説明

新規ヘテロアリール誘導体

式(1)


(式中、環Zは式(2)の一つを表し、


Arは置換されていてもよいアリーレン等を表し、Arは置換されていてもよいアリール等を表し、Wは置換されていてもよいC−Cアルキレン等を表し、Xは単結合、酸素原子等を表し、Yは置換されていてもよいC−Cアルキレン等を表し、Rはカルボキシル等を表す。)で表される新規な糖尿病治療剤を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
本発明は、抗糖尿病作用を有する新規なヘテロアリール誘導体またはその塩に関する。
詳しくはインスリン抵抗性を改善し、より安全に血糖値をコントロールする抗糖尿病作用を有する新規なヘテロアリール誘導体に関する。さらに詳しくは、ペルオキシソーム増殖因子活性化受容体(PPAR)α活性化作用、PPARγ活性化作用、PPARα/γ活性化作用、またはPPARα/γ活性化調節作用を有する新規なヘテロアリール誘導体に関する。
【背景技術】
近年の生活習慣の変化に伴い、糖尿病患者数は増加の一途を辿っており、1997年に我が国で行われた調査では、糖尿病が強く疑われる人が690万人、糖尿病の可能性を否定できない人が680万人いると推定されている。我が国の糖尿病患者の大半は、インスリン分泌能の低下とインスリン抵抗性を基本的病態とする2型糖尿病に分類され、それぞれの病態に対する薬剤が開発されてきた。
インスリン分泌能の低下に対しては、古くから知られているスルホニルウレア(SU)剤が広く使用されているが、重篤な副作用として低血糖の危険性があるほか、肥満が生じやすいことが知られている。
一方、インスリン抵抗性改善剤としては、チアゾリジンジオン系薬剤がある。チアゾリジンジオン系薬剤として最初に発売されたのはトログリタゾンであるが、重篤な肝障害を生じ、発売中止となった。我が国では、現在、ピオグリタゾンが臨床の場で使用されているが、重篤な副作用として、循環血漿量の増加による心不全が報告されたため、平成12年10月に緊急安全性情報が出され、心不全、浮腫に対する注意が必要であることが示されている(日本臨床、Vol.59、2228、2001)。欧米で用いられているロシグリタゾンについても、上気道感染、貧血、浮腫、体重増加などの副作用があるとされており、肝障害、循環器系の副作用などに対する懸念のないチアゾリジンジオン系薬剤は未だ発売されていない。
チアゾリジンジオン系薬剤はPPARγを活性化することにより、抗糖尿病作用を発揮すると考えられている。PPARにはα、γ、δ(β)などのサブタイプがあることが知られているが、高脂血症治療薬として用いられているフィブラート系薬剤(クロフィブラート、フェノフィブラートなど)は、PPARαを活性化することにより、薬理作用を発現すると考えられている。動物モデルにPPARα活性化剤を投与することにより、インスリン抵抗性が改善されることが近年報告されており(Jornal of Biological Chemistry、Vol.275、16638、2000)、PPARα活性化剤が、高脂血症のみならず糖尿病に対しても良好な作用を示す可能性が示されつつある。
PPARγあるいはαとγ両者を活性化する化合物は、チアゾリジンジオン系薬剤以外にもイソオキサゾリジンジオンなど多数報告されている(Jornal of Medicinal Chemistry、Vol.43、527、2000)が、臨床の場での有効性、安全性については、未だ不明である。従って、良好な抗糖尿病作用を示し安全性の高いPPARαアゴニスト、PPARγアゴニスト、PPARα/γアゴニストまたはPPARα/γ活性化調節剤が切望されている。
また、本願とはヘテロ環の種類が異なるピロール基を有する糖尿病治療剤が知られている(例えば、特開2002−121186、WO 02/085851 参照)が、臨床の場での有効性、安全性についての報告はない。
【発明の開示】
本発明が解決しようとする課題は、PPARα活性化作用、PPARγ活性化作用、PPARα/γ活性化作用またはPPARα/γ活性化調節作用を有し、インスリン抵抗性を改善し、安全性にも優れた、糖尿病予防または治療剤を供給することにある。
本発明者らは、鋭意研究した結果、新規ヘテロアリール誘導体がPPARα、PPARγ、またはPPARα/γを活性化、あるいはPPARα/γ活性化を調節し、インスリン抵抗性を改善することにより、高血糖状態を改善するとともに、安全性にも優れ、糖尿病の予防・治療に対して有用であることを見出し、本発明を完成した。
本発明は、以下の新規なヘテロアリール誘導体およびその塩等に関する。
すなわち、本発明は、
(1) 式(1)

(式中、環Zは式(2):

(R、Rはそれぞれ独立して水素原子、ハロゲン原子で置換されていてもよいC−C10アルキル、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいヘテロアリール、もしくはハロゲン原子を表すか、または、RおよびRは互いに結合して、置換されていてもよい環を形成してもよい)の一つを表し、
Arは、置換されていてもよいアリーレン、または置換されていてもよいヘテロアリーレンを表し、
Arは、置換されていてもよいアリール、または置換されていてもよいヘテロアリールを表し、
は、置換されていてもよいC−Cアルキレン、置換されていてもよいC−Cアルケニレン、置換されていてもよいC−Cアルキニレン、または−Y−W−(式中、Yは、酸素原子、硫黄原子、もしくはNRを表し、Wは、置換されていてもよいC−Cアルキレン、置換されていてもよいC−Cアルケニレン、もしくは置換されていてもよいC−Cアルキニレンを表し、Rは、水素原子、C−Cアルキル、または置換されていてもよいアリールC−Cアルキルを表す。)を表し、
は、単結合、酸素原子、硫黄原子、または

を表し、
は▲1▼C−Cアルキレン、▲2▼ハロゲン原子で置換されていてもよいC−Cアルキル、ハロゲン原子で置換されていてもよいC−Cアルコキシ、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいアリールオキシ、置換されていてもよいアリールC−Cアルキルオキシ、ホルミルアミノ、C−Cアルカノイルアミノ、C−Cアルキルで置換されていてもよいオキシカルボニルオキシ、C−Cアルキルで置換されていてもよいオキシカルボニルアミノ、C−Cアルキルで置換されていてもよいカルバモイルオキシ、水酸基、C−Cアルキルカルボニルオキシ、ハロゲン原子もしくはシアノから選ばれるいずれかの基で置換されたC−Cアルキレン、▲3▼C−Cアルケニレン、▲4▼ハロゲン原子で置換されていてもよいC−Cアルキル、ハロゲン原子で置換されていてもよいC−Cアルコキシ、水酸基、C−Cアルキルカルボニルオキシ、ハロゲン原子もしくはシアノから選ばれるいずれかの基で置換されたC−Cアルケニレン、▲5▼C−Cアルキニレン、▲6▼ハロゲン原子で置換されていてもよいC−Cアルキル、ハロゲン原子で置換されていてもよいC−Cアルコキシ、水酸基、C−Cアルキルカルボニルオキシ、ハロゲン原子もしくはシアノから選ばれるいずれかの基で置換されたC−Cアルキニレン、または▲7▼ハロゲン原子で置換されていてもよいC−Cアルキル、ハロゲン原子で置換されていてもよいC−Cアルコキシ、もしくはオキソから選ばれるいずれかの基で置換されていてもよい、環状構造を含有するC−Cアルキレンを表し;
は、カルボキシル、置換されでいてもよいC−Cアルキルスルホニルカルバモイル、置換されていてもよいアリールスルホニルカルバモイル、またはテトラゾリルより選択される置換基を表す。)で表される化合物またはその塩。
(2)環Zが式(3)である

上記(1)で表される化合物またはその塩。
(3) 環Zが式(4)である

上記(1)で表される化合物またはその塩。
(4)環Zが式(5)である

上記(1)で表される化合物またはその塩。
(5)環Zがフェニルイミダゾール、またはベンズイミダゾールである上記式(1)で表される化合物またはその塩。
(6)Xが酸素原子である上記(1)〜(5)で表される化合物またはその塩。
(7)Rがカルボキシルである上記(1)〜(6)で表される化合物またはその塩。
(8)Yが▲1▼C−Cアルキレンまたは、▲2▼ハロゲン原子で置換されていてもよいC−Cアルキル、ハロゲン原子で置換されていてもよいC−Cアルコキシ、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいアリールオキシ、置換されていてもよいアリールC−Cアルキルオキシ、ホルミルアミノ、C−Cアルカノイルアミノ、C−Cアルキルで置換されていてもよいオキシカルボニルオキシ、C−Cアルキルで置換されていてもよいオキシカルボニルアミノ、C−Cアルキルで置換されていてもよいカルバモイルオキシ、水酸基、C−Cアルキルカルボニルオキシ、ハロゲン原子またはシアノから選ばれるいずれかの基で置換されたC−Cアルキレンである上記(1)〜(7)で表される化合物またはその塩。
(9)YがC−Cアルキレン、またはC−Cアルキルで置換されたC−Cアルキレンである上記(1)〜(7)で表される化合物またはその塩。
(10)Wが置換されていてもよいC−Cアルキレンである上記(1)〜(9)で表される化合物またはその塩。
(11)Wが置換されていてもよいC−Cアルケニレンである上記(1)〜(9)で表される化合物またはその塩。
(12)Arが置換されていてもよいフェニレンであり、XのArの結合位置が、Wの結合位置に対しメタ位またはパラ位である上記(1)−(11)のいずれか記載の化合物またはその塩。
(13)Arが置換されていてもよいフェニレンであり、XのArの結合位置が、Wの結合位置に対しメタ位である上記(1)−(11)のいずれか記載の化合物またはその塩。
(14)Arが置換されていてもよいフェニレンであり、XのArの結合位置が、Wの結合位置に対しパラ位である上記(1)−(11)のいずれか記載の化合物またはその塩。
(15)Wが、トランスC−Cアルケニレンであり、XのArの結合位置が、Wの結合位置に対しメタ位である上記(1)−(9)、(11)、(13)のいずれか記載の化合物またはその塩。
(16)Wが、トランスC−Cアルケニレンであり、XのArの結合位置が、Wの結合位置に対しパラ位である上記(1)−(9)、(11)、(14)のいずれか記載の化合物またはその塩。
(17)Wが、置換されていてもよいC−Cアルキレンであり、XのArの結合位置が、Wの結合位置に対しメタ位である上記(1)−(10)、(13)のいずれか記載の化合物またはその塩。
(18)Wが、置換されていてもよいC−Cアルキレンであり、XのArの結合位置が、Wの結合位置に対しパラ位である上記(1)−(10)、(14)のいずれか記載の化合物またはその塩。
(19)2−メチル−2−[4−(3−{2−[4−(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−1H−ベンズイミダゾール−1−イル}プロピル)フェノキシ]プロパン酸、(2S)−2−[3−(3−{4−メチル−2−[4−(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−1H−イミダゾール−1−イル}プロピル)フェノキシ]プロパン酸、2−メチル−2−[3−(4−{4−フェニル−2−[4−(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−1H−イミダゾール−1−イル}ブチル)フェノキシ]プロパン酸、2−(3−{4−[2−(3−メトキシベンゾイル)−4−フェニル−1H−イミダゾール−1−イル]ブチル}フェノキシ)−2−メチルプロパン酸、2−メチル−2−(3−{(1E)−4−[2−(4−メチルベンゾイル)−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]ブト−1−エン−1−イル}フェノキシ)プロパン酸、または2−メチル−2−(3−{3−[2−(4−メチルベンゾイル)−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]プロピル}フェノキシ)プロパン酸である上記(1)記載の化合物またはその塩。
(20)上記(1)〜(19)記載の化合物のプロドラッグ。
(21)上記(1)〜(19)記載の化合物およびそのプロドラッグを含有してなる医薬。
(22)上記(1)〜(19)記載の化合物およびそのプロドラッグを有効成分とするPPARαアゴニスト、PPARγアゴニストまたはPPARα/γアゴニスト。
(23)上記(1)〜(19)記載の化合物およびそのプロドラッグを有効成分とするPPARγパーシャルアゴニスト、アンタゴニストまたはPPARα/γ活性化調節剤(モジュレーター)。
(24)上記(1)〜(19)記載の化合物およびそのプロドラッグを有効成分とする肝糖新生阻害剤。
(25)上記(1)〜(19)記載の化合物およびそのプロドラッグを有効成分とする糖尿病治療剤。
(26)上記(1)〜(19)記載の化合物およびそのプロドラッグを有効成分とする糖尿病を治療する方法。
(27)上記(1)〜(19)記載の化合物およびそのプロドラッグを有効成分とする糖尿病治療剤を調整するための使用。
本発明に係る式(1)で表されるヘテロアリール誘導体の、該式中の定義につき、以下に具体的に説明する。
、Rにおける「C−Cアルキル」、または「ハロゲン原子で置換されていてもよいC−Cアルキル」の「C−Cアルキル」としては、例えば直鎖または分枝鎖のC−Cアルキルが挙げられ、具体的には、メチル、エチル、1−プロピル、2−プロピル、1−ブチル、2−ブチル等が挙げられ、より好ましくは、メチル、エチル、1−プロピル、2−プロピルが挙げられる。
、Rにおける「C−C10アルキル」としては、例えば直鎖または分枝鎖のC−C10アルキルが挙げられ、具体的には、メチル、エチル、1−プロピル、2−プロピル、1−ブチル、2−ブチル、t−ブチル、1−ペンチル、2−ヘキシル、1−ヘプチル、1−オクチル、1−ノニル、1−デシル等が挙げられ、より好ましくは、メチル、エチル、1−プロピル、2−プロピル、1−ブチル、2−ブチル、t−ブチル、1−ペンチルが挙げられる。さらに好ましくは、メチル、エチルが挙げられる。
「置換されていてもよいC−Cアルキルスルホニルカルバモイル」の「C−Cアルキル」としては、例えば直鎖または分枝鎖のC−Cアルキルが挙げられ、具体的には、メチル、エチル、1−プロピル、2−プロピル、1−ブチル、2−ブチル等が挙げられ、より好ましくは、メチル、エチル、1−プロピル、2−プロピルが挙げられる。
「アリールC−Cアルキル」、または「アリールC−Cアルキルオキシ」の「C−Cアルキル」としては、例えば直鎖または分枝鎖のC−Cアルキルが挙げられ、具体的には、メチル、エチル、1−プロピル、2−プロピル、1−ブチル、2−ブチル等が挙げられ、より好ましくは、メチル、エチルが挙げられる。
における「C−Cアルコキシ」としては、例えば直鎖または分枝鎖のC−Cアルコキシが挙げられ、具体的には、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ等が挙げられ、より好ましくは、メトキシ、エトキシが挙げられる。
、Ar、Y、R、R、Rにおける「置換されていてもよいアリール」、「置換されていてもよいアリールオキシ」、「置換されていてもよいアリールC−Cアルキルオキシ」、「置換されていてもよいアリールスルホニルカルバモイル」、または「置換されていてもよいアリールC−Cアルキル」の「アリール」としては、例えばフェニル、1−ナフチル、2−ナフチル等が挙げられ、好ましくはフェニルが挙げられる。
Ar、R、Rにおける「ヘテロアリール」としては、例えば、窒素原子、酸素原子、硫黄原子からなる群から任意に選ばれる1から3個のヘテロ原子を含む単環性または二環性のヘテロアリールが挙げられる。具体的には、チオフェン、フラン、ピロール、イミダゾール、ピラゾール、チアゾール、オキサゾール、イソチアゾール、イソオキサゾール等の単環性5員環ヘテロアリール、ピリジン、ピリミジン、ピラジン、ピリダジン、トリアジン等の単環性6員環ヘテロアリール、インドール、イソインドール、インドリジン、インダゾール、プリン、4−H−キノリジン、キノリン、イソキノリン、フタラジン、ナフチリジン、キノキサリン、キナゾリン、ベンズチアゾール、ベンズオキサゾール、ベンゾフラン、ベンゾチオフェン、ベンズイミダゾール等の二環性ヘテロアリール等が挙げられ、より好ましくは、ピリジン、チオフェン、インドール、ベンズチアゾール、ベンズオキサゾール、ベンゾフラン、ベンゾチオフェンが挙げられる。
Arにおける「アリーレン」としては、例えばC−C10アリーレンが挙げられ、具体的には1,3−フェニレン、1,4−フェニレン、ナフタレン−1,3−ジイル、ナフタレン−1,4−ジイル等が挙げられる。好ましくは1,3−フェニレン、1,4−フェニレンが挙げられる。
Arにおける「ヘテロアリーレン」としては、例えば、窒素原子、酸素原子、硫黄原子からなる群から任意に選ばれる1から3個のヘテロ原子を含む単環性または二環性のヘテロアリーレンが挙げられる。具体的には、チオフェン−ジイル、フラン−ジイル、ピロール−ジイル等の単環性5員環ヘテロアリーレン、ピリジン−ジイル、ピリミジン−ジイル、ピラジン−ジイル、ピリダジン−ジイル、トリアジン−ジイル等の単環性6員環ヘテロアリーレン、インドール−ジイル、イソインドール−ジイル、インドリジン−ジイル、インダゾール−ジイル、プリン−ジイル、4−H−キノリジン−ジイル、キノリン−ジイル、イソキノリン−ジイル、フタラジン−ジイル、ナフチリジン−ジイル、キノキサリン−ジイル、キナゾリン−ジイル、ベンズチアゾール−ジイル、ベンズオキサゾール−ジイル、ベンゾフラン−ジイル、ベンゾチオフェン−ジイル等の二環性ヘテロアリール等が挙げられ、より好ましくは、チオフェン−ジイル、ピリジン−ジイル、ピリミジン−ジイルが挙げられる。
、Wにおける「C−Cアルキレン」としては、例えば直鎖または分枝鎖のC−Cアルキレンが挙げられ、具体的にはメチレン、エチレン、トリメチレン、テトラメチレン、ペンタメチレン、プロパン−1,2−ジイル、ブタン−1,3−ジイル等が挙げられ、より好ましくは、メチレン、エチレン、トリメチレン、テトラメチレンが挙げられる。
における「C−Cアルキレン」としては、例えば直鎖または分枝鎖のC−Cアルキレンが挙げられ、具体的にはメチレン、エチレン、トリメチレン、テトラメチレン、ペンタメチレン、プロパン−1,2−ジイル、ブタン−1,3−ジイル等が挙げられ、より好ましくは、メチレン、エチレン、トリメチレン、テトラメチレンが挙げられ、さらに好ましくは、メチレンが挙げられる。
、W、Yにおける「C−Cアルケニレン」としては、直鎖または分枝鎖のC−Cアルケニレンが挙げられ、具体的にはシスまたはトランス−ビニレン、シスまたはトランス−1−プロペニレン、シスまたはトランス−2−プロペニレン、シスまたはトランス−1−ブテニレン、シスまたはトランス−2−ブテニレン、シスまたはトランス−3−ブテニレン、シスまたはトランス−3−メチル−2−プロペニレン、シスまたはトランス−2−メチル−2−プロペニレン、シスまたはトランス−1−メチル−2−プロペニレン等が挙げられ、より好ましくは、トランス−1−プロペニレン、トランス−1−ブテニレンが挙げられる。
、W、Yにおける「C−Cアルキニレン」としては、例えば直鎖または分枝鎖のC−Cアルキニレンが挙げられ、具体的にはエチニレン、1−プロピニレン、3−メチル−1−プロピニレン、2−プロピニレン等が挙げられ、より好ましくは、1−プロピニレンが挙げられる。
における「C−Cアルカノイルアミノ」としては、例えば直鎖または分枝鎖のC−Cアルカノイルアミノが挙げられ、より好ましくは、アセチルアミノ、プロパノイルアミノ、ブタノイルアミノ、ペンタノイルアミノが挙げられる。
「RおよびRは互いに結合して、置換されていてもよい環」における「環」としては、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル、フェニル、ピリジル、ナフチル等が挙げられるが、好ましくはフェニル、ピリジル、シクロヘキシルが挙げられる。
「ハロゲン原子」としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子が挙げられる。
における「ハロゲン原子で置換されていてもよいC−Cアルキル」の「ハロゲン原子で置換されたC−Cアルキル」、R、Rにおける「ハロゲン原子で置換されていてもよいC−C10アルキル」の「ハロゲン原子で置換されたC−C10アルキル」としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子で置換された直鎖または分枝鎖のアルキルが挙げられ、具体的には、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、2,2,2−トリフルオロエチル等が挙げられ、より好ましくはトリフルオロメチル、2,2,2−トリフルオロエチルが挙げられる。
における「ハロゲン原子で置換されていてもよいC−Cアルコキシ」の「ハロゲン原子で置換されたC−Cアルコキシ」としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子で置換された直鎖または分枝鎖のC−Cアルコキシが挙げられ、具体的には、フルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、2,2,2−トリフルオロエトキシ等が挙げられ、より好ましくはトリフルオロメトキシ、2,2,2−トリフルオロエトキシが挙げられる。
における「アリールC−Cアルキルオキシ」としては、例えばベンジルオキシ、フェネチルオキシ、2−フェニルプロポキシ、3−フェニルプロポキシ、4−フェニルブトキシ、1−ナフチルメトキシ、2−ナフチルメトキシが挙げられる。
における「C−Cアルキルで置換されていてもよいオキシカルボニルオキシ」としては、例えば直鎖または分枝鎖のC−Cアルコキシカルボニルオキシが挙げられ、具体的には、メトキシカルボニルオキシ、エトキシカルボニルオキシ、1−プロポキシカルボニルオキシ、2−プロポキシカルボニルオキシ、1−ブトキシカルボニルオキシ、2−ブトキシカルボニルオキシ等が挙げられ、より好ましくは、メトキシカルボニルオキシ、エトキシカルボニルオキシ、1−プロポキシカルボニルオキシが挙げられる。
における「C−Cアルキルで置換されていてもよいオキシカルボニルアミノ」としては、例えば直鎖または分枝鎖のC−Cアルキルオキシカルボニルアミノが挙げられ、具体的には、メトキシカルボニルアミノ、エトキシカルボニルアミノ、1−プロポキシカルボニルアミノ、2−プロポキシカルボニルアミノ、1−ブトキシカルボニルアミノ、2−ブトキシカルボニルアミノ等が挙げられ、より好ましくは、メトキシカルボニルアミノ、エトキシルボニルアミノ、1−プロポキシカルボニルアミノが挙げられる。
における「C−Cアルキルで置換されていてもよいカルバモイルオキシ」としては、例えば直鎖または分枝鎖のC−Cアルキルカルバモイルオキシが挙げられ、具体的には、メチルカルバモイルオキシ、ジメチルカルバモイルオキシ、エチルカルバモイルオキシ、ジエチルカルバモイルオキシ、1−プロピルカルバモイルオキシ、2−プロピルカルバモイルオキシ、1−ブチルカルバモイルオキシ、2−ブチルカルバモイルオキシ等が挙げられ、より好ましくは、メチルカルバモイルオキシ、エチルカルバモイルオキシ、1−プロピルカルバモイルオキシが挙げられる。
における「C−Cアルキルカルボニルオキシ」としては、例えば直鎖または分枝鎖のC−Cアルキルカルボニルオキシが挙げられ、具体的には、メチルカルボニルオキシ、エチルカルボニルオキシ、1−プロピルカルボニルオキシ、2−プロピルカルボニルオキシ、1−ブチルカルボニルオキシ、2−ブチルカルボニルオキシ等が挙げられ、より好ましくは、メチルカルボニルオキシ、エチルカルボニルオキシ、1−プロピルカルボニルオキシが挙げられる。
における「環状構造を含有するC−Cアルキレン」としては、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、またはシクロヘプチル基を有する、例えば以下に示すものが挙げられる。

