説明

携帯端末

【課題】携帯端末が有するスピーカなどを防犯用として併用すると共に、セット電源がOFF状態のときに、ユーザが緊急用の防犯スイッチをONにすると即座に警報音を発音することができる携帯端末を提供する。
【解決手段】セット電源がOFF状態では、入出力ポート19の全てのポートは、ハイインピーダンスとなり、プルダウン抵抗20によりLowレベルとなる。ハード動作許可L信号はLow、すなわち、ANDゲート36が開いてハード動作を許可する状態になる。そして、警報SW7がオンになると、ANDゲート36出力がHighになり、ANDゲート37が開き、発振器34の点滅fを原振として警報ランプ5が点滅する。また、ORゲート45、46出力が共にHighになって、スピーカドライバ47は、発振器として設定され、高音Aと高音Bが点滅fで切り替わる周波数でスピーカ8を警報鳴動する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、警報ランプ、警報アラームなどの防犯機能を有する携帯端末に関する。
【背景技術】
【0002】
防犯機能を搭載した携帯端末がある(例えば、特許文献1参照。)。この携帯端末は、電源OFF状態であっても、ユーザが防犯スイッチをONにすると、警報音を発音することができる。具体的には、防犯スイッチ検出部は、防犯スイッチのONを検出すると、携帯端末の電源をON状態にしてCPUを起動する。そして、CPUは、防犯スイッチONを認識して、警報音を発音すると共に、緊急連絡先に自動発呼し緊急メッセージを送信するものである。
【0003】
防犯ベル機能付き携帯電話がある(例えば、特許文献2参照。)。この携帯電話は、通常の携帯電話に、防犯ベル装置部分を付加したものである。防犯ベル装置部分は、バッテリと防犯ベル操作スイッチとブザー駆動回路が直列接続されている。そして、ユーザが、防犯ベル操作スイッチを操作すると直列接続が形成されて、防犯ベルが鳴動する。
【特許文献1】特開2006−270727号公報(第4〜6頁、図1、図3)
【特許文献2】特開平11−284711号公報(第2頁、図4)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の携帯端末は、CPUがプログラムにより、防犯スイッチONの認識、警報音の発音、緊急メッセージの送信を行う。このプログラムは、携帯端末のメモリに格納されている。ところで、近年、携帯端末の機能増加に伴ってプログラムの量が増え、プログラム格納用の補助記憶メモリとして、NANDメモリが使われている。その場合、電源ON直後に、NANDメモリから主記憶メモリであるRAMへプログラムをロードし、その後、CPUは、主記憶メモリ上でプログラムを実行する。このロード時間は、数秒〜10秒以上掛かる。
【0005】
このような補助記憶用にNANDメモリが使われる携帯端末に、背景技術を適用すると、電源OFF状態のときに、ユーザが緊急用の防犯スイッチをONにしても、防犯ブザーが発音するのは、数秒〜10秒以上掛かってしまうことになり、即座に警報音を発音することができないという問題がある。
【0006】
特許文献2の携帯電話では、ユーザが非常時に防犯ベル操作スイッチを操作すると、即座に防犯ベルを鳴動することができる。しかし、この防犯ベル装置部分は、通常の携帯電話機能部分とは別に付加する必要があり、通常の携帯電話が有するスピーカなどを防犯ベル用として併用することについては記載がない。
【0007】
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたものであり、通常の携帯端末が有するスピーカなどを防犯用として併用すると共に、セット電源がOFF状態では、ユーザが緊急用の防犯スイッチをONにすると即座に警報音を発音することができる携帯端末を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、本発明の携帯端末は、防犯スイッチと、ランプと、ハード制御手段と、ソフト制御手段と、前記ハード制御手段へ電力供給を行う第1の電源手段と、電源スイッチのオンにより前記ソフト制御手段への電力供給をオンにする第2の電源手段とを有する携帯端末であって、前記ハード制御手段は、前記ランプの駆動を行うランプ駆動回路と、前記ソフト制御手段から受信したハード制御信号のハード動作許可状態を検出し、かつ、防犯スイッチのオンを検出した場合に、前記ランプ駆動回路を能動状態にして前記ランプを駆動させるランプ許可回路とを有し、前記ソフト制御手段は、プログラムを実行するプログラム実行手段を有し、前記第2の電源手段から電力供給を受けていない場合および当該電力供給を受けてプログラムの実行可能となる以前の場合は、前記ハード制御信号をハード動作許可状態にして前記ハード制御手段によるランプ駆動に切り替え、前記第2の電源手段から電力供給を受けてプログラムの実行可能後の場合は、プログラムの実行により、前記ハード制御信号をハード動作禁止状態にして前記ハード制御手段によるランプ駆動を禁止して当該ソフト制御手段によるランプ駆動に切り替え、防犯スイッチのオンを検出してランプ駆動を行うことを特徴とする。
