説明

液状の、フッ素含有および単一成分の組成物

多様な応用分野での鉱物および非鉱物基体の永久耐油および耐水表面処理もしくは変性のための、改良された表面特性を有する新規のフッ素含有組成物であって、単一成分形態で存在する組成物を開示する。同時にフッ素含有量を抑えながら、前記組成物は、著しく向上した応用例に特化した特性を示し、また適切な安定化成分および親水性シラン成分と組み合わせて、疎水性、疎油性、および耐塵性に関して最適にすることも可能である。前記組成物は、全般的に優れた保存安定性を示す。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、液状の、フッ素含有および単一成分の組成物およびその使用に関する。
【0002】
鉱物および非鉱物基体の疎水性化と疎油性化とを同時に行なうために使用することができるフッ素含有有機シランとその共縮合物および重縮合物は、例えば、欧州特許公開公報第0 846 715(A1)号、欧州特許公開公報第846 716(A1)号、欧州特許公開公報第846 717(A1)号、および欧州特許公開公報第0 960 921(A1)号、ドイツ特許公開公報第199 55 047号、ドイツ特許第83 40 02号、米国特許第3 013 066号、英国特許第935 380号、ドイツ特許公開公報第31 00 655号、欧州特許公開公報第0 382 557(A1)号、欧州特許第0 493 747(B1)号、欧州特許第0 587 667(B1)号、ならびにドイツ特許公開公報第195 44 763号などから、十分に知られている。
【0003】
上述の文書、欧州特許公開公報第0 846 715(A1)号、欧州特許公開公報第846 716(A1)号、欧州特許公開公報第846 717(A1)号、欧州特許第0 960 921号、およびドイツ特許公開公報第199 55 047号には、(ペル)フルオロアルキル官能性有機シランに基づく、水および/またはアルコールを主成分とする(ペル)フルオロアルキル官能性有機ポリシロキサンが記載されている。記載されている(ペル)フルオロアルキル官能性有機シラン、例えばトリデカフルオロ−1,1,2,2−テトラヒドロオクチルトリメトキシシランおよびトリデカフルオロ−1,1,2,2−テトラヒドロオクチルトリエトキシシランは、トリアルコキシシランと不飽和化合物、例えば(ペル)フルオロアルキルアルケンとの技術的に複雑なヒドロシリル化反応によってのみ得ることができる。
【0004】
(ペル)フルオロアルキルアルケン、ひいては(ペル)フルオロアルキル官能性有機シランの工業的利用可能性が限定されていることから、(ペル)フルオロアルキル成分に関して合成の余地を広げることを可能にし、同時に既知の系よりも低いコストで製造できる代替のフッ素含有組成物が必要とされていた。特に建設化学において、建物保護のための安価で高性能かつ広く利用できる疎水性化および疎油性化組成物が必要とされている。
【0005】
(ペル)フルオロアルキル官能性有機シランは、非常に高価な製品であるため、通常は濃縮された形態では使用されない。さらに、(ペル)フルオロアルキル官能性有機シランは、水溶性ではない。
【0006】
(ペル)フルオロアルキル官能性有機シランとその共縮合物および重縮合物の十分に安定な溶液または調製液を得るために、有機溶媒または乳化剤が使用されてきた(例えば、ドイツ特許公開公報第34 47 636号、ドイツ特許第36 13 384号、国際出願第95/23830(A1)号、国際出願第95/2 3804(A1)号、国際出願第96/06895(A1)号、国際出願第97/23432(A1)号、欧州特許公開公報第0 846 716(A1)号)。
【0007】
高い比率のアルコキシ基を有する、(ペル)フルオロアルキル官能性有機シランおよび(ペル)フルオロアルキル官能性有機ポリシロキサンの溶媒もしくは乳化剤含有調製液の不利点は、そのような系が、職業衛生の理由から、また環境上の見地から望ましくないことである。そのため、非常に低い比率の揮発性有機化合物(VOC)を有する水性系を提供するため、更に努力がされている。
【0008】
アルコキシ基を本質的に含まない、窒素含有またはアミノアルキルおよび(ペル)フルオロアルキル官能性有機ポリシロキサンは、表面を撥油性、撥水性、および撥塵性にするための、他の部分は乳化剤または界面活性剤を含まない組成物中の水溶性構成成分として知られている(例えば、ドイツ特許公開公報第15 18 551号、欧州特許公開公報第0 738 771(A1)号、欧州特許公開公報第0 846 717(A1)号)。
【0009】
上述の水性系の場合、良好な水溶性を確保するために、比較的高い比率のアミノ基またはプロトン化されたアミノ基が常に存在しなければならない。しかし、このことが実際には逆効果であるとわかっている。
【0010】
アミノ基またはプロトン化されたアミノ基の親水性は、高疎水性という特性を有する系を提供するための努力を無効にする。さらに、アミノ基またはプロトン化されたアミノ基の酸化感受性(アミンオキシド形成)は、処理された表面の変色をもたらし、美観に悪影響を与える。
【0011】
したがって、本発明の目的は、さまざまな応用例での鉱物および非鉱物基体の永久撥油および撥水表面処理もしくは変性のための、改良された表面特性を有する新規のフッ素含有組成物であって、上述の従来技術の不利点を有さず、その代わりに極めて良好な使用特性を有し、同時に環境、経済、および生理学的観点を考慮して製造することができる組成物を開発することであった。
【0012】
この目的は、多孔性および非多孔性基体の永久表面処理のための、固体樹脂に対するフッ素含有量5〜75質量%を有する液状のフッ素含有単一成分組成物を提供することにより、本発明によって達成される。この組成物は、第1に、
a)ポリマー結合フッ素含有量5〜95質量%と、ポリマー結合シリコン含有量95〜5質量%とを有するフルオロシラン成分(A)(i)を製造するステップであって、
1)5〜95質量%の、一般式
CF3−(CF2x−(CH2y−O−Az−H
または
CR3−(CR2x−(CH2y−O−Az−H
[式中、
x=3〜20であり、y=1〜6であり、z=0〜100であり、Rは、互いに独立して、H、F、CF3であり、Aは、CRiii−CRiiiiv−Oまたは(CRiiia−OもしくはCO−(CRiiib−O(式中、Ri、Rii、Riii、Rivは、互いに独立して、H、アルキル、シクロアルキル、アリール、またはいずれの場合も1〜25個の炭素原子を有する任意の有機基であり、a、b=3〜5である)であり、ポリアルキレンオキシド構造単位Azは、任意のアルキレンオキシドのホモポリマー、コポリマー、もしくはブロックコポリマー、あるいはポリオキシアルキレングリコールまたはポリラクトンである]の末端メチレン基(炭化水素スペーサ)を有するペルフルオロアルキルアルコールを含む、(ペル)フルオロアルキルアルコール成分(B)(i)および/または(ペル)フルオロアルキルアルキレンアミン成分(B)(ii)、
および/または
一般式
CF3−CF2−CF2−[O−CF(CF3)−OF2x−O−CF(CF3)−(CH2y−O−Az−H
のヘキサフルオロプロペンオキシド(HFPO)オリゴマーアルコール、
および/または
ポリマー結合フッ素含有量が1〜99質量%であり、分子量が100〜10,000ダルトンであり、いずれの場合も1つまたは複数の反応性の(シクロ)脂肪族および/または芳香族ヒドロキシル基、および/または1級および/または2級アミノ基、および/またはメルカプト基を有し、主鎖および/または側鎖中で内部に、および/または側鎖に、および/または末端に配置された構造要素
−(CF2−CF2x
および/または
−(CR2−CR2x
および/または
−[CF2−CF(CF3)−O]x
および/または
−(CR2−CR2−O)x
を含有する、フッ素変性マクロモノマーまたはテレケリックポリマー(B)(iii)、例えば成分(F)(i)および(F)(ii)と成分(Q)(i)および(Q)(ii)とのヒドロキシ官能性反応生成物と、
95〜5質量%の、3−イソシアナトプロピルトリアルコキシシランおよび/または3−イソシアナトプロピルアルコキシアルキルシラン、および/または一般式
OCN−(CR22y−Si(OR13-x’2x’
[式中、
x’=0〜2であり、y’=1〜3であり、R1、R2は、互いに独立して、アルキル、シクロアルキル、アリール、いずれの場合も1〜25個の炭素原子を有する任意の有機基である]のイソシアナトアルキルアルコキシシランを含むイソシアナトアルキルアルコキシシラン成分(C)(i)、
および/または分子量が200〜2000ダルトンであり、いずれの場合も1つまたは複数の(シクロ)脂肪族および/または芳香族イソシアナト基と1つまたは複数のアルコキシシラン基とを有する別のイソシアナトシラン成分(C)(ii)とを反応させるステップであって、前記反応は、好ましくはモル比1:1で、任意の手段で実施されるステップによって、
および/または
2.1)(ペル)フルオロアルキルアルコール成分(B)(i)および/または(ペル)フルオロアルキルアルキレンアミン成分(B)(ii)および/またはフッ素変性マクロモノマーもしくはテレケリックポリマー(B)(iii)5〜95質量%と、同じまたは異なる反応性を有する2個以上の(シクロ)脂肪族および/または芳香族イソシアネート基を有する少なくとも1種のジイソシアネート、ポリイソシアネート、ポリイソシアネート誘導体、またはポリイソシアネート同族体を含むポリイソシアネート成分(D)(i)75〜5質量%とを反応させるステップであって、反応条件および成分(B)および(D)の選択性が、成分(D)(i)の1つのみのイソシアネート基が成分(B)と反応するように選択されるステップと、
2.2)続いて、ステップa2.1)から得られる前付加物を、75〜5質量%の、3−アミノプロピルトリアルコキシシランおよび/または一般式
32N−(CR32y’−Si(OR13-x’2x’
[式中、x’=0〜2であり、y’=1〜6であり、R1、R2は、互いに独立して、アルキル、シクロアルキル、アリール、いずれの場合も1〜25個の炭素原子を有する任意の有機基であり、R3は、互いに独立して、アルキル、シクロアルキル、アリール、1〜25個の炭素原子を有する任意の有機基、(R1O)3-x’2x’Si(CR32y’、R3’2N−(CR3’2y’[NH−(CR3’2y’n’(式中、n’=0〜10であり、R3’は、互いに独立して、アルキル、シクロアルキル、アリール、いずれの場合も1〜25個の炭素原子を有する任意の有機基である)である]の(置換)3−アミノプロピルアルコキシアルキルシランを含むアミノアルキルアルコキシシラン成分(E)(i)、
および/または分子量が200〜2000ダルトンであり、いずれの場合も1つまたは複数の1級および/または2級および/または3級アミノ基と、1つまたは複数のアルコキシシラン基とを有する、(E)(i)とは異なるアミノシラン成分(E)(ii)と反応させるステップであって、前記反応は、好ましくはモル比1:1:1で、任意の手段で実施されるステップによって、
および/または
3)分子量が200〜2000ダルトンであり、1つまたは複数の(シクロ)脂肪族および/または芳香族イソシアナト基を有する、一般式
CF3−(CF2x−(CH2y−NCO
または
CR3−(CR2x−(CH2y−NCO
の(ペル)フルオロアルキルアルキレンイソシアネート成分(B)(iv)5〜95質量%を、アミノシラン成分(E)(i)および/または(E)(ii)95〜5質量%と反応させて、一般式
(B)(iv)−(E)
[式中、(B)(iv)はプロトン化された成分(B)(iv)であり、(E)は脱プロトン化された成分(E)(i)および/または(E)(ii)である]の付加物を得るステップであって、前記反応は、好ましくはモル比1:1で、任意の手段で実施されるステップによって、
および/または
4)分子量が200〜200ダルトンであり、1つまたは複数のカルボン酸(誘導体)基を有する、一般式
CF3−(CF2x−(CH2y−COR4
または
CR3−(CR2x−(CH2y−COR4
[式中、R4はF、Cl、Br、I、OH、OMe、OEtである]の(ペル)フルオロアルキルアルカンカルボン酸(誘導体)成分(B)(v)5〜95質量%と、アミノシラン成分(E)(i)および/または(E)(ii)95〜5質量%との、2個以上のヒドロキシル基を有する反応生成物であって、結果としてHR4を除去して、一般式
(B)(v)−(E)
[式中、(B)(v)は成分(B)(v)のカルボニル基であり、(E)は脱プロトン化された成分(E)(i)および/または(E)(ii)である]の付加物を得るステップであって、前記反応は、好ましくはモル比1:1で、任意の手段で実施されるステップによって、
および/または
5)一般式
CF3−CF2−CF2−O−(CF(CF3)−CF2−O)n−CF(CF3)−COR4
[式中、m=1〜20である]の単官能性ヘキサフルオロプロペンオキシドオリゴマーを含むヘキサフルオロプロペンオキシド成分(F)(i)5〜95質量%と、アミノシラン成分(E)(i)および/または(E)(ii)95〜5質量%とを反応させ、結果としてHR4を除去して、一般式
(F)(i)−(E)
[式中、(F)(i)は成分(F)(i)のカルボニル基であり、(E)は脱プロトン化された成分(E)(i)および/または(E)(ii)である]の付加物を形成するステップであって、前記反応は、好ましくはモル比1:1で、任意の手段で実施されるステップによって、
および/または
6)一般式
4OC−CF(CF3)−(O−CF2−CF(CF3))n−O−(CF2o−O−CF(CF3)−CF2−O)n−CF(CF3)−COR4
[式中、n=1〜10であり、o=2〜6である]の二官能性ヘキサフルオロプロペンオキシドオリゴマーを含むヘキサフルオロプロペンオキシド成分(F)(ii)5〜95質量%と、アミノアルキルアルコキシシラン成分(E)(i)および/または(E)(ii)95〜5質量%とを反応させ、結果としてHR4を除去して、一般式
(E)=(F)(ii)−(E)
[式中、(F)(ii)は成分(F)(i)のカルボニル基であり、(E)は脱プロトン化された成分(E)(i)および/または(E)(ii)である]の付加物を得るステップであって、前記反応は、好ましくはモル比1:1で、任意の手段で実施されるステップによって、
および/または
7)(ペル)フルオロアルキルアルコール成分(B)(i)および/または(ペル)フルオロアルキルアルキレンアミン成分(B)(ii)および/またはフッ素変性マクロモノマーもしくはテレケリックポリマー(B)(iii)5〜95質量%と、アミノアルキルアルコキシシラン成分(E)(i)および/または(E)(ii)75〜5質量%と、同じまたは異なる反応性を有する少なくとも3個の(シクロ)脂肪族および/または芳香族イソシアネート基を有するトリイソシアネート、ポリイソシアネート、ポリイソシアネート誘導体、またはポリイソシアネート同族体を含むポリイソシアネート成分(D)(ii)75〜5質量%とを反応させるステップであって、三官能性イソシアネートの場合、前記反応は、好ましくはモル比2:1:1または1:2:1で、任意の手段で実施されるステップによって、
および/または
8)(ペル)フルオロアルキルアルコール成分(B)(i)および/または(ペル)フルオロアルキルアルキレンアミン成分(B)(ii)および/またはフッ素変性マクロモノマーもしくはテレケリックポリマー(B)(iii)5〜75質量%と;アミノアルキルアルコキシシラン成分(E)(i)および/または(E)(ii)50〜5質量%と;エチレンオキシド25〜99.9質量%と、一般式
5−O−Az’−H
[式中、z’=5〜150であり、R5はアルキル、シクロアルキル、アリール、1〜25個の炭素原子を有する任意の有機基である]の、プロピレンオキシド、ブチレンオキシド、ドデシルオキシド、イソアミルオキシド、オキセタン、置換オキセタン、α‐ピネンオキシド、スチレンオキシド、テトラヒドロフラン、またはアルキレンオキシド1個当たり4〜20個の炭素原子を有する別の脂肪族もしくは芳香族アルキレンオキシド、あるいはそれらの混合物を含む、3〜20個の炭素原子を有する別のアルキレンオキシド0〜75質量%とを含む、モノヒドロキシ官能性のアルキル/シクロアルキル/アリールポリエチレングリコール、および/またはアルキル/シクロアルキル/アリールポリ(エチレンオキシド−block−アルキレンオキシド)、および/またはアルキル/シクロアルキル/アリールポリ(エチレンオキシド−co−アルキレンオキシド)、および/またはアルキル/シクロアルキル/アリールポリ(エチレンオキシド−ran−アルキレンオキシド)を含む、
および/または
エチレンオキシド25〜99.9質量%と、一般式
5−O−(CRiii−CRiiiiv−O)z’-1−CRiii−CRiiiiv−NH2
の、プロピレンオキシド、ブチレンオキシド、ドデシルオキシド、イソアミルオキシド、オキセタン、置換オキセタン、α‐ピネンオキシド、スチレンオキシド、テトラヒドロフラン、またはアルキレンオキシド1個当たり4〜20個の炭素原子を有する別の脂肪族もしくは芳香族アルキレンオキシド、あるいはこれらの混合物を含む、3〜20個の炭素原子を有する別のアルキレンオキシド0〜75質量%とを含む、モノアミノ官能性のアルキル/シクロアルキル/アリールポリエチレングリコール、および/またはアルキル/シクロアルキル/アリールポリ(エチレンオキシド−block−アルキレンオキシド)、および/またはアルキル/シクロアルキル/アリールポリ(エチレンオキシド−co−アルキレンオキシド)、および/またはアルキル/シクロアルキル/アリールポリ(エチレンオキシド−ran−アルキレンオキシド)を含む、単官能性ポリアルキレングリコール成分(G)(i)および/または単官能性ポリオキシアルキレンアミン成分(G)(ii)50〜5質量%と;ポリイソシアネート成分(D)(ii)50〜5質量%とを反応させるステップであって、三官能性イソシアネートの場合、前記反応は、好ましくはモル比1:1:1:1で、任意の手段で実施されるステップによって、
および/または
9)(ペル)フルオロアルキルアルコール成分(B)(i)および/または(ペル)フルオロアルキルアルキレンアミン成分(B)(ii)および/またはフッ素変性マクロモノマーもしくはテレケリックポリマー(B)(iii)5〜95質量%と、アミノアルキルアルコキシシラン成分(E)(i)および/または(E)(ii)75〜5質量%と、塩化シアヌルまたは2,4,6−トリクロロ−1,3,5−トリアジンを含むトリアジン成分(H)75〜5質量%とを反応させるステップであって、前記反応は、好ましくはモル比2:1:1または1:2:1で、任意の手段で実施されるステップによって、
および/または
10)(ペル)フルオロアルキルアルコール成分(B)(i)および/または(ペル)フルオロアルキルアルキレンアミン成分(B)(ii)および/またはフッ素変性マクロモノマーもしくはテレケリックポリマー(B)(iii)5〜75質量%と、アミノアルキルアルコキシシラン成分(E)(i)および/または(E)(ii)50〜5質量%と、単官能性ポリアルキレングリコール成分(G)(i)および/または単官能性ポリオキシアルキレンアミン成分(G)(ii)50〜5質量%と、塩化シアヌルまたは2,4,6−トリクロロ−1,3,5−トリアジンを含むトリアジン成分(H)50〜5質量%とを反応させるステップであって、前記反応は、好ましくはモル比1:1:1:1で、任意の手段で実施されるステップによって、
および/または
11)(ペル)フルオロアルキルアルコール成分(B)(i)および/または(ペル)フルオロアルキルアルキレンアミン成分(B)(ii)および/またはフッ素変性マクロモノマーもしくはテレケリックポリマー(B)(iii)5〜75質量%と;アミノアルキルアルコキシシラン成分(E)(i)および/または(E)(ii)50〜5質量%と;エチレンオキシド25〜99.9質量%と、一般式
6(−O−Az’−H)z’’
[式中z’’=2〜6であり、R6はアルキル、シクロアルキル、アリール、1〜25個の炭素原子を有する任意の有機基である]の、プロピレンオキシド、ブチレンオキシド、ドデシルオキシド、イソアミルオキシド、オキセタン、置換オキセタン、α−ピネンオキシド、スチレンオキシド、テトラヒドロフラン、またはアルキレンオキシド1個当たり4〜20個の炭素原子を有する別の脂肪族もしくは芳香族アルキレンオキシド、あるいはこれらの混合物を含む、3〜20個の炭素原子を有する別のアルキレンオキシド0〜75質量%とを含む、ポリヒドロキシ官能性ポリエチレングリコール、および/またはポリ(エチレングリコール−block−ポリアルキレングリコール)、および/またはポリ(エチレングリコール−co−ポリアルキレングリコール)、および/またはポリ(エチレングリコール−ran−ポリアルキレングリコール)を含む、
および/または
エチレンオキシド25〜99.9質量%と、一般式
6(−O−Az’-1−CRiii−CRiiiiv−NH2)z’’
の、プロピレンオキシド、ブチレンオキシド、ドデシルオキシド、イソアミルオキシド、オキセタン、置換オキセタン、α‐ピネンオキシド、スチレンオキシド、テトラヒドロフラン、またはアルキレンオキシド1個当たり4〜20個の炭素原子を有する別の脂肪族もしくは芳香族アルキレンオキシド、あるいはこれらの混合物を含む、3〜20個の炭素原子を有する別のアルキレンオキシド0〜75質量%とを含む、ポリヒドロキシ官能性ポリエチレングリコール、および/またはポリ(エチレングリコール−block−ポリアルキレングリコール)、および/またはポリ(エチレングリコール−co−ポリアルキレングリコール)、および/またはポリ(エチレングリコール−ran−ポリアルキレングリコール)を含む、多官能性ポリアルキレングリコール成分(G)(iii)および/または多官能性ポリオキシアルキレンアミン成分(G)(iv)50〜5質量%と;ポリイソシアネート成分(D)(i)50〜5質量%とを反応させるステップであって、ジヒドロキシ官能性グリコールの場合、前記反応は、好ましくはモル比1:1:1:2で、任意の手段で実施されるステップによって、
および/または
12)(ペル)フルオロアルキルアルコール成分(B)(i)および/または(ペル)フルオロアルキルアルキレンアミン成分(B)(ii)および/またはフッ素変性マクロモノマーもしくはテレケリックポリマー(B)(iii)5〜75質量%と、アミノアルキルアルコキシシラン成分(E)(i)および/または(E)(ii)50〜5質量%と、イソシアネートに対して反応性の1個および/または2個のヒドロキシル基とポリイソシアネートに対して不活性のカルボキシル基とを有する、モノヒドロキシカルボン酸および/またはジヒドロキシカルボン酸を含むヒドロキシカルボン酸成分(I)50〜5質量%と、同じまたは異なる反応性を有する少なくとも3個の(シクロ)脂肪族および/または芳香族イソシアネート基を有する、少なくとも1種のトリイソシアネート、ポリイソシアネート、ポリイソシアネート誘導体、またはポリイソシアネート同族体を含むポリイソシアネート成分(D)(ii)50〜5質量%とを反応させるステップであって、三官能性イソシアネートの場合、前記反応は、好ましくはモル比1:1:1:1で、任意の手段で実施されるステップによって、
および/または
