深さ映像獲得装置および方法
深さ映像獲得装置が提供される。第1光照射部は第1照射光を照射し、第2光照射部は第2照射光を照射し、受光部は、前記第1照射光による第1反射光および前記第2照射光による第2反射光を受光する。一方、処理部は、前記受光部の第1画素から提供される電荷量に基づいて前記第1画素に対応する深さ値を算出する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
最近、3D情報(3−dimensional information)の応用分野が拡大している。一般的に3D情報は、形状(geometry)情報とカラー(color)情報に構成される。
【背景技術】
【0002】
形状情報は、深さ(depth)映像を用いて獲得することができる。また、前記深さ映像を取得する方法として、深さカメラ(depth camera)のようなハードウェア装備を介して直接的に取得する方法と、コンピュータビジョン(computer vision)技術と呼ばれるソフトウェア的な映像処理によって間接的に取得する方法がある。
【0003】
一方、知られた深さカメラの深さ映像獲得方法には、照射された光が対象体に反射して戻ってくる時間(Time of Flightと、TOF)を測定することが広く用いられている。
【0004】
前記TOFを測定する方式には、SPADのように光に極めて敏感な素子を用いて反射光が受光部に達する瞬間を検出し、これを用いてTOFを測定する直接(direct)方式と、フォトダイオードを用いて変調されたパルス光が反射してくる場合、位相差を電荷量として検出して算出する間接(indirect)方式がある。
【0005】
前記間接方式において、パルス幅が大きい光を用いる場合は最大の測定距離が増加するが、深さ映像の精密度は低くなり、パルス幅が小さい光を用いる場合は深さ映像の精密度は高まるが、最大の測定距離が短くなる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明に係る一部の実施形態は、最大の測定距離を拡張しつつ深さ映像の精密度を高める深さ映像獲得装置を提供することにある。
【0007】
本発明の他の実施形態は、深さ映像の精密度の犠牲なしで最大の測定距離を拡張する深さ映像獲得方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記の目的を達成するために、本発明の一側面によれば、第1照射光を照射する第1光照射部と、第2照射光を照射する第2光照射部と、前記第1照射光による第1反射光および前記第2照射光による第2反射光を受光する受光部と、前記受光部の第1画素から提供される電荷量に基づいて、前記第1画素に対応する深さ値を算出する処理部とを含む深さ映像獲得装置が提供される。
【0009】
本発明の他の一側面によれば、前記第1照射光のパルス幅と前記第2照射光のパルス幅とは互いに異なる。
【0010】
本発明の他の一側面によれば、前記第1光照射部および前記第2光照射部は、前記受光部を中心に互いに対称して配置される。
【0011】
本発明の他の一側面によれば、前記深さ映像獲得装置は、前記第1光照射部、前記第2光照射部、および前記受光部のうち少なくとも1つの駆動を制御する制御部をさらに含む。
【0012】
本発明の他の一側面によれば、前記制御部は、第1モードにおいて、前記第1照射光と同位相である第1制御信号を前記受光部に提供することによって前記受光部を駆動し、第2モードにおいて、前記第1照射光と第1位相差を有する第2制御信号を前記受光部に提供することによって前記受光部を駆動する。
【0013】
本発明の他の一側面によれば、前記深さ映像獲得装置の前記処理部は、前記第1電荷量および前記第2電荷量に基づいて第1TOF値を算出し、前記第1TOF値が前記第1照射光のパルス幅および前記第2照射光のパルス幅よりも小さいか同一である場合、前記第1TOF値に基づいて前記第1画素に対応する深さ値を算出し、前記第1TOF値が前記第1照射光のパルス幅および前記第2照射光のパルス幅のうち少なくとも1つよりも大きい場合、前記第1電荷量および前記第2電荷量に基づいて第2TOF値を算出し、前記第2TOF値に基づいて前記受光部の第1画素に対応する深さ値を算出する。
【0014】
本発明の他の一側面によれば、第1照射光および第2照射光を照射するステップと、前記第1照射光および前記第2照射光によって発生した電荷量を測定するステップとを含む深さ映像獲得方法が提供される。
【0015】
本発明の他の一側面によれば、前記第1照射光のパルス幅と前記第2照射光のパルス幅とは互いに異なる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の一実施形態に係る深さ映像獲得装置を示す。
【図2】本発明の一実施形態に係る第1TOFにおける照射光および反射光を示す。
【図3】本発明の一実施形態に係る第2TOFにおける照射光および反射光を示す。
【図4】本発明の一実施形態に係る第1TOFにおいて、第1制御信号による反射光測定を示す。
【図5】本発明の一実施形態に係る第2TOFにおいて、第1制御信号による反射光測定を示す。
【図6】本発明の一実施形態に係るTOFによる第1電荷量の変化を示す。
【図7】本発明の一実施形態に係る第1TOFにおいて、第2制御信号による反射光測定を示す。
【図8】本発明の一実施形態に係る第2TOFにおいて、第2制御信号による反射光測定を示す。
【図9】本発明の一実施形態に係るTOFによる第2電荷量の変化を示す。
【図10】本発明の一実施形態に係る深さ映像獲得装置の光照射部および受光部を示す。
【図11】本発明の一実施形態に係る入力深さ映像獲得方法を示す。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、添付図面および添付図面に記載された内容を参照して本発明の実施形態を詳細に説明するが、本発明が実施形態によって制限されたり限定されることはない。各図面に提示された同一の参照符号は同一の部材を示す。
【0018】
図1は、本発明の一実施形態に係る深さ映像獲得装置を示す。第1光照射部110において第1照射光112が照射される。前記第1照射光は第1パルス幅を有する。第2光照射部120において第2照射光122が照射される。前記第2照射光は第2パルス幅を有する。本発明の一実施形態によれば、前記第1照射光のパルス幅と前記第2照射光のパルス幅とは互いに異なる。前記第1受光部および/または前記第2受光部は赤外線LEDであってもよい。
【0019】
受光部130は、第1照射光112に対する第1反射光(図示せず)および第2照射光122に対する第2反射光(図示せず)を受光する。本発明の一実施形態によれば、受光部130は複数の画素に構成される。前記各画素は光が受光される場合、光の量および/または持続時間に比例する電荷量を放出する。
【0020】
処理部140は、受光部130の各画素から提供される電荷量に基づいて前記各画素に対応する深さ値を算出する。
【0021】
制御部150は、第1光照射部110に前記第1照射光のパルス幅および/または位相を調整する制御信号111を提供する。また、制御部150は、第2光照射部120に第2照射光のパルス幅および/または位相を調整する制御信号121を提供する。また、制御部150は、受光部130に制御信号131を提供する。受光部130は、制御信号131によって駆動されるが、本発明の一実施形態によれば、制御信号131が高いレベル(high level)である場合に、受光部130が光を受光して電荷量を放出する。したがって、制御信号131は、電子シャッター(electronic shutter)機能を有する。
【0022】