【0009】
また、本発明の携帯端末は、防犯スイッチと、スピーカと、ハード制御手段と、ソフト制御手段と、前記ハード制御手段へ電力供給を行う第1の電源手段と、電源スイッチのオンにより前記ソフト制御手段への電力供給をオンにする第2の電源手段とを有する携帯端末であって、前記ハード制御手段は、鳴動用の音声周波数の発振機能を有するスピーカ駆動回路と、前記ソフト制御手段から受信したハード制御信号のハード動作許可状態を検出し、かつ、防犯スイッチのオンを検出した場合に、前記スピーカ駆動回路を能動状態にして前記スピーカを駆動させるスピーカ許可回路とを有し、前記ソフト制御手段は、プログラムを実行するプログラム実行手段を有し、前記第2の電源手段から電力供給を受けていない場合および当該電力供給を受けてプログラムの実行可能となる以前の場合は、前記ハード制御信号をハード動作許可状態にして前記ハード制御手段によるスピーカ駆動に切り替え、前記第2の電源手段から電力供給を受けてプログラムの実行可能後の場合は、プログラムの実行により、前記ハード制御信号をハード動作禁止状態にして前記ハード制御手段によるスピーカ駆動を禁止して当該ソフト制御手段によるスピーカ駆動に切り替え、防犯スイッチのオンを検出して前記ハード制御信号を前記スピーカ駆動回路の能動状態にして前記スピーカ駆動回路を駆動してスピーカ駆動を行うことを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、通常の携帯端末が有するスピーカなどを防犯用として併用すると共に、セット電源がOFF状態では、ユーザが緊急用の防犯スイッチをONにすると即座に警報音を発音することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
図1は、本発明の実施例に係る携帯端末の関連部分のブロック図である。携帯端末100は、電池1、常時電源2、セット電源3、セット電源SW4、警報ランプ5、抵抗6、警報SW7、スピーカ8、ソフト制御部9、ハード制御部10などにより構成される。
【0012】
電池1は、リチウム電池などの2次電池であり、常時電源2、セット電源3を経由して、各部へ電力を供給する。常時電源2は、ユーザによるセット電源スイッチ4のオンオフに関係なく常時、ハード制御部10などへ安定化電力を供給する。したがって、ハード制御部10は常時動作可能である。
【0013】
セット電源3は、通常は出力がオフであるが、ユーザによりセット電源スイッチ4がオン操作されると、それを検出して、安定化電力をセット電源として出力し、ソフト制御部9へ供給する。したがって、ソフト制御部9は、ユーザによりセット電源スイッチ4がオン操作されてから動作可能となる。
【0014】
警報ランプ5は、発光LEDなどであり、警報用の発光が行われる。抵抗6は、警報ランプ5の電流値を決めるものである。警報SW7は、ユーザにより緊急時に操作される警報用のスイッチである。スピーカ8は、警報アラームの鳴動や音楽再生や音声再生に使われる。ソフト制御部9およびハード制御部10は、ユーザにより警報SW7の操作が行われると、それぞれが単独で、警報用の発光および警報アラームの鳴動などを制御する。
【0015】
(ソフト制御部9)
次に、ソフト制御部9について説明する。ソフト制御部9は、さらに、アンテナ11、通信部12、表示部13、入力部14、NAND(NANDフラッシュメモリ)15、RAM16、制御部17、音源部18、入出力ポート19、抵抗20、トランジスタ21などにより構成される。
【0016】
アンテナ11は、基地局(図示せず)との間で電波の送受信を行う。通信部12は、無線信号の送受信、増幅、変調復調などの処理を行う。表示部13は、各種表示出力用であり、LCDなどで構成される。入力部14は、各種キー操作用の入力手段である。
【0017】
NAND15は、補助記憶メモリであり、不揮発性のNANDフラッシュメモリを使用する。NAND15には、動作プログラムやその他の情報が記憶される。RAM16は、プログラム実行用の主記憶メモリなどの用途である。
【0018】
制御部17は、CPUやコントローラなどを有して、他の構成要素部分を制御し、携帯端末100の主な機能を実行する。セット電源3から電源供給された直後に、NAND15からRAM16へ動作プログラムが数秒間かけてロードされ、その後、RAM16を主記憶メモリとしてCPUによるソフトウェアが実行可能となる。
音源部18は、音楽や音声などの処理を行い、その信号をハード制御部10へ送出する。
【0019】
