説明

携帯端末およびそのプログラム

【課題】使用者の身体情報に応じてガイダンスの内容と開始時期を変化させる。
【解決手段】定期的に固有IDを発信する無線タグ1の信号を受信すると共に前記信号の電界強度を検知する第1の無線手段21と、情報サーバ5にアクセスする第2の無線手段22と、所有者の身体に関する情報(身体情報)と前記電界強度とを記憶する記憶手段26と、全体を制御する制御手段27とから構成された電子式案内システムの携帯端末2において、固有IDを前記第1の無線手段21が受けた時、前記情報サーバ5にアクセスして前記身体情報と前記固有IDとに対応する詳細情報を取得し、前記詳細情報に含まれた電界強度閾値と受信電界強度とを比較し、前記受信電界強度が大きくなった時、通知する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線タグを用いて例えば無線タグから一定距離に入るとその場所に関する情報を使用者に通知する電子式案内システムの携帯端末およびそのプログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
ユビキタス社会が実現されはじめ、その場所に関する情報を通知して、道案内、店舗案内、史跡紹介などを行ったり、さらには駅などの公共施設において身障者への音声誘導を行なったりすることが近年提案されている。このために、人工衛星を用いて信号などの危険ポイントの情報を視覚障害者へ音声で知らせるようなガイドシステムが近年、提案されている(例えば特許文献1を参照)。
【0003】
特許文献1においては、端末機器と人工衛星、危険ポイントと人工衛星がそれぞれ通信しあって、端末装置を持つ視覚障害者に周囲の建物状況、道路状況、横断の可否といった情報を音声で聞かせるといったことを行なっている。
【特許文献1】特開2002−277276号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら従来の手法では、人工衛星と通信を行うため、地下街はもちろん高層ビルが林立したような街中でも衛星との通信が十分に行なえず、動作が不安定になる、あるいは、使用不可になることも考えられる。
【0005】
加えて、視覚障害者を対象にしたものであるので、健全者を含む他の障害者に対して適切なガイダンスを行うものでもなく、身体障害者の障害状況に応じてガイダンスの内容を変更する、あるいは、ガイダンスを開始するタイミングを変える、あるいは、ガイダンスそのものを行なわないといったことまでは考慮されていない。
【課題を解決するための手段】
【0006】
そこで、前記の課題を解決するために、定期的に固有IDを発信する無線タグからの信号を受信すると共に前記信号の電界強度を検知する第1の無線手段と、通信ネットワーク上に存在する情報サーバにアクセスする第2の無線手段と、前記無線タグの所有者の身体に関する身体情報と前記電界強度とを記憶する記憶手段と、前記使用者への通知を行なう通知手段と、前記手段を制御する制御手段と、から構成された電子式案内システムの携帯端末において、前記無線タグからの固有IDを前記第1の無線手段が受けた時に、前記情報サーバにアクセスして前記身体情報と前記固有IDとに対応する詳細情報を取得し、前記詳細情報には前記無線タグの電界強度閾値に関する情報が含まれており、前記電界強度閾値に関する情報を前記記憶手段が記憶し、前記第1の無線手段は前記固有IDを受信する都度にその受信電界強度を検知し、前記制御手段が前記記憶手段に記憶している前記電界強度閾値と比較し、前記受信電界強度が前記電界強度閾値よりも大きな値になった時に、前記通知手段から、前記身体情報と、前記固有IDとに対応する詳細情報とを使用者に通知するようにした。
【発明の効果】
【0007】
これにより、街中の設備(例えば、照明灯、照明器具、天井、電柱、信号機、建物壁面、郵便ポストなど)に設置された無線タグからの信号を用いるので、地下街であってもビルが林立した場所であっても、非常に安定して通信を行うことが期待できる。
【0008】
加えて、視覚障害者だけでなく、健全者を含む他の障害者に適切なガイダンスを行うことが可能で、しかもその身体障害者の障害状況に応じてガイダンスの内容を変更することが出来る。さらには、所有者の身体に関する情報(身体情報)ごとに異なる電界強度閾値を設定することも可能となるので、ガイダンスを開始するタイミングそれぞれ変えるといったことが出来る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
