説明

新規なベンズアミジン誘導体、その製造方法、およびそれを含む薬学組成物

【課題】極めて低い濃度で破骨細胞に対する分化を効果的に抑制し、造骨細胞に対する活性に優れ、骨粗鬆症動物モデルにおいて骨量減少を顕著に抑制し、骨粗鬆症の予防および治療に有用に使用可能である新規なベンズアミジン誘導体、その製造方法、およびこれを含む薬学組成物の提供。
【解決手段】N−ヒドロキシ−4−(5−[4−(2−イソプロピル−5−メチル−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ)−ベンズアミジンやN−ヒドロキシ−4−(6−[4−(5−イソプロピル−2−メチル−チアゾール−4−イル)フェノキシ]−ヘキシルオキシ)−ベンズアミジンで例示されるベンズアミジン誘導体とその製造方法、およびこれを含む薬学組成物。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、新規なベンズアミジン誘導体、その製造方法、およびそれを含む薬学組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
骨は身体の物理的支持体である。骨はカルシウム(Ca2+)を含有し、血中カルシウム濃度を維持するのに重要な役割をする。このために、骨の成長は、骨の再形成サイクルで造骨細胞と破骨細胞の活性間の代謝平衡である。
【0003】
このような骨吸収と骨形成間の平衡関係が崩れると、骨吸収が骨形成に対して相対的に上回って骨密度または骨量の減少を引き起こし、骨強度が維持されない状態である骨粗鬆症が示され得るが、これは、中老年層の女性において特に多く現れる疾患である。
【0004】
骨粗鬆症は、骨吸収と骨形成の均衡が崩れて発生し、骨形成よりも過多に骨吸収が進行することによる疾患であって、骨粗鬆症は、骨組織の石灰が減少し、骨の緻密質が薄くなり、これにより、骨髄腔が広くなり、症状が進行することにより、骨が弱くなるので、小さい衝撃にも骨折しやすい。骨組織は、造骨細胞により形成され、破骨細胞により破壊吸収が絶え間なく繰り返される動的な組織である。
【0005】
骨粗鬆症と関連して、過去には、主に骨の無機質、すなわち、カルシウムとリンの代謝異常を中心にして、その研究が進行されてきたが、この発病機序の糾明には、大きな進展がなかった。
【0006】
現在、骨粗鬆症の治療材として用いられている物質としては、ビスフォスフォネート製剤(アレンドロネート、エチドロネート)、ホルモン製剤(ラロキシフェン)、ビタミンD製剤、カルシトニン製剤、カルシウム製剤等が挙げられる。しかし、ビスフォスフォネート製剤は、吸収率が落ち、服用方法が複雑であり、食道炎を引き起こし、ホルモン製剤は、平常服用しなければならず、長期投与の場合、乳癌、子宮癌、胆石、および血栓症等の副作用があり、ビタミンD製剤は、高価であり、効果が確実ではなく、カルシトニン製剤は、高価であり、投与方法が難しく、カルシウム製剤は、副作用は少ないが、治療よりは予防効果に限られるという短所があった。
【0007】
骨粗鬆症は、薬物の短期投与のみでは治療することができず、薬物の長期投与が必須である。したがって、薬物を長期投与する際に、上記のような副作用がなく、優れた薬効を有する新たな物質の必要性が望まれている。
【0008】
また、骨折とは、骨や骨端板または関節面の連続性が非正常的に途絶された状態であり、骨の割れを称する。骨折を引き起こす原因としては、交通事故等の外傷、作業場での事故、骨粗鬆症、骨癌、代謝異常等の疾病による骨の変化、およびスポーツや荷重による反復的な骨に対するストレス等がある。また、骨折状態は、骨折線(骨切断により生じた骨端に沿う線)に応じて、亀裂骨折、若木骨折、横骨折、斜骨折、らせん骨折、分節骨折、粉砕骨折、剥離骨折、圧迫骨折、陥没骨折等に分類される。
【0009】
骨折が起こると、血管の損傷により部分的出血や血餅が形成され、骨折した隣接部位にある骨基質は破壊され、骨細胞も死ぬようになる。したがって、骨折の治癒過程の間、血餅、損傷した骨細胞、および骨基質は、大きい大食細胞により除去され、骨折部位の周囲にある骨膜と骨内膜の骨幹細胞は活発に増殖して、骨折の周辺に細胞組織を形成し、これらは骨折部位に溶け込ませる。骨折部位の結合組織では、小さい軟骨組織から軟骨内骨化過程が起こり、または、膜性骨化過程を通じて幼弱骨が形成される。したがって、骨折部位では、軟骨組織、膜性骨化過程、および軟骨内骨化過程が同時に観察される。このような方式により、不規則に形成された幼弱骨の骨梁が、骨折した骨の両端を一時的に結合させ、仮骨を形成し、骨折部位に形成された仮骨の線維性骨は、治癒が進行することにより、漸次吸収され、層板骨に代替しつつ、元の骨構造に戻される。
【0010】
一般に、骨折の治癒過程は、炎症期、修復期、および骨の再形成期に大別される。
【0011】
第一に、炎症期は、骨の周辺の組織が損傷し、骨折間隙に血腫が満ちて、骨折部位に炎症が生じる。
【0012】
第二に、修復期は、骨折間隙から血腫が除去され、肉芽組織となり、軟仮骨が形成され、漸進的に骨形成のメカニズムにより硬仮骨に置き換えられる過程(軟骨内骨化)、および骨膜に存在する骨形成原細胞により新生骨が形成される過程(線維性/膜性骨化)である二つの過程が並行して進行される。
【0013】
第三に、骨の再形成期は、形成された新生骨が、骨吸収および骨形成の繰り返しにより、長期にわたって伸長されるほか、骨変形が矯正され、骨欠損部位が補強される。
【0014】
骨の再形成期間は、形成された新生骨が一定以上の強度を有し、日常生活に制限をあまり受けないが、修復期は、長期にわたって、患者の日常生活を大きく制限してしまう。したがって、修復期を短縮することが臨床的に重要であり、骨折治療剤は、このような複雑な過程を促進させ、完全な骨への再生を促進させることが重要である。
【0015】
骨折治療を促進する成分として、骨形態形成蛋白質(BMP)、形質転換成長因子(TGF)のようなペプチド型の生理活性成分がある(Proc.Natl.Acad.Sci.,USA,vol.87,pp.2220−2224(1989))。また、ホスホジエステラーゼ(PDE)阻害剤を用いて、細胞内環状AMP(cAMP)のレベルを増加させることにより、骨量を向上させる可能性が研究されており、一般のPDE阻害剤であるペントキシピリン(pentoxipylline)、または選択的なPDE4阻害剤であるロリプラム(rolipram)を、毎日、皮下注射されたマウスにおいて、脊椎および大腿骨の骨中無機質密度の増加および皮質骨の過形成が観察されることが報告されている(Bone,vol.27.,6版,pp.811−817(2000))。
【0016】
このように、骨組織の形成と骨折治癒は、前々から関心の対象となっており、骨折治癒過程を糾明するために、遺伝因子、成長期による影響、造血効果、固定方法による影響、骨移植の有無、その他の治癒促進因子の投与等の様々な観点において、多くの研究が進行されてきた[Kawamura,M and Urist MR.,Clin.Orthop.,236,240−248,1988]。
【0017】
一方、骨折の治療には、相当の期間がかかり、人口の高齢化により、病的骨折の一つである骨粗鬆症患者の骨折が顕著に増加しており、現在、骨粗鬆症治療剤として用いられているカルシウム、エストロゲン、カルシトニン、活性型ビタミンD、ビスフォスフォネート製剤等を、骨折治療に用いて、骨折の治療効果を期待したが、骨密度の減少を抑制して骨折の危険を低くするだけで、骨折部位の接合および骨を形成してはいなかった。これは、骨粗鬆症の発生機序が遺伝的または体質的な要因であり、骨の陰性恒常状態が持続し、繊細な骨格の資質を有する状態、骨質が正常速度で吸収されるが、骨の形成が不振な状態、および骨が正常速度で形成されるが、骨の吸収が増加された状態であるためであり、このように骨粗鬆症と骨折は、発生機序が全く異なり、骨粗鬆症治療剤で骨折を治療可能であるとは類推することができない。
【0018】
したがって、骨折発生の際に、正常状態への治癒を効果的に促進する薬剤の開発が絶望されている。
【0019】
一方、各種の公害による環境汚染、ストレス、または変化した衣食住を含めた住居環境等の原因により、アレルギー性炎症疾患が日々に増加する趨勢にある。アレルギー性炎症疾患とは、鼻粘膜、気管支粘膜、または皮膚が、外部からの原因物質に対してあまりにも過敏に反応する極めて複雑である慢性的疾患であり、ヒトの免疫系の異常の結果として生じる疾患である。アレルギーを起こす免疫異常の根本原因は、栄養素の不均衡、ストレス、血液が濁る溢血であり、このうち、特に栄養素の不均衡により最も多く発生する。
【0020】
アレルギー性炎症疾患としては、外部からの抗原による免疫反応が起こる部位に応じて、アレルギー性鼻炎、喘息、アトピー性皮膚炎等があり、その他、アレルギー性結膜炎、アレルギー性皮膚炎、接触性皮膚炎、蕁麻疹等と多様であるが、疾病の原因が外部からの原因物質に対する過敏性に起因する点において共通するので、過多な免疫反応を抑制する薬物が共通して用いられ得る。
【0021】
アレルギーの代表的疾患である喘息は、呼吸器官、特に、肺と気管支の慢性炎症性疾患であり、薬物、汚染空気、冷気、または過度の運動時の呼吸器官、特に、上部の呼吸器官の反応性が増加する疾患である。このような過敏反応は、主に、気道内でのエアフローが妨害される状態、すなわち、気道閉塞、または狭窄と関連しているが、気管支拡張薬のような薬物を投与することにより、直ぐに正常に戻る。一般の環境由来の抗原に対する過敏反応または呼吸気道の萎縮が、喘息の際に最も多く誘発される症状であり、このような現象は、肥満細胞と好酸球由来のIgEにより媒介される過敏反応によるものと知られている(Beasley et al.,Am.Rev.Respir.Dis.,129,806−817,1989)。
【0022】
喘息の際は、主に、気管支および肺にアレルギー性過敏反応が伴われる。特に、気管支には、増殖した粘液生産細胞と結合組織部位の炎症により気道が詰まり、肺でも類似した組織学的素見を示すものと知られている。いまだ、その機序が明らかになってはいないが、喘息の病原論は、気道狭窄、浮腫、粘液分泌、および炎症性細胞浸潤等の現象が特徴的なものと知られており、典型的な外因性喘息の発病機序は、抗原が気道内に流入すると、大食細胞とヘルパーT細胞の補助的作用により、B細胞から抗原特異的IgEとIgG抗体が形成される。このように形成された特異抗体は、肥満細胞および好塩基球等の表面に存在する受容体に結合された後、同一の抗原に再暴露する場合、この細胞が活性化し、細胞内の様々な化学伝達物質が細胞外に遊離される。このような化学伝達物質としては、ヒスタミン、プロスタグランジンD2、および遅反応性物質(Slow reacting substances;LeukotrieneC4,D4)等があり、これらの物質により、気道は、数分乃至数秒以内に収縮した後、30〜60分後に消失する早期喘息反応を起こし、肥満細胞から分泌される化学媒介物質と、その他の大食細胞、肥満細胞およびヘルパーT細胞から分泌される様々なサイトキンは、主に、好酸球を含めた炎症細胞を増殖および活性化させ、3〜4時間後に、気管支収縮、粘液分泌、および炎症性細胞浸潤が現れ始め、4〜18時間後に、最高値に至る後期喘息反応が誘発されるものと知られている(Robertson et al.,J.Allergy Clin.Immunol.54.244−257,1974)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0023】
喘息の治療のために用いられる薬物としては、気道平滑筋を拡張し、肥満細胞から過敏反応性媒介物質の分泌を効果的に抑制するβ2−アドレノ受容体作動薬、免疫抑制効果を有する副腎皮質ホルモン、および喘息の早期および後期反応を共に抑制すると知られたジソジウム・クロモグリケイト、ネドクロミルナトリウム等がある。しかし、β2−アドレノ受容体作動薬は、その高価が長期間持続せず、再発しやすく、副腎皮質ホルモン剤は、効果が断片的であり、長期使用の際に、深刻な副作用が伴われるという短所があった。
【0024】
故に、本発明者らは、骨粗鬆症、骨折、およびアレルギー性炎症疾患に対する効果的な治療剤の開発を研究しているうち、新規なベンズアミジン誘導体を合成し、これらの化合物が、破骨細胞による骨吸収抑制効果に優れ、動物モデルにおいて骨量減少を顕著に抑制し、骨粗鬆症の治療および予防に優れた効果を示し、骨折部位の治癒にも効果があり、またアレルギー性炎症疾患の予防および治療に優れた効果があることを確認し、本発明を完成するに至った。
【0025】
本発明の目的は、新規なベンズアミジン誘導体を提供することにある。本発明の他の目的は、新規なベンズアミジン誘導体の製造方法を提供することにある。本発明のさらに他の目的は、新規なベンズアミジン誘導体を含む、骨粗鬆症の予防および治療、骨折治療、およびアレルギー性炎症疾患の予防および治療用の薬学組成物を提供することにある。
【発明を実施するための形態】
【0026】
一つの態様として、本発明は、下記化学式1で表わされる新規なベンズアミジン誘導体に関する。
【0027】
【化1】

