水中航走体の発射回収システムおよびこの発射回収システムを備える船舶
【課題】小型船舶で安全に水中航走体の発射回収を行うことを目的とする。
【解決手段】水中を航走可能な水中航走体5と、水中航走体5を水中で発射または収容する発射回収カゴ3と、発射回収カゴ3に配置され、水中航走体5を誘導する誘導信号を発するピンガP1、P2,P3,P4とを備え、水中航走体5には、ピンガP1、P2,P3,P4から発せられた誘導信号を受信するハイドロフォン23と、ハイドロフォン23からの信号に基づいて発射回収カゴ3の位置および姿勢を計測する位置姿勢計測部と、位置姿勢計測部により計測された発射回収カゴ3の姿勢に合わせて水中航走体5の姿勢を制御する姿勢制御部とが設けられている水中航走体の発射回収システム10を提供する。
【解決手段】水中を航走可能な水中航走体5と、水中航走体5を水中で発射または収容する発射回収カゴ3と、発射回収カゴ3に配置され、水中航走体5を誘導する誘導信号を発するピンガP1、P2,P3,P4とを備え、水中航走体5には、ピンガP1、P2,P3,P4から発せられた誘導信号を受信するハイドロフォン23と、ハイドロフォン23からの信号に基づいて発射回収カゴ3の位置および姿勢を計測する位置姿勢計測部と、位置姿勢計測部により計測された発射回収カゴ3の姿勢に合わせて水中航走体5の姿勢を制御する姿勢制御部とが設けられている水中航走体の発射回収システム10を提供する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、水中航走体の発射回収システムおよびこの発射回収システムを備える船舶に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、水中航走体を水中へ投入したり水中から回収したりする装置として、母船に備えられたクレーンにより水中航走体を投入・揚収する水中航走体の投入・揚収装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1によれば、母船の船首部、舷側部あるいは船尾部にクレーンを配置し、外方へ張り出させたクレーンのアームから繰り出されるロープの先端部と水中航走体の金具とを接続することにより、水中航走体を吊り上げるようになっている。
【特許文献1】特開2007−1565号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、特許文献1の装置では、クレーンのロープと水中航走体との接続作業が海上で行われるため、波浪の影響を受け易い。そのため、海面が荒れると作業が非常に困難となったり、水中航走体を回収できなかったりするという不都合がある。また、水中航走体と母船との衝突を防ぐために、母船からできるだけ離れた位置で水中航走体を吊り上げる必要があるが、アームを長く大型にするには、クレーン自体を大型にすることになる。そのため、大型クレーンを搭載できるだけの数100トン以上の大きな船舶が要求されるという不都合がある。
【0004】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、小型船舶で安全に水中航走体の発射回収を行うことができる水中航走体の発射回収システムおよびこの発射回収システムを備える船舶を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために、本発明は以下の手段を採用する。
本発明は、水中を航走可能な水中航走体と、該水中航走体を水中で発射または収容する発射回収装置と、該発射回収装置に配置され、前記水中航走体を誘導する誘導信号を発する誘導装置とを備え、前記水中航走体には、前記誘導装置から発せられた誘導信号を受信する受信装置と、該受信装置からの信号に基づいて前記発射回収装置の位置および姿勢を計測する位置姿勢計測部と、該位置姿勢計測部により計測された前記発射回収装置の姿勢に合わせて前記水中航走体の姿勢を制御する姿勢制御部とが設けられている水中航走体の発射回収システムを提供する。
【0006】
本発明によれば、位置姿勢計測部により、発射回収装置と水中航走体との相対的な位置関係および姿勢が把握され、姿勢制御部により、水中航走体の姿勢が発射回収装置の姿勢に合うように制御されるので、水中で発射回収装置に水中航走体を収容させることできる。また、水中で水中航走体を発射させることができる。
【0007】
したがって、波浪等の影響を受け易い海上での作業に比べて、安全に水中航走体の発射・回収を行うことができる。また、大型のクレーン等が不要であり、本システムを小型の船舶に取り付けることができる。
【0008】
また、本発明は、本発明に係る水中航走体の発射回収システムと、前記発射回収装置を曳航する曳航部とを備える船舶を提供する。
【0009】