図2は、本発明の一実施形態に係る第1TOFにおける照射光および反射光を示す。第1光照射部110から照射された第1照射光210のパルス幅201は、第2光照射部120から照射された第2照射光220のパルス幅よりも大きい。制御信号200は、第1照射光210と同位相(in phase)であり、パルス幅が同一である。制御信号200が高いレベルである場合、受光部130が作動して第1照射光210に対する第1反射光211および第2照射光220に対する第2反射光221を受光する。
【0023】
受光部130は、受光する光の量に比例する電荷量を放出する。受光部130が受光する第1反射光211は、第1照射光210と第1TOF230との位相差を有する。したがって、制御信号200によって駆動される間、受光部130が前記第1反射光211を受光して放出する電荷量は領域212の広さに比例する。一方、領域213の広さに比例する電荷量は、制御信号200によって駆動される間に前記受光部130によって検出されない。
【0024】
また、受光部130が受光する第2反射光221は、第2照射光220と第1TOF230との位相差を有する。したがって、前記制御信号200によって駆動される間、受光部130が第2反射光221を受光して放出する電荷量は領域222の広さに比例する。一方、領域223の広さに比例する電荷量は、制御信号200によって駆動される間に受光部130によって検出されない。
【0025】
図3は、本発明の一実施形態に係る第2TOFにおける照射光および反射光を示す。
【0026】
第1照射光310は図2の第1照射光210に対応し、第1照射光のパルス幅201を有する。また、第2照射光320は第2照射光220に対応し、第2照射光のパルス幅202を有する。制御信号300は制御信号200に対応する。
【0027】
受光部130が受光する第1反射光311は、第1照射光310と第2TOF330との位相差を有する。したがって、制御信号300によって駆動される間、受光部130が第1反射光311を受光して放出する電荷量は領域312の広さに比例する。一方、領域313の広さに比例する電荷量は、制御信号300によって駆動される間に受光部130によって検出されない。
【0028】
しかし、第2TOF330は、第2照射光のパルス幅202よりも大きい。したがって、第1反射光311とは異なり、第2反射光321の領域322の広さに比例する電荷量は制御信号300によって駆動される間に受光部130によって検出されない。
【0029】
図4は、本発明の一実施形態に係る第1TOFにおいて、第1制御信号による反射光測定を示す。
【0030】
本発明の一実施形態によれば、第1照射光410は、第2照射光に比べて2倍のパルス幅を有する。制御部150が第1モードに提供する第1制御信号400は、第1照射光410とパルス幅とが同一であり、同位相である。第1TOF430は、第2照射光420のパルス幅よりも小さい。第1制御信号400によって駆動される受光部130が放出する電荷量は、次の式(1)〜式(3)によって求められる。
【0031】
QA=a*(2TOT−TOF) (但し、TOF<=TOT) (1)
式(1)において、QAは第1制御信号400によって駆動される間、受光部130が第1反射光411を受光して放出する電荷量であり、領域412の広さに比例する。また、aは本発明の一実施形態に係る比例定数であり、第1照射光および第2照射光の強度が同じであると仮定し、反射率、量子効率(quantum efficiency)などを含む。一方、TOTは第2照射光420のパルス幅であり、2TOTは第1照射光410のパルス幅である。
【0032】
QB=a*(TOT−TOF) (但し、TOF<=TOT) (2)
式(2)において、QBは第1制御信号400によって駆動される間、受光部130が第2反射光421を受光して放出する電荷量であり、領域422の広さに比例する。また、aは本発明の一実施形態に係る比例定数である。
【0033】
Q1=QA+QB
=a*(3TOT−2TOF) (但し、TOF<=TOT) (3)
式(3)において、Q1は第1制御信号400によって駆動される間、受光部130が放出する電荷量であり、領域412および領域422の広さの和に比例する。
【0034】
図5は、本発明の一実施形態に係る第2TOFにおいて、第1制御信号による反射光測定を示す。
【0035】
第1照射光510は、図4の第1照射光410に対応して、第2照射光520に比べて2倍のパルス幅を有する。第1制御信号400は、第1照射光510とパルス幅が同一であり、同位相である。本実施形態において、第2TOF530は第2照射光520のパルス幅よりも大きい。第1制御信号400によって駆動される間に受光部130が放出する電荷量は次の式(4)〜式(6)によって求められる。
【0036】
QA=a*(2TOT−TOF) (但し、TOF>TOT) (4)
式(4)において、QAは第1制御信号400によって駆動される間、受光部130が第1反射光511を受光して放出する電荷量であり、領域512の広さに比例する。また、aは本発明の一実施形態に係る比例定数である。一方、TOTは第2照射光520のパルス幅であり、2TOTは第1照射光510のパルス幅である。
【0037】
QB=0 (但し、TOF>TOT) (5)
第2反射光521は第1制御信号400によって駆動される間、受光部130で検出されない。したがって、式(5)においてQBは0である。
【0038】
Q1=QA+QB
=a*(2TOT−TOF) (但し、TOF>TOT) (6)
式(6)において、Q1は第1制御信号400によって駆動される間、受光部130が放出する電荷量であり、式(4)のQAと同一である。本実施形態から分かるように、第2照射光520のパルス幅よりも大きいTOFでは、第2反射光は第1制御信号400によって駆動される間に受光部130で検出されない。
【0039】
図6は、本発明の一実施形態に係るTOFによる第1電荷量の変化を示す。x軸はTOF値に対応し、y軸は第1制御信号400によって駆動される間、受光部130で検出される電荷量に対応する。一方、グラフの中で610はQA値の変化、620はQB値の変化、また、630は第1電荷量Q1値の変化に対応する。
【0040】
一般的に前記間接方式において、物体の反射度に関係なく、深さ映像を獲得するために前記第1制御信号とは異なる第2制御信号による反射光を測定してもよい。これは前記数の比例定数aに現れる。
【0041】
図7は、本発明の一実施形態に係る第1TOFにおいて、第2制御信号による反射光測定を示す。本発明の一実施形態によれば、第1照射光710は、図4に示す第1照射光410に対応する。したがって、第2照射光720に比べて2倍のパルス幅を有する。また、制御部150が第2モードに提供する第2制御信号700は第1照射光710とパルス幅が同一であり、180度の反対位相(out phase)である。第1TOF430は、第2照射光720のパルス幅よりも小さい。第2制御信号700によって駆動される受光部130が放出する電荷量は、次の式(7)〜式(9)によって求められる。
【0042】
QA=a*TOF (但し、TOF<=TOT) (7)
式(7)において、QAは第2制御信号700によって駆動される間、受光部130が第1反射光711を受光して放出する電荷量であり、領域712の広さに比例する。また、aは本発明の一実施形態に係る比例定数である。一方、TOTは第2照射光720のパルス幅である。
【0043】
QB=a*TOF (但し、TOF<=TOT) (8)
式(8)において、QBは第2制御信号700によって駆動される間、受光部130が第2反射光721を受光して放出する電荷量であり、領域722の広さに比例する。また、aは本発明の一実施形態に係る比例定数である。
