説明

樹脂成形品トリミング装置又は熱成形装置の型台に取り付けられる型を交換する装置及び方法

【課題】樹脂成形品トリミング装置又は熱成形装置の型台に取り付けられる型を交換する際に装置の停止時間を短縮させることを課題とする。
【解決手段】型交換装置100に、型台310に対して横方向となる移送方向D11へ送り出し移送及び引き寄せ移送可能に複数の型M10を載置可能な型載置部U1と、所定方向D13から取付対象の型M1を引き寄せ移送して型載置部U1に載置させる型供給手段U2と、型台310の方から型載置部U1まで取出対象の型M2を前記移送方向D11へ引き寄せ移送して該型載置部U1に対して取付対象の型M1とともに取出対象の型M2を載置させる型引出手段U3と、型載置部U1から取出対象の型M2を前記移送方向D11とは異なる方向へ退避可能な型退避手段U4と、型載置部U1から取付対象の型M1を型台310の方へ前記移送方向D11に送り出し移送する型挿入手段U5とを設ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、樹脂成形品トリミング装置又は熱成形装置の型台に取り付けられる型を交換する装置及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
樹脂成形品をトリミングするトリミング装置の型台に取り付けられるトリミング型を交換する際、トリミング型を一つのみ載置して運ぶことが可能な型台車が用いられている。トリミング型交換時には、まず、トリミング型を載置していない空の型台車をトリミング装置の横に着け、型台から外した取出対象のトリミング型を型台車に載せて、この型台車をトリミング装置の横から運び出す。次に、型台車から取出対象のトリミング型を降ろし、この型台車に取付対象のトリミング型を載置して、この型台車をトリミング装置の横に着ける。そして、型台車から取付対象のトリミング型を型台へ移し、このトリミング型を型台に取り付ける。特許文献1には、このようにしてトリミング型を交換可能なトリミング装置が記載されている。
また、樹脂成形材料を熱成形する熱成形装置の型台に取り付けられる熱成形型を交換する際も、熱成形型を一つのみ載置して運ぶことが可能な型台車を用いて同様に熱成形型を交換している。
【特許文献1】特許第3807710号公報
【特許文献2】特開平10−71598号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
樹脂成形品トリミング装置又は熱成形装置の型台の型を交換する際、装置を停止させて上述した手順の交換作業を行う必要があるため、装置の停止時間が長くなってしまう。
【0004】
なお、特許文献2記載の打抜型の交換・収納装置は、厚紙を打ち抜く平盤打抜機に用いられる装置であるため、樹脂成形品トリミング装置や熱成形装置の型台の型を交換する技術に適用することができない。また、同文献の交換・収納装置は、平盤打抜機本体の上に打抜型を収納するための収納ボックスが必要であり、平盤打抜機を停止させた時に収納ボックスから平盤打抜機本体まで打抜型を水平方向、下方向、水平方向の順に移送する必要がある。従って、この間の停止時間が生じる。
【0005】
以上を鑑み、本発明は、樹脂成形品トリミング装置又は熱成形装置の型台に取り付けられる型を交換する際に装置の停止時間を短縮させることが可能な技術の提供を目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明は、樹脂成形品トリミング装置又は熱成形装置の型台に取り付けられる型を交換する型交換装置であって、前記型台に対して横方向となる移送方向へ送り出し移送及び引き寄せ移送可能に複数の型を載置可能な型載置部と、所定方向から取付対象の型を引き寄せ移送して前記型載置部に載置させる型供給手段と、前記型台の方から前記型載置部まで取出対象の型を前記移送方向へ引き寄せ移送して該型載置部に対して前記取付対象の型とともに前記取出対象の型を載置させる型引出手段と、前記型載置部から前記取出対象の型を前記移送方向とは異なる方向へ退避可能な型退避手段と、前記型載置部から前記取付対象の型を前記型台の方へ前記移送方向に送り出し移送する型挿入手段とを備えることを特徴とする。
【0007】
また、本発明は、トリミング用の型を用いて樹脂成形品をトリミングする樹脂成形品トリミング装置であって、前記型を交換可能に取り付けるための型台と、該型台に取り付けられた型を駆動して樹脂成形品をトリミングするトリミング手段と、上記型載置部と、上記型供給手段と、上記型引出手段と、上記型退避手段と、上記型挿入手段とを備えることを特徴とする。
【0008】
さらに、本発明は、熱成形用の型を用いて樹脂成形材料を熱成形する熱成形装置であって、前記型を交換可能に取り付けるための型台と、該型台に取り付けられた型を駆動して樹脂成形材料を熱成形する熱成形手段と、上記型載置部と、上記型供給手段と、上記型引出手段と、上記型退避手段と、上記型挿入手段とを備えることを特徴とする。
【0009】
すなわち、型台に対して横方向となる移送方向へ送り出し移送及び引き寄せ移送可能に複数の型を載置可能な型載置部には、型供給手段により所定方向から取付対象の型が引き寄せ移送されて載置される。また、型引出手段により、型台の方から型載置部まで取出対象の型が前記移送方向へ引き寄せ移送され、該型載置部に対して前記取付対象の型とともに前記取出対象の型が載置される。ここで、型退避手段により、型載置部から前記取出対象の型が前記移送方向とは異なる方向へ退避可能とされている。該取出対象の型が型載置部から退避すると、型挿入手段により型載置部から前記取付対象の型が型台の方へ前記移送方向に送り出し移送される。このようにして、型台の型が交換される。
【0010】
さらに、本発明は、樹脂成形品トリミング装置又は熱成形装置の型台に取り付けられる型を交換する型交換方法であって、前記型台に対して横方向となる移送方向へ送り出し移送及び引き寄せ移送可能に複数の型を載置可能な型載置部に対して、所定方向から取付対象の型を引き寄せ移送して前記型載置部に載置させ、前記型台の方から前記型載置部まで取出対象の型を前記移送方向へ引き寄せ移送して該型載置部に対して前記取付対象の型とともに前記取出対象の型を載置させ、前記型載置部から前記取出対象の型を前記移送方向とは異なる方向へ退避させ、前記型載置部から前記取付対象の型を前記型台の方へ前記移送方向に送り出し移送することを特徴とする。
【0011】
すなわち、上記型載置部には、所定方向から取付対象の型が引き寄せ移送されて載置される。また、型台の方から型載置部まで取出対象の型が前記移送方向へ引き寄せ移送され、該型載置部に対して前記取付対象の型とともに前記取出対象の型が載置される。さらに、型載置部から前記取出対象の型が前記移送方向とは異なる方向へ退避する。そして、型載置部から前記取付対象の型が型台の方へ前記移送方向に送り出し移送される。このようにして、型台の型が交換される。
【0012】
上述した型載置部に複数の型が型台に対して横方向へ送り出し移送及び引き寄せ移送可能に載置されるので、樹脂成形品トリミング装置が樹脂成形品をトリミングしていたり熱成形装置が樹脂成形材料を熱成形していたりしている最中に取付対象の型を型載置部に載置しておくことができる。そして、取付対象の型を載置した状態の型載置部が用いられて型台の型が交換されるので、型台に取り付けられる型を交換する際に樹脂成形品トリミング装置又は熱成形装置の停止時間が短くて済む。
【0013】
なお、上記型退避手段は、前記取出対象の型を前記型供給手段の引き寄せ移送の方向とは反対方向へ送り出し移送させる取出対象型送出手段を有していてもよい。この取出対象型送出手段及び上記型供給手段及び上記取出対象型支持手段は、第一の下方位置と第一の上方位置との間で上下方向へ移動可能とされてもよい。
上記熱成形には、真空成形や真空圧空成形や圧空成形といった差圧成形が含まれる。
上記型載置部は、横方向に複数の型を並べて載置可能とされてもよいし、上下複数の型を並べて載置可能とされてもよい。該型載置部は、第二の下方位置と第二の上方位置との間で上下方向へ移動可能とされてもよい。
上記横方向は、厳密な水平方向のみならず、厳密な水平方向から上下にずれた方向も含まれる。
【発明の効果】
【0014】
請求項1、請求項7に係る発明によれば、樹脂成形品トリミング装置又は熱成形装置の型台に取り付けられる型を交換する際に樹脂成形品トリミング装置又は熱成形装置の停止時間を短縮させることが可能な型交換装置及び型交換方法を提供することができる。
請求項2〜請求項4に係る発明では、樹脂成形品トリミング装置又は熱成形装置の型台に取り付けられる型の交換処理を円滑に効率よく行うことができる。
請求項5に係る発明では、樹脂成形品トリミング装置の型台に取り付けられるトリミング用の型を交換する際に樹脂成形品トリミング装置の停止時間を短縮させることが可能となる。
請求項6に係る発明では、熱成形装置の型台に取り付けられる熱成形用の型を交換する際に熱成形装置の停止時間を短縮させることが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
(1)熱成形トリミングシステムの構成:
図1は本発明の一実施形態に係る型交換装置100を有する熱成形トリミングシステム1の概略を示す正面図、図2は熱成形装置200を例示する垂直断面図、図3は樹脂成形品トリミング装置300を例示する垂直断面図、図4は型を例示する正面図である。
【0016】
