新たに入力し(ステップS33)、後述するステップS34に移行することとなる。
【0061】
そして、作成ボタン129が操作されることにより、上記ステップS25乃至S33の処理によりメモリ11に記憶されていた探索情報を用いて、端末装置P3として設定されている探索アルゴリズム(上記端末装置P1に係る第一アルゴリズムと同一の探索アルゴリズムであってもよいし、異なる探索アルゴリズムであってもよい)に基づき、新たな移動経路が再探索され(ステップ34)、その結果としての移動経路を識別可能に含む地図画像が端末装置P3の処理部13において生成されて、端末装置P3のディスプレイ15に表示される(ステップS35)。以上の処理が実行されることにより、端末装置P3としての動作を終了する。
【0062】
以上説明したように、実施形態及び実施例に係るネットワークシステムSにおける移動経路の探索処理によれば、汎用に規格化された画像ファイル形式に則って、移動経路が含まれている地図画像に相当する画像情報114に当該移動経路の探索に用いられた探索情報が付加された地図画像ファイル100が生成されるので、例えば当該移動経路の探索と同じ探索条件にて他の端末装置Pにおいて移動経路を再探索する場合等において初めに対応する地図画像を表示させることで、当該探索条件を用いた探索の結果としての移動経路を予め視覚的に確認した後に、具体的な探索処理を実行することができる。
【0063】
従って、例えば探索条件のみを見て再探索の有無を判断する場合に比して、実際の探索結果たる移動経路を視覚的に確認した後に次の探索処理に移行することができ、必要な移動経路の探索をより効率的に実行することができる。
【0064】
また、出発地点の緯度/経路を示す情報と目的地点の緯度/経路を示す情報とを探索情報に最低限含ませることとすれば、移動経路の再探索のために必要最小限の情報に絞ることで、地図画像ファイル100としての情報量を必要最小限のものとすることができる。
【0065】
更に、経由地点がある場合は、探索情報として当該経由地点の緯度/経度を示す情報が更に含まれるので、当該探索情報を用いてより詳細に移動経路の再探索を行うことができる。
【0066】
更にまた、探索条件が指定された場合は、探索情報として当該探索条件が更に含まれるので、移動経路の再探索において、同一の探索条件での再探索を行うことができる。
【0067】
また、地図画像において移動経路が簡略経路図形を用いて表現されるので、当該地図画像の表示時において、移動経路の概要を迅速に認識することができる。
【0068】
更に、地図画像ァイル100の画像ファイル形式がExif形式であり更に探索情報がユーザコメント110として付加されるので、高い汎用性をもって地図画像ファイル100を生成することができる。
【0069】
更にまた、端末装置P3においては、地図画像ファイル100として取得した地図画像を表示した後、同時に取得した探索情報を用いて移動経路を再探索することで、探索結果たる移動経路を視覚的に確認した後、当該表示されている移動経路と同一の探索情報を用いて簡便に移動経路の再探索を行うことができる。
【0070】
また、地図画像と共に移動経路に対応する探索情報が表示されるので、当該移動経路の妥当性やその詳細を迅速に認識することができる。
【0071】
更に、地図画像ファイル100内において、地図画像情報としての画像情報114と探索情報としてのユーザコメント110とが別個に形成されていると共に、画像情報114及びプライベート情報107夫々のアドレスを示す画像情報ポインタ103及びプライベート情報ポインタ104を含む管理情報102が、上記画像情報114及びユーザコメント110よりも先に読み出される地図画像ファイル100内の位置に形成されているので、当該各ポインタを用いて夫々画像情報114及びユーザコメント110(探索情報)を抽出することで、端末装置P3において、移動経路を視覚的に確認した後、同一の探索情報を用いて簡便に移動経路の再探索を行うことができる。
【0072】
更にまた、地図画像ファイル100の画像ファイル形式がJEIDA規格のExif形式であり、探索情報がユーザコメント110として地図画像ファイル100内に含まれているので、特別な機能を備えない汎用の端末装置P3を用いる場合でも簡便に移動経路の確認並びに再探索を行うことができる。
【0073】
なお、上述した実施例においては、ユーザコメント110の記述形式としてコードアーギュメント形式を用いたが、これ以外に、単純な緯度/経度のみによる記述形式を採用して探索情報を記述することもできる。この場合、上述した実施例と同じ位置の出発地点、経由地点及び目的地点について記述する場合には、当該ユーザコメント110の内容としては、「R1234,2345;1245,2356;1256,2378;M1」というような文字列のみが記述されることとなる。
【0074】
更に、実施例に係るものの如き移動経路を再探索する場合、少なくとも出発地点の位置及び目的地点の位置さえ特定できれば良いので、実施例に係る緯度/経度を用いたユーザコメント110の記述形式の他に、住所文字列を用いて当該出発地点及び目的地点夫々の位置を記述したり、或いは地図画像における特定の箇所(例えば地図画像の左上角)の緯度経度を確定した上で当該特定の箇所からの相対(x、y)位置情報を用いて出発地点及び目的地点夫々の位置を記述してもよい。
【0075】
