説明

操作ペダル、および重ね合わせ溶接方法

【課題】操作ペダルを構成している2つの部材が重ね合わされて溶接される場合に、入熱量のアンバランスに起因する接合不良や熱歪の発生を抑制する。
【解決手段】ペダルアーム14のボス取付筒部32g、34gよりも外側へ突き出す軸方向の端部40a、40bの外径が小さくされることにより段差42a、42bが設けられており、そのボス取付筒部32g、34gの端縁から段差42a、42bに跨がるコーナー部分にプラズマアーク溶接が施される。このため、ボス取付筒部32g、34gとボス16との第2接合部W2に効率良く集中的に入熱することが可能で、熱歪の発生を抑制しつつ所定ののど厚Dを確保して接合強度を向上させることができる。また、段差42a、42bに連続する端部40a、40bから良好に放熱されるため、部材の溶け広がりが防止され、この点でものど厚Dの減少が抑制されるとともに、ボス16の内周面の熱歪が抑制される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は操作ペダルに係り、特に、2つの部材が重ね合わされて溶接されている接合部を有する操作ペダルの改良に関するものである。
【背景技術】
【0002】
薄板中空構造のペダルアームを貫通するように円筒形状のボスが配設され、一体的に溶接されるとともに、そのボスが中心線まわりに回動可能に支持される操作ペダルが知られている。特許文献1に記載の車両用操作ペダルはその一例で、車両幅方向に分割された一対の半割体の外周部が互いに溶接されることにより薄板中空構造のペダルアームが構成されているとともに、その半割体にバーリング穴加工等により設けられたボス取付筒部を貫通するようにボスが配設されて一体的に固設されている。
【0003】
図7の(a) は、このような従来の操作ペダルのペダルアーム14とボス100との接合部の一例を説明する断面図で、図2の IIIA− IIIA断面に対応する図である。ペダルアーム14は、車両幅方向に分割された一対の半割体32、34の外周部が互いに溶接されることにより薄板中空構造とされているもので、半割体32、34にはそれぞれ外周フランジ32f、34fが設けられ、それ等が重ね合わされた状態で例えばアーク溶接等により一体的に溶接されている。第1接合部W1(塗り潰し領域)は、この外周フランジ32fと34fとの接合部である。半割体32、34にはまた、それぞれバーリング穴加工等により円筒形状のボス取付筒部32g、34gが設けられており、それ等のボス取付筒部32g、34gを貫通するように円筒形状のボス100が配設されて、例えばアーク溶接やレーザ溶接等により一体的に溶接されている。第2接合部W2(網目領域)は、このボス取付筒部32g、34gとボス100との接合部で、中心線Oまわりに所定の間隔で断続的に接合されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007−122610号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記ボス取付筒部32g、34gにボス100を嵌合し、ボス100の外周面にボス取付筒部32g、34gを重ね合わせた状態で例えばプラズマアーク溶接等により溶接する場合、ボス100の肉厚に比べてボス取付筒部32g、34gの肉厚(板厚)が薄いため、ボス100側は入熱不足となる一方、ボス取付筒部32g、34g側は入熱過多となる傾向があり、接合不良が発生し易いという問題があった。すなわち、溶融池を成立させるためには入熱バランスを厚肉側であるボス100側へ寄せる必要があるが、ボス取付筒部32g、34g側の溶融金属量の減少と溶融幅の広がり(図7(b) における右方向への広がり)により、溶接のど厚が小さくなるなどの問題があった。図7の(b) は、図7(a) における VIIB部を90°左回転させて拡大して示す断面図で、図8はその断面写真であり、第2接合部W2と半割体32のボス取付筒部32gとの境界付近の接合部分の肉厚(のど厚)Dが薄くなり、接合強度が損なわれる可能性がある。また、ボス100に対する入熱量が大きくなることから、ボス100に熱歪が生じて内径が変化し、支持軸による支持性能が損なわれる可能性がある。
【0006】
なお、このような問題はペダルアームとボスとの間の接合部に限らず、例えばペダルアームとペダルシートとの間など他の接合部でも同様に生じる。
