説明

情報表示装置、情報表示システム、情報表示サーバ、情報表示端末、及び、情報表示方法

【課題】 利用者の嗜好に適合した情報を表示する。
【解決手段】 本発明の情報表示装置は、周辺情報を保持する周辺情報保持部と、選択指示を受けて選択された周辺情報に関する情報を登録情報として保持する登録情報保持部と、登録情報に基づき利用者の嗜好に応じた周辺情報の選択情報を設定する嗜好分析部と、画像情報を取り込む撮影部と、撮影部の略位置を示す位置情報を取得する位置情報取得部と、略位置の所定の範囲に入る周辺情報を検索し検索後の周辺情報を選択情報に基づき整列する検索部と、検索部によって整列された選択情報のうち整列順の上位の周辺情報と前記画像情報とを重ねて又は合成して表示する情報表示部とを備えることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、位置情報を基に画像に情報を付加する情報システムに関し、特に、付加する情報を選択する情報表示装置、情報表示システム、情報表示サーバ、情報表示端末、情報表示方法、及び、情報表示プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ナビゲーション(navigation)装置又は携帯端末は、GPS(Global Positioning System:全地球測位システム)を使用して地図情報及び地図上の位置情報を表示する。さらに、登録された目的地又はランドマーク(Landmark)となる建物の位置を所定の図形として地図情報に表示する(例えば、特許文献1、2を参照)。
【0003】
また、ナビゲーション装置は、位置情報を基にその位置にある建物又はいくつかの建物からなる施設、さらにそれらの中に設けられた店、部屋、又は、広間といった対象物に関連する情報を表示する(例えば、特許文献3を参照)。
【0004】
また、利用者の利便性を向上するために、携帯端末が、GPSを用いた位置情報を基に、利用者に鳴動又は音声アラームを用いた通知する(例えば、特許文献4を参照)。
【0005】
さらに、携帯端末に搭載された撮影装置(例えばカメラ)で撮影した画像に、情報を付加して表示する拡張現実(Augmented Reality、以下ARと言う場合もある)を提供するシステムも使用されるようになってきている。ARでは、位置情報に加え、方向検出手段を用いて求めた方向情報も利用されている。ARにおいても、利用者が、建物又は施設の情報を追加する(例えば、特許文献5を参照)。
【0006】
このような建物又は施設に関する情報、さらには所定の場所及びその周辺に関する情報は、複数の情報を含んでいる。そのため、撮影装置の撮影条件、又は、利用者がネットワーク・コミュニティに登録している嗜好の情報を基に、表示装置に表示する情報が選択される(例えば、特許文献6を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2002−139327
【特許文献2】特開2003−021521
【特許文献3】特開2007−271366
【特許文献4】特開2009−177607
【特許文献5】特開2008−071298
【特許文献6】特開2009−017540
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ネットワーク・コミュニティは、所定のテーマについて利用者間で情報を共有する仕組みである。通常、コミュニティのテーマは、利用者の嗜好の一部と一致しているが、利用者の嗜好と全てが一致しているわけではない。
【0009】
例えば、鎧を嗜好している利用者が、戦国武将のコミュニティに参加していた場合、コミュニティのテーマでの選択は、生家、博物館、合戦場、又は、所縁の地のようないろいろな場所の情報が選択されるが、使用者にとって鎧を備えた施設以外の情報は、不要である。
【0010】
さらに、利用者が情報を利用する必要が発生した対象物、又は、利用者が訪れた場所にある対象物が、コミュニティのテーマに沿っているとは限らない。
【0011】
このように、特許文献6に記載の発明のようにコミュニティに登録されている嗜好情報を基に行われる情報の選択は、利用者が必要としている情報の関して最適な選択とはならないという問題点があった。
【0012】
また、利用者が登録した情報は、他の特定の者にとっても有効度が高い情報の場合も有る。例えば、利用者が、自分が行ったレストランに関する情報を、特定の友人に優先して通知したい場合である。しかし、特許文献5に記載の情報表示システムは、情報を共有することはできるが、その共有は、他の情報と同じ扱いとなる。そのため、特許文献5に記載の情報表示システムは、特定の利用者を指定して優先的に情報を表示することができないという問題点があった。
【0013】
また、特許文献4に記載のアラームは、予め起きる駅など鳴動場所を指定するものであり、利用者が登録した周辺情報に関連して鳴動することができないという問題点があった。
【0014】
本発明の目的は、上記問題点を解決し、利用者に有効な対象物に関する情報を表示する情報表示装置、情報表示システム、情報表示サーバ、情報表示端末、情報表示方法、及び、情報表示プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明の情報表示装置は、対象物の情報を含む周辺情報を保持する周辺情報保持部と、前記周辺情報の選択指示を受けて選択された前記周辺情報に関する情報を登録情報として保持する登録情報保持部と、前記登録情報に基づき、利用者の嗜好に応じた前記周辺情報の選択情報を設定する嗜好分析部と、画像情報を取り込む撮影部と、前記撮影部の略位置を示す位置情報を取得する位置情報取得部と、前記略位置の所定の範囲に入る前記周辺情報を検索し、前記検索後の前記周辺情報を前記選択情報に基づき整列する検索部と、前記検索部によって整列された選択情報のうち整列順の上位の周辺情報と前記画像情報とを重ねて又は合成して表示する情報表示部とを備えることを特徴とする。
【0016】
本発明の別の情報表示装置は、対象物の情報を含む周辺情報を保持する周辺情報保持部と、前記周辺情報の選択指示を受けて選択された前記周辺情報に関する情報を登録情報として保持する登録情報保持部と、画像情報を取り込む撮影部と、前記撮影部の略位置を示す位置情報を取得する位置情報取得部と、前記略位置の所定の範囲に入る前記周辺情報を検索し、前記検索結果の周辺装置に前記登録情報に登録されている周辺情報を検索する検索部と、前記検索部の検索の結果、前記登録情報に登録されている周辺情報が有った場合に通知を行う通知部を備えることを特徴とする。
【0017】
本発明の情報表示サーバは、対象物の情報を含む周辺情報を保持する周辺情報保持部と、前記周辺情報の選択指示を受けて選択された前記周辺情報に関する情報を登録情報として保持する登録情報保持部と、前記登録情報に基づき、利用者の嗜好に応じた前記周辺情報の選択情報を設定する嗜好分析部と、位置情報を取得する位置情報取得部と、
前記位置情報の所定の範囲に入る前記周辺情報を検索し、前記検索後の前記周辺情報を前記選択情報に基づき整列する検索部とを備えることを特徴とする。
【0018】
本発明の情報表示端末は、画像情報を取り込む撮影部と、前記撮影部の略位置を示す位置情報を取得する位置情報取得部と、前記撮影部の略位置を示す位置情報を送信し、前記略位置の所定の範囲に入る整列された周辺情報を取得し、前記整列された周辺情報のうちの整列順の上位の周辺情報と前記画像情報とを重ねて又は合成して表示する情報表示部とを備えることを特徴とする。
【0019】
本発明の情報表示方法は、対象物の情報を含む周辺情報を保持し、前記周辺情報の選択指示を受けて選択された前記周辺情報に関する情報を登録情報として保持し、前記登録情報に基づき、利用者の嗜好に応じた前記周辺情報の選択情報を設定し、画像情報を取り込み、前記画像情報の取り込みの略位置を示す位置情報を取得し、前記略位置の所定の範囲に入る前記周辺情報を検索し、前記検索後の前記周辺情報を前記選択情報に基づき整列し、前記整列された選択情報のうち整列順の上位の周辺情報と前記画像情報とを重ねて又は合成して表示することを特徴とする。
【0020】
本発明の別の情報表示方法は、対象物の情報を含む周辺情報を保持し、前記周辺情報の選択指示を受けて選択された前記周辺情報に関する情報を登録情報として保持し、画像情報を取り込み、画像情報の取り込みの略位置を示す位置情報を取得し、前記略位置の所定の範囲に入る前記周辺情報を検索し、前記検索結果の周辺装置から前記登録情報に登録されている周辺情報を検索し、検索の結果、前記登録情報に登録されている周辺情報が有った場合に通知を行うことを特徴とする。
【0021】
本発明の情報表示プログラムは、対象物の情報を含む周辺情報を保持する処理と、前記周辺情報の選択指示を受けて選択された前記周辺情報に関する情報を登録情報として保持する処理と、前記登録情報に基づき、利用者の嗜好に応じた前記周辺情報の選択情報を設定する処理と、画像情報を取り込む処理と、前記画像情報の取り込みの略位置を示す位置情報を取得する処理と、前記略位置の所定の範囲に入る前記周辺情報を検索する処理と、前記検索後の前記周辺情報を前記選択情報に基づき整列する処理と、前記整列された周辺情報のうち整列順の上位の周辺情報と前記画像情報とを重ねて又は合成して表示する処理とをコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0022】
本発明の別の情報表示プログラムは、対象物の情報を含む周辺情報を保持する処理と、前記周辺情報の選択指示を受けて選択された前記周辺情報に関する情報を登録情報として保持する処理と、画像情報を取り込む処理と、画像情報の取り込みの略位置を示す位置情報を取得する処理と、前記略位置の所定の範囲に入る前記周辺情報を検索し、前記検索結果の周辺装置から前記登録情報に登録されている周辺情報を検索する処理と、検索の結果、前記登録情報に登録されている周辺情報が有った場合に通知を行う処理をコンピュータに実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0023】
本発明によれば、利用者が必要としている対象物に関する情報を、利用者にとって有効な順序で表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明における第1の実施の形態に係る情報表示システムの構成の一例を示すブロック図である。
【図2】第1の実施の形態に係るサーバの構成の一例を示すブロック図である。
【図3】第1の実施の形態に係る認証情報の一例を示す図である。
【図4】第1の実施の形態に係る周辺情報の一例を示す図である。
【図5】第1の実施の形態に係る登録情報の一例を示す図である。
【図6】第1の実施の形態に係る端末装置の構成の一例を示すブロック図である。
【図7】第1の実施の形態に係る認証動作の一例を示すシーケンス図である。
【図8】第1の実施の形態に係るマーキングの登録動作の一例を示すシーケンス図である。
【図9】第1の実施の形態に係るレジストの登録動作の一例を示すシーケンス図である。
【図10】第1の実施の形態に係るグループの登録動作の一例を示すシーケンス図である。
【図11】第1の実施の形態に係るグループの登録動作の一例を示すフローチャート図である。
【図12】第1の実施の形態に係る登録情報の順番の設定動作の一例を示すシーケンス図である。
【図13】第1の実施の形態に係る情報の表示動作の一例を示すシーケンス図である。
【図14】第1の実施の形態に係る情報の表示動作の別の例を示すシーケンス図である。
【図15】第1の実施の形態に係るサーバの構成の別の例を示すブロック図である。
【図16】第1の実施の形態に係る端末装置の構成の別の例を示すブロック図である。
【図17】第1の実施の形態に係る情報表示装置の構成の一例を示すブロック図である。
【図18】第1の実施の形態に係る情報表示装置の別の構成の一例を示すブロック図である。
【図19】第3の実施の形態に係るサーバの構成の一例を示すブロック図である。
【図20】第3の実施の形態に係る端末装置の構成の一例を示すブロック図である。
【図21】第3の実施の形態に係る表示動作の一例を示すシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0026】
まず、本実施の形態の説明における用語について整理を行う。
【0027】
「対象物」とは、所定の場所又は物のことである。「対象物」は、例えば、場所の名称又は住所で指定される土地そのもの、川や池といった自然物、土地に建っているビルのような建物や建造物、建物や広場を含んだ公園又は高速道路のような人工の施設を含んでいる。さらに、「対象物」は、建物又は施設の一部、例えば、部屋、広間、フロア、又は、所定の範囲を占有する店や事務所も含むものとする。
【0028】
「周辺情報」とは、上記対象物に関する情報であり、例えば地図情報における対象物の位置の情報、地図上に表示する記号、写真の情報、又は、対象物を説明する情報を含んでいる。なお、本実施の形態に係る情報表示システムは、「周辺情報」を初期の状態から保持しているとして説明を行う。
