説明

携帯端末、カーナビゲーション装置設定システム及びカーナビゲーション設定方法

【課題】住所等を手作業で入力することなくカーナビゲーション装置における目的地設定を行うことを可能にする携帯端末、カーナビゲーション装置設定システム及びカーナビゲーション装置設定方法を提供する。
【解決手段】複数の文字列が記述された住所情報を記憶する記憶手段と、テキストファイルを解析し、テキストファイルのうちから所定の文字列群に含まれる文字列を抽出する情報抽出手段と、情報抽出手段により抽出された文字列から記憶手段により記憶された住所情報に記述された複数の文字列のうちに含まれる文字列を抽出し、抽出された文字列により目的地情報を生成する情報比較手段と、テキストファイルにおいて、情報比較手段により生成された目的地情報に対応する箇所を所定の方法により書き換えるファイル書換手段と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カーナビゲーション装置の目的地等の設定を行う携帯端末、カーナビゲーション装置設定システム及びカーナビゲーション設定方法に関する。
【背景技術】
【0002】
カーナビゲーション装置に目的地を設定する際、通常は、カーナビゲーション装置の提供する多種の方法により、ユーザがその目的に合わせて選択、入力していく。しかし、カーナビゲーション装置の入力手段は、通常、リモコンやタッチパネルなどであり、ユーザにとって、このリモコンやタッチパネルなどによる選択や住所などの設定操作が煩わしく簡易ではないという問題があった。
【0003】
近年の携帯電話の普及と高機能化により、携帯電話を使い、携帯電話用のWEBサイトから目的地の情報を検索したり、位置情報を記録したり、QRコードやOCRにより電子データの入手をしたり、非接触通信による店舗の広告情報などを蓄積したりをすることが可能になっている。しかし、これらの情報をカーナビゲーション装置の目的地として設定するには、携帯電話の表示を参照しながら、カーナビゲーション装置の入力手段により手動で入力し設定する必要がある。
【0004】
携帯電話等の携帯端末を使い、あらかじめ用意されたカーナビゲーション装置のユーザ専用のWEBサイトから目的地を検索し、専用のアプリケーションを起動し、情報を携帯端末からカーナビゲーション装置に赤外線通信により送ることにより目的地の設定することを可能とする方法はすでに実現している。しかし、この方法では、専用アプリケーションを準備する必要があり、また、ユーザ専用のWEBサイトにない目的地を設定することが出来ず、必ずしもユーザが望む簡易な操作にはなっていないという欠点がある。
【0005】
また、例えば、特許文献1には、あらかじめ携帯端末の電話帳メモリに電話番号とともにカーナビゲーション装置のための地点設定データも記憶しておき、携帯端末とカーナビゲーション装置を接続し、この電話帳メモリに記憶されたデータをカーナビゲーション装置に取り込む方法が開示されている。また、特許文献2には、携帯端末に登録されているメモリダイヤル情報を赤外線通信、USB通信などによりカーナビゲーション装置から使用する方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2002−22473号公報
【特許文献2】特開2007−278905号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1、2に開示された方法では、あらかじめ電話帳メモリ等に情報を記憶しておく必要がある。電話帳等は、通常、ユーザが住所等を手作業で自ら入力し記憶させる。このため、電話帳メモリ等に記憶する際に、入力にミスがあり、正確な情報が記憶されていない可能性もある。
【0008】
そこで本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、住所等を手作業で入力することなくカーナビゲーション装置における目的地設定を行うことを可能にする携帯端末、カーナビゲーション装置設定システム及びカーナビゲーション装置設定方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するため、本発明における携帯端末は、複数の文字列が記述された住所情報を記憶する記憶手段と、テキストファイルを解析し、当該テキストファイルのうちから所定の文字列群に含まれる文字列を抽出する情報抽出手段と、前記情報抽出手段により抽出された前記文字列から前記記憶手段により記憶された前記住所情報に記述された前記複数の文字列のうちに含まれる前記文字列を抽出し、当該抽出された文字列により目的地情報を生成する情報比較手段と、前記テキストファイルにおいて、情報比較手段により生成された前記目的地情報に対応する箇所を所定の方法により書き換えるファイル書換手段と、を有することを特徴とする。
【0010】
