浮動式円錐回転プラグバルブ
バルブ本体と、バルブ本体上に設けられた媒体が流れるための貫通する通路と、前記通路と相互に交わる錐形のバルブ室と、バルブ室中に回転可能に設けられた、バルブが閉じた状態で前記通路を遮断するための円錐形バルブコアと、バルブコアを回転させるためのバルブレバーと、バルブコアの底部とバルブ室との間に設けられたスプリングと、バルブ本体の上端に設けられたバルブ蓋と、を有し、前記バルブコアはバルブ室で上下移動可能な浮動式円錐回転プラグバルブコアであり、バルブコアの上端のトルク制限スライダーとトルク伝達ピンを有する回転伝動スリーブがバルブレバーの外側に設けられ、トルク制限スライダーとトルク伝達ピンとがトルク制限器を構成し、回転伝動スリーブとバルブレバーとの間には、回転可能なねじ山と組み合わされた伸縮インナースリーブが設けられ、伸縮インナースリーブの外側には伸縮アウタースリーブが設けられることを特徴とする、浮動式円錐回転プラグバルブ。本発明は1つの作動機構の一方向への回転だけで、バルブコアをまず上方向に持ち上げ、一定の角度を回転させ、押し下げ、密封することができる。また、バルブ室とバルブコアとの密封面に潤滑膜が不要で、回転摩擦及び磨耗がなく、または磨耗が小さく、密封性がよく、構造が簡単である。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は浮動式円錐回転プラグバルブに関し、特に流体の方向を変更する、または流体を遮断するか通過させる浮動式円錐回転プラグバルブに関し、高温振動、高圧、高密封要求における一方向バルブ(one-way valve)、三方バルブ(three-way valve)、四方バルブ(four-way valve)など手動又は電動バルブに応用可能であり、バルブの技術分野に属する。
【背景技術】
【0002】
構造が簡単で、開閉が素早く、圧力降下が少ないため、回転プラグバルブは一定の範囲内で幅広く用いられている。
【0003】
現在の回転プラグバルブの錐形外面とバルブ室(valve chamber)の錐形内面の間には、密封及び潤滑膜が設けられる必要があり、回転プラグの大端部を軸方向の面圧(seal pressure specific)にし、且つ回転プラグバルブコアが回転した場合でもなお同じ面圧を保持することで、回転時のトルク(torque)が大きくなり、密封面の磨耗も大きくなるため、高温の衝撃を受けると振動によって潤滑膜が破れることにより、プラグがバルブ室上に滞留し、回転して開閉することができなくなる。
【0004】
使用中には、温度又は管内圧力(pipe pressure)が突然上昇することにより、回転プラグバルブコアが一度にバルブ室から離脱することで、管内の媒体が密閉室内に流入し、密封膜を流失させる可能性がある。
【0005】
産業界では、まずプラグを持ち上げて、さらに回転させた後で押し下げられる回転プラグバルブ、例えばリフト式(lift-type)回転プラグバルブ、二重動作(dual action)回転プラグバルブが現れている。しかし、何れも2つ以上の作動機構又は2つ以上の動作が必要であることから、バルブの構造が複雑になり、操作が不便になるため、このような改良された回転プラグバルブは幅広く応用されていない。
【発明の概要】
【0006】
本発明は、磨耗が小さく、密封性がよく、構造が簡単な浮動式円錐回転プラグバルブを提供することを目的とする。
【0007】
上記目的に鑑み、本発明は、バルブ本体と、バルブ本体の両側に設けられた入口及び出口と、入口と出口との間に設けられた、媒体が流れるための貫通する通路と、前記通路と垂直に交わる錐形のバルブ室と、バルブ室中に回転可能に設けられた、バルブが閉じた状態で前記通路を遮断するための円錐形バルブコアと、を有し、バルブコアを回転させるための、バルブレバーの外側に付けられた回転伝動スリーブ及びバルブレバーと、バルブコアの下部とバルブ本体の底部との間に設けられた浮上スプリングと、バルブ本体の上端に設けられた、位置決めピンを有するバルブ蓋と、をさらに有する浮動式円錐回転プラグバルブであって、前記バルブコアはバルブ室で上下移動可能な浮動式円錐回転プラグバルブコアであり、回転伝動スリーブの下端には下端が錐形の少なくとも1つのトルク伝達ピンが設けられ、バルブコアの上端にはトルク伝達ピンと同数の、頂端が錐形のトルク伝達スライダーが設けられ、バルブコアとトルク伝達スライダーとの間にはスライドスプリングが設けられ、トルク伝達スライダーの下部にはクランプが設けられ、ボルトを介してバルブコア上に固定され、バルブ蓋の上端には押圧密封リングを介して、バルブレバーを密封するロックナットが設けられ、バルブ蓋と回転伝動スリーブとの間にはa軸受けを介して弾性ガスケットが設けられ、回転伝動スリーブとバルブレバーとの間にはb軸受けを介して、回転伝動スリーブとバルブレバーとが同時に回転でき、バルブレバーとともに上下移動可能である伸縮インナースリーブが設けられ、伸縮インナースリーブの外側にはねじ山が相互に適合する伸縮アウタースリーブが設けられることを特徴とする、浮動式円錐回転プラグバルブを提供する。
【0008】
本発明の作動レバーは、一方向への回転によりバルブコアを持ち上げてバルブ本体から離脱させ、さらに決められた位置まで回転させた後押圧して、一定の面圧を加える。回転時にバルブ本体から完全に離脱し、バルブコアが上方向にのみ移動し及び押し下げられた場合のみ極めて小さい磨耗があり、回転時には小さな摩擦力のみが生じるだけで、密封面は磨耗しないため、小さいトルクを用いて高速に流体を切り替えることができる。
【0009】
高温時には、バルブコアとバルブ本体との膨張が一致しない、又はバルブコアとバルブ本体の密封面が磨耗する場合、軸力が弾性ガスケットによりバルブコアに加えられるため、密封漏れ(seal leakage)を自動的に補うことができる。
【0010】
本発明は1つの作動機構の一方向への回転だけで、バルブコアをまず上方向に持ち上げ、一定の角度を回転させ、押し下げ、密封することができる。また、バルブ室とバルブコアとの密封面に潤滑膜が不要で、回転摩擦及び磨耗がなく、高温波動、高圧、高密封要求における一方向バルブ、三方バルブ、四方バルブなど手動又は電動バルブに用いることができる。
【0011】
円錐バルブコアの頂端において軸方向に押圧力Pが加えられ、面圧P/sin α(αは円錐半鋭角)が得られ、α=6°の場合には、密封圧力は軸方向押圧力の9.6倍になるため、円錐回転プラグバルブは軸方向において押圧力を加えて密封する際に増幅効果を備え、密封が確実になるという特徴を備える。
【0012】
本発明の浮動円錐プラグ構造は、円錐回転プラグバルブコアが開閉時に浮動すること、すなわちバルブの作動レバーの一方向への回転運動が、伸縮および伝動機構により、以下の数ステップに転換されることを特徴とする。
1.バルブコア頂端の面圧を消す。
2.バルブコア底部のスプリング作用の下、バルブコアを上方向に浮動させ、バルブ体から完全に離脱させる。
