説明

接続構造およびその製造方法

【課題】トレンチキャパシタとアクセストランジスタの接続構造、及びそれに対応する接続構造の製造方法を提供する。
【解決手段】少なくとも部分的に半導体基板内に形成されたトレンチキャパシタのストレージ電極と選択トランジスタとの間の接続構造であって、上記ストレージ電極の表面に近接して配置された中間層の一部と、上記中間層に近接して配置されており、かつ上記選択トランジスタに近接した半導体基板表面部分に電気的に接続されている電気的導電性材料と、を有していて、上記接続構造の一部が、基板の水平面部分に近接するように、上記半導体基板の上に配置されている、接続構造。

【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
【0001】
〔本発明の背景〕
本発明は、トレンチキャパシタとアクセストランジスタとの接続構造、および対応する接続構造の製造方法に関する。
【0002】
ダイナミックランダムアクセスメモリ(dynamic random access memory; DRAM)のメモリセルは、一般的にはストレージキャパシタおよびアクセストランジスタを有している。ストレージキャパシタは、論理値0または1を表す電荷の形態で情報を蓄積する。ストレージキャパシタに蓄積された情報は、読み出しを制御することによって、あるいはワード線を介してアクセストランジスタを制御することによって、ビット線を介して読み出される。電荷を確実に蓄積し、そして読み出し情報を識別するために、ストレージキャパシタの容量は最小でなければならない。従ってストレージキャパシタの容量の下限は、約25fFであると考えられる。
【0003】
図1は、ストレージキャパシタ3およびアクセストランジスタ16を有するDRAMメモリセル5の概略図である。アクセストランジスタ16は、n型電界効果トランジスタ(field effect transistor; FET)として設計されていると共に、第1のnドープ(n-doped)ソース/ドレイン領域121と、第2のnドープソース/ドレイン領域122と、これらの領域間に備えられた能動的な、弱いp導電(weakly p-conducting)チャネル領域14とを有していることが好ましい。チャネル領域14の上にはゲート絶縁層151が備えられており、ゲート絶縁層151の上にはゲート電極15が配置されている。このゲート電極15によって、チャネル領域14内の荷電キャリア密度が影響を受け得る。
【0004】
アクセストランジスタ16の第1のソース/ドレイン領域121は、接続領域46を介して、ストレージキャパシタ3のストレージ電極31に接続されている。ストレージキャパシタの対電極34は、キャパシタプレート36に接続されている。キャパシタプレート36は、DRAMメモリセルアレイの全てのストレージキャパシタに共通であることが好ましい。キャパシタ誘電体33は、ストレージ電極31と対電極34との間に備えられている。
【0005】
アクセストランジスタ16の第2のソース/ドレイン領域122は、ビット線コンタクト53を介して、ビット線52に接続されている。ストレージキャパシタ3内に電荷として蓄積された情報は、上記ビット線を介して書き込みおよび読み出しがなされる。書き込みプロセスおよび読み出しプロセスは、ワード線51を介して制御される。ワード線51は、アクセストランジスタ16のゲート電極15に接続されている。第1のソース/ドレイン領域121と第2のソース/ドレイン領域122との間のチャネル領域14に電圧を印加することによって導電チャネルが備えられる。さらに、トランジスタのオンとオフとの切り替え動作中に半導体基板が帯電されることを防止するために、基板接続54が備えられている。
【0006】
メモリの世代によってストレージ密度が高くなるため、1つのトランジスタメモリセルに必要とされる領域は、世代交代に伴って低減せざるを得ない。同時に、ストレージキャパシタの最低容量を維持する必要がある。
【0007】
読み出しトランジスタおよびストレージキャパシタは、1Mbit世代までは平面部品として形成されていた。現在の4Mbitメモリ世代に至るまで、ストレージキャパシタの3次元配置によって、メモリセル表面のさらなる縮小が達成されてきた。1つの可能性として、トレンチ内にストレージキャパシタを形成することが挙げられる。例えばこの場合では、トレンチの壁付近の拡散領域、およびトレンチ内のドープされたポリシリコン充填剤が、ストレージキャパシタの電極として機能する。従ってストレージキャパシタの電極は、トレンチ表面に沿って配置されている。容量を左右するストレージキャパシタの有効面積は、基板表面のストレージキャパシタに対する空間要求に対して増加される。ストレージキャパシタの有効面積は、トレンチの断面に対応している。トレンチの断面を縮小させると同時にその深さを短くすることによって、記録密度をさらに高めることができる。
【0008】
メモリセルのサイズをさらに縮小するためには、リソグラフィの構造サイズ(lithographic structural size)Fを小さくすることが特に望ましい。Fとは、今日用いられているリソグラフィによって得られる構造サイズの最小線幅である。特に、トランジスタの外側延長部分を可能な限り小さくするために、メモリセルサイズをさらに縮小する必要がある。これによって、特に、ゲート電極付近のチャネル14の長さが短くなる。しかしチャネル長を短くなると、ストレージキャパシタ3とビット線52との間の漏れ電流が増加する。概して、チャネル長を短くすると漏れ電流の低い閾値が阻害され、従って保持時間(すなわち、メモリセル内に情報が再度はっきりと記憶される時間)が短くなる。
【0009】
これらの問題に対処するために、チャネルが基板表面に対して垂直または平行な部品を有するように、基板表面に形成された溝内にゲート電極を備えることが提案されている。これによって、アクセストランジスタに対する空間要求を変更することなく有効チャネル長を長くすることができ、従って漏れ電流が低減する。
【0010】
トレンチキャパシタ3のストレージ電極は、通常は、いわゆる埋め込みストラップ接続を介して、アクセストランジスタの第1のソース/ドレイン領域に接続されている。埋め込みストラップ接続は、基板表面の下に備えられている。ゲート電極が溝内に配置されたアクセストランジスタによって得られる利点をよりよく利用するためには、トレンチキャパシタのストレージ電極を、可能な限り基板表面付近に接続する必要がある。具体的には、基板表面上に形成された、いわゆる表面ストラップ接続が望ましい。このような接続は、通常は一方において形成される、すなわちトレンチキャパシタ3の片側においてのみ形成される。従って一般的には、埋め込みストラップまたは表面ストラップ接続を備えることによって対称性が破れる。なぜなら、この接続が形成された後のトレンチキャパシタは、能動領域およびチャネル14の方向に垂直に伸びる軸に対して、もはや対称を成さないからである。
【0011】
〔本発明の概要〕
本発明によると、少なくとも部分的に半導体基板内に形成されたトレンチキャパシタのストレージ電極と選択トランジスタとの間の改良型接続構造が、上記ストレージ電極の表面に近接して配置された中間層の一部と、上記中間層に近接して配置されており、かつ上記選択トランジスタに近接した半導体基板表面部分に電気的に接続されている電気的導電性材料と、を有していて、上記接続構造の一部は、基板の水平面部分に近接するように上記半導体基板の上に配置されている。
【0012】
さらに、少なくとも部分的に半導体基板内に形成されたトレンチキャパシタのストレージ電極と選択トランジスタとの間の接続構造は、上記ストレージ電極の表面に近接して配置された中間層の一部と、上記中間層に近接して配置されており、かつ上記選択トランジスタに近接した半導体基板表面部分に電気的に接続されている、電気的導電性材料とを有していて、上記基板表面内に形成されたトレンチによって上記ストレージ電極の横方向の範囲が規定され、上記電気的導電性材料は少なくとも部分的に上記トレンチ外に配置されている。
【0013】
さらに、少なくとも部分的に半導体基板内に形成されたトレンチキャパシタのストレージ電極と選択トランジスタとの間の接続構造では、上記ストレージ電極の垂直面に近接して素子分離用トレンチが配置されていて、上記ストレージ電極と上記半導体基板との間に上記素子分離用トレンチが配置されていて、上記素子分離用トレンチ内に絶縁材料が配置されていて、また上記接続構造は、上記素子分離用トレンチ内に配置された導電性材料のストラップを有している。
【0014】