本発明によれば、水中での発射回収装置の姿勢が安定し易く、水中航走体を収容し易くすることができる。また、船舶により、水中航走体を航走させる領域まで発射回収装置に水中航走体を収容した状態で搬送したり、その領域から水中航走体を発射回収装置に収容した状態で引き揚げたりすることができる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、小型船舶で安全に水中航走体の発射回収を行うことができるという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
[第1の実施形態]
以下、本発明の第1の実施形態に係る水中航走体の発射回収システムおよびこの発射回収システムを備える船舶について、図面を参照して説明する。
本実施形態に係る船舶1は、図1および図2に示すように、発射回収カゴ(発射回収装置)3と、水中を航走可能な水中航走体5とからなる水中航走体の発射回収システム10と、発射回収カゴ3を曳航する曳航部7とを備えている。
【0012】
発射回収カゴ3は、水中航走体5を水中で発射または収容するものである。発射回収カゴ3は、図3(a),(b),(c),(d)に示すように、パイプ等が組み合わされて円筒状に構成されており、周囲の水がどの方向からも発射回収カゴ3に出入り可能となっている。具体的には、発射回収カゴ3は、軸方向の両端に配置されたリング状パイプ4と、両端のリング状パイプ4を繋ぐように周方向に間隔をあけて配置された複数の棒状パイプ6とを備えている。
【0013】
この発射回収カゴ3の軸方向の一端は、図3(b)に示すように、水中航走体5の出入りが可能なように水中航走体5に対して開放されている(以下、水中航走体5に対して開放された発射回収カゴ3の一端を「開口端部」という。)。また、発射回収カゴ3の軸方向の他端は、図3(c)に示すように、径方向に伸びる十字状の支持部材8によってリング状パイプ4に支持された小径リング状パイプ12により、水中航走体5に対して閉塞されている(以下、水中航走体5に対して閉塞された発射回収カゴ3の他端を「閉塞端部」という。)。
【0014】
また、発射回収カゴ3は、図4(a),(b)に示すように、発音体である4つのピンガ(誘導装置)P1、P2,P3,P4を備えている。これらピンガP1、P2,P3,P4は、1つが閉塞端部の支持部材8の略中央に配置され(以下、このピンガを「ピンガP1」という。)、残りの3つが発射回収カゴ3の開口端部のリング状パイプ4に周方向に沿って等間隔に配置されている(以下、これらを「ピンガP2,P3,P4」という。)。
【0015】
発射回収カゴ3の内部には、図5に示すように、収容した水中航走体5を支持する水中航走体ガイド11が各棒状パイプ6の内側に沿って設けられている。水中航走体ガイド11は、開口付近が長手方向内方に向かってテーパ状に形成されている。また、この開口付近には、棒状パイプ6から半径方向内方に向かって延びる一対の固定切り離し装置15が設けられている。
【0016】
固定切り離し装置15は、回転支点17を有するヒンジ構造によって棒状パイプ6に取付けられている。この固定切り離し装置15は、水中航走体5の収容時には、回転支点17を軸として互いに半径方向内方に回動し、一方、水中航走体5の切り離し時には、回転支点17を軸として互いに開口方向に回動するようになっている。なお、発射回収カゴ3には、曳航時の動揺安定性を高めるためのフェアリング(図示略)が設けられている。
【0017】
水中航走体5は、図6(a),(b)に示すように、例えば、略円柱形状の自律航行型の無人潜航艇である。水中航走体5の進行方向後方には、舵19と推進器21とが設けられている。また、水中航走体5は、発射回収カゴ3のピンガP1、P2,P3,P4から発せられるピンガ音を受信する4つのハイドロフォン(受信装置)23と、水中航走体5の航走を制御する制御装置(図示略)とを備えている。
【0018】
ハイドロフォン23は、水中航走体5の進行方向の先端部に設けられており、内壁の周方向に沿って等間隔に配置されている。
制御装置には、ハイドロフォン23によって受信されたピンガ音に基づいて各ピンガP1、P2,P3,P4の位置を測位し、ピンガP1、P2,P3,P4の位置関係から発射回収カゴ3の位置および姿勢を計測する位置姿勢計測部(図示略)と、位置姿勢計測部により計測された発射回収カゴ3の姿勢に合わせて水中航走体5の姿勢を制御する姿勢制御部とが設けられている。
【0019】
曳航部7は、船舶1と発射回収カゴ3とを繋ぐものであり、船舶1に配置されるウィンチ(図示略)と、ウィンチから送り出され、発射回収カゴ3の閉塞端部に接続されるケーブル25とを備えている。
【0020】
このように構成された本実施形態に係る水中航走体の発射回収システム10およびこの発射回収システム10を備える船舶1の作用について説明する。
まず、水中航走体5を水中に投入する場合には、船舶1により、水中航走体5を収容した発射回収カゴ3が、海底調査等が行われる目的領域まで曳航される。目的領域では、発射回収カゴ3の固定切り離し装置15が回転支点17を軸として開口方向に回動することにより、水中航走体5が切り離されて水中に投入される。
【0021】