13)(ペル)フルオロアルキルアルコール成分(B)(i)および/または(ペル)フルオロアルキルアルキレンアミン成分(B)(ii)および/またはフッ素変性マクロモノマーもしくはテレケリックポリマー(B)(iii)5〜75質量%と、アミノアルキルアルコキシシラン成分(E)(i)および/または(E)(ii)50〜5質量%と、ポリイソシアネートに対して反応性のNH−酸アミノ基を有するシアナミドを含むNCN成分(J)50〜5質量%と、同じまたは異なる反応性を有する少なくとも3個の(シクロ)脂肪族および/または芳香族イソシアネート基を有する、少なくとも1種のトリイソシアネート、ポリイソシアネート、ポリイソシアネート誘導体、またはポリイソシアネート同族体を含むポリイソシアネート成分(D)(ii)50〜5質量%とを反応させるステップであって、三官能性イソシアネートの場合、前記反応は、好ましくはモル比1:1:1:1で、任意の手段で実施されるステップによって、
および/または
14)(ペル)フルオロアルキルアルコール成分(B)(i)および/または(ペル)フルオロアルキルアルキレンアミン成分(B)(ii)および/またはフッ素変性マクロモノマーもしくはテレケリックポリマー成分(B)(iii)5〜95質量%と、一般式
X−CO−Y
[式中、X、Yは、互いに独立して、F、Cl、Br、I、CCl3、R7、OR7である(式中、R7は、アルキル、シクロアルキル、アリール、1〜25個の炭素原子と0〜10個のN原子と0〜10個のO原子とを有する任意の有機基である)]のカルボニル成分(K)75〜5質量%と、アミノアルキルアルコキシシラン成分(E)(i)および/または(E)(ii)75〜5質量%とを反応させ、結果として、第1段階において、HXおよび/またはHYを除去して、一般式
(B)−CO−Yおよび/またはX−CO−(B)
または
(E)−CO−Yおよび/またはX−CO−(E)
[式中、(B)は脱プロトン化された成分(B)(i)および/または(B)(ii)および/または(B)(iii)であり、(E)は脱プロトン化された成分(E)(i)および/または(E)(ii)である]の付加物を得、
第2段階において、HXおよび/またはHYを除去して、一般式
(B)−CO−(E)
の付加物を得るステップであって、前記反応は、好ましくはモル比1:1:1で、任意の手段で実施されるステップによって、
あるいは
一般式
(B)−CO−Yおよび/またはX−CO−(B)
の予備形成付加物5〜95質量%と、アミノアルキルアルコキシシラン成分(E)(i)および/または(E)(ii)95〜5質量%とを反応させ、結果としてHXおよび/またはHYを除去して、一般式
(B)−CO−(E)
の付加物を得るステップであって、前記反応は、好ましくはモル比1:1で、任意の手段で実施されるステップによって、
あるいは
一般式
(E)−CO−Yおよび/またはX−CO−(E)
の予備形成付加物5〜95質量%と、(ペル)フルオロアルキルアルコール成分(B)(i)および/または(ペル)フルオロアルキルアルキレンアミン成分(B)(ii)および/またはフッ素変性マクロモノマーもしくはテレケリックポリマー成分(B)(iii)95〜5質量%とを反応させ、結果としてHXおよび/またはHYを除去して、一般式
(B)−CO−(E)
の付加物を得るステップであって、前記反応は、好ましくはモル比1:1で、任意の手段で実施されるステップによって、
および/または
15)反応生成物a2)〜a14)の場合に、アミノアルキルアルコキシシラン成分(E)(i)および/またはアミノシラン成分(E)(ii)を、一般式
HS−(CR32y’−Si(OR13-x’2x’
の3−メルカプトプロピルトリアルコキシシランを含むメルカプトアルキルアルコキシシラン成分(L)(i)、および/または分子量が200〜2000ダルトンであり、1つまたは複数のメルカプト基と1つまたは複数のアルコキシシラン基とを有する別のメルカプトシラン成分(L)(ii)に置き換えるステップによって、
および/または
16)分子量が200〜2000ダルトンであり、1つまたは複数のエポキシ基を有する、一般式
CF3−(CF2x−(CH2y−CHOCH2
または
CR3−(CR2x−(CH2y−CHOCH2
または
CR3−(CR2x−(CH2y−O−CH2−CHOCH2
の(ペル)フルオロアルキルアルキレンオキシド成分(M)5〜95質量と、アミノシラン成分(E)(i)および/または(E)(ii)95〜5質量%とを反応させるステップであって、前記反応は、好ましくはモル比1:1または1:2で、任意の手段で実施されるステップによって、
および/または
17)(ペル)フルオロアルキルアルキレンオキシド成分(M)5〜95質量%と、エポキシアルキロールアルコキシシラン成分(N)(i)および/または分子量が200〜2000ダルトンであり、1つまたは複数のエポキシ基を有する、一般式
CH2OCH−CH2−O−(CR32y’−Si(OR13-x’2x’
の(置換)3−グリシジルオキシプロピルトリアルコキシシランを含む、(N)(i)とは異なる成分(N)(ii)75〜5質量%と、分子量が60〜5000ダルトンであり、エポキシド基に対して反応性の1つまたは複数の(シクロ)脂肪族および/または芳香族の一級および/または2級アミノ基と、さらに適切な場合には1つまたは複数のヒドロキシル基とを有するポリアミン成分(O)75〜5質量%とを反応させるステップであって、前記反応は、好ましくはモル比1:1:1または2:2:1で、任意の手段で実施されるステップによって、
および/または
18)一般式
(R8u9v10wSiO1.5p
[式中、0<u<1であり、0<v<1であり、0<w<1であり、u+v+w=1であり、p=4、6、8、10、12であり、R8、R9、R10は、互いに独立して、1〜250個の炭素原子と、0〜50個のN原子および/または1〜50個のO原子および/または3〜100個のF原子および/または0〜50個のSi原子および/または0〜50個のS原子を有する、任意の無機および/または有機でありかつ適切な場合にはポリマー性の基である]の、1つまたは複数のエポキシ基と1つまたは複数のペルフルオロアルキル基とを有するエポキシ官能性多面体オリゴマーポリシラセスキオキサン成分(POSS)(P)(i)5〜95質量%と、アミノシラン成分(E)(i)および/または(E)(ii)95〜5質量%とを反応させるステップであって、前記反応は、好ましくはモル比1:(>)1で、任意の手段で実施されるステップによって、
および/または
19)一般式
(R8u9v10wSiO1.5p
の、1つまたは複数のアミノ基と1つまたは複数のペルフルオロアルキル基とを有するアミノ官能性多面体オリゴマーポリシラセスキオキサン成分(POSS)(P)(ii)5〜95質量%と、イソシアナトアルキルアルコキシシラン成分(C)(i)および/または(C)(i)とは異なる成分(C)(ii)95〜5質量%とを反応させるステップであって、前記反応は、好ましくはモル比1:(>)1で、任意の手段で実施されるステップによって、
および/または
20)一般式
(R8u9v10wSiO1.5p
の、1つまたは複数の(メタ)アクリロイル基と1つまたは複数のペルフルオロアルキル基とを有する(メタ)アクリロイル官能性多面体オリゴマーポリシラセスキオキサン成分(POSS)(P)(iii)5〜95質量%と、分子量が60〜5000ダルトンであり、エポキシド基に対して反応性の1つまたは複数の(シクロ)脂肪族および/または芳香族の1級および/または2級アミノ基と、1つまたは複数のヒドロキシル基とを有するアミノアルコール成分(Q)(i)、および/または別のアミノアルコール成分(Q)(ii)95〜5質量%とを反応させるステップであって、前記反応は、好ましくはモル比1:(>)1で、任意の手段で実施されるステップによって、
あるいは、予備形成フルオロシラン(A)(ii)、例えば、
21)一般式
CF3−(CF2x−(CH2y−Si(OR13-x’2x’
または
CR3−(CR2x−(CH2y−Si(OR13-x’2x’
の(ペル)フルオロアルキルアルコキシシラン、
および/または
22)構造要素
−(CF2−CF2x
および/または
−(CR2−CR2x
および/または
−[CF2−CF(CF3)−O]x
および/または
−(CR2−CR2−O)x
および
−Si(OR13-x’2x’
を含有する別の反応生成物を用いるステップによって、
フルオロシラン成分(A)(i)を製造するステップと(このとき純粋なフルオロシラン成分(A)2.5〜250質量部、ならびに触媒成分(R)0〜10質量部、および溶媒成分(S)(i)0〜250質量部が存在する)、
1)適切な場合には、ステップa)の溶媒成分(S)(i)を、前記反応の前、最中、または後に、蒸留によって部分的または完全に除去するステップと、
2)適切な場合には、ステップa)の触媒成分(R)を、前記反応後に、適切な吸収剤または別の手段によって、部分的または完全に除去するステップと、
3)ステップa)の混合物を、前記反応の前、最中、または後に、溶媒成分(S)(ii)0〜250質量部に溶解させるステップと、
1)アミノシラン成分(E)(i)および/または(E)(ii)0〜100質量部と、
1.1)アミノアルコール成分(Q)(i)および/または別のアミノアルコール成分(Q)(ii)5〜95質量%と、イソシアナトシラン成分(C)(i)および/または(C)(ii)95〜5質量%との反応生成物であって、好ましくはモル比1:1で、任意の手段で実施される反応による反応生成物、
および/または
1.2)アミノアルコール成分(Q)(i)および/または別のアミノアルコール成分(Q)(ii)5〜75質量%と、アミノシラン成分(E)(i)および/または(E)(ii)75〜5質量%と、ポリイソシアネート成分(D)(i)75〜5質量%との反応生成物であって、好ましくはモル比1:1:1で、任意の手段で実施される反応による反応生成物、
および/または
1.3)ヒドロキシカルボン酸成分(I)5〜95質量%と、イソシアナトシラン成分(C)(i)および/または(C)(ii)95〜5質量%との反応生成物であって、好ましくはモル比1:1で、任意の手段で実施される反応による反応生成物、
および/または
1.4)ヒドロキシカルボン酸成分(I)5〜75質量%、アミノシラン成分(E)(i)および/または(E)(ii)75〜5質量%と、ポリイソシアネート成分(D)(i)75〜5質量%との反応生成物であって、好ましくはモル比1:1:1で、任意の手段で実施される反応による反応生成物、
および/または
1.5)NCN成分(J)5〜95質量%と、イソシアナトシラン成分(C)(i)および/または(C)(ii)95〜5質量%との反応生成物であって、好ましくはモル比1:1で、任意の手段で実施される反応による反応生成物、
および/または
1.6)NCN成分(J)5〜75質量%と、アミノシラン成分(E)(i)および/または(E)(ii)75〜5質量%と、ポリイソシアネート成分(D)(i)75〜5質量%との反応生成物であって、好ましくはモル比1:1:1で、任意の手段で実施される反応による反応生成物、
および/または
1.7)アミノシラン成分(E)(i)および/または(E)(ii)5〜95質量%と、不飽和カルボン酸を含む酸成分(U)(i)95〜5質量%との反応生成物であって、好ましくはモル比1:>1で、任意の手段で実施される反応による反応生成物、
および/または
1.8)アミノシラン成分(E)(i)および/または(E)(ii)5〜95質量%と、不飽和カルボン酸無水物を含む酸成分(U)(ii)95〜5質量%との反応生成物であって、好ましくはモル比1:>1で、任意の手段で実施される反応による反応生成物、
および/または
1.9)アミノシラン成分(E)(i)および/または(E)(ii)5〜95質量%と、オン酸または糖酸またはポリヒドロキシ(ジ)カルボン酸またはポリヒドロキシカルボン酸アルデヒドのγ−および/またはδ−ラクトンを含む酸成分(U)(iii)95〜5質量%との反応生成物であって、モノラクトンの場合は好ましくはモル比1:1で実施され、ジラクトンの場合は好ましくはモル比2:1で、任意の手段で実施される、一般式
(E)−CO−[CH(OH)4]−CH2OH
および/または
(E)−CO−[CH(OH)4]−CHO
および/または
(E)−CO−[CH(OH)4]−CO−(E)
の親水性シランを生じる反応による反応生成物(このとき、反応生成物c1.1)〜c1.9)は、触媒成分(R)0〜10質量部と、溶媒成分(S)(i)0〜250質量部と、溶媒成分(S)(ii)0〜250質量部とを含有する)を含む、安定化成分(T)0.1〜100質量部と、
1.10)一般式
11−O−Az’−(CH2y’−Si(OR13-x’2x’
および/または
HO−Az’−(CH2y’−Si(OR13-x’2x’
[式中、R11は、アルキル、シクロアルキル、アリール、いずれの場合も1〜25個の炭素原子を有する任意の有機基である]の非イオン性シラン成分(E)(iii)、
および/または
1.11)単官能性ポリアルキレングリコール成分(G)(i)および/または単官能性ポリオキシアルキレンアミン成分(G)(ii)および/または多官能性ポリアルキレングリコール成分(G)(iii)および/または多官能性ポリオキシアルキレンアミン成分(G)(iv)5〜95質量%と、イソシアナトシラン成分(C)(i)および/または(C)(ii)95〜5質量%との反応生成物であって、モノヒドロキシ官能性グリコールまたはモノアミノ官能性グリコールの場合は、好ましくはモル比1:1で、任意の手段で実施される反応による反応生成物、
および/または
1.12)単官能性ポリアルキレングリコール成分(G)(i)および/または単官能性ポリオキシアルキレンアミン成分(G)(ii)および/または多官能性ポリアルキレングリコール成分(G)(iii)および/または多官能性ポリオキシアルキレンアミン成分(G)(iv)5〜75質量%と、アミノシラン成分(E)(i)および/または(E)(ii)75〜5質量%と、ポリイソシアネート成分(D)(i)75〜5質量%との反応生成物であって、モノヒドロキシ官能性グリコールまたはモノアミノ官能性グリコールの場合は、好ましくはモル比1:1:1で、任意の手段で実施される反応による反応生成物、
および/または
1.13)ポリオキシアルキレンアミン成分(G)(ii)および/または多官能性ポリオキシアルキレンアミン成分(G)(iv)5〜95質量%と、エポキシアルキロールアルコキシシラン成分(N)(i)および/または(N)(i)とは異なるエポキシシラン成分(N)(ii)95〜5質量%との反応生成物であって、モノアミノ官能性グリコールの場合は、好ましくはモル比1:1または1:2で、任意の手段で実施される反応による反応生成物、
および/または
1.14)単官能性ポリアルキレングリコール成分(G)(i)および/または単官能性ポリオキシアルキレンアミン成分(G)(ii)5〜75質量%と、アミノシラン成分(E)(i)および/または(E)(ii)50〜5質量%と、ポリイソシアネート成分(D)(ii)50〜5質量%との反応生成物であって、三官能性イソシアネートの場合は、好ましくはモル比1:2:1または2:1:1で、任意の手段で実施される反応による反応生成物、
および/または
1.15)単官能性ポリアルキレングリコール成分(G)(i)および/または単官能性ポリオキシアルキレンアミン成分(G)(ii)5〜75質量%と、アミノシラン成分(E)(i)および/または(E)(ii)50〜5質量%と、塩化シアヌルまたは2,4,6−トリクロロ−1,3,5−トリアジンを含むトリアジン成分(H)50〜5質量%との反応生成物であって、好ましくはモル比1:2:1または2:1:1で、任意の手段で実施される反応による反応生成物(このとき、反応生成物c1.10)〜c1.15)は、触媒成分(R)0〜10質量部と、溶媒成分(S)(i)0〜250質量部と、溶媒成分(S)(ii)0〜250質量部とを含有する)を含む、親水性シラン成分(V)0.1〜100質量部とを含むステップa)またはb)の混合物を、水0.25〜25質量部によって(部分的に)加水分解またはシラン化するステップと、
2)酸成分(U)(iv)0〜75質量部または別の中和成分(W)0〜75質量部を用いて、前記(アミノ官能性)付加物を部分的または完全に中和するステップと、
3)適切な場合には、前記遊離したアルコールおよび/または溶媒成分(S)(i)および/または(S)(ii)を、前記反応の前、最中、または後に、蒸留によって部分的または完全に除去するステップと、
1)その後あるいは同時に、ステップc)の反応生成物を水997.05〜124質量部に溶解または分散させて、オリゴマー化するステップと、
2)適切な場合には、前記遊離したアルコールおよび/または溶媒成分(S)(i)および/または(S)(ii)を、前記反応の前、最中、または後に、蒸留によって部分的または完全に除去することによって、また適切な場合には、前記反応の前、最中、または後に、適切な吸収剤または別の手段を用いて前記触媒成分(R)を部分的または完全に除去することによって、0〜1質量部を上回る触媒成分(R)、0〜25質量部を上回る溶媒成分(S)(i)、および0〜25質量部を上回る溶媒成分(S)(ii)が存在しないようにするステップと、
e)適切な場合には、ステップa)および/またはb)および/またはc)および/またはd)の最中または後に、配合成分(Y)(i)0〜50質量部または0〜60質量部を任意の手段で添加する、および/または
1)一般式
HO−[Si(CH32−O]c−Si(CH3)[(CH23NH(CH22NH2]−O−[Si(CH32−O]c−H
または
R’O−[Si(CH32−O]c−Si(CH3)[(CH23NH(CH22NH2]−O−[Si(CH32−O]c−R’
または
(H3CO)2Si[(CH23NH(CH22NH2]−[Si(CH32−O]c−Si[(CH23NH(CH22NH2](OCH32
[式中、c=1〜100であり、R’は、H、Me、Etである]のアミノシリコンオイル成分(E)(iv)、
および/または
2)一般式
12−Si(OR13-x’2x’
[式中、R12はOR1であり、R2は、互いに独立して、アルキル、シクロアルキル、アリール、1〜25個の炭素原子を有する任意の有機基である]の低分子シラン成分(E)(v)、
および/または
3)(アルコール非含有)アミノシラン加水分解物、および/または(ジ/トリ)アミノ/アルキル官能性シロキサンコオリゴマー、および/またはアミノ/ビニル官能性シロキサンコオリゴマー、および/またはエポキシ官能性シロキサンコオリゴマーを含む、親水性化された水性シラン成分(E)(vi)、
および/または
4)一次粒子および/または凝集物および/または集塊物の形態の無機および/または有機ナノ粒子またはナノコンポジットを含む(反応性)ナノ粒子成分(Y)(ii)であって、前記ナノ粒子は、疎水性化および/またはドープおよび/または被覆されていてもよく、さらに一般式−Si(OR13-x’2x’の反応性のアミノ基および/またはヒドロキシル基および/またはメルカプト基および/またはイソシアナト基および/またはエポキシ基および/またはメタクリロイル基および/またはシラン基で表面変性されていてもよい(反応性)ナノ粒子成分(Y)(ii)、
を含む、官能化成分(Z)0〜50質量部または0〜60質量部を添加する、および/または共反応させるステップと、
によって得ることができる。
【0013】
驚くべきことに、本発明の液状フッ素含有組成物は、鉱物および非鉱物基体の永久撥油、撥水、および撥塵表面処理もしくは変性のための、水蒸気透過性の被覆系または含浸系を得ることを可能にするだけでなく、従来技術と比較して、同じあるいはより低いフッ素含有量で、著しく改良された使用特性を有することが認められた。適切なフルオロシラン成分を適切な安定化成分および親水性シラン成分と組み合わせて使用すると、本発明によるフッ素含有組成物の臨界表面張力γcおよび接触角θを最適にすることが可能となり、それによって非常に少量の活性組成物または非常に低いフッ素含有量であっても、それぞれの応用例において疎水性、疎油性、および撥塵性が与えられる。さらに、本発明の液状フッ素含有組成物が、溶媒を用いずに、あるいは低い溶媒含有量で製造できることは予測できなかった。(ペル)フルオロアルキル官能性有機シランのほかに、さまざまな応用分野のための単一成分(ペル)フルオロアルキル官能性有機ポリシロキサン予備縮合物および単一成分(ペル)フルオロアルキル官能性有機ポリシロキサン縮合物も得ることができる。適切な安定化成分を使用すると、遊離アミノ基を含まない(ペル)フルオロアルキル官能性有機ポリシロキサン予備縮合物および(ペル)フルオロアルキル官能性有機ポリシロキサン縮合物もを得られる。また、適切な親水性シラン成分を使用すると、改良された流出挙動および改良された保存安定性を有する(ペル)フルオロアルキル官能性有機ポリシロキサン予備縮合物および(ペル)フルオロアルキル官能性有機ポリシロキサン縮合物が得られる。
【0014】
適切なフルオロシラン成分(A)(i)として、例えば、(重)付加反応および/または付加/脱離反応によって製造された、(ペル)フルオロアルキル−および/またはポリヘキサフルオロプロペンオキシド−変性およびシラン−変性反応生成物が使用可能である。
【0015】
適切な予備形成フルオロシラン成分(A)(ii)は、例えば、Degussa AG社から市販されている製品であるDYNASILAN(登録商標) F8161(トリデカフルオロオクチルトリメトキシシラン)、DYNASILAN(登録商標) F8261(トリデカフルオロオクチルトリエトキシシラン)、DYNASILAN(登録商標) F8263(イソプロパノール中にすぐに使用できるフルオロアルキルシラン配合物)、DYNASILAN(登録商標) F8800(変性フルオロアルキルシロキサン、水溶性)、DYNASILAN(登録商標) F8815(水性の変性フルオロアルキルシロキサン)、またはこれらの適切な組み合わせである。
【0016】