【0029】
「登録情報」とは、利用者又は情報表示システムが選択した「周辺情報」に関する情報、及び、利用者が情報表示システムに登録した情報を含む情報である。なお、本実施の形態に係る情報表示システムの説明における「登録情報」は、「周辺情報」と「利用者」とを関連付ける情報として説明を行うが、「登録情報」は、これに限られるわけではない。例えば、「登録情報」は、「周辺情報」とは別のデータとして保持せず、「周辺情報」が「登録情報」も含むようにしても良い。反対に、「登録情報」が、関連する「周辺情報」を複製して含むようにしても良い。
【0030】
また、本実施の形態に係る情報表示システムの説明では、「登録情報」は、次の4種類を含むものとしている。
【0031】
(1)「レコメンド(recommend)」は、情報表示システムが利用者のために登録する情報である。
【0032】
(2)「マーキング(marking)」は、利用者が周辺情報から選択した情報である。
【0033】
(3)「レジスト(register)」は、情報表示システムを利用する利用者が情報表示システムに登録する情報である。
【0034】
(4)「グループ(group)」は、利用者が他の利用者に共有として登録する情報である。
【0035】
「付加情報」とは、撮影部が撮影した画像情報と重ねて又は合成して表示するために、上記の「対象物」に関する「周辺情報」又は「登録情報」から選択した情報である。
【0036】
「サーバ(Server)」とは、処理装置(例えば、CPU(Central Processing Unit))と、記憶装置(ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disc Drive))とを含んだコンピュータ装置である。サーバが保持している情報は、記憶装置に保存され、適宜、処理装置から情報の読み出し及び書き込みが行われる。
【0037】
「端末装置」も、「サーバ」と同様にコンピュータ装置である。ただし、「端末装置」は、「サーバ」とは異なるハードウェア(Hardware)で構成してもよい。
(第1の実施の形態)
図1は、第1の実施の形態に係る情報表示システム1の構成の一例を示すブロック図である。
【0038】
第1の実施の形態に係る情報表示システム1は、情報の保持、更新、追加、及び、検索を行うサーバ10と、情報の表示を行う端末装置20と、サーバ10と端末装置20との接続の中継を行うネットワーク30と、基地局40とを含む。
【0039】
サーバ10は、後ほど詳細に説明を行うが、端末装置20から所定の情報(例えば、位置情報)を受け取り、所定の処理を行い、端末装置20に情報(例えば、地図情報又は周辺情報)を送り返す。
【0040】
端末装置20は、後ほど詳細に説明を行うが、所定の情報(例えば、位置情報)を取得しサーバ10に送信し、サーバ10から所定の情報(例えば、地図情報又は周辺情報)を受け取る。さらに、端末装置20は、受け取った情報の表示を行う。
【0041】
ネットワーク30は、サーバ10と基地局40との接続を行う。ネットワーク30が行うサーバ10と基地局40とを接続する処理は、例えば、インターネット又はLAN(Local Area Network)といった、一般的なネットワークの処理でよく、詳細な説明は省略する。
【0042】
基地局40は、端末装置20とネットワーク30とを中継する無線基地局である。基地局40が端末装置20とネットワーク30とを接続する処理は、例えば、携帯電話の基地局又は無線LANのアクセスポイントといった一般的な基地局で行う中継処理であればよく、詳細な説明は省略する。なお、本実施の形態に係る端末装置20は、無線を使用してネットワーク30と接続するため、基地局40を使用しているが、本実施の形態に係る端末装置20の接続は、無線通信に限られるわけではない。例えば、端末装置20は、無線通信を備えず、USB(Universal Serial Bus)又は通常の有線のLANのポート(port)を備え、図示しない無線中継装置と接続して、基地局40と接続してもよい。さらに、端末装置20は、有線のLANのポートを備え、ネットワーク30に直接接続しても良い。
【0043】
次に、第1の実施の形態に係るサーバ10の構成について図面を参照して説明を行う。
【0044】
図2は、第1の実施の形態に係るサーバ10の構成の一例を示すブロック図である。
【0045】
サーバ10は、制御部100と、認証部101と、検索部102と、表示処理部103と、情報登録部104と、嗜好分析部105と、書き込み処理部106とを含む。さらに、サーバ10は、端末装置20(又は端末装置20の利用者)の認証に関する情報(以下、認証情報と言う)を保持している認証情報保持部120と、所定の対象物の情報である周辺情報を保持している周辺情報保持部121と、利用者の指示を元に端末装置20が登録の依頼を行った登録情報を保持している登録情報保持部122とを含む。なお、登録情報保持部122は、後ほど説明を行う嗜好分析結果に基づいた登録情報も保持する。また、サーバ10は、端末装置20との接続を行う端末接続部130と、図示しない他の装置又はネットワークと接続を行う外部接続部131とを含む。
【0046】
制御部100は、例えば、CPU(Central Processing Unit)のような処理装置及びメモリのような記憶装置を含み、サーバ10の各部の動作の制御を行う。
【0047】
認証部101は、認証情報を基に、サーバ10に接続要求してきた端末装置20(又は、端末装置20の利用者)の認証を行う。
【0048】
検索部102は、周辺情報及び登録情報から指定された条件に合致する情報を検索する。
【0049】
表示処理部103は、端末装置20で表示する情報の処理を行う。
【0050】
情報登録部104は、周辺情報と登録情報とに保持されている情報の登録、更新、削除を行う。なお、情報登録部104は、図示しないシステムの管理装置から指示を受けて、周辺情報、又は、認証情報の登録、更新、削除を行っても良い。
【0051】
嗜好分析部105は、登録情報の一部又は全部に基づき利用者の嗜好に関する情報(以下、嗜好情報と言う)を算出する。
【0052】
書き込み処理部106は、端末装置20の利用者の指示に基づき、端末装置20から受け取った情報を周辺情報又は登録情報に登録する。
【0053】
認証情報保持部120は、端末装置20(又は端末装置20の利用者)の認証に使用する認証情報を保持している。サーバ10は、端末装置20から何かの処理の要求を受けた場合、要求をした端末装置20に応答してよいかどうかを、サーバ10の認証部101が、認証を行う。認証情報保持部120は、この認証部101の認証処理に使用する認証情報を保持している。
【0054】
認証情報について図面を参照して、さらに説明を行う。
【0055】
図3は、認証情報の一例を示す図である。
【0056】
図3に示す認証情報は、利用者を識別するために一意に設定された識別子(ID:identifier)である「利用者ID」と、認証に使用する「パスワード」と、利用者に関連する情報(図3では、「姓名」と「住所」)を含んでいる。認証部101は、端末装置20から、利用者IDとパスワードを受け取り、認証情報保持部120が保持している認証情報の利用者IDとパスワードを比較し、端末装置20の認証を行う。
【0057】
なお、サーバ10における端末装置20の認証処理は、既に説明を行った利用者IDとパスワードとを用いた認証に限らず、他の認証処理を使用してもよく、例えば、サーバ10は、利用者の認証として、RADIUS(Remote Authentication Dial In User Service)のように図示しない外部の認証サーバを使用してもよい。
【0058】
また、本実施の形態に係る認証情報は、情報表示システム1の管理者又は図示しない外部の装置から、予めサーバ10に登録されているとし、認証情報の登録の処理の詳細な説明を省略する。
【0059】
図2の戻り、サーバ10の説明を続ける。
【0060】
周辺情報保持部121は、所定の位置の対象物に関連する情報である周辺情報を保持している。本実施の形態に係る周辺情報は、後ほど説明を行う「レジスト」で登録される周辺情報を除き、認証情報と同様に、予めサーバ10に保存されているとし、「レジスト」を除いた周辺情報の登録処理の詳細な説明は省略する。表示処理部103は、この周辺情報を使用して、端末装置20で表示する表示用の周辺情報の作成を行う。
【0061】
周辺情報について図面を参照して、さらに説明を行う。
【0062】
図4は、周辺情報の一例を示す図である。
【0063】
図4に示す周辺情報の一例は、対象物に関する情報として、「対象物ID」と、「名称」と、「カテゴリ(Category:種類)」と、「緯度」と「経度」と、「概要」と、「関連情報」と、「関連キーワード(key word)」とを含む。
【0064】
「対象物ID」は、対象物を識別するために、一意に設定された識別子である。「名称」は、対象物の名称である。図4では示していないが、「名称」は、正式名称と通称とを含んでいても良い。「カテゴリ」は、対象物を分類する場合の種別である。カテゴリは、複数階層の階層構造を備えていてもよい。「緯度」と「経度」とは、対象物が存在する緯度と経度とを示している。なお、本実施の形態に説明において、緯度と経度とは、1つの値として示しているが、対象物が占める範囲を示すために幅を持った値としてもよい。「概要」は、対象物に関する情報である。本実施の形態に係る表示処理部103は、「概要」を基に、端末装置20で表示する対象物の情報の作成を行う。「関連情報」は、概要に追加又は関連する情報を保持している。この関連情報は、例えば、対象物のインターネット上のアドレスに相当するURL(Uniform Resource Locator)である。また、本実施の形態に係る表示処理部103は、「関連情報」を表示する情報に含めても良い。「関連キーワード」は、検索部102が検索を行うときに使用するキーワードを保持している。
【0065】
一例として図4の1行目の情報を参照して説明すると、次のようになる。
【0066】
1行目の情報は、対象物IDが「000001」、名称が「××寺」、カテゴリが「寺」、緯度と経度とが「N34.******、E135.******」、概要が「西暦7xx年に創立された寺院です。〜」、追加情報は「http://www.xxx.xxx.jp/」、キーワードが「寺、奈良県奈良市〜、〒xxx」となる。つまり1行目の情報は、カテゴリが「寺」である「××寺」は、「N34.******、E135.******」に建っており、概要が「西暦7xx年に創立された寺院です。〜」であり、URLが「http://www.xxx.xxx.jp/」となっている。また、「××寺」は、対象物IDが「000001」で、キーワードとして「寺」と「奈良県奈良市〜」と「〒xxx」とを保持していることとなる。
【0067】
図2の戻り、サーバ10の説明を続ける。
【0068】
登録情報保持部122は、登録情報を保持している。表示処理部103は、登録情報も使用して端末装置20に表示する情報の作成を行う。
【0069】
登録情報について図面を参照して、さらに説明を行う。
【0070】
図5は、登録情報の一例を示す図である。
【0071】
図5に示す登録情報は、利用者毎に整理して保存した場合の一例を示している。ただし、登録情報は、これに限られるわけではない。例えば、登録情報は、利用者毎に別ファイルとして保存してもよく、リレーショナルデータベースのように、情報をまとめて保存し、利用者毎に情報を抽出するようにしてもよい。
【0072】
図5に示す第1の実施の形態に係る登録情報の一例は、「利用者ID」と、「対象物ID」と、「登録分類」と、「登録者」と、「順番」とを含んで構成されている。
【0073】
「利用者ID」は、登録情報が登録されている利用者のIDを示し、図3に示す認証情報の利用者IDと同じID情報である。「対象物ID」は、登録情報の対象となる対象物を示すIDであり、図4に示す周辺情報の対象物IDと同じID情報である。この利用者IDと対象物IDとに基づき、利用者と周辺情報の対象物とが、関連付けされることとなる。
【0074】
「登録分類」は、登録情報の区別を示すものである。本実施の形態に係る登録分類は、既に説明したとおり4種類、つまり、「レコメンド(recommend)」、「マーキング(marking)」、「レジスト(register)」、及び「グループ(group)」を含んでいる。
【0075】
「登録者」は、その登録情報を登録者した者を示す。「システム」は、サーバ10又は情報表示システム1に含まれる図示しない他の装置が登録した情報であることを示す。「利用者」は、いずれかの利用者が登録した情報であることを示している。なお、「利用者」の後のIDは、登録情報を登録した利用者を示す利用者IDである。
【0076】
「順番」は、後ほど詳細に説明を行うように、利用者毎の登録情報の嗜好分析の結果に基づき設定される情報である。図5に示す本実施の形態に係る登録情報は、数値が小さい順番ほど嗜好性が高いことを示している。例えば、利用者IDの00000001の利用者は、順番が1である3行目、順番が2である5行目、順番が3である4行目の順に嗜好分析に基づく順番が設定されている。なお、1行目及び2行目の登録情報は、順番が設定されていない登録情報となる。