入出力ポート19は、ハード制御部10などとの間の汎用入出力ポートであり、ソフトウェアにより制御される。各ポート名は信号名で表している。警報SW検出Hは入力ポートであり、他のポートは出力ポートである。
【0020】
出力ポートのランプオンHは、ソフトウェアによりオンオフ制御されて、トランジスタ21をオンオフして、警報ランプ5を点滅させて、警報を発する。なお、警報ランプ5の点滅は、後述のハード制御部10もハード処理単独で行うことができ、トランジスタ21にワイヤードOR接続されているトランジスタ38をオンオフして、警報ランプ5を点滅させる。
【0021】
出力ポートの制御1と制御2は、この両信号の組み合わせにより、ハード制御部10のスピーカドライバ47を複数通りに制御して、スピーカ8から警報アラームや音声信号などを鳴動させる。なお、警報アラームは、後述のハード制御部10もハード単独で行うことができ、スピーカドライバ47を制御して、スピーカ8から警報アラームを鳴動させる。
【0022】
出力ポートの予鈴低音選択Hは、ハード制御部10を制御して、警報アラームの鳴り始めの短時間、例えば1.5秒間のみ予鈴として低音の警報アラームを鳴動させるものである。
出力ポートのハード動作許可Lは、ハード制御部10の単独動作による警報ランプ点滅および警報アラームを許可するものである。
【0023】
各ポート名は、上述したように信号名で表しているが、この信号名の意味は、例えば、警報SW検出Hの末尾のHは、Highレベルで、信号名の警報SW検出の肯定状態(オン状態)、すなわち、警報スイッチ検出がオン状態にあることを意味する。警報SW検出HがLowレベルであれば、その否定状態(オフ状態)、すなわち、警報スイッチ検出がオフ状態にあることを意味する。出力ポートのランプオンHは、Highレベルでランプオンになり、Lowレベルでランプオンの否定のランプオフすることを意味する。ハード動作許可Lは、Lowレベルでハード動作許可の状態にあることを意味する。他も同様である。ただし、出力ポートの制御1、制御2は、両信号の組み合わせで、3通りの意味を持たせる。
【0024】
全ての出力ポートの出力レベルは、入出力ポート19に電源が供給されていない状態および電源供給された直後のNAND15からRAM16へ動作プログラムが数秒間かけてロード中のソフトウェア実行不可能状態では、HiZ状態(ハイインピーダンス)であり、プルダウン用の抵抗20により、Lowレベルになる。すなわち、ハード動作許可Lおよび制御1、制御2はLowレベルになり、ハード動作許可の状態にあり、ハード制御部10の単独動作による警報ランプ点滅および警報アラームが許可された状態になる。
【0025】
(ハード制御部10)
次に、ハード制御部10について説明する。ハード制御部10は、さらに、抵抗31、バッファゲート32、発振器34、分周回路35、ANDゲート36、ANDゲート37、トランジスタ38、インバータゲート39、アナログスイッチ40、アナログスイッチ41、発振回路部42、ORゲート45、ORゲート46、スピーカドライバ47などにより構成される。このスピーカドライバ47は、さらに、アナログスイッチ48、アナログスイッチ49、スピーカアンプ50、デコーダ52(選択部)などにより構成される。
【0026】
ハード制御部10は、ユーザによるセット電源スイッチ4のオン操作前、すなわち、ソフト制御部9が動作していない状態においても、ハード制御部10へは、常時電源2から常時、電源供給を受けており、動作可能である。ただし、ハード制御部10の不要な消費電流を減らすために、比較的消費電流の多い発振器34とスピーカドライバ47は、必要に応じてウェイクアップ状態になる。
【0027】
ハード制御部10の単独動作による警報を禁止または許可するのは、入出力ポート19のハード動作許可L信号であり、この信号によりANDゲート36を開閉することにより行われる。セット電源が入っていない状態では、ハード動作許可L信号はLowレベルであり、ハード動作が許可され、ANDゲート36が開ける状態になり、ハード制御部10の単独動作が許可される。
【0028】
ハード制御部10の内、警報ランプ5の点滅に関する部分は、発振器34、分周回路35、ANDゲート37、トランジスタ38などである。ユーザにより警報SW7がオン操作されると、バッファゲート32出力の警報SW検出H信号が肯定状態、すなわち、Highレベルになり、発振器34がスリープ状態(低消費電流)からウェイクアップ状態になって動作する。発振器34は、ごく低周波数の発振を開始し、デジタルレベルの点滅f信号を出力する。分周回路35は、これを2分周して出力する。この出力は、警報ランプ5の点滅用であり、人間の目に点滅として認識される低周波数である。
【0029】
