説明

携帯機器及びそのプログラム

【課題】 ユーザの不規則な使用にも精度良くバッテリ切れを事前に予測することができる携帯機器及びそのプログラムを実現する。
【解決手段】 電源がオンされ、何れかの機能が使用されると、電池13のバッテリー残量及び現在使用中の機能の種類を取得する(S1、S2)。そして、機能別の使用状況の履歴及び機能別の消費電力を取得し(S3)、該取得した機能別の使用状況の履歴及び機能別の消費電力に基づいて使用中の機能の使用状況を推測し、該推測された機能の使用状況により消費される電力を予測する(S4)。そして、該予測した消費電力がバッテリー残量より大きい場合に(S5でY)、電池が切れる旨を報知する(S6)、小さい場合には(S5でN)、使用要素別の使用履歴及び使用時期からデジタルカメラ1の使用スケジュールを作成し(S7)、作成された使用スケジュールを用いてバッテリーが切れる時期を予測する(S9、又は、S10)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯機器及びそのプログラムに係り、詳しくは、バッテリー切れを事前に予測する携帯機器及びそのプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、携帯機器、例えば、デジタルカメラでは、電池の残量をパーセンテージで表示させる(例えば、電池残量30%など)ことにより、ユーザに対して電池残量を報知させ、電池残量が一定値以下になると充電などを促す警告を出していた。
しかしながら、この報知では実際のところ後どのくらいで電池のバッテリーが切れるのか分からず、また、使用中に充電を促す警告をされても、携帯機器などは持ち運びされているため、外出先などでは充電することができなかった。
このような問題を解決するため、過去の電池使用量の時間的変動を学習させていき、学習結果から電池切れの所定時間前(例えば、一日前)に充電が切れる旨のアラーム警告を行なうという技術が開発された(特許文献1)。
【0003】
【特許文献1】公開特許公報 特開2001−176562
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1記載の技術によれば、時間的に規則性があるような使い方をユーザがしている場合には、比較的正確に電池切れの時期を予測することができるが、そうでない場合は予測精度がかなり落ちてしまい、アラーム警告が全く役に立たないという問題が発生してしまう。
【0005】
そこで本発明は、かかる従来の問題点に鑑みてなされたものであり、ユーザの不規則な使用にも精度良くバッテリ切れを事前に予測することができる携帯機器及びそのプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的達成のため、請求項1記載の発明による携帯機器は、複数種類の使用要素を備えた携帯機器であって、
前記使用要素別の使用状況を履歴として記憶手段に記憶させる記憶制御手段と、
現在のバッテリーの残量を取得する取得手段と、
前記記憶制御手段により記憶された使用要素別の使用状況の履歴及び前記取得手段により取得された前記バッテリー残量に基づいて、前記バッテリー切れを事前に予測する予測手段と、
前記予測手段による予測結果を報知する報知手段と、
を備えたことを特徴とする。
【0007】
また、例えば、請求項2に記載されているように、複数種類の機能のうちいずれか1つの機能を選択する機能選択手段を備え、
前記予測手段は、
更に、前記機能選択手段により選択されている機能に対応する使用要素に基づいて、前記バッテリー切れを事前に予測するようにしてもよい。
【0008】
また、例えば、請求項3に記載されているように、前記使用要素別の消費電力を記録している記録手段を備え、
前記予測手段は、
前記記録手段により記録されている前記使用要素別の消費電力に基づいて、前記バッテリー切れを事前に予測するようにしてもよい。
【0009】
また、例えば、請求項4に記載されているように、前記記憶制御手段は、
前記使用要素別の使用状況の履歴として、日付・曜日・時間帯毎の撮影枚数、静止画モード状態の時間、静止画撮影モード時におけるスルー状態の時間、静止画撮影モードにおける撮影枚数、動画モード状態の時間、動画撮影モード時におけるスルー状態、動画撮影モードにおける録画時間、プレビュー表示時間、静止画再生の時間、動画の再生時間、スライドショー時間、電源オフから次の電源オンまでの時間、起動回数、画像削除の間隔・時間・枚数、ハーフシャッタ回数のうち少なくとも1以上の要素を記憶するようにしてもよい。
【0010】
また、例えば、請求項5に記載されているように、前記記憶制御手段は、
前記使用要素別の使用時期も履歴として前記記憶手段に記憶し、
前記予測手段は、
前記記憶手段に記憶されている使用時期も考慮してバッテリーが切れる時期を予測するようにしてもよい。
【0011】
また、例えば、請求項6に記載されているように、前記記憶制御手段は、
充電時期も履歴として前記記憶手段に記憶し、
前記予測手段は、
前記記憶手段に記憶されている充電時期も考慮してバッテリーが切れる時期を予測するようにしてもよい。
【0012】
また、例えば、請求項7に記載されているように、ユーザがスケジュールを登録するための登録手段を備え、
