説明

流体浄化活性装置

【課題】(ア)、永久磁石表面を合成樹脂で二重に被覆包合して防錆処理をする技術を提供する、
(イ)、流体(水)の不純物を除去し、活性化した後にミネラルを与える技術を提供する、
(ウ)、流体(液体燃料)を活性化して、燃焼効率を向上する技術を提供する。
【解決手段】(ア)、袋状の塩化ビニールシート及び高圧ポリエチレンシートで1、2層を被覆包合、圧着後接合する、
(イ)、吸入部に吸着セラミックボール又は放射性セラミックボールを、単合又は混合し、排出部にミネラルセラミックボールを配備し、磁界部に、電気石含有セラミック、赤外線放射セラミック製の各内筒内を通過する流体中に永久磁石を設ける、
(ウ)、吸入部及び排出部に放射性セラミックボールを配備し、磁界部に電気石含有セラミック、赤外線放射セラミック製の各内筒内を通過する流体中に永久磁石を設ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ろ過材及び磁力によって、飲料水を始め醸造水や液体燃料等の流体を浄化し、活性率を高めると同時に、金属製配管内を不動態化する、技術及びこれ等の利用方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、水の浄化処理としては、ろ層を設けて各種セラミックボール等を透設や配備して、ろ過したり、トルマリン(電気石)を加工して成形品とし、これを通水路に透設や配備して、遠赤外線効果と同時に水道管内を不動態化する技術や、磁石を利用して、磁界内を液体が通過するときに、液体分子の磁気モーメントと磁界との相互作用による不安定な活性状態を利用した水浄化技術や、イオン交換樹脂法や、オゾン殺菌法等、種々の方法が利用されてきた。
【0003】
また、液体燃料に対しては、デワクサーが利用されている、デワクサーとは、液体燃料に磁界(磁場)をかける(磁界内を液体燃料を通過さす)と−50〜−60℃でも、粘性が大にならず流動性が良好であり、我国でも電磁石を使ったデワクサーが広く利用されており、中国の大慶油田では送油管に永久磁石を取付けて、酷寒期でもパイプ輸送を行なっている。
【0004】
都市域での家庭用水や工業用水等は、公設浄水場から給水されているものであり、都市域外での田舎では、簡易水道や井戸が利用されている。
【0005】
家庭用に利用されている浄水器具や器材に用いられているものの大半はセラミック製のものが多い、以下にその概略を示す
(ア)、トルマリンセラミック成形体による、水の浄化を配水管内の不動態化及び赤外線による水のラヂカル化、(トルマリン自体が赤外線放射体である)、
(イ)、赤外線放射セラミックボールや、同材料を利用した粉末を管内に塗付(焼付でない)して水をラヂカル化したもの、
(ウ)、セラミックボール等には、吸着セラミックとしてゼオライトセラミック、珪藻土セラミック、ポーラスセラミック等がある、赤外線放射セラミックとしては、赤色、黒色、白色セラミック、トルマリンセラミック等が知られている、抗菌セラミックとして、銅イオンセラミック、銀イオンセラミックが、放射セラミックとして、モナザイトセラミック、ウランセラミック等が、その用途に合わせて利用されている、更に最近は半溶融のミネラルセラミックも売出されている、
(エ)、磁気による水の活性化を利用した永久磁石による水のラヂカル化、
(オ)、モノペット型純水装置を利用した、イオン交換樹脂法
(カ)、小型オゾン殺菌器によるオゾン殺菌法
等々が広く知られ多用されているようである。
【0006】
これ等の内、オゾン殺菌法や、イオン交換法は、高価であり、スペース(装置用)を必要とするため、一般家庭では、なじめず業務用に利用されている程度であり、一般家庭用としては、(ア)のトルマリンセラミック、(イ)、の赤外線放射セラミックや同材料を利用した管内塗付、(ウ)、の各種セラミック成形体の混合利用、(エ)、の永久磁石利用法、等が広く知られて用いられているが、これ等を分析すると。
【0007】
前記(ア)のトルマリンセラミックは、配合不良と焼成過多等の原因で、その成形体(例えばセラミックボール等)の効果に問題がある、
前記(イ)の赤外線放射セラミックにつては、白、黒、赤色系の配合が難して、特許を受けた物は別として、一般に粗悪な物が多く、また焼成不完全な物が多く見受けられる、同材料を利用した粉末を塗付したものは管内の水流によって短期間に剥離して物の役にたたない、