における「C−Cアルキルスルホニルカルバモイル」としては、例えば直鎖または分枝鎖のC−Cアルキルが挙げられ、具体的には、メチルスルホニルカルバモイル、エチルスルホニルカルバモイル、1−プロピルスルホニルカルバモイル、2−プロピルスルホニルカルバモイル、1−ブチルスルホニルカルバモイル、2−ブチルスルホニルカルバモイル等が挙げられ、より好ましくは、メチルスルホニルカルバモイル、エチルスルホニルカルバモイル、1−プロピルスルホニルカルバモイル、2−プロピルスルホニルカルバモイルが挙げられる。
における「アリールスルホニルカルバモイル」としては、例えばフェニルスルホニルカルバモイル、1−ナフチルスルホニルカルバモイル、2−ナフチルスルホニルカルバモイル等が挙げられ、好ましくはフェニルスルホニルカルバモイルが挙げられる。
Rにおける「アリールC−Cアルキル」としては、例えばベンジル、フェネチル、2−フェニルプロピル、3−フェニルプロピル、4−フェニルブチル、1−ナフチルメチル、2−ナフチルメチル等が挙げられ、好ましくはベンジル、フェネチルが挙げられる。
「Yにおける置換されていてもよいアリールオキシ」、「Yにおける置換されていてもよいアリールC−Cアルキルオキシ」、「RおよびRは互いに結合して、置換されていてもよい環」、「Ar、Y、RおよびRにおける置換されていてもよいアリール」、「Ar、RおよびRにおける置換されていてもよいヘテロアリール」、「Arにおける置換されていてもよいアリーレン」、「Arにおける置換されていてもよいヘテロアリーレン」、「Rにおける置換されていてもよいアリールスルホニルカルバモイル」、「Rにおける置換されていてもよいC−Cアルキルスルホニルカルバモイル」、「Rにおける置換されていてもよいアリールC−Cアルキル」、「W、Wにおける置換されていてもよいC−Cアルキレン」、「W、Wにおける置換されていてもよいC−Cアルケニレン」、「W、Wにおける置換されていてもよいC−Cアルキニレン」の「置換基」としては、ハロゲン原子、水酸基、置換されていてもよいアルキル、置換されていてもよいアルケニル、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいヘテロアリール、ホルミルオキシ、アルカノイルオキシ、シアノ、ホルミル、アルカノイル、置換されていてもよいアルコキシ、アルコキシカルボニル基、カルボキシル基、アルキル置換されていてもよいアミノ、環状アミノ、アルコキシアルキル置換されていてもよいアミノ、アルキル置換されていてもよいカルバモイル、環状アミノカルボニル、アルキル置換されていてもよいスルファモイル基、環状アミノスルフォニル基、アルキルスルフォニル基、アリールスルフォニル基、アルキルスルフォニルオキシ、アルキルチオ基等が挙げられ、より好ましくは、ハロゲン原子、水酸基、置換されていてもよいアルキル、置換されていてもよいアルコキシ、環状アミノ、アルコキシアルキル置換されていてもよいアミノが挙げられる。さらに好ましくは、ハロゲン原子、置換されていてもよいアルコキシ、置換されていてもよいアルキル、環状アミノが挙げられる。置換基の数としては、1つあるいは複数あってもよい。好ましくは1から2である。置換基が複数個である場合、同一または異なってもよい。
前記「置換基」のハロゲン原子としては、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素が挙げられ、より好ましくはフッ素、塩素が挙げられる。
前記「置換基」の置換されていてもよいアルキルとしては、置換されてもよい直鎖または分枝鎖のC−Cアルキルが挙げられ、具体的には、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、2−プロピル、2−メチル−1−プロピル、2−ブチル、t−ブチル、3−メチル−2−ブチル、2−メチル−2−ブチル、ヘキシル、トリフルオロメチル、メトキシメチル、1−メトキシ−2−エチル、モルホリノメチル等が挙げられ、より好ましくは、メチル、エチル、1−プロピル、2−プロピル、2−メチル−1−プロピル、1−ペンチル、トリフルオロメチルが挙げられる。
前記「置換基」の置換されていてもよいアルケニルとしては、例えば直鎖または分枝鎖のC−Cアルケニルが挙げられ、具体的にはビニル、2−プロペニル、1−プロペニル、2−ブテニル、1−ブテニル、2−メチル−1−プロペニルが挙げられ、より好ましくは、2−プロペニル、2−ブテニル、2−メチル−1−プロペニルが挙げられる。
前記「置換基」の置換されていてもよいアリールとしては、例えばフェニル、p−クロロフェニル、m−クロロフェニル、o−クロロフェニル、p−フルオロフェニル、m−フルオロフェニル、o−フルオロフェニル、p−メトキシフェニル、m−メトキシフェニル、o−メトキシフェニル、p−メチルフェニル、m−メチルフェニル、o−メチルフェニル、p−トリフルオロメチルフェニル、m−トリフルオロメチルフェニル、o−トリフルオロメチルフェニルが挙げられ、より好ましくはフェニル、p−クロロフェニル、p−メトキシフェニル、p−メチルフェニル、p−トリフルオロメチルフェニルが挙げられる。
前記「置換基」の置換されていてもよいヘテロアリールとしては、例えば、置換基を有していてもよい、窒素原子、酸素原子、硫黄原子からなる群から任意に選ばれる1から3個のヘテロ原子を含む単環性または二環性のヘテロアリールが挙げられる。具体的には、チオフェン、フラン、ピロール、イミダゾール、ピラゾール、チアゾール、オキサゾール、イソチアゾール、イソオキサゾール、ピリジン、ピリミジン、ピラジン、ピリダジン、トリアジン、インドール、イソインドール、インドリジン、インダゾール、プリン、4−H−キノリジン、キノリン、イソキノリン、フタラジン、ナフチリジン、キノキサリン、キナゾリン、ベンズチアゾール、ベンズオキサゾール、ベンゾフラン、ベンゾチオフェン等の無置換ヘテロアリール、または2−メチルチオフェン、2−クロロフラン、2−メチルピロール、4−メチルイミダゾール、2−クロロピリジン、2−クロロインドール、3−ブロモキノリン、等の置換ヘテロアリールが挙げられ、より好ましくは、チオフェン、ピリジン、ピリミジン、インドール、ベンズチアゾール、ベンズオキサゾール、ベンゾフラン、ベンゾチオフェンが挙げられる。
前記「置換基」のアルカノイルオキシとしては、例えば直鎖または分枝鎖のC−Cアルカノイルオキシが挙げられ、より好ましくは、アセチルオキシ、プロパノイルオキシ、ブタノイルオキシ、イソブタノイルオキシ、ペンタノイルオキシ、ヘキサノイルオキシが挙げられる。
前記「置換基」のアルカノイルとしては、例えば直鎖または分枝鎖のC−Cアルカノイルが挙げられ、より好ましくは、アセチル、プロパノイル、ブタノイル、イソブタノイル、ペンタノイル、ヘキサノイルが挙げられる。
前記「置換基」の置換されていてもよいアルコキシとしては、例えば置換されてもよい直鎖または分枝鎖のC−Cアルコキシが挙げられ、具体的には、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、2−プロポキシ、2−メチル−プロポキシ、ブトキシ、ペンチルオキシ、ヘキシルオキシ、シクロペンチルオキシ、シクロヘキシルオキシ、シクロヘキシルメトキシ、1−メトキシ−2−エトキシ、1−モルホリノ−2−エトキシ、1−チオモルホリノ−2−エトキシ、1−ピペリジノ−2−エトキシ、トリフルオロメトキシ等が挙げられ、より好ましくは、メトキシ、エトキシ、2−プロポキシ、シクロペンチルオキシ、1−モルホリノ−2−エトキシ、トリフルオロメトキシが挙げられる。また、隣接してアルキル、アルコキシがある場合は、隣接基と置換基を有する環を形成しても良く、具体的には、メチレンジオキシ、エチレンジオキシ、2−メチル−メチレンジオキシ、2−メチル−エチレンジオキシ、1−オキシ−2−エチレン、1−オキシ−2−プロピレン等が挙げられ、より好ましくは、メチレンジオキシ、エチレンジオキシが挙げられる。
前記「置換基」のアルコキシカルボニルとしては、例えば直鎖または分枝鎖のC−Cアルコキシカルボニル基が挙げられ、より好ましくは、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、プロポキシカルボニル、2−プロポキシカルボニル、2−メチル−プロポキシカルボニル、ブトキシカルボニル、ペンチルオキシカルボニル、ヘキシルオキシカルボニルが挙げられる。
前記「置換基」のアルキル置換されていてもよいアミノとしては、例えば直鎖または分枝鎖のC−Cアルキルアミノもしくは直鎖または分枝鎖のC−C12ジアルキルアミノが挙げられる。直鎖または分枝鎖のC−Cアルキルアミノとしては、好ましくはメチルアミノ、エチルアミノ、プロピルアミノ、2−プロピルアミノ、ブチルアミノが挙げられる。直鎖または分枝鎖のC−C12ジアルキルアミノとしては、例えば、同一または異なるアルキルで置換されたアミノが挙げられ、より好ましくは、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、ジプロピルアミノ、ジイソプロピルアミノ、ジブチルアミノ、エチルメチルアミノ、メチルプロピルアミノ、ブチルメチルアミノ、エチルブチルアミノ、ジシクロヘキシルアミノが挙げられる。
前記「置換基」の環状アミノとしては、例えば、環構成原子として酸素原子、硫黄原子、または窒素原子を含んでいてもよい5〜7員環状のアミノが挙げられ、この環状アミノはさらにアルキル、水酸基等で置換されていてもよい。具体的にはピロリジノ、ピペリジノ、ピペラジニル、4−メチルピペラジニル、モルホリノ、チオモルホリノ、4−ヒドロキシピペリジノ等が挙げられ、より好ましくは、モルホリノ、4−ヒドロキシピペリジノが挙げられる。
前記「置換基」のアルコキシアルキル置換されていてもよいアミノとしては、例えば直鎖または分枝鎖のC−Cアルコキシアルキル置換されていてもよいアミノが挙げられ、具体的には2−メトキシエチルアミノ、2−エトキシエチルアミノ、2−プロポキシエチルアミノ、2−イソプロポキシエチルアミノ、2−ブトキシエチルアミノ、2−シクロヘキシルオキシエチルアミノ、2−メトキシ−2−メチルエチルアミノ、2−メトキシ−1−メチルエチルアミノ等が挙げられ、より好ましくは、2−メトキシエチルアミノ、2−プロポキシエチルアミノ、2−イソプロポキシエチルアミノが挙げられる。
前記「置換基」のアルキル置換されていてもよいカルバモイルとしては、例えば直鎖または分枝鎖のC−Cアルキルアミノカルボニルもしくは直鎖または分枝鎖のC−C12ジアルキルアミノカルボニルが挙げられる。直鎖または分枝鎖のC−Cアルキルアミノカルボニルとしては、より好ましくは、メチルアミノカルボニル、エチルアミノカルボニル、プロピルアミノカルボニル、2−プロピルアミノカルボニル、ブチルアミノカルボニルが挙げられる。直鎖または分枝鎖のC−C12ジアルキルアミノカルボニルとしては、例えば、同一または異なるアルキルで置換されたカルバモイルが挙げられ、より好ましくは、ジメチルアミノカルボニル、ジエチルアミノカルボニル、ジプロピルアミノカルボニル、ジイソプロピルアミノカルボニル、ジブチルアミノカルボニル、エチルメチルアミノカルボニル、メチルプロピルアミノカルボニル、ブチルメチルアミノカルボニル、エチルブチルアミノカルボニル、ジシクロヘキシルアミノカルボニルが挙げられる。
前記「置換基」の環状アミノカルボニル基としては、例えば、環構成原子として酸素原子、硫黄原子、または窒素原子を含んでいてもよい5〜7員環状のアミノカルボニルが挙げられ、この環状アミノカルボニルはさらにアルキル、水酸基等で置換されていてもよい。具体的にはピロリジノカルボニル、ピペリジノカルボニル、ピペラジニルカルボニル、4−メチルピペラジニルカルボニル、モルホリノカルボニル、チオモルホリノカルボニル、4−ヒドロキシピペリジノカルボニル等が挙げられ、より好ましくは、モルホリノカルボニル、4−ヒドロキシピペリジノカルボニルが挙げられる。
前記「置換基」のアルキル置換されていてもよいスルファモイル基としては、例えば直鎖または分枝鎖のC−Cアルキルアミノスルフォニルもしくは直鎖または分枝鎖のC−C12ジアルキルアミノスルフォニルが挙げられる。より好ましくは、メチルアミノスルフォニル、エチルアミノスルフォニル、プロピルアミノスルフォニル、2−プロピルアミノスルフォニル、ブチルアミノスルフォニルが挙げられる。直鎖または分枝鎖のC−C12ジアルキルアミノスルフォニルとしては、例えば、同一または異なるアルキルで置換されたスルファモイルが挙げられ、より好ましくは、ジメチルアミノスルフォニル、ジエチルアミノスルフォニル、ジプロピルアミノスルフォニル、ジイソプロピルアミノスルフォニル、ジブチルアミノスルフォニル、エチルメチルアミノスルフォニル、メチルプロピルアミノスルフォニル、ブチルメチルアミノスルフォニル、エチルブチルアミノスルフォニル、ジシクロヘキシルアミノスルフォニルが挙げられる。
前記「置換基」の環状アミノスルフォニル基としては、例えば、環構成原子として酸素原子、硫黄原子、または窒素原子を含んでいてもよい5〜7員環状のアミノスルフォニルが挙げられ、この環状アミノスルフォニルはさらにアルキル、水酸基等で置換されていてもよい。具体的にはピロリジノスルフォニル、ピペリジノスルフォニル、ピペラジニルスルフォニル、4−メチルピペラジニルスルフォニル、モルホリノスルフォニル、チオモルホリノスルフォニル、4−ヒドロキシピペリジノスルフォニル等が挙げられる。より好ましくは、モルホリノスルフォニル、4−ヒドロキシピペリジノスルフォニルが挙げられる。
前記「置換基」のアルキルスルフォニル基としては、例えば直鎖または分枝鎖のC−Cアルキルスルフォニル基が挙げられ、具体的には、メチルスルフォニル、エチルスルフォニル、1−プロピルスルフォニル、2−プロピルスルフォニル、1−ブチルスルフォニル、2−ブチルスルフォニル等が挙げられ、より好ましくは、メチルスルフォニル、2−プロピルスルフォニルが挙げられる。
前記「置換基」のアリールスルフォニル基としては、例えばベンゼンスルフォニル、p−トルエンスルフォニル、p−クロロベンゼンスルフォニル、p−フルオロベンゼンスルフォニル、p−メトキシベンゼンスルフォニル、p−トリフルオロメチルベンゼンスルフォニル、m−クロロベンゼンスルフォニル、o−クロロベンゼンスルフォニル等が挙げられ、より好ましくは、ベンゼンスルフォニル、p−クロロベンゼンスルフォニル、p−メトキシベンゼンスルフォニル、p−トリフルオロメチルベンゼンスルフォニルが挙げられる。
前記「置換基」のアルキルスルフォニルオキシとしては、例えば直鎖または分枝鎖のC−Cアルキルスルフォニルオキシが挙げられ、具体的には、メチルスルフォニルオキシ、エチルスルフォニルオキシ、1−プロピルスルフォニルオキシ、2−プロピルスルフォニルオキシ、1−ブチルスルフォニルオキシ、2−ブチルスルフォニルオキシ等が挙げられ、より好ましくは、メチルスルフォニルオキシ、2−プロピルスルフォニルオキシが挙げられる。
前記「置換基」のアルキルチオ基としては、例えば直鎖または分枝鎖のC−Cアルキルチオ基が挙げられ、具体的には、メチルチオ、エチルチオ、プロピルチオ、ブチルチオ、ペンチルチオ、2−プロピルチオ、2−メチル−1−プロピルチオ、2−ブチルチオ、t−ブチルチオ、3−メチル−2−ブチルチオ、2−メチル−2−ブチルチオ、ヘキシルチオ等が挙げられ、より好ましくは、メチルチオ、エチルチオ、2−プロピルチオが挙げられる。
薬学上許容される塩としては、本発明のヘテロアリール誘導体が酸性基を有する場合は、例えば、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩、カルシウム塩、マグネシウム塩等のアルカリ土類金属塩、亜鉛塩等の無機金属塩、トリエチルアミン、トリエタノールアミン、トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン、アミノ酸等有機塩基塩等が挙げられる。本発明のヘテロアリール誘導体が塩基性基を有する場合は、例えば、塩酸塩、臭化水素酸塩、硫酸塩、リン酸塩、硝酸塩等の無機酸塩、および酢酸塩、プロピオン酸塩、コハク酸塩、乳酸塩、リンゴ酸塩、酒石酸塩、クエン酸塩、マレイン酸塩、フマル酸塩、メタンスルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、アスコルビン酸塩等の有機酸塩等が挙げられる。
本発明には、式(1)のヘテロアリール誘導体のプロドラッグも含まれる。また、本発明には、式(1)のヘテロアリール誘導体もしくはプロドラッグ、またはそれらの薬学上許容される塩の水和物、エタノール溶媒和物等の溶媒和物も含まれる。
プロドラッグとしては、生体内で化学的または生化学的に加水分解されて本発明の化合物を再生するものを言う。例えば、本発明ヘテロアリール誘導体がカルボキシルを有する場合には、そのカルボキシルが適当なエステルに変換された化合物が挙げられる。このエステルの具体例としては、メチルエステル、エチルエステル、1−プロピルエステル、2−プロピルエステル、ピバロイルオキシメチルエステル、アセチルオキシメチルエステル、シクロヘキシルアセチルオキシメチルエステル、1−メチルシクロヘキシルカルボニルオキシメチルエステル、エトキシカルボニルオキシ−1−エチルエステル、シクロヘキシルオキシカルボニルオキシ−1−エチルエステル等が挙げられる。
本発明のヘテロアリール誘導体は、例えば以下に詳述する製造法(1)もしくはこれらに準ずる方法によって製造することができる。
なお、原料化合物として用いられる化合物は、それぞれ塩として用いてもよい。このような塩としては、薬学上許容されるような塩が挙げられる。
本発明のヘテロアリール誘導体のヘテロアリール部分は、自体公知の方法、例えばThe Chemistry of Heterocyclic Compounds(例えば、ピラゾール誘導体:vol.22;イミダゾール誘導体:vol.6 part1;トリアゾール誘導体:vol.6 part1;インダゾール誘導体:vol.22;ベンゾイミダゾール誘導体:vol.40 part1,part2等が挙げられる)、Methoden der Organischen Chemie(Houben−Weyl)(例えば、ピラゾール誘導体:Hetarene III,TEIL 2,E8b,p399−710;イミダゾール誘導体:Hetarene III,TEIL 3,E8c,p1−215;トリアゾール誘導体:Hetarene II,TEIL 2,E7b,p286−686;インダゾール誘導体:Hetarene III,TEIL 2,E8b,p764−856;ベンゾイミダゾール誘導体:Hetarene III,TEIL 3,E8c,p216−391等が挙げられる)、Comprehensive Heterocyclic Chemistry(例えば、ピラゾール誘導体、インダゾール誘導体:vol.5;イミダゾール誘導体、ベンゾイミダゾール誘導体:vol.5;トリアゾール誘導体:vol.5;などが挙げられる)、Comprehensive Heterocyclic ChemistryII(例えば、ピラゾール誘導体、インダゾール誘導体:vol.3;イミダゾール誘導体、ベンゾイミダゾール誘導体:vol.3;トリアゾール誘導体:vol.4等が挙げられる)、ヘテロ環化合物の化学(講談社、1988年発行)、新実験化学講座14巻[IV](丸善、1977発行)等に記載されている方法あるいはそれに準じた方法によって製造することができる。
製造法(1)

式(1)のヘテロアリール誘導体は、a−dの部分でそれぞれ結合させることで、製造することができる。a−d部分の結合形成方法は、製造法(1−1)−(1−4)のように例示することができる。なお、これらの反応は単なる例示であり、有機合成に習熟している者の知識に基づき、適宜、他の方法で製造することもできる。a−d部分の結合形成の順番については、適宜変更することができる。
以降の各反応において、必要に応じて、官能基を保護することができる。保護基およびその保護、脱保護の技術はT.W.Greene and P.G.M.Wuts,”Protective Groups in Organic Synthesis”,2nd Ed.,John Wiley and Sons,inc.,New York(1991)に詳しく述べられている。
製造法(1−1)結合a部分の製造法