また、本発明におけるカーナビゲーション装置設定システムは、携帯端末とカーナビゲーション装置とを有して構成されるカーナビゲーション装置設定システムであって、前記携帯端末は、複数の文字列が記述された住所情報を記憶した第1の記憶手段と、テキストファイルを解析し、所定の文字列群に含まれる文字列を抽出する情報抽出手段と、前記情報抽出手段により抽出された前記文字列から前記第1の記憶手段により記憶された前記住所情報に記述された前記複数の文字列のうちに含まれる前記文字列を抽出し、当該抽出された文字列により目的地情報を生成する情報比較手段と、前記テキストファイルを解釈するファイル解釈手段と、前記ファイル解釈手段により前記テキストファイルを解釈した結果の内容を表示する第1の表示手段と、前記ファイル解釈手段により前記テキストファイルを解釈した結果の内容が前記第1の表示手段により表示された際に、前記テキストファイルにおいて、情報比較手段により抽出された前記目的地情報に対応する箇所がユーザにより選択が可能であるように表示されるように書き換えるファイル書換手段と、前記第1の表示手段により表示された前記テキストファイルを解釈した結果の内容から前記目的地情報に対応する箇所の選択の入力を前記ユーザから受ける第1の入力手段を有し、前記第1の表示手段は、前記目的地情報に対応する箇所の選択を前記第1の入力手段により入力されたときに、当該選択された目的地情報をカーナビゲーション装置に送信するのかどうかの選択をユーザに促し、前記第1の入力手段は、前記ユーザから当該選択された目的地情報を前記カーナビゲーション装置に送信する選択の入力も受け、前記第1の入力手段により当該選択された目的地情報を前記カーナビゲーション装置に送信する選択の入力も受けたときに、前記選択された目的地情報を送信する送信手段も有し、前記カーナビゲーション装置は、前記携帯端末の前記送信手段により送信された当該選択された目的情報を受信する受信手段と、前記受信手段により受信された前記選択された目的地情報に基づき、前記目的地を設定する目的地設定手段と、を有することを特徴とする。
【0011】
また、本発明におけるカーナビゲーション装置設定方法は、複数の文字列が記述された住所情報を記憶した第1の記憶ステップと、テキストファイルを解析し、所定の文字列群に含まれる文字列を抽出する情報抽出ステップと、前記情報抽出ステップにより抽出された前記文字列から前記第1の記憶ステップにより記憶された前記住所情報に記述された前記複数の文字列のうちに含まれる前記文字列を抽出し、当該抽出された文字列により目的地情報を生成する情報比較ステップと、前記テキストファイルを解釈するファイル解釈ステップと、前記ファイル解釈ステップにより前記テキストファイルを解釈した結果の内容を表示する第1の表示ステップと、前記ファイル解釈ステップにより前記テキストファイルを解釈した結果の内容が前記第1の表示ステップにより表示された際に、前記テキストファイルにおいて、情報比較ステップにより抽出された前記目的地情報に対応する箇所がユーザにより選択が可能であるように表示されるように書き換えるファイル書換ステップと、前記第1の表示ステップにより表示された前記テキストファイルを解釈した結果の内容から前記目的地情報に対応する箇所の選択の入力を前記ユーザから受ける第1の入力ステップを有し、前記第1の表示ステップは、前記目的地情報に対応する箇所の選択を前記第1の入力ステップにより入力されたときに、当該選択された目的地情報をカーナビゲーション装置に送信するのかどうかの選択をユーザに促し、前記第1の入力ステップは、前記ユーザから当該選択された目的地情報を前記カーナビゲーション装置に送信する選択の入力も受け、前記第1の入力ステップにより当該選択された目的地情報を前記カーナビゲーション装置に送信する選択の入力も受けときに、前記選択された目的地情報を送信する送信ステップも有することを特徴とする。
【0012】
また、本発明におけるカーナビゲーション装置設定方法は、携帯端末による、複数の文字列が記述された住所情報を記憶した第1の記憶ステップと、テキストファイルを解析し、所定の文字列群に含まれる文字列を抽出する情報抽出ステップと、前記情報抽出ステップにより抽出された前記文字列から前記第1の記憶ステップにより記憶された前記住所情報に記述された前記複数の文字列のうちに含まれる前記文字列を抽出し、当該抽出された文字列により目的地情報を生成する情報比較ステップと、前記テキストファイルを解釈するファイル解釈ステップと、前記ファイル解釈ステップにより前記テキストファイルを解釈した結果の内容を表示する第1の表示ステップと、前記ファイル解釈ステップにより前記テキストファイルを解釈した結果の内容が前記第1の表示ステップにより表示された際に、前記テキストファイルにおいて、情報比較ステップにより抽出された前記目的地情報に対応する箇所がユーザにより選択が可能であるように表示されるように書き換えるファイル書換ステップと、前記第1の表示ステップにより表示された前記テキストファイルを解釈した結果の内容から前記目的地情報に対応する箇所の選択の入力を前記ユーザから受ける第1の入力ステップを有し、前記第1の表示ステップは、前記目的地情報に対応する箇所の選択を前記第1の入力ステップにより入力されたときに、当該選択された目的地情報をカーナビゲーション装置に送信するのかどうかの選択をユーザに促し、前記第1の入力ステップは、前記ユーザから当該選択された目的地情報を前記カーナビゲーション装置に送信する選択の入力も受け、前記第1の入力ステップにより当該選択された目的地情報を前記カーナビゲーション装置に送信する選択の入力も受けときに、前記選択された目的地情報を送信する送信ステップも有し、前記カーナビゲーション装置による、前記携帯端末の前記送信ステップにより送信された当該選択された目的情報を受信する受信ステップと、前記受信ステップにより受信された前記選択された目的地情報に基づき、前記目的地を設定する目的地設定ステップと、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明により、住所等を手作業で入力することなくカーナビゲーション装置における目的地設定を行うことをできる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の実施形態に係る携帯端末の構成の一例を示す図である。