前記(ウ)の各種セラミックも(イ)と同様である、(エ)の永久磁石利用法については、その磁石の特性である、残留磁束密度、磁化力、エネルギー積との関係を無視して、磁石相互間の感覚を広く透設して、水等に対する磁化力が小さく、更に致命的な技術的な欠陥は比透磁率を無視して金属管外から永久磁石を透設していることである、これではいくら強力な永久磁石を管外に透設しても、管内の流体(水や液体燃料等)に及ぼす磁化力は、0に等しい。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、以上の欠点を補正し、各材料の特性を把握して、坏土の設計、形状の設計及び透設技術等を考案した、新規で進歩性のある発明であり、水の浄化、活性化だけに止まらず、液体燃料にも、その効果を及ぼす技術を提供するものであり、以下に詳述する。
【0009】
トルマリンは、和名を電気石と称し、花崗岩の随伴鉱物として、産出される以外に、片麻岩等の接触変成岩等からも産出される、複雑な化学組成を持つ、アルミノ珪酸塩鉱物でもあり、硼素を含むシクロ珪酸塩鉱物の一群でもある、
一般式は、NaRAl16SiO27(OH・F)――――――――――(A)
但し、R:Fe2−、Mg2−、又は、(Al+Li)のどれかである、
WXAl(Al・Si・O(OH・O・F)―――――――――(B)
但し、W:Na、Ca、X:Al、Fe3−、Li、Mg
要するに、Al・B・SiOの構造体の中にイオンとしてNa、Li、Al、Fe等が含まれている鉱物であり、ピエゾ電気(押圧すると電圧発生:圧電気)とピロ電気(熱すると電圧発生:焦電気)の性質をもった永久電極を有する鉱物として知られており、偏光器、圧力センサー静電気除去、水の界面活性化による処理、赤外線放射等に利用されているが、本発明では、微弱電流の発生、(−)イオンの発生、赤外線の放射等に利用する目的で内筒にゲルマニウムセラミック体として透設する計画である、本内筒は配合、焼成が難しいので直営で内筒の製造を行なう計画である(金属配管内を不動態化さす目的も有する)。
【0010】
赤外線は、可視光線の赤の端の波長は0.76μmから波長1000μmまでの領域の電磁波をいうが、一般的には、0.76μm〜2.5μmまでは、特に物質内の熱運動を励起させて温度を上昇させる効果が高いので熱線と呼ばれている、波長2.5〜25、30、50μmまでを中赤外線、25、30、50μm以上1000μmまでの電磁波を遠赤外線と呼んでいるが、確定的な定義ではない。
【0011】
また一般に赤外線放射物質原料を白色系と有色系に分類しているが、公知の白色系原料を示すと、
ZrO(ジルコニア)、ZrSiO(ジルコン)、SiO(シリカ)、MgO(マグネシア)、2MgO・2Al・5SiO(コージライト)、LiO・Al・4SiO(βスポジューン)、Al・3SiO(ムライト)、TiO(チタニア)、TiB(硼化チタン)、Al・TiO(チタン酸アルミニウム)等が知られているが、これ等は、波長5μm〜1000μmの赤外線放射には、有効である。
【0012】
有色系赤外線放射物質原料としての公知の原料には、
CuO、CuO(酸化銅)、CoO、Co(酸化コバルト)、NiO(炭化ニッケル)、MnO(酸化マンガン)、Fe(酸化鉄)、Cr(酸化クロム)、SiC(炭化珪素)ZrC(炭化ジルコニウム)、TaC(炭化タンタル)等が知られている、これ等有色原料は、0.76μm〜1000μmまでの全波長域に於いて、放射効率がよい。
【0013】
上記各放射原料を組合して利用されているものには、下記のものがあるが、これ等は、高効率赤外線放射原料と称されており、広く公用されている、(以下、分子式で示し、名称省略)
MnO−Fe−CuO−CoO、MnO−Fe−CoO−CrO――――――有色系
ZrO−Al−TiO、ZrSiO−Al−TiO―――――――――――白色系
【0014】
本発明では、有色系のNnO−Fe−CoO−CrOを採用する、その理由としては、水の吸収特性は、3μm、6μm、10μm〜12μm、であり、経験上一番効率が良好であったからである、尚、液体燃料の有効波長は現在のところ未解明であるが、各れにしても全波長領域に於いて有効に赤外線を放射する物質であるから、液体燃料の吸収波長と一致するはずである、本発明では、内筒に利用するものであるから、外見は黒色で見映がしないが、機械的強度が大であるから充分に流動抵抗に耐えられる。
【0015】