トレンチキャパシタのストレージ電極と選択トランジスタとの間に接続構造を製造するための方法は、導電性充填材と、該導電性充填材の側面に隣接して配置された垂直な絶縁層とを有するキャパシタトレンチを半導体基板内に備える工程と、上記半導体基板の表面上の、トレンチキャパシタが形成されていない領域にマスク材料を形成する工程であって、上記トレンチキャパシタの上記導電性充填材の表面が、上記マスク材料の表面の下に配置されるようにする工程と、垂直な領域および水平な領域を有した非ドープ半導体層を堆積する工程と、上記半導体層の所定の領域が非ドープのままとなるように斜めイオン注入を行う工程と、上記半導体層の非ドープ部分を除去し、上記半導体層のドープ部分を上記マスク材料の表面上に残し、上記垂直な絶縁層の表面が覆われないようにする工程と、上記垂直な絶縁層の上部をエッチングすることによって接続開口部を形成する工程と、上記接続開口部内に導電性材料を充填する工程と、上記マスク層を除去することによって半導体基板表面部分を露出する工程と、を含んでいる。
【0015】
本発明の上記および上記以外の特徴および利点は、後述する本発明の具体的な実施形態の定義、説明、ならびに描写的な図面を考慮することによって明らかとなるであろう。上記の様々な図面では、同様の部品を示すために同様の符号が用いられている。これらの説明は、本発明の具体的な詳細に関するものであるが、様々な変化を加えることが可能であり、またこれらの変化は、本明細書の記述に基づいて当業者には明らであることについて理解されたい。
【0016】
〔様々な見地からの図面の簡単な説明〕
以下では、添付図面を参照しながら、本発明について詳細に説明する。
【0017】
図1は、DRAMメモリセルの概略図である。
【0018】
図2Aおよび図2Bは、それぞれ、完全にプロセスされたストレージキャパシタの平面図および断面立面図である。
【0019】
図3A〜図13Bは、本発明の第1の実施形態に従って接続構造を形成する際の製造段階を示す図である。
【0020】
図14は、本発明の第1の実施形態による、完成した接続構造を有するメモリセルの断面立面図である。
【0021】
図15A〜図29は、本発明の第2の実施形態に従って接続構造を形成する際の製造段階を示す図である。
【0022】
図30は、第2の実施形態による、完成した接続構造を有するメモリセルの断面立面図である。
【0023】
図31〜図41は、本発明の第3の実施形態に従って接続構造を形成する際の製造段階を示す図である。
【0024】
図42は、本発明の典型的な実施形態による接続構造を有するメモリセルアレイの平面図である。
【0025】
〔本発明の詳細な説明〕
図2Aおよび図2Bは、それぞれ、ストレージキャパシタの平面図および断面立面図である。上記ストレージキャパシタは、半導体基板1(例えばシリコン基板)内に形成されたトレンチ38内に備えられている。トレンチは、通常は深さが6〜7μmであり、図2Bの断面図に示されているように設計することができ、あるいはその下部において幅を広げることも可能である。
【0026】
図2Aに示されているように、キャパシタトレンチの広い部分の直径は一般的に2Fであり、狭い部分の直径は1.5Fである。Fは最小構造サイズであり、この場合では90〜110nm、特に90nm未満である。図2Bは、図2Aに示されているラインI−Iに沿った断面図である。ストレージキャパシタの対電極34は、例えばn+ドープ基板部分によって得られる。さらにトレンチ38内には、通常用いられるキャパシタ誘電体33と、ストレージ電極としてのポリシリコン充填材31とが配置されている。トレンチ上部は、寄生トランジスタをオフにするための素子分離用カラー32を提供している。素子分離用カラー32がなければ、この時点において寄生トランジスタが形成される。
【0027】
さらに、キャパシタトレンチ38の上部には、ポリシリコン充填材35が備えられている。基板内には、埋め込みプレート接続部36としてn+ドープ領域がさらに備えられている。上記n+ドープ領域は、トレンチキャパシタの対電極同士を接続している。基板表面10上には、パッド窒化物層として、SiO層18およびSi層17が塗布されている。SiO層18の厚みは、一般的には約4nmであり、そしてSi層17の厚みは、一般的には約80〜120nmである。
【0028】
図2Aおよび図2Bに示されているトレンチキャパシタは、公知の方法によって製造されたものである。特に、素子分離用カラー32は従来どおりに製造されたものである。次に、素子分離用カラー32がエッチバックされて、素子分離用カラーの上部エッジが基板表面10上に配置される。続いて、キャパシタトレンチ38にポリシリコンが充填され、そして化学機械研磨(chemical mechanical polishing; CMP)工程が行われる。この結果、図2Bに示されている断面が得られる。
【0029】
図3Aおよび図3Bを参照されたい。能動領域12を規定するために、次に素子分離用トレンチ2が形成される。そして素子分離用トレンチ2に、特に二酸化ケイ素などの絶縁材料が充填される。素子分離用トレンチ2をエッチングし、そして絶縁材料を用いて充填した後に、表面酸化物の除去が行われる。図3Aは、得られるトレンチキャパシタ3の上面図であって、素子分離用トレンチ2を有している。図3Bは、点IとIとを結ぶラインに沿った断面図を示している。
【0030】
次に、キャパシタトレンチ38を充填していたポリシリコン35が、ほぼ基板表面10の高さまでエッチバックされる。この結果、図4Aおよび図4Bに示されている構造が得られる。図4Aは、得られるトレンチキャパシタの上面図を示している。図4Aに示されているように、素子分離用カラー32の表面が露出している。図4Bは、図4Aの点IとIとを結ぶラインに沿った断面図を示している。図4Bに示されているように、素子分離用カラー32の表面が、ポリシリコン充填材35の表面の上に出ている。
【0031】
次に、図5Aおよび図5Bに示されているように、一般的に知られている窒化物形成工程が行われる。ここでは、一般的には厚みが最大1nmである薄いSi層37が形成されて、基板表面がNH大気に暴露される。このSi層37は、後のエッチング工程において、非ドープアモルファス半導体層4をエッチングするためのエッチストップ層として機能する。図5Bは、図5AのラインI−Iに沿った断面図であって、窒化ケイ素層37を示している。
【0032】
次に、図6Aおよび図6Bに示されているように、厚みが例えば10nmである非ドープアモルファス半導体層(非ドープアモルファスシリコン層であることが好ましい)がコンフォーマルに堆積される。この結果、図6Bの断面図に示されている、堆積されたシリコン層4は、垂直な領域および水平な領域を有している。図6Aは、得られる構造の上面図を示している。
【0033】
図7Aおよび図7Bを参照されたい。次に、BまたはBF2+イオンを用いて、イオンビーム42の入射角度を斜めにして、イオン注入工程が行われる。例えば、イオンビーム42の角度αは、基板表面10の法線39に対して5〜25度、特に10〜15度である。イオン注入の角度を傾斜させることによって、またアモルファスシリコン層4が垂直な領域を有していることを受けて、アモルファスシリコン層4の一部は、上記注入工程において影になる。上記斜めイオン注入は、影になった上記部分が、後に表面接続部あるいは接続構造が形成される地点に配置されるように行われる。アモルファスシリコン層4の垂直な領域がキャパシタトレンチの壁によって影になるため、非対称プロセスが行われる。この結果、接続構造を有するキャパシタトレンチは、後に製造されるアクセストランジスタのチャネルに垂直に伸びる軸に対してもはや対称ではなくなる。
【0034】
図7Aの上面図、および図7AのラインI−Iに沿った断面図である図7Bは、得られる構造を示している。特に、アモルファスシリコン層4の一部は非ドープのままであり、イオンビーム42に暴露された上記以外の領域はドープされる。図7Aに示されているように、キャパシタトレンチ38の輪郭の一部は非ドープのままである。
【0035】
図8Aおよび図8Bを参照すると、非ドープアモルファスシリコン4が、イオン注入によって得られたpドープポリシリコンに対して選択的に除去される。これは、例えば希釈されたNH4OHを用いた化学ウェットエッチングによって行われる。
【0036】
得られる構造の上面図である図8Aに示されているように、窒化ケイ素層37の一部が露出している。図8AのラインI−Iに沿った断面を示す図8Bから特に明らかなように、Si層17の側面または側壁が特に露出している。任意のプロセス工程として、素子分離用カラー32をさらにエッチバックして、素子分離用カラー32の表面の片側が、基板表面10の下に配されるようにしてもよい。
【0037】