前記化学式1中、Rは、C〜Cアルキル;C〜Cシクロアルキル;フェニル;ベンジル;ピリジニル;グアニジノ;NR;CHNR
【0028】
【化2】


【0029】
【化3】

(Aは、C〜Cアルキルであり、nは、2乃至6の整数である);ヒドロキシで置換されるか置換されなかった
【0030】
【化2】

またはピリジンで置換された、C〜Cアルキル;または、C〜Cアルキルで置換されたピリジニルまたは
【0031】
【化2】

基であり;R2は、水素;C1〜C6アルキル;C3〜C6シクロアルキル;フェニル;ベンジル;ヒドロキシ、C1〜C6アルコキシ、ハロゲンまたはC3〜C6シクロアルキルで置換されたC1〜C6アルキル;またはC2〜C6アルケニル基であり;R3およびR4は、独立して、水素;ハロゲン;ヒドロキシ;ハロゲンで置換されたC1〜C6アルキル;C1〜C6アルキル;C3〜C6シクロアルキルアミノ;C1〜C6アルコキシ;C1〜C6アルカノイルオキシ;C2〜C6アルケニルオキシ;フェニル−C1〜C6アルコキシ;フェノキシ;C2〜C6アルケノイルオキシまたはフェニル−C1〜C6アルカノイルオキシ;またはカルボキシ、エステル化されたカルボキシまたはアミド化されたカルボキシで置換されたC3〜C6シクロアルキルオキシ;またはアミノオキシ基であり;R5は、水素またはヒドロキシ基であり;RおよびRは、独立して、水素;C〜Cアルキル;フェニル;ベンジル;ピリジニル;ピリジンまたは
【0032】
【化2】

で置換されたC〜Cアルキル;C〜Cアルキル、フェニル、ベンジル、ピリジンまたは
【0033】
【化2】

で置換されたカルボニル;C〜Cアルカンスルホニル;ヒドロキシまたはC〜Cアルコキシで置換されたC〜Cアルキル;またはヒドロキシまたはC〜Cアルコキシで置換されたアセチル基であり、Yは、O;S;NR;またはCH基であり;X1およびX3は、独立して、O;S;NH;またはN−C1〜C6アルキル、N−C3〜C6シクロアルキル、N−ベンジルまたはN−フェニル基であり;X2は、C3〜C7アルキレン;C1〜C3アルキレン−アルケニレン−C1〜C3−アルキレン;C1〜C3アルキレン−O−C1〜C3アルキレン;C1〜C3アルキレン−S−C1−C3アルキレン;C1−C3アルキレン−NH−C1−C3アルキレン;C1−C3アルキレン−フェニレン−C1−C3アルキレン;C1−C3アルキレン−ピリジレン−C1−C3アルキレン、またはC1−C3アルキレン−ナフチレン−C1−C3アルキレン;C1−C3アルキル、およびヒドロキシルで置換されたC3−C7アルキレン;C3−C7アルキレンカルボニル;またはピペラジンで中絶されたC3−C7アルキレンである。
【0034】
好ましい態様において、化学式1の化合物は、Rは、C〜Cアルキル;C〜Cシクロアルキル;フェニル;ピリジニル;グアニジノ;NR;CHNR
【0035】
【化2】


【0036】
【化3】

(Aは、C〜Cアルキルであり、nは、2乃至6の整数である);ヒドロキシで置換または非置換された
【0037】
【化2】

で置換されたC〜Cアルキル;または、C〜Cアルキルで置換された
【0038】
【化2】

基であり;R2は、水素;C1〜C6アルキル;C3〜C6シクロアルキル;ベンジル;ヒドロキシ、メトキシ、ハロゲン、またはC3〜C6シクロアルキルで置換されたC1〜C6アルキル;またはC2〜C6アルケニル基であり;R3およびR4は、独立して、水素;ハロゲン;ヒドロキシ;C3〜C6シクロアルキルアミノ;C1〜C6アルコキシ;C1〜C6アルカノイルオキシ;カルボキシ、エステル化されたカルボキシ、またはアミド化されたカルボキシで置換されたC3〜C6シクロアルキルオキシ;またはアミノオキシ基であり;R5は、水素またはヒドロキシ基であり;RおよびRは、独立して、水素;C〜Cアルキル;ベンジル;ピリジニル;ピリジンまたは
【0039】
【化2】

で置換されたC〜Cアルキル;C〜Cアルキル、またはピリジンで置換されたカルボニル;C〜Cアルカンスルホニル;ヒドロキシまたはC〜Cアルコキシで置換されたC〜Cアルキル;またはヒドロキシまたはC〜Cアルコキシで置換されたアセチル基であり、Yは、O;S;NR;またはCH基であり;XおよびXは、独立して、O;S;NH;またはN−C〜Cアルキル基であり;Xは、C〜Cアルキレン;C〜Cアルキレン−アルケニレン−C〜C−アルキレン;C〜Cアルキレン−O−C〜Cアルキレン;C〜Cアルキレン−NH−C−Cアルキレン;C−Cアルキレン−フェニレン−C−Cアルキレン;C−Cアルキレン−ピリジレン−C−Cアルキレン、またはC−Cアルキレン−ナフチレン−C−Cアルキレン;C−Cアルキル、およびヒドロキシルで置換されたC−Cアルキレン;C−Cアルキレンカルボニル;またはピペラジンで中絶されたC−Cアルキレンである。
【0040】
より好ましい態様において、化学式1の化合物は、Rは、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、t−ブチル、ペンチル、シクロペンチル、ヘキシル、シクロヘキシル、フェニル、アミノメチル、アミノエチル、アミノ、イソブチルアミノ、グアニジノ、1−プロピル−ピペリジノ、2−モルホリノメチル、NR;CHNR
【0041】
【化2】


【0042】
【化3】

(Aは、C〜Cアルキルであり、nは、2乃至6の整数である)、ピリジニル、4−ヒドロキシピペリジノメチルまたはシクロヘキシルアミノメチル基であり、Rは、水素、メチル、エチル、イソプロピル、プロピル、ブチル、イソブチル、メトキシメチル、ヒドロキシメチル、2−メチルプロピル、ペンチル、クロロメチル、クロロエチル、シクロペンチル、シクロペンチルメチル、シクロヘキシル、ベンジルまたはビニル基であり、RおよびRは、独立して、水素;ハロゲン;ヒドロキシ;シクロヘキシルアミノ;メトキシ;C〜Cアルカノイルオキシ;またはカルボキシ、エステル化されたカルボキシ、またはアミド化されたカルボキシで置換されたC〜C脂肪族アルコキシ基であり;Rは、水素またはヒドロキシ基であり;RおよびRは、独立して、水素、メチル、エチル、プロピル、ベンジル、ピリジン−3−イル、ピリジン−4−イル、2−モルホリノエチル、4−ピリジニルカルボニル、3−ピリジニルカルボニル、イソブチルカルボニル、エタンスルホニル、メトキシエチル、ヒドロキシエチル、ヒドロキシアセチル、またはメトキシアセチル基であり;Yは、O、S、NR、またはCH基であり;XおよびXは、独立して、酸素、硫黄、アミンまたはメチルアミン基であり;Xは、プロピレン、ブチレン、ペンチレン、ヘキシレン、ヘプチレン、エチレン−O−エチレン、3−ヒドロキシ−3−メチル−ペンチレン、メチルエチレン−NH−エチレン、エチレン−NH−エチレン、ピペラジンで中絶されたプロピレン、ブチレンカルボニル、2−ブテニル、メチレン−フェニレン−メチレン、メチレン−ピリジレン−メチレン、1,2−エチレン−1,4−フェニレン−1,2−エチレン、1,3−プロピレン−1,4−フェニレン−1,3−プロピレン、または1,2−エチレン−ナフタレン−1,2−エチレンである。
【0043】
さらに好ましい態様において、化学式1の化合物は、Rは、メチル、エチル、イソプロピル、シクロヘキシル、フェニル、アミノメチル、アミノエチル、アミノ、ピリジニル、NR;CHNR
【0044】
【化2】