永久磁石による流体(水、液体燃料等)の浄化、活性化のメカニズムは流体が或る速度で磁界内を通過するとき、流体分子の磁気モーメントと磁界との相互作用によって流体分子が励起され、その結果、不安定な活性状態現象が発生するためと解されている、これは液体燃料の場合でも同様である、水が活性化されると、その水に含まれている、弗素、硝酸窒素、中性洗剤、悪臭(悪臭はイオンである)等を分解して、除去する作用が動き、結果的に水が浄化されたことになる、液体燃料の場合は、分子間結合が切れて粘性が大にならない(粘り気が少ない)これを応用したものが『流体活性化装置』といわれるもので、その代表的なものにデワクサー(原油凍結防止器)があるが、これ等は電気磁気学の一分野の理論が工業化されたものである。
【0016】
本発明は、上記理論に窯業工学の一分野であるセラミック理論と赤外線工学及び放射線物理、同化学の一部を応用して複合化してこれを『流体浄化活性化装置』と名付ける、発明に至ったものである。
【0017】
本発明に採用する永久磁石は残留磁束密度1500ガウス(150mT)で、L(長さ)、W(幅)、t(厚さ)が各95、30、3〜3.3mmの形状を有し、t表側にN極、t裏側にS極を有する、両面二極型のバリウムフエライト磁石である。
【0018】
これを(当該永久磁石)本発明の一部である『流体浄化活性装置』の一部であるケーシング(外筒)の長さ方向の中央部付近を上下(左、右)2段に隔床を設けて分離し、各隔床の上下(左右)に当該永久磁石が接する部分に溝を設けて各永久磁石を嵌合する、上下(左右)各段に透設する磁石は4枚とし、計8枚を透設する、各段に於ける永久磁石間の間隔は、残留磁束密度が150mTの場合は40mm以内、100mTの場合は30mm以下とする、これはファラデーの電磁誘導の法則に基くもので一般的にはt(v)=B・L・Vで計算される、但し、Eは電圧(V)、Bは残留磁束密度(T)、Lは磁石長さ(m)、vは流速(m/秒)である、該式に有効磁界を勘案して、総合的に判断した結果が上記150mTの場合は40mm以内、100mTの場合は、30mm以内となる。
【課題を解決するための手段】
【0019】
吸入部に配備されるセラミックボールは、水の場合は、吸着セラミックボールを、液体燃料の場合は、モナザイトセラミックボールを配備する、その理由としては、水の場合は、給水系統を大別すると、直接給水型、間接給水型、簡易水道型に分類できるが、各れの場合にも、金属製の配管内を通水するもであるから赤錆が発生する、また高層建築物の場合は、法規に従った貯水槽及び高置水槽設置が義務付けられており且1年に1回以上清掃義務が課せられているが、藻類が発生する、従って赤錆以外にバクテリア当の有機物を混在して給水される、簡易水道井型の場合も同様である、更に最近では、河川の汚染によりフミン質の有機物質との結合によるトリハロメタン(発癌物質)の発生等が問題視されているが、これ等の一部を吸着するために吸着セラミックボールを吸入部に配備するものである、また液体燃料の場合は、精製されており、ろ過の必要がないからモナザイトセラミックを配備する、当該セラミックボールは370Bq/gの放射能を有しており、これより放射されるα、β、γ線によって、流体の原子、分子を励起さしそのクラスターをラヂカルにする働きがある(水の吸入部へ配備した場合も上記と同様の作用をする)。
【0020】
吐出部に配備するセラミックボールは、水の場合は、ミネラルセラミックボールを、液体燃料の場合はモナザイトセラミックボールを配備する、水の場合も液体燃料の場合も、共に強力な磁界によって励起され、ラヂカルになった、原子、分子が、水の場合は弗素だけでなく硝酸窒素やカルシウム、亜鉛等のミネラル分まで分解して、その水特有の「うま味」や「まろやかさ」まで分解してしまうので、吐出部にミネラルセラミックボールを配備し、カルシウムやその他のミネラルを放出(溶出する)さすためであり、液体燃料の場合は、上記(0019)に記載のとおりの作用で、ラヂカル化された流体を更に微小化するためのものである。
【0021】
ケーシング(外筒)内には、3枚の隔床を設ける、吸入部とNo1磁界部間の隔床をNo1隔床とし、No1磁界部とNo2磁界部間の隔床をNo2隔床とし、No2磁界部と吐出部間の隔床をNo3隔床とする、各隔床の部材は、フエノール樹脂(商品名、ベークライト)とする、該樹脂は、水、酸、油、熱に強く、電気絶縁体でもある、No1、No3隔床は厚さ15〜20mmとし、No2隔床は厚さ20〜25mmとする、各隔床の平面的な永久磁石の透設位置に当たる、隔床部位は当該永久磁石の外周より1mm位広く(大きい)して、深さ3〜4mm位の凹部である溝を設け、その溝に永久磁石を嵌合する、No1磁界部外周に存在する、赤外線放射材含有セラミックの内筒は、No1隔床の上部とNo2隔床の下部に密着する、No2磁界部外周に存在するトルマリン含有セラミックの内筒は、No2、No3隔床に密着する。