【0044】
Q2=QA+QB
=a*2TOF (但し、TOF<=TOT) (9)
式(9)において、Q2は第2制御信号700によって駆動される間、受光部130が放出する電荷量であり、領域712および領域722の広さの和に比例する。
【0045】
図8は、本発明の一実施形態に係る第2TOFにおいて、第2制御信号による反射光測定を示す。
【0046】
第1照射光810は、図7に示す第1照射光710に対応し、第2照射光820に比べて2倍のパルス幅を有する。第2制御信号700は、第1照射光810とパルス幅が同一であり、180度の反対位相である。本実施形態において第2TOF530は、第2照射光820のパルス幅よりも大きい。第2制御信号700によって駆動される間に受光部130が放出する電荷量は、次の式(10)〜式(12)によって求められる。
【0047】
QA=a*TOF (但し、TOF>TOT) (10)
式(10)において、QAは第2制御信号700によって駆動される間、受光部130が第1反射光811を受光して放出する電荷量であり、領域812の広さに比例する。また、aは本発明の一実施形態に係る比例定数である。一方、TOTは第2照射光820のパルス幅である。
【0048】
QB=a*TOT (但し、TOF>TOT) (11)
式(11)において、QBは第2制御信号700によって駆動される間、受光部130が第2反射光821を受光して放出する電荷量であり、領域822の広さに比例する。また、aは本発明の一実施形態に係る比例定数である。式(5)とは異なってQBは0ではない。
【0049】
Q2=QA+QB
=a*TOF+aTOT (但し、TOF>TOT) (12)
式(12)において、Q2は第2制御信号700によって駆動される間、受光部130が放出する電荷量であり、領域812および領域822の広さの和に比例する。
【0050】
図9は、本発明の一実施形態に係るTOFによる第2電荷量の変化を示す。x軸はTOF値に対応し、y軸は第2制御信号700によって駆動される間、受光部130で検出される電荷量に対応する。一方、グラフの中で910はQA値の変化、920はQB値の変化、また、930は第2電荷量Q2値の変化に対応する。
【0051】
本発明の一実施形態によって式(3)と式(9)とを組み合わせれば、TOF<=TOTである場合、第1電荷量Q1、第2電荷量Q2、およびTOF値の関係は次の式(13)によって求められる。
【0052】
TOF=1.5*TOT*Q2/(Q1+Q2) (但し、TOF<=TOT) (13)
本発明の更なる実施形態によって式(6)と式(12)とを組み合わせれば、TOF>TOTである場合、第1電荷量Q1、第2電荷量Q2、およびTOF値の関係は次の式(14)によって求められる。
【0053】
TOF=TOT*(2Q2−Q1)/(Q1+Q2) (但し、TOF>TOT) (14)
また、深さ値の深さ(Depth)は、
Depth=c*TOF/2 (但し、cは光速)である。 (15)
本発明の更なる実施形態によれば、図4〜図9で示す第1照射光、第2照射光、および制御信号は、他の波形、例えば正弦波または三角波である。また、第1照射光と第2照射光のパルス幅も多様であってもよい。ただし、このような応用例では、前記数が変更されるべきであり、これは本技術分野における通常の知識を有する者であれば、容易に導き出すことができる。
【0054】
また、図4〜図9の実施形態では、第1制御信号は第1照射光と位相であり、第2制御信号は第1照射光と180度の位相差を有すると提示したが、本発明は、これに限定されない。例えば、第1制御信号は第1照射光と同位相であり、第2制御信号は第1照射光と90度の位相差を有するよう調整してもよい。この場合、前記数は当業者の技術レベルで容易に変更され得る。
【0055】
図10は、本発明の一実施形態に係る深さ映像獲得装置の光照射部および受光部を示す。第1光照射部1010および第2光照射部1020は各々赤外線LEDであってもよい。一方、LED1つが供給できる光の強度が制限的であることから、図10に示すように複数のLEDを導入してもよく、この場合に第1光照射部のLED1010と第2光照射部のLED1020は、受光部1030を基準にして互いに対称して配置される。
【0056】
第1光照射部1010および第2光照射部1020から照射される光のパルス幅を調整してもよい。また、照射される光の強度は前記LEDの数を調整して多様に変更してもよい。この場合、前記数は当業者の技術レベルで容易に変更され得る。
【0057】
本発明の更なる実施形態によれば、第1光照射部1010、第2光照射部1020の他に第3光照射部など(図示せず)を導入し、3つ以上の互いに異なるパルス幅を有する光照射部を導入する。この場合、前記数を変更することによって受光部が放出する電荷量、TOFおよび深さ値を求めてもよい。
【0058】
図11は、本発明の一実施形態に係る入力深さ映像獲得方法を示す。
【0059】
ステップ1110において、第1照射光および第2照射光が照射される。本発明の一実施形態によれば、前記第1照射光および前記第2照射光は矩形波であり、前記第1照射光は前記第2照射光に比べて2倍のパルス幅を有する。
【0060】
ただし、応用例によっては、上記のように前記第1照射光、前記第2照射光の波形、パルス幅を多様に変更してもよい。
【0061】
ステップ1120において、第1制御信号によって駆動される間、受光部130の第1画素から放出される第1電荷量Q1が測定される。前記第1制御信号は前記第1照射光とパルス幅が同一であり、同位相である。
【0062】
ステップ1130において、第2制御信号によって駆動される間、受光部130の第1画素から放出される第2電荷量Q2が測定される。前記第2制御信号は、第1制御信号と180度の位相差を有する。ただし、本発明の他の実施形態では前記位相差は変更され得る。一方、前記第1電荷量および/または前記第2電荷量は処理部によって測定してもよく、他の応用例では受光部の第1画素で測定され、Q1、Q2値が処理部に提供されてもよい。
【0063】
ステップ1140において、TOF<=TOTという仮定の下で、式(13)によって第1TOFが算出される。したがって、第1TOF=1.5*TOT*Q2/(Q1+Q2)である。ここで、TOTは第2照射光のパルス幅である。
【0064】
ステップ1150において、前記仮定が妥当であるかを判断する。すなわち、ステップ1140で算出された前記第1TOF値が、前記第1照射光および前記第2照射光のパルス幅よりも小さいか否かを判断する。
【0065】
もし、ステップ1150における判断結果がYESである場合、ステップ1160で最終のTOF値が前記第1TOF値に決定される。
【0066】
また、ステップ1190において、第1画素の深さ値が式(15)によって決定される。
【0067】
しかし、ステップ1150における判断結果がNOである場合には、前記仮定は誤ったものである。したがって、TOF>TOTの場合である。したがって、ステップ1170において、式(14)によって第2TOFが算出される。したがって、第2TOF=TOT*(2Q2−Q1)/(Q1+Q2)である。
【0068】
この場合、ステップ1180において最終のTOF値が前記第2TOF値に決定される。
【0069】
また、ステップ1190において第1画素の深さ値が算出される。前記ステップを受光部130の複数の画素に対して繰り返せば、複数の画素に構成された深さ映像が獲得される。
【0070】