【0007】
本発明は以上の事情を背景として為されたもので、その目的とするところは、操作ペダルを構成している2つの部材が重ね合わされて溶接される場合に、入熱量のアンバランスに起因する接合不良や熱歪の発生を抑制することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
かかる目的を達成するために、第1発明は、第1部材と、その第1部材よりも肉厚が薄い第2部材とが互いに重ね合わされ、その第2部材の端縁に沿って溶接されている接合部を有する操作ペダルにおいて、(a) 前記第1部材には、前記第2部材の端縁よりも外側へ突き出す突出部分がその第2部材から離間するように後退させられることにより、その端縁に沿って段差が設けられており、(b) 前記第2部材の端縁から前記第1部材の段差に跨がる部分が溶接されていることを特徴とする。
【0009】
第2発明は、第1発明の操作ペダルにおいて、(a) 前記第2部材は、外向きに突き出す円筒形状のボス取付筒部が設けられた薄板中空構造のペダルアームで、(b) 前記第1部材は、前記ボス取付筒部を貫通するように配設されて一体的に溶接されるとともに、中心線まわりに回動可能に支持される円筒形状のボスであり、(c) そのボスの内径は全長に亘って一定であるが、前記ボス取付筒部よりも外側へ突き出す軸方向の端部が前記突出部分で、その端部の外径が小さくされることにより前記段差が設けられていることを特徴とする。
【0010】
第3発明は、第1部材と、その第1部材よりも肉厚が薄い第2部材とを互いに重ね合わせ、その第2部材の端縁に沿って溶接する重ね合わせ溶接方法において、(a) 前記第1部材には、前記第2部材の端縁よりも外側へ突き出す突出部分がその第2部材から離間するように後退させられることにより、その端縁に沿って段差が設けられており、(b) 前記第2部材の端縁から前記第1部材の段差に跨がる部分を溶接することを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
このような操作ペダルにおいては、第1部材に第2部材の端縁に沿って段差が設けられているため、第2部材の端縁から第1部材の段差に跨がる部分に効率良く集中的に入熱することが可能で、熱歪の発生を抑制しつつ所定ののど厚を確保して接合強度を向上させることができる。また、段差に連続して設けられている突出部分から良好に放熱されるため、部材の溶け広がりが防止され、この点でものど厚の減少が抑制されるとともに、第1部材の熱歪が抑制される。第3発明の重ね合わせ溶接方法においても、実質的に同様の作用効果が得られる。
【0012】
第2発明は、薄板中空構造のペダルアームを貫通するように円筒形状のボスが配設されて一体的に溶接される場合で、ボスの内径は全長に亘って一定であるが、ペダルアームのボス取付筒部よりも外側へ突き出す軸方向の端部の外径が小さくされることにより前記段差が設けられる。そして、ボス取付筒部の端縁からボスの段差に跨がる部分に効率良く集中的に入熱されるとともに、段差に連続して設けられているボスの端部からの放熱により、熱歪の発生を抑制しつつ所定ののど厚を確保して接合強度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明が適用された車両用のブレーキペダルを示す図で、(a) は左側面図、(b) は正面図である。
【図2】図1(a) の上端部の支持軸による支持部分を拡大して示す図である。
【図3】図1のブレーキペダルにおけるペダルアームとボスとの接合構造を説明する図で、(a) は図2における IIIA− IIIA断面の拡大図、(b) は(a) における IIIB部分を90°左回転させて拡大して示す断面図である。
【図4】図3(b) の第2接合部W2が溶接される前の状態を示す断面図である。
【図5】図3(b) に示す部分の断面写真である。
【図6】本発明の他の実施例を説明する図で、(a) 、(b) 共に図2に対応する左側面図である。
【図7】従来のペダルアームとボスとの接合構造の一例を説明する図3に相当する図で、(a) は図2における IIIA− IIIA断面に対応する拡大図、(b) は(a) における VIIB部分を90°左回転させて拡大して示す断面図である。