適切な(ペル)フルオロアルキルアルコール成分(B)(i)として、例えば、3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,8−トリデカフルオロオクタン−1−オール、3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10,10−ヘプタデカフルオロデカン−1−オール、3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10,11,11,12,12,12−ヘンエイコサフルオロドデカン−1−オール、3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10,11,11,12,12,13,13,14,14,14−ペンタコサフルオロテトラデカン−1−オール、3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10,11,11,12,12,13,13,14,14,15,15,16,16,16−ノナコサフルオロヘキサデカン−1−オール、3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8−ドデカフルオロヘプタン−1−オール、3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10−ヘキサデカフルオロノナン−1−オール、3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10,11,11,12,12−エイコサフルオロウンデカン−1−オール、3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10,11,11,12,12,13,13,14,14−テトラコサフルオロトリデカン−1−オール、3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10,11,11,12,12,13,13,14,14,15,15,16,16−オクタコサフルオロペンタデカン−1−オール、Clariant GmbH社から市販されている製品であるFluowet(登録商標) EA 600、Fluowet(登録商標) EA 800、Fluowet(登録商標) EA 093、Fluowet(登録商標) EA 612、Fluowet(登録商標) EA 612 N、Fluowet(登録商標) EA 812 AC、Fluowet(登録商標) EA 812 IW、Fluowet(登録商標) EA 812 EP、Fluowet(登録商標) EA 6/1020(ペルフルオロアルキルエタノール混合物を含む)、Fluowet(登録商標) OTL、Fluowet(登録商標) OTN(エトキシル化ペルフルオロアルキルエタノール混合物を含む)、ダイキン工業株式会社から市販されている製品であるA−1620、A−1630、A−1660、A−1820、A−1830、A−1860、A−2020、A−3620、A−3820、A−5610、A−5810、DuPont de Nemours社から市販されている製品であるZonyl(登録商標) BA、Zonyl(登録商標) BA L、Zonyl(登録商標) BA LD(ペルフルオロアルキルエタノール混合物を含む)、Zonyl(登録商標) OTL、Zonyl(登録商標) OTN(エトキシル化ペルフルオロアルキルエタノール混合物を含む)、Zonyl(登録商標) FSH、Zonyl(登録商標) FSO、Zonyl(登録商標) FSN、Zonyl(登録商標) FS−300、Zonyl(登録商標) FSN−100、Zonyl(登録商標) FSO−100、DuPont de Nemours社から市販されている製品であるKrytox(登録商標)(ヘキサフルオロプロペンオキシド(HFPO)オリゴマーアルコール混合物を含む)、またはこれらの適切な組み合わせが使用可能である。3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,8−トリデカフルオロオクタン−1−オール30〜49.9質量%と3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10,10−ヘプタデカフルオロデカン−1−オール30〜49.9質量%とを含むペルフルオロアルキルエタノール混合物、例えば市販製品のFluowet(登録商標) EA 612およびFluowet(登録商標) EA 812の使用が好ましい。
【0017】
適切な(ペル)フルオロアルキルアルキレンアミン成分(B)(ii)は、例えば、3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,8−トリデカフルオロオクチルアミン、3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10,10−ヘプタデカフルオロデシルアミン、3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10,11,11,12,12,12−ヘンエイコサフルオロドデシルアミン、3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10,11,11,12,12,13,13,14,14,14−ペンタコサフルオロテトラデシルアミン、3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10,11,11,12,12,13,13,14,14,15,15,16,16,16−ノナコサフルオロヘキサデシルアミン、1,1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6−トリデカフルオロ−8−ヨードオクタン、1,1,1−2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8−ヘプタデカフルオロ−10−ヨードデカン、1,1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10−ヘンエイコサフルオロ−12−ヨードドデカン、1,1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10,11,11,12,12−ペンタコサフルオロ−14−ヨードテトラデカン、1,1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10,11,11,12,12,13,13,14,14−ノナコサフルオロ−16−ヨードヘキサデカンの反応生成物、Clariant GmbH社から市販されている製品であるFluowet(登録商標) I 600、Fluowet(登録商標) I 800、Fluowet(登録商標) I 612、Fluowet(登録商標) I 812、Fluowet(登録商標) I 6/1020、Fluowet(登録商標) I 1020(ペルフルオロアルキルヨウ化物混合物を含む)、Fluowet(登録商標) EI 600、Fluowet(登録商標) EI 800、Fluowet(登録商標) EI 812、Fluowet(登録商標) EI 6/1020(ペルフルオロアルキルエチルヨウ化物混合物を含む)、および適切なアミノ化試薬、ダイキン工業株式会社から市販されている製品であるU−1610、U−1710、U−1810、またはこれらの適切な組み合わせである。3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,8−トリデカフルオロオクチルアミン30〜49.9質量%と3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10,10−ヘプタデカフルオロデシルアミン30〜49.9質量%とを含むペルフルオロアルキルエタノール混合物の使用が好ましい。
【0018】
適切なフッ素変性マクロモノマーまたはテレケリックポリマー(B)(iii)として、例えば、4−(3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,8−トリデカフルオロオクチル)ベンジルアルコール、4−(3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10,10−ヘプタデカフルオロデシル)ベンジルアルコール、4−(3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,8−トリデカフルオロオクチルチオ)フェノール、4−(3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10,10−ヘプタデカフルオロデシルチオ)フェノール、4−(4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,9−トリデカフルオロノニルオキシ)ベンジルアルコール、4−(4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10,11,11,11−ヘプタデカフルオロウンデシルオキシ)ベンジルアルコール、4−(3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,8−トリデカフルオロオクチル)ベンジルアミン、4−(3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10,10−ヘプタデカフルオロデシル)ベンジルアミン、3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,8−トリデカフルオロオクタン−1−チオール、3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10,10−ヘプタデカフルオロデカン−1−チオール、3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10,11,11,12,12,12−ヘンエイコサフルオロドデカン−1−チオール、3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10,11,11,12,12,13,13,14,14,14−ペンタコサフルオロテトラデカン−1−チオール、3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10,11,11,12,12,13,13,14,14,15,15,16,16,16−ノナコサフルオロヘキサデカン−1−チオール、テトラフルオロエチレンおよびヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートに基づくヒドロキシル官能性コポリマー、例えばダイキン工業株式会社から市販されている製品であるZeffle(登録商標) GK−500、GK−510、GK 550、またはこれらの適切な組み合わせが使用可能である。
【0019】
3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,8−トリデカフルオロ−1−イソシアナトオクタン、3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10,10−ヘプタデカフルオロ−1−イソシアナトデカン、3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10,11,11,12,12,12−ヘンエイコサフルオロ−1−イソシアナトドデカン、3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10,11,11,12,12,13,13,14,14,14ペンタコサフルオロ−1−イソシアナトテトラデカン、3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10,11,11,12,12,13,13,14,14,15,15,16,16,16−ノナコサフルオロ−1−イソシアナトヘキサデカン、またはこれらの適切な組み合わせは、(ペル)フルオロアルキルアルキレンイソシアネート成分(B)(iv)の典型的な例である。
【0020】
適切な(ペル)フルオロアルキルアルカンカルボン酸誘導体成分(B)(v)は、例えば、トリデカフルオロヘプタン酸、ペンタデカフルオロオクタン酸、ヘプタデカフルオロノナン酸、ノナデカフルオロデカン酸、ヘンエイコサフルオロウンデカン酸、ダイキン工業株式会社から市販されている製品であるC−1600、C−1700、C−1800、C−1900、C−2000、C−5600、C−5800、トリデカフルオロヘプタノイルクロリド、ペンタデカフルオロオクタノイルクロリド、ヘプタデカフルオロノナノイルクロリド、ノナデカフルオロデカノイルクロリド、ヘンエイコサフルオロウンデカノイルクロリド、(メチルまたは)エチルトリデカフルオロヘプタノエート、(メチルまたは)エチルペンタデカフルオロオクタノエート、(メチルまたは)エチルヘプタデカフルオロノナノエート、(メチルまたは)エチルノナデカフルオロデカノエート、(メチルまたは)エチルヘンエイコサフルオロウンデカノエート、ダイキン工業株式会社から市販されている製品であるC−1708、C−5608、C−5808、S−1701、S−1702、S−5602、S−5802、またはこれらの適切な組み合わせである。
【0021】
適切なイソシアナトアルキルアルコキシシラン成分(C)(i)および/または別のイソシアナトシラン成分(C)(ii)として、例えば、GE Silicones社から市販されている製品であるSilquest(登録商標) A−1310 Silane、Silquest(登録商標) A−Link(商標) 25 Silane(3−イソシアナトプロピルトリエトキシシラン)、Silquest(登録商標) A−Link(商標) 35 Silane((3−イソシアナトプロピル)トリメトキシシラン)、Silquest(登録商標) A−Link(商標) 597 Silane、Silquest(登録商標) FR−522 Silane、およびSilquest(登録商標) Y−5187 Silane、Wacker−Chemie GmbH社から市販されている製品であるGENIOSIL(登録商標) GF 40(3−イソシアナトプロピルトリメトキシシラン)、GENIOSIL(登録商標) XL 42(イソシアナトメチルメチルジメトキシシラン)、およびGENIOSIL(登録商標) XL 43(イソシアナトメチルトリメトキシシラン)、またはこれらの適切な組み合わせを使用することができる。本発明の目的で、3−イソシアナトプロピルトリメトキシシランおよび/または3−イソシアナトプロピルトリエトキシシランが好ましい。
【0022】
ポリイソシアネート成分(D)(i)および/または別のポリイソシアネート成分(D)(ii)として適切な化合物は、例えば、同じまたは異なる反応性を有する、2個以上の脂肪族もしくは芳香族イソシアネート基を有するポリイソシアネート、ポリイソシアネート誘導体、またはポリイソシアネート同族体、またはこれらの適切な組み合わせ、特にポリウレタン化学において十分に知られているポリイソシアネート、またはこれらの組み合わせである。適切な脂肪族ポリイソシアネートは、例えば、1,6−ジイソシアナトヘキサン(HDI)、1−イソシアナト−5−イソシアナトメチル−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、またはイソホロンジイソシアネート(IPDI、市販製品のVESTANAT(登録商標) IPDI、Degussa AG社)、ビス(4−イソシアナトシクロヘキシル)メタン(H12MDI、市販製品のVESTANAT(登録商標) H12MDI、Degussa AG社)、1,3−ビス(1−イソシアナト−1−メチルエチル)ベンゼン(m−TMXDI)、2,2,4−トリメチル‐1,6−ジイソシアナトヘキサン、または2,4,4−トリメチル−1,6−ジイソシアナトヘキサン(TMDI、市販製品のVESTANAT(登録商標) TMDI、Degussa AG社)、二量体脂肪酸に基づくジイソシアネート(市販製品のDDI(登録商標) 1410 DIISOCYANATE、Cognis Deutschland GmbH & Co. KG社)、または個々の脂肪族ポリイソシアネートの工業用異性体混合物である。適切な芳香族ポリイソシアネートとして、例えば、2,4−ジイソシアナトトルエンまたはトリレンジイソシアネート(TDI)、ビス(4−イソシアナトフェニル)メタン(MDI)およびその高級同族体(ポリマーMDI)、または個々の芳香族ポリイソシアネートの工業用異性体混合物が使用可能である。さらに、ビス(4−イソシアナトシクロヘキシル)メタン(H12MDI)、1,6−ジイソシアナトヘキサン(HDI)、1−イソシアナト−5−イソシアナトメチル−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン(IPDI)に基づく「表面被覆用ポリイソシアネート」も原則として適している。「表面被覆用ポリイソシアネート」という用語は、アロファネート基、ビウレット基、カルボジイミド基、イミノオキサジアジンジオン基、イソシアヌレート基、オキサジアジントリオン基、ウレトジオン基、ウレタン基を有するイソシアネートの誘導体であって、従来技術によりモノマージイソシアネートの残留含有量が最小限に抑えられたものを指す。さらに、例えば、モノヒドロキシ官能性ポリエチレングリコールまたはアミノスルホン酸ナトリウム塩を用いた、ビス(4−イソシアナトシクロヘキシル)メタン(H12MDI)、1,6−ジイソシアナトヘキサン(HDI)、1−イソシアナト−5−イソシアナトメチル−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン(IPDI)の親水性変性によって得られる、変性ポリイソシアネートも使用可能である。適切な「表面被覆用ポリイソシアネート」として、例えば、Degussa AG社から市販されている製品であるVESTANAT(登録商標) T 1890 E、VESTANAT(登録商標) T 1890 L、VESTANAT(登録商標) T 1890 M、VESTANAT(登録商標) T 1890 SV、VESTANAT(登録商標) T 1890/100(IPDI三量体に基づくポリイソシアネート)、VESTANAT(登録商標) HB 2640 MX、VESTANAT(登録商標) HB 2640/100、VESTANAT(登録商標) HB 2640/LV(HDI−ビウレットに基づくポリイソシアネート)、VESTANAT(登録商標) HT 2500 L、VESTANAT(登録商標) HB 2500/100、VESTANAT(登録商標) HB 2500/LV(HDI−イソシアヌレートに基づくポリイソシアネート)、BASF AG社から市販されている製品であるBasonat(登録商標) HW 100、Bayer AG社から市販されている製品であるBayhydur(登録商標) 3100、Bayhydur(登録商標) VP LS 2150 BA、Bayhydur(登録商標) VP LS 2306、Bayhydur(登録商標) VP LS 2319、Bayhydur(登録商標) VP LS 2336、Bayhydur(登録商標) XP 2451、Bayhydur(登録商標) XP 2487、Bayhydur(登録商標) XP 2487/1、Bayhydur(登録商標) XP 2547、Bayhydur(登録商標) XP 2570、Desmodur(登録商標) XP 2565、ならびにRhodia社から市販されている製品であるRhodocoat(登録商標) X EZ−M 501、Rhodocoat(登録商標) X EZ−M 502、Rhodocoat(登録商標) WT 2102が使用可能である。本発明によると、成分(D)(i)としてイソホロンジイソシアネートおよび/またはトリレンジイソシアネートを、成分(D)(ii)として1,6−ジイソシアナトヘキサンの(場合によっては親水性に変性された)三量体を使用することが好ましい。反応生成物a7)、a8)、a11)、a12)、c12)、およびc1.14)の場合、親水性に変性されたポリイソシアネートも使用可能である。モノヒドロキシ官能性ポリエチレングリコールを用いて変性したポリイソシアネートを使用する際には、反応生成物a8)およびc1.14)の場合、単官能性ポリアルキレングリコール成分(G)(i)および/または単官能性ポリオキシアルキレンアミン成分(G)(ii)の使用を省くこともできる。
【0023】
適切なアミノアルキルアルコキシシラン成分(E)(i)および/または別のアミノシラン成分(E)(ii)の例は、Degussa AG社から市販されている製品であるDYNASILAN(登録商標) AMMO(3−アミノプロピルトリメトキシシラン)、DYNASILAN(登録商標) AMEO(AMEO−P)(3−アミノプロピルトリエトキシシラン)、DYNASILAN(登録商標) AMEO−T(独占権を有するアミノシランの組み合わせ)、DYNASILAN(登録商標) DAMO(DAMO−P)(N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルトリメトキシシラン)、DYNASILAN(登録商標) DAMO−T(独占権を有するアミノシランの組み合わせ)、DYNASILAN(登録商標) TRIAMO(N−[N’−(2−アミノエチル)−2−アミノエチル]−3−アミノプロピルトリメトキシシラン)、DYNASILAN(登録商標) 1122(ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)アミン)、DYNASILAN(登録商標) 1126(独占権を有するアミノシランの組み合わせ)、DYNASILAN(登録商標) 1146(ジアミノ/アルキル官能性シロキサンコオリゴマー)、DYNASILAN(登録商標) 1189(N−ブチル−3−アミノプロピルトリメトキシシラン)、DYNASILAN(登録商標) 1204(独占権を有するアミノシランの組み合わせ)、DYNASILAN(登録商標) 1411(N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン)、DYNASILAN(登録商標) 1505(3−アミノプロピルメチルジエトキシシラン)、DYNASILAN(登録商標) 1506(溶媒中の3−アミノプロピルメチルジエトキシシラン調製液)、DYNASILAN(登録商標) 2201(3−ウレイドプロピルトリエトキシシラン、メタノール中50%)、GE Silicones社から市販されている製品であるSilquest(登録商標) A−1100 Silane、Silquest(登録商標) A−1101 Silane、Silquest(登録商標) A−1102 Silane、Silquest(登録商標) A−1106 Silane、Silquest(登録商標) A−1110 Silane、Silquest(登録商標) A−1120 Silane、Silquest(登録商標) A−1130 Silane、Silquest(登録商標) A−1160 Silane、Silquest(登録商標) A−1170 Silane、Silquest(登録商標) A−1637 Silane、Silquest(登録商標) A−2120 Silane、Silquest(登録商標) A−2639 Silane、Silquest(登録商標) A−Link(商標) 15 Silane、Silquest(登録商標) Y−9669 Silane、およびWacker Chemie GmbH社から市販されている製品であるGENIOSIL(登録商標) GF 9(N−2−アミノエチル−3−アミノプロピルトリメトキシシラン)、GENIOSIL(登録商標) GF 91(N−2−アミノエチル−3−アミノプロピルトリメトキシシラン)、GENIOSIL(登録商標) GF 93(3−アミノプロピルトリエトキシシラン)、GENIOSIL(登録商標) GF 95(N−2−アミノエチル−3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン)、GENIOSIL(登録商標) GF 96(3−アミノプロピルトリメトキシシラン)、GENIOSIL(登録商標) XL 924(N−シクロヘキシルアミノメチルメチルジエトキシシラン)、GENIOSIL(登録商標) XL 926(N−シクロヘキシルアミノメチルトリエトキシシラン)、GENIOSIL(登録商標) XL 972(N−フェニルアミノメチルメチルジメトキシシラン)、GENIOSIL(登録商標) XL 973(N−フェニルアミノメチルトリメトキシシラン)、またはこれらの適切な組み合わせである。本発明の目的で、好適な成分(E)(i)は、3−アミノプロピルトリメトキシシラン、および/または3−アミノプロピルトリエトキシシラン、および/またはN−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、および/またはN−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルトリエトキシシラン、および/またはN−[N’−(2−アミノエチル)−2−アミノエチル]−3−アミノプロピルトリメトキシシランである。