ハード制御部10の単独動作が許可、すなわち、ANDゲート36が開ける状態にあり、かつ、警報SW7がオン操作されると、ANDゲート36出力がHighとなり、ANDゲート37が点滅f信号の2分周の信号でトランジスタ38をオンオフして、警報ランプ5が点滅する。
【0030】
ハード制御部10の内、スピーカ鳴動に関する部分は、アナログスイッチ40、アナログスイッチ41、発振回路部42、ORゲート45、ORゲート46、スピーカドライバ47などである。
【0031】
このスピーカドライバ47は、スピーカアンプ50により、スピーカ8をドライブする。スピーカドライバ47は、増幅回路または発振回路として動作する。また、動作させない場合には、シャットダウン制御が行われて消費電流を低減する。これらの切り替えは、ORゲート45出力とORゲート46出力の組み合わせにより決まる。
【0032】
ORゲート45とORゲート46の入力は、一方は、入出力ポート19の制御1、制御2であり、もう一方は、ANDゲート36出力である。ソフト制御部9にセット電源が供給されていない場合には、制御1、制御2は全てLowレベルになり、ORゲート45とORゲート46の出力は、ハード制御部10のANDゲート36の出力により決まる。
【0033】
また、ソフト制御部9にセット電源が供給されている場合には、ソフト制御部9がハード動作許可LをHighレベルにしてANDゲート36出力をLowレベルにし、ORゲート45とORゲート46の出力は、ソフト制御部9の制御1、制御2により決まる。すなわち、ORゲート45とORゲート46は、スピーカドライバ47を制御する入力情報として、ハード制御部10かソフト制御部9かの選択回路として動作する。
【0034】
ORゲート45出力とORゲート46出力の組み合わせにより、デコーダ52がスピーカドライバ47を制御する。それを符号55として図示する。デコーダ52は、ORゲート45出力とORゲート46出力が共にLowの場合はスピーカドライバ47をシャットダウン状態にして、消費電流を低減する。この状態では、スピーカ8は鳴動しない。
【0035】
ORゲート45出力とORゲート46出力が共にHighの場合は、デコーダ52は、アナログスイッチ48を接続状態にする。これにより、発振回路部42出力からアナログスイッチ41、40、スピーカアンプ50を経由してスピーカ8が鳴動する。
【0036】
発振回路部42は、3種類の発振周波数である低音、高音A、高音Bの定数が設けられ、その切り替えは、アナログスイッチ40、41により行われる。この切り替え詳細については、図2で後述する。このいずれかの周波数でスピーカ8が鳴動する。
【0037】
ORゲート45出力がLowでORゲート46出力がHighの場合は、デコーダ52は、アナログスイッチ49を接続状態にする。これにより、音源部18の音響信号を入力とし、スピーカアンプ50を通って、スピーカ8が鳴動する。
【0038】
前述したように、セット電源が入っていない状態では、ハード動作許可L信号はLowレベルであり、ANDゲート36が開ける状態になり、ハード制御部10の単独動作が許可される。この状態で、警報SW7がオン操作されると、ANDゲート36出力がHighとなり、ORゲート45出力とORゲート46出力が共にHighとなる。これにより、スピーカドライバ47の発振回路が動作する。
【0039】
この時、予鈴低音選択HはLowレベル、すなわち、アナログスイッチ41は低音定数を非選択、すなわち、高音Aと高音B定数が接続されたアナログスイッチ40のコモン端子側を選択している。このアナログスイッチ40は、発振器34の点滅fデジタル信号のLow/Highレベルにより、高音Aと高音B定数が切り換わる。すなわち、スピーカドライバ47の発振回路は、高音Aと高音Bの発振周波数が点滅fで切り換わる警報アラーム音で、スピーカ8を鳴動させる。
【0040】
このように、セット電源がオフ状態であっても、ユーザが警報SW7をオンにすると即座に、ハード制御部の単独動作により警報ランプと警報アラームを鳴動することができる。この場合の警報ランプは、点滅f信号の2分周の点滅であり、警報アラームは、高音Aと高音Bの発振周波数が点滅fで切り換わる警報アラーム音である。なお、点滅fの周波数が高い場合には、点滅fを更に分周した周波数でこの高音Aと高音Bの切り換えを行ってもよい。
【0041】
次に、セット電源のon/off状態と警報SWのon/off状態の両者の組み合わせ毎に、各動作について説明する。
図2は、本発明の実施例に係る携帯端末の関連部分のブロック図の状態を説明する図である。符号61は、「セット電源off、警報SWoff」の場合である。セット電源がoffなので、ソフト制御部9には電源が供給されず、入出力ポート出力は全てLowレベルである。ランプオンH信号がLow(ランプオンの否定)なのでトランジスタ21はオフとなる。一方、ハード制御部10には常時、電源供給されており、警報SW検出H信号はLow(警報SW検出の否定)なので、ANDゲート36出力はLow、ANDゲート37出力もLowとなり、トランジスタ38はオフとなる。したがって、ワイヤードOR接続されたトランジスタ21と38が共にオフなので、警報ランプ5は消灯となる。
