説明

新規チアゾール誘導体

本発明は、治療上活性な物質として使用するための、式(I)〔式中、R、R、R、及びRは本明細書及び請求項で定義されたとおりである〕で示される化合物及びその薬学的に許容されうる塩に関する。この化合物はCB1レセプターの調節に関連する疾患の治療及び/又は予防に有用である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、新規チアゾール誘導体、それらの製造、それらを含有する医薬組成物、及び医薬としてのそれらの使用に関する。本発明のチアゾール誘導体は、肥満及び他の障害の治療に有用である。
【0002】
特に、本発明は、式(I):
【0003】
【化10】

【0004】
〔式中、
1は、低級アルコキシ、低級アルキルアミノ−低級アルコキシ又は−N(Ra)Rbであり;
aは、水素、低級アルキル、カルバモイル−低級アルキル、ヒドロキシ−低級アルキル、ジ−ヒドロキシ低級アルキル、低級アルキニル、低級アルコキシ、低級アルコキシ−低級アルキル、ジ−低級アルキルアミノ−低級アルキル、シクロアルキルであるか;或いは
aは、フェニル−低級アルキル残基であり、ここでフェニル部分は、場合により、低級アルキル、低級アルコキシ又はハロゲンにより、独立して、一置換、二置換又は三置換されていてもよいか;或いは
aは、環に1又は2個の窒素原子を含有する5員又は6員芳香族複素環であり、前記芳香族複素環は、低級アルキレンにより分子の残部に結合しているか;或いは
aは、窒素、酸素及び硫黄から選択される1又は2個のヘテロ原子を場合により含有する、5員、6員又は7員飽和複素環であり、前記複素環は、場合により、低級アルキルにより独立して、一置換、二置換又は三置換されており;
bは、水素、低級アルキル又は低級アルコキシ−低級アルキルであるか;或いは
a及Rbは、それらが結合している窒素原子と一緒になって、窒素、酸素及び硫黄から選択される更なるヘテロ原子を場合により含有する、4員、5員又は6員の飽和又は不飽和複素環を形成し、前記複素環は、場合により、低級アルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシ−低級アルキル、低級アルコキシ、低級アルコキシ−低級アルキル、シアノ、ハロゲン、フェニル及び/又はベンジルにより、独立して、一置換、二置換又は三置換されており;
2は、水素又は低級アルキルであり;
3は、低級アルコキシ、ハロゲン若しくはペルフルオロ−低級アルコキシにより、独立して一置換、二置換又は三置換されているフェニルであり;そして
4は、環に1又は2個の窒素原子を場合により含有している単環式芳香族環であり、前記環は、低級アルコキシ、ハロゲン又はペルフルオロ−低級アルコキシにより、独立して一置換、二置換又は三置換されている〕で示される化合物、又は
薬学的に許容されうるその塩に関する。
【0005】
カンナビノイドレセプターの2つの異なるサブタイプ(CB1及びCB2)が単離されており、両方ともGタンパク質共役型レセプターのスーパーファミリーに属する。CB1の代替的なスプライス型であるCB1Aも記載されているが、リガンド結合及びレセプター活性化に関してCB1と異なる特性を示さない(D. Shire, C. Carillon, M.Kaghad, B. Calandra, M.Rinaldi-Carmona, G. Le Fur, D. Caput, P. Ferrara, J. Biol. Chem. 270 (8) (1995) 3726-31)。CB1レセプターは、主に脳に位置しているが、CB2レセプターは末梢で優位に分布し、主に脾臓及び免疫系の細胞に局在する(S. Munro, K. L. Thomas, M. Abu- Shaar, Nature 365 (1993) 61-61)。したがって副作用を回避するためにCB1選択的化合物が望まれる。
【0006】
Δ9-テトラヒドロカンナビノール(Δ9−THC)は、インド大麻、cannabis savita(大麻)における主要な神経活性化合物(Y. Gaoni, R. Mechoulam, J. Am. Chem. Soc., 86 (1964) 1646)であり、これは長い間薬剤に使用されている(R. Mechoulam (Ed.) in "Cannabinoids as therapeutic Agents", 1986, pp. 1-20, CRC Press)。Δ9−THCは、非選択的CB1/2レセプターアゴニストであり、癌化学療法誘発嘔吐(CIE)の緩和及びAIDS患者が経験する体重の減量を食欲の刺激により逆転用のドロナビノール(dronabinol)(marinol(登録商標))として米国で入手可能である。英国では、Δ9−THCの合成類似体であるナボリノン(Nabolinone)(LY−109514、Cesamet(登録商標))がCIEに使用される(R. G. Pertwee, Pharmaceut. Sci. 3 (11) (1997) 539-545, E. M. Williamson,F. J. Evans, Drugs 60 (6) (2000) 1303-1314)。
【0007】
アナンドアミド(anandamide)(アラキドニルエタノールアミド)は、CB1レセプターの内在性リガンド(アゴニスト)として同定された(R. G. Pertwee, Curr. Med. Chem., 6 (8) (1999) 635-664; W. A. Devane, L. Hanus, A. Breuer, R. G. Pertwee,L. A. Stevenson, G. Griffin, D. Gibson, A. Mandelbaum, A. Etinger, R. Mechoulam, Science 258 (1992) 1946-9)。アナンドアミド及び2−アラキドノイルグリセロール(2−AG)は、シナプス前終末においてアデニレートシクラーゼ及び電位感受性Ca2+チャンネルを負に調節し、内向きに整流するK+チャンネルを活性化し(V. Di Marzo, D. Melck, T. Bisogno, L. De Petrocellis, Trends in Neuroscience 21 (12) (1998) 521-8)、それにより神経伝達物質の放出及び/又は作用に影響を及ぼし、それは神経伝達物質の放出を低減する(A. C. Porter, C. C. Felder, Pharmacol. Ther., 90 (1) (2001) 45-60)。
【0008】
またアナンドアミドは、Δ9−THCとして、CB1レセプター仲介機構を通して供給を増加する。CB1レセプター選択的アンタゴニストは、アナンドアミドの投与に関連する供給の増加をブロックし(C. M. Williams, T. C. Kirkham, Psychopharmacology 143 (3) (1999) 315-317; C. C. Felder, E. M. Briley, J. Axelrod, J. T. Simpson, K. Mackie, W. A. Devane, Proc. Natl. Acad. Sci. U. S. A. 90 (16) (1993) 7656-60)、食欲抑制及び減量をもたらす(G. Colombo, R. Agabio, G. Diaz, C. Lobina, R. Reali, G. L. Gessa, Life Sci. 63 (8) (1998) L113-PL117)。
【0009】
レプチンは、主要なシグナルであり、それを通じて視床下部が栄養状態を感知し、食物摂取及びエネルギーバランスを調節する。一時的な食物制限の後、CB1レセプターノックアウトマウスは、野生型同腹仔よりも食餌量が減り、CB1アンタゴニストSR141716Aは、野生型において食餌摂取量を低減するが、ノックアウトマウスではしない。更に、レプチンシグナリングの欠損は、肥満db/db及びob/obマウス、並びにズッカーラットにおける、内在性カンナビノイド濃度の小脳ではなく視床下部での上昇に関連する。正常ラット及びob/obマウスの急性レプチン処置は、視床下部におけるアナンドアミド及び2−アラキドノイルグリセロールを低減する。これらの所見は、視床下部の内在性カンナビノイドがCB1レセプターを活発に活性化して、食物摂取を維持し、レプチンによって制御される神経回路の一部を形成する可能性があることを示している(V. Di Marzo, S. K. Goparaju, L. Wang, J. Liu, S. Bitkai, Z. Jarai, F. Fezza, G. I. Miura, R. D. Palmiter, T. Sugiura, G. Kunos, Nature 410 (6830) 822-825)。
【0010】
CB1選択的アンタゴニスト/インバースアゴニストであるSR−141716Aは、肥満の治療において現在第三相臨床試験を受けている。二重盲検プラセボ−対照試験において、1日5、10及び20mgの用量でSR141716はプラセボと比較すると有意に体重を低減させた(F. Barth, M. Rinaldi-Carmona, M. Arnone, H. Heshmati, G. LeFur, "Cazmabinoid antagonists: From research tools to potential new drugs. "Abstracts of Papers, 222nd ACS National Meeting, Chicago, IL, United States, August 26-30, 2001)。
【0011】
それぞれインバースアゴニストであるCB1レセプターアンタゴニストとして提案されている他の化合物は、アミノアルキルインドール(AAI; M. Pacheco, S. R. Childers, R. Arnold, F. Casiano, S. J. Ward,J. Pharmacol. Exp. Ther. 257 (1) (1991) 170-183)であり、同様に6−ブロモ−(WIN54661; F. M. Casiano, R. Arnold, D. Haycock,J. Kuster, S.J. Ward, NIDA Res. Monogr. 105 (1991) 295-6)又は6−ヨードプラバドリン(AM630, K. Hosohata, R. M. Quock, R. M; Hosohata, T. H. Burkey, A. Makriyannis, P. Consroe, W. R. Roeske, H. I. Yamamura, Life Sci. 61 (1997) 115-118; R. Pertwee, G. Griffin, S. Fernando, X. Li, A. Hill, A. Makriyannis, Life Sci. 56 (23-24) (1995) 1949-55)である。W09602248、US5596106で開示されているアリールベンゾ〔b〕チオフェン及びベンゾ〔b〕フラン(LY320135, C. C. Felder, K. E. Joyce, E. M. Briley, M. Glass, K. P. Mackie, K. J.Fahey, G. J. Cullinan, D. C. Hunden, D. W. Johnson, M. O. Chaney, G. A. Koppel, M. Brownstein,J. Pharmacol. Exp. Ther. 284 (1) (1998) 291-7)、3−アルキル−(5,5−ジフェニル)イミダゾリジンジオン(M.Kanyonyo, S.J. Govaerts, E. Hermans, J. H. Poupaert, D. M. Lambert, Bioorg. Med. Chem. Lett. 9 (15) (1999) 2233-2236.)、並びに3−アルキル−5−アリールイミダゾリジンジオン(F. Ooms, J. Wouters, O. Oscaro. T. Happaerts, G. Bouchard, P. -A. Carrupt, B. Testa, D. M. Lambert, J. Med. Chem. 45 (9) (2002) 1748-1756)は、hCB1レセプターに対してそれぞれインバースアゴニストとして作用してCB1レセプターを拮抗することが知られている。WO0015609(FR2783246−A1)、WO0164634(FR2805817−A1)、WO0228346、WO0164632(FR2805818−A1)、WO0164633(FR2805810−A1)は、置換1−ビス(アリール)メチル−アゼチジン誘導体をCB1のアンタゴニストとして開示している。WO0170700では、4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾール誘導体がCB1アンタゴニストとして記載されている。幾つかの特許において、架橋及び非架橋1,5−ジフェニル−3−ピラゾールカルボキシアミド誘導体がCB1アンタゴニスト/インバースアゴニストとして開示されている(WO0132663、WO0046209、WO9719063、EP658546、EP656354、US5624941、EP576357、US3940418)。
【0012】
選択的であり、直接的に作用するCB1レセプターアンタゴニスト又はインバースアゴニストを提供することが、本発明の目的である。そのようなアンタゴニスト/インバースアゴニストは、医学的治療、特にCB1レセプターの調節に関連する疾患の治療及び/又は予防において有用である。
【0013】
特記のない限り、下記の定義は、本明細書の発明を記載するのに使用される種々の用語の意味及び範囲を説明し、明確にするために記載される。
【0014】
この明細書において、用語「低級」は炭素原子1〜8個、好ましくは1〜4個からなる基を意味するために使用される。
【0015】
用語「ハロゲン」は、フッ素、塩素、臭素及びヨウ素を意味し、好ましくは塩素及びフッ素を意味する。
【0016】
用語「アルキル」は、単独又は他の基と組み合わされて、炭素原子1〜20個、好ましくは炭素原子1〜16個、より好ましくは炭素原子1〜10個の分岐鎖状又は直鎖状の一価飽和脂肪族炭化水素基を意味する。
【0017】
用語「低級アルキル」は、単独又は他の基と組み合わされて、炭素原子1〜8個、好ましくは炭素原子1〜4個の分岐鎖状又は直鎖状一価アルキル基を意味する。この用語は、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、s−ブチル、イソブチル、t−ブチル、n−ペンチル、3−メチルブチル、n−ヘキシル、2−エチルブチルなどの基により更に例示される。
【0018】
用語「アルコキシ」は、基R′−O−を意味し、ここでR′は、アルキルである。用語「低級アルコキシ」は、基R′−O−を意味し、ここでR′は、低級アルキルである。低級アルコキシ基の例は、例えば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、イソブトキシ及びヘキシルオキシであり、メトキシが特に好ましい。
【0019】
用語「低級アルキルアミノ」は、基−NHR′を意味し、ここでR′は低級アルキル残基である。
【0020】
用語「ジ−低級アルキルアミノ」は、基−N(R′)R″を意味し、ここでR′及びR″は、それぞれ独立して低級アルキル残基である。
【0021】
用語「シクロアルキル」は、炭素原子3〜6個、好ましくは5又は6個の一価カルボン酸基を意味する。この用語は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル及びシクロヘキシルなどの基により更に例示される。
【0022】
用語「低級アルキニル」は、アルキレン鎖に1個以上の三重結合を含有する、炭素原子2〜4個の低級アルキル基を意味する。
【0023】
用語「ヒドロキシ−低級アルキル」は、低級アルキル基の水素のうちの1個がヒドロキシで置き換えられている低級アルキル基を意味する。そのうちの好ましいヒドロキシ−低級アルキル基は、ヒドロキシメチル及び2−ヒドロキシエチルである。
【0024】
用語「ジ−ヒドロキシ低級アルキル」は、低級アルキル基の水素のうちの2個がヒドロキシで置き換えられている低級アルキル基を意味する。そのうちの好ましいジ−ヒドロキシ−低級アルキル基は、2,3−ジヒドロキシプロピルである。
【0025】
用語「フェニル−低級アルキル」は、低級アルキル基の水素のうちの1個がフェニルで置き換えられている低級アルキル基を意味する。フェニル部分は、場合により、低級アルキル、低級アルコキシ又はハロゲンにより、独立して、一置換、二置換又は三置換されていてもよい。
【0026】
用語「ペルフルオロ−低級アルコキシ」は、低級アルコキシ基の全ての水素がフルオロで置き換えられている低級アルコキシ基を意味する。そのうちの好ましいペルフルオロ−低級アルコキシ基は、トリフルオロメトキシである。
【0027】
用語「薬学的に許容されうる塩」は、式(I)の化合物と、塩酸、臭化水素酸、硝酸、硫酸、リン酸、クエン酸、ギ酸、マレイン酸、酢酸、フマル酸、コハク酸、酒石酸、メタンスルホン酸、サリチル酸、p−トルエンスルホン酸などの無機又は有機酸との塩を包含し、これらは生物に対して非毒性である。酸との好ましい塩は、ギ酸塩、マレイン酸塩、クエン酸塩、塩酸塩、臭化水素酸塩及びメタンスルホン酸塩であり、塩酸塩が特に好ましい。
【0028】
一つの実施態様において、本発明は、R1が低級アルコキシ、低級アルキルアミノ−低級アルコキシ又は−N(Ra)Rbである、上記で定義された式(I)の化合物に関する。好ましい低級アルコキシ残基R1は、エトキシである。好ましい低級アルキルアミノ−低級アルコキシ残基R1は、tert−ブチルアミノ−エトキシである。好ましい残基−N(Ra)Rbはピロリジニル及びピペリジニルであり、それぞれ、場合により、低級アルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシ−低級アルキル、低級アルコキシ、低級アルコキシ−低級アルキル、シアノ、ハロゲン、フェニル又はベンジルにより、独立して、一置換又は二置換されていてもよい。
【0029】
好ましくは、R1は−N(Ra)Rbである。
【0030】
別の実施態様において、本発明は、R1が残基−N(Ra)Rbであり、そしてRaが水素、低級アルキル、カルバモイル−低級アルキル、ヒドロキシ−低級アルキル、ジ−ヒドロキシ低級アルキル、低級アルキニル、低級アルコキシ、低級アルコキシ−低級アルキル、ジ−低級アルキルアミノ−低級アルキル又はシクロアルキルである、上記で定義された式(I)の化合物に関する。好ましい低級アルキル残基Raは、メチル、エチル、n−プロピル、n−ブチル及びn−ペンチルであり、エチル及びn−プロピルが特に好ましい。好ましいカルバモイル低級アルキル残基Raは、カルバモイルメチル及びカルバモイルエチルであり、カルバモイルメチルが特に好ましい。好ましいヒドロキシ低級アルキル残基Raは、2−ヒドロキシ−エチル及び3−ヒドロキシ−プロピルであり、2−ヒドロキシ−エチルが特に好ましい。好ましいジ−ヒドロキシ低級アルキル残基Raは、2,3−ジヒドロキシ−プロピルである。好ましい低級アルキニル残基Raは、プロピニル、エチニル及びブチニルであり、プロパ−2−イニルなどのプロピニルが特に好ましい。好ましい低級アルコキシ残基Raは、メトキシ、エトキシ及びプロポキシであり、メトキシが特に好ましい。好ましい低級アルコキシ−低級アルキル残基Raは、メトキシエチル、エトキシエチル及びメトキシプロポキシであり、メトキシエチルが特に好ましい。好ましいジ−低級アルキルアミノ残基Raは、2−ジメチルアミノ−エチル、3−ジメチルアミノ−プロピル、2−ジエチルアミノ−エチル、2−(エチル−メチル−アミノ)−エチル及び2−ジメチルアミノ−1−メチル−エチルであり、2−ジエチルアミノ−エチルが特に好ましい。好ましいシクロアルキル残基Raは、シクロヘプチル、シクロヘキシル、シクロペンチル、シクロブチル及びシクロプロピルであり、シクロヘキシル及びシクロペンチルが特に好ましい。
【0031】
別の実施態様において、本発明は、R1が、残基−N(Ra)Rbであり、そしてRaが、フェニル−低級アルキル残基であり、ここでフェニル部分が、場合により、メチルなどの低級アルキル、メトキシなどの低級アルコキシ、又はフルオロなどのハロゲンにより、独立して、一置換、二置換又は三置換、好ましくは一置換又は二置換されていてもよい、上記で定義された式(I)の化合物に関する。
【0032】
好ましいフェニル−低級アルキル残基Raは、ベンジル、2−メチル−ベンジル、3−フルオロ−ベンジル、フェネチル、1−メチル−3−フェニル−プロピル及び(3,4−ジメトキシ−フェニル)−エチルであり、ベンジル及びフェネチルが特に好ましい。
【0033】
別の実施態様において、本発明は、R1が、残基−N(Ra)Rbであり、そしてRaが、環に1又は2個の窒素原子を含有する5員又は6員芳香族複素環であり、ここで前記芳香族複素環が、低級アルキレンにより分子の残部に結合している、上記で定義された式(I)の化合物に関する。
【0034】
残基Raにおいて低級アルキレンにより分子の残部に結合している好ましい芳香族複素環は、2−ピリジン−2−イル−エチル、2−ピリジン−2−イル−メチル、3−ピリジン−2−イル−エチル、3−ピリジン−2−イル−メチル、4−ピリジン−2−イル−エチル、4−ピリジン−2−イル−メチル及び2−(1H−イミダゾール−4−イル)−エチルであり、2−ピリジン−2−イル−エチルが特に好ましい。
【0035】
別の実施態様において、本発明は、R1が、残基−N(Ra)Rbであり、そしてRaが、窒素、酸素及び硫黄、好ましくは窒素から選択される1又は2個のヘテロ原子を場合により含有する5員、6員又は7員の飽和複素環であり、前記複素環が、場合により、メチル及びエチルなどの低級アルキルにより、独立して、一置換、二置換又は三置換、好ましくは一置換されている、上記で定義された式(I)の化合物に関する。
【0036】
好ましい複素環Raは、アゼパン−1−イル、4−メチル−ピペラジン−1−イル、1−エチル−ピペリジン−3−イル、1−メチル−ピペリジン−4−イル、1−メチル−ピロリジン−3−イル及びピペリジン−1−イルである。
【0037】
別の実施態様において、本発明は、R1が、残基−N(Ra)Rbであり、そしてRbが、水素、低級アルキル又は低級アルコキシ−低級アルキルである、上記で定義された式(I)の化合物に関する。好ましい低級アルキル残基Rbは、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル及びtert−ブチルであり、エチル及びイソプロピルが特に好ましい。好ましい低級アルコキシ−低級アルキル残基Rbは、2−メトキシ−エチルである。
【0038】
一つの実施態様において、Rbは、水素又はメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル及びtert−ブチルなどの低級アルキルである。別の実施態様において、Ra及びRbは、独立して、2−メトキシ−エチルなどの低級アルコキシ−低級アルキルである。
【0039】
好ましくは、Rbはエチル又はイソプロピルである。
【0040】
別の実施態様において、本発明は、R1が、残基−N(Ra)Rbであり、そしてRa及Rbが、それらが結合している窒素原子と一緒になって、窒素、酸素及び硫黄、好ましくは窒素及び硫黄から選択される更なるヘテロ原子を場合により含有する、4員、5員又は6員の飽和又は不飽和複素環を形成し、前記複素環が、場合により、低級アルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシ−低級アルキル、低級アルコキシ、低級アルコキシ−低級アルキル、シアノ、ハロゲン、フェニル及び/又はベンジルにより、独立して、一置換、二置換又は三置換、好ましくは一置換又は二置換されている、上記で定義された式(I)の化合物に関する。
【0041】
a及びRbとそれらが結合している窒素原子と一緒になって形成している好ましい複素環は、モルホリノ、チオモルホリノ、アゼチジニル、2,5−ジヒドロ−ピロリル、ピロリジニル、ピペラジニル及びピペリジニルであり、ピロリジニル及びピペリジニルが特に好ましい。Ra及びRbとそれらが結合している窒素原子と一緒になって形成している複素環は、場合により、メチルなどの低級アルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシメチルなどのヒドロキシ−低級アルキル、エトキシなどの低級アルコキシ、メトキシメチルなどの低級アルコキシ−低級アルキル、シアノ、フルオロなどのハロゲン、フェニル及び/又はベンジルにより、独立して、一置換又は二置換、好ましくは一置換されていてもよい。
【0042】
a及びRbとそれらが結合している窒素原子と一緒になって形成しているより好ましい複素環は、モルホリノ、チオモルホリノ、ピロリジニル、メチルなどの低級アルキルで一置換されているピロリジニル、ヒドロキシで一置換されているピロリジニル、ヒドロキシメチルなどのヒドロキシ−低級アルキルで一置換されているピロリジニル、メトキシメチルなどの低級アルコキシ−低級アルキルで一置換されているピロリジニル、エトキシなどの低級アルコキシで一置換されているピロリジニル、シアノにより一置換されているピロリジニル、アゼチジニル、ピペラジニル、メチルなどの低級アルキルで一置換されているピペラジニル、フェニルにより一置換されているピペラジニル、ピペリジニル、メチルなどの低級アルキルで一置換されているピペリジニル、ベンジルで一置換されているピペリジニル、ヒドロキシで一置換されているピペリジニル、フルオロなどのハロゲンで二置換されているピペリジニル、及び2,5−ジヒドロ−ピロリルである。
【0043】
別の実施態様において、本発明は、上記で定義された式(I):
【0044】
【化11】

