説明

携帯端末,携帯端末のメール着信報知方法およびプログラム

【課題】車両乗車中は携帯端末への着信メールを報知せず、降車後に報知する。
【解決手段】メール着信を契機として所定の時間間隔で携帯端末10本体の移動速度を測定し、測定された移動速度が所定速度以下か否かを判定して速度履歴情報として記憶し、所定回数連続して所定速度以下の速度履歴情報が記憶された場合に着信を報知し、着信を報知する度に報知回数を報知回数記憶手段に登録し、前記報知回数記憶手段に登録された報知回数が設定回数に達していない場合に、前記所定の時間間隔で着信未応答メールが存在するかを検索し、着信未応答メールが存在した場合に移動速度を測定して所定速度以下であった場合に着信を報知し、着信未応答メールが存在しなかった場合に待ち受け状態に移行し、前記報知回数記憶手段に登録された報知回数が設定回数に達した場合に、前記所定の時間間隔での着信未応答メール検索を行うことなく待ち受け状態に移行する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯端末,携帯端末のメール着信報知方法およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、自動車や電車等による移動中は携帯電話機の使用を制限されており、ユーザは車内における着信通知をマナーモードに設定している。マナーモードにおいては、メール着信時にバイブレーターが動作してユーザに着信を知らせる。しかし、車内の騒音や揺れ等によりユーザが着信に気づかないことが多々ある。また、車や電車等から降車してもユーザが携帯電話機を見ない限り着信に気付かないという問題があった。
【0003】
これに対して、着信メールに応答するまで一定時間毎にメール着信を報知する方法が、特開2001−274879号公報(特許文献1)に開示されている。この特許文献1においては、
・メール着信時に着信報知を行うとともに、着信に対するユーザの応答操作が行われたかを判断し、
・応答操作が行われなかった場合には、その後一定時間毎に着信未応答状態であるかを監視し、着信未応答状態であった場合に着信未応答の報知を行うことが記載されている。
【0004】
【特許文献1】特開2001−274879号公報(段落「0015」〜「0018」、「0031」、図2)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述した特許文献1においては、着信未応答メールが存在する場合に一定時間毎にユーザに対して着信未応答のメールがあることを報知している。しかし、この着信報知は車内,車外に関係なく行われるため、例えば、自動車の運転中のように携帯電話機の使用が禁止されている状況においても、ユーザが応答するまで繰り返し報知し続けてしまうという問題がある。
【0006】
本発明の目的は、以上の課題を解決する携帯端末,携帯端末のメール着信報知方法およびプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の第1の携帯端末は、メール着信を契機として所定の時間間隔で携帯端末本体の移動速度を測定する速度測定手段と、前記速度測定手段により測定された移動速度が所定速度以下であった場合に着信を報知する着信報知手段とを有する。
【0008】
本発明の第2の携帯端末は、メール着信を契機として所定の時間間隔で携帯端末本体の移動速度を測定する速度測定手段と、前記速度測定手段により測定された移動速度が所定速度以下か否かを判定し速度履歴情報として記憶する速度履歴記憶手段と、前記速度履歴記憶手段に所定回数連続して所定速度以下の速度履歴情報が記憶された場合に着信を報知する着信報知手段とを有する。
【0009】
本発明の第3の携帯端末は、本発明の第1または第2の携帯端末において、着信を報知した後、前記所定の時間間隔で着信未応答メールが存在するかを検索する検索手段をさらに有し、着信未応答メールが存在した場合に前記速度測定手段により移動速度を測定し、所定速度以下であった場合に着信を報知することを特徴とする。
【0010】
本発明の第4の携帯端末は、本発明の第3の携帯端末において、着信を報知する度に報知回数を記憶する報知回数記憶手段と、前記報知回数記憶手段に記憶された報知回数が設定回数に達した場合に、前記所定の時間間隔での着信未応答メール検索を行うことなく待ち受け状態に移行する報知終了手段とを、さらに有する。
【0011】
本発明の第5の携帯端末は、本発明の第1,第2,第3または第4の携帯端末において、特定ユーザの識別情報を予め登録する特定ユーザ記憶手段をさらに有し、メール着信時にメール送信者が前記特定ユーザ記憶手段に登録されているかを判定し、登録されていた場合に前記速度測定手段により前記所定の時間間隔で移動速度を測定することを特徴とする。
【0012】
本発明の第6の携帯端末は、本発明の第1,第2,第3,第4または第5の携帯端末において、周囲音量を測定する音量測定手段をさらに有し、着信を報知するにあたり前記音量測定手段により周囲音量を測定し、周囲音量が所定値以下であった場合に前記着信報知手段により着信を報知し、所定値以下でなかった場合は着信を報知せず、前記速度測定手段により前記所定の時間間隔で移動速度を測定することを特徴とする。