本発明に係る映像処理方法は、多様なコンピュータ手段によって実現することのできるプログラム命令形態によって具現され、コンピュータ読み出し可能媒体に記録することができる。前記コンピュータ読み出し可能媒体は、プログラム命令、データファイル、データ構造などを単独でまたは組み合わせて含むことができる。前記媒体に記録されるプログラム命令は本発明のために特別に設計して構成されたものであるか、コンピュータソフトウェアの当業者に公知されて使用可能になものであってもよい。コンピュータ読み出し可能記録媒体の例としては、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、および磁気テープのような磁気媒体、CD−ROM、DVDのような光記録媒体、フロプティカルディスクのような磁気媒体、およびROM、RAM、フラッシュメモリなどのようなプログラム命令の例としては、コンパイラによって生成されるような機械語コードだけでなくインタープリタなどを用いてコンピュータによって実行され得る高級言語コードを含む。上記のハードウェア装置は、本発明の一実施形態の動作を行うために1つ以上のソフトウェアモジュールとして作動するように構成することができ、その逆も同様である。
【0071】
上述したように、本発明では具体的な構成要素などの特定事項と限定される実施形態および図面によって説明したが、これは本発明のより全般的な理解を助けるために提供したものに過ぎず、本発明は、前記の実施形態に限定されず、本発明が属する分野で通常の知識を有する者であれば、このような記載から多様な修正および変形が可能である。したがって、本発明の思想は説明した実施形態に限定して決定されてはならず、後述する特許請求の範囲だけでなくこの特許請求の範囲と均等または等価的変形のある全てのものは本発明の思想の範疇に属するといえる。
【技術分野】
【0001】
最近、3D情報(3−dimensional information)の応用分野が拡大している。一般的に3D情報は、形状(geometry)情報とカラー(color)情報に構成される。
【背景技術】
【0002】
形状情報は、深さ(depth)映像を用いて獲得することができる。また、前記深さ映像を取得する方法として、深さカメラ(depth camera)のようなハードウェア装備を介して直接的に取得する方法と、コンピュータビジョン(computer vision)技術と呼ばれるソフトウェア的な映像処理によって間接的に取得する方法がある。
【0003】
一方、知られた深さカメラの深さ映像獲得方法には、照射された光が対象体に反射して戻ってくる時間(Time of Flightと、TOF)を測定することが広く用いられている。
【0004】
前記TOFを測定する方式には、SPADのように光に極めて敏感な素子を用いて反射光が受光部に達する瞬間を検出し、これを用いてTOFを測定する直接(direct)方式と、フォトダイオードを用いて変調されたパルス光が反射してくる場合、位相差を電荷量として検出して算出する間接(indirect)方式がある。
【0005】
前記間接方式において、パルス幅が大きい光を用いる場合は最大の測定距離が増加するが、深さ映像の精密度は低くなり、パルス幅が小さい光を用いる場合は深さ映像の精密度は高まるが、最大の測定距離が短くなる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明に係る一部の実施形態は、最大の測定距離を拡張しつつ深さ映像の精密度を高める深さ映像獲得装置を提供することにある。
【0007】
本発明の他の実施形態は、深さ映像の精密度の犠牲なしで最大の測定距離を拡張する深さ映像獲得方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記の目的を達成するために、本発明の一側面によれば、第1照射光を照射する第1光照射部と、第2照射光を照射する第2光照射部と、前記第1照射光による第1反射光および前記第2照射光による第2反射光を受光する受光部と、前記受光部の第1画素から提供される電荷量に基づいて、前記第1画素に対応する深さ値を算出する処理部とを含む深さ映像獲得装置が提供される。
【0009】
本発明の他の一側面によれば、前記第1照射光のパルス幅と前記第2照射光のパルス幅とは互いに異なる。
【0010】
本発明の他の一側面によれば、前記第1光照射部および前記第2光照射部は、前記受光部を中心に互いに対称して配置される。
【0011】
本発明の他の一側面によれば、前記深さ映像獲得装置は、前記第1光照射部、前記第2光照射部、および前記受光部のうち少なくとも1つの駆動を制御する制御部をさらに含む。
【0012】
本発明の他の一側面によれば、前記制御部は、第1モードにおいて、前記第1照射光と同位相である第1制御信号を前記受光部に提供することによって前記受光部を駆動し、第2モードにおいて、前記第1照射光と第1位相差を有する第2制御信号を前記受光部に提供することによって前記受光部を駆動する。
【0013】
本発明の他の一側面によれば、前記深さ映像獲得装置の前記処理部は、前記第1電荷量および前記第2電荷量に基づいて第1TOF値を算出し、前記第1TOF値が前記第1照射光のパルス幅および前記第2照射光のパルス幅よりも小さいか同一である場合、前記第1TOF値に基づいて前記第1画素に対応する深さ値を算出し、前記第1TOF値が前記第1照射光のパルス幅および前記第2照射光のパルス幅のうち少なくとも1つよりも大きい場合、前記第1電荷量および前記第2電荷量に基づいて第2TOF値を算出し、前記第2TOF値に基づいて前記受光部の第1画素に対応する深さ値を算出する。
【0014】
本発明の他の一側面によれば、第1照射光および第2照射光を照射するステップと、前記第1照射光および前記第2照射光によって発生した電荷量を測定するステップとを含む深さ映像獲得方法が提供される。
【0015】
本発明の他の一側面によれば、前記第1照射光のパルス幅と前記第2照射光のパルス幅とは互いに異なる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の一実施形態に係る深さ映像獲得装置を示す。
【図2】本発明の一実施形態に係る第1TOFにおける照射光および反射光を示す。
【図3】本発明の一実施形態に係る第2TOFにおける照射光および反射光を示す。
【図4】本発明の一実施形態に係る第1TOFにおいて、第1制御信号による反射光測定を示す。
【図5】本発明の一実施形態に係る第2TOFにおいて、第1制御信号による反射光測定を示す。
【図6】本発明の一実施形態に係るTOFによる第1電荷量の変化を示す。
【図7】本発明の一実施形態に係る第1TOFにおいて、第2制御信号による反射光測定を示す。
【図8】本発明の一実施形態に係る第2TOFにおいて、第2制御信号による反射光測定を示す。
【図9】本発明の一実施形態に係るTOFによる第2電荷量の変化を示す。
【図10】本発明の一実施形態に係る深さ映像獲得装置の光照射部および受光部を示す。
【図11】本発明の一実施形態に係る入力深さ映像獲得方法を示す。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、添付図面および添付図面に記載された内容を参照して本発明の実施形態を詳細に説明するが、本発明が実施形態によって制限されたり限定されることはない。各図面に提示された同一の参照符号は同一の部材を示す。
【0018】
図1は、本発明の一実施形態に係る深さ映像獲得装置を示す。第1光照射部110において第1照射光112が照射される。前記第1照射光は第1パルス幅を有する。第2光照射部120において第2照射光122が照射される。前記第2照射光は第2パルス幅を有する。本発明の一実施形態によれば、前記第1照射光のパルス幅と前記第2照射光のパルス幅とは互いに異なる。前記第1受光部および/または前記第2受光部は赤外線LEDであってもよい。
