説明

感光性化合物及びそれを含むフォトレジスト組成物

【課題】通常のフォトレジスト用高分子より小さなサイズの分子レジストであって、ナノ組立体を形成することができる感光性化合物及びそれを含むフォトレジスト組成物を提供する。
【解決手段】感光性化合物は、下記化学式の構造を有する。また、フォトレジスト組成物は、下記感光性化合物1〜85重量%と、下記感光性化合物100重量部に対して、0.05〜15重量部の光酸発生剤と、下記感光性化合物100重量部に対して、50〜5000重量部の有機溶媒とを含む。


(前記化学式中、nは、イソプロピルオキシド(−CH(CH)CHO−)単量体の繰り返し数であって、1〜40の整数であり、Rは、炭素数1〜20のアルキル基または炭素数3〜20のシクロアルキル基である)

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、感光性化合物及びそれを含むフォトレジスト組成物に関し、さらに詳細には、通常のフォトレジスト用高分子より小さなサイズの分子レジストであって、ナノ組立体を形成することができる感光性化合物及びそれを含むフォトレジスト組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
半導体ウェーハまたはディスプレイ用のガラスを加工して、半導体チップまたはディスプレイ素子を製造するためには、フォトリソグラフィ工程を用いて所定のパターンの回路構造を形成せねばならない。前記フォトリソグラフィ工程に使用される感光性材料をフォトレジスト組成物と言い、最近、半導体またはディスプレイ素子の回路パターンが微細化するにつれて、高解像度のフォトレジスト組成物の必要性が高まっている。
【0003】
通常の化学増幅型フォトレジスト組成物は、高分子樹脂、光酸発生剤(photoacid generator:PAG)、有機溶媒を含み、必要によって塩基性化合物をさらに含む。このようなフォトレジスト組成物は、主成分が高分子樹脂であるため、加工性、コーティング安定性、エッチング抵抗性などの機械的特性に優れており、さらにエッチング工程、イオン注入工程などの後続工程後、除去が容易であるという長所がある一方、高分子樹脂のサイズによってフォトレジスト組成物の解像力が制限されるという短所がある。すなわち、フォトリソグラフィ工程において、フォトレジスト組成物に含まれた感光性高分子樹脂のサイズより小さなサイズのパターンを形成することはできない。また、半導体の構造が65nm以下の微細構造に変化するにつれて、主成分が高分子であるレジストは、微細化したパターンに適した均一性を提供することができなくなった。それは、高分子材料が、数多い構造の高分子鎖の集合体であり、高分子材料そのものに不均一性が存在するためである。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、通常のフォトレジスト用高分子より小さなサイズの分子レジストとして使用されうる感光性化合物及びそれを含むフォトレジスト組成物を提供するところにある。
【0005】
本発明の他の目的は、リソグラフィ工程の解像力を向上させ、ライン・エッジ・ラフネス(Line edge roughness:LER)を改善するだけでなく、コーティングまたはパターンの形成後、膜の均一性を向上させうる感光性化合物及びそれを含むフォトレジスト組成物を提供するところにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を解決するために、本発明は、下記化学式1の構造を有する感光性化合物を提供する。
【0007】
【化1】

【0008】
前記化学式1中、nは、イソプロピルオキシド(−CH(CH)CHO−)単量体の繰り返し数であって、1〜40の整数であり、Rは、炭素数1〜20のアルキル基または炭素数3〜20のシクロアルキル基である。
【0009】
また、本発明は、前記感光性化合物1〜85重量%;前記感光性化合物100重量部に対して、0.05〜15重量部の光酸発生剤;及び前記感光性化合物100重量部に対して、50〜5000重量部の有機溶媒を含むフォトレジスト組成物を提供する。また、本発明は、a)前記フォトレジスト組成物を被エッチング層の上部に塗布してフォトレジスト膜を形成する工程;b)前記フォトレジスト膜を所定のパターンに露光する工程;c)前記露光されたフォトレジスト膜を加熱する工程;及びd)前記加熱されたフォトレジスト膜を現像して,所望のパターンを得る工程を含むフォトレジストパターンの形成方法を提供する。
【発明の効果】
【0010】
本発明の感光性化合物は、通常のフォトレジスト用高分子より小さなサイズの分子レジストとして使用されることができる。また、本発明の感光性化合物は、リソグラフィ工程の解像力を向上させ、LERを改善するだけでなく、コーティング後またはパターンの形成後、膜の均一性を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明をさらに詳細に説明する。
【0012】
本発明に係る感光性化合物は、酸によって脱保護されうる化合物であって、下記化学式1の構造を有する。
【0013】
【化2】