第1の発明は、そこで、前記の課題を解決するために、定期的に固有IDを発信する無線タグからの信号を受信すると共に前記信号の電界強度を検知する第1の無線手段と、通信ネットワーク上に存在する情報サーバにアクセスする第2の無線手段と、前記無線タグの所有者の身体に関する身体情報と前記電界強度とを記憶する記憶手段と、前記使用者への通知を行なう通知手段と、前記手段を制御する制御手段と、から構成された電子式案内システムの携帯端末において、前記無線タグからの固有IDを前記第1の無線手段が受けた時に、前記情報サーバにアクセスして前記身体情報と前記固有IDとに対応する詳細情報を取得し、前記詳細情報には前記無線タグの電界強度閾値に関する情報が含まれており、前記電界強度閾値に関する情報を前記記憶手段が記憶し、前記第1の無線手段は前記固有IDを受信する都度にその受信電界強度を検知し、前記制御手段が前記記憶手段に記憶している前記電界強度閾値と比較し、前記受信電界強度が前記電界強度閾値よりも大きな値になった時に、前記通知手段から、前記身体情報と、前記固有IDとに対応する詳細情報とを使用者に通知するようにした。
【0010】
これにより、街中の設備(例えば、照明灯、照明器具、天井、電柱、信号機、建物壁面、郵便ポストなど)に設置された無線タグからの信号を用いるので、地下街であってもビルが林立した場所であっても、非常に安定して通信を行うことが期待できる。加えて、視覚障害者だけをではなく、健全者を含む他の障害者に適切なガイダンスを行うことが可能で、しかもその身体障害者の障害状況に応じてガイダンスの内容を変更することが出来る。さらには、所有者の身体に関する情報(身体情報)ごとに異なる電界強度閾値を設定することも可能となるので、ガイダンスを開始するタイミングそれぞれ変えるといったことが出来る。
【0011】
第2の発明は、特に第1の発明の電子式案内システムの携帯端末において、前記携帯端末は、前記第1の無線手段で前記無線タグから定期的に発信される固有IDを受けた時に、前記第2の無線手段で通信ネットワーク上に存在する前記情報サーバにアクセスし、前記固有IDに対応する詳細情報を前記情報サーバから取得し、前記携帯端末の前記記憶手段に前記固有IDに対応する詳細情報を記憶しておき、前記固有IDと同一の固有IDを受信する都度に受信電界強度を検知、前記受信電界強度閾値と比較し、前記受信電界強度が前記電界強度閾値よりも大きな値になった時に、前記携帯端末の通知手段から前記固有IDに対応する既に記憶済みの詳細情報を使用者に通知するようにした。
【0012】
これにより、最初のアクセスにおいて携帯端末が必要な情報を前もって取得しているので、実際に情報を通知すべき(無線タグとの)距離に達した時点で、タイミング良く情報通知することが期待できる。
【0013】
第3の発明は、特に第1〜2いずれかの発明の電子式案内システムの携帯端末において少なくともその一部をコンピュータに実行させるためのプログラムであり、CPU、RAM、ROM、記憶装置、I/Oなどを備えた電気情報機器、コンピュータ等のハードリソースを協働させて本発明の一部あるいは全てをプログラムとして容易に実現することができる。また記録媒体に記録あるいは、通信回線を用いてプログラム配信することにより、プログラム配布が他の手段に比べて極めて簡単に実現できる。
【0014】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて一実施形態について詳細に説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
【0015】
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態の電子式案内システムの全体構成の一例(ユーザ使用)を示す図であり、図2、図3は情報サーバ5の内部のデータ構成の一例を示す図である。以下、これらの図を用いて説明していく。
【0016】
無線タグ1は電池を内蔵したアクティブタグ(無線機)であり、信号機、電柱、門柱、看板、郵便ポスト、照明灯などのある決まった位置に設置あるいは配置されるようなものに添付される。
【0017】
この無線タグ1は一定時間周期(例えば1秒ごと)に固有IDを含む情報を無線にて出力する。ちなみに、無線タグ1からは無線出力するだけであって、携帯端末2などから無線受信する必要はまったくないので、送信機だけを備えておれば十分である。
【0018】
携帯端末2はPDA(Personal Digital Assistant)のような小型かつ携帯可能な端末を想定しており、無線タグ1が定期的に出力する固有IDを含む情報を、第1の無線手段21により受信する。