【0024】
適切な非イオン性シラン成分(E)(iii)として、例えば、Degussa AG社から市販されている製品であるDYNASILAN(登録商標) 4140(4140−A)(トリメトキシシリルプロピルメチルポリエチレングリコール)、DYNASILAN(登録商標) 1211(ポリグリコールエーテル変性アミノシラン)、GE Silicones社から市販されている製品であるSilquest(登録商標) A−1230 Silane(トリメトキシシリルプロピルメチルポリエチレングリコール)、またはこれらの適切な組み合わせが使用可能であり、一般式
3C−O−(CH2CH2−O)z,−(CH23−Si(OR13
(式中、z’=5〜15であり、R1はMe、Etである)のシランが、成分E(iii)として特に適している。
【0025】
適切なアミノシリコンオイル成分(E)(iv)として、例えば、Nitrochemie Aschau GmbH社から市販されている製品であるAO 201、AO 202、AO 1000、AO 1001、AO 1002、AO 4000、AO 4001、AO 4500、AO 6500(アミノシリコンオイルまたはヒドロキシ−および/またはアルコキシ末端ポリ[3−((2−アミノエチル)アミノ)プロピル]メチル(ジメチル)シロキサンを含む)、あるいはこれらの適切な組み合わせが使用可能である。
【0026】
Degussa AG社から市販されている製品であるDYNASILAN(登録商標) MTMS(メチルトリメトキシシラン)、DYNASILAN(登録商標) MTES(メチルトリエトキシシラン)、DYNASILAN(登録商標) PTMO(プロピルトリメトキシシラン)、DYNASILAN(登録商標) PTEO(プロピルトリエトキシシラン)、DYNASILAN(登録商標) IBTMO(イソブチルトリメトキシシラン)、DYNASILAN(登録商標) IBTEO(イソブチルトリエトキシシラン)、DYNASILAN(登録商標) OCTMO(オクチルトリメトキシシラン)、DYNASILAN(登録商標) OCTEO(オクチルトリエトキシシラン)、DYNASILAN(登録商標) 9116(ヘキサデシルトリメトキシシラン)、DYNASILAN(登録商標) 9165(フェニルトリメトキシシラン、旧CP 0330)、DYNASILAN(登録商標) 9265(フェニルトリエトキシシラン、旧CP 0320)、DYNASILAN(登録商標) A(テトラエチルオルトシリケート) DYNASILAN(登録商標) A SQ(テトラエチルオルトシリケート、高純度)、DYNASILAN(登録商標) M(テトラメチルオルトシリケート)、DYNASILAN(登録商標) P(テトラ−n−プロピルシリケート)、DYNASILAN(登録商標) BG(テトラブチルグリコールシリケート) DYNASILAN(登録商標) 40(エチルポリシリケート)、またはこれらの適切な組み合わせは、適切な低分子シラン成分(E)(v)である。
【0027】
特に適切な親水性化された水性シラン成分(E)(vi)は、例えば、Degussa AG社から市販されている製品であるDYNASILAN(登録商標) 1161(カチオン性、ベンジルアミノ官能性シラン、ヒドロクロリド、メタノール中50質量%)、DYNASILAN(登録商標) 1172(カチオン性、ベンジルアミノ官能性シラン、ヒドロアセテート、メタノール中50質量%)、DYNASILAN(登録商標) 1151(アミノシラン加水分解物、アルコール非含有)、DYNASILAN(登録商標) HS 2627(HYDROSIL(登録商標) 2627)(アミノ/アルキル官能性シロキサンコオリゴマー、アルコール非含有)、DYNASILAN(登録商標) HS 2775(HYDROSIL(登録商標) 2775)(トリアミノ/アルキル官能性シロキサンコオリゴマー、アルコール非含有)、DYNASILAN(登録商標) HS 2776(HYDROSIL(登録商標) 2776、アルコール非含有)(ジアミノ/アルキル官能性シロキサンコオリゴマー)、DYNASILAN(登録商標) HS 2781(HYDROSIL(登録商標) 2781)(アミノ/ビニル官能性シロキサンコオリゴマー、アルコール非含有)、DYNASILAN(登録商標) HS 2907(HYDROSIL(登録商標) 2907)(アミノ/ビニル官能性シロキサンコオリゴマー、アルコール非含有)、DYNASILAN(登録商標) HS 2909(HYDROSIL(登録商標) 2909)(アミノ/アルキル官能性シロキサンコオリゴマー、アルコール非含有)、DYNASILAN(登録商標) HS 2926(HYDROSIL(登録商標) 2926)(エポキシ官能性シロキサンコオリゴマー、アルコール非含有)、またはこれらの適切な組み合わせである。
【0028】
単官能性ヘキサフルオロプロペンオキシド成分(F)(i)の適切な代表例は、例えば、単官能性ポリヘキサフルオロプロペンオキシドカルボン酸、ポリヘキサフルオロプロペンオキシドカルボン酸フッ化物、ポリヘキサフルオロプロペンオキシドカルボン酸のメチルエステル(Dyneon GmbH & Co. KG社)、またはこれらの適切な組み合わせである。
【0029】
適切な二官能性ヘキサフルオロプロペンオキシド成分(F)(ii)として、例えば、二官能性ポリヘキサフルオロプロペンオキシドカルボン酸、ポリヘキサフルオロプロペンオキシドカルボン酸フッ化物、ポリヘキサフルオロプロペンオキシドカルボン酸のメチルエステル(Dyneon GmbH & Co. KG社)、またはこれらの適切な組み合わせが使用可能である。
【0030】
Clariant GmbH社から市販されている製品であるM 250、M 350、M 350 PU、M 500、M 500 PU、M 750、M 1100、M 2000 S、M 2000 FL、M 5000 S、M 5000 FL(単官能性メチルポリエチレングリコールを含む)、B11/50、B11/70、B11/100、B11/150、B11/150K、B11/300、B11/700(単官能性ブチルポリ(エチレンオキシド−ran−プロピレンオキシド)を含む)、およびDegussa AG社から市販されている製品であるLA−B 729(単官能性メチルポリ(エチレンオキシド−block/co−プロピレンオキシド)を含む)、またはこれらの適切な組み合わせは、適切な単官能性ポリアルキレングリコール成分(G)(i)である。
【0031】
適切な単官能性ポリオキシアルキレンアミン成分(G)(ii)は、例えば、Huntsman Corporation社から市販されている製品であるJEFFAMINE(登録商標) XTJ−505(M−600)、JEFFAMINE(登録商標) XTJ−506(M−1000)、JEFFAMINE(登録商標) XTJ−507(M−2005)、JEFFAMINE(登録商標) M−2070(エチレンオキシドおよびプロピレンオキシドに基づく単官能性ポリオキシアルキレンアミンを含む)、またはこれらの適切な組み合わせである。
【0032】
多官能性ポリアルキレングリコール成分(G)(iii)の典型的な例は、例えば、Clariant社から市販されている製品である200、200 G、300、300 G、400、400 G、600、600 A、600 PU、900、1000、1000 WA、1500 S、1500 FL、1500 PS、2000 S、2000 FL、3000 S、3000 P、3000 FL、3350 S、3350 P、3350 FL、3350 PS、3350 PT、4000 S、4000 P、4000 FL、4000 PS、4000 PF、5000 FL、6000 S、6000 P、6000 PS、6000 FL、6000 PF、8000 S、8000 P、8000 FL、8000 PF、10000 S、10000 P、12000 S、12000 P、20000 S、20000 P、20000 SR、20000 SRU、35000 S(二官能性ポリエチレングリコールを含む)、PR 300、PR 450、PR 600、PR 1000、PR 1000 PU、VPO 1962(二官能性ポリ(エチレンオキシド−block−プロピレンオキシド−block−エチレンオキシド)を含む)、D21/150、D21/300、D21/700(二官能性ポリ(エチレンオキシド−ran−プロピレンオキシド)を含む)、およびP41/200 K、P41/300、P41/3000、P41/120000(四官能性ポリ(エチレンオキシド−ran−プロピレンオキシド)を含む)、またはこれらの適切な組み合わせである。
【0033】
多官能性ポリオキシアルキレンアミン成分(G)(iv)として、例えば、Huntsman Corporation社から市販されている製品であるJEFFAMINE(登録商標) HK−511(XTJ−511);JEFFAMINE(登録商標) XTJ−500(ED−600)、JEFFAMINE(登録商標) XTJ−502(ED−2003)(エチレンオキシドおよびプロピレンオキシドに基づく二官能性ポリオキシアルキレンアミン)、またはこれらの適切な組み合わせが使用可能である。
【0034】
塩化シアヌルまたは2,4,6−トリクロロ−1,3,5−トリアジン(Degussa AG社)は、適切なトリアジン成分(H)である。
【0035】
ヒドロキシカルボン酸成分(I)として、例えば、2−ヒドロキシメチル−3−ヒドロキシプロパン酸もしくはジメチロール酢酸、2−ヒドロキシメチル−2−メチル−3−ヒドロキシプロパン酸もしくはジメチロールプロピオン酸、2−ヒドロキシメチル−2−エチル−3−ヒドロキシプロパン酸もしくはジメチロール酪酸、2−ヒドロキシメチル−2−プロピル−3−ヒドロキシプロパン酸もしくはジメチロール吉草酸、ヒドロキシピバル酸(HPA)、クエン酸、酒石酸、またはこれらの適切な組み合わせが使用可能である。本発明によると、クエン酸、および/またはヒドロキシピバル酸、および/またはジメチロールプロピオン酸の使用が好ましい。必要であれば、アミノ官能性カルボン酸、また適切な場合には、ヒドロ官能性カルボン酸、例えば2−ヒドロキシエタン酸、またはアミノ官能性スルホン酸および/またはヒドロ官能性スルホン酸、例えば2−アミノエタン酸、トリス(ヒドロキシメチル)メチル]−3−アミノプロパンスルホン酸も使用可能である。
【0036】
NCN成分(J)として、例えば、シアナミド(Degussa AG社)も使用可能である。
【0037】
カルボニル成分(K)に関しては、適切な例は、ホスゲン、ジホスゲン、トリホスゲン、脂肪族および/または芳香族クロロギ酸エステル、例えばメチルクロロホルメート、エチルクロロホルメート、イソプロピルクロロホルメート、フェニルクロロホルメート、脂肪族および/または芳香族の炭酸エステル、例えばジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、ジイソプロピルカーボネート、ジフェニルカーボネート、またはこれらの適切な組み合わせである。本発明の目的で、ホスゲン、および/またはエチルクロロホルメート、および/またはジエチルカーボネートの使用が好ましい。使用可能なさらなる適切なカルボニル成分(A8)は、例えば、成分(K)と成分(B)(i)および/または(B)(ii)および/または(B)(iii)との予備形成付加物、または成分(K)と成分(E)(i)および/または(E)(ii)との予備形成付加物、例えば、Wacker−Chemie GmbH社から市販されている製品であるGENIOSIL(登録商標) XL 63(N−(トリメトキシシリルメチル)−O−メチルカルバメート)、N−(トリエトキシシリルメチル)−O−メチルカルバメート、N−(トリメトキシシリルメチル)−O−エチルカルバメート、N−(トリエトキシシリルメチル)−O−エチルカルバメート、N−(トリメトキシシリルプロピル)−O−メチルカルバメート、N−(トリエトキシシリルプロピル)−O−メチルカルバメート、N−(トリメトキシシリルプロピル)−O−エチルカルバメート、N−(トリエトキシシリルプロピル)−O−エチルカルバメート、またはこれらの適切な組み合わせである。成分(B)(i)および/または(B)(ii)および/または(B)(iii)のクロロホルメートまたはホスゲン誘導体、および/または成分(E)(i)および/または(E)(ii)のカルバメートが好ましい。
【0038】
適切なメルカプトアルキルアルコキシシラン成分(L)(i)および/または別のメルカプトシラン成分(L)(ii)は、例えば、Degussa AG社から市販されている製品であるDYNASILAN(登録商標) MTMO(3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン)、DYNASILAN(登録商標) MTEO(3−メルカプトプロピルトリエトキシシラン)、またはこれらの適切な組み合わせである。3−メルカプトプロピルトリメトキシシランおよび/または3−メルカプトプロピルトリエトキシシランの使用が好ましい。
【0039】
適切な(ペル)フルオロアルキルアルキレンオキシド成分(M)として、例えば、4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,9−トリデカフルオロノネン1,2−オキシド、4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10,11,11,11−ヘプタデカフルオロウンデセン1,2−オキシド、4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10,11,11,12,12,13,13,13−ヘンエイコサフルオロトリデセン1,2−オキシド、グリシジル2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7−ドデカフルオロヘプチルエーテル、グリシジル2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9−ヘキサデカフルオロノニルエーテル、グリシジル2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10,11,11−エイコサフルオロウンデシルエーテル、ダイキン工業株式会社から市販されている製品であるE−1830、E−2030、E−3630、E−3830、E−5644、E−5844、またはこれらの適切な組み合わせが使用可能である。特に好適な化合物は、4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,9−トリデカフルオロノネン1,2−オキシドおよび/または4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10,11,11,11−ヘプタデカフルオロウンデセン1,2−オキシドである。
【0040】
適切なエポキシアルキロールアルコキシシラン成分(N)(i)および/または別のエポキシシラン成分(N)(ii)の例は、Degussa AG社から市販されている製品であるDYNASILAN(登録商標) GLYMO((3−グリシジルオキシプロピル)トリメトキシシラン)、DYNASILAN(登録商標) GLYEO((3−グリシジルオキシプロピル)トリエトキシシラン)、GE Silicones社から市販されている製品であるCoatOSil(登録商標) 1770、Silquest(登録商標) A−187 Silane、Silquest(登録商標) A−186 Silane、Silquest(登録商標) WetLink 78 Silane、Wacker−Chemie GmbH社から市販されている製品であるGENIOSIL(登録商標) GF 80((3−グリシジルオキシプロピル)トリメトキシシラン)、GENIOSIL(登録商標) GF 82((3−グリシジルオキシプロピル)トリエトキシシラン)、またはこれらの適切な組み合わせであり、3−グリシジルオキシプロピルトリメトキシシランおよび/または3−グリシジルオキシプロピルトリエトキシシランが特に適している。
【0041】
適切なポリアミン成分(O)は、例えば、アジピン酸ジヒドラジド、エチレンジアミン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、ペンタエチレンヘキサミン、ジプロピレントリアミン、ヘキサメチレンジアミン、ヒドラジン(水和物)、イソホロンジアミン、N−(2−アミノエチル)−2−アミノエタノール、N,N’−ビス(2−ヒドロキシエチル)エチレンジアミン、またはこれらの適切な組み合わせであり、エチレンジアミンが好ましい。
【0042】
適切な多面体オリゴマーポリシラセスキオキサン成分(P)(i)および/または(P)(ii)および/または(P)(iii)として、例えば、1つまたは複数のアミノ基および/またはヒドロキシル基および/またはイソシアナト基および/またはメルカプト基と、1つまたは複数のペルフルオロアルキル基とを有する一般式
(R8u9v10wSiO1.58
[式中、0<u<1であり、0<v<1であり、0<w<1であり、u+v+w=1であり、R8、R9、R10は、互いに独立して、1〜250個の炭素原子と、0〜50個のN原子および/または1〜50個のO原子および/または3〜100個のF原子および/または0〜50個のSi原子および/または0〜50個のS原子とを有する、任意の無機および/または有機でありかつ適切な場合にはポリマー性の基である]のポリシラセスキオキサン、
ならびにDegussa AG社から市販されている製品であるCreasil(登録商標)、Hybrid Piastrics、Inc.社から市販されている製品であるPOSS(登録商標)、またはこれらの適切な組み合わせが使用可能である。
【0043】
本発明の目的で、可能なアミノアルコール成分(Q)(i)および/または別のアミノアルコール成分(Q)(ii)は、例えば、エタノールアミン、N−メチルエタノールアミン、ジエタノールアミン、ジイソプロパノールアミン、3−((2−ヒドロキシエチル)アミノ)−1−プロパノール、トリメチロールメチルアミン、アミノ糖、例えばガラクトサミン、グルカミン、グルコサミン、ノイラミン酸、または適切な組み合わせであり、ジエタノールアミン、および/またはジイソプロパノールアミン、および/またはトリメチロールメチルアミン、および/またはアミノ糖が特に好適な化合物である。
【0044】
適切な触媒成分(R)は、例えば、ジブチルスズオキシド、ジブチルスズジラウレート(DBTL)、トリエチルアミン、スズ(II)オクトエート、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン(DABCO)、1,4−ジアザビシクロ[3.2.0]−5−ノネン(DBN)、1,5−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセン(DBU)、モルホリン誘導体、例えばJEFFCAT(登録商標) Amine Catalysts、またはこれらの適切な組み合わせである。
【0045】
溶媒成分(S)(i)に関しては、本発明は、低沸点溶媒、例えばアセトン、ブタノン、または高沸点溶媒、例えばN−メチル−2−ピロリドン、N−エチル−2−ピロリドン、ジプロピレングリコールジメチルエーテル(Proglyde DMM(登録商標))、またはこれらの適切な組み合わせを提示する。溶媒成分(S)(i)は、イソシアネート基に対して不活性である。
【0046】
溶媒成分(S)(ii)として、例えば、低沸点溶媒、好ましくはエタノール、メタノール、2−プロパノール、またはこれらの適切な組み合わせが使用される。
【0047】
適切な安定化成分(T)は、例えば、通常は(重)付加反応および/または付加/脱離反応によって製造される、アニオン性および/またはカチオン性および/または非イオン性の親水性に変性され、かつシラン変性された反応生成物である。
【0048】
適切な酸成分(U)(i)は、特に、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、2−アクリルアミド−2−メチルプロパン−1−スルホン酸(AMPS(登録商標))、またはこれらの適切な組み合わせであり、アクリル酸が好ましい。
【0049】
適切な酸成分(U)(ii)として、例えば、アクリル酸無水物、メタクリル酸無水物、マレイン酸無水物、イタコン酸無水物、またはこれらの適切な組み合わせが使用可能であり、マレイン酸無水物が好適な例である。
【0050】
適切な酸成分(U)(iii)は、糖酸またはポリヒドロキシ(ジ)カルボン酸またはポリヒドロキシカルボン酸アルデヒドのγ−および/またはδ−ラクトン、例えば、D−グルコノ−δ−ラクトン、D−グルクロノ−δ−ラクトン、アスコルビン酸、アルドン酸γ/δ−ラクトン、ウロン酸γ/δ−ラクトン、D−グルカル酸γ/δ−ラクトン、またはこれらの適切な組み合わせであり、D−グルコノ−δ−ラクトンが好適である。
【0051】
典型的な酸成分(U)(iv)としては、ギ酸が使用される。しかしながら、別の一塩基もしくは多塩基有機酸、例えば酢酸、シュウ酸、マロン酸、クエン酸、一塩基もしくは多塩基無機酸、例えばアミドスルホン酸、塩酸、硫酸、リン酸、またはこれらの適切な組み合わせも適している。
【0052】
(重)付加反応および/または付加/脱離反応によって製造された、ポリアルキレングリコール変性およびシラン変性反応生成物は、適切な親水性シラン成分(V)である。
【0053】
本発明の目的で、中和成分(W)として、トリエチルアミンが好ましく使用される。しかしながら、3級アミン全般、例えばトリメチルアミン、N−メチルジエタノールアミン、N,N−ジメチルエタノールアミン、トリエタノールアミン、N−メチルモルホリン、N−エチルモルホリン、無機塩基、例えばアンモニア、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、またはこれらの適切な組み合わせも同様に可能である。
【0054】
適切な活性化成分(X)は、例えば、水含有酸および溶媒含有酸である。
【0055】
適切な配合成分(Y)(i)には多数の例がある。(官能化された)無機および/または有機充填剤および/または軽量充填剤、(官能化された)無機および/または有機顔料、(官能化された)無機および/または有機担持材料、無機および/または有機繊維、グラファイト、カーボンブラック、炭素繊維、カーボンナノチューブ、金属繊維および金属粉、導電性有機ポリマー、さらなるポリマーおよび/または再分散可能なポリマー粉末、超吸収体、さらなる無機および/または有機化合物、消泡剤、脱気剤、潤滑剤およびレベリング添加剤、基体湿潤添加剤、湿潤添加剤および分散剤、疎水性化剤、レオロジー添加剤、凝集助剤、つや消し剤、接着促進剤、不凍剤、抗酸化剤、UV安定剤、殺生物剤、水、溶媒、触媒、またはこれらの適切な組み合わせは、本発明の目的で適切である。
【0056】