(式中、Ar、X、Yは、前記と同じ意味を有し、R10はメトキシ、エトキシ等のアルコキシ基、モルホリン等のアルキルアミノ、水酸基を表し、Lは塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等のハロゲン原子、トリフルオロメタンスルフォニルオキシ、メタンスルフォニルオキシ、p−トルエンスルフォニルオキシ等の脱離基を表し、Qは有機基を表す。)
化合物(100)および化合物(101)は、例えば、実験化学講座19〜26巻(丸善、1992年発行)、精密有機合成(南江堂、1983年発行)、Compendium of Organic Synthetic Methods,Vol.1−9(John Wiley & Sons)、Comprehensive Organic Synthesis,Vol.1−9(1991、Pergamon Press)、Comprehensive Organic Transformations(1989、VCH Publishers)等に記載されている方法あるいはそれに準じた方法によって製造することができる。
が酸素原子、または硫黄原子を表す場合、化合物(102)は化合物(100)と化合物(101)を不活性溶媒中、塩基存在下、反応させることで得られる。
不活性溶媒としては、例えばエーテル、テトラヒドロフラン(THF)、ジオキサン等のエーテル系溶媒、トルエン、ベンゼン、キシレン等の炭化水素系溶媒、ジクロロメタン、クロロホルム、ジクロロエタン、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素系溶媒、ジメチルスルフォキシド、N、N−ジメチルホルムアミド、アセトニトリル等の非プロトン溶媒等が挙げられる。これらの溶媒は、2種類以上を適宜の割合で混合して用いてもよい。塩基としては、例えば水素化ナトリウム、水素化カリウム等の金属ヒドリド、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸セシウム等の金属炭酸塩、トリエチルアミン、エチルジイソプロピルアミン等のアルキルアミン類、ナトリウムメトキシド等の金属アルコキシドが挙げられる。
反応温度は、約−20℃から溶媒の沸点付近の範囲から選択され、好ましくは約0℃から溶媒の沸点付近の範囲が挙げられる。
が硫黄原子の場合、化合物(103)は化合物(102)を酸化剤と反応させることで得られる。
酸化剤としては、例えばメタクロロ過安息香酸、過安息香酸等の有機過酸、t−ブチルパーオキシド等の有機過酸化物、オキソン、過ヨウ素酸ナトリウム、過酸化水素水等が挙げられる。
10が水酸基以外の場合、化合物(102)を通常の脱保護の技術を用いることで化合物(104)が得られる。例えば、酸または塩基存在下、加水分解反応によって得られる。
酸としては、例えば塩酸、硫酸、酢酸、臭化水素酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルフォン酸等が挙げられる。
溶媒としては、例えばエーテル、THF、ジオキサン等のエーテル系溶媒、アセトン、ジメチルスルフォキシド、N、N−ジメチルホルムアミド、アセトニトリル等の非プロトン溶媒、メタノール、エタノール等のアルコール系溶媒等が挙げられ、1種類以上の溶媒と水を適宜の割合で混合して用いてよく、また無溶媒で行ってもよい。
反応温度は、約−20℃から溶媒の沸点付近の範囲から選択され、好ましくは約−10℃から溶媒の沸点付近の範囲が挙げられる。
塩基としては、例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム等の水酸化アルカリ金属、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸水素ナトリウム等の金属炭酸塩等が挙げられ、含水溶媒中で行われる。
含水溶媒としては、例えばエーテル、THF、ジオキサン等のエーテル系溶媒、アセトン、ジメチルスルフォキシド、N、N−ジメチルホルムアミド、アセトニトリル等の非プロトン溶媒、メタノール、エタノール等のアルコール系溶媒等から選ばれる1種類以上の溶媒と適宜の割合の水との混合溶媒が用いられる。
反応温度は、約−20℃から溶媒の沸点付近の範囲から選択され、好ましくは約−10℃から溶媒の沸点付近の範囲が挙げられる。
製造法(1−2)結合b部分の製造法

(式中、Ar、L、X1、Y、W、Wは、前記と同じ意味を有し、Lは塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等のハロゲン原子、トリフルオロメタンスルフォニルオキシを表し、Q、Qは有機基を表す。)
化合物(105)、化合物(106)、化合物(108)、化合物(109)は、例えば、実験化学講座19〜26巻(丸善、1992年発行)、精密有機合成(南江堂、1983年発行)、Compendium of Organic Synthetic Methods,Vol.1−9(John Wiley & Sons)、Comprehensive Organic Synthesis,Vol.1−9(1991、Pergamon Press)、Comprehensive Organic Transformations(1989、VCH Publishers)等に記載されている方法あるいはそれに準じた方法によって製造することができる。
化合物(107)は化合物(105)と化合物(106)との反応、あるいは化合物(108)と化合物(109)との反応によって製造できる。
化合物(105)と化合物(106)を、不活性溶媒中、遷移金属触媒、塩基存在下、反応させることで化合物(107)が得られる。
不活性溶媒としては、THF、ジオキサン、ジメトキシエタン等のエーテル系溶媒、トルエン、ベンゼン、キシレン等の炭化水素系溶媒、N、N−ジメチルホルムアミド、アセトニトリル、1−メチル−2−ピロリジノン等の非プロトン性溶媒等が挙げられる。これらの溶媒は、2種類以上を適宜の割合で混合して用いてもよい。
塩基としては、例えば炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸銀等の金属炭酸塩、トリエチルアミン、エチルジイソプロピルアミン、N,N−ジシクロヘキシルメチルアミン等のアルキルアミン類等が挙げられる。
遷移金属触媒としては、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム、ビス(トリt−ブチルホスフィン)パラジウム、パラジウムジベンジリデン錯体等の0価のパラジウム触媒、酢酸パラジウム、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム等の2価のパラジウム触媒等が挙げられる。
本反応には、必要に応じ反応助剤を加えることができ、反応助剤としては、例えばトリフェニルホスフィン、トリス(o−トリル)ホスフィン等の単座配位子、ジフェニルホスフィノプロパン、ジフェニルホスフィノブタン、ジフェニルホスフィノフェロセン等の二座配位子、ベンジルトリエチルアンモニウムクロリド、ベンジルトリエチルアンモニウムブロミド等の4級アンモニウム塩等を加えてもよい。
遷移金属触媒下の反応温度は、約0℃から約100℃の範囲から選択され、好ましくは約50℃から約100℃の範囲が挙げられる。
化合物(108)と化合物(109)を、不活性溶媒中、塩基存在下、反応させることで化合物(107)が得られる。
不活性溶媒としては、例えば、N、N−ジメチルホルムアミド、酢酸エチル、アセトニトリル、ジメチルスルフォキシド等の非プロトン性溶媒、THF、ジオキサン等のエーテル系溶媒、クロロホルム、ジクロロメタン等のハロゲン系溶媒、トルエン、ベンゼン等の炭化水素系溶媒等が挙げられる。これらの溶媒は、2種類以上を適宜の割合で混合して用いてもよい。塩基としては、例えばt−ブトキシカリウム、ナトリウムメトキシド等の金属アルコキシド、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸セシウム等の金属炭酸塩、トリエチルアミン、エチルジイソプロピルアミン等のアルキルアミン類、水素化ナトリウム等の水素化金属等が挙げられる。
反応温度は、約−20℃から溶媒の沸点付近の範囲から選択され、好ましくは約0℃から溶媒の沸点付近の範囲が挙げられる。
化合物(107)は、必要に応じて接触水素添加反応に付してもよく、該接触水素添加反応により「Wが置換されていてもよいC−Cアルキレン」を製造することができる。
該反応は、水素雰囲気下、不活性溶媒中、金属触媒存在下、行うことができる。
不活性溶媒としては、例えば、メタノール、エタノール等のアルコール系溶媒、酢酸エチル、アセトニトリル、ジメチルスルフォキシド等の非プロトン性溶媒、THF、ジオキサン等のエーテル系溶媒等が挙げられる。これらの溶媒は、2種類以上を適宜の割合で混合して用いてもよい。金属触媒としては、酸化白金、白金付活性炭、パラジウム付活性炭、水酸化パラジウム、パラジウムブラック、パラジウム付硫酸バリウム、パラジウム付炭酸カルシウム、Lindlar触媒、ラネーニッケル、ロジウム炭素、ロジウムアルミナ、トリス(トリフェニルホスフィン)クロロロジウム、ルテニウム炭素、ビス(トリフェニルホスフィン)ジカルボニルルテニウムジクロリド等が挙げられる。
水素雰囲気下での水素圧は、1〜150気圧の範囲から選択され、好ましくは1〜10気圧の範囲が挙げられる。
本反応には、必要に応じ反応助剤を加えることができる。
反応助剤としては、例えば硫酸、塩酸、過塩素酸、リン酸、酢酸、シュウ酸、トリフルオロ酢酸等の酸、フェニルエチルアミン、トリエチルアミン等の塩基等を加えてもよい。
反応温度は、約0℃から約150℃の範囲から選択され、好ましくは約20℃から約100℃の範囲が挙げられる。
また、該接触水素添加反応において、ケトンがアルコールに還元された場合、酸化剤によってケトン体へと変換することができる。
酸化剤としては、例えば、二酸化マンガン、ピリジニウムクロロクロメート等のクロム酸類、塩化オキサリル等と組み合わせたジメチルスルフォキシドによる酸化、4−メチルモルホリン/テトラ−n−プロピルアンモニウムパールテナート等の複合酸化剤等が挙げられる。反応温度は約−20℃から溶媒の沸点付近の範囲から選択され、好ましくは約0℃から溶媒の沸点付近の範囲が挙げられる。
製造法(1−3)結合c部分の製造法

(式中、L、W1、環Zは、前記と同じ意味を有し、Q、Qは有機基を表す。)
化合物(110)および化合物(111)は、例えば、実験化学講座19〜26巻(丸善、1992年発行)、精密有機合成(南江堂、1983年発行)、Compendium of Organic Synthetic Methods,Vol.1−9(John Wiley & Sons)、Comprehensive Organic Synthesis,Vol.1−9(1991、Pergamon Press)、Comprehensive Organic Transformations(1989、VCH Publishers)等に記載されている方法あるいはそれに準じた方法によって製造することができる。
化合物(112)は、不活性溶媒中、塩基存在下、化合物(110)と化合物(111)を反応させることで得ることができる。
不活性溶媒としては、例えば、N、N−ジメチルホルムアミド、酢酸エチル、アセトニトリル、ジメチルスルフォキシド等の非プロトン性溶媒、THF、ジオキサン等のエーテル系溶媒、クロロホルム、ジクロロメタン等のハロゲン系溶媒、トルエン、ベンゼン等の炭化水素系溶媒等が挙げられる。これらの溶媒は、2種類以上を適宜の割合で混合して用いてもよい。塩基としては、例えばt−ブトキシカリウム、ナトリウムメトキシド等の金属アルコキシド、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム等の金属炭酸塩、トリエチルアミン、エチルジイソプロピルアミン等のアルキルアミン類、水素化ナトリウム等の水素化金属等が挙げられる。
反応温度は、約−20℃から溶媒の沸点付近の範囲から選択され、好ましくは約0℃から溶媒の沸点付近の範囲が挙げられる。
製造法(1−4)結合d部分の製造法

(式中、Arは、前記と同じ意味を有し、Lはメトキシ、エトキシ等のアルコキシ、N−メチル−N−メトキシアミノ基、N、N−ジメチルアミノ等のアルキルアミノ、クロル基等の脱離基を表し、Mはリチウム等のアルカリ金属、マグネシウムハライド、亜鉛ハライド等を表し、Qは有機基を表す。)
化合物(113)、化合物(116)、化合物(118)は、例えば、実験化学講座19〜26巻(丸善、1992年発行)、精密有機合成(南江堂、1983年発行)、Compendium of Organic Synthetic Methods,Vol.1−9(John Wiley & Sons)、Comprehensive Organic Synthesis,Vol.1−9(1991、Pergamon Press)、Comprehensive Organic Transformations(1989、VCH Publishers)等に記載されている方法あるいはそれに準じた方法によって製造することができる。
化合物(114)は化合物(113)を不活性溶媒中、塩基処理後、アリールアルデヒドを反応させることで得られる。
不活性溶媒としては、例えばエーテル、THF、ジオキサン等のエーテル系溶媒、トルエン、ベンゼン、キシレン等の炭化水素系溶媒、クロロホルム、ジクロロメタン等のハロゲン系溶媒等が挙げられる。これらの溶媒は、2種類以上を適宜の割合で混合して用いてもよい。
塩基としては、例えばトリエチルアミン、エチルジイソプロピルアミン等のアルキルアミン類、n−ブチルリチウム、リチウムジイソプロピルアミド等が挙げられる。
反応温度は、塩基処理の際は、約−78℃から溶媒の沸点付近から選択され、好ましくは約−78℃から約0℃の範囲が挙げられ、アルデヒドとの反応は、約−78℃から溶媒の沸点付近が挙げられ、好ましくは約−78℃から約50℃の範囲が挙げられる。
また、化合物(114)は化合物(116)を不活性溶媒中、化合物(117)と反応させることでも得られる。
不活性溶媒としては、例えばエーテル、THF、ジオキサン等のエーテル系溶媒、トルエン、ベンゼン、ヘキサン等の炭化水素系溶媒、ジクロロメタン、クロロホルム、ジクロロエタン、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素系溶媒等が挙げられる。化合物(117)はアリールリチウム塩、アリールマグネシウムハライド等の有機金属化合物を表す。
反応温度は、約−20℃から溶媒の沸点付近の範囲から選択され、好ましくは約0℃から溶媒の沸点付近の範囲が挙げられる。
化合物(115)は化合物(114)を不活性溶媒中、酸化剤と反応させることで得られる。
不活性溶媒としては、例えばクロロホルム、ジクロロメタン等のハロゲン系溶媒等が挙げられる。酸化剤としては、例えば、二酸化マンガン、ピリジニウムクロロクロメート等のクロム酸類、塩化オキサリル等と組み合わせたジメチルスルフォキシドによる酸化、4−メチルモルホリン/テトラ−n−プロピルアンモニウムパールテナート等の複合酸化剤等が挙げられる。反応温度は約−78℃から溶媒の沸点付近の範囲から選択され、好ましくは約−20℃から約60℃の範囲が挙げられる。
また、化合物(115)は、化合物(118)を不活性溶媒中、化合物(117)と反応させることでも得られる。
不活性溶媒としては、例えばエーテル、THF、ジオキサン等のエーテル系溶媒、トルエン、ベンゼン、ヘキサン等の炭化水素系溶媒、ジクロロメタン、クロロホルム、ジクロロエタン、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素系溶媒等が挙げられる。化合物(117)はアリールリチウム塩、アリールマグネシウムハライド等の有機金属化合物を表す。不活性溶媒としては、例えばエーテル、THF、ジオキサン等のエーテル系溶媒、トルエン、ベンゼン、キシレン等の炭化水素系溶媒、ジクロロメタン、クロロホルム、ジクロロエタン、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素系溶媒等が挙げられる。
反応温度は、約−20℃から溶媒の沸点付近の範囲から選択され、好ましくは約0℃から溶媒の沸点付近の範囲が挙げられる。

また化合物(115)は、化合物(113)をピリジン中、トリエチルアミン存在下、アリール酸ハライドと反応させた後、アルカリ加水分解することで得ることもできる(Synthesis,1978,675記載の方法、あるいはそれに準じた方法によって製造することができる)。この反応は、必要に応じてオートクレーブなどの密閉反応容器中でおこなうことができる。
化合物(115)とアリール酸ハライドとの反応における反応温度としては、約0℃から150℃の範囲から選択され、好ましくは約0℃から110℃の範囲が挙げられる。
アルカリ加水分解反応の塩基としては、例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム等の水酸化アルカリ金属等が挙げられ、含水溶媒中で行われる。
含水溶媒としては、例えばエーテル、THF、ジオキサン等のエーテル系溶媒、メタノール、エタノール等のアルコール系溶媒等から選ばれる1種類以上の溶媒と適宜の割合の水との混合溶媒が用いられる。
反応温度は、約−20℃から溶媒の沸点付近の範囲から選択され、好ましくは約0℃から溶媒の沸点付近の範囲が挙げられる。
製造法(1−5)
式(1)において、Rが「置換されていてもよいC−Cアルキルスルホニルカルバモイル、置換されていてもよいアリールスルホニルカルバモイル」の場合、化合物(104)と化合物(119)を不活性溶媒中、塩基、脱水縮合剤存在下反応することにより化合物(120)を製造することができる。

(式中、Y、X、Arは、前記と同じ意味を有し、R11はC−Cアルキルまたはアリールを表し、Q7は有機基を表す。)
不活性溶媒としては、例えば、N、N−ジメチルホルムアミド、酢酸エチル、アセトニトリル、ジメチルスルフォキシド等の非プロトン性溶媒、THF、ジオキサン等のエーテル系溶媒、クロロホルム、ジクロロメタン等のハロゲン系溶媒等が挙げられる。これらの溶媒は、2種類以上を適宜の割合で混合して用いてもよい。塩基としては、例えばt−ブトキシカリウム、ナトリウムメトキシド等の金属アルコキシド、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム等の金属炭酸塩、トリエチルアミン、エチルジイソプロピルアミン、1,8−ジアザビシクロ[5、4、0]ウンデセ−7−エン等のアルキルアミン類が挙げられる。脱水縮合剤としては、例えば、ジシクロヘキシルカルボジイミド、1−エチル−3−(3’−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド、N、N−ビス(2−オキソ−3−オキサゾリジニル)ホスフィン酸クロリド、N、N’−カルボニルジイミダゾール等が挙げられる。
本反応にはそれぞれの必要に応じて、反応助剤を加えることができる。
反応助剤としては、N−ヒドロキシベンズトリアゾール、N、N−ジメチル−4−アミノピリジン等が挙げられる。
製造法(1−6)
式(1)において、R、Rのいずれか一方、あるいは両方に、アリール、またはヘテロアリールが存在する場合、例えばComprehensive Heterocyclic Chemistry(例えば、ピラゾール誘導体、インダゾール誘導体:vol.5;イミダゾール誘導体、ベンゾイミダゾール誘導体:vol.5;トリアゾール誘導体:vol.5;などが挙げられる)、Comprehensive Heterocyclic Chemistry II(例えば、ピラゾール誘導体、インダゾール誘導体:vol.3;イミダゾール誘導体、ベンゾイミダゾール誘導体:vol.3;トリアゾール誘導体:vol.4等が挙げられる)、Org.Lett.,1,1521(1999)、Tetrahedron Lett.,29,5013(1999)等に記載されている方法、あるいはそれに準じた方法によって製造することができる。
環Zがイミダゾールの場合、例えば化合物(150)、あるいは化合物(151)をホルムアミドと150〜200℃にて加熱することにより製造することができる。

(式中、R、Rのいずれか一方、あるいは両方がアリール、またはヘテロアリール、他方は水素原子、もしくはハロゲン原子で置換されていてもよいC−Cアルキルを表し、Lは水酸基、アミノ基、臭素、塩素等を表す)
また環Z上の置換基として、RまたはRに臭素またはヨウ素が存在する場合、アリールボロン酸、またはヘテロアリールボロン酸とのSuzukiカップリング反応(J.Organomet.Chem,576,147(1999)、J.Am.Chem.Soc,122,4020(2000)、J.Am.Chem.Soc,124,6343(2002)等記載の方法、またはそれに準じた方法によって製造できる)、アリールスズ化合物、またはヘテロアリールスズ化合物とのStilleカップリング反応(Angew.Chem.Int.Ed.Engl,25,508(1986)記載の方法、またはそれに準じた方法によって製造できる)等によってもRまたはRにアリール、またはヘテロアリールの導入を行うことができる。
下記の化合物(129)は、例えば製造法(1−1)−(1−4)を組み合わせて、以下のようにして製造することができる。