【0045】
(式中、R2は、水素又は低級アルキルである)で示される化合物に関する。好ましい低級アルキル残基R2は、メチルである。
【0046】
置換基R2は、中心チアゾール環の4又は5位で存在することができる。好ましくは、置換基R2は、中心チアゾール環の5位で存在する。
【0047】
一つの好ましい実施態様において、R2は、中心チアゾール環の4位で炭素に結合している場合は水素である。別の好ましい実施態様において、R2は、中心チアゾール環の5位で炭素に結合している場合は、水素又はメチルなどの低級アルキルである。
【0048】
最も好ましくは、R2は水素である。
【0049】
別の実施態様において、本発明は、R3が、低級アルコキシ、ハロゲン若しくはペルフルオロ−低級アルコキシにより、独立して、一置換、二置換又は三置換、好ましくは一置換又は二置換されているフェニルである、上記で定義された式(I)の化合物に関する。フェニル残基R3の好ましい低級アルコキシ置換基は、メトキシである。フェニル残基R3の好ましいハロゲン置換基は、クロロである。フェニル残基R3の好ましいペルフルオロ−低級アルコキシ置換基は、トリフルオロメトキシである。
【0050】
一つの好ましい実施態様において、フェニル残基R3は、クロロなどのハロゲンにより、又はトリフルオロメトキシなどのペルフルオロ−低級アルコキシにより、好ましくはパラ位置で一置換されている。別の好ましい実施態様において、フェニル残基R3は、クロロなどのハロゲン及びメトキシなどの低級アルコキシから選択される置換基により、独立して、好ましくはメタ−及びパラ−位置で二置換されている。
【0051】
好ましい残基R3は、3,4−ジメトキシ−フェニル、4−クロロ−フェニル、4−トリフルオロメトキシ−フェニル及び4−クロロ−3−メトキシ−フェニルであり、3,4−ジメトキシ−フェニルが特に好ましい。
【0052】
別の実施態様において、本発明は、R4が、環に1又は2個の窒素原子を場合により含有している単環式芳香族環であり、前記環が、低級アルコキシ、ハロゲン又はペルフルオロ−低級アルコキシにより、独立して一置換、二置換又は三置換されている、上記で定義されている式(I)の化合物に関する。
【0053】
環に1又は2個の窒素原子を含有している好ましい単環式芳香族環R4は、ピリジル、ピリミジニル及びピラジルであり、ピリジルが特に好ましい。そのような単環式芳香族環R4は、メトキシなどの低級アルコキシ、クロロ及びフルオロなどのハロゲン、又はトリフルオロメトキシなどのペルフルオロ−低級アルコキシにより、独立して、一置換、二置換又は三置換、好ましくは一置換又は二置換されている。
【0054】
好ましい実施態様において、R4は、低級アルコキシ、ハロゲン若しくはペルフルオロ−低級アルコキシ(ハロゲンが特に好ましい)により、独立して、一置換、二置換又は三置換、好ましくは一置換又は二置換されているフェニルである。フェニル残基R4の好ましい低級アルコキシ置換基は、メトキシである。フェニル残基R4の好ましいハロゲン置換基は、クロロ及びフルオロであり、クロロが特に好ましい。フェニル残基R4の好ましいペルフルオロ−低級アルコキシ置換基は、トリフルオロメトキシである。
【0055】
一置換フェニル残基R4は、好ましくはオルト位置で置換されている。二置換フェニル残基R4は、好ましくはオルト位置及びパラ位置で置換されている。
【0056】
好ましい残基R4は、2,4−ジクロロ−フェニル、2−クロロ−フェニル及び2−クロロ−4−フルオロ−フェニルであり、2,4−ジクロロ−フェニルが特に好ましい。
【0057】
一般式(I)の好ましい化合物は、下記:
2−[(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−アミノ]−チアゾール−4−カルボン酸エチルエステル、
2−[(2−クロロ−ベンゾイル)−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−アミノ]−チアゾール−4−カルボン酸エチルエステル、
2,4−ジクロロ−N−(4−クロロ−フェニル)−N−[4−(モルホリン−4−カルボニル)−チアゾール−2−イル]−ベンズアミド、
2−[(4−クロロ−フェニル)−(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−アミノ]−チアゾール−4−カルボン酸ジエチルアミド、
2,4−ジクロロ−N−(4−クロロ−フェニル)−N−[4−(ピロリジン−1−カルボニル)−チアゾール−2−イル]−ベンズアミド、
2−[(4−クロロ−フェニル)−(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−アミノ]−チアゾール−4−カルボン酸(2−ジメチルアミノ−エチル)−メチル−アミド、
2−[(2−クロロ−ベンゾイル)−(4−クロロ−フェニル)−アミノ]−チアゾール−4−カルボン酸(2−ジメチルアミノ−エチル)−メチル−アミド、
2,4−ジクロロ−N−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−N−[4−(モルホリン−4−カルボニル)−チアゾール−2−イル]−ベンズアミド、
2−[(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−アミノ]−チアゾール−4−カルボン酸ジエチルアミド、
2−[(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−アミノ]−チアゾール−4−カルボン酸ベンジルアミド、
2,4−ジクロロ−N−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−N−[4−(ピロリジン−1−カルボニル)−チアゾール−2−イル]−ベンズアミド、
2−[(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−アミノ]−チアゾール−4−カルボン酸シクロヘキシルアミド、
2−[(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−アミノ]−チアゾール−4−カルボン酸(2−ジメチルアミノ−エチル)−メチル−アミド、
2−[(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−アミノ]−チアゾール−4−カルボン酸2−メチル−ベンジルアミド、
2−[(2−クロロ−ベンゾイル)−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−アミノ]−チアゾール−4−カルボン酸ベンジルアミド、
2−クロロ−N−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−N−[4−(ピロリジン−1−カルボニル)−チアゾール−2−イル]−ベンズアミド、
2−[(2−クロロ−ベンゾイル)−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−アミノ]−チアゾール−4−カルボン酸シクロヘキシルアミド、
2−[(2−クロロ−ベンゾイル)−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−アミノ]−チアゾール−4−カルボン酸3−フルオロ−ベンジルアミド、
2−[(4−クロロ−フェニル)−(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−アミノ]−チアゾール−4−カルボン酸エチル−メチル−アミド、
2−[(4−クロロ−フェニル)−(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−アミノ]−チアゾール−4−カルボン酸メチル−フェネチル−アミド、
2−[(4−クロロ−フェニル)−(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−アミノ]−チアゾール−4−カルボン酸メチル−プロピル−アミド、
2−[(4−クロロ−フェニル)−(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−アミノ]−チアゾール−4−カルボン酸エチル−プロピル−アミド、
2,4−ジクロロ−N−(4−クロロ−フェニル)−N−[4−(2−メチル−ピロリジン−1−カルボニル)−チアゾール−2−イル]−ベンズアミド、
2,4−ジクロロ−N−(4−クロロ−フェニル)−N−[4−(3−ヒドロキシ−ピロリジン−1−カルボニル)−チアゾール−2−イル]−ベンズアミド、
2−[(4−クロロ−フェニル)−(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−アミノ]−チアゾール−4−カルボン酸アゼパン−1−イルアミド、
2−[(4−クロロ−フェニル)−(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−アミノ]−チアゾール−4−カルボン酸メチル−ペンチル−アミド、
2−[(4−クロロ−フェニル)−(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−アミノ]−チアゾール−4−カルボン酸ブチル−メチル−アミド、
N−[4−(アゼチジン−1−カルボニル)−チアゾール−2−イル]−2,4−ジクロロ−N−(4−クロロ−フェニル)−ベンズアミド、
2−[(4−クロロ−フェニル)−(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−アミノ]−チアゾール−4−カルボン酸ジメチルアミド、
2−[(4−クロロ−フェニル)−(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−アミノ]−チアゾール−4−カルボン酸(2−ジエチルアミノ−エチル)−エチル−アミド、
2,4−ジクロロ−N−(4−クロロ−フェニル)−N−[4−(2−ヒドロキシメチル−ピロリジン−1−カルボニル)−チアゾール−2−イル]−ベンズアミド、
2−[(4−クロロ−フェニル)−(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−アミノ]−チアゾール−4−カルボン酸ビス−(2−メトキシ−エチル)−アミド、
2,4−ジクロロ−N−(4−クロロ−フェニル)−N−[4−(2−(S)−メトキシメチル−ピロリジン−1−カルボニル)−チアゾール−2−イル]−ベンズアミド、
2−[(4−クロロ−フェニル)−(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−アミノ]−チアゾール−4−カルボン酸(1−メチル−3−フェニル−プロピル)−アミド、
2−[(4−クロロ−フェニル)−(2.4−ジクロロ−ベンゾイル)−アミノ]−チアゾール−4−カルボン酸[2−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−エチル]−メチル−アミド、
2,4−ジクロロ−N−(4−クロロ−フェニル)−N−[4−(4−メチル−ピペラジン−1−カルボニル)−チアゾール−2−イル]−ベンズアミド、
2,4−ジクロロ−N−(4−クロロ−フェニル)−N−[4−(2−メチル−ピペリジン−1−カルボニル)−チアゾール−2−イル]−ベンズアミド、
2−[(4−クロロ−フェニル)−(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−アミノ]−チアゾール−4−カルボン酸メチル−(2−ピリジン−2−イル−エチル)−アミド、
2−[(4−クロロ−フェニル)−(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−アミノ]−チアゾール−4−カルボン酸エチル−(2−ピリジン−2−イル−エチル)−アミド、
2,4−ジクロロ−N−(4−クロロ−フェニル)−N−[4−(4−フェニル−ピペラジン−1−カルボニル)−チアゾール−2−イル]−ベンズアミド、
2−[(4−クロロ−フェニル)−(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−アミノ]−チアゾール−4−カルボン酸アミド、
2−[(4−クロロ−フェニル)−(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−アミノ]−チアゾール−4−カルボン酸[2−(1H−イミダゾール−4−イル)−エチル]−アミド、
2−[(4−クロロ−フェニル)−(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−アミノ]−チアゾール−4−カルボン酸(2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−メチル−アミド、
2,4−ジクロロ−N−(4−クロロ−フェニル)−N−[4−(2,5−ジヒドロ−ピロール−1−カルボニル)−チアゾール−2−イル]−ベンズアミド、
2−[(4−クロロ−フェニル)−(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−アミノ]−チアゾール−4−カルボン酸(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−アミド、
2−[(4−クロロ−フェニル)−(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−アミノ]−チアゾール−4−カルボン酸(2−ジメチルアミノ−エチル)−エチル−アミド、
2−[(4−クロロ−フェニル)−(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−アミノ]−チアゾール−4−カルボン酸(3−ジメチルアミノ−プロピル)−アミド、
2−[(4−クロロ−フェニル)−(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−アミノ]−チアゾール−4−カルボン酸メチル−プロパ−2−イニル−アミド、
N−[4−(4−ベンジル−ピペリジン−l−カルボニル)−チアゾール−2−イル]−2,4−ジクロロ−N−(4−クロロ−フェニル)−ベンズアミド、
2,4−ジクロロ−N−(4−クロロ−フェニル)−N−[4−(チオモルホリン−4−カルボニル)−チアゾール−2−イル]−ベンズアミド、
2−[(4−クロロ−フェニル)−(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−アミノ]−チアゾール−4−カルボン酸(1−エチル−ピペリジン−3−イル)−アミド、
2−[(4−クロロ−フェニル)−(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−アミノ]−チアゾール−4−カルボン酸カルバモイルメチル−アミド、
2−[(4−クロロ−フェニル)−(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−アミノ]−チアゾール−4−カルボン酸メトキシ−メチル−アミド、
2,4−ジクロロ−N−(4−クロロ−フェニル)−N−[4−(3−(S)−ヒドロキシ−ピロリジン−1−カルボニル)−チアゾール−2−イル]−ベンズアミド、
2,4−ジクロロ−N−(4−クロロ−フェニル)−N−[4−(3−(R)−ヒドロキシ−ピロリジン−1−カルボニル)−チアゾール−2−イル]−ベンズアミド、
2−クロロ−N−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−N−[4−(2−メチル−ピロリジン−1−カルボニル)−チアゾール−2−イル]−ベンズアミド、
2−[(2−クロロ−ベンゾイル)−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−アミノ]−チアゾール−4−カルボン酸メトキシ−メチル−アミド、
2−[(2−クロロ−ベンゾイル)−(4−クロロ−フェニル)−アミノ]−チアゾール−4−カルボン酸(2−ジエチルアミノ−エチル)−エチル−アミド、
2−[(2−クロロ−ベンゾイル)−(4−クロロ−フェニル)−アミノ]−チアゾール−4−カルボン酸(2−ジメチルアミノ−エチル)−エチル−アミド、
2−クロロ−N−(4−クロロ−フェニル)−N−[4−(2−(S)−メトキシメチル−ピロリジン−1−カルボニル)−チアゾール−2−イル]−ベンズアミド、
2−クロロ−N−(4−クロロ−フェニル)−N−[4−(3−ヒドロキシ−ピロリジン−1−カルボニル)−チアゾール−2−イル]−ベンズアミド、
2−クロロ−N−(4−クロロ−フェニル)−N−[4−(チオモルホリン−4−カルボニル)−チアゾール−2−イル]−ベンズアミド、
2−[(2−クロロ−ベンゾイル)−(4−クロロ−フェニル)−アミノ]−チアゾール−4−カルボン酸エチル−プロピル−アミド、
2−クロロ−N−(4−クロロ−フェニル)−N−[4−(2−メチル−ピロリジン−1−カルボニル)−チアゾール−2−イル]−ベンズアミド、
2−[(2−クロロ−ベンゾイル)−(4−クロロ−フェニル)−アミノ]−チアゾール−4−カルボン酸エチル−メチル−アミド、
2−[(2−クロロ−ベンゾイル)−(4−クロロ−フェニル)−アミノ]−チアゾール−4−カルボン酸メトキシ−メチル−アミド、
2−クロロ−N−(4−クロロ−フェニル)−N−[4−(4−メチル−ピペラジン−1−カルボニル)−チアゾール−2−イル]−ベンズアミド、
2−[(2−クロロ−ベンゾイル)−(4−クロロ−フェニル)−アミノ]−チアゾール−4−カルボン酸メチル−プロピル−アミド、
2−[(2−クロロ−ベンゾイル)−(4−クロロ−フェニル)−アミノ]−チアゾール−4−カルボン酸カルバモイルメチル−アミド、
2−[(2−クロロ−ベンゾイル)−(4−クロロ−フェニル)−アミノ]−チアゾール−4−カルボン酸アミド、
2−[(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−アミノ]−チアゾール−4−カルボン酸(2−ジエチルアミノ−エチル)−エチル−アミド、
2−[(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−アミノ]−チアゾール−4−カルボン酸(2−ジメチルアミノ−エチル)−エチル−アミド、
2,4−ジクロロ−N−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−N−[4−(2−(S)−−メトキシメチル−ピロリジン−1−カルボニル)−チアゾール−2−イル]−ベンズアミド、
2,4−ジクロロ−N−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−N−[4−(3−ヒドロキシ−ピロリジン−1−カルボニル)−チアゾール−2−イル]−ベンズアミド、
2,4−ジクロロ−N−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−N−[4−(チオモルホリン−4−カルボニル)−チアゾール−2−イル]−ベンズアミド、
2−[(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−アミノ]−チアゾール−4−カルボン酸エチル−プロピル−アミド、
2−[(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−アミノ]−チアゾール−4−カルボン酸ビス−(2−メトキシ−エチル)−アミド、
2,4−ジクロロ−N−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−N−[4−(2−メチル−ピロリジン−1−カルボニル)−チアゾール−2−イル]−ベンズアミド、
2−[(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−アミノ]−チアゾール−4−カルボン酸エチル−メチル−アミド、
2−[(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−アミノ]−チアゾール−4−カルボン酸メトキシ−メチル−アミド、
2,4−ジクロロ−N−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−N−[4−(4−メチル−ピペラジン−1−カルボニル)−チアゾール−2−イル]−ベンズアミド、
2−[(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−アミノ]−チアゾール−4−カルボン酸メチル−プロピル−アミド、
2,4−ジクロロ−N−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−N−[4−(3−メチル−ピペリジン−1−カルボニル)−チアゾール−2−イル]−ベンズアミド、
2,4−ジクロロ−N−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−N−[4−(3−ヒドロキシ−ピペリジン−1−カルボニル)−チアゾール−2−イル]−ベンズアミド、
2,4−ジクロロ−N−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−N−[4−(4−ヒドロキシ−ピペリジン−1−カルボニル)−チアゾール−2−イル]−ベンズアミド、
2−[(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−アミノ]−チアゾール−4−カルボン酸カルバモイルメチル−アミド、
2−[(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−アミノ]−チアゾール−4−カルボン酸アミド、
2−[(4−クロロ−フェニル)−(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−アミノ]−チアゾール−4−カルボン酸(1−メチル−ピペリジン−4−イル)−アミド、
2−[(4−クロロ−フェニル)−(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−アミノ]−チアゾール−4−カルボン酸メチル−(1−メチル−ピロリジン−3−イル)−アミド、
2−[(4−クロロ−フェニル)−(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−アミノ]−チアゾール−4−カルボン酸エチル−[2−(エチル−メチル−アミノ)−エチル]−アミド、
2−[(4−クロロ−フェニル)−(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−アミノ]−チアゾール−4−カルボン酸(2−ジメチルアミノ−1−メチル−エチル)−アミド、
2−[(4−クロロ−フェニル)−(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−アミノ]−チアゾール−4−カルボン酸(2−ヒドロキシ−エチル)−イソプロピル−アミド、
2,4−ジクロロ−N−(4−クロロ−フェニル)−N−[4−(4,4−ジフルオロ−ピペリジン−1−カルボニル)−チアゾール−2−イル]−ベンズアミド、
2−[(4−クロロ−フェニル)−(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−アミノ]−チアゾール−4−カルボン酸tert−ブチル−(2−ヒドロキシ−エチル)−アミド、
2,4−ジクロロ−N−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−N−[5−メチル−4−(ピロリジン−1−カルボニル)−チアゾール−2−イル]−ベンズアミド、
2−[(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−アミノ]−5−メチル−チアゾール−4−カルボン酸(2−ジエチルアミノ−エチル)−エチル−アミド、
2,4−ジクロロ−N−(3,4.ジメトキシ−フェニル)−N−[4−(3−ヒドロキシ−ピロリジン−1−カルボニル)−5−メチル−チアゾール−2−イル]−ベンズアミド、
2,4−ジクロロ−N−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−N−[5−メチル−4−(チオモルホリン−4−カルボニル)−チアゾール−2−イル]−ベンズアミド、
2,4−ジクロロ−N−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−N−[5−メチル−4−(2−メチル−ピロリジン−1−カルボニル)−チアゾール−2−イル]−ベンズアミド、
2−[(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−アミノ]−5−メチル−チアゾール−4−カルボン酸エチル−メチル−アミド、
2−[(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−アミノ]−5−メチル−チアゾール−4−カルボン酸メトキシ−メチル−アミド、
2−[(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−アミノ]−5−メチル−チアゾール−4−カルボン酸メチル−プロピル−アミド、
2,4−ジクロロ−N−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−N−[5−メチル−4−(3−メチル−ピペリジン−1−カルボニル)−チアゾール−2−イル]−ベンズアミド、
2,4−ジクロロ−N−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−N−[5−メチル−4−(モルホリン−4−カルボニル)−チアゾール−2−イル]−ベンズアミド、
2−[(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−アミノ]−5−メチル−チアゾール−4−カルボン酸(2−ヒドロキシ−エチル)−メチル−アミド、
2,4−ジクロロ−N−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−N−[4−(3−(S)−エトキシ−ピロリジン−1−カルボニル)−5−メチル−チアゾール−2−イル]−ベンズアミド、
2−[(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−アミノ]−5−メチル−チアゾール−4−カルボン酸tert−ブチル−(2−ヒドロキシ−エチル)−アミド、
2,4−ジクロロ−N−[4−(2−(R)−シアノ−ピロリジン−1−カルボニル)−5−メチル−チアゾール−2−イル]−N−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−ベンズアミド、
2−[(4−クロロ−フェニル)−(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−アミノ]−5−メチル−チアゾール−4−カルボン酸ジエチルアミド、
2,4−ジクロロ−N−(4−クロロ−フェニル)−N−[5−メチル−4−(ピロリジン−1−カルボニル)−チアゾール−2−イル]−ベンズアミド、
2−[(4−クロロ−フェニル)−(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−アミノ]−5−メチル−チアゾール−4−カルボン酸(2−ジエチルアミノ−エチル)−エチル−アミド、
2−[(4−クロロ−フェニル)−(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−アミノ]−5−メチル−チアゾール−4−カルボン酸(2−ジメチルアミノ−エチル)−エチル−アミド、
2,4−ジクロロ−N−(4−クロロ−フェニル)−N−[4−(3−ヒドロキシ−ピロリジン−1−カルボニル)−5−メチル−チアゾール−2−イル]−ベンズアミド、
2−[(4−クロロ−フェニル)−(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−アミノ]−5−メチル−チアゾール−4−カルボン酸(2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−メチル−アミド、
2−[(4−クロロ−フェニル)−(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−アミノ]−5−メチル−チアゾール−4−カルボン酸エチル−プロピル−アミド、
2−[(4−クロロ−フェニル)−(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−アミノ]−5−メチル−チアゾール−4−カルボン酸エチル−メチル−アミド、
2−[(4−クロロ−フェニル)−(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−アミノ]−5−メチル−チアゾール−4−カルボン酸メトキシ−メチル−アミド、
2−[(4−クロロ−フェニル)−(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−アミノ]−5−メチル−チアゾール−4−カルボン酸メチル−プロピル−アミド、
2,4−ジクロロ−N−(4−クロロ−フェニル)−N−[5−メチル−4−(モルホリン−4−カルボニル)−チアゾール−2−イル]−ベンズアミド、
2−[(4−クロロ−フェニル)−(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−アミノ]−5−メチル−チアゾール−4−カルボン酸(2−ヒドロキシ−エチル)−メチル−アミド、
2,4−ジクロロ−N−(4−クロロ−フェニル)−N−[4−(3−(R)−エトキシ−ピロリジン−1−カルボニル)−5−メチル−チアゾール−2−イル]−ベンズアミド、
2−[(4−クロロ−フェニル)−(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−アミノ]−5−メチル−チアゾール−4−カルボン酸tert−ブチル−(2−ヒドロキシ−エチル)−アミド、
2,4−ジクロロ−N−(4−クロロ−フェニル)−N−[4−(2−(R)−シアノ−ピロリジン−1−カルボニル)−5−メチル−チアゾール−2−イル]−ベンズアミド、
2−[(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−アミノ]−チアゾール−5−カルボン酸ジエチルアミド、
2,4−ジクロロ−N−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−N−[5−(ピロリジン−1−カルボニル)−チアゾール−2−イル]−ベンズアミド、
2−[(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−アミノ]−チアゾール−5−カルボン酸(2−ジエチルアミノ−エチル)−エチル−アミド、
2,4−ジクロロ−N−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−N−[5−(2−メチル−ピロリジン−1−カルボニル)−チアゾール−2−イル]−ベンズアミド、
2−[(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−アミノ]−チアゾール−5−カルボン酸エチル−メチル−アミド、
2−[(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−アミノ]−チアゾール−5−カルボン酸メチル−プロピル−アミド、
2,4−ジクロロ−N−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−N−[5−(3−ヒドロキシ−ピペリジン−1−カルボニル)−チアゾール−2−イル]−ベンズアミド、
2,4−ジクロロ−N−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−N−[5−(モルホリン−4−カルボニル)−チアゾール−2−イル]−ベンズアミド、
2,4−ジクロロ−N−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−N−[5−(3−(R)−エトキシ−ピロリジン−1−カルボニル)−チアゾール−2−イル]−ベンズアミド、
2−[(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−アミノ]−チアゾール−5−カルボン酸tert−ブチル−(2−ヒドロキシ−エチル)−アミド、
2,4−ジクロロ−N−[5−(2−(R)−シアノ−ピロリジン−1−カルボニル)−チアゾール−2−イル]−N−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−ベンズアミド、
2,4−ジクロロ−N−(4−クロロ−フェニル)−N−[5−(ピロリジン−1−カルボニル)−チアゾール−2−イル]−ベンズアミド、
2−[(4−クロロ−フェニル)−(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−アミノ]−チアゾール−5−カルボン酸ピペリジン−1−イルアミド、
2,4−ジクロロ−N−(4−クロロ−フェニル)−N−[5−(チオモルホリン−4−カルボニル)−チアゾール−2−イル]−ベンズアミド、
2−[(4−クロロ−フェニル)−(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−アミノ]−チアゾール−5−カルボン酸エチル−プロピル−アミド、
2−[(4−クロロ−フェニル)−(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−アミノ]−チアゾール−5−カルボン酸ビス−(2−メトキシ−エチル)−アミド、
2,4−ジクロロ−N−(4−クロロ−フェニル)−N−[5−(2−メチル−ピロリジン−1−カルボニル)−チアゾール−2−イル]−ベンズアミド、
2−[(4−クロロ−フェニル)−(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−アミノ]−チアゾール−5−カルボン酸エチル−メチル−アミド、
2−[(4−クロロ−フェニル)−(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−アミノ]−チアゾール−5−カルボン酸メトキシ−メチル−アミド、
2,4−ジクロロ−N−(4−クロロ−フェニル)−N−[5−(4−メチル−ピペラジン−1−カルボニル)−チアゾール−2−イル]−ベンズアミド、
2−[(4−クロロ−フェニル)−(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−アミノ]−チアゾール−5−カルボン酸メチル−プロピル−アミド、
2,4−ジクロロ−N−(4−クロロ−フェニル)−N−[5−(3−(R)−エトキシ−ピロリジン−1−カルボニル)−チアゾール−2−イル]−ベンズアミド、
2,4−ジクロロ−N−[4−(ピロリジン−1−カルボニル)−チアゾール−2−イル]−N−(4−トリフルオロメトキシ−フェニル)−ベンズアミド、
2−クロロ−N−[4−(ピロリジン−1−カルボニル)−チアゾール−2−イル]−N−(4−トリフルオロメトキシ−フェニル)−ベンズアミド、
2−[(2−クロロ−ベンゾイル)−(4−トリフルオロメトキシ−フェニル)−アミノ]−チアゾール−4−カルボン酸エチル−メチル−アミド、
2−[(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−(4−トリフルオロメトキシ−フェニル)−アミノ]−チアゾール−4−カルボン酸エチル−メチル−アミド、
rac−2,4−ジクロロ−N−[4−(2−メチル−ピロリジン−1−カルボニル)−チアゾール−2−イル]−N−(4−トリフルオロメトキシ−フェニル)−ベンズアミド、
rac−2−クロロ−4−フルオロ−N−[4−(2−メチル−ピロリジン−1−カルボニル)−チアゾール−2−イル]−N−(4−トリフルオロメトキシ−フェニル)−ベンズアミド、
rac−2−クロロ−N−[4−(2−メチル−ピロリジン−1−カルボニル)−チアゾール−2−イル]−N−(4−トリフルオロメトキシ−フェニル)−ベンズアミド、
2,4−ジクロロ−N−[4−(3(R)−ヒドロキシ−ピロリジン−1−カルボニル)−チアゾール−2−イル]−N−(4−トリフルオロメトキシ−フェニル)−ベンズアミド、
2−クロロ−N−[4−(3(R)−ヒドロキシ−ピロリジン−1−カルボニル)−チアゾール−2−イル]−N−(4−トリフルオロメトキシ−フェニル)−ベンズアミド、
rac−2,4−ジクロロ−N−(4−クロロ−3−メトキシ−フェニル)−N−[4−(2−メチル−ピロリジン−1−カルボニル)−チアゾール−2−イル]−ベンズアミド、
2−クロロ−4−フルオロ−N−[4−((R)−3−ヒドロキシ−ピロリジン−1−カルボニル)−チアゾール−2−イル]−N−(4−トリフルオロメトキシ−フェニル)−ベンズアミド、
2,4−ジクロロ−N−(4−クロロ−3−メトキシ−フェニル)−N−[4−(ピロリジン−1−カルボニル)−チアゾール−2−イル]−ベンズアミド、
2−[(4−クロロ−3−メトキシ−フェニル)−(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−アミノ]−チアゾール−4−カルボン酸エチル−メチル−アミド、
2,4−ジクロロ−N−(4−クロロ−3−メトキシ−フェニル)−N−[4−((R)−3−ヒドロキシ−ピロリジン−1−カルボニル)−チアゾール−2−イル]−ベンズアミド、
2,4−ジクロロ−N−(4−クロロ−3−メトキシ−フェニル)−N−[5−メチル−4−(ピロリジン−1−カルボニル)−チアゾール−2−イル]−ベンズアミド、
2,4−ジクロロ−N−(4−クロロ−3−メトキシ−フェニル)−N−[5−メチル−4−(モルホリン−4−カルボニル)−チアゾール−2−イル]−ベンズアミド、
2,4−ジクロロ−N−(4−クロロ−3−メトキシ−フェニル)−N−[4−((R)−3−ヒドロキシ−ピロリジン−1−カルボニル)−5−メチル−チアゾール−2−イル]−ベンズアミド、
2−[(4−クロロ−3−メトキシ−フェニル)−(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−アミノ]−5−メチル−チアゾール−4−カルボン酸2−tert−ブチルアミノ−エチルエステル、
rac−2,4−ジクロロ−N−(4−クロロ−3−メトキシ−フェニル)−N−[5−メチル−4−(2−メチル−ピロリジン−1−カルボニル)−チアゾール−2−イル]−ベンズアミド、及び
薬学的に許容されうるそれらの塩
からなる群より選択される化合物である。
【0058】
一般式(I)の最もの好ましい化合物は、下記:
2−[(4−クロロ−フェニル)−(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−アミノ]−チアゾール−4−カルボン酸(2−ジメチルアミノ−エチル)−エチル−アミド、
2,4−ジクロロ−N−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−N−[4−(2−メチル−ピロリジン−1−カルボニル)−チアゾール−2−イル]−ベンズアミド、
2−[(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−アミノ]−チアゾール−4−カルボン酸メチル−プロピル−アミド、
2−[(4−クロロ−フェニル)−(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−アミノ]−チアゾール−4−カルボン酸メチル−(1−メチル−ピロリジン−3−イル)−アミド、
2,4−ジクロロ−N−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−N−[5−メチル−4−(ピロリジン−1−カルボニル)−チアゾール−2−イル]−ベンズアミド、
2−[(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−アミノ]−5−メチル−チアゾール−4−カルボン酸メトキシ−メチル−アミド、
2−[(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−(3,4−メトキシ−フェニル)−アミノ]−5−メチル−チアゾール−4−カルボン酸メチル−プロピル−アミド、
2,4−ジクロロ−N−[4−(2−(R)−シアノ−ピロリジン−1−カルボニル)−5−メチル−チアゾール−2−イル]−N−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−ベンズアミド、
2−[(4−クロロ−フェニル)−(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−アミノ]−5−メチル−チアゾール−4−カルボン酸(2−ジメチルアミノ−エチル)−エチル−アミド、
2−[(4−クロロ−フェニル)−(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−アミノ]−5−メチル−チアゾール−4−カルボン酸tert−ブチル−(2−ヒドロキシ−エチル)−アミド、
2−[(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−アミノ]−チアゾール−5−カルボン酸メチル−プロピル−アミド、
2−[(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−アミノ]−チアゾール−5−カルボン酸tert−ブチル−(2−ヒドロキシ−エチル)−アミド、
2,4−ジクロロ−N−(4−クロロ−フェニル)−N−[5−(4−メチル−ピペラジン−1−カルボニル)−チアゾール−2−イル]−ベンズアミド、
2−[(4−クロロ−フェニル)−(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−アミノ]−チアゾール−5−カルボン酸メチル−プロピル−アミド、
2,4−ジクロロ−N−(4−クロロ−3−メトキシ−フェニル)−N−[4−(ピロリジン−1−カルボニル)チアゾール−2−イル]−ベンズアミド、
2−[(4−クロロ−3−メトキシ−フェニル)−(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−アミノ]−5−メチル−チアゾール−4−カルボン酸2−tert−ブチルアミノ−エチルエステル、
rac−2,4−ジクロロ−N−(4−クロロ−3−メトキシ−フェニル)−N−[5−メチル−4−(2−メチル−ピロリジン−1−カルボニル)−チアゾール−2−イル]−ベンズアミド、及び
薬学的に許容されうるそれらの塩
からなる群より選択される化合物である。
【0059】
式Iの化合物の製造方法も本発明の目的である。好ましくは、本発明は、本明細書上記で定義された式(I)の化合物の製造方法であって、
(a)式ID:
【0060】
【化12】