次に、図9Aおよび9Bを参照すると、Si層17が等方性エッチング工程によってエッチバックされる。これは、例えば熱リン酸(hot phos)を用いたウェットエッチングによって行われる。このエッチング工程によって、Si層17の特に側面がエッチングされる。この結果、SiO層18の水平な部分が露出される。図9Aは、得られるトレンチキャパシタの上面図を示している。このトレンチキャパシタでは、先のSiエッチング工程によって生成された開口部43が破線で示されている。図9Bは、ラインI−Iに沿った断面を示している。ここに見られるように、開口部43は、基板表面10上に配置されたSiO層18の一部が露出するように形成される。
【0038】
図10Aおよび図10Bに示されているように、次の工程では、例えば反応性イオンエッチングプロセスによって、pドープポリシリコン41が除去される。この工程では、シリコン基板1の露出した部分もまたエッチングされる。ここでは、シリコン基板材料をエッチングしすぎないように注意しなければならない。開口部43の下には、図9Aおよび図9Bに示されているように、露出したSi表面領域10aが形成されている。このSi表面領域10aの幅dは、図10Bに示されているように、10〜100nmである。特に、上記エッチング工程では、適切なエッチングパラメータを選択することによって、導電性材料、従って接続部が、基板表面の基本的に上に配置されるのか、あるいは基本的に下に配置されるのかが決定される。
【0039】
図10Aは、得られる構造の上面図を示している。図10Bに示されているように、半導体基板1の表面部分10aが露出している。この表面領域は、トレンチキャパシタ3の片側においてのみ露出している。従って、プロセスされた接続構造を有するトレンチキャパシタは、能動領域12に垂直に伸びている軸に対してもはや対称ではない。ポリシリコン充填材35の上には、薄い窒化ケイ素層37が備えられる。図11Aおよび図11Bに示されているように、次の工程では、例えばCMP工程またはエッチバック工程によって、ポリシリコン層44が塗布され、後に平坦化される。堆積されたポリシリコン44は、in situドープされるか、あるいは堆積工程の終了後に行われる注入プロセスによってドープされる。
【0040】
図11Aに見られるように、ストレージ電極31に接続されているポリシリコン充填材35と、トレンチキャパシタ3に隣接した能動領域12との間に、コンタクトストラップが備えられる。図11Bは、点IとIとを結ぶラインに沿った断面図を示している。図示されているように、ポリシリコン充填材44は、シリコン基板に接続されており、またポリシリコン充填材35上に備えられたSi層37の最上部に載っている。
【0041】
図12Aおよび図12Bを参照されたい。次の工程では、形成された表面ストラップ接続部を最上部に向かって絶縁させる酸化層が生成される。特に、この工程によって、ポリシリコン層44の上部エッジの位置が決定される。これは例えば、図11Aに示されている表面が、高度に酸化された大気に暴露されることによって行われる。この結果、酸化によって酸化膜が生成され、二酸化ケイ素層45がポリシリコン充填材44上に備えられる。特に、ポリシリコン充填材上に形成された二酸化ケイ素層45の厚みは、全体で少なくとも15nmになる。あるいは、図11Bに示されているポリシリコン層44はエッチバックされてもよい。次に、ポリシリコン層44上にSiO充填材を形成するための工程が行われ、そして表面を平坦化するためにCMP工程が行われる。
【0042】
最後に、図12Aおよび図12Bに示されている構造が得られる。図12Aは、基本的にはSiO、そして部分的にはSiからなる上記表面の上面図を示している。図12Bは、ラインI−Iに沿った断面図を示している。図12Bに示されているように、層45を覆っているSiOが、ポリシリコン層44上に塗布される。
【0043】
次の工程では、公知の方法に従って、Si層17、そして後にSiO層18が除去される。この結果、図13Aおよび図13Bに示されている構造が形成される。図13Aは、得られる構造の上面図を示している。能動領域12においてプロセス未済の領域では、シリコンが露出し、上記構造の残りの部分はSiO層によって覆われている。図13Bの断面図に見られるように、ポリシリコン充填材35と、単結晶半導体材料1との間に片側性の表面ストラップ接続部46が形成される。さらに正確に言うと、接続部46は、基板表面10を越えて、ポリシリコン充填材35と、基板材料1との間に配置されている。薄いSi層37は、単にトンネルバリアとして機能するが、絶縁体としては機能しない。ポリシリコン層44は、SiO層45によって覆われている。
【0044】
メモリセルを完成させるために、特にゲート電極15、第1のソース/ドレイン領域121、および第2のソース/ドレイン領域122をプロセスすることによって、アクセストランジスタの部品が備えられる。このためには、通常はゲート積層に対して用いられる層がまずコンフォーマルに堆積され、そしてゲート電極15を形成するためにパターン形成される。特に、まずゲート酸化層151が形成される。堆積されたSiO層は、表面ストラップ接続部46の外側絶縁体(lateral insulation)としても機能する。次に、例えばポリシリコン、およびSiキャップ層152などの導電層が堆積される。その後、公知の方法に従ってゲート電極15がパターン形成される。次に、形成されたゲート電極、および表面ストラップ接続部を注入マスクとして用いたイオン注入によって、第1のソース/ドレイン領域121、および第2のソース/ドレイン領域122が形成される。イオン注入工程に関連した温度の上昇によって、ドープされたポリシリコン材料45から基板材料へとドーピング材料が拡散し、そこにドープ領域120が形成される。ドープ領域120は、表面ストラップ接続部46と、第1及び第2のソース/ドレイン領域121、122との間に良好な電気的接続をもたらす。
【0045】
図14は、得られるメモリセルアレイの典型的な断面図を示している。図示されている配置では、一般的なように、表面ストラップ接続部46の上にパッシングワード線がそれぞれ配置されている。これらのパッシングワード線はそれぞれ、SiO層45によって、表面ストラップ接続部から十分に絶縁されている。図14には平面アクセストランジスタが示されているが、任意に設計されたアクセストランジスタを、本発明による接続構造を介して、ストレージキャパシタのストレージ電極へ接続させることができる。特に、これらのアクセストランジスタは、チャネルが基板表面に対して垂直な部品を有しているものであってよい。従って特に、これらのアクセストランジスタは、基板表面に形成された溝内にゲート電極が備えられているものであってよい。図14に示されている接続構造は、ストレージ電極35の最上表面に隣接して配置されている中間層の一部を含んでいる。ポリシリコンからなる電気的導電性材料44は、上記中間層の最上部に配置されている。この電気的導電性材料は、上記中間層の材料とは異なる。電気的導電性材料44は、ストレージ電極の側壁を越えて横に伸びている。電気的導電性材料44の一部は、半導体基板1の水平面上に配置されている。基板表面と電気的導電性材料44との境界に、任意で別のバリア層が配置されていてもよい。このようなバリア層は、例えば基板と電気的導電性材料44とが電気的に接続するように、厚みが1nmを超えない窒化ケイ素層を有していてもよい。上記バリア層は、例えば窒化物形成工程によって形成されてよく、また拡散バリアとして機能するものであってよい。図14にさらに見られるように、導電性材料44とストレージ電極35との間にある電気的接続領域は、半導体基板表面10の高さに配置されている。
【0046】
図15A〜図30は、本発明の第2の実施形態を示している。本発明の第2の実施形態では、接続部が表面に近接するように設計されているが、後述するように、基本的に基板表面の上には突出していない。これによって特別な利点がもたらされる。すなわち、このような接続部を有するメモリセルアレイのトポロジーは、基板表面全体を通る接続部のトポロジーと比べて、より有利であるという利点である。第2の実施形態を完成させるための出発点は、ここでもまた、図2Aおよび図2Bに示されているトレンチキャパシタに類似したトレンチキャパシタとして設計されているストレージキャパシタである。このトレンチキャパシタの上面図は図15Aに示されており、断面図は図15Bに示されている。図15Aおよび図15Bに示されているトレンチキャパシタは、図2Aおよび図2Bを参照しながら説明した方法と同様の方法によって製造される。しかし、図15Bに示されているように、第2の実施形態による素子分離用カラー32は、窒化ケイ素層17の表面に届くように設計されている。言い換えると、図15Bに示されているトレンチキャパシタを製造するためには、素子分離用カラー32が形成された後に、キャパシタトレンチ38がポリシリコン充填材35で充填され、そしてCMP工程が行われる。図2Bを参照しながら説明した方法とは対照的に、ポリシリコン充填材35をエッチバックするための工程、および素子分離用カラー32をエッチバックするための工程は、ここではいずれも適用できない。