熱成形トリミングシステム1は、熱成形装置200、樹脂成形品トリミング装置300、型交換装置100、シート搬送装置8、スクラップ回収装置9、等を備え、樹脂成形材料からなる連続シートS1を巻いたロールS0を図示しないシート供給装置でほどき、搬送方向DS1に沿ったシートS1,S2の両縁部をシート搬送装置8で保持して該シートS1,S2を搬送し、連続シートS1を熱成形装置200で熱成形して樹脂成形品P1を形成し、連続シートS1に繋がった樹脂成形品P1を樹脂成形品トリミング装置300でトリミングし、成形品取出装置340で樹脂成形品P2を取り出す。
シート搬送装置8は、制御盤10の制御に従って断続的に駆動し、所定数の樹脂成形品P1の成形動作及びトリミング動作に合わせて間欠的にシートS1,S2を搬送方向DS1へ搬送する。スクラップ回収装置9は、複数個の樹脂成形品P1の周囲にあるスクラップシートS2を連続シートS1に繋がった状態で搬送方向DS1に移送して回収する。スクラップ回収装置9は、例えば、スクラップシートS2を巻き取るためのスクラップ巻取軸、この巻取軸を回転駆動する回転モータ、を備え、制御盤10の制御に従って断続的に巻取軸を回転駆動して、複数個の樹脂成形品P1のトリミング動作に合わせて間欠的にスクラップシートS2を所定の回転方向に巻き取る。
【0017】
連続シートS1を構成する樹脂成形材料は、熱成形可能な材料であればよく、熱可塑性樹脂等の樹脂のみからなるシートでも、樹脂に充てん材等の添加剤が添加された材質からなるシートでもよく、単層シートでも、異なる材質をラミネートした積層シートでもよい。シートS1の素材には、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ABS樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、等を利用可能である。また、シートS1はシート状ないしフィルム状になっていればよく、シートの厚みは、1〜2mm程度、0.25〜1mm程度、等、様々な厚みとすることが可能であり、0.25mm程度以下のフィルムでもよい。当該程度の厚みの熱可塑性シートを用いると、差圧成形を良好に行うことができる。
【0018】
熱成形装置200には、例えば、連続シートS1を加熱して軟化させるヒータ242を有する加熱装置240、熱成形用の型M21,M22を交換可能に取り付けるための型台210(図2参照)、当該型台210を駆動する型台駆動機構231,232を有する熱成形手段220、を備える差圧成形装置を用いることができる。図2に示すように、本熱成形装置200は、上型台駆動機構231で駆動される上型台211(210)に上型M21がボルト等で取り付けられ、下型台駆動機構232で駆動される下型台212(210)に下型M22がボルト等で取り付けられる。型台駆動機構231,232は、型台211,212に取り付けられた両型M21,M22を近接及び離間させるように上下へ駆動する。従って、熱成形手段220は、型台210に取り付けられた型M21,M22を駆動して連続シートS1を熱成形する。
【0019】
上型M21は、成形面を有する上型本体M21aをボルト等で上型ベースM21bに取り付けて構成されている。下型M22は、上型本体M21aとの間で連続シートS1を挟持する下型本体M22aをボルト等で下型ベースM22bに取り付けて構成されている。上型台211及び上型M21には、該上型M21の成形面に真空圧(負圧)等の差圧を作用させる孔が形成されている。熱成形装置200が真空成形装置(真空圧空成形装置を含む)である場合、上型本体M21aの孔から空気を吸引することにより、両型本体M21a,M22aに挟持された加熱軟化状態の連続シートS1を上型本体M21aの成形面に密接させて熱成形する。熱成形装置200が圧空成形装置である場合、下型本体M22aに設けた孔に圧空を供給することにより、両型本体M21a,M22aに挟持された加熱軟化状態の連続シートS1を上型本体M21aの成形面に密接させて熱成形する。
以上より、熱成形装置200は、熱成形用の型M21,M22を用いて連続シートS1を熱成形し、樹脂成形品P1を形成する。当該樹脂成形品P1を有する成形シートS1は、シート搬送装置8により樹脂成形品トリミング装置300へ移送される。
【0020】
樹脂成形品トリミング装置300には、例えば、トリミング用の型M11,M12を交換可能に取り付けるための型台310(図3参照)、当該型台310を駆動する型台駆動機構331,332を有するトリミング手段320、成形シートS1から分離された樹脂成形品P2を取り出す成形品取出装置340、を備えるトリミング装置を用いることができる。図3に示すように、本樹脂成形品トリミング装置300は、上型台駆動機構331で駆動される上型台311(310)に上型M11がボルト等で取り付けられ、下型台駆動機構332で駆動される下型台312(310)に下型M12がボルト等で取り付けられる。型台駆動機構331,332は、型台311,312に取り付けられた両型M11,M12を近接及び離間させるように上下へ駆動する。従って、トリミング手段320は、型台310に取り付けられた型M11,M12を駆動して樹脂成形品P1をトリミングする。
【0021】
上型M11は、下型本体M12aの受け部材となる上型本体M11aをボルト等で上型ベースM11bに取り付けて構成されている。下型M12は、上型本体M11aに対向するトムソン刃等の切刃を有する下型本体M12aをボルト等で下型ベースM12bに取り付けて構成されている。下型台312及び下型M12には、該下型M12の樹脂成形品載置面に真空圧(負圧)等の差圧を作用させる孔が形成されている。樹脂成形品トリミング装置300は、両型本体M11a,M12aを近接させることにより下型本体M12aの切刃を上型本体M11aの下面に当て、下型本体M12aの樹脂成形品載置面に載置された樹脂成形品P1の周囲をトリミングする。
以上より、樹脂成形品トリミング装置300は、トリミング用の型M11,M12を用い成形シートS1をトリミングし、樹脂成形品P2を分離する。当該樹脂成形品P2は、成形品取出装置340により取り出され、該成形品取出装置340の近傍にいる作業者により箱詰めされる。
【0022】
型交換装置100は、樹脂成形品トリミング装置300又は熱成形装置200の型台210,310に取り付けられる型M10を交換するための装置とされている。本実施形態の型交換装置100は、樹脂成形品トリミング装置300に設けられている。
樹脂成形品トリミング装置300に用いられるトリミング用の型M10は、上型M11と下型M12とを有している。そこで、型M10を交換する際には、図4に示すように、上型M11と下型M12との間に中間部材M13を入れてボルト等により一体化することにしている。一体化された型M10は、中間部材M13を上下に挟んだ型本体M11a,M12aがボルト等で固定され、上型ベースM11bが一番上とされ、下型ベースM12bが一番下とされている。
【0023】
(2)型交換装置の構成:
図5はリフト30及び昇降載置部50を示す正面図、図6はリフト30を示す側面図、図7はリフト30及び昇降載置部50を示す平面図、図8はチェーンコンベアの要部を示す平面図、図9は熱成形トリミングシステム1の電気回路構成の概略を示すブロック図、図10は型交換装置100の電気回路構成を示すブロック図、図11は型準備処理を示すフローチャート、図12と図13は型替処理を示すフローチャートである。ここで、図11〜図13の各ステップには、対応する各手段の符号を付している。
型交換装置100は、熱成形トリミングシステム1と共用の制御盤10、シートガイド20、リフト30、昇降載置部50、等を備え、型台車接続位置L1に型台車90が接続されるようになっている。
【0024】
リフト30は、リフト駆動機構31、上限センサ32、下限センサ33、一対のリフトコンベア40,40、一対のリフトコンベア駆動機構41,41、挿入端センサ42、等を備える。
リフト駆動機構31は、図6に示すように、枠部材31a、上下伸縮機構31b、上下伸縮機構駆動機構31c、等を備え、制御盤10の制御に従って、枠部材31aに取り付けられた一対のリフトコンベア40,40を所定の第一の下方位置L11と所定の第一の上方位置L12との間で上下方向へ駆動する。上下伸縮機構駆動機構31cには、油圧シリンダ等のアクチュエータを用いることができる。上限センサ32には、枠部材31aが第一の上方位置L12まで上昇したことを検出するリミットスイッチ等が用いられる。下限センサ33には、枠部材31aが第一の下方位置L11まで下降したことを検出するリミットスイッチ等が用いられる。
【0025】
一対のリフトコンベア40,40は、型台310に対して横方向(略水平方向)となる移送方向D11,D12における型M10の長さに合わせた間隔とされている。図7に示すように、リフトコンベア40,40は、所定の型台車接続位置L1に接続された型台車90のある所定方向D13から取付対象の型M1を引き寄せ移送するとともに、引き寄せ移送の方向とは反対方向D14へ取出対象の型M2を送り出し移送させる。リフトコンベア駆動機構41,41は、制御盤10の制御に従って、リフトコンベア40,40を周回駆動する。挿入端センサ42は、型台車90から遠い側の型台側コンベア61に取り付けられ、取付対象の型M1が一対の型台側コンベア61,61の上方へ引き寄せ移送されたか否かを検出する。この挿入端センサ42には、取付対象の型M1が型台側コンベア61,61の上方に配置されたことを検出する近接スイッチ等が用いられる。
【0026】
昇降載置部50(型載置部U1)は、昇降載置部駆動機構51、上限センサ52、中間センサ53、下限センサ54、一対の型台側コンベア61,61(第二の載置部U12)、一対の型台側コンベア駆動機構61a,61a、型台側コンベア開閉機構61b、開検出センサ61c、閉検出センサ61d、上流端センサ62、一対の上流側コンベア63,63(第一の載置部U11)、一対の上流側コンベア駆動機構63a,63a、上流端センサ64、型台側ストッパ65、型台側ストッパ駆動機構66、上流側ストッパ67、上流側ストッパ駆動機構68、等を備える。これらの各部は、枠状の枠部材50aに組み付けられている。