【0077】
図5に示す情報を参照して、登録情報について、さらに説明を行う。
【0078】
例えば、4行目の情報は、利用者IDが「00000001」の利用者のための登録情報であることを示している。対象物は、対象物IDが「000100」であり、分類は「グループ」となっているため、他の利用者が共有として登録した情報である。さらに、登録者のID(00000003)が、情報を登録した利用者のIDを示している。また、この情報の順番は、「3」となっているため、利用者IDが「00000001」の利用者の3番目に嗜好に合致する情報であることを示している。
【0079】
なお、図5に示す登録情報は、利用者と周辺情報との関係を示す情報を保持しているが、本実施の形態に係る登録情報は、これに限られるわけではない。登録情報は、関連する周辺情報を全て含んでいても良い。
【0080】
図2の戻り、サーバ10の説明を続ける。
【0081】
なお、図2において認証情報保持部120と周辺情報保持部121と登録情報保持部122とは、別構成として示しているが、これは説明の便宜のためであり、必ずしも別の構成とする必要はない。各情報保持部は、必要に応じてサーバ10の各部と情報のやり取りを行うことができればよく、例えば、サーバ10に設けられたディスク装置上に別ファイルとして保持してもよい。また、各情報保持部は、サーバ10とは別の装置、例えば図示しない外部記憶装置に設けられたデータベースに保持されてもよく、ディスクアレイ装置のように物理的に複数の記憶装置にまたがって保持されてもよい。
【0082】
端末接続部130は、所定のプロトコル(protocol:通信手続)に従って端末装置20との接続処理及び情報のやり取りを行う。なお、端末接続部130の処理は、例えば、一般的なバス又はネットワークのプロトコル処理を行えばよく、接続確保及び情報のやり取りにおけるプロトコル処理の詳細な動作の説明は省略する。
【0083】
外部接続部131は、所定のプロトコルに従って、図示しない他の装置又はネットワークと接続する。なお、外部接続部131の処理も、一般的なネットワークのプロトコル処理を行えばよく、詳細な動作の説明は省略する。
【0084】
次に、端末装置20の構成について図面を参照して説明を行う。
【0085】
図6は、第1の実施の形態に係る端末装置20の構成の一例を示すブロック図である。
【0086】
端末装置20は、制御部201と、位置情報取得部202と、方向情報取得部203と、サーバ接続部204と、撮影部205と、情報表示部206と、入力部207と、無線部208とを含む。
【0087】
制御部201は、例えば、CPU(Central Processing Unit)及びメモリを含んで構成され、端末装置20の各部の制御を行う。また、制御部201は、WEBブラウザ(World Wide Web browser)220といった端末装置20の各種のソフトウェア(software)も実行する。また、制御部201は、情報表示部206で表示する画像情報を合成する処理(合成処理)も行う。この制御部201が行う合成処理は、撮影部205が取り込んだ画像情報とサーバ10から受け取った周辺情報とを重ねて(オーバーレイ:overlay)表示することを含む。制御部201での合成処理を行った画像は、例えばARの実現に利用される。なお、画像の合成処理は、情報表示部206が行っても良い。
【0088】
位置情報取得部202は、端末装置20の位置情報を取得する。位置情報取得部202は、GPS(Global Positioning System:全地球測位システム)のような一般的な位置情報の取得処理を行えばよく、位置情報の取得の詳細な動作の説明は省略する。
【0089】
方向情報取得部203は、端末装置20の方向情報を取得する。方向情報取得部203も、磁気センサで地磁気を検出する電子コンパス(compass)のような一般的な方向情報の取得手段を用いた処理を行えばよく、方向情報の取得の詳細な動作の説明は省略する。
【0090】
サーバ接続部204は、所定のプロトコルに従ってサーバ10と接続し、情報のやり取りを行う。サーバ接続部204は、端末接続部130と同様に、一般的なバス又はネットワークのプロトコルを処理すればよく、サーバ接続部204の詳細な動作の説明は省略する。
【0091】
撮影部205は、画像を撮影する装置(例えばカメラ)を含み、端末装置20の周辺の画像(例えば周囲の風景や建物)の画像情報を撮影し取り込む。
【0092】
情報表示部206は、図示しない表示器を含み、撮影部205が取り込んだ画像情報を表示し、制御部201が合成処理した画像情報とサーバ10から受け取った情報(例えば、地図情報)の表示も行う。また、情報表示部206は、端末装置20の状態を表示してもよく、入力部207の入力結果を表示しても良い。
【0093】
入力部207は、例えば、図示しないテンキー、方向キー、その他のキーを備え、利用者から指示である入力操作を受け付ける。なお、入力部207は、図示しないコネクタを介して、別の装置から入力指示を受け取るようにしてもよい。
【0094】
無線部208は、基地局40との無線接続を行い、サーバ接続部204とネットワーク30を介したサーバ10との接続の仲介を行う。無線部208の動作も、一般的な無線通信のプロトコル処理を行えばよく、詳細な動作の説明は省略する。なお、既に説明したとおり、第1の実施の形態に係る端末装置20は、無線を使用してネットワーク30と接続するために無線部208を備えているが、本実施の形態の端末装置20は、無線接続に限られるわけではない。端末装置20は、無線部208を使用しないで有線でネットワーク30と接続してもよい。
【0095】
次に、第1の実施の形態に係る情報表示システム1の動作について図面を参照して説明を行う。なお、サーバ10の制御部100は、サーバ10の各部の動作を制御しているが、以下の動作の説明において、制御部100の動作の説明を含めると、説明が煩雑となるため、制御部100の動作は説明から省略する。それに合わせ各シーケンス図においても制御部100の表示を、省略している。また、各動作において、端末装置20が利用者からうける指示は、入力部207がキー操作を検出、又は、図示しないコネクタを介して他の装置から受けて制御部201に通知し、その通知を基に制御部201が動作を行うという、一連の動作となっている。そのため、以下の説明では入力部207動作の説明を省略し、制御部201の動作から説明を行う。それに合わせ、入力部207を含めた利用者の入力動作も、シーケンス図において省略している。また、無線部208、基地局40、及び、ネットワーク30も所定の通信のプロトコルを実施するため、シーケンス図において省略した。
【0096】
まず、サーバ10が行う端末装置20の認証動作について説明を行う。ここにおける認証動作とは、サーバ10が、接続を要求してきた端末装置20が接続してよい端末装置20であるかどうかを認証する動作であり、後ほど説明する各動作に先立って行われる動作である。なお、既に説明したとおり、本実施の形態に係るサーバ10は、いろいろな認証を使用することができるが、ここでは、一例として、利用者IDとパスワードとを使用した認証について説明を行う。
【0097】
図7は、第1の実施の形態に係る情報表示システム1の認証動作の一例を示すシーケンス図である。なお、本実施の形態の説明では、説明の便宜のため、端末装置20の制御部201が、予め認証情報を保持しているとするが、これはあくまで説明の便宜のためである。例えば、端末装置20は、認証情報を他の構成、又は、図示しない記憶部に保持してもよい。また、端末装置20は、入力部207から入力した認証情報を直接サーバ10に送信するようにしてもよい。
【0098】
まず、端末装置20の制御部201は、サーバ接続部204を介して、認証のために必要な端末装置20の認証情報、例えば、図3に示す、利用者IDとパスワードとを、サーバ10に送信する。
【0099】
サーバ10の端末接続部130は、端末装置20からの受け取った認証情報(以下、受託認証情報と言う)を認証部101に渡す。
【0100】
受託認証情報を受け取った認証部101は、認証情報保持部120に保持している認証情報(以下、照合認証情報と言う)と受託認証情報とを比較し、受託認証情報の認証を行う。ここで認証部101が行う比較動作は、受託認証情報の利用者IDとパスワードとの組みが、照合認証情報に含まれているかどうかを確認する動作である。
【0101】
照合認証情報に受託認証情報と一致する認証情報が有った場合、認証部101は、端末接続部130に端末装置20が認証できたことを通知する。この通知を受けた端末接続部130は、端末装置20に認証ができたことを通知し、端末装置20との接続を確立する。サーバ接続部204を介してサーバ10から認証ができた通知を受け取った制御部201は、後ほど説明を行う各動作を行う。
【0102】
一方、照合認証情報に受託認証情報と一致する認証情報がなかった場合、認証部101は、端末接続部130に端末装置20が認証できなかったことを通知する。この通知を受けた端末接続部130は、端末装置20に認証ができなかったことを通知し、端末装置20との接続を終了する。
【0103】
サーバ接続部204を介して認証ができなかった通知を受けた制御部201は、所定のエラー処理を行うこととなる。このエラー処理として、例えば、制御部201は、情報表示部206に認証できなかったこと及び利用者ID及びパスワードの再入力することを表示する。
【0104】
このような動作に基づき、情報表示システム1は、端末装置20の認証動作を行う。
【0105】
なお、以下の説明を行う第1の実施の形態に係る情報表示システム1の各動作は、既に説明を行った認証動作を用いて認証を行うが、これらは全て同じ認証動作である。
【0106】
また、本実施の形態に係るサーバ10における認証動作は、必ずしも動作毎に行う必要はない。サーバ10は、例えば、一度認証を行った場合、所定の時間又は接続を停止するまで認証状態が継続し、複数の動作が行えるようにしてもよい。
【0107】
さらに、同じ説明を繰り返すことは、説明を煩雑することにもなる。
【0108】
そのため、以下で説明する各動作の詳細な説明において、認証動作の説明は、省略する。
【0109】
なお、各動作は、上記のとおり端末装置20の認証済みのため、サーバ10は、各動作において端末装置20の利用者の情報(例えば利用者ID)も分かっているとして説明を行う。
【0110】
次に、本実施の形態に係る登録情報を登録する動作について図面を参照して説明を行う。登録情報の登録動作は、登録情報の分類に従い異なるため、分類にそって説明を行う。なお、分類が「レコメンド」の登録情報は、情報表示システム1が、システムの管理者の指示、又は、後ほど説明する嗜好情報を基に、登録情報に登録する情報である。システムの管理者の指示に基づき登録する「レコメンド」は、システム毎に適宜設定されるため、詳細な説明は省略する。また、嗜好情報を基に行われる「レコメンド」の登録の詳細な説明は、嗜好情報の説明のところで合わせて説明を行い、ここでの説明は省略する。
【0111】
まず、分類が「マーキング」の登録情報の登録動作について、図面を参照して説明を行う。なお、マーキングとは、既に説明しているとおり、利用者が、予め登録されている周辺情報から所定の動作に基づき選択した情報である。
【0112】
図8は、「マーキング」の登録動作の一例を示すシーケンス図である。
【0113】
利用者から入力部207を介して所定の位置の地図の閲覧指示を受けた端末装置20の制御部201は、サーバ接続部204を介して、閲覧指示を受けた所定の位置の表示に必要となる地図の情報であるアドレス情報(例えば、対象位置のURL又は区市町村名)を、サーバ10に送信する。なお、端末装置20がアドレス情報を受け取る方法は、いろいろな方法を採用してよい。例えば、端末装置20は、閲覧指示と合わせてアドレス情報の入力を受け取ってもよい。また、端末装置20は、閲覧指示とは別に、利用者に入力要求を出し、それに対する応答として入力部207を介してアドレス情報を受け取ってもよい。なお、本実施の形態の説明では、情報表示システム1が扱う情報の一例として地図情報を使用して説明を行うが、本実施の形態に係る情報表示システム1が取り扱う情報は、地図情報に限られるわけではない。例えば、取り扱う情報は、航空写真でもよく、建物の構造図でも良い。
【0114】
端末装置20からアドレス情報を受け取ったサーバ10の端末接続部130は、アドレス情報を表示処理部103に渡す。アドレス情報を受け取った表示処理部103は、外部接続部131を介して、図示しない外部の地図用のサーバにアドレス情報を送信し、端末装置20で表示するための情報、例えば、地図のHTML(Hyper Text Markup Language)の情報(以下、HTML情報と言う)を受け取る。その後、表示処理部103は、端末接続部130を介して、受け取ったHTML情報を端末装置20に返す。