3.回転伝動スリーブは、トルク伝達ピン及びトルク伝達スライダーによりバルブコアを一定角度まで回転させて、位置決めする。
4.バルブコアが下方向に移動し、完全に押圧して一定の面圧を加える。
本発明のメリットは、1つの作動機構の一方向への回転だけで、バルブコアを上方向に浮動させ、一定の角度を回転させ、押し下げ、密封することができ、バルブ室とバルブコアとの密封面に潤滑膜が不要で、回転摩擦がなく、磨耗が小さく、密封性がよく、構造が簡単であるという点である。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】浮動式円錐回転プラグバルブの構造のイメージ図である。
【図2】浮動式円錐回転プラグバルブの構造及び位置決めのイメージ図である。
【図3】浮動式円錐回転プラグバルブにおけるバルブコアを回転させるトルク制限機構の構造及びその組み合わせのイメージ図である。
【図4】浮動式円錐回転プラグバルブが開く際のバルブコアの浮上と伸縮機構及びその組み合わせのイメージ図である。
【図5】図4の状態におけるトルク制限機構の位置のイメージ図である。
【図6】バルブコアが90度回転して位置決めされた後でトルク制限機構が離脱し、面圧が生じるイメージ図である。
【図7】図6の状態におけるトルク制限機構の位置のイメージ図である。
【図8】実施の形態2におけるスプリングクランプボールを設けた浮動式円錐回転プラグバルブの構造のイメージ図である。
【図9】実施の形態3における四方バルブ浮動式円錐回転プラグバルブのバルブコアの断面のイメージ図である。
【図10】実施の形態4における、トルク制限機構に代わりに能動磁石、受動磁石を用いた構造のイメージ図である。
【図11】実施の形態4における回転伝動スリーブと能動磁石とを組み合わせたイメージ図である。
【図12】実施の形態5における磁気伝動浮動式円錐回転プラグバルブの構造のイメージ図である。
【図13】実施の形態5における伸縮外部スリーブ及び伸縮パッドの構造のイメージ図である。
【図14】実施の形態5における磁気伝動式能動ローラの構造のイメージ図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、図面と実施の形態とを組み合わせて、本発明について説明する。
(実施の形態1)
図1は浮動式円錐回転プラグバルブのイメージ図である。図1に示すように、バルブは閉まった状態であり、当該浮動式円錐回転プラグバルブはバルブ本体1を有し、バルブ本体1は1つの入口32と1つの出口33とを備え、バルブ本体1上には媒体が流れるように貫通する通路30が設けられている。また、当該バルブは、前記通路30と交わる錐形のバルブ室31と、バルブ室31に回転可能に設けられ、バルブの開閉状態で前記通路30を遮断するために用いられる円錐形バルブコア2と、をさらに有する。前記バルブコア2は、バルブ室31で上下に移動可能な浮動式円錐回転プラグバルブコアである。また、当該バルブは、バルブコア2を回転させるための回転伝動スリーブ10とバルブレバー7と、をさらに有し、回転伝動スリーブ10はバルブレバー7の外に付けられ、バルブコア2の下部とバルブ本体1の底部との間には浮上スプリング19が設けられ、バルブ蓋3の下端には位置決めピン15が設けられ、バルブ蓋3の上端にはロックナット5と、押圧密閉リング6とが装着されてバルブレバー7を密閉する。
【0015】
前記回転伝動スリーブ10とバルブレバー7とは装着後は一体であり、下端に1つ、2つ又は3つ以上のトルク伝達ピン27が装着される。本実施の形態では2つである。バルブコア2の上端にはトルク伝達ピン27と同数のトルク伝達スライダー23が装着され、トルク伝達ピン27は回転伝動スリーブ10とバルブレバー7とともに回転し、一定角度回転した後、トルク伝達スライダー23と接触する。トルク伝達スライダー23の頂端は錐形であり、バルブコア2とトルク伝達スライダー23との間にはスライドスプリング26が装着され、トルク伝達スライダー23の上部にはクランプ24を有し、ボルト25によってトルク伝達スライダー23をバルブコア2に固定する。前記トルク伝達ピン27の下端は錐形であり、その錐形の角度とトルク伝達スライダー23の頂端の錐形の角度とはマッチングする。
【0016】
図2は浮動式円錐回転プラグバルブのバルブコア構造及び位置決めを示すイメージ図である。前記バルブコア2上には横向きに流路2−3が設けられ、上部には2つの位置決めブロック2−1が設けられ、2つの位置決めブロック2−1は90度より大きい夾角を成し、バルブ蓋3の下端の位置決めピン15はバルブコア2の2つの位置決めブロック2−1の間にあり、バルブの開閉時に位置決めピン15はそれぞれ1つの位置決めブロック2−1と接触し、バルブコア2を90度以内の回転に制限する。
【0017】
図3は、浮動式円錐回転プラグバルブのバルブコアを回転させるトルク制限機構の構造及び組み合わせを示すイメージ図である。前記トルク伝達ピン27、トルク伝達スライダー23、スライドスプリング26、クランプ24、ボルト25によりトルク制限機構が構成され、その作用はバルブコア2が浮上しバルブ室31から離脱した場合に、バルブレバー7の回転をバルブコア2に伝達し、バルブコア2を一定角度回転させた後、決められた位置から離脱することである。本実施の形態では90度回転する。
【0018】
前記トルク制限機構は、バルブコア2を一定角度回転させた後、決められた位置から離脱させるために、本実施の形態では、伝達ピン27とトルク伝達スライダー23が斜めに係合するほかに、二曲面が係合してもよい。全てのトルク制限機構の設置位置及び構造の形状の変更は、その作用及び性質が変わるものではなく、何れも本発明の範囲に属する。バルブ蓋3と回転伝動スリーブ10との間には、a軸受け9を介して弾性ガスケット8が設けられる。
【0019】
前記弾性ガスケット8の作用は、バルブコア2の上部の面圧を設定し、バルブコア2とバルブ室31との面圧を保証することである。本実施の形態における位置のほかに、弾性ガスケット8はその他の適当な位置、例えば、a軸受け9と回転伝動スリーブ10の間又は回転伝動スリーブ10とb軸受け11との間に設けられてもよい。また、全ての弾性ガスケット8の設置位置及び構造の形状の変化は、その作用を変更するものではない。
【0020】
回転伝動スリーブ10とバルブレバー7との間にはb軸受け11を介して、回転伝動スリーブ10とバルブレバー7と同時に回転可能であって、バルブレバー7とともに上下移動可能な伸縮インナースリーブ12が設けられ、伸縮インナースリーブ12の外側にはねじ山が相互にかみ合う伸縮アウタースリーブ13が設けられ、伸縮インナースリーブ12又は伸縮アウタースリーブ13の下端はc軸受け14を介してバルブコア2上に押圧されている。前記伸縮アウタースリーブ13の下端には伸縮アウタースリーブ13とバルブコア2との相互回転を防止する回転防止ピン13−1が設けられ、バルブコア2上には回転防止ピン13−1と組合された回転防止ピンソケット2−4が設けられ、伸縮アウタースリーブ13とバルブコア2とが相互に回転することができないようにする。