【0061】
(式中、R2、R3及びR4は請求項1と同義である)で示される化合物を、
下記式:
【0062】
【化13】

【0063】
(式中、R1は、請求項1と同義である)で示されるアルコールとカップリングさせること;又は
(b)式ID:
【0064】
【化14】

【0065】
(式中、R2、R3及びR4は請求項1と同義である)で示される化合物を、
下記式:
1−NH2
(式中、R1は、請求項1と同義である)で示されるアミン又はその塩とカップリングさせること;又は
(c)式ID:
【0066】
【化15】

【0067】
(式中、R2、R3及びR4は請求項1と同義である)で示される化合物を、
下記式:
1−NHOH
(式中、R1は、請求項1と同義である)で示されるヒドロキシルアミン又はその塩とカップリングさせること;又は
(d)式IIB:
【0068】
【化16】

【0069】
(式中、R2及びR4は、請求項1と同義であり、そしてR1は、低級アルコキシである)で示される化合物を、
下記式:
【0070】
【化17】

【0071】
(式中、R3は、請求項1と同義である)で示される酸塩化物と反応させること;又は
(e)式IIC:
【0072】
【化18】

【0073】
(式中、R2及びR4は請求項1と同義である)で示される化合物を、
下記式:
【0074】
【化19】

【0075】
(式中、R3は請求項1と同義である)で示される酸塩化物と反応させ、
続いて、中間的に構築されたベンゾイル−アミノ−チアゾール誘導体を、
下記式:
1−NH2
(式中、R1は、請求項1と同義である)で示されるアミン又はその塩とカップリングさせるか;又は
下記式:
1−NHOH
(式中、R1は請求項1と同義である)で示されるヒドロキシルアミン又はその塩とカップリングさせること、
を含む方法に関する。
【0076】
本発明の式Iの化合物の製造は、連続型又は収斂型反応経路で実施してもよい。本発明の合成は、下記のスキーム1及び2で示されている。反応及び得られた生成物の精製を実施するために必要な技術は、当業者に知られている。下記の方法の記載で使用される置換基及び指数は、そうでない場合が示されていない限り上記で示された意味を有する。
【0077】
一般式Iの化合物は、スキーム1に従って下記のように製造することができる:
a)チオウレアIA(これは、市販されているか、以前に文献で記載されているか、又は文献で記載されている種々の経路を介して合成的に容易に入手可能である)は、当該技術で記載されている種々の手順によりアミノ−チアゾールIBに変換できる。しかし、IAをα−ブロモピルベート(これは、市販されているか、以前に文献で記載されているか、又は文献で記載されている種々の経路を介して合成的に容易に入手可能である)と、溶媒の存在下又は不在下及び塩基の存在下又は不在下で反応させることが、好都合であることが見出される。使用される溶媒の性質は、反応又は係わる試薬に悪影響を与えず、試薬を少なくともある程度は溶解することができるのであれば、特に制限されることはない。適切な溶媒の例には、エタノール、メタノール、ジオキサンなどが挙げられる。この段階で使用される塩基の性質は特に限定されることはなく、この種類の反応で慣用的に使用されるあらゆる塩基をここで等しく使用してもよい。そのような塩基の例には、トリエチルアミン及びジイソプロピルエチルアミンなどが挙げられる。反応は広範囲の温度にわたって実施することができ、正確な反応温度は、本発明において重要ではない。周囲温度から還流まで加熱して反応を実施することが、好都合であることが見出される。反応に必要な時間も、数多くの要因、とりわけ反応温度及び試薬の性質に応じて幅広く変わってもよい。しかし、0.5時間から数日の期間が、通常、アミノ−チアゾール誘導体IB又はそれぞれの塩を得るために十分である。文献に記載されている、そのような反応を実施する反応条件は、例えば、Biotechnology and Bioengineering 2000,71,9-18を参照すること。
【0078】
b)アミノ−チアゾール誘導体IBは、種々の反応条件下でIBにおけるアミノ部分のアシル化/ベンゾイル化のような連続反応を受けることができる。しかし、アミノ−チアゾール誘導体IBを塩化ベンゾイル(これは、市販されているか、以前に文献で記載されているか、又は文献で記載されている種々の経路を介して合成的に容易に入手可能である)と、溶媒の存在下又は不在下及び塩基の存在下又は不在下で反応させて、アミノ−チアゾール誘導体ICを得ることが、好都合であることが見出される。使用される溶媒の性質は、反応又は係わる試薬に悪影響を与えず、試薬を少なくともある程度は溶解することができるのであれば、特に制限されることはない。適切な溶媒の例には、DCM、クロロホルム、ジオキサンなどが挙げられる。この段階で使用される塩基の性質は特に限定されることはなく、この種類の反応で慣用的に使用されるあらゆる塩基をここで等しく使用してもよい。そのような塩基の例には、トリエチルアミン及びジイソプロピルエチルアミンなどが挙げられる。反応は広範囲の温度にわたって実施することができ、正確な反応温度は、本発明において重要ではない。周囲温度から還流まで加熱して反応を実施することが、好都合であることが見出される。反応に必要な時間も、数多くの要因、とりわけ反応温度及び試薬の性質に応じて幅広く変わってもよい。しかし、0.5時間から数日の期間が、通常、アミノ−チアゾール誘導体ICを得るために十分である。文献に記載されている、そのような反応を実施する反応条件は、例えば、Synlett 1999,12, 1957-1959を参照すること。
【0079】
c)アミノ−チアゾール誘導体ICは、酸誘導体IDを得るために、種々の反応条件下でICにおけるエステル部分の開裂のような連続反応を受けることができる。しかし、アミノ−チアゾール誘導体ICを酸性又は塩基性条件下、溶媒の存在下又は不在下で反応させることが、好都合であることが見出される。使用される塩基又は酸の性質は、所望の反応を実施するのであれば、特に制限されることはない。適切な酸の例には、酢酸、HClなどが挙げられ、適切な塩基の例には、KOH水溶液、NaOH水溶液などが挙げられる。使用される溶媒の性質は、反応又は係わる試薬に悪影響を与えず、試薬を少なくともある程度は溶解することができるのであれば、特に制限されることはない。適切な溶媒又はその混合物の例には、水、THF、ジオキサンなどが挙げられる。反応は広範囲の温度にわたって実施することができ、正確な反応温度は、本発明において重要ではない。周囲温度から還流まで加熱して反応を実施することが、好都合であることが見出される。反応に必要な時間も、数多くの要因、とりわけ反応温度及び試薬の性質に応じて幅広く変わってもよい。しかし、0.5時間から数日の期間が、通常、酸誘導体IDを得るために十分である。文献に記載されている、そのような反応を実施する反応条件は、例えば、Comprehensive Organic Transformations: A Guide to Functional Group Preparations, 2nd Edition, Richard C. Larock. John Wiley & Sons, New York, NY. 1999を参照すること。
【0080】
d)酸誘導体IDは、一般式Iの最終化合物を得るために、文献で記載されている種々の方法により対応するアミド又はエステルに変換できる。しかし、酸誘導体IDをアルコール、アミン(若しくはそれぞれの塩)又はヒドロイルアミン(若しくはその塩)と、そのような変換に適切なカップリング試薬を用いる、溶媒の存在下又は不在下、望ましい変換に応じて酸又は塩基の存在下又は不在下の種々の条件下で反応させることが、好都合であることが見出される。反応を実施し、反応又は係わる試薬に対して悪影響を示さない限り、そのような変換に慣用的に使用されるあらゆるカップリング試薬を等しく使用することができる。アミン及びヒドロキシルアミンにとって典型的なカップリング試薬には、N,N′−カルボニルジイミダゾール(CDI)、O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N′,N′−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(HATU)、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(EDCI)又はO−ベンゾトリアゾール−l−イル−N,N,N′,N′−テトラメチルウロニウムテトラフルオロボレート(TBTU)などが挙げられる。文献に記載されている、そのような反応を実施する反応条件は、例えば、Comprehensive Organic Transformations: A Guide to Functional Group Preparations, 2nd Edition, Richard C. Larock. John Wiley & Sons, New York, NY. 1999を参照すること。使用される溶媒の性質は、反応又は係わる試薬に悪影響を与えず、試薬を少なくともある程度は溶解することができるのであれば、特に制限されることはない。適切な溶媒又はその混合物の例には、ジクロロメタン(DCM)、ジメチルホルムアミド(DMF)、テトラヒドロフラン(THF)、ジオキサンなどが挙げられる。反応は広範囲の温度にわたって実施することができ、正確な反応温度は、本発明において重要ではない。周囲温度から還流まで加熱して反応を実施することが、好都合であることが見出される。反応に必要な時間も、数多くの要因、とりわけ反応温度及び試薬の性質に応じて幅広く変わってもよい。しかし、0.5時間から数日の期間が、通常、チアゾール誘導体Iを得るために十分である。
【0081】
【化20】