【0115】
サーバ10からHTML情報を受け取ったサーバ接続部204は、HTML情報を制御部201に渡す。HTML情報を受け取った制御部201は、HTML情報を情報表示部206に渡してHTML情報、つまり、地図情報の表示を行う。
【0116】
なお、制御部201は、ここでの表示及びこれ以降で説明する情報表示部206における情報を表示において、WEBブラウザ220のソフトウェアを使用してもよい。また、制御部201は、図示しない他の表示用のソフトウェア又はソフトウェアの一部のサブルーチンを使用して表示しても良い。さらに、制御部201は、1つではなく、複数のソフトウェアを用いて表示を行っても良い。
【0117】
このような動作に基づき、端末装置20は、利用者から閲覧指示されたアドレス情報に関する地図情報を表示する。
【0118】
地図を表示後、入力部207を介して表示している地図上の所定の位置又は範囲(エリア:area)の指示を受けた制御部201は、サーバ接続部204を介して、所定の位置又はエリアを示す情報(以下、エリア情報と言う)をサーバ10に送信する。
【0119】
エリア情報を受け取ったサーバ10の端末接続部130は、エリア情報を表示処理部103に渡す。エリア情報を受け取った表示処理部103は、受け取ったエリア情報に関連する周辺情報を検索する。そのため、表示処理部103は、エリア情報を検索部102に渡す。エリア情報を受け取った検索部102は、周辺情報保持部121に保持されている周辺情報を検索し、エリア情報に関連する周辺情報、例えば、エリア情報で示される位置又は範囲から所定の距離の範囲に含まれる周辺情報を抽出し、表示処理部103に返す。周辺情報を受け取った表示処理部103は、必要に応じて端末装置20に表示するための処理、例えば表示のための情報の整形を行い、端末接続部130を介して、周辺情報を端末装置20に返却する。
【0120】
サーバ接続部204を介してサーバ10から周辺情報を受け取った制御部201は、周辺情報を情報表示部206に渡し、周辺情報の表示の依頼を行う。情報表示部206は、この周辺情報の表示を、先のHTML情報と重ねて又は合成して表示してもよく、画面を区切って別欄として表示してもよい。また、情報表示部206は、複数の画面に用意し、表示画面を切り替えて表示するようにしてもよい。
【0121】
端末装置20は、このように動作に基づき、指定されたエリアに関連する周辺情報を表示する。
【0122】
エリア情報に関連する周辺情報を表示後、入力部207を介して利用者から表示している周辺情報のいずれかをマーキングとして登録する指示を受けた制御部201は、サーバ接続部204を介して、マーキングとしての登録の指示と登録する周辺情報の対象物の情報(例えば対象物ID)とをサーバ10に送信する。端末装置20から登録の指示と登録する周辺情報の対象物の情報とを受けた端末接続部130は、登録する周辺情報の対象物の情報を情報登録部104に渡す。登録する周辺情報の対象物の情報を受けた情報登録部104は、マーキングとして登録する周辺情報の対象物の情報を登録情報保持部122に登録する。本実施の形態に係る登録するマーキングは、例えば、図5の3行目に示す情報であり、登録を依頼した利用者IDと対象物IDとを含んだ情報である。登録後、情報登録部104は、端末接続部130を介して、登録が完了したことを、端末装置20に返却する。サーバ接続部204を介してサーバ10から登録の完了を受けた制御部201は、登録の完了を情報表示部206に指示して、登録完了の表示を行う。
【0123】
なお、既に登録済みの登録情報を指定された場合、本実施の形態に係るサーバ10は、登録情報を更新する必要はない。サーバ10は、登録完了を返却すれば良い。ただし、登録情報として、本実施の形態の説明には含まれていない情報、例えば登録日を含む場合、サーバ10は、登録情報を変更又は更新しても良い。
【0124】
このような動作に基づき、端末装置20は、分類がマーキングの登録情報の登録動作を行う。
【0125】
続いて、分類が「レジスト」の登録情報の登録動作について図面を参照して説明を行う。なお、「レジスト」とは、既に説明を行っているとおり、利用者からの指示に従って情報表示システム1に登録する情報である。「レジスト」は、例えば、インターネットの電子掲示板(Bulletin Board System)のように情報を追加する情報である。
【0126】
図9は、「レジスト」の登録動作の一例を示すシーケンス図である。
【0127】
なお、図9において、指定のエリアに関連する情報の表示までの動作は、図8に示すマーキングと同じため、そこまでの動作の詳細な説明は省略し、「レジスト」における書き込み動作から詳細に説明を行う。
【0128】
周辺情報を表示した後、利用者から入力部207を介して情報の書き込みの指示を受け取った制御部201は、サーバ接続部204を介して、指示された書き込みの情報をサーバ10に送信し、書き込みの依頼を行う。
【0129】
なお、本実施の形態に係る「レジスト」は、次に示すような情報である。
【0130】
(1)既に登録済み周辺情報に追加する情報。例えば、登録済みのレストランの新メニューのような情報である。なお、本実施の形態では、周辺情報の「概要」に追加となる。
【0131】
(2)新たに登録する周辺情報。例えば、新たに開店したレストランの情報である。
【0132】
端末装置20は、これらの情報を、一般的なネットワークで使用されるデータ形式に従ってサーバ10に送信すればよく、データの構造の詳細な説明は省略する。
【0133】
なお、本実施の形態に係る書き込みを行う情報は、上記に限られるわけでは無い。「レジスト」は、利用者が登録を希望する他の情報でも良い。
【0134】
端末装置20から書き込み情報を受け取った端末接続部130は、書き込み情報を書き込み処理部106に渡す。
【0135】
本実施の形態に係る書き込み処理部106は、受け取った書き込み情報を周辺情報として登録するために必要な形式、例えば図4に示す情報に変更し、情報登録部104に渡す。例えば、周辺情報の一部を更新する場合、書き込み処理部106は、更新の指示と更新場所と更新情報を情報登録部104に渡す。周辺情報への追加の場合、書き込み処理部106は、追加場所と追加する情報とを情報登録部104に渡す。
【0136】
書き込み情報を受け取った情報登録部104は、受け取った書き込み情報を周辺情報保持部121に登録又は更新を行う。
【0137】
なお、本実施の形態に係るサーバ10の書き込み処理はこれに限られるわけではない。例えば、サーバ10は、書き込み情報を周辺情報として登録は行わず、別の情報として保存しても良い。この場合は、サーバ10は、別情報として保存した書き込み情報と登録情報との関係を示すリンク情報を備えておく。そして、検索部102が、リンク情報を使用して周辺情報と書込み情報の両方を検索するように動作すれば良い。
【0138】
書き込みを行った利用者は、自分の書き込みを利用すると想定できる。そのため、本実施の形態に係る情報登録部104は、書き込みを行った利用者の登録情報保持部122に受け取った書き込み情報の登録を行う。この登録情報は、登録情報の「レジスト」となり、例えば、図5の5行目に示す情報である。
【0139】
ただし、本実施の形態に係るサーバ10は、このような動作に限られるわけではない。情報登録部104は、書き込み情報と登録要求に対して周辺情報を登録するようにしてもよい。そして、登録情報への登録は、既に説明を行った「マーキング」を利用して登録するようにしてもよい。ただし、この場合、登録情報は、「レジスト」を含まないこととなる。
【0140】
情報登録部104が行う登録が終了すると、書き込み処理部106は、端末接続部130を介して端末装置20に書き込みの登録完了を通知する。
【0141】
サーバ接続部204を介して、サーバ10から書き込みの登録完了を受け取った制御部201は、情報表示部206に指示して、書き込み完了の処理、例えば書き込みの完了の表示を行う。
【0142】
このような動作に基づき、端末装置20は、分類が「レジスト」の登録情報の登録動作を行う。
【0143】
続いて、分類が「グループ」の登録情報の登録動作について図面を参照して説明を行う。
【0144】
図10は、「グループ」の登録動作の一例を示すシーケンス図である。
【0145】
なお、図10において、指定したエリアに関連する情報の表示までの動作は、図8に示すマーキングと同じため、そこまでの動作の詳細な説明は省略し、「グループ」の登録動作について詳細に説明を行う。
【0146】
入力部207を介して登録する情報(例えば書き込みの対象物ID)と登録するグループの参加者の情報(例えば利用者ID)との指示を受け付けた制御部201は、サーバ接続部204を介して、サーバ10に登録する情報とグループの参加者の情報とを送付し、「グループ」の登録の依頼を送信する。
【0147】
端末装置20からグループの登録に関係する情報(登録する情報とグループの参加者の情報)を受け取った端末接続部130は、受け取った登録に関係する情報を情報登録部104に渡す。
【0148】
登録に関係する情報を受け取った情報登録部104は、グループの参加者の情報(例えば、利用者ID)を認証部101に渡してグループ参加者の認証を行う。
【0149】
グループの参加者の情報を受け取った認証部101は、認証情報保持部120に保持されている照合のための認証情報を参照して参加者の認証を行い、結果を情報登録部104に戻す。
【0150】
全ての参加者が認証できた場合、情報登録部104は、分類をグループとして、登録依頼された情報(例えば周辺情報)を登録依頼された利用者の登録情報に登録する。ここで登録する情報は、例えば図5の4行目に示すような情報である。情報登録部104は、このような情報の登録を、指定されたグループの参加者全員に対して行う。登録が終了すると情報登録部104は、端末接続部130を介して、登録が完了した通知を端末装置20に返す。サーバ接続部204を介して登録完了を受け取った制御部201は、情報表示部206に指示して登録の完了の表示を行う。
【0151】
一方、認証部101において一部又は全ての参加者が認証できなかった場合、情報登録部104は、端末接続部130を介して登録できなかったことを端末装置20に通知する。サーバ接続部204を介して登録できなかった通知を受けた制御部201は、情報表示部206に指示して登録できなかったことの表示を行う。
【0152】
なお、グループの参加者の一部だけ認証ができた場合、情報登録部104は、認証できた参加者の登録情報に登録を行い、認証できなかった参加者について端末装置20に通知を返すようにしてもよい。
【0153】
このような動作に基づき、端末装置20は、分類が「グループ」の登録情報の登録動作を行う。
【0154】
このグループの登録情報の登録動作に基づき、情報表示システム1は、利用者が指定した他の利用者に指定された周辺情報を登録情報として登録することが出来る。
【0155】
なお、ここまでの説明では、グループに登録する参加者を端末装置20からサーバ10に送信しているが、本実施の形態に係る情報表示システム1は、これに限られるわけではない。例えば、予めグループの参加者をサーバ10にグループ名と共に保存しておき、端末装置20は、保存されているグループ名を指定し、サーバ10は、指定されたグループ名に登録されている利用者の登録情報に情報を追加するようにしてもよい。
【0156】
このような登録情報を備えた情報表示システム1が、所定の情報を共有する動作に関して、さらに詳細に説明を行う。
【0157】
図11は、「グループ」の情報を共有する動作の一例を示すフローチャート図である。
【0158】
ここでの説明として、次の示す状況を前提とする。
【0159】
状況:ある利用者(以下、利用者Aと言う)が、レストランで食事をしたところ、とても美味しかったため、友人(以下、利用者Bと言う)の登録情報に追加する。
【0160】
まず、レストランを出たところで利用者Aの指示を受け端末装置20は、地図情報を表示する(ステップ1000)。さらに、利用者Aの指示を受けた端末装置20は、レストランが含まれるエリアを指定して周辺情報を表示する(ステップ1001)。
【0161】
周辺情報にレストランが登録されていた場合(ステップ1002でyes)、端末装置20は、入力部207から追加する情報(例えば、味の感想)を受け取る(ステップ1003)。周辺情報にレストランが登録されていない場合(ステップ1002でno)、端末装置20は、入力部207から新たに周辺情報として登録するレストランの情報(位置、レストラン名、味の感想)を受け取る(ステップ1004)。
【0162】
端末装置20は、受け取った情報をレジストとしてサーバ10に送信して登録する(ステップ1005)。サーバ10は、この送信を受け、周辺情報に、受け取った情報の追加又は登録済みの情報の更新を行い、さらに利用者Aの登録情報に登録を行う。
【0163】
端末装置20は、さらに、「グループ」として登録する利用者(ここでは利用者B)の情報を受け取る(ステップ1006)。
【0164】
