説明

撮像装置

【課題】
記録媒体の空き容量を正確に、且つ、速やかに計算することができる撮像装置を提示する。
【解決手段】
電源スイッチ72がオンになると、システム制御部50は、記録媒体着脱検知部98により記録媒体200の有無を検知し、記録媒体200が存在する場合に、電源制御部80を介して記録媒体200に電力を供給する。記録媒体からデータの読み書きに必要な各種パラメータ値を取得する。不揮発性メモリ56に記録している挿抜履歴を参照し、記録媒体200の挿抜履歴がある場合、記録媒体200のFAT(ファイルアロケーションテーブル)を検索して空きクラスタ数を取得し、取得した空きクラスタ数を記録媒体200の空きクラスタ数管理領域に記録する。記録媒体200の挿抜履歴がない場合、記録媒体200の空きクラスタ数管理領域にアクセスし、空きクラスタ数を取得する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、撮影した画像(静止画、動画を含む)を記録媒体(半導体メモリ、ハードディスク等)に記録する撮像装置(電子カメラ等)に関する。
【背景技術】
【0002】
記録媒体を扱うデバイスには、記録媒体の空き容量を取得するために、空きクラスタ数を取得するものがある。空きクラスタ数を知るには、一般的には、ファイルシステムのファイル管理情報上で未使用のクラスタ数を計数すればよい。大容量(例えば、2GB以上)の記録媒体を管理するファイルシステムでは、空きクラスタ数をその都度、計算するのは大変になるので、予めファイル管理情報に保管されていることがある。そのような、空きクラスタ数を記憶するファイルシステムに対しては、その記憶する空きクラスタ数を問い合わせれば良い。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
空きクラスタ数を計数する方法(以下、「計算法」という)では、空きクラスタ数が分かるまでに時間がかかる欠点がある。その結果、電子カメラ等の撮像装置では、以下のような問題が生じる可能性がある。(1)記録媒体の空き容量が分かるまで起動処理を完了することができない撮像装置の場合は、空きクラスタ数を用いて空き容量が計算されるまで撮影を実行することができないという問題が生じる可能性がある。(2)記録媒体の空き容量が分からなくても撮影を許可する撮像装置の場合は、すぐに撮影を実行することができたとしても、空きクラスタ数を用いて空き容量が計算されるまで撮影画像を記録媒体に書き込むことができない。
【0004】
他方、ファイル管理情報に保管されている空きクラスタ数を参照する方法(以下、「参照法」という)では、空きクラスタ数をすぐに知ることができるという利点がある。しかし、仮に、ファイル管理情報に保管されている空きクラスタ数が間違っている場合、正しい空き容量を計算することができない。その結果、撮影画像の記録媒体への書き込みに失敗するといった重大なエラーをもたらしかねない。ファイル管理情報に保管されている空きクラスタ数の間違いは、例えば、複数のデバイス間で一つの記録媒体を共用する場合に起こりうる。
【0005】
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであり、記録媒体の空き容量を正確に、且つ、速やかに計算することができる撮像装置(電子カメラ等)を提示することを目的とする。
【0006】
また、本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであり、速やかに起動でき、撮影画像を速やかに記録媒体に書き込むことができる撮像装置(電子カメラ等)を提示することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の目的を達成するために、本発明に係る撮像装置は、例えば、記録媒体に撮影画像を記録する撮像装置であって、当該記録媒体のファイル管理情報から空きクラスタ数を取得する第1の空きクラスタ数取得手段と、当該記録媒体の空きクラスタ数を記憶する空きクラスタ数管理領域を参照して、当該記録媒体の空きクラスタ数を取得する第2の空きクラスタ数取得手段と、当該記録媒体の挿抜履歴を管理する挿抜履歴管理手段と、当該第1の空きクラスタ数取得手段で取得した空きクラスタ数を用いて当該空きクラスタ数管理領域を更新するか否かを当該記録媒体の挿抜履歴に応じて判定する空きクラスタ数管理手段とを有することを特徴とする。
【0008】
