説明

排水中継装置

【課題】逆流防止機構を備え、排水の排出量増大を確保しつつ信頼性向上を図った排水中継装置を提供する。
【解決手段】筒状体の上端に流入口を有する天板を有し、筒状体内にスプリングと弁軸を配置し、弁軸の下端には閉止弁が揺動自在に取着され、閉止弁の一端は筒状体内壁に開閉自在に連結されており、閉止弁の上端は筒状体内に固定したストッパー下面と接触するように構成されており、閉止弁はスプリングで常時上方への引張力で引き上げられるようの付勢されている排水中継装置を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、各種施設や装置からの汚染水を外部へ排出する際に、排出した汚染水やその他の海水等が津波等で施設内へ逆流することを防止する逆流防止のための閉止弁を備えた排水中継装置に関する。
【背景技術】
【0002】
原子力発電所や各種施設あるいは各種装置から出る汚染水を施設内外の所定箇所へ排出するに際しては、ドレンファンネルが利用されている。このドレンファンネルは、各種施設や装置からの汚染水を排出配管を介して外部へ排出しているが、排出配管から適切に汚染水を排出しなければならないことは当然であるが、更に、排出した汚染水やその他の海水等が排出配管を介して外部から施設内部へ逆流することがあってはならない。
【0003】
施設や装置設置箇所が海に近接している場合には、地震に伴う津波発生により、排出配管を経由して海水が逆流しドレンファンネルから施設内へ流入することを防止することは極めて重要である。
【0004】
特許文献1には、水封機構を備えたドレンファンネルにおいて、ファンネル本体内の液体が蒸発して水封液面が低下し、排出配管を介してファンネル本体内並びに更に施設内への気体浸入を阻止する機構が示されている。以下に、図6に示された第1の例、及び図7に示された第2の例を説明する。
【0005】
すなわち、図6に示すようにファンネル本体31中央に立設されているオーバーフロー放出筒32は、外部へ汚染水を排出する排出配管33に接続されており、そしてオーバーフロー放出筒32には逆流防止機構34が設けられている。
【0006】
この逆流防止機構34は、上端にフランジ35を有する断面円形の内筒36がオーバーフロー放出筒32内に挿入設置されている。逆流防止機構34は、内筒36内に同芯状に設けられた弁軸37と、この弁軸37の先端に弁軸37と直角に設けられた円形の閉止弁38を常時上方に引き上げる方向に引張力が付勢され圧縮されているスプリング39と、このスプリング39を弁軸37とともに収納する弁軸保持具40とを主たる部材として構成されている。すなわち、弁軸37の上端はスプリング39の上端に係合されており、弁軸37の下端には上記した閉止弁38が水平に配置されている。そして閉止弁38の周縁は内筒36の下端縁部にて係止される。また、スプリング39の引張力は調整可能である。
【0007】
このような構成の逆流防止機構34にあっては、内筒36内に流入した汚染水の重量によって生じる閉止弁38を下方へ押す力が、スプリング39の上方への引張力を上回ると、内筒36内の汚染水によって閉止弁38は図に点線で示すように下方へ下がる。この結果、内筒36の下端と閉止弁38との接触によって内筒36内に貯留されていた汚染水は、内筒36と閉止弁38が離間したことにより、両者間の間隙から下方へ流出して排出配管33から外部へ排出される。
【0008】
また、図7を用いて特許文献1に示されている第2の例を説明する。図6と異なるところは、逆流防止機構34の構成であって、他の図6と共通する箇所の説明は省略してこの第2の例の特徴のみ説明する。すなわち、この例では逆流防止機構34における円形の閉止弁38の一端が、内筒36の下端に形成された円形環状の弁座41の一端に可回転に取り付けられている。そして閉止弁38は、内部にスプリング42が取り付けられている蝶番43によってオーバーフロー放出筒32に結合されている。そして、この蝶番43はスプリング42によって常時上方へ閉止弁38を押し上げる押圧力が付勢されていて、閉止弁38を弁座41に当接している。従って、この状態では内筒36の下端は閉止されている。
【0009】
内筒36内に流入した汚染水の増加によって、スプリング42による閉止弁38の閉止維持ができなくなると、図の点線で示すように、閉止弁38は蝶番43を支点として下方へ回転し汚染水を排出する。汚染水の排出が完了すると、閉止弁38は再度スプリング42によって上方へ押し上げられて、内筒を閉止する。なお、図6並びに図7に示したいずれのスプリング39、42についてもその張力を調整可能であることが示されている。