次に、水中航走体5の回収時には、船舶1は、発射回収カゴ3を曳航しながら低速で航走し、水中航走体5は、事前に設定された回収位置付近を周回しながら待機する。船舶1が水中航走体5の待機場所に近づくと、発射回収カゴ3に設けられているピンガP1、P2,P3,P4により水中航走体5が誘導される。
【0022】
具体的には、発射回収カゴ3のピンガP1、P2,P3,P4から発信されたピンガ音が、水中航走体5のハイドロフォン23により受信される。そして、制御装置の位置姿勢計測部により、各ピンガP1、P2,P3,P4の位置が測位され、ピンガP1、P2,P3,P4の位置関係から発射回収カゴ3の位置および姿勢が計測される。
【0023】
水中航走体5は、発射回収カゴ3を後方から追跡するように近づき、姿勢制御部により、位置姿勢計測部によって計測された発射回収カゴ3の姿勢に合わせて自らの姿勢が制御される。
【0024】
具体的には、図7に示すように、姿勢制御部により、発射回収カゴ3の中心位置が計測されて、発射回収カゴ3のピンガP2,P3,P4の中心にピンガP1が位置するように、発射回収カゴ3の開口の正面に水中航走体5が移動させられる。そして、水中航走体5は、発射回収カゴ3の姿勢に合わせて自らの姿勢を微調整されながら、発射回収カゴ3の内部へと進入する。
【0025】
この場合に、発射回収カゴ3は曳航されているので、発射回収カゴ3の姿勢が進行方向に沿って安定し易い。また、水中航走体5は、発射回収カゴ3を追従するので、水中航走体5との軸線が合わせ易い。したがって、水中航走体5を発射回収カゴ3に進入させ易くすることができる。また、船舶1が移動しながら水中航走体5の回収作業を行うので、例えば、船舶1が他の船舶の航路上に位置していて、船舶1が回避行動に移った場合であっても、水中航走体5が発射回収カゴ3に追従するので、回収作業を行うことができる。
【0026】
水中航走体5が発射回収カゴ3に収容されたことが確認されると、船上のウィンチによりケーブル25が巻き上げられ、発射回収カゴ3および水中航走体5が船舶1に回収される。
【0027】
以上説明したように、本実施形態に係る水中航走体の発射回収システム10およびこの発射回収システム10を備える船舶1によれば、水中航走体5を水中で発射回収カゴ3から発射させたり、水中で発射回収カゴ3に収容したりすることできる。したがって、波浪等の影響を受け易い海上での作業に比べて、安全に水中航走体5の発射回収を行うことができる。また、大型のクレーン等が不要であり、船舶1を小型化することができる。
【0028】
また、船舶1によって曳航される発射回収カゴ3に対して水中航走体5を追従させながら回収作業を行うので、水中航走体5を回収し易くすることができる。
なお、本実施形態においては、船舶1が発射回収カゴ3を曳航しながら水中航走体5を回収することとしたが、例えば、発射回収カゴ3を水中で停止させた状態で水中航走体5を発射回収することとしてもよい。
【0029】
本実施形態は以下に示すように変形することができる。
例えば、図8に示すように、発射回収カゴ3および水中航走体5が、それぞれ音響通信装置25,27をさらに備えることとしてもよい。この場合、発射回収カゴ3には、音響通信装置25を閉塞端部の支持部材8やリ小径ング状パイプ12等の内側に配置することとし、水中航走体5には、音響通信装置27を外壁面に配置することとすればよい。このようにすることで、水中航走体5の音響通信装置27から発射回収カゴ3の音響通信装置25を経由して船舶1にステータス等を伝送したりすることができる。
さらに、水中航走体5をモニタするためのCCDカメラを閉塞端部の支持部材8や小径リング状パイプ12等の内側に配置することとし、音響通信装置25,27およびCCDカメラを介して、人が水中航走体5の進入タイミングを指示することとしてもよい。このようにすることで、水中航走体5の回収作業をより迅速かつ確実に行うことができる。
【0030】
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態に係る水中航走体の発射回収システム110およびこの発射回収システム110を備える船舶101について、図面を参照して説明する。
本実施形態に係る船舶101は、図9(a)に示すように、発射回収カゴ3を格納するためのポッド131を備えている点で第1の実施形態と異なる。以下、第1の実施形態に係る水中航走体の発射回収システム10およびこのシステムを備える船舶1と構成を共通する箇所には、同一符号を付して説明を省略する。
【0031】
ポッド131は、図9(b)に示すように、略流線型状の中空円筒部材であり、船舶1の両舷側に固定されている。ポッド131の進行方向前方には、発射回収カゴ3を接続するケーブル25を有する電動ウィンチ133と、海水取入口(図示略)とが設けられている。
【0032】
また、図9(c)に示すように、ポッド131の進行方向後方には、発射回収カゴ3の出し入れ口135が設けられている。このポッド131では、電動ウィンチ133の作動により、出し入れ口135から発射回収カゴ3の出し入れが行われるようになっている。
【0033】
このように構成された本実施形態に係る水中航走体の発射回収システム110およびこの発射回収システム110を備える船舶101の作用について説明する。