【0082】
一般式Iの化合物は、スキーム2に従って下記のように調製することができる:
a)アミノ−メチリデン−チオ尿素誘導体IIA(これらの化合物は、市販されているか、以前に文献で記載されているか、又は例えばイソチオシアネートとアミジン誘導体との反応のような、記載されている種々の経路を介して合成的に容易に入手可能である。文献で記載されている、そのような反応を実施する反応条件下は、例えば、Tetrahedron 2001,57, 153を参照すること。)は、当該技術で記載されている種々の手順によりアミノ−チアゾールIIBに変換できる。しかし、IIAをα−ブロモ酢酸エステル(これは、市販されているか、以前に文献で記載されているか、又は文献で記載されている種々の経路を介して合成的に容易に入手可能である)と、溶媒の存在下又は不在下及び塩基の存在下又は不在下で反応させることが、好都合であることが見出される。使用される溶媒の性質は、反応又は係わる試薬に悪影響を与えず、試薬を少なくともある程度は溶解することができるのであれば、特に制限されることはない。適切な溶媒の例には、THF、DCM、ジオキサンなどが挙げられる。この段階で使用される塩基の性質は特に限定されることはなく、この種類の反応で慣用的に使用されるあらゆる塩基をここで等しく使用してもよい。そのような塩基の例には、トリエチルアミン及びジイソプロピルエチルアミンなどが挙げられる。反応は広範囲の温度にわたって実施することができ、正確な反応温度は、本発明において重要ではない。周囲温度から還流まで加熱して反応を実施することが、好都合であることが見出される。反応に必要な時間も、数多くの要因、とりわけ反応温度及び試薬の性質に応じて幅広く変わってもよい。しかし、0.5時間から数日の期間が、通常、アミノ−チアゾール誘導体IIBを得るために十分である。文献に記載されている、そのような反応を実施する反応条件は、例えば、J. Org. Chem. 2000,65, 7244を参照すること。
【0083】
b)アミノ−チアゾール誘導体IIBのエステル官能基は、酸誘導体IICを得るために、文献で記載されている種々の反応条件下で開裂されうる。しかし、アミノ−チアゾール誘導体IIBを塩基性条件下、溶媒の存在下又は不在下で反応させることが、好都合であることが見出される。使用される塩基の性質は、所望の反応を実施するのであれば、特に制限されることはない。適切な塩基の例には、KOH水溶液、NaOH水溶液などが挙げられる。使用される溶媒の性質は、反応又は係わる試薬に悪影響を与えず、試薬を少なくともある程度は溶解することができるのであれば、特に制限されることはない。適切な溶媒又はその混合物の例には、水、THF、ジオキサンなどが挙げられる。反応は広範囲の温度にわたって実施することができ、正確な反応温度は、本発明において重要ではない。周囲温度から還流まで加熱して反応を実施することが、好都合であることが見出される。反応に必要な時間も、数多くの要因、とりわけ反応温度及び試薬の性質に応じて幅広く変わってもよい。しかし、0.5時間から数日の期間が、通常、酸誘導体IICを得るために十分である。文献に記載されている、そのような反応を実施する反応条件は、例えば、Comprehensive Organic Transformations: A Guide to Functional Group Preparations, 2nd Edition, Richard C. Larock. John Wiley & Sons, New York, NY. 1999を参照すること。一般式I(R1=低級アルコキシ)の化合物を得るために、種々の方法が入手可能である。しかし、アミノ−メチリデン−チオ尿素誘導体IIAをブロモ酢酸エステル誘導体(R1=低級アルコキシ)と反応させ、本明細書の前記の一般的方法により、アミノ−チアゾール誘導体IIB(R1=低級アルコキシ)を得ることが、好都合であることが見出される。続いて、IIB(R1=低級アルコキシ)をアミノ−チアゾール誘導体I(R1=低級アルコキシ)に、IIBと適切な酸塩化物との溶媒の存在下又は不在下及び塩基の存在下又は不在下での反応により変換することが、好都合であることが見出される。使用される溶媒の性質は、反応又は係わる試薬に悪影響を与えず、試薬を少なくともある程度は溶解することができるのであれば、特に制限されることはない。適切な溶媒の例には、THF、DCM、ジオキサンなどが挙げられる。この段階で使用される塩基の性質は特に限定されることはなく、この種類の反応で慣用的に使用されるあらゆる塩基をここで等しく使用してもよい。そのような塩基の例には、トリエチルアミン及びジイソプロピルエチルアミンなどが挙げられる。反応は広範囲の温度にわたって実施することができ、正確な反応温度は、本発明において重要ではない。周囲温度から還流まで加熱して反応を実施することが、好都合であることが見出される。反応に必要な時間も、数多くの要因、とりわけ反応温度及び試薬の性質に応じて幅広く変わってもよい。しかし、0.5時間から数日の期間が、通常、アミノ−チアゾール誘導体I(R1=低級アルコキシ)を得るために十分である。文献に記載されている、そのような反応を実施する反応条件は、例えば、Comprehensive Organic Transformations: A Guide to Functional Group Preparations, 2nd Edition, Richard C. Larock. John Wiley & Sons, New York, NY. 1999を参照すること。
【0084】
c)酸誘導体IICは、種々の反応条件下で所望のアミノチアゾール誘導体I(R1=低級アルキルアミノ−低級アルコキシ又は−N(Ra)(Rb))に変換できる。しかし、IICを適切な酸塩化物と溶媒の存在下又は不在下及び塩基の存在下又は不在下で反応させることが、好都合であることが見出される。使用される溶媒の性質は、反応又は係わる試薬に悪影響を与えず、試薬を少なくともある程度は溶解することができるのであれば、特に制限されることはない。適切な溶媒の例には、THF、DCM、ジオキサンなどが挙げられる。この段階で使用される塩基の性質は特に限定されることはなく、この種類の反応で慣用的に使用されるあらゆる塩基をここで等しく使用してもよい。そのような塩基の例には、トリエチルアミン及びジイソプロピルエチルアミンなどが挙げられる。反応は広範囲の温度にわたって実施することができ、正確な反応温度は、本発明において重要ではない。周囲温度から還流まで加熱して反応を実施することが、好都合であることが見出される。反応に必要な時間も、数多くの要因、とりわけ反応温度及び試薬の性質に応じて幅広く変わってもよい。しかし、0.5時間から数日の期間が、通常、中間的に形成されるベンゾイル−アミノ−チアゾール誘導体を得るために十分でるあり(文献で記載されている、このような反応を実施する反応条件は、例えば、Comprehensive Organic Transformations: A Guide to Functional Group Preparations, 2nd Edition, Richard C. Larock. John Wiley & Sons, New York, NY. 1999を参照すること)、これは、都合よく、1ポット反応で所望のアミノチアゾールIに変換できる。中間的に構築されたベンゾイル−アミノ−チアゾール誘導体を、アミン(若しくはその塩)又はヒドロイルアミン(若しくはその塩)と、そのような変換に適切なカップリング試薬を用いる、溶媒の存在下又は不在下、塩基の存在下又は不在下の種々の条件下で反応させることが、好都合であることが見出される。反応を実施し、反応又は係わる試薬に対して悪影響を示さない限り、そのような変換に慣用的に使用されるあらゆるカップリング試薬を等しく使用することができる。アミン及びヒドロキシルアミンにとって典型的なカップリング試薬には、CDI、HATU、EDCI又はTBTUなどが挙げられる。使用される溶媒の性質は、反応又は係わる試薬に悪影響を与えず、試薬を少なくともある程度は溶解することができるのであれば、特に制限されることはない。適切な溶媒又はその混合物の例には、DCM、DMF、THF、ジオキサンなどが挙げられる。反応は広範囲の温度にわたって実施することができ、正確な反応温度は、本発明において重要ではない。周囲温度から還流まで加熱して反応を実施することが、好都合であることが見出される。反応に必要な時間も、数多くの要因、とりわけ反応温度及び試薬の性質に応じて幅広く変わってもよい。しかし、0.5時間から数日の期間が、通常、チアゾール誘導体Iを得るために十分である。文献に記載されている、そのような反応を実施する反応条件は、例えば、Comprehensive Organic Transformations: A Guide to Functional Group Preparations, 2nd Edition, Richard C. Larock. John Wiley & Sons, New York, NY. 1999を参照すること。
【0085】
【化21】

【0086】
式(I)の幾つかの化合物は、不斉中心を有していてもよく、したがって2個以上の立体異性体形態で存在することができる。そのため本発明は、また、1個以上の不斉中心で実質的に純粋な異性体形態の化合物、並びにラセミ混合物を含むその混合物に関する。そのような異性体は、例えば、キラル中間体を使用する不斉合成により調製されてもよいか、又は混合物は、従来の方法、例えばクロマトグラフィー(キラル吸着剤又は溶離剤を用いたクロマトグラフィー)若しくは溶解剤の使用により分割されてもよい。
【0087】
本発明の一般式(I)の化合物が官能基において誘導体化され、インビボで再び親化合物に変換されうる誘導体を提供してもよいことが理解される。
【0088】
上記で記載されたように、式(I)の化合物又はその薬学的に許容されうる塩は、治療上活性な物質として、特にCB1レセプターの調節に関連する疾患の治療及び/又は予防のための治療上活性な物質として使用できる。したがって、一つの実施態様において、本発明は、治療活性物質としての、特にCB1レセプターの調節に関連する疾患の治療及び/又は予防のための治療上活性な物質としての使用における、上記で定義された化合物に関する。
【0089】
本発明は、また、上記で定義された化合物と、薬学的に許容されうる担体及び/又は佐剤とを含む医薬組成物に関する。
【0090】
別の実施態様において、本発明は、CB1レセプターの調節に関連する疾患の治療及び/又は予防の方法であって、上記で定義された化合物をヒト又は動物に投与することを含む方法に関する。
【0091】
本発明は、更に、CB1レセプターの調節に関連する疾患の治療及び/又は予防における、上記で定義されたの化合物の使用に関する。
【0092】
加えて、本発明は、CB1レセプターの調節に関連する疾患の治療及び/又は予防のための薬剤の調製における、上記で定義された化合物の使用に関する。そのような薬剤は、上記で定義された化合物を含む。
【0093】
この文脈において、表現「CB1レセプターの調節に関連する疾患」は、CB1レセプターの調節により治療及び/又は予防できる疾患を意味する。そのような疾患には、精神の疾患、特に不安及び不安障害、精神病、統合失調症、うつ病、向神経薬の乱用を含む物質乱用障害、例えば、アルコール依存症及びニコチン依存症を含む物質の乱用及び/又は依存症、神経障害、偏頭痛、ストレス、てんかん、運動機能異常、パーキンソン病、健忘症、記憶及び認知障害、老年性痴呆、アルツハイマー病、摂食障害、肥満、II型糖尿病又はインスリン非依存性糖尿病(NIDD)、胃腸障害、嘔吐、下痢、泌尿器障害、心臓血管障害、不妊症、炎症、感染、癌、髄鞘除去に関連する疾患、神経性炎症、特にアテローム性動脈硬化症、又はギラン−バレー症候群、ウイルス性脳炎、脳血管疾患、並びに頭蓋外傷が包含されるが、これらに限定されない。
【0094】
好ましい態様において、表現「CB1レセプターの調節に関連する疾患」は、摂食障害、肥満、II型糖尿病又はインスリン非依存性糖尿病(NIDD)、神経性炎症、下痢、アルコール依存症及びニコチン依存症を含む物質乱用及び/又は依存症に関する。より好ましい態様において、前記用語は、摂食障害、肥満、II型糖尿病又はインスリン非依存性糖尿病(NIDD)、アルコール依存症及びニコチン依存症を含む物質乱用及び/又は依存症に関し、肥満が特に好ましい。
【0095】
更なる好ましい目的は、ヒトにおけるII型糖尿病(インスリン非依存性真性糖尿病(NIDDM))の治療又は予防の方法であって、式(I)の化合物の治療有効量を、リパーゼインヒビターの治療有効量と組み合わせて又は関連して投与することを含み、ここで、特にリパーゼインヒビターがオーリスタットである方法を提供することである。また本発明の目的は、式(I)の化合物とリパーゼインヒビター、特にテトラヒドロリプスタチンとの同時、別個又は連続投与のための上記で記載された方法である。
【0096】
更なる好ましい目的は、肥満及び肥満に関連する障害を治療又は予防するための方法であって、式(I)の化合物の治療有効量と、肥満又は摂食障害の処置のための他の薬剤の治療有効量とを、共に有効な緩和をもたらすように組み合わせて又は関連して投与することを含む方法を提供することである。他の適切な薬剤には、食欲抑制剤、リパーゼインヒビター及び選択的セロトニン再取込みインヒビター(SSRI)が含まれるが、これらに限定されない。上記作用物質の組み合わせ又は関連には、別個、連続、又は同時投与が包含されてもよい。
【0097】
好ましいリパーゼインヒビターは、テトラヒドロリプスタチンである。
【0098】
本発明の化合物と組み合わせて使用する適切な食欲抑制剤には、アミノレクス、アンフェクロラール、アンフェタミン、ベンズフェタミン、クロルフェンテルミン、クロベンゾレクス、クロフォレクス、クロミノレクス、クロルテルミン、シクレキセドリン、デキスフェンフルラミン、デキストロアンフェタミン、ジエチルプロピオン、ジフェメトキシジン、N−エチルアンフェタミン、フェンブトラゼート、フェンフルラミン、フェニソレクス、フェンプロポレクス、フルドレクス、フルミノレクス、フルフリルメチルアンフェタミン、レバンフェタミン、レボファセトペラン、マチンドール、メフェノレクス、メタムフェプラモン、メタンフェタミン、ノルプソイドエフェドリン、ペントレクス、フェンジメトラジン、フェンメトラジン、フェンテルミン、フェニルプロパノールアミン、ピシロレクス及びシブトラミン、並びにその薬学的に許容されうる塩が挙げられるが、これらに限定されない。
【0099】
最も好ましい食欲抑制剤は、シブトラミン及びフェンテルミンである。
【0100】
本発明の化合物と組み合わせて使用する適切な選択的セロトニン再取込みインヒビターには、フルオキセチン、フルボキサミン、パロキセチン及びセルトラリン、並びに薬学的に許容されうるその塩が挙げられる。
【0101】
本発明の化合物の追加的な生物学的活性の実証は、当該技術で周知のインビトロ、エクスビボ及びインビボアッセイにより達成することができる。例えば、糖尿病、症候群X、又はアテローム硬化性疾患などの肥満関連疾患、ならびに高トリグリセリド血症及び高コレステロール血症のような関連する疾患の治療における薬剤の効能を実証するために、下記のアッセイを使用することができる。
【0102】
血糖値の測定方法
db/dbマウス(Jackson Laboratories, Bar Harbor, MEから得た)から(眼又は尾静脈から)採血し、等しい平均血糖値により群分けする。試験化合物を1日1回、7〜14日間(薬学的に許容されうるビヒクルによる胃管栄養法で)経口投与する。この時点で、再び動物の眼又は尾静脈から採血し、血糖値を決定する。
【0103】
トリグリセリド濃度の測定方法
hApoAlマウス(Jackson Laboratories, Bar Harbor, MEから得た)から(眼又は尾静脈から)採血し、等しい平均血清中トリグリセリド濃度により群分けする。試験化合物を1日1回、7〜14日間(薬学的に許容されうるビヒクルによる胃管栄養法で)経口投与する。次に再び動物の眼又は尾静脈から採血し、血清中トリグリセリド濃度を決定する。
【0104】
HDL−コレステロール濃度の測定方法
血漿中HDL−コレステロール濃度を決定するために、hApoAlマウスから採血し、等しい平均血漿中HDL−コレステロール濃度により群分けする。マウスにビビクル又は試験化合物を1日1回、7〜14間経口投与し、次の日に採血する。血漿中のHDL−コレステロールの分析を行う。
【0105】
加えて、本発明の化合物のCNS活性を実証するために、下記のインビボアッセイを使用することができる。
【0106】
タスク学習及び空間記憶の試験方法
モーリス水迷路がタスク学習及び空間記憶を評価するために日常的に使用される(Jaspers et al., Neurosci. Lett. 117: 149-153,1990; Morris, J. Neurosci. Methods 11: 47-60,1984)。このアッセイにおいて、動物は、四分割されている水のプールに置かれる。4分割されたうちの1つに、1つのプラットフォームが隠されている。動物が水のプールに置かれ、隠されたプラットフォームを所定の時間内に見つけることが期待される。数回の試行訓練の間に、動物はプラットフォームの場所を学習し、プールから脱出する。動物はこのタスクで複数回の試行を行う。動いた距離の合計、プラットフォームを見つけようとする試みの回数、プラットフォームを発見するための潜伏時間、及び泳いだ経路が、それぞれの動物について記録される。動物の学習能力は、隠されたプラットフォームを発見するのに必要とした時間の長さ又は試みの回数により測定される。記憶の欠乏又は改善は、習得後の所定の遅延時間でプラットフォームを発見するための試みの回数又は潜伏時間により決定される。学習及び記憶は、プラットフォームが習得段階で見つけられた4分割の1つを動物が横切る回数により測定してもよい。
【0107】
薬剤依存性の試験方法
動物における自己投与は、ヒトにおける化合物乱用の潜在性の予測子である。この手順の変更も、乱用の潜在性を有する薬剤の増強特性を予防又は阻止する化合物の同定に使用してよい。薬剤の自己投与を消滅させる化合物は、薬剤の乱用及び依存性を防ぐことができる。(Ranaldi et al., Psychopharmacol. 161: 442-448,2002; Campbell et al., Exp. Clin. Psychopharmacol. 8: 312-25,2000)。自己投与試験において、動物は、活動及び非活動レバーの両方を有するオペラントチャンバー内に置かれる。活動レバーの反応毎に、試験化合物又は自己投与的であることが知られている薬剤のいずれかの注入が生じる。非活動レバーを押しても何も実行されないが、これも記録される。動物は、次に、それぞれの1日のセッションの際に、薬剤を入手する設定時間で化合物/薬剤を自己投与するように訓練される。チャンバーハウスの明かりを照らすことが、セッションの始まり及び化合物/薬剤が入手できることの合図である。セッションが終わると、ハウスの明かりが消される。最初は、活動レバーを押すたびに薬剤の注入が行われる。レバー押し行動が確立すると、薬剤注入をもたらすために押す回数が増える。安定した化合物/薬剤の自己投与が得られた後、薬剤増強行動に対する第2の化合物の効果が評価できる。セッションの前にこの第2化合物を投与することは、自己投与行動を増強するか、消滅させるか、又は何も変化をもたらさないか、のいずれかでありうる。
【0108】
下記の試験は、式(I)の化合物の活性を決定するために実施された。
【0109】
本発明の化合物のカンナビノイドCB1レセプターへの親和性は、ヒトカンナビスCB1レセプターが、セムリキ森林ウイルス(Semliki Forest Virus)系と放射線リガンドとしての〔3H〕−CP55,940とを併せて使用して一過的にトランフフェクトされている、ヒト胎児腎(HEK)細胞の膜調製物を使用して決定された。新たに調製された細胞膜調製物と〔3H〕−リガンドとを、本発明の化合物を添加するか又は添加しないで、インキュベーションした後、結合リガンドと遊離リガンドとの分離をガラス繊維フィルタでの濾過により実施した。フィルタの放射能を液体シンチレーションカウントにより測定した。
【0110】
本発明の化合物のカンナビノイドCB2レセプターへの親和性は、ヒトカンナビスCB2レセプターが、セムリキ森林ウイルス(Semliki Forest Virus)系と、放射線リガンドとしての〔3H〕−CP55,940とを併せて使用して一過的にトランフフェクトされている、ヒト胎児腎(HEK)細胞の膜調製物を使用して決定された。新たに調製された細胞膜調製物と〔3H〕−リガンドとを、本発明の化合物を添加するか又は添加しないで、インキュベーションした後、結合リガンドと遊離リガンドとの結合の分離をガラス繊維フィルタでの濾過により実施した。フィルタの放射能を液体シンチレーションカウントにより測定した。
【0111】
本発明の化合物のカンナビノイドCB1アンタゴニスト活性は、ヒトカンナビノイドCB1レセプターが安定して発現しているCHO細胞を使用する機能試験により決定された(M. Rinaldi-Carmona et. al., J. Pharmacol. Exp. Ther. 278 (1996) 871を参照すること)。細胞系におけるヒトカンナビノイドレセプターの安定した発現は、それぞれ、Nature 1990, 346, 561-564(CB1)及び Nature 1993, 365, 61-65(CB2)で最初に記載された。アデニリルシクラーゼは、フォルスコリンを使用して刺激され、蓄積された環状AMPの量を定量化することにより測定された。CB1レセプターアゴニスト(例えば、CP−55,940又は(R)−WIN−55212−2)によるCB1レセプターの同時活性化は、フォルスコリン誘発cAMP蓄積を用量依存的に減衰できる。CB1レセプター仲介反応は、本発明の化合物のようなCB1レセプターアンタゴニストにより拮抗できる。
【0112】
式(I)の化合物は、CB1レセプターに優れた親和性を示し、これは、Devane et. al. Mol. Pharmacol. 34 (1988) 605-613で記載されている実験条件により決定される。本発明の化合物又は薬学的に許容されうるその塩若しくは溶媒和物は、アンタゴニストであり、IC50=5μm未満、好ましくはIC50=2μm未満の親和性でCB1レセプターに選択的である。これらは、CB2レセプターに対して少なくとも10倍の選択性を示す。
【0113】
【表1】