【0021】
前記伸縮インナースリーブ12と伸縮アウタースリーブ13により構成される伸縮機構が相互にかみ合うねじ山は一条ねじ又は多条ねじであり、ねじ山のピッチは0.5〜10mmである。
【0022】
前記バルブコア2には縦方向に上下に貫通する平衡孔2−2が若干設けられ、バルブコア2の浮上及び押し下げ時の圧力を等しくすることにより、流体余剰圧力により浮上及び押し下げ圧力を増加させないようにすることができ、バルブコア2の円錐半夾角を2〜30度とすることができる。
【0023】
前記バルブコア2の上部の中心にはコア固定孔2−5が設けられ、前記バルブレバー7の下部にはコア固定ピン7−1が設けられ、コア固定ピン7−1はコア固定孔2−5に差し込まれて動的組み合わせを形成し、バルブの開閉過程でバルブ2が浮上してバルブ室31から離脱する場合、バルブコア2とバルブ室31とを同軸位置に保持させ、バルブコア2の円錐密閉面とバルブ室31との間の隙間を均等にさせる。
【0024】
動作時には、図1に示すように、バルブは閉じた状態であり、バルブレバー7の時計回りの回転動作により発生した状態であると仮定すると、この場合、伸縮アウタースリーブ13が下部に位置し、伸縮インナースリーブ12が上部に位置し、バルブを開く操作を行う場合、バルブレバー7を反時計回りに回転させ、回転伝動スリーブ10、トルク伝達ピン27とバルブレバー7とは一体であり、すなわちともに反時計回りに回転する。伸縮インナースリーブ12とバルブレバー7とは同時に回転し、伸縮アウタースリーブ13はバルブコア2を回転させない。この場合、伸縮インナースリーブ12は、伸縮アウタースリーブ13に対して反時計回りに回転し、すなわち伸縮アウタースリーブ13を上方向に移動させ、伸縮インナースリーブ12を下方向に移動させることしかできず、両者は収縮し、伸縮インナースリーブ12とバルブレバー7とは軸方向に移動可能となる。この結果、図4に示すように、バルブコア2は、伸縮インナースリーブ12、伸縮アウタースリーブ13の上部が水平になるまで、浮上スプリング19の作用により浮上する。この場合、バルブコア2はバルブ室31から完全に離脱する。一方、図4に示すように、回転伝動スリーブ10の下部のトルク伝達ピン27の錐形の斜面はちょうどバルブコア2の上部のトルク伝達スライダー23の錐形の斜面と完全に噛み合い、図5に示すように、バルブレバー7の反時計回りの回転により、位置決めブロック2−1とバルブ蓋3の下端の位置決めピン15が相互に接触するまで、バルブコア2を一緒に回転させる。図6、図7に示すように、この場合、バルブコア2は約90度回転し、バルブコア2の流路2−3とバルブ本体1との通路30と入口32、出口33とは相互に通じており、バルブはすでに開いた状態となる。
【0025】
バルブコア上の位置決めブロック2−1とバルブ蓋3の下端の位置決めピン15とは相互に接触して位置を制限されるため、トルク伝達ピン27はバルブレバー7とともに反時計回りに回転し続け、バルブコア2の上部のトルク伝達スライダー23を下方向に移動させ、トルク伝達ピン27とトルク伝達スライダー23とを離脱させる。この場合、伸縮アウタースリーブ13は上に移動し続け、伸縮インナースリーブ12は下に移動し続け、両者が伸張する。また、伸縮インナースリーブ12の下端はc軸受け14によってバルブコア2を押し、伸縮アウタースリーブ13の上端はb軸受け14によって回転伝動スリーブ10を突き上げることから、バルブコア2を押圧して、図6に示すように密閉のために面圧を加える。同様に、バルブレバー7を時計回りに回転させて、バルブを閉じることができる。
【0026】
(実施の形態2)
図8は、実施の形態2におけるスプリングクランプボールが設けられた浮動式円錐回転プラグバルブ構造のイメージ図である。図8に示すように、バルブは閉じた状態であり、バルブコアが回転する場合のスプリング19とバルブコア2との摩擦力を低減するために、バルブコア2の底部の中心とスプリング19との間にスプリングクランプ17を介してボール18が設けられる。その他については、実施の形態1と同様である。
【0027】
(実施の形態3)
図9は、実施の形態3における四方浮動式円錐回転プラグバルブ構造のイメージ図である。図9に示すように、バルブコア2には2本の流路2−7、2−8が設けられ、バルブ本体1には等角度の4つの出入口D、E、F、Gが設けられる点において実施の形態1と異なり、その他については実施の形態1と同様である。出入口D及び出入口Eは流路2−7と相互に通じており、出入口F及び出入口Gは流路2−8と相互に通じている。バルブコア2が反時計回りに90度回転すると、出入口D及び出入口Fは流路2−7と相互に通じ、出入口E及び出入口Gは流路2−8と相互に通じ、流体を方向転換する目的を達する。
【0028】
(実施の形態4)
図10に示すように、バルブは開いた状態であり、バルブ2の上部には対称配置された、磁極が相反する2つの受動磁石16を有し、回転伝動スリーブ34には対称配置された、磁極が相反する2つの能動磁石4を有する。受動磁石16と能動磁石4とは実施の形態1に記載のトルク制限機構を代替するものであり、能動磁石4は回転伝動スリーブ34上に装着され、回転伝動スリーブ34とバルブレバー7とは固定され一体となっている。その他については、実施の形態1と同様である。バルブコア2とバルブ室31とが完全に離脱した場合、能動磁石4と受動磁石16はちょうど極性が相反し相互に引き付け合うことでトルクを伝達し、バルブコア2を90度回転させる。
【0029】
(実施の形態5)
図11は、実施の形態5における浮動式円錐回転プラグバルブの構造のイメージ図である。図11に示すように、バルブが閉まった状態を示す。実施の形態4の基礎の上に、ロックナット5の上端のバルブレバー7上にd軸受け29を介してさらに受動ローラ20が設けられ、受動ローラ20の外側にはシールドスリーブ21を介して能動ローラ22が設けられ、伸縮アウタースリーブ13の下端とバルブコア3の中心との間には伸縮パッド28が設けられ、伸縮パッド28の下面にはスプリングガスケット8が装着され、前記伸縮パッド28の下端にはバルブコア2上に設けられた回転防止ピンソケット2−6に差し込まれた回転防止ピン28−1が設けられており、伸縮アウタースリーブ13の下端には伸縮パッド28上に設けられた回転防止ピン溝28−1に差し込まれた回転防止ピン13−1が設けられている。図12に示すように、その目的は、伸縮パッド28とバルブコア2と、及び伸縮アウタースリーブ13と伸縮パッド28との相互回転を防止することである。図13に示すように、受動ローラ20は棒磁石20−1と棒磁石フレーム20−2とにより構成され、棒磁石フレーム20−2上にはラジアル着磁の4〜12個の棒磁石20−1が設けられ、隣接する2つの棒磁石20−1の磁性は相反するため、偶数個である必要がある。図14に示すように、前記能動ローラ22は棒磁石22−1と能動ローラ密封リング22−2とから構成され、能動ローラ密封リング22−2には受動ローラ20の数と同じであって、磁性が相反する棒磁石22−1が設けられる。