昇降載置部50は、型台310に対して横方向となる移送方向D11,D12へ送り出し移送及び引き寄せ移送可能に複数の型M10を載置可能な型載置部U1を構成している。
【0027】
枠部材50aは、型台側コンベア61の上面が第一の下方位置L11にあるリフトコンベア40の上面よりも下側となる第二の下方位置L21と、型台側コンベア61の上面が第一の上方位置L12にあるリフトコンベア40の上面よりも若干下側となる第二の上方位置L22と、の間で少なくとも上下方向へ移動可能とされている。ここで、第二の上方位置L22は、型台側コンベア61,61が型台310の方から取出対象の型M2を引き寄せ移送可能であるとともに第一の上方位置L12でリフト30が型台側コンベア61,61に載置されている取出対象の型M2を支持可能な位置である。
昇降載置部駆動機構51は、枠部材50aの四隅となる部分で長手方向を上下に向けて立設された雄ねじ部材51aとそれぞれ螺合し、制御盤10の制御に従って回転することにより枠部材50aを上下方向へ駆動する。上限センサ52には、枠部材50aが第二の上方位置L22まで上昇したことを検出する近接スイッチ等が用いられる。中間センサ53には、枠部材50aが第二の下方位置L21と第二の上方位置L22との間の中間位置L23に近接したことを検出する近接スイッチ等が用いられる。下限センサ54には、枠部材50aが第二の下方位置L21まで下降したことを検出する近接スイッチ等が用いられる。
【0028】
一対の型台側コンベア61,61及び一対の上流側コンベア63,63は、連続シートS1の幅方向となる移送方向D13,D14における型M10の長さW1に合わせた間隔とされ、型M10を載置可能とされている。図7に示すように、型台側コンベア61,61及び上流側コンベア63,63は、横方向D11,D12へ型M10を送り出し移送及び引き寄せ移送可能とされている。型台側コンベア61,61は、上流側コンベア63,63(第一の載置部U11)よりも移送方向D11,D12の型台310側で型M10を載置可能な第二の載置部U12を構成している。型台側コンベア駆動機構61a,61aは、制御盤10の制御に従って、型台側コンベア61,61を周回駆動する。型台側コンベア開閉機構61bは、制御盤10の制御に従って、一対の型台側コンベア61,61を図7の実線に示す所定の閉位置と図7の二点鎖線に示す所定の開位置との間で開閉させる駆動を行う。開検出センサ61cは、枠部材50aに組み付けられ、型台側コンベア61,61が開位置まで移動したか否かを検出する。閉検出センサ61dは、枠部材50aに組み付けられ、型台側コンベア61,61が閉位置まで移動したか否かを検出する。これらの検出センサ61c,61dには、型台側コンベア61,61が開位置又は閉位置まで移動したことを検出するリミットセンサ等が用いられる。上流端センサ62は、枠部材50aに組み付けられ、取出対象の型M2が型台側コンベア61,61の上流側まで取出対象型引き寄せ移送方向D12へ引き寄せ移送されたか否かを検出する。この上流端センサ62には、取出対象の型M2が型台側コンベア61,61の上流側まで配置されたことを検出する近接スイッチ等が用いられる。
【0029】
上流側コンベア駆動機構63a,63aは、制御盤10の制御に従って、上流側コンベア63,63を周回駆動する。上流端センサ64は、枠部材50aに組み付けられ、取付対象の型M1が上流側コンベア63,63の上流側まで取出対象型引き寄せ移送方向D12へ引き寄せ移送されたか否かを検出する。この上流端センサ64には、取付対象の型M1が上流側コンベア63,63の上流側まで配置されたことを検出する近接スイッチ等が用いられる。
【0030】
型台側ストッパ65は、型台側コンベア61,61の上流となる位置で枠部材50aに組み付けられ、型M10の横方向D11,D12への移動を規制する上方位置と、型M10の横方向D11,D12への移動を許可する下方位置と、の間で上下方向へ移動可能とされている。型台側ストッパ駆動機構66は、制御盤10の制御に従って、型台側ストッパ65を上下方向へ駆動する。
上流側ストッパ67は、上流側コンベア63,63の下流(型台側)となる位置で枠部材50aに組み付けられ、型M10の横方向D11,D12への移動を規制する上方位置と、型M10の横方向D11,D12への移動を許可する下方位置と、の間で上下方向へ移動可能とされている。上流側ストッパ駆動機構68は、制御盤10の制御に従って、上流側ストッパ67を上下方向へ駆動する。
【0031】
上述したコンベア40,61,63には、例えば、図8に示すチェーンコンベアC1が用いられる。同図に示すチェーンコンベアC1は、上面となる部分にアタッチメント部C3を有する外リンクC2と、上面となる部分にアタッチメント部C5を有する内リンクC4と、が交互に円柱状ピン及び円筒状ブシュで連結され、該ブシュの外周に円筒状ローラC6が設けられた搬送用ローラチェーンとされている。チェーンコンベアC1は、無端チェーンであり、上面に配置されたアタッチメント部C3,C5に型M10を載置する。チェーンコンベアC1は、コンベア駆動機構で周回駆動されると、アタッチメント部C3,C5に載置した型M10を駆動方向へ移送する。
【0032】
図9は、制御盤10を中心とした熱成形トリミングシステム1の電気回路構成を示している。制御盤10には、図10に示す型交換装置100の各部、熱成形手段220の機構部分を構成する熱成形機構230、トリミング手段320の機構部分を構成するトリミング機構330、等が電気的に接続されている。制御盤10は、該制御盤全体の動作を制御する中央制御回路11、型交換装置100の各部に対して信号を入出力するI/O回路(入出力回路)10a、熱成形機構230の動作を制御する熱成形制御回路10c、トリミング機構330の動作を制御するトリミング制御回路10d、情報出力部14、操作部15、等を備えている。
【0033】
中央制御回路11は、内部のバスに、CPU(Central Processing Unit)11a、半導体メモリ11b,11c、タイマ回路11d、図示しない不揮発性メモリ、等が接続された回路とされている。CPU11aは、ROM(Read Only Memory)11bや不揮発性メモリに記録された制御プログラムに基づいてRAM(Random Access Memory)11cをワークエリアとして利用しながら熱成形トリミングシステム1の各部を制御する。
情報出力部14は、例えばディスプレイや音声出力器やプリンタで構成され、利用者から操作入力を受け付けた各種設定の内容や熱成形トリミングシステム1の運転状況を表す各種情報を表示等により出力する。操作部15は、例えば複数のボタンで構成され、利用者から操作入力を受け付ける。
【0034】
図10に示すように、I/O回路10aには、シートガイド駆動機構21、前進端センサ22、後退端センサ23、リフト駆動機構31、上限センサ32、下限センサ33、昇降載置部駆動機構51、上限センサ52、中間センサ53、下限センサ54、型台側コンベア駆動機構61a、型台側コンベア開閉機構61b、開検出センサ61c、閉検出センサ61d、上流端センサ62、上流側コンベア駆動機構63a、上流端センサ64、リフトコンベア駆動機構41、挿入端センサ42、型台車検出センサ13、型交換モードスイッチ12a、シートガイド駆動スイッチ12b、リフト昇降スイッチ12c、昇降載置部昇降スイッチ12d、型台側コンベア開閉スイッチ12e、コンベア駆動スイッチ12f、リフトコンベア駆動スイッチ12g、ストッパ昇降スイッチ12h、が接続されている。
型台車検出センサ13は、枠部材50aに組み付けられ、型台車90が型台車接続位置L1に配置されているか否かを検出する。この型台車検出センサ13には、型台車90が型台車接続位置L1に配置されたことを検出する近接スイッチ等が用いられる。
【0035】
本熱成形トリミングシステム1に設けられる型交換装置100は、上述した型載置部U1とともに、制御盤10とリフト30と昇降載置部50とが協働して構成される型供給手段U2、型引出手段U3、型退避手段U4、及び、型挿入手段U5を備える。
【0036】
型供給手段U2は、型台車90のある所定方向D13から取付対象の型M1を引き寄せ移送して型載置部U1に載置させる。ここで、取付対象の型M1を引き寄せ移送することには、作業者により型台車90上から移送方向D13へ押された型M1の一部がリフトコンベア40に載置されて型M1を引き寄せ移送可能となる位置からの引き寄せ移送が含まれる。むろん、型台車90上から型M1が引き寄せ移送されてもよい。
型引出手段U3は、型台310の方から型載置部U1まで取出対象の型M2を取出対象型引き寄せ移送方向D12へ引き寄せ移送して、型載置部U1に対して取付対象の型M1とともに取出対象の型M2を載置させる。ここで、型台310の方から引き寄せ移送することには、作業者により型台310上から取出対象型引き寄せ移送方向D12へ押された型M2の一部が型台側コンベア61に載置されて型M2を引き寄せ移送可能となる位置からの引き寄せ移送が含まれる。むろん、型台310上から型M2が引き寄せ移送されてもよい。
【0037】
型退避手段U4は、型載置部U1から取出対象の型M2を移送方向D11,D12とは異なる方向へ退避させることが可能である。本実施形態では、型載置部U1から取出対象の型M2を下方へ退避させる。
型挿入手段U5は、型載置部U1から取付対象の型M1を型台310の方へ取付対象型送り出し移送方向D11に送り出し移送する。ここで、型台310の方へ送り出し移送することには、型台310に向かう途中から作業者により型台310上へ押されることを前提とした型台310に向かう途中までの型M1の送り出し移送が含まれる。むろん、型台310上まで型M1が送り出し移送されてもよい。