【0042】
また、警報SW検出H信号がLowで、発振器34はスリープ状態で消費電流を抑えている。
また、入出力ポート出力の制御1、制御2信号が共にLow、ANDゲート36出力がLowなので、ORゲート45、46出力は共にLowとなり、スピーカドライバ47はシャットダウン状態となり、消費電流を抑えた状態となり、かつ、スピーカ8は鳴動しない。
【0043】
次に、符号62は、「セット電源off、警報SWon」の場合である。この状態での動作は、図1で詳しく説明したので、省略する。
【0044】
次に、セット電源onの状態である符号63「セット電源on、警報SWoff」、符号64「セット電源on、警報SWon、全警報」、符号65「セット電源on、警報SWon、警報通信のみ」について、図3と合わせて説明する。
【0045】
図3は、本発明の実施例に係る携帯端末のソフト制御部の動作フローチャートである。当然、セット電源onの状態である。セット電源がonになった直後に、NAND15からRAM16へ動作プログラムが数秒以上かけてロードされ、その間は、ソフトウェアは実行不可能である。この間、ソフトウェアによる入出力ポート19の制御ができないので、入出力ポート19の各ポートはハイインピーダンス状態であり、従って、ハード動作許可Lおよび制御1、制御2はLowレベルになり、ハード動作許可の状態にあり、ハード制御部10の単独動作による警報ランプ点滅および警報アラームが許可された状態になる。
【0046】
ロードが終了した後で、RAM16を主記憶メモリとしてCPUによるソフトウェアが実行可能となり、図3のフローチャートがスタートする。
ソフト制御部9は、まず、ハード動作許可LをHighにしてハード制御部10の動作を禁止する(ステップS1)。これにより、ハード制御部10のANDゲート36をLowとして、トランジスタ38がオフとなる。これにより、警報ランプの制御は、ランプオンHにより制御されることになる。また、ORゲート45、46の一方の入力がLowとなるので、スピーカドライバ47の制御、すなわち警報アラームの制御は、制御1、制御2信号により行われることになる。
【0047】
また、初期状態として、ランプオンHをLow(否定状態)にして、警報ランプ5を消灯状態にしておく。制御1、2を共にLowにして、スピーカドライバ47をシャットダウンし、スピーカ8を停止状態にしておく(ステップS2)。
【0048】
次に、ユーザによる警報SW操作をチェックする(ステップS3)。警報SW操作がNOならば、携帯端末の本来の処理である待ち受け処理やその他の処理待ちの状態となる(ステップS4)。
【0049】
この状態は、図2の符号63「セット電源on、警報SWoff」の状態である。ステップS2の警報ランプ5の消灯、スピーカ8の停止が継続している。なお、ステップS4において、警報以外の本来の処理が可能であり、例えば、通常の携帯端末での通話、メール、音楽再生、ゲームなどが行われる。音楽再生の場合は、スピーカドライバ47を増幅器状態にして、音源部18の音源をスピーカで出力する。
【0050】
また、ステップS4において、警報モードのユーザ設定を行うことができる。警報モードとして、警報ランプ、警報アラーム、警報通信がある。警報通信は、予め設定した相手、例えば、ユーザの家族に対して緊急の警報通信を行うものである。また、警報モードの種別選択も可能であり、警報ランプ、警報アラーム、警報通信の全警報を行うのか、警報通信のみを行うのかをユーザ設定できる。警報通信のみのモードは、ユーザの近くにいる犯罪者などに気付かれずに、こっそり警報通信を行うものである。
【0051】
ステップS3で警報SWが検出されると(YES)、この時点では、点線枠で示したように、ソフトウェアによらずに、ハード制御部10の発振器34は、警報SW7オンで点滅fの発振状態にすでになっている。
【0052】
ソフト制御部9は、ステップS4で設定された警報モード種別をチェックする(ステップS5)。全警報モードであれば、これは、図2の符号64「セット電源on、警報SWon、全警報」の状態である。まず、通信部12を制御して、所定の警報通信を開始する(ステップS6)。警報ランプについては、ランプオンHを適当な周期でオンオフを繰り返す。
【0053】
警報アラームについては、まず、予鈴低音選択HをHighにして、発振回路部42の低音を選択し(ステップS8)、制御1、制御2でスピーカドライバ47を発振器に設定する(ステップS9)。この時点で、低音の警報アラームが鳴動開始する。
【0054】