【0019】
第1の無線手段21は、受信した電波の電界強度を検知するための電界強度測定手段24を具備している。さらに携帯端末2は、所有者の身体的障害に関する情報(身体情報)を記憶手段26に記憶している。
【0020】
電界強度測定手段24は、受信した電波の電界強度をdBm単位で測定できるようになっている。携帯端末2は、その情報に含まれている固有IDと、所有者の身体的障害に関する情報(身体情報)とを用いて、第2の無線手段22により情報サーバ5にアクセスする。
【0021】
記憶手段26は、所有者の身体に関する情報(身体情報)と前記電界強度と受信した固有IDと、その固有IDに対応する詳細情報などの情報を記憶しており、制御手段27は、各機能を制御する機能を有している。
【0022】
携帯端末2が情報サーバ5にアクセスする経路は、近くに設置されている無線LANアクセスポイント3を通じてインターネット4を通じて行うことが一般的である。
【0023】
情報サーバ5には図3に示すような構成でデータが蓄積されている。
【0024】
図3で記されている身体情報は、所有者の身体的障害に関する情報(身体情報)に相当するものであって、図2に示すように身体情報が0であれば健常者、1であれば視覚障害者、2であれば聴覚言語障害者、3であれば肢体不自由者を示している。
【0025】
以下、図2と図3を用いて説明していく。
【0026】
例えば、IDが123450(図3の最初の行)の無線タグは、信号機に設置されており、この先に信号があるので要注意という報知を行うものであるが、この報知を特に必要とするのは視覚障害者(身体情報=1)の携帯端末2を持つものであって、該当する携帯端末2から信号機があることを報知する。
【0027】
すなわち、ここでは、視覚障害者(身体情報=1)の携帯端末2の検知する電界強度閾値(入力レベル)が−104(dBm)であり、設置場所は信号機であって、その報知情報はSig1.htmというファイルに収納されていることを示している。
【0028】
もちろん健常者などに報知してもかまわないが、本当に必要な報知だけに限定することがシステムの運営上、好ましい結果が得られると考えており、視覚障害者(身体情報=1)以外の者には報知を行なわない。
【0029】
さて、ここでいうところの、電界強度閾値が−104(dBm)というのは、その場所に設置した無線タグ3から例えば10メートルの位置では、電界強度(入力レベル)が−104(dBm)以上あるということを示しており、設置場所ごとに、あるいは、報知内容、あるいは、報知対象者(身体情報)によって、それぞれ特有な値である。
【0030】
無線タグ1はその設置場所によって、遮蔽物や反射物などの影響を受けるために、無線タグ3からの距離が10メートルであった場合でも、その10メートル地点で計測できる電界強度にはばらつきが生じてしまう。そのため、このようなばらつきに対応して電界強度閾値を変更するため、個別にそれぞれの設置場所ごとに対応をする必要がある。
【0031】
また、ここまでは無線タグ1からの距離が10メートルとして説明してきたが、この限りではなく、例えば段差、あるいは階段のように、もっと遠い位置(例えば15メートル)になった時点で報知する方が安全上好ましいといった場合には、例えば15メートルの位置における電界強度閾値を登録することにより、柔軟に対応することが可能である。さらに、健常者(身体情報=1)よりも障害者、特に肢体不自由者(身体情報=3)の者には、より早く報知するといったことも可能である。
【0032】
すなわち図3の「設置場所=段差」の項目に示すように、健常者(身体情報=1)では電界強度閾値−95(dBm)、距離にして例えば10メートル、肢体不自由者(身体情報=3)の者には電界強度閾値−100(dBm)、距離にして例えば15メートルで、警報を報知するようにしている。この警報の内容についても、健常者ではDansa0.htmの情報を用いて、肢体不自由者の者にはDansa3.htmの情報を用いて行うようにしており、内容に差をつけることも可能である。
【0033】
同様に踏み切りであれば、視覚障害者(身体情報=1)と、聴覚言語障害者(身体情報=2)とに対して、報知を行う。すなわち、電界強度閾値−112(dBm)よりも強い電波を受信した時点で、それぞれの身体情報に応じて、Fumikiri1.htm、もしくは、Fumikiri2.htmの情報を報知する。
【0034】
以下、同様にスロープ、出入り口に対してそれぞれ適切な相手に対して、それぞれ適切な報知を行うことになる。
【0035】