【0014】
前記化学式1中、nは、イソプロピルオキシド(−CH(CH)CHO−)単量体の繰り返し数であって、1〜40の整数であり、好ましくは、3〜27の整数であり、Rは、酸に敏感な保護基であって、炭素数1〜20(すなわち、C〜C20)のアルキル基または炭素数3〜20のシクロアルキル基である。必要によって、前記Rは、ヒドロキシ基及びハロゲン基からなる群から選択される一つ以上の置換基などにより置換されていることができ、そしてエーテル基またはエステル基を含むことができる。例えば、Rは、ヒドロキシ基及び/またはハロゲン基を含むか、エーテル基またはエステル基を含むC〜C20のアルキル基またはシクロアルキル基でありうる。
前記化学式1で示される感光性化合物の代表的な例は、下記化学式2a〜化学式2gで示されることができる。
【0015】
【化3】

【0016】
分子の自己組み立ては、原子の共有結合または分子の相互引力によって、自発的に特定のナノ構造を形成することによって、新たな物性を発揮する現象であって、ブロック共重合体がその代表的な例である。本発明の感光性化合物は、このような自己組み立てによって、既存のリソグラフィ工程では形成し難い、極紫外線リソグラフィ(extreme ultraviolet lithography:EUVL)による高感度のナノ級パターニング及び基板上に熱可塑性樹脂または光硬化性樹脂を塗布した後、圧力を加えてハンコを押すようにパターンを転写する方式(Nano imprint)を用いて超微細パターンを形成することができる。本発明の感光性化合物は、規則的に配列され、露光部から発生した酸がプロテクショングループ(Protection group)を均一に脱保護させるため、LERを効果的に改善することができる。図1は、高分子レジスト及び単分子レジストのパターン形成過程を示す図面であって、高分子レジスト(図1の上部)の場合、現像後、LER特性が悪いが、単分子レジスト(図1の下部)の場合、現像後にLER特性が優秀であることを示す。また、本発明の感光性化合物において、イソプロピル単量体の繰り返し数を変化させて、レジストの親水性及び親油性を調節することも可能である。図2は、本発明の感光性化合物の親水性及び親油性を調節して、感光性化合物がブロック共重合体の層構造に積層されることを示す。本発明に係る感光性化合物は、露光中にPAGから発生した酸によって保護基(R)が分解されて、現像液に対する溶解度が上昇することによって、露光部のみを選択的に現像させる。
【0017】
本発明に係る感光性化合物は、通常の有機合成法によって製造することができる。例えば、エステルとカルボン酸との縮合反応によるエステル化反応によって前記化学式1の感光性化合物を合成することができる。
【0018】
本発明に係るフォトレジスト組成物は、前記化学式1で示される感光性化合物、光酸発生剤及び有機溶媒を含み、必要によって、レジスト安定剤(quencher)として塩基性化合物、界面活性剤などをさらに含むことができる。前記フォトレジスト組成物において、前記感光性化合物の含量は、1〜85重量%であり、好ましくは、1〜45重量%であり、さらに好ましくは、10〜30重量%であり、前記感光性化合物100重量部に対して、前記光酸発生剤の含量は、0.05〜15重量部であり、50〜5000重量部であり、好ましくは、0.15〜5.5重量部であり、前記有機溶媒の含量は、好ましくは、200〜5000重量部である。また、塩基性化合物が使用される場合、その使用量は、前記感光性化合物100重量部に対して、0.01〜10重量部であり、好ましくは、0.15〜5重量部である。ここで、前記感光性化合物の含量が少なければ(1重量%未満)、所望の厚さを有するレジスト膜を形成し難いという問題があり、多すぎれば(85重量%を超え)、基板上に形成されたパターンの厚さの分布が不均一になる恐れがある。また、前記光酸発生剤の使用量が少なすぎれば(0.05重量部未満)、フォトレジストの光に対する敏感度が低下し、多すぎれば(15重量部を超え)、光酸発生剤が遠紫外線を多量に吸収し、過量の酸が生成されて、パターンの断面の現状が不均一になる恐れがある。また、前記塩基性化合物の使用量が少なすぎれば(0.01重量部未満)、露光中に発生した酸の拡散調節が容易ではなく、パターンの断面の形状が不均一になる恐れがあり、多すぎれば(10重量部を超え)、発生した酸の拡散を過度に抑制して、パターンの形成が難しくなる恐れがある。