【図8】図7(b) に示す部分の断面写真である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明は、車両用の操作ペダル、例えば常用或いは駐車用のブレーキペダル、アクセルペダル等に好適に適用されるが、車両用以外の操作ペダルにも適用され得る。第2発明は、薄板中空構造のペダルアームに円筒形状のボスを溶接によって接合する場合であるが、例えばペダルアームの下端部に設けられたシート取付板部に、そのシート取付板部よりも厚肉のペダルシートを溶接する場合や、中空構造以外のペダルアームを有する操作ペダルにも本発明は適用され得る。また、ボスやペダルシート以外の部材をペダルアームに一体的に溶接する場合など、操作ペダルを構成する2つの部材が溶接される種々の操作ペダルに本発明は適用され得る。
【0015】
第1部材と第2部材とを溶接する溶接法としては、例えば非消耗電極式溶接法であるプラズマアーク溶接やTIG溶接の他、レーザー溶接、電子ビーム溶接など、溶加材を用いることなく母材(第1部材および第2部材)のみを溶かして溶接する溶接法が好適に用いられる。熱歪の発生を抑制しつつ所定ののど厚を確保して接合強度を向上させる上で、第1部材の段差寸法Tは第2部材の肉厚tに対して2.0t≦Tの関係を有することが望ましい。また、突出部分からの放熱によって部材の溶け広がりや熱歪を防止する上で、段差寸法Tは3.0t以下、更には2.5t以下が望ましい。
【0016】
上記段差は、第2部材の端縁に対して略垂直(突出部分の突出方向に対して略直角)に形成することが望ましいが、端縁に対して垂直な方向から例えば30°程度以下の角度で傾斜していても良く、所定の溶接品質が得られる範囲で適宜定められる。このような段差は、例えば第2発明のように突出部分の板厚(肉厚)が薄くされることによって形成されるが、曲げ加工や絞り加工、鍛造加工等により略同じ厚さで断面がクランク状となるように変形させたものでも良い。
【0017】
薄板中空構造のペダルアームは、1枚の鋼板等を筒状に曲げ加工したものや角パイプ等でも良いが、鋼板等から成るハット断面形状等の一対の半割体を、互いに対向する姿勢で外周部のフランジが互いに接するように重ね合わせて溶接等により一体的に接合したものでも良いなど、種々の態様が可能である。この中空構造の操作ペダルは、必ずしも全周が袋状に密閉される必要はなく、一部が開口していても良い。
【0018】
第2発明の円筒形状のボス取付筒部は、例えばバーリング穴加工によって設けられ、ボスの端部に形成される段差は、例えば外周面の旋削加工或いは鍛造加工等によって設けられるが、他の加工方法を採用することも可能である。なお、第2発明ではボスの内径が一定で外径だけが変化させられているが、例えば略一定の肉厚となるように内径についても変化させることも可能である。
【実施例】
【0019】
以下、本発明の実施例を、図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は、車両の常用ブレーキ用のブレーキペダル10を示す図で、(a) は左側面図、(b) は正面図である。図2は、図1(a) の上端部の拡大図で、図3は、ブレーキペダル10のペダルアーム14とボス16との接合構造を説明する図で、(a) は図2における IIIA− IIIA断面の拡大図、(b) は(a) における IIIB部分を90°左回転させて拡大して示す断面図である。このブレーキペダル10は、本発明の一実施例である操作ペダルに相当し、ペダルアーム14を主体として構成されており、そのペダルアーム14の上端部に一体的に固設された円筒形状のボス16が支持軸12に同心に嵌合されて、中心線Oまわりに回動可能に支持されている。ボス16の中心線Oは、支持軸12の軸心と略一致する。
【0020】
ペダルアーム14の下端には、板状のペダルシート18が一体的に固設されており、そのペダルシート18が運転者によって踏込み操作されることにより、ブレーキペダル10は図1の(a) において支持軸12の右回りに回動させられる。ブレーキペダル10には、支持軸12と略平行な連結ピン20の軸心まわりに相対回動可能にブレーキマスタシリンダのプッシュロッド22がクレビス24を介して連結されており、ブレーキペダル10の回動に伴ってプッシュロッド22が機械的に図の左方向へ押圧されることにより、ブレーキペダル10の踏込み操作力に応じてブレーキ油圧を発生させる。プッシュロッド22は、ブレーキマスタシリンダから突き出すように付勢されており、ペダルシート18の踏込み操作が解除されると、その付勢力によってブレーキペダル10は支持軸16の左まわりに戻り回動させられて図1に示す原位置に保持される。