【0019】
受光部130は、第1照射光112に対する第1反射光(図示せず)および第2照射光122に対する第2反射光(図示せず)を受光する。本発明の一実施形態によれば、受光部130は複数の画素に構成される。前記各画素は光が受光される場合、光の量および/または持続時間に比例する電荷量を放出する。
【0020】
処理部140は、受光部130の各画素から提供される電荷量に基づいて前記各画素に対応する深さ値を算出する。
【0021】
制御部150は、第1光照射部110に前記第1照射光のパルス幅および/または位相を調整する制御信号111を提供する。また、制御部150は、第2光照射部120に第2照射光のパルス幅および/または位相を調整する制御信号121を提供する。また、制御部150は、受光部130に制御信号131を提供する。受光部130は、制御信号131によって駆動されるが、本発明の一実施形態によれば、制御信号131が高いレベル(high level)である場合に、受光部130が光を受光して電荷量を放出する。したがって、制御信号131は、電子シャッター(electronic shutter)機能を有する。
【0022】
図2は、本発明の一実施形態に係る第1TOFにおける照射光および反射光を示す。第1光照射部110から照射された第1照射光210のパルス幅201は、第2光照射部120から照射された第2照射光220のパルス幅よりも大きい。制御信号200は、第1照射光210と同位相(in phase)であり、パルス幅が同一である。制御信号200が高いレベルである場合、受光部130が作動して第1照射光210に対する第1反射光211および第2照射光220に対する第2反射光221を受光する。
【0023】
受光部130は、受光する光の量に比例する電荷量を放出する。受光部130が受光する第1反射光211は、第1照射光210と第1TOF230との位相差を有する。したがって、制御信号200によって駆動される間、受光部130が前記第1反射光211を受光して放出する電荷量は領域212の広さに比例する。一方、領域213の広さに比例する電荷量は、制御信号200によって駆動される間に前記受光部130によって検出されない。
【0024】
また、受光部130が受光する第2反射光221は、第2照射光220と第1TOF230との位相差を有する。したがって、前記制御信号200によって駆動される間、受光部130が第2反射光221を受光して放出する電荷量は領域222の広さに比例する。一方、領域223の広さに比例する電荷量は、制御信号200によって駆動される間に受光部130によって検出されない。
【0025】
図3は、本発明の一実施形態に係る第2TOFにおける照射光および反射光を示す。
【0026】
第1照射光310は図2の第1照射光210に対応し、第1照射光のパルス幅201を有する。また、第2照射光320は第2照射光220に対応し、第2照射光のパルス幅202を有する。制御信号300は制御信号200に対応する。
【0027】
受光部130が受光する第1反射光311は、第1照射光310と第2TOF330との位相差を有する。したがって、制御信号300によって駆動される間、受光部130が第1反射光311を受光して放出する電荷量は領域312の広さに比例する。一方、領域313の広さに比例する電荷量は、制御信号300によって駆動される間に受光部130によって検出されない。
【0028】
しかし、第2TOF330は、第2照射光のパルス幅202よりも大きい。したがって、第1反射光311とは異なり、第2反射光321の領域322の広さに比例する電荷量は制御信号300によって駆動される間に受光部130によって検出されない。
【0029】
図4は、本発明の一実施形態に係る第1TOFにおいて、第1制御信号による反射光測定を示す。
【0030】
本発明の一実施形態によれば、第1照射光410は、第2照射光に比べて2倍のパルス幅を有する。制御部150が第1モードに提供する第1制御信号400は、第1照射光410とパルス幅とが同一であり、同位相である。第1TOF430は、第2照射光420のパルス幅よりも小さい。第1制御信号400によって駆動される受光部130が放出する電荷量は、次の式(1)〜式(3)によって求められる。
【0031】
QA=a*(2TOT−TOF) (但し、TOF<=TOT) (1)
式(1)において、QAは第1制御信号400によって駆動される間、受光部130が第1反射光411を受光して放出する電荷量であり、領域412の広さに比例する。また、aは本発明の一実施形態に係る比例定数であり、第1照射光および第2照射光の強度が同じであると仮定し、反射率、量子効率(quantum efficiency)などを含む。一方、TOTは第2照射光420のパルス幅であり、2TOTは第1照射光410のパルス幅である。
【0032】
QB=a*(TOT−TOF) (但し、TOF<=TOT) (2)
式(2)において、QBは第1制御信号400によって駆動される間、受光部130が第2反射光421を受光して放出する電荷量であり、領域422の広さに比例する。また、aは本発明の一実施形態に係る比例定数である。
【0033】
Q1=QA+QB
=a*(3TOT−2TOF) (但し、TOF<=TOT) (3)
式(3)において、Q1は第1制御信号400によって駆動される間、受光部130が放出する電荷量であり、領域412および領域422の広さの和に比例する。
【0034】
図5は、本発明の一実施形態に係る第2TOFにおいて、第1制御信号による反射光測定を示す。
【0035】
第1照射光510は、図4の第1照射光410に対応して、第2照射光520に比べて2倍のパルス幅を有する。第1制御信号400は、第1照射光510とパルス幅が同一であり、同位相である。本実施形態において、第2TOF530は第2照射光520のパルス幅よりも大きい。第1制御信号400によって駆動される間に受光部130が放出する電荷量は次の式(4)〜式(6)によって求められる。
【0036】
QA=a*(2TOT−TOF) (但し、TOF>TOT) (4)
式(4)において、QAは第1制御信号400によって駆動される間、受光部130が第1反射光511を受光して放出する電荷量であり、領域512の広さに比例する。また、aは本発明の一実施形態に係る比例定数である。一方、TOTは第2照射光520のパルス幅であり、2TOTは第1照射光510のパルス幅である。
【0037】
QB=0 (但し、TOF>TOT) (5)
第2反射光521は第1制御信号400によって駆動される間、受光部130で検出されない。したがって、式(5)においてQBは0である。
【0038】
Q1=QA+QB
=a*(2TOT−TOF) (但し、TOF>TOT) (6)
式(6)において、Q1は第1制御信号400によって駆動される間、受光部130が放出する電荷量であり、式(4)のQAと同一である。本実施形態から分かるように、第2照射光520のパルス幅よりも大きいTOFでは、第2反射光は第1制御信号400によって駆動される間に受光部130で検出されない。
【0039】
図6は、本発明の一実施形態に係るTOFによる第1電荷量の変化を示す。x軸はTOF値に対応し、y軸は第1制御信号400によって駆動される間、受光部130で検出される電荷量に対応する。一方、グラフの中で610はQA値の変化、620はQB値の変化、また、630は第1電荷量Q1値の変化に対応する。
【0040】
一般的に前記間接方式において、物体の反射度に関係なく、深さ映像を獲得するために前記第1制御信号とは異なる第2制御信号による反射光を測定してもよい。これは前記数の比例定数aに現れる。
【0041】