【0030】
前記シールドスリーブ21は非磁性のステンレス、銅、プラスチックなどを用いて作られ、ロックナット5を介してバルブ蓋3と固定されている。能動ローラ22、受動ローラ20はシールドスリーブ21と同軸で装着され、能動ローラ22の棒磁石と受動ローラ20の棒磁石とは長さが一致しており、能動ローラ22の外側には能動ローラスリーブ22−3が設けられている。異なる極性は互いに引き付けあうという原理により、能動ローラ22が回転する場合、受動ローラ20を一緒に回転させ、バルブレバー7の動的密封が静的密封に変わる。シールドスリーブ21とバルブ蓋3とが溶接されていれば、漏洩しないバルブとなる。
【0031】
受動ローラ20は多極磁石リングから作られてもよく、能動ローラ22は相応に多極磁石リングから作られてもよい。
【技術分野】
【0001】
本発明は浮動式円錐回転プラグバルブに関し、特に流体の方向を変更する、または流体を遮断するか通過させる浮動式円錐回転プラグバルブに関し、高温振動、高圧、高密封要求における一方向バルブ(one-way valve)、三方バルブ(three-way valve)、四方バルブ(four-way valve)など手動又は電動バルブに応用可能であり、バルブの技術分野に属する。
【背景技術】
【0002】
構造が簡単で、開閉が素早く、圧力降下が少ないため、回転プラグバルブは一定の範囲内で幅広く用いられている。
【0003】
現在の回転プラグバルブの錐形外面とバルブ室(valve chamber)の錐形内面の間には、密封及び潤滑膜が設けられる必要があり、回転プラグの大端部を軸方向の面圧(seal pressure specific)にし、且つ回転プラグバルブコアが回転した場合でもなお同じ面圧を保持することで、回転時のトルク(torque)が大きくなり、密封面の磨耗も大きくなるため、高温の衝撃を受けると振動によって潤滑膜が破れることにより、プラグがバルブ室上に滞留し、回転して開閉することができなくなる。
【0004】
使用中には、温度又は管内圧力(pipe pressure)が突然上昇することにより、回転プラグバルブコアが一度にバルブ室から離脱することで、管内の媒体が密閉室内に流入し、密封膜を流失させる可能性がある。
【0005】
産業界では、まずプラグを持ち上げて、さらに回転させた後で押し下げられる回転プラグバルブ、例えばリフト式(lift-type)回転プラグバルブ、二重動作(dual action)回転プラグバルブが現れている。しかし、何れも2つ以上の作動機構又は2つ以上の動作が必要であることから、バルブの構造が複雑になり、操作が不便になるため、このような改良された回転プラグバルブは幅広く応用されていない。
【発明の概要】
【0006】
本発明は、磨耗が小さく、密封性がよく、構造が簡単な浮動式円錐回転プラグバルブを提供することを目的とする。
【0007】
上記目的に鑑み、本発明は、バルブ本体と、バルブ本体の両側に設けられた入口及び出口と、入口と出口との間に設けられた、媒体が流れるための貫通する通路と、前記通路と垂直に交わる錐形のバルブ室と、バルブ室中に回転可能に設けられた、バルブが閉じた状態で前記通路を遮断するための円錐形バルブコアと、を有し、バルブコアを回転させるための、バルブレバーの外側に付けられた回転伝動スリーブ及びバルブレバーと、バルブコアの下部とバルブ本体の底部との間に設けられた浮上スプリングと、バルブ本体の上端に設けられた、位置決めピンを有するバルブ蓋と、をさらに有する浮動式円錐回転プラグバルブであって、前記バルブコアはバルブ室で上下移動可能な浮動式円錐回転プラグバルブコアであり、回転伝動スリーブの下端には下端が錐形の少なくとも1つのトルク伝達ピンが設けられ、バルブコアの上端にはトルク伝達ピンと同数の、頂端が錐形のトルク伝達スライダーが設けられ、バルブコアとトルク伝達スライダーとの間にはスライドスプリングが設けられ、トルク伝達スライダーの下部にはクランプが設けられ、ボルトを介してバルブコア上に固定され、バルブ蓋の上端には押圧密封リングを介して、バルブレバーを密封するロックナットが設けられ、バルブ蓋と回転伝動スリーブとの間にはa軸受けを介して弾性ガスケットが設けられ、回転伝動スリーブとバルブレバーとの間にはb軸受けを介して、回転伝動スリーブとバルブレバーとが同時に回転でき、バルブレバーとともに上下移動可能である伸縮インナースリーブが設けられ、伸縮インナースリーブの外側にはねじ山が相互に適合する伸縮アウタースリーブが設けられることを特徴とする、浮動式円錐回転プラグバルブを提供する。
【0008】
本発明の作動レバーは、一方向への回転によりバルブコアを持ち上げてバルブ本体から離脱させ、さらに決められた位置まで回転させた後押圧して、一定の面圧を加える。回転時にバルブ本体から完全に離脱し、バルブコアが上方向にのみ移動し及び押し下げられた場合のみ極めて小さい磨耗があり、回転時には小さな摩擦力のみが生じるだけで、密封面は磨耗しないため、小さいトルクを用いて高速に流体を切り替えることができる。
【0009】
高温時には、バルブコアとバルブ本体との膨張が一致しない、又はバルブコアとバルブ本体の密封面が磨耗する場合、軸力が弾性ガスケットによりバルブコアに加えられるため、密封漏れ(seal leakage)を自動的に補うことができる。
【0010】
本発明は1つの作動機構の一方向への回転だけで、バルブコアをまず上方向に持ち上げ、一定の角度を回転させ、押し下げ、密封することができる。また、バルブ室とバルブコアとの密封面に潤滑膜が不要で、回転摩擦及び磨耗がなく、高温波動、高圧、高密封要求における一方向バルブ、三方バルブ、四方バルブなど手動又は電動バルブに用いることができる。
【0011】
円錐バルブコアの頂端において軸方向に押圧力Pが加えられ、面圧P/sin α(αは円錐半鋭角)が得られ、α=6°の場合には、密封圧力は軸方向押圧力の9.6倍になるため、円錐回転プラグバルブは軸方向において押圧力を加えて密封する際に増幅効果を備え、密封が確実になるという特徴を備える。
【0012】
本発明の浮動円錐プラグ構造は、円錐回転プラグバルブコアが開閉時に浮動すること、すなわちバルブの作動レバーの一方向への回転運動が、伸縮および伝動機構により、以下の数ステップに転換されることを特徴とする。
1.バルブコア頂端の面圧を消す。
2.バルブコア底部のスプリング作用の下、バルブコアを上方向に浮動させ、バルブ体から完全に離脱させる。
3.回転伝動スリーブは、トルク伝達ピン及びトルク伝達スライダーによりバルブコアを一定角度まで回転させて、位置決めする。
4.バルブコアが下方向に移動し、完全に押圧して一定の面圧を加える。
本発明のメリットは、1つの作動機構の一方向への回転だけで、バルブコアを上方向に浮動させ、一定の角度を回転させ、押し下げ、密封することができ、バルブ室とバルブコアとの密封面に潤滑膜が不要で、回転摩擦がなく、磨耗が小さく、密封性がよく、構造が簡単であるという点である。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】浮動式円錐回転プラグバルブの構造のイメージ図である。