【0022】
吸入部に配備するセラミックとしては、水を対象の場合は、吸着セラミックを採用する、吸着セラミックには、ゼオライトセラミック。珪藻土セラミック、ポーラスセラミック等が知られているが、本発明に配備する吸着セラミックとしては、Φ10mm程度のゼオライトセラミックボールと珪藻土セラミックボールを採用する、ゼオライトは、分子間空隙がÅ(オングストローム:10−8cm)単位であり、珪藻土セラミックボールの空隙はμm単位である、且ゼオライトは陽イオン交換能をもっているからである、これ等セラミックボールを任意の混合率で混合して、メッシュ袋に収納して配備するものとする、液体燃料を対象の場合は、モナザイトセラミックボールのΦ10mm程度のものを採用して、メッシュ袋に収納して吸入部に配備する、モナザイトセラミックボールの効能は前記(0019)に記載のとおり放射能によって流体分子はラヂカル化されて、No1、磁界へ送られる。
【0023】
吐出部に採用するセラミックボールとしては、水を対象の場合には、ミネラルセラミックボールを配備する、ミネラルセラミックボールにはカルシウムセラミック及び貝セラミック、亜鉛セラミック、銅セラミック、マンガンセラミック等があるが、本発明に配備するセラミックとしてはカルシウムセラミックと貝セラミックを採用する、当該セラミックをΦ10mm程度のボールにしたものをメッシュ袋に入れて配備する、
液体燃料の場合は、モナザイトセラミックボールを採用する、これを10mm程度のボールにして、メッシュ袋に入れて、吐出部ニ配備する、
カルシウムセラミックも貝セラミックも共にカルシウム系のセラミックであるが、貝セラミックの方は抗菌性があるが溶出し難い、一方、カルシウムセラミックは、溶出し易いが抗菌性は無い、他の重金属性のミネラルセラミックは、その品質を保証するデーターが無いので見合わせる、モナザイトセラミックの効能は、前記(0019)のとおりである。
【0024】
本発明の一部である「流体浄化活性装置」のケーシング(外筒)は18−8ステンレス鋼を採用する、18−8ステンレスは18%のクロムと8%のニッケルと0.08%の炭素と残部は鉄の合金であって、錆びないのと磁着しない特徴がある、ケーシングは3部分より成り、第1部分は、吸入部、第2部分は磁界部、第3部分は吐出部であって、いずれも嵌合されて一体となるものである、
第1の発明では、第1部分の吸入部はケーシングの長さ方向(L方向)の端部(底)は密閉されており他方(上部)は開放されて、第2部分の磁界部に連続する、吸入口は第2の発見では、L方向に直角に固着、透設され、第2の発明ではL方向に平行に固着、透設される、この吸入口は、各れもケーシングの端部(底部)に透設される。
【0025】
第2部分の磁界部はケーシングL方向、第1部分の吸入部に、No1の下段隔床を透設し、No1磁界部空間を経てNo2の中段隔床を透設する、No2中段隔床により、No2磁界部空間を経てNo3の上段隔床を透設する、No1、No2隔床間のNo1磁界外周部には、赤外線放射セラミック製の内筒が、No1、No2隔床に密着して透設され、No2、No3隔床間のNo2磁界外周部には、トルマリン含有のセラミック製内筒が、上下各隔床に密着して透設される本磁界部は、第1の発明、第2の発明に共用される。
【0026】
第3部分の吐出部は、ケーシング(外筒)L方向頂部(端部)は密閉され、他方の、No3隔床側は開放されて各磁界部と連続する、吐出口は、第1の発明では、ケーシングL方向に直角に、第2発明では、ケーシングL方向に平行に、且、中央部の端部(頂部)に固着、透設される。
【0027】
No1、No2磁界部に透設される永久磁石は(0017)に記載のとおリバリウムフエライト磁石である、バリウムフエライト磁石の成分構成は、Fe:5〜6mol、BaO:1molにSiOが少量配合後に1400℃前後で焼結されたものである、従って金属である、金属であり且磁力によって分子が励起されるから特に錆び易い、物理的性質が陶磁器と似ているから(モロイ、硬い、割れ易い)セラミック磁石といわれているが、実質は錆び易い金属である、従来技術では水浄化の場合に金属管外から永久磁石を配備したものが多いがこれは(0007)記載のとおり管内流体に及ぼす磁化力は0と推定される、ちなみに鉄の透磁率は10〜10でありCoは270、Niが180、銅やアルミニウムは1である、本発明は流体(液体)内に永久磁石を透設するものであるから、当然防錆処理が必要である、発明者等は試行錯誤を繰り返した結果、当該永久磁石を被覆とすることで解決した、即ち1層目を塩化ビニールシートで被覆、包合し、2層目を高圧ポリエチレン樹脂シートで被覆、包合した、包合温度は50〜60℃であり、キュリー温度には影響はない、この被覆包合は流速5m/sに充分耐えられることを実験により確認した、尚、液体燃料の場合は、被覆包合の必要はない。