図7は、本発明の一実施形態に係る第1TOFにおいて、第2制御信号による反射光測定を示す。本発明の一実施形態によれば、第1照射光710は、図4に示す第1照射光410に対応する。したがって、第2照射光720に比べて2倍のパルス幅を有する。また、制御部150が第2モードに提供する第2制御信号700は第1照射光710とパルス幅が同一であり、180度の反対位相(out phase)である。第1TOF430は、第2照射光720のパルス幅よりも小さい。第2制御信号700によって駆動される受光部130が放出する電荷量は、次の式(7)〜式(9)によって求められる。
【0042】
QA=a*TOF (但し、TOF<=TOT) (7)
式(7)において、QAは第2制御信号700によって駆動される間、受光部130が第1反射光711を受光して放出する電荷量であり、領域712の広さに比例する。また、aは本発明の一実施形態に係る比例定数である。一方、TOTは第2照射光720のパルス幅である。
【0043】
QB=a*TOF (但し、TOF<=TOT) (8)
式(8)において、QBは第2制御信号700によって駆動される間、受光部130が第2反射光721を受光して放出する電荷量であり、領域722の広さに比例する。また、aは本発明の一実施形態に係る比例定数である。
【0044】
Q2=QA+QB
=a*2TOF (但し、TOF<=TOT) (9)
式(9)において、Q2は第2制御信号700によって駆動される間、受光部130が放出する電荷量であり、領域712および領域722の広さの和に比例する。
【0045】
図8は、本発明の一実施形態に係る第2TOFにおいて、第2制御信号による反射光測定を示す。
【0046】
第1照射光810は、図7に示す第1照射光710に対応し、第2照射光820に比べて2倍のパルス幅を有する。第2制御信号700は、第1照射光810とパルス幅が同一であり、180度の反対位相である。本実施形態において第2TOF530は、第2照射光820のパルス幅よりも大きい。第2制御信号700によって駆動される間に受光部130が放出する電荷量は、次の式(10)〜式(12)によって求められる。
【0047】
QA=a*TOF (但し、TOF>TOT) (10)
式(10)において、QAは第2制御信号700によって駆動される間、受光部130が第1反射光811を受光して放出する電荷量であり、領域812の広さに比例する。また、aは本発明の一実施形態に係る比例定数である。一方、TOTは第2照射光820のパルス幅である。
【0048】
QB=a*TOT (但し、TOF>TOT) (11)
式(11)において、QBは第2制御信号700によって駆動される間、受光部130が第2反射光821を受光して放出する電荷量であり、領域822の広さに比例する。また、aは本発明の一実施形態に係る比例定数である。式(5)とは異なってQBは0ではない。
【0049】
Q2=QA+QB
=a*TOF+aTOT (但し、TOF>TOT) (12)
式(12)において、Q2は第2制御信号700によって駆動される間、受光部130が放出する電荷量であり、領域812および領域822の広さの和に比例する。
【0050】
図9は、本発明の一実施形態に係るTOFによる第2電荷量の変化を示す。x軸はTOF値に対応し、y軸は第2制御信号700によって駆動される間、受光部130で検出される電荷量に対応する。一方、グラフの中で910はQA値の変化、920はQB値の変化、また、930は第2電荷量Q2値の変化に対応する。
【0051】
本発明の一実施形態によって式(3)と式(9)とを組み合わせれば、TOF<=TOTである場合、第1電荷量Q1、第2電荷量Q2、およびTOF値の関係は次の式(13)によって求められる。
【0052】
TOF=1.5*TOT*Q2/(Q1+Q2) (但し、TOF<=TOT) (13)
本発明の更なる実施形態によって式(6)と式(12)とを組み合わせれば、TOF>TOTである場合、第1電荷量Q1、第2電荷量Q2、およびTOF値の関係は次の式(14)によって求められる。
【0053】
TOF=TOT*(2Q2−Q1)/(Q1+Q2) (但し、TOF>TOT) (14)
また、深さ値の深さ(Depth)は、
Depth=c*TOF/2 (但し、cは光速)である。 (15)
本発明の更なる実施形態によれば、図4〜図9で示す第1照射光、第2照射光、および制御信号は、他の波形、例えば正弦波または三角波である。また、第1照射光と第2照射光のパルス幅も多様であってもよい。ただし、このような応用例では、前記数が変更されるべきであり、これは本技術分野における通常の知識を有する者であれば、容易に導き出すことができる。
【0054】
また、図4〜図9の実施形態では、第1制御信号は第1照射光と位相であり、第2制御信号は第1照射光と180度の位相差を有すると提示したが、本発明は、これに限定されない。例えば、第1制御信号は第1照射光と同位相であり、第2制御信号は第1照射光と90度の位相差を有するよう調整してもよい。この場合、前記数は当業者の技術レベルで容易に変更され得る。
【0055】
図10は、本発明の一実施形態に係る深さ映像獲得装置の光照射部および受光部を示す。第1光照射部1010および第2光照射部1020は各々赤外線LEDであってもよい。一方、LED1つが供給できる光の強度が制限的であることから、図10に示すように複数のLEDを導入してもよく、この場合に第1光照射部のLED1010と第2光照射部のLED1020は、受光部1030を基準にして互いに対称して配置される。
【0056】
第1光照射部1010および第2光照射部1020から照射される光のパルス幅を調整してもよい。また、照射される光の強度は前記LEDの数を調整して多様に変更してもよい。この場合、前記数は当業者の技術レベルで容易に変更され得る。
【0057】
本発明の更なる実施形態によれば、第1光照射部1010、第2光照射部1020の他に第3光照射部など(図示せず)を導入し、3つ以上の互いに異なるパルス幅を有する光照射部を導入する。この場合、前記数を変更することによって受光部が放出する電荷量、TOFおよび深さ値を求めてもよい。
【0058】
図11は、本発明の一実施形態に係る入力深さ映像獲得方法を示す。
【0059】
ステップ1110において、第1照射光および第2照射光が照射される。本発明の一実施形態によれば、前記第1照射光および前記第2照射光は矩形波であり、前記第1照射光は前記第2照射光に比べて2倍のパルス幅を有する。
【0060】
ただし、応用例によっては、上記のように前記第1照射光、前記第2照射光の波形、パルス幅を多様に変更してもよい。
【0061】
ステップ1120において、第1制御信号によって駆動される間、受光部130の第1画素から放出される第1電荷量Q1が測定される。前記第1制御信号は前記第1照射光とパルス幅が同一であり、同位相である。
【0062】
ステップ1130において、第2制御信号によって駆動される間、受光部130の第1画素から放出される第2電荷量Q2が測定される。前記第2制御信号は、第1制御信号と180度の位相差を有する。ただし、本発明の他の実施形態では前記位相差は変更され得る。一方、前記第1電荷量および/または前記第2電荷量は処理部によって測定してもよく、他の応用例では受光部の第1画素で測定され、Q1、Q2値が処理部に提供されてもよい。
【0063】
ステップ1140において、TOF<=TOTという仮定の下で、式(13)によって第1TOFが算出される。したがって、第1TOF=1.5*TOT*Q2/(Q1+Q2)である。ここで、TOTは第2照射光のパルス幅である。
【0064】
ステップ1150において、前記仮定が妥当であるかを判断する。すなわち、ステップ1140で算出された前記第1TOF値が、前記第1照射光および前記第2照射光のパルス幅よりも小さいか否かを判断する。