【図2】浮動式円錐回転プラグバルブの構造及び位置決めのイメージ図である。
【図3】浮動式円錐回転プラグバルブにおけるバルブコアを回転させるトルク制限機構の構造及びその組み合わせのイメージ図である。
【図4】浮動式円錐回転プラグバルブが開く際のバルブコアの浮上と伸縮機構及びその組み合わせのイメージ図である。
【図5】図4の状態におけるトルク制限機構の位置のイメージ図である。
【図6】バルブコアが90度回転して位置決めされた後でトルク制限機構が離脱し、面圧が生じるイメージ図である。
【図7】図6の状態におけるトルク制限機構の位置のイメージ図である。
【図8】実施の形態2におけるスプリングクランプボールを設けた浮動式円錐回転プラグバルブの構造のイメージ図である。
【図9】実施の形態3における四方バルブ浮動式円錐回転プラグバルブのバルブコアの断面のイメージ図である。
【図10】実施の形態4における、トルク制限機構に代わりに能動磁石、受動磁石を用いた構造のイメージ図である。
【図11】実施の形態4における回転伝動スリーブと能動磁石とを組み合わせたイメージ図である。
【図12】実施の形態5における磁気伝動浮動式円錐回転プラグバルブの構造のイメージ図である。
【図13】実施の形態5における伸縮外部スリーブ及び伸縮パッドの構造のイメージ図である。
【図14】実施の形態5における磁気伝動式能動ローラの構造のイメージ図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、図面と実施の形態とを組み合わせて、本発明について説明する。
(実施の形態1)
図1は浮動式円錐回転プラグバルブのイメージ図である。図1に示すように、バルブは閉まった状態であり、当該浮動式円錐回転プラグバルブはバルブ本体1を有し、バルブ本体1は1つの入口32と1つの出口33とを備え、バルブ本体1上には媒体が流れるように貫通する通路30が設けられている。また、当該バルブは、前記通路30と交わる錐形のバルブ室31と、バルブ室31に回転可能に設けられ、バルブの開閉状態で前記通路30を遮断するために用いられる円錐形バルブコア2と、をさらに有する。前記バルブコア2は、バルブ室31で上下に移動可能な浮動式円錐回転プラグバルブコアである。また、当該バルブは、バルブコア2を回転させるための回転伝動スリーブ10とバルブレバー7と、をさらに有し、回転伝動スリーブ10はバルブレバー7の外に付けられ、バルブコア2の下部とバルブ本体1の底部との間には浮上スプリング19が設けられ、バルブ蓋3の下端には位置決めピン15が設けられ、バルブ蓋3の上端にはロックナット5と、押圧密閉リング6とが装着されてバルブレバー7を密閉する。
【0015】
前記回転伝動スリーブ10とバルブレバー7とは装着後は一体であり、下端に1つ、2つ又は3つ以上のトルク伝達ピン27が装着される。本実施の形態では2つである。バルブコア2の上端にはトルク伝達ピン27と同数のトルク伝達スライダー23が装着され、トルク伝達ピン27は回転伝動スリーブ10とバルブレバー7とともに回転し、一定角度回転した後、トルク伝達スライダー23と接触する。トルク伝達スライダー23の頂端は錐形であり、バルブコア2とトルク伝達スライダー23との間にはスライドスプリング26が装着され、トルク伝達スライダー23の上部にはクランプ24を有し、ボルト25によってトルク伝達スライダー23をバルブコア2に固定する。前記トルク伝達ピン27の下端は錐形であり、その錐形の角度とトルク伝達スライダー23の頂端の錐形の角度とはマッチングする。
【0016】
図2は浮動式円錐回転プラグバルブのバルブコア構造及び位置決めを示すイメージ図である。前記バルブコア2上には横向きに流路2−3が設けられ、上部には2つの位置決めブロック2−1が設けられ、2つの位置決めブロック2−1は90度より大きい夾角を成し、バルブ蓋3の下端の位置決めピン15はバルブコア2の2つの位置決めブロック2−1の間にあり、バルブの開閉時に位置決めピン15はそれぞれ1つの位置決めブロック2−1と接触し、バルブコア2を90度以内の回転に制限する。
【0017】
図3は、浮動式円錐回転プラグバルブのバルブコアを回転させるトルク制限機構の構造及び組み合わせを示すイメージ図である。前記トルク伝達ピン27、トルク伝達スライダー23、スライドスプリング26、クランプ24、ボルト25によりトルク制限機構が構成され、その作用はバルブコア2が浮上しバルブ室31から離脱した場合に、バルブレバー7の回転をバルブコア2に伝達し、バルブコア2を一定角度回転させた後、決められた位置から離脱することである。本実施の形態では90度回転する。
【0018】
前記トルク制限機構は、バルブコア2を一定角度回転させた後、決められた位置から離脱させるために、本実施の形態では、伝達ピン27とトルク伝達スライダー23が斜めに係合するほかに、二曲面が係合してもよい。全てのトルク制限機構の設置位置及び構造の形状の変更は、その作用及び性質が変わるものではなく、何れも本発明の範囲に属する。バルブ蓋3と回転伝動スリーブ10との間には、a軸受け9を介して弾性ガスケット8が設けられる。
【0019】
前記弾性ガスケット8の作用は、バルブコア2の上部の面圧を設定し、バルブコア2とバルブ室31との面圧を保証することである。本実施の形態における位置のほかに、弾性ガスケット8はその他の適当な位置、例えば、a軸受け9と回転伝動スリーブ10の間又は回転伝動スリーブ10とb軸受け11との間に設けられてもよい。また、全ての弾性ガスケット8の設置位置及び構造の形状の変化は、その作用を変更するものではない。
【0020】
回転伝動スリーブ10とバルブレバー7との間にはb軸受け11を介して、回転伝動スリーブ10とバルブレバー7と同時に回転可能であって、バルブレバー7とともに上下移動可能な伸縮インナースリーブ12が設けられ、伸縮インナースリーブ12の外側にはねじ山が相互にかみ合う伸縮アウタースリーブ13が設けられ、伸縮インナースリーブ12又は伸縮アウタースリーブ13の下端はc軸受け14を介してバルブコア2上に押圧されている。前記伸縮アウタースリーブ13の下端には伸縮アウタースリーブ13とバルブコア2との相互回転を防止する回転防止ピン13−1が設けられ、バルブコア2上には回転防止ピン13−1と組合された回転防止ピンソケット2−4が設けられ、伸縮アウタースリーブ13とバルブコア2とが相互に回転することができないようにする。
【0021】
前記伸縮インナースリーブ12と伸縮アウタースリーブ13により構成される伸縮機構が相互にかみ合うねじ山は一条ねじ又は多条ねじであり、ねじ山のピッチは0.5〜10mmである。
【0022】
前記バルブコア2には縦方向に上下に貫通する平衡孔2−2が若干設けられ、バルブコア2の浮上及び押し下げ時の圧力を等しくすることにより、流体余剰圧力により浮上及び押し下げ圧力を増加させないようにすることができ、バルブコア2の円錐半夾角を2〜30度とすることができる。
