説明

易解体ホルダークリップ

【課題】ワイヤーハーネスを車体から取り外す作業に大きな力を必要とすることなく、簡単に解体することが可能な易解体ホルダークリップを提供する。
【解決手段】易解体ホルダークリップ1は、車体に固定される車体固定部10が一体に形成された略半円筒状の本体アーム3と、この本体アーム3にヒンジ9を介して連結され、本体アーム3と共にワイヤーハーネス2に装着される半円筒状の蓋体アーム5とからなり、前記車体に固定されることによりワイヤーハーネス2を車体に固定する。本体アーム3又は蓋体アーム5のいずれか一方の自由端に設けられた係止部14と、いずれか他方の自由端に設けられて係止部14が係合する本係止部21及び仮係止部22と、ワイヤーハーネス2の車体からの取り外し時に係止部14が仮係止部22に係合した状態で装着されて本係止部21への係止部14の移動を阻止するスペーサ7とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ワイヤーハーネスを車体に固定するためのホルダークリップに関し、特に、車体からワイヤーハーネスを簡単に取り外すことが可能な構造となっている易解体ホルダークリップに関する。
【背景技術】
【0002】
ホルダークリップは、ワイヤハーネスを車体に固定する保持具として用いられる。特許文献1には、従来のホルダークリップが記載されている。
【0003】
特許文献1に記載されたホルダークリップは、略半円筒状の本体アーム及び蓋体アームがヒンジによって連結されており、ヒンジを中心に蓋体アームが回転することによりこれらが開閉する構造となっている。本体アームは、車体のブラケットに固定される車体固定部に取り付けられる。又、蓋体アームの自由端側にはロック爪が形成され、このロック爪が係止するロック受けが本体アームの自由端側に形成されている。
【0004】
このような構造では、蓋体アームを本体アーム側に回転させてロック爪及びロック受けを相互に係止させることにより、蓋体アーム及び本体アームを閉じた状態とし、これにより蓋体アーム及び本体アームによってワイヤーハーネスを保持するようになっている。
【0005】
このホルダークリップでは、本体アームに回転軸が一体に形成される一方、車体固定部には、回転軸が回転可能に挿入される回転軸受が凹み状に形成されている。そして、相互に係合して本体アームの回転を固定するピン及びピン孔からなる回転止め機構が本体アーム及び車体固定部に設けられている。従って、ワイヤーハーネスの配索方向が車体側のブラケットの方向と異なっていても、回転軸によって本体アームを回転させてワイヤーハーネスの配索方向に合わせた後、回転止め機構によって回転を固定することにより、ワイヤーハーネスの配索方向の角度に合わせることが可能となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開平10−271646号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、従来のホルダークリップでは、ロック爪及びロック受けによって本体アーム及び蓋体アームが強固に固定されるため、ワイヤーハーネスを車体から取り外す際に、大きな力が必要となる。このため、ワイヤーハーネスの解体作業に手間がかかる問題を有している。
【0008】
そこで、本発明は、ワイヤーハーネスを車体から取り外す作業に大きな力を必要とすることなく、簡単に解体することが可能な易解体ホルダークリップを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
請求項1記載の発明の易解体ホルダークリップは、車体に固定される車体固定部が一体に形成された略半円筒状の本体アームと、この本体アームにヒンジを介して連結され、本体アームと共にワイヤーハーネスに装着される半円筒状の蓋体アームとからなり、前記車体に固定されることによりワイヤーハーネスを車体に固定する易解体ホルダークリップであって、前記本体アーム又は蓋体アームのいずれか一方の自由端に設けられた係止部と、いずれか他方の自由端に設けられて前記係止部が係合する本係止部及び仮係止部と、前記ワイヤーハーネスの車体からの取り外し時に前記係止部が仮係止部に係合した状態で装着されて前記本係止部への前記係止部の移動を阻止するスペーサとを有することを特徴とする。