次に、低音開始から1.5秒後に、予鈴低音選択HをLow(低音非選択)にする(ステップS10)。この時点で、アナログスイッチ40の選択端子には、発振器34の点滅fがすでに発生しているので、スピーカドライバ47は、高音Aと高音Bの発振が点滅fで切り替わる状態となり、高音Aと高音Bの切替えが点滅fで行われる警報アラームとして鳴動開始する。
【0055】
予鈴として低音を短時間鳴動させる理由は、セット電源がオンの状態にあっては、警報操作を行う以前は、携帯端末を耳にあてて通常の通話などを行っている可能性があり、その時点で警報SWが間違って操作されてしまうと、いきなり、高音Aと高音Bの耳障りな音が耳に入る前に、耳にとって音感のよい低音を短時間予鈴として鳴らし、ユーザに気付かせるためである。このように、ソフトウェアの簡単な予鈴低音選択Hのタイマー処理により、予鈴を実行することができる。
【0056】
以上の全警報の開始が行われると、警報SWの状態をチェックし(ステップS11)、警報SWがオフ操作されると、全警報を停止する(ステップS12)。
【0057】
ステップS5において警報モード種別が警報通信モードのみであった場合は、これは、図2の符号65「セット電源on、警報SWon、警報通信のみ」の状態である。警報通信開始のみを行う(ステップS13)。警報ランプ、警報アラームについては、ステップS2による停止状態が継続している。そして、警報SWのチェックへ移行する(ステップS11)。
【0058】
次に、図示しないが、セット電源offで警報スイッチがオン操作され、その後にセット電源onになった場合について説明する。まず、セット電源offで警報スイッチがオン操作されると(図2の符号62)、図1で説明したように、ハード動作許可状態であり、ハード制御部10により、即座に警報ランプ5とスピーカ8が警報を発する。
【0059】
その状態でセット電源onとなると、直後の数秒〜10数秒間は、プログラムのロード中であり、この間もハード動作許可状態であり、ハード制御部10により、警報ランプ5とスピーカ8の警報が継続する。
【0060】
そして、プログラムのロードが終了し、プログラムの実行がスタートすると、図3のフローチャートがスタートする。ステップS1、S2で一旦、瞬時だけハード動作を禁止するが、ステップS3の警報SW検出がYES以降にすぐに進むので、ソフト制御部9による警報ランプ5とスピーカ8の警報が継続することになる。
【0061】
次に、図示しないが、セット電源onで警報スイッチがオン操作され、その後にセット電源offになった場合について説明する。まず、ソフト制御部9が動作可能であり、図3のフローチャートにより、警報ランプ5とスピーカ8の警報が行われる。
【0062】
その状態でセット電源offとなると、入出力ポート19のポートが全てLowレベルとなってハード動作許可状態になり、即座に、ハード制御部10により、警報ランプ5とスピーカ8の警報が継続することになる。
このように、セット電源のon/offに対応して、ソフト制御部9とハード制御部10の警報がスムーズに切り替わることができる。
【0063】
なお、実施例では、警報ランプとスピーカの両方を搭載したが、そのどちらか一方であってもよい。警報ランプのみの制御の場合は、ソフト制御部9はハード動作許可L信号(請求項1のハード制御信号)によりハード制御部10の動作を許可/禁止することができる。
【0064】
スピーカのみで且つスピーカドライバ47を発振機能のみとして使用する場合は、スピーカドライバ47の発振のオン/オフ制御のみで済むので、ソフト制御部9のハード動作許可L、制御1、制御2の信号は1つのみでよい。また、スピーカのみで且つスピーカドライバ47を発振機能と増幅機能の両方で使う場合は、発振/増幅/停止の制御が必要なので、ソフト制御部9のハード動作許可L、制御1、制御2の信号は、3本または、2本をデコードすればよい。
【0065】
このように、ソフト制御部9がハード制御部10を制御する対象に合わせて、適宜、ハード動作許可L、制御1、制御2の信号を備えればよいので、請求項2では、これらの信号をまとめてハード制御信号と定義する。また、請求項3では、さらに、予鈴低音選択Hまで含めてハード制御信号と定義する。
【0066】
また、これらの制御信号によりハード制御部10の中で許可/禁止状態を作り出すANDゲート、ORゲートなどは、適宜、周知のセレクタ回路などに置き換えてもよい。
【0067】
また、警報ランプは点滅させたが、点滅しない点灯のみであってもよい。
また、ハード制御部10へは、常時、電源供給を行ったが、常時電源2自体で警報SWのオンを検出して、供給するようにしてもよい。
【0068】
本発明の実施例によれば、通常の携帯端末が有するスピーカなどを防犯用として併用すると共に、セット電源がOFF状態では、ユーザが緊急用の防犯スイッチをONにすると即座に警報音を発音することが可能となる。