【図2】本発明の実施形態に係るカーナビゲーション装置の構成の一例である。
【図3】本発明の実施形態に係る携帯端末における処理動作の一例を示す図である。
【図4】本発明の実施形態に係る携帯端末における処理動作の一例を説明する図である。
【図5】本発明の実施形態に係る送信オブジェクトの一例を示す図である。
【図6】本発明の実施形態に係るカーナビゲーション装置における処理動作の一例を示す図である。
【図7】本発明の実施形態に係る携帯端末における処理動作の一例を示す図である。
【図8】本発明の実施形態に係る携帯端末における処理動作の一例を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
次に、本発明を実施するための形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0016】
図1は、本発明の実施形態に係る携帯端末の構成の一例を示す図である。公衆網と接続する無線通信部11と、CPU、ROM、RAMで構成され装置の制御を制御部12と、ユーザデータを含む各種データを格納するメモリ部13と、各部を接続するバスライン14と、ユーザインタフェース部15と、外部の装置と有線、無線の通信を行う外部インタフェース部16とにより構成される。
【0017】
メモリ部13は様々な情報を記憶する記憶手段として機能する。メモリ部13には、住所情報が記憶されている。この住所情報には、例えば、都道府県、市区町村、番地等の住所・所番地を示す文字列やそれぞれの番地の緯度経度などの位置情報、様々な場所の名称と住所、などが記述されている。また、場所に対する通称や略称、建物の名称や通称、略称、地名に対する通称や略称、なども記述されているようにしても良い。また、この住所情報は、ユーザにより新たに場所等の登録をすることができるようにしても良い。
【0018】
ユーザインタフェース部15は、ユーザに情報を表示する表示手段や、ユーザからの入力を受ける入力手段などを備える。
【0019】
外部インタフェース部16は、他の装置に情報を送信する送信手段と、他の装置から送信された情報を受信する受信手段とを備える。このときの送信、受信を行う方法としては、赤外線、Bluetooth、無線LANなどの無線で接続し、送信、受信を行う方法でも良いし、シリアルのような有線で接続し、送信、受信を行う方法でも良い。
【0020】
図2は、本発明の実施形態に係るカーナビゲーション装置の構成の一例を示す図である。CPU、ROM、RAMで構成され装置の制御を制御部21と、各種データを格納するメモリ部22と、各部を接続するバスライン23と、ユーザインタフェース部24、外部の装置と有線、無線の通信を行う外部インタフェース部25とにより構成される。
【0021】
ユーザがカーナビゲーション装置から直接入力することにより目的地を設定するときは、ユーザインタフェース部24の表示手段により表示される情報から、タッチパネルやリモコンなどのユーザインタフェース部24の入力手段によりユーザからの入力が行われる。または、目的地設定の際に外部インタフェース部25により取得したデータを反映させる。
【0022】
図3は、携帯端末からカーナビゲーション装置における目的地などを設定する際に、本発明の実施形態に係る携帯端末において行われる処理動作の一例を示す図である。ここで示す処理動作は、ユーザが携帯端末のWEBブラウザを使用することによりWEBページを閲覧するときに行われる処理動作である。
【0023】
まず、ユーザがWEBブラウザを起動し、WEBページを開く(S101)。制御部12は、情報抽出手段により、閲覧されているWEBページの本文にあたる箇所を解析することにより地名等を示す文字列が抽出する(S102)。つまり、WEBページのHTMLファイルなどを解析し、地名等を示す文字列を抽出する。この本文箇所の解析には、例えば、形態素解析や構文解析が用いられる。ここで、この解析により、例えば、地名、建物の名前、住所、店の名前、緯度経度などの場所を示している可能性のある文字列が抽出される。このWEBページの本文部分の解析は、WEBブラウザを開くと常に解析するようにしても良いし、携帯端末の備えた機能をユーザに選択させる機能メニューなどを用意し、その機能メニューの中に「WEBページの住所情報を解析する」などのメニューを入れ、ユーザがこのメニューを選択したときに、WEBページの本文部分の解析を行うようにしても良い。
【0024】
次に、制御部12は、情報比較手段により、この情報抽出手段により抽出された文字列と、メモリ部13に記憶された住所情報に記述された地名等の文字列とを比較する(S103)。この比較により、抽出された文字列のうちから、住所情報に記述されている文字列を抽出する。この情報比較手段により抽出された文字列がカーナビゲーション装置における目的地や経由地の候補ということになる。
【0025】
ここで、情報抽出手段により抽出された文字列は住所などを完全に示すものになっていないことが多い。例えば、市区町村だけを示す文字列であり、都道府県名などが含まれていないことなどがある。このようなとき、メモリ部13に記憶された住所情報により補完するようにすれば良い。例えば、抽出された文字列が「川崎市」ならば、メモリ部13に記憶された住所情報により、「神奈川県」という文字列を補完するようにすれば良い。このとき、メモリ部13に住所情報を記憶するときに、住所を都道府県名などの広い範囲を示す文字列から順に記憶するようにしても良い。
【0026】