【0010】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明であって、前記係止部は、前記本体アーム又は前記蓋体アームのいずれか一方の自由端側の係止端と、この係止端の先端側に設けられた鉤部とで形成され、前記仮係止部は、前記本体アーム又は前記蓋体アームのいずれか他方の自由端側に設けられ、前記本係止部は、前記仮係止部より先端側に設けられていることを特徴とする。
【0011】
請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明であって、前記係止部の係止端には、前記スペーサが挿通されて前記鉤部の下部側へ挿入するスペーサ挿入孔が設けられ、前記本係止部及び仮係止部には、前記スペーサ挿入孔から挿入された前記スペーサが挿入されるスペーサ挿入凹部がそれぞれ設けられていることを特徴とする。
【0012】
請求項4記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の発明であって、前記スペーサは、スペーサ本体と、このスペーサ本体を前記本体アームに連結する連結ヒンジとから形成されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
請求項1記載の発明では、本体アーム又は蓋体アームのいずれか一方の係止部を他方の本係止部に係合させることにより、ホルダークリップをワイヤーハーネスに保持させ、この状態で車体固定部を車体に固定することによりワイヤーハーネスを車体に固定する。この固定状態において、ワイヤーハーネスを取り外す際には、係止部を仮係止部に係合させた状態とする。この係合により、ワイヤハーネスが不用意に外れることがなくなる。かかる係止部が仮係止部に係合する力は、ワイヤーハーネスの保持力を最小限となるように設定することができる。そして、係止部が仮係止部に係合している状態に対し、スペーサを用いて本係止部が係止部に移動することを阻止し、この状態でワイヤーハーネスをホルダークリップから取り外す。
【0014】
このような請求項1記載によれば、ワイヤーハーネスの取り外しの際には、スペーサが係止部と本係止部との係合を阻止しているため、係止部を本係止部との係合から外す必要がない。このとき係止部が仮係止部と係合しているが、これらの係合力が小さいため、仮係止部から係止部を簡単に外すことができる。これにより、小さな力でワイヤーハーネスを取り外すことができ、ワイヤーハーネスを簡単に解体することができる。
【0015】
又、ワイヤーハーネスを小さな力で取り外すことができるため、本体アーム及び蓋体アームを肉厚としたり、大きな剛性の樹脂によって形成してもワイヤーハーネス解体の作業性に影響がない。このため、強度の大きなホルダークリップとすることができる。
【0016】
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明の効果に加えて、係止部の先端側の鉤部を本係止部に係合させることにより、本体アーム及び蓋体アームによるワイヤーハーネスの保持を行うことができ、鉤部を仮係止部に係合させることにより、ワイヤーハーネスの取り外し可能状態とすることができる。この場合、ワイヤーハーネスの解体時には、スペーサを用いて鉤部が本係止部に係合することを阻止できるため、ワイヤーハーネスを小さな力で取り外すことができる。
【0017】
請求項3記載の発明によれば、請求項2記載の発明の効果に加えて、係止部のスペーサ挿入孔にスペーサを挿入し、さらに本係止部及び仮係止部のスペーサ挿入凹部にスペーサを挿入することにより、スペーサが鉤部と本係止部との間に介在するため、鉤部(係止部)と本係止部との係合を確実に阻止することができる。
【0018】
請求項4記載の発明によれば、請求項1〜3の効果に加えて、スペーサがスペーサ本体及び本体アームに連結される連結ヒンジによって形成されているため、スペーサを本体アームと一体とすることができる。このため、スペーサの取り扱い性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の一実施形態の易解体ホルダークリップがワイヤーハーネス2に未装着状態の斜視図である。