【0023】
前記バルブコア2の上部の中心にはコア固定孔2−5が設けられ、前記バルブレバー7の下部にはコア固定ピン7−1が設けられ、コア固定ピン7−1はコア固定孔2−5に差し込まれて動的組み合わせを形成し、バルブの開閉過程でバルブ2が浮上してバルブ室31から離脱する場合、バルブコア2とバルブ室31とを同軸位置に保持させ、バルブコア2の円錐密閉面とバルブ室31との間の隙間を均等にさせる。
【0024】
動作時には、図1に示すように、バルブは閉じた状態であり、バルブレバー7の時計回りの回転動作により発生した状態であると仮定すると、この場合、伸縮アウタースリーブ13が下部に位置し、伸縮インナースリーブ12が上部に位置し、バルブを開く操作を行う場合、バルブレバー7を反時計回りに回転させ、回転伝動スリーブ10、トルク伝達ピン27とバルブレバー7とは一体であり、すなわちともに反時計回りに回転する。伸縮インナースリーブ12とバルブレバー7とは同時に回転し、伸縮アウタースリーブ13はバルブコア2を回転させない。この場合、伸縮インナースリーブ12は、伸縮アウタースリーブ13に対して反時計回りに回転し、すなわち伸縮アウタースリーブ13を上方向に移動させ、伸縮インナースリーブ12を下方向に移動させることしかできず、両者は収縮し、伸縮インナースリーブ12とバルブレバー7とは軸方向に移動可能となる。この結果、図4に示すように、バルブコア2は、伸縮インナースリーブ12、伸縮アウタースリーブ13の上部が水平になるまで、浮上スプリング19の作用により浮上する。この場合、バルブコア2はバルブ室31から完全に離脱する。一方、図4に示すように、回転伝動スリーブ10の下部のトルク伝達ピン27の錐形の斜面はちょうどバルブコア2の上部のトルク伝達スライダー23の錐形の斜面と完全に噛み合い、図5に示すように、バルブレバー7の反時計回りの回転により、位置決めブロック2−1とバルブ蓋3の下端の位置決めピン15が相互に接触するまで、バルブコア2を一緒に回転させる。図6、図7に示すように、この場合、バルブコア2は約90度回転し、バルブコア2の流路2−3とバルブ本体1との通路30と入口32、出口33とは相互に通じており、バルブはすでに開いた状態となる。
【0025】
バルブコア上の位置決めブロック2−1とバルブ蓋3の下端の位置決めピン15とは相互に接触して位置を制限されるため、トルク伝達ピン27はバルブレバー7とともに反時計回りに回転し続け、バルブコア2の上部のトルク伝達スライダー23を下方向に移動させ、トルク伝達ピン27とトルク伝達スライダー23とを離脱させる。この場合、伸縮アウタースリーブ13は上に移動し続け、伸縮インナースリーブ12は下に移動し続け、両者が伸張する。また、伸縮インナースリーブ12の下端はc軸受け14によってバルブコア2を押し、伸縮アウタースリーブ13の上端はb軸受け14によって回転伝動スリーブ10を突き上げることから、バルブコア2を押圧して、図6に示すように密閉のために面圧を加える。同様に、バルブレバー7を時計回りに回転させて、バルブを閉じることができる。
【0026】
(実施の形態2)
図8は、実施の形態2におけるスプリングクランプボールが設けられた浮動式円錐回転プラグバルブ構造のイメージ図である。図8に示すように、バルブは閉じた状態であり、バルブコアが回転する場合のスプリング19とバルブコア2との摩擦力を低減するために、バルブコア2の底部の中心とスプリング19との間にスプリングクランプ17を介してボール18が設けられる。その他については、実施の形態1と同様である。
【0027】
(実施の形態3)
図9は、実施の形態3における四方浮動式円錐回転プラグバルブ構造のイメージ図である。図9に示すように、バルブコア2には2本の流路2−7、2−8が設けられ、バルブ本体1には等角度の4つの出入口D、E、F、Gが設けられる点において実施の形態1と異なり、その他については実施の形態1と同様である。出入口D及び出入口Eは流路2−7と相互に通じており、出入口F及び出入口Gは流路2−8と相互に通じている。バルブコア2が反時計回りに90度回転すると、出入口D及び出入口Fは流路2−7と相互に通じ、出入口E及び出入口Gは流路2−8と相互に通じ、流体を方向転換する目的を達する。
【0028】
(実施の形態4)
図10に示すように、バルブは開いた状態であり、バルブ2の上部には対称配置された、磁極が相反する2つの受動磁石16を有し、回転伝動スリーブ34には対称配置された、磁極が相反する2つの能動磁石4を有する。受動磁石16と能動磁石4とは実施の形態1に記載のトルク制限機構を代替するものであり、能動磁石4は回転伝動スリーブ34上に装着され、回転伝動スリーブ34とバルブレバー7とは固定され一体となっている。その他については、実施の形態1と同様である。バルブコア2とバルブ室31とが完全に離脱した場合、能動磁石4と受動磁石16はちょうど極性が相反し相互に引き付け合うことでトルクを伝達し、バルブコア2を90度回転させる。
【0029】
(実施の形態5)
図11は、実施の形態5における浮動式円錐回転プラグバルブの構造のイメージ図である。図11に示すように、バルブが閉まった状態を示す。実施の形態4の基礎の上に、ロックナット5の上端のバルブレバー7上にd軸受け29を介してさらに受動ローラ20が設けられ、受動ローラ20の外側にはシールドスリーブ21を介して能動ローラ22が設けられ、伸縮アウタースリーブ13の下端とバルブコア3の中心との間には伸縮パッド28が設けられ、伸縮パッド28の下面にはスプリングガスケット8が装着され、前記伸縮パッド28の下端にはバルブコア2上に設けられた回転防止ピンソケット2−6に差し込まれた回転防止ピン28−1が設けられており、伸縮アウタースリーブ13の下端には伸縮パッド28上に設けられた回転防止ピン溝28−1に差し込まれた回転防止ピン13−1が設けられている。図12に示すように、その目的は、伸縮パッド28とバルブコア2と、及び伸縮アウタースリーブ13と伸縮パッド28との相互回転を防止することである。図13に示すように、受動ローラ20は棒磁石20−1と棒磁石フレーム20−2とにより構成され、棒磁石フレーム20−2上にはラジアル着磁の4〜12個の棒磁石20−1が設けられ、隣接する2つの棒磁石20−1の磁性は相反するため、偶数個である必要がある。図14に示すように、前記能動ローラ22は棒磁石22−1と能動ローラ密封リング22−2とから構成され、能動ローラ密封リング22−2には受動ローラ20の数と同じであって、磁性が相反する棒磁石22−1が設けられる。
【0030】
前記シールドスリーブ21は非磁性のステンレス、銅、プラスチックなどを用いて作られ、ロックナット5を介してバルブ蓋3と固定されている。能動ローラ22、受動ローラ20はシールドスリーブ21と同軸で装着され、能動ローラ22の棒磁石と受動ローラ20の棒磁石とは長さが一致しており、能動ローラ22の外側には能動ローラスリーブ22−3が設けられている。異なる極性は互いに引き付けあうという原理により、能動ローラ22が回転する場合、受動ローラ20を一緒に回転させ、バルブレバー7の動的密封が静的密封に変わる。シールドスリーブ21とバルブ蓋3とが溶接されていれば、漏洩しないバルブとなる。