前記光酸発生剤としては、光の照射によって酸を発生させる化合物を制限なしに使用することができ、フォトレジスト組成物の光酸発生剤として通常使用されるオニウム塩(onium salt)、例えば、スルホニウム塩またはヨードニウム塩化合物を使用することができる。特に、フタルイミドトリフルオロメタンスルホン酸(phthalimidotrifluoromethanesulfonate)、ジニトロベンジルトシル酸(dinitrobenzyltosylate)、n−デシルジスルホン(n-decyldisulfone)及びナフチルイミドトリフルオロメタンスルホン酸(naphthylimidotrifluoromethane sulfonate)からなる群から選択されるものを使用することができ、また、ジフェニルヨードニウムトリフラート、ジフェニルヨードニウムノナフラート、ジフェニルヨードニウムヘキサフルオロフォスフェイト、ジフェニルヨードニウムヘキサフルオロヒ酸塩、ジフェニルヨードニウムヘキサフルオロアンチモン酸塩、ジフェニルパラメトキシフェニルスルホニウムトリフラート、ジフェニルパラトルエニルスルホニウムトリフラート、ジフェニルパラ第三ブチルフェニルスルホニウムトリフラート、ジフェニルパライソブチルフェニルスルホニウムトリフラート、トリフェニルスルホニウムトリフラート、トリスパラ第三ブチルフェニルスルホニウムトリフラート、ジフェニルパラメトキシフェニルスルホニウムノナフラート、ジフェニルパラトルエニルスルホニウムノナフラート、ジフェニルパラ第三ブチルフェニルスルホニウムノナフラート、ジフェニルパライソブチルフェニルスルホニウムノナフラート、トリフェニルスルホニウムノナフラート、トリスパラ第三ブチルフェニルスルホニウムノナフラート、ヘキサフルオロアンチモン酸塩、トリフェニルスルホニウムヘキサフルオロアンチモン酸塩、トリフェニルスルホニウムトリフラート及びジブチルナフチルスルホニウムトリフラートからなる群から選択された光酸発生剤を使用することができる。
【0019】
前記有機溶媒としては、フォトレジスト組成物の溶媒として通常使用される有機溶媒を制限なしに使用することができ、例えば、エチレングリコールモノメチルエチル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノアセテート、ジエチレングリコール、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(PGMEA)、プロピレングリコール、プロピレングリコールモノアセテート、トルエン、キシレン、メチルエチルケトン、メチルイソアミルケトン、シクロヘキサノン、ジオキサン、乳酸メチル、乳酸エチル、ピルビン酸メチル、ピルビン酸エチル、プロピオン酸メチルメトキシ、プロピオン酸エチルエトキシ、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチル2−ピロリドン、3−プロピオン酸エトキシエチル、2−ヘプタノン、γ−ブチロラクトン、2−ヒドロキシプロピオンエチル、2−ヒドロキシ2−メチルプロピオン酸エチル、エトキシ酢酸エチル、ヒドロキシ酢酸エチル、2−ヒドロキシ3−メチルブタン酸メチル、3−メトキシ2−メチルプロピオン酸メチル、3−エトキシプロピオン酸エチル、3−メトキシ2−メチルプロピオン酸エチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、これらの混合物などを使用することができる。