【0013】
本発明の第1の携帯端末のメール着信報知方法は、メール着信を契機として速度測定手段により所定の時間間隔で携帯端末本体の移動速度を測定する第1のステップと、前記速度測定手段により測定された速度が所定速度以下であった場合に着信報知手段により着信を報知する第2のステップと、着信を報知する度に報知回数を報知回数記憶手段に登録する第3のステップと、前記報知回数記憶手段に登録された報知回数が設定回数に達していない場合に、前記所定の時間間隔で着信未応答メールが存在するかを検索手段により検索し、着信未応答メールが存在した場合に前記速度測定手段により移動速度を測定し、所定速度以下であった場合に前記着信報知手段により着信を報知する第4のステップと、着信未応答メールが存在しなかった場合に待ち受け状態に移行する第5のステップと、前記報知回数記憶手段に登録された報知回数が設定回数に達した場合に、前記所定の時間間隔での着信未応答メール検索を行うことなく待ち受け状態に移行する第6のステップとを有する。
【0014】
本発明の第2の携帯端末のメール着信報知方法は、メール着信を契機として速度測定手段により所定の時間間隔で携帯端末本体の移動速度を測定する第1のステップと、前記速度測定手段により測定された移動速度が所定速度以下か否かを判定し速度履歴情報として速度履歴記憶手段に記憶する第2のステップと、前記速度履歴記憶手段に所定回数連続して所定速度以下の速度履歴情報が記憶された場合に着信報知手段により着信を報知する第3のステップと、着信を報知する度に報知回数を報知回数記憶手段に登録する第4のステップと、前記報知回数記憶手段に登録された報知回数が設定回数に達していない場合に、前記所定の時間間隔で着信未応答メールが存在するかを検索手段により検索し、着信未応答メールが存在した場合に前記速度測定手段により移動速度を測定し、所定速度以下であった場合に前記着信報知手段により着信を報知する第5のステップと、着信未応答メールが存在しなかった場合に待ち受け状態に移行する第6のステップと、前記報知回数記憶手段に登録された報知回数が設定回数に達した場合に、前記所定の時間間隔での着信未応答メール検索を行うことなく待ち受け状態に移行する第7のステップとを有する。
【0015】
本発明の第3の携帯端末のメール着信報知方法は、本発明の第1または第2の携帯端末のメール着信報知方法において、特定ユーザの識別情報を予め特定ユーザ記憶手段に登録しておき、メール着信時にメール送信者が前記特定ユーザ記憶手段に登録されているかを判定し、登録されていた場合に前記ステップ1の動作を行うことを特徴とする。
【0016】
本発明の第4の携帯端末のメール着信報知方法は、本発明の第1,第2または第3の携帯端末のメール着信報知方法において、着信を報知するにあたり音量測定手段により周囲音量を測定し、周囲音量が所定値以下であった場合に前記着信報知手段により着信を報知し、所定値以下でなかった場合は着信を報知せず、前記ステップ1の動作に移行することを特徴とする。
【0017】
本発明の第1のプログラムは、メール着信を契機として所定の時間間隔で携帯端末本体の移動速度を測定する機能、測定された速度が所定速度以下であった場合に着信を報知する機能、着信を報知した後、前記所定の時間間隔で着信未応答メールが存在するかを検索する機能、着信未応答メールが存在した場合に移動速度を測定し、所定速度以下であった場合に着信を報知する機能、着信未応答メールが存在しなかった場合に待ち受け状態に移行する機能、をコンピュータに実現させる。
【0018】
本発明の第2のプログラムは、メール着信を契機として所定の時間間隔で携帯端末本体の移動速度を測定する機能、測定された速度が所定速度以下であった場合に着信を報知する機能、着信を報知する度に報知回数を報知回数記憶手段に登録する機能、前記報知回数記憶手段に登録された報知回数が設定回数に達していない場合に、前記所定の時間間隔で着信未応答メールが存在するかを検索手段により検索する機能、着信未応答メールが存在した場合に移動速度を測定し、所定速度以下であった場合に着信を報知する機能、着信未応答メールが存在しなかった場合に待ち受け状態に移行する機能、前記報知回数記憶手段に登録された報知回数が設定回数に達した場合に、前記所定の時間間隔での着信未応答メール検索を行うことなく待ち受け状態に移行する機能、をコンピュータに実現させる。
【0019】
本発明の第3のプログラムは、メール着信を契機として所定の時間間隔で携帯端末本体の移動速度を測定する機能、測定された移動速度が所定速度以下か否かを判定し速度履歴情報として記憶する機能、所定回数連続して所定速度以下の速度履歴情報が記憶された場合に着信を報知する機能、着信を報知した後、前記所定の時間間隔で着信未応答メールが存在するかを検索する機能、着信未応答メールが存在した場合に移動速度を測定し、所定速度以下であった場合に着信を報知する機能、着信未応答メールが存在しなかった場合に待ち受け状態に移行する機能、をコンピュータに実現させる。