まず、水中航走体5を水中に投入する場合には、図10に示すように、ポッド131に発射回収カゴ3が格納された状態で、発射回収カゴ3の固定切り離し装置15が回転支点17を軸として開口方向に回動することにより、水中航走体5が切り離されて水中に投入される。
【0034】
次に、水中航走体5の回収時には、図11に示すように、電動ウィンチ133からケーブル25が送り出されて、ポッド131の出し入れ口135から発射回収カゴ3が離脱させられる。この状態で、船舶101により発射回収カゴ3が曳航されながら、水中航走体5の回収が行われる。水中航走体5が発射回収カゴ3に収容されたことが確認されると、電動ウィンチ133によりケーブル25が巻き上げられ、ポッド131の出し入れ口135から発射回収カゴ3が格納される。
【0035】
以上説明したように、本実施形態に係る水中航走体の発射回収システム110およびこの発射回収システム110を備える船舶101によれば、船舶101が備えるポッド131に発射回収カゴ3および水中航走体5を格納するので、船舶101自体を航走し易くすることができる。
【0036】
なお、本実施形態においては、船舶101がポッド131を両舷側に備えることとしたが、これに代えて、例えば、図12(a),(b)に示すように、船舶201が、複数(例えば、4つ)のポッド231が筏状に固定されたポッドユニット237を曳航することとしてもよい。このようにすることで、ポッド231を効率よく増設することができる。
【0037】
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
例えば、上記各実施形態においては、発射回収カゴ3が4つのピンガP1、P2,P3,P4を備え、水中航走体5が4つのハイドロフォン23を備えることとしたが、ピンガP1、P2,P3,P4およびハイドロフォン23の数はこれに限定されるものではない。また、上記各実施形態の船舶1,101,201をさらに大型の船舶等により回収することとしてもよい。また、例えば、発射回収カゴ3が、水中において、魚雷、機雷、海中に敷設するセンサ類等を発射させることとしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る水中航走体の発射回収システムおよびこれを備える船舶の船舶および発射回収カゴを示す概略図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る水中航走体の回収時の待機ならびに発射回収カゴへの接近行動についての概略図である。
【図3】(a)は図1の発射回収カゴを横から見た概略図であり、(b)は(a)の発射回収カゴを進行方向前方から見た概略図であり、(c)は(a)の発射回収カゴを進行方向後方から見た概略図であり、(d)は(a)の発射回収カゴのA−A断面図である。
【図4】(a)は図1の発射回収カゴが備えるピンガの位置関係を示した図であり、(b)はピンガの位置関係を別の角度から示した図である。
【図5】図2の水中航走体を収容した発射回収カゴの横断面図である。
【図6】(a)は図2の水中航走体を横から見た概略図であり、(b)は水中航走体を進行方向前方から見た概略図である。
【図7】水中航走体のハイドロフォンが発射回収カゴのピンガの位置関係を計測する様子を示す図である。
【図8】本発明の第1の実施形態の変形例に係る水中航走体の発射回収システムおよびこれを備える船舶の発射回収カゴおよび水中航走体を示す概略図である。
【図9】(a)は本発明の第2の実施形態に係る水中航走体の発射回収システムおよびこれを備える船舶の船舶を進行方向前方から見た概略図であり、(b)は(a)の船舶が備えるポッドの横断面図であり、(c)は(b)のポッドを進行方向後方から見た概略図である。
【図10】図9(a)のポッドから水中航走体が水中に投入される様子を横から見た図である。
【図11】図9(a)のポッドに水中航走体が収容される様子を横から見た図である。
【図12】(a)は本発明の第2の実施形態の変形例に係る水中航走体の発射回収システムおよびこれを備える船舶を横から見た概略図であり、(b)は(a)の水中航走体の発射回収システムが備えるポッドユニットを進行方向後方から見た概略図である。
【符号の説明】
【0039】
1,101,201 船舶
3 発射回収カゴ(発射回収装置)
5 水中航走体(水中航走体)
7 曳航部
10,110 発射回収システム
23 ハイドロフォン(受信装置)
P1、P2,P3,P4 ピンガ(誘導装置)
【技術分野】
【0001】
本発明は、水中航走体の発射回収システムおよびこの発射回収システムを備える船舶に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、水中航走体を水中へ投入したり水中から回収したりする装置として、母船に備えられたクレーンにより水中航走体を投入・揚収する水中航走体の投入・揚収装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1によれば、母船の船首部、舷側部あるいは船尾部にクレーンを配置し、外方へ張り出させたクレーンのアームから繰り出されるロープの先端部と水中航走体の金具とを接続することにより、水中航走体を吊り上げるようになっている。