【0045】
【化3】

(Aは、C〜Cアルキルであり、nは、4乃至5の整数である)基であり、Rは、水素、メチル、エチル、イソプロピル、イソブチル、メトキシメチル、ヒドロキシメチル、クロロメチル、クロロエチル、シクロペンチル、シクロペンチルメチル、またはビニル基であり、RおよびRは、独立して、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、またはメトキシ基であり;Rは、水素またはヒドロキシ基であり;RおよびRは、独立して、水素、メチル、エチル、ベンジル、ピリジン−3−イル、ピリジン−4−イル、2−モルホリノエチル、4−ピリジニルカルボニル、3−ピリジニルカルボニル、イソブチルカルボニル、エタンスルホニル、ヒドロキシエチル、またはメトキシエチル基であり;Yは、O、S、またはメチルアミノ基であり;XおよびXは、独立して、酸素、硫黄、アミン、またはメチルアミン基であり;Xは、プロピレン、ブチレン、ペンチレン、ヘキシレン、エチレン−O−エチレン、エチレン−NH−エチレン、ブチレンカルボニル、2−ブテニル、メチレン−1,2−フェニレン−メチレン、メチレン−1,3−フェニレン−メチレン、メチレン−1,4−フェニレン−メチレン、またはメチレン−ピリジニル−メチレンである。
【0046】
本発明の化学式1の化合物において、R3およびR4は、−X1−または−X3−に対して、オルトまたはメタに位置し、−C(NH2)=N−R5は、メタまたはパラに位置する。
【0047】
本発明の化学式1のベンズアミジン誘導体のうち、好ましい化合物は、具体的に下記のとおりである。
【0048】
1)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(2−イソプロピル−5−メチル−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
2)4−5−[4−(2−イソプロピル−5−メチル−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
3)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(2−メチル−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
4)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(2−エチル−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
5)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(2−イソプロピル−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
6)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(2−フェニル−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
7)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(2−ピリジン−3−イル−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
8)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(2−シクロヘキシル−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
9)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(2−ペンチル−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
10)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(2,5−ジメチル−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
11)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(2−エチル−5−メチル−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
12)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(5−メチル−2−フェニル−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
13)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(5−メチル−2−ピリジン−3−イル−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
14)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(2−シクロヘキシル−5−メチル−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
15)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(5−メチル−2−ペンチル−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
16)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(2−t−ブチル−5−メチル−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
17)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(5−エチル−2−メチル−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
18)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(2,5−ジエチル−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
19)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(5−エチル−2−イソプロピル−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
20)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(5−エチル−2−フェニル−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
21)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(5−エチル−2−ピリジン−3−イル−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
22)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(2−シクロヘキシル−5−エチル−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
23)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(5−エチル−2−ペンチル−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
24)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(2−エチル−5−イソプロピル−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
25)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(2,5−ジイソプロピル−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
26)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(5−イソプロピル−2−フェニル−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
27)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(5−イソプロピル−2−ピリジン−3−イル−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
28)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(5−イソプロピル−2−ペンチル−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
29)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(2−メチル−5−プロピル−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
30)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(5−ブチル−2−メチル−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
31)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(5−ブチル−2−エチル−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
32)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(5−ブチル−2−イソプロピル−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
33)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(5−ブチル−2−フェニル−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
34)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(5−ブチル−2−ピリジン−3−イル−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
35)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(5−ブチル−2−シクロヘキシル−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
36)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(5−ブチル−2−ペンチル−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
37)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(5−ブチル−2−t−ブチル−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
38)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(5−ベンジル−2−メチル−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
39)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(5−ベンジル−2−イソプロピル−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
40)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(5−ベンジル−2−フェニル−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
41)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(5−ベンジル−2−ピリジン−3−イル−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
42)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(5−(2−クロロ−エチル)−2−メチル−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
43)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(5−シクロペンチル−2−メチル−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
44)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(5−イソブチル−2−メチル−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
45)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(5−シクロペンチルメチル−2−メチル−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
46)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(5−シクロペンチルメチル−2−エチル−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
47)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(5−シクロペンチルメチル−2−イソプロピル−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
48)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(5−シクロペンチルメチル−2−フェニル−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
49)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(5−シクロペンチルメチル−2−ピリジン−3−イル−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
50)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(5−シクロペンチルメチル−2−シクロヘキシル−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
51)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(5−シクロペンチルメチル−2−ペンチル−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
52)4−5−[4−(2−メチル−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
53)4−5−[4−(2−イソプロピル−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
54)4−5−[4−(2,5−ジメチル−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
55)4−5−[4−(5−エチル−2−イソプロピル−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
56)4−5−[4−(5−エチル−2−フェニル−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
57)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(2−アミノ−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
58)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(2−アミノ−5−メチル−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
59)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(2−グアニジノ−5−メチル−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
60)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(2−アミノ−5−エチル−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
61)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(2−アミノ−5−イソプロピル−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
62)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(2−グアニジノ−5−イソプロピル−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
63)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(2−アミノ−5−ブチル−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
64)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(5−ブチル−2−グアニジノ−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
65)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(2−アミノ−5−ベンジル−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
66)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(5−ベンジル−2−グアニジノ−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
67)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(2−アミノ−5−シクロペンチルメチル−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
68)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(5−シクロペンチルメチル−2−(1−プロピル−ピペリジン−4−イル)−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
69)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(2−(イソブチリル)アミノ−5−メチル−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
70)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(5−イソプロピル−2−モルホリノメチル−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
71)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(2−アミノメチル−5−ベンジル−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
72)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(5−メチル−2−(1−プロピル−ピペリジン−4−イル)−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
73)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(5−イソプロピル−2−アミノメチル−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
74)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(5−ビニル−2−メチル−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
75)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(5−ヒドロキシメチル−2−メチル−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
76)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(5−メトキシメチル−2−メチル−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
77)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(5−(2−クロロエチル)−2−アミノ−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
78)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(5−ビニル−2−アミノ−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
79)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(5−ビニル−2−(ピリジン−3−イル)−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
80)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(5−(2−クロロエチル)−2−(ピリジン−3−イル)−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
81)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(2−アミノ−5−シクロペンチル−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
82)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(5−エチル−2−アミノメチル−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
83)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(5−イソプロピル−2−(ピペリジン−3−イル)−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
84)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(2−エチルアミノ−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
85)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(2−エタンスルホニルアミノ−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
86)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(5−メチル−2−メチルアミノ−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
87)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(2−エチルアミノ−5−メチル−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
88)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(5−メチル−2−プロピルアミノ−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
89)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(5−シクロペンチルメチル−2−(3−ピリジルカルボニル)アミノ−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
90)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(2−ヒドロキシアセチルアミノ−5−メチル−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
91)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(5−メチル−2−(4−ピリジルカルボニル)アミノ−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
92)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(5−メチル−2−(3−ピリジルカルボニル)アミノ−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
93)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(2−エタンスルホニルアミノ−5−メチル−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
94)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(2−(2−メトキシエチル)アミノ−5−メチル−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
95)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(2−エタンスルホニルアミノ−5−エチル−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
96)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(5−エチル−2−メチルアミノ−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
97)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(5−エチル−2−エチルアミノ−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
98)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(5−エチル−2−プロピルアミノ−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
99)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(5−エチル−2−メトキシアセチルアミノ−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
100)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(5−エチル−2−(4−ピリミジルカルボニル)アミノ−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
101)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(5−エチル−2−(3−ピリジルカルボニル)アミノ−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
102)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(5−エチル−2−(2−メトキシエチル)アミノ−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
103)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(5−イソプロピル−2−メチルアミノ−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
104)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(2−エチルアミノ−5−イソプロピル−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
105)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(5−ブチル−2−メチルアミノ−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
106)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(5−ブチル−2−エチルアミノ−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
107)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(5−ベンジル−2−メチルアミノ−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
108)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(5−ベンジル−2−エチルアミノ−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
109)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(5−シクロペンチルメチル−2−メチルアミノ−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
110)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(5−シクロペンチルメチル−2−エチルアミノ−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
111)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(5−シクロペンチルメチル−2−プロピルアミノ−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
112)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(5−シクロペンチルメチル−2−(4−ピリジルカルボニル)アミノ−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
113)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(5−シクロペンチル−2−プロピルアミノ−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
114)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(5−イソプロピル−2−[(ピリジン−3−イルメチル)アミノ]−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
115)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(5−(2−クロロエチル)−2−メチルアミノ−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
116)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(2−メチルアミノ−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
117)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(5−エチル−2−[(ピリジン−3−イルメチル)アミノ−1,3−チアゾール−4−イル]フェノキシ)ペントキシ−ベンズアミジン、
118)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(2−エタンスルホニル−メチル−アミノ)−1,3−チアゾール−4−イル]フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
119)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(2−メチル−(2−モルホリノエチル)アミノ−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
120)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(2−(2−ヒドロキシエチル)−メチル−アミノ−5−メチル−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
121)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(2−(エチル−(2−ヒドロキシエチル)−アミノ)−5−メチル−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
122)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(2−(ビス−(2−メトキシエチル)−アミノ)−5−メチル−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
123)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(5−メチル−2−(メチル−(2−モルホリノエチル)−アミノ)−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
124)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(2−(エチル−1−(2−モルホリノエチル)−アミノ)−5−メチル−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
125)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(2−(ベンジル−メチル−アミノ)−5−メチル−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
126)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(5−メチル−2−(メチル−ピリジン−3−イル−メチル−アミノ)−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
127)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(2−(ベンジル−エチル−アミノ)−5−メチル−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
128)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(2−(ビス−(2−ヒドロキシエチル)−アミノ)−5−メチル−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
129)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(5−エチル−2−((2−ヒドロキシエチル)−メチル−アミノ)−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
130)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(5−エチル−2−(エチル−(2−ヒドロキシエチル)−アミノ)−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
131)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(5−エチル−2−(メチル−(2−モルホリノエチル)−アミノ)−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
132)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(5−エチル−2−(エチル−(2−モルホリノエチル)−アミノ)−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
133)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(2−(ベンジル−メチル−アミノ)−5−エチル−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
134)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(5−エチル−2−(メチル−(ピリジン−3−イル−メチル)アミノ)−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
135)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(2−(ベンジル−エチル−アミノ)−5−エチル−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
136)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(5−エチル−2−(エチル−(ピリジン−3−イル−メチル)アミノ)−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
137)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(2−(ビス−(ピリジン−3−イル−メチル)アミノ)−5−エチル−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
138)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(2−ジプロピルアミノ−5−エチル−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
139)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(2−(ビス−(2−ヒドロキシエチル)アミノ)−5−エチル−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
140)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(2−((2−ヒドロキシエチル)−メチル−アミノ)−5−イソプロピル−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
141)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(5−イソプロピル−2−(メチル−(ピリジン−3−イル−メチル)アミノ)−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
142)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(2−(エタンスルホニル−メチル−アミノ)−5−イソプロピル−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
143)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(5−ブチル−2−((2−ヒドロキシエチル)−メチル−アミノ)−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
144)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(5−ブチル−2−(メチル−(2−モルホリノエチル)アミノ)−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
145)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(5−ブチル−2−(メチル−(ピリジン−3−イル−メチル)アミノ)−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
146)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(5−ブチル−2−ジプロピルアミノ−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
147)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(5−シクロペンチルメチル−2−(メチル−(ピリジン−3−イル−メチル)アミノ)−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
148)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(5−シクロペンチルメチル−2−(メチル-(2−モルホリノエチル)アミノ)−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
149)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(5−シクロペンチルメチル−2−ジプロピルアミノ−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
150)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(5−ブチル−2−ジエチルアミノ−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
151)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(5−ブチル−2−エチルメチルアミノ−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
152)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(5−ブチル−2−ジメチルアミノ−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
153)N−ヒドロキシ−4−[5−(4−5−シクロペンチル−2−[メチル−(2−モルホリノエチル)アミノ]−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
154)N−ヒドロキシ−4−[5−(4−5−イソブチル−2−[メチル−(2−モルホリノエチル)アミノ]−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
155)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(5−(2−クロロエチル)−2−ジメチルアミノ−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
156)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(5−シクロペンチル−2−ジエチルアミノ−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
157)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(5−イソプロピル−2−ジプロピルアミノ−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
158)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(5−エチル−2−ジエチルアミノ−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
159)N−ヒドロキシ−4−[5−(4−5−イソプロピル−2−[メチル−(2−モルホリノエチル)アミノ]−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
160)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(5−シクロペンチルメチル−2−ジエチルアミノ−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
161)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(5−イソプロピル−2−ジメチルアミノ−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
162)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(5−イソプロピル−2−ジエチルアミノ−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
163)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(5−シクロペンチルメチル−2−ジメチルアミノ−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
164)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(5−メチル−2−ピペリジノ−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
165)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(5−メチル−2−モルホリノ−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
166)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(5−エチル−2−ピペリジノ−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
167)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(5−シクロペンチルメチル−2−ピペリジノ−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
168)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(5−シクロペンチルメチル−2−モルホリノ−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
169)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(5−イソプロピル−2−モルホリノ−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
170)N−ヒドロキシ−4−5−4−[5−シクロペンチルメチル−2−(4−メチルピペラジノ)−1,3−チアゾール−4−イル]フェノキシ−ペントキシ−ベンズアミジン、
171)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(5−ビニル−2−モルホリン−4−イル−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
172)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(5−シクロペンチル−2−モルホリン−4−イル−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
173)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(5−イソブチル−2−モルホリン−4−イル−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
174)N−ヒドロキシ−4−5−4−[5−エチル−2−(4−メチルピペラジノ)−1,3−チアゾール−4−イル]フェノキシ−ペントキシ−ベンズアミジン、
175)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(2−モルホリン−4−イル−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン、
176)N−ヒドロキシ−4−5−4−[5−イソプロピル−2−(4−メチルピペラジノ)−1,3−チアゾール−4−イル]フェノキシ−ペントキシ−ベンズアミジン、
177)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(5−イソプロピル−2−メチル−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]−ペンチルアミノ−ベンズアミジン、
178)N−ヒドロキシ−4−2−[2−(4−(5−イソプロピル−2−メチル−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ)−エトキシ]−エトキシ−ベンズアミジン、
179)N−ヒドロキシ−4−3−ヒドロキシ−5−[4−(5−イソプロピル−2−メチル−1,3−チアゾール−4−イル)−フェノキシ]−3−メチル−ペントキシ−ベンズアミジン、
180)N−ヒドロキシ−4−2−[2−(4−(5−イソプロピル−2−メチル−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ)−1−メチル−エチルアミノ]−エトキシ−ベンズアミジン、
181)N−ヒドロキシ−4−3−[4−(3−(4−(5−イソプロピル−2−メチル−1,3−チアゾール−4−イル)−フェノキシ)−プロピル)−ピペラジン−1−イル]−プロポキシ−ベンズアミジン、
182)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(5−イソプロピル−2−メチル−1,3−チアゾール−4−イル)−フェノキシ]−ペンタノイル−アミノ−ベンズアミジン、
183)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(5−イソプロピル−2−メチル−1,3−チアゾール−4−イル)−フェノキシ]−ペンチル−メチル−アミノ−ベンズアミジン、
184)N−ヒドロキシ−4−4−[4−(5−イソプロピル−2−メチル−1,3−チアゾール−4−イル)−フェノキシ]−2−ブテニルオキシ−ベンズアミジン、
185)N−ヒドロキシ−4−4−[4−(5−イソプロピル−2−メチル−1,3−チアゾール−4−イル)−フェノキシメチル]−ベンジルオキシ−ベンズアミジン、
186)N−ヒドロキシ−4−2−[2−(4−(5−イソプロピル−2−メチル−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ)−エチルアミノ]−エトキシ−ベンズアミジン、
187)N−ヒドロキシ−2−フルオロ−4−5−[4−(5−イソプロピル−2−メチル−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]−ペントキシ−ベンズアミジン、
188)2,N−ジヒドロキシ−4−5−[4−(5−イソプロピル−2−メチル−1,3−チアゾール−4−イル)−フェノキシ]−ペントキシ−ベンズアミジン、
189)N−ヒドロキシ−4−5−[4−(5−イソプロピル−2−メチル−1,3−チアゾール−4−イル)−フェノキシ]−ペントキシ−3−メトキシ−ベンズアミジン、
190)N−ヒドロキシ−2−シクロヘキシルアミノ−4−5−[4−(5−イソプロピル−2−メチル−1,3−チアゾール−4−イル)−フェノキシ]−ペントキシ−ベンズアミジン、
191)N−ヒドロキシ−4−5−[3−フルオロ−4−(5−イソプロピル−2−メチル−1,3−チアゾール−4−イル)−フェノキシ]−ペントキシ−ベンズアミジン、
192)N−ヒドロキシ−2−フルオロ−4−5−[3−フルオロ−4−(5−イソプロピル−2−メチル−1,3−チアゾール−4−イル)−フェノキシ]−ペントキシ−ベンズアミジン、
193)N−ヒドロキシ−4−3−[4−(5−イソプロピル−2−メチル−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]プロポキシ−ベンズアミジン、
194)N−ヒドロキシ−4−4−[4−(5−イソプロピル−2−メチル−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ブトキシ−ベンズアミジン、
195)N−ヒドロキシ−3−5−[4−(5−イソプロピル−2−メチル−チアゾール−4−イル)−フェノキシ]−ペンチルアミノ−ベンズアミジン、
196)N−ヒドロキシ−4−4−[4−(2−シクロヘキシル−5−エチル−チアゾール−4−イル)−フェノキシ]−ブトキシ−ベンズアミジン、
197)N−ヒドロキシ−4−[5−(4−5−エチル−2−[(2−ヒドロキシエチル)−メチル−アミノ]−チアゾール−4−イル)フェノキシ]プロポキシ−ベンズアミジン、
198)N−ヒドロキシ−4−[5−(4−5−エチル−2−[(2−ヒドロキシエチル)−メチル−アミノ]−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ブトキシ−ベンズアミジン、
199)N−ヒドロキシ−4−[5−(4−5−エチル−2−[メチル−(ピリジン−3−イルメチル)アミノ]−チアゾール−4−イル)フェノキシ]プロポキシ−ベンズアミジン、
200)N−ヒドロキシ−4−[5−(4−5−エチル−2−[メチル−(ピリジン−3−イルメチル)アミノ]−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ブトキシ−ベンズアミジン、
201)N−ヒドロキシ−4−4−[4−(5−シクロペンチルメチル−2−イソプロピル−チアゾール−4−イル)−フェノキシメチル]−ベンジルオキシ−ベンズアミジン、
202)N−ヒドロキシ−4−4−[4−(5−ブチル−2−イソプロピル−チアゾール−4−イル)−フェノキシメチル]−ベンジルオキシ−ベンズアミジン、
203)N−ヒドロキシ−4−4−[4−(5−シクロペンチルメチル−2−アミノ−チアゾール−4−イル)−フェノキシメチル]−ベンジルオキシ−ベンズアミジン、
204)N−ヒドロキシ−4−4−[4−(5−シクロペンチルメチル−2−アミノ−チアゾール−4−イル)−フェノキシメチル]−ベンジルオキシ−2−フルオロ−ベンズアミジン、
205)N−ヒドロキシ−4−4−[4−(2−メチルアミノ−チアゾール−4−イル)−フェノキシメチル]−ベンジルオキシ−ベンズアミジン、
206)N−ヒドロキシ−4−6−[4−(5−イソプロピル−2−メチル−チアゾール−4−イル)−フェノキシメチル]−ピリジン−2−イル−メトキシ−ベンズアミジン、
207)N−ヒドロキシ−2−フルオロ−4−5−[4−(5−イソプロピル−2−メチル−チアゾール−4−イル)−フェノキシ]−ブトキシ−ベンズアミジン、
208)N−ヒドロキシ−4−2−[4−(5−イソプロピル−2−メチル−チアゾール−4−イル)−フェノキシメチル]−ベンジルオキシ−ベンズアミジン、
209)N−ヒドロキシ−4−3−[4−(5−イソプロピル−2−メチル−チアゾール−4−イル)−フェノキシメチル]−ベンジルオキシ−ベンズアミジン、
210)N−ヒドロキシ−4−4−[4−(5−シクロペンチルメチル−2−シクロヘキシル−チアゾール−4−イル)−フェノキシメチル]−ベンジルオキシ−ベンズアミジン、
211)N−ヒドロキシ−4−6−[4−(5−イソプロピル−2−メチル−チアゾール−4−イル)フェノキシ]−ヘキシルオキシ−ベンズアミジン、
212)N−ヒドロキシ−4−5−[2−エチル−5−ヒドロキシ−4−(2−メチル−チアゾール−4−イル)フェノキシ]−ペンチルオキシ−ベンズアミジン、
213)N−ヒドロキシ−4−5−[2−エチル−4−(2−メチル−チアゾール−4−イル)−5−プロポキシ−フェノキシ]−ペンチルオキシ−ベンズアミジン。
【0049】
本発明の化学式1のベンズアミジン誘導体は、薬剤学的に許容可能な塩の形態で用いられ得、塩としては、薬剤学的に許容可能な遊離酸により形成された酸付加塩が有用である。遊離酸としては、無機酸と有機酸を使用可能であり、無機酸としては、塩酸、臭素酸、硫酸、リン酸等が用いられ、有機酸としては、クエン酸、酢酸、乳酸、酒石酸、フマル酸、ギ酸、プロピオン酸、シュウ酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、マレイン酸、安息香酸、グルコン酸、グリコール酸、コハク酸、4−モルホリンエタンスルホン酸、カンファースルホン酸、4−ニトロベンゼンスルホン酸、ヒドロキシ−O−スルホン酸、4−トルエンスルホン酸、ガラクツロン酸、エンボン酸、グルタミン酸、アスパラギン酸等を使用可能である。好ましくは、無機酸としては、塩酸、有機酸としては、メタンスルホン酸を使用可能である。
【0050】
本発明において、化学式1の化合物の置換基に使用された用語は、以下のように定義される;
用語の「ハロゲン」とは、ハロゲン族元素を意味し、塩素、フッ素、臭素、ヨウ素のラジカル等を含む。
【0051】
用語の「アルキル」とは、炭素数1〜6の飽和された炭化水素基を意味し、例えば、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル等を含む。
【0052】
用語の「アルコキシ」とは、炭素数1〜6のアルキルが酸素と連結されたラジカルを意味し、例えば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、sec−ブトキシ、tert−ブトキシ等を含む。
【0053】
用語の「シクロアルキル」とは、炭素数3〜6の非芳香族炭化水素環を意味し、例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル等を含む。
【0054】
用語の「アルケニル」とは、炭素数2〜6の不飽和炭化水素を意味し、一つ以上の二重結合を有する。
【0055】
用語の「アルカノイルオキシ」とは、アルキル基の末端炭素原子が、カルボニル基で置換された酸素含有基を意味する。
【0056】
用語の「アルケノイルオキシ」とは、アルケニル基の末端炭素原子が、カルボニルラジカルで置換された酸素含有基を意味する。
【0057】
用語の「アルケニルオキシ」とは、酸素含有アルケニル基を意味する。
【0058】
用語の「アルキレン」とは、二つ以上の共有結合のための結合点を有する炭素数1〜7のカーボヒドロゲン基(carbohydrogen radical)を意味し、例えば、メチレン、エチレン、メチルエチレン、イソプロピリデン等を含む。
【0059】
用語の「アルケニレン」とは、二つ以上の共有結合のための結合点、および一つ以上の二重結合を有する炭素数2〜7のカーボヒドロゲン基(carbohydrogen radical)を意味し、例えば、1,1−ビニリデン(CH=C)、1,2−ビニリデン(−CH=CH−)、1,4−ブタジエニル(−CH=CH−CH=CH−)等を含む。
【0060】
用語の「カルボニル」とは、四つの共有結合のうち、二つが酸素原子と共有された炭素基を意味する。
【0061】
さらに他の態様として、本発明は、化学式1のベンズアミジン誘導体の製造方法に関する。
【0062】
は、C〜Cアルキル;ピリジンで置換されたC〜Cアルキル;C〜Cシクロアルキル;ベンジル;フェニル;アミノ;グアニジノ;ピリジニル;C〜Cアルキルで置換されたピリジニル;または
【0063】
【化3】