上記の目的を達成するために、本発明に係る他の撮像装置は、例えば、記録媒体に撮影画像を記録する撮像装置であって、当該記録媒体のファイル管理情報から空きクラスタ数を取得する第1の空きクラスタ数取得手段と、当該記録媒体の空きクラスタ数を記憶する空きクラスタ数管理領域を参照して、当該記録媒体の空きクラスタ数を取得する第2の空きクラスタ数取得手段と、当該空きクラスタ数管理領域から取得した空きクラスタ数を用いて空き容量を計算するか否かを当該記録媒体の挿抜履歴に応じて判定することを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明に係る撮像装置によれば、記録媒体の空きクラスタ数管理領域の情報を、ファイル管理情報から取得した空きクラスタ数で更新するので、記録媒体の空き容量を正確に、且つ、速やかに計算することができる。また、本発明に係る撮像装置によれば、空きクラスタ数管理領域から取得した空きクラスタ数を用いて空き容量を計算するか否かを記録媒体の挿抜履歴に応じて判定することができるので、速やかに起動でき、撮影画像を速やかに記録媒体に書き込むことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、図面を参照して、本発明の実施例を詳細に説明する。
[第1の実施例]
【0011】
図1は、本発明の第1の実施例における撮像装置の一例である電子カメラ100の概略構成を示すブロック図である。
【0012】
電子カメラ100のレンズマウント106には、レンズユニット300のマウント306が機械的に結合可能である。レンズユニット300のレンズ310に入射した光線は、絞り312を介してミラー130に入射する。ミラー130は、レンズユニット300からの入射光の一部を、シャッタ12を介して撮像素子14に供給し、残りをミラー132に供給する。ミラー132は、入射光を反射し、光学ファインダ104に供給する。ミラー130は、クイックリターンミラーの構成としてもよい。その場合、ミラー130は、その位置に応じて、レンズユニット300からの入射光を撮像素子14及び光学ファインダ104の一方に選択的に供給する。
【0013】
撮像素子14は、シャッタ12を通過して入射する光の光学像をアナログ画像信号に変換する。撮像素子14には、CCDイメージセンサ又はCMOSイメージセンサ等を用いることができる。A/D変換器16は、撮像素子14からのアナログ画像信号をデジタル化し、画像データに変換する。
【0014】
タイミング発生部18は、メモリ制御部22及びシステム制御部50により制御され、撮像素子14、A/D変換器16及びD/A変換器26にクロック信号を供給する。
【0015】
画像処理部20は、A/D変換器16からの画像データ、又は、メモリ制御部22からの画像データに所定の画素補間処理及び色変換処理を施す。また、画像処理部20は、必要に応じて、撮像した画像データを用いて、TTL(スルー・ザ・レンズ)方式のAF(オートフォーカス)処理、AE(自動露出)処理及びEF(フラッシュ調光)処理のための演算処理を行う。システム制御部50は、画像処理部20で得られた演算結果に従い、絞り312,シャッタ12、レンズ310のフォーカス、及びフラッシュ48の発光を制御する。
【0016】
画像処理部20は更に、撮像した画像データの色バランスを一定の基準に基づき自動調整する。いわゆる、TTL方式のAWB(オートホワイトバランス)処理である。
【0017】
AF(オートフォーカス)処理、AE(自動露出)処理及びEF(フラッシュ調光)処理に、測距部42と測光部46を使用しても良い。即ち、測距部42の測距結果によりレンズ310の合焦度を自動調節し、測光部46の測光結果により、絞り312及びシャッタ12を制御し、フラッシュ48の発光を制御する。
【0018】
また、画像処理部20と、測距部42、測光部46を併用しても良い。例えば、測距部42と測光部46によりAF,AE及びEF処理を行った後に、画像処理部20を使って、AF,AE及びEF処理を行ってもよい。
【0019】
メモリ制御部22は、A/D変換器16、タイミング発生部18、画像処理部20、画像表示メモリ24、D/A変換器26、メモリ30及び圧縮伸長部32を制御する。A/D変換器16の出力データは、画像処理部20及びメモリ制御部22を介して、又は、メモリ制御部22を介して、画像表示メモリ24又はメモリ30に書き込まれる。
【0020】
画像表示メモリ24に書き込まれた表示用の画像データは、D/A変換器26を介して画像表示装置28に供給され、画像として表示される。画像表示装置28は、例えば、TFT−LCD(Thin Film Transistor-Liquid Crystal Display)等の液晶表示装置を有する。撮像した画像を画像表示装置28の画面上に逐次表示することにより、画像表示装置28を電子ファインダとして利用できる。システム制御部50は、画像表示装置28の表示を任意にオン/オフすることができる。画像表示装置28の表示をオフにした場合、電子カメラ100の電力消費を大幅に低減できる。
【0021】
メモリ30には、撮影した静止画像や動画像が格納される。メモリ30は、所定枚数の静止画像又は所定時間の動画像を格納するのに十分な記憶量を備えている。これにより、複数枚の静止画像を連続して撮影する連写撮影やパノラマ撮影を、高速に実行できる。また、メモリ30は、システム制御部50の作業領域としても使用される。
【0022】
圧縮伸長部32は、適応離散コサイン変換(ADCT)等により画像データを圧縮伸長する。圧縮伸長部32は、メモリ30に格納された画像データを圧縮し、圧縮データを伸長し、処理を終えたデータをメモリ30に書き込む。