【0021】
上記ペダルアーム14は薄板中空構造を成しており、車両の幅方向すなわち図1(b) における左右方向に2分割された形状の一対の半割体32、34にて構成されている。半割体32、34は鋼板をプレスにより曲げ加工したもので、それぞれ断面が略ハット形状を成しており、そのハット形状の開口側が互いに対向する姿勢で、且つ開口部に外向きに設けられた互いに平行な板状の外周フランジ32f、34fが密着するように重ね合わされた状態で、その外周フランジ32f、34fの外端縁、すなわち車両の前後方向乃至は上下方向に位置する端縁が非消耗電極式溶接法であるプラズマアーク溶接により一体的に溶接されている。図3(a) の第1接合部W1(塗り潰し領域)は、この外周フランジ32fおよび34fの相互の接合部を表している。ペダルアーム14は、図3(a) においてボス16の左側に位置する上端前部、およびペダルシート18が固設される下端後部を除いて、外周フランジ32f、34fが設けられて一体的に溶接されている。
【0022】
一対の半割体32、34のうちボス16が固設される上端部には、図3の(a) に示されるようにそれぞれバーリング穴加工等により外向きに突き出す円筒形状のボス取付筒部32g、34gが設けられている。ボス取付筒部32g、34gの内径はボス16の外径と略同じで、ボス16は、それ等のボス取付筒部32g、34gを貫通するように嵌合され、軸方向の両端部40a、40bがそれぞれ所定寸法だけ突き出す状態で、ボス取付筒部32g、34gの嵌合部分すなわち両者が互いに重ね合わされた部分が、第1接合部W1と同じく非消耗電極式溶接法であるプラズマアーク溶接により一体的に溶接されている。ボス16の肉厚はボス取付筒部32g、34gの肉厚(板厚)よりも十分に厚く、内径は全長に亘って一定であるが、ボス取付筒部32g、34gよりも外側へ突き出す軸方向の端部40a、40bは、外周旋削加工或いは鍛造加工等により外径が小さくされ、ボス取付筒部32g、34gの端縁と略同じ位置にその端縁に沿って段差42a、42bが端縁に対して略垂直に設けられている。そして、上記プラズマアーク溶接は、ボス取付筒部32g、34gの端縁の外周面から段差42a、42bに跨がるL字形状のコーナーに沿って施される。図2および図3の第2接合部W2(網目領域)は、このボス取付筒部32g、34gとボス16との接合部を表しており、図2から明らかなように本実施例では中心線Oまわりにおいて、等角度間隔で定められた略45°の角度範囲の4箇所が溶接されている。上記ボス16は第1部材で、ペダルアーム14は第2部材であり、ボス16の端部40a、40bは突出部分に相当する。
【0023】
図4は、上記プラズマアーク溶接による溶接が行なわれる前の状態で、図3の(b) と同じ部分であり、プラズマアーク溶接の溶接トーチ44は、一点鎖線で示す目標接合部IVW に入熱するように、ボス取付筒部32gの端縁の外周面からボス16の段差42aに至るL字形状のコーナーに沿って移動させられる。その場合に、段差42aが設けられることにより、ボス取付筒部32gおよびボス16の目標接合部IVW に効率良く集中的に入熱することが可能で、熱歪の発生や部材の溶け広がりを抑制しつつ所定ののど厚を確保して接合強度を向上させることができる。図5は、図3の(b) と同じ部分の断面写真で、本実施例ではのど厚D(図3の(b) 参照)がボス取付筒部32gの元の肉厚tと略同じ寸法である。このように、熱歪の発生や溶け広がりを抑制しつつ所定ののど厚Dを確保する上で、段差42aの寸法Tはボス取付筒部32gの肉厚tの2倍以上、3倍以下(2.0t≦T≦3.0t)の範囲内で設定することが望ましい。
【0024】