【0028】
ケーシング(外筒)とNo1〜No2隔床のNo1磁界部外周の赤外線放射セラミック製内筒と、No2〜No3隔床間のNo2磁界部外周のトルマリン含有セラミック製内筒とケーシング(外筒)間に緩衝材を透設するが、これは、これは気泡性塩化ビニールを採用し、厚さ10mmになるまで2〜3に亘って行なうものとする、この目的は、振動、衝撃より、内筒を保護するためである。
【0029】
以上、本発明に係る「流体浄化活性装置」について詳述したが本発明には、第1の発明と第2の発明があり、
第1の発明は、ケーシングがL方向(長さ方向)に直立している、いわゆる「タテ型」であり、第2の発明は、水平方向とL方向は平行している、いわゆる「ヨコ型」である、
本発明は当該装置内に、所定のセラミックボールをメッシュ袋に入れて、吸入部及び吐出部ニ配備して完結する、
尚、本発明の装置内を通る流体の流速は2m/sを基準としたものであり、都市型水道の流速と概略は等しいが、流速が不足すると思われる場合は吸入側では押出式、吐出側では吸引式の加圧器をと透設すればよい。
【発明の結果】
【0030】
本発明の第1の発明は「タテ型」の「流体浄化活性装置」であって水を主対象としているものであるが、これの特徴及び効果は、
(ア)、吸入部に吸着性のセラミックボールか、モナザイトセラミックボールを単獨又は任意に混合して、配備するものであるが、
吸着セラミックを配備した場合は、微小なゴミや、バクテリア等を吸着して、粗浄化された水をNo1隔床を経てNo1磁界部へ送られる、
モナザイトセラミックを配備した場合は、水分子を励起さしてH3O、H、OHにしてラヂカルにした後、No1隔床を経てNo1磁界部へ送水される、
上記セラミックボールを任意の割合で混合して、配備した場合は、その両方の効果があるものと解している、
(イ)、No1磁界部に於いては、水中に透設された防錆処置を施した強力永久磁石と、電磁理論によって算出した適当な磁石間隔によって効率的に水に対して磁気エネルギーを与える、
液体燃料の場合は、防錆処置は必要でない
(ウ)、更に内筒には赤外線放射原料で構成した、赤外線放射セラミックにより赤外線波長全領域に対して効率よく赤外線を放射する(但し、水の吸収波長は3、6、10〜12μmである)、
(エ)、No1磁界部に於ける作用効果は、前記(イ)、(ウ)の相乗効果によって、効率よく水を処理し、塩素、硝酸窒素、トリハロメタン等を分解費消させ、No2隔床を経てNo2磁界部へ送られる、
(オ)、No2磁界部に於いては、前記(イ)と同じ磁化作用が起こる、
(カ)、内筒には、トルマリン含有セラミックによって、赤外線、(−)イオン、微弱電流放電と放射作用が水中で行なわれる、
(キ)、前記(オ)、(カ)の相乗作用により、前記(エ)と同様の作用が行なわれ,水を浄化して、ラヂカル化して、No3隔床を経て吐出部へ送られる、
(ク)、吐出部に於いては、清浄化された水分子集団がラヂカル化された水をミネラルセラミックボールによって、カルシウム等のミネラルを与え(うま味、まろやかさ)を発揮し且滅菌されて、飲料水、その他水として供給される。
【0031】
本発明の第2の発明は、「ヨコ型」の「流体浄化活性装置」であって液体燃料を主対象としたものであるが、これの特徴及び効果は、
(ア)、吸入部に於いて、注入された液体燃料は、配備されたモナザイトセラミックボールの間隙を通過する間にモナザイトの発する、放射線によって、液体燃料分子は励起されてクラスターがラヂカル化されて粘性が小となり流動性が良くなる、ラヂカル化された液体燃料は、No1隔床を経てNo1磁界部へ送られる、
(イ)、No1磁界部に於いては、液中に透設された、強力永久磁石と、電磁理論によって算出された適当な磁石間隔によって、効率的に液体燃料に対して磁気エネルギーを与える、
(ウ)、No1磁界部に透設されている内筒は、赤外線放射材料で構成されたセラミックであり、該セラミックより放射される赤外線を効率よく該液体燃料は吸収して励起される、
(エ)、No1磁界部に於ける作用効果は、前記(イ)、(ウ)、の相乗効果によって液体燃料は、分子をラヂカルにし且粘性を少にして、No2隔床を経てNo2磁界部へ送られる、