(Aは、C〜Cアルキルであり、nは、2乃至6の整数である)である化学式1の化合物は、下記反応式1のように製造され得る;
1)化学式2の化合物を、化学式3の化合物と無機塩基の存在下に反応させて、化学式4の化合物を製造する段階、
2)化学式5の化合物を、化学式6の酸塩化物と無機酸の存在下に反応させて、化学式7のフェノン化合物を製造した後、化学式7のフェノン化合物を酸の存在下に反応させて、化学式8の化合物を製造する段階、
3)前記1)段階で得られた化学式4の化合物を、前記2)段階で得られた化学式8の化合物と無機塩基の存在下に反応させて、化学式9のベンゾニトリル誘導体を製造する段階、
4)前記3)段階で得られた化学式9の化合物を、臭素化剤と反応させて、化学式10のα-臭素化された化合物を製造する段階、
5)前記4)段階で得られた化学式10のα-臭素化された化合物を、化学式11のチオアミドと反応させて、化学式12のチアゾール基を有するベンゾニトリル誘導体を製造する段階、および
6)前記5)段階で得られた化学式12の化合物を、アミン化合物と反応させて、化学式1aのベンズアミジン誘導体を製造する段階を含む。
【0064】
【化27】

前記反応式において、R、R、R、R、X、X、およびXは、前記化学式1の化合物の定義と同じである。
【0065】
がCHNHRまたはNHR(Rが水素である場合を除く)である化学式1の化合物は、下記反応式2のように製造され得る:
1)化学式2の化合物を、化学式3の化合物と無機塩基の存在下に反応させて、化学式4の化合物を製造する段階、
2)化学式5の化合物を、化学式6の酸塩化物と無機酸の存在下に反応させて、化学式7のフェノン化合物を製造した後、化学式7のフェノン化合物を酸の存在下に反応させて、化学式8の化合物を製造する段階、
3)前記1)段階で得られた化学式4の化合物を、前記2)段階で得られた化学式8の化合物と無機塩基の存在下に反応させて、化学式9のベンゾニトリル誘導体を製造する段階、
4)前記3)段階で得られた化学式9の化合物を、臭素化剤と反応させて、化学式10のα-臭素化された化合物を製造する段階、
5)前記4)段階で得られた化学式10のα-臭素化された化合物を、化学式13のチオ尿素と反応させて、化学式14のアミノチアゾール基を有するベンゾニトリル誘導体を製造する段階、
6)前記5)段階で得られた化学式14の化合物を、化学式15のハロゲン化合物と反応させて、化学式16の第1級アミンで置換されたチアゾール基を有するベンゾニトリル誘導体を製造する段階、および
7)前記6)段階で得られた化学式16の化合物を、アミン化合物と反応させて、化学式1bのベンズアミジン誘導体を製造する段階を含む。
【0066】
【化28】

前記反応式において、R、R、R、R、R、X、XおよびXは、前記化学式1の化合物の定義と同じであり、nは、0乃至6の整数であり、Rが水素である場合を除く。
【0067】
がCHNRまたはNR(Rまたは/およびRが水素である場合を除く)である化学式1の化合物は、下記反応式3のように製造され得る;
1)化学式2の化合物を、化学式3の化合物と無機塩基の存在下に反応させて、化学式4の化合物を製造する段階、 2)化学式5の化合物を、化学式6の酸塩化物と無機酸の存在下に反応させて、化学式7のフェノン化合物を製造した後、化学式7のフェノン化合物を酸の存在下に反応させて、化学式8の化合物を製造する段階、
3)前記1)段階で得られた化学式4の化合物を、前記2)段階で得られた化学式8の化合物と無機塩基の存在下に反応させて、化学式9のベンゾニトリル誘導体を製造する段階、
4)前記3)段階で得られた化学式9の化合物を、臭素化剤と反応させて、化学式10のα-臭素化された化合物を製造する段階、
5)前記4)段階で得られた化学式10のα-臭素化された化合物を、化学式13のチオ尿素と反応させて、化学式14のアミノチアゾール基を有するベンゾニトリル誘導体を製造する段階、
6)前記5)段階で得られた化学式14の化合物を、化学式15のハロゲン化合物と反応させて、化学式16の第1級アミンで置換されたチアゾール基を有するベンゾニトリル誘導体を製造する段階、
7)前記6)段階で得られた化学式16の化合物を、化学式17の化合物と反応させて、化学式18の第2級アミンで置換されたチアゾール基を有するベンゾニトリル誘導体を製造する段階、および
8)前記7)段階で得られた化学式18の化合物を、アミン化合物と反応させて、化学式1cのベンズアミジン誘導体を製造する段階を含む。
【0068】
【化29】

前記反応式において、R、R、R、R、R、R、X、XおよびXは、前記化学式1の化合物の定義と同じであり、nは、0乃至6の整数であり、Rまたは/およびRが水素である場合を除く。
【0069】

【0070】
【化2】

または
【0071】
【化2】

で置換されたC〜Cアルキルである化学式1の化合物は、下記反応式4のように製造され得る;
1)化学式2の化合物を、化学式3の化合物と無機塩基の存在下に反応させて、化学式4の化合物を製造する段階、
2)化学式5の化合物を、化学式6の酸塩化物と無機酸の存在下に反応させて、化学式7のフェノン化合物を製造した後、化学式7のフェノン化合物を酸の存在下に反応させて、化学式8の化合物を製造する段階、
3)前記1)段階で得られた化学式4の化合物を、前記2)段階で得られた化学式8の化合物と無機塩基の存在下に反応させて、化学式9のベンゾニトリル誘導体を製造する段階、
4)前記3)段階で得られた化学式9の化合物を、臭素化剤と反応させて、化学式10のα-臭素化された化合物を製造する段階、
5)前記4)段階で得られた化学式10のα-臭素化された化合物を、化学式13のチオ尿素と反応させて、化学式14のアミノチアゾール基を有するベンゾニトリル誘導体を製造する段階、
6)前記5)段階で得られた化学式14の化合物を、化学式19の鎖の両末端がハロゲン化した化合物と反応させて、化学式20のヘテロ環で置換されたチアゾール基を有するベンゾニトリル誘導体を製造する段階、および
7)前記6)段階で得られた化学式20の化合物を、アミン化合物と反応させて、化学式1dのベンズアミジン誘導体を製造する段階を含む。
【0072】
【化30】