【図2】易解体ホルダークリップのワイヤーハーネスへの装着状態の斜視図である。
【図3】易解体ホルダークリップのワイヤーハーネスへの装着状態の断面図である。
【図4】ワイヤーハーネス2を取り外す場合の第1段階の断面図である。
【図5】ワイヤーハーネス2を取り外す場合の第2段階の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
図1〜図5は、本発明の一実施形態の易解体ホルダークリップ1(以下、ホルダークリップ1)を示し、図1は、ワイヤーハーネス2に未装着状態の斜視図、図2は、ワイヤーハーネス2への装着状態の斜視図、図3は、ワイヤーハーネス2への装着状態の断面図、図4は、ワイヤーハーネス2を取り外す場合の第1段階の断面図、図5は、ワイヤーハーネス2を取り外す場合の第2段階の断面図である。
【0021】
この実施形態のホルダークリップ1は、本体アーム3と、蓋体アーム5と、スペーサ7とを備え、全体が樹脂により一体的に形成されている。本体アーム3と蓋体アーム5とは、ヒンジ9を介して連結されており、ヒンジ9を中心として蓋体アーム5が回転することにより、本体アーム3に対して蓋体アーム5が開閉自在となっている。
【0022】
図1に示すように、本体アーム3は、半円筒状に形成されており、その外面側には車体固定部10が一体に形成されている。車体固定部10は、矩形ブロック状に形成されており、車体への取り付けを行うための取付凹部11が開口状態で形成されている。取付凹部11の内部には、車体側のブラケット(図示省略)に係合する係合片12が形成されており、車体側のブラケットを取付凹部11に挿入して係合片12と係合させることにより、車体固定部10が車体に固定され、これにより、ホルダークリップ1の全体が車体に固定される。
【0023】
本体アーム3は、車体固定部10側のアーム部13と、アーム部13に一体に形成された係止部14とを備えている。係止部14は、アーム部13におけるヒンジ9の反対側の自由端側に形成されている。係止部14は、後述するように蓋体アーム5と係合することにより、本体アーム3と蓋体アーム5との閉じ状態を保持し、この閉じ空間内にワイヤーハーネス2を保持することができる。
【0024】
係止部14は、アーム部13の自由端側の係止端15と、係止端15のさらに先端側に設けられた鉤部16とを有している。鉤部16は、図3〜図5に示すように、上記閉じ空間に向かって突出する三角形状に形成されており、後述するように蓋体アーム5の本係止部21に係合するようになっている。
【0025】
係止部14の係止端15の根本部分には、スペーサ挿入孔17が形成されている。スペーサ挿入孔17は、後述するスペーサ7が挿通可能な矩形孔となっている(図1参照)。
【0026】
蓋体アーム5は、本係止部21及び仮係止部22を備えている。仮係止部22は、ヒンジ9の反対側の自由端側に設けられ、本係止部21は仮係止部22のさらに先端側に設けられている。
【0027】
図1に示すように、本係止部21及び仮係止部22には、スペーサ挿入凹部23が連通状態となって形成されている。スペーサ挿入凹部23はスペーサ7が挿入されるものである。スペーサ挿入凹部23は、本係止部21及び仮係止部22の幅方向の略中央部分を斜めに凹ませることにより形成されている。
【0028】
図3〜図5に示すように、本係止部21は、本体アーム3側における係止部14の鉤部16が十分に係合可能な大きさの三角形断面に形成されている。従って、鉤部16と本係止部21とは、大きな係合力によって係合することができる。
【0029】
本係止部21の後側には、外側に向かって傾斜する傾斜面24が形成されている(図1及び図3〜図5参照)。傾斜面24は、スペーサ挿入凹部23の左右両側に位置しており、仮係止部22は、この傾斜面24の頂部に形成された小さな三角状突起によって構成されている。仮係止部22を小さな三角状突起とすることにより、本体アーム3側における係止部14の鉤部16が最小限の係合力で係合する。従って、鉤部16と仮係止部22との係合の解除を小さな力で行うことができる。