【0038】
すなわち、型載置部U1に複数の型が型台310に対して横方向D11,D12へ送り出し移送及び引き寄せ移送可能に載置されるので、樹脂成形品トリミング装置300が樹脂成形品をトリミングしている最中に取付対象の型M1を型載置部U1に載置しておくことができる。そして、取付対象の型M1を載置した状態の型載置部U1が用いられて型台310の型が交換されるので、型台310に取り付けられるトリミング用の型の交換時間が短くて済み、トリミング用の型を交換する際に樹脂成形品トリミング装置300の停止時間が短くて済む。
【0039】
また、型供給手段U2は、取付対象型引き寄せ手段U21、取付対象型載置手段U22、を備える。型引出手段U3は、取付対象型退避手段U31、取出対象型引出手段U32、を備える。型退避手段U4は、取出対象型支持手段U41、第二載置部退避手段U42、取出対象型退避手段U43、第二載置部復帰手段U44、取出対象型送出手段U45、を備える。ここで、リフトコンベア40(取付対象型引き寄せ手段U21及び取出対象型送出手段U45)並びにリフト30(取出対象型支持手段U41)は、取付対象の型M1の引き寄せ移送及び型台車90のある所定方向D13への取出対象の型M2の送り出し移送をするための第一の下方位置L11と、型台側コンベア61(第二の載置部U12)に載置されていた取出対象の型M2を載置するための第一の上方位置L12と、の間で上下方向へ移動可能とされている。
リフトコンベア40(取付対象型引き寄せ手段U21)は、型台車90のある所定方向D13から取付対象の型M1を引き寄せ移送する。取付対象型載置手段U22は、第一の下方位置L11にあるリフトコンベア40(取付対象型引き寄せ手段U21)が取付対象の型M1を第二の下方位置L21にある型台側コンベア61(第二の載置部U12)の上まで引き寄せ移送したとき、型載置部U1を中間位置L23まで上昇させて取付対象の型M1を型台側コンベア61(第二の載置部U12)に載置させる。
【0040】
取付対象型退避手段U31は、型台側コンベア61(第二の載置部U12)に載置された取付対象の型M1を上流側コンベア63(第一の載置部U11)まで取出対象型引き寄せ移送方向D12へ移送する。取出対象型引出手段U32は、昇降載置部50(型載置部U1)を第二の上方位置L22まで上昇させて型台310の方から型台側コンベア61(第二の載置部U12)まで取出対象の型M2を取出対象型引き寄せ移送方向D12へ引き寄せ移送して型台側コンベア61(第二の載置部U12)に取出対象の型M2を載置させる。
【0041】
リフト30(取出対象型支持手段U41)は、第一の上方位置L12まで上昇して型台側コンベア61(第二の載置部U12)上の取出対象の型M2を支持する。第二載置部退避手段U42は、型台側コンベア61(第二の載置部U12)を取出対象の型M2の下から退避させる。取出対象型退避手段U43は、リフト30(取出対象型支持手段U41)を第一の下方位置L11まで下降させて取出対象の型M2を退避させることが可能である。第二載置部復帰手段U44は、型M10を載置可能な位置まで型台側コンベア61(第二の載置部U12)を戻す。取出対象型送出手段U45は、第一の下方位置L11まで下降したリフト30(取出対象型支持手段U41)から取出対象の型M2を型供給手段U2の引き寄せ移送の方向D13とは反対方向D14へ送り出し移送させる。
そして、型挿入手段U5は、上流側コンベア63(第一の載置部U11)から型台側コンベア61(第二の載置部U12)を経て型台310の方へ取付対象の型M1を取付対象型送り出し移送方向D11に送り出し移送する。
【0042】
上述した各手段を利用して型を交換する操作をするため、制御盤10に各スイッチ12a〜12hが設けられている。型交換モードスイッチ12aには、型の交換を図11〜図13に示す処理に従って行う「型替」モードと、型交換装置100の各部を手動で動作させる「手動」モードと、を切り替えるための切替スイッチ等が用いられる。シートガイド駆動スイッチ12bには、シートガイド20を図1の二点鎖線で示される前進位置へ前進させるか図1の実線で示される後退位置へ後退させるかを切り替えるためのリングセレクト形のスイッチ等が用いられる。リフト昇降スイッチ12cには、リフト30の枠部材31aを上昇させるか下降させるかを切り替えるためのリングセレクト形のスイッチ等が用いられる。昇降載置部昇降スイッチ12dには、昇降載置部50の枠部材50aを上昇させるか下降させるかを切り替えるためのリングセレクト形のスイッチ等が用いられる。型台側コンベア開閉スイッチ12eには、型台側コンベア61,61を図7の二点鎖線に示す開位置まで開くか図7の実線に示す閉位置まで閉じるかを切り替えるためのリングセレクト形のスイッチ等が用いられる。コンベア駆動スイッチ12fには、コンベア61,63を取付対象型送り出し移送方向D11を駆動するか取出対象型引き寄せ移送方向D12へ駆動するか停止させるかを切り替えるためのリングセレクト形のスイッチ等が用いられる。リフトコンベア駆動スイッチ12gには、リフトコンベア40を取付対象型引き寄せ移送方向D13へ駆動するか取出対象型送り出し移送方向D14へ駆動するか停止させるかを切り替えるためのリングセレクト形のスイッチ等が用いられる。ストッパ昇降スイッチ12hには、型台側ストッパ65又は上流側ストッパ67を上昇させるか下降させるかを切り替えるためのリングセレクト形のスイッチ等が用いられる。
【0043】
(2)型交換装置を有する熱成形トリミングシステムの動作並びに作用及び効果:
本実施形態の制御盤10は、図11〜図13に示すフローチャートに従って、型を交換する処理を行う。以下、型を交換する様子を示した図14〜図18を参照して、熱成形トリミングシステム1の動作並びに作用及び効果を説明する。
リフト30が第一の下方位置L11、昇降載置部50が第二の下方位置L21、ストッパ65,67が下方位置であるとき、取付対象の型M1を載置した型台車90が型台車接続位置L1に配置されて型台車検出センサ13がオンになると、図11に示す型準備処理が行われる。このとき、樹脂成形品トリミング装置300は樹脂成形品P1のトリミング処理を行っていてもよい。樹脂成形品P2の製造と並行して型交換作業の一部を行うことができるので、樹脂成形品P2の製造効率が向上する。
【0044】
型準備処理を開始すると、制御盤10は、リフトコンベア駆動スイッチ12gが「挿入」、すなわち、取付対象型引き寄せ移送方向D13へ駆動する設定であることを確認し、「挿入」でなければ「挿入」となるまで待機する(ステップS102。以下、「ステップ」の記載を省略)。S104では、リフトコンベア駆動機構41を駆動して、型台車90のある所定方向D13から取付対象の型M1をリフトコンベア40に引き寄せ移送させ、型M1が型台側コンベア61,61の上方に到達して挿入端センサ42がオンになった時にリフトコンベア40を停止させる。このとき、作業者は、図14に示すように、型台車90上の型M1を取付対象型引き寄せ移送方向D13へ押してリフトコンベア40に引き寄せ移送されるようにする。すると、取付対象の型M1は、型台車90の方から型台側コンベア61,61(第二の載置部U12)の上方までリフトコンベア40上を取付対象型引き寄せ移送方向D13へ移動する。図15の上段には、型M1が型台側コンベア61,61の上方に配置された状態が示されている。S106では、昇降載置部50を第二の下方位置L21から中間位置L23まで上昇させる(図15の中段に示す状態)。すると、取付対象の型M1は、型台側コンベア61,61(第二の載置部U12)に載置された状態となる。S108では、型台側コンベア61及び上流側コンベア63を上流側、すなわち、取出対象型引き寄せ移送方向D12へ周回駆動させ、型M1が上流側コンベア63の上流に到達して上流端センサ64がオンになった時に両コンベア61,63を停止させる。すると、取付対象の型M1は、型台側コンベア61(第二の載置部U12)上から上流側コンベア63(第一の載置部U11)上へ移動する。最後に、S110では、上流側ストッパ駆動機構68を駆動して上流側ストッパ67を上方位置まで上昇させる(図15の下段に示す状態)。
【0045】
樹脂成形品トリミング装置300の型を交換する時、リフト30が第一の下方位置L11であり、型交換モードスイッチ12aが「型替」モードに切り替えられると、図12〜図13に示す型替処理が行われる。
型替処理を開始すると、制御盤10は、シートガイド駆動スイッチ12bが「前進」であることを確認し、「前進」でなければ「前進」となるまで待機する(S202)。S204では、シートガイド駆動機構21を駆動して、シートガイド20を前進させ、シートガイド20が所定の前進位置に到達して前進端センサ22がオンになった時にシートガイド駆動機構21の駆動を停止させる。S206では、昇降載置部昇降スイッチ12dが「上昇」であることを確認し、「上昇」でなければ「上昇」となるまで待機する。S208では、昇降載置部駆動機構51を駆動して、昇降載置部50(型載置部U1)を中間位置L23から上昇させ、昇降載置部50が第二の上方位置L22に到達して上限センサ52がオンになった時に昇降載置部駆動機構51の駆動を停止させる。S210では、型台側ストッパ駆動機構66を駆動して型台側ストッパ65を上方位置まで上昇させる(図16の上段に示す状態)。
【0046】