このように本実施例のブレーキペダル10は、薄板中空構造のペダルアーム14を貫通するように円筒形状のボス16が配設されて一体的に溶接されるが、ペダルアーム14のボス取付筒部32g、34gよりも外側へ突き出す軸方向の端部40a、40bの外径が小さくされることにより段差42a、42bが設けられており、そのボス取付筒部32g、34gの端縁の外周面から段差42a、42bに跨がるL字形状のコーナー部分にプラズマアーク溶接が施される。このため、ボス取付筒部32g、34gとボス16との目標接合部IVW に効率良く集中的に入熱することが可能で、熱歪の発生を抑制しつつ所定ののど厚Dを確保して接合強度を向上させることができる。また、段差42a、42bに連続して所定寸法だけ突き出すように端部40a、40bが一体に設けられており、その端部40a、40bから良好に放熱されるため、部材の溶け広がりが防止され、この点でものど厚Dの減少が抑制されるとともに、ボス16の内周面の熱歪が抑制される。
【0025】
なお、上記実施例では、ペダルアーム14とボス16との溶接に関して、中心線Oまわりの4箇所が略45°ずつの角度範囲で溶接されていたが、図6の(a) に示すように、中心線Oを挟んで対称的な2箇所を略90°ずつの角度範囲で溶接するようにしても良い。また、図6の(b) に示すように、中心線Oまわりの全周に亘って溶接することも可能である。
【0026】
以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、これ等はあくまでも一実施形態であり、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更,改良を加えた態様で実施することができる。
【符号の説明】
【0027】
10:ブレーキペダル(操作ペダル) 14:ペダルアーム(第2部材) 16:ボス(第1部材) 32g、34g:ボス取付筒部 40a、40b:端部(突出部分) 42a、42b:段差 D:のど厚 O:中心線 W2:第2接合部(接合部)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1部材と、該第1部材よりも肉厚が薄い第2部材とが互いに重ね合わされ、該第2部材の端縁に沿って溶接されている接合部を有する操作ペダルにおいて、
前記第1部材には、前記第2部材の端縁よりも外側へ突き出す突出部分が該第2部材から離間するように後退させられることにより、該端縁に沿って段差が設けられており、
前記第2部材の端縁から前記第1部材の段差に跨がる部分が溶接されている
ことを特徴とする操作ペダル。
【請求項2】
前記第2部材は、外向きに突き出す円筒形状のボス取付筒部が設けられた薄板中空構造のペダルアームで、
前記第1部材は、前記ボス取付筒部を貫通するように配設されて一体的に溶接されるとともに、中心線まわりに回動可能に支持される円筒形状のボスであり、
該ボスの内径は全長に亘って一定であるが、前記ボス取付筒部よりも外側へ突き出す軸方向の端部が前記突出部分で、該端部の外径が小さくされることにより前記段差が設けられている
ことを特徴とする請求項1に記載の操作ペダル。
【請求項3】
第1部材と、該第1部材よりも肉厚が薄い第2部材とを互いに重ね合わせ、該第2部材の端縁に沿って溶接する重ね合わせ溶接方法において、
前記第1部材には、前記第2部材の端縁よりも外側へ突き出す突出部分が該第2部材から離間するように後退させられることにより、該端縁に沿って段差が設けられており、
前記第2部材の端縁から前記第1部材の段差に跨がる部分を溶接する
ことを特徴とする重ね合わせ溶接方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図6】
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【図7】
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【図5】
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【図8】
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【公開番号】特開2011−65487(P2011−65487A)
【公開日】平成23年3月31日(2011.3.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−216272(P2009−216272)
【出願日】平成21年9月17日(2009.9.17)
【出願人】(000241496)豊田鉄工株式会社 (104)
【Fターム(参考)】