説明

成型発光ダイオード光源

【課題】 従来技術の上述したような欠点を排除したLED光源を提供すること及びLED光源の価値及び魅力を高めることである。
【解決手段】 伝熱性の、しかし電気絶縁性の絶縁部材19が支柱14の第1表面16に固定され得、単一の発光ダイオード18が絶縁部材19に、例えば伝熱性セメントによって作動上固定され得る。最適効果を得るために、発光ダイオードは支柱14の軸方向に中心を合わせたサイドエミットLEDとされる。反射体20は発光ダイオード18と光学的に連通され、またベース部12に機械的に固定される。前記機械的固定は反射体20とベース部12とを共にインサート成型することに達成され得、インサート成型により、十二分な機械的強度と共に、優れた防水シールが提供される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本件出願は2004年7月16日に提出した仮申請特許番号第60/588,869号の優先権を主張するものである。
本発明は電球に関し、詳しくは、単一の発光ダイオード(以下、LED光源とも称する)光源を用いる電球に関する。更に詳しくは、本発明は、急速取付性を有するヒートシンクに連結するLED光源を備えた電球に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、大抵の自動車用光源には白熱灯の使用が関与されてきた。こうした白熱灯は作用も良好で安価でもあるが、寿命が比較的短く、また言うまでもなく、使用するフィラメントが細いので振動を受けると破損する。
最近、自動車のストップランプがLED光源によって代替されている。これらのソリッドステート型の光源の寿命は100,000時間範囲にも及ぶ驚くべき長さであり、振動を受けても損傷しない。然し乍ら、これらのLED光源は適宜の位置にハードワイヤード処理され、それが組み込みコストを増大させている。従って、白熱灯の組み込み容易性を持ったLED光源は有益であり得、あるいは、任意の特定配向を要することなく恒久的に取り付けることのできる光源は有益であり得る。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従って、解決しようとする課題は、従来技術の上述したような欠点を排除したLED光源を提供することである。解決しようとする他の課題は、LED光源の価値及び魅力を高めることである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の1様相に従えば、ランプアセンブリであって、第1表面を有し且つ軸方向に伸延する伝熱性のベース部と、前記第1表面に作動上固定された単一の発光ダイオードと、該発光ダイオードと光学的に連通された反射体にして、前記伝熱性のベース部に機械的に固定した反射体と、ベース部を貫いて発光ダイオードに伸延する電気的連結部と、を含むランプアセンブリが提供される。
発光ダイオードを、放熱作用を持つ、ヒートシンクのベース部の一体部分である伝熱性支柱部に直接取り付けたことにより、優れた熱消散性が提供される。更には、ベース部と反射体とを単一ユニットとして形成したことから、パーツ数が、そして、結局、組立てに要する作業量が減少され、かくして、ランプの製造コストが低下する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0005】
図面を参照して詳しく説明するに、図1にはランプアセンブリ10が示され、遠位端に第1表面16を備え且つ軸方向に伸延する支柱14を有するベース部12を含んでいる。ベース部と、このベース部と一体の前記支柱とは伝熱性を有し、また好ましくは銅あるいはアルミニューム製とされる。
【0006】
伝熱性の、しかし電気絶縁性の絶縁部材19が支柱14の第1表面16に固定され得、単一の発光ダイオード18が絶縁部材19に、例えば伝熱性セメントによって作動上固定され得る。最適効果を得るために、発光ダイオードは支柱14の軸方向に中心を合わせたサイドエミットLEDとされる。反射体20は発光ダイオード18と光学的に連通され、またベース部12に機械的に固定される。本発明の好ましい実施例では、前記機械的固定は反射体20とベース部12とを共にインサート成型することに達成される。インサート成型により、十二分な機械的強度と共に、優れた防水シールが提供される。あるいは、前記機械的固定には、ベース部12と反射体20とを相互に圧力嵌めすることが含まれ得る。この場合、反射体を所望の位置に組み込んでから発光ダイオードを挿通させることが可能である。
【0007】