(オ)、No2磁界部では、No1磁界部と同様理論で磁気エネルギーを与えられたら、同磁界部外周に透設されているトルマリンセラミックの発する(−)イオン、微弱電流放電、赤外線放射を受けて、クラスターは益々ラヂカルになって活性を与えられる、そして、吐出部へ送られる、
(カ)、吐出部へ送られた液体燃料は、其処に配備されているモナザイトセラミックによって前記(ア)と同じ作用で、再度励起されて、益々活性化されて供給される。
【0032】
第1の発明に使用(採用)されている永久磁石は150mT(1500G)の強力永久磁石を1層目は塩化ビニールシートで被覆包合した後、2層目を高圧ポリエチレン樹脂で被覆包合した新規な被覆包合法で、この包合温度は50〜60℃であってキュリー温度には支障はない温度であり、この被覆包合によって、従来、水中や、他の液体に直接磁石を接することができなかったものを可能にした進歩性のある、新規の発明である。
【0033】
合成樹脂には、熱硬化性と、熱可塑性とに大別され、熱硬化性合成樹脂にはフエノール樹脂をはじめとして7種類位、熱可塑性合成樹脂は、塩化ビニールを始めとして、12種類の合成樹脂が公知されている、その中で耐水性、耐酸性、耐アルカリ性に優れ且つ機械的強度も強く、融着温度の同一な、塩化ビニール及び高圧ポリエチレンを採用する、
永久磁石に被覆する場合、1層目には、塩化ビニールシートを、2層目には、高圧ポリエチレンシートを用い、どちらも、
(ア)、永久磁石の形状に合わせて、製袋し、三方密閉、一方開放型で永久磁石の長さ方向寸法の約1.5倍の長さの袋を作る、コレは塩化ビニールシートも高圧ポリエチレンシートも同じである、
(イ)、永久磁石を上記袋に入れ、脱気して、袋出入口の端部を50℃に加熱した圧着機で、圧着包合する、(1層目の塩化ビニールシートの場合)
(ウ)、2層目に被覆、包合する、高圧ポリエチレンシートも前記(イ)と同じ要領で、被覆して圧着する、
(エ)、袋の長手方向余剰分は、該磁石に沿って折畳み、セメダインで接着する。
【0034】
第1の発明の場合は主として水を主対象とした「タテ型」の「流体浄化活性装置」であるが、これを操作するには、(ア)、本装置を鉛直方向に設置し、(イ)、本装置の吸入口を水道蛇口と接続し、(ウ)、水道コックを全解放すると2m/s位の流速になる、(エ)、吸入された水は、吸入部に配備されている、吸着セラミックか、モナザイトセラミックによって、不純物を吸着されたり、或いはモナザイトセラミックより放射される各種放射線の放射を受けて、その分子クラスターがラヂカルになって、No1隔床を経て、No1磁界部へ送られる、(オ)、No1磁界部の内筒は赤外線放射セラミックが透設されており、強力磁界と赤外線放射を受けた水はクラスターをラヂカルにされて、(カ)、No2隔床を経て、No2磁界部に進入し、No2磁界部内周に透設されている、トルマリン含有セラミックの放射する、(−)イオン、赤外線、微弱電流放電と磁界のエネルギーを受けて、ラヂカル化された水は、より一層ラジカルになり、活性を得て、(キ)、No3隔床を経て、吐出部へ進入する、吐出部では既にNo1、No2磁界に於いて、ラヂカル化され、更に与えられたエネルギーによって、塩素、硝酸窒素、リン、トリハロメタン等を分解消費して「味の無い水」「まろやかな水」を失われた水がミネラルセラミックによって、カルシウム等のミネラルを得、且、貝セラミックによって殺菌された「まろやか」で「味のある水」となって吐出口より供給される。
【0035】
第2の発明は、主として液体燃料の分子のラヂカル化を目的とした、「ヨコ型」の「流体浄化活性装置」であるが、機能的には、第1の発明とほとんど変らず、吸入部、吐出部へ配備するセラミックボールが変更されることと、吸入口、吐出口の位置が変るだけのことであり、形態的には「タテ型」が「ヨコ型」に変っただけのことである、本「流体浄化活性装置」を操作するには、(ア)、できるだけ水平方向に静置して、(イ)、吸入口を液体燃料給油口と接続し、(ウ)、流速2m/S位になるように給油口を加圧して本装置吸入口より注油する、(エ)、注入された液体燃料は吸入部に配備された、モナザイトセラミックボールの間隙を通過し乍ら放射線によって、液体分子は励起され、クラスターはラヂカルになる、そして、(オ)、No1隔床を経てNo1磁界部へ入り、其処で内筒に透設された赤外線放射セラミックから放射された赤外線と、強力磁界のエネルギーを受けて、ラヂカルにされた液体分子は更にラヂカルにされて流動性は良くなる、そして、(カ)、No2隔床を経て、No2磁界部へ送られ、其処で内筒に透設されたトルマリンセラミックにより放出された(−)イオン、赤外線、微弱電流等の放射、放電と強力磁界による磁化作用を受けてラヂカルかされた液体分子は、更に微小化されて、(キ)、No3隔床を経て、吐出部へ送られ、吐出部に配備されたモナザイトセラミックボールの間隙を通過し乍ら前記(エ)と同じ作用を受けた液体分子は、分子間再結合を壊され、更にラヂカルになって吐出部より本装置外部へ供給される。