【0020】
また、前記レジスト安定剤または反応抑制剤として使用される塩基性化合物としては、通常使用される安定剤または反応抑制剤を制限なしに使用することができ、トリエチルアミン、トリオクチルアミン、トリイソブチルアミン、トリイソオクチルアミン、ジエタノールアミン、トリエチルアルコールアミン、これらの混合物などの有機塩基を例示することができる。本発明に係るフォトレジスト組成物に、必要によって含まれる界面活性剤は、フォトレジスト組成物成分の均一混合性、フォトレジスト組成物の塗布性、フォトレジスト膜の露光後現像性などを改善する用途として添加される。このような界面活性剤としては、フォトレジスト組成物に使用される通常の界面活性剤が制限なしに使用されることができ、例えば、フッ素系界面活性剤や、フッ素−ケイ素系界面活性剤などが使用されることができる。前記界面活性剤の使用量は、フォトレジスト組成物の固形分100重量部に対して0.001〜2重量部であり、好ましくは、0.01〜1重量部であり、前記使用量が少なすぎれば、界面活性剤としての機能を充分に発現できないことがあり、多すぎれば、形状安定性及び組成物の保存安定性など、塗布性以外のレジストの特性に悪影響を及ぼすことがある。また、必要によって、本発明に係るフォトレジスト組成物は、前記感光性化合物の役割を妨害しない範囲内で、酸と反応して現像液に対する溶解度が変化する通常のフォトレジスト用感光性高分子をさらに含むことができる。前記感光性高分子は、酸に敏感な保護基を有するブロック共重合体またはランダム共重合体であり、重量平均分子量(Mw)は、3,000〜20,000であることが好ましい。
【0021】
本発明のフォトレジスト組成物を用いて、フォトレジストパターンを形成するためには、通常のフォトリソグラフィ工程によって、(i)まず、シリコーンウェーハ、アルミニウム基板などの被エッチング層の上に、スピンコーターを用いて、前記フォトレジスト組成物を塗布してフォトレジスト膜を形成し、(ii)前記フォトレジスト膜を所定のパターンに露光した後、(iii)露光されたフォトレジスト膜を加熱及び現像する。前記現像工程に使用される現像液としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、水酸化テトラメチルアンモニウム(TMAH)などのアルカリ性化合物を0.1〜10重量%の濃度に溶解させたアルカリ水溶液を使用することができ、前記現像液には、メタノール、エチルアルコールのような水溶性有機溶媒及び界面活性剤を適正量添加することができる。
【実施例】
【0022】
以下、実施例及び比較例を挙げ、本発明をさらに具体的に説明するが、本発明が下記実施例によって限定されるものではない。
【0023】
≪実施例1−1〜実施例1−7≫
化学式2a〜2gで示される感光性化合物の合成
A.化合物1−1〜化合物1−7の合成
下記反応式1及び表1に示すように、窒素下で、イソプロピルオキシド(−CH(CH)CHO−)単量体の繰り返し数がnであるポリプロピレングリコール及び塩化トルエンスルホニルを塩化メチレンに溶解させた後、室温でピリジン(6.27ml、77.6mmol)を添加して、12時間反応させた。反応終了後、反応液を水で洗浄し、塩化メチレンで抽出して分離した後、無水硫酸マグネシウムに濾過させた。その濾液を減圧蒸溜器に入れて、塩化メチレンを蒸発させた後、シリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィによって生成物を分離し、無色の液体である化合物1−1〜化合物1−7(ts=トルエンスルホニル基)を得て、その収率を表1に示した。
【0024】
【化4】