S212では、型台側コンベア開閉スイッチ12eが「閉」であることを確認し、「閉」でなければ「閉」となるまで待機する。S214では、型台側コンベア61を上流側、すなわち、取出対象型引き寄せ移送方向D12へ周回駆動させ、取出対象の型M2が型台側コンベア61の上流に到達して上流端センサ62がオンになった時に型台側コンベア61を停止させる。このとき、作業者は、型台310上の型M2を取出対象型引き寄せ移送方向D12へ押して型台側コンベア61に引き寄せ移送されるようにする。すると、取出対象の型M2は、型台310の方から型台側コンベア61(第二の載置部U12)の上流まで取出対象型引き寄せ移送方向D12へ移動する。S216では、リフト昇降スイッチ12cが「上昇」であることを確認し、「上昇」でなければ「上昇」となるまで待機する。S218では、リフト駆動機構31を駆動して、リフト30を第一の下方位置L11から上昇させ、リフト30が第一の上方位置L12に到達して上限センサ32がオンになった時にリフト駆動機構31の駆動を停止させる。すると、型台側コンベア61(第二の載置部U12)に載置されていた取出対象の型M2がリフト30(取出対象型支持手段U41)に支持される(図16の下段に示す状態)。
【0047】
S220では、型台側コンベア開閉スイッチ12eが「開」であることを確認し、「開」でなければ「開」となるまで待機する。S222では、型台側コンベア開閉機構61bを駆動して、型台側コンベア61,61を閉位置から開動作させ、型台側コンベア61,61が開位置に到達して開検出センサ61cがオンになった時に型台側コンベア開閉機構61bの駆動を停止させる。すると、型台側コンベア61,61(第二の載置部U12)は、取出対象の型M2の下から退避する。S224では、リフト昇降スイッチ12cが「下降」であることを確認し、「下降」でなければ「下降」となるまで待機する。S226では、リフト駆動機構31を駆動して、リフト30(取出対象型支持手段U41)を第一の上方位置L12から下降させ、リフト30が第一の下方位置L11に到達して下限センサ33がオンになった時にリフト駆動機構31の駆動を停止させる。すると、リフト30(取出対象型支持手段U41)に支持されている取出対象の型M2は、型台側コンベア61,61の間を下降して昇降載置部50(型載置部U1)から移送方向D11,D12とは異なる下方へ退避する(図17の上段に示す状態)。取出対象の型M2の退避位置となる第一の下方位置L11は、そのまま取出対象の型M2を型台車90の方へ送り出し移送可能な高さ方向の位置となる。従って、型台側コンベア61,61(第二の載置部U12)上の取出対象の型M2を第一の下方位置L11まで下方へ退避させ、かつ、型台側コンベア61,61を経て型台310の方へ取出対象の型M1を送り出し移送可能とする手段U41〜U44があることにより、型の交換処理を円滑に効率よく行うことができる。
【0048】
S228では、型台側コンベア開閉機構61bを駆動して、型台側コンベア61,61を開位置から閉動作させ、型台側コンベア61,61が閉位置に到達して閉検出センサ61dがオンになった時に型台側コンベア開閉機構61bの駆動を停止させる。すると、型台側コンベア61,61(第二の載置部U12)は、型M10を載置可能な閉位置まで戻る。S230では、ストッパ駆動機構66,68を駆動して両ストッパ65,68を下方位置まで下降させる。S232では、型台側コンベア61及び上流側コンベア63を型台310側、すなわち、取付対象型送り出し移送方向D11へ周回駆動させる。すると、取付対象の型M1は、上流側コンベア63(第一の載置部U11)から型台側コンベア61(第二の載置部U12)を経て型台310の方へ取付対象型送り出し移送方向D11に送り出し移送される。このとき、作業者は、型台側コンベア61から送り出し移送された型M1を型台310に載置されるように取付対象型送り出し移送方向D11へ押す。S234では、コンベア駆動スイッチ12fが「停止」であることを確認し、「停止」でなければ「停止」となるまで待機する。S236では、型台側コンベア61及び上流側コンベア63を停止させる(図17の下段に示す状態)。
型台310に取付対象の型M1が載置されると、作業者は、型M1からボルト等を外して上型M11と下型M12とが分離されるようにし、上型台311に上型M11をボルト等で取り付け、下型台312に下型M12をボルト等で取り付けることができる。
【0049】
S238では、型台側コンベア開閉機構61bを駆動して、型台側コンベア61,61を閉位置から開動作させ、型台側コンベア61,61が開位置に到達して開検出センサ61cがオンになった時に型台側コンベア開閉機構61bの駆動を停止させる。型台側コンベア61,61を開くのは、昇降載置部50を下降させる際に型台側コンベア61,61がリフトコンベア40,40上の取出対象の型M2と干渉するのを避けるためである。S240では、昇降載置部昇降スイッチ12dが「下降」であることを確認し、「下降」でなければ「下降」となるまで待機する。S242では、昇降載置部駆動機構51を駆動して、昇降載置部50(型載置部U1)を第二の上方位置L22から下降させ、昇降載置部50が第二の下方位置L21に到達して下限センサ54がオンになった時に昇降載置部駆動機構51の駆動を停止させる(図18の上段に示す状態)。この状態でシートガイド20を図1の実線で示される後退位置へ後退させると、型台310に取り付けられた型M1をトリミング手段320により駆動して樹脂成形品P1をトリミングすることができる。このように、樹脂成形品P2の製造と並行して型交換作業の一部を行うことができるので、樹脂成形品P2の製造効率を向上させることができる。
【0050】
S244では、型台側コンベア開閉機構61bを駆動して、型台側コンベア61,61を開位置から閉動作させ、型台側コンベア61,61が閉位置に到達して閉検出センサ61dがオンになった時に型台側コンベア開閉機構61bの駆動を停止させる。すると、型台側コンベア61,61(第二の載置部U12)は、型M10を載置可能な閉位置まで戻る。S246では、型台車検出センサ13がオンであることを確認し、オンでなければオンとなるまで待機する。むろん、型台車検出センサ13がオンであれば、型台車90が型台車接続位置L1に配置されていることになる。S248では、リフト下限センサ33がオンであることを確認し、オンでなければオンとなるまで待機する。S250では、リフトコンベア駆動スイッチ12gが「取出」、すなわち、取出対象型送り出し移送方向D14へ駆動する設定であることを確認し、「取出」でなければ「取出」となるまで待機する。S252では、リフトコンベア駆動機構41を駆動して、第一の下方位置L11まで下降しているリフトコンベア40に取出対象の型M2を取出対象型送り出し移送方向D14へ送り出し移送させる。このとき、作業者は、リフトコンベア40から送り出し移送された取出対象の型M2を型台車90へ載置されるように取出対象型送り出し移送方向D14へ押す。S254では、リフトコンベア駆動スイッチ12gが「停止」であることを確認し、「停止」でなければ「停止」となるまで待機する。最後に、S256では、リフトコンベア40を停止させる(図18の下段に示す状態)。
【0051】
以上説明したように、昇降載置部50(型載置部U1)に複数の型が型台310に対して横方向D11,D12へ送り出し移送及び引き寄せ移送可能に載置されるので、樹脂成形品トリミング装置300が樹脂成形品をトリミングしている最中に取付対象の型M1を昇降載置部50(型載置部U1)に載置しておくことができる。そして、取付対象の型M1を載置した状態の昇降載置部50(型載置部U1)が用いられて型台310の型が交換されるので、型台310に取り付けられるトリミング用の型の交換処理を円滑に効率よく行うことができ、トリミング用の型の交換時間を短縮させることができるとともに、トリミング用の型を交換する際に樹脂成形品トリミング装置300の停止時間を短縮させることができる。
【0052】
(3)変形例:
本発明は、様々な変形例が考えられる。
型載置部に載置される型の移送方向である横方向は、厳密な水平方向のみならず、厳密な水平方向から上に例えば45°以内の範囲でずれた方向や下に例えば45°以内の範囲でずれた方向でもよい。むろん、リフトに載置される方の移送方向も、厳密な水平方向のみならず、厳密な水平方向から上に例えば45°以内の範囲でずれた方向や下に例えば45°以内の範囲でずれた方向でもよい。
型載置部から取出対象の型を退避させる方向は、下方以外にも、上方等でもよい。
【0053】
制御盤が行う型替処理は、スイッチやセンサの確認処理の一部を省略してもよい。図19と図20には、S202,S206,S216,S220,S224,S240,S248,S250の確認処理を行わない型替処理がフローチャートにより示されている。このような型替処理によっても、樹脂成形品トリミング装置の型を交換することができる。
一方、上述した型替処理のフローチャートに従った手動操作を行っても、樹脂成形品トリミング装置の型を交換することができる。
【0054】
また、図21〜図28に示す型交換装置400を用いても、樹脂成形品トリミング装置の型を交換することができる。ここで、図21は変形例に係る熱成形トリミングシステム2の概略を示す正面図、図22は430リフトを示す平面図、図23は型交換装置400の電気回路構成を示すブロック図、図24は変形例に係る型準備処理を示すフローチャート、図25は変形例に係る型替処理を示すフローチャート、図26〜図28は変形例において型を交換する様子を示す正面図である。図22では、上移送コンベア440及び上挿入取出コンベア460の下から下移送コンベア450及び下挿入取出コンベア470の上面を見たときに上移送コンベア440及び上挿入取出コンベア460の上面と同様となるので、下移送コンベア450及び下挿入取出コンベア470の平面図も示されている。