【0036】
以下に本発明の実施例を挙げて、詳細に説明する。
【実施例1】
【0037】
第1の発明である「タテ型」の「流体浄化活性装置」の通水試験を行なうに際して、該装置のケーシング(外筒)1を、ケーシング2、ケーシング3、ケーシング4に分離する(ケーシング1は、ケーシング2、同3、同4を合体嵌合して成っているものである、またケーシングは、18−8ステンレスで製作されている)。
【0038】
ケーシング4内の吸入部5へゼオライトセラミックボールと珪藻土セラミックボールを1:1の比率で混合し、メッシュ袋に入れた、吸着セラミックボール6を配備してケーシング3と同4を嵌合する、次にケーシング2内の吐出部7へ貝セラミックボールと、カルシウムセラミックボールを配合比率1:1で混合して、メッシュ袋に入れたミネラルセラミックボール8を配備した後、ケーシング2と同3を嵌合する、よってケーシング2、3、4、は嵌合してケーシング1と成った。
【0039】
吸入口9を公設水道管へ接続して、水道バルブを全開すると水道水は流速が概略2m/s位の速度で吸入部5を満たして吸着セラミックボール6の間隙を通過して、No1隔床10を経てNo1磁界部11に送られる、このとき、水道水は吸着セラミックボール6によってバクテリアや、微小粒子を吸着し、浄化された水道水がNo1磁界部11に送り込まれている。
【0040】
No1の磁界部に透設された、内筒12は赤外線放射原料によって作られたセラミック体で構成されており、その外周部には、緩衝材13の発泡塩化ビニールシートを2〜3層充填し内筒を保護している、その内側には1500ガウス(150mT)の強力永久磁石14〜17が透設されている、この永久磁石は、バリウムフエライト磁石を1層目が塩化ビニールシートで2層目は高圧ポリエチレン樹脂で被覆、包合したものであって金属磁石の欠点である、酸化力を激減する効果を有する(要するに錆びない)、吸入部5で浄化された水は、No1、磁界部11で赤外線放射セラミック12の赤外線放射内で、永久磁石14〜17の強磁界を受け磁化されて、励起活性化されて、H、OH、H等にイオン化され、その過程で硝酸窒素、塩素、トリハロメタン等は消化され益々ラヂカルになって、18のNo2隔床を経て、19のNo2磁界部へ送られる。
【0041】
19のNo2磁界部にはトルマリン含有セラミック製の内筒20が透設されており、当該内筒より、(−)イオン、赤外線、微弱電流放電及び放射される中で、永久磁石14〜17による強力磁界内で磁化された水は、益々励起され活性化されてラヂカルになっている、この過程で、残量の硝酸窒素、塩素、トリハロメタン等は、完全に消化されて、21のNo3隔床を経て、7の吐出部へ入った水は、8のミネラルセラミックボールを通過する間に、カルシウム、マグネシウム、ナトリウム等のイオンを該セラミックボールより得て、「まろやか」で「味覚」のある水となって、吐出口22より外部へ供給される、尚、貝セラミックは、海水中で現在生成中の貝殻を採取、焼成されたものであって、カルシウム、珪素、ナトリウム、マグネシウム等が含まれており、且殺菌力もあることが実証されている。
【実施例2】
【0042】
第2の発明である、「ヨコ型」の「流体浄化活性装置」の注油〜排出(供給)試験を行なうに際して、該装置のケーシング(外筒)1をケーシング2、同3、同4に分離する、(ケーシング1はケーシング2、同3、同4、を合体嵌合してなっているものである、またケーシングは18−8ステンレスで精製されている)。
【0043】
ケーシング4内の吸入部5へモナザイトセラミックボールをメッシュ袋に入れて配備した後、ケーシング4とケーシング3を嵌合する、
ケーシング2内の吐出部へモナザイトセラミックボールをメッシュ袋に入れてた後、ケーシング2と同3を嵌合する、よってケーシング2、3、4は嵌合されてケーシング1に成った。
【0044】