【0025】
【表1】

【0026】
B.化合物2−1〜化合物2−7の合成
下記反応式2に示すように、化合物1−1〜化合物1−7とエチル−4−ヒドロキシ−4−ビフェニルカルボン酸をエチルアルコール(EtOH)に溶解させた後、炭酸カリウムを添加して80℃で24時間還流させた。反応終了後、過量の水酸化カリウムを添加して室温で3時間攪拌し、反応液を水で洗浄して、塩化メチレンで抽出して分離した後、無水硫酸マグネシウムに濾過させた。その濾液を減圧蒸溜器に入れて、塩化メチレンを蒸発させた後、シリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィによって生成物を分離して、無色の液体である化合物2−1〜化合物2−7を得た。
【0027】
【化5】

【0028】
C.化合物3−1〜化合物3−3の合成
下記反応式3及び表2に示すように、4−ヒドロキシ−4’−ビフェニルカルボン酸とR−Br(ここで、
【化6】

であり、波線は結合位置を示す。例えば、Rが2aである場合、R−Brは、2−メチル−2−臭化アダマンチル)をアセトン20mlとジメチルスルホキシド(DMSO)20mlとの混合溶媒に溶解させた後、炭酸カリウムを添加して、60℃で36時間還流させた。反応液を水、塩酸及び塩化メチレンを用いて抽出して分離した後、無水硫酸マグネシウムに濾過させた。その濾液を減圧蒸溜器に入れて、塩化メチレンを蒸発させた後、メタノール及びヘキサンで再結晶して、白色の固体である化合物3−1〜化合物3−7を得て、その収率を表2に示した。
【0029】
【化7】

【0030】
【表2】

【0031】
D.化学式2a〜化学式2gで示される化合物の合成
下記表3に示すように、窒素下で、化合物2−1〜化合物2−7、化合物3−1〜化合物3−7及び4−ジメチルアミノピリジニウム−トルエンスルホン酸(DPTS、0.63g、2.1mmol)を塩化メチレン100mlに溶解させた後、1,3−ジイソプロピルカルボジイミド(DIPC)を添加して、室温で24時間撹拌させた。反応終了後、反応液を水で洗浄して、塩化メチレンを用いて抽出して分離した後、無水硫酸マグネシウムに濾過させた。その濾液を減圧蒸溜器に入れて、塩化メチレンを蒸発させた後、シリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィによって生成物を分離して、白色の固体である化学式2a〜化学式2gで示される化合物を得た。
【0032】
【表3】

