説明

携帯端末、寝過ごし防止システムおよび寝過ごし防止方法

【課題】携帯電話基地局の配置やGPSデータの受信状況に左右されること無く、簡易な構成で、ユーザーが公共交通機関を利用する際に降車場を乗り過ごさないように注意を喚起可能な携帯端末を提供する。
【解決手段】乗車時間を設定する入力部11と、交通機関に乗車する際に外部端末と通信を行う非接触IC14と、非接触ICの起動に基づいて、カウントを開始し、このカウントと乗車時間とが一致するか否かを判定する演算部15と、カウントと乗車時間とが一致した場合、その旨を提示する注意喚起部16とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯端末および寝過ごし防止システムに関し、特に、ユーザーが公共交通機関を利用する際に乗車を検出して、降車場を乗り過ごさないように注意を喚起するシステムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の寝過ごし防止システムとして、目的地近くにある携帯電話基地局から送信される報知情報を予め端末に登録しておき、登録された報知情報と受信した報知情報と一致したら注意を喚起するシステムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
または、他の寝過ごし防止システムとして、GPS(Global Positioning System)データを用いて、乗車車両の位置及び進行方向を算出することで、所望の降車場の手前で注意を喚起するシステムが知られている(例えば、特許文献2参照)。
【0004】
しかしながら携帯電話基地局情報やGPSデータを基にした方法では、例えば地下鉄など電波が届かない場所では注意を喚起することができない。また、地方やバス路線によっては携帯電話基地局が必ずしも所望の降車場付近に設置されているとも限らない。
【0005】
そこで、非接触IC(integrated circuit)に書き込まれた改札時刻と行き先データから行き先到着時間を計算することで注意喚起実施時間を設定する方法が開示されている(例えば、特許文献3参照)。
【0006】
【特許文献1】特開平9−23477号公報
【特許文献2】特開2002−204467号公報
【特許文献3】特開2006−262297号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献3の方法では、利用公共交通機関の運行情報を事前又は随時に入手する必要があり、実用にあたってはシステムが大きくなってしまう。
【0008】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、携帯電話基地局の配置やGPSデータの受信状況に左右されること無く、簡易な構成で、ユーザーが公共交通機関を利用する際に降車場を乗り過ごさないように注意を喚起することができる携帯端末、寝過ごし防止システムおよび寝過ごし防止方法を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、本発明の第1の携帯端末は、乗車時間を設定する乗車時間設定部と、交通機関に乗車する際に外部端末と通信を行う通信部と、前記通信部の起動に基づいて、時間のカウントを開始し、前記カウントと前記乗車時間とが一致するか否かを判定する演算部と、前記カウントと前記乗車時間とが一致した場合、その旨を提示する注意喚起部とを有する構成としている。
【0010】
上記構成によれば、携帯電話基地局の配置やGPSデータの受信状況に左右されること無く、簡易な構成で、ユーザーが公共交通機関を利用する際に降車場を乗り過ごさないように注意を喚起することができる。
【0011】
また、本発明の第2の携帯端末は、前記通信部が、当該携帯端末が前記交通機関の改札機を通過したことにより起動される構成としている。
【0012】
上記構成によれば、改札機の通過により乗車時間のカウントを開始することが可能となり、ユーザーが公共交通機関を利用する際に降車場を乗り過ごさないように注意を喚起することができる。
【0013】
また、本発明の第3の携帯端末は、前記乗車時間設定部が、前記演算部が前記乗車時間をカウント中に、前記乗車時間を再設定する構成としている。
【0014】
上記構成によれば、例えば交通機関の最新の運行状況を反映した乗車時間を設定することが可能となり、ユーザーが公共交通機関を利用する際に降車場を乗り過ごさないようにかより精度よく注意を喚起することができる。
【0015】
また、本発明の第4の携帯端末は、前記注意喚起部が、光、音、振動、表示または衝撃を用いて提示する構成としている。