【0023】
測光部46からの測光情報に基づき、絞り制御部340は絞り312を制御し、シャッタ制御部40はシャッタ12を制御する。
【0024】
測距部42は、AF処理に使用される。レンズ310に入射した光線は、一眼レフ方式によって、絞り312、レンズマウント306,106、ミラー130及び不図示の測距用サブミラーを介して、測距部42に入射する。測距部42は、この入射光により、レンズ310の合焦度を測定する。
【0025】
測光部46は、AE(自動露出)処理に使用される。レンズ310に入射した光線は、一眼レフ方式によって、絞り312、レンズマウント306,106、ミラー130,132、及び不図示の測光用レンズを介して、測光部46に入射する。測光部46は、入射光量により露光量を計測する。測光部46の測光結果によりフラッシュ48を制御することで、EF(フラッシュ調光)機能を実現できる。
【0026】
フラッシュ48は、AF補助光の投光機能及びフラッシュ調光機能を有する。システム制御部50は、撮像素子14によって撮像した画像データを画像処理部20によって演算した演算結果に基づき、シャッタ制御部40、絞り制御部340及び測距制御部342を制御することで、ビデオTTL方式を用いた露出制御及びAF(オートフォーカス)制御を実現する。さらに、測距部42の測定結果と、撮像素子14によって撮像した画像データを画像処理部20によって演算した演算結果とを用いて、AF(オートフォーカス)制御を行ってもよい。測光部46の測定結果と、撮像素子14によって撮像した画像データを画像処理部20によって演算した演算結果とを共に用いて、露出制御を行ってもよい。
【0027】
システム制御部50は、電子カメラ100の全体を制御する。メモリ52には、システム制御部50の動作用の定数、変数及びプログラム等が格納される。
【0028】
状態表示部54は、文字又は画像を用いて動作状態やメッセージ等を表示する表示装置と、音声により動作状態などをユーザに通知するスピーカからなる。状態表示部54は、電子カメラ100の操作部70近辺の視認し易い位置に単数又は複数、設置される。状態表示部54は例えば、液晶表示装置、発光ダイオード、及び発音素子等の組み合わせにより構成されている。状態表示部54の表示装置は、光学ファインダ104内にも設置されている。
【0029】
状態表示部54の表示内容のうち、LCD(Liquid Crystal Display)等の表示装置に表示されるものは、例えば、シングルショット/連写撮影、セルフタイマ、圧縮率、記録画素数、記録枚数、残撮影可能枚数、シャッタスピード、絞り値、露出補正、フラッシュの有無、赤目緩和の有無、マクロ撮影、ブザー設定、時計用電池残量、電池残量、エラー、複数桁の数字による情報、記録媒体200の着脱状態、レンズユニット300の着脱状態、通信I/F動作、日付時刻表示、及び外部コンピュータとの接続状態等である。
【0030】
状態表示部54の表示内容のうち、光学ファインダ104内に表示されるものは、例えば、合焦状態、撮影準備完了状態、手振れ警告、フラッシュ充電状態、フラッシュ充電完了状態、シャッタスピード、絞り値、露出補正、及び記録媒体書き込み動作等である。
【0031】
状態表示部54の表示内容のうち、LED等で表示するものは、例えば、合焦状態、撮影準備完了状態、手振れ警告、フラッシュ充電状態、フラッシュ充電完了状態、記録媒体書き込み動作、マクロ撮影設定通知及び二次電池充電状態等がある。
【0032】
状態表示部54の表示内容のうち、ランプ等で表示するものは、例えば、セルフタイマ通知等がある。セルフタイマ通知のランプは、AF補助光源と共用しても良い。
【0033】
電気的に消去・記録可能な不揮発性メモリ56には、例えば、記録媒体200の挿抜履歴Tが格納される。不揮発性メモリ56は、例えば、フラッシュメモリからなる。
【0034】
システム制御部50及び記録媒体着脱検知部98は、電子カメラ100が未起動状態の場合(電源スイッチ72がオフの場合)であっても動作し、記録媒体200が電子カメラ100に装着されたか否か、記録媒体200が電子カメラ100から取り外されたか否かを検出する。挿抜履歴Tは通常は「0」である。しかし、電子カメラ100が未起動状態中であるときに記録媒体200が電子カメラ100に装着されたことを検出した場合、システム制御部50は、挿抜履歴Tを「1」に変更して不揮発性メモリ56に書き込む。また、電子カメラ100が未起動状態中であるときに記録媒体200が電子カメラ100から取り外されたことを検出した場合も、システム制御部50は、挿抜履歴Tを「1」に変更して不揮発性メモリ56に書き込む。これにより、記録媒体200を装着した状態でカメラ装置100を起動状態→未起動状態→起動状態に移行させても、記録媒体200を取り外さない限り、挿抜履歴Tは「0」から「1」に変化しないことになる。
【0035】