端末装置20は、先ほどの情報と利用者の情報(ここでは利用者B)とをサーバ10にグループとしての登録を依頼する(ステップ1007)。サーバ10は、グループとして利用者Bの登録情報に追加を行う。
【0165】
このように動作し、本実施の形態に係る情報表示システム1は、指定した他の利用者に情報を登録することが出来る。
【0166】
本実施の形態に係る情報表示システム1は、登録情報の嗜好に沿って、端末装置20に表示する情報を選択することができる。以下、登録情報の嗜好に沿って、表示する周辺情報を選択するための情報を、「選択情報」と称す。
【0167】
例えば、サーバ10の嗜好分析部105が、カテゴリ毎の登録情報の数を求め、最も登録情報の数が多いカテゴリが最も嗜好に合致している判断する。そして、情報表示システム1は、最も嗜好に合致したカテゴリを、周辺情報を選択する条件として使用する。この場合、最も嗜好に合致したカテゴリが、上で記載した選択情報となる。例えば、情報表示システム1は、その条件に基づき表示する周辺情報を選択してしても良い。この場合、嗜好分析部105は、カテゴリに基づき周辺情報を整列し、整列順の上位の周辺情報を選択したこととなる。
【0168】
しかし、必要としている情報が、必ずしも最も登録情報の多いカテゴリに入らない場合もある。
【0169】
そこで、本実施の形態に係る情報表示システム1は、登録情報に嗜好に沿った順番を設定し、表示する情報の選択を行っている。なお、この場合、登録情報に嗜好に沿った順番が、上で記載した選択情報となる。そして、この場合、嗜好分析部105は、登録情報に基づき周辺情報を整列し、整列順の上位の周辺情報を選択したこととなる。
【0170】
次に、登録情報の順番の設定動作について説明を行う。本実施の形態に係るサーバ10は、この順番を、利用者が登録した登録情報と関連する周辺情報を基にした嗜好分析を用いて設定する。
【0171】
図12は、利用者の登録情報の順番を設定する動作の一例を示すシーケンス図である。なお、本実施の形態に係るサーバ10における順番の設定動作の起動は、所定の時間間隔で、利用者を順次選択して行うため、起動の詳細な説明は省略する。なお、本実施の形態に係る順番の設定動作の起動は、これに限られるわけではない。例えば、図示しない外部の管理装置が、所定の手順に従って利用者を選択して、順番の設定動作の起動の指示を出しても良い。
【0172】
順番の設定の指示を受けた嗜好分析部105は、嗜好分析の対象となる利用者(以下、対象利用者と言う)の登録情報保持部122に保持されている登録情報の検索を検索部102に指示する。
【0173】
指示を受けた検索部102は、対象利用者の登録情報を検索して、嗜好分析部105に返す。例えば、図5の登録情報において対象利用者の利用者IDとして「00000001」が指定された場合、検索部102は、検索結果として図5に示す1行目から5行目までの情報を嗜好分析部105に返す。
【0174】
検索結果を受け取った嗜好分析部105は、検索結果を基に対象利用者の嗜好を分析する。この分析の対象となる情報は、対象利用者が選択、書き込み、又は、対象利用者と関係のある者が登録した、つまり、対象利用者の嗜好が反映された情報である。そのため、嗜好分析部105は、対象利用者の嗜好を正確に分析することができる。なお、本実施の形態に係る嗜好分析部105の分析処理は、いろいろな嗜好分析処理を使用することが出来る。
【0175】
例えば、本実施の形態に係る嗜好分析部105は、次のように嗜好分析を行う。
【0176】
嗜好分析部105は、残った登録情報に対応する対象物の情報、つまり対象物IDに対応する周辺情報を検索部102に依頼して周辺情報保持部121から取り出す。(レジストを周辺情報と別に保存している場合、嗜好分析部105は、検索部102にレジストとして登録した情報も取り出しも依頼する。)嗜好分析部105は、取り出した登録情報に関連する周辺情報(以下、評価周辺情報と言う)の嗜好に関連する情報、例えば、カテゴリ、概要、関連キーワードに対して統計的処理を施し、嗜好分析を行う。
【0177】
嗜好分析部105が使用する統計的処理も、各種の処理が使用できる。
【0178】
嗜好分析部105は、クラスター分析(クラスタリング:clustering)、共分散構造分析、多次元尺度構成法、数量化理論、階層化意思決定法のいずれか又は複数の統計手法を用いて、評価周辺情報に関連する嗜好を分析してもよい。
【0179】
そして、嗜好分析部105は、嗜好分析の結果、評価周辺情報から嗜好を示す嗜好情報を抽出し、抽出した嗜好情報に重み又は順位を設定する。
【0180】
例えば、フランス料理のレストランが登録情報として登録された場合について説明すると次のようになる。
【0181】
まず、嗜好分析部105は、嗜好情報として、「フレンチ」、「レストラン」、及び、「料理」を抽出する。そして、嗜好分析部105は、例えば、「フレンチ」に重みが5、「レストラン」に重みが3、「料理」に重みが1と設定する。
【0182】
さらに、嗜好分析部105は、求めた情報の重み又は順位を基に、評価周辺情報の順番を設定する。この順番の設定として本実施の形態に係る嗜好分析部105は、次のような動作を行う。
【0183】
嗜好分析部105は、評価周辺情報に含まれる統計定手法で求めた嗜好情報を抽出し、対応する重みの合計を求め、評価周辺情報を合計の重さを求める。続いて、嗜好分析部105は、合計の重みが最も重い評価周辺情報から対応する登録情報に、嗜好に基づく順番を設定する。つまり、嗜好分析部105は、嗜好分析の結果で求めた評価周辺情報の重みに従って、対応する登録情報に順番を設定する。
【0184】
ただし、本実施の形態に係る嗜好分析部105の動作はこれに限られず、統計的手法の求めた情報の順位を基に登録情報の順番を設定してもよく、順番と重みを併用して設定してもよい。
【0185】
なお、嗜好分析部105は、嗜好分析において、マーキング、レジスト、グループについても重み付けを行っても良い。例えば、自身で書き込んだ情報であるレジストの重みを最も重くし、他の者から登録されたグループの情報の重みを軽くしても良い。
【0186】
このように、嗜好分析部105は、嗜好分析の処理を行えばよく、嗜好分析のその他の詳細な動作の説明は省略する。(なお、以下、嗜好分析部105の嗜好分析の結果の情報を、嗜好分析情報と言う。)
このように、嗜好分析後、嗜好分析部105は、分析結果の嗜好(嗜好分析情報)を基に登録情報の順番を設定する。
【0187】
順番が求まると、嗜好分析部105は、登録情報の順番を情報登録部104に渡し、登録情報保持部122が保持している登録情報に順番の登録を行う。
【0188】
なお、登録情報への順番の設定は、嗜好分析部105に限られるわけではない。例えば、嗜好分析部105は、嗜好分析の結果を求め、その結果を情報登録部104に渡し、情報登録部104が登録情報に順番を求めて設定するようにしてもよい。
【0189】
嗜好に基づいて登録情報の順番を設定後、対象利用者の使用している端末装置20の位置情報が分かっている場合、嗜好分析部105は、さらに次のように、位置情報を使用して「レコメンド」の登録動作を行っても良い。
【0190】
嗜好分析部105は、端末装置20の位置情報に対して所定の範囲(例えば半径500m以内)に入っている周辺情報の検索を行う。この動作をさらに具体的に説明すると次のようになる。嗜好分析部105は、端末装置20の位置情報を基に所定の範囲に入っている周辺情報の検索を検索部102に依頼する。周辺情報の検索の依頼を受けた検索部102は、周辺情報保持部121が保持している周辺情報を検索し、所定に範囲内の周辺情報を抽出して、嗜好分析部105に返却する。
【0191】
周辺情報を受け取った嗜好分析部105は、嗜好分析の結果の上位(例えば、上位10位まで)の評価周辺情報に対応する周辺情報が含まれているかどうかを確認する。もし上位の評価周辺情報に対応する周辺情報が有った場合、嗜好分析部105は、対応した周辺情報を「レコメンド」として、情報登録部104に依頼し、登録情報に追加を依頼する。
【0192】
このように動作に基づき、嗜好分析部105は、対象利用者(嗜好分析の対象となる利用者)の嗜好分析を行い、さらに端末装置20の周辺にある周辺情報で嗜好分析の結果上位となった周辺情報を「レコメンド」として登録する。なお、上位の評価周辺情報に対応する周辺情報が無い場合、嗜好分析部105は、特に動作を行わない。
【0193】
このような動作に基づき、サーバ10は、利用者の嗜好が反映されている登録情報に順番の設定を行うこと、及び、嗜好に基づいた周辺情報のレコメンド登録を行うことが出来る。
【0194】
次に、周辺情報を画像情報に付加して表示する動作について図面を参照して説明を行う。
【0195】
図13は、第1の実施の形態に係る情報表示システム1の情報の表示動作の一例を示すシーケンス図である。なお、この表示動作の説明において端末装置20の撮影部205が撮影した画像は、既に情報表示部206に表示され、その表示に情報を付加する動作について説明を行う。そのため、画像情報を情報表示部206に表示する動作の詳細な説明は省略する。また、情報の表示の指示は、入力部207から指示を受けて開始してもよいが、本実施の形態の説明では、既に説明したとおり入力部207の動作の説明は省略し、制御部201が起動するとして説明を行う。
【0196】
情報を表示するため制御部201は、位置情報取得部202に位置情報の取得を指示する。位置情報取得部202から位置情報を取得した制御部201は、サーバ接続部204を介して、端末装置20の位置情報をサーバ10に送付し、情報として表示する周辺情報の送信を依頼する。
【0197】
端末装置20から位置情報を受け取った端末接続部130は、位置情報を表示処理部103に渡す。
【0198】
位置情報を受け取った表示処理部103は、位置情報を検索部102に渡し、位置情報で示される位置、つまり、端末装置20の位置と所定に関係にある(例えば半径100mの範囲に入る)周辺情報の検索を依頼する。情報を検索された検索部102は、周辺情報保持部121から周辺情報を検索し、表示処理部103に戻す。
【0199】
周辺情報を受け取った表示処理部103は、さらに周辺情報のうち登録情報となっている情報の検索を検索部102に依頼する。
【0200】
登録情報に登録されている周辺情報の検索を依頼された検索部102は、周辺情報の中から、登録情報保持部122に登録情報として登録されている周辺情報を選択する。さらに検索部102は、順番が登録されている登録情報を検索し、登録情報の順番に沿って周辺情報を整列し、表示処理部103に返す。
【0201】
登録情報を基に整列された周辺情報を受け取った表示処理部103は、必要に応じ受け取った登録情報を表示のための所定の変換を行い、端末接続部130を介して端末装置20に戻す。
【0202】
なお、検索部102が登録情報の整列を行わず、表示処理部103が、登録情報の順番に沿って周辺情報の整列又は選択を行ってもよい。また、表示処理部103又は検索部102は、登録情報の順番の所定の上位の件数(例えば、上位20件)の周辺情報を選択して端末装置20に戻すようにしても良い。
【0203】
サーバ接続部204を介して整列された周辺情報を受け取った制御部201は、受け取った整列後の周辺情報の所定の範囲(例えば、先頭の5件)を情報表示部206の適切な位置に付加して表示するように、撮影部205が撮影した画像情報と合成処理し、情報表示部206に渡して、表示の指示を行う。ここで画像情報と合成処理した、画像情報に付加された整列後の周辺情報が、付加情報となる。
【0204】
なお、本実施の形態に係る端末装置20は、周辺情報を付加して表示する位置の決定を制御部201が行うとして説明を行うが、情報表示部206が行っても良い。
【0205】
また、制御部201は、周辺情報を付加して表示する位置を決定するために、既に取得している位置情報、及び、方向情報取得部203からの方向情報のいずれか又は両方を参照してもよい。例えば、制御部201は、方向情報を基に、自装置の方向に応じた付加する周辺情報を選択し、表示しても良い。
【0206】
さらに、制御部201は、表示位置の決定のために撮影部205の撮影状態(例えば、画面の大きさ及び焦点距離)の情報を参照しても良い。例えば、制御部201は、撮影状態を基に、情報表示部206に表示できる付加情報を選択して、表示してもよい。
【0207】
なお、サーバ10は、端末装置20に戻す整列後の周辺情報に、登録情報の順番を付加しても良い。このような順番を付加した整列後の周辺情報を受け取った制御部201は、受け取った順番を基に、情報表示部206での表示する画像情報に順番も追加してもよく、周辺情報の表示の仕方を切り替えてもよい。例えば、制御部201は、順番に基づき情報表示部206で表示する周辺情報の表示文字又は記号の大きさを変える、又は、文字表示又は記号の色を変えてもよい。
【0208】
さらに、サーバ10では、周辺情報の整列を行わず、端末装置20が、受け取った周辺情報に付属している登録情報の順番を基に、受け取った周辺情報を整列しても良い。
【0209】
このような動作に基づき、端末装置20は、情報表示部206に表示している撮影部205で撮影した画像に登録情報を基に設定した嗜好分析の順番が上位となった周辺情報(付加情報)を付加して表示を行うことができる。