(式中、Ar、Ar、L、R10は、前記と同じ意味を有し、Pgは保護基を表す。)
化合物(121)について、この場合、例えば保護基としてジメチルスルファモイル基で保護し以降の反応を行うことができる。環Z上の窒素原子のひとつをジメチルスルファモイル基で保護するには、例えばトルエン等の不活性溶媒中、トリエチルアミン等の塩基存在下、ジメチルスルファモイルクロリド等を反応させることで実施できる。
化合物(121)を不活性溶媒中、塩基処理後、アリールアルデヒドと反応させることで化合物(122)を製造することができる。本反応は、例えば、J.Chem.Soc.Perkin Trans.I,481(1984)、Chem.Pharm.Bull.,41,1226(1993)等に記載されている方法あるいはそれに準じた方法に従って製造することができる。
不活性溶媒としては、THF等のエーテル系溶媒、ジクロロメタン等のハロゲン系溶媒、トルエン等の炭化水素系溶媒等が挙げられ、塩基としては、n−ブチルリチウム、リチウムジイソプロピルアミド等が好ましく、塩基処理の反応温度としては約−78℃から溶媒の沸点付近から選択され、好ましくは約−78℃から約0℃の範囲が挙げられ、アルデヒドとの反応は、好ましくは約0℃から約50℃の範囲が挙げられる。
化合物(122)を不活性溶媒中、酸化剤と反応することで、化合物(123)を製造することができる。
不活性溶媒としては、例えばクロロホルム、ジクロロメタン等のハロゲン系溶媒が挙げられ、酸化剤としては、例えば、二酸化マンガン等が挙げられ、反応温度は約−78℃から溶媒の沸点付近の範囲から選択され、好ましくは約20℃から約60℃の範囲が挙げられる。
化合物(123)を脱保護することにより、化合物(124)を得ることができる。
例えば保護基としてジメチルスルファモイル基を用いた場合、脱保護するには、例えば塩酸水等の酸性水溶液とエタノール等のアルコール系溶媒、あるいはTHF等のエーテル系溶媒との混合溶媒系にて、加熱還流することで実施できる。本反応は、例えば、J.Org.Chem.,61,4405(1996)等に記載されている方法あるいはそれに準じた方法に従って製造することができる。
化合物(124)を不活性溶媒中、塩基存在下、ハロゲン化アリルと反応させることで化合物(125)を製造することができる。
不活性溶媒としては、例えば、N、N−ジメチルホルムアミド等の非プロトン性溶媒、THF等のエーテル系溶媒、ジクロロメタン等のハロゲン系溶媒等が挙げられ、塩基としては、例えばt−ブトキシカリウム等の金属アルコキシド、炭酸カリウム等の金属炭酸塩、エチルジイソプロピルアミン等のアルキルアミン類、水素化ナトリウム等の水素化金属等が挙げられ、反応温度は、約−20℃から溶媒の沸点付近の範囲から選択され、好ましくは約0℃から約60℃の範囲が挙げられる。
化合物(126)を不活性溶媒中、塩基存在下、α−ハロ−イソ酪酸類と反応させることで化合物(127)を製造することができる。
不活性溶媒としては、例えば、N、N−ジメチルホルムアミド等の非プロトン性溶媒、THF等のエーテル系溶媒、ジクロロメタン等のハロゲン系溶媒等が挙げられ、塩基としては、例えばt−ブトキシカリウム等の金属アルコキシド、炭酸カリウム等の金属炭酸塩、エチルジイソプロピルアミン等のアルキルアミン類、水素化ナトリウム等の水素化金属等が挙げられ、反応温度は、約−20℃から溶媒の沸点付近の範囲から選択され、好ましくは約0℃から約60℃の範囲が挙げられる。
10が水酸基以外の場合、化合物(127)を通常の脱保護の技術を用いることで化合物(128)を製造することができる。例えば、酸または塩基存在下、加水分解反応によって得られる。
酸加水分解の場合、酸としては、例えば塩酸、硫酸、メタンスルフォン酸等が挙げられ、溶媒としては、例えばTHF、ジオキサン等のエーテル系溶媒、アセトン、ジメチルスルフォキシド、N、N−ジメチルホルムアミド、アセトニトリル等の非プロトン溶媒、メタノール、エタノール等のアルコール系溶媒等が挙げられ、1種類以上の溶媒と水を適宜の割合で混合して用いてよく、また無溶媒で行ってもよい。
反応温度は、約−20℃から溶媒の沸点付近の範囲から選択され、好ましくは約−10℃から溶媒の沸点付近の範囲が挙げられる。
アルカリ加水分解の場合、塩基としては、例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム等の水酸化アルカリ金属、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸水素ナトリウム等の金属炭酸塩等が挙げられ、含水溶媒中で行われる。
含水溶媒としては、例えばTHF、ジオキサン等のエーテル系溶媒、アセトン、ジメチルスルフォキシド、N、N−ジメチルホルムアミド、アセトニトリル等の非プロトン溶媒、メタノール、エタノール等のアルコール系溶媒等から選ばれる1種類以上の溶媒と適宜の割合の水との混合溶媒が用いられる。
反応温度は、約−20℃から溶媒の沸点付近の範囲から選択され、好ましくは約−10℃から溶媒の沸点付近の範囲が挙げられる。
化合物(125)と化合物(128)を、不活性溶媒中、パラジウム触媒および塩基存在下、反応させることで化合物(129)を製造することができる。
不活性溶媒としては、THF、ジオキサン等のエーテル系溶媒、トルエン等の炭化水素系溶媒、N、N−ジメチルホルムアミド、1−メチル−2−ピロリジノン、アセトニトリル等の非プロトン性溶媒等が挙げられ、塩基としては、例えば炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸銀等の金属炭酸塩、トリエチルアミン、エチルジイソプロピルアミン、N,N−ジシクロヘキシルメチルアミン等のアルキルアミン類等が挙げられ、パラジウム触媒としては、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム錯体、ビス(トリt−ブチルホスフィン)パラジウム等の0価のパラジウム触媒、酢酸パラジウム等の2価のパラジウム触媒等が挙げられる。
本反応には、必要に応じ反応助剤を加えることができ、反応助剤としては、例えばトリフェニルホスフィン、トリス(o−トリル)ホスフィン等のホスフィン配位子、ベンジルトリエチルアンモニウムクロリド、ベンジルトリエチルアンモニウムブロミド等の4級アンモニウム塩等を加えてもよい。
反応温度は、約0℃から約100℃の範囲から選択され、好ましくは約50℃から約100℃の範囲が挙げられる。
本発明のヘテロアリール誘導体もしくはプロドラッグは、不斉が生じる場合または不斉炭素を有する置換基を有する場合があり、そのような化合物にあっては光学異性体が存在する。本発明化合物にはこれらの各異性体の混合物や単離されたものを含む。そのような光学異性体を純粋に得る方法としては、例えば光学分割が挙げられる。
光学分割法としては、本発明化合物またはその中間体が塩基性置換基を有する場合、不活性溶媒中(例えばメタノール、エタノール、2−プロパノール等のアルコール系溶媒、ジエチルエーテル等のエーテル系溶媒、酢酸エチル等のエステル系溶媒、トルエン等の芳香族炭化水素系溶媒、アセトニトリル等およびこれらの混合溶媒)、光学活性な酸(例えば、マンデル酸、N−ベンジルオキシアラニン、乳酸などのモノカルボン酸類、酒石酸、o−ジイソプロピリデン酒石酸、リンゴ酸などのジカルボン酸類、カンファースルフォン酸、ブロモカンファースルフォン酸などのスルフォン酸類)と塩を形成させることもできる。
本発明のヘテロアリール誘導体もしくはプロドラッグまたはその中間体がカルボキシル等の酸性置換基を有する場合は光学活性なアミン(例えばα−フェネチルアミン、キニン、キニジン、シンコニジン、シンコニン、ストリキニーネ、2−アミノ−1,2−ジフェニルエタノール、2−アミノ−1,1−ジフェニルプロパノール等の有機アミン類)と塩を形成させることもできる。
塩を形成させる温度としては、室温から溶媒の沸点の範囲が挙げられる。光学純度を向上させるためには、一旦、溶媒の沸点付近まで温度を上げることが望ましい。析出した塩を濾取する前に必要に応じて冷却し、収率を向上させることができる。光学活性な酸またはアミンの使用量は、基質に対し約0.5〜約2.0当量の範囲、好ましくは1当量前後の範囲が適当である。必要に応じ結晶を不活性溶媒中(例えばメタノール、エタノール、2−プロパノール等のアルコール系溶媒、ジエチルエーテル等のエーテル系溶媒、酢酸エチル等のエステル系溶媒、トルエン等の芳香族炭化水素系溶媒、アセトニトリル等およびこれらの混合溶媒)で再結晶し、高純度の光学活性な塩を得ることもできる。必要に応じ、得られた塩を通常の方法で酸または塩基と処理しフリー体を得ることもできる。
本発明のヘテロアリール誘導体またはその塩は経口的または非経口的に投与することができる。経口的に投与する場合、通常用いられる投与形態で投与することができる。非経口的には、局所投与剤、注射剤、経皮剤、経鼻剤等の形で投与することができる。経口剤または直腸投与剤としては、例えば、カプセル、錠剤、ピル、散剤、カシェ剤、座剤、液剤等が挙げられる。注射剤としては、例えば、無菌の溶液または懸濁液等が挙げられる。局所投与剤としては、例えば、クリーム、軟膏、ローション、経皮剤(通常のパッチ剤、マトリクス剤)等が挙げられる。
上記の剤形は通常の方法で、薬学的に許容される賦形剤、添加剤とともに製剤される。薬学的に許容される賦形剤、添加剤としては、担体、結合剤、香料、緩衝剤、増粘剤、着色剤、安定剤、乳化剤、分散剤、懸濁化剤、防腐剤等が挙げられる。
薬学的に許容される担体としては、例えば、炭酸マグネシウム、ステアリン酸マグネシウム、タルク、砂糖、ラクトース、ペクチン、デキストリン、澱粉、ゼラチン、トラガント、メチルセルロース、ナトリウムカルボキシメチルセルロース、低融点ワックス、カカオバター等が挙げられる。カプセルは、本発明化合物を薬学的に許容される担体と共に中に入れることにより製剤できる。本発明化合物は薬学的に許容される賦形剤と共に混合し、または賦形剤なしにカプセルの中に入れることができる。カシェ剤も同様の方法で製造できる。
注射用液剤としては、溶液、懸濁液、乳剤等が挙げられる。例えば、水溶液、水−プロピレングリコール溶液等が挙げられる。液剤は、水を含んでもよい、ポリエチレングリコールまたは/およびプロピレングリコールの溶液の形で製造することもできる。経口投与に適切な液剤は、本発明化合物を水に加え、着色剤、香料、安定化剤、甘味剤、溶解剤、増粘剤等を必要に応じて加え製造することができる。また経口投与に適切な液剤は、本発明化合物を分散剤とともに水に加え、粘重にすることによっても製造できる。増粘剤としては、例えば、薬学的に許容される天然または合成ガム、レジン、メチルセルロース、ナトリウムカルボキシメチルセルロースまたは公知の懸濁化剤等が挙げられる。
局所投与剤としては、上記の液剤および、クリーム、エアロゾル、スプレー、粉剤、ローション、軟膏等が挙げられる。上記の局所投与剤は、本発明化合物と通常に使用される薬学的に許容される希釈剤および担体と混合し製造できる。軟膏およびクリームは、例えば、水性または油性の基剤に増粘剤および/またはゲル化剤を加えて製剤化して得られる。該基剤としては、例えば、水、液体パラフィン、植物油(ピーナッツ油、ひまし油等)等が挙げられる。増粘剤としては、例えばソフトパラフィン、ステアリン酸アルミニウム、セトステアリルアルコール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ラノリン、水素添加ラノリン、蜜蝋等が挙げられる。
ローションは、水性または油性の基剤に、一種類またはそれ以上の薬学的に許容される安定剤、懸濁化剤、乳化剤、拡散剤、増粘剤、着色剤、香料等を加えることができる。
散剤は、薬学的に許容される散剤の基剤と共に製剤化される。基剤としては、タルク、ラクトース、澱粉等が挙げられる。ドロップは水性または非水性の基剤と一種またはそれ以上の薬学的に許容される拡散剤、懸濁化剤、溶解剤等と共に製剤化できる。
局所投与剤は、必要に応じて、ヒドロキシ安息香酸メチル、ヒドロキシ安息香酸プロピル、クロロクレゾール、ベンズアルコニウムクロリド等の防腐剤、細菌増殖防止剤を含んでもよい。
本発明のヘテロアリール誘導体またはその塩は、糖尿病の患者、特に2型糖尿病またはインスリン非依存型糖尿病患者に対して投与できる。また、または本発明のヘテロアリール誘導体またはその塩は、糖尿病の患者の血糖値をコントロールすることができる。その際の、投与量、投与回数は症状、年齢、体重、投与形態等によって異なるが、経口投与する場合には、通常は成人に対し1日あたり約1〜約500mgの範囲、好ましくは約5〜約100mgの範囲を1回または数回に分けて投与することができる。注射剤として投与する場合には約0.1〜約300mgの範囲、好ましくは約1〜約100mgの範囲を1回または数回に分けて投与することができる。
本発明によって得られる一般式(1)を有する化合物の具体例としては、例えば以下の表1〜表6に示した化合物を挙げることができる。






【実施例】
以下に参考例および実施例を挙げて、本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
LC−MS分析条件
(method A)
本体:ZQ2000(waters社)、イオン化法:ESI
カラム:XTerra MS C18 2.5μm(2.1x20mm)(waters社)
A液:HO、B液:アセトニトリル、流速:1ml/min
分析条件;
0.0min→0.5min:A液95%一定(B液5%)
0.5min→2.5min:A液95%→1%(B液5%→99%)
2.5min→3.5min A液1%一定(B液99%)
0min→3.5minにおいて、A液+B液(=全量)に対して0.06%ギ酸存在下にて分析)
(method B)
本体:API 150EX(PE SCIEX社)、イオン化法:ESI
カラム:CombiScreen Hydrosphere C18 S−5μm(4.6x50mm)(YMC社)
A液:0.05%トリフルオロ酢酸水
B液:0.035%トリフルオロ酢酸含有アセトニトリル
流速:3.5ml/min
分析条件;
0.0min→0.5min:A液90%一定(B液10%)
0.5min→4.2min:A液90%→1%(B液10%→99%)
4.2min→4.4minA液1%一定(B液99%)
R.T.=Retention Time
参考例1
(1−アリル−1H−イミダゾール−2−イル)[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メタノンの合成
参考例1−1
N,N−ジメチル−1H−イミダゾール−1−スルホンアミドの合成

イミダゾール(5.00g,73.6mmol)を80mlのトルエンに溶かして、トリエチルアミン(9.52ml,68.4mmol)、ジメチルスルファモイルクロリド(6.77ml,63.3mmol)を加えて、8時間室温攪拌した。生じた沈殿を濾過して除去し、濾液を減圧留去した。得られた残渣をヘキサンで共沸することによって、表題化合物を得た(10.9g,98%)。
H NMR(CDCl,400MHz)δ7.87(s,1H),7.23(d,1H,J=1.4Hz),7.11(d,1H,J=1.4Hz),2.82(s,6H).
参考例1−2
1H−イミダゾール−2−イル[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メタノンの合成

N,N−ジメチル−1H−イミダゾール−1−スルホンアミド(1.00g,5.71mmol)を30mlのTHFに溶かして、−78℃で攪拌した。この溶液にn−ブチルリチウム(1.57Mのヘキサン溶液,3.9ml,6.3mmol)を加えて、−78℃のまま30分間攪拌した。次いで、4−(トリフルオロメチル)ベンズアルデヒド(1.49g,8.57mmol)のTHF(5ml)溶液を加えて、室温へと温度を上げて終夜攪拌した。反応溶液に2.5Nの希塩酸、ヘキサン−酢酸エチル(3:1)溶液を加えて、水層を抽出した。水層は、4Nの水酸化ナトリウム水溶液を加えることで、塩基性にして、酢酸エチルで抽出した。有機層は水、飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去して得られた残渣を150mlのクロロホルムに溶かして、二酸化マンガン(20.0g,23.0mmol)を加えて70℃で2時間攪拌した。反応液は、セライトを通して濾過を行い、濾液の溶媒を減圧留去した。得られた残渣を20mlのTHFに溶かして、4N希塩酸を50ml加えて、4時間加熱還流した。氷冷下攪拌しながら、4N水酸化ナトリウム水溶液の滴下を行い中和して、酢酸エチルで抽出した。有機層は、水、飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製することによって、表題化合物を得た(320mg,23%)。
H NMR(CDCl,400MHz)δ10.61(brs,1H),8.69(d,2H,J=8.2Hz),7.78(d,2H,J=8.2Hz),7.42(d,1H,J=0.9Hz),7.34(d,1H,J=0.9Hz).
参考例1−3
(1−アリル−1H−イミダゾール−2−イル)[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メタノンの合成

1H−イミダゾール−2−イル[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メタノン(320mg,1.33mmol)を5mlのTHFに溶かして、t−ブトキシカリウム(164mg,1.46mmol)を加えた。室温で30分間攪拌した後、臭化アリル(213mg,2.00mmol)を加えて、40℃で4時間攪拌した。反応溶液に水を加えて、酢酸エチルで抽出した。有機層は、水、飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去して、ヘキサンで共沸することで、表題化合物を得た(368mg,99%)。
H NMR(CDCl,400MHz)δ8.34(d,2H,J=8.2Hz),7.74(d,2H,J=8.2Hz),7.28(d,1H,J=0.8Hz),7.22(d,1H,J=0.8Hz),6.08(ddt,1H,J=10.3,17.0,5.8Hz),5.28(d,1H,J=10.3Hz),5.16(d,1H,J=17.0Hz),5.13(d,2H,J=5.8Hz).
参考例2
(1−アリル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イル)[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メタノンの合成
参考例2−1
N,N−ジメチル−1H−1,2,4−トリアゾール−1−スルホンアミドの合成

トリアゾール(5.08g,73.6mmol)を80mlのトルエンに溶かして、トリエチルアミン(9.52ml,68.4mmol)、ジメチルスルファモイルクロリド(10.6ml,73.6mmol)を加えて、50℃で2時間攪拌した。生じた沈殿を濾過して除去し、濾液を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製することによって、表題化合物を得た(4.52g,38%)。
H NMR(CDCl,400MHz)δ8.58(s,1H),8.06(s,1H),2.99(s,6H).
参考例2−2
1H−1,2,4−トリアゾール−5−イル[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メタノンの合成

N,N−ジメチル−1H−1,2,4−トリアゾール−1−スルホンアミド(2.00g,11.4mmol)を60mlのTHFに溶かして、−78℃で攪拌した。この溶液にn−ブチルリチウム(1.57Mのヘキサン溶液,8.0ml,13mmol)を加えて、−78℃のまま1時間攪拌した。次いで、4−(トリフルオロメチル)ベンズアルデヒド(2.98g,17.1mmol)のTHF(20ml)溶液を加えて、室温へと温度を上げて終夜攪拌した。反応溶液に塩化アンモニウム水溶液を加えて、酢酸エチルで抽出した。有機層は水、飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去して得られた残渣を150mlのクロロホルムに溶かして、二酸化マンガン(12.0g,13.8mmol)を加えて70℃で2時間攪拌した。反応液は、セライトを通して濾過を行い、濾液の溶媒を減圧留去した。得られた残渣を40mlのTHFに溶かして、4N希塩酸を100ml加えて、4時間加熱還流した。氷冷下攪拌しながら、4N水酸化ナトリウム水溶液の滴下を行い中和して、酢酸エチルで抽出した。有機層は、水、飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去して得られた残渣を酢酸エチルから再結晶することによって、表題化合物を得た(1.54g,56%)。
H NMR(DMSO−d,400MHz)δ14.96(brs,1H),8.80(s,1H),8.43(d,2H,J=8.3Hz),7.96(d,2H,J=8.3Hz).
参考例2−3
(1−アリル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イル)[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メタノンの合成

1H−1,2,4−トリアゾール−5−イル[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メタノン(241mg,1.00mmol)を3mlのDMFに溶かして、氷冷下攪拌した。水素化ナトリウム(60%,44.0mg,1.10mmol)を加えた後、50℃で1時間攪拌した。さらに反応溶液中に、50℃のまま臭化アリル(107mg,1.00mmol)のDMF(1ml)溶液を加えた。50℃で2時間攪拌した後、室温に温度を下げ、水を加えて酢酸エチルで抽出した。有機層は、水、飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製することによって、表題化合物を得た(41.8mg,15%)。
H NMR(CDCl,400MHz)δ8.47(d,2H,J=8.2Hz),8.07(s,1H),7.78(d,2H,J=8.2Hz),6.07(ddt,1H,J=10.3,17.0,5.8Hz),5.28(d,1H,J=10.3Hz),5.26(d,2H,J=5.8Hz),5.24(d,1H,J=17.0Hz).
参考例3
(1−アリル−1H−ピラゾール−5−イル)(4−プロピルフェニル)メタノンの合成
参考例3−1
1−アリル−1H−ピラゾール−5−カルバルデヒドの合成

ピラゾール−3−カルバルデヒド(3.00g,31.2mmol)を20mlのDMFに溶かして攪拌しながら、炭酸カリウム(6.47g,46.8mmol)、臭化アリル(3.50g,32.8mmol)を加えた。室温で6時間攪拌した後、水を加えて酢酸エチルで抽出した。有機層は、水、飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製することによって、表題化合物を得た(429mg,10%)。
H NMR(CDCl,400MHz)δ9.86(s,1H),7.59(d,1H,J=2.0Hz),6.93(d,1H,J=2.0Hz),5.99(ddt,1H,J=10.3,17.1,5.7Hz),5.19(dd,1H,J=1.2,10.3Hz),5.16(d,2H,J=5.7Hz),5.09(dd,1H,J=1.2,17.1Hz).
参考例3−2
(1−アリル−1H−ピラゾール−5−イル)(4−プロピルフェニル)メタノンの合成

粉末状のマグネシウム(26.7mg,1.10mmol)に1−n−プロピル−4−ブロモベンゼン(220mg,1.10mmol)を室温下で滴下した。反応液は、さらに50℃で1時間攪拌した後、−78℃に冷却した。この反応液に、1−アリル−1H−ピラゾール−5−カルバルデヒド(75.0mg,0.551mmol)のTHF(1ml)溶液を加えて、室温で2時間攪拌した。飽和塩化アンモニウム水溶液を加えて、酢酸エチルで抽出した。有機層は、水、飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去して得られた残渣を50mlのクロロホルムに溶かして、二酸化マンガン(5.00g,5.75mmol)を加えて60℃で3時間攪拌した。反応液を室温まで温度を下げて、セライトを通して濾過した。濾液の溶媒を減圧留去して、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製することによって、表題化合物を得た(64.0mg,46%)。
H NMR(CDCl,400MHz)δ7.81(d,2H,J=8.2Hz),7.56(d,1H,J=2.0Hz),7.29(d,2H,J=8.2Hz),6.67(d,1H,J=2.0Hz),6.06(ddt,1H,J=10.3,17.1,5.7Hz),5.19(d,1H,J=10.3Hz),5.17(d,2H,J=5.7Hz),5.13(d,1H,J=17.1Hz),2.67(t,2H,J=7.4Hz),1.69(tq,2H,J=7.4,7.3Hz),0.96(t,3H,J=7.3Hz).
参考例4
(2S)−2−(3−ヨードフェノキシ)プロパン酸の合成
参考例4−1
(1R)−1−メチル−2−モルホリン−4−イル−2−オキソエチル 4−メチルベンゼンスルホナートの合成