【0047】
図16Aおよび図16Bを参照されたい。図15Aおよび図15Bに示されている構造を出発点として、能動領域12を規定するための次の工程では、特に二酸化ケイ素といった絶縁材料で充填された素子分離用トレンチ2が形成される。これについては、図3Aおよび図3Bを参照しながら前述した通りである。図16Aは、素子分離用トレンチ2を有した、得られるトレンチキャパシタ3の上面図であり、図16Bは、点IとIとを結ぶラインに沿った断面図である。
【0048】
次に、図17Aおよび図17Bに示されているように、キャパシタトレンチ38を充填するポリシリコン35が、ほぼ基板表面10の高さまでエッチバックされる。より正確には、標的とするエッチング深度は、基板表面10から0nmであり、許容誤差は+15nmである。図17Aは、得られるトレンチキャパシタの上面図であり、素子分離用カラー32の表面が露出している状態を示している。図17Bは、図17Aの点IとIとを結ぶラインに沿った断面図である。図17Bに見られるように、素子分離用カラー32の表面は、窒化ケイ素層17の表面のわずかに下に位置している。
【0049】
次に図18および図19を参照すると、公知の窒化物形成プロセスが行われる。基板表面がNH大気に暴露されるように、ここでは、厚みが一般的には1nmである薄いSi層37が形成される。このSi層37は、非ドープアモルファス半導体層4をエッチングするための後のエッチング工程において、エッチストップとして機能する。
【0050】
次の工程では、厚みが例えば10nmの非ドープアモルファス半導体層(非ドープアモルファスシリコン層であることが好ましい)がコンフォーマルに堆積される。この結果、堆積されたシリコン層4は、図19の断面図に示されているように、曲線領域だけでなく、垂直な領域および水平な領域を有している。
【0051】
図20Aおよび図20Bに示されているように、第1の実施形態と同様の方法によって、B+またはBF2+イオンを用いたイオンビーム42の入射角度を斜めにして、イオン注入が行われる。例えば、イオンビーム42の角度αは、基板表面10の法線39に対して5〜25度、特に10〜15度である。イオン注入の角度を傾斜させることによって、またアモルファスシリコン層4が垂直な領域を有していることを受けて、アモルファスシリコン層4の一部は、上記注入工程において影になる。この場合、上記斜めイオン注入は、影になった上記部分が、後に表面接続部あるいは接続構造が形成される地点に配置されるように調節される。より正確には、イオンビーム42の入射角度は、接続構造が形成される位置が適切に影になるように選択される。アモルファスシリコン層4の垂直な領域がキャパシタトレンチの壁によって影になるため、非対称プロセスが行われる。この結果、接続構造を有するキャパシタトレンチは、キャパシタトレンチの方向に平行に伸びる軸に対してもはや対称ではなくなる。
【0052】
図20Aは上面図を示し、図20Bは、図20AのラインI−Iに沿った断面図を示している。具体的には、アモルファスシリコン層4の一部40は非ドープのままであり、イオンビーム42に暴露された残りの領域はドープされる。図20Aに示されているように、キャパシタトレンチ38の輪郭の一部は非ドープのままである。
【0053】
図21Aおよび図21Bを参照すると、非ドープアモルファスシリコン4が、イオン注入によって得られたpドープポリシリコンに対して選択的に除去される。これは、例えば希釈されたNHOHを用いた化学ウェットエッチングによって行われる。このエッチング工程では、窒化ケイ素層37はエッチングストップとして機能する。図21Aに示されているように、窒化ケイ素層37の一部が露出している。図21AのラインI−Iに沿った断面図を示す図21Bから特に明らかなように、SiO素子分離用カラー32の上部の側面または側壁が特に露出している。さらに、Si層17の側面または側壁が露出している。図22Aおよび図22Bに示されているように、次に反応性イオンエッチング方法が行われる。これによって、素子分離用カラー32が、ポリシリコン充填材35の表面上に突出した領域においてエッチバックされる。反応性イオンエッチングによって、Si層17の露出部分もまたエッチングされる。
【0054】
次に、フッ化水素酸を用いた短いエッチング工程が行われる。このエッチング工程では、具体的には素子分離用カラーが基板表面10の下に配置されるように、そして半導体基板1の垂直な領域が側面に露出されるように、素子分離用カラー32がエッチバックされる。
【0055】
図22Bに見られるように、素子分離用カラー32は、非ドープシリコン層が除去された側においてエッチバックされる。さらに、ポリシリコン充填材35の表面が部分的に露出している。Si層17の側面170または側壁もまた露出している。次に図23Aおよび図23Bを参照されたい。アモルファスp−ドープシリコン層が、例えばフッ素化学物質(fluoric chemical)を用いたエッチング方法などの等方性エッチング方法によって除去される。図23Bに示されているように、上記エッチング工程は、シリコン基板1の一部をエッチングする。この結果、水平な基板表面部分10aが露出される。
【0056】
次に、図24Aおよび図24Bに示されているように、また前述したように、拡散バリア層として機能するように形成された窒化ケイ素層49と共に、窒化物形成工程が行われる。次に、例えば蛍光体などでドープしてよいポリシリコン充填材44が充填され、そしてエッチバックされる。図24Aは得られる構造の上面図であり、図24Bはこの構造の断面図である。
【0057】
図24Bに示されているように、ポリシリコン層が、基板表面10のやや上までエッチバックされる。表面酸化物を除去するために除釉(deglazing)した後、図25Aおよび図25Bに示されているように、窒化ケイ素層17が基板表面10から除去される。図25Aおよび図25Bは、得られる構造の上面図および断面図をそれぞれ示している。図25Bに示されているように、ポリシリコン充填材44は、シリコン基板1の表面10のやや上に突出している。ポリシリコン充填材44は、それぞれ窒化ケイ素層49を介して、トレンチキャパシタのポリシリコン充填材35およびシリコン基板1に接続されている。窒化ケイ素層49は、それぞれトンネルバリアとして機能する。シリコン基板10の表面は、薄い二酸化ケイ素層18によって覆われている。これは図25Aにも示されている。図25Aでは、ポリシリコン領域44を除いてほぼ全表面が薄い二酸化ケイ素層18によって覆われている。
【0058】
図26を参照されたい。薄い二酸化ケイ素層18が表面全体から除去され、また二酸化ケイ素層19が酸化(例えば、得られた表面を、高度に酸化した大気に暴露する)によって形成される。図26に示されているように、表面全体が二酸化ケイ素層19によって覆われる。
【0059】
次に図27を参照されたい。通常の方法によってフォトリソグラフィマスクが形成される。フォトリソグラフィマスクは、記憶装置の周辺部領域を覆っている。続いてウェル部分を形成するために、一般的なドーピング工程が行われる。次に、例えば蛍光体またはヒ素イオンを用いたイオン注入によって、高および低ドープ領域123が形成される。後のプロセス工程において、上記高および低ドープ領域123から、第1および第2のソース/ドレイン領域が得られる。図27は、半導体基板1の表面10に隣接した部分に、ドープ領域123が形成されている状態を示している。ドープ領域123は、ポリシリコン充填材44の下端の下に伸びている。
【0060】
次に、図28に示されているように、厚みが10〜20nmの厚い二酸化ケイ素層45が形成される。この二酸化ケイ素層45は、ポリシリコン充填材44の絶縁に影響を及ぼす。従って二酸化ケイ素層45は、トレンチ38の上に形成されるパッシングワード線に対する、トレンチキャパシタのストレージ電極の絶縁に影響を及ぼす。周辺部分の注入マスクが除去された後、この周辺部分からSiO層45が除去される。続いて、この周辺部分に対して、対応するドーピング工程が行われる。
【0061】