本発明による(反応性)ナノ粒子成分(Y)(ii)は、焼成シリカ(SiO2)、例えばAEROSIL(登録商標)焼成シリカ、希土類(RE)をドープした焼成シリカ、例えばAEROSIL(登録商標)焼成シリカ/REドープ、銀をドープした焼成シリカ、例えばAEROSIL(登録商標)焼成シリカ/Agドープ、二酸化ケイ素−酸化アルミニウム混合物(ムライト)、例えばAEROSIL(登録商標)焼成シリカ+Al23、二酸化ケイ素−二酸化チタン混合物、例えばAEROSIL(登録商標)焼成シリカ+TiO2、酸化アルミニウム(Al23)、例えばAEROXIDE(登録商標) AluC、二酸化チタン(TiO2)、例えばAEROXIDE(登録商標) TiO2 P25、二酸化ジルコニウム(ZrO2)、例えばVP Zirkonoxid PH、イットリウム安定化二酸化ジルコニウム、例えばVP Zirkonoxid 3YSZ、二酸化セリウム(CeO2)、例えばAdNano(登録商標) Ceria、インジウム−酸化スズ(ITO、In23/SnO2)、例えばAdnano(登録商標) ITO、焼成シリカマトリックス中のナノサイズ酸化鉄(Fe23)、例えばAdNano(登録商標) MagSilica、酸化亜鉛(ZnO)、例えばAdNano(登録商標) Zinc Oxide(Degussa AG社)に代表される。二酸化ケイ素および/または二酸化チタンおよび/または酸化亜鉛の使用が好ましい。
【0057】
ナノ粒子分散液は、適切な分散装置と高エネルギー入力とを用いて、ナノ粒子を水または分散液(例えばポリマー分散液)に導入することによって製造することができる。この目的で適切な装置は、具体的には、高エネルギー入力をもたらす分散装置、例えば高速撹拌機、プラネタリーニーダー、回転子−固定子機、超音波装置、または高圧ホモジナイザーであり、例としては、Nanomizer(登録商標)またはUltimizer(システム)を挙げることができる。
【0058】
(反応性)ナノ粒子成分(Y)(ii)全体の少なくとも50質量%は、500nm以下の粒径を有し(規格:DIN 53206−1、顔料の試験;粒径分析、基礎概念)、この500nm以下の粒径を有する粒子全体が、10〜200m2/gの比表面積を有する(規格:DIN 66131、ブルナウアー・エメット・テラー(BET)法を用いた気体吸着による固体の比表面積の測定)。
【0059】
同様に、(反応性)ナノ粒子成分(Y)(ii)全体の少なくとも70質量%、好ましくは少なくとも90質量%が、10〜300nmの粒径を有し(規格:DIN 53206−1、顔料の試験;粒径分析、基礎概念)、この10〜300nmの粒径を有する粒子全体は、本発明によると、30〜100m2/gの比表面積を有するべきである(規格:DIN 66131、ブルナウアー・エメット・テラー(BET)法を用いた気体吸着による固体の表面積の測定)。
【0060】
配合成分(Y)(i)および(反応性)ナノ粒子成分(Y)(ii)は、本発明によると、被覆された形態、および/またはマイクロカプセル化された形態、および/または担持された形態、および/または親水性化された形態、および/または溶媒を含有する形態で存在してもよく、また適切な場合には遅延して遊離されてもよい。
【0061】
適切な官能化成分(Z)として、例えば、官能化されたシランおよび/またはシロキサンおよびナノ粒子が使用可能である。
【0062】
本発明は、本発明のフッ素含有組成物を製造するための方法をさらに提供する。この方法において、
a)フルオロシラン成分(A)(i)は、成分
a1)(B)(i)、(B)(ii)、(B)(iii)、および(C)、および/または
2)(B)(i)、(B)(ii)、(B)(iii)、(D)(i)、(E)(i)、および(E)(ii)、および/または
3)(B)(iv)、(E)(i)、および(E)(ii)、および/または
4)(B)(v)、(E)(i)、および(E)(ii)、および/または
5)(F)(i)、(E)(i)、および(E)(ii)、および/または
6)(F)(ii)、(E)(i)、および(E)(ii)、および/または
7)(B)(i)、(B)(ii)、(B)(iii)、(E)(i)、(E)(ii)、および(D)(ii)、および/または
8)(B)(i)、(B)(ii)、(B)(iii)、(E)(i)、(E)(ii)、(G)(i)、(G)(ii)、および(D)(ii)、および/または
9)(B)(i)、(B)(ii)、(B)(iii)、(E)(i)、(E)(ii)、および(H)、および/または
10)(B)(i)、(B)(ii)、(B)(iii)、(E)(i)、(E)(ii)、(G)(i)、(G)(ii)、および(H)、および/または
11)(B)(i)、(B)(ii)、(B)(iii)、(E)(i)、(E)(ii)、(G)(iii)、(G)(iv)、および(D)(i)、および/または
12)(B)(i)、(B)(ii)、(B)(iii)、(E)(i)、(E)(ii)、(I)、および(D)(ii)、および/または
13)(B)(i)、(B)(ii)、(B)(iii)、(E)(i)、(E)(ii)、(J)、および(D)(ii)、および/または
14)(B)(i)、(B)(ii)、(B)(iii)、(E)(i)、(E)(ii)、および(K)、および/または
15)成分(E)(i)およびE(ii)を成分(L)(i)および(L)(ii)に置き換えて、a2)〜a14)と同様、および/または
16)(M)、(E)(i)、および(E)(ii)、および/または
17)(M)、(N)(i)、(N)(ii)、および(O)、および/または
18)(P)(i)、(E)(i)、および(E)(ii)、および/または
19)(P)(ii)、(C)(i)、および(C)(ii)、および/または
20)(P)(iii)、(Q)(i)、および(Q)(ii)を反応させることによって製造されるか、
あるいは別の方法として、a21)〜a22)により、予備形成フルオロシラン(A)(ii)が使用され
(このとき適切な場合には触媒成分(R)、さらに適切な場合には溶媒成分(S)(i)が、純粋なフルオロシラン成分(A)に加えて存在する)、続いて、
1)適切な場合には、ステップa)の溶媒成分(S)(i)が、反応の前、最中、または後に、蒸留によって部分的または完全に除去され、
2)適切な場合には、ステップa)の触媒成分(R)が、反応後に、適切な吸収剤または別の手段によって、部分的または完全に除去され、
3)適切な場合には、ステップa)のフルオロシラン成分(A)が、反応の前、最中、または後に、溶媒成分(S)(ii)に溶解されるか、
あるいは
1)ステップa)またはb)のフルオロシラン成分(A)が、適切な場合には、アミノアルキルアルコキシシラン成分(E)(i)、および/またはアミノシラン成分(E)(ii)、および/または成分
1.1)(Q)(i)、(Q)(ii)、(C)(i)、および(C)(ii)、および/または
1.2)(Q)(i)(Q)(ii)、(E)(i)、(E)(ii)、および(D)(i)、および/または
1.3)(I)、(C)(i)、および(C)(ii)、および/または
1.4)(I)、(E)(i)、(E)(ii)、および(D)(i)、および/または
1.5)(J)、(C)(i)、および(C)(ii)、および/または
1.6)(J)、(E)(i)、(E)(ii)、および(D)(i)、および/または
1.7)(E)(i)、(E)(ii)、および(U)(i)、および/または
1.8)(E)(i)、(E)(ii)、および(U)(ii)、および/または
1.9)(E)(i)、(E)(ii)、および(U)(iii)の反応生成物を含む、安定化成分(T)(このとき、適切な場合には触媒成分(R)、適切な場合には溶媒成分(S)(i)、さらに適切な場合には溶媒成分(S)(ii)が、純粋な安定化成分(T)に加えて存在する)、
および
1.10)(E)(iii)、および/または成分
1.11)(G)(i)、(G)(ii)、(G)(iii)、(G)(iv)、(C)(i)、および(C)(ii)、および/または
1.12)(G)(i)および(G)(ii)(G)(iii)(G)(iv)、(E)(i)(E)(ii)、および(D)(i)、および/または
1.13)(G)(ii)、(G)(iv)、(N)(i)、および(N)(ii)、および/または
1.14)(G)(i)、(G)(ii)、(E)(i)、(E)(ii)、および(D)(ii)、および/または
1.15)(G)(i)、(G)(ii)、(E)(i)、(E)(ii)、および(H)の反応生成物を含む、親水性シラン成分(V)(このとき、適切な場合には触媒成分(R)、適切な場合には溶媒成分(S)(i)、さらに適切な場合には溶媒成分(S)(ii)が、純粋な親水性シラン成分(V)に加えて存在する)の存在下で、水を用いて、(部分的に)加水分解またはシラン化され、
2)(アミノ官能性)付加物が、酸成分(U)(iv)または別の中和成分(W)によって、部分的または完全に中和され、
3)適切な場合には、遊離したアルコール、および/または溶媒成分(S)(i)および/または(S)(ii)が、反応の前、最中、または後に、蒸留によって部分的または完全に除去され、
1)ステップc)の反応生成物が、その後または同時に、水に溶解または分散されて、オリゴマー化され、
2)適切な場合には、0〜1質量部を上回る触媒成分(R)、0〜25質量部を上回る溶媒成分(S)(i)、および0〜25質量部を上回る溶媒成分(S)(ii)が存在しないように、遊離したアルコールおよび/または溶媒成分(S)(i)および/または(S)(ii)が、反応の前、最中、または後に、蒸留によって部分的または完全に除去され、また適切な場合には、触媒成分(R)が、反応の前、最中、または後に、適切な吸収剤または別の手段によって、部分的または完全に除去される。
【0063】
適切な場合には、f)ステップa)および/またはb)および/またはc)および/またはd)の最中または後に、配合成分(Y)(i)を添加してもよく、および/または成分
1)(E)(iv)、および/または
2)(E)(v)、および/または
3)(E)(vi)、および/または
4)(Y)(ii)を含む官能化成分(Z)を添加しても、および/または共反応させてもよい。
【0064】
さらなる変形方法では、反応ステップa)の成分(A)(i)と反応ステップc)の(V)とを同時に製造または配合することができる。さらに、反応ステップc)およびd)、またはb)、c)、およびd)は、本発明によると、任意の手段および順序で組み合わせることができる。
【0065】
また、ステップb3)において、フルオロシラン成分(A)のアルコキシシラン基とアルコール溶媒成分(S)(ii)との(部分)エステル交換を追加的に実施することもできる。
【0066】
さらに、ステップc3)およびd2)において、遊離したアルコール、および/または溶媒成分(S)(i)および/または(S)(ii)を(共沸)蒸留によって除去し、さらに適切な場合には、その後または同時に、除去した水を補うことは有利となりうる。
【0067】
ステップc)において、酸成分(U)(iv)は、水と一緒に最初に添加してもよい。
【0068】
本発明は、同様に、反応ステップc)およびd)のとおりのフッ素含有組成物、または(ペル)フルオロアルキル官能性有機ポリシロキサン予備縮合物、または(ペル)フルオロアルキル官能性有機シロキサン縮合物と同様に、単一成分形態での、反応ステップa)およびb)のとおりのフッ素含有組成物または(ペル)フルオロアルキル官能性有機シランの使用も包含する。
【0069】
反応温度に関しては、反応ステップa)は、温度40〜120℃、好ましくは50〜110℃で実施され、反応ステップb)〜e)は、温度20〜120℃、好ましくは50〜110℃で実施されることが勧められる。
【0070】
ステップc)およびd)の反応生成物中のフッ素原子と窒素原子の当量比は、好ましくは、1:50〜50:1、好ましくは1:25〜25:1、特に好ましくは1:12.5〜12.5:1とする。ステップc)におけるアルコキシシラン基と水の当量比は、1:10〜10:1、好ましくは1:5〜5:1とすべきである。
【0071】
ステップc)におけるシリコン原子と水のモル比は、好ましくは1:10〜10:1、より好ましくは1:5〜5:1、特に好ましくは1:1.5とする。
【0072】
反応ステップa)およびb)において、成分(A)、(Y)(i)、および(Z)を含むフッ素含有組成物の固形分は、5〜100質量%、好ましくは100質量%とすべきである。反応ステップc)において、成分(A)、(E)、(U)(iv)、(T)、(V)、(Y)(i)、および(Z)を含むフッ素含有組成物の固形分は、25〜100質量%、好ましくは50〜100質量%とすべきである。反応ステップd)において、成分(A)、(E)、(U)(iv)、(T)、(V)、(Y)(i)、および(Z)を含むフッ素含有組成物の固形分は、0.001〜100質量%、好ましくは0.5〜50質量%、特に好ましくは1〜15質量%とされる。
【0073】
反応ステップc)およびd)において、本発明は、互いに独立して1〜14、好ましくは2〜6、特に好ましくは3〜5とされる、フッ素含有組成物のpH値を提供する。
【0074】
これらの反応ステップにおいて、フッ素含有組成物の粘度(Brookfield)は、1〜100mPa・sとしておくべきである。
【0075】
一般的に、本発明の方法における反応ステップc)およびd)は、シラン成分(A)、(E)、(T)、および(V)を混合し、適切な場合にはアルコールを添加し、その混合物を一緒に加水分解および共縮合し、加水分解アルコールを含むアルコールを蒸留により除去することによって実施される。
【0076】
本発明の方法で使用されるアルコキシシランは、好ましくはメトキシシランおよび/またはエトキシシランである。本発明の方法の実施中にアルコールを添加する場合、これは好ましくはメタノールおよび/またはエタノールである。
【0077】
シラン成分(A)、(E)、(T)、および(V)の混合は、使用するシラン成分の凝固点から沸点までの温度範囲で実施することができる。一般的に、過剰の水をシラン混合物に添加して加水分解を行ない、その結果、一般にヒドロキシ官能性有機シロキサンが得られる。しかしながら、加水分解または共縮合は、化学量論的量またはほぼ化学量論的量の水を用いて実施することもできる。反応中に導入される水の量が、使用するシラン成分1モル当たり水3モル未満に制限される場合、本発明によって、本質的にアルコキシ基を含有する(ペル)フルオロアルキル官能性有機ポリシロキサン縮合物を製造することが可能である。この反応において、本発明による(ペル)フルオロアルキル官能性有機ポリシロキサン縮合物は、通常は混合物として得られる。
【0078】
本発明の方法において、アルコールまたは加水分解アルコールは、通常は蒸留によって除去されるが、これは好ましくは<90℃、特に好ましくは<60℃の温度で、また生成物の損傷を防ぐために減圧下で実施すべきである。ここで、組成物中のアルコール含有量を、5質量%未満、好ましくは1質量%未満、特に好ましくは0.5質量%未満まで、適切に減少させる。蒸留は、有利には、蒸留塔を用いて実施してよく、塔の上部にそれ以上アルコールが認められなくなるまで継続してよい。塔の底部に得られる所望の生成物に、適切な場合には、さらなるワークアップを行なってもよい。濁りをもたらす物質が生じた場合、これらは濾過、沈殿、遠心分離、または類似の標準的な方法を用いて、生成物から除去してもよい。
【0079】
触媒として、特に、プロトン酸またはプロトン酸の混合物が使用可能である。さらに、前記の酸は、本発明による(ペル)フルオロアルキル官能性有機ポリシロキサン縮合物のpHを調整するためにも使用可能である。
【0080】
本発明の(ペル)フルオロアルキル官能性有機ポリシロキサン縮合物は、一般に、当業者は理解するであろう[M]、[D]、および[T]の構造単位に基づき、オリゴマーまたはポリマーの有機シロキサン構造単位が凝集体を形成することも可能である。このような有機シロキサンは、通常は、本発明による官能基だけでなく、さらなる官能基としてアルコキシ基および/またはヒドロキシル基を担持し、その比率は、一般に製造時に添加する水の量、およびアルコール除去の完全性によって調節することができる。
【0081】
さらに、水性溶液中の本発明の(ペル)フルオロアルキル官能性有機ポリシロキサン縮合物の濃度は、活性成分含有量を<50質量%とすることが推奨される。50質量%を上回る活性成分含有量は、ゲル形成または重度の濁りを生じる可能性がある。
【0082】
本発明の(ペル)フルオロアルキル官能性有機ポリシロキサン縮合物は、制限なく任意の率で、水で希釈することができる。完全に加水分解された系の場合、一般にさらなる加水分解アルコールの形成はない。一般的に、低粘度のわずかに乳白光を発する液体が得られる。しかしながら、本発明の(ペル)フルオロアルキル官能性有機ポリシロキサン縮合物をアルコールに溶解させるか、あるいはこれらを水溶性の乳剤中に組み込むことも可能である。
【0083】
本発明の(ペル)フルオロアルキル官能性有機ポリシロキサン縮合物、およびこれらが含まれる希釈された系は、一般に、6ヶ月を超える期間にわたり優れた保存安定性を示す。
【0084】
最後に、本発明は、鉱物および非鉱物基体、例えば、
・無機表面、
例えば、セメント(コンクリート、モルタル)、石灰、石膏プラスター、無水石膏、ジオポリマー、シリカおよびケイ酸塩、合成石、天然石(例えば、御影石、大理石、砂岩、粘板岩、蛇紋石)、粘土、さらにほうろう、充填剤および顔料、ガラスおよびガラス繊維、セラミック、金属および金属合金に基づく、多孔性および非多孔性であり吸収性および非吸収性の未加工または研磨された建築材料および全ての種類の建設の材料、
・有機表面、
例えば、織物および布地、木材または木製材料、ゴム、ベニヤ板、ガラス強化プラスチック(GFK)、プラスチック、皮革および合成皮革、天然繊維、紙、全ての種類のポリマー、
・適切な場合にはナノサイズの構成要素を有する、全ての種類の複合材料
の永久撥油、撥水、および撥塵表面処理もしくは変性のための、建築分野または工業分野における、本発明のフッ素含有組成物の使用をさらに提供する。
【0085】
また、本発明のフッ素含有組成物は、特に建築および工業の現場および/または現場外の分野における、例えば、
・疎水性化および疎油性化
・耐落書き
・防汚
・易洗浄
・低い吸塵
・Lotus−Effekt(登録商標)を有するナノ構造表面
・建物保護
・防食
・シール剤
・被覆剤
・含浸
・表面シーリング
などの応用例での、永久撥油、撥水、および撥塵表面処理もしくは変性に特に適している。
【0086】
さらに、本発明のフッ素含有組成物は、上述の建築および工業分野(現場および/または現場外)における、以下の応用分野に使用することもできる。
・塗料および被覆系のための添加剤
・自動車および動力車両産業
・コンクリート完成部品
・コンクリート成形品
・場所打ちコンクリート
・吹付けコンクリート
・レディーミックストコンクリート
・屋根瓦
・電気および電子産業
・塗料およびワニス
・タイルおよびグラウト材
・織物および布地
・ガラスファサードおよびガラス表面
・木材の機械加工および加工(単板、含浸)
・セラミックおよび衛生陶器
・接着剤およびシーラント
・防食
・防音壁
・プラスチックフィルム
・皮革処理
・充填剤、顔料、ナノ粒子の表面変性
・紙および板紙被覆
・装飾用プラスターおよび下塗りを含む、プラスターおよび下塗り
・断熱複合材料システム(WDVS)および断熱システム(WDS)
・石綿セメント板
【0087】
この関連で、本発明のフッ素含有組成物が、建築または工業分野(現場および/または現場外)におけるコンクリート、例えば、
・現場コンクリート
・コンクリート製品(コンクリート完成部品、コンクリート品、コンクリート煉瓦/ブロック)
・場所打ちコンクリート
・吹付けコンクリート
・レディーミックストコンクリート
の全体の疎水性化/疎油性化に適していることを特に重視すべきである。
【0088】
さらに、本発明のフッ素含有組成物は、ゾル‐ゲル系のモノマーまたはマクロモノマーとして非常に適している。
【0089】
本発明の(ペル)フルオロアルキル官能性有機ポリシロキサン縮合物は、したがって、表面の疎水性化および/または疎油性化のための組成物として、建物保護組成物として、コンクリート、鉱物天然材料、さらに施釉または非施釉セラミック製品の処理のための組成物として、「耐落書き」応用例のための、および「耐落書き」応用例のための組成物中の、「易洗浄」応用例のための、および「易洗浄」応用例のための組成物中の表面処理用調製液中の添加剤として、水溶性結合剤として、表面の殺生物処理、木材の処理、皮革、皮革製品、および生皮の処理、ガラス表面の処理、板ガラスの処理、プラスチック表面の処理、医薬品および化粧品の製造、ガラスおよび鉱物表面、ならびにガラスおよび鉱物繊維表面の変性、合成煉瓦の製造、汚水の処理、顔料の表面変性および処理のための被覆系および防食剤中の構成要素として、さらに塗料およびワニスの構成要素として使用し、優れた結果を得ることができる。
【0090】
本発明による(ペル)フルオロアルキル官能性有機ポリシロキサン縮合物は、50%濃度の溶液から、または希釈溶液から塗布することができ、例えば水を希釈剤として用いることができる。原則として、本発明の組成物を適当なアルコールで希釈することも可能である。
【0091】
さらに、記載されている(ペル)フルオロアルキル官能性有機ポリシロキサン縮合物は、親水性および疎水性の両標準試験液を用いたときに(DuPont de Nemours社の「Teflon(登録商標) Specification Test Kit」に従った試験)、対応して処理された鉱物表面のさらに改良された水玉形成挙動をもたらす。
【0092】
本発明の組成物は、有利には、1回の作業につき被覆される表面1m2当たり0.00001〜1kgの量で使用される。
【0093】
さらに、反応ステップc)およびd)のとおりの本発明の(ペル)フルオロアルキル官能性有機シロキサン予備縮合物または(ペル)フルオロアルキル官能性有機シロキサン縮合物を、HVLP技術を用いて塗布することが有利であることが認められた。一般的に、記載されている組成物の塗布は、表面被覆技術から既知の方法、例えば、フラッド法、流し込み法、HVLPプロセス、ドクターブレードコーティング、ローリング法、スプレー法、ペイント法、ディップ法、およびローラー塗布を用いて実施することができる。
【0094】
本発明のフッ素含有組成物は、そのオリゴマー構造により、好ましくは高濃度のシラノール官能基を有するが、これはヒドロキシル含有基体表面と反応する優れた能力を有する。種々の基体の被覆物および含浸物は、熱処理、界面活性剤処理、およびUV処理後でさえ、優れた撥油性、および同時に撥水性を示す。対応する研究では、種々の基体において、本発明のフッ素含有組成物の効果の低下または不安定化が6ヶ月経過後も認められなかったことを示すこともできた。本発明のフッ素含有組成物の使用は、単純かつ有利な形で、種々の基体表面上の疎水性化、疎油性化、撥塵および耐塗料効果を同時に達成することを可能にする。
【0095】
本発明の組成物から製造された被覆物の乾燥および硬化は、一般に、0〜50℃の範囲の通常(屋外および屋内)温度で行なう。すなわち、被覆物の特別な加熱は行なわない。しかしながら、応用例によっては、最高150℃の温度で実施することもできる。
【0096】
以下の実施例は、本発明を説明している。
【実施例】
【0097】
使用する化学物質:
Fluowet(登録商標) EA 612:フルオロアルコール混合物(Clariant GmbH社)
Fluowet(登録商標) EA 812 AC:フルオロアルコール混合物(Clariant GmbH社)