なお、電子カメラ100が起動中に記録媒体着脱検知部98が記録媒体200の取り外しを検出した場合、システム制御部50は、電子カメラ100の電源をオフにし、電子カメラ100を未起動状態に移行させる。この場合、システム制御部50は、挿抜履歴Tを「0」に変更して不揮発性メモリ56に書き込む。
【0036】
モードダイアルスイッチ60は、自動撮影モード、プログラム撮影モード、シャッタ速度優先撮影モード、絞り優先撮影モード、マニュアル撮影モード、焦点深度優先(デプス)撮影モード、ポートレート撮影モード、風景撮影モード、接写撮影モード、スポーツ撮影モード、夜景撮影モード及びパノラマ撮影モード等の各機能撮影モードを切り替え設定するのに使用される。
【0037】
第1シャッタスイッチ62は、不図示のシャッタボタンの操作途中でオンとなるスイッチであり、AF(オートフォーカス)処理、AE(自動露出)処理、AWB(オートホワイトバランス)処理及びEF(フラッシュ調光)処理等の動作開始をシステム制御部50に指示する。
【0038】
第2シャッタスイッチ64は、不図示のシャッタボタンの操作完了でオンとなるスイッチであり、撮像素子12から読み出されたアナログ画像信号をA/D変換器16及びメモリ制御部22を介してメモリ30に書き込む露光処理、画像処理部20又はメモリ制御部22での演算を用いた現像処理、並びに、メモリ30から画像データを読み出し、圧縮伸長部32で圧縮を行い、記録媒体200に書き込む記録処理という一連の記録動作の開始をシステム制御部50に指示する。
【0039】
再生スイッチ66は、撮影モード状態において、撮影画像をメモリ30又は記録媒体200から読み出して画像表示部28に表示する再生動作の開始をシステム制御部50に指示する。
【0040】
単写/連写スイッチ68は、第2シャッタスイッチ64のオンに対して、1駒の撮影を行って待機状態とする単写モード、又は、第2シャッタスイッチ64のオンの間、連続して撮影を行い続ける連写モードをシステム制御部50に設定するのに使用される。
【0041】
操作部70は、各種ボタンやタッチパネル等からなる。操作部70は、機能的には、メニューボタン、セットボタン、マクロボタン、マルチ画面再生改ページボタン、フラッシュ設定ボタン、単写/連写/セルフタイマ切り替えボタン、メニュー移動+(プラス)ボタン、メニュー移動−(マイナス)ボタン、再生画像移動+(プラス)ボタン、再生画像移動−(マイナス)ボタン、撮影画質選択ボタン、露出補正ボタン、及び日付/時間設定ボタンを有する。
【0042】
その他に、操作部70は、パノラマモード等の撮影及び再生を実行する際に各種機能の選択及び切り替えを設定する選択/切り替えボタンを有する。操作部70は、パノラマモード等の撮影及び再生を実行する際に各種機能の決定及び実行を設定する決定/実行ボタンを有する。操作部70は、画像表示部28のオン/オフを設定する画像表示オン/オフスイッチを有する。操作部70は、撮影直後に撮影した画像データを自動再生するクイックレビュー機能を設定するクイックレビューオン/オフスイッチを有する。操作部70は、JPEG圧縮の圧縮率を選択するため或いは撮像素子の信号をそのままデジタル化して記録媒体に記録するCCDRAWモードを選択するためのスイッチである圧縮モードスイッチを有する。
【0043】
操作部70は、再生モード、マルチ画面再生・消去モード及びPC接続モード等の各機能モードを設定する再生スイッチを有する。操作部70は、第1シャッタスイッチ62のオンに対してオートフォーカス動作を開始し、一旦合焦したならばその合焦状態を保ち続けるワンショットAFモードと、第1シャッタスイッチ62がオンの間は連続してオートフォーカス動作を続けるサーボAFモードとを設定するAFモード設定スイッチを有する。また、上記プラスボタン及びマイナスボタンの各機能は、回転ダイアルスイッチを備えることによって、より軽快に数値や機能を選択することが可能となる。
【0044】
電源スイッチ72により、電子カメラ100の電源オン/オフを切り替え設定することができる。電源スイッチ72はまた、電子カメラ100に接続されたレンズユニット300、外部ストロボ、記録媒体200等の各種付属装置の電源オン/オフも合わせて切り替え設定することができる。
【0045】
電源制御部80は、電池検出装置、DC−DCコンバータ、及び、通電するブロックを切り替えるスイッチ装置等により構成されており、電池の装着の有無、電池の種類、及び電池残量を検出し、検出結果及びシステム制御部50の指示に基づいてDC−DCコンバータを制御し、必要な電圧を必要な期間、記録媒体200を含む各部に供給する。
【0046】
電源86は、コネクタ82,84を介して電源制御部80に接続する。電源86は、アルカリ電池やリチウム電池等の一次電池、NiCd電池やNiMH電池、Li電池等の二次電池、又はACアダプタ等からなる。
【0047】