また、上述した実施形態及び実施例においては、Exif形式に則って地図画像ファイル100を生成したが、この場合において、地図画像ファイル100の画像情報114の部分自体に探索情報を埋め込む(具体的には、当該地図画像としての画面の上下のラインや、地図画像において移動経路の表示に無関係な隅の部分、更には電子透かし等を用いて埋め込む)こととしてもよい。この場合には、仮にユーザコメント110が何らかの原因で地図画像ファイル100の送受信途中で破壊されたとしても、画像情報114が損壊されなければ、元の探索情報を抽出することができる。
【0076】
更に、Exif形式を用いる以外に、一般の画像ファイルにおけるいわゆる「ファイルプロパティ」におけるコメント欄に、実施形態及び実施例に係る経路情報を記述することとしても良い。
【0077】
更にまた、探索情報として、異なる複数種類の地図描画ソフトウエアを用いて処理可能なデータ形式のデータも他に生成して、同時に地図画像ファイル100内に記述するように構成することも可能である。
【0078】
また、実施例における端末装置P3における経路の再探索により複数の移動経路の候補が探索された場合には、端末装置P1から取得した地図画像ファイル100に記録されている移動経路の形状(図5符号122参照)と、端末装置P3において再探索された複数の移動経路夫々との画像マッチング処理を実施し、一致度が最も高い移動経路を、端末装置P3における再探索結果として採用するように構成することが好適である。
【0079】
更に、上述した実施形態及び実施例においては、パーソナルコンピュータ等からなる端末装置PがネットワークNTを介して接続されてなるネットワークシステムSに対して本願を適用した場合について説明したが、これ以外に、携帯型の情報端末や携帯型無線電話機(携帯電話)等がネットワークNTを介して接続されてなるネットワークシステムに対して本願を適用することもできる。
【0080】
更にまた、上述した実施形態及び実施例においては、ある端末装置P1において生成された地図画像ファイル100を他の端末装置P3に送信し当該端末装置P3において再利用する場合について説明したが、これ以外に、例えば、端末装置P1において生成された地図画像ファイル100をネットワークNTに接続された図示しないサーバに蓄積しておき、これを元の端末装置P1又は他の端末装置Pが取得して再利用する構成とすることも可能である。
【0081】
また、図3に示す各フローチャートに夫々対応するプログラムを、フレキシブルディスク又はハードディスク等の情報記録媒体に記録しておき、又はインターネット等を介して取得して記録しておき、これらを汎用のコンピュータで読み出して実行することにより、当該コンピュータを実施形態及び実施例に係る端末装置P1又はP3内の処理部13として夫々活用することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0082】
【図1】実施形態のネットワークシステムの概要構成を示すブロック図である。
【図2】実施例に係る端末装置の細部構成形を示すブロック図である。
【図3】実施例に係る端末装置における動作を示すフローチャートである。
【図4】実施例に係る地図画像ファイルのデータ構造を例示する図である。
【図5】実施例に係る地図画像の表示例を示す図である。
【符号の説明】
【0083】
S ネットワークシステム
P1、P2、P3、P4、Pn 端末装置
NT ネットワーク
10 インターフェース部
11 メモリ
12 HDD部
13 処理部
14 操作部
15 ディスプレイ
100 地図画像ファイル
101 ヘッダ情報
102 管理情報
107 プライベート情報
111 GPS情報
114 画像情報
103 画像情報ポインタ
104 プライベート情報ポインタ
105 GPS情報ポインタ
106 他情報
108、112 ヴァージョン情報
109 ユーザコメントポインタ
110 ユーザコメント
113 GPSデータ
120 タイトル欄
122 移動経路
121 地図画像表示欄
123 出発地点表示欄
124 経由地点表示欄
125 目的地点表示欄
126 選択チェック欄
127 サイズ表示欄
128 テイスト表示欄
129 作成ボタン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
移動経路を探索する経路探索手段と、
前記探索された移動経路を識別可能に含む地図画像に相当する地図画像情報を生成する画像生成手段と、
前記移動経路の探索に用いられた探索情報を前記地図画像情報に追加し、探索情報追加地図画像情報を生成する情報生成手段と、
を備えることを特徴とする情報生成装置。
【請求項2】
請求項1に記載の情報生成装置において、
前記情報生成手段は、汎用に規格化されている画像情報形式において画像情報に付加される付加情報用として定義付けられている付加情報形式に則って前記探索情報を前記地図画像情報に付加し、前記画像情報形式に準拠した前記探索情報追加地図画像情報を生成することを特徴とする情報生成装置。
【請求項3】
請求項1に記載の情報生成装置において、
前記情報生成手段は、前記地図画像に対応する地図の実際の表示において当該地図表示に影響しない当該地図画像の部分に相当する前記地図画像情報の部分の少なくとも一部に前記探索情報を重畳することにより前記探索情報追加地図画像情報を生成することを特徴とする情報生成装置。
【請求項4】
請求項1から3のいずれか一項に記載の情報生成装置において、
前記探索情報には、
前記移動経路における出発地点を示す出発地点情報と、