液体燃料給油筒を「流体浄化活性装置」100の吸入口9と接続して全開すると2m/s以上の流速で吸入部5を満たして、モナザイトセラミックボール6の間隙を通過して、No1隔床10を経て、No1磁界部11へ送られるこの時液体燃料は、モナザイトセラミックによって液体燃料分子は、その結合が切れたり、クラスターがラヂカルになっている状態である。
【0045】
No1磁界部11内に透設された内筒12は、赤外線放射原料によって作られたセラミック体で構成されており、その外周部には、緩衝材13の発泡塩化ピニールシートを2〜3層充填して、内筒12を保護している、その内側には、1500ガウス(150mT)の強力永久磁石14〜17が透設されている、この永久磁石は、バリウムフエライト磁石であって、吸入部5でラヂカルになった液体燃料は、No1磁界部11で赤外線放射セラミック12の赤外線放射内で、永久磁石14〜17の強磁界を受け、磁化されて、励起、活性化され、イオン化されて、粘性が低下し流動性が良くなって、18のNo2隔床を経て19のNo2磁界部へ送られる。
【0046】
19のNo2磁界部には、トルマリン含有セラミック製の内筒20が透設されており、当該内筒より、(−)イオン、赤外線が放射され、微弱電流が放電されている、その中で永久磁石14〜17による強力磁界内で磁化された、液体燃料分子は益々励起、活性化されて、粘性を失い流動性は甚しく良好になり21のNo3隔床を経て、吐出部7へ入る。
【0047】
粘性が低下して流動性の良くなった液体燃料は、吐出部7に配備されているモナザイトセラミック23の影響を受けて、益々ラヂカル化され吐出口より排出して、供給される。
【実施例3】
【0048】
永久磁石の防錆処理のために行なう被覆包合処理は、厚み0.2〜0.3mmの塩化ビニールシート及び高圧ポリエチレンシートを永久磁石の形状に合わせて製袋する、製袋された袋の厚さ、幅は該磁石とほぼ同寸とし長さ方向は該磁石の1.5倍の長さとする。
【0049】
当該袋の中へ永久磁石を押入れ、脱気した後、袋の長さ方向端部を、50℃に加熱した、圧着機で包合し、1層目の塩化ビニールシートの被覆、包合処理は完了する。
【0050】
長手方向の余分な袋部は、該磁石に沿って折り曲げ、各折り曲げた、各端部を接着剤で接合するが、この場合、水、アルコール、油に耐えるセメダインが好ましい。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【図1】 本発明の実施形態を示すタテ型の流体浄化活性装置の縦断図面
【図2】 同上のa〜a’断面図
【図3】 同上のb〜b’断面図
【図4】 本発明のヨコ型の流体浄化活性装置の断面図
【図5】 本発明の永久磁石被覆包合を示す断面図
【符号の説明】
【0053】
100、 流体浄化活性装置 1、 ケーシング(外筒)
2、 ケーシング 3、 ケーシング
4、 ケーシング 5、 吸入部
6、 吸着セラミックボール 7、 吐出部
8、 ミネラルセラミックボール 9、 吸入口
10、 No1隔床 11、 No1磁界部
12、 赤外線放射セラミック内筒 13、 緩衝材
14、 永久磁石 15、 永久磁石
16、 永久磁石 17、 永久磁石
18、 No2隔床 19、 No2磁界部
20、 電気石含有セラミック内筒 21、 No3隔床
22、 吐出口 23、 モナザイトセラミックボール
24、 永久磁石 25、 塩化ビニールシート
26、 高圧ポリエチレンシート

【特許請求の範囲】
【請求項1】
永久磁石の表面を合成樹脂で二重に被覆包合し、端部を接着した永久磁石防錆処理法。
【請求項2】
吸入部に吸着セラミックボール又は放射性セラミックボールを排出部にミネラルセラミックボールを配備し、赤外線放射セラミック製内筒及び電気石含有セラミック製内筒の各内筒内を通過する流体(液体)中に永久磁石を設けたことを特徴とする流体浄化活性装置。
【請求項3】
吸入部及び排出部に放射性セラミックボールを配備し、赤外線放射セラミック製内筒及び電気石含有セラミック製内筒の各内筒内を通過する流体(液体)中に永久磁石を設けたことを特徴とする流体浄化活性装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2008−110270(P2008−110270A)
【公開日】平成20年5月15日(2008.5.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−243426(P2006−243426)
【出願日】平成18年8月13日(2006.8.13)
【出願人】(598044143)
【出願人】(506012707)
【Fターム(参考)】