熱成形トリミングシステム2は、熱成形装置200、樹脂成形品トリミング装置300、型交換装置400、シート搬送装置8、スクラップ回収装置9、等を備えている。型交換装置400は、熱成形トリミングシステム2と共用の制御盤10、シートガイド20、リフト430、等を備え、型台車接続位置L1に型台車90が接続されるようになっている。
【0055】
リフト430(型載置部U1)は、リフト駆動機構431、上限センサ432、上中間センサ433、下中間センサ434、下限センサ435、一対の上移送コンベア440,440、一対の上移送コンベア駆動機構441,441、上流端センサ442、一対の下移送コンベア450,450、一対の下移送コンベア駆動機構451,451、上流端センサ452、一対の上挿入取出コンベア460,460、一対の上挿入取出コンベア駆動機構461,461、挿入端センサ462、上挿入取出コンベア昇降機構463、一対の下挿入取出コンベア470,470、一対の下挿入取出コンベア駆動機構471,471、挿入端センサ472、下挿入取出コンベア昇降機構473、等を備える。
リフト駆動機構431は、制御盤10の制御に従って、コンベア440,450,460,470を上下方向へ駆動する。
【0056】
一対の上移送コンベア440,440(第一の載置部U13)及び一対の下移送コンベア450,450(第二の載置部U14)は、連続シートS1の幅方向となる移送方向D13,D14における型M10の長さW1に合わせた間隔とされ、上下にずれた位置で型M10を載置可能とされている。図22に示すように、上移送コンベア440,440及び下移送コンベア450,450は、横方向D11,D12へ型M10を送り出し移送及び引き寄せ移送可能とされている。上移送コンベア駆動機構441,441は、制御盤10の制御に従って、上移送コンベア440,440を周回駆動する。下移送コンベア駆動機構451,451は、制御盤10の制御に従って、下移送コンベア450,450を周回駆動する。上流端センサ452は、取出対象の型M2が下移送コンベア450,450の上流側まで取出対象型引き寄せ移送方向D12へ引き寄せ移送されたか否かを検出する。
【0057】
一対の上挿入取出コンベア460,460及び一対の下挿入取出コンベア470,470は、型台310に対して横方向(略水平方向)となる移送方向D11,D12における型M10の長さに合わせた間隔とされている。図22に示すように、上挿入取出コンベア460,460及び下挿入取出コンベア470,470は、所定の型台車接続位置L1に接続された型台車90のある所定方向D13から取付対象の型M1を引き寄せ移送するとともに、引き寄せ移送の方向とは反対方向D14へ取出対象の型M2を送り出し移送させる。上挿入取出コンベア駆動機構461,461は、制御盤10の制御に従って、上挿入取出コンベア460,460を周回駆動する。下挿入取出コンベア駆動機構471,471は、制御盤10の制御に従って、下挿入取出コンベア470,470を周回駆動する。挿入端センサ462は、取付対象の型M1が一対の上移送コンベア440,440の上へ引き寄せ移送されたか否かを検出する。上挿入取出コンベア昇降機構463は、上挿入取出コンベア460,460を上移送コンベア440,440よりも若干上の上方位置と上移送コンベア440,440よりも若干下の下方位置との間で昇降させる。下挿入取出コンベア昇降機構473は、下挿入取出コンベア470,470を下移送コンベア450,450よりも若干上の上方位置と下移送コンベア450,450よりも若干下の下方位置との間で昇降させる。
【0058】
図23に示すように、I/O回路10aには、シートガイド駆動機構21、前進端センサ22、後退端センサ23、リフト駆動機構431、上限センサ432、上中間センサ433、下中間センサ434、下限センサ435、上移送コンベア駆動機構441、上流端センサ442、下移送コンベア駆動機構451、上流端センサ452、上挿入取出コンベア駆動機構461、挿入端センサ462、上挿入取出コンベア昇降機構463、下挿入取出コンベア駆動機構471、挿入端センサ472、下挿入取出コンベア昇降機構473、型台車検出センサ413、型交換モードスイッチ412a、シートガイド駆動スイッチ412b、リフト昇降スイッチ412c、上移送コンベア駆動スイッチ412d、下移送コンベア駆動スイッチ412e、上挿入取出コンベア駆動スイッチ412f、下挿入取出コンベア駆動スイッチ412g、が接続されている。
【0059】
本熱成形トリミングシステム2に設けられる型交換装置400は、上述した型載置部U1とともに、制御盤10とリフト430とが協働して構成される型供給手段U2、型引出手段U3、型退避手段U4、及び、型挿入手段U5を備える。
【0060】
型供給手段U2は、型台車90のある所定方向D13から取付対象の型M1を引き寄せ移送して上移送コンベア440(第一の載置部U13)へ載置させる。
型引出手段U3は、型台310の方から下移送コンベア450(第二の載置部U14)まで取出対象の型M2を取出対象型引き寄せ移送方向D12へ引き寄せ移送して、下移送コンベア450(第二の載置部U14)に取出対象の型M2を載置させる。本実施形態の型引出手段U3は、取出対象型引出位置配置手段U36と取出対象型引出手段U37を有し、取出対象型引出位置配置手段U36がリフト430を下挿入取出位置L31から取出対象型引出位置L32まで上下方向に移動させ、取出対象型引出手段U37が取出対象の型M2を引き寄せ移送する。この取出対象型引出位置L32は、型台310の方から取出対象の型M2を引き寄せ移送可能な高さ方向の位置である。
型退避手段U4は、上移送コンベア440(第一の載置部U13)から取付対象の型M1を型台310の方へ取付対象型送り出し移送方向D11に送り出し移送可能となるようにリフト430(型載置部U1)を上下方向へ移動させる。本実施形態の型退避手段U4は、取付対象型挿入位置配置手段U46と取出対象型送出手段U47とを有し、取付対象型挿入位置配置手段U46がリフト430を取出対象型引出位置L32から取付対象型挿入位置L33まで下降させ、取出対象型送出手段U47がリフト430をさらに上挿入取出位置L34まで下降させて取出対象の型M2を取出対象型送り出し移送方向D14へ送り出し移送させる。取付対象型挿入位置L33は、型台310の方へ取付対象の型M1を送り出し移送可能な高さ方向の位置である。上挿入取出位置L34は、型台車90の方へ取出対象の型M2を送り出し移送可能な高さ方向の位置である。
型挿入手段U5は、移動後のリフト430(型載置部U1)の上移送コンベア440(第一の載置部U13)から取付対象の型M1を型台310の方へ取付対象型送り出し移送方向D11に送り出し移送する。
【0061】
本変形例の制御盤10は、図24と図25に示すフローチャートに従って、型を交換する処理を行う。以下、型を交換する様子を示した図26〜図28を参照して、熱成形トリミングシステム2の動作並びに作用及び効果を説明する。
リフト430が下挿入取出位置L31であるとき、取付対象の型M1を載置した型台車90が型台車接続位置L1に配置されて型台車検出センサ13がオンになると、図24に示す型準備処理が行われる。このとき、樹脂成形品トリミング装置300は樹脂成形品P1のトリミング処理を行っていてもよい。
【0062】
型準備処理を開始すると、制御盤10は、上挿入取出コンベア駆動スイッチ412fが「挿入」、すなわち、取付対象型引き寄せ移送方向D13へ駆動する設定であることを確認し、「挿入」でなければ「挿入」となるまで待機する(S302)。最後に、S304では、上挿入取出コンベア460を上方位置へ上げ、上挿入取出コンベア駆動機構461を駆動して、型台車90のある所定方向D13から取付対象の型M1を上挿入取出コンベア460に引き寄せ移送させ、型M1が上移送コンベア440,440の上方に到達して挿入端センサ462がオンになった時に上挿入取出コンベア460を停止させ、上挿入取出コンベア460を下方位置へ下げる。このとき、作業者は、図14と同様に、型台車90上の型M1を取付対象型引き寄せ移送方向D13へ押して上挿入取出コンベア460に引き寄せ移送されるようにする。すると、取付対象の型M1は、型台車90の方から上移送コンベア440,440(第一の載置部U13)の上方まで上挿入取出コンベア460上を取付対象型引き寄せ移送方向D13へ移動する(図21に示す状態)。
【0063】
樹脂成形品トリミング装置300の型を交換する時、リフト430が下挿入取出位置L31であり、型交換モードスイッチ412aが「型替」モードに切り替えられると、図25に示す型替処理が行われる。
型替処理を開始すると、制御盤10は、シートガイド駆動スイッチ412bが「前進」であることを確認し、「前進」でなければ「前進」となるまで待機する(S402)。S404では、シートガイド駆動機構21を駆動して、シートガイド20を前進させ、シートガイド20が所定の前進位置に到達して前進端センサ22がオンになった時にシートガイド駆動機構21の駆動を停止させる。S406では、リフト昇降スイッチ412cが「上昇」であることを確認し、「上昇」でなければ「上昇」となるまで待機する。S408では、リフト駆動機構431を駆動して、リフト430(型載置部U1)を下挿入取出位置L31から上昇させ、リフト430が取出対象型引出位置L32に到達して上限センサ432がオンになった時にリフト駆動機構431の駆動を停止させる(図26の上段に示す状態)。
【0064】
S410では、下移送コンベア450を上流側、すなわち、取出対象型引き寄せ移送方向D12へ周回駆動させ、取出対象の型M2が下移送コンベア450の上流に到達して上流端センサ452がオンになった時に下移送コンベア450を停止させる。このとき、作業者は、型台310上の型M2を取出対象型引き寄せ移送方向D12へ押して下移送コンベア450に引き寄せ移送されるようにする。すると、取出対象の型M2は、型台310の方から下移送コンベア450(第二の載置部U14)の上流まで取出対象型引き寄せ移送方向D12へ移動する(図26の下段に示す状態)。