制御部12は、ファイル書換手段により、この情報比較手段により抽出された文字列をWEBページ上で選択可能な状態にする(S104)。WEBブラウザは、通常、HTMLファイルなどのテキストファイルを解釈し、解釈した結果をWEBページとして表示している。そこで、例えば、WEBページのHTMLファイルなどを書き換えるなどをし、情報比較手段により抽出された文字列をWEBページ上で選択可能な状態にする。このとき、例えば、図4に示すように、この選択可能な状態になった文字列をユーザが選択したとき、目的地設定画面が起動するようにHTMLファイルなどを書き換える。例えば、このHTMLファイルの書き換えの際、この選択可能な状態になった文字列をユーザが選択したとき、目的地設定画面が起動するように、アンカータグなどを使用し書き換えると良い。
【0027】
ユーザが、ユーザインタフェース部15により、選択可能な状態になった文字列を選択すると(S105、Yes)、制御部12は、目的地設定画面が起動し、ユーザインタフェース部15の表示手段により目的地設定画面を表示する(S106)。この目的地設定画面は、例えば、図4に示すように、この選択された文字列を目的地として、カーナビゲーション装置に送信するかどうかをユーザが選択できるようになっている。ここで、目的地設定画面のボタンを増やし、選択された文字列を経由地として、カーナビゲーション装置に送信することをユーザにより選択できるようにしても良い。また、目的地設定画面のボタンを増やし、選択された文字列をメモリ部13に記憶された住所情報に登録することを選択できるようにしても良い。
【0028】
ユーザが、ユーザインタフェース部15の入力手段により、目的地設定画面に従い、選択された文字列を目的地として、カーナビゲーション装置に送信することを選択したとき(S107、Yes)、制御部12は、この選択された文字列に関する情報を外部インタフェース部15によりカーナビゲーション装置に送信する(S108)。ユーザが、送信しないことを選択したときは(S107、No)、制御部12は、目的地設定画面を終了し、ユーザインタフェース部15の表示手段は、WEBページが表示された状態に戻る。
【0029】
このようにすることで、簡単な操作で、携帯端末からカーナビゲーション装置に目的地に対する情報を送信することができるようになる。また、WEBページに記載された住所をそのまま使用することができるため、自ら入力する手間が省けるだけでなく、入力ミスなどを防ぐことが可能になる。また、WEBページに記載された住所をそのまま携帯端末のメモリ部13に記憶された住所情報に登録できるようにすれば、住所情報への登録ミスなどを防ぐことも可能になる。
【0030】
上記の処理動作において、選択された文字列を目的地として、選択された文字列に関する情報をカーナビゲーション装置に送信する際に、例えば、図5に示したような送信オブジェクトを送信するようにすると良い。この送信オブジェクトは、選択された文字列の情報、つまり、目的地の情報がテキスト形式で記述されている。この目的地情報のパラメータとしては、タイトル、住所、電話番号、位置情報、施設名、などがある。送信オブジェクトを作成する際に、これらのパラメータのうちに取得できないパラメータがあるときは、送信オブジェクトにおいて、この取得できないパラメータはNullとなる。
【0031】
また、電話帳のデータを一般的な形式であるvCardは、住所パラメータ(例:ADR;CHARSET=SHIFT_JIS;HOME:;;;;川崎市中原区下沼部1753;211-8666;JAPAN)や位置情報(例:GEO:35.5724967,139.6652627)を持っている。これらのパラメータを含むvCard形式の情報を送信することによりカーナビゲーション装置における目的地を設定することも可能である。以上のような送信オブジェクトに記載された内容を携帯端末に記憶しておくことにより、記憶された送信オブジェクトに関する場所に再訪することが容易になる。
【0032】
カーナビゲーション装置は、外部インタフェース部25により、携帯端末から送信された送信オブジェクトを受信し、制御部21が、この受信した装置オブジェクトに従い、目的地を設定する。制御部21は、受信した送信オブジェクトのうち、解釈のできないパラメータは破棄する。また、一つの送信オブジェクトに対して、パラメータごとに異なる目的地が導出されることがある。このようなときは、あらかじめパラメータに優先順位を決めておき、優先順位が高いパラメータの情報を優先するようにしておくと良い。または、導出された複数の目的地を表示し、ユーザインタフェース部24の入力手段よりユーザに選択させるなどの方法により設定する目的地を決定するようにしても良い。
【0033】
図6は、本発明の実施形態に係るカーナビゲーション装置における処理動作の一例を示す図である。外部インタフェース部25により、携帯端末から送信された送信オブジェクトを受信する(S201)。制御部21は、受信した送信オブジェクトに基づき、目的地候補を選び出す(S202)。例えば、メモリ部22に目的地候補情報を記憶しておき、この目的地候補情報から、受信した送信オブジェクトに記載されたパラメータに適した目的地候補を抽出する。このメモリ部22に記憶されている目的地候補情報には、目的地ごとに住所、位置情報、電話番号のパラメータに対する値を記載しておくと良い。このようにすることにより、逆にパラメータの値に対応した目的地を抽出できる。これを目的地候補とする。
【0034】
抽出された目的地候補が一つである場合は(S203、Yes)、この目的地候補を目的地として設定する(S206)。ここで、目的地を設定する前に、ユーザインタフェース部24の表示手段により、ユーザにこの目的地候補を目的地として設定して良いかを判断を促すメッセージを表示し、ユーザにより判断の入力があってから設定するようにしても良い。