窒素雰囲気下、D−(+)−乳酸メチル(20.8g,200mmol)とモルホリン(19.1ml,220mmol)に氷冷攪拌下で水素化ナトリウム(60% in parafin liquid)(800mg,20.0mmol)を少しずつ加えた後50℃で3時間加熱攪拌した。室温冷却後トルエンで共沸させて過剰のモルホリンを除去し、減圧乾燥し(2R)−1−モルホリン−4−イル−1−オキソプロパン−2−オール(32.1g)を得た。
続いて窒素雰囲気下、水素化ナトリウム(60% in parafin liquid)(8.41g,210mmol)のテトラヒドロフラン(120ml)懸濁液に、氷冷攪拌下先程の(2R)−1−モルホリン−4−イル−1−オキソプロパン−2−オール(32.1g)のテトラヒドロフラン(150ml)溶液を滴下後50℃で30分加熱攪拌した。氷冷後、塩化p−トルエンスルホニル(45.8g,234mmol)のテトラヒドロフラン(180ml)溶液を滴下し、室温で4時間攪拌した。1N塩酸水を加えた後酢酸エチルで抽出し、有機層を水および飽和食塩水で洗浄した。無水硫酸マグネシウムで乾燥させた後、溶媒を減圧留去した。油状の残渣にジエチルエーテルを加え、析出した結晶を濾取し、ジエチルエーテルで洗浄後、減圧乾燥して白色固体の表題化合物(36.1g,58%)を得た。
H NMR(CDCl,400MHz)δ7.81(d,2H,J=8.0Hz),7.35(d,2H,J=8.0Hz),5.27(q,1H,J=6.8Hz),3.64−3.46(m,8H),2.46(s,3H),1.47(d,3H,J=6.8Hz).
参考例4−2
4−[(2S)−2−(3−ヨードフェノキシ)プロパノイル]モルホリンの合成

m−ヨードフェノール(11.0g,50.0mmol)のジメチルフォルムアミド(100ml)溶液に、炭酸カリウム(10.0g,72.4mmol)を加えた後、(1R)−1−メチル−2−モルホリン−4−イル−2−オキソエチル 4−メチルベンゼンスルホナート(16.45g,52.5mmol)を加え、50℃で3時間加熱攪拌した。室温放冷後反応液に5%硫酸水素カリウム水溶液を加え酢酸エチルで2回抽出した。有機層を水および飽和食塩水で洗浄した。無水硫酸マグネシウムで乾燥させた後、溶媒を減圧留去した。残渣を酢酸エチルで再結晶し、白色固体の表題化合物(15.40g,85%)を得た。
H NMR(CDCl,400MHz)δ7.32(dd,1H,J=1.7 and 7.8Hz),7.25(dd,1H,J=1.7 and 2.4Hz),7.00(dd,1H,J=7.8 and 8.1Hz),6.87(dd,1H,J=2.4 and 8.1Hz),4.92(q,1H,J=6.8Hz),3.67−3.46(m,8H),1.60(d,3H,J=6.8Hz).
参考例4−3
(2S)−2−(3−ヨードフェノキシ)プロパン酸の合成

4−[(2S)−2−(3−ヨードフェノキシ)プロパノイル]モルホリン(3.00g,8.31mmol)をTHF(50ml)−メタノール(50ml)に溶かして、2N水酸化リチウム水溶液(50ml)を加えて、60℃で3時間攪拌した。室温に温度を下げた後、1N水酸化ナトリウム水溶液を加えて、水層をヘキサン−酢酸エチル(3:1)混合溶媒で洗浄した。水層は、濃塩酸を滴下することによって、酸性にして、酢酸エチルで抽出した。有機層は、1N希塩酸、飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去して表題化合物を得た(2.51g,quant.)。
H NMR(CDCl,400MHz)δ7.33(d,1H,J=7.8Hz),7.26(s,1H),7.00(dd,1H,J=7.8,8.3Hz),6.85(d,1H,J=8.3Hz),4.77(q,1H,J=6.9Hz),1.65(d,3H,J=6.9Hz).
参考例5
2−(4−ヨードフェノキシ)−2−メチルプロパン酸の合成

p−ヨードフェノール(5.00g,22.7mmol)を150mlのDMFに溶かして、炭酸カリウム(4.72g,34.1mmol)、α−ブロモイソ酪酸エチル(4.21g,21.6mmol)を加えて、80℃で6時間攪拌した。水を加えて、酢酸エチルで抽出した。有機層は、水、飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去して、シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製した。残渣を100mlのエタノールに溶かして、100mlの4N水酸化ナトリウム水溶液を加えた。室温で終夜攪拌した後、4N希塩酸で中和して、酢酸エチルで抽出した。有機層は、1N希塩酸、飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去することによって、表題化合物を得た(4.50g,68%)。
H NMR(CDCl,400MHz)δ7.56(d,2H,J=8.9Hz),6.70(d,2H,J=8.9Hz),1.60(s,6H).
【実施例1】
(2S)−2−[3−((1E)−3−{2−[4−(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−1H−イミダゾール−1−イル}プロプ−1−エニル)フェノキシ]プロパン酸の合成

(2S)−2−(3−ヨードフェノキシ)プロパン酸(62.4mg,0.214mmol)、(1−アリル−1H−イミダゾール−2−イル)[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メタノン(57.0mg,0.203mmol)を2mlのDMFに溶かして、酢酸パラジウム(4.6mg,0.02mmol)、炭酸水素ナトリウム(34.1mg,0.406mmol)、トリエチルベンジルアンモニウムクロライド(92.5mg,0.406mmol)をそれぞれ加えて、60℃で4時間攪拌した。室温に温度を下げた後、反応溶液に飽和リン酸二水素ナトリウム水溶液を加えて、酢酸エチルで抽出した。有機層は、飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去して、シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製することによって、表題化合物を得た(58.3mg,65%)。
H NMR(CDCl,400MHz)δ8.32(d,2H,J=8.2Hz),7.73(d,2H,J=8.2Hz),7.30(s,1H),7.26(s,1H),7.23(dd,1H,J=7.6,8.2Hz),7.01(d,1H,J=7.6Hz),6.92(s,1H),6.78(d,1H,J=8.2Hz),6.54(d,1H,J=15.8Hz),6.38(dt,1H,J=15.8,6.2Hz),5.24(d,2H,J=6.2Hz),4.77(q,1H,J=6.8Hz),1.62(d,3H,J=6.8Hz).
実施例1と同様に、実施例2から実施例19までの化合物を合成した。
【実施例2】
(2S)−2−(3−{(1E)−3−[2−(4−イソブチルベンゾイル)−1H−イミダゾール−1−イル]プロプ−1−エニル}フェノキシ)プロパン酸

H NMR(CDCl,400MHz)δ8.14(d,2H,J=8.3Hz),7.28(d,1H,J=0.9Hz),7.23(d,2H,J=8.3Hz),7.22(dd,1H,J=7.7,8.1Hz),7.21(d,1H,J=0.9Hz),6.99(d,1H,J=7.7Hz),6.91(d,1H,J=2.2Hz),6.79(dd,1H,J=2.2,8.1Hz),6.52(d,1H,J=15.8Hz),6.38(dt,1H,J=15.8,6.3Hz),5.20(d,2H,J=6.3Hz),4.76(q,1H,J=6.8Hz),2.53(d,2H,J=7.2Hz),1.90(tsept,1H,J=7.2,6.6Hz),1.62(d,3H,J=6.8Hz),0.91(d,6H,J=6.6Hz).
【実施例3】
(2S)−2−(3−{(1E)−3−[2−(4−チエン−3−イルベンゾイル)−1H−イミダゾール−1−イル]プロプ−1−エニル}フェノキシ)プロパン酸

H NMR(CDCl,400MHz)δ8.27(d,2H,J=8.4Hz),7.70(d,2H,J=8.4Hz),7.58−7.57(m,1H),7.46−7.41(m,2H),7.30(s,1H),7.23(s,1H),7.21(dd,1H,J=7.7,8.1Hz),7.00(d,1H,J=7.7Hz),6.91(d,1H,J=2.3Hz),6.78(dd,1H,J=2.3,8.1Hz),6.53(d,1H,J=15.8Hz),6.39(dt,1H,J=15.8,6.2Hz),5.22(d,2H,J=6.2Hz),4.76(q,1H,J=6.8Hz),1.61(d,3H,J=6.8Hz).
【実施例4】
(2S)−2−(3−{(1E)−3−[2−(4−チエン−2−イルベンゾイル)−1H−イミダゾール−1−イル]プロプ−1−エニル}フェノキシ)プロパン酸

H NMR(CDCl,400MHz)δ8.23(d,2H,J=8.3Hz),7.66(d,2H,J=8.3Hz),7.39−7.37(m,1H),7.31−7.30(m,1H),7.24(s,1H),7.18(s,1H),7.17(dd,1H,J=7.5,8.3Hz),7.07−7.05(m,1H),6.96(d,1H,J=7.5Hz),6.86(d,1H,J=2.1Hz),6.74(dd,1H,J=2.1,8.3Hz),6.47(d,1H,J=15.9Hz),6.34(dt,1H,J=15.9,6.3Hz),5.17(d,2H,J=6.3Hz),4.73(q,1H,J=6.9Hz),1.57(d,3H,J=6.9Hz).
【実施例5】
(2S)−2−(3−{(1E)−3−[2−(4−ペンチルベンゾイル)−1H−イミダゾール−1−イル]プロプ−1−エニル}フェノキシ)プロパン酸

H NMR(CDCl,400MHz)δ8.15(d,2H,J=8.2Hz),7.31(s,1H),7.30(d,2H,J=8.2Hz),7.26(s,1H),7.23(dd,1H,J=7.7,8.0Hz),7.01(d,1H,J=7.7Hz),6.92(d,1H,J=2.3Hz),6.81(dd,1H,J=2.3,8.0Hz),6.53(d,1H,J=15.9Hz),6.39(dt,1H,J=15.9,6.2Hz),5.21(d,2H,J=6.2Hz),4.79(q,1H,J=6.8Hz),2.67(t,2H,J=7.8Hz),1.64(d,3H,J=6.8Hz),1.42−1.28(m,6H),0.89(t,3H,J=7.0Hz).
【実施例6】
(2S)−2−(3−{(1E)−3−[2−(4−ブロモベンゾイル)−1H−イミダゾール−1−イル]プロプ−1−エニル}フェノキシ)プロパン酸

H NMR(CDCl,400MHz)δ8.03(d,2H,J=8.6Hz),7.53(d,2H,J=8.6Hz),7.21(d,1H,J=0.8Hz),7.16(d,1H,J=0.8Hz),7.15(dd,1H,J=7.7,8.2Hz),6.92(d,1H,J=7.7Hz),6.84(d,1H,J=2.1Hz),6.71(dd,1H,J=2.1,8.2Hz),6.45(d,1H,J=15.8Hz),6.29(dt,1H,J=15.8,6.3Hz),5.13(d,2H,J=6.3Hz),4.68(q,1H,J=6.8Hz),1.54(d,3H,J=6.8Hz).
【実施例7】
(2S)−2−(3−{(1E)−3−[2−(4−プロピルベンゾイル)−1H−イミダゾール−1−イル]プロプ−1−エニル}フェノキシ)プロパン酸

H NMR(CDCl,400MHz)δ8.15(d,2H,J=8.2Hz),7.28(d,2H,J=8.2Hz),7.27(s,1H),7.22(dd,1H,J=7.7,8.1Hz),7.21(s,1H),7.00(d,1H,J=7.7Hz),6.91(d,1H,J=2.1Hz),6.79(dd,1H,J=2.1,8.1Hz),6.52(d,1H,J=15.9Hz),6.38(dt,1H,J=15.9,6.2Hz),5.20(d,2H,J=6.2Hz),4.77(q,1H,J=6.8Hz),2.65(t,2H,J=7.3Hz),1.64(tq,2H,J=7.3,7.3Hz),1.62(d,3H,J=6.8Hz),0.95(t,3H,J=7.3Hz).
【実施例8】
(2S)−2−[3−((1E)−3−{5−メチル−2−[4−(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−1H−イミダゾール−1−イル}プロプ−1−エニル)フェノキシ]プロパン酸

H NMR(CDCl,400MHz)δ8.27(d,2H,J=8.2Hz),7.72(d,2H,J=8.2Hz),7.22(dd,1H,J=7.7,8.1Hz),7.10(s,1H),6.99(d,1H,J=7.7Hz),6.89(d,1H,J=1.9Hz),6.78(dd,1H,J=1.9,8.1Hz),6.37(d,1H,J=16.1Hz),6.32(dt,1H,J=16.1,3.8Hz),5.21(d,2H,J=3.8Hz),4.78(q,1H,J=6.8Hz),2.35(s,3H),1.62(d,3H,J=6.8Hz).
【実施例9】
(2S)−2−(3−{(1E)−3−[4−メチル−2−(4−メチルベンゾイル)−1H−イミダゾール−1−イル]プロプ−1−エニル}フェノキシ)プロパン酸

H NMR(CDCl,400MHz)δ8.10(d,2H,J=8.2Hz),7.25(d,2H,J=8.2Hz),7.20(dd,1H,J=7.7,8.2Hz),6.98(d,1H,J=7.7Hz),6.93(s,1H),6.89(s,1H),6.77(d,1H,J=8.2Hz),6.49(d,1H,J=15.9Hz),6.35(dt,1H,J=15.9,6.2Hz),5.12(d,2H,J=6.2Hz),4.71(q,1H,J=6.8Hz),2.40(s,3H),2.24(s,3H),1.57(d,3H,J=6.8Hz).
【実施例10】
(2S)−2−[3−((1E)−3−{4−メチル−2−[4−(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−1H−イミダゾール−1−イル}プロプ−1−エニル)フェノキシ]プロパン酸

H NMR(CDCl,400MHz)δ8.30(d,2H,J=8.1Hz),7.72(d,2H,J=8.1Hz),7.22(dd,1H,J=7.5,8.1Hz),7.00(s,1H),6.99(d,1H,J=7.5Hz),6.90(d,1H,J=2.1Hz),6.77(dd,1H,J=2.1,8.1Hz),6.52(d,1H,J=15.8Hz),6.35(dt,1H,J=15.8,6.3Hz),5.17(d,2H,J=6.3Hz),4.73(q,1H,J=6.8Hz),2.26(s,3H),1.59(d,3H,J=6.8Hz).
【実施例11】
(2S)−2−(3−{(1E)−3−[2−(4−メチルベンゾイル)−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]プロプ−1−エニル}フェノキシ)プロパン酸

H NMR(CDCl,400MHz)δ8.21(d,2H,J=8.2Hz),7.93(d,1H,J=8.1Hz),7.53(d,1H,J=8.1Hz),7.42(dd,1H,J=7.1,8.1Hz),7.37(dd,1H,J=7.1,8.1Hz),7.31(d,2H,J=8.2Hz),7.18(dd,1H,J=7.8,8.1Hz),6.95(d,1H,J=7.8Hz),6.86(d,1H,J=2.2Hz),6.74(dd,1H,J=2.2,8.1Hz),6.51(d,1H,J=15.9Hz),6.42(dt,1H,J=15.9,5.3Hz),5.34(d,2H,J=5.3Hz),4.74(q,1H,J=6.8Hz),2.43(s,3H),1.60(d,3H,J=6.8Hz).
【実施例12】
(2S)−2−(3−{(1E)−3−[2−(4−(トリフルオロメチル)ベンゾイル)−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]プロプ−1−エニル}フェノキシ)プロパン酸

H NMR(CDCl,400MHz)δ8.41(d,2H,J=8.1Hz),7.93(d,1H,J=8.2Hz),7.78(d,2H,J=8.1Hz),7.55(d,1H,J=8.2Hz),7.47(dd,1H,J=7.1,8.1Hz),7.39(dd,1H,J=7.1,8.1Hz),7.18(dd,1H,J=7.8,8.1Hz),6.96(d,1H,J=7.8Hz),6.87(d,1H,J=2.3Hz),6.74(dd,1H,J=2.3,8.1Hz),6.53(d,1H,J=15.9Hz),6.41(dt,1H,J=15.9,5.8Hz),5.40(d,2H,J=5.8Hz),4.73(q,1H,J=6.8Hz),1.58(d,3H,J=6.8Hz).
【実施例13】
2−(3−{(1E)−3−[2−(4−イソブチルベンゾイル)−1H−イミダゾール−1−イル]プロプ−1−エニル}フェノキシ)−2−メチルプロパン酸

H NMR(CDCl,400MHz)δ8.14(d,2H,J=8.3Hz),7.27(d,1H,J=0.9Hz),7.23(d,2H,J=8.3Hz),7.21(dd,1H,J=7.8,8.1Hz),7.20(d,1H,J=0.9Hz),7.04(d,1H,J=7.8Hz),6.95(d,1H,J=2.3Hz),6.81(dd,1H,J=2.3,8.1Hz),6.51(d,1H,J=15.8Hz),6.37(dt,1H,J=15.8,6.3Hz),5.19(d,2H,J=6.3Hz),2.52(d,2H,J=7.2Hz),1.90(tsept,1H,J=7.2,6.6Hz),1.55(s,6H),0.91(d,6H,J=6.6Hz).
【実施例14】
(2S)−2−[3−((1E)−4−{2−[4−(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−1H−イミダゾール−1−イル}ブト−1−エニル)フェノキシ]プロパン酸

H NMR(CDCl,400MHz)δ8.15(d,2H,J=8.2Hz),7.65(d,2H,J=8.2Hz),7.26(s,1H),7.18(s,1H),7.12(dd,1H,J=7.7,8.2Hz),6.84(d,1H,J=7.7Hz),6.73(s,1H),6.71(d,1H,J=8.2Hz),6.22(d,1H,J=15.8Hz),6.07(dt,1H,J=15.8,7.2Hz),4.69(q,1H,J=6.8Hz),4.62(dq,2H,J=7.2,6.9Hz),2.71(q,2H,J=6.9Hz),1.59(d,3H,J=6.8Hz).
【実施例15】
2−メチル−2−(4−{(1E)−3−[2−(4−メチルベンゾイル)−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]プロプ−1−エニル}フェノキシ)プロパン酸

H NMR(CDCl,400MHz)δ8.22(d,2H,J=8.2Hz),7.94(d,1H,J=7.9Hz),7.54(d,1H,J=8.1Hz),7.44(dd,1H,J=7.1,7.9Hz),7.37(dd,1H,J=7.1,8.1Hz),7.32(d,2H,J=8.2Hz),7.24(d,2H,J=8.7Hz),6.83(d,2H,J=8.7Hz),6.53(d,1H,J=15.9Hz),6.34(dt,1H,J=15.9,6.0Hz),5.34(d,2H,J=6.0Hz),2.44(s,3H),1.55(s,6H).
【実施例16】
2−(4−{(1E)−3−[2−(4−イソブチルベンゾイル)−1H−イミダゾール−1−イル]プロプ−1−エニル}フェノキシ)−2−メチルプロパン酸

H NMR(CDCl,400MHz)δ8.18(d,2H,J=8.3Hz),7.29(d,2H,J=8.3Hz),7.28(s,1H),7.27(s,1H),7.23(d,2H,J=8.6Hz),6.88(d,2H,J=8.6Hz),6.48(d,1H,J=15.7Hz),6.32(dt,1H,J=15.7,6.3Hz),5.21(d,2H,J=6.3Hz),2.54(d,2H,J=7.2Hz),1.91(tsept,1H,J=7.2,6.6Hz),1.57(s,6H),0.91(d,6H,J=6.6Hz).
【実施例17】
2−メチル−2−[4−((1E)−3−{2−[4−(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−1H−イミダゾール−1−イル}プロプ−1−エニル)フェノキシ]プロパン酸

H NMR(CDCl,400MHz)δ8.31(d,2H,J=8.1Hz),7.71(d,2H,J=8.1Hz),7.31(d,1H,J=0.9Hz),7.28(d,2H,J=8.7Hz),7.27(d,1H,J=0.9Hz),6.85(d,2H,J=8.7Hz),6.55(d,1H,J=15.8Hz),6.29(dt,1H,J=15.8,6.5Hz),5.23(d,2H,J=6.5Hz),1.58(s,6H).
【実施例18】
2−メチル−2−[4−((1E)−3−{2−[4−(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−1H−ベンズイミダゾール−1−イル}プロプ−1−エニル)フェノキシ]プロパン酸

H NMR(CDCl,400MHz)δ8.45(d,2H,J=8.1Hz),7.95(d,1H,J=8.2Hz),7.79(d,2H,J=8.1Hz),7.57(d,1H,J=8.2Hz),7.48(dd,1H,J=7.1,8.2Hz),7.41(dd,1H,J=7.1,8.2Hz),7.26(d,2H,J=8.6Hz),6.85(d,2H,J=8.6Hz),6.55(d,1H,J=15.9Hz),6.35(dt,1H,J=15.9,6.0Hz),5.41(d,2H,J=6.0Hz),1.55(s,6H).
【実施例19】
2−メチル−2−(4−{(1E)−4−[2−(4−メチルベンゾイル)−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]ブト−1−エニル}フェノキシ)プロパン酸

H NMR(CDCl,400MHz)δ8.09(d,2H,J=8.2Hz),7.92(d,1H,J=8.1Hz),7.52(d,1H,J=8.1Hz),7.45(dd,1H,J=7.1,8.1Hz),7.37(dd,1H,J=7.1,8.1Hz),7.21(d,2H,J=8.2Hz),7.04(d,2H,J=8.7Hz),6.74(d,2H,J=8.7Hz),6.23(d,1H,J=15.8Hz),6.03(dt,1H,J=15.8,7.2Hz),4.73(t,2H,J=7.0Hz),2.78(dt,2H,J=7.2,7.0Hz),2.40(s,3H),1.55(s,6H).
【実施例20】
(2S)−2−[3−((1E)−3−{5−[4−(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル}プロプ−1−エニル)フェノキシ]プロパン酸の合成

(1−アリル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イル)[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メタノン(41.8mg,0.149mmol)、(2S)−2−(3−ヨードフェノキシ)プロパン酸(43.5mg,0.149mmol)を1mlのDMFに溶かして、酢酸パラジウム(3.3mg,0.015mmol)、炭酸水素ナトリウム(25.0mg,0.298mmol)、トリエチルベンジルアンモニウムクロライド(67.9mg,0.298mmol)をそれぞれ加えて、70℃で8時間攪拌した。室温に温度を下げた後、反応溶液に飽和リン酸二水素ナトリウム水溶液を加えて、酢酸エチルで抽出した。有機層は、飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去して、シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製することによって、表題化合物を得た(41.0mg,62%)。
H NMR(CDCl,400MHz)δ8.48(d,2H,J=8.2Hz),8.08(s,1H),7.79(d,2H,J=8.2Hz),7.23(dd,1H,J=7.8,8.1Hz),7.03(d,1H,J=7.8Hz),6.93(d,1H,J=2.4Hz),6.79(dd,1H,J=2.4,8.1Hz),6.65(d,1H,J=15.8Hz),6.40(dt,1H,J=15.8,6.6Hz),5.40(d,2H,J=6.6Hz),4.80(q,1H,J=6.8Hz),1.64(d,3H,J=6.8Hz).
実施例20と同様に、実施例21、実施例22の化合物を合成した。
【実施例21】
(2S)−2−(3−{(1E)−3−[5−(4−イソブチルベンゾイル)−1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル]プロプ−1−エニル}フェノキシ)プロパン酸