【0016】
上記構成によれば、ユーザーが公共交通機関を利用する際に降車場を乗り過ごさないように、ユーザが認識しやすい方法で注意喚起を行うことができる。
【0017】
また、本発明の第5の携帯端末は、前記通信部の起動に基づき、当該携帯端末が前記交通機関内に存在することを検出する乗車確認部を有し、前記演算部が、前記乗車確認部による検出に基づいて、カウントを開始する構成としている。
【0018】
上記構成によれば、カウンターの起動を交通機関の改札通過時ではなく乗車時に行うことで、ユーザーが設定した乗車時間、言い換えるとユーザーが確保したい時間を精度良く行うことができ、睡眠や読書など有効かつ集中した時間利用が可能となる。
【0019】
また、本発明の第6の携帯端末は、前記乗車確認部が、移動速度または加速度の検出に基づいて、当該携帯端末が前記交通機関内に存在することを検出する構成としている。
【0020】
上記構成によれば、カウンターの起動を交通機関の改札通過時ではなく乗車時に行うことで、ユーザーが設定した乗車時間、言い換えるとユーザーが確保したい時間を精度良く行うことができ、睡眠や読書など有効かつ集中した時間利用が可能となる。
【0021】
また、本発明の第7の携帯端末は、前記乗車確認部が、当該携帯端末を管理する携帯電話基地局から受信する電波のフェージング量の検出に基づいて、当該携帯端末が前記交通機関内に存在することを検出する構成としている。
【0022】
上記構成によれば、カウンターの起動を公共交通機関の改札通過時ではなく乗車時に行うことで、ユーザーが設定した乗車時間、言い換えるとユーザーが確保したい時間を精度良く行うことができ、睡眠や読書など有効かつ集中した時間利用が可能となる。
【0023】
また、本発明の第8の携帯端末は、当該携帯端末の所有者の状態を示す所有者状態情報を取得するバイオモニタ部と、前記所有者状態情報に基づいて、前記注意喚起部を制御する制御部とを有する構成としている。
【0024】
上記構成によれば、携帯端末を所有するユーザの状態を考慮して細やかな注意を喚起することができる。
【0025】
また、本発明の第9の携帯端末は、前記バイオモニタ部が、脈拍測定、アルコール検出、体温、発汗量により前記所有者状態情報を取得する構成としている。
【0026】
上記構成によれば、寝過ごす可能性の高い疲労時やアルコール摂取時であっても、体調を考慮した注意喚起を行うことが可能となる。
【0027】
また、本発明の第10の携帯端末は、前記制御部が、前記所有者状態情報に基づいて、前記注意喚起部における提示方法を制御する構成としている。
【0028】
上記構成によれば、携帯端末を所有するユーザの状態を考慮して、より確実な注意喚起を行うことができる。
【0029】
また、本発明の第1の寝過ごし防止システムは、乗車時間を設定する乗車時間設定部と、交通機関に乗車する際に外部端末と通信を行う通信部と、前記通信部の起動に基づいて、時間のカウントを開始し、前記カウントと前記乗車時間とが一致するか否かを判定する演算部と、前記カウントと前記乗車時間とが一致した場合、一致信号を送信する送信部とを有する携帯端末と、前記携帯端末の所有者の状態に基づいて、前記注意喚起装置を制御するための制御信号を送信するバイオモニタ装置と、前記一致信号および前記制御信号に基づいて、前記カウントと前記乗車時間とが一致した旨を提示する注意喚起装置とを有する構成としている。
【0030】
上記構成によれば、携帯電話基地局の配置やGPSデータの受信状況に左右されること無く、簡易な構成で、ユーザーが公共交通機関を利用する際に降車場を乗り過ごさないように注意を喚起することができる。
【0031】
また、本発明の第2の寝過ごし防止システムは、前記バイオモニタ装置および前記注意喚起部を、前記所有者の腕に装着する、または首に下げることが可能な構成としている。
【0032】
上記構成によれば、例えばバイオモニタ装置や注意喚起装置を腕時計型として提供することで、脈拍測定を容易に精度良く行うことが可能であり、振動や衝撃による喚起の効果の改善が見込める。また、携帯端末が新しくなってもバイオモニタ装置や注意喚起装置は独立して使用が可能となり、コストダウンを実現できる。
【0033】
また、本発明の第1の寝過ごし防止方法は、携帯端末において、乗車時間を設定するステップと、交通機関に乗車する際に外部端末と通信を行う通信部の起動に基づいて、時間のカウントを開始するカウントステップと、前記カウントステップにおけるカウントと前記乗車時間とが一致するか否かを判定するステップと、前記カウントと前記乗車時間とが一致した場合、その旨を提示するステップとを有する方法としている。