次に図29を参照すると、一般的な方法によって、能動領域12内にトランジスタが形成される。特に、ゲート電極15を形成するためにゲート溝150が形成されてもよい。ゲート溝150内には絶縁層151が形成される。続いて、SiOから構成されていることが好ましい内部スペーサ155が形成され、そして一般的な方法によってゲート溝150にポリシリコン充填材511が充填される。続いてポリシリコン層511、タングステン層512、ならびにSi層152が一般的な方法によって堆積される。ワード線に対して、対応するパターン形成を行った後に、例えばSiOスペーサ154などのスペーサが形成される。この結果、図29に示されている構造が遂に得られる。
【0062】
最終的には、図30に示されているように、ビット線コンタクト53が形成される。ビット線コンタクト53は、例えば、BPSG層55などの絶縁層によって互いに絶縁されたコンタクトが形成される場所に犠牲ポリシリコンプラグを備える方法によって形成される。図30は、トレンチキャパシタ3およびアクセストランジスタ16をそれぞれ含んだメモリセルを有するメモリセルアレイの典型的な断面図を示している。上記メモリセルでは、各アクセストランジスタの第1のソース/ドレイン領域121は、本発明による表面ストラップ接続部46およびポリシリコン充填材35を介して、トレンチキャパシタ3のストレージ電極に接続されている。ポリシリコン充填材35とポリシリコン充填材44との間、および第1のソース/ドレイン領域121とポリシリコン充填材44との間には、それぞれ、薄いSi層49が配置されている。しかし、この薄いSi層49は薄いトンネルバリアとしてのみ機能するものであるため、ポリシリコン充填材44からポリシリコン充填材35を電気的に絶縁させるため、あるいはポリシリコン充填材44から第1のソース/ドレイン領域121を絶縁させるためには適さない。表面ストラップ接続部46は、基板1の表面付近の領域に備えられている。この結果、接続部46の表面は、基板表面10に近接していると共に、基板表面10からわずかに突出している。従って上記接続部は、基板表面10の上全体には形成されておらず、また基板表面10の下全体にも伸びていない。表面接続部46は表面の上から距離をおいて伸びているため、トランジスタ16の特性に関して有利な影響を及ぼす。またこのような表面接続部に関連した不都合点、すなわち、得られるメモリセルアレイのトポロジーが好ましくないという不都合点が回避される。図30の実施例に見られるように、パッシングワード線51aの上端は、アクティブワード線51bの上端のわずかに上に備えられていて、表面はBPSG層55によって完全に水平になっている。トランジスタ16は、ゲート電極15がゲート溝150内に形成されている、いわゆる「凹型チャネルトランジスタ」として設計されている。従って、メモリセルへの空間要求を変えずに、第1のソース/ドレイン領域121と第2のソース/ドレイン領域122との間のチャネル長を長くすることができる。
【0063】
図30に示されている接続構造部は、窒化ケイ素からなる中間層49の一部を含んでいる。この中間層49の一部は、ストレージキャパシタのストレージ電極35の最上部に配置されている。上記接続構造は、例えばポリシリコンからなる電気的導電性材料44をさらに有している。この電気的導電性材料は、上記中間層の材料とは異なる。導電性材料44は、中間層49の最上部に配置されている。導電性材料44は、ストレージ電極35の範囲を規定しているトレンチを超えて外側に伸びている。また、導電性材料44の一部は、半導体基板の水平面上に配置されている。基板材料と導電性材料44との境界に、別のバリア層を任意で配置させてもよい。この別のバリア層は、基板材料と電気的導電性材料とが電気的に接続するように、例えば窒化ケイ素からなり、かつ厚みが1nmを超えないものであってよい。この別のバリア層は、拡散バリアとして機能するものであってよい。
【0064】
図31〜図41は、本発明の第3の実施形態を示している。この典型的な実施形態では、ストレージキャパシタのストレージ電極の側面に隣接して導電性ストラップ材料が配置されている。
【0065】
図31は、基板表面1の上部の断面図であって、第3の実施形態による方法の開始時の状態を示している。図示されているように、基板表面10上に窒化ケイ素層17が形成されている。基板表面10内にはトレンチ33が形成されている。トレンチの上部には素子分離用カラー32が形成されており、また充填材61が備えられているため、トレンチの表面は完全に閉じられている。言い換えると、平坦な表面が得られる。充填材61は、メモリセルアレイの完成後に除去されるストレージキャパシタのストレージ電極、あるいは犠牲充填材であってよい。
【0066】
図31に示されている構造から始まり、まずエッチング工程が行われて、各素子分離用カラー32の上部がエッチングされる。その後、一般的に用いられるエッチング方法によって犠牲充填材61を凹ませる。その後、酸化工程が行われて、厚みが約1〜3nmの薄い二酸化ケイ素層62が形成される。得られる構造は図32に示されている。図示されているように、充填材61の表面は二酸化ケイ素層62によって覆われている。さらに、二酸化ケイ素層62の表面は、窒化ケイ素層17の表面に対して凹んでいる。
【0067】
その後、厚みが約10〜15nmの非ドープアモルファスシリコン層4が堆積される。アモルファスシリコン層4の厚みは、例えば12〜14nmであってよい。得られる構造は図33に示されている。
【0068】
次の工程では、斜めイオン注入工程42が行われる。このイオン注入工程では、基板表面39の法線に対するイオンビーム42の角度αは約5〜30度である。上記イオン注入工程中において、イオンビームの一部は、窒化ケイ素層17とアモルファスシリコン層4との突出した部分によって影になる。従って、非ドープアモルファスシリコン層の所定の部分がドープされ、他の所定の部分は非ドープのままとなる。例えば、上記イオン注入工程は、例えばBFイオンなどのpドーパントを用いて行ってよい。得られる構造は図34に示されている。図34に見られるように、突出した各窒化ケイ素層部分17の左側の端に近接している、アモルファスシリコン層4の一部40は非ドープのままである。
【0069】
次の工程では、ドープされたアモルファスシリコンに対して非ドープアモルファスシリコンを選択的にエッチングするエッチング工程が行われる。このエッチング工程は、例えばNHOHを用いて行ってよい。得られる構造は図35に示されている。図示されているように、各トレンチの右側において、非ドープアモルファスシリコン層40が除去される。
【0070】
その後、ポリシリコンに対して二酸化ケイ素を選択的にエッチングするエッチング工程が行われる。この結果、シリコン層41によって覆われていない部分において、カラー部分32が凹まされる。具体的には、上記エッチング工程は、半導体基板の表面10下にある部分の下の部分まで上記カラーが凹まないように行われる。例えば、約85〜115nmがエッチングされる。得られる構造は図36に示されている。図示されているように、上記カラーは、各トレンチ33の右側部分において凹んでいる。この結果、得られるカラー表面は、基板表面10の上に配される。さらに、アモルファスシリコン層41の厚みが薄くなる。
【0071】
事前洗浄工程を行ってポリマー残留物を除去した後に、酸化工程を行って二酸化ケイ素層63を備える。具体的には、上記酸化工程によって、アモルファスドープシリコン層41が酸化されて二酸化ケイ素層63が生じる。得られる構造は図37に示されている。
【0072】
次の工程では導電層が堆積される。この導電層は、例えば表面ストラップの形成に適した任意の材料を含んでいてよい。導電性ストラップ材料として、例えばポリシリコン、金属、およびWSix(ケイ化タングステン)などの金属シリサイドを用いてよい。その後、凹み工程を行って上記導電性材料をエッチングする。この結果、上記導電性材料の一部のみがカラー32の凹み部分の上に残留する。例えば、導電性材料としてWSixを用いた場合は、このWSiは、HO、H、およびNH0Hの混合物などの適切なエッチング液によってウェットエッチングされる。あるいは、WSixは、SF6化学(SF6 chemistry)によってドライエッチングされてもよい。得られる構造は図38に示されている。図示されているように、充填材61と窒化ケイ素層部分17との間の部分に、導電性ストラップ材料43が備えられている。上記導電性ストラップ材料は、基板表面10の上全体に配置されている。導電性ストラップ材料と充填材61との間に二酸化ケイ素層63を任意で残すようにしてもよい。例えば、充填材が犠牲充填材である場合は、この犠牲充填材を除去するときに残りの二酸化ケイ素層63を除去してもよい。しかし残りの二酸化ケイ素層63は厚みが小さいため、導電性であることが好ましい。
【0073】