【0010】
また、特許文献2には先に示した図7と類似した構成ではあるが、水封機構を伴わないドレンファンネルからの汚染水の逆流防止機構が開示されている。すなわち、ドレンファンネル底部開口に連結されている排出配管内に逆流防止機構が装着されている。この逆流防止機構は、内筒底部の一端に円形の閉止弁が取り付けられている。この閉止弁は、スプリングが組み込まれている蝶番によって内筒底部の一端に取り付けられている。そして、蝶番はスプリングによって常時上方への押圧力が付勢されていて、内筒底部の排出口を閉止している。内筒内に流入する汚染水の重量がスプリングの押圧力を超えると、閉止弁が下方へ開き内筒内の汚染水が排出される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【特許文献1】実開平1−79671号公報
【特許文献2】特開2005−300331号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
図6に示した特許文献1の第1の例にあっては、内筒36内の汚染水の重量によって弁軸37に支持された閉止弁38が図の点線で示してあるように、スプリング39に抗して平行に降下する。そして汚染水の排出量は、閉止弁38の外側端とオーバーフロー放出筒32の内壁との間に形成される間隙Hによって定められる。この間隙Hは、閉止弁38を引き上げているスプリング39に抗しての降下距離に関係なく一定であり、間隙Hによって決定される排出量を超える排出はできない。すなわち、可能な限り多くの排出量を確保しようとしても間隙Hを拡大することができず、排出量の増加を果たすことができない課題がある。
【0013】
図7に示した特許文献1の第2の例並びに特許文献2の構成にあっては、閉止弁38は蝶番43のみによって内筒下端に取り付けられおり、長期にわたる回転動作による蝶番43の不具合発生が懸念される課題がある。
【0014】
更に、蝶番43に装着されているスプリング42の引張力の調整が可能であるとしても、その調整に際しては、逆流防止機構をファンネルに装着した状態のままで実施することには大きな困難を伴う。従って、スプリング42の引張力の調整のためには、逆流防止機構を内筒36共々ファンネルから取り外さなければならない。この作業に多くの手間がかかるとともに、調整並びにファンネルへの再取付けが完了するまでは、汚染水の排出を停止しなければならない課題がある。
【0015】
本発明は、上述した各種の課題を解決して、逆流を防止しつつ、ファンネルからの排出量の増大を図ることを可能とするとともに、閉止弁に引張力を印加するスプリングの調整を簡単に行うことを可能とし、更に、閉止弁を1点で支持することによる不具合の発生を防止するために、閉止弁を2点で支持することを可能とした排水中継装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0016】
本発明に係る排水中継装置は、上端に接続部を有する断面円形の筒状体と、この筒状体の上端に取着され流入口を有する天板と、前記筒状体内に前記筒状体と同芯状に前記天板に設けられた保持具であって、この保持具の下端には中央に貫通孔が形成されたフランジが設けられており、前記保持具内に収納されているスプリングと、
上端に前記スプリングに係止される係止部を有し、前記スプリングに挿入され、下端が前記保持具下端の前記貫通孔から下方に延在する弁軸と、この弁軸の下端に揺動自在に取着された円形の閉止弁と、前記筒状体の内壁に取着され、下面が前記閉止弁の上面側縁部と接触する如く取着されたストッパーと、前記閉止弁の下面の一端と前記筒状体の内壁とを開閉自在に連結する連結部材とを具備することを特徴とする。
【0017】
本発明に係る他の排水中継装置は、前記天板の側縁は前記筒状体から延在し、この延在した天板の側端にヒンジが形成されおり、このヒンジの内側に前記接続部となる雌ネジが形成されていることを特徴とする。
【0018】
本発明に係る他の排水中継装置は、前記接続部が前記筒状体の上端側面に形成された雄ネジであることを特徴とする。
【0019】
本発明に係る他の排水中継装置は、前記連結部材は蝶番であることを特徴とする。
【0020】