前記反応式において、R、R、R、R、X、XおよびXは、前記化学式1の化合物の定義と同じであり、nは、0乃至6の整数である。
【0073】
以下、本発明に係るチアゾール誘導体が置換されたベンズアミジン誘導体の製造方法について具体的に説明する。
【0074】
前記反応式1、反応式2、反応式3および反応式4において、化合物(2)、化合物(5)、酸塩化物(6)、化合物(4)、化合物(8)、チオアミド(11)、チオ尿素(13)、ハロゲン化物化合物(15、17)、鎖の両端がハロゲン化した化合物(19)は、商業的に市販される物質を使用し、または公知の方法で簡単に合成して使用することができる。
【0075】
前記反応式1について、具体的な化合物の例を挙げて説明する。
【0076】
第1−1段階は、4−ヒドロキシ−ベンゾニトリル(2;R=H,X=O)と1−ブロモ−5−クロロペンタン(3;Br−X−Cl:X=ペンチレン)を塩基存在下に反応させ、4−(5−クロロペントキシ)ベンズニトリル(4)を製造する。この際に用いられる塩基は、無機塩基を使用可能であり、好ましくは炭酸カリウム、水酸化ナトリウム、水素化ナトリウムからなる群から選ばれたものを用いる。反応は、10〜90℃で1〜9時間の間反応させることが好ましく、反応溶媒としては、アセトニトリル、ジメチルホルムアミド等の溶媒を用いることが好ましい。
【0077】
第1−2段階は、アニソール(5;R=H,X=O)とプロピオン酸クロライド(6;R=CH)を、無機酸の存在下に反応させて、フェノン化合物(7)を製造し、フェノン化合物(7)を酸の存在下に反応させて、フェノール化合物(8)を製造する。化合物(7)を製造するために用いられる酸塩化物(6)は、化学式1の化合物において置換基Rを導入するための物質であり、置換基の種類に応じて、適切なアルキル基を有する酸塩化物(6)を選択することができる。このような酸塩化物(6)は、アセチルクロライド、プロピオニルクロライド、ブチル酸クロライド、バレリルクロライド、イソバレリルクロライド、4−メチルバレリルクロライド、3−メチルバレリルクロライド、ヘキサノイルクロライド、シクロペンチルクロライド、クロロブチルクロライド、3−ブロモプロピオニルクロライド、2,3−ジクロロプロピオニルクロライド、4−クロロブチリルクロライド、3−シクロペンチルプロピオニルクロライド、ヒドロシンナモイルクロライド、シクロペンチルアセチルクロライド、イソカプロイッククロライド等を使用可能であり、商業的に市販される物質を使用し、または、当業者であれば、公知の方法で簡単に合成して使用することができる。この際に用いられる無機酸は、アルミニウムクロライドを使用可能であり、反応は、−20〜30℃で2〜24時間の間反応させることが好ましい。また、反応溶媒としては、ジクロロメタン、クロロホルム等が好適である。化合物(8)を製造するために用いられる酸は、酢酸、臭素酸等の有機酸、またはアルミニウムクロライド等の無機酸を使用可能であり、反応は、60〜100℃で10〜30時間の間反応させることが好ましい。反応溶媒は、反応の効率性を増加させるために過量の酸を溶媒として用いる。
【0078】
第1−3段階は、前記第1−1段階において製造された4−(5−クロロペントキシ)ベンズニトリル(4)と前記第1−2段階で製造されたフェノール化合物(8)を塩基の存在下に反応させて、4−(5−フェノキシペントキシ)ベンズニトリル誘導体(9)を製造する。この際に用いられる塩基は、無機塩基を使用可能であり、好ましくは、炭酸カリウム、水酸化ナトリウム、水素化ナトリウムからなる群から選ばれたものを用いる。反応は、10〜90℃で1〜9時間の間反応させることが好ましい。反応溶媒としては、アセトニトリル、ジメチルホルムアミド等の溶媒を用いることが好ましい。
【0079】
第1−4段階は、前記第1−3段階において製造された化合物(9)を臭素化剤と反応させて、α-臭素化された化合物(10)を製造する。この際、反応に用いられる試薬は、臭化銅(II)または臭素を使用可能であり、反応は、20〜80℃で8〜24時間の間反応させることが好ましく、反応溶媒としては、酢酸エチルを用いる。
【0080】
第1−5段階は、前記1−4段階において製造されたα-臭素化された化合物(10)を、チオアミド(11)と反応させて、チアゾール環を有する化合物(12)を製造する。この際、反応に用いられるチオアミド(11)は、化学式1の化合物において置換基Rを導入するための物質であり、置換基の種類に応じて、適切な置換基を有するチオアミド化合物(11)を選択することができ、この際、反応温度と時間は、チオアミド化合物(11)の種類により異なり、60〜90℃で5〜24時間の間反応させることが好ましい。このようなチオアミド化合物(11)としては、例えば、チオアセトアミド、チオプロピオンアミド、チオイソブチルアミド、トリメチルチオアセトアミド、チオヘキサンアミド、シクロヘキサンカルボチオ酸アミド、N−(2−アミノ−2−チオキソエチル)−2−メチルプロパンアミド、ピペリジン−4−カルボチオ酸アミド、チオ尿素、アミジノチオ尿素、チオベンズアミド、グリシンチオアミド、2,2−ジメチルチオプロピオンアミド等があり、商業的に市販される物質であり、または公知の方法で簡単に合成することができる化合物である。また、反応溶媒としては、エタノールの単一溶媒であり、またはエタノールと水の混合溶媒を用いる。
【0081】
第1−6段階は、前記1−5段階において製造したチアゾール環を有する化合物(12)を、アミン化合物と塩基の存在下に反応させて、化学式1の化合物(1a)を製造する。この際、N−ヒドロキシアミジンの場合(R=OH)は、ヒドロキシルアミン塩酸塩を、塩基の存在下に反応させ、塩基は、トリエチルアミン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン、DBU、ジエチルメチルアミン(EtNMe)、N−メチルモルホリン、N−メチルピペリジン、ピリジン、2,6−ジメチルピリジン等の有機塩基と、炭酸カリウム、炭酸水素カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、ナトリウム・アミド、水素化ナトリウム、ナトリウム・メトキシド、ナトリウム・エトキシド等の無機塩基との群から選ばれたものを用いる。この際、反応は、60〜90℃で1〜15時間の間反応させることが好ましく、反応溶媒は、メタノール、エタノール、アセトニトリル等の単一溶媒、または、これらと水の混合溶媒を用いることが好ましい。
【0082】
アミジンの場合(R=OH)は、先ず、塩酸メタノール溶液で10〜30℃で24〜48時間の間反応させて、メトキシイミンを製造した後、溶媒を減圧除去し、アンモニアエタノール溶液を用いて、45〜60℃の温度で、高圧反応器で24〜50時間の間反応させて、アミジンを製造する。反応溶媒は、エタノールを用いることが好ましい。
【0083】
前記反応式2について、具体的に説明する。
【0084】
反応式2の第2−1乃至第2−4の段階は、前記反応式1に記載の段階と同一である。
【0085】
第2−5段階は、前記2−4段階において製造されたα-臭素化された化合物(10)を、チオ尿素(13)と反応させて、アミノチアゾール基を有するベンゾニトリル化合物(14)を製造する。この際、反応に用いられるチオ尿素(13)は、化学式1の化合物において置換基Rを導入するための物質であり、置換基の種類に応じて、適切な置換基を有するチオ尿素(13)を選択することができ、この際、反応温度と時間は、チオ尿素(13)の種類により異なり、商業的に市販される物質であり、または公知の方法で簡単に合成することができる化合物である。反応は、60〜90℃で5〜24時間の間反応させることが好ましく、反応溶媒としては、エタノールの単一溶媒であり、またはエタノールと水の混合溶媒を用いる。
【0086】
第2−6段階は、前記第2−5段階において製造されたアミノチアゾール基を有するベンゾニトリル化合物(14)を、ハロゲン化物化合物(15)と塩基の存在下に反応させて、第1級アミンで置換されたチアゾール基を有するベンゾニトリル誘導体(16)を製造する。この際、ハロゲン化物化合物(15)は、化学式1の化合物において、置換基Rが第1級アミンである場合、アミノ基に置換基を導入するための物質であり、置換基の種類に応じて、適切な置換基とハロゲン化物を有するハロゲン化物化合物(15)を選択することができ、この際、反応温度と時間は、ハロゲン化物化合物(15)の種類に応じて異なり、0〜90℃で5〜24時間の間反応させることが好ましい。このようなハロゲン化物化合物(15)としては、ヨウ化メチル、ヨウ化エチル、臭化プロピル、2−クロロエチルメチルエーテル、クロロエチルモルホリン、3−ブロモメチルピリジン、ブロモエタノール、ニコノイルクロライド、臭化ベンジル、ニコチノイルクロライド、エタンスルホニルクロライド、イソニコノイルクロライド、ビスジブロマイドエチルエステル、アセトキシアセチルクロライド、メトキシアセチルクロライド等があり、商業的に市販される物質であり、または公知の方法で簡単に合成することができる化合物である。また、反応溶媒としては、アセトニトリル、ジメチルホルムアミド等の溶媒を用いることが好ましい。
【0087】
第2−7段階は、前記第2−6段階において製造した第1級アミンで置換されたチアゾール基を有するベンゾニトリル誘導体(16)を、アミン化合物と前記反応式1の第1−6段階と同一の条件および方法で反応させて、化学式1の化合物を製造する。
【0088】
前記反応式3について、具体的に説明する。
【0089】
反応式3の第3−1乃至第3−6の段階は、前記反応式2に記載の段階と同一である。
【0090】
第3−7段階は、前記3−6段階において製造された化合物(16)を、ハロゲン化物化合物(17)と塩基の存在下に反応させて、第2級アミンで置換されたチアゾール基を有するベンゾニトリル誘導体(18)を製造する。この際、ハロゲン化物化合物(17)は、化学式1の化合物において、置換基Rが第2級アミンである場合、2番目の置換基を導入するための物質であり、置換基の種類に応じて、適切な置換基とハロゲン化物を有するハロゲン化物化合物(17)を選択することができ、この際、反応温度と時間は、ハロゲン化物化合物(17)の種類に応じて異なり、0〜90℃で5〜24時間の間反応させることが好ましい。このようなハロゲン化物化合物(17)としては、ヨウ化メチル、ヨウ化エチル、臭化プロピル、2−クロロエチルメチルエーテル、クロロエチルモルホリン、3−ブロモメチルピリジン、ブロモエタノール、ニコノイルクロライド、臭化ベンジル、ニコチノイルクロライド、エタンスルホニルクロライド、イソニコノイルクロライド等があり、商業的に市販される物質であり、または公知の方法で簡単に合成することができる化合物である。また、反応溶媒としては、アセトニトリル、ジメチルホルムアミド等の溶媒を用いることが好ましい。
【0091】
第3−8段階は、前記第3−7段階において製造した第2級アミンで置換されたチアゾール基を有するベンゾニトリル誘導体(18)を、アミン化合物と前記反応式1の第1−6段階と同一の条件および方法で反応させて、化学式1の化合物を製造する。
【0092】
前記反応式4について、具体的に説明する。
【0093】
反応式4の第4−1乃至第4−5の段階は、前記反応式2に記載の段階と同一である。
【0094】
第4−6段階は、前記4−5段階において製造されたアミノチアゾール基を有するベンゾニトリル誘導体(14)を、鎖の両末端がハロゲン化した化合物(19)と塩基の存在下に反応させて、Rがヘテロ環で置換されたチアゾール基を有するベンゾニトリル誘導体(20)を製造する。この際、鎖の両末端がハロゲン化した化合物(19)は、化学式1の化合物において、置換基R中に
【0095】
【化2】