記録媒体200は、コネクタ92及びインターフェース90を介して、システム制御部50の接続するバスに接続する。記録媒体を取り付けるインターフェース90及びコネクタ92を2系統有してもよい。異なる規格のインターフェース及びコネクタを組み合わせて備える構成としても構わない。インターフェース90及びコネクタ92には、PCMCIAカード、又は特定のメモリカードの接続規格に準拠したものがある。さらに、コネクタ92に、LANカード、モデムカード、USBカード、IEEE1394カード、P1284カード、SCSIカード又はPHS等の通信カード等の各種通信カードを接続することにより、他のコンピュータやプリンタ等の周辺機器との間で画像データや画像データに付属した管理情報を相互に転送し合うことができる。
【0048】
通信装置110は、RS232C、USB、IEEE1394、P1284、SCSI、モデム、LAN又は無線通信等の各種通信機能を有する。コネクタ/アンテナ112は、通信装置110により電子カメラ100を他の機器と接続する手段である。
【0049】
インターフェース120は、電子カメラ100とレンズユニット300を電気的に接続する手段である。インターフェース120は、コネクタ122、及びレンズユニット300のコネクタ322を介して、レンズユニット300のインターフェース320と接続する。コネクタ122は、電子カメラ100とレンズユニット300との間で制御信号、状態信号及びデータ信号等を相互に伝送し、各種電圧の電流を電子カメラ100からレンズユニット300に供給する。
【0050】
コネクタ122は、電気通信のみならず、光信号又は音声信号等を伝達する媒体であってもよい。
【0051】
記録媒体200は、半導体メモリや又は磁気ディスク等から構成される記録部202と、インターフェース204、電子カメラ100のコネクタ92と接続するコネクタ206とからなる。
【0052】
交換レンズタイプのレンズユニット300は、電子カメラ100のレンズマウント106と機械的に結合するレンズマウント306を有する。コネクタ322,122は、実際には、それぞれコネクタ306,106に組み込まれている。レンズユニット300内には更に、撮影レンズ310、絞り312、電子カメラ100のインターフェース120と対向するインターフェースがある。
【0053】
絞り制御部340は、測光部46からの測光情報に基づいて、シャッタ制御部40と連携しながら、絞り312を制御する。測距制御部342は、撮影レンズ310のフォーカシングを制御する。ズーム制御部344は、撮影レンズ310のズーミングを制御する。レンズユニット制御部350は、レンズユニット300全体を制御する。レンズユニット制御部350は、動作用の定数、変数、プログラム等を記憶するメモリと、レンズユニット300に固有の番号等の識別情報、管理情報、開放絞り値や最小絞り値、焦点距離等の機能情報、現在や過去の各設定値などを保持する不揮発メモリとを有する。
【0054】
図5は、記録媒体200に適用されるファイルシステム500の構成の一例を示す図である。
【0055】
ファイルシステム500は、MBR(マスター・ブート・レコード)501、BPB(バイオス・パラメータ・ブロック)502、空きクラスタ数管理領域503、第1FAT504、第2FAT505及びデータ領域506を有する。MBR501は、パーティションの位置、サイズ等が記録される領域である。BPB502は、記録媒体200の物理的な情報(セクタサイズ、クラスタサイズ等)が記録される領域である。空きクラスタ数管理領域503は、記録媒体200の空きクラスタ数が記録される領域である。FAT32の場合、FSINFOと呼ばれる領域が空きクラスタ数管理領域503に相当する。第1FAT504及び第2FAT505は、ファイルの所在を示すファイル管理情報が記録される領域である。データ領域506は、画像ファイル等のファイルが記録される領域である。
【0056】
図2は、本実施例の空き容量計算処理を説明するフローチャートを示す図である。図2を参照して、本実施例の空き容量計算処理の手順を説明する。なお、図2では、電子カメラ100のコネクタ92に記録媒体200が接続された状態を前提として説明する。また、図2を参照して説明する空き容量計算処理は、システム制御部50がメモリ52内のプログラムに従って制御される。従って、システム制御部50は、特許請求の範囲に記載の第1の空きクラスタ数取得手段、第2の空きクラスタ数取得手段、挿抜履歴管理手段及び空きクラスタ数管理手段として機能することになる。
【0057】
ステップS201において、システム制御部50は、電子カメラ100が起動済みか否かを判定する。電子カメラ100が未起動状態である場合(ステップS201でNOの場合)、使用者により電源スイッチ72がオンに切り替えられるとステップS202に進む。ステップS202において、システム制御部50は、電源制御部80を介して記録媒体200に電力を供給する(ステップS203)。ここで、記録媒体200には、不揮発性メモリを有するメモリカードを使用することができる。メモリカードには、コンパクトフラッシュ(登録商標)、SD(Secure Digital)メモリカード等を採用することができる。
【0058】