【0065】
もし、ステップ1150における判断結果がYESである場合、ステップ1160で最終のTOF値が前記第1TOF値に決定される。
【0066】
また、ステップ1190において、第1画素の深さ値が式(15)によって決定される。
【0067】
しかし、ステップ1150における判断結果がNOである場合には、前記仮定は誤ったものである。したがって、TOF>TOTの場合である。したがって、ステップ1170において、式(14)によって第2TOFが算出される。したがって、第2TOF=TOT*(2Q2−Q1)/(Q1+Q2)である。
【0068】
この場合、ステップ1180において最終のTOF値が前記第2TOF値に決定される。
【0069】
また、ステップ1190において第1画素の深さ値が算出される。前記ステップを受光部130の複数の画素に対して繰り返せば、複数の画素に構成された深さ映像が獲得される。
【0070】
本発明に係る映像処理方法は、多様なコンピュータ手段によって実現することのできるプログラム命令形態によって具現され、コンピュータ読み出し可能媒体に記録することができる。前記コンピュータ読み出し可能媒体は、プログラム命令、データファイル、データ構造などを単独でまたは組み合わせて含むことができる。前記媒体に記録されるプログラム命令は本発明のために特別に設計して構成されたものであるか、コンピュータソフトウェアの当業者に公知されて使用可能になものであってもよい。コンピュータ読み出し可能記録媒体の例としては、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、および磁気テープのような磁気媒体、CD−ROM、DVDのような光記録媒体、フロプティカルディスクのような磁気媒体、およびROM、RAM、フラッシュメモリなどのようなプログラム命令の例としては、コンパイラによって生成されるような機械語コードだけでなくインタープリタなどを用いてコンピュータによって実行され得る高級言語コードを含む。上記のハードウェア装置は、本発明の一実施形態の動作を行うために1つ以上のソフトウェアモジュールとして作動するように構成することができ、その逆も同様である。
【0071】
上述したように、本発明では具体的な構成要素などの特定事項と限定される実施形態および図面によって説明したが、これは本発明のより全般的な理解を助けるために提供したものに過ぎず、本発明は、前記の実施形態に限定されず、本発明が属する分野で通常の知識を有する者であれば、このような記載から多様な修正および変形が可能である。したがって、本発明の思想は説明した実施形態に限定して決定されてはならず、後述する特許請求の範囲だけでなくこの特許請求の範囲と均等または等価的変形のある全てのものは本発明の思想の範疇に属するといえる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1照射光を照射する第1光照射部と、
第2照射光を照射する第2光照射部と、
前記第1照射光による第1反射光および前記第2照射光による第2反射光を受光する受光部と、
前記受光部の第1画素から提供される電荷量に基づいて、前記第1画素に対応する深さ値を算出する処理部と、
を含む深さ映像獲得装置。
【請求項2】
前記第1光照射部および前記第2光照射部は、赤外線発光ダイオードを含む請求項1に記載の深さ映像獲得装置。
【請求項3】
前記受光部は、受光した光の量に比例して電荷を放出する複数のピクセルを含む請求項1に記載の深さ映像獲得装置。
【請求項4】
前記第1照射光のパルス幅と前記第2照射光のパルス幅とが互いに異なる請求項1に記載の深さ映像獲得装置。
【請求項5】
前記第1光照射部および前記第2光照射部は、前記受光部を中心に互いに対称して配置される請求項1に記載の深さ映像獲得装置。
【請求項6】
前記第1光照射部、前記第2光照射部、および前記受光部のうち少なくとも1つの駆動を制御する制御部をさらに含む請求項1に記載の深さ映像獲得装置。
【請求項7】
前記制御部は、
第1モードにおいて、前記第1照射光と同位相である第1制御信号を前記受光部に提供することによって前記受光部を駆動し、
第2モードにおいて、前記第1照射光と第1位相差を有する第2制御信号を前記受光部に提供することによって前記受光部を駆動する請求項6に記載の深さ映像獲得装置。
【請求項8】
前記第1制御信号と前記第2制御信号は180度の位相差を有する請求項7に記載の深さ映像獲得装置。
【請求項9】
前記処理部は、前記第1モードにおいて前記受光部の第1画素から提供される第1電荷量、および前記第2モードにおいて前記第1画素から提供される第2電荷量に基づいて、前記受光部の第1画素に対応する深さ値を算出する請求項7に記載の深さ映像獲得装置。
【請求項10】
前記処理部は、
前記第1電荷量および前記第2電荷量に基づいて第1TOF値を算出し、
前記第1TOF値が前記第1照射光のパルス幅および前記第2照射光のパルス幅よりも小さいか同一である場合、前記第1TOF値に基づいて前記第1画素に対応する深さ値を算出し、
前記第1TOF値が前記第1照射光のパルス幅および前記第2照射光のパルス幅のうち少なくとも1つよりも大きい場合、前記第1電荷量および前記第2電荷量に基づいて第2TOF値を算出し、前記第2TOF値に基づいて前記受光部の第1画素に対応する深さ値を算出する請求項9に記載の深さ映像獲得装置。
【請求項11】
前記受光部の第1画素に対応する深さ値=c*(TOFvalue)/2の式を満足し、TOFは、前記第1TOFまたは前記第2TOFのうちいずれか1つであり、cは光の速度の定数である請求項10に記載の深さ映像獲得装置。
【請求項12】
前記第2照射光のパルス幅は、前記第1照射光のパルス幅の2倍である請求項1に記載の深さ映像獲得装置。
【請求項13】
第1照射光および第2照射光を照射するステップと、
前記第1照射光による反射光によって発生した電荷量および前記第2照射光の反射光によって発生した電荷量を測定するステップと、
を含む深さ映像獲得方法。
【請求項14】
前記第1照射光のパルス幅と前記第2照射光のパルス幅とが互いに異なる請求項13に記載の深さ映像獲得方法。
【請求項15】
前記電荷量を測定するステップは、
前記第1照射光と同位相である第1制御信号に基づいて第1電荷量を測定するステップと、
前記第1照射光と第1位相差を有する第2制御信号に基づいて第2電荷量を測定するステップと、
を含む請求項13に記載の深さ映像獲得方法。
【請求項16】
前記第1位相差は180度である請求項15に記載の深さ映像獲得方法。
【請求項17】
前記第2制御信号は、前記第1制御信号と180度の位相差を有する請求項15に記載の深さ映像獲得方法。
【請求項18】
前記第1電荷量および前記第2電荷量に基づいて第1画素に対応する深さ値を算出するステップをさらに含む請求項15に記載の深さ映像獲得方法。
【請求項19】
前記第1画素に対応する深さ値を算出するステップは、
前記第1電荷量および第2電荷量に基づいて第1TOF値を算出するステップと、
前記第1TOF値が前記第1照射光のパルス幅および前記第2照射光のパルス幅よりも小さいか同一である場合、前記第1TOF値に基づいて前記第1画素に対応する深さ値を算出するステップと、
前記第1TOF値が前記第1照射光のパルス幅および前記第2照射光のパルス幅のうち少なくとも1つよりも大きい場合、前記第1電荷量および前記第2電荷量に基づいて第2TOF値を算出し、前記第2TOF値に基づいて前記第1画素に対応する深さ値を算出するステップと、
を含む請求項18に記載の深さ映像獲得方法。
【請求項20】
第1照射光および第2照射光を照射するステップと、
前記第1照射光および前記第2照射光の反射光によって発生した電荷量を測定するステップと、