を導入するための物質であり、置換基の種類に応じて、適切な化合物(19)を選択することができ、反応は、0〜90℃で4〜24時間の間反応させることが好ましい。このような化合物(19)としては、メクロエチルアミン、ビスジブロマイドエチルエステル、1,5−ジブロモペンタン等があり、商業的に市販される物質であり、または公知の方法で簡単に合成することができる化合物である。また、反応溶媒としては、アセトニトリル、ジメチルホルムアミド等の溶媒を用いることが好ましい。
【0096】
第4−7段階は、前記第4−6段階において製造したヘテロ環で置換されたチアゾール基を有するベンゾニトリル誘導体(20)を、アミン化合物と前記反応式1の1−6段階と同一の条件および方法で反応させて、化学式1の化合物を製造する。
【0097】
さらに他の態様として、本発明は、化学式1の化合物、またはその薬剤学的に許容可能な塩を含む骨粗鬆症の予防および治療用の薬学組成物に関する。また、本発明は、化学式1の化合物、またはその薬剤学的に許容可能な塩を含む骨折治療用の薬学組成物に関する。また、本発明は、化学式1の化合物、またはその薬剤学的に許容可能な塩を含むアレルギー性炎症疾患の予防および治療用の薬学組成物に関する。
【0098】
本発明における用語の「骨粗鬆症」は、骨には構造上、何らの異常がなく、骨を形成する無機質と基質の量が過度に減少し、骨にスポンジのような小孔が多発して、脆く、折れやすい状態のことをいう。具体的な実施において、本発明の化学式1のベンズアミジン誘導体は、破骨細胞の分化を抑制し、骨形成を促進し、骨粗鬆症誘発の動物モデルにおいて骨量現象を顕著に抑制した。
【0099】
本発明における用語の「骨折」は、骨の連続性が完全または不完全に消失した状態で、解剖学的に部位(骨端、骨幹部、骨幹部、関節内、または近位部、幹部、遠位部等)、骨折の程度(完全、不完全等)、骨折の方向(横状、斜状、螺旋状、縦状等)、開放創の有無(開放性、閉鎖性等)、骨折片の数(単純または線状、粉砕、分節等)、骨折の安定性(安定性、不安定性)、骨折片の転移の有無等を基準にして分類される様々な骨の物理的損傷をいう。具体的な実施において、本発明の化学式1のベンズアミジン誘導体は、無処理対照群に比べて、仮骨の体積変化を有意に減少させ、仮骨組織内の骨組織含量を増加させた。本発明の化学式1のベンズアミジン誘導体は、骨折誘導の動物モデルにおいて、骨折の際に形成された仮骨の消失および仮骨の骨化を顕著に促進させた。
【0100】
本発明における用語の「アレルギー性炎症疾患」とは、様々なアレルギー誘発物質に起因する非特異性の炎症性疾患のことをいい、アレルギー性鼻炎、喘息、アレルギー性結膜炎、アレルギー性皮膚炎、アトピー性皮膚炎、接触性皮膚炎、蕁麻疹、アナフィラキシー、昆虫アレルギー、食品アレルギー、薬品アレルギー等が挙げられる。具体的な実施において、本発明の化学式1のベンズアミジン誘導体は、喘息誘発の動物モデルにおいて、肺重量および総白血球数を顕著に減少させた。
【0101】
本発明の組成物は、前記ベンズアミジン誘導体またはその薬剤学的に許容可能な塩に加えて、同一または類似した機能を示す有効成分を1種以上含有することができる。
【0102】
本発明の組成物は、投与のために、前記成分以外に薬剤学的に許容可能な担体を1種以上含めて製造することができる。薬剤学的に許容可能な担体は、生理食塩水、滅菌水、リンガー溶液、緩衝食塩水、デキストロース溶液、マルトデキストリン溶液、グリセロール、エタノール、およびこれらの成分のうち1成分以上を混合して使用可能であり、必要に応じて、抗酸化剤、緩衝液、静菌剤等の他の通常の添加剤を添加することができる。また、希釈剤、分散剤、界面活性剤、結合剤、および潤滑剤を付加的に添加して、水溶液、懸濁液、乳濁液等のような注射用剤形、丸薬、カプセル、顆粒または錠剤に製剤化することができる。さらには、当分野の適正な方法で、または、Remington’s Pharmaceutical Science(最近版)、Mack Publishing Company、Easton PAに開示されている方法を用いて、各疾患または成分に応じて、好適に製剤化することができる。
【0103】
本発明の組成物は、目的とする方法に応じて、経口投与または非経口投与(例えば、静脈内、皮下、腹腔内、または局所に適用)することができ、投与量は、患者の体重、年齢、性別、健康状態、食餌、投与時間、投与方法、排泄率、および疾病重症度等に応じて、その範囲が様々である。一日の投与量は、ベンズアミジン誘導体が約10〜1,000mg/kgであり、好ましくは、50〜500mg/kgであり、一日に一回〜数回に分けて投与することがさらに好ましい。
【0104】
本発明の組成物は、骨粗鬆症、骨折、およびアレルギー性炎症疾患の予防および治療のために、単独で、または、手術、ホルモン治療、薬物治療、および生物学的反応調節剤を用いる方法と併用して使用することができる。
【0105】
以下、本発明の理解を図るために、好適な実施例および実験例を提示する。しかし、下記の実施例および実験例は、本発明をより容易に理解するために提供されるものであるだけで、実施例により本発明の内容が限定されるものではない。
【実施例】
【0106】
〔製造例1〕反応式1による化合物(12)の製造
〔1−1:4−(5−クロロペントキシ)−ベンズニトリル(4)〕
アセトニトリル80mlに4−シアノフェノール3.0g(25.2mmol)と炭酸カリウム(27mmol)を順次加えた後、1−ブロモ−5−クロロペンタン4.67g(25.2mmol)を加えた。80〜82℃の温度を維持して、7時間環流させた後、加熱を中止し、常温に下げ、この反応液を酢酸エチルで希釈させ、蒸留水で洗浄した後、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧蒸留した後、メタノールで再結晶し、この結晶を−10℃のメタノールで洗浄した。減圧乾燥して、目的の化合物(4)5.09g(収率:90.3%)を得た。
【0107】
融点(m.p.)47〜49℃
H−NMR(CDCl)(ppm)1.64(m,2H),1.82(m,4H),3.57(t,2H),4.01(t,2H),6.93(d,2H),7.57(d,2H)。
【0108】
〔1−2:1−(4−メトキシフェニル)−1−プロパノン(7)〕
ジクロロメタン200mlに塩化アルミニウム49.3g(370mmol)を加えた後、アニソール40g(370mmol)を滴下した後、5℃に冷却させた。プロピオン酸クロライド32ml(370mmol)を同じ温度で30分間徐々に滴下した後、常温で2時間の間撹拌させた。この反応液をジクロロメタンで希釈し、5℃に冷やした後、炭酸水素ナトリウムで中和し、有機層を水と塩化ナトリウム溶液で洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、溶媒を除去した後、酢酸エチル:n−ヘキサン=1:10でカラム・クロマトグラフィーに付し、減圧乾燥して、目的化合物(7)59.5g(収率:98%)を得た。
【0109】
H−NMR(DMSO−d6)(ppm)1.05(t,3H),2.94(q,2H),3.81(s,3H),7.02(d,2H),7.93(d,2H)。
【0110】
〔1−3:1−(4−ヒドロキシフェニル)プロパン−1−オン(8)〕
前記1−2で得られた1−(4−メトキシフェニル)−1−プロパノン化合物(7)20g(0.121mol)に、酢酸139ml(2.4mol)と48%臭素酸水溶液270ml(2.4mmol)を加え、100℃で18時間の間環流させた。常温に冷やした後、酢酸エチルで希釈し、有機層を水で洗浄した後、炭酸カリウム溶液で洗浄した。無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧蒸留した後、酢酸エチルとn−ヘキサンで再結晶し、減圧乾燥して、目的化合物(8)12.7g(収率:70%)を得た。
【0111】
融点(m.p.):143〜150℃
H−NMR(DMSO−d6)(ppm)1.03(t,3H),2.91(q,2H),6.83(d,2H),7.82(d,2H),10.28(s,1H)。
【0112】
〔1−4:4−[5−(4−プロピオニルフェノキシ)ペントキシ]−ベンズニトリル(9)〕
前記1−3で得られた1−(4−ヒドロキシフェニル)プロパン−1−オン(8)12g(80mmol)を、ジメチルホルムアミド100mlに溶かし、水素化ナトリウム3.5g(84mmol)を徐々に加えた後、20分間撹拌させた。ここに、前記1−1で得られた4−(5−クロロペントキシ)−ベンズニトリル化合物(4)17.9g(80mmol)を、ジメチルホルムアミド20mlに溶かして加えた後、約40℃で4時間の間撹拌させた。反応物を蒸留水と酢酸エチルで洗浄した後、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥させた。溶媒を減圧蒸留した後、酢酸エチル:n−ヘキサン=1:5を用いて、カラム・クロマトグラフィーに付し、減圧乾燥して、目的化合物(9)21.6g(収率:80%)を得た。
【0113】
融点(m.p.):107〜111℃
H−NMR(DMSO−d6)(ppm)1.04(t,3H),1.56(m,2H),1.78(brm,4H),2.95(q,2H),4.07(4H),7.00(d,2H),7.08(d,2H),7.74(d,2H),7.90(d,2H)。
【0114】
〔1−5:4−5−[4−(2−ブロモプロピオニル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズニトリル(10)〕
前記1−4で得られた4−[5−(4−プロピオニルフェノキシ)ペントキシ]−ベンズニトリル(9)20g(59mmol)を、酢酸エチル300mlに加えた後、臭化銅(II)26g(119mmol)を加え、70℃の温度で8時間の間環流させた。この反応液を常温に冷やした後、反応中に発生した塩をろ過除去し、酢酸エチル層を炭酸水素ナトリウム溶液と塩化ナトリウム溶液で洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧乾燥して、目的化合物(10)23g(収率:95%)を得た。
【0115】
融点(m.p.):79〜81℃
H−NMR(DMSO−d6)(ppm)1.57(m,2H),1.74(d,2H),1.79(brm,4H),4.08(m,4H),5.77(q,1H),7.07(m,4H),7.74(d,2H),7.99(d,2H)。
【0116】
〔1−6:4−5−[4−(5−メチル−2−イソプロピル−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズニトリル(12)〕
前記1−5で得られた4−5−[4−(2−ブロモプロピオニル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズニトリル化合物(10)1g(2.4mmol)とイソブチルチオアミド0.25g(2.4mmol)を、エタノール30mlに順次加えた後、80℃で5時間の間環流させた。反応物の溶媒を除去した後、ジクロロメタンで希釈させ、炭酸水素ナトリウム溶液と塩化ナトリウム溶液で洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、溶媒を除去した後、酢酸エチル:n−ヘキサン=1:6で、カラム・クロマトグラフィに付し、減圧乾燥して、目的化合物(12)0.9g(収率:89%)を得た。
【0117】
融点(m.p.):70〜73℃
H−NMR(DMSO−d6)(ppm)1.32(d,6H),1.59(m,2H),1.79(m,4H),2.47(s,3H),3.21(m,1H),4.02(t,2H),4.09(t,2H),6.98(d,2H),7.09(d,2H),7.55(d,2H),7.74(d,2H)。
【0118】
〔製造例2〕反応式2による化合物(16)の製造
〔2−1:4−5−[4−(5−メチル−2−アミノ−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズニトリル(14)〕
前記製造例1の1−5で得られた4−5−[4−(2−ブロモプロピオニル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズニトリル化合物(10)3g(7.2mmol)とチオ尿素0.58g(7.6mmol)を、エタノール30mlに順次加えた後、80℃で5時間の間環流させた。反応物の溶媒を除去した後、ジクロロメタンで希釈させ、炭酸水素ナトリウム溶液と塩化ナトリウム溶液で洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、溶媒を除去した後、酢酸エチル:n−ヘキサン=1:2で、カラム・クロマトグラフィーに付し、減圧乾燥して、目的化合物(14)2.5g(収率:89%)を得た。
【0119】
H−NMR(DMSO−d6)(ppm)1.57(m,2H),1.78(m,4H),2.27(s,3H),3.98(t,2H),4.07(t,2H),6.69(s,2H),6.91(d,2H),7.09(d,2H),7.45(d,2H),7.74(d,2H)。
【0120】
〔2−2:4−5−[4−(5−メチル−2−エチルアミノ−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズニトリル(16)〕
前記2−1で得られた4−5−[4−(5−メチル−2−アミノ−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズニトリル化合物(14)0.60g(1.52mmol)を、ジメチルホルムアミド50mlに溶かし、水素化ナトリウム0.07g(1.83mmol)を徐々に加えた後、20分間撹拌させた。ヨウ化エチル0.13ml(1.6mmol)を加えた後、約40℃で4時間の間撹拌させた。反応物を蒸留水と酢酸エチルで洗浄した後、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、溶媒を減圧蒸留した後、酢酸エチル:n−ヘキサン=1:2を用いて、カラム・クロマトグラフィーに付し、減圧乾燥して、目的化合物(16)0.32g(収率:50%)を得た。
【0121】
H−NMR(DMSO−d6)(ppm)1.13(t,3H),1.56(m,2H),1.78(m,4H),2.28(s,3H),3.19(m,2H),3.99(t,2H),4.07(t,2H),6.92(d,2H),7.09(d,2H),7.26(t,1H),7.47(d,2H),7.74(d,2H)。
【0122】
〔製造例3〕反応式3による化合物(18)の製造
〔4−5−[4−(5−メチル−2−[エチル−(2−モルホリノエチル)アミノ]−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズニトリル(18)〕
前記2−2で得られた4−5−[4−(5−メチル−2−エチルアミノ−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズニトリル化合物(16)0.40g(0.94mmol)を、ジメチルスルホキシド50mlに溶かし、水素化ナトリウム0.10g(2.37mmol)を徐々に加えた後、20分間撹拌させた。N−(2−クロロエチル)モルホリン塩酸塩0.18g(0.99mmol)を加えた後、約40℃で4時間の間撹拌させた。反応物を蒸留水と酢酸エチルで洗浄した後、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、溶媒を減圧蒸留した後、酢酸エチル:n−ヘキサン=1:2を用いて、カラム・クロマトグラフィーに付し、減圧乾燥して、目的化合物(18)0.35g(収率:70%)を得た。
【0123】
H−NMR(DMSO−d6)(ppm)1.15(t,3H),1.55(m,2H),1.77(brm,4H),2.31(s,3H),2.42(brm,4H),2.51(m,2H),3.39(t,2H),4.07(t,2H),6.93(d,2H),7.09(d,2H),7.48(d,2H),7.74(d,2H)。
【0124】
〔製造例4〕反応式4による化合物(20)の製造
〔4−5−[4−(5−メチル−2−ピペリジノ−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズニトリル(20)〕
前記製造例2−1で得られた4−5−[4−(5−メチル−2−アミノ−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズニトリル化合物(14)0.50g(1.27mmol)を、ジメチルホルムアミド50mlに溶かし、水素化ナトリウム0.11g(2.79mmol)を徐々に加えた後、20分間撹拌させた。1,5−ジブロモペンタン0.19ml(1.4mmol)を加えた後、約40℃で4時間の間撹拌させた。反応物を蒸留水と酢酸エチルで洗浄した後、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、溶媒を減圧蒸留した後、酢酸エチル:n−ヘキサン=1:2を用いて、カラム・クロマトグラフィーに付し、減圧乾燥して、目的化合物(20)0.57g(収率:98%)を得た。
【0125】
H−NMR(DMSO−d6)(ppm)1.57(m,2H),1.63(brm,4H),1.77(brm,4H),2.20(s,3H),3.60(brm,4H),4.04(m,4H),7.04(d,4H),7.40(d,2H),7.68(d,2H)。
【0126】
〔実施例1〕N−ヒドロキシ−4−5−[4−(5−メチル−2−イソプロピル−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジンの製造
前記製造例1−6で得られた4−5−[4−(5−メチル−2−イソプロピル−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズニトリル化合物(12)0.3g(0.71mmol)をエタノール10mlに加え、水酸化ナトリウム0.11g(2.9mmol)とヒドロキシルアミン塩酸塩0.20g(2.9mmol)を、エタノール5mlと水1mlに溶かして加えた後、80℃の温度で15時間の間環流させた。減圧蒸留し、ジクロロメタンで希釈した後、水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させた。溶媒を減圧蒸留した後、酢酸エチル:n−ヘキサン:メタノール=5:10:1を用いて、カラム・クロマトグラフィーに付し、減圧乾燥して、前記目的化合物0.19g(収率:52%)を得た。
【0127】
H−NMR(DMSO−d6)(ppm)1.31(d,6H),1.58(m,2H),1.79(m,4H),2.47(s,3H),3.21(m,1H),4.00(m,4H),5.71(s,2H),6.91(d,2H),6.99(d,2H),7.56(m,4H),9.44(s,1H)。
【0128】
〔実施例2〕4−5−[4−(5−メチル−2−イソプロピル−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジンの製造
前記製造例1−6で得られた4−5−[4−(5−メチル−2−イソプロピル−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズニトリル化合物(12)0.22g(0.52mmol)に、過量の塩酸メタノール溶液10mlを加え、常温で24時間の間撹拌した後、反応溶媒を減圧蒸留した。これを、メタノール2mlに溶かした後、アンモニアエタノール溶液10mlを添加し、シールド管に入れ、50℃で40時間の間反応させた。反応液を減圧蒸留し、これをクロロホルム:メタノール=8:1でカラム・クロマトグラフィーに付した後、減圧乾燥して、目的化合物0.10g(収率:48%)を得た。
【0129】
H−NMR(DMSO−d6)(ppm)1.33(d,6H),1.61(m,2H),1.82(brm,4H),2.49(s,3H),3.22(m,1H),4.04(t,2H),4.14(t,2H),7.01(d,2H),7.17(d,2H),7.57(d,2H),7.85(d,2H)。
【0130】
〔実施例3乃至83〕
〔1.N−ヒドロキシベンズアミジンの場合(R=OH)(実施例3乃至51、57乃至83)〕
前記製造例1−6と同様にして得られた化合物(12)を、前記実施例1と同一の方法で製造して、目的化合物を得た。
【0131】
反応に用いた反応物質およびH−NMRデータを、表1に示す。
【0132】
【表1】










〔2.ベンズアミジンの場合[R=H](実施例52乃至56)〕
前記製造例1−6と同様にして得られた化合物(12)を、前記実施例2と同一の方法で製造して、目的化合物を得た。
【0133】
反応に用いた反応物質およびH−NMRデータを、表2に示す。
【0134】
【表2】

〔実施例84乃至117〕
前記製造例2−2と同様にして得られた化合物(16)を、前記実施例1と同一の方法で製造して、目的化合物を得た。
【0135】
反応に用いた反応物質およびH−NMRデータを、表3に示す。
【0136】
【表3】




〔実施例118乃至163〕
前記製造例3と同様にして得られた化合物(18)を、前記実施例1と同一の方法で製造して、目的化合物を得た。
【0137】
反応に用いた反応物質および1H−NMRデータを、表4に示す。
【0138】
【表4】






〔実施例164乃至176〕
前記製造例4と同様にして得られた化合物(20)を、前記実施例1と同一の方法で製造して、目的化合物を得た。
【0139】
反応に用いた反応物質およびH−NMRデータを、表5に示す。
【0140】
【表5】


〔実施例177乃至213〕
前記製造例1−6と同様にして得られた化合物(12)を、前記実施例1と同一の方法で製造して、目的化合物を得た。
【0141】
反応に用いた反応物質およびH−NMRデータを、表6に示す。
【0142】
【表6】