【0069】
なお、本発明の実施例において、携帯端末100は、携帯電話機、PDA、PHS等のCPUを備える機器に適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0070】
【図1】本発明の実施例に係る携帯端末の関連部分のブロック図。
【図2】本発明の実施例に係る携帯端末の関連部分のブロック図の状態を説明する図。
【図3】本発明の実施例に係る携帯端末のソフト制御部の動作フローチャート。
【符号の説明】
【0071】
1 電池
2 常時電源
3 セット電源
4 セット電源SW
5 警報ランプ
6 抵抗
7 警報SW
8 スピーカ
9 ソフト制御部
10 ハード制御部
11 アンテナ
12 通信部
13 表示部
14 入力部
15 NAND(NANDフラッシュメモリ)
16 RAM
17 制御部
18 音源部
19 入出力ポート
20 抵抗
21 トランジスタ
31 抵抗
32 バッファゲート
34 発振器
35 分周回路
36、37 ANDゲート
38 トランジスタ
39 インバータゲート
40、41 アナログスイッチ
42 発振回路部
45、46 ORゲート
47 スピーカドライバ
48 アナログスイッチ
49 アナログスイッチ
50 スピーカアンプ
52 デコーダ
100 携帯端末

【特許請求の範囲】
【請求項1】
防犯スイッチと、ランプと、ハード制御手段と、ソフト制御手段と、前記ハード制御手段へ電力供給を行う第1の電源手段と、電源スイッチのオンにより前記ソフト制御手段への電力供給をオンにする第2の電源手段とを有する携帯端末であって、
前記ハード制御手段は、
前記ランプの駆動を行うランプ駆動回路と、
前記ソフト制御手段から受信したハード制御信号のハード動作許可状態を検出し、かつ、防犯スイッチのオンを検出した場合に、前記ランプ駆動回路を能動状態にして前記ランプを駆動させるランプ許可回路とを有し、
前記ソフト制御手段は、
プログラムを実行するプログラム実行手段を有し、
前記第2の電源手段から電力供給を受けていない場合および当該電力供給を受けてプログラムの実行可能となる以前の場合は、前記ハード制御信号をハード動作許可状態にして前記ハード制御手段によるランプ駆動に切り替え、
前記第2の電源手段から電力供給を受けてプログラムの実行可能後の場合は、プログラムの実行により、前記ハード制御信号をハード動作禁止状態にして前記ハード制御手段によるランプ駆動を禁止して当該ソフト制御手段によるランプ駆動に切り替え、防犯スイッチのオンを検出してランプ駆動を行う
ことを特徴とする携帯端末。
【請求項2】
防犯スイッチと、スピーカと、ハード制御手段と、ソフト制御手段と、前記ハード制御手段へ電力供給を行う第1の電源手段と、電源スイッチのオンにより前記ソフト制御手段への電力供給をオンにする第2の電源手段とを有する携帯端末であって、
前記ハード制御手段は、
鳴動用の音声周波数の発振機能を有するスピーカ駆動回路と、
前記ソフト制御手段から受信したハード制御信号のハード動作許可状態を検出し、かつ、防犯スイッチのオンを検出した場合に、前記スピーカ駆動回路を能動状態にして前記スピーカを駆動させるスピーカ許可回路とを有し、
前記ソフト制御手段は、
プログラムを実行するプログラム実行手段を有し、
前記第2の電源手段から電力供給を受けていない場合および当該電力供給を受けてプログラムの実行可能となる以前の場合は、前記ハード制御信号をハード動作許可状態にして前記ハード制御手段によるスピーカ駆動に切り替え、
前記第2の電源手段から電力供給を受けてプログラムの実行可能後の場合は、プログラムの実行により、前記ハード制御信号をハード動作禁止状態にして前記ハード制御手段によるスピーカ駆動を禁止して当該ソフト制御手段によるスピーカ駆動に切り替え、防犯スイッチのオンを検出して前記ハード制御信号を前記スピーカ駆動回路の能動状態にして前記スピーカ駆動回路を駆動してスピーカ駆動を行う
ことを特徴とする携帯端末。
【請求項3】
防犯スイッチと、スピーカと、ハード制御手段と、ソフト制御手段と、前記ハード制御手段へ電力供給を行う第1の電源手段と、電源スイッチのオンにより前記ソフト制御手段への電力供給をオンにする第2の電源手段とを有する携帯端末であって、
前記ハード制御手段は、
鳴動用の低音および高音の音声周波数の発振機能を有するスピーカ駆動回路と、
前記ソフト制御手段から受信したハード制御信号のハード動作許可状態を検出し、かつ、防犯スイッチのオンを検出した場合に、前記スピーカ駆動回路を能動状態にして前記スピーカを駆動させるスピーカ許可回路とを有し、
前記ソフト制御手段は、
プログラムを実行するプログラム実行手段を有し、
前記第2の電源手段から電力供給を受けていない場合および当該電力供給を受けてプログラムの実行可能となる以前の場合は、前記ハード制御信号をハード動作許可状態にして前記ハード制御手段によるスピーカ駆動に切り替え、