本発明に係る他の排水中継装置は、前記筒状体の下端には落下部材捕捉体が取着されていることを特徴とする。
【0021】
本発明に係る他の排水中継装置は、前記天板には前記スプリングの付勢力を調整する調整手段が設けられていることを特徴とする。
【0022】
本発明に係る他の排水中継装置は、前記スプリング及び前記保持具下端の貫通孔の配置位置は、前記閉止弁の開によって生じる前記弁軸の偏移量に応じて、前記弁軸が前記スプリング及び前記貫通孔の側縁に接触しない位置に設定されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0023】
排水中継装置において、ファンネルに流入した汚染水の排出量の増大を図り、外部からの逆流を防止し、かつ閉止弁に引張力を印加するスプリングの調整を簡単に行うことを可能とし、閉止弁を2点で支持することにより信頼性の向上を図ることを可能とした。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明に係る一実施形態を説明するための縦断面図。
【図2】図1の天板の上面図。
【図3】図1の落下物捕捉体を示す斜視図。
【図4】本発明の実施形態の動作を説明するための模式図。
【図5】本発明の他の実施形態を説明するための縦断面図。
【図6】従来技術の第1の例を説明するための縦断面図。
【図7】従来技術の第2の例を説明するための縦断面図。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下に本発明に係る実施形態を図を参照して説明する。図1には、水封機構を備えたドレンファンネルに本発明に係る排水中継装置を装着した例を示した。上部が開放されたファンネル本体11に、本発明に係る逆流防止機構を備えた排水中継装置12が組み込まれている。ファンネル本体11へは汚染水が流入貯留されるが、ファンネル本体11の上部開放端には汚染水中の固形雑物を捕捉するフィルタ板13が設けられている。本体11内には液封キャップ14が取り付けられていて、この液封キャップ14の下方から矢印に示すように汚染水が内部へ流入する。
【0026】
また、ファンネル本体11の中央から底部を貫通して下方に向け、ファンネル配管15が立設している。ファンネル配管15の上部側面には雄ネジが形成されている。本発明に係る排水中継装置12は、ファンネル配管15内に上方から挿入される断面円形の内筒15を有し、内筒15の上端には流入キャップ17が設けられている。流入キャップ17は、天板17aと天板17aの側端から下方へ延在する環状のヒンジ17bから形成されている。
【0027】
そして、環状のヒンジ17bの内側には雌ネジ10が形成されており、この雌ネジ10とファンネル配管15上部の雄ネジとが螺合する関係に形成されている。上記の雌ネジ10と雄ネジとでヒンジ17bとファンネル配管15とを結合する接続部を形成しているこの接続部は、上記したネジ結合に限らず、ボルトとナットによる結合でもよい。これによって、排水中継装置12の上部に流入キャップ17が形成された内筒16は、ファンネル配管15の上部に螺合される。
【0028】
流入キャップ17の天板17aには流入孔17cが形成されており、上面図を図2に示す。天板17aは環状のリング17dと中央連結バー17eから構成されている。そして、中央連結バー17eの中心には後述するスプリング21の引張力を調整する調整ナット並びに調整ナットを被覆するカバー17fが取り付けられている。ファンネル本体11に流入した汚染水は、液封キャップ14の下方から矢印で示すように内部へ入り、液封キャップ14内を上昇して流入キャップ17の上部に達すると、流入キャップ17の流入孔17cから排水中継装置12の内筒16内部に入り貯留される。
【0029】
流入キャップ17の中央下部には円筒状の弁軸保持具18が垂架されている。弁軸保持具18の下端には弁軸19が貫通する貫通孔20が形成されている。弁軸19の周囲にはスプリング21が設置されており、このスプリングの上端に弁軸19上端に設けられた係合部22が係合するように構成されている。また、スプリング21は常時圧縮されていて、弁軸19を上方へ引き上げる引張力が付勢されている。そして、スプリング21の引張力の調整は、先に示した流入キャップ17中央に設けられた調整ナット17fで容易に実施可能となっている。
【0030】