【0020】
本発明の第4のプログラムは、メール着信を契機として所定の時間間隔で携帯端末本体の移動速度を測定する機能、測定された移動速度が所定速度以下か否かを判定し速度履歴情報として記憶する機能、所定回数連続して所定速度以下の速度履歴情報が記憶された場合に着信を報知する機能、着信を報知する度に報知回数を報知回数記憶手段に登録する機能、前記報知回数記憶手段に登録された報知回数が設定回数に達していない場合に、前記所定の時間間隔で着信未応答メールが存在するかを検索する機能、着信未応答メールが存在した場合に移動速度を測定し、所定速度以下であった場合に着信を報知する機能、着信未応答メールが存在しなかった場合に待ち受け状態に移行する機能、前記報知回数記憶手段に登録された報知回数が設定回数に達した場合に、前記所定の時間間隔での着信未応答メール検索を行うことなく待ち受け状態に移行する機能、をコンピュータに実現させる。
【発明の効果】
【0021】
本発明においては、メール着信時に所定時間毎に携帯端末10の速度を測定し、所定速度以下であった場合に着信を報知するようにした。これにより、例えば、自動車運転中等の携帯端末使用禁止状態においては着信報知を行わず、降車後に所定速度以下の移動状態になってゆっくりメール閲覧出来るような状態になったときに、自動的に着信報知を行うことができるという効果が得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0023】
図1は、本発明の第1の実施の形態の構成を示すブロック図である。図1を参照すると、本発明の携帯端末10は、通信部11と、アンテナ12と、LCR(Level Crossing Rate)カウンタ13と、入力部14と、タイマ15と、スピーカ16と、制御部17と、
記憶部18とを備えている。通信部11は、図示しない基地局との間でアンテナ12を介して無線信号の送受信を行うとともに、受信電界を測定してLCRカウンタ13に出力する通信装置である。LCRカウンタ13は、通信部11で測定された受信電界強度の中央値のフェージング回数(以下、LCRと記す)をカウントする。携帯端末10の移動速度とLCRとの間には一定の関係があり、低速時にはLCRは少なく、高速になるほどLCRは増加する。このLCRについては、例えば、特開平10−336741号公報等に詳述され公知であり、その詳細を説明するのが本発明の主旨でもないため、詳細な説明は省略する。なお、このLCRカウンタ13は本発明における速度の測定に用いるが、速度の測定が可能であればLCRカウンタ13に限定されず、例えば、加速度センサ等を用いてもよい。入力部14はテンキー,機能キー,ポインティングデバイス等の入力装置であり、タイマ15は制御部17から指定された時間の経過を計時し、指定時間経過時に制御部17にその旨を通知する。スピーカ16は、制御部からの指示により音声や着信音等を出力する。
【0024】
制御部17は、CPU(Central Processing Unit)等の制御装置であり、プログラム
により動作を制御される。この制御部17は、
・メール着信時に、本発明の低速時メール着信通知機能がONであるかを判別する機能、・低速時メール着信通知機能がONであった場合に、LCRカウンタ13のLCRを基に携帯端末10の速度を所定時間間隔で測定し、予め定めた速度以下(以下、低速と記す)であるかを判別する機能、
・携帯端末10の移動速度が所定回数連続して低速であった場合に、着信音をスピーカ16から鳴動させる機能、
・着信未応答メール(未読メール)に対する着信音鳴動回数を監視し、設定回数に達した時点で着信報知処理を終了する機能、
を備えている。
【0025】
記憶部18は読み出し,書き込み可能な記憶装置である。この記憶部18は、メール格納領域181と、低速時メール着信通知機能ON/OFF登録領域182と、速度測定条件登録領域183と、メール着信音鳴動回数設定・記録領域184と、速度測定履歴記録領域185とを含んでいる。メール格納領域181には、メール一覧,メール内容,着信未応答か応答済か等の情報を含むメール情報が格納される。低速時メール着信通知機能ON/OFF登録領域182には、本発明の低速時メール着信通知機能のON(有効),OFF(無効)がユーザにより登録される。速度測定条件登録領域183には、図2(速度測定条件登録領域183に格納されるデータの一例を示す図)に示すように、速度測定時間間隔と低速/高速閾値がユーザにより登録される。メール着信音鳴動回数設定・記録領域184には、図3(メール着信音鳴動回数設定・記録領域184に格納されるデータの一例を示す図)に示すように、メール着信音鳴動の設定回数と現在回数が格納される。設定回数はユーザにより予め登録され、現在回数については着信音を鳴動させる度に制御部17により1回ずつ加算される。速度測定履歴記録領域185には、図4(速度測定履歴記録領域185に格納されるデータの一例を示す図)に示すように、測定日時と速度が制御部17により測定の度に記録される。