【0031】
受動ローラ20は多極磁石リングから作られてもよく、能動ローラ22は相応に多極磁石リングから作られてもよい。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
バルブ本体(1)と、
バルブ本体(1)の両側に設けられた入口(32)及び出口(33)と、
入口(32)と出口(33)との間に設けられた、媒体が流れるための貫通する通路(30)と、
前記通路(30)と垂直に交わる錐形のバルブ室(31)と、
バルブ室(31)中に回転可能に設けられた、バルブが閉じた状態で前記通路(30)を遮断するための円錐形バルブコア(2)と、を有し、
バルブコア(2)を回転させるための、バルブレバー(7)の外側に付けられた回転伝動スリーブ(10)及びバルブレバー(7)と、
バルブコア(2)の下部とバルブ本体(1)の底部との間に設けられた浮上スプリング(19)と、
バルブ本体(1)の上端に設けられた、位置決めピン(15)を有するバルブ蓋(3)と、をさらに有する浮動式円錐回転プラグバルブであって、
前記バルブコア(2)はバルブ室で上下移動可能な浮動式円錐回転プラグバルブコアであり、
回転伝動スリーブ(10)の下端には下端が錐形の少なくとも1つのトルク伝達ピン(27)が設けられ、
バルブコア(2)の上端にはトルク伝達ピン(27)と同数の、頂端が錐形のトルク伝達スライダー(23)が設けられ、
バルブコア(2)とトルク伝達スライダー(23)との間にはスライドスプリング(26)が設けられ、
トルク伝達スライダー(23)の下部にはクランプ(24)が設けられ、ボルト(25)を介してバルブコア(2)上に固定され、
バルブ蓋(3)の上端には押圧密封リング(6)を介して、バルブレバー(7)を密封するロックナット(5)が設けられ、
バルブ蓋(3)と回転伝動スリーブ(10)との間にはa軸受け(9)を介して弾性ガスケット(8)が設けられ、
回転伝動スリーブ(10)とバルブレバー(7)との間にはb軸受け(11)を介して、回転伝動スリーブ(10)及びバルブレバー(7)と同時に回転することができ、バルブレバー(7)とともに上下移動可能である伸縮インナースリーブ(12)が設けられ、
伸縮インナースリーブ(12)の外側にはねじ山が相互に適合する伸縮アウタースリーブ(13)が設けられることを特徴とする、浮動式円錐回転プラグバルブ。
【請求項2】
前記バルブコア(2)の円錐半夾角は2〜30度であり、バルブコア(2)上には流路(2−3)が横向きに設けられ、上下に貫通する平衡孔(2−2)が縦向きに設けられ、コア固定孔(2−5)が中心に設けられ、2つの夾角が90度より大きい位置決めブロック(2−1)が上部に設けられ、バルブ蓋(3)の下端の位置決めピン(15)はバルブコア(2)の2つの位置決めブロック(2−1)の間にあり、バルブコア(2)上には回転防止ピン(13−1)に適合する回転防止ピンソケット(2−4)が設けられることを特徴とする、請求項1に記載の浮動式円錐回転プラグバルブ。
【請求項3】
前記バルブレバー(7)の下部にはコア固定ピン(7−1)が設けられることを特徴とする、請求項1に記載の浮動式円錐回転プラグバルブ。
【請求項4】
前記伸縮アウタースリーブ(13)の下端には、伸縮アウタースリーブ(13)とバルブコア(2)とが相互に回転することを防止するための回転防止ピン(13−1)が設けられることを特徴とする、請求項1に記載の浮動式円錐回転プラグバルブ。
【請求項5】
前記伸縮インナースリーブ(12)と伸縮アウタースリーブ(13)とから構成される伸縮機構の相互に適合するねじ山はシングルヘッド又はマルチヘッドであり、ねじ山のピッチは0.5mm〜10mmであることを特徴とする、請求項1に記載の浮動式円錐回転プラグバルブ。
【請求項6】
バルブコア(2)の底部の中心とスプリング(19)との間には、スプリングクランプ(17)を介してボール(18)が設けられることを特徴とする、請求項1に記載の浮動式円錐回転プラグバルブ。
【請求項7】
前記バルブコア(2)上には2本の流路(2−7)、(2−8)が設けられ、バルブ本体(1)には等角度の4つの出入口D、E、F、Gが設けられ、出入口D及び出入口Eは流路(2−7)と互いに通じており、出入口F及び出入口Gは流路(2−8)と互いに通じていることを特徴とする、請求項1に記載の浮動式円錐回転プラグバルブ。
【請求項8】
前記バルブコア(2)の上部には、対称に配置された磁極が相反する2つの受動磁石(16)が設けられ、回転伝動スリーブ(34)には、対称に配置された磁極が相反する2つの能動磁石(4)が設けられることを特徴とする、請求項1に記載の浮動式円錐回転プラグバルブ。
【請求項9】
ロックナット(5)の上端のバルブレバー(7)上には受動ローラ(20)が設けられ、受動ローラ(20)の外側にはシールドスリーブ(21)を介して能動ローラ(22)が設けられ、伸縮アウタースリーブ(13)の下端とバルブコア(2)の中心との間には伸縮パッド(28)が設けられ、伸縮パッド(28)の下にはスプリングガスケット(8)が設けられ、前記伸縮パッド(28)の下端には回転防止ピン(28−2)が設けられ、バルブコア(2)上には回転防止ピンソケット(2−6)が設けられ、伸縮アウタースリーブ(13)の下端には回転防止ピン(13−1)が設けられ、伸縮パッド(28)上には回転防止ピン溝(28−1)が設けられることを特徴とする、請求項1に記載の浮動式円錐回転プラグバルブ。
【請求項10】
前記受動ローラ(20)は棒磁石(20−1)と棒磁石フレーム(20−2)とにより構成され、棒磁石フレーム(20−2)上にはラジアル着磁の4〜12個の棒磁石(20−1)が設けられ、隣接する2つの棒磁石(20−1)の磁性は相反することを特徴とする、請求項9に記載の浮動式円錐回転プラグバルブ。
【請求項11】
前記能動ローラ(22)は、棒磁石(22−1)と能動ローラ密封リング(22−2)とから構成され、能動ローラ密封リング(22−2)には受動ローラ(20)と同数の、磁性が相反する棒磁石(22−1)が設けられることを特徴とする、請求項9に記載の浮動式円錐回転プラグバルブ。
【請求項1】
バルブ本体(1)と、
バルブ本体(1)の両側に設けられた入口(32)及び出口(33)と、
入口(32)と出口(33)との間に設けられた、媒体が流れるための貫通する通路(30)と、
前記通路(30)と垂直に交わる錐形のバルブ室(31)と、
バルブ室(31)中に回転可能に設けられた、バルブが閉じた状態で前記通路(30)を遮断するための円錐形バルブコア(2)と、を有し、
バルブコア(2)を回転させるための、バルブレバー(7)の外側に付けられた回転伝動スリーブ(10)及びバルブレバー(7)と、
バルブコア(2)の下部とバルブ本体(1)の底部との間に設けられた浮上スプリング(19)と、