図3においては段差、階段のように健常者でもうっかりすると危険を伴うものに対しては、報知を行うが、例えば肢体不自由者(身体情報=3)に対しては、健常者よりも早い時期に、遠い時期に、早い目に報知を行うという配慮をして、より効果を上げることを目論んでいる。
【0036】
次に、携帯端末2を持ち歩いた時の状況をさらに詳しく説明していく。
【0037】
無線タグ1が定期的に発信する無線信号は例えば小電力無線通信を用いており、無線タグ1と携帯端末2の距離が100メートル〜数十メートル程度になった時点で携帯端末2は、その無線タグ1からの無線信号を読み取ることが可能である。
【0038】
その時点で携帯端末2は、第2の無線手段22から、街角や店舗などに設置されている無線LANアクセスポイント3を経由してインターネット4に接続、インターネット4に接続されている情報サーバ5から、先ほど無線タグ1のIDに該当する場所案内に関するような情報を取得することになる。
【0039】
ここで取得した情報をその場で使用者に向けて、通知手段23より使用者に通知することも考えられないことはないが、無線タグ1から場合によっては100メートルも離れているので、まったく的はずれな情報を通知してしまう危険性がある。
【0040】
やはり、無線タグ1から例えば10メートル以内、場合によっては数メートル以内の近い位置でタイムリーに、その位置に関する情報を、通知手段23より使用者に通知することが、こういったシステムにおいては好ましい。
【0041】
そのため、無線タグ1と携帯端末2の距離が100メートル〜数十メートル程度になった時点で、無線タグ1からのIDを無線により捕捉して、携帯端末2はそのIDの場所案内に関するような情報を情報サーバ5からすべて取得しておくだけに留める。そして、さらに近い位置に達する時が来るまでは、通知手段23より使用者に通知せずに準備を整えておくことが好ましい。
【0042】
例えば無線タグ1から得たIDが123451であったとしたら、そのIDと、その携帯端末2が保持する身体情報(ここでは1)とに関する詳細な情報を、ここまで説明してきた経路で取得することになる。すなわち、この場合には、図3によると電界強度閾値(入力レベル)が−112(dBm)であり、設置場所は踏み切りであって、その場所の案内情報はFumikiri1.htmというファイルであるので、そのファイルの中身もすべて携帯端末2の内部に取得しておくことになる。
【0043】
次に、携帯端末2が第1の無線手段21にて無線タグ1(ID123451の無線タグ)からの無線信号を受け取った時には、その受信電界強度を検知して、先ほど取得しておいた電界強度閾値(ここでは−112dBm)と比較して、受信電界強度が電界強度閾値よりも大きな値になった時(すなわち無線タグ1から10メートル以内に入った時)、携帯端末2が先ほど取得しておいた情報を、通知手段23により使用者に向けて通知することになる。
【0044】
情報通知、あるいは警報報知の方法はさまざま考えられ、例えば目の不自由な人に対しては音声ガイダンスが最適であるし、耳の不自由な人に対してはバイブレーションや光で気づかせて絵や文字で画面表示しながらガイダンスすることが考えられる。また、これらを組み合わせてガイダンスすることが考えられる。
【0045】
ガイダンスの内容は、例えばその場所に関する情報であっても構わないし、その場所における危険度合いであっても構わないし、信号機、踏み切り、段差、階段、スロープ、出入り口でも構わない。
【0046】
さらには、郵便ポスト、自動販売機といった商業的な手段が自分の存在をアピールして、ビジネスを広げるといったことなどさまざまな利用形態が考えられる。特に、踏み切りや信号などの危険を伴うような場所では、警告を発するといったことは身障者が自立して生活していく上で大いに助けとなることが期待できる。
【0047】
これまでの説明では、第2の無線手段22が無線LANであるとしてきたが、当然ながらこの限りではなく、例えば携帯電話網あるいはPHS電話網に接続可能なデータ通信モ
ジュールであっても構わないし、こういった無線LANサービスが提供されないような場所においては、こういった広域通信網を利用した方が好ましい場合もありうる。
【0048】
このように、最初のアクセスにおいて携帯端末2が必要な情報を前もって取得しているので、実際に情報を通知すべき(無線タグ1との)距離に達した時点で、タイミング良く情報通知することが期待できる。
【0049】