その後、例えば二酸化ケイ素層などの絶縁材料45が備えられ、次にCMP工程が行われる。上記二酸化ケイ素層は、例えば熱成長されてもよく、あるいは適切な方法によって堆積されてよい。この結果、充填材61の表面は、図39に示されているように二酸化ケイ素層45によって覆われる。
【0074】
その後、公知なようにメモリセルアレイが完成される。例えば、図39に示されている構造から始まり、窒化ケイ素層の一部が除去されて、導電性ストラップ材料64が露出される。その後、開口した部分に適切な導電性材料65が備えられる。導電性材料65は、例えばドープされたポリシリコンであってよい。その後、アクセストランジスタの必須部品が備えられる。例えばドープ領域が備えられ、これによって第1および第2のソース/ドレイン部分が形成される。さらにゲート電極が備えられる。ゲート電極15は、例えば基板表面10に伸びるゲート溝内に配置される。ゲート絶縁材料151が備えられ、そしてゲート溝内に側壁スペーサが備えられてもよい。最後に、ゲート溝150に電気的絶縁材料が充填されて、トランジスタが完成される。その後、一般的なように、ワード線51aおよび51bが備えられる。さらにビット線コンタクトおよびビット線が備えられる。充填材61が犠牲充填材である場合は、任意でこの犠牲充填材をトレンチから除去し、他の適切な導電性材料と置き換えてもよい。
【0075】
得られる構造は図40に示されている。図示されているように、半導体基板1内であって、かつ導電性材料65の下に拡散領域120が形成される。従って、ストレージ電極61と、メモリセルのアクセストランジスタ16の第1のソース/ドレイン領域121との間に電気的接続が構築される。上記接続構造は、導電性ストラップ材料を表す中間層64を有している。上記接続構造は、電気的導電性材料65をさらに有している。中間層64は、トレンチの充填材61の側面に隣接して配置されている。トレンチの充填材61は、任意の導電性材料から構成されていてよい。充填材61の材料は、例えばポリシリコン、金属、または金属化合物を有していてよい。導電性材料65は、水平な基板表面部分に隣接するように、半導体基板表面の上に配置されている。
【0076】
言い換えると、図40に見られるように、導電性充填材61は、基板表面10内に形成されたトレンチ内に配置される。さらに、基板表面10内に形成されたトレンチ外に、電気的導電性材料65が完全に配置される。基板表面10内に形成されたトレンチ外には、中間層64がさらに配置される。また、トレンチキャパシタのストレージ電極の垂直面は、素子分離用トレンチによって横方向の範囲が規定される。具体的には、この素子分離用トレンチは、ストレージ電極と半導体基板との間に配置される。絶縁材料、すなわち素子分離用カラー32は、素子分離用トレンチ内に配置される。図40に見られるように、上記接続構造は、素子分離用トレンチ内に配置された導電性材料のストラップ64を有している。
【0077】
しかし上記メモリセルアレイは、図39に示されている構造から始まって、任意の方法によって完成させることができることは明らかに理解されるであろう。例えば、窒化ケイ素層17を除去してもよい。その後、nドーパントを用いたイオン注入工程を行って、ドープ領域123を備えさせてもよい。得られる構造は図41に示されている。図示されているように、トレンチ構造が突出している。このトレンチ構造は、基板表面10から突出している。充填材61の最上部は、二酸化ケイ素層45によって覆われる。電気的接触を可能にするために、外側部分に導電性ストラップ材料43が備えられる。基板表面10の上には導電性ストラップ材料43が配置される。基板表面10に近接してドープ部分124が配置される。その後、ゲート電極、ゲート電極を接続するワード線、ビット線、およびビット線コンタクトを備えることによって、メモリセルアレイが完成する。
【0078】
図42は、典型的なメモリセルアレイの上面図であって、トレンチキャパシタのストレージ電極が、表面ストラップ接続部46を介してアクセストランジスタにそれぞれ接続されている状態を示している。能動領域12は細片状に配置されていると共に、素子分離用トレンチ2によって互いに絶縁されている。トレンチキャパシタ3は、図15に示すチェス盤状に配置されている。しかし、本発明は別の配置も可能であることは明らかである。トランジスタ内に形成されたチャネル14の導電性を制御するゲート電極にそれぞれ接続されたワード線51が、能動領域に垂直に備えられる。
【0079】
本発明について、具体的な実施形態を参照しながら詳細に説明してきたが、本発明の精神および範囲から逸脱することなく、本発明に様々な変更および修正を加えることができることは、当業者には明らかであろう。従って本発明は、特許請求の範囲および特許請求の範囲に該当する部分を逸脱せずになされた修正および変形をも包含するものである。
【0080】
〔符号の説明〕
1 半導体基板
10 基板表面
10a 覆われていない半導体基板表面区域
12 能動領域
120 拡散領域
121 第1のソース/ドレイン領域
122 第2のソース/ドレイン領域
123 ドープ領域
14 チャネル
15 ゲート電極
150 ゲート溝
151 ゲート絶縁層
152 Siキャップ層
153 Siスペーサ
154 SiOスペーサ
155 内部スペーサ
16 トランジスタ
17 Si層(パッド窒化物)
170 露出領域
18 SiO
19 SiO
2 素子分離用トレンチ
3 トレンチキャパシタ
31 ストレージ電極
32 素子分離用カラー
33 キャパシタ誘電体
34 対電極
35 ポリシリコン充填材
36 埋め込みプレート
37 Si
38 キャパシタトレンチ
39 面法線
4 非ドープαシリコン層
40 非注入領域
41 pドープαシリコン
42 イオンビーム
43 開口部
44 ポリシリコン
45 SiO
46 表面ストラップ接続部
47 SiO
48 拡散領域
49 Si
5 メモリセル
51a パッシングワード線
51b 能動ワード線
52 ビット線
53 ビット線コンタクト
54 基板接続部
55 BPSG層
511 ポリシリコン
512 タングステン層
61 導電性充填材
62 二酸化ケイ素層
63 二酸化ケイ素層
64 導電性ストラップ材料
65 導電性材料
【図面の簡単な説明】
【0081】
【図1】DRAMメモリセルの概略図である。
【図2A】完全にプロセスされたストレージキャパシタの平面図である。
【図2B】完全にプロセスされたストレージキャパシタの断面立面図である。
【図3A】本発明の第1の実施形態に従って接続構造を形成する際の製造段階を示す図である。
【図3B】本発明の第1の実施形態に従って接続構造を形成する際の製造段階を示す図である。
【図4A】本発明の第1の実施形態に従って接続構造を形成する際の製造段階を示す図である。
【図4B】本発明の第1の実施形態に従って接続構造を形成する際の製造段階を示す図である。
【図5A】本発明の第1の実施形態に従って接続構造を形成する際の製造段階を示す図である。
【図5B】本発明の第1の実施形態に従って接続構造を形成する際の製造段階を示す図である。
【図6A】本発明の第1の実施形態に従って接続構造を形成する際の製造段階を示す図である。
【図6B】本発明の第1の実施形態に従って接続構造を形成する際の製造段階を示す図である。
【図7A】本発明の第1の実施形態に従って接続構造を形成する際の製造段階を示す図である。
【図7B】本発明の第1の実施形態に従って接続構造を形成する際の製造段階を示す図である。
【図8A】本発明の第1の実施形態に従って接続構造を形成する際の製造段階を示す図である。
【図8B】本発明の第1の実施形態に従って接続構造を形成する際の製造段階を示す図である。
【図9A】本発明の第1の実施形態に従って接続構造を形成する際の製造段階を示す図である。
【図9B】本発明の第1の実施形態に従って接続構造を形成する際の製造段階を示す図である。
【図10A】本発明の第1の実施形態に従って接続構造を形成する際の製造段階を示す図である。
【図10B】本発明の第1の実施形態に従って接続構造を形成する際の製造段階を示す図である。
【図11A】本発明の第1の実施形態に従って接続構造を形成する際の製造段階を示す図である。
【図11B】本発明の第1の実施形態に従って接続構造を形成する際の製造段階を示す図である。
【図12A】本発明の第1の実施形態に従って接続構造を形成する際の製造段階を示す図である。
【図12B】本発明の第1の実施形態に従って接続構造を形成する際の製造段階を示す図である。
【図13A】本発明の第1の実施形態に従って接続構造を形成する際の製造段階を示す図である。
【図13B】本発明の第1の実施形態に従って接続構造を形成する際の製造段階を示す図である。
【図14】本発明の第1の実施形態による、完成した接続構造を有するメモリセルの断面立面図である。