【0030】
図1及び図2に示すように、スペーサ7は、スペーサ本体31と、連結ヒンジ32とによって形成されている。スペーサ本体31は、本体アーム3の鉤部16が蓋体アーム5の本係止部21側への移動を阻止するための部材である。連結ヒンジ32は、本体アーム3の車体固定部10に連結されており、これによりスペーサ本体31を本体アーム3に連結するように機能する。このように、連結ヒンジ32を介してスペーサ本体31が本体アーム3と連結されることにより、スペーサ7が本体アーム3と一体となる。このため、スペーサ7の取り扱い性が向上する。
【0031】
スペーサ本体31は、薄い矩形板状に形成されており、本体アーム3のスペーサ挿入孔17に挿通された後、蓋体アーム5のスペーサ挿入凹部23に挿入されるようになっている。スペーサ本体31は、蓋体アーム5の本係止部21と略同等の高さ又は幾分高くなる厚さとなっており、スペーサ挿入孔17及びスペーサ挿入凹部23への挿入により、その上面が本係止部21と同等の高さか幾分高い位置となる。これにより、スペーサ本体31は、鉤部16の下部側に位置するため、スペーサ7は、蓋体アーム5の本係止部21と本体アーム3の鉤部16との間を遮断するように位置し、鉤部16が本係止部21側に移動することを阻止する。従って、鉤部16と本係止部21との係合を阻止することができる。
【0032】
これに対し、蓋体アーム5の仮係止部22は、スペーサ本体31の厚さよりも幾分高い位置に形成されており、スペーサ本体31がスペーサ挿入凹部23に挿入されても、仮係止部22は本体アーム3の鉤部16との係合状態を維持することが可能となっている。
【0033】
この実施形態のホルダークリップ1は、図1に示す本体アーム3と蓋体アーム5の開き状態に対しワイヤーハーネス2をこれらの間に貫通させ、この貫通状態でヒンジ9を中心に蓋体アーム5を回転させて、蓋体アーム5の自由端を本体アーム3側に接近させる。そして、図3に示すように、蓋体アーム5の本係止部21を本体アーム3における係止部14の鉤部16に係合させて蓋体アーム5及び本体アーム3を閉じる。これにより、図2及び図3に示すように、ホルダークリップ1がワイヤーハーネス2に装着される。このワイヤーハーネス2への装着状態で車体固定部10を車体のブラケットに固定することにより、ワイヤーハーネス2を車体に固定することができる。
【0034】
この実施形態においては、ワイヤーハーネス2の収容率を例えば、80%とすることにより、ワイヤーハーネス2が図示しないコルゲートチューブに挿通されている場合においても、ワイヤーハーネス2に装着することができる。
【0035】
車体への固定状態からワイヤーハーネス2を解体する場合には、図3の状態から蓋体アーム5を係合方向(図3のB方向)に押すことによって、鉤部16は傾斜面24に沿って持ち上がり、図4に示すような鉤部16を蓋体アーム5の仮係止部22に係合した状態とする。上述したように、鉤部16が仮係止部22に係合した状態では、これらの間の係合力は小さいものとなっている。
【0036】
鉤部16が仮係止部22に係合した図4の状態に続いて、図5に示すように、スペーサ7のスペーサ本体31を本体アーム3のスペーサ挿入孔17に挿通させ、さらに蓋体アーム5のスペーサ挿入凹部23に挿入させる。スペーサ本体31が挿入されることにより、スペーサ本体31が鉤部16よりも下部側に位置するため、鉤部16が本係止部21側に移動することが阻止される。そして、ワイヤーハーネス2自体を鉤部16と仮係止部22との係合方向(図5の矢印A方向)に引く。このことにより、鉤部16と仮係止部22との係合が解除されて、本体アーム3が蓋体アーム5から離脱し、ワイヤーハーネス2を取り外すことができる。
【0037】
以上の実施形態によれば、スペーサ7が係止部14の鉤部16と本係止部21との係合を阻止するため、ワイヤーハーネス2の取り外し時に鉤部16を本係止部21との係合から外す必要がない。このとき、鉤部16が仮係止部22と係合しているが、これらの係合における係合力が小さいため、仮係止部22から鉤部16を簡単に外すことができる。従って、小さな力でワイヤーハーネス2を取り外すことができ、ワイヤーハーネス2を簡単に解体することができる。