また、ここまでの説明では、無線タグ1が定期的に発信する無線信号は小電力無線通信を用いているとしてきたが、この限りではなく、微弱無線であっても構わないし、第2の通信手段22と同様に無線LANを用いても構わないし、無線LANを用いた場合には、第1の無線手段21と第2の無線手段22とが共有できるといったこともありうる。
【0050】
なお、本実施の形態で説明した手段は、CPU(またはマイコン)、RAM、ROM、記憶・記録装置、I/Oなどを備えた電気・情報機器、コンピュータ、サーバー等のハードリソースを協働させるプログラムの形態で実施してもよい。プログラムの形態であれば、磁気メディアや光メディアなどの記録媒体に記録したりインターネットなどの通信回線を用いて配信することで新しい機能の配布・更新やそのインストール作業が簡単にできる。
【産業上の利用可能性】
【0051】
以上のように、本発明は、街中の設備に設置して、対象者に応じた適切なガイダンスを行うことが出来るので、身障者が自立して移動することを支援するような用途はもちろん、危険箇所の案内を行う際に、健常者であっても移動の遅い高齢者には早い目に警告を出す、あるいは、個人の好みを反映した内容のガイダンスを個人の好む場所(位置)で行うようにする、あるいは、同じ個人が相手であっても、その移動速度(徒歩、自転車など)に応じて早くガイダンスを行うなどきめ細かな対応を行うガイダンスシステムの実現が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【図1】本発明の実施の形態の電子式案内システムの構成一例(ユーザ使用)を示す図
【図2】情報サーバ5への付加情報(身体情報の内訳)を示す図
【図3】本発明の情報サーバ5の内部のデータ構成一例を示す図
【符号の説明】
【0053】
1 無線タグ
2 携帯端末
3 無線LANアクセスポイント
4 インターネット(通信ネットワーク)
5 情報サーバ
6 (電界強度閾値)登録用携帯端末
21 第1の無線手段
22 第2の無線手段
23 通知手段
24 電界強度測定手段
26 記憶手段(身体情報)
27 制御手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
定期的に固有IDを発信する無線タグからの信号を受信すると共に前記信号の電界強度を検知する第1の無線手段と、
通信ネットワーク上に存在する情報サーバにアクセスする第2の無線手段と、
前記無線タグの所有者の身体に関する身体情報と前記電界強度とを記憶する記憶手段と、前記使用者への通知を行なう通知手段と、前記手段を制御する制御手段と、
から構成された電子式案内システムの携帯端末において、
前記無線タグからの前記固有IDを前記第1の無線手段が受けた時に、
前記情報サーバにアクセスして前記身体情報と前記固有IDとに対応する詳細情報を取得し、
前記詳細情報には前記無線タグの電界強度閾値に関する情報が含まれており、前記電界強度閾値に関する情報を前記記憶手段が記憶し、
前記第1の無線手段は前記固有IDを受信する都度にその受信電界強度を検知し、前記制御手段が前記記憶手段に記憶している前記電界強度閾値と比較し、前記受信電界強度が前記電界強度閾値よりも大きな値になった時に、前記通知手段から、前記身体情報と、前記固有IDとに対応する詳細情報とを使用者に通知する携帯端末。
【請求項2】
前記携帯端末は、前記第1の無線手段で前記無線タグから定期的に発信される固有IDを受けた時に、前記第2の無線手段で通信ネットワーク上に存在する前記情報サーバにアクセスし、前記固有IDに対応する詳細情報を前記情報サーバから取得し、前記携帯端末の記憶手段に前記固有IDに対応する詳細情報を記憶しておき、
前記固有IDと同一の固有IDを受信する都度に受信電界強度を検知し、前記受信電界強度閾値と比較し、前記受信電界強度が前記電界強度閾値よりも大きな値になった時に、前記固有IDに対応する既に前記記憶手段に記憶済みの詳細情報を使用者に通知する請求項1記載の携帯端末。
【請求項3】
請求項1〜2のいずれか記載の携帯端末において少なくともその一部をコンピュータに実行させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2008−139181(P2008−139181A)
【公開日】平成20年6月19日(2008.6.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−326595(P2006−326595)
【出願日】平成18年12月4日(2006.12.4)
【出願人】(000005821)松下電器産業株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】