【図15A】本発明の第2の実施形態に従って接続構造を形成する際の製造段階を示す図である。
【図15B】本発明の第2の実施形態に従って接続構造を形成する際の製造段階を示す図である。
【図16A】本発明の第2の実施形態に従って接続構造を形成する際の製造段階を示す図である。
【図16B】本発明の第2の実施形態に従って接続構造を形成する際の製造段階を示す図である。
【図17A】本発明の第2の実施形態に従って接続構造を形成する際の製造段階を示す図である。
【図17B】本発明の第2の実施形態に従って接続構造を形成する際の製造段階を示す図である。
【図18】本発明の第2の実施形態に従って接続構造を形成する際の製造段階を示す図である。
【図19】本発明の第2の実施形態に従って接続構造を形成する際の製造段階を示す図である。
【図20A】本発明の第2の実施形態に従って接続構造を形成する際の製造段階を示す図である。
【図20B】本発明の第2の実施形態に従って接続構造を形成する際の製造段階を示す図である。
【図21A】本発明の第2の実施形態に従って接続構造を形成する際の製造段階を示す図である。
【図21B】本発明の第2の実施形態に従って接続構造を形成する際の製造段階を示す図である。
【図22A】本発明の第2の実施形態に従って接続構造を形成する際の製造段階を示す図である。
【図22B】本発明の第2の実施形態に従って接続構造を形成する際の製造段階を示す図である。
【図23A】本発明の第2の実施形態に従って接続構造を形成する際の製造段階を示す図である。
【図23B】本発明の第2の実施形態に従って接続構造を形成する際の製造段階を示す図である。
【図24A】本発明の第2の実施形態に従って接続構造を形成する際の製造段階を示す図である。
【図24B】本発明の第2の実施形態に従って接続構造を形成する際の製造段階を示す図である。
【図25A】本発明の第2の実施形態に従って接続構造を形成する際の製造段階を示す図である。
【図25B】本発明の第2の実施形態に従って接続構造を形成する際の製造段階を示す図である。
【図26】本発明の第2の実施形態に従って接続構造を形成する際の製造段階を示す図である。
【図27】本発明の第2の実施形態に従って接続構造を形成する際の製造段階を示す図である。
【図28】本発明の第2の実施形態に従って接続構造を形成する際の製造段階を示す図である。
【図29】本発明の第2の実施形態に従って接続構造を形成する際の製造段階を示す図である。
【図30】第2の実施形態による、完成した接続構造を有するメモリセルの断面立面図である。
【図31】本発明の第3の実施形態に従って接続構造を形成する際の製造段階を示す図である。
【図32】本発明の第3の実施形態に従って接続構造を形成する際の製造段階を示す図である。
【図33】本発明の第3の実施形態に従って接続構造を形成する際の製造段階を示す図である。
【図34】本発明の第3の実施形態に従って接続構造を形成する際の製造段階を示す図である。
【図35】本発明の第3の実施形態に従って接続構造を形成する際の製造段階を示す図である。
【図36】本発明の第3の実施形態に従って接続構造を形成する際の製造段階を示す図である。
【図37】本発明の第3の実施形態に従って接続構造を形成する際の製造段階を示す図である。
【図38】本発明の第3の実施形態に従って接続構造を形成する際の製造段階を示す図である。
【図39】本発明の第3の実施形態に従って接続構造を形成する際の製造段階を示す図である。
【図40】本発明の第3の実施形態に従って接続構造を形成する際の製造段階を示す図である。
【図41】本発明の第3の実施形態に従って接続構造を形成する際の製造段階を示す図である。
【図42】本発明の典型的な実施形態による接続構造を有するメモリセルアレイの平面図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも部分的に半導体基板内に形成されたトレンチキャパシタのストレージ電極と選択トランジスタとの間の接続構造であって、
上記ストレージ電極の表面に近接して配置された中間層の一部と、
上記中間層に近接して配置されており、かつ上記選択トランジスタに近接した半導体基板表面部分に電気的に接続されている、電気的導電性材料とを有していて、
上記接続構造の一部は、基板の水平面部分に近接するように上記半導体基板の上に配置されている、接続構造。
【請求項2】
上記中間層は絶縁材料から構成されており、かつ厚みが1nmを超えない、請求項1に記載の接続構造。
【請求項3】
上記中間層はSiまたは酸化ケイ素を含んでいる、請求項2に記載の接続構造。
【請求項4】
上記中間層は導電性材料から構成されている、請求項1に記載の接続構造。
【請求項5】
上記電気的導電性材料は、ドープされたポリシリコンを含んでいる、請求項1に記載の接続構造。
【請求項6】
上記電気的導電性材料は上記基板表面のほぼ上に配置されている、請求項1に記載の接続構造。
【請求項7】
上記電気的導電性材料は上記基板表面のほぼ下に配置されている、請求項1に記載の接続構造。
【請求項8】
上記中間層は上記ストレージ電極の最上面上に配置されている、請求項1に記載の接続構造。
【請求項9】
上記ストレージ電極は上記半導体表面の上に延びている、請求項1に記載の接続構造。
【請求項10】
上記中間層は上記ストレージ電極の側面に近接して配置されている、請求項1に記載の接続構造。
【請求項11】
上記基板表面内に形成されたトレンチによって上記ストレージ電極の横方向の範囲が規定されており、上記電気的導電性材料は上記トレンチ外に配置されている、請求項1に記載の接続構造。
【請求項12】
上記基板表面内に形成されたトレンチによって上記ストレージ電極の横方向の範囲が規定されており、上記中間層の上記一部は上記トレンチ外に配置されている、請求項1に記載の接続構造。
【請求項13】
上記中間層は上記電気的導電性材料から構成されている、請求項12に記載の接続構造。
【請求項14】
上記ストレージ電極と上記中間層との間の接点は上記基板表面の上に配置されている、請求項1に記載の接続構造。
【請求項15】
上記ストレージ電極と上記中間層との間の接点は上記基板表面の下に配置されている、請求項1に記載の接続構造。
【請求項16】
上記電気的導電性材料と上記基板との間に配置されたバリア層をさらに有している、請求項1に記載の接続構造。
【請求項17】
上記バリア層は窒化ケイ素から構成されており、かつ厚みが1nmを超えない、請求項16に記載の接続構造。
【請求項18】
少なくとも部分的に半導体基板内に形成されたトレンチキャパシタのストレージ電極と選択トランジスタとの間の接続構造であって、
上記ストレージ電極の表面に近接して配置された中間層の一部と、
上記中間層に近接して配置されており、かつ上記選択トランジスタに近接した半導体基板表面部分に電気的に接続されている、電気的導電性材料とを有していて、
上記基板表面内に形成されたトレンチによって上記ストレージ電極の横方向の範囲が規定されており、上記電気的導電性材料は少なくとも部分的に上記トレンチ外に配置されている、接続構造。
【請求項19】
上記中間層の上記一部は上記トレンチ外に配置されている、請求項18に記載の接続構造。
【請求項20】
上記電気的導電性材料は上記トレンチ外に完全に配置されている、請求項18に記載の接続構造。
【請求項21】
少なくとも部分的に半導体基板内に形成されたトレンチキャパシタのストレージ電極と選択トランジスタとの間の接続構造であって、
上記ストレージ電極の垂直面に近接して素子分離用トレンチが配置されていて、
上記ストレージ電極と上記半導体基板との間に上記素子分離用トレンチが配置されていて、
上記素子分離用トレンチ内に絶縁材料が配置されていて、
上記素子分離用トレンチ内に配置された導電性材料のストラップを有している、接続構造。
【請求項22】
上記ストレージ電極と上記導電性材料の上記ストラップとの間に配置されたバリア層をさらに有している、請求項21に記載の接続構造。
【請求項23】
上記導電性材料の上記ストラップは上記半導体基板の上面の上に配置されている、請求項21に記載の接続構造。
【請求項24】
上記半導体基板の上記上面上に配置されていると共に、導電性材料の上記ストラップと接触している、導電層の一部をさらに有している、請求項23に記載の接続構造。
【請求項25】
上記導電性材料の上記ストラップは、上記半導体基板の上面の下に配置されている、請求項21に記載の接続構造。
【請求項26】
上記導電性材料はWSiを含んでいる、請求項21に記載の接続構造。
【請求項27】
トレンチキャパシタのストレージ電極と選択トランジスタとの間に接続構造を製造するための方法であって、
(a)導電性充填材と、該導電性充填材の側面に隣接して配置された垂直な絶縁層とを有するキャパシタトレンチを半導体基板内に備える工程と、