【0035】
抽出された目的地候補が複数ある場合は(S203、No)、ユーザインタフェース部24の表示手段により目的地候補を表示し、ユーザに選択を促す(S204)。ユーザにより選択の入力を受け(S205)、その選択された目的地候補を目的地として設定する(S206)。この目的地候補が複数ある場合に、ユーザの選択を経ることなく、あらかじめ決められたパラメータの優先順位において優先順位の一番高いパラメータに対応した目的地候補を目的地として設定するようにしても良い。また、このときに、ユーザインタフェース部24の表示手段により、この優先順位の一番高いパラメータに対応した目的地候補を目的地として設定して良いかを判断を促すメッセージを表示し、ユーザにより判断の入力があってから設定するようにしても良い。
【0036】
図3に示した処理動作では、WEBブラウザを使用している際に、ユーザにより閲覧されているWEBページから目的地情報を抽出し、カーナビゲーション装置に送信できるようにする例を挙げたが、このカーナビゲーション装置に送信する目的地情報は、携帯端末が持つ各種機能におけるテキスト情報を使用するようにしても良い。例えば、テキストメモやスケジュール、カメラ撮影によるOCRやバーコード読み取り、非接触型通信やワンセグの字幕、文字放送などで使用するテキスト情報を使用しても良い。また、携帯端末のGPS機能などにより取得され保存されていた位置情報の履歴なども同様に選択可能な状態にし、送信することが可能である。これらの方法により、ユーザは、機能や情報源によらず、選択可能な状態にされた文字列を選択するだけで目的地情報をカーナビに転送することが可能になる。また、電話帳のvCard形式のデータのように住所や位置情報を持つデータはそのままで利用することが可能である。
【0037】
図6は、テキストメモにおいてユーザが文字入力する際に、本発明の実施形態に係る携帯端末において行われる処理動作の一例を示す図である。携帯端末の操作に慣れているユーザにとって、カーナビゲーション装置のユーザインタフェースを直接操作し入力を行うよりも、携帯端末により文字入力する方が容易な場合がある。この処理動作は、携帯端末の文字編集機能から目的地情報を識別し、カーナビに送信する手段を提供する。
【0038】
ユーザインタフェース部14の入力手段を介して、ユーザによる文字入力が行われる(S301)。ユーザがユーザインタフェース部14の入力手段により入力することにより、入力文字の漢字変換を行う(S302)。携帯端末は、ユーザが文字入力する際の漢字変換のためや、入力を補助するための入力予測のための辞書を備えている。図8に示すように、この辞書の中で、地名や都市名、観光、施設、ショッピングなどの目的地情報となる属性を持つ単語を、辞書を使用して漢字変換を行った際に、制御部12は、文字比較手段により、その単語を含んだ一連の文字列を目的地情報として識別する。ここで、文字比較手段は、メモリ部13に記憶された住所情報に記述された地名等の文字列と比較することにより文字列を目的地情報として識別するようにしても良い。制御部12は、ユーザによる文字入力がされるごとに、文字比較手段により、目的地情報かどうかの識別を行うようにしても良い。
【0039】
漢字変換された入力文字が目的地情報であると識別されたとき(S303、Yes)、機能メニューに、この目的地情報をカーナビゲーション装置に送信することをユーザが携帯端末に命令するための項目を加わるようにする。そして、機能メニューから目的地情報をカーナビゲーション装置に送信することをユーザが選択し、ユーザからこの選択がユーザインタフェース部15の入力手段により入力されると(S304、Yes)、目的地情報が携帯端末からカーナビゲーション装置に外部インタフェース部16により送信される(S305)。
【0040】
機能メニューには、目的地情報をカーナビゲーション装置に送信することをユーザが携帯端末に命令するための項目が入るようにしても良いし、目的地であると識別される文字列が入力されたときにだけこの項目が加わるようにしても良い。
【0041】
この処理動作では、単語のみの入力を想定しているが、文章が入力される場合に、目的地情報と文字比較手段により識別された文字列を、WEBページの際と同様に、選択可能に、ユーザにより選択されたときに選択された目的地情報を携帯端末からカーナビゲーション装置に送信するようにしても良い。
【0042】
または、目的地情報と文字比較手段により識別された文字列を、特に選択可能な状態にはせずに、カーソルを目的地情報と識別された文字列のところに持っていくと、機能メニューに、目的地情報をカーナビゲーション装置に送信することをユーザが携帯端末に命令するための項目を加わるようにしても良い。そして、ユーザが機能メニューからこの項目を選択したときに、このカーソルの示している目的地情報を携帯端末からカーナビゲーション装置に送信するようにしても良い。
【0043】
上記では、携帯端末とカーナビゲーション装置は直接通信で繋いで通信を行っているが、携帯端末とカーナビゲーション装置とを無線LANなどで接続するホームサーバを介して目的地情報の転送を行っても良い。
【0044】
また、カーナビゲーション装置にカメラとOCR機能を備えさせ、このカメラで、携帯端末の画面や書籍等を撮影し、この撮影で取得したデータをOCR機能により、文字情報を読み取り、この読み取った文字情報から目的地情報を抽出するようにしても良い。
【0045】