【特許文献1】特開2007−1565号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、特許文献1の装置では、クレーンのロープと水中航走体との接続作業が海上で行われるため、波浪の影響を受け易い。そのため、海面が荒れると作業が非常に困難となったり、水中航走体を回収できなかったりするという不都合がある。また、水中航走体と母船との衝突を防ぐために、母船からできるだけ離れた位置で水中航走体を吊り上げる必要があるが、アームを長く大型にするには、クレーン自体を大型にすることになる。そのため、大型クレーンを搭載できるだけの数100トン以上の大きな船舶が要求されるという不都合がある。
【0004】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、小型船舶で安全に水中航走体の発射回収を行うことができる水中航走体の発射回収システムおよびこの発射回収システムを備える船舶を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために、本発明は以下の手段を採用する。
本発明は、水中を航走可能な水中航走体と、該水中航走体を水中で発射または収容する発射回収装置と、該発射回収装置に配置され、前記水中航走体を誘導する誘導信号を発する誘導装置とを備え、前記水中航走体には、前記誘導装置から発せられた誘導信号を受信する受信装置と、該受信装置からの信号に基づいて前記発射回収装置の位置および姿勢を計測する位置姿勢計測部と、該位置姿勢計測部により計測された前記発射回収装置の姿勢に合わせて前記水中航走体の姿勢を制御する姿勢制御部とが設けられている水中航走体の発射回収システムを提供する。
【0006】
本発明によれば、位置姿勢計測部により、発射回収装置と水中航走体との相対的な位置関係および姿勢が把握され、姿勢制御部により、水中航走体の姿勢が発射回収装置の姿勢に合うように制御されるので、水中で発射回収装置に水中航走体を収容させることできる。また、水中で水中航走体を発射させることができる。
【0007】
したがって、波浪等の影響を受け易い海上での作業に比べて、安全に水中航走体の発射・回収を行うことができる。また、大型のクレーン等が不要であり、本システムを小型の船舶に取り付けることができる。
【0008】
また、本発明は、本発明に係る水中航走体の発射回収システムと、前記発射回収装置を曳航する曳航部とを備える船舶を提供する。
【0009】
本発明によれば、水中での発射回収装置の姿勢が安定し易く、水中航走体を収容し易くすることができる。また、船舶により、水中航走体を航走させる領域まで発射回収装置に水中航走体を収容した状態で搬送したり、その領域から水中航走体を発射回収装置に収容した状態で引き揚げたりすることができる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、小型船舶で安全に水中航走体の発射回収を行うことができるという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
[第1の実施形態]
以下、本発明の第1の実施形態に係る水中航走体の発射回収システムおよびこの発射回収システムを備える船舶について、図面を参照して説明する。
本実施形態に係る船舶1は、図1および図2に示すように、発射回収カゴ(発射回収装置)3と、水中を航走可能な水中航走体5とからなる水中航走体の発射回収システム10と、発射回収カゴ3を曳航する曳航部7とを備えている。
【0012】
発射回収カゴ3は、水中航走体5を水中で発射または収容するものである。発射回収カゴ3は、図3(a),(b),(c),(d)に示すように、パイプ等が組み合わされて円筒状に構成されており、周囲の水がどの方向からも発射回収カゴ3に出入り可能となっている。具体的には、発射回収カゴ3は、軸方向の両端に配置されたリング状パイプ4と、両端のリング状パイプ4を繋ぐように周方向に間隔をあけて配置された複数の棒状パイプ6とを備えている。
【0013】
この発射回収カゴ3の軸方向の一端は、図3(b)に示すように、水中航走体5の出入りが可能なように水中航走体5に対して開放されている(以下、水中航走体5に対して開放された発射回収カゴ3の一端を「開口端部」という。)。また、発射回収カゴ3の軸方向の他端は、図3(c)に示すように、径方向に伸びる十字状の支持部材8によってリング状パイプ4に支持された小径リング状パイプ12により、水中航走体5に対して閉塞されている(以下、水中航走体5に対して閉塞された発射回収カゴ3の他端を「閉塞端部」という。)。
【0014】