前記移動経路における目的地点を示す目的地点情報と、
が含まれていることを特徴とする情報生成装置。
【請求項5】
請求項4に記載の情報生成装置において、
前記移動経路が経由地点を含んでいるとき、前記探索情報には、前記経由地点を示す経由地点情報が更に含まれていることを特徴とする情報生成装置。
【請求項6】
請求項1から5のいずれか一項に記載の情報生成装置において、
前記探索情報には、前記移動経路の探索に用いられた探索条件を示す条件情報が更に含まれていることを特徴とする情報生成装置。
【請求項7】
請求項1から6のいずれか一項に記載の情報生成装置において、
前記画像生成手段は、前記移動経路を簡略化した簡略経路図形を用いて当該移動経路を前記地図画像内に含ませて前記地図画像情報を生成することを特徴とする情報生成装置。
【請求項8】
請求項2又は4から7のいずれか一項に記載の情報生成装置において、
前記画像情報形式は、JEIDA(Japanese Electronic Industry Development Association:日本電子工業振興協会)規格のExif(Exchangeable Image File Format)形式であり、
前記付加情報形式は当該Exif形式におけるユーザコメント形式であることを特徴とする情報生成装置。
【請求項9】
請求項1から8のいずれか一項に記載の情報生成装置により生成された前記探索情報追加地図画像情報を取得する取得手段と、
前記取得した探索情報追加地図画像情報から前記地図画像情報を抽出する画像情報抽出手段と、
前記取得した探索情報追加地図画像情報から前記探索情報を抽出する探索情報抽出手段と、
前記抽出された地図画像情報に相当する前記地図画像を表示手段に表示する表示制御手段と、
前記表示手段と、
前記地図画像の表示後において前記移動経路の再探索を行うとき、前記抽出された探索情報を用いて当該再探索を行う再探索手段と、
を備えることを特徴とする情報表示装置。
【請求項10】
請求項9に記載の情報表示装置において、
前記表示制御手段は、前記探索情報を前記地図画像と共に前記表示手段に表示させることを特徴とする情報表示装置。
【請求項11】
請求項1から8のいずれか一項に記載の情報生成装置により生成され、且つ請求項9又は10に記載の情報表示装置により前記地図画像が表示される前記探索情報追加地図画像情報のデータ構造であって、
前記地図画像情報が担持される地図画像情報担持部と、
前記探索情報が担持され且つ前記地図画像情報担持部とは別個に形成された探索情報担持部と、
前記画像情報抽出手段による前記地図画像情報の抽出に用いられる画像情報アドレス情報であって前記データ構造における前記地図画像情報担持部の位置を示す地図画像情報アドレス情報と、前記探索情報抽出手段による前記探索情報の抽出に用いられる探索情報アドレス情報であって前記データ構造における前記探索情報担持部の位置を示す探索情報アドレス情報と、が夫々担持されるアドレス情報担持部と、
を備え、
前記アドレス情報担持部は、前記地図画像情報担持部及び前記探索情報担持部よりも先に前記画像表示装置により読み出される前記データ構造内の位置に形成されていることを特徴とするデータ構造。
【請求項12】
請求項11に記載のデータ構造において、
前記探索情報追加地図画像情報がJEIDA規格のExif形式に則った画像情報であり、
前記探索情報担持部が前記Exif形式におけるユーザコメント記述部に相当することを特徴とするデータ構造。
【請求項13】
コンピュータを、請求項1から8のいずれか一項に記載の情報生成装置として機能させることを特徴とする情報生成用プログラム。
【請求項14】
コンピュータを、請求項9又は10に記載の情報表示装置における前記取得手段、前記画像情報抽出手段、前記探索情報抽出手段、前記表示制御手段、及び前記再探索手段、として機能させることを特徴とする情報表示用プログラム。
【請求項15】
移動経路を探索する経路探索工程と、
前記探索された移動経路を識別可能に含む地図画像に相当する地図画像情報を生成する画像生成工程と、
前記移動経路の探索に用いられた探索情報を前記地図画像情報に追加し、探索情報追加地図画像情報を生成する情報生成工程と、
を含むことを特徴とする情報生成方法。
【請求項16】
請求項15に記載の情報生成方法を用いて生成された前記探索情報追加地図画像情報を取得する取得工程と、
前記取得した探索情報追加地図画像情報から前記地図画像情報を抽出する画像情報抽出工程と、
前記取得した探索情報追加地図画像情報から前記探索情報を抽出する探索情報抽出工程と、
前記抽出された地図画像情報に相当する前記地図画像を表示手段に表示する表示制御工程と、
前記地図画像の表示後において前記移動経路の再探索を行うとき、前記抽出された探索情報を用いて当該再探索を行う再探索工程と、
を含むことを特徴とする情報表示方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2009−58226(P2009−58226A)
【公開日】平成21年3月19日(2009.3.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−223116(P2007−223116)
【出願日】平成19年8月29日(2007.8.29)
【出願人】(000005016)パイオニア株式会社 (3,620)
【出願人】(595105515)インクリメント・ピー株式会社 (197)
【Fターム(参考)】