【0210】
なお、ここまでの説明では、方向情報を端末装置20が利用しているが、本実施の形態に係る情報表示システム1は、これに限られるわけではない。
【0211】
図14は、第1の実施の形態に係る情報表示システム1の情報の表示動作の別の一例を示すシーケンス図である。
【0212】
情報を付加して表示するため制御部201は、位置情報取得部202に位置情報の取得を指示する。位置情報取得部202から位置情報を取得した制御部201は、方向情報取得部203に方向情報の取得を依頼する。位置情報と方向情報とを取得した制御部201は、予め保持している方向情報取得部203が取得する方向情報と撮影部205の撮影方向との差の情報を基に撮影部205の方向情報を算出する。その後、制御部201は、サーバ接続部204を介して、端末装置20の位置情報と撮影部205の方向情報とをサーバ10に送付する。
【0213】
なお、端末装置20の撮影部205の位置と位置情報取得部202の位置とは、厳密には異なる場合もある。しかし、端末装置20内での構成の位置の差は、一般的なGPSで取得できる位置情報において誤差範囲である。そのため、本実施の形態に係る端末装置20は、撮影部205の位置として位置情報取得部202の位置情報をそのまま使用している。なお、本実施の形態に係る情報表示システム1は、位置の誤差を補正した位置情報を使用しても良い。
【0214】
端末装置20から位置情報と方向情報とを受け取った端末接続部130は、位置情報と方向情報とを表示処理部103に渡す。
【0215】
位置情報と方向情報とを受け取った表示処理部103は、位置情報と方向情報とを検索部102に渡す。位置情報と方向情報とを受けた検索部102は、位置情報で示される位置、つまり、端末装置20の位置の周辺情報のうち、方向情報つまり撮影部205が向いている方向の所定の範囲(例えば、方向情報に対して左右30度の範囲に含まれ、距離が50m以内)の周辺情報を周辺情報保持部121から検索し、表示処理部103に戻す。
【0216】
周辺情報を受け取った表示処理部103は、さらに周辺情報のうち登録情報となっている情報の検索を検索部102に依頼する。
【0217】
登録情報での検索を依頼された検索部102は、受け取った周辺情報の中から、登録情報保持部122に登録されている登録情報、特に順番が登録されている情報を選択し、順番に沿って周辺情報を整列して表示処理部103に返す。
【0218】
登録情報を基に整列された周辺情報を受け取った表示処理部103は、所定の範囲の周辺情報、例えば順番が上位10個の周辺情報を選択し、端末接続部130を介して端末装置20に戻す。
【0219】
なお、撮影部205の方向情報も使用して周辺情報を選択した場合、方向情報を参照しない場合に比べ、撮影部205で表示できない周辺情報の比率が低いと想定することができる。そのため、表示処理部103は、方向情報を使用して選択する場合の周辺情報の選択数を、方向情報を使用しない場合と比べ、少なくしてもよい。
【0220】
サーバ接続部204を介して選択された周辺情報を受け取った制御部201は、受け取った周辺情報を情報表示部206の適切な位置に付加して表示するように、画像情報の合成処理を行い、合成処理した画像情報を情報表示部206に渡し、表示の指示を行う。なお、制御部201は、表示位置を決定するために、必要に応じて、位置情報取得部202からの位置情報、撮影部205の方向情報、及び、撮影部205の撮影状態(例えば、画面の大きさ及び焦点距離)の情報を参照してもよい。そして、情報表示部206は、合成処理後の画像情報を表示する。
【0221】
なお、繰り返しとなるが、本実施の形態の端末装置20では、制御部201が情報表示部206の表示まで制御を行ったが、これはあくまで説明の便宜のためであり、これに限られるわけではない。情報表示部206が、表示する周辺情報の表示するようにしてもよい。
【0222】
この場合、制御部201は、周辺情報を情報表示部206に渡す処理までを行うこととなる。その後、情報表示部206は、撮影部205の撮影状態、例えば画面の大きさや焦点距離を基に撮影部205で取り込んだ画像の範囲を求める。さらに、情報表示部206は、位置情報取得部202から位置情報を受け取り、方向情報取得部203から方向情報を受け取り、位置情報及び方向情報と、画像の範囲とに基づき、撮影部205が撮影した画像に含まれる範囲を求める。この結果を基に、情報表示部206は、受け取った周辺情報から撮影部205が撮影した画像に含まれる周辺情報を選択し、撮影した画像に付加し表示を行う。
【0223】
このような動作に基づき、端末装置20は、撮影部205で撮影した画像に、嗜好分析の順番が上位となった周辺情報(付加情報)を付加した表示を行うことができる。
【0224】
なお、本実施の形態に係るサーバ10は、地図情報を外部の装置にアクセスする構成に限られるわけではない。例えば、自動車に使用されるカーナビゲーション装置のように、サーバ10は、地図情報を内蔵してもよい。
【0225】
また、本実施の形態に係るサーバ10は、社内ネットワークに接続する端末のように認証済みの端末装置20と接続する場合、接続要求を行った端末装置20の認証を省略してもよい。
【0226】
図15は、第1の実施の形態に係る別のサーバ11の一例を示すブロック図である。サーバ11は、サーバ10から、外部接続部131と、認証に関連する認証部101と認証情報保持部120とを除いた構成となっている。このような構成のサーバ11でも、例えば、制御部100の内部に地図情報を保持しておけば、サーバ10と同等の動作を行うことができる。
【0227】
また、端末装置20は、既に説明したとおり、必ずしも無線通信を使用する必要は無い。また、図2においてWEBブラウザ220を示しているが、本実施の形態に係る端末装置20は、必ずしもWEBブラウザ220を必要とするわけではない。
【0228】
図16は、第1の実施の形態に係る別の端末装置21の一例を示すブロック図である。
【0229】
端末装置21は、端末装置20から、無線部208とWEBブラウザ220を除いた構成である。このような構成の端末装置21でも、制御部201が、端末装置20と同様に動作し、有線通信を使用してネットワーク30を介してサーバ10と接続し、端末装置20と同等の動作を行うことができる。
【0230】
さらに、第1の実施の形態の説明において、サーバ10及び端末装置20を別装置として説明を行ったが、本実施の形態は、これに限られるわけではない。サーバ10及び端末装置20の全部又は一部の構成を1台の装置、又は、1台のコンピュータで動作するソフトウェアとして構成してもよい。
【0231】
図17は、情報表示システム1を1台の装置で構成した情報表示装置2の一例を示すブロック図である。
【0232】
情報表示装置2は、サーバ11と端末装置21との構成から、装置の接続に関連する端末接続部130とサーバ接続部204と、認証に関連する認証部101と認証情報保持部120とを除き、さらに制御部201を制御部100で兼用した構成となっている。
【0233】
このように構成された情報表示装置2も、情報表示システム1と同様の動作を行い、所定の周辺情報を付加した表示を行うことができる。
【0234】
また、本実施の形態に係る情報表示システム1は、各部をコンピュータ上に実行される1つ又は複数のソフトウェアとして実現してもよい。
【0235】
また、情報表示システム1の各装置は、コンピュータで実行するプログラムを記憶する記録媒体を含んでも良い。
【0236】
さらに、本実施の形態係る情報表示システム1は、各構成を別装置としてもよい。例えば、情報表示システム1は、各情報の保持部をバス又はネットワークを介して接続する外部記憶装置としてもよい。例えば、本実施の形態に係る情報表示システム1は、登録情報の登録を行う情報登録部104又は書き込み処理部106を、ネットワークを介して接続する別のサーバで動作する構成としても良い。
【0237】
図18は、本実施の形態に係る情報表示装置の別の構成の一例を示すブロック図である。情報表示装置3は、検索部102と、嗜好分析部105と、周辺情報保持部121と、登録情報保持部122と、位置情報取得部202と、撮影部205と、情報表示部206を含んでいる。
【0238】
このように構成されている情報表示装置3は、次のように動作する。
【0239】
嗜好分析部105は、登録情報保持部122の登録情報を基に嗜好分析を行い、登録情報に順序を設定する。
【0240】
そして、位置情報取得部202は、位置情報を取得する。その位置情報を基に、検索部102が、周辺情報保持部121に保持されている周辺情報から位置情報の所定の範囲内に含まれる周辺情報を検索する。さらに、検索部102は、検索した周辺情報から、登録情報保持部122に保持されている登録情報に含まれる周辺情報を選択し、登録情報の順番に基づき選択した周辺情報を整列する。
【0241】
情報表示部206は、撮影部205が撮影した画像に、整列した周辺情報の順番が所定の範囲に入る周辺情報を画像情報と重ねて又は合成して表示する。
【0242】
このように情報表示装置3も、情報表示システム1と同様に、嗜好情報に沿った周辺情報を付加して表示することができる。なお、情報表示装置3は、本発明の最小構成である。
【0243】
このように、第1の実施の形態に係る情報表示システム1は、利用者に嗜好に沿った周辺情報を付加して表示する効果を得ることができる。
【0244】
その理由は、第1の実施の形態に係る情報表示システム1は、利用者の嗜好が反映している利用者が選択した登録情報を基に、利用者の嗜好を分析し、その嗜好分析の結果を基に、表示する周辺情報を選択しているからである。さらに、第1の実施の形態に係る情報表示システム1は、嗜好の順番を設定し、その順番に基づいた表示を行うことができるためである。
【0245】
さらに、第1の実施の形態に係る情報表示システム1は、所定の利用者の指示に基づき周辺情報を他の利用者の登録情報として設定する効果を得ることもできる。
【0246】
その理由は、第1の実施の形態に係る情報表示システム1は、グループとして、指定した利用者に対して登録情報を設定することができるようにしたためである。
(第2の実施の形態)
第1の実施の形態に係る情報表示システム1は、端末装置20の撮影部205が撮影した画像に重ねて又は合成して、周辺情報を表示している。
【0247】
しかし、撮影部205が撮影している画像は、ある方向を撮影しているものである。そのため、撮影部205が撮影していない範囲に有効な周辺情報が有る場合も想定される。
【0248】
第2の実施の形態に係る情報表示システム1は、撮影部205が撮影していない範囲の周辺情報も端末装置20に表示するようにしている。
【0249】
なお、第2の実施の形態に係る情報表示システム1の構成は、第1の実施の形態と同じため、構成の詳細な説明は省略する。
【0250】
また、第2の実施の形態に係る情報表示システム1の動作も、端末装置20に周辺情報を表示する動作を除き、第1の実施の形態に係る情報表示システム1と同等である。そのため、表示動作以外の動作の詳細な説明は省略し、第2の実施の形態に特有の動作について詳細に説明を行う。さらに、第2の実施の形態に係る特有の表示動作は、図13に示す表示動作の後に行われ、図13に示す表示動作は、第1の実施の形態に係る表示動作と同じである。そのため、図13を示す表示動作の詳細な説明は省略し、図13に示す撮影した画像情報に周辺情報を重ねて又は合成して表示した後に行う表示動作について詳細に説明を行う。
【0251】
第1の実施の形態の同様に情報表示部206に周辺情報を付加して表示した第2の実施の形態に係る制御部201は、サーバ10から受け取った整列後の周辺情報に、表示した周辺情報の順番と比較して、順番がさらに高い、つまり、さらに嗜好に合致した表示していない周辺情報が有るかどうかを確認する。制御部201は、この確認を整列後の周辺情報の整列の順番を基に行う。ただし、既に説明したように、嗜好分析を基にした順番の情報も合わせて受け取っている場合、制御部201は、受け取った順番を基に判断を行っても良い。
【0252】
表示している周辺情報の順番と比べ、順番が高いが表示していない周辺情報が有る場合、制御部201は、順番が高い周辺情報を情報表示部206に指示して追加の情報として表示を行う。ここで追加して表示する順番の高い周辺情報は、撮影部205で撮影した画像には含まれていないため、情報表示部206は、図示しない表示器の所定の位置、例えば、上部の固定位置に、順番が高い周辺情報を表示すればよい。このような動作に基づき、端末装置20は、撮影部205が撮影している画像情報に含まれないが利用者に有効な情報の表示を行うことができる。
【0253】
第2の実施の形態に係る情報表示システム1は、第1の実施の形態に係る効果に加え、利用者にさらに有効な周辺情報を提供する効果を得ることができる。
【0254】
その理由は、第2の実施の形態に係る情報表示システム1は、撮影部205が撮影した画像情報と重ねて又は合成して表示されている周辺情報の順番と比べ、嗜好分析の順番が上位の周辺情報がある場合、その周辺情報も表示するようにしたためである。