Daikin A−1820:フルオロアルコール(ダイキン工業株式会社)
Silquest(登録商標) A−1230 Silane:ポリエーテル変性アルコキシシラン(GE−Silicones社)
HFPOオリゴマーメチルエステル:ポリヘキサフルオロプロペンオキシドカルボン酸の単官能性メチルエステル(Dyneon GmbH & Co. KG社)
DYNASILAN(登録商標) AMEO:3−アミノプロピルトリエトキシシラン(Degussa AG社)
DYNASILAN(登録商標) AMMO:3−アミノプロピルトリメトキシシラン(Degussa AG社)
DYNASILAN(登録商標) TRIAMO:N−[N’−(2−アミノエチル)−2−アミノエチル]−3−アミノプロピルトリメトキシシラン(Degussa AG社)
MPEG 300、500、1000:モル質量300、500、1000g/molのモノヒドロキシ官能性メチルポリエチレングリコール
DBTL:ジブチルスズジラウレート
【0098】
実施例1:フルオロシラン(1)
200.00g(561.96mmol)のFluowet(登録商標) EA 612と143.31g(561.98mmol)の3−(トリエトキシシリル)プロピルイソシアネートとの混合物を、内部温度計と、精密ガラススターラーと、Dimrothコンデンサーとを備えた500mlの三口丸底フラスコに入れた。触媒として0.34gのDBTLを添加後、この反応混合物を70℃まで加熱し、この温度で、反応が完了するまで約2時間攪拌した。いくらかの固形分を含有し、残留NCO含有量0.18質量%を有する粘性液体が、生成物として得られた。
【0099】
イソシアネート含有量:計算値:0質量%、実測値:0.18質量%
【0100】
実施例2:フルオロシラン(2)
44.00g(84.42mmol)のFluowet(登録商標) EA 812 ACを、内部温度計と、滴下漏斗と、空冷コンデンサーと、マグネチックスターラーバーとを備えた100mlの三口丸底フラスコに入れ、触媒として0.07gのDBTLを添加後、70℃まで加熱した。この温度で、21.75g(84.41mmol)の3−(トリエトキシシリル)プロピルイソシアネートを1時間かけて滴下した。反応を完了させるために、この混合物を室温でさらに2時間攪拌した。いくらかの固形分を含有し、残留NCO含有量0.08質量%を有する粘性液体が、生成物として得られた。
【0101】
イソシアネート含有量:計算値:0質量%、実測値:0.08質量%
【0102】
実施例3:フルオロシラン(3)
100gのHFPOオリゴマーメチルエステル(Mn=1008g/mol、0.099mol)を、滴下漏斗と、精密ガラススターラーと、還流コンデンサーとを備えた250mlの三口丸底フラスコに入れた。17.75gのDYNASILAN(登録商標) AMMO(M=179.29g/mol、0.099mol)を攪拌しながらゆっくりと添加し、この混合物をさらに30分間攪拌した。反応を完了させるために、続いて混合物を60℃でさらに3時間攪拌し、形成した加水分解アルコールを減圧下で留去した。無色のわずかに粘性の液体が、生成物として得られた。
【0103】
実施例4:安定化成分
親水性安定化成分として使用するポリヒドロキシシラン(「糖シラン」)の合成を、すでに公開されている調製法(例えば、ドイツ特許第3600714(C2)号)に基づく方法で実施した。
【0104】
62.14gのDYNASILAN(登録商標) AMEO(M=221.37g/mol、280.7mmol)を150mlの無水エタノール中に含む溶液を、100,01gのδ−グルコノラクトン(M=178.14g/mol、280.7mmol)を250mlの無水エタノール中に含む懸濁液に攪拌しながら添加し、この混合物をさらに短時間攪拌した。反応を完了させるために、この澄明溶液をさらに60分間還流させた。ロータリエバポレータで溶媒を留去すると、澄明な水溶性の固体が、生成物として得られた。
【0105】
実施例5:親水性シラン成分
使用する親水性シラン成分は、何よりもまずポリエチレングリコール変性アルコキシシランである。市販製品として、Silquest(登録商標) A−1230 Silaneを使用した。
【0106】
実施例6〜11:フルオロシラン
第2表のとおりのFluowet(登録商標) EA 612と、MPEGと、3−(トリエトキシシリル)プロピルイソシアネートとの混合物を、内部温度計と、精密ガラススターラーと、還流コンデンサーとを備えた500mlの三口丸底フラスコに入れた。触媒として約0.1質量%のDBTLを添加後、この反応混合物を70℃まで加熱し、全てのイソシアネート基の完全な反応が生じるまで約2〜6時間攪拌した。全ての例において、残留NCO濃度0.2質量%未満の粘性液体/懸濁液が、生成混合物として得られた。さらにこの生成物を安定化させるために、続いてこの混合物に実施例16のとおりのポリヒドロキシシランを添加した。
【0107】
【表1】

【0108】
実施例12:(ペル)フルオロアルキル官能性有機ポリシロキサン縮合物
40.6g(62.2mmolのSi)の実施例20で得たシラン混合物と、12.17g(54.98mmol)のDYNASILAN(登録商標) AMEOとを、内部温度計と、滴下漏斗と、マグネチックスターラーバーとを備えた250mlの三口丸底フラスコに入れた。3.13g(174.3mmol)の水を滴下漏斗から添加した後、この反応混合物を60℃で3時間攪拌し、その後室温まで冷却した。アミンを中和するために、次に4.64g(85.68mmol)の85%濃度のギ酸水溶液を添加し、この混合物を短時間攪拌した。粘性の澄明溶液が、生成物として得られた。
【0109】
得られた予備縮合物をオリゴマー化するために、得られた生成物15.00gを85.00gの水と混合し、形成された加水分解アルコールを減圧蒸留によって完全に除去した。その後、留去した量の加水分解アルコールを水で補った。固形分15質量%の水性溶液が、生成物として得られた。
【0110】
実施例13:(ペル)フルオロアルキル官能性有機ポリシロキサン縮合物
13.05g(21.34mmol)のフルオロシラン(1)と、12.17g(54.98mmol)のDYNASILAN(登録商標) AMEOと、12.25gのSilquest(登録商標) A−1230 Silane(23.38mmol)と、0.37g(0.9mmol)のポリヒドロキシシラン(実施例16による)との混合物を、内部温度計と、精密ガラススターラーと、還流コンデンサーとを備えた250mlの三口丸底フラスコに入れた。2.72g(150.9mmol)の水を添加した後、この反応混合物を60℃で3時間攪拌した。アミンを中和するために、この混合物を室温まで冷却し、4.64g(85.68mmol)の85%濃度のギ酸水溶液を混ぜ、さらに短時間攪拌した。粘性の、わずかに帯黄色の液体/懸濁液が、生成物として得られた。
【0111】
オリゴマー化するために、得られた生成物に197.89gの水を混ぜ、形成された加水分解アルコールを減圧蒸留によって除去した。乳白光を発する水性溶液が、生成物として得られた。
【0112】
成分の概要
(A)(i)フルオロシラン成分
(A)(ii)予備形成フルオロシラン成分
(B)(i)(ペル)フルオロアルキルアルコール成分
(B)(ii)(ペル)フルオロアルキルアルキレンアミン成分
(B)(iii)フッ素変性マクロモノマーもしくはテレケリックポリマー
(B)(iv)(ペル)フルオロアルキルアルキレンイソシアネート成分
(B)(v)(ペル)フルオロアルキルカルボン酸誘導体成分
(C)(i)イソシアナトアルキルアルコキシシラン成分
(C)(ii)別のイソシアナトシラン成分
(D)(i)ポリイソシアネート成分
(D)(ii)ポリイソシアネート成分
(E)(i)アミノアルキルアルコキシシラン成分
(E)(ii)別のアミノシラン成分
(E)(iii)非イオン性シラン成分
(E)(iv)アミノシリコンオイル成分
(E)(v)低分子シラン成分
(E)(vi)親水性化された水性シラン成分
(F)(i)単官能性ヘキサフルオロプロペンオキシド成分
(F)(ii)二官能性ヘキサフルオロプロペンオキシド成分
(G)(i)単官能性ポリアルキレングリコール成分
(G)(ii)単官能性ポリオキシアルキレンアミン成分
(G)(iii)多官能性ポリアルキレングリコール成分
(G)(iv)多官能性ポリオキシアルキレンアミン成分
(H)トリアジン成分
(l)ヒドロキシカルボン酸成分
(J)NCN成分
(K)カルボニル成分
(L)(i)メルカプトアルキルアルコキシシラン成分
(L)(ii)別のメルカプトシラン成分
(M)(ペル)フルオロアルキルアルキレンオキシド成分
(N)(i)エポキシアルキロールアルコキシシラン成分
(N)(ii)別のエポキシシラン成分
(O)ポリアミン成分
(P)(i)エポキシ官能性多面体オリゴマーポリシラセスキオキサン成分
(P)(ii)アミノ官能性多面体オリゴマーポリシラセスキオキサン成分
(P)(iii)(メタ)アクリロイル官能性多面体オリゴマーポリシラセスキオキサン成分
(Q)(i)アミノアルコール成分
(Q)(ii)別のアミノアルコール成分
(R)触媒成分
(S)(i)溶媒成分
(S)(ii)溶媒成分
(T)安定化成分
(U)(i)酸成分
(U)(ii)酸成分
(U)(iii)酸成分
(U)(iv)酸成分
(V)親水性シラン成分
(W)中和成分
(Y)(i)配合成分
(Y)(ii)(反応性)ナノ粒子成分
(Z)官能化成分

【特許請求の範囲】
【請求項1】
多孔性および非多孔性基体の永久表面処理のための、固体樹脂に対するフッ素含有量5〜75質量%を有する液状の、フッ素含有および単一成分の組成物であって、
第1に、
a)ポリマー結合フッ素含有量5〜95質量%と、ポリマー結合シリコン含有量95〜5質量%とを有するフルオロシラン成分(A)(i)を製造するステップであって、
1)5〜95質量%の、一般式
CF3−(CF2x−(CH2y−O−Az−H
または
CR3−(CR2x−(CH2y−O−Az−H
[式中、
x=3〜20であり、y=1〜6であり、z=0〜100であり、Rは、互いに独立して、H、F、CF3であり、Aは、CRiii−CRiiiiv−Oまたは(CRiiia−OもしくはCO−(CRiiib−O(式中、Ri、Rii、Riii、Rivは、互いに独立して、H、アルキル、シクロアルキル、アリール、またはいずれの場合も1〜25個の炭素原子を有する任意の有機基であり、a、b=3〜5である)であり、ポリアルキレンオキシド構造単位Azは、任意のアルキレンオキシドのホモポリマー、コポリマー、もしくはブロックコポリマー、あるいはポリオキシアルキレングリコールまたはポリラクトンである]の末端メチレン基(炭化水素スペーサ)を有するペルフルオロアルキルアルコールを含む、(ペル)フルオロアルキルアルコール成分(B)(i)および/または(ペル)フルオロアルキルアルキレンアミン成分(B)(ii)、
および/または
一般式
CF3−CF2−CF2−[O−CF(CF3)−CF2x−O−CF(CF3)−(CH2y−O−Az−H
のヘキサフルオロプロペンオキシド(HFPO)オリゴマーアルコール、
および/または
ポリマー結合フッ素含有量が1〜99質量%であり、分子量が100〜10,000ダルトンであり、いずれの場合も1つまたは複数の反応性の(シクロ)脂肪族および/または芳香族ヒドロキシル基、および/または1級および/または2級アミノ基、および/またはメルカプト基を有し、主鎖および/または側鎖中で内部に、および/または側鎖に、および/または末端に配置された構造要素
−(CF2−CF2x
および/または
−(CR2−CR2x
および/または
−[CF2−CF(CF3)−O]x
および/または
−(CR2−CR2−O)x
を含有する、フッ素変性マクロモノマーまたはテレケリックポリマー(B)(iii)、例えば成分(F)(i)および(F)(ii)と成分(Q)(i)および(Q)(ii)とのヒドロキシ官能性反応生成物と、
95〜5質量%の、3−イソシアナトプロピルトリアルコキシシランおよび/または3−イソシアナトプロピルアルコキシアルキルシラン、および/または一般式
OCN−(CR22y−Si(OR13-x’2x’
[式中、
x’=0〜2であり、y’=1〜3であり、R1、R2は、互いに独立して、アルキル、シクロアルキル、アリール、いずれの場合も1〜25個の炭素原子を有する任意の有機基である]のイソシアナトアルキルアルコキシシランを含むイソシアナトアルキルアルコキシシラン成分(C)(i)、
および/または分子量が200〜2000ダルトンであり、いずれの場合も1つまたは複数の(シクロ)脂肪族および/または芳香族イソシアナト基と1つまたは複数のアルコキシシラン基とを有する別のイソシアナトシラン成分(C)(ii)とを反応させるステップであって、前記反応は、好ましくはモル比1:1で、任意の手段で実施されるステップによって、
および/または
2.1)(ペル)フルオロアルキルアルコール成分(B)(i)および/または(ペル)フルオロアルキルアルキレンアミン成分(B)(ii)および/またはフッ素変性マクロモノマーもしくはテレケリックポリマー(B)(iii)5〜95質量%と、同じまたは異なる反応性を有する2個以上の(シクロ)脂肪族および/または芳香族イソシアネート基を有する少なくとも1種のジイソシアネート、ポリイソシアネート、ポリイソシアネート誘導体、またはポリイソシアネート同族体を含むポリイソシアネート成分(D)(i)75〜5質量%とを反応させるステップであって、反応条件および成分(B)および(D)の選択性が、成分(D)(i)の1つのみのイソシアネート基が成分(B)と反応するように選択されるステップと、
2.2)続いて、ステップa2.1)から得られる前付加物を、75〜5質量%の、3−アミノプロピルトリアルコキシシランおよび/または一般式
32N−(CR32y’−Si(OR13-x’2x’
[式中、x’=0〜2であり、y’=1〜6であり、R1、R2は、互いに独立して、アルキル、シクロアルキル、アリール、いずれの場合も1〜25個の炭素原子を有する任意の有機基であり、R3は、互いに独立して、アルキル、シクロアルキル、アリール、1〜25個の炭素原子を有する任意の有機基、(R1O)3-x’2x’Si(CR32y’、R3’2N−(CR3’2y’−[NH−(CR3’2y’n’(式中、n’=0〜10であり、R3’は、互いに独立して、アルキル、シクロアルキル、アリール、いずれの場合も1〜25個の炭素原子を有する任意の有機基である)である]の(置換)3−アミノプロピルアルコキシアルキルシランを含むアミノアルキルアルコキシシラン成分(E)(i)、
および/または分子量が200〜2000ダルトンであり、いずれの場合も1つまたは複数の1級および/または2級および/または3級アミノ基と、1つまたは複数のアルコキシシラン基とを有する、(E)(i)とは異なるアミノシラン成分(E)(ii)と反応させるステップであって、前記反応は、好ましくはモル比1:1:1で、任意の手段で実施されるステップによって、
および/または
3)分子量が200〜2000ダルトンであり、1つまたは複数の(シクロ)脂肪族および/または芳香族イソシアナト基を有する、一般式
CF3−(CF2x−(CH2y−NCO
または
CR3−(CR2x−(CH2y−NCO
の(ペル)フルオロアルキルアルキレンイソシアネート成分(B)(iv)5〜95質量%を、アミノシラン成分(E)(i)および/または(E)(ii)95〜5質量%と反応させて、一般式
(B)(iv)−(E)
[式中、(B)(iv)はプロトン化された成分(B)(iv)であり、(E)は脱プロトン化された成分(E)(i)および/または(E)(ii)である]の付加物を得るステップであって、前記反応は、好ましくはモル比1:1で、任意の手段で実施されるステップによって、
および/または
4)分子量が200〜200ダルトンであり、1つまたは複数のカルボン酸(誘導体)基を有する、一般式
CF3−(CF2x−(CH2y−COR4
または
CR3−(CR2x−(CH2y−COR4
[式中、R4はF、Cl、Br、I、OH、OMe、OEtである]の(ペル)フルオロアルキルアルカンカルボン酸(誘導体)成分(B)(v)5〜95質量%と、アミノシラン成分(E)(i)および/または(E)(ii)95〜5質量%との、2個以上のヒドロキシル基を有する反応生成物であって、結果としてHR4を除去して、一般式
(B)(v)−(E)
[式中、(B)(v)は成分(B)(v)のカルボニル基であり、(E)は脱プロトン化された成分(E)(i)および/または(E)(ii)である]の付加物を得るステップであって、前記反応は、好ましくはモル比1:1で、任意の手段で実施されるステップによって、
および/または
5)一般式
CF3−CF2−CF2−O−(CF(CF3)−CF2−O)n−CF(CF3)−COR4
[式中、m=1〜20である]の単官能性ヘキサフルオロプロペンオキシドオリゴマーを含むヘキサフルオロプロペンオキシド成分(F)(i)5〜95質量%と、アミノシラン成分(E)(i)および/または(E)(ii)95〜5質量%とを反応させ、結果としてHR4を除去して、一般式
(F)(i)−(E)
[式中、(F)(i)は成分(F)(i)のカルボニル基であり、(E)は脱プロトン化された成分(E)(i)および/または(E)(ii)である]の付加物を形成するステップであって、前記反応は、好ましくはモル比1:1で、任意の手段で実施されるステップによって、
および/または
6)一般式
4OC−CF(CF3)−(O−CF2−CF(CF3))n−O−(CF2o−O−(CF(CF3)−CF2−O)n−CF(CF3)−COR4
[式中、n=1〜10であり、o=2〜6である]の二官能性ヘキサフルオロプロペンオキシドオリゴマーを含むヘキサフルオロプロペンオキシド成分(F)(ii)5〜95質量%と、アミノアルキルアルコキシシラン成分(E)(i)および/または(E)(ii)95〜5質量%とを反応させ、結果としてHR4を除去して、一般式
(E)−(F)(ii)−(E)
[式中、(F)(ii)は成分(F)(i)のカルボニル基であり、(E)は脱プロトン化された成分(E)(i)および/または(E)(ii)である]の付加物を得るステップであって、前記反応は、好ましくはモル比1:1で、任意の手段で実施されるステップによって、
および/または
7)(ペル)フルオロアルキルアルコール成分(B)(i)および/または(ペル)フルオロアルキルアルキレンアミン成分(B)(ii)および/またはフッ素変性マクロモノマーもしくはテレケリックポリマー(B)(iii)5〜95質量%と、アミノアルキルアルコキシシラン成分(E)(i)および/または(E)(ii)75〜5質量%と、同じまたは異なる反応性を有する少なくとも3個の(シクロ)脂肪族および/または芳香族イソシアネート基を有するトリイソシアネート、ポリイソシアネート、ポリイソシアネート誘導体、またはポリイソシアネート同族体を含むポリイソシアネート成分(D)(ii)75〜5質量%とを反応させるステップであって、三官能性イソシアネートの場合、前記反応は、好ましくはモル比2:1:1または1:2:1で、任意の手段で実施されるステップによって、
および/または
8)(ペル)フルオロアルキルアルコール成分(B)(i)および/または(ペル)フルオロアルキルアルキレンアミン成分(B)(ii)および/またはフッ素変性マクロモノマーもしくはテレケリックポリマー(B)(iii)5〜75質量%と;アミノアルキルアルコキシシラン成分(E)(i)および/または(E)(ii)50〜5質量%と;エチレンオキシド25〜99.9質量%と、一般式
5−O−Az’−H
[式中、z’=5〜150であり、R5はアルキル、シクロアルキル、アリール、1〜25個の炭素原子を有する任意の有機基である]の、プロピレンオキシド、ブチレンオキシド、ドデシルオキシド、イソアミルオキシド、オキセタン、置換オキセタン、α‐ピネンオキシド、スチレンオキシド、テトラヒドロフラン、またはアルキレンオキシド1個当たり4〜20個の炭素原子を有する別の脂肪族もしくは芳香族アルキレンオキシド、あるいはそれらの混合物を含む、3〜20個の炭素原子を有する別のアルキレンオキシド0〜75質量%とを含む、モノヒドロキシ官能性のアルキル/シクロアルキル/アリールポリエチレングリコール、および/またはアルキル/シクロアルキル/アリールポリ(エチレンオキシド−block−アルキレンオキシド)、および/またはアルキル/シクロアルキル/アリールポリ(エチレンオキシド−co−アルキレンオキシド)、および/またはアルキル/シクロアルキル/アリールポリ(エチレンオキシド−ran−アルキレンオキシド)を含む、
および/または
エチレンオキシド25〜99.9質量%と、一般式
5−O−(CRiii−CRiiiiv−O)z’-1−CRiii−CRiiiiv−NH2
の、プロピレンオキシド、ブチレンオキシド、ドデシルオキシド、イソアミルオキシド、オキセタン、置換オキセタン、α‐ピネンオキシド、スチレンオキシド、テトラヒドロフラン、またはアルキレンオキシド1個当たり4〜20個の炭素原子を有する別の脂肪族もしくは芳香族アルキレンオキシド、あるいはこれらの混合物を含む、3〜20個の炭素原子を有する別のアルキレンオキシド0〜75質量%とを含む、モノアミノ官能性のアルキル/シクロアルキル/アリールポリエチレングリコール、および/またはアルキル/シクロアルキル/アリールポリ(エチレンオキシド−block−アルキレンオキシド)、および/またはアルキル/シクロアルキル/アリールポリ(エチレンオキシド−co−アルキレンオキシド)、および/またはアルキル/シクロアルキル/アリールポリ(エチレンオキシド−ran−アルキレンオキシド)を含む、単官能性ポリアルキレングリコール成分(G)(i)および/または単官能性ポリオキシアルキレンアミン成分(G)(ii)50〜5質量%と;ポリイソシアネート成分(D)(ii)50〜5質量%とを反応させるステップであって、三官能性イソシアネートの場合、前記反応は、好ましくはモル比1:1:1:1で、任意の手段で実施されるステップによって、
および/または
9)(ペル)フルオロアルキルアルコール成分(B)(i)および/または(ペル)フルオロアルキルアルキレンアミン成分(B)(ii)および/またはフッ素変性マクロモノマーもしくはテレケリックポリマー(B)(iii)5〜95質量%と、アミノアルキルアルコキシシラン成分(E)(i)および/または(E)(ii)75〜5質量%と、塩化シアヌルまたは2,4,6−トリクロロ−1,3,5−トリアジンを含むトリアジン成分(H)75〜5質量%とを反応させるステップであって、前記反応は、好ましくはモル比2:1:1または1:2:1で、任意の手段で実施されるステップによって、
および/または
10)(ペル)フルオロアルキルアルコール成分(B)(i)および/または(ペル)フルオロアルキルアルキレンアミン成分(B)(ii)および/またはフッ素変性マクロモノマーもしくはテレケリックポリマー(B)(iii)5〜75質量%と、アミノアルキルアルコキシシラン成分(E)(i)および/または(E)(ii)50〜5質量%と、単官能性ポリアルキレングリコール成分(G)(i)および/または単官能性ポリオキシアルキレンアミン成分(G)(ii)50〜5質量%と、塩化シアヌルまたは2,4,6−トリクロロ−1,3,5−トリアジンを含むトリアジン成分(H)50〜5質量%とを反応させるステップであって、前記反応は、好ましくはモル比1:1:1:1で、任意の手段で実施されるステップによって、
および/または