前記予測手段は、
前記登録手段により登録されたスケジュールに基づいて、前記バッテリーが切れる時期を事前に予測するようにしてもよい。
【0013】
また、例えば、請求項8に記載されているように、前記予測手段は、
前記登録手段により登録された過去のスケジュールの使用要素別の使用状況の履歴、及び、登録された今後のスケジュールに基づいて、前記バッテリーが切れる時期を事前に予測するようにしてもよい。
【0014】
上記目的達成のため、請求項9記載の発明による携帯機器は、ユーザがスケジュールを登録するための登録手段と、
バッテリーの残量を取得する取得手段と、
前記登録手段により登録されたスケジュール及び前記取得手段により取得された前記バッテリーの残量に基づいて、前記バッテリー切れを事前に予測する予測手段と、
前記予測手段による予測結果を報知する報知手段と、
を備えたことを特徴とする。
【0015】
上記目的達成のため、請求項10記載の発明による携帯機器は、バッテリーの残量を取得する取得手段と、
前記バッテリーの充電時期を履歴として記憶手段に記憶させる記憶制御手段と、
前記取得手段により取得されたバッテリーの残量及び前記記憶制御手段により記憶された前記バッテリーの充電時期に基づいて、前記バッテリー切れを事前に予測する予測手段と、
前記予測手段による予測結果を報知する報知手段と、
を備えたことを特徴とする。
【0016】
また、例えば、請求項11に記載されているように、前記報知手段は、
音を放音することにより予測結果を報知する放音手段、発光体を発光させることにより予測結果を報知する発光手段、予測結果を表示させることにより報知する表示手段のうち、少なくとも1以上の手段を含むようにしてもよい。
【0017】
また、例えば、請求項12に記載されているように、前記報知手段は、
前記予測手段による予測結果に基づいて、前記バッテリーが切れる一定時間以前に報知するようにしてもよい。
【0018】
上記目的達成のため、請求項13記載の発明によるプログラムは、複数種類の使用要素を備えた携帯機器を実行させるためのプログラムであって、
前記使用要素別の使用状況を履歴として記憶媒体に記憶させる記憶処理と、
現在のバッテリーの残量を取得する取得処理と、
前記記憶処理により記憶された使用要素別の使用状況の履歴及び前記取得処理により取得された前記バッテリー残量に基づいて、前記バッテリー切れを事前に予測する予測処理と、
前記予測処理による予測結果を報知する報知処理と、
を含むことを特徴とする。
【0019】
上記目的達成のため、請求項14記載の発明によるプログラムは、ユーザのスケジュールを登録する登録処理と、
バッテリーの残量を取得する取得処理と、
前記登録処理により登録されたスケジュール及び前記取得処理により取得された前記バッテリーの残量に基づいて、前記バッテリー切れを事前に予測する予測処理と、
前記予測処理による予測結果を報知する報知処理と、
を含み、コンピュータで実行させることを特徴とする。
【0020】
上記目的達成のため、請求項15記載の発明によるプログラムは、バッテリーの残量を取得する取得処理と、
前記バッテリーの充電時期を履歴として記憶媒体に記憶させる記憶処理と、
前記取得処理により取得されたバッテリーの残量及び前記記憶処理により記憶された前記バッテリーの充電時期に基づいて、前記バッテリー切れを事前に予測する予測処理と、
前記予測処理による予測結果を報知する報知処理と、
を含み、コンピュータで実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、複数種類の使用要素を備えた携帯機器であって、前記使用要素別の使用状況を履歴として記憶手段に記憶させる記憶制御手段と、現在のバッテリーの残量を取得する取得手段と、前記記憶制御手段により記憶された使用要素別の使用状況の履歴及び前記取得手段により取得された前記バッテリー残量に基づいて、前記バッテリー切れを事前に予測する予測手段と、前記予測手段による予測結果を報知する報知手段と、を備えるようにしたので、簡単にバッテリ切れを事前に予測することができ、また、不規則なユーザの使用に対しても対応することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下、本実施の形態について、本発明の携帯機器をデジタルカメラに適用した一例として図面を参照して詳細に説明する。
[実施の形態]
A.デジタルカメラの構成
図1は、本発明の携帯機器を実現するデジタルカメラ1の電気的な概略構成を示すブロック図である。
デジタルカメラ1は、撮影レンズ2、レンズ駆動ブロック3、CCD4、TG(timing
generator)5、ユニット回路6、CPU7、DRAM8、メモリ9、サブマイコン10、キー入力部11、電源回路12、電池13、フラッシュメモリ14、画像表示部15から構成されている。
【0023】
撮影レンズ2は、図示しないフォーカスレンズ、ズームレンズを含み、レンズ駆動ブロック3が接続されている。レンズ駆動ブロック3は、図示しないフォーカスレンズ、ズームレンズをそれぞれ光軸方向に駆動させるフォーカスモータ、ズームモータと、CPU7からの制御信号にしたがってフォーカスモータ、ズームモータをそれぞれ光軸方向に駆動させるフォーカスモータドライバ、ズームモータドライバから構成されている。