また、発射回収カゴ3は、図4(a),(b)に示すように、発音体である4つのピンガ(誘導装置)P1、P2,P3,P4を備えている。これらピンガP1、P2,P3,P4は、1つが閉塞端部の支持部材8の略中央に配置され(以下、このピンガを「ピンガP1」という。)、残りの3つが発射回収カゴ3の開口端部のリング状パイプ4に周方向に沿って等間隔に配置されている(以下、これらを「ピンガP2,P3,P4」という。)。
【0015】
発射回収カゴ3の内部には、図5に示すように、収容した水中航走体5を支持する水中航走体ガイド11が各棒状パイプ6の内側に沿って設けられている。水中航走体ガイド11は、開口付近が長手方向内方に向かってテーパ状に形成されている。また、この開口付近には、棒状パイプ6から半径方向内方に向かって延びる一対の固定切り離し装置15が設けられている。
【0016】
固定切り離し装置15は、回転支点17を有するヒンジ構造によって棒状パイプ6に取付けられている。この固定切り離し装置15は、水中航走体5の収容時には、回転支点17を軸として互いに半径方向内方に回動し、一方、水中航走体5の切り離し時には、回転支点17を軸として互いに開口方向に回動するようになっている。なお、発射回収カゴ3には、曳航時の動揺安定性を高めるためのフェアリング(図示略)が設けられている。
【0017】
水中航走体5は、図6(a),(b)に示すように、例えば、略円柱形状の自律航行型の無人潜航艇である。水中航走体5の進行方向後方には、舵19と推進器21とが設けられている。また、水中航走体5は、発射回収カゴ3のピンガP1、P2,P3,P4から発せられるピンガ音を受信する4つのハイドロフォン(受信装置)23と、水中航走体5の航走を制御する制御装置(図示略)とを備えている。
【0018】
ハイドロフォン23は、水中航走体5の進行方向の先端部に設けられており、内壁の周方向に沿って等間隔に配置されている。
制御装置には、ハイドロフォン23によって受信されたピンガ音に基づいて各ピンガP1、P2,P3,P4の位置を測位し、ピンガP1、P2,P3,P4の位置関係から発射回収カゴ3の位置および姿勢を計測する位置姿勢計測部(図示略)と、位置姿勢計測部により計測された発射回収カゴ3の姿勢に合わせて水中航走体5の姿勢を制御する姿勢制御部とが設けられている。
【0019】
曳航部7は、船舶1と発射回収カゴ3とを繋ぐものであり、船舶1に配置されるウィンチ(図示略)と、ウィンチから送り出され、発射回収カゴ3の閉塞端部に接続されるケーブル25とを備えている。
【0020】
このように構成された本実施形態に係る水中航走体の発射回収システム10およびこの発射回収システム10を備える船舶1の作用について説明する。
まず、水中航走体5を水中に投入する場合には、船舶1により、水中航走体5を収容した発射回収カゴ3が、海底調査等が行われる目的領域まで曳航される。目的領域では、発射回収カゴ3の固定切り離し装置15が回転支点17を軸として開口方向に回動することにより、水中航走体5が切り離されて水中に投入される。
【0021】
次に、水中航走体5の回収時には、船舶1は、発射回収カゴ3を曳航しながら低速で航走し、水中航走体5は、事前に設定された回収位置付近を周回しながら待機する。船舶1が水中航走体5の待機場所に近づくと、発射回収カゴ3に設けられているピンガP1、P2,P3,P4により水中航走体5が誘導される。
【0022】
具体的には、発射回収カゴ3のピンガP1、P2,P3,P4から発信されたピンガ音が、水中航走体5のハイドロフォン23により受信される。そして、制御装置の位置姿勢計測部により、各ピンガP1、P2,P3,P4の位置が測位され、ピンガP1、P2,P3,P4の位置関係から発射回収カゴ3の位置および姿勢が計測される。
【0023】
水中航走体5は、発射回収カゴ3を後方から追跡するように近づき、姿勢制御部により、位置姿勢計測部によって計測された発射回収カゴ3の姿勢に合わせて自らの姿勢が制御される。
【0024】
具体的には、図7に示すように、姿勢制御部により、発射回収カゴ3の中心位置が計測されて、発射回収カゴ3のピンガP2,P3,P4の中心にピンガP1が位置するように、発射回収カゴ3の開口の正面に水中航走体5が移動させられる。そして、水中航走体5は、発射回収カゴ3の姿勢に合わせて自らの姿勢を微調整されながら、発射回収カゴ3の内部へと進入する。
【0025】
この場合に、発射回収カゴ3は曳航されているので、発射回収カゴ3の姿勢が進行方向に沿って安定し易い。また、水中航走体5は、発射回収カゴ3を追従するので、水中航走体5との軸線が合わせ易い。したがって、水中航走体5を発射回収カゴ3に進入させ易くすることができる。また、船舶1が移動しながら水中航走体5の回収作業を行うので、例えば、船舶1が他の船舶の航路上に位置していて、船舶1が回避行動に移った場合であっても、水中航走体5が発射回収カゴ3に追従するので、回収作業を行うことができる。
【0026】
水中航走体5が発射回収カゴ3に収容されたことが確認されると、船上のウィンチによりケーブル25が巻き上げられ、発射回収カゴ3および水中航走体5が船舶1に回収される。
【0027】