バルブ本体(1)の上端に設けられた、位置決めピン(15)を有するバルブ蓋(3)と、をさらに有する浮動式円錐回転プラグバルブであって、
前記バルブコア(2)はバルブ室で上下移動可能な浮動式円錐回転プラグバルブコアであり、
回転伝動スリーブ(10)の下端には下端が錐形の少なくとも1つのトルク伝達ピン(27)が設けられ、
バルブコア(2)の上端にはトルク伝達ピン(27)と同数の、頂端が錐形のトルク伝達スライダー(23)が設けられ、
バルブコア(2)とトルク伝達スライダー(23)との間にはスライドスプリング(26)が設けられ、
トルク伝達スライダー(23)の下部にはクランプ(24)が設けられ、ボルト(25)を介してバルブコア(2)上に固定され、
バルブ蓋(3)の上端には押圧密封リング(6)を介して、バルブレバー(7)を密封するロックナット(5)が設けられ、
バルブ蓋(3)と回転伝動スリーブ(10)との間にはa軸受け(9)を介して弾性ガスケット(8)が設けられ、
回転伝動スリーブ(10)とバルブレバー(7)との間にはb軸受け(11)を介して、回転伝動スリーブ(10)及びバルブレバー(7)と同時に回転することができ、バルブレバー(7)とともに上下移動可能である伸縮インナースリーブ(12)が設けられ、
伸縮インナースリーブ(12)の外側にはねじ山が相互に適合する伸縮アウタースリーブ(13)が設けられることを特徴とする、浮動式円錐回転プラグバルブ。
【請求項2】
前記バルブコア(2)の円錐半夾角は2〜30度であり、バルブコア(2)上には流路(2−3)が横向きに設けられ、上下に貫通する平衡孔(2−2)が縦向きに設けられ、コア固定孔(2−5)が中心に設けられ、2つの夾角が90度より大きい位置決めブロック(2−1)が上部に設けられ、バルブ蓋(3)の下端の位置決めピン(15)はバルブコア(2)の2つの位置決めブロック(2−1)の間にあり、バルブコア(2)上には回転防止ピン(13−1)に適合する回転防止ピンソケット(2−4)が設けられることを特徴とする、請求項1に記載の浮動式円錐回転プラグバルブ。
【請求項3】
前記バルブレバー(7)の下部にはコア固定ピン(7−1)が設けられることを特徴とする、請求項1に記載の浮動式円錐回転プラグバルブ。
【請求項4】
前記伸縮アウタースリーブ(13)の下端には、伸縮アウタースリーブ(13)とバルブコア(2)とが相互に回転することを防止するための回転防止ピン(13−1)が設けられることを特徴とする、請求項1に記載の浮動式円錐回転プラグバルブ。
【請求項5】
前記伸縮インナースリーブ(12)と伸縮アウタースリーブ(13)とから構成される伸縮機構の相互に適合するねじ山はシングルヘッド又はマルチヘッドであり、ねじ山のピッチは0.5mm〜10mmであることを特徴とする、請求項1に記載の浮動式円錐回転プラグバルブ。
【請求項6】
バルブコア(2)の底部の中心とスプリング(19)との間には、スプリングクランプ(17)を介してボール(18)が設けられることを特徴とする、請求項1に記載の浮動式円錐回転プラグバルブ。
【請求項7】
前記バルブコア(2)上には2本の流路(2−7)、(2−8)が設けられ、バルブ本体(1)には等角度の4つの出入口D、E、F、Gが設けられ、出入口D及び出入口Eは流路(2−7)と互いに通じており、出入口F及び出入口Gは流路(2−8)と互いに通じていることを特徴とする、請求項1に記載の浮動式円錐回転プラグバルブ。
【請求項8】
前記バルブコア(2)の上部には、対称に配置された磁極が相反する2つの受動磁石(16)が設けられ、回転伝動スリーブ(34)には、対称に配置された磁極が相反する2つの能動磁石(4)が設けられることを特徴とする、請求項1に記載の浮動式円錐回転プラグバルブ。
【請求項9】
ロックナット(5)の上端のバルブレバー(7)上には受動ローラ(20)が設けられ、受動ローラ(20)の外側にはシールドスリーブ(21)を介して能動ローラ(22)が設けられ、伸縮アウタースリーブ(13)の下端とバルブコア(2)の中心との間には伸縮パッド(28)が設けられ、伸縮パッド(28)の下にはスプリングガスケット(8)が設けられ、前記伸縮パッド(28)の下端には回転防止ピン(28−2)が設けられ、バルブコア(2)上には回転防止ピンソケット(2−6)が設けられ、伸縮アウタースリーブ(13)の下端には回転防止ピン(13−1)が設けられ、伸縮パッド(28)上には回転防止ピン溝(28−1)が設けられることを特徴とする、請求項1に記載の浮動式円錐回転プラグバルブ。
【請求項10】
前記受動ローラ(20)は棒磁石(20−1)と棒磁石フレーム(20−2)とにより構成され、棒磁石フレーム(20−2)上にはラジアル着磁の4〜12個の棒磁石(20−1)が設けられ、隣接する2つの棒磁石(20−1)の磁性は相反することを特徴とする、請求項9に記載の浮動式円錐回転プラグバルブ。
【請求項11】
前記能動ローラ(22)は、棒磁石(22−1)と能動ローラ密封リング(22−2)とから構成され、能動ローラ密封リング(22−2)には受動ローラ(20)と同数の、磁性が相反する棒磁石(22−1)が設けられることを特徴とする、請求項9に記載の浮動式円錐回転プラグバルブ。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公表番号】特表2010−539417(P2010−539417A)
【公表日】平成22年12月16日(2010.12.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−525178(P2010−525178)
【出願日】平成19年11月12日(2007.11.12)
【国際出願番号】PCT/CN2007/003191
【国際公開番号】WO2009/036616
【国際公開日】平成21年3月26日(2009.3.26)
【出願人】(510075273)
【氏名又は名称原語表記】YU,SHIJUN
【住所又は居所原語表記】No.700,Yinqing Road,SongJiang High−Tech.Park,Shanghai,201615 People’s Republic of China
【Fターム(参考)】
【公表日】平成22年12月16日(2010.12.16)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年11月12日(2007.11.12)
【国際出願番号】PCT/CN2007/003191
【国際公開番号】WO2009/036616
【国際公開日】平成21年3月26日(2009.3.26)
【出願人】(510075273)
【氏名又は名称原語表記】YU,SHIJUN
【住所又は居所原語表記】No.700,Yinqing Road,SongJiang High−Tech.Park,Shanghai,201615 People’s Republic of China
【Fターム(参考)】
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