【0024】
CCD4は、撮影レンズ2を介して投影された被写体の光を電気信号に変換し、撮像信号としてユニット回路6に出力する。また、CCD4は、TG5によって生成された所定周波数のタイミング信号にしたがって駆動する。TG5にはユニット回路6が接続されている。
ユニット回路6は、CCD4から出力される撮像信号を相関二重サンプリングして保持するCDS(Correlated Double Sampling)回路、そのサンプリング後の撮像信号の自動利得調整を行うAGC(Automatic Gain Control)回路、その自動利得調整後のアナログの撮像信号をデジタル信号に変換するA/D変換器から構成されており、CCD4の撮像信号は、ユニット回路6を経てデジタル信号としてCPU7に送られる。
【0025】
CPU7は、ユニット回路6から送られてきた画像データの画像処理(画素補間処理、γ補正、輝度色差信号の生成、ホワイトバランス処理、露出補正処理等)、画像データの圧縮・伸張(例えば、JPEG形式やMPEG形式の圧縮・伸張)の処理などを行う機能を有するとともに、デジタルカメラ1の各部を制御するワンチップマイコンである。
特に、CPU7は、現在使用中の機能の使用によりどのくらいの電力が消費するかを算出することによりバッテリーが切れる時期を事前に予測する機能を有する。
DRAM8は、CCD4によって撮像された後、CPU7に送られてきた画像データを一時記憶するバッファメモリとして使用されるとともに、CPU7のワーキングメモリとして使用される。
【0026】
サブマイコン10は、電源回路12の制御や、電池13のバッテリー電圧値及びキー入力部11からの操作信号などを取得してCPU7に出力する機能を有する。また、サブマイコンは時刻を計時するクロック回路も含み、該クロック回路は時計としての機能も有する。
キー入力部11は、電源On/Offキー、シャッタボタン、モード切替キー、メニューキー、SETキー、十字キー等の複数の操作キーを含み、ユーザのキー操作に応じた操作信号をサブマイコン10に出力する。
電源回路12は、電池13の電圧をサブマイコン10やCPU7などの供給対象に必要な電圧に安定させてからサブマイコン10に電圧を出力するものである。なお、電源回路12は、サブマイコン10の制御信号にしたがって、電池13の電圧を安定電圧にさせる。
【0027】
フラッシュメモリ14は、CCD4によって撮像された画像データなどを保存しておく記録媒体である。
画像表示部15は、カラーLCDとその駆動回路を含み、電池設定メニューや電池残量を表示させたり、撮影待機状態にあるときには、CCD4によって撮像された被写体をスルー画像として表示させる。
【0028】
メモリ9は、不揮発性の記憶メモリであり、CPU7によるデジタルカメラ1の各部の制御に必要なプログラム、及び各部の制御に必要なデータが記録されており、CPU7は、このプログラムにしたがって処理を行う。
また、メモリ9には、使用要素の使用状況の履歴を記憶する使用履歴記憶領域と、使用要素別の消費電力を記憶している消費電力テーブルを備えている。この使用履歴記憶領域には、使用した使用要素の使用状況と該使用要素を使用したときの使用時期も一緒に記憶される。
【0029】
図2(a)は、使用要素の種類を説明するための図である。
使用要素の種類としては、日付、曜日、時間帯毎における撮影枚数や、静止画撮影モード状態になっている時間を示す静止画モード時間、静止画撮影モード時におけるスルー画像表示状態の時間を示す静止画モードスルー状態時間、静止画撮影モード時における静止画撮影枚数を示す静止画モードキャプチャ枚数、ハーフシャッタされた回数を示すハーフシャッタ回数、静止画撮影後のプレビュー表示させる時間を示す静止画モードプレビュー表示時間、動画撮影モード状態になっている時間を示す動画モード時間、動画撮影モード時におけるスルー画像表示状態の時間を示す動画モードスルー状態時間、動画撮影モード時における動画撮影(録画)の時間を示す動画モード録画時間、動画撮影後のプレビュー表示させる時間を示す動画モードプレビュー表示時間、静止画再生を行なう時間を示す静止画再生時間、動画再生を行なう時間を示す動画再生時間、スライドショーによる再生を行なう時間を示すスライドショー再生時間、電源オフから次の起動までの時間を示す電源オフ間隔、ある一定時間の起動回数を示す起動回数、一括してまとめて画像を削除するかこまめに画像削除するか全く削除しない等を示す撮影画像削除までの間隔・時間・枚数などがある。
【0030】
CPU7は、ユーザの使用状況に応じてメモリ9の使用履歴記憶領域に使用した使用要素の使用状況を履歴として記憶させる。
図3は、使用履歴記憶領域に記憶された使用要素の使用状況の様子を示すものである。図を見るとわかるように、2006年2月7日(金曜日)19時8分に静止画撮影モードに設定されて、60分間のうち、スルー画像表示が54分、静止画撮影枚数が36枚、プレビュー表示が3分行われた場合は、使用要素の使用履歴として、静止画モード時間:60分、うち、スルー状態時間:54分、キャプチャ枚数36枚、ハーフシャッタされた回数:21回、プレビュー表示時間:3分、そして、静止画撮影モードに設定された日付と曜日(使用時期)として、06/2/7(金)19:08と記憶される。このハーフシャッタされた回数には、シャッタボタンが半押しされた回数の意であり、一気にシャッタボタンが全押しされた場合は含まれず、シャッタボタンが半押しされてその後シャッタボタンが全押しされた場合や、単にシャッタボタンが半押しされてその後解除された場合である。