【0026】
次に、本発明の第1の実施の形態の動作について図1〜図5を参照して説明する。図5は、本発明の第1の実施の形態の動作を示すフローチャートである。
【0027】
動作の説明に入る前に、まず、事前の設定について説明する。ユーザは、携帯端末10の入力部14から本発明の低速時メール着信通知機能の設定メニューを起動する。そして、ユーザはメニューを選択し、低速時メール着信通知機能のON(有効)/OFF(無効)や、速度測定時間間隔(例えば、5分)、低速/高速閾値(例えば、LCR12回以下)、メール着信音鳴動の設定回数(例えば、6回)の設定を行う。なお、低速/高速閾値については、LCRの回数と対応する速度を併記してユーザに選択させてもよいし、速度のみを表示してユーザから選択させ、制御部17が速度測定条件登録領域183に登録するときに対応するLCRに変換して登録するようにしてもよい。これらの設定内容は、制御部17により記憶部18に保存される。詳細には、低速時メール着信通知機能のON(有効)/OFF(無効)は低速時メール着信通知機能ON/OFF登録領域182に、速度測定時間間隔および低速/高速閾値は速度測定条件登録領域183に保存される。また、メール着信音鳴動の設定回数はメール着信音鳴動回数設定・記録領域184に保存される。ユーザは、自動車や電車等を利用するときは、低速時メール着信通知機能をON(有効)に設定しておく。
【0028】
以上の事前設定が終了したものとして、第1の実施の形態の動作について説明する。図5を参照すると、携帯端末10の待ち受け状態において(ステップA1)メール着信があると、制御部17は、着信メールをメール格納領域181に格納する(ステップA2)。次に、制御部17は記憶部18の低速時メール着信通知機能ON/OFF登録領域182を参照し、低速時メール着信通知機能がONかOFFかを判別する(ステップA3)。低速時メール着信通知機能がOFFであった場合は、制御部17は記憶部18の図示しない記憶領域からマナーモード設定情報を取得する(ステップA4)。そして、制御部17は、マナーモードが設定されていればバイブレータの振動により、設定されていなければ着信音をスピーカ16から鳴動させ、メールの着信を報知する(ステップA5,A6)。
【0029】
低速時メール着信通知機能がONであった場合は、制御部17は、LCRカウンタ13によって測定されたLCR回数と速度測定条件登録領域183に予め設定された低速/高速閾値とを比較し、低速か高速かを判別する。例えば、LCRカウンタ13による測定LCR回数が28(約50Km/hの速度に対応)で、予め設定された低速/高速閾値がLCR回数12回(約8Km/hの速度に対応)であった場合、制御部17は8Km/hを超えた速度(高速)であると判別する。一方、LCRカウンタ13による測定LCR回数が10回であった場合は、8Km/h以下の速度(低速)であると判別する。そして、制御部17は図示しない時計部から現在日時情報を取得し、判別結果(高速,低速)とともに速度測定履歴記録領域185に格納する(図4参照)(ステップA7)。
【0030】
ステップA7に続き、制御部17は速度測定条件登録領域183に登録されている速度測定時間間隔(例えば、5分)をタイマ15に設定し、タイマ15を起動する。タイマ15は速度測定時間間隔の計時を開始する(ステップA8)。速度測定時間間隔の時間が経過すると、タイマ15は制御部17にその旨を通知する(ステップA9)。制御部17は、メール格納領域181を参照し着信未応答メールがあるかを判別する。今回は、ステップA2で受信したメールが未応答であるため、着信未応答メール有りと判別する。一方、この後ステップA15で着信報知し、ステップA17からステップA8に戻って速度を再測定するまでの5分間にユーザがメールを閲覧したような場合は、次回のステップA10では着信未応答メール無しと判別されることになる(ステップA10)。ステップA10において、着信未応答メールが無かった場合は、制御部17は、速度測定履歴記録領域185に格納されたデータを削除するとともに、メール着信音鳴動回数設定・記録領域184の着信音鳴動現在回数を0回に更新する。なお、今回は両領域にデータがまだ登録されていない状態であるが、ステップA12,A16で今後登録されるため、次回以降の測定繰り返し時にはデータ登録状態となっている。今回は、着信未応答メールが有るため、本ステップは次回以降の速度測定時に着信未応答メール無しと判別されたときに適用される。本ステップの後、待ち受け状態に戻る(ステップA11→ステップA1)。
【0031】
ステップA10において、着信未応答メールが有った場合は、制御部17は速度の測定を行い測定結果を速度測定履歴記録領域185に格納する。このステップ12の動作は上述したステップA7の動作と同じであるため、重複説明を省略する(ステップA12)。次に、制御部17は、速度測定結果が低速,高速のいずれであったかを速度測定履歴記録領域185を参照して判別する(ステップA13)。低速でなかった場合はステップA8に戻り(ステップA13→ステップA8)、低速であった場合は、制御部17はN回以上連続して低速であるかを速度測定履歴記録領域185を参照して判別する。なお、このN回については、ユーザが図示しない記憶領域に予め設定するようにしてもよいし、プログラム上で所定回数を規定しておいてもよい(ステップA13→ステップA14)。