【0034】
上記方法によれば、携帯電話基地局の配置やGPSデータの受信状況に左右されること無く、簡易な構成で、ユーザーが公共交通機関を利用する際に降車場を乗り過ごさないように注意を喚起することができる。
【発明の効果】
【0035】
本発明の装置によれば、携帯電話基地局の配置やGPSデータの受信状態に因らず寝過ごし防止システムを起動でき、使用公共交通機関の運行情報を提供するサーバーを構築する事無く運用が可能になる。また、乗車判断を追加することで、時間管理の精度をあげ、ユーザーの乗車時間利用効率を向上できる。そして、ユーザーの体調を監視することで、喚起方法を制御して周囲への迷惑を最小限に抑えつつ確実に喚起を促すことが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0036】
以下、本発明の実施形態にかかる携帯端末、寝過ごし防止システムおよび寝過ごし防止方法について図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
【0037】
図1は本発明の第1の実施形態にかかる携帯端末10の構成の一例を示す図である。携帯端末10は、入力部11と、表示部12と、記憶部13と、非接触IC14と、演算部15と、注意喚起部16とを有して構成される。尚、携帯端末10としては、携帯電話装置、PDAなどが考えられる。
【0038】
入力部11は、ユーザーが乗車時間を設定するための構成要素であり、タッチキーなどである。尚、入力部11は「乗車時間設定部」としての機能を有する。
【0039】
表示部12は、各種表示を行う。例えば、入力結果や携帯端末10の状態などをユーザーに通知するための表示を行う。
【0040】
記憶部13は、各種設定データを保管する。例えば、乗車時間に関する乗車時間データや各種閾値などを保管する。
【0041】
非接触IC14は、公共交通機関を利用するための例えばICチップであり、例えば駅に設置される自動改札機との間で通信を行う。尚、非接触IC14は「通信部」の一例である。
【0042】
演算部15は、各種演算を行う。例えば、非接触IC14の起動に連動して時間のカウントを行う。また、演算部15は、時間のカウント結果と乗車時間データが一致するか否かを判断する。
【0043】
演算部16は、時間のカウントの結果、乗車時間が経過した後、ユーザーに各種通知する。通知方法としては、携帯端末10のバイブレーション機能を利用して振動によりユーザへ通知してもよいし、警報音やメロディによりユーザへ通知してもよいし、表示やLEDの点滅などによりユーザへ通知してもよい。
【0044】
次に、携帯端末10の動作の一例について説明する。
図2は携帯端末10の動作の一例を示すフローチャートである。
【0045】
まず、演算部15は、非接触IC14が起動したことによる割り込みを受けると(ステップS21)、時間のカウントを開始する(ステップS22)。この場合、演算部15は、非接触IC14の起動要因が公共交通機関の改札通過に因るものかを判断し、当該要因であった場合のみカウントを行うためのカウンターを起動する。
【0046】
演算部15は、記憶部13に保管されている乗車時間データとカウント結果とを比較し、一致するまでカウントを行う(ステップS23)。尚、乗車時間データは任意のタイミングでユーザーが設定することが可能であり、カウンター起動中でも更新データが反映される。乗車時間データとして、例えば、出発駅から目的駅までの所要時間などを設定可能である。
【0047】
カウンターと乗車時間データとが一致すると、注意喚起部16が注意喚起を行う(ステップS24)。この際、注意喚起部16はユーザーに対して、予め設定された方法又は携帯端末10の使用状態によって適した通知方法で注意を喚起する。
【0048】
通知方法としては、例えば、ユーザーがメール作業、TV視聴、アプリケーション起動を行っている際には、ポップアップメッセージ通知、液晶/KEYバックライト、着信LEDの点滅といった光による通知、バイブに見られる振動による通知を行うことが考えられる。また、ユーザーが音楽やラジオを聴いている場合は、ヘッドフォンを着用し端末本体はしまってあることが多いので、音又は音声による通知、バイブのような振動による通知を行うことが考えられる。また、携帯端末10を操作していない場合は、バイブに見られる振動による通知や、電気衝撃による通知を行うことが考えられる。
【0049】