【0031】
また、新たに静止画撮影モードに設定された場合は、その静止画撮影モード時間、スルー状態時間、キャプチャ枚数、プレビュー時間、その使用時期が記憶されていく。
また、使用履歴記憶領域には、各使用要素の使用時間や使用回数の平均値も記憶する領域を有し、CPU7は、新たに使用された使用要素の使用状況を履歴として記憶するときには、該使用要素の平均値を新たに算出して記憶させる。
また、使用履歴記憶領域には、デジタルカメラ1の電池13の充電時期も使用履歴として記憶される。
なお、いうまでもないが、静止画撮影モードに限らず、図2(a)に示したような他の使用要素(動画撮影モードや電源オンオフや、画像削除等)が使用された場合も、使用履歴として記憶されていく。
【0032】
また、図2(b)は、使用要素別の消費電力を説明するための図である。
使用要素別の消費電力としては、1枚の静止画撮影における消費電力を示す撮影枚数による消費電力、ある時間単位の録画における消費電力を示す撮影時間による消費電力、ある時間単位のスルー画像表示における消費電力を示すスルー表示による消費電力、ある時間単位・枚数の画像再生における消費電力を示す再生時間・枚数による消費電力、1回の起動での消費電力を示す起動による消費電力、ある時間単位における自己放電の消費電力を示す自己放電、1枚の画像を削除したときの消費電力を示す撮影画像削除による消費電力、1度のハーフシャッタでの消費電力を示すハーフ時での消費電力などがある。
メモリ9には、該説明した使用要素別の消費電力を記憶したテーブルがメモリ9に記憶されている。
この使用要素別の消費電力は、デジタルカメラ1が持つ固有の値である。
【0033】
B.デジタルカメラ1の動作
第1の実施の形態におけるデジタルカメラ1の動作を図4のフローチャートにしたがって説明する。
【0034】
ユーザのキー入力部11の電源On/Offキーの操作により電源がオンされ、何れかの機能がユーザによって選択されると、CPU7は、電池13の電圧値を電源回路12及びサブマイコン10を介して取得することにより、電池13のバッテリー残量を取得する(ステップS1)。なお、電源がオンされると、デジタルカメラ1は何れかの機能を使用していることになる。
次いで、CPU7は、現在使用中の機能の種類を取得する(ステップS2)。例えば、静止画撮影モードに設定されている場合は、静止画撮影モードである旨の情報を取得する。
【0035】
次いで、CPU7は、現在使用中の機能の種類に対応する使用要素の使用状況の使用履歴の平均値をメモリ9の使用履歴記憶領域から取得する(ステップS3)。ここでは、静止画撮影モードに設定されているので、静止画モード時間、そのときのスルー状態時間、キャプチャ枚数、ハーフシャッタ回数、プレビュー時間等の平均値を取得する。ここでは、平均値として静止画モード時間:70分、スルー状態時間:52分、キャプチャ枚数:31枚、ハーフシャッタ回数:25回、プレビュー時間:4分が記憶されているので、該平均値を取得することとなる。この取得した使用要素の使用状況の平均値が、現在の使用により使用される使用要素の使用状況と推定とする。
なお、予め、使用履歴記憶領域に使用要素の使用履歴の平均値を記憶させるようにしたが、該平均値を記憶させずに、ステップS3の処理を実行するタイミングで使用要素の使用履歴の平均値を算出して取得するようしてもよい。
【0036】
次いで、CPU7は、該取得した使用要素の使用履歴の平均値を用いて、消費電力テーブルから、現在の使用により消費される電力を予測する(ステップS4)。
つまり、過去の使用要素の使用状況の履歴から、ユーザが今後どのくらい使用するのかが分かり、該過去の使用状況の履歴の平均値を今回の使用により使用される使用要素の使用状況と見なして、今回の使用により消費される電力を予測するというものである。
【0037】
次いで、CPU7は、現在の使用によりバッテリーが切れるか否かを判断する(ステップS5)。
この判断は、該予測した消費電力と、ステップS1で取得したバッテリー残量とに基づいて判断を行う。このバッテリー残量より消費電力が大きい場合にはバッテリーが切れると判断する。
なお、現在の使用によりバッテリーが切れないと判断した場合は、CPU7は、ステップS1で取得したバッテリー残量から該予測した消費電力を減算したバッテリー残量(以下、予測バッテリー残量という)をメモリ9に記憶させる。
【0038】
ステップS5で、バッテリーが切れると判断すると、CPU7は、バッテリーが切れる旨(警告)を報知して(ステップS6)、ステップS12に進む。この報知としては「いつも通りに使用すると、バッテリーが切れます。使用を控えてください。」等のバッテリーが切れる旨の内容や充電を促す内容を画像表示部15に表示させるようにする。
なお、ステップS4で予測した消費電力と、ステップS1で取得したバッテリー残量とに基づいて、バッテリーが切れる時期を予測し、その時期を報知するようにしてもよい。