【0032】
ステップA14において、低速がN回以上連続していなかった場合はステップA8に戻り(ステップA14→ステップA8)、N回以上連続して低速であった場合は、制御部17はスピーカ16から着信音を鳴動させる。例えば、N回を2回とすると、ステップA7におけるメール着信時の速度とステップA12における5分後の速度がともに低速であった場合、連続して2回低速であることになる。なお、このとき、制御部17はマナーモード設定の有無に関わらず、着信音鳴動の通常モードでスピーカ16を介した報知を行う(ステップA14→ステップA15)。また、制御部17は、メール着信音鳴動回数設定・記録領域184のメール着信音鳴動現在回数に1を足して回数を更新する(ステップA16)。次に、制御部17はメール着信音鳴動回数設定・記録領域184を参照し、メール着信音鳴動の現在回数が設定回数に達したかを判別する。設定回数に達した場合は待ち受け状態に戻り(ステップA17→ステップA1)、設定回数に達していなかった場合はステップA8に戻る(ステップA17→ステップA8)。
【0033】
ステップA13,A14またはA17からステップA8に戻った場合は、ステップA8〜ステップA17の動作を繰り返し行う。なお、ステップA17からステップA8に動作を戻し、測定時間間隔経過後にステップA10により着信未応答メールがあるかを確認することにより、ステップA15により着信を報知してから測定時間間隔経過までの間にユーザが応答したかを確認できる。そして、この確認後、ユーザ未応答の場合にステップA12以降の動作に移り、ユーザ応答の場合にはステップA11の動作の後に待ち受け状態に移ることになる。
【0034】
以上説明したように、第1の実施の形態においては、メール着信時に所定時間毎に携帯端末10の速度を測定し、所定回数連続して携帯端末10の速度が低速であった場合に着信報知するようにした。これにより、例えば、自動車運転中等の携帯端末使用禁止状態においては着信報知を行わず、降車後に低速状態になってゆっくりメール閲覧出来るような状態になったときに、自動的に着信報知を行うことができるという効果が得られる。
【0035】
また、1回ではなく所定回数連続して携帯端末10の速度が低速であった場合に着信報知するようにしたため、自動車運転中で偶然信号待ちをしているような低速状態のときのメール着信に対しても誤った着信報知を行わないようにできる効果がある。
【0036】
また、メール着信報知回数が設定回数に達してもユーザ応答がないときは、速度測定やその後の着信報知を中止するようにしたため、無駄な処理を削減できるという効果が得られる。
【0037】
次に、本発明の第2の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0038】
上述した第1の実施の形態においては、携帯端末10の移動速度が所定回数連続して低速であった場合に着信報知するとして説明したが、本実施の形態においては、1回低速であった場合に着信報知するようにした点が異なる。また、上述した第1の実施の形態においては、着信報知回数が設定回数に達するとその後の着信報知を中止するとして説明したが、本実施の形態ではこの処理を削除している。本実施の形態の構成が第1の実施の形態の構成(図1)と異なる点は、記憶部18におけるメール着信音鳴動回数設定・記録領域184および速度測定履歴記録領域185が不要になる点である。
【0039】
次に、本発明の第2の実施の形態の動作について図5および図6を参照して説明する。図6は、本発明の第2の実施の形態の動作を示すフローチャートである。
【0040】
図6を参照すると、ステップB1〜B7は第1の実施の形態(図5)のステップA1〜A7と同じであるため、重複説明を省略する。ステップB7(図5のステップA7に相当)における速度の測定結果が低速であった場合は、制御部17はスピーカ16から着信音を鳴動させる(ステップB8→ステップB14)。ステップB7における速度の測定結果が低速でなかった場合は、ステップB9以下の動作に移る。なお、ステップB9(図5のステップA8に相当)以下の動作において第1の実施の形態と異なる点は、
・図5のステップA11,A14,A16,A17を削除した点、
・図5のステップA7,A12における速度の保存を削除し、図6のステップB7,B12では単に速度の測定とした点、
であり、他の動作については第1の実施の形態と同じである。すなわち、図6のステップB9〜B11は図5のステップA8〜A10と、図6のステップB13は図5のステップA13と、図6のステップB14は図5のステップA15と、それぞれ同じである。
【0041】