11)(ペル)フルオロアルキルアルコール成分(B)(i)および/または(ペル)フルオロアルキルアルキレンアミン成分(B)(ii)および/またはフッ素変性マクロモノマーもしくはテレケリックポリマー(B)(iii)5〜75質量%と;アミノアルキルアルコキシシラン成分(E)(i)および/または(E)(ii)50〜5質量%と;エチレンオキシド25〜99.9質量%と、一般式
6(−O−Az’−H)z’’
[式中z’’=2〜6であり、R6はアルキル、シクロアルキル、アリール、1〜25個の炭素原子を有する任意の有機基である]の、プロピレンオキシド、ブチレンオキシド、ドデシルオキシド、イソアミルオキシド、オキセタン、置換オキセタン、α−ピネンオキシド、スチレンオキシド、テトラヒドロフラン、またはアルキレンオキシド1個当たり4〜20個の炭素原子を有する別の脂肪族もしくは芳香族アルキレンオキシド、あるいはこれらの混合物を含む、3〜20個の炭素原子を有する別のアルキレンオキシド0〜75質量%とを含む、ポリヒドロキシ官能性ポリエチレングリコール、および/またはポリ(エチレングリコール−block−ポリアルキレングリコール)、および/またはポリ(エチレングリコール−co−ポリアルキレングリコール)、および/またはポリ(エチレングリコール−ran−ポリアルキレングリコール)を含む、
および/または
エチレンオキシド25〜99.9質量%と、一般式
6(−O−Az’-1−CRiii−CRiiiiv−NH2z’’
の、プロピレンオキシド、ブチレンオキシド、ドデシルオキシド、イソアミルオキシド、オキセタン、置換オキセタン、α‐ピネンオキシド、スチレンオキシド、テトラヒドロフラン、またはアルキレンオキシド1個当たり4〜20個の炭素原子を有する別の脂肪族もしくは芳香族アルキレンオキシド、あるいはこれらの混合物を含む、3〜20個の炭素原子を有する別のアルキレンオキシド0〜75質量%とを含む、ポリアミノ官能性ポリエチレングリコール、および/またはポリ(エチレングリコール−block−ポリアルキレングリコール)、および/またはポリ(エチレングリコール−co−ポリアルキレングリコール)、および/またはポリ(エチレングリコール−ran−ポリアルキレングリコール)を含む、多官能性ポリアルキレングリコール成分(G)(iii)および/または多官能性ポリオキシアルキレンアミン成分(G)(iv)50〜5質量%と;ポリイソシアネート成分(D)(i)50〜5質量%とを反応させるステップであって、ジヒドロキシ官能性グリコールの場合、前記反応は、好ましくはモル比1:1:1:2で、任意の手段で実施されるステップによって、
および/または
12)(ペル)フルオロアルキルアルコール成分(B)(i)および/または(ペル)フルオロアルキルアルキレンアミン成分(B)(ii)および/またはフッ素変性マクロモノマーもしくはテレケリックポリマー(B)(iii)5〜75質量%と、アミノアルキルアルコキシシラン成分(E)(i)および/または(E)(ii)50〜5質量%と、イソシアネートに対して反応性の1個および/または2個のヒドロキシル基とポリイソシアネートに対して不活性のカルボキシル基とを有する、モノヒドロキシカルボン酸および/またはジヒドロキシカルボン酸を含むヒドロキシカルボン酸成分(I)50〜5質量%と、同じまたは異なる反応性を有する少なくとも3個の(シクロ)脂肪族および/または芳香族イソシアネート基を有する、少なくとも1種のトリイソシアネート、ポリイソシアネート、ポリイソシアネート誘導体、またはポリイソシアネート同族体を含むポリイソシアネート成分(D)(ii)50〜5質量%とを反応させるステップであって、三官能性イソシアネートの場合、前記反応は、好ましくはモル比1:1:1:1で、任意の手段で実施されるステップによって、
および/または
13)(ペル)フルオロアルキルアルコール成分(B)(i)および/または(ペル)フルオロアルキルアルキレンアミン成分(B)(ii)および/またはフッ素変性マクロモノマーもしくはテレケリックポリマー(B)(iii)5〜75質量%と、アミノアルキルアルコキシシラン成分(E)(i)および/または(E)(ii)50〜5質量%と、ポリイソシアネートに対して反応性のNH−酸アミノ基を有するシアナミドを含むNCN成分(J)50〜5質量%と、同じまたは異なる反応性を有する少なくとも3個の(シクロ)脂肪族および/または芳香族イソシアネート基を有する、少なくとも1種のトリイソシアネート、ポリイソシアネート、ポリイソシアネート誘導体、またはポリイソシアネート同族体を含むポリイソシアネート成分(D)(ii)50〜5質量%とを反応させるステップであって、三官能性イソシアネートの場合、前記反応は、好ましくはモル比1:1:1:1で、任意の手段で実施されるステップによって、
および/または
14)(ペル)フルオロアルキルアルコール成分(B)(i)および/または(ペル)フルオロアルキルアルキレンアミン成分(B)(ii)および/またはフッ素変性マクロモノマーもしくはテレケリックポリマー成分(B)(iii)5〜95質量%と、一般式
X−CO−Y
[式中、X、Yは、互いに独立して、F、Cl、Br、I、CCl3、R7、OR7である(式中、R7は、アルキル、シクロアルキル、アリール、1〜25個の炭素原子と0〜10個のN原子と0〜10個のO原子とを有する任意の有機基である)]のカルボニル成分(K)75〜5質量%と、アミノアルキルアルコキシシラン成分(E)(i)および/または(E)(ii)75〜5質量%とを反応させ、結果として、第1段階において、HXおよび/またはHYを除去して、一般式
(B)−CO−Yおよび/またはX−CO−(B)
または
(E)−CO−Yおよび/またはX−CO−(E)
[式中、(B)は脱プロトン化された成分(B)(i)および/または(B)(ii)および/または(B)(iii)であり、(E)は脱プロトン化された成分(E)(i)および/または(E)(ii)である]の付加物を得、
第2段階において、HXおよび/またはHYを除去して、一般式
(B)−CO−(E)
の付加物を得るステップであって、前記反応は、好ましくはモル比1:1:1で、任意の手段で実施されるステップによって、
あるいは
一般式
(B)−CO−Yおよび/またはX−CO−(B)
の予備形成付加物5〜95質量%と、アミノアルキルアルコキシシラン成分(E)(i)および/または(E)(ii)95〜5質量%とを反応させ、結果としてHXおよび/またはHYを除去して、一般式
(B)−CO−(E)
の付加物を得るステップであって、前記反応は、好ましくはモル比1:1で、任意の手段で実施されるステップによって、
あるいは
一般式
(E)−CO−Yおよび/またはX−CO−(E)
の予備形成付加物5〜95質量%と、(ペル)フルオロアルキルアルコール成分(B)(i)および/または(ペル)フルオロアルキルアルキレンアミン成分(B)(ii)および/またはフッ素変性マクロモノマーもしくはテレケリックポリマー成分(B)(iii)95〜5質量%とを反応させ、結果としてHXおよび/またはHYを除去して、一般式
(B)−CO−(E)
の付加物を得るステップであって、前記反応は、好ましくはモル比1:1で、任意の手段で実施されるステップによって、
および/または
15)反応生成物a2)〜a14)の場合に、アミノアルキルアルコキシシラン成分(E)(i)および/またはアミノシラン成分(E)(ii)を、一般式
HS−(CR32y’−Si(OR13-x’2x’
の3−メルカプトプロピルトリアルコキシシランを含むメルカプトアルキルアルコキシシラン成分(L)(i)、および/または分子量が200〜2000ダルトンであり、1つまたは複数のメルカプト基と1つまたは複数のアルコキシシラン基とを有する別のメルカプトシラン成分(L)(ii)に置き換えるステップによって、
および/または
16)分子量が200〜2000ダルトンであり、1つまたは複数のエポキシ基を有する、一般式
CF3−(CF2x−(CH2y−CHOCH2
または
CR3−(CR2x−(CH2y−CHOCH2
または
CR3−(CR2x−(CH2y−O−CH2−CHOCH2
の(ペル)フルオロアルキルアルキレンオキシド成分(M)5〜95質量と、アミノシラン成分(E)(i)および/または(E)(ii)95〜5質量%とを反応させるステップであって、前記反応は、好ましくはモル比1:1または1:2で、任意の手段で実施されるステップによって、
および/または
17)(ペル)フルオロアルキルアルキレンオキシド成分(M)5〜95質量%と、エポキシアルキロールアルコキシシラン成分(N)(i)および/または分子量が200〜2000ダルトンであり、1つまたは複数のエポキシ基を有する、一般式
CH2OCH−CH2−O−(CR32y’−Si(OR13-x’2x’
の(置換)3−グリシジルオキシプロピルトリアルコキシシランを含む、(N)(i)とは異なる成分(N)(ii)75〜5質量%と、分子量が60〜5000ダルトンであり、エポキシド基に対して反応性の1つまたは複数の(シクロ)脂肪族および/または芳香族の一級および/または2級アミノ基と、さらに適切な場合には1つまたは複数のヒドロキシル基とを有するポリアミン成分(O)75〜5質量%とを反応させるステップであって、前記反応は、好ましくはモル比1:1:1または2:2:1で、任意の手段で実施されるステップによって、
および/または
18)一般式
(R8u9v10wSiO1.5p
[式中、0<u<1であり、0<v<1であり、0<w<1であり、u+v+w=1であり、p=4、6、8、10、12であり、R8、R9、R10は、互いに独立して、1〜250個の炭素原子と、0〜50個のN原子および/または1〜50個のO原子および/または3〜100個のF原子および/または0〜50個のSi原子および/または0〜50個のS原子を有する、任意の無機および/または有機でありかつ適切な場合にはポリマー性の基である]の、1つまたは複数のエポキシ基と1つまたは複数のペルフルオロアルキル基とを有するエポキシ官能性多面体オリゴマーポリシラセスキオキサン成分(POSS)(P)(i)5〜95質量%と、アミノシラン成分(E)(i)および/または(E)(ii)95〜5質量%とを反応させるステップであって、前記反応は、好ましくはモル比1:(>)1で、任意の手段で実施されるステップによって、
および/または
19)一般式
(R8u9v10wSiO1.5p
の、1つまたは複数のアミノ基と1つまたは複数のペルフルオロアルキル基とを有するアミノ官能性多面体オリゴマーポリシルセスキオキサン成分(POSS)(P)(ii)5〜95質量%と、イソシアナトアルキルアルコキシシラン成分(C)(i)および/または(C)(i)とは異なる成分(C)(ii)95〜5質量%とを反応させるステップであって、前記反応は、好ましくはモル比1:(>)1で、任意の手段で実施されるステップによって、
および/または
20)一般式
(R8u9v10wSiO1.5p
の、1つまたは複数の(メタ)アクリロイル基と1つまたは複数のペルフルオロアルキル基とを有する(メタ)アクリロイル官能性多面体オリゴマーポリシラセスキオキサン成分(POSS)(P)(iii)5〜95質量%と、分子量が60〜5000ダルトンであり、エポキシド基に対して反応性の1つまたは複数の(シクロ)脂肪族および/または芳香族の1級および/または2級アミノ基と、1つまたは複数のヒドロキシル基とを有するアミノアルコール成分(Q)(i)、および/または別のアミノアルコール成分(Q)(ii)95〜5質量%とを反応させるステップであって、前記反応は、好ましくはモル比1:(>)1で、任意の手段で実施されるステップによって、
あるいは、予備形成フルオロシラン(A)(ii)、例えば、
21)一般式
CF3−(CF2x−(CH2y−Si(OR13-x’2x’
または
CR3−(CR2x−(CH2y−Si(OR13-x’2x’
の(ペル)フルオロアルキルアルコキシシラン、
および/または
22)構造要素
−(CF2−CF2x
および/または
−(CR2−CR2x
および/または
−[CF2−CF(CF3)−O]x
および/または
−(CR2−CR2−O)x
および
−Si(OR13-x’2x’
を含有する別の反応生成物を用いるステップによって、
フルオロシラン成分(A)(i)を製造するステップと(このとき純粋なフルオロシラン成分(A)2.5〜250質量部、ならびに触媒成分(R)0〜10質量部、および溶媒成分(S)(i)0〜250質量部が存在する)、
1)適切な場合には、ステップa)の溶媒成分(S)(i)を、前記反応の前、最中、または後に、蒸留によって部分的または完全に除去するステップと、
2)適切な場合には、ステップa)の触媒成分(R)を、前記反応後に、適切な吸収剤または別の手段によって、部分的または完全に除去するステップと、
3)ステップa)の混合物を、前記反応の前、最中、または後に、溶媒成分(S)(ii)0〜250質量部に溶解させるステップと、
1)アミノシラン成分(E)(i)および/または(E)(ii)0〜100質量部と、
1.1)アミノアルコール成分(Q)(i)および/または別のアミノアルコール成分(Q)(ii)5〜95質量%と、イソシアナトシラン成分(C)(i)および/または(C)(ii)95〜5質量%との反応生成物であって、好ましくはモル比1:1で、任意の手段で実施される反応による反応生成物、
および/または
1.2)アミノアルコール成分(Q)(i)および/または別のアミノアルコール成分(Q)(ii)5〜75質量%と、アミノシラン成分(E)(i)および/または(E)(ii)75〜5質量%と、ポリイソシアネート成分(D)(i)75〜5質量%との反応生成物であって、好ましくはモル比1:1:1で、任意の手段で実施される反応による反応生成物、
および/または
1.3)ヒドロキシカルボン酸成分(I)5〜95質量%と、イソシアナトシラン成分(C)(i)および/または(C)(ii)95〜5質量%との反応生成物であって、好ましくはモル比1:1で、任意の手段で実施される反応による反応生成物、
および/または
1.4)ヒドロキシカルボン酸成分(I)5〜75質量%、アミノシラン成分(E)(i)および/または(E)(ii)75〜5質量%と、ポリイソシアネート成分(D)(i)75〜5質量%との反応生成物であって、好ましくはモル比1:1:1で、任意の手段で実施される反応による反応生成物、
および/または
1.5)NCN成分(J)5〜95質量%と、イソシアナトシラン成分(C)(i)および/または(C)(ii)95〜5質量%との反応生成物であって、好ましくはモル比1:1で、任意の手段で実施される反応による反応生成物、
および/または
1.6)NCN成分(J)5〜75質量%と、アミノシラン成分(E)(i)および/または(E)(ii)75〜5質量%と、ポリイソシアネート成分(D)(i)75〜5質量%との反応生成物であって、好ましくはモル比1:1:1で、任意の手段で実施される反応による反応生成物、
および/または
1.7)アミノシラン成分(E)(i)および/または(E)(ii)5〜95質量%と、不飽和カルボン酸を含む酸成分(U)(i)95〜5質量%との反応生成物であって、好ましくはモル比1:>1で、任意の手段で実施される反応による反応生成物、
および/または
1.8)アミノシラン成分(E)(i)および/または(E)(ii)5〜95質量%と、不飽和カルボン酸無水物を含む酸成分(U)(ii)95〜5質量%との反応生成物であって、好ましくはモル比1:>1で、任意の手段で実施される反応による反応生成物、
および/または
1.9)アミノシラン成分(E)(i)および/または(E)(ii)5〜95質量%と、オン酸または糖酸またはポリヒドロキシ(ジ)カルボン酸またはポリヒドロキシカルボン酸アルデヒドのγ−および/またはδ−ラクトンを含む酸成分(U)(iii)95〜5質量%との反応生成物であって、任意の手段で、モノラクトンの場合は好ましくはモル比1:1で実施され、ジラクトンの場合は好ましくはモル比2:1で実施される、一般式
(E)−CO−[CH(OH)4]−CH2OH
および/または
(E)−CO−[CH(OH)4]−CHO
および/または
(E)−CO−[CH(OH)4]−CO−(E)
の親水性シランを生じる反応による反応生成物(このとき、反応生成物c1.1)〜c1.9)は、触媒成分(R)0〜10質量部と、溶媒成分(S)(i)0〜250質量部と、溶媒成分(S)(ii)0〜250質量部とを含有する)を含む、安定化成分(T)0.1〜100質量部と、
1.10)一般式
11−O−Az’−(CH2y’−Si(OR13-x’2x’
および/または
HO−Az’−(CH2y’−Si(OR13-x’2x’
[式中、R11は、アルキル、シクロアルキル、アリール、いずれの場合も1〜25個の炭素原子を有する任意の有機基である]の非イオン性シラン成分(E)(iii)、
および/または
1.11)単官能性ポリアルキレングリコール成分(G)(i)および/または単官能性ポリオキシアルキレンアミン成分(G)(ii)および/または多官能性ポリアルキレングリコール成分(G)(iii)および/または多官能性ポリオキシアルキレンアミン成分(G)(iv)5〜95質量%と、イソシアナトシラン成分(C)(i)および/または(C)(ii)95〜5質量%との反応生成物であって、モノヒドロキシ官能性グリコールまたはモノアミノ官能性グリコールの場合は、好ましくはモル比1:1で、任意の手段で実施される反応による反応生成物、
および/または
1.12)単官能性ポリアルキレングリコール成分(G)(i)および/または単官能性ポリオキシアルキレンアミン成分(G)(ii)および/または多官能性ポリアルキレングリコール成分(G)(iii)および/または多官能性ポリオキシアルキレンアミン成分(G)(iv)5〜75質量%と、アミノシラン成分(E)(i)および/または(E)(ii)75〜5質量%と、ポリイソシアネート成分(D)(i)75〜5質量%との反応生成物であって、モノヒドロキシ官能性グリコールまたはモノアミノ官能性グリコールの場合は、好ましくはモル比1:1:1で、任意の手段で実施される反応による反応生成物、
および/または
1.13)ポリオキシアルキレンアミン成分(G)(ii)および/または多官能性ポリオキシアルキレンアミン成分(G)(iv)5〜95質量%と、エポキシアルキロールアルコキシシラン成分(N)(i)および/または(N)(i)とは異なるエポキシシラン成分(N)(ii)95〜5質量%との反応生成物であって、モノアミノ官能性グリコールの場合は、好ましくはモル比1:1または1:2で、任意の手段で実施される反応による反応生成物、
および/または
1.14)単官能性ポリアルキレングリコール成分(G)(i)および/または単官能性ポリオキシアルキレンアミン成分(G)(ii)5〜75質量%と、アミノシラン成分(E)(i)および/または(E)(ii)50〜5質量%と、ポリイソシアネート成分(D)(ii)50〜5質量%との反応生成物であって、三官能性イソシアネートの場合は、好ましくはモル比1:2:1または2:1:1で、任意の手段で実施される反応による反応生成物、
および/または
1.15)単官能性ポリアルキレングリコール成分(G)(i)および/または単官能性ポリオキシアルキレンアミン成分(G)(ii)5〜75質量%と、アミノシラン成分(E)(i)および/または(E)(ii)50〜5質量%と、塩化シアヌルまたは2,4,6−トリクロロ−1,3,5−トリアジンを含むトリアジン成分(H)50〜5質量%との反応生成物であって、好ましくはモル比1:2:1または2:1:1で、任意の手段で実施される反応による反応生成物(このとき、反応生成物c1.10)〜c1.15)は、触媒成分(R)0〜10質量部と、溶媒成分(S)(i)0〜250質量部と、溶媒成分(S)(ii)0〜250質量部とを含有する)を含む、親水性シラン成分(V)0.1〜100質量部とを含むステップa)またはb)の混合物を、水0.25〜25質量部によって(部分的に)加水分解またはシラン化するステップと、
2)酸成分(U)(iv)0〜75質量部または別の中和成分(W)0〜75質量部を用いて、前記(アミノ官能性)付加物を部分的または完全に中和するステップと、
3)適切な場合には、前記遊離したアルコールおよび/または溶媒成分(S)(i)および/または(S)(ii)を、前記反応の前、最中、または後に、蒸留によって部分的または完全に除去するステップと、
1)その後あるいは同時に、ステップc)の反応生成物を水997.05〜124質量部に溶解または分散させて、オリゴマー化するステップと、
2)適切な場合には、前記遊離したアルコールおよび/または溶媒成分(S)(i)および/または(S)(ii)を、前記反応の前、最中、または後に、蒸留によって部分的または完全に除去することによって、また適切な場合には、前記反応の前、最中、または後に、適切な吸収剤または別の手段を用いて前記触媒成分(R)を部分的または完全に除去することによって、0〜1質量部を上回る触媒成分(R)、0〜25質量部を上回る溶媒成分(S)(i)、および0〜25質量部を上回る溶媒成分(S)(ii)が存在しないようにするステップと、
e)適切な場合には、ステップa)および/またはb)および/またはc)および/またはd)の最中または後に、配合成分(Y)(i)0〜50質量部または0〜60質量部を任意の手段で添加する、および/または
1)一般式
HO−[Si(CH32−O]c−Si(CH3)[(CH23NH(CH22NH2]−O−[Si(CH32−O]c−H
または
R’O−[Si(CH32−O]c−Si(CH3)[(CH23NH(CH22NH2]−O−[Si(CH32−O]c−R’
または
(H3CO)2Si[(CH23NH(CH22NH2]−[Si(CH32−O]c−Si[(CH23NH(CH22NH2](OCH32
[式中、c=1〜100であり、R’は、H、Me、Etである]のアミノシリコンオイル成分(E)(iv)、
および/または
2)一般式
12−Si(OR13-x’2x’
[式中、R12はOR1であり、R2は、互いに独立して、アルキル、シクロアルキル、アリール、1〜25個の炭素原子を有する任意の有機基である]の低分子シラン成分(E)(v)、
および/または
3)(アルコール非含有)アミノシラン加水分解物、および/または(ジ/トリ)アミノ/アルキル官能性シロキサンコオリゴマー、および/またはアミノ/ビニル官能性シロキサンコオリゴマー、および/またはエポキシ官能性シロキサンコオリゴマーを含む、親水性化された水性シラン成分(E)(vi)、
および/または
4)一次粒子および/または凝集物および/または集塊物の形態の無機および/または有機ナノ粒子またはナノコンポジットを含む(反応性)ナノ粒子成分(Y)(ii)であって、前記ナノ粒子は、疎水性化および/またはドープおよび/または被覆されていてもよく、さらに一般式R12−Si(OR13-x’2x’の反応性のアミノ基および/またはヒドロキシル基および/またはメルカプト基および/またはイソシアナト基および/またはエポキシ基および/またはメタクリロイル基および/またはシラン基で表面変性されていてもよい(反応性)ナノ粒子成分(Y)(ii)、
を含む、官能化成分(Z)0〜50質量部または0〜60質量部を添加する、および/または共反応させるステップと、
によって得られる組成物。
【請求項2】
成分(C)(i)として、3−イソシアナトプロピルトリメトキシシランおよび/または3−イソシアナトプロピルトリエトキシシランが使用されることを特徴とする、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