以上、本発明の好適な実施の形態により本発明を説明した。ここでは特定の具体例を示して本発明を説明したが、特許請求の範囲に定義された本発明の広範囲な趣旨および範囲から逸脱することなく、これら具体例に様々な修正および変更が可能である。
【0046】
また、本発明における携帯端末は、前記テキストファイルの構造を解釈するファイル解釈手段と、前記ファイル解釈手段により前記テキストファイルを解釈した結果の内容を表示する表示手段と、を有し、前記ファイル書換手段は、前記ファイル解釈手段により前記テキストファイルを解釈した結果の内容が前記表示手段により表示された際に、前記テキストファイルにおいて、情報比較手段により抽出された前記目的地情報に対応する箇所がユーザにより選択が可能であるように表示されるように書き換えるようにしても良い。
【0047】
また、本発明における携帯端末は、前記表示手段により表示された前記テキストファイルを解釈した結果の内容から前記目的地情報に対応する箇所の選択の入力を前記ユーザから受ける入力手段を有し、前記表示手段は、前記目的地情報に対応する箇所の選択を前記入力手段により入力されたときに、当該選択された目的地情報をカーナビゲーション装置に送信するのかどうかの選択をユーザに促し、前記入力手段は、前記ユーザから当該選択された目的地情報を前記カーナビゲーション装置に送信する選択の入力も受け、前記入力手段により当該選択された目的地情報を前記カーナビゲーション装置に送信する選択の入力も受けたときに、当該選択された目的地情報をカーナビゲーション装置に送信する送信手段を有するようにしても良い。
【0048】
また、本発明における携帯端末は、前記情報比較手段は、前記情報抽出手段により抽出された前記文字列から前記記憶手段により記憶された前記住所情報に記述された前記複数の文字列のうちに含まれる前記文字列を抽出し、前記住所情報に記述された当該抽出された文字列に関する情報を当該抽出された文字列に付加し、前記目的地情報を生成するようにしても良い。
【0049】
また、本発明における携帯端末は、前記入力手段は、前記ユーザからテキストの入力も受け、前記情報抽出手段は、前記入力手段により前記ユーザにより入力された前記テキストも解析し、前記所定の文字列群に含まれる前記文字列を抽出するようにしても良い。
【0050】
また、本発明における携帯端末は、画像データを取り込むカメラ部と、前記カメラ部により取り込まれた前記画像データから前記テキストデータを抽出するテキスト認識手段と、を有し、前記情報抽出手段は、前記テキスト認識手段により認識された前記テキストデータも解析し、前記所定の文字列群に含まれる前記文字列を抽出するようにしても良い。
【0051】
また、本発明におけるカーナビゲーション装置設定システムは、前記カーナビゲーション装置は、目的地候補情報を記憶した第2の記憶手段と、前記受信手段により受信された前記選択された目的地情報と前記第2の記憶手段により記憶された目的地候補情報に基づき、前記目的地候補を選出する目的地候補選出手段と、前記目的地候補選出手段により選出された前記目的地候補が1つであるときは、前記目的地候補を前記目的地として選出し、前記目的地候補手段により選出された前記目的地候補が複数であるときは、所定の方法で前記複数の目的地候補のうちの1つを前記目的地として選出する目的地選出手段と、を有し、前記目的地設定手段は、前記目的地選出手段により選出された前記目的地を前記目的地として設定するようにしても良い。
【0052】
また、本発明におけるカーナビゲーション装置設定システムは、前記カーナビゲーション装置は、目的地候補情報を記憶した第2の記憶手段と、前記受信手段により受信された前記選択された目的地情報と前記第2の記憶手段により記憶された目的地候補情報に基づき、前記目的地候補を選出する目的地候補選出手段と、前記目的地候補選出手段により選出された前記目的地候補が複数であるときは、前記複数の目的地候補を表示し、前記ユーザに選択を促す第2の表示手段と、前記第2の表示手段により表示された前記複数の目的地候補からの選択の入力を前記ユーザから受ける第2の入力手段と、前記目的地候補選出手段により選出された前記目的地候補が1つであるときは、前記目的地候補を前記目的地として選出し、前記目的地候補手段により選出された前記目的地候補が複数であるときは、前記第2の入力手段による入力により選択された前記目的地候補を前記目的地として選出する目的地選出手段と、を有し、前記目的地設定手段は、前記目的地選出手段により選出された前記目的地を前記目的地として設定するようにしても良い。
【符号の説明】
【0053】
11 無線通信部
12 制御部
13 メモリ部
14 バスライン
15 ユーザインタフェース部
16 外部インタフェース部
21 制御部
22 メモリ部
23 バスライン
24 ユーザインタフェース部
25 外部インタフェース部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の文字列が記述された住所情報を記憶する記憶手段と、
テキストファイルを解析し、当該テキストファイルのうちから所定の文字列群に含まれる文字列を抽出する情報抽出手段と、
前記情報抽出手段により抽出された前記文字列から前記記憶手段により記憶された前記住所情報に記述された前記複数の文字列のうちに含まれる前記文字列を抽出し、当該抽出された文字列により目的地情報を生成する情報比較手段と、
前記テキストファイルにおいて、情報比較手段により生成された前記目的地情報に対応する箇所を所定の方法により書き換えるファイル書換手段と、を有することを特徴とする携帯端末。
【請求項2】