以上説明したように、本実施形態に係る水中航走体の発射回収システム10およびこの発射回収システム10を備える船舶1によれば、水中航走体5を水中で発射回収カゴ3から発射させたり、水中で発射回収カゴ3に収容したりすることできる。したがって、波浪等の影響を受け易い海上での作業に比べて、安全に水中航走体5の発射回収を行うことができる。また、大型のクレーン等が不要であり、船舶1を小型化することができる。
【0028】
また、船舶1によって曳航される発射回収カゴ3に対して水中航走体5を追従させながら回収作業を行うので、水中航走体5を回収し易くすることができる。
なお、本実施形態においては、船舶1が発射回収カゴ3を曳航しながら水中航走体5を回収することとしたが、例えば、発射回収カゴ3を水中で停止させた状態で水中航走体5を発射回収することとしてもよい。
【0029】
本実施形態は以下に示すように変形することができる。
例えば、図8に示すように、発射回収カゴ3および水中航走体5が、それぞれ音響通信装置25,27をさらに備えることとしてもよい。この場合、発射回収カゴ3には、音響通信装置25を閉塞端部の支持部材8やリ小径ング状パイプ12等の内側に配置することとし、水中航走体5には、音響通信装置27を外壁面に配置することとすればよい。このようにすることで、水中航走体5の音響通信装置27から発射回収カゴ3の音響通信装置25を経由して船舶1にステータス等を伝送したりすることができる。
さらに、水中航走体5をモニタするためのCCDカメラを閉塞端部の支持部材8や小径リング状パイプ12等の内側に配置することとし、音響通信装置25,27およびCCDカメラを介して、人が水中航走体5の進入タイミングを指示することとしてもよい。このようにすることで、水中航走体5の回収作業をより迅速かつ確実に行うことができる。
【0030】
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態に係る水中航走体の発射回収システム110およびこの発射回収システム110を備える船舶101について、図面を参照して説明する。
本実施形態に係る船舶101は、図9(a)に示すように、発射回収カゴ3を格納するためのポッド131を備えている点で第1の実施形態と異なる。以下、第1の実施形態に係る水中航走体の発射回収システム10およびこのシステムを備える船舶1と構成を共通する箇所には、同一符号を付して説明を省略する。
【0031】
ポッド131は、図9(b)に示すように、略流線型状の中空円筒部材であり、船舶1の両舷側に固定されている。ポッド131の進行方向前方には、発射回収カゴ3を接続するケーブル25を有する電動ウィンチ133と、海水取入口(図示略)とが設けられている。
【0032】
また、図9(c)に示すように、ポッド131の進行方向後方には、発射回収カゴ3の出し入れ口135が設けられている。このポッド131では、電動ウィンチ133の作動により、出し入れ口135から発射回収カゴ3の出し入れが行われるようになっている。
【0033】
このように構成された本実施形態に係る水中航走体の発射回収システム110およびこの発射回収システム110を備える船舶101の作用について説明する。
まず、水中航走体5を水中に投入する場合には、図10に示すように、ポッド131に発射回収カゴ3が格納された状態で、発射回収カゴ3の固定切り離し装置15が回転支点17を軸として開口方向に回動することにより、水中航走体5が切り離されて水中に投入される。
【0034】
次に、水中航走体5の回収時には、図11に示すように、電動ウィンチ133からケーブル25が送り出されて、ポッド131の出し入れ口135から発射回収カゴ3が離脱させられる。この状態で、船舶101により発射回収カゴ3が曳航されながら、水中航走体5の回収が行われる。水中航走体5が発射回収カゴ3に収容されたことが確認されると、電動ウィンチ133によりケーブル25が巻き上げられ、ポッド131の出し入れ口135から発射回収カゴ3が格納される。
【0035】
以上説明したように、本実施形態に係る水中航走体の発射回収システム110およびこの発射回収システム110を備える船舶101によれば、船舶101が備えるポッド131に発射回収カゴ3および水中航走体5を格納するので、船舶101自体を航走し易くすることができる。
【0036】
なお、本実施形態においては、船舶101がポッド131を両舷側に備えることとしたが、これに代えて、例えば、図12(a),(b)に示すように、船舶201が、複数(例えば、4つ)のポッド231が筏状に固定されたポッドユニット237を曳航することとしてもよい。このようにすることで、ポッド231を効率よく増設することができる。
【0037】
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