このような携帯端末10によれば、携帯電話基地局の配置やGPSデータの受信状況に左右されること無く、簡易な構成で、ユーザーが公共交通機関を利用する際に降車場を乗り過ごさないように注意を喚起することができる。
【0050】
(第2の実施形態)
図3は本発明の第2の実施形態にかかる携帯端末10Bの構成の一例を示す図である。図3において、携帯端末10と同一の構成については、同一の符号を付し、説明を省略または簡略化する。また、携帯端末10Bは図2の処理と同様の処理を行う。
【0051】
携帯端末10Bは、携帯端末10の構成要素に加え、乗車確認部31を有する。
【0052】
乗車確認部31は、ユーザーが公共交通機関に乗車したか否かを検出する。この場合、加速度センサーやフェージング量の検出による移動速度の変化を乗車確認情報として確認する。例えば時速30kmなどを閾値とし、起動要因が公共交通機関の改札通過に因る非接触IC14の起動割り込みと乗車確認情報とに基づいて、ユーザーが公共交通機関に乗車したことが確実に判断できる。演算部15が乗車したと判断したことに基づいて時間のカウントを開始するようにすれば、ユーザが乗車した後に乗車時間をカウントすることができる。
【0053】
このような携帯端末10Bによれば、カウンターの起動を公共交通機関の改札通過時ではなく乗車時に行うことで、ユーザーが設定した乗車時間、言い換えるとユーザーが確保したい時間を精度良く行うことができ、睡眠や読書など有効かつ集中した時間利用が可能となる。
【0054】
(第3の実施形態)
図4は本発明の第3の実施形態にかかる携帯端末10Cの構成の一例を示す図である。図4において、携帯端末10と同一の構成については、同一の符号を付し、説明を省略または簡略化する。また、携帯端末10Cは図3の処理と同様の処理を行う。
【0055】
携帯端末10Cは、携帯端末10の構成要素に加え、バイオモニタ部41を有する。
【0056】
バイオモニタ部41は、脈拍測定、アルコール検出、体温、発汗量等を行い、ユーザーの体調を判断するためのデータを取得する。
【0057】
演算部15は、バイオモニタ部41が取得したデータを基に、記憶部13に格納されている閾値を参照し、注意喚起部16を制御する。例えば、演算部15は、このデータと閾値を比較することで、ユーザーがアルコールを摂取している状態や疲労を蓄積している状態と判断した場合は、注意喚起部16の喚起方法を強くすることが可能である。即ち、通知音量を上げる、振動の強さ・パターンを激しくする、衝撃を強くするなどして、注意喚起を行う。
【0058】
また、演算部15が、バイオモニタ部41が取得したデータに基づいてユーザーが注意喚起を必要としない状態であると判断した場合、注意喚起部16の機能を停止することも可能である。このように、例えばユーザが平常状態である場合や注意喚起の喚起レベルは一定でよい場合には、注意喚起部16の機能を停止または制限することで、消費電力を低減できるとともに、ユーザの利便性も向上する。
【0059】
このような携帯端末10Cによれば、寝過ごす可能性の高い疲労時やアルコール摂取時であっても、体調を考慮した注意喚起を行うことが可能となる。
なお、注意喚起部16の機能を停止することは、ユーザが任意に設定できるようにしてもよい。
【0060】
尚、表示部12、注意喚起部16、およびバイオモニタ部41は、携帯端末10C本体から独立させ、携帯端末10Cと無線通信で接続することで、腕に装着する腕時計型や、首から下げるペンダント型として提供が可能となる。この場合、例えば、携帯端末10Cがカウンターと乗車時間データとが一致した場合に一致信号を注意喚起部16へ送信し、バイオモニタ部41がユーザの状態に基づいて、注意喚起部16を制御するための制御信号を送信し、注意喚起部16が一致信号と制御信号とに基づいて、注意喚起を行う。
【0061】
例えば腕時計型として提供することで、脈拍測定を容易に精度良く行うことが可能であり、振動や衝撃による喚起の効果の改善が見込める。更には、携帯端末10Cとの通信プロトコルを変更しない限り、携帯端末10Cが新しくなっても使用が可能となり、携帯端末10Cのコストダウンや、分離した腕時計ブロックもシリーズ展開が見込める。
【0062】
尚、携帯端末10Bの乗車確認部31と携帯端末10Cのバイオモニタ部41は共存させることも可能である。
【産業上の利用可能性】
【0063】
本発明は、携帯電話基地局の配置やGPSデータの受信状況に左右されること無く、簡易な構成で、ユーザーが公共交通機関を利用する際に降車場を乗り過ごさないように注意を喚起することができる携帯端末、寝過ごし防止システム等に有用である。
【図面の簡単な説明】
【0064】
【図1】本発明の第1の実施形態にかかる携帯端末の構成の一例を示す図