(第3の実施の形態)
第1の実施の形態に係る情報表示システム1は、所定の周辺情報を画像として表示するものである。しかし、利用者は、常に端末装置20の画像を見ているわけではない。例えば、情報表示システム1の利用者は、移動中は、端末装置20を鞄に入れておき、目的地で鞄から取り出し表示を確認することも行う。そのため、情報表示システム1は、画像情報に付加して表示が行える周辺情報があることを、画面に表示することとは異なる手段で、利用者に通知できたほうが、利便性を向上することが出来る。
【0255】
第3の実施の形態に係る情報表示システム1は、画像の表示に加え、音又は鳴動を用いた通知を行えるようになっている。
【0256】
なお、第3の実施の形態に係る情報表示システム1は、第3の実施の形態に係るサーバ12と端末装置22とを除き第1の実施の形態に係る情報表示システム1と同等のため、システムの詳細な説明は省略し、サーバ12と端末装置22とについて説明を行う。
【0257】
まず、サーバ12と端末装置22の構成について図面を参照して説明を行う。
【0258】
図19は、第3の実施の形態に係るサーバ12の構成の一例を示すブロック図である。図19において図2と同じ構成は同じ番号を付し、詳細な説明は省略する。第3の実施の形態に係るサーバ12は、第1の実施の形態に係る構成に加え、通知処理部107を含んでいる。通知処理部107は、端末接続部130を介して端末装置22に音又は鳴動を用いた通知の指示を行う。
【0259】
図20は、第3の実施の形態に係る端末装置22の構成の一例を示すブロック図である。図20において図6と同じ構成は同じ番号を付し、詳細な説明は省略する。第3の実施の形態に係る端末装置22は、第1の実施の形態に係る端末装置20の構成に加え、通知部209を含んでいる。通知部209は、図示しないスピーカ又は振動モータを含み、サーバ12の通知処理部107の指示に基づき、音又は鳴動を用いた通知を行う。
【0260】
次に、第3の実施の形態に係る情報表示システム1の動作について説明を行う。なお、第3の実施の形態に係る情報表示システム1は、音又は鳴動を用いた通知を除き、第1の実施の形態に係る情報表示システム1の動作と同等のため、同じ動作については詳細な説明は省略し、第3の実施の形態の特有の通知動作について詳細に説明を行う。
【0261】
なお、第3の実施の形態の通知動作の一例として、所定の順番以上の登録情報に登録されている周辺情報に近づいた場合の通知動作について説明を行うが、第3の実施の形態に係る通知動作はこれに限られるわけではない。第3の実施の形態に係る情報表示システム1は、保存されている周辺情報に対して通知動作を行っても良く、予め利用者が選択した周辺情報に関して通知を行っても良い。
【0262】
図21は、第3の実施の形態に係る情報表示システム1の通知動作の一例を示すシーケンス図である。
【0263】
端末装置22の制御部201は、所定の時間間隔で位置情報取得部202から位置情報を取得し、サーバ接続部204を介してサーバ12に送付する。
【0264】
位置情報を受け取ったサーバ12の端末接続部130は、位置情報を通知処理部107に渡す。
【0265】
位置情報を受け取った通知処理部107は、受け取った位置情報を検索部102に渡して、位置情報の所定の範囲内に登録情報として登録されている周辺情報が有るかどうかの検索を検索部102に依頼する。
【0266】
依頼を受けた検索部102は、受け取った位置情報の所定の範囲内に周辺情報が周辺情報保持部121に保持されているかどうかを検索する。もし、保持されている場合、検索部102は、検索された周辺情報が登録情報保持部122に登録情報として保持されているかを検索する。登録情報として保持されていた場合、検索部102は、登録情報として保存されている周辺情報を通知処理部107に返す。
【0267】
一方、検索の結果、周辺情報が無かった場合、及び、登録情報に該当する周辺情報が無かった場合、検索部102は、周辺情報が無いことを通知処理部107に返す。
【0268】
登録情報となっている周辺情報が有った場合、通知処理部107は、端末接続部130を介して、所定の通知内容、例えば、周辺情報が有ることを示す音又は鳴動の指示、又は、通知動作の内容(例えば、通知の音の高さ、音量、通知長さ)を示す通知情報を、端末装置22に通知する。
【0269】
一方、位置情報に近い周辺情報が無い又は登録情報として登録された周辺情報が無い場合、本実施の形態に係る通知処理部107は、端末装置22に通知を返さない。これは、不必要は、通信を避けるためである。ただし、通知処理部107は、端末装置22に通知の必要がないとの回答を返却するようにしてもよい。この場合、端末装置22は、回答の受信を行い、その他の動作は行わない。
【0270】
サーバ12からサーバ接続部204を介して通知情報を受け取った制御部201は、通知情報を基に通知部209に指示を行い、音又は鳴動を用いた通知を行う。
【0271】
なお、通知処理部107は、登録情報の順番に基づき、通知情報で通知する通知処理の内容を変更するようにしてもよい。
【0272】
また、通知処理部107は、端末装置22の撮影部205の方向情報も受け取り、登録情報と撮影部205との角度を基に通知処理の内容を変えるようにしてもよい。
【0273】
さらに、端末装置22は、サーバ12の通知処理部107からの指示に基づき通知するだけではなく、制御部201が判断して通知を行うようにしてもよい。例えば、制御部201は、サーバ11から、通知の対象となった登録情報に登録されている周辺情報を受け取り、位置情報と方向情報とを基に、周辺情報の対象物と撮影部205との角度に基づき通知部209で通知する通知内容を変えるようにしてもよい。
【0274】
第3の実施の形態に係る情報表示システム1は、第1の実施の形態に係る効果に加え、利用者の利便をさらに向上する効果を得ることができる。
【0275】
その理由は、第3の実施の形態に係る情報表示システム1は、端末装置20が登録情報として登録されている周辺情報の所定の範囲内に入った場合に、音を用いた通知を行うようにしたためである。
【0276】
なお、この出願は、2010年4月21日に出願した、日本特許出願番号2010−097626号を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
【0277】
上記の実施の形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記)
(付記1)
対象物の情報を含む周辺情報を保持する周辺情報保持部と、
前記周辺情報の選択指示を受けて選択された前記周辺情報に関する情報を登録情報として保持する登録情報保持部と、
前記登録情報に基づき、利用者の嗜好に応じた前記周辺情報の選択情報を設定する嗜好分析部と、
画像情報を取り込む撮影部と、
前記撮影部の略位置を示す位置情報を取得する位置情報取得部と、
前記略位置の所定の範囲に入る前記周辺情報を検索し、前記検索後の前記周辺情報を前記選択情報に基づき整列する検索部と、
前記検索部によって整列された選択情報のうち整列順の上位の周辺情報と前記画像情報とを重ねて又は合成して表示する情報表示部と
を備えることを特徴とする情報表示装置。
(付記2)
前記登録情報保持部に登録情報を追加又は修正する情報登録部を備えることを特徴とする付記1に記載の情報表示装置。
(付記3)
前記嗜好分析部が、前記登録情報に基づく嗜好分析情報を求め、前記嗜好分析情報に含まれる嗜好に関連する前記周辺情報を抽出し、
前記情報登録部が、前記関連する周辺情報を前記登録情報に追加することを特徴とする付記1又は付記2に記載の情報表示装置。
(付記4)
前記情報登録部が、登録する前記周辺情報と前記周辺情報を登録する利用者とを指定する情報を受け、前記指定された利用者の前記登録情報に前記指定された周辺情報を登録することを特徴とする付記1乃至付記3のいずれかに記載の情報表示装置。
(付記5)
前記周辺情報に追加する情報を受け取り、前記周辺情報保持部が保持する周辺情報に追加する書き込み処理部を備えることを特徴とする付記1乃至付記4のいずれかに記載の情報表示装置。
(付記6)
前記書き込み処理部は、前記追加した周辺情報を前記登録情報に追加することを特徴とする付記5に記載の情報表示装置。
(付記7)
前記撮影部の方向情報を取得する方向情報取得部を備え、
前記情報表示部が、前記方向情報に基づき、前記整列後の所定の順位の周辺情報から前記画像情報と重ねて又は合成して表示する周辺情報を選択する付記1乃至付記6のいずれかに記載の情報表示装置。
(付記8)
前記情報表示部が、前記方向情報に基づき選択しなかった周辺情報において、前記登録情報の所定の選択情報の登録情報に対応する周辺情報も表示することを特徴とする付記7に記載の情報表示装置。
(付記9)
前記検索部が、前記略位置の所定の範囲に入る前記周辺情報を検索し、前記検索結果の周辺装置に前記登録情報に登録されている周辺情報を検索し、
前記検索部の検索の結果、前記登録情報に登録されている周辺情報が有った場合に通知を行う通知部を備えることを特徴とする付記1乃至付記8のいずれかに記載の情報表示装置。
(付記10)
前記情報表示部が、
前期検索部が前記略位置の所定の範囲に入る前記周辺情報を検索後、
前記検索後の前記周辺情報を前記選択情報に基づき整列することを特徴とする付記1乃至付記9のいずれかに記載の情報表示装置。
(付記11)
対象物の情報を含む周辺情報を保持する周辺情報保持部と、
前記周辺情報の選択指示を受けて選択された前記周辺情報に関する情報を登録情報として保持する登録情報保持部と、
画像情報を取り込む撮影部と、
前記撮影部の略位置を示す位置情報を取得する位置情報取得部と、
前記略位置の所定の範囲に入る前記周辺情報を検索し、前記検索結果の周辺装置に前記登録情報に登録されている周辺情報を検索する検索部と、
前記検索部の検索の結果、前記登録情報に登録されている周辺情報が有った場合に通知を行う通知部を備えることを特徴とする情報表示装置。
(付記12)
対象物の情報を含む周辺情報を保持する周辺情報保持部と、
前記周辺情報の選択指示を受けて選択された前記周辺情報に関する情報を登録情報として保持する登録情報保持部と、
前記登録情報に基づき、利用者の嗜好に応じた前記周辺情報の選択情報を設定する嗜好分析部と、
位置情報を取得する位置情報取得部と、
前記位置情報の所定の範囲に入る前記周辺情報を検索し、前記検索後の前記周辺情報を前記選択情報に基づき整列する検索部と
を備えることを特徴とする情報表示サーバ。
(付記13)
前記登録情報保持部に登録情報を追加又は修正する情報登録部を備えることを特徴とする付記12に記載の情報表示サーバ。
(付記14)
前記嗜好分析部が、前記登録情報を基に嗜好分析情報を求め、前記嗜好分析情報に含まれる嗜好に関連する前記周辺情報を抽出し、
前記情報登録部が、前記関連する周辺情報を前記登録情報に追加することを特徴とする付記12又は付記13に記載の情報表示サーバ。
(付記15)
前記情報登録部が、登録する前記周辺情報と前記周辺情報を登録する利用者とを指定する情報を受け、前記指定された利用者の前記登録情報に前記指定された周辺情報を登録することを特徴とする付記12乃至付記14のいずれかに記載の情報表示サーバ。
(付記16)
前記周辺情報に追加する情報を受け取り、前記周辺情報保持部が保持する周辺情報に追加する書き込み処理部を備えることを特徴とする付記12乃至付記15のいずれかに記載の情報表示サーバ。
(付記17)
前記書き込み処理部は、前記追加した周辺情報を前記登録情報に追加することを特徴とする付記16に記載の情報表示サーバ。
(付記18)
対象物の情報を含む周辺情報を保持する周辺情報保持部と、
前記周辺情報の選択指示を受けて選択された前記周辺情報に関する情報を登録情報として保持する登録情報保持部と、
位置情報を取得し、前記位置情報の所定の範囲に入る前記周辺情報を検索し、前記検索結果の周辺装置に前記登録情報に登録されている周辺情報を検索する検索部と、
前記検索部の検索の結果、前記登録情報に登録されている周辺情報が有った場合に通知を行う通知部を備えることを特徴とする情報表示サーバ。
(付記19)
画像情報を取り込む撮影部と、
前記撮影部の略位置を示す位置情報を取得する位置情報取得部と、
前記撮影部の略位置を示す位置情報を送信し、前記略位置の所定の範囲に入る整列された周辺情報を取得し、前記整列された周辺情報のうちの整列順の上位の周辺情報と前記画像情報とを重ねて又は合成して表示する情報表示部と
を備えることを特徴とする情報表示端末。
(付記20)
前記撮影部の方向情報を取得する方向情報取得部を備え、
前記情報表示部が、前記方向情報に基づき、前記整列後の所定の順位の周辺情報から前記画像情報と重ねて又は合成して表示する周辺情報を選択する付記19に記載の情報表示端末。
(付記21)
前記情報表示部が、前記方向情報に基づき選択しなかった周辺情報において、前記登録情報の所定の選択情報に合致する登録情報に対応する周辺情報も表示することを特徴とする付記20に記載の情報表示端末。