以上説明したように、第2の実施の形態においては、1回低速であった場合に着信報知するようにした。このため、N回連続して低速であった場合に着信報知する第1の実施の形態に比べ、速度測定履歴の登録処理や検索処理が不要となり処理が簡素化できるという効果が得られる。
【0042】
また、第1の実施の形態に比べ、着信報知回数が設定回数に達するとその後の着信報知を中止するという処理を削除したため、ユーザが応答するまで繰り返し報知し続けられるという効果が得られる。
【0043】
次に、本発明の第3の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0044】
本実施の形態が上述した第1の実施の形態と異なる点は、特定送信者からの着信メールを対象として本発明の低速時メール着信通知機能を有効にした点と、周囲音量が所定値以下であった場合に着信音を鳴動させるようにした点である。本実施の形態の構成が第1の実施の形態の構成(図1)と異なる点は、特定送信者を識別するためのメールアドレスやユーザ名等の特定送信者識別情報格納領域を記憶部18に備える点と、携帯端末10に音量センサ等の音量測定部を新たに備える点である。
【0045】
次に、本発明の第3の実施の形態の動作について図5および図7を参照して説明する。図7は、本発明の第3の実施の形態の動作を示すフローチャートである。
【0046】
本実施の形態で追加された、特定送信者からの着信メールを対象として本発明の低速時メール着信通知機能を有効にする点と、周囲音量が所定値以下であった場合に着信音を鳴動させるようにする点は、前者が図7のステップC7、後者が図7のステップC16として追加されている。すなわち、図7は図5にこれらのステップC7,C16を追加したフローチャートとなっている。図7の他のステップであるステップC1〜C6,C8〜C15,C17〜C19については、図5のステップA1〜A6,A7〜A14,A15〜A17と、それぞれ同じであるため重複説明を省略し、以下にステップC7,C16の動作について説明する。
【0047】
最初に、特定送信者からの着信メールを対象として本発明の低速時メール着信通知機能を有効にする動作について説明する。図7を参照すると、ステップC3(図5のステップA3に相当)に続き、制御部17は着信メールの送信者メールアドレスが記憶部18の図示しない特定送信者識別情報格納領域に存在するかを検索する(ステップC7)。検索の結果、存在した場合はステップC8(図5のステップA7に相当)に移って速度の測定を行い(ステップC7→ステップC8)、存在しなかった場合は待ち受け状態に戻る(ステップC7→ステップC1)。次に、周囲音量が所定値以下であった場合に着信音を鳴動させるようにする動作について説明する。ステップC15においてN回以上連続して低速であった場合、制御部17は図示しない音量測定部に周囲音量の測定を指示し、音量測定部により測定された周囲音量が所定値以下であるかを判別する(ステップC16)。所定値以下であった場合は、制御部17はスピーカ16から着信音を鳴動させる(ステップC16→ステップC17)。所定値以下でなかった場合は、ステップC9に移り次回の測定に備える(ステップC16→ステップC9)。
【0048】
以上説明したように、第3の実施の形態においては、特定ユーザからの着信メールだけを対象に本発明の低速時メール着信通知機能を有効にするようにしたため、ユーザが希望する重要メール等だけを対象に着信報知することができるという効果が得られる。
【0049】
また、周囲音量が所定値以下であった場合に着信音を鳴動させるようにしたため、鳴動させても聞こえないような状態での無駄な鳴動を防止できるという効果が得られる。
【0050】
次に、本発明の応用例,変形例等について説明する。
【0051】
・上述した第1〜第3の実施の形態において、速度が低速でなかった場合(図5のステップA13,図6のステップB13,図7のステップC14)は、マナーモードによる報知を行って次回の速度測定に移るようにしてもよい。
【0052】
・上述した第2の実施の形態においては、第1の実施の形態に比べ、1回低速であった場合に着信報知するようにした点と、着信報知回数が設定回数に達するとその後の着信報知を中止するという処理を削除した点とが異なるとして説明した。応用例として、第1の実施の形態に比べ、1回低速であった場合に着信報知するようにした点だけを適用し、着信報知回数が設定回数に達するとその後の着信報知を中止するという処理は削除せず残すようにしてもよい。
【0053】
・上述した第3の実施の形態においては、第1の実施の形態に比べ、特定発信者からの着信メールを対象として本発明の低速時メール着信通知機能を有効にする点と、周囲音量が所定値以下であった場合に着信音を鳴動させるようにする点とが追加されている。これに対し、応用例として、以上2点のいずれかを第1の実施の形態に追加するようにしてもよい。また、第2の実施の形態に対して以上2点またはいずれかを追加するような実施の形態としてもよい。
【0054】