【0039】
一方、ステップS5で、バッテリーが切れないと判断すると、CPU7は、使用履歴記憶領域に記憶されている使用要素別の使用状況の履歴及びその使用時期から、今後のユーザによって使用されると思われる使用要素の使用状況を推測してデジタルカメラ1の使用スケジュールを作成する(ステップS7)。ここで、現在は月曜日の午後8時20分だとする。
【0040】
過去の使用要素別の使用状況の履歴とその使用時期とから、この使用要素は何曜日の何時〜何時までよく使用され、また、あの使用要素は何曜日の何時〜何時までよく使用されるという情報が得られる。
例えば、静止画撮影モードは、火曜及び金曜の夜と、土曜日の日中によく使用され、静止画再生モードは、土曜日の夜によく使用される等の種々の情報や電源オンオフの頻度、画像をよく頻繁に削除するか、まとめて一気に削除するか、削除を全くしないか等の情報も得られ、該得られた情報に基づいて今後使用されると思われる機能の使用スケジュールを推測して作成する。
【0041】
図5は、作成された使用スケジュールの内容を示す図である。
図5の黒い部分は、デジタルカメラ1が使用されると予測される部分である。
図5を見ると分かるように、火曜日の夜は主に100分静止画撮影モードに設定され(うち、静止画モードスルー状態時間:88分、静止画モードキャプチャ枚数:72枚、静止画モードプレビュー時間:6分等である)、水曜の夜は主に40分動画撮影モードに設定され(うち、動画モードスルー状態時間:7分、動画録画時間:30分、動画モードプレビュー時間:3分である)、金曜の夜は主に120分静止画撮影モードに設定され(うち、静止画モードスルー状態時間:102分、静止画モードキャプチャ枚数:108枚、静止画モードプレビュー時間:9分等である)、土曜の昼は主に120分静止画撮影モードに設定され(うち、静止画モードスルー状態時間:104分、静止画モードキャプチャ枚数:96枚、静止画モードプレビュー時間:8分等である)、土曜の夜は主に静止画再生(1.5)、画像削除(20枚)が行なわれることが推測される。
【0042】
次いで、CPU7は、ユーザにより今後のスケジュールが登録されているか否かを判断する(ステップS8)。ユーザはスケジュール登録モードにおいて、デジタルカメラ1を使用する時期を登録することができる。登録することができる内容としては、例えば、「2月17日(金曜日)、飲み会、」、「2月25、26日(土曜日、日曜日)、旅行」とスケジュールを登録することができる。
ステップS8で、今後のスケジュールが登録されていないと判断すると、CPU7は、該作成された使用スケジュール及び予測バッテリー残量、充電時期に基づいてバッテリーが切れる時期を予測して(ステップS9)、ステップS11に進む。ここでは予測バッテリー残量を35%とする(充電フル時を100%とする)。
【0043】
具体的に説明すると、まず、使用スケジュールに基づいて各使用予定時期の消費電力を算出する。例えば、火曜日の夜に使用される使用要素の使用状況(静止画モードスルー状態時間:88分、静止画モードキャプチャ枚数:72枚等)により消費される電力、水曜の夜に使用される使用要素の使用状況(動画モードスルー状態時間:7分、動画録画時間:30分等)により消費される電力、金曜の夜に使用される使用要素の使用状況(静止画モードスルー状態時間:102分、静止画モードキャプチャ枚数:108枚等)により消費される電力、土曜の昼に使用される使用要素の使用状況(静止画モードスルー状態時間:104分、静止画モードキャプチャ枚数:96枚等)により消費される電力を算出する。
【0044】
ここでは、火曜日の夜の消費電力約10%、水曜の夜の消費電力約5%、金曜の夜の消費電力約13%、土曜の昼の消費電力約14%、日曜の昼の消費電力8%と算出したものとする。
また、使用履歴記憶領域に記憶されているバッテリーの充電時期からバッテリーが充電される時期も予測する。つまり、過去の充電時期の履歴から今後充電されると思われる時期を予測することになる。
そして、この各使用予定時期の消費電力と充電時期とに基づいてバッテリーが切れる時期(予測バッテリー残量がなくなる時期)を予測する。
【0045】
例えば、バッテリーの充電時期が土曜日の夜と予測された場合には、予測バッテリー残量35%のうち、火曜日の夜の消費電力約10%、水曜の夜の消費電力約5%、金曜の夜の消費電力約13%、土曜の昼の消費電力約14%であるので、土曜の昼の使用中にバッテリーが切れることが予測される。また、バッテリーの充電時期が土曜の朝と予測された場合には、土曜の昼の使用中にバッテリーが切れることはない。この場合は、該充電を考慮して新たに予測バッテリー残量がなくなる時期を予測するようにしてもよい。また、充電時期とともにどのくらい充電されたかを示す情報(100%充電されたか、80%か、20%か等)も一緒に使用履歴記憶領域に記憶させておき、充電時期とともにその充電によりどのくらい充電されるかも推測して、バッテリーが切れる時期を予測するようにしてもよい。
なお、予測バッテリー残量がなくなる前に充電されると予測された場合は、バッテリーが切れる時期を予測しないようにしてもよい。充電によりどのくらいの容量のバッテリーが蓄えられるのかわからないからである。