前記テキストファイルの構造を解釈するファイル解釈手段と、
前記ファイル解釈手段により前記テキストファイルを解釈した結果の内容を表示する表示手段と、を有し、
前記ファイル書換手段は、前記ファイル解釈手段により前記テキストファイルを解釈した結果の内容が前記表示手段により表示された際に、前記テキストファイルにおいて、情報比較手段により抽出された前記目的地情報に対応する箇所がユーザにより選択が可能であるように表示されるように書き換えることを特徴とする請求項1に記載の携帯端末。
【請求項3】
前記表示手段により表示された前記テキストファイルを解釈した結果の内容から前記目的地情報に対応する箇所の選択の入力を前記ユーザから受ける入力手段を有し、
前記表示手段は、前記目的地情報に対応する箇所の選択を前記入力手段により入力されたときに、当該選択された目的地情報をカーナビゲーション装置に送信するのかどうかの選択をユーザに促し、
前記入力手段は、前記ユーザから当該選択された目的地情報を前記カーナビゲーション装置に送信する選択の入力も受け、
前記入力手段により当該選択された目的地情報を前記カーナビゲーション装置に送信する選択の入力も受けたときに、当該選択された目的地情報をカーナビゲーション装置に送信する送信手段を有することを特徴とする請求項2に記載の携帯端末。
【請求項4】
前記情報比較手段は、前記情報抽出手段により抽出された前記文字列から前記記憶手段により記憶された前記住所情報に記述された前記複数の文字列のうちに含まれる前記文字列を抽出し、前記住所情報に記述された当該抽出された文字列に関する情報を当該抽出された文字列に付加し、前記目的地情報を生成することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の携帯端末。
【請求項5】
前記入力手段は、前記ユーザからテキストの入力も受け、
前記情報抽出手段は、前記入力手段により前記ユーザにより入力された前記テキストも解析し、前記所定の文字列群に含まれる前記文字列を抽出することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の携帯端末。
【請求項6】
画像データを取り込むカメラ部と、
前記カメラ部により取り込まれた前記画像データから前記テキストデータを抽出するテキスト認識手段と、を有し、
前記情報抽出手段は、前記テキスト認識手段により認識された前記テキストデータも解析し、前記所定の文字列群に含まれる前記文字列を抽出することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の携帯端末。
【請求項7】
携帯端末とカーナビゲーション装置とを有して構成されるカーナビゲーション装置設定システムであって、
前記携帯端末は、複数の文字列が記述された住所情報を記憶した第1の記憶手段と、
テキストファイルを解析し、所定の文字列群に含まれる文字列を抽出する情報抽出手段と、
前記情報抽出手段により抽出された前記文字列から前記第1の記憶手段により記憶された前記住所情報に記述された前記複数の文字列のうちに含まれる前記文字列を抽出し、当該抽出された文字列により目的地情報を生成する情報比較手段と、
前記テキストファイルを解釈するファイル解釈手段と、
前記ファイル解釈手段により前記テキストファイルを解釈した結果の内容を表示する第1の表示手段と、
前記ファイル解釈手段により前記テキストファイルを解釈した結果の内容が前記第1の表示手段により表示された際に、前記テキストファイルにおいて、情報比較手段により抽出された前記目的地情報に対応する箇所がユーザにより選択が可能であるように表示されるように書き換えるファイル書換手段と、
前記第1の表示手段により表示された前記テキストファイルを解釈した結果の内容から前記目的地情報に対応する箇所の選択の入力を前記ユーザから受ける第1の入力手段を有し、
前記第1の表示手段は、前記目的地情報に対応する箇所の選択を前記第1の入力手段により入力されたときに、当該選択された目的地情報をカーナビゲーション装置に送信するのかどうかの選択をユーザに促し、
前記第1の入力手段は、前記ユーザから当該選択された目的地情報を前記カーナビゲーション装置に送信する選択の入力も受け、
前記第1の入力手段により当該選択された目的地情報を前記カーナビゲーション装置に送信する選択の入力も受けたときに、前記選択された目的地情報を送信する送信手段も有し、
前記カーナビゲーション装置は、前記携帯端末の前記送信手段により送信された前記選択された目的情報を受信する受信手段と、
前記受信手段により受信された前記選択された目的地情報に基づき、前記目的地を設定する目的地設定手段と、を有することを特徴とするカーナビゲーション装置設定システム。
【請求項8】
前記カーナビゲーション装置は、目的地候補情報を記憶した第2の記憶手段と、
前記受信手段により受信された前記選択された目的地情報と前記第2の記憶手段により記憶された目的地候補情報に基づき、前記目的地候補を選出する目的地候補選出手段と、
前記目的地候補選出手段により選出された前記目的地候補が1つであるときは、前記目的地候補を前記目的地として選出し、前記目的地候補手段により選出された前記目的地候補が複数であるときは、所定の方法で前記複数の目的地候補のうちの1つを前記目的地として選出する目的地選出手段と、を有し、
前記目的地設定手段は、前記目的地選出手段により選出された前記目的地を前記目的地として設定することを特徴とする請求項7に記載のカーナビゲーション装置設定システム。
【請求項9】
前記カーナビゲーション装置は、目的地候補情報を記憶した第2の記憶手段と、