【0114】
NMRIマウスにおけるCP55,940誘発低温症に対するCB1レセプターアンタゴニスト/インバースアゴニストの効果
動物
雄NMRIマウスをこの試験に使用し、これらは、Research Consulting Company Ltd (RCC) of Fullinsdorf (Switzerland)から得た。体重30〜31gのマウスをこの試験で使用した。周囲温度は約20〜21℃であり、相対湿度は55〜65%である。12時間の明暗サイクルが部屋で維持され、全ての試験が明段階で実施される。水道水及び食餌の入手は適宜である。
【0115】
方法
全ての測定は、午前12時から午後5時の間に実施された。マウスをこの環境に持ち込み、実験を始める少なくとも2時間前に慣らした。かれらは常に自由に食餌及び水を入手した。それぞれの用量で8匹のマウスを使用した。直腸体温測定は、直腸プローブ(PhysitempのRET2)及びデジタル体温計(Cole Parmer, Chicago USAのDigi-sense n°8528-20)を用いて記録した。プローブはそれぞれのマウスで約3.5cm挿入した。
【0116】
体温は、ビヒクル又はCB1レセプターアンタゴニスト/インバースアゴニストのいずれかの投与の15分前に測定した。この化合物の腹腔内又は経口投与のそれぞれ30又は90分後、化合物自体のあらゆる影響を評価するために直腸体温を記録した。CBレセプターアンタゴニストCP55,940(0.3mg/kg)を直ちに静脈投与し、次に、CP55940の静脈投与の20分後、体温を再び測定した。
【0117】
式(I)の化合物のインビボ活性は、絶食動物における食餌消費を記録することによる、摂食行動を調節する能力について評価した。
【0118】
ラットを1日2時間食餌を入手するように訓練し、22時間絶食させた。彼らがこのスケジュールで訓練されたとき、2時間の食餌摂取セッションで毎日取られていた食餌の量は、日々一定していた。
【0119】
式(I)の化合物の食餌摂取を低減する能力を試験するために、8匹の動物を交差試験に使用した。ラットは、床が格子のプレキシグラスボックスに個別に収容され、ケージの床の下方に紙が置かれてこぼれたものはどのようなものでも収集した。予め計量した食餌で満たされている食餌分配機(becher)を2時間与えた。食餌摂取セッションの終了時に、ラットは、ホームケージに戻された。ラットは、実験を始める前にそれぞれ計量され、2時間の食餌摂取セッションの間に消費された食餌の量が記録された。試験化合物又はビヒクルの種々の用量が、2時間の食餌摂取セッションの60分前に経口投与された。陽性対照であるRimonabant(SR141716)をこの実験に含めた。反復測定するAnova分析を使用し、続いてステューデントのニューマン・カールス事後試験(posthoc test Student Neumann-Keuls)を使用した。食塩水処置ラットと比較して*P<0.05であった。
【0120】
更に、疾患又は障害における式(I)の化合物の有用性は、文献において報告されている動物疾患モデルで示すことができる。以下は、そのような動物疾患モデルの例である:a)マーモセットにおける甘い食餌摂取の低減(Behavioural Pharm, 1998, 9,179-181);b)マウスにおけるショ糖及びエタノール摂取の低減(Psychopharm. 1997,132, 104-106);c)ラットにおける増加した運動活性及び位置条件付け(Psychopharm. 1998,135, 324-332; Psychopharmacol 2000,151: 25-30);d)マウスにおける自発歩行活性(J. Pharm. Exp. Ther. 1996,277, 586- 594);e)マウスにおけるオピエート自己投与(Sci. 1999,283, 401-404)。
【0121】
式(I)の化合物及び/又はそれらの薬学的に許容しうる塩は、薬剤として、例えば、経腸、非経口又は局所投与の医薬製剤の形態で使用することができる。これらは、例えば、経口的に、例としては錠剤、コーティング錠、糖衣錠、硬及び軟ゼラチンカプセル剤、液剤、乳剤又は懸濁剤の剤形で;経腸的に、例としては坐剤の剤形で;非経口的に、例としては注射用液剤又は輸液の剤形で;或いは局所的に、例としては軟膏剤、クリーム剤又は油剤の剤形で投与することができる。経口投与が好ましい。
【0122】
医薬製剤の製造は、記載された式(I)の化合物及び/又はそれらの薬学的に許容されうる塩を、場合により他の治療上有用な物質と組み合わせて、適切であり、非毒性であり、不活性であり、治療上適合性のある固体又は液体担体材料、及び所望であれば通常の医薬佐剤と一緒にガレヌス製剤の投与形態にする、当業者に周知であろう方法により実施することができる。
【0123】
適切な担体材料は、無機担体材料のみならず、有機担体材料でもある。したがって、例えば、乳糖、トウモロコシデンプン又はその誘導体、タルク、ステアリン酸又はその塩を、錠剤、コーティング錠、糖衣錠及び硬ゼラチンカプセル剤の担体材料として使用することができる。軟ゼラチンカプセル剤に適切な担体材料は、例えば、植物油、ロウ、脂肪、並びに半固形及び液状ポリオールである(しかし、軟ゼラチンカプセル剤の場合、活性成分の性質によっては、担体を必要としないこともある)。液剤及びシロップ剤の製造に適切な担体材料は、例えば、水、ポリオール、ショ糖、転化糖などである。注射用液剤に適切な担体材料は、例えば、水、アルコール、ポリオール、グリセロール及び植物油である。坐剤に適切な担体材料は、例えば、天然又は硬化油、ロウ、脂肪、及び半液体又は液体ポリオールである。局所用製剤に適切な担体材料は、グリセリド、半合成及び合成グリセリド、硬化油、液体ロウ、流動パラフィン、液体脂肪アルコール、ステロール、ポリエチレングリコール及びセルロース誘導体である。
【0124】
通常の安定剤、防腐剤、湿潤剤及び乳化剤、稠度向上剤、風味向上剤、浸透圧を変更する塩、緩衝物質、可溶化剤、着色剤及びマスキング剤、並びに酸化防止剤が医薬佐剤として考慮される。
【0125】
式(I)の化合物の用量は、抑制されるべき疾患、患者の年齢及び個別の状態、並びに投与形態に応じて広範囲に変更でき、当然それぞれの特定の事例における個別の要件に適合されるであろう。成人患者では、約1〜1000mg、特に約1〜100mgの1日量が考慮される。疾患の重篤度及び正確な薬物動態学的プロフィールに応じて、化合物を、1又は幾つかの単位の1日投与量、例えば、1〜3単位の投与量で投与することができる。
【0126】
医薬製剤は、好都合には、式(I)の化合物を約1〜500mg、好ましくは1〜100mg含有する。
【0127】
下記の実施例は、本発明を更に詳細に説明するために役立つ。しかし、これらは本発明の範囲をどのようにも制限することを意図しない。
【0128】
実施例
MS=質量分析;aq=aqueous(水溶液)、THF=テトラヒドロフラン、DMF=ジメチルホルムアミド、DCM=ジクロロメタン
【0129】
実施例1(出発材料)
実施例A
2−(3,4−ジメトキシ−フェニルアミノ)−チアゾール−4−カルボン酸エチルエステル;臭化水素酸
エタノール50ml中の(3,4−ジメトキシ−フェニル)−チオ尿素10g(47.1mmol)及びブロモピルビン酸エチル5.93ml(47.1mmol)の混合物を60℃に16時間加熱した。沈殿物を濾取し、少量の冷エタノールで洗浄し、乾燥させた後、標記化合物15.7g(85.6%)を結晶質固体として得た。MS(m/e):308.6(MH、100%)
【0130】
実施例B
2−(4−クロロ−フェニルアミノ)−チアゾール−4−カルボン酸エチルエステル;臭化水素酸
エタノール50ml中の4−クロロ−フェニル−チオ尿素10g(53.5mmol)及びブロモピルビン酸エチル6.74ml(53.5mmol)の混合物を60℃に16時間加熱した。沈殿物を濾取し、少量の冷エタノールで洗浄し、乾燥させた後、標記化合物11.5g(59.2%)を結晶質固体として得た。MS(m/e):282.6(MH
【0131】
実施例C
2−[(2−クロロ−ベンゾイル)−(4−クロロ−フェニル)−アミノ]−チアゾール−4−カルボン酸エチルエステル
DCM30ml中の2−(4−クロロ−フェニルアミノ)−チアゾール−4−カルボン酸エチルエステル;臭化水素酸2.58g(7.1mmol)、2−クロロベンゾイルクロリド1.87g(10.7mmol)及びNEt32.96ml(21.4mmol)の混合物を室温で24時間撹拌した。揮発分を蒸発させた後、残渣をMeOHに取り、ヘプタン/酢酸エチルの勾配を用いて溶離するシリカ上のフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製し、生成物画分を蒸発させた後、標記化合物2.21g(74%)を得た。MS(m/e):421.0(MH、100%)
【0132】
実施例D
2−[(4−クロロ−フェニル)−(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−アミノ]−チアゾール−4−カルボン酸エチルエステル
DCM30ml中の2−(4−クロロ−フェニルアミノ)−チアゾール−4−カルボン酸エチルエステル;臭化水素酸2.58g(7.1mmol)、2,4−クロロベンゾイルクロリド2.24g(10.7mmol)及びNEt32.96ml(21.4mmol)の混合物を室温で24時間撹拌した。揮発分を蒸発させた後、残渣をMeOHに取り、ヘプタン/酢酸エチルの勾配を用いて溶離するシリカ上のフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製し、生成物画分を蒸発させた後、標記化合物2.81g(87%)を得た。MS(m/e):457.1(MH、100%)
【0133】
実施例E
2−[(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−アミノ]−チアゾール−4−カルボン酸
ジオキサン10ml中の2−[(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−アミノ]−チアゾール−4−カルボン酸エチルエステル2.25g(4.68mmol)、酢酸2.5ml及び濃HCl 7.5mlの混合物を60℃に2時間加熱した。沈殿物を濾取し、ジオキサンで洗浄し、乾燥させた後、標記化合物0.566g(22%)を得た。MS(m/e):453.0(MH、100%)
【0134】
実施例F
2−[(2−クロロ−ベンゾイル)−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−アミノ]−チアゾール−4−カルボン酸
ジオキサン10ml中の2−[(2−クロロ−ベンゾイル)−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−アミノ]−チアゾール−4−カルボン酸エチルエステル2.09g(4.68mmol)、酢酸2.5ml及び濃HCl 7.5mlの混合物を60℃に2時間加熱した。混合物を、アセトニトリル/水勾配を用いて溶離する逆相HPLCによる精製に付し、生成物画分を蒸発させた後、標記化合物1.1g(56%)を得た。MS(m/e):419.2(MH、100%)
【0135】
実施例G
2−[(4−クロロ−フェニル)−(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−アミノ]−チアゾール−4−カルボン酸
ジオキサン10ml中の2−[(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−(4−クロロ−フェニル)−アミノ]−チアゾール−4−カルボン酸エチルエステル2.13g(4.68mmol)、酢酸2.5ml及び濃HCl 7.5mlの混合物を60℃に2時間加熱した。混合物を、アセトニトリル/水勾配を用いて溶離する逆相HPLCによる精製に付し、生成物画分を蒸発させた後、標記化合物0.955g(48%)を得た。MS(m/e):429.1(MH、100%)
【0136】
実施例H
2−[(2−クロロ−ベンゾイル)−(4−クロロ−フェニル)−アミノ]−チアゾール−4−カルボン酸
ジオキサン10ml中の2−[(2−クロロ−ベンゾイル)−(4−クロロ−フェニル)−アミノ]−チアゾール−4−カルボン酸エチルエステル1.97g(4.68mmol)、酢酸2.5ml及び濃HCl 7.5mlの混合物を60℃に2時間加熱した。混合物を、アセトニトリル/水勾配を用いて溶離する逆相HPLCによる精製に付し、生成物画分を蒸発させた後、標記化合物1.02g(56%)を得た。MS(m/e):393.1(MH、100%)
【0137】
実施例I
2−(4−クロロ−フェニルアミノ)−5−メチル−チアゾール−4−カルボン酸エチルエステル
MeOH50ml中の4−クロロ−フェニル−チオ尿素5.32g(28.5mmol)及びα−クロロピルビン酸メチル(J. Chem Soc. Perkin 1, 1982,2, 159)5.35g(32.5mmol)の混合物を、還流下で4時間加熱し、室温に冷却し、25%NH4OH水溶液を加えた。混合物をDCM50mlで(3×)抽出し、合わせた有機層を水30mlで(2×)洗浄し、MgSO4で乾燥させ、減圧下で蒸発させた。残渣をEtOHから再結晶化させて、標記化合物5.30g(66%)を白色の結晶として得た。
MS(m/e):282.7(MH、100%)
【0138】
実施例J
2−(3,4−ジメトキシ−フェニルアミノ)−5−メチル−チアゾール−4−カルボン酸エチルエステル
MeOH50ml中の(3,4−ジメトキシ−フェニル)−チオ尿素5.97g(28.1mmol)及びα−クロロピルビン酸メチル(J. Chem Soc. Perkin 1, 1982,2, 159)5.26g(0.32mmol)の混合物を、還流下で4時間加熱し、室温に冷却し、25%NH4OH水溶液を加えた。混合物をDCM50mlで(3×)抽出し、合わせた有機層を水30mlで(2×)洗浄し、MgSO4で乾燥させ、減圧下で蒸発させた。残渣をEtOHから再結晶化させて、標記化合物4.23g(49%)を白色の結晶として得た。MS(m/e):309.5(MH、100%)
【0139】
実施例K
2−(4−クロロ−フェニルアミノ)−5−メチル−チアゾール−4−カルボン酸
THF50ml中の2−(4−クロロ−フェニルアミノ)−5−メチル−チアゾール−4−カルボン酸エチルエステル5.1g(18mmol)及び5M KOH水溶液10.8mlの混合物を、50℃に16時間加熱した。揮発分100mlを蒸発させた後、水100ml及びHOAc6mlを加え、混合物を酢酸エチル500mlで(3×)抽出した。合わせた有機層を水200mlで(3×)洗浄し、沈殿が始まるまで減圧下で40℃にて濃縮した。室温に冷却した後、結晶を濾取し、酢酸エチル10mlで(3×)洗浄し、乾燥させて、標記化合物2.16g(44.5%)を得た。MS(m/e):453.0(MH、100%)
【0140】
実施例L
2−(3,4−ジメトキシ−フェニルアミノ)−5−メチル−チアゾール−4−カルボン酸
THF50ml中の2−(3,4−ジメトキシ−フェニルアミノ)−5−メチル−チアゾール−4−カルボン酸エチルエステル4.1g(12.7mmol)及び5M KOH水溶液7.6mlの混合物を、50℃に16時間加熱した。揮発分100mlを蒸発させた後、水100ml及びHOAc6mlを加え、混合物を酢酸エチル500mlで(3×)抽出した。合わせた有機層を水200mlで(3×)洗浄し、沈殿が始まるまで減圧下で40℃にて濃縮した。室温に冷却した後、結晶を濾取し、酢酸エチル10mlで(3×)洗浄し、乾燥させて、標記化合物2.16g(44.5%)を得た。MS(m/e):295.3(MH、100%)
【0141】
実施例M
2−[(4−クロロ−フェニル)−(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−アミノ]−5−メチル−チアゾール−4−カルボン酸
DCM30ml中の2−(4−クロロ−フェニルアミノ)−5−メチル−チアゾール−4−カルボン酸2.0g(7.4mmol)、2,4−ジクロロベンゾイルクロリド1.56ml(11.1mmol)及びNEt33.09ml(22.3mmol)の混合物を室温で2時間撹拌した。全ての揮発分を除去した後、得られた黄色の泡状物を、更に精製しないで、連続する工程で使用した。MS(m/e):441.0(MH、100%)
【0142】
実施例N
2−[(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−アミノ]−5−メチル−チアゾール−4−カルボン酸
DCM30ml中の2−(3,4−ジメトキシ−フェニルアミノ)−5−メチル−チアゾール−4−カルボン酸2.74g(9.3mmol)、2,4−ジクロロベンゾイルクロリド1.95ml(14mmol)及びNEt33.88ml(27.9mmol)の混合物を室温で5時間撹拌し、水50mlを加え、混合物を室温で16時間撹拌した。全ての揮発分を除去した後、残渣をDCMで抽出し、減圧下で蒸発させ、無定形で明褐色の固体4.18gを得て、それを更に精製しないで、連続する工程で使用した。MS(m/e):467.2(MH、100%)
【0143】
実施例O
2−(3,4−ジメトキシ−フェニルアミノ)−チアゾール−5−カルボン酸エチルエステル
THF51ml中の4−イソチオシアナト−1,2−ジメトキシベンゼン10g(51.2mmol)の0℃の混合物を、ホルムアミジン塩酸塩5.1g(63.3mmol)及び1N NaOH63.3mlで処理し、3時間撹拌し、その後混合物を濃縮した。酢酸エチル500ml及び水100mlを加え、沈殿物を濾取し、乾燥させて、中間体1−[1−アミノ−メチリデン]−3−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−チオ尿素(MH、240.2)を得て、それを更に精製しないで使用した。チオ尿素をTHF50mlに取り、ブロモ酢酸エチル8.55g(51.2mmol)及びNEt314.2mlで処理し、室温で16時間、並びに50℃で8時間撹拌した。混合物を濃縮し、CHCl3で抽出した。有機層をNa2CO3(1M)水溶液及び飽和NaCl溶液で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、蒸発させた。残渣を逆相分取HPLCにより精製して、標記化合物4.04g(26%)を得た。
MS(m/e):309.2(MH、100%)
【0144】
実施例P
2−(4−クロロ−フェニルアミノ)−チアゾール−5−カルボン酸エチルエステル
THF51ml中の4−イソチオシアナト−4−クロロベンゼン10g(51.2mmol)の0℃の混合物を、ホルムアミジン塩酸塩5.15g(64.02mmol)及び1N NaOH64mlで処理し、5時間撹拌し、その後混合物を濃縮した。酢酸エチル500ml及び水100mlを加え、沈殿物を濾取し、水で洗浄し、乾燥させて、中間体1−[1−アミノ−メチリデン]−3−(4−クロロ−フェニル)−チオ尿素(MH、213.5)を得て、それを更に精製しないで使用した。チオ尿素をTHF50mlに取り、ブロモ酢酸エチル8.55g(51.2mmol)及びNEt315.3mlで処理し、50℃で18時間撹拌した。混合物を濃縮し、CHCl3で抽出した。有機層をNa2CO3(1M)水溶液及び飽和NaCl溶液で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、蒸発させた。残渣をシリカ上のカラムクロマトグラフィーにより精製して、標記化合物3.48g(22%)を得た。
MS(m/e):282.8(MH、100%)
【0145】
実施例Q
2−(3,4−ジメトキシ−フェニルアミノ)−チアゾール−5−カルボン酸
THF23.5ml中の2−(3,4−ジメトキシ−フェニルアミノ)−チアゾール−5−カルボン酸エチルエステル3.9g(12.78mmol)及び5M KOH12.78mlの混合物を、55℃に2時間加熱した。HCl水溶液で酸性化した後、混合物を酢酸エチルで抽出し、合わせた有機層を水で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、蒸発乾固した。水相から更に沈殿させた物質を濾取し、乾燥させた。標記化合物2.39g(67%)を、ベージュ色の結晶として得た。MS(m/e):279.0(M−H、100%)
【0146】
実施例R
2−(4−クロロ−フェニルアミノ)−チアゾール−5−カルボン酸
THF50ml及びMeOH10ml中の2−(4−クロロ−フェニルアミノ)−チアゾール−5−カルボン酸エチルエステル3.0g(11.1mmol)及び5M KOH6.7mlの混合物を、50℃に4時間加熱し、その後濃縮した。残渣を水に取り、酢酸で酸性化し、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を水で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、蒸発させた。残渣を、酢酸エチルから再結晶化して、標記化合物2.0g(70%)を、白色の結晶として得た。(m/e):254.9(M+H、100%)
【0147】
実施例S
2−(4−トリフルオロメトキシ)フェニルアミノ)−チアゾール−4−カルボン酸
エタノール70ml中の[4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−チオ尿素12.9g(54.6mmol)及びブロモピルビン酸9.3g(55.7mmol)の混合物を、60℃に1時間加熱した。沈殿物を濾取し、少量の冷エタノールで洗浄し、乾燥させた後、標記化合物8.9g(53%)を、結晶質の固体として得た。
MS(m/e):303.1(M−H)
【0148】
実施例T
2−[(2−クロロ−ベンゾイル)−(4−トリフルオロメトキシフェニル)−アミノ]−チアゾール−4−カルボン酸
THF50mL中の2−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニルアミノ)−チアゾール−4−カルボン酸2.0g(6.6mmol)、2−クロロベンゾイルクロリド2.87g(16.4mmol)及び炭酸カリウム0.92g(6.6mmol)の混合物を50℃で48時間撹拌した。揮発分を蒸発させた後、残渣を水と酢酸エチルに分配した。有機相をプールし、MgSO4で乾燥させ、溶媒を真空下で除去した。n−ヘプタンから結晶化させて、標記化合物2.1g(72%)を得た。
MS(m/e):441.0、443.0(M−H)
【0149】
実施例U
2−[(2−クロロ−4−フルオロ−ベンゾイル)−(4−トリフルオロメトキシフェニル)−アミノ]−チアゾール−4−カルボン酸
THF50mL中の2−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニルアミノ)−チアゾール−4−カルボン酸2.0g(6.6mmol)、2−クロロ−4−フルオロベンゾイルクロリド3.17g(16.4mmol)及び炭酸カリウム0.92g(6.6mmol)の混合物を50℃で48時間撹拌した。揮発分を蒸発させた後、残渣を水と酢酸エチルに分配した。有機相をプールし、MgSO4で乾燥させ、溶媒を真空下で除去した。n−ヘプタン/酢酸エチルから結晶化させ、標記化合物3.4gを得て、それを更に精製しないで利用した。
MS(m/e):459.0、461.0(M−H)
【0150】
実施例V
2−[(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−(4−トリフルオロメトキシフェニル)−アミノ]−チアゾール−4−カルボン酸
THF50mL中の2−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニルアミノ)−チアゾール−4−カルボン酸2.0g(6.6mmol)、2,4−ジクロロ−ベンゾイルクロリド3.44g(16.4mmol)及び炭酸カリウム0.92g(6.6mmol)の混合物を50℃で48時間撹拌した。揮発分を蒸発させた後、残渣を水と酢酸エチルに分配した。有機相をプールし、MgSO4で乾燥させ、溶媒を真空下で除去した。n−ヘプタン/酢酸エチルから結晶化させ、標記化合物2.5g(79%)を得た。
MS(m/e):474.8、476.8(M−H)
【0151】
実施例W
1−(4−クロロ−3−メトキシフェニル)−チオ尿素
THF160mL中の4−クロロ−3−メトキシ−ベンゼンアミン(10g、63mmol)の溶液に、ベンゾイルイソチオシアナート(8.8mL、64mmol)を滴下により加えた。混合物を室温で40分間撹拌し、揮発分を除去し、残渣をメタノール400mLに溶解した。水200mL中の炭酸カリウム(26.3g、190mmol)の溶液を加え、混合物を室温で90分間撹拌した。溶媒450mLを除去した後、標記生成物(13.5g、98%)を沈殿させた。
MS(m/e):216.0、218.0(M
【0152】
実施例X
2−(4−クロロ−3−メトキシ−フェニルアミノ)−チアゾール−4−カルボン酸
エタノール80ml中の1−(4−クロロ−3−メトキシフェニル)−チオ尿素7.8g(36mmol)、及びブロモピルビン酸6.2g(36mmol)の混合物を60℃に1時間加熱した。沈殿物を濾取し、少量の冷エタノールで洗浄し、乾燥させた後、標記化合物10.0g(98%)を結晶質固体として得た。
MS(m/e):283.1(M−H)
【0153】
実施例Y
2−[(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−(4−クロロ−3−メトキシ−フェニル)−アミノ]−チアゾール−4−カルボン酸
THF250mL中の2−(4−クロロ−3−メトキシ−フェニルアミノ)−チアゾール−4−カルボン酸5.0g(17mmol)、2,4−ジクロロ−ベンゾイルクロリド9.2g(44mmol)及び炭酸カリウム2.45g(17.7mmol)の混合物を50℃で18時間撹拌した。揮発分を蒸発させた後、残渣を水と酢酸エチルに分配した。有機相をプールし、MgSO4で乾燥させ、溶媒を真空下で除去した。n−ヘプタン/酢酸エチルから結晶化させて、標記化合物5.8g(72%)を得た。
MS(m/e):455.1、457.1(M−H)
【0154】
実施例Z
2−(4−クロロ−3−メトキシ−フェニルアミノ)−5−メチル−チアゾール−4−カルボン酸メチルエステル
メタノール140ml中の1−(4−クロロ−3−メトキシフェニル)−チオ尿素8.7g(40.1mmol)及びα−クロロピルビン酸メチル(J. Chem Soc. Perkin 1, 1982,2, 159)7.5g(0.44mmol)の混合物を、還流下で5時間加熱し、室温に冷却し、揮発分を除去した。残渣をジクロロメタンに溶解し、25%アンモニア水溶液及び水で連続して洗浄した。水相をジクロロメタンで3回抽出し、有機相をプールし、MgSO4で乾燥させ、溶媒を真空下で除去した。残渣を、ヘプタン/酢酸エチル(1:2)を用いるシリカゲル上のクロマトグラフィーにより精製して、標記化合物6.2g(50%)を無色の固体として得た。
MS(m/e):313.1、315.1(MH
【0155】
実施例AA
2−(4−クロロ−3−メトキシ−フェニルアミノ)−5−メチル−チアゾール−4−カルボン酸
THF60mL中の2−(4−クロロ−3−メトキシ−フェニルアミノ)−5−メチル−チアゾール−4−カルボン酸メチルエステル6.0g(19mmol)及び5M KOH水溶液11.5mLの混合物を50℃に3時間加熱した。室温に冷却して、生成物のカリウム塩を沈殿させ、濾取した。この固体を水(250mL)及び酢酸(12mL)の混合物に溶解し、溶液を酢酸エチルで3回抽出した。有機相をプールし、水で洗浄し、溶媒を除去した。残渣を、ジクロロメタン/n−ヘプタン(1:1;30mL)で撹拌し、固体を濾過により単離した。残留溶媒を真空下で除去して、標記化合物4.4g(77%)を得た。
MS(m/e):297.1、299.1(M−H)
【0156】
実施例AB
2−[(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−(4−クロロ−3−メトキシ−フェニル)−アミノ]−5−メチル−チアゾール−4−カルボン酸
THF200mL中の2−(4−クロロ−3−メトキシ−フェニルアミノ)−5−メチル−チアゾール−4−カルボン酸4.3g(14mmol)、2,4−ジクロロ−塩化ベンゾイル7.5g(35mmol)及び炭酸カリウム2.01g(14.5mmol)の混合物を50℃で18時間撹拌した。揮発分を蒸発させた後、残渣を水と酢酸エチルに分配した。有機相をプールし、MgSO4で乾燥させ、溶媒を真空下で除去した。n−ヘプタン/酢酸エチルから結晶化させ、標記化合物6.6g(97%)を得た。
MS(m/e):469.0、471.0(M−H)
【0157】
実施例2
2−[(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−アミノ]−チアゾール−4−カルボン酸エチルエステル
【0158】
【化22】