・上述した第1〜第3の実施の形態において、着信音は通常の着信メール通知音でもよいし、本発明の低速時メール着信通知機能用に用意された通知音を用いてもよい。
【0055】
・上述した第1〜第3の実施の形態のいずれの形態で着信メールの報知を行うべきかをユーザが携帯端末10の記憶部18に設定し、携帯端末10の制御部17は設定された形態情報に応じた制御を行うようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0056】
【図1】本発明の第1の実施の形態の構成を示すブロック図である。
【図2】速度測定条件登録領域183に格納されるデータの一例を示す図である。
【図3】メール着信音鳴動回数設定・記録領域184に格納されるデータの一例を示す図である。
【図4】速度測定履歴記録領域185に格納されるデータの一例を示す図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態の動作を示すフローチャートである。
【図6】本発明の第2の実施の形態の動作を示すフローチャートである。
【図7】本発明の第3の実施の形態の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0057】
10 携帯端末
11 通信部
12 アンテナ
13 LCRカウンタ
14 入力部
15 タイマ
16 スピーカ
17 制御部
18 記憶部
181 メール格納領域
182 低速時メール着信通知機能ON/OFF登録領域
183 速度測定条件登録領域
184 メール着信音鳴動回数設定・記録領域
185 速度測定履歴記録領域

【特許請求の範囲】
【請求項1】
メール着信を契機として所定の時間間隔で携帯端末本体の移動速度を測定する速度測定手段と、前記速度測定手段により測定された移動速度が所定速度以下であった場合に着信を報知する着信報知手段とを有することを特徴とする携帯端末。
【請求項2】
メール着信を契機として所定の時間間隔で携帯端末本体の移動速度を測定する速度測定手段と、前記速度測定手段により測定された移動速度が所定速度以下か否かを判定し速度履歴情報として記憶する速度履歴記憶手段と、前記速度履歴記憶手段に所定回数連続して所定速度以下の速度履歴情報が記憶された場合に着信を報知する着信報知手段とを有することを特徴とする携帯端末。
【請求項3】
着信を報知した後、前記所定の時間間隔で着信未応答メールが存在するかを検索する検索手段をさらに有し、着信未応答メールが存在した場合に前記速度測定手段により移動速度を測定し、所定速度以下であった場合に着信を報知することを特徴とする請求項1または2記載の携帯端末。
【請求項4】
着信を報知する度に報知回数を記憶する報知回数記憶手段と、前記報知回数記憶手段に記憶された報知回数が設定回数に達した場合に、前記所定の時間間隔での着信未応答メール検索を行うことなく待ち受け状態に移行する報知終了手段とを、さらに有することを特徴とする請求項3記載の携帯端末。
【請求項5】
特定ユーザの識別情報を予め登録する特定ユーザ記憶手段をさらに有し、メール着信時にメール送信者が前記特定ユーザ記憶手段に登録されているかを判定し、登録されていた場合に前記速度測定手段により前記所定の時間間隔で移動速度を測定することを特徴とする請求項1,2,3または4記載の携帯端末。
【請求項6】
周囲音量を測定する音量測定手段をさらに有し、着信を報知するにあたり前記音量測定手段により周囲音量を測定し、周囲音量が所定値以下であった場合に前記着信報知手段により着信を報知し、所定値以下でなかった場合は着信を報知せず、前記速度測定手段により前記所定の時間間隔で移動速度を測定することを特徴とする請求項1,2,3,4または5記載の携帯端末。
【請求項7】
メール着信を契機として速度測定手段により所定の時間間隔で携帯端末本体の移動速度を測定する第1のステップと、前記速度測定手段により測定された速度が所定速度以下であった場合に着信報知手段により着信を報知する第2のステップと、着信を報知する度に報知回数を報知回数記憶手段に登録する第3のステップと、前記報知回数記憶手段に登録された報知回数が設定回数に達していない場合に、前記所定の時間間隔で着信未応答メールが存在するかを検索手段により検索し、着信未応答メールが存在した場合に前記速度測定手段により移動速度を測定して所定速度以下であった場合に前記着信報知手段により着信を報知する第4のステップと、着信未応答メールが存在しなかった場合に待ち受け状態に移行する第5のステップと、前記報知回数記憶手段に登録された報知回数が設定回数に達した場合に、前記所定の時間間隔での着信未応答メール検索を行うことなく待ち受け状態に移行する第6のステップとを有することを特徴とする携帯端末のメール着信報知方法。
【請求項8】