電子カメラ100が起動済みである場合(ステップS201でYESの場合)、システム制御部50は、記録媒体200の空きクラスタ数管理領域503にアクセスし、空きクラスタ数管理領域503に格納されている空きクラスタ数を取得する(ステップS210)。
【0059】
ステップS203で記録媒体200に電力を供給した後、システム制御部50は、レジスタの設定、コマンドの発行等を行い、記録媒体200を使用可能な状態に設定する(ステップS204)。
【0060】
ステップS205において、システム制御部50は、MBR501及びBPB502にアクセスし、記録媒体200のパーティション情報、総セクタ数、クラスタサイズ、セクタサイズ、FATタイプ等のパラメータ値を取得する。
【0061】
ステップS206において、システム制御部50は、不揮発性メモリ56に記録している挿抜履歴Tを参照し、電子カメラ100が未起動状態であるときに記録媒体200が電子カメラ100から取り外されているか否かを判定する。本実施形態では、挿抜履歴Tが「1」である場合(ステップS206でYESの場合)、システム制御部50は、電子カメラ100が未起動状態であるときに記録媒体200が電子カメラ100から取り外されていると判定し、ステップS207に進む。挿抜履歴Tが「0」である場合(ステップS206でNOの場合)、システム制御部50は、電子カメラ100が未起動状態であるときに記録媒体200が電子カメラ100から取り外されていないと判定し、ステップS210に進む。
【0062】
挿抜履歴Tが「1」である場合(ステップS206でYESの場合)、システム制御部50は、第1FAT504及び第2FAT505にアクセスして空きクラスタ数を計算する(ステップS207)。ステップS208において、システム制御部50は、ステップS207で計算した空きクラスタ数を空きクラスタ数管理領域503に上書きする。これにより、仮に空きクラスタ数管理領域503に格納されている空クラスタ数が誤っている場合であっても、正しい値に修正されることになる。
【0063】
挿抜履歴Tが「0」である場合(ステップS206でNOの場合)、システム制御部50は、記録媒体200の空きクラスタ数管理領域503にアクセスし、空きクラスタ数管理領域503に格納されている空きクラスタ数を取得する(ステップS210)。
【0064】
ステップS209において、システム制御部50は、ステップS207で計算した空きクラスタ数又はステップS210で取得した空きクラスタ数と、ステップS205で取得したクラスタサイズ及びセクタサイズとを用いて、記録媒体200の空き容量を計算する。そして、システム制御部50は、計算された空き容量を状態表示部54及び画像表示部28の少なくとも一つに表示すると共に、起動処理を完了させる。起動処理が完了した後、システム制御部50は、使用者からの指示に従って撮影画像を記録媒体200に書き込む。
【0065】
以上説明したように、本実施例における電子カメラ100によれば、記録媒体200の空き容量の計算方法を記録媒体200の挿抜履歴Tに応じて切り替えることができるので、記録媒体200の空き容量を正確に、且つ、速やかに計算することができ、信頼性が向上する。
【0066】
また、本実施例における電子カメラ100によれば、電子カメラ100が未起動状態であるときに記録媒体200が電子カメラ100から取り外されていない場合は、空きクラスタ数管理領域503から取得した空クラスタ数を用いて記録媒体200の空き容量を正確に計算することができる。さらに、この場合、空きクラスタ数管理領域503から取得した空クラスタ数を用いて記録媒体200の空き容量を計算することができるよので、電子カメラ100を速やかに起動でき、撮影画像を速やかに記録媒体200に書き込むことができる。
【0067】
また、本実施例における電子カメラ100によれば、電子カメラ100で計算した空きクラスタ数を空きクラスタ数管理領域503に上書きすることができるので、空きクラスタ数管理領域503に誤った値が書き込まれている場合であっても、記録媒体200の空き容量を正確に計算することができるようになる。
[第2の実施例]
【0068】
以下、本発明の第2の実施例を説明する。第2の実施例において、第1の実施例と同様の部分については同様の符号を用いてその説明を省略する。
【0069】
第1の実施例では、カメラ装置100の起動時に記録媒体200の空き容量の正当性をチェックする場合を説明したが、第2の実施例では、ユーザの選択に応じて記録媒体200の空き容量の正当性をチェックする処理を行う場合を説明する。
【0070】
図3は、本実施例の空き容量計算処理を説明するフローチャートを示す図である。図4は、記録媒体200の空き容量の正当性をチェックする処理を行うか否かを設定するための設定画面を示す図である。
【0071】