【0159】
DCM30ml中の2−(3,4−ジメトキシ−フェニルアミノ)−チアゾール−4−カルボン酸エチルエステル;臭化水素酸2.18g(7.1mmol)、2,4−ジクロロベンゾイルクロリド2.24g(10.7mmol)及びNEt32.96ml(21.4mmol)の混合物を室温で24時間撹拌した。揮発分を蒸発させた後、残渣をMeOHに取り、ヘプタン/酢酸エチルの勾配を用いて溶離するシリカ上のフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製し、生成物画分を蒸発させた後、標記化合物0.75g(22%)を得た。MS(m/e):481.1(MH、100%)
【0160】
実施例3
2−[(2−クロロ−ベンゾイル)−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−アミノ]−チアゾール−4−カルボン酸エチルエステル
【0161】
【化23】

【0162】
DCM30ml中の2−(3,4−ジメトキシ−フェニルアミノ)−チアゾール−4−カルボン酸エチルエステル;臭化水素酸2.18g(7.1mmol)、2−クロロベンゾイルクロリド1.87g(10.7mmol)及びNEt32.96ml(21.4mmol)の混合物を室温で24時間撹拌した。揮発分を蒸発させた後、残渣をMeOHに取り、ヘプタン/酢酸エチルの勾配を用いて溶離するシリカ上のフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製し、生成物画分を蒸発させた後、標記化合物1.58g(50%)を得た。MS(m/e):446.9(MH、100%)
【0163】
実施例4
2,4−ジクロロ−N−(4−クロロ−フェニル)−N−[4−(モルホリン−4−カルボニル)−チアゾール−2−イル]−ベンズアミド
【0164】
【化24】

【0165】
DMF1ml中の2−[(4−クロロ−フェニル)−(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−アミノ]−チアゾール−4−カルボン酸30mg(0.7mmol)、モルホリン15.2mg(0.175mmol)及び1,1'−カルボニルジイミダゾール14.8mg(0.91mmol)の混合物を室温で16時間撹拌した。混合物を、アセトニトリル/水勾配を用いて溶離する逆相HPLCによる精製に付して、生成物画分を蒸発させた後、標記化合物15.4mg(44%)を得た。MS(m/e):496.1(MH、100%)
【0166】
実施例4の合成について記載した手順に従って、更なる誘導体を、2−[(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−アミノ]−チアゾール−4−カルボン酸、2−[(2−クロロ−ベンゾイル)−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−アミノ]−チアゾール−4−カルボン酸、2−[(4−クロロ−フェニル)−(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−アミノ]−チアゾール−4−カルボン酸又は2−[(2−クロロ−ベンゾイル)−(4−クロロ−フェニル)−アミノ]−チアゾール−4−カルボン酸及び種々の市販のアミンから合成し、それには下記の実施例5〜95が含まれる。
【0167】
実施例5〜95
下記の化合物を、実施例4について記載した方法と同様にして、調製した:
【0168】
【表2】





































【0169】
実施例96
2,4−ジクロロ−N−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−N−[5−メチル−4−(ピロリジン−1−カルボニル)−チアゾール2−イル]−ベンズアミド
【0170】
【化25】

【0171】
DMF1.2ml中の2−[(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−アミノ]−5−メチル−チアゾール−4−カルボン酸32mg(0.07mmol)、カルボニルジイミダゾール14.8mg(0.091mmol)及びピロリジン12.4mg(0.175mmol)の混合物を室温で16時間撹拌した。混合物を直接、アセトニトリル/水の勾配を用いて溶離する逆相HPLCによる精製に付し、生成物画分を蒸発させた後、標記化合物13.7mg(38%)を得た。MS(m/e):520.1(MH、100%)
【0172】
実施例96の合成について記載した手順に従って、更なる誘導体を、2−[(4−クロロ−フェニル)−(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−アミノ]−5−メチル−チアゾール−4−カルボン酸又は2−[(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−アミノ]−5−メチル−チアゾール−4−カルボン酸及び種々の市販のアミンから合成し、それには下記の実施例97〜124が含まれる。実施例102及び118の場合には、アミン塩酸塩を出発材料として使用して、2当量のNEt3を更に反応混合物に加えた。
【0173】
実施例97〜124
下記の化合物を、実施例96について記載した方法と同様にして、調製した:
【0174】
【表3】











【0175】
実施例125
2−[(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−アミノ]−チアゾール−5−カルボン酸ジエチルアミド
【0176】
【化26】

【0177】
THF50ml中の2−(3,4−ジメトキシ−フェニルアミノ)−チアゾール−5−カルボン酸2.39g(8.5mmol)、2,4−ジクロロベンゾイルクロリド2.38ml(17mmol)及びNEt33.35ml(25.6mmol)の混合物を、室温で16時間撹拌し、蒸発乾固した。中間体2−[(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−アミノ]−チアゾール−5−カルボン酸をMS分析(m/e):452.9(M+H、100%)により同定し、更に精製しないで連続する工程で使用した。DMF1.2ml中の2−[(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−アミノ]−チアゾール−5−カルボン酸31.7mg(0.07mmol)、カルボニルジイミダゾール14.8mg(0.091mmol)及びジエチルアミン12.8mg(0.175mmol)の混合物を室温で16時間撹拌した。混合物を直接、アセトニトリル/水の勾配を用いて溶離する逆相HPLCによる精製に付し、生成物画分を蒸発させた後、標記化合物6.8mg(19%)を得た。MS(m/e):508.1(MH、100%)
【0178】
実施例125の合成について記載した手順に従って、更なる誘導体を、2−[(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−アミノ]−チアゾール−5−カルボン酸及び種々の市販のアミンから合成し、それには下記の実施例126〜135が含まれる。実施例135の場合には、アミン塩酸塩を出発材料として使用して、2当量のNEt3を更に反応混合物に加えた。
【0179】
実施例126〜135
下記の化合物を、実施例125について記載した方法と同様にして、調製した:
【0180】
【表4】





【0181】
実施例136
2,4−ジクロロ−N−(4−クロロ−フェニル)−N−[5−(ピロリジン−1−カルボニル)−チアゾール−2−イル]−ベンズアミド
【0182】
【化27】

【0183】
DCM30ml中の2−(4−クロロ−フェニルアミノ)−チアゾール−5−カルボン酸2.0g(7.8mmol)、2,4−ジクロロベンゾイルクロリド1.65ml(11.8mmol)及びNEt33.27ml(23.5mmol)の混合物を、室温で2時間撹拌し、蒸発乾固した。中間体2−[(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−(4−クロロ−フェニル)−アミノ]−チアゾール−5−カルボン酸をMS分析(m/e):429.0(M+H、100%)により同定し、更に精製しないで連続する工程で使用した。DMF1.2ml中の2−[(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−(4−クロロ−フェニル)−アミノ]−チアゾール−5−カルボン酸30mg(0.07mmol)、カルボニルジイミダゾール14.8mg(0.091mmol)及びピロリジン12.5mg(0.175mmol)の混合物を室温で16時間撹拌した。混合物を直接、アセトニトリル/水の勾配を用いて溶離する逆相HPLCによる精製に付し、生成物画分を蒸発させた後、標記化合物17.9mg(53%)を得た。MS(m/e):482.0(MH、100%)
【0184】
実施例136の合成について記載した手順に従って、更なる誘導体を、2−[(4−クロロ−フェニル)−(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−アミノ]−チアゾール−5−カルボン酸及び種々の市販のアミンから合成し、それには下記の実施例137〜146が含まれる。実施例143の場合には、アミン塩酸塩を出発材料として使用して、2当量のNEt3を更に反応混合物に加えた。
【0185】
実施例137〜146
下記の化合物を、実施例136について記載した方法と同様にして、調製した:
【0186】
【表5】





【0187】
実施例147
2,4−ジクロロ−N−[4−(ピロリジン−1−カルボニル)チアゾール−2−イル]−N−(4−トリフルオロメトキシ−フェニル)−ベンズアミド
【0188】
【化28】

【0189】
ジクロロメタン10mL中の2−[(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−(4−トリフルオロメトキシ−フェニル)−アミノ]−チアゾール−4−カルボン酸250mg(0.52mmol)、ピロリジン57μL(0.68mmol)及び1,1'−カルボニルジイミダゾール110mg(0.68mmol)の混合物を、室温で16時間撹拌した。混合物を0.5N 塩酸に注ぎ、ジクロロメタンで抽出した。有機相をプールし、水及びブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥させた。揮発分を真空下で除去し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(n−ヘプタン/酢酸エチル 1:1)により精製して、標記化合物182mg(65%)を無色の固体として得た。MS(m/e):530.0(MH
【0190】
実施例147の合成について記載した手順に従って、更なる誘導体を、2−[(2−クロロ−ベンゾイル)−(4−トリフルオロメトキシフェニル)−アミノ]−チアゾール−4−カルボン酸、2−[(2−クロロ−4−フルオロ−ベンゾイル)−(4−トリフルオロメトキシフェニル)−アミノ]−チアゾール−4−カルボン酸、2−[(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−(4−トリフルオロメトキシフェニル)−アミノ]−チアゾール−4−カルボン酸及び2−[(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−(4−クロロ−3−メトキシ−フェニル)−アミノ]−チアゾール−4−カルボン酸から、種々の市販のアミンで合成し、それには下記の実施例148〜160が含まれる。
【0191】
実施例148〜160
下記の化合物を、実施例147について記載した方法と同様にして、調製した:
【0192】
【表6】