S412では、リフト昇降スイッチ412cが「下降」であることを確認し、「下降」でなければ「下降」となるまで待機する。S414では、リフト駆動機構431を駆動して、リフト430(型載置部U1)を取出対象型引出位置L32から下降させ、リフト430が取付対象型挿入位置L33に到達して上中間センサ433がオンになった時にリフト駆動機構431の駆動を停止させる(図27の上段に示す状態)。
【0065】
S416では、上移送コンベア440を型台310側、すなわち、取付対象型送り出し移送方向D11へ周回駆動させる。すると、取付対象の型M1は、上移送コンベア440(第一の載置部U13)から型台310の方へ取付対象型送り出し移送方向D11に送り出し移送される。このとき、作業者は、上移送コンベア440から送り出し移送された型M1を型台310に載置されるように取付対象型送り出し移送方向D11へ押す。S418では、上移送コンベア駆動スイッチ412dが「停止」であることを確認し、「停止」でなければ「停止」となるまで待機する(図27の下段に示す状態)。
型台310に取付対象の型M1が載置されると、作業者は、型M1からボルト等を外して上型M11と下型M12とが分離されるようにし、上型台311に上型M11をボルト等で取り付け、下型台312に下型M12をボルト等で取り付けることができる。
【0066】
S420では、リフト昇降スイッチ412cが「下降」であることを確認し、「下降」でなければ「下降」となるまで待機する。S422では、リフト駆動機構431を駆動して、リフト430(型載置部U1)を取付対象型挿入位置L33から下降させ、リフト430が上挿入取出位置L34に到達して下中間センサ434がオンになった時にリフト駆動機構431の駆動を停止させる(図28の上段に示す状態)。この状態でシートガイド20を図21の実線で示される後退位置へ後退させると、型台310に取り付けられた型M1をトリミング手段320により駆動して樹脂成形品P1をトリミングすることができる。
S424では、型台車検出センサ413がオンであることを確認し、オンでなければオンとなるまで待機する。S426では、下挿入取出コンベア駆動スイッチ412gが「取出」であることを確認し、「取出」でなければ「取出」となるまで待機する。S428では、下挿入取出コンベア470を上方位置へ上げ、下挿入取出コンベア駆動機構471を駆動して、下挿入取出コンベア470に取出対象の型M2を取出対象型送り出し移送方向D14へ送り出し移送させる。このとき、作業者は、下挿入取出コンベア470から送り出し移送された取出対象の型M2を型台車90へ載置されるように取出対象型送り出し移送方向D14へ押す。S430では、下挿入取出コンベア駆動スイッチ412gが「停止」であることを確認し、「停止」でなければ「停止」となるまで待機する。最後に、S432では、下挿入取出コンベア470を停止させ、下挿入取出コンベア470を下方位置へ下げる(図28の下段に示す状態)。
【0067】
以上説明したように、リフト430(型載置部U1)に複数の型が型台310に対して横方向D11,D12へ送り出し移送及び引き寄せ移送可能に載置されるので、樹脂成形品トリミング装置300が樹脂成形品をトリミングしている最中に取付対象の型M1をリフト430(型載置部U1)に載置しておくことができる。そして、取付対象の型M1を載置した状態のリフト430(型載置部U1)が用いられて型台310の型が交換されるので、型台310に取り付けられるトリミング用の型の交換処理を円滑に効率よく行うことができ、トリミング用の型の交換時間を短縮させることができるとともに、トリミング用の型を交換する際に樹脂成形品トリミング装置300の停止時間を短縮させることができる。
なお、第一の載置部U13と第二の載置部U14とを上下逆にして、取付対象の型M1を下移送コンベア450に載置し、取出対象の型M2を上移送コンベア440に載置するようにしてもよい。
【0068】
さらに、熱成形用の型を用いて樹脂成形材料を熱成形する熱成形装置に型交換装置を設けてもよい。図29は、熱成形装置200に型交換装置100が設けられた熱成形トリミングシステム3の要部の概略を示す正面図である。熱成形装置200の型台210には、熱成形用の型M20が交換可能に取り付けられる。熱成形手段220は、型台210に取り付けられた型M20を駆動して樹脂成形材料を熱成形する。
本型交換装置100では、昇降載置部50(型載置部U1)が型台210に対して横方向D11,D12へ送り出し移送及び引き寄せ移送可能に複数の型M20を載置可能である。型供給手段U2は、型台車90のある所定方向D13から取付対象の型M1を引き寄せ移送して昇降載置部50(型載置部U1)に載置させる。型引出手段U3は、型台210の方から昇降載置部50(型載置部U1)まで取出対象の型M2を取出対象型引き寄せ移送方向D12へ引き寄せ移送して昇降載置部50(型載置部U1)に対して取付対象の型M1とともに取出対象の型M2を載置させる。型退避手段U4は、昇降載置部50(型載置部U1)から取出対象の型M2を移送方向D11,D12とは異なる下方へ退避可能である。型挿入手段U5は、昇降載置部50(型載置部U1)から取付対象の型M1を型台210の方へ取付対象型送り出し移送方向D11に送り出し移送する。
【0069】
以上説明したように、昇降載置部50(型載置部U1)に複数の型が型台210に対して横方向D11,D12へ送り出し移送及び引き寄せ移送可能に載置されるので、熱成形装置200が樹脂成形材料を熱成形している最中に取付対象の型M1を昇降載置部50(型載置部U1)に載置しておくことができる。そして、取付対象の型M1を載置した状態の昇降載置部50(型載置部U1)が用いられて型台210の型が交換されるので、型台210に取り付けられる熱成形用の型の交換処理を円滑に効率よく行うことができ、熱成形用の型の交換時間を短縮させることができるとともに、熱成形用の型を交換する際に熱成形装置200の停止時間を短縮させることができる。
【0070】
さらに、図11〜13,19〜20,24〜25に示した処理をコンピュータに実現させる制御プログラムや、この制御プログラムに対応した制御方法にも、発明が存在する。
以上説明したように、本発明によると、種々の態様により、型の交換時間を短縮させることができるとともに、型を交換する際に装置の停止時間を短縮させることが可能な型交換装置、型交換方法、樹脂成形品トリミング装置、熱成形装置、並びに、これらの装置の制御プログラム及び制御方法を提供することができる。
むろん、本発明は、上述した実施形態や変形例に限られず、上述した実施形態及び変形例の中で開示した各構成を相互に置換したり組み合わせを変更したりした構成、公知技術並びに上述した実施形態及び変形例の中で開示した各構成を相互に置換したり組み合わせを変更したりした構成、等も含まれる。
【図面の簡単な説明】
【0071】
【図1】熱成形トリミングシステムの概略を例示する正面図。
【図2】熱成形装置を例示する垂直断面図。
【図3】樹脂成形品トリミング装置を例示する垂直断面図。
【図4】型を例示する正面図。
【図5】リフト及び昇降載置部を例示する正面図。
【図6】リフトを例示する側面図。
【図7】リフト及び昇降載置部を例示する平面図。
【図8】チェーンコンベアの要部を例示する平面図。
【図9】熱成形トリミングシステムの電気回路構成の概略を例示するブロック図。
【図10】型交換装置の電気回路構成を例示するブロック図。
【図11】型準備処理を例示するフローチャート。
【図12】型替処理を例示するフローチャート。
【図13】型替処理を例示するフローチャート。
【図14】型台車接続位置に型台車を接続した様子を例示する側面図。
【図15】型を交換する様子を例示する正面図。
【図16】型を交換する様子を例示する正面図。
【図17】型を交換する様子を例示する正面図。
【図18】型を交換する様子を例示する正面図。
【図19】型替処理の変形例を示すフローチャート。
【図20】型替処理の変形例を示すフローチャート。
【図21】変形例に係る熱成形トリミングシステムの概略を示す正面図。
【図22】変形例においてリフトを示す平面図。
【図23】変形例に係る型交換装置の電気回路構成を示すブロック図。
【図24】変形例に係る型準備処理を示すフローチャート。
【図25】変形例に係る型替処理を示すフローチャート。
【図26】変形例において型を交換する様子を示す正面図。
【図27】変形例において型を交換する様子を示す正面図。
【図28】変形例において型を交換する様子を示す正面図。
【図29】変形例に係る熱成形トリミングシステムの要部の概略を示す正面図。
【符号の説明】
【0072】
1,2,3…熱成形トリミングシステム、
10…制御盤、11…中央制御回路、
20…シートガイド、21…シートガイド駆動機構、
30…リフト、31…リフト駆動機構、
40…リフトコンベア、41…リフトコンベア駆動機構、
50…昇降載置部、51…昇降載置部駆動機構、
61…型台側コンベア、61a…型台側コンベア駆動機構、
61b…型台側コンベア開閉機構、
63…上流側コンベア、63a…上流側コンベア駆動機構、
65…型台側ストッパ、67…上流側ストッパ、
90…型台車、
100,400…型交換装置、
200…熱成形装置、210…型台、211…上型台、212…下型台、
220…熱成形手段、230…熱成形機構、
300…樹脂成形品トリミング装置、310…型台、311…上型台、312…下型台、
320…トリミング手段、330…トリミング機構、