(付記22)
画像情報を取り込む撮影部と、
前記撮影部の略位置を示す位置情報を取得する位置情報取得部と、
前記位置情報を送信し、前記位置情報と所定の位置関係にある周辺情報が有った場合に指示を受けて通知を行う通知部を備えることを特徴とする情報表示端末。
(付記23)
対象物の情報を含む周辺情報を保持し、
前記周辺情報の選択指示を受けて選択された前記周辺情報に関する情報を登録情報として保持し、
前記登録情報に基づき、利用者の嗜好に応じた前記周辺情報の選択情報を設定し、
画像情報を取り込み、
前記画像情報の取り込みの略位置を示す位置情報を取得し、
前記略位置の所定の範囲に入る前記周辺情報を検索し、
前記検索後の前記周辺情報を前記選択情報に基づき整列し、
前記整列された選択情報のうち整列順の上位の周辺情報と前記画像情報とを重ねて又は合成して表示する
ことを特徴とする情報表示方法。
(付記24)
前記登録情報を追加又は修正することを特徴とする付記23に記載の情報表示方法。
(付記25)
前記登録情報を基に嗜好分析情報を求め、前記嗜好分析情報に含まれる嗜好に関連する前記周辺情報を抽出し、
前記関連する周辺情報を前記登録情報に追加することを特徴とする付記23又は付記24に記載の情報表示方法。
(付記26)
登録する前記周辺情報と前記周辺情報を登録する利用者とを指定する情報を受け、前記指定された利用者の前記登録情報に前記指定された周辺情報を登録することを特徴とする付記23乃至付記25のいずれかに記載の情報表示方法。
(付記27)
前記周辺情報に追加する情報を受け取り、前記周辺情報に追加することを特徴とする付記23乃至付記26のいずれかに記載の情報表示方法。
(付記28)
前記追加した周辺情報を前記登録情報に追加することを特徴とする付記27に記載の情報表示方法。
(付記29)
前記画像情報の撮影の方向情報を取得し、
前記方向情報に基づき、前記整列後の所定の順位の周辺情報から前記画像情報と重ねて又は合成して表示する周辺情報を選択する付記23乃至付記28のいずれかに記載の情報表示方法。
(付記30)
前記方向情報に基づき選択しなかった周辺情報において、前記登録情報の所定の選択情報の登録情報に対応する周辺情報も表示することを特徴とする付記29に記載の情報表示方法。
(付記31)
前記略位置の所定の範囲に入る前記周辺情報を検索し、前記検索結果の周辺装置に前記登録情報に登録されている周辺情報を検索し、
前記検索部の検索の結果、前記登録情報に登録されている周辺情報が有った場合に通知を行うことを特徴とする付記23乃至付記30のいずれかに記載の情報表示方法。
(付記32)
対象物の情報を含む周辺情報を保持し、
前記周辺情報の選択指示を受けて選択された前記周辺情報に関する情報を登録情報として保持し、
画像情報を取り込み、
画像情報の取り込みの略位置を示す位置情報を取得し、
前記略位置の所定の範囲に入る前記周辺情報を検索し、前記検索結果の周辺装置から前記登録情報に登録されている周辺情報を検索し、
検索の結果、前記登録情報に登録されている周辺情報が有った場合に通知を行うことを特徴とする情報表示方法。
(付記33)
対象物の情報を含む周辺情報を保持する処理と、
前記周辺情報の選択指示を受けて選択された前記周辺情報に関する情報を登録情報として保持する処理と、
前記登録情報に基づき、利用者の嗜好に応じた前記周辺情報の選択情報を設定する処理と、
画像情報を取り込む処理と、
前記画像情報の取り込みの略位置を示す位置情報を取得する処理と、
前記略位置の所定の範囲に入る前記周辺情報を検索する処理と、
前記検索後の前記周辺情報を前記選択情報に基づき整列する処理と、
前記整列された周辺情報のうち整列順の上位の周辺情報と前記画像情報とを重ねて又は合成して表示する処理とを
コンピュータに実行させることを特徴とする情報表示プログラム。
(付記34)
さらに、前記登録情報を追加又は修正する処理を実行させることを特徴とする付記33に記載の情報表示プログラム。
(付記35)
前記登録情報を基に嗜好分析情報を求め、前記嗜好分析情報に含まれる嗜好に関連する前記周辺情報を抽出する処理と、
前記関連する周辺情報を前記登録情報に追加する処理を実行させること特徴とする付記33又は付記34に記載の情報表示プログラム。
(付記36)
登録する前記周辺情報と前記周辺情報を登録する利用者とを指定する情報を受け、前記指定された利用者の前記登録情報に前記指定された周辺情報を登録する処理を実行させることを特徴とする付記33乃至付記35のいずれかに記載の情報表示プログラム。
(付記37)
前記周辺情報に追加する情報を受け取り、前記周辺情報に追加する処理を実行させることを特徴とする付記33乃至付記36のいずれかに記載の情報表示プログラム。
(付記38)
前記追加した周辺情報を前記登録情報に追加する処理を実行させることを特徴とする付記37に記載の情報表示プログラム。
(付記39)
前記画像情報の撮影の方向情報を取得する処理と、
前記方向情報に基づき、前記整列後の所定の順位の周辺情報から前記画像情報と重ねて又は合成して表示する周辺情報を選択する処理を実行させることを特徴とする付記33乃至付記38のいずれかに記載の情報表示プログラム。
(付記40)
前記方向情報に基づき選択しなかった周辺情報において、前記登録情報の所定の選択情報の登録情報に対応する周辺情報も表示する処理を実行させることを特徴とする付記39に記載の情報表示プログラム。
(付記41)
前記略位置の所定の範囲に入る前記周辺情報を検索し、前記検索結果の周辺装置に前記登録情報に登録されている周辺情報を検索する処理と、
前記検索部の検索の結果、前記登録情報に登録されている周辺情報が有った場合に通知を行う処理を実行させることを特徴とする付記33乃至付記40のいずれかに記載の情報表示プログラム。
(付記42)
対象物の情報を含む周辺情報を保持する処理と、
前記周辺情報の選択指示を受けて選択された前記周辺情報に関する情報を登録情報として保持する処理と、
画像情報を取り込む処理と、
画像情報の取り込みの略位置を示す位置情報を取得する処理と、
前記略位置の所定の範囲に入る前記周辺情報を検索し、前記検索結果の周辺装置から前記登録情報に登録されている周辺情報を検索する処理と、
検索の結果、前記登録情報に登録されている周辺情報が有った場合に通知を行う処理をコンピュータに実行させることを特徴とする情報表示プログラム。
【産業上の利用可能性】
【0278】
本発明は、複数人が集合する場合の待ち合わせツールにも使用することができる。
【符号の説明】
【0279】
1 情報表示システム
2 情報表示装置
3 情報表示装置
10 サーバ
11 サーバ
12 サーバ
20 端末装置
21 端末装置
22 端末装置
30 ネットワーク
40 基地局
100 制御部
101 認証部
102 検索部
103 表示処理部
104 情報登録部
105 嗜好分析部
106 書き込み処理部
107 通知処理部
120 認証情報保持部
121 周辺情報保持部
122 登録情報保持部
130 端末接続部
131 外部接続部
201 制御部
202 位置情報取得部
203 方向情報取得部
204 サーバ接続部
205 撮影部
206 情報表示部
207 入力部
208 無線部
209 通知部
220 WEBブラウザ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
対象物の情報を含む周辺情報を保持する周辺情報保持部と、
前記周辺情報の選択指示を受けて選択された前記周辺情報に関する情報を登録情報として保持する登録情報保持部と、
前記登録情報に基づき、利用者の嗜好に応じた前記周辺情報の選択情報を設定する嗜好分析部と、
画像情報を取り込む撮影部と、
前記撮影部の略位置を示す位置情報を取得する位置情報取得部と、
前記略位置の所定の範囲に入る前記周辺情報を検索し、前記検索後の前記周辺情報を前記選択情報に基づき整列する検索部と、
前記検索部によって整列された選択情報のうち整列順の上位の周辺情報と前記画像情報とを重ねて又は合成して表示する情報表示部と
を備えることを特徴とする情報表示装置。
【請求項2】
前記登録情報保持部に登録情報を追加又は修正する情報登録部を備えることを特徴とする請求項1に記載の情報表示装置。
【請求項3】
前記嗜好分析部が、前記登録情報に基づく嗜好分析情報を求め、前記嗜好分析情報に含まれる嗜好に関連する前記周辺情報を抽出し、
前記情報登録部が、前記関連する周辺情報を前記登録情報に追加することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の情報表示装置。
【請求項4】
対象物の情報を含む周辺情報を保持する周辺情報保持部と、
前記周辺情報の選択指示を受けて選択された前記周辺情報に関する情報を登録情報として保持する登録情報保持部と、
画像情報を取り込む撮影部と、
前記撮影部の略位置を示す位置情報を取得する位置情報取得部と、
前記略位置の所定の範囲に入る前記周辺情報を検索し、前記検索結果の周辺装置に前記登録情報に登録されている周辺情報を検索する検索部と、
前記検索部の検索の結果、前記登録情報に登録されている周辺情報が有った場合に通知を行う通知部を備えることを特徴とする情報表示装置。
【請求項5】
対象物の情報を含む周辺情報を保持する周辺情報保持部と、
前記周辺情報の選択指示を受けて選択された前記周辺情報に関する情報を登録情報として保持する登録情報保持部と、
前記登録情報に基づき、利用者の嗜好に応じた前記周辺情報の選択情報を設定する嗜好分析部と、
位置情報を取得する位置情報取得部と、
前記位置情報の所定の範囲に入る前記周辺情報を検索し、前記検索後の前記周辺情報を前記選択情報に基づき整列する検索部と
を備えることを特徴とする情報表示サーバ。
【請求項6】
画像情報を取り込む撮影部と、
前記撮影部の略位置を示す位置情報を取得する位置情報取得部と、
前記撮影部の略位置を示す位置情報を送信し、前記略位置の所定の範囲に入る整列された周辺情報を取得し、前記整列された周辺情報のうちの整列順の上位の周辺情報と前記画像情報とを重ねて又は合成して表示する情報表示部と
を備えることを特徴とする情報表示端末。
【請求項7】
対象物の情報を含む周辺情報を保持し、
前記周辺情報の選択指示を受けて選択された前記周辺情報に関する情報を登録情報として保持し、
前記登録情報に基づき、利用者の嗜好に応じた前記周辺情報の選択情報を設定し、
画像情報を取り込み、
前記画像情報の取り込みの略位置を示す位置情報を取得し、
前記略位置の所定の範囲に入る前記周辺情報を検索し、
前記検索後の前記周辺情報を前記選択情報に基づき整列し、
前記整列された選択情報のうち整列順の上位の周辺情報と前記画像情報とを重ねて又は合成して表示する
ことを特徴とする情報表示方法。
【請求項8】
対象物の情報を含む周辺情報を保持し、
前記周辺情報の選択指示を受けて選択された前記周辺情報に関する情報を登録情報として保持し、
画像情報を取り込み、
画像情報の取り込みの略位置を示す位置情報を取得し、
前記略位置の所定の範囲に入る前記周辺情報を検索し、前記検索結果の周辺装置から前記登録情報に登録されている周辺情報を検索し、
検索の結果、前記登録情報に登録されている周辺情報が有った場合に通知を行うことを特徴とする情報表示方法。
【請求項9】
対象物の情報を含む周辺情報を保持する処理と、
前記周辺情報の選択指示を受けて選択された前記周辺情報に関する情報を登録情報として保持する処理と、
前記登録情報に基づき、利用者の嗜好に応じた前記周辺情報の選択情報を設定する処理と、
画像情報を取り込む処理と、
前記画像情報の取り込みの略位置を示す位置情報を取得する処理と、
前記略位置の所定の範囲に入る前記周辺情報を検索する処理と、
前記検索後の前記周辺情報を前記選択情報に基づき整列する処理と、
前記整列された周辺情報のうち整列順の上位の周辺情報と前記画像情報とを重ねて又は合成して表示する処理とを
コンピュータに実行させることを特徴とする情報表示プログラム。
【請求項10】
対象物の情報を含む周辺情報を保持する処理と、
前記周辺情報の選択指示を受けて選択された前記周辺情報に関する情報を登録情報として保持する処理と、
画像情報を取り込む処理と、
画像情報の取り込みの略位置を示す位置情報を取得する処理と、
前記略位置の所定の範囲に入る前記周辺情報を検索し、前記検索結果の周辺装置から前記登録情報に登録されている周辺情報を検索する処理と、
検索の結果、前記登録情報に登録されている周辺情報が有った場合に通知を行う処理をコンピュータに実行させることを特徴とする情報表示プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【公開番号】特開2011−243183(P2011−243183A)
【公開日】平成23年12月1日(2011.12.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−203166(P2010−203166)
【出願日】平成22年9月10日(2010.9.10)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】