H NMR(CDCl,400MHz)δ8.25(d,2H,J=8.3Hz),8.06(s,1H),7.29(d,2H,J=8.3Hz),7.21(dd,1H,J=7.7,7.7Hz),7.01(d,1H,J=7.7Hz),6.91(d,1H,J=2.2Hz),6.77(dd,1H,J=2.2,7.7Hz),6.62(d,1H,J=15.9Hz),6.41(dt,1H,J=15.9,6.5Hz),5.35(d,2H,J=6.5Hz),4.79(q,1H,J=6.8Hz),2.56(d,2H,J=7.2Hz),1.92(tsept,1H,J=7.2,6.6Hz),1.61(d,3H,J=6.8Hz),0.92(d,6H,J=6.6Hz).
【実施例22】
2−(4−{(1E)−3−[5−(4−イソブチルベンゾイル)−1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル]プロプ−1−エニル}フェノキシ)−2−メチルプロパン酸

H NMR(CDCl,400MHz)δ8.26(d,2H,J=8.4Hz),8.05(s,1H),7.30(d,2H,J=8.4Hz),7.29(d,2H,J=8.5Hz),6.87(d,2H,J=8.5Hz),6.64(d,1H,J=16.0Hz),6.35(dt,1H,J=16.0,6.6Hz),5.34(d,2H,J=6.6Hz),2.56(d,2H,J=7.2Hz),1.92(tsept,1H,J=7.2,6.6Hz),1.56(s,6H),0.92(d,6H,J=6.6Hz).
【実施例23】
(2S)−2−(3−{(1E)−3−[5−(4−プロピルベンゾイル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロプ−1−エニル}フェノキシ)プロパン酸の合成

(1−アリル−1H−ピラゾール−5−イル)(4−プロピルフェニル)メタノン(30.2mg,0.119mmol)、(2S)−2−(3−ヨードフェノキシ)プロパン酸(43.5mg,0.149mmol)を1mlのDMFに溶かして、酢酸パラジウム(2.7mg,0.012mmol)、炭酸水素ナトリウム(20.0mg,0.238mmol)、トリエチルベンジルアンモニウムクロライド(54.2mg,0.238mmol)をそれぞれ加えて、60℃で5時間攪拌した。室温に温度を下げた後、反応溶液に飽和リン酸二水素ナトリウム水溶液を加えて、酢酸エチルで抽出した。有機層は、飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去して、シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製することによって、表題化合物を得た(16.4mg,33%)。
H NMR(CDCl,400MHz)δ7.81(d,2H,J=8.2Hz),7.58(d,1H,J=2.0Hz),7.29(d,2H,J=8.2Hz),7.17(dd,1H,J=7.7,8.2Hz),6.97(d,1H,J=7.7Hz),6.89(d,1H,J=2.3Hz),6.75(dd,1H,J=2.3,8.2Hz),6.68(d,1H,J=2.0Hz),6.53(d,1H,J=15.9Hz),6.41(dt,1H,J=15.9,6.1Hz),5.31(d,2H,J=6.1Hz),4.77(q,1H,J=6.8Hz),2.67(t,2H,J=7.9Hz),1.67(tt,2H,J=7.4,7.9Hz),1.62(d,3H,J=6.8Hz),0.96(d,3H,J=7.4Hz).
実施例23と同様に、実施例24、実施例25の化合物を合成した。
【実施例24】
(2S)−2−[3−((1E)−3−{5−[4−(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−1H−ピラゾール−1−イル}プロプ−1−エニル)フェノキシ]プロパン酸

H NMR(CDCl,400MHz)δ7.96(d,2H,J=8.1Hz),7.76(d,2H,J=8.1Hz),7.60(d,1H,J=2.1Hz),7.19(dd,1H,J=7.7,8.1Hz),6.99(d,1H,J=7.7Hz),6.91(d,1H,J=2.2Hz),6.76(dd,1H,J=2.2,8.1Hz),6.67(d,1H,J=2.1Hz),6.55(d,1H,J=15.9Hz),6.40(dt,1H,J=15.9,6.4Hz),5.35(d,2H,J=6.4Hz),4.78(q,1H,J=6.8Hz),1.63(d,3H,J=6.8Hz).
【実施例25】
2−メチル−2−(4−{(1E)−3−[5−(4−プロピルベンゾイル)−1H−ピラゾール−1−イル]プロプ−1−エニル}フェノキシ)プロパン酸

H NMR(CDCl,400MHz)δ7.81(d,2H,J=8.3Hz),7.59(d,1H,J=2.0Hz),7.30(d,2H,J=8.3Hz),7.22(d,2H,J=8.7Hz),6.84(d,2H,J=8.7Hz),6.68(d,1H,J=2.0Hz),6.55(d,1H,J=15.8Hz),6.32(dt,1H,J=15.8,6.5Hz),5.32(d,2H,J=6.5Hz),2.67(t,2H,J=7.4Hz),1.68(tq,2H,J=7.4,7.3Hz),1.58(s,6H),0.96(t,3H,J=7.3Hz).
【実施例26】
(2S)−2−(3−{3−[2−(4−メチルベンゾイル)−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]プロピル}フェノキシ)プロパン酸の合成

(2S)−2−(3−{(1E)−3−[2−(4−メチルベンゾイル)−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]プロプ−1−エニル}フェノキシ)プロパン酸(21.2mg,48.1mmol)を4mlのメタノールに溶かして、2.1mgの10%パラジウム−炭素(50%wet)を加えて、室温で常圧水素下、3時間攪拌を行った。濾過をして、濾液の溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製することによって、表題化合物を得た(16.8mg,79%)。
H NMR(CDCl,400MHz)δ8.16(d,2H,J=8.2Hz),7.87(d,1H,J=7.6Hz),7.38(dd,1H,J=7.1,7.6Hz),7.33−7.29(m,4H),7.18(dd,1H,J=7.7,8.2Hz),6.81(d,1H,J=7.7Hz),6.74(d,1H,J=2.3Hz),6.71(dd,1H,J=2.3,8.2Hz),4.75(q,1H,J=6.8Hz),4.53(t,2H,J=7.5Hz),2.71(t,2H,J=7.5Hz),2.44(s,3H),2.23(tt,2H,J=7.5,7.5Hz),1.60(d,3H,J=6.8Hz).
実施例26と同様に、実施例27から実施例35の化合物を合成した。
【実施例27】
(2S)−2−(3−{3−[2−(4−イソブチルベンゾイル)−1H−イミダゾール−1−イル]プロピル}フェノキシ)プロパン酸

H NMR(CDCl,400MHz)δ8.07(d,2H,J=8.3Hz),7.24(d,2H,J=8.3Hz),7.20(d,1H,J=1.0Hz),7.18(dd,1H,J=7.6,8.1Hz),7.05(d,1H,J=1.0Hz),6.80(d,1H,J=7.6Hz),6.73(dd,1H,J=2.0,8.1Hz),6.71(d,1H,J=2.0Hz),4.71(q,1H,J=6.8Hz),4.36(m,2H),2.66(t,2H,J=7.5Hz),2.54(d,2H,J=7.2Hz),2.16(tt,2H,J=7.5,7.5Hz),1.91(tsept,1H,J=7.2,6.6Hz),1.58(d,3H,J=6.8Hz),0.92(d,6H,J=6.6Hz).
【実施例28】
2−(3−{3−[2−(4−イソブチルベンゾイル)−1H−イミダゾール−1−イル]プロピル}フェノキシ)−2−メチルプロパン酸

H NMR(CDCl,400MHz)δ8.13(d,2H,J=8.1Hz),7.25(d,2H,J=8.1Hz),7.22(s,1H),7.18(dd,1H,J=7.1,7.6Hz),7.11(s,1H),6.88(d,1H,J=7.6Hz),6.78(s,1H),6.77(d,1H,J=7.1Hz),4.39(t,2H,J=7.4Hz),2.69(t,2H,J=7.4Hz),2.54(d,2H,J=7.2Hz),2.18(tt,2H,J=7.4,7.4Hz),1.91(tsept,1H,J=7.2,6.6Hz),1.58(s,6H),0.91(d,6H,J=6.6Hz).
【実施例29】
(2S)−2−[3−(4−{2−[4−(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−1H−イミダゾール−1−イル}ブチル)フェノキシ]プロパン酸

H NMR(CDCl,400MHz)δ8.25(d,2H,J=8.1Hz),7.72(d,2H,J=8.1Hz),7.25(d,1H,J=0.9Hz),7.16(dd,1H,J=7.6,7.9Hz),7.15(d,1H,J=0.9Hz),6.77(d,1H,J=7.6Hz),6.70(s,1H),6.69(d,1H,J=7.9Hz),4.72(q,1H,J=6.9Hz),4.44(t,2H,J=7.5Hz),2.62(t,2H,J=7.4Hz),1.88(tt,2H,J=7.4,7.5Hz),1.85(tt,2H,J=7.4,7.4Hz),1.59(d,3H,J=6.9Hz).
【実施例30】
(2S)−2−[3−(3−{4−メチル−2−[4−(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−1H−イミダゾール−1−イル}プロピル)フェノキシ]プロパン酸

H NMR(CDCl,400MHz)δ8.31(d,2H,J=8.1Hz),7.73(d,2H,J=8.1Hz),7.20(dd,1H,J=7.8,7.9Hz),6.90(s,1H),6.83(d,1H,J=7.8Hz),6.75(s,1H),6.74(d,1H,J=7.9Hz),4.79(q,1H,J=6.8Hz),4.40(t,2H,J=7.4Hz),2.69(t,2H,J=7.5Hz),2.27(s,3H),2.18(tt,2H,J=7.4,7.5Hz),1.63(d,3H,J=6.8Hz).
【実施例31】
2−メチル−2−[4−(3−{2−[4−(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−1H−イミダゾール−1−イル}プロピル)フェノキシ]プロパン酸

H NMR(CDCl,400MHz)δ8.30(d,2H,J=8.1Hz),7.73(d,2H,J=8.1Hz),7.25(d,1H,J=0.8Hz),7.16(d,1H,J=0.8Hz),7.09(d,2H,J=8.5Hz),6.86(d,2H,J=8.5Hz),4.48(t,2H,J=7.3Hz),2.68(t,2H,J=7.5Hz),2.19(tt,2H,J=7.3,7.5Hz),1.56(s,6H).
【実施例32】
2−メチル−2−[4−(3−{2−[4−(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−1H−ベンズイミダゾール−1−イル}プロピル)フェノキシ]プロパン酸

H NMR(CDCl,400MHz)δ8.39(d,2H,J=8.1Hz),7.91(d,1H,J=8.2Hz),7.79(d,2H,J=8.1Hz),7.44(dd,1H,J=7.1,8.2Hz),7.38(dd,1H,J=7.1,8.2Hz),7.34(d,1H,J=8.2Hz),7.08(d,2H,J=8.5Hz),6.86(d,2H,J=8.5Hz),4.63(t,2H,J=7.5Hz),2.73(t,2H,J=7.6Hz),2.25(tt,2H,J=7.5,7.6Hz),1.56(s,6H).
【実施例33】
2−メチル−2−(4−{3−[2−(4−メチルベンゾイル)−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]プロピル}フェノキシ)プロパン酸

H NMR(CDCl,400MHz)δ8.17(d,2H,J=8.2Hz),7.90(d,1H,J=8.0Hz),7.42(dd,1H,J=7.1,8.0Hz),7.37(dd,1H,J=7.1,8.0Hz),7.34(d,1H,J=8.0Hz),7.31(d,2H,J=8.2Hz),7.01(d,2H,J=8.3Hz),6.80(d,2H,J=8.3Hz),4.55(t,2H,J=7.5Hz),2.67(t,2H,J=7.6Hz),2.43(s,3H),2.21(tt,2H,J=7.5,7.6Hz),1.50(s,6H).
【実施例34】
2−メチル−2−(4−{4−[2−(4−メチルベンゾイル)−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]ブチル}フェノキシ)プロパン酸

H NMR(CDCl,400MHz)δ8.17(d,2H,J=8.2Hz),7.91(d,1H,J=8.0Hz),7.46−7.34(m,2H),7.41(d,1H,J=8.0Hz),7.30(d,2H,J=8.2Hz),6.99(d,2H,J=8.1Hz),6.78(d,2H,J=8.1Hz),4.56(t,2H,J=7.1Hz),2.58(t,2H,J=7.5Hz),2.43(s,3H),1.93(tt,2H,J=7.1,7.2Hz),1.67(tt,2H,J=7.2,7.5Hz),1.48(s,6H).
参考例6
(3−メトキシフェニル)[4−(4−メトキシフェニル)−1H−イミダゾール−2−イル]メタノンの合成
参考例6−1
4−(4−メトキシフェニル)−1H−イミダゾールの合成

4´−メトキシフェナシルブロミド(2.29g,10.0mmol)をホルムアミド(45.0g,1.00mol)に溶かして、170℃で6時間攪拌した。反応溶液を室温まで冷却した後、水を加えて酢酸エチルで抽出した。有機層は、水、飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去して、200mlのヘキサン−酢酸エチル(5:1)を加えた。懸濁液のまま50℃で2時間攪拌した後、さらに室温で5時間攪拌した。析出した結晶を濾取して、ヘキサンで洗浄することによって、表題化合物を得た(1.52g,87%)。
H NMR(CDCl,400MHz)δ8.05(brs,1H),7.68(d,1H,J=1.1Hz),7.63(d,2H,J=8.9Hz),7.23(d,1H,J=1.1Hz),6.91(d,2H,J=8.9Hz),3.81(s,3H).
参考例6−2
4−(4−メトキシフェニル)−N,N−ジメチル−1H−イミダゾール−1−スルホンアミドの合成

4−(4−メトキシフェニル)−1H−イミダゾール(1.02g,5.86mmol)を100mlのアセトニトリルに溶かして、炭酸カリウム(1.21g,8.78mmol)とジメチルスルファモイルクロリド(1.01g,7.03mmol)を順次加えて、70℃で7時間攪拌した。反応溶液を室温まで冷却した後、水を加えて、酢酸エチルで抽出した。有機層は、水、飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去して、得られた残渣をトルエンで3回共沸することによって、表題化合物を得た(1.60g,97%)。
H NMR(CDCl,400MHz)δ7.95(d,1H,J=1.2Hz),7.72(d,2H,J=8.9Hz),7.40(d,1H,J=1.2Hz),6.95(d,2H,J=8.9Hz),3.84(s,3H),2.90(s,6H).
参考例6−3
2−(3−メトキシベンゾイル)−4−(4−メトキシフェニル)−N,N−ジメチル−1H−イミダゾール−1−スルホンアミドの合成

4−(4−メトキシフェニル)−N,N−ジメチル−1H−イミダゾール−1−スルホンアミド(1.60g,5.69mmol)を50mlのTHFに溶かして、−78℃で攪拌した。この溶液にn−ブチルリチウム(1.58Mのヘキサン溶液,4.7ml,7.4mmol)を加えて、−78℃のまま30分間攪拌した。次いで、N,3−ジメトキシ−N−メチルベンズアミドのTHF(5ml)溶液を加えて、室温へと温度を上げて終夜攪拌した。反応溶液に、2N塩化アンモニウム水溶液を加えて、酢酸エチルで抽出した。有機層は、水、飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去して、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製することによって、表題化合物を得た(1.12g,48%)。
H NMR(CDCl,400MHz)δ7.75(d,2H,J=8.8Hz),7.73(s,1H),7.72(d,1H,J=8.0Hz),7.69(s,1H),7.40(dd,1H,J=8.0,8.2Hz),7.18(d,1H,J=8.2Hz),6.94(d,2H,J=8.8Hz),3.87(s,3H),3.84(s,3H),3.13(s,6H).
参考例6−4
(3−メトキシフェニル)[4−(4−メトキシフェニル)−1H−イミダゾール−2−イル]メタノンの合成

2−(3−メトキシベンゾイル)−4−(4−メトキシフェニル)−N,N−ジメチル−1H−イミダゾール−1−スルホンアミド(1.12g,2.70mmol)を100mlのエタノールに懸濁させ、100mlの4N希塩酸を加えて、70℃で3時間攪拌した。溶媒をおおよそ減圧留去した後、2N水酸化ナトリウム水溶液を加えて溶液のpHをおよそ4にすると、結晶が析出してきた。結晶を濾取して、水洗することによって、表題化合物を得た(832mg,quant.)。
H NMR(DMSO−d,400MHz)δ8.11(d,1H,J=7.5Hz),8.10(s,1H),7.92(s,1H),7.86(d,2H,J=8.8Hz),7.51(dd,1H,J=7.5,8.2Hz),7.26(d,1H,J=8.2Hz),7.01(d,2H,J=8.8Hz),3.86(s,3H),3.79(s,3H).
参考例6と同様にして、参考例7から参考例10までの化合物を合成した。
参考例7
(3−メトキシフェニル)(4−フェニル−1H−イミダゾール−2−イル)メタノン

LC−MS R.T.2.37min.,m/z 279(M+1)
参考例8
(4−フェニル−1H−イミダゾール−2−イル)[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メタノン

LC−MS R.T.2.59min.,m/z 317(M+1)
参考例9
(3−メトキシフェニル)[4−(2−メトキシフェニル)−1H−イミダゾール−2−イル]メタノン

LC−MS R.T.2.42min.,m/z 309(M+1)
参考例10
(4−フェニル−1H−イミダゾール−2−イル)[6−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル]メタノン

LC−MS R.T.2.45min.,m/z 318(M+1)
参考例11
(1−ブト−3−エン−1−イル−4−フェニル−1H−イミダゾール−2−イル)(3−メトキシフェニル)メタノンの合成

(3−メトキシフェニル)(4−フェニル−1H−イミダゾール−2−イル)メタノン(278mg,1.00mmol)を3mlのDMFに溶かして、炭酸カリウム(207mg,1.50mmol)、18−クラウン−6(26.4mg,0.100mmol)、4−ブロモ−1−ブテン(162mg,1.20mmol)をそれぞれ加えて、80℃で5時間攪拌した。反応溶液を室温まで冷却して、水を加えて、酢酸エチルで抽出した。溶媒を減圧留去した後、得られた残渣をトルエンで共沸することによって、表題化合物を得た(309mg,93%)。
H NMR(CDCl,400MHz)δ8.07(d,1H,J=7.7Hz),8.00(s,1H),7.83(d,2H,J=8.0Hz),7.44(s,1H),7.42(dd,1H,J=7.7,8.2Hz),7.40(dd,2H,J=7.4,8.0Hz),7.29(t,1H,J=7.4Hz),7.16(d,1H,J=8.2Hz),5.88−5.78(m,1H),5.12−5.07(m,2H),4.55(t,2H,J=7.1Hz),3.90(s,3H),2.66(dt,2H,J=7.0,7.1Hz).
参考例11と同様にして、参考例12、13の化合物を合成した。
参考例12
(1−ブト−3−エン−1−イル−4−フェニル−1H−イミダゾール−2−イル)[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メタノン

LC−MS R.T.2.82min.,m/z 371(M+1)
参考例13
(1−ブト−3−エン−1−イル−4−フェニル−1H−イミダゾール−2−イル)[6−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル]メタノン

LC−MS R.T.2.67min.,m/z 372(M+1)
参考例14
2−[3−(4−ブロモブチル)フェノキシ]−2−メチルプロパン酸tert−ブチルの合成
参考例14−1
2−(3−ヨードフェノキシ)−2−メチルプロパン酸tert−ブチルの合成

m−ヨードフェノール(22.0g,100mmol)を200mlのDMFに溶かして、炭酸カリウム(20.7g,150mmol)、2−ブロモイソブチル酸tert−ブチル(26.8g,120mmol)、18−クラウン−6(2.64g,10.0mmol)を順次加えていった。反応溶液は80℃で27時間攪拌した後、室温まで冷却して水を加えて、酢酸エチルで抽出した。溶媒を減圧留去した後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製することによって、表題化合物を得た(13.4g,37%)。
H NMR(CDCl,400MHz)δ7.29(d,1H,J=7.8Hz),7.20(s,1H),6.95(dd,1H,J=7.8,8.3Hz),6.81(d,1H,J=8.3Hz),1.56(s,6H),1.45(s,9H).
参考例14−1と同様にして、参考例14−2を合成した。
参考例14−2
2−(3−ヨードフェノキシ)−2−メチルプロパン酸エチル

H NMR(CDCl,400MHz)δ7.31(d,1H,J=7.8Hz),7.22(s,1H),6.95(dd,1H,J=7.8,8.3Hz),6.79(d,1H,J=8.3Hz),4.24(q,2H,J=7.1Hz),1.59(s,6H),1.26(t,3H,J=7.1Hz).
参考例14−3
2−[3−(4−ヒドロキシブチル)フェノキシ]−2−メチルプロパン酸tert−ブチル

2−(3−ヨードフェノキシ)−2−メチルプロパン酸tert−ブチル(9.00g,24.8mmol)を180mlのDMFに溶かして、3−ブテン−1−オール(3.57g,49.6mmol)、酢酸パラジウム(558mg,2.48mmol)、炭酸水素ナトリウム(4.17g,49.5mmol)、トリエチルベンジルアンモニウムクロリド(11.3g,49.5mmol)を順次加えていった。室温で13時間撹拌した後、水を加えて酢酸エチルで抽出した。有機層はチオ硫酸ナトリウム水溶液で洗浄し、飽和食塩水で脱水して、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒は減圧留去して、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製した。得られた濃縮残渣は、50mlのメタノールに溶かして、240mgの10%パラジウム−カーボン(50%含水品)を加えて、常圧水素雰囲気下、室温で1時間撹拌した。反応溶液は、セライトを通して濾過を行い、濾液の溶媒を減圧留去することによって、表題化合物を得た(2.30g,32%)。
H NMR(CDCl,400MHz)δ7.12(dd,1H,J=7.6,8.1Hz),6.79(d,1H,J=7.6Hz),6.70(d,1H,J=1.8Hz),6.66(dd,1H,J=1.8,8.1Hz),3.64(t,2H,J=6.5Hz),2.58(t,2H,J=7.2Hz),1.66(tt,2H,J=6.4,6.5Hz),1.59(tt,2H,J=6.4,7.2Hz),1.56(s,6H),1.44(s,9H).
参考例14−4
2−[3−(4−ブロモブチル)フェノキシ]−2−メチルプロパン酸tert−ブチル