前記受信手段により受信された前記選択された目的地情報と前記第2の記憶手段により記憶された目的地候補情報に基づき、前記目的地候補を選出する目的地候補選出手段と、
前記目的地候補選出手段により選出された前記目的地候補が複数であるときは、前記複数の目的地候補を表示し、前記ユーザに選択を促す第2の表示手段と、
前記第2の表示手段により表示された前記複数の目的地候補からの選択の入力を前記ユーザから受ける第2の入力手段と、
前記目的地候補選出手段により選出された前記目的地候補が1つであるときは、前記目的地候補を前記目的地として選出し、前記目的地候補手段により選出された前記目的地候補が複数であるときは、前記第2の入力手段による入力により選択された前記目的地候補を前記目的地として選出する目的地選出手段と、を有し、
前記目的地設定手段は、前記目的地選出手段により選出された前記目的地を前記目的地として設定することを特徴とする請求項7に記載のカーナビゲーション装置設定システム。
【請求項10】
複数の文字列が記述された住所情報を記憶した第1の記憶ステップと、
テキストファイルを解析し、所定の文字列群に含まれる文字列を抽出する情報抽出ステップと、
前記情報抽出ステップにより抽出された前記文字列から前記第1の記憶ステップにより記憶された前記住所情報に記述された前記複数の文字列のうちに含まれる前記文字列を抽出し、当該抽出された文字列により目的地情報を生成する情報比較ステップと、
前記テキストファイルを解釈するファイル解釈ステップと、
前記ファイル解釈ステップにより前記テキストファイルを解釈した結果の内容を表示する第1の表示ステップと、
前記ファイル解釈ステップにより前記テキストファイルを解釈した結果の内容が前記第1の表示ステップにより表示された際に、前記テキストファイルにおいて、情報比較ステップにより抽出された前記目的地情報に対応する箇所がユーザにより選択が可能であるように表示されるように書き換えるファイル書換ステップと、
前記第1の表示ステップにより表示された前記テキストファイルを解釈した結果の内容から前記目的地情報に対応する箇所の選択の入力を前記ユーザから受ける第1の入力ステップを有し、
前記第1の表示ステップは、前記目的地情報に対応する箇所の選択を前記第1の入力ステップにより入力されたときに、当該選択された目的地情報をカーナビゲーション装置に送信するのかどうかの選択をユーザに促し、
前記第1の入力ステップは、前記ユーザから当該選択された目的地情報を前記カーナビゲーション装置に送信する選択の入力も受け、
前記第1の入力ステップにより当該選択された目的地情報を前記カーナビゲーション装置に送信する選択の入力も受けときに、前記選択された目的地情報を送信する送信ステップも有することを特徴とするカーナビゲーション装置設定方法。
【請求項11】
携帯端末による、複数の文字列が記述された住所情報を記憶した第1の記憶ステップと、
テキストファイルを解析し、所定の文字列群に含まれる文字列を抽出する情報抽出ステップと、
前記情報抽出ステップにより抽出された前記文字列から前記第1の記憶ステップにより記憶された前記住所情報に記述された前記複数の文字列のうちに含まれる前記文字列を抽出し、当該抽出された文字列により目的地情報を生成する情報比較ステップと、
前記テキストファイルを解釈するファイル解釈ステップと、
前記ファイル解釈ステップにより前記テキストファイルを解釈した結果の内容を表示する第1の表示ステップと、
前記ファイル解釈ステップにより前記テキストファイルを解釈した結果の内容が前記第1の表示ステップにより表示された際に、前記テキストファイルにおいて、情報比較ステップにより抽出された前記目的地情報に対応する箇所がユーザにより選択が可能であるように表示されるように書き換えるファイル書換ステップと、
前記第1の表示ステップにより表示された前記テキストファイルを解釈した結果の内容から前記目的地情報に対応する箇所の選択の入力を前記ユーザから受ける第1の入力ステップを有し、
前記第1の表示ステップは、前記目的地情報に対応する箇所の選択を前記第1の入力ステップにより入力されたときに、当該選択された目的地情報をカーナビゲーション装置に送信するのかどうかの選択をユーザに促し、
前記第1の入力ステップは、前記ユーザから当該選択された目的地情報を前記カーナビゲーション装置に送信する選択の入力も受け、
前記第1の入力ステップにより当該選択された目的地情報を前記カーナビゲーション装置に送信する選択の入力も受けときに、前記選択された目的地情報を送信する送信ステップも有し、
前記カーナビゲーション装置による、前記携帯端末の前記送信ステップにより送信された当該選択された目的情報を受信する受信ステップと、
前記受信ステップにより受信された前記選択された目的地情報に基づき、前記目的地を設定する目的地設定ステップと、を有することを特徴とするカーナビゲーション装置設定方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2010−281727(P2010−281727A)
【公開日】平成22年12月16日(2010.12.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−136113(P2009−136113)
【出願日】平成21年6月5日(2009.6.5)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
2.QRコード
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】