例えば、上記各実施形態においては、発射回収カゴ3が4つのピンガP1、P2,P3,P4を備え、水中航走体5が4つのハイドロフォン23を備えることとしたが、ピンガP1、P2,P3,P4およびハイドロフォン23の数はこれに限定されるものではない。また、上記各実施形態の船舶1,101,201をさらに大型の船舶等により回収することとしてもよい。また、例えば、発射回収カゴ3が、水中において、魚雷、機雷、海中に敷設するセンサ類等を発射させることとしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る水中航走体の発射回収システムおよびこれを備える船舶の船舶および発射回収カゴを示す概略図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る水中航走体の回収時の待機ならびに発射回収カゴへの接近行動についての概略図である。
【図3】(a)は図1の発射回収カゴを横から見た概略図であり、(b)は(a)の発射回収カゴを進行方向前方から見た概略図であり、(c)は(a)の発射回収カゴを進行方向後方から見た概略図であり、(d)は(a)の発射回収カゴのA−A断面図である。
【図4】(a)は図1の発射回収カゴが備えるピンガの位置関係を示した図であり、(b)はピンガの位置関係を別の角度から示した図である。
【図5】図2の水中航走体を収容した発射回収カゴの横断面図である。
【図6】(a)は図2の水中航走体を横から見た概略図であり、(b)は水中航走体を進行方向前方から見た概略図である。
【図7】水中航走体のハイドロフォンが発射回収カゴのピンガの位置関係を計測する様子を示す図である。
【図8】本発明の第1の実施形態の変形例に係る水中航走体の発射回収システムおよびこれを備える船舶の発射回収カゴおよび水中航走体を示す概略図である。
【図9】(a)は本発明の第2の実施形態に係る水中航走体の発射回収システムおよびこれを備える船舶の船舶を進行方向前方から見た概略図であり、(b)は(a)の船舶が備えるポッドの横断面図であり、(c)は(b)のポッドを進行方向後方から見た概略図である。
【図10】図9(a)のポッドから水中航走体が水中に投入される様子を横から見た図である。
【図11】図9(a)のポッドに水中航走体が収容される様子を横から見た図である。
【図12】(a)は本発明の第2の実施形態の変形例に係る水中航走体の発射回収システムおよびこれを備える船舶を横から見た概略図であり、(b)は(a)の水中航走体の発射回収システムが備えるポッドユニットを進行方向後方から見た概略図である。
【符号の説明】
【0039】
1,101,201 船舶
3 発射回収カゴ(発射回収装置)
5 水中航走体(水中航走体)
7 曳航部
10,110 発射回収システム
23 ハイドロフォン(受信装置)
P1、P2,P3,P4 ピンガ(誘導装置)
【特許請求の範囲】
【請求項1】
水中を航走可能な水中航走体と、
該水中航走体を水中で発射または収容する発射回収装置と、
該発射回収装置に配置され、前記水中航走体を誘導する誘導信号を発する誘導装置と
を備え、
前記水中航走体には、前記誘導装置から発せられた誘導信号を受信する受信装置と、該受信装置からの信号に基づいて前記発射回収装置の位置および姿勢を計測する位置姿勢計測部と、該位置姿勢計測部により計測された前記発射回収装置の姿勢に合わせて前記水中航走体の姿勢を制御する姿勢制御部とが設けられている水中航走体の発射回収システム。
【請求項2】
前記水中航走体の発射回収システムと、
前記発射回収装置を曳航する曳航部とを備える船舶。
【請求項1】
水中を航走可能な水中航走体と、
該水中航走体を水中で発射または収容する発射回収装置と、
該発射回収装置に配置され、前記水中航走体を誘導する誘導信号を発する誘導装置と
を備え、
前記水中航走体には、前記誘導装置から発せられた誘導信号を受信する受信装置と、該受信装置からの信号に基づいて前記発射回収装置の位置および姿勢を計測する位置姿勢計測部と、該位置姿勢計測部により計測された前記発射回収装置の姿勢に合わせて前記水中航走体の姿勢を制御する姿勢制御部とが設けられている水中航走体の発射回収システム。
【請求項2】
前記水中航走体の発射回収システムと、
前記発射回収装置を曳航する曳航部とを備える船舶。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2009−208511(P2009−208511A)
【公開日】平成21年9月17日(2009.9.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−51046(P2008−51046)
【出願日】平成20年2月29日(2008.2.29)
【出願人】(000006208)三菱重工業株式会社 (10,378)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年9月17日(2009.9.17)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年2月29日(2008.2.29)
【出願人】(000006208)三菱重工業株式会社 (10,378)
【Fターム(参考)】
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