【0193】
実施例161
2,4−ジクロロ−N−(4−クロロ−3−メトキシ−フェニル)−N−[4−(ピロリジン−1−カルボニル)チアゾール−2−イル]−ベンズアミド
【0194】
【化29】

【0195】
ジクロロメタン12mL中の2−[(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−(4−クロロ−3−メトキシ−フェニル)−アミノ]−5−メチル−チアゾール−4−カルボン酸400mg(0.85mmol)、ピロリジン105μL(1.27mmol)及び1,1'−カルボニルジイミダゾール179mg(1.10mmol)の混合物を、室温で16時間撹拌した。混合物を0.5N 塩酸に注ぎ、ジクロロメタンで抽出した。有機相をプールし、水及びブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥させた。揮発分を真空下で除去し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(n−ヘプタン/酢酸エチル 1:1)により精製して、標記化合物270mg(60%)を無色の固体として得た。MS(m/e):524.1、526.1(MH
【0196】
実施例161の合成について記載した手順に従って、更なる誘導体を、2−[(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−(4−クロロ−3−メトキシ−フェニル)−アミノ]−5−メチル−チアゾール−4−カルボン酸から、種々の市販のアミンで合成し、それには下記の実施例162〜165が含まれる。
【0197】
実施例162〜165
下記の化合物を、実施例161について記載した方法と同様にして、調製した:
【0198】
【表7】

【0199】
製剤例
実施例A
下記の成分を含有するフィルムコーティング錠は常法により製造することができる:
成分 1錠当たり
核:
式(I)の化合物 10.0mg 200.0mg
微晶質セルロース 23.5mg 43.5mg
含水乳糖 60.0mg 70.0mg
Povidone K30 12.5mg 15.0mg
グリコールデンプンナトリウム 12.5mg 17.0mg
ステアリン酸マグネシウム 1.5mg 4.5mg
(核重量) 120.0mg 350.0mg
フィルム:
ヒドロキシプロピルメチルセロース 3.5mg 7.0mg
ポリエチレングリコール6000 0.8mg 1.6mg
タルク 1.3mg 2.6mg
酸化鉄(黄色) 0.8mg 1.6mg
二酸化チタン 0.8mg 1.6mg
活性成分を篩にかけ、微晶質セルロースと混合し、混合物を水中のポリビニルピロリドンの溶液で顆粒化する。顆粒をグリコールデンプンナトリウム及びステアリン酸マグネシウムと混合し、圧縮して、それぞれ120又は350mgの核を得る。上記フィルムの水溶液/懸濁液を核に塗布する。
【0200】
実施例B
下記の成分を含有するカプセル剤は常法により製造できる:
成分 1カプセル当たり
式(I)の化合物 25.0mg
乳糖 150.0mg
トウモロコシデンプン 20.0mg
タルク 5.0mg
成分を篩にかけ、混合し、サイズ2のカプセルに充填する。
【0201】
実施例C
注射剤は下記の組成を有することができる:
式(I)の化合物 3.0mg
ポリエチレングリコール400 150.0mg
酢酸 pH5.0にするのに十分な量
注射溶剤用水 1.0mlになる量
活性成分を、ポリエチレングリコール400と注射用水(一部)の混合物に溶解する。酢酸を加えて、pHを5.0に調整する。水の残量を加えて、容量を1.0mlに調整する。溶液を濾過し、適切な過剰量を使用してバイアルに充填し、滅菌する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I):
【化1】