〔実験例1〕破骨細胞の分化抑制の効果
本発明に係るベンズアミジン誘導体が破骨細胞の形成および分化過程に及ぼす影響を調べるために、造骨細胞との共培養により評価した。
【0143】
〔1−1〕細胞の用意
〔イ:骨髄細胞の用意〕
6〜8週齢の雄性のddYマウスから無菌で硬骨を摘出し、摘出した硬骨から注射器(21G、韓国、緑十字社製)を用いて、骨髄細胞を回収した。
【0144】
α−MEM培地(Gibco BRL社製、炭酸水素ナトリウム2.0g/l、ストレプトマイシン100mg/l、ペニシリン100,000unit/mlを添加した後、ろ過滅菌する)5mlに骨髄細胞を懸濁して集め、600xgで5分間遠心分離して収去した。骨髄細胞中の赤血球を除去するために、トリス塩酸塩(0.83% NHCl、pH7.5)3mlを添加して充分に混合した後、遠心分離により回収した骨髄細胞の骨芽細胞数を確認し、共培養のために直ぐに用いた。
【0145】
〔ロ:骨芽細胞の用意〕
1乃至2日齢の新生ICRマウスから頭蓋冠骨を無菌で摘出し、リン酸緩衝生理食塩水(PBS)で洗浄した後、混合酵素溶液(0.2%コラゲナーゼと0.1%ディスパーゼ)に連続的に6乃至7回(10、10、10、20、20、20分)処理し、造骨細胞の特性を有する細胞が多く存在する3乃至6回群の細胞を収集的に収集し、培養液(serum free α−MEM)で洗浄した。洗浄された細胞を10%FBSが含まれたα−MEMで2〜3日程度培養した後、第1次継代培養して集めた細胞を実験に用いており、回収した細胞を1×10細胞/mlの濃度となるように希釈し、−70℃で保管した。
【0146】
〔1−2:破骨細胞の分化程度の測定〕
〔イ:試料の用意〕
本発明に係るベンズアミジン誘導体は、全部滅菌蒸留水またはエタノールに溶解し、それぞれ所望の濃度に希釈し、細胞培養液に仕込まれる最終試料の体積は、1:1000にした。
【0147】
〔ロ:共培養による試料との反応〕
破骨細胞の分化のために、前記1において用意された骨髄細胞と骨芽細胞を共培養した。FBSが含まれたα−MEM培地を用いて96ウェルプレートに骨髄細胞(25,000cell/cm)と骨芽細胞(10,000cell/cm)を分注して入れた後、実験しようとする試料を入れ、7日間培養した。培養の間、デキサメタゾン(10−7M)とビタミンD(10−8M)のような分化因子を、培養の初日から複合投与しており、2〜3日毎に前記試料と分化因子が混合された新たな培地に交換した。
【0148】
〔ハ:破骨細胞の分化程度の評価〕
1)TRAP(Tartaric Acid Resistance Alkaline Phosphatase)染色液の調剤
TRAP染色液に陽性反応を有する破骨細胞の特性を用いて、成熟した破骨細胞を測定するマーカーとしてTRAPを用いた。
【0149】
TRAP染色液の調剤は、基質としてのナフトールAS−MSリン酸塩(sigma N−4875)5mgおよび色素(Fast Red Violet LB salt)25mgを、N,N−ジメチルホルムアミド(約0.5ml)に溶かした。50mM酒石酸を含めた0.1N NaHCO緩衝液50ml(pH5.0)を添加した後、冷蔵保管し、染色液として用いた。
【0150】
2)染色法
7日間培養した細胞から培養液を除去し、PBSで1回洗浄した後、10%ホルマリンを含めたPBSに細胞を2〜5分間固定した。エタノールとアセトンの混合液(1/1)に、約1分間再度固定した後、乾燥した。TRAP染色液を15分間処理後、水洗乾燥し、顕微鏡下でTRAP−陽性反応を示し、3つ以上の核を有する破骨細胞のみを観察し、その数を数えた。各実験群に対して3回以上の繰返し実験を行った。
【0151】
陰性対照群に対する破骨細胞分化抑制効能を百分率(%)で示した。
【0152】
結果を表7に示す。
【0153】
【表7】



表7に示すように、本発明に係るチアゾール誘導体が置換されたベンズアミジン誘導体は、極めて低い濃度で破骨細胞に対する分化を効果的に抑制することが分かる。
【0154】
〔実験例2:骨形成の効果〕
本実験において用いられる造骨細胞は、前記実験例1の共培養で用いられた細胞と同一のものを用いた。
【0155】
〔2−1:実験1〕
ICRマウス由来の頭蓋冠骨から連続的な酵素処理により分離した細胞は、10%FBSが含まれたα−MEM培地で4〜5日間培養した。12ウェルプレート(10細胞)に、細胞を分注して24時間培養した後、造骨細胞分化因子である10mM β−グリセロリン酸エステルと、50μg/mlアスコルビン酸が添加された培地に交換した。
【0156】
この際、所望の濃度(0.1uM、0.1nM)の化合物を添加し、骨形成の促進効果があるかを評価し、培地は、3〜4日に一回ずつ交換し、14〜21日前後でノジュールが形成されることを確認した後、実験を終了した。
【0157】
細胞は、滅菌精製水で2回水洗し、10%ホルマリン溶液で約30分間固定した。細胞中に蓄積されたカルシウム(Ca)およびリン(P)のようなミネラル測定のために、アリザリンレッド SおよびVon−Kossa溶液で染色し、染色された部位の面積測定により、骨形成活性を評価した。
【0158】
また、細胞基質中に沈着されたAR−Sの量を定量的に計算するために、10%臭化セチルピリジニウムが含有された10mMリン酸ナトリウム(pH7.0)溶液を添加し、37℃の撹拌培養器で15〜30分間染色物質(AR−S)を抽出し、564nmで吸光度を測定し、形成されたCaの量を算出した。
【0159】
〔2−2:実験2〕
ICRマウス由来の頭蓋冠骨の細胞(1×10細胞/ウェル)を12ウェルプレートにロードし、24時間経過後、融合された状態で、10mM β−グリセロリン酸エステルと50μg/mlアスコルビン酸が含有された培地に交換した。
【0160】
この際、造骨活性を検証しようとする試験物質を添加した。薬物が含まれた培地は、3日に一回ずつ交換し、培養期間は、15日前後とした。
【0161】
培養が終わると、薬物を全部破棄し、滅菌された第3次精製水で1〜2回水洗した後、10%ホルマリン溶液で約30〜60分間固定した。固定されたプレートは、再度第3次精製水で1〜2回洗浄し、乾燥させた後、10分間40mM アリザリンレッド S(AR−S)で染色した。この際、形成されたノジュールに染色物質(AR−S)が沈着するが、そうでない染色物質(AR−S)を除去するために、第3次精製水で3〜5回水洗した。沈着された染色物質(AR−S)の量を定量的に計算するために、10%(w/v)塩化セチルピリジニウム溶液570μlを添加し、37℃の撹拌培養器で15〜30分間染色物質(AR−S)を抽出した。最後に、ノジュールに沈着されていた染色物質(AR−S)を564nmにおける吸光度で測定して形成されたCaの量を算出した。
【0162】
結果を表8に示す。
【0163】
【表8】

表8に示すように、本発明に係るチアゾール誘導体が置換されたベンズアミジン誘導体は、造骨細胞に対する活性に優れ、骨生成に効果的であることが分かる。
【0164】
〔実験例3:卵巣切除により骨粗鬆症を誘発させたマウスモデルにおける骨粗鬆症の治癒効果〕
ベンズアミジン誘導体の骨粗鬆症に対する薬効を、卵巣切除を誘発させたマウスにおいて評価した。候補物質を卵巣切除の4週間後からそれぞれ4週間投与し、大腿骨の支柱骨梁の変化を組織形状学的分析を用いて観察した。
【0165】
〔3−1:実験動物および飼養管理〕
ddYマウス(6週齢、SLC社、日本)を7日間、実験室環境に順化させた後、本実験に用いた。実験動物は、マウス用プラスチックボックスに5匹ずつ収容し、温度(20〜25℃)と湿度(30〜35%)が調節された実験動物飼育室で飼育した。明暗サイクルは12時間間隔で調節し、飼料(Samyang社、韓国)と水道水を自由摂食させた。
【0166】
〔3−2:試料の用意および投与〕
ベンズアミジン誘導体塩(メタンスルホン酸または塩酸塩)は、無菌蒸留水または5%DMSOに溶解または懸濁させ、溶液状態の試料を実験動物の体重1kg当たりに10mlで投与した。全ての候補物質は、手術の4週間後から毎日1回ずつ4週間それぞれ実験動物の体重1kg当たりに50mgずつ経口投与した。
【0167】
〔3−3:卵巣切除による骨粗鬆症の誘発〕
全ての実験動物は、塩酸ケタミンと塩酸キシラジンで麻酔した後、両卵巣を切除し、エストロゲン欠乏性の骨粗鬆症を誘発した後、一般の方法に準じて創傷を閉鎖させた。
【0168】
〔3−4:組織処理〕
最終犠牲日に左側大腿骨を摘出し、10%中性緩衝ホルマリンに固定した後、脱灰液(2.24%ギ酸と0.5N水酸化ナトリウムで構成された溶液)を用いて脱灰を行った。この際、脱灰液は、毎日1回ずつ5日間交換した。脱灰を完了した後、パラフィン包埋を行い、3〜4μmの組織切片を作製した後、ヘマトキシリン・エオジン染色を行い、光学顕微鏡を用いて観察した。
【0169】
〔3−5:組織形状学的分析〕
上述した方法で作製された大腿骨組織標本を用いて、大腿骨中に存在する支柱骨梁を、自動映像分析装置(Analysis Image Processing;SIS,Germany)により%単位で測定した。
【0170】
〔3−6:支柱骨梁および皮質骨梁の変化〕
全ての数値は、それぞれの実験に用いられた媒体対照群に対する%変化を、下記の公式で計算し、相互比較した。
数学式1
%変化=[(aの支柱骨梁−bの支柱骨梁)/bの支柱骨梁]×100
a:実験群、b:媒体対照群
【0171】
【表9】

前記表9に示すように、実験物質は、媒体対照群に比べて、顕著な大腿骨の支柱骨梁の増加を示し、実験物質が卵巣切除により誘発された骨量の減少を抑制することが分かる。したがって、候補物質は、骨粗鬆症の治療に極めて効果的なものと観察された。
【0172】
〔実験例4:肋骨骨折を誘発させたラットモデルにおける骨折治癒促進効果〕
ベンズアミジン化合物が、肋骨骨折の治癒に及ぼす影響を調べるために、人為的に肋骨骨折を誘発させたラットにおいて評価した。前記ベンズアミジン化合物は、ラットの肋骨骨折を誘発させた当日から2週間投与し、形成された仮骨の体積および組織学的変化を観察した。
【0173】
〔4−1:実験動物および飼養管理〕
54匹のS.D.ラット(8週齢、中央実験動物(株)、韓国)を本実験に用いた。実験動物は、3匹ずつラット用のプラスチックボックスに収容し、温度(20〜25℃)と湿度(30〜35%)が調節された実験動物飼育室で飼育した。また、明暗サイクルは12時間間隔で調節し、飼料と水道水を自由摂食させた。
【0174】
〔4−2:試料の用意および投与〕
ベンズアミジン誘導体塩(メタンスルホン酸または塩酸塩)の各200mgを無菌蒸留水5mlに完全に溶かし、溶液状態の試料を実験動物に投与した。前記ベンズアミジン化合物を手術2日後から毎日1回ずつ、2週間それぞれ実験動物の体重1kg当たりに200mgずつ経口投与した。
【0175】
〔4−3:肋骨骨折の誘発〕
全ての実験動物は、塩酸ケタミンと塩酸キシラジンで麻酔した後、7番および8番肋骨を手術用はさみで横に切断して骨折を誘発した。骨折を誘発した後、骨折部位を噛み合せてから、一般的な皮膚縫合により創傷を閉鎖させた。
【0176】
〔4−4:仮骨の体積〕
全ての実験動物は、最終犠牲日に骨折を誘発させた7番および8番肋骨に形成された仮骨を周囲組織と分離して摘出し、摘出された肋骨において形成された仮骨の長径と短径をmm単位で測定した。測定された仮骨の長径と短径を用いて、下記数学式2で仮骨の体積を測定した。
数学式2
仮骨の体積=1/2(a×b2)
a:仮骨の長径、b:仮骨の短径
結果を表10に示す。
【0177】
【表10】

表10に示すような、ベンズアミジン化合物投与群における仮骨の体積は、無処置対照群に比べて顕著に減少し、ベンズアミジン化合物投与群において有意性が認められた(p<0.01またはp<0.05)。
【0178】
したがって、ベンズアミジン化合物は、骨折の際に形成された仮骨の消失を促進させることが分かる。
【0179】
〔4−5:組織検査および分析〕
骨折を誘発した後、摘出した8番肋骨を10%中性緩衝ホルマリンに固定してから、脱灰液(2.24%ギ酸と0.5N水酸化ナトリウムで構成された溶液)を用いて脱灰を行った。この際、脱灰液は、毎日1回ずつ5日間交換した。脱灰を完了した後、パラフィン包埋を行い、3〜4μmの組織切片を作製した後、ヘマトキシリン・エオジンまたはマッソン・トリクロム染色を行い、光学顕微鏡を用いて観察した。
【0180】
前記方法で作製された肋骨組織標本を用いて、仮骨組織中に存在する骨組織の量を自動映像分析装置(Analysis Image Processing;SIS,Germany)により%単位で測定した。
【0181】
結果を表11に示す。
【0182】
【表11】

表11に示すように、ベンズアミジン化合物投与群において、仮骨組織中の骨組織含量は、無処置対照群に比べて、顕著に増加しており、ベンズアミジン化合物投与群において有意性が認められた(p<0.01またはp<0.05)。
【0183】
したがって、ベンズアミジン化合物は、骨折の際に形成された仮骨の骨化を促進させることが分かる。
【0184】
〔実験例5:卵白蛋白質で誘発させたマウス喘息モデルにおける治療効果〕
ベンズアミジン誘導体が、アレルギー性炎症に及ぼす影響を調べるために、卵白蛋白質で誘発させたマウス喘息モデルにおいて評価した。前記ベンズアミジン化合物は、卵白蛋白質の感作時に投与を開始し、17日間投与した。実験動物は、感作14日後、再度卵白蛋白質に露出させてから、3日後に犠牲させ、肺の重量、抹消血、および気管支肺胞洗浄液中の総白血球数の変化を観察した。
【0185】
〔5−1:実験動物および飼養管理〕
計110匹の雌性のC57BL/6マウス(7週齢、SLC社、日本)を、6日間、実験室環境に順化させた後、本実験に用いた。実験動物は、5匹ずつマウス用のプラスチックボックスに収容し、温度(20〜25℃)と湿度(30〜35%)が調節された実験動物飼育室で飼育した。また、明暗サイクルは12時間間隔で調節し、飼料と水道水を自由摂食させた。実験動物中の100匹は、卵白蛋白質で喘息を誘発し、10匹は、無処置正常群として用いた。
【0186】
〔5−2:試料の用意および投与〕
ベンズアミジン誘導体塩(メタンスルホン酸または塩酸塩)の各200mgを無菌蒸留水5mlに完全に溶かし、溶液状態の試料を実験動物に投与した。前記ベンズアミジン化合物は、卵白蛋白質の感作日から毎日1回ずつ、それぞれ実験動物の体重1kg当たりに200mgずつ経口投与した。この際、対照群では、同一の量の無菌蒸留水のみを毎日同一の方法で投与した。
【0187】
〔5−3:卵白蛋白質の感作および露出による喘息誘発〕
卵白蛋白質(Ovalbumine Grade VI Sigma,St.Louis,MO,USA)を、水酸化アルミニウム(dried powder gel;Aldrich,Milwaukee,USA)と生理食塩水に溶かし(200μg OA/180mg Al(OH) in 4ml saline,4℃ overnight)、実験動物に投与(200μl、腹腔注射)して感作させた。この際、無処置正常群は、水酸化アルミニウムのみを生理食塩水に溶かし、同一の方法で投与した。感作14日後、1.5%の卵白蛋白質溶液をネブライザーを用いて空気中に噴霧し、10分間実験動物に露出させ、喘息を誘発させた。この際、無処置正常群では、生理食塩水のみを同一の方法で露出させた。全ての実験動物は、露出3日後、犠牲した。
【0188】
〔5−4:肺重量の測定〕
全ての実験動物は、最終犠牲日に肺を周囲組織と分離して摘出し、摘出された肺の絶対重量値をg単位で測定した。また、動物個体の体重差による誤差を最小化するために、体重に対する肺の比率である相対重量値を、下記数学式3を用いて%で計算した。
数学式3
肺の相対重量値(%)={(肺の絶対重量値/最終犠牲日の体重)}×100
結果を表12に示す。
【0189】
【表12】