支柱14は図1に示すようにLED連結部22、24のための通路を備えた固体であり得、あるいは図2に示すような、支柱14aの如き管状のものであり得る。後者の場合、第1表面16は円筒状の支柱14aの遠位端に嵌着させたプラグ16aであり得る。
【0008】
更には、支柱14とベース部12とを反射体の適宜の開口内に接着させることもできる。何れにせよ、電気的連結部、即ちLED連結部22、24は、ベース部12を、例えば支柱14を絶縁状況下に貫いて発光ダイオードへと伸延され得る。
【0009】
LED連結部22、24は、ベース部12に取り付けたハウジング26から出発される。ハウジング26は印刷回路基板29に実装し得る必要な回路28と、電源に接続するための好適なコネクタ31とを収納する。前記回路28を、ランプアセンブリのエンドユースにおける必要性あるいは所望に応じて他の場所に収納させ得ることは言うまでもない。
放熱上、ベース部12の少なくとも1つの表面30がアセンブリ10の外側に沿って空気に露呈される。
【0010】
本発明の好ましい実施例においては実質的に、発光ダイオード18は光学的機能あるいは効果(convenience)を最大化するために、支柱14上で軸方向に中心付けしたサイドエミットLEDである。
かくして、テールライト、ストップライトあるいは方向指示器のような、様々の形態の自動車用光源を供給するために使用するために好都合の新規なランプアセンブリが提供される。本アセンブリは事実上、振動の影響を受けないので色々の方法で取付け可能であり、かくして取付け上の高い融通性が提供される。
以上、本発明を実施例を参照して説明したが、本発明の内で種々の変更をなし得ることを理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の1実施例の概略断面図である。
【図2】本発明の別の実施例の概略断面図である。
【符号の説明】
【0012】
10 ランプアセンブリ
12 ベース部
14 支柱
16 第1表面
18 発光ダイオード
19 絶縁部材
20 反射体
22、24 LED連結部
26 ハウジング
28 回路
29 印刷回路基板
30 表面
31 コネクタ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ランプアセンブリであって、
第1表面を備え且つ軸方向に伸延する支柱を有する伝熱性のベース部と、
前記第1表面に作動上固定した発光ダイオードと、
該発光ダイオードと光学的に連通され、前記ベース部に機械的に固定した反射体と、
前記ベース部を貫いて発光ダイオードへと伸延する電気的連結部と、
を含むランプアセンブリ。
【請求項2】
反射体の、ベース部への機械的な固定が、反射体とベース部とを共にインサート成型することを含む請求項1のランプアセンブリ。
【請求項3】
反射体の、ベース部への機械的な固定が、反射体とベース部とを相互に圧力嵌めすることを含む請求項1のランプアセンブリ。
【請求項4】
反射体の、ベース部への機械的な固定が、反射体とベース部とを相互に接着することを含む請求項1のランプアセンブリ。
【請求項5】
ベース部にハウジングが取り付けられ、該ハウジングが、発光ダイオードに電力を供給するための電気的回路を含んでいる請求項1のランプアセンブリ。
【請求項6】
ベース部が、放熱用に露呈された少なくとも1つの表面を有している請求項1のランプアセンブリ。
【請求項7】
発光ダイオードが、実質的にはサイドエミットLEDである請求項1のランプアセンブリ。
【請求項8】
発光ダイオードが、実質的にはサイドエミットLEDである請求項2のランプアセンブリ。
【請求項9】
発光ダイオードが、実質的にはサイドエミットLEDである請求項3のランプアセンブリ。
【請求項10】
発光ダイオードが、実質的にはサイドエミットLEDである請求項4のランプアセンブリ。
【請求項11】
発光ダイオードが、実質的にはサイドエミットLEDである請求項5のランプアセンブリ。
【請求項12】
発光ダイオードが、実質的にはサイドエミットLEDである請求項6のランプアセンブリ。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2006−32349(P2006−32349A)
【公開日】平成18年2月2日(2006.2.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−205536(P2005−205536)
【出願日】平成17年7月14日(2005.7.14)
【出願人】(394001685)オスラム・シルバニア・インコーポレイテッド (68)
【Fターム(参考)】