【0038】
又、ワイヤーハーネス2を小さな力で取り外すことができるため、本体アーム3及び蓋体アーム5を肉厚としたり、大きな剛性の樹脂によって形成してもワイヤーハーネス解体の作業性に影響がない。このため、強度の大きなホルダークリップ1とすることができる。
【0039】
又、スペーサ7がスペーサ本体31及び本体アーム31に連結される連結ヒンジ32によって形成されているため、スペーサ7を本体アーム3と一体とすることができ、スペーサ7の取り扱い性が向上する。
【0040】
本発明は、以上の実施形態に限定されることなく、種々変形が可能である。例えば、係止端15及び鉤部16からなる係止部14を本体アーム3の自由端側に形成することなく蓋体アーム5の自由端側に形成する一方、本係止部21及び仮係止部22を蓋体アーム5の自由端側に形成することなく本体アーム3の自由端側に形成しても良い。又、スペーサ7を連結ヒンジ32によって本体アーム3に連結することなく、本体アーム3と別体としても良い。さらに、係止部14に鉤部16を形成することなく、本係止部21及び仮係止部22と係合する構造としても良い。
【符号の説明】
【0041】
1 易解体ホルダークリップ
2 ワイヤーハーネス
3 本体アーム
5 蓋体アーム
7 スペーサ
9 ヒンジ
10 車体固定部
14 係止部
15 係止端
16 鉤部
17 スペーサ挿入孔
21 本係止部
22 仮係止部
23 スペーサ挿入凹部
31 スペーサ本体
32 連結ヒンジ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車体に固定される車体固定部が一体に形成された略半円筒状の本体アームと、この本体アームにヒンジを介して連結され、本体アームと共にワイヤーハーネスに装着される半円筒状の蓋体アームとからなり、前記車体に固定されることによりワイヤーハーネスを車体に固定する易解体ホルダークリップであって、
前記本体アーム又は蓋体アームのいずれか一方の自由端に設けられた係止部と、いずれか他方の自由端に設けられて前記係止部が係合する本係止部及び仮係止部と、
前記ワイヤーハーネスの車体からの取り外し時に前記係止部が仮係止部に係合した状態で装着されて前記本係止部への前記係止部の移動を阻止するスペーサとを有することを特徴とする易解体ホルダークリップ。
【請求項2】
請求項1記載の易解体ホルダークリップであって、
前記係止部は、前記本体アーム又は前記蓋体アームのいずれか一方の自由端側の係止端と、この係止端の先端側に設けられた鉤部とで形成され、
前記仮係止部は、前記本体アーム又は前記蓋体アームのいずれか他方の自由端側に設けられ、
前記本係止部は、前記仮係止部より先端側に設けられていることを特徴とする易解体ホルダークリップ。
【請求項3】
請求項2記載の易解体ホルダークリップであって、
前記係止部の係止端には、前記スペーサが挿通されて前記鉤部の下部側へ挿入するスペーサ挿入孔が設けられ、
前記本係止部及び仮係止部には、前記スペーサ挿入孔から挿入された前記スペーサが挿入されるスペーサ挿入凹部がそれぞれ設けられていることを特徴とする易解体ホルダークリップ。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか1項に記載の易解体ホルダークリップであって、
前記スペーサは、スペーサ本体と、このスペーサ本体を前記本体アームに連結する連結ヒンジとから形成されていることを特徴とする易解体ホルダークリップ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2010−263708(P2010−263708A)
【公開日】平成22年11月18日(2010.11.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−113420(P2009−113420)
【出願日】平成21年5月8日(2009.5.8)
【出願人】(000006895)矢崎総業株式会社 (7,019)
【Fターム(参考)】