【図2】本発明の実施形態にかかる携帯端末の動作の一例を示すフローチャート
【図3】本発明の第2の実施形態にかかる携帯端末の構成の一例を示す図
【図4】本発明の第3の実施形態にかかる携帯端末の構成の一例を示す図
【符号の説明】
【0065】
10、10B、10C 携帯端末
11 入力部
12 表示部
13 記憶部
14 非接触IC
15 演算部
16 注意喚起部
31 乗車確認部
41 バイオモニタ部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
乗車時間を設定する乗車時間設定部と、
交通機関に乗車する際に外部端末と通信を行う通信部と、
前記通信部の起動に基づいて、時間のカウントを開始し、前記カウントと前記乗車時間とが一致するか否かを判定する演算部と、
前記カウントと前記乗車時間とが一致した場合、注意を喚起する注意喚起部と
を有する携帯端末。
【請求項2】
請求項1に記載の携帯端末であって、
前記通信部は、当該携帯端末が前記交通機関の改札機を通過したことにより起動される携帯端末。
【請求項3】
請求項1に記載の携帯端末であって、
前記乗車時間設定部は、前記演算部が前記乗車時間をカウント中に、前記乗車時間を再設定する携帯端末。
【請求項4】
請求項1に記載の携帯端末であって、
前記注意喚起部は、光、音、振動、表示または衝撃を用いて提示する携帯端末。
【請求項5】
請求項1に記載の携帯端末であって、更に、
前記通信部の起動に基づき、当該携帯端末が前記交通機関内に存在することを検出する乗車確認部を有し、
前記演算部は、前記乗車確認部による検出に基づいて、カウントを開始する携帯端末。
【請求項6】
請求項5に記載の携帯端末であって、
前記乗車確認部は、移動速度または加速度の検出に基づいて、当該携帯端末が前記交通機関内に存在することを検出する携帯端末。
【請求項7】
請求項5に記載の携帯端末であって、
前記乗車確認部は、当該携帯端末を管理する携帯電話基地局から受信する電波のフェージング量の検出に基づいて、当該携帯端末が前記交通機関内に存在することを検出する携帯端末。
【請求項8】
請求項1に記載の携帯端末であって、更に、
当該携帯端末の所有者の状態を示す所有者状態情報を取得するバイオモニタ部と、
前記所有者状態情報に基づいて、前記注意喚起部を制御する制御部と
を有する携帯端末。
【請求項9】
請求項8に記載の携帯端末であって、
前記バイオモニタ部は、脈拍測定、アルコール検出、体温、又は発汗量により前記所有者状態情報を取得する携帯端末。
【請求項10】
請求項8に記載の携帯端末であって、
前記制御部は、前記所有者状態情報に基づいて、前記注意喚起部における提示方法を制御する携帯端末。
【請求項11】
乗車時間を設定する乗車時間設定部と、
交通機関に乗車する際に外部端末と通信を行う通信部と、
前記通信部の起動に基づいて、時間のカウントを開始し、前記カウントと前記乗車時間とが一致するか否かを判定する演算部と、
前記カウントと前記乗車時間とが一致した場合、一致信号を送信する送信部と
を有する携帯端末と、
前記携帯端末の所有者の状態に基づいて、前記注意喚起装置を制御するための制御信号を送信するバイオモニタ装置と、
前記一致信号および前記制御信号に基づいて、前記カウントと前記乗車時間とが一致した旨を提示する注意喚起装置と、
を有する寝過ごし防止システム。
【請求項12】
請求項11に記載の寝過ごし防止システムであって、
前記バイオモニタ装置および前記注意喚起装置を、前記所有者の腕に装着する、または首に下げることが可能な寝過ごし防止システム。
【請求項13】
携帯端末において、
乗車時間を設定するステップと、
交通機関に乗車する際に外部端末と通信を行う通信部の起動に基づいて、時間のカウントを開始するカウントステップと、
前記カウントステップにおけるカウントと前記乗車時間とが一致するか否かを判定するステップと、
前記カウントと前記乗車時間とが一致した場合、その旨を提示するステップと
を有する寝過ごし防止方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2009−122741(P2009−122741A)
【公開日】平成21年6月4日(2009.6.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−293135(P2007−293135)
【出願日】平成19年11月12日(2007.11.12)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】