(b)上記半導体基板の表面上の、トレンチキャパシタが形成されていない領域にマスク材料を形成する工程であって、上記トレンチキャパシタの上記導電性充填材の表面が、上記マスク材料の表面の下に配置されるようにする工程と、
(c)垂直な領域および水平な領域を有した非ドープ半導体層を堆積する工程と、
(d)上記半導体層の所定の領域が非ドープのままとなるように斜めイオン注入を行う工程と、
(e)上記半導体層の非ドープ部分を除去し、上記半導体層のドープ部分を上記マスク材料の表面上に残し、上記垂直な絶縁層の表面が覆われないようにする工程と、
(f)上記垂直な絶縁層の上部をエッチングすることによって接続開口部を形成する工程と、
(g)上記接続開口部内に導電性材料を充填する工程と、
(h)上記マスク層を除去することによって半導体基板表面部分を露出する工程と、を含んでいる方法。
【請求項28】
上記導電性充填材の最上面は、上記半導体基板表面の上に配置される、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
上記接続材料と上記選択トランジスタの1部品とに接触している電気的導電性材料を、上記露出した半導体基板表面部分上に堆積する工程をさらに含んでいる、請求項27に記載の方法。
【請求項30】
上記導電性充填材の最上面は、上記半導体基板表面の下に配置される、請求項27に記載の方法。
【請求項31】
上記(f)工程の後に、上記基板表面を酸化性雰囲気に暴露して、上記半導体層のドープ部分を酸化する、請求項27に記載の方法。
【請求項32】
上記接続材料は、ドープシリコンおよびケイ化タングステンからなる群から選択される、請求項27に記載の方法。
【請求項33】
上記導電性充填材の材料はドープポリシリコンを含んでいる、請求項27に記載の方法。

【図1】
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【図2A】
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【図2B】
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【図3A】
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【図3B】
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【図4A】
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【図4B】
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【図5A】
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【図5B】
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【図6A】
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【図6B】
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【図7A】
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【図7B】
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【図8A】
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【図8B】
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【図9A】
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【図9B】
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【図10A】
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【図10B】
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【図11A】
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【図11B】
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【図12A】
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【図12B】
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【図13A】
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【図13B】
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【図14】
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【図15A】
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【図15B】
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【図16A】
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【図16B】
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【図17A】
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【図17B】
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【図18】
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【図19】
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【図20A】
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【図20B】
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【図21A】
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【図21B】
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【図22A】
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【図22B】
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【図23A】
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【図23B】
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【図24A】
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【図24B】
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【図25A】
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【図25B】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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【公開番号】特開2007−59900(P2007−59900A)
【公開日】平成19年3月8日(2007.3.8)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2006−211817(P2006−211817)
【出願日】平成18年8月3日(2006.8.3)
【出願人】(506211850)キモンダ アクチエンゲゼルシャフト (110)
【Fターム(参考)】