2−[3−(4−ヒドロキシブチル)フェノキシ]−2−メチルプロパン酸tert−ブチル(2.26g,7.33mmol)を100mlのジクロロメタンに溶かして、0℃撹拌しながら、N−ブロモスクシンイミド(1.57g,8.80mmol)、トリフェニルホスフィン(1.96g,7.48mmol)を加えていった。反応溶液は、室温で2時間撹拌して、溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製することによって、表題化合物を得た(2.03g,74.6%)。
H NMR(CDCl,400MHz)δ7.13(dd,1H,J=7.7,8.0Hz),6.78(d,1H,J=7.7Hz),6.69(s,1H),6.67(d,1H,J=8.0Hz),3.43(t,2H,J=6.7Hz),2.56(t,2H,J=7.5Hz),1.89(tt,2H,J=6.4,6,7Hz),1.74(tt,2H,J=6.4,7.5Hz),1.55(s,6H),1.40(s,9H).
参考例15
2−[3−(3−ブロモプロピル)フェノキシ]−2−メチルプロパン酸tert−ブチルの合成
参考例15−1
2−メチル−2−{3−[(1E)−3−オキソプロプ−1−エン−1−イル]フェノキシ}プロパン酸tert−ブチルの合成

2−(3−ヨードフェノキシ)−2−メチルプロパン酸tert−ブチル(4.69g,12.9mmol)を30mlのDMFに溶かして、アクロレイン(純度90%,884mg,14.2mmol)、酢酸パラジウム(290mg,1.29mmol)、炭酸水素ナトリウム(2.17g,25.8mmol)、トリエチルベンジルアンモニウムクロリド(5.88mg,25.8mmol)をそれぞれ加えて、70℃で5時間撹拌した。反応溶液は、室温へ冷却した後、水を加えて反応を終結させ、酢酸エチルで抽出した。有機層は、水、チオ硫酸ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄した。溶媒は減圧留去して、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製することで、表題化合物を得た(3.53g,94%)。
H NMR(CDCl,400MHz)δ9.69(d,1H,J=7.7Hz),7.40(d,1H,J=15.9Hz),7.30(dd,1H,J=7.7,8.2Hz),7.18(d,1H,J=7.7Hz),7.06(s,1H),6.93(d,1H,J=8.2Hz),6.66(dd,1H,J=7.7,15.9Hz),1.59(s,6H),1.43(s,9H).
参考例15−2
2−[3−(3−ヒドロキシプロピル)フェノキシ]−2−メチルプロパン酸tert−ブチルの合成

2−メチル−2−{3−[(1E)−3−オキソプロプ−1−エン−イル]フェノキシ}プロパン酸tert−ブチル(3.21g,11.1mmol)を200mlのメタノールに溶かして、0℃で撹拌した。その溶液に水素化ホウ素ナトリウム(836mg,22.1mmol)を少しずつ加えた後、室温で1時間撹拌した。反応溶液に、2N塩化アンモニウム水溶液を少しずつ加えていき、酢酸エチルで抽出した。水洗して、飽和食塩水で脱水した。溶媒を減圧留去することによって得られた残渣を150mlのエタノールに溶かして、300mgの10%パラジウム−カーボン(50%含水品)を加え、常圧水素雰囲気下、室温で4時間撹拌した。反応溶液は、セライトを通して濾過を行い、濾液の溶媒を減圧留去することによって、表題化合物を得た(3.08g,99%)。
H NMR(CDCl,400MHz)δ7.13(dd,1H,J=7.5,7.7Hz),6.81(d,1H,J=7.5Hz),6.72(s,1H),6.67(d,1H,J=7.7Hz),3.66(t,2H,J=6.4Hz),2.65(t,2H,J=7.4Hz),1.87(tt,2H,J=6.4,7.4Hz),1.56(s,6H),1.44(s,9H).
参考例15−3
2−[3−(3−ブロモプロピル)フェノキシ]−2−メチルプロパン酸tert−ブチルの合成

2−[3−(3−ヒドロキシプロピル)フェノキシ]−2−メチルプロパン酸tert−ブチル(1.00g,3.40mmol)を50mlのジクロロメタンに溶かして、0℃で撹拌した。その溶液に、N−ブロモスクシンイミド(726mg,4.08mmol)、トリフェニルホスフィン(918mg,3.50mmol)を加えていった。反応溶液は、室温で2時間撹拌して、溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製することによって、表題化合物を得た(903mg,74.3%)。
H NMR(CDCl,400MHz)δ7.36(d,1H,J=8.7Hz),7.26(s,1H),6.78(d,1H,J=3.0Hz),6.58(dd,1H,J=3.0,8.7Hz),3.42(t,2H,J=6.6Hz),2.81(t,2H,J=7.3Hz),2.15(tt,2H,J=6.6,7.3Hz),1.55(s,6H),1.45(s,9H).
参考例16
2−(4−ヨードフェノキシ)−2−メチルプロパン酸tert−ブチルの合成

4−ヨードフェノール(5.00g,22.8mmol)を100mlのDMFに溶かして、炭酸カリウム(4.72g,34.2mmol)、2−ブロモイソブチル酸t−ブチル(6.10g,27.3mmol)を加えて、80℃で5時間撹拌した。反応溶液は、室温まで冷却して、水を加えて、酢酸エチルで抽出した。溶媒を減圧留去した後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製することによって、表題化合物を得た(6.48g,79%)。
H NMR(CDCl,400MHz)δ7.51(d,2H,J=6.8Hz),6.62(d,2H,J=6.8Hz),1.55(s,6H),1.43(s,9H).
参考例17
2−[3−(3−ヨードプロポキシ)フェノキシ]−2−メチルプロパン酸tert−ブチルの合成
参考例17−1
2−(3−ヒドロキシフェノキシ)−2−メチルプロパン酸tert−ブチルの合成

レソルシノール(11.0g,100mmol)を200mlのDMFに溶かして、炭酸カリウム(20.7g,150mmol)、2−ブロモイソブチル酸t−ブチル(22.3g,100mmol)を加えて、80℃で7時間攪拌した。反応溶液は、室温まで冷却して水を加え、酢酸エチルで抽出した。溶媒を減圧留去した後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製することによって、表題化合物を得た(3.60g,14%)。
H NMR(CDCl,400MHz)δ7.06(dd,1H,J=8.1,8.3Hz),6.44(d,1H,J=8.1Hz),6.42(d,1H,J=8.3Hz),6.38(s,1H),4.91(brs,1H),1.56(s,6H),1.44(s,9H).
参考例17−2
2−[3−(3−ヨードプロポキシ)フェノキシ]−2−メチルプロパン酸tert−ブチルの合成

2−(3−ヒドロキシフェノキシ)−2−メチルプロパン酸tert−ブチル(270mg,1.07mmol)を10mlのDMFに溶かして、炭酸カリウム(222mg,1.60mmol)、1,3−ジヨードプロパン(3.17g,10.7mmol)を加えて、40℃で3時間攪拌した。反応溶液は、室温まで冷却して水を加え、酢酸エチルで抽出した。溶媒を減圧留去した後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製することによって、表題化合物を得た(253mg,56%)。
H NMR(CDCl,400MHz)δ7.10(dd,1H,J=7.6,8.1Hz),6.51(d,1H,J=7.6Hz),6.44(s,1H),6.42(d,1H,J=8.1Hz),3.98(t,2H,J=5.8Hz),3.35(t,2H,J=6.7Hz),2.25(tt,2H,J=5.8,6.7Hz),1.57(s,6H),1.44(s,9H).
参考例18
N−メトキシ−N−メチル−4−(トリフルオロメチル)ベンズアミドの合成

4−(トリフルオロメチル)安息香酸(20.0g,105mmol)を200mlのDMFに溶かして、0℃で攪拌しながら、N,O−ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩(12.3g,126mmol)、WSCI塩酸塩(24.2g,126mmol)、HOBt(17.1g,126mmol)、トリエチルアミン(11.9g,117mmol)を順次加えていった。2時間室温で攪拌して、水を加えて酢酸エチルで抽出した。溶媒を減圧留去して、トルエンで共沸することによって、表題化合物を得た(25.3g,quant.)。
H NMR(CDCl,400MHz)δ7.79(d,2H,J=8.1Hz),7.67(d,2H,J=8.1Hz),3.53(s,3H),3.38(s,3H).
参考例18と同様にして、参考例19、20の化合物を合成した。
参考例19
N,3−ジメトキシ−N−メチルベンズアミド

LC−MS R.T.1.83min.,m/z 196(M+1)
参考例20
N−メトキシ−N−メチル−6−(トリフルオロメチル)ニコチンアミド

LC−MS R.T.1.91min.,m/z 235(M+1)
【実施例35】
2−メチル−2−[3−(3−{4−フェニル−2−[4−(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−1H−イミダゾール−1−イル}プロポキシ)フェノキシ]プロパン酸の合成

2−[3−(3−ヨードプロポキシ)フェノキシ]−2−メチルプロパン酸tert−ブチル(42.0mg,0.100mmol)を2mlのDMFに溶かして、炭酸カリウム(20.7mg,0.150mmol)、(4−フェニル−1H−イミダゾール−2−イル)[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メタノン(31.6mg,0.100mmol)を加えて、40℃で3時間攪拌した。反応溶液に水を加えて、酢酸エチルで抽出した。溶媒を減圧留去した後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製した。得られた濃縮残渣を5mlのクロロホルムに溶かして、2.5mlのトリフルオロ酢酸を加え、50℃で2時間攪拌した。溶媒を減圧留去して、トルエンで共沸することによって、表題化合物を得た(46.3mg,84%)。
H NMR(CDCl,400MHz)δ8.49(d,2H,J=8.1Hz),7.76(d,2H,J=8.1Hz),7.74(d,2H,J=7.0Hz),7.46(s,1H),7.39(dd,2H,J=7.0,7.3Hz),7.30(t,1H,J=7.3Hz),7.16(dd,1H,J=8.2,8.3Hz),6.60(d,1H,J=8.3Hz),6.53(d,1H,J=8.2Hz),6.49(s,1H),4.71(t,2H,J=6.7Hz),3.99(t,2H,J=5.6Hz),2.39(tt,2H,J=5.6,6.7Hz),1.57(s,6H).
実施例35と同様にして、実施例36から実施例42までの化合物を合成した。
【実施例36】
2−(3−{3−[2−(3−メトキシベンゾイル)−4−フェニル−1H−イミダゾール−1−イル]プロポキシ}フェノキシ)−2−メチルプロパン酸

LC−MS R.T.2.64min.,m/z 515(M+1)
【実施例37】
2−(3−{3−[2−(3−メトキシベンゾイル)−4−(4−メトキシフェニル)−1H−イミダゾール−1−イル]プロポキシ}フェノキシ)−2−メチルプロパン酸

LC−MS R.T.2.61min.,m/z 545(M+1)
【実施例38】
2−(3−{3−[2−(3−メトキシベンゾイル)−4−(2−メトキシフェニル)−1H−イミダゾール−1−イル]プロポキシ}フェノキシ)−2−メチルプロパン酸

LC−MS R.T.2.64min.,m/z 545(M+1)
【実施例39】
2−(3−{3−[2−(3−メトキシベンゾイル)−4−フェニル−1H−イミダゾール−1−イル]プロピル}フェノキシ)−2−メチルプロパン酸

LC−MS R.T.2.63min.,m/z 499(M+1)
【実施例40】
2−メチル−2−[3−(3−{4−フェニル−2−[4−(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−1H−イミダゾール−1−イル}プロピル)フェノキシ]プロパン酸

LC−MS R.T.2.78min.,m/z 537(M+1)
【実施例41】
2−メチル−2−{3−[3−(4−フェニル−2−{[6−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル]カルボニル}−1H−イミダゾール−1−イル)プロピル]フェノキシ}プロパン酸

LC−MS R.T.2.68min.,m/z 538(M+1)
【実施例42】
2−(3−{4−[2−(3−メトキシベンゾイル)−4−(4−メトキシフェニル)−1H−イミダゾール−1−イル]ブチル}フェノキシ)−2−メチルプロパン酸

LC−MS R.T.2.55min.,m/z 543(M+1)
【実施例43】
2−メチル−2−[3−((1E)−4−{4−フェニル−2−[4−(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−1H−イミダゾール−1−イル}ブト−1−エン−1−イル)フェノキシ]プロパン酸の合成

(1−ブト−3−エン−1−イル−4−フェニル−1H−イミダゾール−2−イル)[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メタノン(111mg,0.300mmol)を3mlのDMFに溶かして、2−(3−ヨードフェノキシ)−2−メチルプロパン酸エチル、酢酸パラジウム(6.7mg,0.030mmol)、炭酸水素ナトリウム(50.4mg,0.600mmol)、トリエチルベンジルアンモニウムクロリド(137mg,0.600mmol)をそれぞれ加えて、70℃で8時間撹拌した。反応溶液は室温へ冷却した後、水を加えて反応を終結させ、酢酸エチルで抽出した。有機層は、水、チオ硫酸ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄した。溶媒は減圧留去して、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製した。得られた濃縮残渣は、3mlのエタノールに溶かして、3mlの2N水酸化ナトリウム水溶液を加えて、室温で2時間撹拌した。反応溶液は、1N希塩酸で中和して、酢酸エチルで抽出した。飽和食塩水で脱水して、得られた溶液を濃縮することで、表題化合物を得た(84.8mg,51%)。
H NMR(CDCl,400MHz)δ8.44(d,2H,J=8.1Hz),7.80(d,2H,J=7.1Hz),7.72(d,2H,J=8.1Hz),7.48(s,1H),7.40(dd,2H,J=7.1,7.3Hz),7.31(t,1H,J=7.3Hz),7.13(dd,1H,J=7.7,8.0Hz),6.95(d,1H,J=7.7Hz),6.84(s,1H),6.75(d,1H,J=8.0Hz),6.33(d,1H,J=15.8Hz),6.15(dt,1H,J=15.8,7.2Hz),4.64(t,2H,J=7.0Hz),2.78(dt,2H,J=7.2,7.0Hz),1.54(s,6H).
実施例43と同様にして、実施例44から実施例46までの化合物を合成した。
【実施例44】
2−メチル−2−{3−[(1E)−4−(4−フェニル−2−{[6−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル]カルボニル}−1H−イミダゾール−1−イル)ブト−1−エン−1−イル]フェノキシ}プロパン酸

LC−MS R.T.2.67min.,m/z 550(M+1)
【実施例45】
2−(3−{(1E)−4−[2−(3−メトキシベンゾイル)−4−フェニル−1H−イミダゾール−1−イル]ブト−1−エン−1−イル}フェノキシ)−2−メチルプロパン酸

LC−MS R.T.2.65min.,m/z 511(M+1)
【実施例46】
(2S)−2−(3−{(1E)−4−[2−(3−メトキシベンゾイル)−4−フェニル−1H−イミダゾール−1−イル]ブト−1−エン−1−イル}フェノキシ)プロパン酸

LC−MS R.T.2.65min.,m/z 497(M+1)
【実施例47】
2−メチル−2−[3−(4−{4−フェニル−2−[4−(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−1H−イミダゾール−1−イル}ブチル)フェノキシ]プロパン酸の合成

2−メチル−2−[3−((1E)−4−{4−フェニル−2−[4−(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−1H−イミダゾール−1−イル}ブト−1−エン−1−イル)フェノキシ]プロパン酸(367mg,0.669mmol)を60mlのメタノールに溶かして、360mgの5%ロジウム−炭素を加えた。反応溶液は、常圧水素雰囲気下、室温で3時間撹拌した。セライトを通して濾過をした後、溶媒を減圧留去した。得られた残渣はシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製することによって、表題化合物を得た(229mg,62%)。
H NMR(CDCl,400MHz)δ8.50(d,2H,J=8.2Hz),7.81(d,2H,J=8.4Hz),7.77(d,2H,J=8.2Hz),7.45(s,1H),7.40(dd,2H,J=7.4,8.4Hz),7.30(t,1H,J=7.4Hz),7.16(dd,1H,J=7.7,8.0Hz),6.86(d,1H,J=7.7Hz),6.76(s,1H),6.74(d,1H,J=8.0Hz),4.48(t,2H,J=7.3Hz),2.65(t,2H,J=7.4Hz),1.91(tt,2H,J=7.3,7.3Hz),1.70(tt,2H,J=7.3,7.4Hz),1.57(s,6H).
実施例47と同様にして、実施例48から実施例53までの化合物を合成した。
【実施例48】
2−(3−{4−[2−(3−メトキシベンゾイル)−4−フェニル−1H−イミダゾール−1−イル]ブチル}フェノキシ)−2−メチルプロパン酸

LC−MS R.T.2.68min.,m/z 513(M+1)
【実施例49】
2−メチル−2−{3−[4−(4−フェニル−2−{[6−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル]カルボニル}−1H−イミダゾール−1−イル)ブチル]フェノキシ}プロパン酸

LC−MS R.T.2.73min.,m/z 552(M+1)
【実施例50】
2−メチル−2−[4−((1E)−4−{4−フェニル−2−[4−(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−1H−イミダゾール−1−イル}ブト−1−エン−1−イル)フェノキシ]プロパン酸

LC−MS R.T.2.79min.,m/z 549(M+1)
【実施例51】
2−メチル−2−[4−(4−{4−フェニル−2−[4−(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−1H−イミダゾール−1−イル}ブチル)フェノキシ]プロパン酸

LC−MS R.T.2.83min.,m/z 551(M+1)
【実施例52】
(2S)−2−(3−{4−[2−(3−メトキシベンゾイル)−4−フェニル−1H−イミダゾール−1−イル]ブチル}フェノキシ)プロパン酸

LC−MS R.T.2.63min.,m/z 499(M+1)
【実施例53】
2−(4−{4−[2−(3−メトキシベンゾイル)−4−フェニル−1H−イミダゾール−1−イル]ブチル}フェノキシ)−2−メチルプロパン酸

LC−MS R.T.2.57min.,m/z 513(M+1)
参考例21
(1−ブト−3−エン−1−イル−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)(3−メトキシフェニル)メタノンの合成
参考例21−1
1H−ベンズイミダゾール−2−イル(3−メトキシフェニル)メタノンの合成

ベンズイミダゾール(3.54g,30.0mmol)を10mlのピリジンに溶かして、トリエチルアミン(13.3g,132mmol)を加え、室温で撹拌した。溶液中に、m−アニスクロリド(15.3g,90.0mmol)を30分間かけて滴下して、室温で1時間撹拌した。さらに、反応温度を50℃まで上げて2時間撹拌した。次に、反応溶液中に4N水酸化ナトリウム水溶液を150ml加えて、60℃で3時間撹拌した。反応溶液は室温へと放冷した後、水を加えて酢酸エチルで抽出した。有機層は、水、1N希塩酸、飽和食塩水で順次洗浄して、硫酸マグネシウムで乾燥した。硫酸マグネシウムを濾去した後、溶媒を減圧留去して、シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製した。さらに、酢酸エチルから再結晶することで、表題化合物を得た(4.60g,61%)。
H NMR(CDCl,400MHz)δ8.39(d,1H,J=8.1Hz),8.14(s,1H),7.79(brd,2H),7.48(dd,1H,J=8.1,8.2Hz),7.43−7.41(m,2H),7.21(d,1H,J=8.2Hz),3.91(s,3H).
参考例21−2
(1−ブト−3−エン−1−イル−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)(3−メトキシフェニル)メタノンの合成

1H−ベンズイミダゾール−2−イル(3−メトキシフェニル)メタノン(2.52g,10.0mmol)を20mlのDMFに溶かして、炭酸カリウム(2.07g,15.0mmol)、18−クラウン−6−エーテル(396mg,1.50mmol)、4−ブロモ−1−ブテン(2.03g,15.0mmol)を順次加えていき、80℃で4時間撹拌した。反応溶液は、室温に放冷した後、水を加えて酢酸エチルで抽出した。有機層は、水、飽和食塩水で順次洗浄して、硫酸マグネシウムで乾燥した。硫酸マグネシウムを濾去した後、溶媒を減圧留去した。さらに、シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製することにより、表題化合物を得た(3.01g,98%)。
H NMR(CDCl,400MHz)δ7.93(d,1H,J=8.1Hz),7.92−7.90(m,1H),7.79(s,1H),7.48(dd,1H,J=8.1,8.2Hz),7.46−7.38(m,3H),7.18(d,1H,J=8.2Hz),5.82(ddt,1H,J=5.1,15.2,7.1Hz),5.02(d,1H,J=15.2Hz),5.01(d,1H,J=5.1Hz),4.67(t,2H,J=7.4Hz),3.89(s,3H),2.66(dt,2H,J=7.1,7.4Hz).
参考例22
(1−ブト−3−エン−1−イル−4−tert−ブチル−1H−イミダゾール−2−イル)(4−メチルフェニル)メタノンの合成
参考例22−1
4−tert−ブチル−1H−イミダゾールの合成

1−ブロモ−3,3−ジメチル−2−ブタノン(5.00g,27.9mmol)をホルムアミド(37.7g,83.7mmol)に溶かして、160℃で5時間撹拌した。反応液は、室温へ放冷してから水100mlを加えて、ヘキサン50mlで水層を洗浄した。得られた水層に2N水酸化ナトリウム水溶液を加えて、溶液のpHをおよそ10にし、クロロホルムで抽出した。有機層は水、飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。次に、溶媒を減圧留去することによって、表題化合物を得た(1.67g,48%)。
H NMR(CDCl,400MHz)δ7.56(d,1H,J=1.1Hz),6.77(d,1H,J=1.1Hz),1.31(s,9H).
参考例22−2
1−ブト−3−エン−1−イル−4−tert−ブチル−1H−イミダゾールの合成

4−tert−ブチル−1H−イミダゾール(992mg,8.00mmol)を10mlのDMFに溶かして、t−ブトキシカリウム(990mg,8.80mmol)を加えて30分間室温で撹拌した。反応液に、4−ブロモ−1−ブテン(1.62g,12.0mmol)を加えて、80℃で2時間撹拌した。反応液は、室温へ放冷して、酢酸エチルで抽出した。有機層は水、飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。次に、溶媒を減圧留去した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製することによって、表題化合物を得た(623mg,44%)。
H NMR(CDCl,400MHz)δ7.38(s,1H),6.60(s,1H),5.74(ddt,1H,J=5.1,15.2,7.4Hz),5.09(d,1H,J=15.2Hz),5.08(d,1H,J=5.1Hz),3.92(t,2H,J=7.2Hz),2.51(dt,2H,J=7.4,7.2Hz),1.28(s,9H).
参考例22−3
(1−ブト−3−エン−1−イル−4−tert−ブチル−1H−イミダゾール−2−イル)(4−メチルフェニル)メタノンの合成