【0033】
得られた化合物のH−NMRデータは次の通りである。
化学式2aで示される化合物H−NMR(CDCl、内部標準物質):δ(ppm)8.20(CH,2H)、8.05(CH,2H)、7.63(CH,2H)、7.59(CH,2H)、7.55(CH,2H)、7.41(CH,2H)、7.25(CH,2H)、7.21(CH,2H)、3.72(CH,21H)、3.52(CH,42H)、2.0(OH,1H)、1.97(H,1H)、1.90(H,1H)、1.56(H,1H)、1.52(H,1H)、1.50(CH,3H)、1.45(H,1H)、1.40(H,1H)、1.36(CH,2H)、1.21(CH,63H)、1.45(CH,2H)、1.36(CH,2H)、1.18(H,1H)、1.14(H,1H)、0.93(H,1H)
【0034】
化学式2bで示される化合物H−NMR(CDCl、内部標準物質):δ(ppm)8.20(CH,2H)、8.05(CH,2H)、7.63(CH,2H)、7.59(CH,2H)、7.55(CH,2H)、7.41(CH,2H)、7.25(CH,2H)、7.21(CH,2H)、3.72(CH,17H)、3.52(CH,34H)、2.29(CH,2H)2.0(OH,1H)、1.97(H,1H)、1.90(H,1H)、1.56(H,1H)、1.52(H,1H)、1.45(H,1H)、1.40(H,1H)、1.36(CH,2H)、1.21(CH,51H)、1.45(CH,2H)、1.36(CH,2H)、1.18(H,1H)、1.14(H,1H)、0.93(H,1H)、0.90(CH,3H)
化学式2cで示される化合物H−NMR(CDCl、内部標準物質):δ(ppm)8.20(CH,2H)、8.05(CH,2H)、7.63(CH,2H)、7.59(CH,2H)、7.55(CH,2H)、7.41(CH,2H)、7.25(CH,2H)、7.21(CH,2H)、3.72(CH,17H)、3.52(CH,34H)、2.41(CH,1H)、2.0(OH,1H)、1.97(H,1H)、1.90(H,1H)、1.56(H,1H)、1.52(H,1H)、1.45(H,1H)、1.40(H,1H)、1.36(CH,2H)、1.21(CH,51H)、1.45(CH,2H)、1.36(CH,2H)、1.18(H,1H)、1.14(H,1H)、1.01(CH,6H)、0.93(H,1H)
化学式2dで示される化合物H−NMR(CDCl、内部標準物質):δ(ppm)8.20(CH,2H)、8.05(CH,2H)、7.63(CH,2H)、7.59(CH,2H)、7.55(CH,2H)、7.41(CH,2H)、7.25(CH,2H)、7.21(CH,2H)、3.72(CH,13H)、3.52(CH,26H)、2.0(OH,1H)、1.97(H,1H)、1.90(H,1H)、1.56(H,1H)、1.52(H,1H)、1.50(CH,3H)、1.45(H,1H)、1.40(H,1H)、1.36(CH,2H)、1.21(CH,39H)、1.45(CH,6H)、1.36(CH,2H)、1.18(H,1H)、1.14(H,1H)、1.11(CH,1H)、0.93(H,1H)
化学式2eで示される化合物H−NMR(CDCl、内部標準物質):δ(ppm)8.20(CH,2H)、8.05(CH,2H)、7.63(CH,2H)、7.59(CH,2H)、7.55(CH,2H)、7.41(CH,2H)、7.25(CH,2H)、7.21(CH,2H)、3.72(CH,21H)、3.52(CH,42H)、2.0(OH,1H)、1.97(H,1H)、1.90(H,1H)、1.82(CH,4H)、1.71(CH,2H)、1.44(CH,6H)、1.21(CH,63H)、1.18(H,1H)、1.14(H,1H)、0.96(CH,3H)
化学式2fで示される化合物H−NMR(CDCl、内部標準物質):δ(ppm)8.20(CH,2H)、8.05(CH,2H)、7.63(CH,2H)、7.59(CH,2H)、7.55(CH,2H)、7.41(CH,2H)、7.25(CH,2H)、7.21(CH,2H)、3.72(CH,17H)、3.52(CH,34H)、2.0(OH,1H)、1.97(H,1H)、1.90(H,1H)、1.89(CH,4H)、1.71(CH,2H)、1.51(CH,4H)、1.21(CH,51H)、1.18(H,1H)、1.14(H,1H)、0.96(CH,3H)
化学式2gで示される化合物H−NMR(CDCl、内部標準物質):δ(ppm)8.20(CH,2H)、8.05(CH,2H)、7.63(CH,2H)、7.59(CH,2H)、7.55(CH,2H)、7.41(CH,2H)、7.25(CH,2H)、7.21(CH,2H)、3.72(CH,21H)、3.52(CH,42H)、2.0(OH,1H)、1.97(H,1H)、1.90(H,1H)、1.40(CH,9H)、1.21(CH,63H)、1.18(H,1H)、1.14(H,1H)
≪実施例2−1〜実施例2−7≫
フォトレジスト組成物の製造及び露光パターンの形成
前記実施例1−1〜実施例1−7で合成したそれぞれの分子レジスト感光性化合物(化学式2a〜化学式2gの化合物)2.0g、光酸発生剤としてトリフェニルスルホニウムトリフラート0.08g、反応抑制剤としてトリエチルアルコールアミン0.02g及び有機溶媒としてプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(PGMEA)20gを混合し、フィルターで濾過して、それぞれのフォトレジスト組成物を製造した。製造されたフォトレジスト組成物を、シリコーンウェーハの被エッチング層の上にスピンコーティングして、フォトレジスト薄膜を形成した後、130℃で90秒間プリベーキングし、開口数0.85であるArF ASML 1250装備で露光した後、125℃で90秒間再びベーク(Post Exposure Bake:PEB)した。このようにベークしたウェーハを2.38重量%の水酸化テトラメチルアンモニウム(TMAH)水溶液で30秒間現像することによって、65nmの1:1ライン及びスペース(L/S:line/space)パターンを形成した。このように形成されたフォトレジストパターンの性能を評価して、下記表4に示した。下記表4で、焦点深度(フォーカスマージン、depth of focus、μm)は、工程マージンであって、レジスト膜に照射される露光光の深さとして定義され、EOPは、最適の露光量(mJ/cm2)であって、目標とするパターンサイズが得られる適切な露光量であり、リシーディング・アングル(Receding angle、degree(゜))は、フォトレジストの親油性の程度を示す。
【表4】