また、現在の使用と作成された使用スケジュールが競合(重複)する場合は、現在の使用を優先させて消費電力を算出するようにする。
【0046】
一方、ステップS8で、ユーザによって今後のスケジュールが登録されていると判断された場合は、該作成した使用スケジュール及び登録されたスケジュールに基づいてバッテリーが切れる時期を予測して(ステップS10)、ステップS11に進む。
作成された使用スケジュールに基づいて各使用予定時期の消費電力の算出方法はステップS9と同様だが、ユーザによって登録されたスケジュールの消費電力の算出方法は、過去のスケジュールに基づく使用要素別の使用状況に基づいて、今後のスケジュールにより使用される使用要素別の使用状況を推測して、消費電力を算出する。
【0047】
例えば、過去のスケジュールとして金曜日忘年会、土日旅行と登録されている場合は、今後のスケジュールとして飲み会、旅行が登録されると、過去の忘年会で使用された使用要素別の使用状況に基づいて今後の忘年会の使用に消費する電力を算出し、過去の旅行で使用された使用要素別の使用状況に基づいて今後の旅行の使用により消費する電力を算出する。
そして、該算出された使用スケジュールに基づく消費電力と登録されたスケジュールに基づく消費電力と予測バッテリー残量及び充電時期に基づいてバッテリーが切れる時期を予測する。
【0048】
なお、作成された使用スケジュールと登録されたスケジュールが競合(重複)する場合は、登録されたスケジュールを優先する。例えば、金曜日の夜に飲み会と登録されている場合は、使用スケジュールと競合するので(図5参照)、この場合は登録されたスケジュールを優先して消費電力を算出するようにする。また、登録されたスケジュールと現在の使用が競合する場合には、現在の使用を優先させて消費電力を算出するようにする。
また、ステップS10において、作成された使用スケジュールを使用せずに(使用スケジュールを作成しなくてもよい)、登録されている今後のスケジュールのみに基づいてバッテリーが切れる時期を予測するようにしてもよい。
【0049】
ステップS11に進むと、CPU7は、該予測したバッテリーが切れる時期をメモリ9に記憶させて、ステップS12に進む。この場合、既にバッテリーが切れる時期が記憶されている場合は上書きして記憶させる。
なお、CPU7は、予測したバッテリーが切れる時期の一定時間以前(例えば、1日前とか、5時間前等)に充電をさせる旨の警告やバッテリーが切れる旨の警告を予め行なう。この警告は、警告する時期に応じて内容を異ならせるようにしてもよい。例えば、2日前なら「そろそろ充電してください」と警告し、1日前の場合は「充電してください」と警告し、5時間前なら「充電してください!!」というように内容を異ならせるようにしてもよい。また、警告は、1度に限らず、例えば、バッテリーが切れる時期の2日目に警告し、それでも充電が行なわれなければ1日前に警告し、それでも充電がされない場合は5時間前に警告させるというように、段階的に警告を行なうようにしてもよい。
また、この警告の時期はデジタルカメラ1の電源オン時であってもよいし、デジタルカメラ1の電源オフ時であってもよい。
また、あるタイミングでのみアラーム警告するのではなく、常時、バッテリーが切れる時期やバッテリーが切れるまでの時間を表示させるようにしてもよい。
【0050】
ステップS12に進むと、CPU7は、ユーザによって機能が変更されたか、つまり、現在選択されている機能から別の機能に選択が変更されたか否かを判断する。この判断は、別の機能の選択に対応する操作信号がキー入力部11から送られてきたか否かを判断する。
ステップS12で、機能が変更されたと判断するとステップS1に戻り、機能が変更されていないと判断する変更されたと判断するまでステップ12に留まる。
なお、電源がOffされると上記処理を終了させる。
【0051】
C.以上のように、実施の形態においては、現在の使用中の機能の種類に応じて、現在の使用によりバッテリーが切れるかを判断し、バッテリーが切れる場合には事前に報知するようにしたので、ユーザが時間的に不規則な使い方をした場合であっても、バッテリー切れを事前に予測して報知することができる。
また、使用要素別の種類の使用状況と、使用要素別の消費電力に基づいて、現在の使用による消費電力を求めるようにしたので、電力消費量の時間的変動を記憶させるより処理が簡単になる。
また、使用要素別の消費電力を記憶させた消費電力テーブルを設けるようにしたので、簡単に現在の使用状況により消費される電力を求めることができる。
【0052】
また、現在の使用によりバッテリーが切れないと判断した場合は、該使用要素別の使用状況とその使用時期に基づいて今後の使用スケジュールを作成し、該作成された使用スケジュールと、算出された予測バッテリー残量及び充電時期とに基づいて、バッテリーが切れる時期を事前に予測して報知するようにしたので、ユーザが時間的に不規則な使い方をした場合であっても、バッテリー切れを事前に予測して報知することができる。
例えば、いつも使用しない曜日や時間帯にデジタルカメラ1を使用した場合であっても、現在使用中の機能の種類を考慮してバッテリー切れの時期を予測することができる。