1−ブト−3−エン−1−イル−4−tert−ブチル−1H−イミダゾール(53.5mg,0.300mmol)を1mlのピリジンに溶かして、トリエチルアミン(91.1mg,0.900mmol)、4−トルオイルクロリド(139mg,0.900mmol)を順次加えていき、60℃で5時間撹拌した。反応溶液を室温へ放冷した後、5mlの1N水酸化ナトリウム水溶液を加えて、室温で1時間撹拌した。反応液に10mlの水を加えて、酢酸エチルで抽出した。有機層は水、1N希塩酸、飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。次に、溶媒を減圧留去した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製することによって、表題化合物を得た(29.4mg,33%)。
H NMR(CDCl,400MHz)δ8.30(d,2H,J=8.3Hz),7.27(d,2H,J=8.3Hz),6.86(s,1H),5.77(ddt,1H,J=6.2,17.1,7.0Hz),5.07(d,1H,J=17.1Hz),5.06(d,1H,J=6.2Hz),4.42(t,2H,J=7.2Hz),2.59(dt,2H,J=7.0,7.2Hz),2.42(s,3H),1.32(s,9H).
実施例1と同様に、実施例54から実施例63の化合物を合成した。
【実施例54】
1−[3−((1E)−3−{2−[4−(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−1H−イミダゾール−1−イル}プロプ−1−エン−1−イル)フェノキシ]シクロブタン酸

LC−MS(Method B)R.T.4.36min.,m/z 471(M+1)
【実施例55】
2−メチル−2−[3−((1E)−4−{4−メチル−2−[4−(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−1H−イミダゾール−1−イル}ブト−1−エン−1−イル)フェノキシ]プロパン酸

LC−MS(Method B)R.T.4.11min.,m/z 487(M+1)
【実施例56】
2−メチル−2−[3−((1E)−4−{4−ペンチル−2−[4−(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−1H−イミダゾール−1−イル}ブト−1−エン−1−イル)フェノキシ]プロパン酸

LC−MS(Method B)R.T.4.76min.,m/z 543(M+1)
【実施例57】
2−(3−{(1E)−4−[2−(4−トリフルオロメチルベンゾイル)−5−ペンチル−1H−イミダゾール−1−イル]ブト−1−エン−1−イル}フェノキシ)−2−メチルプロパン酸

LC−MS(Method B)R.T.4.86min.,m/z 543(M+1)
【実施例58】
2−(3−{(1E)−4−[4−tert−ブチル−2−(4−メチルベンゾイル)−1H−イミダゾール−1−イル]ブト−1−エン−1−イル}フェノキシ)−2−メチルプロパン酸

LC−MS(Method B)R.T.4.11min.,m/z 475(M+1)
【実施例59】
2−メチル−2−(3−{(1E)−4−[2−(4−メチルベンゾイル)−4−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール−1−イル]ブト−1−エン−1−イル}フェノキシ)プロパン酸

LC−MS(Method B)R.T.4.57min.,m/z 487(M+1)
【実施例60】
2−メチル−2−(3−{(1E)−4−[2−(4−メチルベンゾイル)−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]ブト−1−エン−1−イル}フェノキシ)プロパン酸

LC−MS(Method B)R.T.4.43min.,m/z 469(M+1)
【実施例61】
(2R)−2−(3−{(1E)−4−[2−(4−メチルベンゾイル)−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]ブト−1−エン−1−イル}フェノキシ)プロパン酸

LC−MS(Method B)R.T.4.32min.,m/z 455(M+1)
【実施例62】
(2S)−2−(3−{(1E)−4−[2−(4−メチルベンゾイル)−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]ブト−1−エン−1−イル}フェノキシ)プロパン酸

LC−MS(Method B)R.T.4.30min.,m/z 455(M+1)
【実施例63】
2,2−ジメチル−3−(3−{(1E)−4−[2−(4−メチルベンゾイル)−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]ブト−1−エン−1−イル}フェノキシ)プロパン酸

LC−MS(Method B)R.T.4.86min.,m/z 483(M+1)
実施例26と同様にして、実施例64から実施例69の化合物を合成した。
【実施例64】
2−メチル−2−[3−(4−{2−[4−(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−1H−イミダゾール−1−イル}ブチル)フェノキシ]プロパン酸

LC−MS(Method B)R.T.4.38min.,m/z 475(M+1)
【実施例65】
2−メチル−2−[3−(4−{5−メチル−2−[4−(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−1H−イミダゾール−1−イル}ブチル)フェノキシ]プロパン酸

H NMR(CDCl,400MHz)δ8.20(d,2H,J=8.1Hz),7.71(d,2H,J=8.1Hz),7.16(dd,1H,J=7.7,8.1Hz),7.05(s,1H),6.85(d,1H,J=7.7Hz),6.76(s,1H),6.75(d,1H,J=8.1Hz),4.37(t,2H,J=7.1Hz),2.66(t,2H,J=7.2Hz),2.29(s,3H),1.76(m,4H),1.57(s,6H).
【実施例66】
2−メチル−2−(3−{3−[2−(4−メチルベンゾイル)−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]プロピル}フェノキシ)プロパン酸

LC−MS(Method B)R.T.4.40min.,m/z 457(M+1)
【実施例67】
2−メチル−2−[3−(3−{2−[3−(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−1H−ベンズイミダゾール−1−イル}プロピル)フェノキシ]プロパン酸

H NMR(CDCl,400MHz)δ8.52(s,1H),8.49(d,1H,J=7.8Hz),7.90−7.86(m,2H),7.65(dd,1H,J=7.8,7.8Hz),7.46−7.37(m,4H),7.34(d,1H,J=8.7Hz),6.81(s,1H),6.60(d,1H,J=8.7Hz),4.60(t,2H,J=7.4Hz),2.78(t,2H,J=7.5Hz),2.20(tt,2H,J=7.4,7.5Hz),1.53(s,6H).
【実施例68】
2−メチル−2−(3−{4−[2−(4−メチルベンゾイル)−4−フェニル−1H−イミダゾール−1−イル]ブチル}フェノキシ)プロパン酸

LC−MS(Method A)R.T.4.82min.,m/z 497(M+1)
【実施例69】
2−メチル−2−(4−{3−[2−(4−メチルベンゾイル)−4−フェニル−1H−イミダゾール−1−イル]プロピル}フェノキシ)プロパン酸

LC−MS(Method A)R.T.4.74min.,m/z 483(M+1)
実施例35と同様にして、実施例70の化合物を合成した。
【実施例70】
2−(3−{3−[2−(3−メトキシベンゾイル)−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]プロポキシ}フェノキシ)−2−メチルプロパン酸

LC−MS(Method B)R.T.4.26min.,m/z 489(M+1)
実施例43と同様にして、実施例71から実施例73の化合物を合成した。
【実施例71】
2−メチル−2−(4−{(1E)−4−[2−(4−メチルベンゾイル)−4−フェニル−1H−イミダゾール−1−イル]ブト−1−エン−1−イル}フェノキシ)プロパン酸

LC−MS(Method B)R.T.4.74min.,m/z 495(M+1)
【実施例72】
3−(3−{(1E)−4−[2−(3−メトキシベンゾイル)−4−フェニル−1H−イミダゾール−1−イル]ブト−1−エン−1−イル}フェノキシ)−2,2−ジメチルプロパン酸

LC−MS(Method B)R.T.5.03min.,m/z 525(M+1)
【実施例73】
2−メチル−2−(3−{(1E)−3−[2−(4−メチルベンゾイル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]プロプ−1−エン−1−イル}フェノキシ)プロパン酸

LC−MS(Method B)R.T.3.72min.,m/z 459(M+1)
【実施例74】
PPARαまたはγアゴニスト活性の評価
〈レポータープラスミドの作成〉
ヒトPPARαのリガンド結合領域(アミノ酸残基167−468を含む)をコードする遺伝子断片、またはヒトPPARγのリガンド結合領域(アミノ酸残基204−505を含む)をコードする遺伝子断片取得を、酵母GAL4蛋白のDNA結合領域を含む発現ベクターpM(クローンテック)のマルチクローニングサイトに挿入し、GAL4蛋白DNA結合領域とヒトPPARαまたはγリガンド結合領域の融合蛋白を発現するベクタープラスミドを得た。
レポータープラスミドとして、ホタルルシフェラーゼ遺伝子を含むpGL3−basicベクター(プロメガ)にGAL4蛋白応答配列UASとウサギβグロビンプロモーターを挿入したものを用いた。
形質転換効率の補正用に、lacZ遺伝子を含むプラスミドpβgal control(クローンテック)を用いた。
〈ルシフェラーゼアッセイ〉
COS−1細胞は、5%活性炭・デキストラン処理ウシ胎児血清(ギブコ)を含むフェノールレッド不含ダルベッコ改変イーグル培地(DMEM)(ギブコ)を用い、5%二酸化炭素存在下、37℃で培養した。COS−1細胞を24ウェルプレートに5x10個/ウェルの密度で播種し、一晩培養した。培地を5%活性炭・デキストラン処理ウシ胎児血清不含培地に交換し、1ウェル当たり、GAL4−PPARαまたはγ発現プラスミド5ng、レポータープラスミド50ng、pβgal control 350ngのDNAをリポフェクトアミンプラス試薬(ギブコ)を用いてトランスフェクションした。4時間培養後、培地を5%活性炭・デキストラン処理ウシ胎児血清含有培地に交換し、本発明化合物を最終濃度1μMまたは10μMとなるように添加した。24時間培養後、ルシフェラーゼアッセイシステム(プロメガ)添付の細胞溶解液を用いて細胞を溶解し、同添付のルシフェラーゼ測定試薬を用いて、ルミノメーターにてルシフェラーゼ活性を測定した。β−ガラクトシダーゼ活性は、β−ガラクトシダーゼ酵素測定システム(プロメガ)を用いて測定し、形質転換効率を補正した。
PPARαまたはγアゴニスト活性は、対照として溶媒(DMSO)を添加したウェルのルシフェラーゼ活性を1とした相対活性で示した。10μMでのPPARαアゴニスト活性、PPARγアゴニスト活性(表7)を示した。

【実施例75】
初代培養肝細胞を用いた糖新生阻害作用の評価
〈材料〉
ラット:wistarラット(雄、7週齢、SPF規格)日本チャールズリバーより購入し、1週間の検疫の後に使用した。肝細胞調製の前日より一晩絶食した後に実験に使用した。
前還流液:NaCl 8g/L,KCl 0.4g/L,NaHPO・2HO 0.078g/L,NaHPO・12HO 0.151g/L,HEPES 2.38g/L,Phenol red 0.006g/L,EGTA 0.19g/L,NaHCO0.35g/L,Glucose 0.9g/L(pH7.2)を0.22μmフィルター濾過して使用した。
コラゲナーゼ溶液:NaCl 8g/L,KCl 0.4g/L,NaHPO・2HO 0.078g/L,NaHPO・12HO 0.151g/L,CaCl 0.56g/L,HEPES 2.38g/L,Phenol red 0.006g/L,Collagenase 0.5g/L,Trypsin inhibitor 0.05g/L,NaHCO 0.35g/L(pH7.5)を0.22μmフィルター濾過して使用した。
William’s E培地(WE培地):液体培地(500mlボトル)をギブコより購入し、10%FBSおよび2mMグルタミンを添加して使用した。
Krebs−Henseleit Solution(KHS):NaCl 6.92g/L,KCl 0.354g/L,CaCl 0.258g/L,KHPO 0.162g/L,MgSO・7HO 0.292g/L,NaHCO 2.1g/L(pH7.5)を0.22μmフィルター濾過して使用した。
〈初代培養肝細胞の調製〉
一晩絶食処置したラットにネンブタール麻酔を施し、開腹する。門脈にカニューレを留置したのちに、腹部静脈を切開し、灌流を開始した。前還流液にて3〜5分間灌流した後、コラゲナーゼによる灌流を6〜10分間行った。肝臓を摘出し、メスにて細切し、WE培地にて懸濁した。懸濁液を細胞濾過器にて濾過し、濾液を600rpm×1分間遠心分離した。上清を除去し、KHSを加えて懸濁し、再度遠心分離した。同様の操作を再度繰り返し、得られた肝細胞をKHSにて6×10cells/mlに希釈し、ゼラチンコートした24ウェルプレートに0.5ml/wellにて播種した。
〈肝糖新生阻害作用の測定〉
上記で調製した肝細胞に薬剤および基質を添加して全量を1ml/wellとし、37℃/5%CO条件下において3時間培養後の上清を回収した。基質としては乳酸/ピルビン酸(10mM/1mM)を用いた。回収した上清中のグルコース濃度をムタロターゼ−GOD法にて測定し肝糖新生量を算出した。メトホルミン(10mM)をポジティブコントロールとして使用し、その糖新生抑制率を100%として各薬剤の作用を相対値として算出した。結果を表8に示した。

【実施例76】
実施例に記載の被検物質を0.5%カルボメチルセルロース溶液に溶解または懸濁し、7から8週齢の雄性db/dbマウスに最終投与量として、30mg/kgとなるよう1日1回2週間強制経口投与した。最終日に、尾静脈より採取した血液に直ちに過塩素酸を添加して除蛋白処置を施した後、グルコースCIIテストワコー(和光純薬工業)を用いて血糖値を測定した。結果を表9に示した。
血糖降下作用は、以下の計算式により導いた。


【産業上の利用可能性】
本発明により、インスリン抵抗性を改善し、より安全に血糖値をコントロールする、糖尿病に対する予防薬または治療薬として有用な、ヘテロアリール誘導体またはその塩の提供が可能になった。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(1)

(式中、環Zは式(2):

(R、Rはそれぞれ独立して水素原子、ハロゲン原子で置換されていてもよいC−C10アルキル、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいヘテロアリール、もしくはハロゲン原子を表すか、または、RおよびRは互いに結合して、置換されていてもよい環を形成してもよい)の一つを表し、
Arは、置換されていてもよいアリーレン、または置換されていてもよいヘテロアリーレンを表し、
Arは、置換されていてもよいアリール、または置換されていてもよいヘテロアリールを表し、
は、置換されていてもよいC−Cアルキレン、置換されていてもよいC−Cアルケニレン、置換されていてもよいC−Cアルキニレン、または−Y−W−(式中、Yは、酸素原子、硫黄原子、もしくはNRを表し、Wは、置換されていてもよいC−Cアルキレン、置換されていてもよいC−Cアルケニレン、もしくは置換されていてもよいC−Cアルキニレンを表し、Rは、水素原子、C−Cアルキル、または置換されていてもよいアリールC−Cアルキルを表す。)を表し、
は、単結合、酸素原子、硫黄原子、または

を表し、
は▲1▼C−Cアルキレン、▲2▼ハロゲン原子で置換されていてもよいC−Cアルキル、ハロゲン原子で置換されていてもよいC−Cアルコキシ、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいアリールオキシ、置換されていてもよいアリールC−Cアルキルオキシ、ホルミルアミノ、C−Cアルカノイルアミノ、C−Cアルキルで置換されていてもよいオキシカルボニルオキシ、C−Cアルキルで置換されていてもよいオキシカルボニルアミノ、C−Cアルキルで置換されていてもよいカルバモイルオキシ、水酸基、C−Cアルキルカルボニルオキシ、ハロゲン原子もしくはシアノから選ばれるいずれかの基で置換されたC−Cアルキレン、▲3▼C−Cアルケニレン、▲4▼ハロゲン原子で置換されていてもよいC−Cアルキル、ハロゲン原子で置換されていてもよいC−Cアルコキシ、水酸基、C−Cアルキルカルボニルオキシ、ハロゲン原子もしくはシアノから選ばれるいずれかの基で置換されたC−Cアルケニレン、▲5▼C−Cアルキニレン、▲6▼ハロゲン原子で置換されていてもよいC−Cアルキル、ハロゲン原子で置換されていてもよいC−Cアルコキシ、水酸基、C−Cアルキルカルボニルオキシ、ハロゲン原子もしくはシアノから選ばれるいずれかの基で置換されたC−Cアルキニレン、または▲7▼ハロゲン原子で置換されていてもよいC−Cアルキル、ハロゲン原子で置換されていてもよいC−Cアルコキシ、もしくはオキソから選ばれるいずれかの基で置換されていてもよい、環状構造を含有するC−Cアルキレンを表し;
は、カルボキシル、置換されていてもよいC−Cアルキルスルホニルカルバモイル、置換されていてもよいアリールスルホニルカルバモイル、またはテトラゾリルより選択される置換基を表す。)で表される化合物またはその塩。
【請求項2】
環Zが式(3)である

請求項1で表される化合物またはその塩。
【請求項3】
環Zが式(4)である

請求項1で表される化合物またはその塩。
【請求項4】
環Zが式(5)である

請求項1で表される化合物またはその塩。
【請求項5】
環Zがフェニルイミダゾール、またはベンズイミダゾールである請求項1で表される化合物またはその塩。
【請求項6】
が酸素原子である請求項1〜5で表される化合物またはその塩。
【請求項7】
がカルボキシルである請求項1〜6で表される化合物またはその塩。
【請求項8】
が▲1▼C−Cアルキレンまたは、▲2▼ハロゲン原子で置換されていてもよいC−Cアルキル、ハロゲン原子で置換されていてもよいC−Cアルコキシ、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいアリールオキシ、置換されていてもよいアリールC−Cアルキルオキシ、ホルミルアミノ、C−Cアルカノイルアミノ、C−Cアルキルで置換されていてもよいオキシカルボニルオキシ、C−Cアルキルで置換されていてもよいオキシカルボニルアミノ、C−Cアルキルで置換されていてもよいカルバモイルオキシ、水酸基、C−Cアルキルカルボニルオキシ、ハロゲン原子またはシアノから選ばれるいずれかの基で置換されたC−Cアルキレンである請求項1〜7で表される化合物またはその塩。
【請求項9】
がC−Cアルキレン、またはC−Cアルキルで置換されたC−Cアルキレンである請求項1〜7で表される化合物またはその塩。
【請求項10】
が置換されていてもよいC−Cアルキレンである請求項1〜9で表される化合物またはその塩。
【請求項11】
が置換されていてもよいC−Cアルケニレンである請求項1〜9で表される化合物またはその塩。
【請求項12】
Arが置換されていてもよいフェニレンであり、XのArの結合位置が、Wの結合位置に対しメタ位またはパラ位である請求項1−11のいずれか記載の化合物またはその塩。
【請求項13】
Arが置換されていてもよいフェニレンであり、XのArの結合位置が、Wの結合位置に対しメタ位である請求項1−11のいずれか記載の化合物またはその塩。
【請求項14】
Arが置換されていてもよいフェニレンであり、XのArの結合位置が、Wの結合位置に対しパラ位である請求項1−11のいずれか記載の化合物またはその塩。
【請求項15】
が、トランスC−Cアルケニレンであり、XのArの結合位置が、Wの結合位置に対しメタ位である請求項1−9,11、13のいずれか記載の化合物またはその塩。
【請求項16】
が、トランスC−Cアルケニレンであり、XのArの結合位置が、Wの結合位置に対しパラ位である請求項1−9,11、14のいずれか記載の化合物またはその塩。
【請求項17】
が、置換されていてもよいC−Cアルキレンであり、XのArの結合位置が、Wの結合位置に対しメタ位である請求項1−10,13のいずれか記載の化合物またはその塩。
【請求項18】
が、置換されていてもよいC−Cアルキレンであり、XのArの結合位置が、Wの結合位置に対しパラ位である請求項1−10,14のいずれか記載の化合物またはその塩。
【請求項19】
2−メチル−2−[4−(3−{2−[4−(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−1H−ベンズイミダゾール−1−イル}プロピル)フェノキシ]プロパン酸、(2S)−2−[3−(3−{4−メチル−2−[4−(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−1H−イミダゾール−1−イル}プロピル)フェノキシ]プロパン酸、2−メチル−2−[3−(4−{4−フェニル−2−[4−(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−1H−イミダゾール−1−イル}ブチル)フェノキシ]プロパン酸、2−(3−{4−[2−(3−メトキシベンゾイル)−4−フェニル−1H−イミダゾール−1−イル]ブチル}フェノキシ)−2−メチルプロパン酸、2−メチル−2−(3−{(1E)−4−[2−(4−メチルベンゾイル)−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]ブト−1−エン−1−イル}フェノキシ)プロパン酸、または2−メチル−2−(3−{3−[2−(4−メチルベンゾイル)−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]プロピル}フェノキシ)プロパン酸である請求項1記載の化合物またはその塩。
【請求項20】
請求項1〜19記載の化合物のプロドラッグ。
【請求項21】
請求項1〜19記載の化合物およびそのプロドラッグを含有してなる医薬。
【請求項22】
請求項1〜19記載の化合物およびそのプロドラッグを有効成分とするPPARαアゴニスト、PPARγアゴニストまたはPPARα/γアゴニスト。
【請求項23】
請求項1〜19記載の化合物およびそのプロドラッグを有効成分とするPPARγパーシャルアゴニスト、アンタゴニストまたはPPARα/γ活性化調節剤(モジュレーター)。
【請求項24】
請求項1〜19記載の化合物およびそのプロドラッグを有効成分とする肝糖新生阻害剤。
【請求項25】
請求項1〜19記載の化合物およびそのプロドラッグを有効成分とする糖尿病治療剤。
【請求項26】
請求項1〜19記載の化合物およびそのプロドラッグを有効成分とする糖尿病を治療する方法。
【請求項27】
請求項1〜19記載の化合物およびそのプロドラッグを有効成分とする糖尿病治療剤を調整するための使用。

【国際公開番号】WO2004/048341
【国際公開日】平成16年6月10日(2004.6.10)
【発行日】平成18年3月23日(2006.3.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−510291(P2005−510291)
【国際出願番号】PCT/JP2003/015197
【国際出願日】平成15年11月27日(2003.11.27)
【出願人】(000183370)住友製薬株式会社 (29)
【Fターム(参考)】