弁軸19の下端は、取付部材23を介して円形の閉止弁24の中央に揺動可能に取着されている。内筒16の内壁にはストッパー25が取り付けられており、このストッパー25の下面と閉止弁24の上側縁部が水密に接触するように構成されている。すなわち、閉止弁24はスプリング21の引張力によって上方へ引き上げられているが、ストッパー25に密着して常時は接触状態にある。
【0031】
なお、ストッパー25はリング状であって、閉止弁24の上面とストッパー25の下面との接触は、両面とも平面状態であってもよい。更に、一方の接触面に突起を設けて水密接触を図るようにしてもよい。また、ストッパー25はリング状に限定されることなく、例えば内筒16の内壁に突起を設ける構成でもよい。
【0032】
閉止弁24の一端は蝶番26によって内筒16に下方に開閉可能に取着されている。蝶番26にはバネなどは装着されておらず、いわゆる受動的動作を行う蝶番が用いられる。このような構成によって、閉止弁24は弁軸19によって垂架されるとともに、蝶番26によって内筒16の内壁に取り付けられており、2点で保持されることになり、安定な動作が保証される。
【0033】
なお、内筒16の下端には図3(a)、図3(b)に示すような落下部材捕捉体27を取り付けることも可能である。排水中継装置12に使用されている各種部材、特に可動部材である閉止弁24がファンネル配管15内へ落下すると、重大な事故につながるおそれもある。そこで、内筒16の下端に落下部材捕捉体27を取り付けることで、万一閉止弁24が落下しても、これを配管内部へ流出する前に捕捉することを可能とした。落下部材捕捉体27は、内筒16の下端に固定される2個のU型バー27(a)、27(b)によりクロス状に構成されている。このU型バーの形状、大きさは、想定される落下物の形状等とともに汚染水排出に際しての流体抵抗をも勘案して設定すればよい。また、図1の断面図で落下材捕捉体27は、正確には2個示すべきであるが、図を複雑にするため1個のみ示した。図3(a)は下方から見た図で、図3(b)は要部斜視図である。
【0034】
上述した本発明に係る排水中継装置12の内部にファンネル本体11からの汚染水が流入すると、閉止弁24で排出口が閉止された内筒16内に汚染水が貯留される。内筒16内の汚染水が増加し、汚染水の重量が閉止弁24を引き上げているスプリング21の引張力を超えると、閉止弁24は蝶番26を支点に下方へ回転し内筒の排出口が開放される。これにより、内筒内の汚染水は内筒16からファンネル配管15を介して所定の箇所へ排出される。
【0035】
なお、図1に示した排水中継装置12の閉止弁24が汚染水排出のため下方へ回転する際には、図の点線で示したように弁軸19の先端の軌道は垂直に降下するのではなく、閉止弁24の回転とともに右方に偏移する。この関係を図4を使用して説明する。
【0036】
図4は動作を説明するために一部誇張し、また模式的な図となっている。図4(a)は閉止弁24が上昇している状態、図4(b)は閉止弁24が汚染水排出のため下方へ開動作している状態をそれぞれ示している。図4(b)のように閉止弁24が下方へ開くと、弁軸19は右方へ偏移し、図ではその角度をθとして示してある。従って、このような弁軸19の偏移動作を考慮せずにスプリング21並びに弁軸保持具18の貫通孔20と弁軸19との位置関係を設定すると、弁軸19がスプリング21や貫通孔20の内側に接触してしまうこともありうる。
【0037】
そこで、図4(a)に示したスプリング21の直径、図では間隔ととらえ、その距離mを決定するにあたっては、弁軸19の偏移量を勘案することが必要である。なお、同時に弁軸保持具18の下端の貫通孔20の直径を設定する際にも、弁軸19が貫通孔20の内周に接触しないよう、上記現象を勘案しなければならない。
【0038】
図1に示した実施形態では、本発明に係る排水中継装置12を水封構造を備えたファンネルに適用した例について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。すなわち、図5に排水中継装置12を水封構造の備えていないファンネル11に適用した例を示した。図1と重複する箇所の説明は省略し、図1と異なるところを中心に説明する。
【0039】