また、ユーザによって今後のスケジュールが登録されている場合は、作成された使用スケジュールの他に登録されたスケジュールをも考慮してバッテリーが切れる時期を予測するので、精度良くバッテリー切れの時期を予測することができる。
【0053】
[変形例]
D.上記各実施の形態は以下のような変形例も可能である。
(1)上記実施の形態においては、画像表示部15にバッテリーが切れる旨の警告や充電を促す旨の警告を表示させるようにしたが、その他の方法であってもよい。例えば、デジタルカメラ1にスピーカを内蔵させ、該スピーカから音や音声を放音することによりユーザに対して警告したり、LED等の発光体を備え、該発光体を光らせることによりユーザに対して警告したり、それらを組み合わせて警告したりするようにしてもよい。
【0054】
(2)また、上記実施の形態においては、使用要素別の使用状況を履歴として記憶し、該記憶した使用履歴と消費電力テーブルとを用いて消費電力を予測(算出)するようにしたが、使用要素別の使用状況を履歴として記憶させるのではなく、使用要素別の消費電力を履歴として記憶させるようにしてもよい。この場合、使用要素別の消費電力を記憶させるとともにその日付や曜日なども使用時期も一緒に記憶させる。
この場合、使用要素別のバッテリーの減り具合の記憶の仕方としては、電池13のバッテリーをチェックして、減り具合をそのまま記憶させるようにしてもよいし(この場合は消費電力テーブルも必要ない)、使用要素別の使用状況と消費電力テーブルとからバッテリーの減り具合(消費電力)を算出し、該算出した消費電力を履歴として記憶させるようにしてもよい。
【0055】
(3)また、上記実施の形態においては、現在使用中の機能の種類と、今後使用されると思われる作成された使用スケジュール(登録されている場合は、登録されたスケジュールも含む)に基づいて、バッテリーが切れる時期を予測するようにしたが、現在使用中の機能の種類を考慮しないで、今後使用されると思われる作成された使用スケジュール(登録されている場合は、登録されたスケジュールも含む)のみに基づいてバッテリーが切れる時期を予測するようにしてもよい。
また、逆に、現在使用中の機能の種類のみに基づいて(使用スケジュールや登録されたスケジュールを考慮しないで)、バッテリー切れを事前に予測するようにしてもよい。
【0056】
(4)また、上記実施の形態においては、現在使用中の機能の種類及び作成された使用スケジュールに基づいて、単にバッテリーが切れる時期を予測して報知するようにしたが、時期を予測して報知するのではなく、作成された使用スケジュールにより使用が予定される時期(使用中)にバッテリーが切れる場合には、現在の使用を控える旨の報知を行なうようにしてもよい。
例えば、図5の使用スケジュールを用いて説明すると、土曜日の昼に使用している最中にバッテリー切れが予測される場合は、土曜日の昼の使用中にバッテリーが切れないように、現在の機能の使用を控える旨を報知させることにより、土曜日の昼の使用中にバッテリーが切れるということを防ぐことができる。
【0057】
(5)また、上記各実施の形態におけるデジタルカメラ1は、上記の実施の形態に限定されるものではなく、携帯電話、カメラ付きPDA、ノートパソコン、ICレコーダ、又はデジタルビデオカメラ等でもよく、要は、持ち運び可能で携帯することができる電子機器であれば何でもよい。
【図面の簡単な説明】
【0058】
【図1】実施の形態のデジタルカメラのブロック図である。
【図2】使用要素の種類及び使用要素別の消費電力を説明するための図である。
【図3】使用履歴記憶領域に記憶された使用要素の使用状況の様子を示す図である。
【図4】実施の形態のデジタルカメラ1の動作を示すフローチャートである。
【図5】作成されたスケジュールの内容を示す図である。
【符号の説明】
【0059】
1 デジタルカメラ
2 撮影レンズ
3 レンズ駆動ブロック
4 CCD
5 垂直ドライバ
6 ユニット回路
7 CPU
8 DRAM
9 メモリ
10 サブマイコン
11 キー入力部
12 電源回路
13 電池
14 フラッシュメモリ
15 画像表示部


【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数種類の使用要素を備えた携帯機器であって、
前記使用要素別の使用状況を履歴として記憶手段に記憶させる記憶制御手段と、
現在のバッテリーの残量を取得する取得手段と、
前記記憶制御手段により記憶された使用要素別の使用状況の履歴及び前記取得手段により取得された前記バッテリー残量に基づいて、前記バッテリー切れを事前に予測する予測手段と、
前記予測手段による予測結果を報知する報知手段と、
を備えたことを特徴とする携帯機器。
【請求項2】
複数種類の機能のうちいずれか1つの機能を選択する機能選択手段を備え、
前記予測手段は、
更に、前記機能選択手段により選択されている機能に対応する使用要素に基づいて、前記バッテリー切れを事前に予測することを特徴とする請求項1記載の携帯機器。
【請求項3】
前記使用要素別の消費電力を記録している記録手段を備え、
前記予測手段は、
前記記録手段により記録されている前記使用要素別の消費電力に基づいて、前記バッテリー切れを事前に予測することを特徴とする請求項1又は2記載の携帯機器。
【請求項4】
前記記憶制御手段は、