前記表4から、本発明に係る分子レジスト組成物及び65nmの解像度を有するマスクを用いてパターニングした場合(実施例2−1〜実施例2−7)、65nm以下の解像力が得られ、通常のフォトレジスト組成物を使用する場合、LERが5〜6nmの値を示すが、本発明に係る組成物を使用する場合、LERが2.9〜3.7nmの値を示して、LER特性が著しく改善されるということが分かる。また、レジスト化合物の親水性及び親油性を確認するために、リシーディング・アングルを測定すれば、イソプロピル(−CH(CH)CHO−)単量体の繰り返し数によって、フォトレジスト組成物のリシーディング・アングルの値が変わるということが確認された。また、極紫外線(EUV)露光装備を用いて、マスクとウェーハとを接触させて露光させた結果、本発明のフォトレジスト組成物を用いて30nmの同一ライン及びスペース・パターンを成功的に形成することができた。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】高分子レジスト及び単分子レジストのパターン形成過程を比較して示す図である。
【図2】本発明の感光性化合物の親水性及び親油性を調節して、感光性化合物がブロック共重合体の層構造に積層されることを示す図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記化学式1
【化1】

(前記化学式1中、nは、イソプロピルオキシド(−CH(CH)CHO−)単量体の繰り返し数であって、1〜40の整数であり、Rは、炭素数1〜20のアルキル基または炭素数3〜20のシクロアルキル基である)
で表される構造を有する感光性化合物。
【請求項2】
前記nは、3〜27の整数であり、前記Rは、ヒドロキシ基及びハロゲン基からなる群から選択される一つ以上の置換基を含むか、エーテル基またはエステル基を含むC〜C20のアルキル基またはシクロアルキル基であることを特徴とする請求項1に記載の感光性化合物。
【請求項3】
前記感光性化合物は、
【化2】

からなる群から選択されることを特徴とする請求項1に記載の感光性化合物。
【請求項4】
下記化学式1
【化3】

(前記化学式1中、nは、イソプロピルオキシド(−CH(CH)CHO−)単量体の繰り返し数であって、1〜40の整数であり、Rは、炭素数1〜20のアルキル基または炭素数3〜20のシクロアルキル基である)
で表される構造を有する1〜85重量%の感光性化合物と、
前記感光性化合物100重量部に対して、0.05〜15重量部の光酸発生剤と、前記感光性化合物100重量部に対して、50〜5000重量部の有機溶媒とを含むフォトレジスト組成物。
【請求項5】
前記感光性化合物100重量部に対して、トリエチルアミン、トリオクチルアミン、トリイソブチルアミン、トリイソオクチルアミン、ジエタノールアミン、トリエチルアルコールアミン、及びこれらの混合物からなる群から選択される塩基性化合物0.01〜10重量部をさらに含むことを特徴とする請求項4に記載のフォトレジスト組成物。
【請求項6】
a)下記化学式1で表される構造を有する1〜85重量%の感光性化合物と、前記感光性化合物100重量部に対して、0.05〜15重量部の光酸発生剤と、前記感光性化合物100重量部に対して、50〜5000重量部の有機溶媒とを含むフォトレジスト組成物を被エッチング層の上に塗布してフォトレジスト膜を形成する工程。
【化4】

(前記化学式1中、nは、イソプロピルオキシド(−CH(CH)CHO−)単量体の繰り返し数であって、1〜40の整数であり、Rは、炭素数1〜20のアルキル基または炭素数3〜20のシクロアルキル基である)と、
b)前記フォトレジスト膜を所定のパターンに露光する工程と、
c)前記露光されたフォトレジスト膜を加熱する工程と、
d)前記加熱されたフォトレジスト膜を現像して所望のパターンを得る工程とを含むフォトレジストパターンの形成方法。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2009−120612(P2009−120612A)
【公開日】平成21年6月4日(2009.6.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−290716(P2008−290716)
【出願日】平成20年11月13日(2008.11.13)
【出願人】(502081871)ドンジン セミケム カンパニー リミテッド (62)
【Fターム(参考)】