図4に示す設定画面400は、電子カメラ100が有する設定画面の一例であり、他の設定画面(設定メニューを含む)とともにメモリ52に記憶されている。設定画面400は、記録媒体200の空き容量の正当性をチェックする処理である空き容量正当性チェック処理をオン又はオフにするための設定画面である。「0:する」が選択されて電子カメラ100に設定された場合、システム制御部50は、空き容量正当性チェック処理をオンにするために、不揮発性メモリ56の所定の領域FGに「0」を記憶する。空き容量正当性チェック処理がオンである場合、電子カメラ100は起動時に空き容量正当性チェック処理を実行する。一方、「1:しない」が選択されて電子カメラ100に設定された場合、システム制御部50は、空き容量正当性チェック処理をオフにするために、不揮発性メモリ56の所定の領域FGに「1」を記憶する。空き容量正当性チェック処理がオフである場合、電子カメラ100は起動時に空き容量正当性チェック処理を実行しない。なお、設定画面400のデザイン及び構成は、図4に示す構成に限るものではない。
【0072】
図3を参照して、本実施例の空き容量計算処理を説明する。なお、図3では、電子カメラ100のコネクタ92に記録媒体200が接続された状態を前提として説明する。また、図3を参照して説明する空き容量計算処理は、システム制御部50がメモリ52内のプログラムに従って制御される。従って、システム制御部50は、特許請求の範囲に記載の第1の空きクラスタ数取得手段、第2の空きクラスタ数取得手段、挿抜履歴管理手段及び空きクラスタ数管理手段として機能することになる。
【0073】
ステップS301において、システム制御部50は、電子カメラ100が起動済みか否かを判定する。電子カメラ100が未起動状態である場合(ステップS301でNOの場合)、使用者により電源スイッチ72がオンに切り替えられるとステップS302に進む。ステップS302において、システム制御部50は、電源制御部80を介して記録媒体200に電力を供給する(ステップS303)。
【0074】
電子カメラ100が起動済みである場合(ステップS301でYESの場合)、システム制御部50は、記録媒体200の空きクラスタ数管理領域503にアクセスし、空きクラスタ数管理領域503に格納されている空きクラスタ数を取得する(ステップS310)。
【0075】
ステップS303で記録媒体200に電力を供給した後、システム制御部50は、レジスタの設定、コマンドの発行等を行い、記録媒体200を使用可能な状態に設定する(ステップS304)。
【0076】
ステップS305において、システム制御部50は、MBR501及びBPB502にアクセスし、記録媒体200のパーティション情報、総セクタ数、クラスタサイズ、セクタサイズ、FATタイプ等のパラメータ値を取得する。
【0077】
ステップS305において、システム制御部50は、不揮発性メモリ56の所定の領域FGを参照し、空き容量正当性チェック処理を実行するか否かを判定する。領域FGに「0」が記憶されている場合、カメラ装置100は、空き容量正当性チェック処理がオンであると判定し、ステップS306に進む。領域FGに「1」が記憶されている場合、カメラ装置100は、空き容量正当性チェック処理がオフであると判定し、ステップS310に進む。
【0078】
空き容量正当性チェック処理がオンである場合(ステップS306でYESの場合)、システム制御部50は、第1FAT504及び第2FAT505にアクセスして空きクラスタ数を計算する(ステップS307)。ステップS308において、システム制御部50は、ステップS307で計算した空きクラスタ数を空きクラスタ数管理領域503に上書きする。これにより、仮に空きクラスタ数管理領域503に格納されている空クラスタ数が誤っている場合であっても、正しい値に修正されることになる。
【0079】
空き容量正当性チェック処理がオフである場合(ステップS306でNOの場合)、システム制御部50は、記録媒体200の空きクラスタ数管理領域503にアクセスし、空きクラスタ数管理領域503に格納されている空きクラスタ数を取得する(ステップS310)。
【0080】
ステップS309において、システム制御部50は、ステップS307で計算した空きクラスタ数又はステップS310で取得した空きクラスタ数と、ステップS305で取得したクラスタサイズ及びセクタサイズとを用いて、記録媒体200の空き容量を計算する。そして、システム制御部50は、計算された空き容量を状態表示部54及び画像表示部28の少なくとも一つに表示すると共に、起動処理を完了させる。起動処理が完了した後、システム制御部50は、使用者からの指示に従って撮影画像を記録媒体200に書き込む。
【0081】
以上説明したように、本実施例における電子カメラ100によれば、空きクラスタ数の正当性をチャックするか否かをユーザが任意に選択することができる。これにより、記録媒体200の内容を変更することなく、記録媒体200をカメラ装置100から取り外し、再度装着した場合に、電子カメラ100を速やかに起動させることが可能となり、利便性を高めることができる。また、記録媒体200の空きクラスタ数管理領域503に正しい値が書き込まれていることをユーザが予め知っている場合にも、電子カメラ100を速やかに起動させることが可能となり、利便性を高めることができる。