この排水中継装置12にあっては、ファンネル11の底部に開口しているファンネル配管15の開口部に本発明に係る排水中継装置12を装着する構成である。このため図1の例においては、流入キャップ17のヒンジ17bの雌ネジとファンネル配管15の上端外側の雄ネジを螺合させて、排水中継装置12を装着したが、図5の例では異なる構成とした。すなわち、ファンネル配管15の開口部内壁に雌ネジを形成し、排水中継装置12の内筒16の上端外側に雄ネジ9を形成して両者を螺合し装着する構成とした。図5に示した構成の動作は基本的には図1並びに他の図を利用して説明した内容と共通であることから、ここに再度の説明は省略する。
【0040】
なお、図1並びに図5のいずれにおいても、排水中継装置12とファンネル配管15との結合は、螺合にて行う構成とした。これは、ファンネル配管をはじめ他の配管類で実施している配管の耐圧試験、液体・気体類の各種流体の漏洩試験に際し、配管の開口部を閉鎖するために配管端部閉鎖部材をネジで螺合することが行われている。そこで、本発明に係る排水中継装置にあっては、ほぼ標準化されている、配管に設けられている既設の雄ネジあるいは雌ネジを利用することにより、特殊な新規付帯工事や特殊部材の製造を行うことなく、汎用的に利用することを可能とした。
【符号の説明】
【0041】
9…雄ネジ、10…雌ネジ、11…ファンネル本体、12…排水中継装置、13…フィルタ板、14…液封キャップ、15…ファンネル配管、16…内筒、17…流入キャップ、17a…天板、17b…ヒンジ、17c…流入孔、17d…リング、17e…中央連結バー、17f…調整ナット並びにカバー、18…弁軸保持具、19…弁軸、20…貫通孔、21…スプリング、22…係合部、23…取付部材、24…閉止弁、25…ストッパー、26…蝶番、27…落下部材捕捉体、27a、27b…U型バー。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
上端に接続部を有する断面円形の筒状体と、
この筒状体の上端に取着され流入口を有する天板と、
前記筒状体内に前記筒状体と同芯状に前記天板に設けられた保持具であって、この保持具の下端には中央に貫通孔が形成されたフランジが設けられており、
前記保持具内に収納されているスプリングと、
上端に前記スプリングに係止される係止部を有し、前記スプリングに挿入され、下端が前記保持具下端の前記貫通孔から下方に延在する弁軸と、
この弁軸の下端に揺動自在に取着された円形の閉止弁と、
前記筒状体の内壁に取着され、下面が前記閉止弁の上面側縁部と接触する如く取着されたストッパーと、
前記閉止弁の下面の一端と前記筒状体の内壁とを開閉自在に連結する連結部材とを具備することを特徴とする排水中継装置。
【請求項2】
前記天板の側縁は前記筒状体から延在し、この延在した天板の側端にヒンジが形成されおり、このヒンジの内側に前記接続部となる雌ネジが形成されていることを特徴とする請求項1記載の排水中継装置。
【請求項3】
前記接続部が前記筒状体の上端側面に形成された雄ネジであることを特徴とする請求項1記載の排水中継装置。
【請求項4】
前記連結部材は蝶番であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の排水中継装置。
【請求項5】
前記筒状体の下端には落下部材捕捉体が取着されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載の排水中継装置。
【請求項6】
前記天板には前記スプリングの付勢力を調整する調整手段が設けられていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項記載の排水中継装置。
【請求項7】
前記スプリング及び前記保持具下端の貫通孔の配置位置は、前記閉止弁の開によって生じる前記弁軸の偏移量に応じて、前記弁軸が前記スプリング及び前記貫通孔の側縁に接触しない位置に設定されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項記載の排水中継装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2013−104445(P2013−104445A)
【公開日】平成25年5月30日(2013.5.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−246550(P2011−246550)
【出願日】平成23年11月10日(2011.11.10)
【出願人】(390014568)東芝プラントシステム株式会社 (273)
【Fターム(参考)】