430…リフト、431…リフト駆動機構、
440…上移送コンベア、441…上移送コンベア駆動機構、
450…下移送コンベア、451…下移送コンベア駆動機構、
460…上挿入取出コンベア、461…上挿入取出コンベア駆動機構、
463…上挿入取出コンベア昇降機構、
470…下挿入取出コンベア、471…下挿入取出コンベア駆動機構、
473…下挿入取出コンベア昇降機構、
D11…取付対象型送り出し移送方向、D12…取出対象型引き寄せ移送方向、
D13…取付対象型引き寄せ移送方向、D14…取出対象型送り出し移送方向、
DS1…シート搬送方向、
L1…型台車接続位置、
L11…第一の下方位置、L12…第一の上方位置、
L21…第二の下方位置、L22…第二の上方位置、L23…中間位置、
L31…下挿入取出位置、L32…取出対象型引出位置、
L33…取付対象型挿入位置、L34…上挿入取出位置、
M1…取付対象の型、M2…取出対象の型、
M10…トリミング用の型、M11…上型、M12…下型、
M20…熱成形用の型、M21…上型、M22…下型、
U1…型載置部、
U11…第一の載置部、U12…第二の載置部、
U13…第一の載置部、U14…第二の載置部、
U2…型供給手段、
U21…取付対象型引き寄せ手段、U22…取付対象型載置手段、
U3…型引出手段、
U31…取付対象型退避手段、U32…取出対象型引出手段、
U36…取出対象型引出位置配置手段、U37…取出対象型引出手段、
U4…型退避手段、
U41…取出対象型支持手段、U42…第二載置部退避手段、
U43…取出対象型退避手段、U44…第二載置部復帰手段、
U45…取出対象型送出手段、
U46…取付対象型挿入位置配置手段、U47…取出対象型送出手段、
U5…型挿入手段、

【特許請求の範囲】
【請求項1】
樹脂成形品トリミング装置又は熱成形装置の型台に取り付けられる型を交換する型交換装置であって、
前記型台に対して横方向となる移送方向へ送り出し移送及び引き寄せ移送可能に複数の型を載置可能な型載置部と、
所定方向から取付対象の型を引き寄せ移送して前記型載置部に載置させる型供給手段と、
前記型台の方から前記型載置部まで取出対象の型を前記移送方向へ引き寄せ移送して該型載置部に対して前記取付対象の型とともに前記取出対象の型を載置させる型引出手段と、
前記型載置部から前記取出対象の型を前記移送方向とは異なる方向へ退避可能な型退避手段と、
前記型載置部から前記取付対象の型を前記型台の方へ前記移送方向に送り出し移送する型挿入手段とを備えることを特徴とする型交換装置。
【請求項2】
前記型載置部は、型を載置可能な第一の載置部と、この第一の載置部よりも前記移送方向の前記型台側で型を載置可能な第二の載置部とを有し、
前記型供給手段は、前記所定方向から前記取付対象の型を引き寄せ移送して前記第二の載置部へ載置させ、
前記型引出手段は、前記第二の載置部に載置された取付対象の型を前記第一の載置部まで前記移送方向へ移送する取付対象型退避手段と、前記型台の方から前記第二の載置部まで前記取出対象の型を前記移送方向へ引き寄せ移送して該第二の載置部に前記取出対象の型を載置させる取出対象型引出手段とを有し、
前記型退避手段は、前記第二の載置部に載置されている取出対象の型を支持する取出対象型支持手段と、前記第二の載置部を前記取出対象の型の下から退避させる第二載置部退避手段と、前記取出対象型支持手段を下降させて前記取出対象の型を退避可能な取出対象型退避手段と、型を載置可能な位置まで前記第二の載置部を戻す第二載置部復帰手段とを有し、
前記型挿入手段は、前記第一の載置部から前記第二の載置部を経て前記型台の方へ前記取付対象の型を前記移送方向に送り出し移送することを特徴とする請求項1に記載の型交換装置。
【請求項3】
前記型供給手段は、前記所定方向から前記取付対象の型を引き寄せ移送する取付対象型引き寄せ手段を有し、
前記型退避手段は、下降した前記取出対象型支持手段から前記取出対象の型を前記型供給手段の引き寄せ移送の方向とは反対方向へ送り出し移送させる取出対象型送出手段を有し、
前記取付対象型引き寄せ手段及び前記取出対象型支持手段及び前記取出対象型送出手段は、前記取付対象の型の引き寄せ移送及び該所定方向への前記取出対象の型の送り出し移送をするための第一の下方位置と、前記第二の載置部に載置されていた取出対象の型を載置するための第一の上方位置との間で上下方向へ移動可能とされ、
前記型載置部は、前記第一の下方位置よりも下側の第二の下方位置と、前記取出対象型引出手段が前記型台の方から前記取出対象の型を前記第二の載置部まで引き寄せ移送可能であるとともに前記第一の上方位置で前記取出対象型支持手段が前記第二の載置部に載置されている取出対象の型を支持可能な第二の上方位置との間で上下方向へ移動可能とされ、
前記型供給手段は、前記第一の下方位置にある前記取付対象型引き寄せ手段が前記取付対象の型を前記第二の下方位置にある前記第二の載置部の上まで引き寄せ移送したときに前記型載置部を前記第一の下方位置よりも上かつ前記第二の上方位置よりも下となる中間位置まで上昇させて前記取付対象の型を前記第二の載置部に載置させ、
前記取出対象型引出手段は、前記型載置部を前記第二の上方位置まで上昇させて前記型台の方から前記第二の載置部まで前記取出対象の型を前記移送方向へ引き寄せ移送して該第二の載置部に前記取出対象の型を載置させ、
前記取出対象型支持手段は、前記第一の上方位置まで上昇して前記第二の載置部上の取出対象の型を支持し、
前記第二載置部退避手段は、前記第二の載置部を前記取出対象の型の下から退避させ、
前記取出対象型退避手段は、前記取出対象型支持手段を前記第一の下方位置まで下降させ、
前記取出対象型送出手段は、前記第一の下方位置まで下降した前記取出対象型支持手段から前記取出対象の型を前記型供給手段の引き寄せ移送の方向とは反対方向へ送り出し移送させることを特徴とする請求項2に記載の型交換装置。
【請求項4】
前記型載置部は、型を載置可能な第一の載置部と、この第一の載置部よりも上下にずれた位置で型を載置可能な第二の載置部とを有し、上下方向へ移動可能とされ、
前記型供給手段は、前記所定方向から前記取付対象の型を引き寄せ移送して前記第一の載置部へ載置させ、
前記型引出手段は、前記型台の方から前記第二の載置部まで前記取出対象の型を前記移送方向へ引き寄せ移送して該第二の載置部に前記取出対象の型を載置させ、
前記型退避手段は、前記第一の載置部から前記取付対象の型を前記型台の方へ前記移送方向に送り出し移送可能となるように前記型載置部を上下方向へ移動させ、
前記型挿入手段は、移動後の前記型載置部の前記第一の載置部から前記取付対象の型を前記型台の方へ前記移送方向に送り出し移送することを特徴とする請求項1に記載の型交換装置。
【請求項5】
トリミング用の型を用いて樹脂成形品をトリミングする樹脂成形品トリミング装置であって、
前記型を交換可能に取り付けるための型台と、
該型台に取り付けられた型を駆動して樹脂成形品をトリミングするトリミング手段と、
前記型台に対して横方向となる移送方向へ送り出し移送及び引き寄せ移送可能に複数の型を載置可能な型載置部と、
所定方向から取付対象の型を引き寄せ移送して前記型載置部に載置させる型供給手段と、
前記型台の方から前記型載置部まで取出対象の型を前記移送方向へ引き寄せ移送して該型載置部に対して前記取付対象の型とともに前記取出対象の型を載置させる型引出手段と、
前記型載置部から前記取出対象の型を前記移送方向とは異なる方向へ退避可能な型退避手段と、
前記型載置部から前記取付対象の型を前記型台の方へ前記移送方向に送り出し移送する型挿入手段とを備えることを特徴とする樹脂成形品トリミング装置。
【請求項6】
熱成形用の型を用いて樹脂成形材料を熱成形する熱成形装置であって、
前記型を交換可能に取り付けるための型台と、
該型台に取り付けられた型を駆動して樹脂成形材料を熱成形する熱成形手段と、
前記型台に対して横方向となる移送方向へ送り出し移送及び引き寄せ移送可能に複数の型を載置可能な型載置部と、
所定方向から取付対象の型を引き寄せ移送して前記型載置部に載置させる型供給手段と、
前記型台の方から前記型載置部まで取出対象の型を前記移送方向へ引き寄せ移送して該型載置部に対して前記取付対象の型とともに前記取出対象の型を載置させる型引出手段と、
前記型載置部から前記取出対象の型を前記移送方向とは異なる方向へ退避可能な型退避手段と、
前記型載置部から前記取付対象の型を前記型台の方へ前記移送方向に送り出し移送する型挿入手段とを備えることを特徴とする熱成形装置。
【請求項7】
樹脂成形品トリミング装置又は熱成形装置の型台に取り付けられる型を交換する型交換方法であって、
前記型台に対して横方向となる移送方向へ送り出し移送及び引き寄せ移送可能に複数の型を載置可能な型載置部に対して、所定方向から取付対象の型を引き寄せ移送して前記型載置部に載置させ、
前記型台の方から前記型載置部まで取出対象の型を前記移送方向へ引き寄せ移送して該型載置部に対して前記取付対象の型とともに前記取出対象の型を載置させ、
前記型載置部から前記取出対象の型を前記移送方向とは異なる方向へ退避させ、
前記型載置部から前記取付対象の型を前記型台の方へ前記移送方向に送り出し移送することを特徴とする型交換方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【公開番号】特開2010−69694(P2010−69694A)
【公開日】平成22年4月2日(2010.4.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−238868(P2008−238868)
【出願日】平成20年9月18日(2008.9.18)
【出願人】(304050369)株式会社浅野研究所 (44)
【Fターム(参考)】