【0082】
なお、第1及び第2の実施例では、本発明に係る撮像装置の一例として電子カメラを説明したが、本発明に係る撮像装置は、電子カメラに限るものではなく、デジタルビデオカメラ、カメラ付き携帯端末、カメラ付き携帯電話等にも適用できることは明らかである。
【0083】
また、第1及び第2の実施例で説明した様々な処理手順は、マイクロコンピュータ、パーソナルコンピュータ等のコンピュータがコンピュータプログラムに従って実現することも可能である。この場合、第1及び第2の実施例で説明した処理手順の全部又は一部を実現するコンピュータプログラムは、ネットワーク又は記録媒体を介してコンピュータに提供される。
【0084】
さらに、第1及び第2の実施例は、上述の構成に限定されるものではない。第1及び第2の実施例に種々の変更、修整を施しうることは、本発明の属する分野の技術者にとって自明であり、このような変更、修整も本発明の技術的範囲に含まれることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0085】
【図1】本発明の第1の実施例における撮像装置の一例である電子カメラの概略構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施例における空き容量計算処理を説明するフローチャートを示す図である。
【図3】本発明の第2実施例における空き容量計算処理を説明するフローチャートを示す図である。
【図4】第2実施例における設定画面を示す図である。
【図5】図1に示す記録媒体200に適用されるファイルシステム500の構成の一例である。
【符号の説明】
【0086】
12:シャッタ
14:撮像素子
16:A/D変換器
18:タイミング発生部
20:画像処理部
22:メモリ制御部
24:画像表示メモリ
26:D/A変換器
28:画像表示装置
30:メモリ
32:圧縮伸長部
40:シャッタ制御部
42:測距部
46:測光部
48:フラッシュ
50:システム制御部
52:メモリ
54:状態表示部
56:不揮発性メモリ
60:モードダイアルスイッチ
62:第1シャッタスイッチ
64:第2シャッタスイッチ
66:再生スイッチ
68:単写/連写スイッチ
70:操作部
72:電源スイッチ
80:電源制御部
82:コネクタ
84:コネクタ
86:電源部
90:インターフェース
92:コネクタ
98:記録媒体着脱検知部
100:電子カメラ
104:光学ファインダ
106:レンズマウント
110:通信部
112:コネクタ/アンテナ
120:インターフェース
122:コネクタ
130:ミラー
132:ミラー
200:記録媒体
202:記録部
204:インターフェース
206:コネクタ
300:レンズユニット
306:レンズマウント
310:撮影レンズ
312:絞り
320:インターフェース
322:コネクタ
340:絞り制御部
342:測距制御部
344:ズーム制御部
350:レンズユニット制御部
400:空き容量正当性チェック用の設定画面
500:記録媒体に適用するファイルシステム
501:MBR(マスター・ブート・レコード)
502:BPB(バイオス・パラメータ・ブロック)
503:空きクラスタ数管理領域
504:第1FAT
505:第2FAT
506:データ領域

【特許請求の範囲】
【請求項1】
記録媒体に撮影画像を記録する撮像装置であって、
当該記録媒体のファイル管理情報から空きクラスタ数を取得する第1の空きクラスタ数取得手段と、
当該記録媒体の空きクラスタ数を記憶する空きクラスタ数管理領域を参照して、当該記録媒体の空きクラスタ数を取得する第2の空きクラスタ数取得手段と、
当該記録媒体の挿抜履歴を管理する挿抜履歴管理手段と、
当該第1の空きクラスタ数取得手段で取得した空きクラスタ数を用いて当該空きクラスタ数管理領域を更新するか否かを当該記録媒体の挿抜履歴に応じて判定する空きクラスタ数管理手段
とを有することを特徴とする撮像装置。
【請求項2】
記録媒体に撮影画像を記録する撮像装置であって、
当該記録媒体のファイル管理情報から空きクラスタ数を取得する第1の空きクラスタ数取得手段と、
当該記録媒体の空きクラスタ数を記憶する空きクラスタ数管理領域を参照して、当該記録媒体の空きクラスタ数を取得する第2の空きクラスタ数取得手段と、
当該空きクラスタ数管理領域から取得した空きクラスタ数を用いて空き容量を計算するか否かを当該記録媒体の挿抜履歴に応じて判定することを特徴とする撮像装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2008−205852(P2008−205852A)
【公開日】平成20年9月4日(2008.9.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−40001(P2007−40001)
【出願日】平成19年2月20日(2007.2.20)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】