前記第2の電源手段から電力供給を受けてプログラムの実行可能後の場合は、プログラムの実行により、前記ハード制御信号をハード動作禁止状態にして前記ハード制御手段によるスピーカ駆動を禁止して当該ソフト制御手段によるスピーカ駆動に切り替え、防犯スイッチのオンを検出して前記ハード制御信号を所定時間だけ前記スピーカ駆動回路の低音の能動状態にし、その所定時間経過後に前記ハード制御信号を前記スピーカ駆動回路の高音の能動状態にして前記スピーカ駆動回路を駆動してスピーカ駆動を行う
ことを特徴とする携帯端末。
【請求項4】
防犯スイッチと、スピーカと、ハード制御手段と、ソフト制御手段と、前記ハード制御手段へ電力供給を行う第1の電源手段と、電源スイッチのオンにより前記ソフト制御手段への電力供給をオンにする第2の電源手段とを有する携帯端末であって、
前記ハード制御手段は、
鳴動用の音声周波数の発振機能および前記ソフト制御手段から受信した音源信号の増幅機能を有するスピーカ駆動回路と、
前記ソフト制御手段から受信したハード制御信号のハード動作肯定状態を検出し、かつ、防犯スイッチのオンを検出した場合に、前記スピーカ駆動回路の発振機能を選択して前記スピーカを駆動させるスピーカ許可回路とを有し、
前記ソフト制御手段は、
プログラムを実行するプログラム実行手段と前記音源信号を出力する音源回路とを有し、
前記第2の電源手段から電力供給を受けていない場合および当該電力供給を受けてプログラムの実行可能となる以前の場合は、前記ハード制御信号をハード動作許可状態にして前記ハード制御手段によるランプ駆動とスピーカ駆動に切り替え、
前記第2の電源手段から電力供給を受けてプログラムの実行可能後の場合は、プログラムの実行により、前記ハード制御信号をハード動作禁止状態にして前記ハード制御手段によるスピーカ駆動を禁止して当該ソフト制御手段によるスピーカ駆動に切り替え、防犯スイッチのオンを検出してランプ駆動および前記ハード制御信号を前記スピーカ駆動回路の発振機能選択状態にして前記スピーカ駆動回路を駆動してスピーカ駆動を行い、防犯スイッチのオフを検出して前記ハード制御信号を前記スピーカ駆動回路の増幅機能選択状態にして前記音源信号で前記スピーカ駆動回路を駆動してスピーカ駆動を行う
ことを特徴とする携帯端末。
【請求項5】
防犯スイッチと、ランプと、スピーカと、ハード制御手段と、ソフト制御手段と、前記ハード制御手段へ電力供給を行う第1の電源手段と、電源スイッチのオンにより前記ソフト制御手段への電力供給をオンにする第2の電源手段とを有する携帯端末であって、
前記ハード制御手段は、
ランプの点滅用の発振を行う点滅用発振器と、
前記点滅用発振器の周波数の整数分の1の第1信号により前記ランプを点滅駆動させるランプ駆動回路と、
前記点滅用発振器の周波数の整数分の1の第2信号により鳴動用の2種類の音声周波数の発振が切り替わり当該音声周波数でスピーカを駆動するスピーカ駆動回路と、
前記ソフト制御手段から受信したハード制御信号のハード動作許可状態を検出し、かつ、防犯スイッチのオンを検出した場合に、前記ランプ駆動回路および前記スピーカ駆動回路を能動状態にして前記ランプの駆動および前記スピーカの駆動を許可させる許可回路とを有し、
前記ソフト制御手段は、
プログラムを実行するプログラム実行手段を有し、
前記第2の電源手段から電力供給を受けていない場合および当該電力供給を受けてプログラムの実行可能となる以前の場合は、前記ハード制御信号をハード動作許可状態にして前記ハード制御手段によるランプ駆動とスピーカ駆動に切り替え、
前記第2の電源手段から電力供給を受けてプログラムの実行可能後の場合は、プログラムの実行により、前記ハード制御信号をハード動作禁止状態にして前記ハード制御手段によるランプ駆動とスピーカ駆動を禁止して当該ソフト制御手段によるランプ駆動とスピーカ駆動に切り替え、防犯スイッチのオンを検出してランプ駆動および前記ハード制御信号を前記スピーカ駆動回路の能動状態にして前記スピーカ駆動回路を駆動してスピーカ駆動を行う
ことを特徴とする携帯端末。
【請求項6】
前記点滅用発振器およびスピーカ駆動回路は、防犯スイッチがオン状態でウェイクアップすることを特徴とする請求項5に記載の携帯端末。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2008−205830(P2008−205830A)
【公開日】平成20年9月4日(2008.9.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−39729(P2007−39729)
【出願日】平成19年2月20日(2007.2.20)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】