〔式中、
1は、低級アルコキシ、低級アルキルアミノ−低級アルコキシ又は−N(Ra)Rbであり;
aは、水素、低級アルキル、カルバモイル−低級アルキル、ヒドロキシ−低級アルキル、ジ−ヒドロキシ低級アルキル、低級アルキニル、低級アルコキシ、低級アルコキシ−低級アルキル、ジ−低級アルキルアミノ−低級アルキル、シクロアルキルであるか;或いは
aは、フェニル−低級アルキル残基であり、ここでフェニル部分は、場合により、低級アルキル、低級アルコキシ又はハロゲンにより、独立して、一置換、二置換又は三置換されていてもよいか;或いは
aは、環に1又は2個の窒素原子を含有する5員又は6員芳香族複素環であり、前記芳香族複素環は、低級アルキレンにより分子の残部に結合しているか;或いは
aは、窒素、酸素及び硫黄から選択される1又は2個のヘテロ原子を場合により含有する、5員、6員又は7員飽和複素環であり、前記複素環は、場合により、低級アルキルにより独立して、一置換、二置換又は三置換されており;
bは、水素、低級アルキル又は低級アルコキシ−低級アルキルであるか;或いは
a及Rbは、それらが結合している窒素原子と一緒になって、窒素、酸素及び硫黄から選択される更なるヘテロ原子を場合により含有する、4員、5員又は6員の飽和又は不飽和複素環を形成し、前記複素環は、場合により、低級アルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシ−低級アルキル、低級アルコキシ、低級アルコキシ−低級アルキル、シアノ、ハロゲン、フェニル及び/又はベンジルにより、独立して、一置換、二置換又は三置換されており;
2は、水素又は低級アルキルであり;
3は、低級アルコキシ、ハロゲン若しくはペルフルオロ−低級アルコキシにより、独立して一置換、二置換又は三置換されているフェニルであり;そして
4は、環に1又は2個の窒素原子を場合により含有している単環式芳香族環であり、前記環は、低級アルコキシ、ハロゲン又はペルフルオロ−低級アルコキシにより、独立して一置換、二置換又は三置換されている〕で示される化合物、又は
薬学的に許容されうるその塩。
【請求項2】
1が−N(Ra)Rbであり、そしてRa及びRbが上記と同義である、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
aが、水素、低級アルキル、カルバモイル−低級アルキル、ヒドロキシ−低級アルキル、ジ−ヒドロキシ低級アルキル、低級アルキニル、低級アルコキシ、低級アルコキシ−低級アルキル、ジ−低級アルキルアミノ−低級アルキル又はシクロアルキルである、請求項1又は2のいずれかに記載の化合物。
【請求項4】
aが、フェニル−低級アルキル残基であり、ここでフェニル部分が、場合により、低級アルキル、低級アルコキシ又はハロゲンにより、独立して、一置換、二置換又は三置換されていてもよい、請求項1又は2のいずれかに記載の化合物。
【請求項5】
aが、環に1又は2個の窒素原子を含有する5員又は6員芳香族複素環であり、前記芳香族複素環が、低級アルキレンにより分子の残部に結合している、請求項1又は2のいずれかに記載の化合物。
【請求項6】
aが、窒素、酸素及び硫黄から選択される1又は2個のヘテロ原子を場合により含有する、5員、6員又は7員飽和複素環であり、前記複素環が、場合により、低級アルキルにより独立して、一置換、二置換又は三置換されている、請求項1又は2のいずれかに記載の化合物。
【請求項7】
bが、水素又は低級アルキルである、請求項1〜6のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項8】
a及びRbが、独立して低級アルコキシ−低級アルキルである、請求項1又は2のいずれかに記載の化合物。
【請求項9】
a及Rbが、それらが結合している窒素原子と一緒になって、窒素、酸素及び硫黄から選択される更なるヘテロ原子を場合により含有する、4員、5員又は6員の飽和又は不飽和複素環を形成し、前記複素環が、場合により、低級アルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシ−低級アルキル、低級アルコキシ、低級アルコキシ−低級アルキル、シアノ、ハロゲン、フェニル又はベンジルにより、独立して、一置換、二置換又は三置換されている、請求項1又は2のいずれかに記載の化合物。
【請求項10】
2が、中心チアゾール環の4位で炭素原子に結合している水素である、請求項1〜9のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項11】
2が、中心チアゾール環の5位で炭素原子に結合している水素又は低級アルキルである、請求項1〜9のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項12】
3が、ハロゲン又はペルフルオロ−低級アルコキシにより、一置換されているフェニル残基である、請求項1〜11のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項13】
3が、ハロゲン又は低級アルコキシにより、独立して二置換されているフェニル残基である、請求項1〜11のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項14】
4が、低級アルコキシ、ハロゲン又はペルフルオロ−低級アルコキシにより、独立して一置換又は二置換されている、ピリジル、ピリミジニル又はピラジルである、請求項1〜13のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項15】
4が、低級アルコキシ、ハロゲン又はペルフルオロ−低級アルコキシにより、独立して一置換、二置換又は三置換されているフェニルである、請求項1〜13のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項16】
下記:
2−[(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−アミノ]−チアゾール−4−カルボン酸エチルエステル、
2−[(2−クロロ−ベンゾイル)−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−アミノ]−チアゾール−4−カルボン酸エチルエステル、
2,4−ジクロロ−N−(4−クロロ−フェニル)−N−[4−(モルホリン−4−カルボニル)−チアゾール−2−イル]−ベンズアミド、
2−[(4−クロロ−フェニル)−(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−アミノ]−チアゾール−4−カルボン酸ジエチルアミド、
2,4−ジクロロ−N−(4−クロロ−フェニル)−N−[4−(ピロリジン−1−カルボニル)−チアゾール−2−イル]−ベンズアミド、
2−[(4−クロロ−フェニル)−(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−アミノ]−チアゾール−4−カルボン酸(2−ジメチルアミノ−エチル)−メチル−アミド、
2−[(2−クロロ−ベンゾイル)−(4−クロロ−フェニル)−アミノ]−チアゾール−4−カルボン酸(2−ジメチルアミノ−エチル)−メチル−アミド、
2,4−ジクロロ−N−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−N−[4−(モルホリン−4−カルボニル)−チアゾール−2−イル]−ベンズアミド、
2−[(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−アミノ]−チアゾール−4−カルボン酸ジエチルアミド、
2−[(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−アミノ]−チアゾール−4−カルボン酸ベンジルアミド、
2,4−ジクロロ−N−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−N−[4−(ピロリジン−1−カルボニル)−チアゾール−2−イル]−ベンズアミド、
2−[(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−アミノ]−チアゾール−4−カルボン酸シクロヘキシルアミド、
2−[(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−アミノ]−チアゾール−4−カルボン酸(2−ジメチルアミノ−エチル)−メチル−アミド、
2−[(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−アミノ]−チアゾール−4−カルボン酸2−メチル−ベンジルアミド、
2−[(2−クロロ−ベンゾイル)−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−アミノ]−チアゾール−4−カルボン酸ベンジルアミド、
2−クロロ−N−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−N−[4−(ピロリジン−1−カルボニル)−チアゾール−2−イル]−ベンズアミド、
2−[(2−クロロ−ベンゾイル)−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−アミノ]−チアゾール−4−カルボン酸シクロヘキシルアミド、
2−[(2−クロロ−ベンゾイル)−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−アミノ]−チアゾール−4−カルボン酸3−フルオロ−ベンジルアミド、
2−[(4−クロロ−フェニル)−(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−アミノ]−チアゾール−4−カルボン酸エチル−メチル−アミド、
2−[(4−クロロ−フェニル)−(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−アミノ]−チアゾール−4−カルボン酸メチル−フェネチル−アミド、
2−[(4−クロロ−フェニル)−(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−アミノ]−チアゾール−4−カルボン酸メチル−プロピル−アミド、
2−[(4−クロロ−フェニル)−(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−アミノ]−チアゾール−4−カルボン酸エチル−プロピル−アミド、
2,4−ジクロロ−N−(4−クロロ−フェニル)−N−[4−(2−メチル−ピロリジン−1−カルボニル)−チアゾール−2−イル]−ベンズアミド、
2,4−ジクロロ−N−(4−クロロ−フェニル)−N−[4−(3−ヒドロキシ−ピロリジン−1−カルボニル)−チアゾール−2−イル]−ベンズアミド、
2−[(4−クロロ−フェニル)−(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−アミノ]−チアゾール−4−カルボン酸アゼパン−1−イルアミド、
2−[(4−クロロ−フェニル)−(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−アミノ]−チアゾール−4−カルボン酸メチル−ペンチル−アミド、
2−[(4−クロロ−フェニル)−(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−アミノ]−チアゾール−4−カルボン酸ブチル−メチル−アミド、
N−[4−(アゼチジン−1−カルボニル)−チアゾール−2−イル]−2,4−ジクロロ−N−(4−クロロ−フェニル)−ベンズアミド、
2−[(4−クロロ−フェニル)−(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−アミノ]−チアゾール−4−カルボン酸ジメチルアミド、
2−[(4−クロロ−フェニル)−(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−アミノ]−チアゾール−4−カルボン酸(2−ジエチルアミノ−エチル)−エチル−アミド、
2,4−ジクロロ−N−(4−クロロ−フェニル)−N−[4−(2−ヒドロキシメチル−ピロリジン−1−カルボニル)−チアゾール−2−イル]−ベンズアミド、
2−[(4−クロロ−フェニル)−(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−アミノ]−チアゾール−4−カルボン酸ビス−(2−メトキシ−エチル)−アミド、
2,4−ジクロロ−N−(4−クロロ−フェニル)−N−[4−(2−(S)−メトキシメチル−ピロリジン−1−カルボニル)−チアゾール−2−イル]−ベンズアミド、
2−[(4−クロロ−フェニル)−(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−アミノ]−チアゾール−4−カルボン酸(1−メチル−3−フェニル−プロピル)−アミド、
2−[(4−クロロ−フェニル)−(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−アミノ]−チアゾール−4−カルボン酸[2−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−エチル]−メチル−アミド、
2,4−ジクロロ−N−(4−クロロ−フェニル)−N−[4−(4−メチル−ピペラジン−1−カルボニル)−チアゾール−2−イル]−ベンズアミド、
2,4−ジクロロ−N−(4−クロロ−フェニル)−N−[4−(2−メチル−ピペリジン−1−カルボニル)−チアゾール−2−イル]−ベンズアミド、
2−[(4−クロロ−フェニル)−(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−アミノ]−チアゾール−4−カルボン酸メチル−(2−ピリジン−2−イル−エチル)−アミド、
2−[(4−クロロ−フェニル)−(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−アミノ]−チアゾール−4−カルボン酸エチル−(2−ピリジン−2−イル−エチル)−アミド、
2,4−ジクロロ−N−(4−クロロ−フェニル)−N−[4−(4−フェニル−ピペラジン−1−カルボニル)−チアゾール−2−イル]−ベンズアミド、
2−[(4−クロロ−フェニル)−(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−アミノ]−チアゾール−4−カルボン酸アミド、
2−[(4−クロロ−フェニル)−(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−アミノ]−チアゾール−4−カルボン酸[2−(1H−イミダゾール−4−イル)−エチル]−アミド、
2−[(4−クロロ−フェニル)−(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−アミノ]−チアゾール−4−カルボン酸(2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−メチル−アミド、
2,4−ジクロロ−N−(4−クロロ−フェニル)−N−[4−(2,5−ジヒドロ−ピロール−1−カルボニル)−チアゾール−2−イル]−ベンズアミド、
2−[(4−クロロ−フェニル)−(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−アミノ]−チアゾール−4−カルボン酸(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−アミド、
2−[(4−クロロ−フェニル)−(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−アミノ]−チアゾール−4−カルボン酸(2−ジメチルアミノ−エチル)−エチル−アミド、
2−[(4−クロロ−フェニル)−(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−アミノ]−チアゾール−4−カルボン酸(3−ジメチルアミノ−プロピル)−アミド、
2−[(4−クロロ−フェニル)−(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−アミノ]−チアゾール−4−カルボン酸メチル−プロパ−2−イニル−アミド、
N−[4−(4−ベンジル−ピペリジン−1−カルボニル)−チアゾール−2−イル]−2,4−ジクロロ−N−(4−クロロ−フェニル)−ベンズアミド、
2,4−ジクロロ−N−(4−クロロ−フェニル)−N−[4−(チオモルホリン−4−カルボニル)−チアゾール−2−イル]−ベンズアミド、
2−[(4−クロロ−フェニル)−(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−アミノ]−チアゾール−4−カルボン酸(1−エチル−ピペリジン−3−イル)−アミド、
2−[(4−クロロ−フェニル)−(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−アミノ]−チアゾール−4−カルボン酸カルバモイルメチル−アミド、
2−[(4−クロロ−フェニル)−(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−アミノ]−チアゾール−4−カルボン酸メトキシ−メチル−アミド、
2,4−ジクロロ−N−(4−クロロ−フェニル)−N−[4−(3−(S)−ヒドロキシ−ピロリジン−1−カルボニル)−チアゾール−2−イル]−ベンズアミド、
2,4−ジクロロ−N−(4−クロロ−フェニル)−N−[4−(3−(R)−ヒドロキシ−ピロリジン−1−カルボニル)−チアゾール−2−イル]−ベンズアミド、
2−クロロ−N−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−N−[4−(2−メチル−ピロリジン−1−カルボニル)−チアゾール−2−イル]−ベンズアミド、
2−[(2−クロロ−ベンゾイル)−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−アミノ]−チアゾール−4−カルボン酸メトキシ−メチル−アミド、
2−[(2−クロロ−ベンゾイル)−(4−クロロ−フェニル)−アミノ]−チアゾール−4−カルボン酸(2−ジエチルアミノ−エチル)−エチル−アミド、
2−[(2−クロロ−ベンゾイル)−(4−クロロ−フェニル)−アミノ]−チアゾール−4−カルボン酸(2−ジメチルアミノ−エチル)−エチル−アミド、
2−クロロ−N−(4−クロロ−フェニル)−N−[4−(2−(S)−メトキシメチル−ピロリジン−1−カルボニル)−チアゾール−2−イル]−ベンズアミド、
2−クロロ−N−(4−クロロ−フェニル)−N−[4−(3−ヒドロキシ−ピロリジン−1−カルボニル)−チアゾール−2−イル]−ベンズアミド、
2−クロロ−N−(4−クロロ−フェニル)−N−[4−(チオモルホリン−4−カルボニル)−チアゾール−2−イル]−ベンズアミド、
2−[(2−クロロ−ベンゾイル)−(4−クロロ−フェニル)−アミノ]−チアゾール−4−カルボン酸エチル−プロピル−アミド、
2−クロロ−N−(4−クロロ−フェニル)−N−[4−(2−メチル−ピロリジン−1−カルボニル)−チアゾール−2−イル]−ベンズアミド、
2−[(2−クロロ−ベンゾイル)−(4−クロロ−フェニル)−アミノ]−チアゾール−4−カルボン酸エチル−メチル−アミド、
2−[(2−クロロ−ベンゾイル)−(4−クロロ−フェニル)−アミノ]−チアゾール−4−カルボン酸メトキシ−メチル−アミド、
2−クロロ−N−(4−クロロ−フェニル)−N−[4−(4−メチル−ピペラジン−1−カルボニル)−チアゾール−2−イル]−ベンズアミド、
2−[(2−クロロ−ベンゾイル)−(4−クロロ−フェニル)−アミノ]−チアゾール−4−カルボン酸メチル−プロピル−アミド、
2−[(2−クロロ−ベンゾイル)−(4−クロロ−フェニル)−アミノ]−チアゾール−4−カルボン酸カルバモイルメチル−アミド、
2−[(2−クロロ−ベンゾイル)−(4−クロロ−フェニル)−アミノ]−チアゾール−4−カルボン酸アミド、
2−[(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−アミノ]−チアゾール−4−カルボン酸(2−ジエチルアミノ−エチル)−エチル−アミド、
2−[(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−アミノ]−チアゾール−4−カルボン酸(2−ジメチルアミノ−エチル)−エチル−アミド、
2,4−ジクロロ−N−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−N−[4−(2−(S)−−メトキシメチル−ピロリジン−l−カルボニル)−チアゾール−2−イル]−ベンズアミド、
2,4−ジクロロ−N−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−N−[4−(3−ヒドロキシ−ピロリジン−1−カルボニル)−チアゾール−2−イル]−ベンズアミド、
2,4−ジクロロ−N−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−N−[4−(チオモルホリン−4−カルボニル)−チアゾール−2−イル]−ベンズアミド、
2−[(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−アミノ]−チアゾール−4−カルボン酸エチル−プロピル−アミド、
2−[(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−アミノ]−チアゾール−4−カルボン酸ビス−(2−メトキシ−エチル)−アミド、
2,4−ジクロロ−N−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−N−[4−(2−メチル−ピロリジン−1−カルボニル)−チアゾール−2−イル]−ベンズアミド、
2−[(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−アミノ]−チアゾール−4−カルボン酸エチル−メチル−アミド、
2−[(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−アミノ]−チアゾール−4−カルボン酸メトキシ−メチル−アミド、
2,4−ジクロロ−N−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−N−[4−(4−メチル−ピペラジン−1−カルボニル)−チアゾール−2−イル]−ベンズアミド、
2−[(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−アミノ]−チアゾール−4−カルボン酸メチル−プロピル−アミド、
2,4−ジクロロ−N−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−N−[4−(3−メチル−ピペリジン−1−カルボニル)−チアゾール−2−イル]−ベンズアミド、
2,4−ジクロロ−N−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−N−[4−(3−ヒドロキシ−ピペリジン−1−カルボニル)−チアゾール−2−イル]−ベンズアミド、
2,4−ジクロロ−N−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−N−[4−(4−ヒドロキシ−ピペリジン−1−カルボニル)−チアゾール−2−イル]−ベンズアミド、
2−[(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−アミノ]−チアゾール−4−カルボン酸カルバモイルメチル−アミド、
2−[(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−アミノ]−チアゾール−4−カルボン酸アミド、
2−[(4−クロロ−フェニル)−(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−アミノ]−チアゾール−4−カルボン酸(1−メチル−ピペリジン−4−イル)−アミド、
2−[(4−クロロ−フェニル)−(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−アミノ]−チアゾール−4−カルボン酸メチル−(1−メチル−ピロリジン−3−イル)−アミド、
2−[(4−クロロ−フェニル)−(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−アミノ]−チアゾール−4−カルボン酸エチル−[2−(エチル−メチル−アミノ)−エチル]−アミド、
2−[(4−クロロ−フェニル)−(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−アミノ]−チアゾール−4−カルボン酸(2−ジメチルアミノ−1−メチル−エチル)−アミド、
2−[(4−クロロ−フェニル)−(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−アミノ]−チアゾール−4−カルボン酸(2−ヒドロキシ−エチル)−イソプロピル−アミド、
2,4−ジクロロ−N−(4−クロロ−フェニル)−N−[4−(4,4−ジフルオロ−ピペリジン−1−カルボニル)−チアゾール−2−イル]−ベンズアミド、
2−[(4−クロロ−フェニル)−(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−アミノ]−チアゾール−4−カルボン酸tert−ブチル−(2−ヒドロキシ−エチル)−アミド、
2,4−ジクロロ−N−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−N−[5−メチル−4−(ピロリジン−1−カルボニル)−チアゾール−2−イル]−ベンズアミド、
2−[(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−アミノ]−5−メチル−チアゾール−4−カルボン酸(2−ジエチルアミノ−エチル)−エチル−アミド、
2,4−ジクロロ−N−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−N−[4−(3−ヒドロキシ−ピロリジン−1−カルボニル)−5−メチル−チアゾール−2−イル]−ベンズアミド、
2,4−ジクロロ−N−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−N−[5−メチル−4−(チオモルホリン−4−カルボニル)−チアゾール−2−イル]−ベンズアミド、
2,4−ジクロロ−N−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−N−[5−メチル−4−(2−メチル−ピロリジン−1−カルボニル)−チアゾール−2−イル]−ベンズアミド、
2−[(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−アミノ]−5−メチル−チアゾール−4−カルボン酸エチル−メチル−アミド、
2−[(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−アミノ]−5−メチル−チアゾール−4−カルボン酸メトキシ−メチル−アミド、
2−[(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−アミノ]−5−メチル−チアゾール−4−カルボン酸メチル−プロピル−アミド、
2,4−ジクロロ−N−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−N−[5−メチル−4−(3−メチル−ピペリジン−1−カルボニル)−チアゾール−2−イル]−ベンズアミド、
2,4−ジクロロ−N−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−N−[5−メチル−4−(モルホリン−4−カルボニル)−チアゾール−2−イル]−ベンズアミド、
2−[(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−アミノ]−5−メチル−チアゾール−4−カルボン酸(2−ヒドロキシ−エチル)−メチル−アミド、
2,4−ジクロロ−N−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−N−[4−(3−(S)−エトキシ−ピロリジン−1−カルボニル)−5−メチル−チアゾール−2−イル]−ベンズアミド、
2−[(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−アミノ]−5−メチル−チアゾール−4−カルボン酸tert−ブチル−(2−ヒドロキシ−エチル)−アミド、
2,4−ジクロロ−N−[4−(2−(R)−シアノ−ピロリジン−1−カルボニル)−5−メチル−チアゾール−2−イル]−N−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−ベンズアミド、
2−[(4−クロロ−フェニル)−(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−アミノ]−5−メチル−チアゾール−4−カルボン酸ジエチルアミド、
2,4−ジクロロ−N−(4−クロロ−フェニル)−N−[5−メチル−4−(ピロリジン−1−カルボニル)−チアゾール−2−イル]−ベンズアミド、
2−[(4−クロロ−フェニル)−(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−アミノ]−5−メチル−チアゾール−4−カルボン酸(2−ジエチルアミノ−エチル)−エチル−アミド、
2−[(4−クロロ−フェニル)−(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−アミノ]−5−メチル−チアゾール−4−カルボン酸(2−ジメチルアミノ−エチル)−エチル−アミド、
2,4−ジクロロ−N−(4−クロロ−フェニル)−N−[4−(3−ヒドロキシ−ピロリジン−1−カルボニル)−5−メチル−チアゾール−2−イル]−ベンズアミド、
2−[(4−クロロ−フェニル)−(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−アミノ]−5−メチル−チアゾール−4−カルボン酸(2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−メチル−アミド、
2−[(4−クロロ−フェニル)−(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−アミノ]−5−メチル−チアゾール−4−カルボン酸エチル−プロピル−アミド、
2−[(4−クロロ−フェニル)−(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−アミノ]−5−メチル−チアゾール−4−カルボン酸エチル−メチル−アミド、
2−[(4−クロロ−フェニル)−(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−アミノ]−5−メチル−チアゾール−4−カルボン酸メトキシ−メチル−アミド、
2−[(4−クロロ−フェニル)−(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−アミノ]−5−メチル−チアゾール−4−カルボン酸メチル−プロピル−アミド、
2,4−ジクロロ−N−(4−クロロ−フェニル)−N−[5−メチル−4−(モルホリン−4−カルボニル)−チアゾール−2−イル]−ベンズアミド、
2−[(4−クロロ−フェニル)−(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−アミノ]−5−メチル−チアゾール−4−カルボン酸(2−ヒドロキシ−エチル)−メチル−アミド、
2,4−ジクロロ−N−(4−クロロ−フェニル)−N−[4−(3−(R)−エトキシ−ピロリジン−1−カルボニル)−5−メチル−チアゾール−2−イル]−ベンズアミド、
2−[(4−クロロ−フェニル)−(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−アミノ]−5−メチル−チアゾール−4−カルボン酸tert−ブチル−(2−ヒドロキシ−エチル)−アミド、
2,4−ジクロロ−N−(4−クロロ−フェニル)−N−[4−(2−(R)−シアノ−ピロリジン−1−カルボニル)−5−メチル−チアゾール−2−イル]−ベンズアミド、
2−[(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−アミノ]−チアゾール−5−カルボン酸ジエチルアミド、
2,4−ジクロロ−N−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−N−[5−(ピロリジン−1−カルボニル)−チアゾール−2−イル]−ベンズアミド、
2−[(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−アミノ]−チアゾール−5−カルボン酸(2−ジエチルアミノ−エチル)−エチル−アミド、
2,4−ジクロロ−N−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−N−[5−(2−メチル−ピロリジン−1−カルボニル)−チアゾール−2−イル]−ベンズアミド、
2−[(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−アミノ]−チアゾール−5−カルボン酸エチル−メチル−アミド、
2−[(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−アミノ]−チアゾール−5−カルボン酸メチル−プロピル−アミド、
2,4−ジクロロ−N−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−N−[5−(3−ヒドロキシ−ピペリジン−1−カルボニル)−チアゾール−2−イル]−ベンズアミド、
2,4−ジクロロ−N−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−N−[5−(モルホリン−4−カルボニル)−チアゾール−2−イル]−ベンズアミド、
2,4−ジクロロ−N−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−N−[5−(3−(R)−エトキシ−ピロリジン−1−カルボニル)−チアゾール−2−イル]−ベンズアミド、
2−[(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−アミノ]−チアゾール−5−カルボン酸tert−ブチル−(2−ヒドロキシ−エチル)−アミド、
2,4−ジクロロ−N−[5−(2−(R)−シアノ−ピロリジン−1−カルボニル)−チアゾール−2−イル]−N−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−ベンズアミド、
2,4−ジクロロ−N−(4−クロロ−フェニル)−N−[5−(ピロリジン−1−カルボニル)−チアゾール−2−イル]−ベンズアミド、
2−[(4−クロロ−フェニル)−(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−アミノ]−チアゾール−5−カルボン酸ピペリジン−1−イルアミド、
2,4−ジクロロ−N−(4−クロロ−フェニル)−N−[5−(チオモルホリン−4−カルボニル)−チアゾール−2−イル]−ベンズアミド、
2−[(4−クロロ−フェニル)−(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−アミノ]−チアゾール−5−カルボン酸エチル−プロピル−アミド、
2−[(4−クロロ−フェニル)−(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−アミノ]−チアゾール−5−カルボン酸ビス−(2−メトキシ−エチル)−アミド、
2,4−ジクロロ−N−(4−クロロ−フェニル)−N−[5−(2−メチル−ピロリジン−1−カルボニル)−チアゾール−2−イル]−ベンズアミド、
2−[(4−クロロ−フェニル)−(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−アミノ]−チアゾール−5−カルボン酸エチル−メチル−アミド、
2−[(4−クロロ−フェニル)−(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−アミノ]−チアゾール−5−カルボン酸メトキシ−メチル−アミド、
2,4−ジクロロ−N−(4−クロロ−フェニル)−N−[5−(4−メチル−ピペラジン−1−カルボニル)−チアゾール−2−イル]−ベンズアミド、
2−[(4−クロロ−フェニル)−(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−アミノ]−チアゾール−5−カルボン酸メチル−プロピル−アミド、
2,4−ジクロロ−N−(4−クロロ−フェニル)−N−[5−(3−(R)−エトキシ−ピロリジン−1−カルボニル)−チアゾール−2−イル]−ベンズアミド、
2,4−ジクロロ−N−[4−(ピロリジン−1−カルボニル)−チアゾール−2−イル]−N−(4−トリフルオロメトキシ−フェニル)−ベンズアミド、
2−クロロ−N−[4−(ピロリジン−1−カルボニル)−チアゾール−2−イル]−N−(4−トリフルオロメトキシ−フェニル)−ベンズアミド、
2−[(2−クロロ−ベンゾイル)−(4−トリフルオロメトキシ−フェニル)−アミノ]−チアゾール−4−カルボン酸エチル−メチル−アミド、
2−[(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−(4−トリフルオロメトキシ−フェニル)−アミノ]−チアゾール−4−カルボン酸エチル−メチル−アミド、
2,4−ジクロロ−N−[4−(2−メチル−ピロリジン−1−カルボニル)−チアゾール−2−イル]−N−(4−トリフルオロメトキシ−フェニル)−ベンズアミド、
2−クロロ−4−フルオロ−N−[4−(2−メチル−ピロリジン−1−カルボニル)−チアゾール−2−イル]−N−(4−トリフルオロメトキシ−フェニル)−ベンズアミド、
2−クロロ−N−[4−(2−メチル−ピロリジン−1−カルボニル)−チアゾール−2−イル]−N−(4−トリフルオロメトキシ−フェニル)−ベンズアミド、
2,4−ジクロロ−N−[4−(3(R)−ヒドロキシ−ピロリジン−1−カルボニル)−チアゾール−2−イル]−N−(4−トリフルオロメトキシ−フェニル)−ベンズアミド、
2−クロロ−N−[4−(3(R)−ヒドロキシ−ピロリジン−1−カルボニル)−チアゾール−2−イル]−N−(4−トリフルオロメトキシ−フェニル)−ベンズアミド、
2,4−ジクロロ−N−(4−クロロ−3−メトキシ−フェニル)−N−[4−(2−メチル−ピロリジン−1−カルボニル)−チアゾール−2−イル]−ベンズアミド、
2−クロロ−4−フルオロ−N−[4−((R)−3−ヒドロキシ−ピロリジン−1−カルボニル)−チアゾール−2−イル]−N−(4−トリフルオロメトキシ−フェニル)−ベンズアミド、
2,4−ジクロロ−N−(4−クロロ−3−メトキシ−フェニル)−N−[4−(ピロリジン−1−カルボニル)−チアゾール−2−イル]−ベンズアミド、
2−[(4−クロロ−3−メトキシ−フェニル)−(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−アミノ]−チアゾール−4−カルボン酸エチル−メチル−アミド、
2,4−ジクロロ−N−(4−クロロ−3−メトキシ−フェニル)−N−[4−((R)−3−ヒドロキシ−ピロリジン−1−カルボニル)−チアゾール−2−イル]−ベンズアミド、
2,4−ジクロロ−N−(4−クロロ−3−メトキシ−フェニル)−N−[5−メチル−4−(ピロリジン−1−カルボニル)−チアゾール−2−イル]−ベンズアミド、
2,4−ジクロロ−N−(4−クロロ−3−メトキシ−フェニル)−N−[5−メチル−4−(モルホリン−4−カルボニル)−チアゾール−2−イル]−ベンズアミド、
2,4−ジクロロ−N−(4−クロロ−3−メトキシ−フェニル)−N−[4−((R)−3−ヒドロキシ−ピロリジン−1−カルボニル)−5−メチル−チアゾール−2−イル]−ベンズアミド、
2−[(4−クロロ−3−メトキシ−フェニル)−(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−アミノ]−5−メチル−チアゾール−4−カルボン酸2−tert−ブチルアミノ−エチルエステル、
2,4−ジクロロ−N−(4−クロロ−3−メトキシ−フェニル)−N−[5−メチル−4−(2−メチル−ピロリジン−1−カルボニル)−チアゾール−2−イル]−ベンズアミド、及び
薬学的に許容されうるそれらの塩
からなる群より選択される、請求項1〜15のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項17】
下記:
2−[(4−クロロ−フェニル)−(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−アミノ]−チアゾール−4−カルボン酸(2−ジメチルアミノ−エチル)−エチル−アミド、
2,4−ジクロロ−N−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−N−[4−(2−メチル−ピロリジン−1−カルボニル)−チアゾール−2−イル]−ベンズアミド、
2−[(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−アミノ]−チアゾール−4−カルボン酸メチル−プロピル−アミド、
2−[(4−クロロ−フェニル)−(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−アミノ]−チアゾール−4−カルボン酸メチル−(1−メチル−ピロリジン−3−イル)−アミド、
2,4−ジクロロ−N−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−N−[5−メチル−4−(ピロリジン−1−カルボニル)−チアゾール−2−イル]−ベンズアミド、
2−[(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−アミノ]−5−メチル−チアゾール−4−カルボン酸メトキシ−メチル−アミド、
2−[(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−アミノ]−5−メチル−チアゾール−4−カルボン酸メチル−プロピル−アミド、
2,4−ジクロロ−N−[4−(2−(R)−シアノ−ピロリジン−1−カルボニル)−5−メチル−チアゾール−2−イル]−N−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−ベンズアミド、
2−[(4−クロロ−フェニル)−(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−アミノ]−5−メチル−チアゾール−4−カルボン酸(2−ジメチルアミノ−エチル)−エチル−アミド、
2−[(4−クロロ−フェニル)−(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−アミノ]−5−メチル−チアゾール−4−カルボン酸tert−ブチル−(2−ヒドロキシ−エチル)−アミド、
2−[(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−アミノ]−チアゾール−5−カルボン酸メチル−プロピル−アミド、
2−[(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−アミノ]−チアゾール−5−カルボン酸tert−ブチル−(2−ヒドロキシ−エチル)−アミド、
2,4−ジクロロ−N−(4−クロロ−フェニル)−N−[5−(4−メチル−ピペラジン−1−カルボニル)−チアゾール−2−イル]−ベンズアミド、
2−[(4−クロロ−フェニル)−(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−アミノ]−チアゾール−5−カルボン酸メチル−プロピル−アミド、
2,4−ジクロロ−N−(4−クロロ−3−メトキシ−フェニル)−N−[4−(ピロリジン−1−カルボニル)チアゾール−2−イル]−ベンズアミド、
2−[(4−クロロ−3−メトキシ−フェニル)−(2,4−ジクロロ−ベンゾイル)−アミノ]−5−メチル−チアゾール−4−カルボン酸2−tert−ブチルアミノ−エチルエステル、
2,4−ジクロロ−N−(4−クロロ−3−メトキシ−フェニル)−N−[5−メチル−4−(2−メチル−ピロリジン−1−カルボニル)−チアゾール−2−イル]−ベンズアミド、及び
薬学的に許容されうるそれらの塩
からなる群より選択される、請求項1〜15のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項18】
請求項1〜17のいずれか1項に記載の式(I)の化合物の製造方法であって、
(a)式ID:
【化2】


(式中、R2、R3及びR4は請求項1と同義である)で示される化合物を、
下記式:
【化3】


(式中、R1は、請求項1と同義である)で示されるアルコールとカップリングさせること;又は
(b)式ID:
【化4】


(式中、R2、R3及びR4は請求項1と同義である)で示される化合物を、
下記式:
1−NH2
(式中、R1は、請求項1と同義である)で示されるアミン又はその塩とカップリングさせること;又は
(c)式ID:
【化5】


(式中、R2、R3及びR4は請求項1と同義である)で示される化合物を、
下記式:
1−NHOH
(式中、R1は、請求項1と同義である)で示されるヒドロキシルアミン又はその塩とカップリングさせること;又は
(d)式IIB:
【化6】


(式中、R2及びR4は、請求項1と同義であり、そしてR1は、低級アルコキシである)で示される化合物を、
下記式:
【化7】


(式中、R3は、請求項1と同義である)で示される酸塩化物と反応させること;又は
(e)式IIC:
【化8】


(式中、R2及びR4は請求項1と同義である)で示される化合物を、
下記式:
【化9】


(式中、R3は請求項1と同義である)で示される酸塩化物と反応させ、
続いて、中間的に構築されたベンゾイル−アミノ−チアゾール誘導体を、
下記式:
1−NH2
(式中、R1は、請求項1と同義である)で示されるアミン又はその塩とカップリングさせるか;又は
下記式:
1−NHOH
(式中、R1は請求項1と同義である)で示されるヒドロキシルアミン又はその塩とカップリングさせること、
を含む方法。
【請求項19】
請求項18に記載の方法により製造される、請求項1〜17のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項20】
請求項1〜17のいずれか1項に記載の化合物と、薬学的に許容されうる担体及び/又は佐剤とを含む医薬組成物。
【請求項21】
治療上活性な物質として使用するための、請求項1〜17のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項22】
CB1レセプターの調節に関連する疾患の治療及び/又は予防のための治療上活性な物質としての使用における、請求項1〜17のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項23】
CB1レセプターの調節に関連する疾患の治療及び/又は予防の方法であって、請求項1〜17のいずれか1項に記載の記載の化合物をヒト又は動物に投与することを含む方法。
【請求項24】
CB1レセプターの調節に関連する疾患の治療及び/又は予防のための、請求項1〜17のいずれか1項に記載の化合物の使用。
【請求項25】
CB1レセプターの調節に関連する疾患の治療及び/又は予防のための医薬の調製における、請求項1〜17のいずれか1項に記載の化合物の使用。
【請求項26】
摂食障害、肥満、II型糖尿病又はインスリン非依存性糖尿病(NIDD)、神経性炎症、下痢、アルコール依存症及びニコチン依存症を含む物質乱用及び/又は依存症の治療及び/又は予防のための医薬の調製における、請求項25に記載の使用。
【請求項27】
本明細書中で実質的に記載される新規化合物、プロセス、方法、並びにそのような化合物の使用。

【公表番号】特表2007−513193(P2007−513193A)
【公表日】平成19年5月24日(2007.5.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−543426(P2006−543426)
【出願日】平成16年11月29日(2004.11.29)
【国際出願番号】PCT/EP2004/013517
【国際公開番号】WO2005/058887
【国際公開日】平成17年6月30日(2005.6.30)
【出願人】(591003013)エフ.ホフマン−ラ ロシュ アーゲー (1,754)
【氏名又は名称原語表記】F. HOFFMANN−LA ROCHE AKTIENGESELLSCHAFT
【Fターム(参考)】