前記使用要素別の使用状況の履歴として、日付・曜日・時間帯毎の撮影枚数、静止画モード状態の時間、静止画撮影モード時におけるスルー状態の時間、静止画撮影モードにおける撮影枚数、動画モード状態の時間、動画撮影モード時におけるスルー状態、動画撮影モードにおける録画時間、プレビュー表示時間、静止画再生の時間、動画の再生時間、スライドショー時間、電源オフから次の電源オンまでの時間、起動回数、画像削除の間隔・時間・枚数、ハーフシャッタ回数のうち少なくとも1以上の要素を記憶することを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の携帯機器。
【請求項5】
前記記憶制御手段は、
前記使用要素別の使用時期も履歴として前記記憶手段に記憶し、
前記予測手段は、
前記記憶手段に記憶されている使用時期も考慮してバッテリーが切れる時期を予測することを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の携帯機器。
【請求項6】
前記記憶制御手段は、
充電時期も履歴として前記記憶手段に記憶し、
前記予測手段は、
前記記憶手段に記憶されている充電時期も考慮してバッテリーが切れる時期を予測することを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の携帯機器。
【請求項7】
ユーザがスケジュールを登録するための登録手段を備え、
前記予測手段は、
前記登録手段により登録されたスケジュールに基づいて、前記バッテリーが切れる時期を事前に予測することを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載の携帯機器。
【請求項8】
前記予測手段は、
前記登録手段により登録された過去のスケジュールの使用要素別の使用状況の履歴、及び、登録された今後のスケジュールに基づいて、前記バッテリーが切れる時期を事前に予測することを特徴とする請求項7記載の携帯機器。
【請求項9】
ユーザがスケジュールを登録するための登録手段と、
バッテリーの残量を取得する取得手段と、
前記登録手段により登録されたスケジュール及び前記取得手段により取得された前記バッテリーの残量に基づいて、前記バッテリー切れを事前に予測する予測手段と、
前記予測手段による予測結果を報知する報知手段と、
を備えたことを特徴とする携帯機器。
【請求項10】
バッテリーの残量を取得する取得手段と、
前記バッテリーの充電時期を履歴として記憶手段に記憶させる記憶制御手段と、
前記取得手段により取得されたバッテリーの残量及び前記記憶制御手段により記憶された前記バッテリーの充電時期に基づいて、前記バッテリー切れを事前に予測する予測手段と、
前記予測手段による予測結果を報知する報知手段と、
を備えたことを特徴とする携帯機器。
【請求項11】
前記報知手段は、
音を放音することにより予測結果を報知する放音手段、発光体を発光させることにより予測結果を報知する発光手段、予測結果を表示させることにより報知する表示手段のうち、少なくとも1以上の手段を含むことを特徴とする請求項1乃至10の何れかに記載の携帯機器。
【請求項12】
前記報知手段は、
前記予測手段による予測結果に基づいて、前記バッテリーが切れる一定時間以前に報知することを特徴とする請求項1乃至11の何れかに記載の携帯機器。
【請求項13】
複数種類の使用要素を備えた携帯機器を実行させるためのプログラムであって、
前記使用要素別の使用状況を履歴として記憶媒体に記憶させる記憶処理と、
現在のバッテリーの残量を取得する取得処理と、
前記記憶処理により記憶された使用要素別の使用状況の履歴及び前記取得処理により取得された前記バッテリー残量に基づいて、前記バッテリー切れを事前に予測する予測処理と、
前記予測処理による予測結果を報知する報知処理と、
を含むことを特徴とするプログラム。
【請求項14】
ユーザのスケジュールを登録する登録処理と、
バッテリーの残量を取得する取得処理と、
前記登録処理により登録されたスケジュール及び前記取得処理により取得された前記バッテリーの残量に基づいて、前記バッテリー切れを事前に予測する予測処理と、
前記予測処理による予測結果を報知する報知処理と、
を含み、コンピュータで実行させることを特徴とするプログラム。
【請求項15】
バッテリーの残量を取得する取得処理と、
前記バッテリーの充電時期を履歴として記憶媒体に記憶させる記憶処理と、
前記取得処理により取得されたバッテリーの残量及び前記記憶処理により記憶された前記バッテリーの充電時期に基づいて、前記バッテリー切れを事前に予測する予測処理と、
前記予測処理による予測結果を報知する報知処理と、
を含み、コンピュータで実行させることを特徴とするプログラム。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2007−255987(P2007−255987A)
【公開日】平成19年10月4日(2007.10.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−78641(P2006−78641)
【出願日】平成18年3月22日(2006.3.22)
【出願人】(000001443)カシオ計算機株式会社 (8,748)
【Fターム(参考)】