メール着信を契機として速度測定手段により所定の時間間隔で携帯端末本体の移動速度を測定する第1のステップと、前記速度測定手段により測定された移動速度が所定速度以下か否かを判定し速度履歴情報として速度履歴記憶手段に記憶する第2のステップと、前記速度履歴記憶手段に所定回数連続して所定速度以下の速度履歴情報が記憶された場合に着信報知手段により着信を報知する第3のステップと、着信を報知する度に報知回数を報知回数記憶手段に登録する第4のステップと、前記報知回数記憶手段に登録された報知回数が設定回数に達していない場合に、前記所定の時間間隔で着信未応答メールが存在するかを検索手段により検索し、着信未応答メールが存在した場合に前記速度測定手段により移動速度を測定して所定速度以下であった場合に前記着信報知手段により着信を報知する第5のステップと、着信未応答メールが存在しなかった場合に待ち受け状態に移行する第6のステップと、前記報知回数記憶手段に登録された報知回数が設定回数に達した場合に、前記所定の時間間隔での着信未応答メール検索を行うことなく待ち受け状態に移行する第7のステップとを有することを特徴とする携帯端末のメール着信報知方法。
【請求項9】
特定ユーザの識別情報を予め特定ユーザ記憶手段に登録しておき、メール着信時にメール送信者が前記特定ユーザ記憶手段に登録されているかを判定し、登録されていた場合に前記ステップ1の動作を行うことを特徴とする請求項7または8記載の携帯端末のメール着信報知方法。
【請求項10】
着信を報知するにあたり音量測定手段により周囲音量を測定し、周囲音量が所定値以下であった場合に前記着信報知手段により着信を報知し、所定値以下でなかった場合は着信を報知せず、前記ステップ1の動作に移行することを特徴とする請求項7,8または9記載の携帯端末のメール着信報知方法。
【請求項11】
メール着信を契機として所定の時間間隔で携帯端末本体の移動速度を測定する機能、測定された速度が所定速度以下であった場合に着信を報知する機能、着信を報知した後、前記所定の時間間隔で着信未応答メールが存在するかを検索する機能、着信未応答メールが存在した場合に移動速度を測定し、所定速度以下であった場合に着信を報知する機能、着信未応答メールが存在しなかった場合に待ち受け状態に移行する機能、をコンピュータに実現させるためのプログラム。
【請求項12】
メール着信を契機として所定の時間間隔で携帯端末本体の移動速度を測定する機能、測定された速度が所定速度以下であった場合に着信を報知する機能、着信を報知する度に報知回数を報知回数記憶手段に登録する機能、前記報知回数記憶手段に登録された報知回数が設定回数に達していない場合に、前記所定の時間間隔で着信未応答メールが存在するかを検索手段により検索する機能、着信未応答メールが存在した場合に移動速度を測定し、所定速度以下であった場合に着信を報知する機能、着信未応答メールが存在しなかった場合に待ち受け状態に移行する機能、前記報知回数記憶手段に登録された報知回数が設定回数に達した場合に、前記所定の時間間隔での着信未応答メール検索を行うことなく待ち受け状態に移行する機能、をコンピュータに実現させるためのプログラム。
【請求項13】
メール着信を契機として所定の時間間隔で携帯端末本体の移動速度を測定する機能、測定された移動速度が所定速度以下か否かを判定し速度履歴情報として記憶する機能、所定回数連続して所定速度以下の速度履歴情報が記憶された場合に着信を報知する機能、着信を報知した後、前記所定の時間間隔で着信未応答メールが存在するかを検索する機能、着信未応答メールが存在した場合に移動速度を測定し、所定速度以下であった場合に着信を報知する機能、着信未応答メールが存在しなかった場合に待ち受け状態に移行する機能、をコンピュータに実現させるためのプログラム。
【請求項14】
メール着信を契機として所定の時間間隔で携帯端末本体の移動速度を測定する機能、測定された移動速度が所定速度以下か否かを判定し速度履歴情報として記憶する機能、所定回数連続して所定速度以下の速度履歴情報が記憶された場合に着信を報知する機能、着信を報知する度に報知回数を報知回数記憶手段に登録する機能、前記報知回数記憶手段に登録された報知回数が設定回数に達していない場合に、前記所定の時間間隔で着信未応答メールが存在するかを検索する機能、着信未応答メールが存在した場合に移動速度を測定し、所定速度以下であった場合に着信を報知する機能、着信未応答メールが存在しなかった場合に待ち受け状態に移行する機能、前記報知回数記憶手段に登録された報知回数が設定回数に達した場合に、前記所定の時間間隔での着信未応答メール検索を行うことなく待ち受け状態に移行する機能、をコンピュータに実現させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2007−166145(P2007−166145A)
【公開日】平成19年6月28日(2007.6.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−358804(P2005−358804)
【出願日】平成17年12月13日(2005.12.13)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【出願人】(000232254)日本電気通信システム株式会社 (586)
【Fターム(参考)】