成分(D)(i)として、イソホロンジイソシアネートおよび/またはトリレンジイソシアネートが使用されることを特徴とする、請求項1または2に記載の組成物。
【請求項4】
成分(D)(ii)として、場合によっては親水性に変性された、1,6−ジイソシアナトヘキサンの三量体が使用されることを特徴とする、請求項1から3までのいずれか1項に記載の組成物。
【請求項5】
成分(E)(i)として、3−アミノプロピルトリメトキシシラン、および/または3−アミノプロピルトリエトキシシラン、および/またはN−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、および/またはN−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルトリエトキシシラン、および/またはN−[N’−(2−アミノエチル)−2−アミノエチル]−3−アミノプロピルトリメトキシシランが使用され、成分(E)(iii)として、一般式
3C−O−(CH2CH2−O)z’−(CH23−Si(OR13
[式中、z’=5〜15であり、R1はMe、Etである]のシランが使用されることを特徴とする、請求項1から4までのいずれか1項に記載の組成物。
【請求項6】
成分(I)として、クエン酸、および/またはヒドロキシピバリン酸、および/またはジメチロールプロピオン酸が使用されることを特徴とする、請求項1から5までのいずれか1項に記載の組成物。
【請求項7】
成分(K)として、ホスゲン、および/またはエチルクロロホルメート、および/またはジエチルカーボネート、および/または成分(B)(i)および/または(B)(ii)および/または(B)(iii)のクロロホルメートまたはホスゲン誘導体、および/または成分(E)(i)および/または(E)(ii)のカルバメートが使用されることを特徴とする、請求項1から6までのいずれか1項に記載の組成物。
【請求項8】
成分(L)(i)として、3−メルカプトプロピルトリメトキシシランおよび/または3−メルカプトプロピルトリエトキシシランが使用されることを特徴とする、請求項1から7までのいずれか1項に記載の組成物。
【請求項9】
成分(M)として、4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,9−トリデカフルオロノネン−1,2−オキシドおよび/または4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10,11,11,11−ヘプタデカフルオロウンデセン−1,2−オキシドが使用されることを特徴とする、請求項1から8までのいずれか1項に記載の組成物。
【請求項10】
成分(N)(i)として、3−グリシジルオキシプロピルトリメトキシシランおよび/または3−グリシジルオキシプロピルトリエトキシシランが使用されることを特徴とする、請求項1から9までのいずれか1項に記載の組成物。
【請求項11】
成分(O)として、エチレンジアミンが使用されることを特徴とする、請求項1から10までのいずれか1項に記載の組成物。
【請求項12】
成分(Q)として、ジエタノールアミン、および/またはジイソプロパノールアミン、および/またはトリメチロールメチルアミン、および/またはアミノ糖が使用されることを特徴とする、請求項1から11までのいずれか1項に記載の組成物。
【請求項13】
成分(R)として、ジブチルスズオキシド、および/またはジブチルスズジラウレート(DBTL)、および/またはトリエチルアミン、および/またはスズ(II)オクトエート、および/または1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン(DABCO)、および/または1,4−ジアザビシクロ[3.2.0]−5−ノネン(DBN)、および/または1,5−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセン(DBU)、および/またはモルホリン誘導体、例えばJEFFCAT(登録商標) Amine Catalystsが使用されることを特徴とする、請求項1から12までのいずれか1項に記載の組成物。
【請求項14】
成分(S)(i)として、アセトン、および/またはブタノン、および/またはN−メチル−2−ピロリドン、および/またはN−エチル−2−ピロリドン、および/またはジプロピレングリコールジメチルエーテル(Proglyde DMM(登録商標))が使用されることを特徴とする、請求項1から13までのいずれか1項に記載の組成物。
【請求項15】
成分(S)(ii)として、メタノール、および/またはエタノール、および/または2−プロパノールが使用されることを特徴とする、請求項1から14までのいずれか1項に記載の組成物。
【請求項16】
成分(U)(i)として、アクリル酸が使用されることを特徴とする、請求項1から15までのいずれか1項に記載の組成物。
【請求項17】
成分(U)(ii)として、マレイン酸無水物が使用されることを特徴とする、請求項1から16までのいずれか1項に記載の組成物。
【請求項18】
成分(U)(ii)として、D−グルコノラクトンが使用されることを特徴とする、請求項1から17までのいずれか1項に記載の組成物。
【請求項19】
成分(U)(iv)として、ギ酸が使用されることを特徴とする、請求項1から18までのいずれか1項に記載の組成物。
【請求項20】
成分(W)として、トリエチルアミンが使用されることを特徴とする、請求項1から19までのいずれか1項に記載の組成物。
【請求項21】
成分(Y)(i)として、(官能化された)無機および/または有機の充填剤および/または軽量充填剤、(官能化された)無機および/または有機顔料、(官能化された)無機および/または有機担持材料、無機および/または有機繊維、グラファイト、カーボンブラック、炭素繊維、カーボンナノチューブ、金属繊維および金属粉、導電性有機ポリマー、さらなるポリマーおよび/または再分散可能なポリマー粉末、超吸収体、さらなる無機および/または有機化合物、消泡剤、脱気剤、潤滑剤およびレベリング添加剤、基体湿潤添加剤、湿潤添加剤および分散剤、疎水性化剤、レオロジー添加剤、凝集助剤、つや消し剤、接着促進剤、不凍剤、抗酸化剤、UV安定剤、殺生物剤、水、溶媒、触媒が使用されることを特徴とする、請求項1から20までのいずれか1項に記載の組成物。
【請求項22】
成分(Y)(ii)として、二酸化ケイ素および/または二酸化チタンおよび/または酸化亜鉛に基づく(反応性)ナノ粒子であって、固体の形態で、および/または分散剤および/またはペーストの形態で存在するナノ粒子が使用されることを特徴とする、請求項1から21までのいずれか1項に記載の組成物。
【請求項23】
成分(Y)(ii)全体の少なくとも50質量%が、500nm以下の粒径を有し(規格:DIN 53206−1、顔料の試験;粒径分析、基礎概念)、この500nm以下の粒径を有する粒子全体が、10〜200m2/gの比表面積を有する(規格:DIN 66131、ブルナウアー・エメット・テラー(BET)法を用いた気体吸着による固体の比表面積の測定)ことを特徴とする、請求項1から22までのいずれか1項に記載の組成物。
【請求項24】
成分(Y)(ii)全体の少なくとも70質量%、好ましくは少なくとも90質量%が、10〜300nmの粒径を有し(規格:DIN 53206−1、顔料の試験;粒径分析、基礎概念)、この10〜300nmの粒径を有する粒子全体が、30〜100m2/gの比表面積を有する(規格:DIN 66131、ブルナウアー・エメット・テラー(BET)法を用いた気体吸着による固体の比表面積の測定)ことを特徴とする、請求項1から23までのいずれか1項に記載の組成物。
【請求項25】
成分(Y)(i)および(Y)(ii)が、被覆された形態、および/またはマイクロカプセル化された形態、および/または担持された形態、および/または親水性化された形態、および/または溶媒を含有する形態で存在し、また適切な場合には遅延して遊離されることを特徴とする、請求項1から24までのいずれか1項に記載の組成物。
【請求項26】
a)フルオロシラン成分(A)(i)が、成分
1)(B)(i)、(B)(ii)、(B)(iii)、および(C)、および/または
2)(B)(i)、(B)(ii)、(B)(iii)、(D)(i)、(E)(i)、および(E)(ii)、および/または
3)(B)(iv)、(E)(i)、および(E)(ii)、および/または
4)(B)(v)、(E)(i)、および(E)(ii)、および/または
5)(F)(i)、(E)(i)、および(E)(ii)、および/または
6)(F)(ii)、(E)(i)、および(E)(ii)、および/または
7)(B)(i)、(B)(ii)、(B)(iii)、(E)(i)、(E)(ii)、および(D)(ii)、および/または
8)(B)(i)、(B)(ii)、(B)(iii)、(E)(i)、(E)(ii)、(G)(i)、(G)(ii)、および(D)(ii)、および/または
9)(B)(i)、(B)(ii)、(B)(iii)、E)(i)、(E)(ii)、および(H)、および/または
10)(B)(i)、(B)(ii)、(B)(iii)、(E)(i)、(E)(ii)、(G)(i)、(G)(ii)、および(H)、および/または
11)(B)(i)、(B)(ii)、(B)(iii)、(E)(i)、(E)(ii)、(G)(iii)、(G)(iv)、および(D)(i)、および/または
12)(B)(i)、(B)(ii)、(B)(iii)、(E)(i)、(E)(ii)、(I)、および(D)(ii)、および/または
13)(B)(i)、(B)(ii)、(B)(iii)、(E)(i)、(E)(ii)、(J)、および(D)(ii)、および/または
14)(B)(i)、(B)(ii)、(B)(iii)、(E)(i)、(E)(ii)、および(K)、および/または
15)成分(E)(i)およびE(ii)を成分(L)(i)および(L)(ii)に置き換えて、a2)〜a14)と同様、および/または
16)(M)、(E)(i)、およびE)(ii)、および/または
17)(M)、(N)(i)、(N)(ii)、および(O)、および/または
18)(P)(i)、(E)(i)、および(E)(ii)、および/または
19)(P)(ii)、(C)(i)、および(C)(ii)、および/または
20)(P)(iii)、(Q)(i)、および(Q)(ii)を反応させることによって製造されるか、
あるいはa21)〜a22)により、予備形成フルオロシラン(A)(ii)が使用され
(このとき適切な場合には触媒成分(R)、さらに適切な場合には溶媒成分(S)(i)が、前記純粋なフルオロシラン成分(A)に加えて存在する)、続いて、
1)適切な場合には、ステップa)の溶媒成分(S)(i)が、前記反応の前、最中、または後に、蒸留によって部分的または完全に除去され、
2)適切な場合には、ステップa)の触媒成分(R)が、前記反応後に、適切な吸収剤または別の手段によって、部分的または完全に除去され、
3)適切な場合には、ステップa)のフルオロシラン成分(A)が、前記反応の前、最中、または後に、溶媒成分(S)(ii)に溶解されるか、
あるいは
1)ステップa)またはb)のフルオロシラン成分(A)が、適切な場合には、アミノアルキルアルコキシシラン成分(E)(i)、および/またはアミノシラン成分(E)(ii)、および/または成分
1.1)(Q)(i)、(Q)(ii)、(C)(i)、および(C)(ii)、および/または
1.2)(Q)(i)(Q)(ii)、(E)(i)、(E)(ii)、および(D)(i)、および/または
1.3)(I)、(C)(i)、および(C)(ii)、および/または
1.4)(I)、(E)(i)、(E)(ii)、および(D)(i)、および/または
1.5)(J)、(C)(i)、および(C)(ii)、および/または
1.6)(J)、(E)(i)、(E)(ii)、および(D)(i)、および/または
1.7)(E)(i)、(E)(ii)、および(U)(i)、および/または
1.8)(E)(i)、(E)(ii)、および(U)(ii)、および/または
1.9)(E)(i)、(E)(ii)、および(U)(iii)の反応生成物を含む、安定化成分(T)(このとき、適切な場合には触媒成分(R)、適切な場合には溶媒成分(S)(i)、さらに適切な場合には溶媒成分(S)(ii)が、前記純粋な安定化成分(T)に加えて存在する)、
および
1.10)(E)(iii)、および/または成分
1.11)(G)(i)、(G)(ii)、(G)(iii)、(G)(iv)、(C)(i)、および(C)(ii)、および/または
1.12)(G)(i)および(G)(ii)(G)(iii)(G)(iv)、(E)(i)(E)(ii)、および(D)(i)、および/または
1.13)(G)(ii)、(G)(iv)、(N)(i)、および(N)(ii)、および/または
1.14)(G)(i)、(G)(ii)、(E)(i)、(E)(ii)、および(D)(ii)、および/または
1.15)(G)(i)、(G)(ii)、(E)(i)、(E)(ii)、および(H)の反応生成物を含む、親水性シラン成分(V)(このとき、適切な場合には触媒成分(R)、適切な場合には溶媒成分(S)(i)、さらに適切な場合には溶媒成分(S)(ii)が、前記純粋な親水性シラン成分(V)に加えて存在する)の存在下で、水を用いて、(部分的に)加水分解またはシラン化され、
2)前記(アミノ官能性)付加物が、酸成分(U)(iv)または別の中和成分(W)によって、部分的または完全に中和され、
3)適切な場合には、前記遊離したアルコール、および/または前記溶媒成分(S)(i)および/または(S)(ii)が、前記反応の前、最中、または後に、蒸留によって部分的または完全に除去され、
1)ステップc)の反応生成物が、その後または同時に、水に溶解または分散されて、オリゴマー化され、
2)適切な場合には、0〜1質量部を上回る触媒成分(R)、0〜25質量部を上回る溶媒成分(S)(i)、および0〜25質量部を上回る溶媒成分(S)(ii)が存在しないように、前記遊離したアルコールおよび/または前記溶媒成分(S)(i)および/または(S)(ii)が、前記反応の前、最中、または後に、蒸留によって部分的または完全に除去され、さらに適切な場合には、前記触媒成分(R)が、前記反応の前、最中、または後に、適切な吸収剤または別の手段を用いて部分的または完全に除去され、
e)適切な場合には、ステップa)および/またはb)および/またはc)および/またはd)の最中または後に、配合成分(Y)(i)を添加してもよく、および/または成分
1)(E)(iv)、および/または
2)(E)(v)、および/または
3)(E)(vi)、および/または
4)(Y)(ii)を含む官能化成分(Z)を添加しても、および/または共反応させてもよいことを特徴とする、請求項1から25までのいずれか1項に記載のフッ素含有組成物を製造するための方法。
【請求項27】
反応ステップa)の成分(A)(i)と、反応ステップc)の成分(V)が、同時に製造または配合されることを特徴とする、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
反応ステップc)およびd)、またはb)、c)、およびd)が、任意の手段および順序で組み合わせられることを特徴とする、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
前記フルオロシラン成分(A)のアルコキシシラン基とアルコール溶媒成分(S)(ii)との(部分)エステル交換が、ステップb3)において付加的に実施されることを特徴とする、請求項26から28までのいずれか1項に記載の方法。
【請求項30】
前記遊離したアルコール、および/または前記溶媒成分(S)(i)および/または(S)(ii)が、ステップc3)およびd2)において、適切な場合には共沸による、蒸留によって除去され、さらに適切な場合には、その後または同時に、前記除去された水が補われることを特徴とする、請求項26から29までのいずれか1項に記載の方法。
【請求項31】
ステップc)において、酸成分(U)(iv)が、水と一緒に装入されることを特徴とする、請求項26から30までのいずれか1項に記載の方法。
【請求項32】
反応ステップa)およびb)に記載のフッ素含有組成物または(ペル)フルオロアルキル官能性有機シランが、単一成分の形態で使用されることを特徴とする、請求項26から31までのいずれか1項に記載の方法。
【請求項33】
反応ステップc)およびd)に記載のフッ素含有組成物、または(ペル)フルオロアルキル官能性有機シロキサン予備縮合物、または(ペル)フルオロアルキル官能性有機シロキサン縮合物が、単一成分の形態で使用されることを特徴とする、請求項26から32までのいずれか1項に記載の方法。
【請求項34】
反応ステップa)が、温度40〜120℃、好ましくは50〜110℃で実施されることを特徴とする、請求項26から33までのいずれか1項に記載の方法。
【請求項35】
反応ステップb)〜e)が、温度20〜120℃、好ましくは50〜110℃で実施されることを特徴とする、請求項26から34までのいずれか1項に記載の方法。
【請求項36】
ステップc)およびd)の反応生成物中のフッ素原子と窒素原子の当量比が、1:50〜50:1、好ましくは1:25〜25:1、特に好ましくは1:12.5〜12.5:1とされることを特徴とする、請求項26から35までのいずれか1項に記載の方法。
【請求項37】
ステップc)におけるアルコキシシラン基と水の当量比が、1:10〜10:1、好ましくは1:5〜5:1とされることを特徴とする、請求項26から36までのいずれか1項に記載の方法。
【請求項38】
ステップc)におけるシリコン原子と水のモル比が、1:10〜10:1、好ましくは1:5〜5:1、特に好ましくは1:1.5とされることを特徴とする、請求項26から37までのいずれか1項に記載の方法。
【請求項39】
反応ステップa)およびb)において、成分(A)、(Y)(i)、および(Z)を含む前記フッ素含有組成物の固形分が、5〜100質量%、好ましくは100質量%とされることを特徴とする、請求項26から38までのいずれか1項に記載の方法。
【請求項40】
反応ステップc)において、成分(A)、(E)、(U)(iv)、(T)、(V)、(Y)(i)、および(Z)を含む前記フッ素含有組成物の固形分が、25〜100質量%、好ましくは50〜100質量%とされることを特徴とする、請求項26から39までのいずれか1項に記載の方法。
【請求項41】
反応ステップd)において、成分(A)、(E)、(U)(iv)、(T)、(V)、(Y)(i)、および(Z)を含む前記フッ素含有組成物の固形分が、0.001〜100質量%、好ましくは0.5〜50質量%、特に好ましくは1〜15質量%とされることを特徴とする、請求項26から40までのいずれか1項に記載の方法。
【請求項42】
反応ステップc)およびd)において、前記フッ素含有組成物のpHが、1〜14、好ましくは2〜6、特に好ましくは3〜5とされることを特徴とする、請求項26から41までのいずれか1項に記載の方法。
【請求項43】
反応ステップc)およびd)において、前記フッ素含有組成物の粘度(Brookfield)が、1〜100mPa・sとされることを特徴とする、請求項26から42までのいずれか1項に記載の方法。
【請求項44】
建築分野または工業分野における、請求項1から43までのいずれか1項に記載のフッ素含有組成物の使用であって、基体、特に鉱物および非鉱物基体、例えば、
・無機表面、
例えば、セメント(コンクリート、モルタル)、石灰、石膏プラスター、無水石膏、ジオポリマー、シリカおよびケイ酸塩、合成石(例えば、御影石、大理石、砂岩、粘板岩、蛇紋石)、天然石、粘土、セメント、さらにほうろう、充填剤および顔料、ガラスおよびガラス繊維、セラミック、金属および金属合金に基づく、多孔性および非多孔性の、吸収性および非吸収性の、未加工または研磨された建築材料および全ての種類の建設の材料、
・有機表面、
例えば、織物および布地、木材または木質材料、ゴム、ベニヤ板、ガラス強化プラスチック(GFK)、プラスチック、皮革および合成皮革、天然繊維、紙、全ての種類のポリマー、
・適切な場合にはナノスケールの構成成分を有する、全ての種類の複合材料
の永久撥油、撥水、および撥塵表面処理もしくは変性のための使用。
【請求項45】
建築および工業の現場および/または現場外の領域における、請求項44に記載の使用であって、特に永久撥油、撥水、および撥塵表面処理もしくは変性のための、例えば、
・疎水性化および疎油性化
・耐落書き
・防汚
・易洗浄
・低い吸塵
・Lotus−Effekt(登録商標)を有するナノ構造表面
・建物保護
・防食
・シール剤
・被覆剤
・含浸
・表面シーリング
の応用例での使用。
【請求項46】
請求項44に記載の使用であって、
・塗料および被覆系のための添加剤
・自動車および動力車両産業
・コンクリート完成部品
・コンクリート成形部品
・場所打ちコンクリート
・吹付けコンクリート
・レディーミックストコンクリート
・屋根瓦
・電気および電子産業
・塗料およびワニス
・タイルおよびグラウト材
・織物および布地
・ガラスファサードおよびガラス表面
・木材の機械加工および加工(単板、含浸)
・セラミックおよび衛生陶器
・接着剤およびシーラント
・防食
・プラスチックフィルム
・防音壁
・皮革処理
・充填剤、顔料、ナノ粒子の表面変性
・紙および板紙被覆
・プラスターおよび装飾用プラスター
・断熱複合材料システム(WDVS)および断熱システム(WDS)
・石綿セメント板
の応用分野での使用。
【請求項47】
請求項44に記載の使用であって、コンクリート材料およびコンクリート製品、例えば、
・現場コンクリート
・コンクリート製品(コンクリート完成部品、コンクリート品、コンクリートブロック)
・場所打ちコンクリート
・吹付けコンクリート
・レディーミックストコンクリート
の全体の疎水性化/疎油性化のための使用。
【請求項48】
ゾル‐ゲル系のモノマーまたはマクロモノマーとしての、請求項44に記載の使用。
【請求項49】
前記被覆系が、1回の作業につき被覆される表面1m2当たり0.00001〜1kgの量で使用されることを特徴とする、請求項44から48までのいずれか1項に記載の使用。
【請求項50】
反応ステップc)およびd)に記載の(ペル)フルオロアルキル官能性有機シロキサン予備縮合物または(ペル)フルオロアルキル官能性有機シロキサン縮合物が、HVLP技術を用いて塗布されることを特徴とする、請求項44から49までのいずれか1項に記載の使用。

【公表番号】特表2011−511113(P2011−511113A)
【公表日】平成23年4月7日(2011.4.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−544661(P2010−544661)
【出願日】平成21年1月19日(2009.1.19)
【国際出願番号】PCT/EP2009/050527
【国際公開番号】WO2009/095325
【国際公開日】平成21年8月6日(2009.8.6)
【出願人】(503343336)コンストラクション リサーチ アンド テクノロジー ゲーエムベーハー (139)
【氏名又は名称原語表記】Construction Research & Technology GmbH
【住所又は居所原語表記】Dr.−Albert−Frank−Strasse 32, D−83308 Trostberg, Germany
【Fターム(参考)】