表12に示すように、喘息誘発による肺の絶対および相対重量値は、対照群では、正常群に比べて有意に増加されたが(p<0.01またはp<0.05)、ベンズアミジン化合物投与群では、対照群に比べて顕著な肺重量の減少が認定され、ベンズアミジン化合物投与群において有意性が認定された(p<0.01またはp<0.05)。
【0190】
したがって、ベンズアミジン化合物は、喘息による肺重量の増加を抑制させることが分かる。
【0191】
〔5−5:血液中の総白血球数および気管支肺胞洗浄液中の総白血球数〕
〔a〕血液中の総白血球数〕
最終犠牲日に、全ての実験動物は、エチルエーテルで麻酔した後、開腹して腹帯静脈を露出させた。以降、露出された腹帯静脈から約1mlの血液を採取した。採取された血液中の総白血球数を白血球用の血球計を用いて、X10/1mmの単位で計算した。
【0192】
〔b〕気管支肺胞洗浄液中の総白血球数〕
最終犠牲日に、気管支と肺胞中に存在する分泌物中の総白血球数を観察するために、エチルエーテルで麻酔させた後、頸部と胸部を開放して、頸静脈から放血した後、気管内挿管を行い、2回にわたってリン酸緩衝生理食塩水の3mlを注入し、30秒間胸部をマッサージした後、肺から細胞浮遊液を得た。採取された気管支肺胞洗浄液中の総白血球数を白血球用の血球計を用いて、X10/1mmの単位で計算した。
【0193】
結果を表13に示す。
【0194】
【表13】

表13に示すように、喘息誘発による血液中の総白血球数と気管支肺胞洗浄液中の総白血球数は、対照群では、正常群に比べて有意に増加されており(p<0.01)、ベンズアミジン化合物投与群では、対照群に比べて顕著な血液中の総白血球数と気管支肺胞洗浄液中の総白血球数の減少がそれぞれ認定され、ベンズアミジン化合物投与群において有意性が認定された(p<0.01またはp<0.05)。
【0195】
したがって、ベンズアミジン化合物は、喘息による炎症反応を顕著に抑制させることが分かる。
【0196】
〔実験例6:細胞毒性実験〕
本発明に係るベンズアミジン誘導体の細胞毒性を調べるために、下記の実験を行った。
【0197】
薬物を適正な溶媒に10−2Mの濃度に希釈した。用意された薬物を細胞毒性に用いる細胞に、適合した培地で、10−5Mの濃度に希釈し、96ウェルプレートに100μlずつ分注した。細胞毒性実験に用いる細胞株を、各ウェルに1.0×10細胞/100μlの数で入れた後、72時間の間培養した。培養終結の4時間前に、PBSに溶解された2mg/mlのMTT[3−(4,5−ジメチル−2−チアゾール)−2,5−ジフェニル−2H−テトラゾリウムブロマイド]を、25μl添加した。反応終結後、プレートを遠心分離し、培地を除去した後、DMSOを100μl添加し、ホルマザンを溶解させた。最後に、発色したプレートを540nmにおいて吸光度を測定した。細胞の生存程度は、比較群と対比して%濃度で示した。
【0198】
結果を表14に示す。
【0199】
【表14】

表14に示すように、本発明に係るベンズアミジン誘導体は、細胞毒性が殆どないことが分かる。
【0200】
以下、本発明の組成物のための製剤例を例示する。
【0201】
〔製剤例:薬学的製剤の製造〕
〔1.散剤の製造〕
化学式1のベンズアミジン誘導体 2g
乳糖 1g
前記成分を混合し、気密袋に充填して散剤を製造した。
【0202】
〔2.錠剤の製造〕
化学式1のベンズアミジン誘導体 100mg
コーンスターチ 100mg
乳糖 100mg
ステアリン酸マグネシウム 2mg
前記成分を混合した後、通常の錠剤の製造方法により打錠して錠剤を製造した。
【0203】
〔3.カプセル剤の製造〕
化学式1のベンズアミジン誘導体 100mg
コーンスターチ 100mg
乳糖 100mg
ステアリン酸マグネシウム 2mg
前記成分を混合した後、通常のカプセルの製造方法により、ゼラチンカプセルに充填してカプセル剤を製造した。
【0204】
〔4.注射液剤の製造〕
化学式1のベンズアミジン誘導体 10μg/ml
希塩酸BP pH3.5となるまで
注射用塩化ナトリウムBP 最大で1ml
適当な容積の注射用塩化ナトリウムBPに、化学式1のベンズアミジン誘導体を溶解させ、生成された溶液のpHを希塩酸BPを用いて、pH3.5に調節し、注射用塩化ナトリウムBPを用いて、容積を調節し、充分に混合した。溶液を、ガラス製の5mlタイプIアンプル中に充填させ、ガラスを溶解させることにより、上部空気格子の下で封入させ、120℃で15分以上オートクレーブさせ、殺菌して注射液剤を製造した。
【産業上の利用可能性】
【0205】
本発明に係るベンズアミジン誘導体は、極めて低い濃度で破骨細胞に対する分化を効果的に抑制し、造骨細胞に対する活性に優れ、骨粗鬆症動物モデルにおいて骨量減少を顕著に抑制し、骨粗鬆症の予防および治療に有用に使用可能である。また、本発明に係るベンズアミジン誘導体は、骨折時に形成された仮骨の消失および仮骨の骨化を促進させ、骨折治療剤として有用に使用可能であり、アレルギー性炎症疾患の予防および治療に有用に使用可能である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
1)N−ヒドロキシ−4−(5−[4−(2−イソプロピル−5−メチル−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ)−ベンズアミジン、
2)4−(5−[4−(2−イソプロピル−5−メチル−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ)−ベンズアミジン、
11)N−ヒドロキシ−4−(5−[4−(2−エチル−5−メチル−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ)−ベンズアミジン、
15)N−ヒドロキシ−4−(5−[4−(5−メチル−2−ペンチル−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ)−ベンズアミジン、
16)N−ヒドロキシ−4−(5−[4−(2−t−ブチル−5−メチル−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ)−ベンズアミジン、
17)N−ヒドロキシ−4−(5−[4−(5−エチル−2−メチル−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ)−ベンズアミジン、
18)N−ヒドロキシ−4−(5−[4−(2,5−ジエチル−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ)−ベンズアミジン、
19)N−ヒドロキシ−4−(5−[4−(5−エチル−2−イソプロピル−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ)−ベンズアミジン、
23)N−ヒドロキシ−4−(5−[4−(5−エチル−2−ペンチル−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ)−ベンズアミジン、
24)N−ヒドロキシ−4−(5−[4−(2−エチル−5−イソプロピル−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ)−ベンズアミジン、
25)N−ヒドロキシ−4−(5−[4−(2,5−ジイソプロピル−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ)−ベンズアミジン、
28)N−ヒドロキシ−4−(5−[4−(5−イソプロピル−2−ペンチル−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ)−ベンズアミジン、
29)N−ヒドロキシ−4−(5−[4−(2−メチル−5−プロピル−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ)−ベンズアミジン、
30)N−ヒドロキシ−4−(5−[4−(5−ブチル−2−メチル−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ)−ベンズアミジン、
31)N−ヒドロキシ−4−(5−[4−(5−ブチル−2−エチル−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ)−ベンズアミジン、
32)N−ヒドロキシ−4−(5−[4−(5−ブチル−2−イソプロピル−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ)−ベンズアミジン、
36)N−ヒドロキシ−4−(5−[4−(5−ブチル−2−ペンチル−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ)−ベンズアミジン、
37)N−ヒドロキシ−4−(5−[4−(5−ブチル−2−t−ブチル−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ)−ベンズアミジン、
44)N−ヒドロキシ−4−(5−[4−(5−イソブチル−2−メチル−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ)−ベンズアミジン、
54)4−(5−[4−(2,5−ジメチル−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ)−ベンズアミジン、
55)4−(5−[4−(5−エチル−2−イソプロピル−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ)−ベンズアミジン、
177)N−ヒドロキシ−4−(5−[4−(5−イソプロピル−2−メチル−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]−ペンチルアミノ)−ベンズアミジン、
178)N−ヒドロキシ−4−(2−[2−(4−(5−イソプロピル−2−メチル−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ)−エトキシ]−エトキシ)−ベンズアミジン、
179)N−ヒドロキシ−4−(3−ヒドロキシ−5−[4−(5−イソプロピル−2−メチル−1,3−チアゾール−4−イル)−フェノキシ]−3−メチル−ペントキシ)−ベンズアミジン、
180)N−ヒドロキシ−4−(2−[2−(4−(5−イソプロピル−2−メチル−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ)−1−メチル−エチルアミノ]−エトキシ)−ベンズアミジン、
181)N−ヒドロキシ−4−(3−[4−(3−(4−(5−イソプロピル−2−メチル−1,3−チアゾール−4−イル)−フェノキシ)−プロピル)−ピペラジン−1−イル]−プロポキシ)−ベンズアミジン、
182)N−ヒドロキシ−4−(5−[4−(5−イソプロピル−2−メチル−1,3−チアゾール−4−イル)−フェノキシ]−ペンタノイル−アミノ)−ベンズアミジン、
183)N−ヒドロキシ−4−(5−[4−(5−イソプロピル−2−メチル−1,3−チアゾール−4−イル)−フェノキシ]−ペンチル−メチル−アミノ)−ベンズアミジン、
184)N−ヒドロキシ−4−(4−[4−(5−イソプロピル−2−メチル−1,3−チアゾール−4−イル)−フェノキシ]−2−ブテニルオキシ)−ベンズアミジン、
185)N−ヒドロキシ−4−(4−[4−(5−イソプロピル−2−メチル−1,3−チアゾール−4−イル)−フェノキシメチル]−ベンジルオキシ)−ベンズアミジン、
186)N−ヒドロキシ−4−(2−[2−(4−(5−イソプロピル−2−メチル−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ)−エチルアミノ]−エトキシ)−ベンズアミジン、
187)N−ヒドロキシ−2−フルオロ−4−(5−[4−(5−イソプロピル−2−メチル−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]−ペントキシ)−ベンズアミジン、
188)2,N−ジヒドロキシ−4−(5−[4−(5−イソプロピル−2−メチル−1,3−チアゾール−4−イル)−フェノキシ]−ペントキシ)−ベンズアミジン、
189)N−ヒドロキシ−4−(5−[4−(5−イソプロピル−2−メチル−1,3−チアゾール−4−イル)−フェノキシ]−ペントキシ−3−メトキシ)−ベンズアミジン、
190)N−ヒドロキシ−2−シクロヘキシルアミノ−4−(5−[4−(5−イソプロピル−2−メチル−1,3−チアゾール−4−イル)−フェノキシ]−ペントキシ)−ベンズアミジン、
192)N−ヒドロキシ−2−フルオロ−4−(5−[3−フルオロ−4−(5−イソプロピル−2−メチル−1,3−チアゾール−4−イル)−フェノキシ]−ペントキシ)−ベンズアミジン、
193)N−ヒドロキシ−4−(3−[4−(5−イソプロピル−2−メチル−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]プロポキシ)−ベンズアミジン、
195)N−ヒドロキシ−3−(5−[4−(5−イソプロピル−2−メチル−チアゾール−4−イル)−フェノキシ]−ペンチルアミノ)−ベンズアミジン、
202)N−ヒドロキシ−4−(4−[4−(5−ブチル−2−イソプロピル−チアゾール−4−イル)−フェノキシメチル]−ベンジルオキシ)−ベンズアミジン、
206)N−ヒドロキシ−4−(6−[4−(5−イソプロピル−2−メチル−チアゾール−4−イル)−フェノキシメチル]−ピリジン−2−イル−メトキシ)−ベンズアミジン、
208)N−ヒドロキシ−4−(2−[4−(5−イソプロピル−2−メチル−チアゾール−4−イル)−フェノキシメチル]−ベンジルオキシ)−ベンズアミジン、
211)N−ヒドロキシ−4−(6−[4−(5−イソプロピル−2−メチル−チアゾール−4−イル)フェノキシ]−ヘキシルオキシ)−ベンズアミジンの中から選ばれることを特徴とする化合物またはその薬剤学的に許容可能な塩。

【公開番号】特開2011−26334(P2011−26334A)
【公開日】平成23年2月10日(2011.2.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−222180(P2010−222180)
【出願日】平成22年9月30日(2010.9.30)
【分割の表示】特願2007−524754(P2007−524754)の分割
【原出願日】平成17年8月4日(2005.8.4)
【出願人】(507001911)ドン ファ ファーマシューティカル カンパニー リミテッド (12)
【Fターム(参考)】