説明

核酸の送達のための改善された組成物および方法

本発明は、治療剤を細胞に送達するための組成物および方法を提供する。特に、これらは、核酸の効率的な被包および被包された核酸のインビボにおける細胞への効率的な送達を提供する、新規の脂質および核酸−脂質粒子を含む。本発明の組成物は、非常に強力であり、それにより、特異的な標的タンパク質の効果的なノックダウンが比較的低用量で可能になる。さらに、本発明の組成物および方法は、毒性が低く、以前から当該分野で公知の組成物および方法よりも高い治療指数をもたらす。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
以下の構造(I):
【化72】

を有するアミノ脂質であって、ここで、
およびRは、同じであるか、または異なり、そして独立して、必要に応じて置換されるC12−C24アルキル、必要に応じて置換されるC12−C24アルケニル、必要に応じて置換されるC12−C24アルキニルまたは必要に応じて置換されるC12−C24アシルであり;
およびRは、同じであるか、もしくは異なり、そして独立して、必要に応じて置換されるC−Cアルキル、必要に応じて置換されるC−Cアルケニルもしくは必要に応じて置換されるC−Cアルキニルであるか、またはRおよびRは、結合することにより、4から6個の炭素原子、ならびに窒素および酸素から選択される1または2個のヘテロ原子の必要に応じて置換される複素環式環を形成し得;
は、存在しないか、または存在し、存在するときは、水素またはC−Cアルキルであり;
m、nおよびpは、同じであるか、または異なり、独立して0または1であるが、但し、m、nおよびpは、同時に0ではなく;
qは、0、1、2、3または4であり;そして
YおよびZは、同じであるか、または異なり、独立してO、SまたはNHである、
アミノ脂質。
【請求項2】
以下の構造:
【化73】

を有する、請求項1に記載のアミノ脂質。
【請求項3】
以下:
【化74】

【化75】

からなる群から選択される構造を有するアミノ脂質。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか1項に記載のアミノ脂質を含む脂質粒子。
【請求項5】
請求項2に記載のアミノ脂質を含む、請求項4に記載の脂質粒子。
【請求項6】
中性脂質および粒子凝集を減少させることができる脂質をさらに含む、請求項4に記載の脂質粒子。
【請求項7】
約20〜60%DLin−K−DMA:5〜25%中性脂質:25〜55%Chol:0.5〜15%PEG−S−DMG、PEG−C−DOMGまたはPEG−DMAのモル比で:
(i)DLin−K−DMA;
(ii)DSPC、POPC、DOPEおよびSMから選択される中性脂質;
(iii)コレステロール;および
(iv)PEG−S−DMG、PEG−C−DOMGまたはPEG−DMA
から本質的になる、請求項6に記載の脂質粒子。
【請求項8】
約20〜60%陽イオン性脂質またはアミノ脂質:5〜25%中性脂質:25〜55%コレステロール:0.5〜15%PEG−C−DOMGのモル比で:
(i)1つ以上の陽イオン性脂質またはアミノ脂質;
(ii)DSPC、POPC、DOPEおよびSMから選択される1つ以上の中性脂質;
(iii)コレステロール;および
(iv)PEG−C−DOMG
を含む、脂質粒子。
【請求項9】
前記アミノ脂質が、請求項1〜3のいずれか1項に記載のアミノ脂質である、請求項8に記載の脂質粒子。
【請求項10】
治療剤をさらに含む、請求項4〜9のいずれか1項に記載の脂質粒子。
【請求項11】
前記治療剤が、核酸である、請求項10に記載の脂質粒子。
【請求項12】
前記核酸が、プラスミドである、請求項11に記載の脂質粒子。
【請求項13】
前記核酸が、免疫賦活性オリゴヌクレオチドである、請求項11に記載の脂質粒子。
【請求項14】
前記核酸が:siRNA、マイクロRNA、アンチセンスオリゴヌクレオチドおよびリボザイムからなる群から選択される、請求項11に記載の脂質粒子。
【請求項15】
前記核酸が、siRNAである、請求項14に記載の脂質粒子。
【請求項16】
請求項10〜15のいずれか1項に記載の脂質粒子および薬学的に許容可能な賦形剤、キャリアまたは希釈剤を含む、薬学的組成物。
【請求項17】
細胞によるポリペプチドの発現を調節する方法であって、請求項10〜15のいずれか1項に記載の脂質粒子を細胞に提供する工程を包含する、方法。
【請求項18】
治療剤が、siRNA、マイクロRNA、アンチセンスオリゴヌクレオチド、siRNA、マイクロRNAおよびアンチセンスオリゴヌクレオチドを発現することができるプラスミドから選択され、ここで、該siRNA、マイクロRNAまたはアンチセンスRNAが、ポリペプチドの発現を低下させるように、ポリペプチドをコードするポリヌクレオチドに特異的に結合するポリヌクレオチドまたはその相補物を含む、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
核酸が、ポリペプチドまたはその機能的なバリアントもしくはフラグメントの発現を増加させるような、ポリペプチドまたはその機能的なバリアントもしくはフラグメントをコードするプラスミドである、請求項17に記載の方法。
【請求項20】
被験体におけるポリペプチドの過剰発現を特徴とする疾患または障害を処置する方法であって、請求項16に記載の薬学的組成物を被験体に提供する工程を包含し、ここで、治療剤は、siRNA、マイクロRNA、アンチセンスオリゴヌクレオチド、siRNA、マイクロRNAおよびアンチセンスオリゴヌクレオチドを発現することができるプラスミドから選択され、ここで、該siRNA、マイクロRNAまたはアンチセンスRNAは、ポリペプチドをコードするポリヌクレオチドに特異的に結合するポリヌクレオチドまたはその相補物を含む、方法。
【請求項21】
被験体におけるポリペプチドの過小発現を特徴とする疾患または障害を処置する方法であって、請求項16に記載の薬学的組成物を被験体に提供する工程を包含し、ここで、治療剤は、ポリペプチドまたはその機能的なバリアントもしくはフラグメントをコードするプラスミドである、方法。
【請求項22】
被験体において免疫応答を誘導する方法であって、請求項16に記載の薬学的組成物を被験体に提供する工程を包含し、ここで、治療剤は、免疫賦活性オリゴヌクレオチドである、方法。
【請求項23】
薬学的組成物が、ワクチンまたは抗原と併用して患者に提供される、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
請求項13に記載の脂質粒子および疾患または病原体に関連する抗原を含むワクチン。
【請求項25】
前記抗原が、腫瘍抗原である、請求項24に記載のワクチン。
【請求項26】
前記抗原が、ウイルス抗原、細菌抗原または寄生生物抗原である、請求項24に記載のワクチン。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公表番号】特表2011−509258(P2011−509258A)
【公表日】平成23年3月24日(2011.3.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−541545(P2010−541545)
【出願日】平成20年12月31日(2008.12.31)
【国際出願番号】PCT/US2008/088676
【国際公開番号】WO2009/086558
【国際公開日】平成21年7月9日(2009.7.9)
【出願人】(510184830)テクミラ ファーマシューティカルズ コーポレイション (3)
【出願人】(502087932)ザ ユニヴァーシティ オブ ブリティッシュ コロンビア (10)
【出願人】(509192318)アルニラム ファーマシューティカルズ (1)
【Fターム(参考)】