を含む深さ映像獲得方法を行うプログラムを含むコンピュータで読み出し可能な記録媒体。
【請求項21】
前記第1照射光のパルス幅と前記第2照射光のパルス幅とが互いに異なる請求項20に記載の深さ映像獲得方法を行うプログラムを含むコンピュータで読み出し可能な記録媒体。
【請求項22】
前記電荷量を測定するステップは、
前記第1照射光と同位相である第1制御信号に基づいて第1電荷量を測定するステップと、
前記第1照射光と第1位相差を有する第2制御信号に基づいて第2電荷量を測定するステップと、
を含む請求項20に記載の深さ映像獲得方法を行うプログラムを含むコンピュータで読み出し可能な記録媒体。
【請求項23】
前記第1電荷量および前記第2電荷量に基づいて第1画素に対応する深さ値を算出するステップをさらに含む請求項22に記載の深さ映像獲得方法を行うプログラムを含むコンピュータで読み出し可能な記録媒体。
【請求項24】
前記第1TOFが前記第1照射光のパルス幅および前記第2照射光のパルス幅と同一であるか、それよりも小さい場合、前記第1画素に対応する深さ値=c*(1.5*TOT*Q2/(Q1+Q2))/2であり、
前記第1TOFが前記第1照射光のパルス幅および前記第2照射光のパルス幅のうちいずれか1つよりも大きい場合、前記第1画素に対応する深さ値=c*(TOT*(2Q2−Q1/(Q1+Q2))/2であり、
cは光の速度の定数であり、TOTは前記第2照射光のパルス幅であり、Q1は前記第1電荷量であり、Q2は前記第2電荷量である請求項23に記載の深さ映像獲得方法を行うプログラムを含むコンピュータで読み出し可能な記録媒体。
【請求項25】
前記第1画素に対応する深さ値を算出するステップは、
前記第1電荷量および第2電荷量に基づいて第1TOF値を算出するステップと、
前記第1TOF値が前記第1照射光のパルス幅および前記第2照射光のパルス幅よりも小さいか同一である場合、前記第1TOF値に基づいて前記第1画素に対応する深さ値を算出するステップと、
前記第1TOF値が前記第1照射光のパルス幅および前記第2照射光のパルス幅のうち少なくとも1つよりも大きい場合、前記第1電荷量および前記第2電荷量に基づいて第2TOF値を算出するステップと、
前記第2TOF値に基づいて前記第1画素に対応する深さ値を算出するステップと、
を含む請求項23に記載の深さ映像獲得方法を行うプログラムを含むコンピュータで読み出し可能な記録媒体。
【請求項1】
第1照射光を照射する第1光照射部と、
第2照射光を照射する第2光照射部と、
前記第1照射光による第1反射光および前記第2照射光による第2反射光を受光する受光部と、
前記受光部の第1画素から提供される電荷量に基づいて、前記第1画素に対応する深さ値を算出する処理部と、
を含む深さ映像獲得装置。
【請求項2】
前記第1光照射部および前記第2光照射部は、赤外線発光ダイオードを含む請求項1に記載の深さ映像獲得装置。
【請求項3】
前記受光部は、受光した光の量に比例して電荷を放出する複数のピクセルを含む請求項1に記載の深さ映像獲得装置。
【請求項4】
前記第1照射光のパルス幅と前記第2照射光のパルス幅とが互いに異なる請求項1に記載の深さ映像獲得装置。
【請求項5】
前記第1光照射部および前記第2光照射部は、前記受光部を中心に互いに対称して配置される請求項1に記載の深さ映像獲得装置。
【請求項6】
前記第1光照射部、前記第2光照射部、および前記受光部のうち少なくとも1つの駆動を制御する制御部をさらに含む請求項1に記載の深さ映像獲得装置。
【請求項7】
前記制御部は、
第1モードにおいて、前記第1照射光と同位相である第1制御信号を前記受光部に提供することによって前記受光部を駆動し、
第2モードにおいて、前記第1照射光と第1位相差を有する第2制御信号を前記受光部に提供することによって前記受光部を駆動する請求項6に記載の深さ映像獲得装置。
【請求項8】
前記第1制御信号と前記第2制御信号は180度の位相差を有する請求項7に記載の深さ映像獲得装置。
【請求項9】
前記処理部は、前記第1モードにおいて前記受光部の第1画素から提供される第1電荷量、および前記第2モードにおいて前記第1画素から提供される第2電荷量に基づいて、前記受光部の第1画素に対応する深さ値を算出する請求項7に記載の深さ映像獲得装置。
【請求項10】
前記処理部は、
前記第1電荷量および前記第2電荷量に基づいて第1TOF値を算出し、
前記第1TOF値が前記第1照射光のパルス幅および前記第2照射光のパルス幅よりも小さいか同一である場合、前記第1TOF値に基づいて前記第1画素に対応する深さ値を算出し、
前記第1TOF値が前記第1照射光のパルス幅および前記第2照射光のパルス幅のうち少なくとも1つよりも大きい場合、前記第1電荷量および前記第2電荷量に基づいて第2TOF値を算出し、前記第2TOF値に基づいて前記受光部の第1画素に対応する深さ値を算出する請求項9に記載の深さ映像獲得装置。
【請求項11】
前記受光部の第1画素に対応する深さ値=c*(TOFvalue)/2の式を満足し、TOFは、前記第1TOFまたは前記第2TOFのうちいずれか1つであり、cは光の速度の定数である請求項10に記載の深さ映像獲得装置。
【請求項12】
前記第2照射光のパルス幅は、前記第1照射光のパルス幅の2倍である請求項1に記載の深さ映像獲得装置。
【請求項13】
第1照射光および第2照射光を照射するステップと、
前記第1照射光による反射光によって発生した電荷量および前記第2照射光の反射光によって発生した電荷量を測定するステップと、
を含む深さ映像獲得方法。
【請求項14】
前記第1照射光のパルス幅と前記第2照射光のパルス幅とが互いに異なる請求項13に記載の深さ映像獲得方法。
【請求項15】
前記電荷量を測定するステップは、
前記第1照射光と同位相である第1制御信号に基づいて第1電荷量を測定するステップと、
前記第1照射光と第1位相差を有する第2制御信号に基づいて第2電荷量を測定するステップと、
を含む請求項13に記載の深さ映像獲得方法。
【請求項16】
前記第1位相差は180度である請求項15に記載の深さ映像獲得方法。
【請求項17】
前記第2制御信号は、前記第1制御信号と180度の位相差を有する請求項15に記載の深さ映像獲得方法。
【請求項18】
前記第1電荷量および前記第2電荷量に基づいて第1画素に対応する深さ値を算出するステップをさらに含む請求項15に記載の深さ映像獲得方法。
【請求項19】
前記第1画素に対応する深さ値を算出するステップは、
前記第1電荷量および第2電荷量に基づいて第1TOF値を算出するステップと、
前記第1TOF値が前記第1照射光のパルス幅および前記第2照射光のパルス幅よりも小さいか同一である場合、前記第1TOF値に基づいて前記第1画素に対応する深さ値を算出するステップと、
前記第1TOF値が前記第1照射光のパルス幅および前記第2照射光のパルス幅のうち少なくとも1つよりも大きい場合、前記第1電荷量および前記第2電荷量に基づいて第2TOF値を算出し、前記第2TOF値に基づいて前記第1画素に対応する深さ値を算出するステップと、
を含む請求項18に記載の深さ映像獲得方法。
【請求項20】
第1照射光および第2照射光を照射するステップと、
前記第1照射光および前記第2照射光の反射光によって発生した電荷量を測定するステップと、
を含む深さ映像獲得方法を行うプログラムを含むコンピュータで読み出し可能な記録媒体。
【請求項21】
前記第1照射光のパルス幅と前記第2照射光のパルス幅とが互いに異なる請求項20に記載の深さ映像獲得方法を行うプログラムを含むコンピュータで読み出し可能な記録媒体。
【請求項22】
前記電荷量を測定するステップは、
前記第1照射光と同位相である第1制御信号に基づいて第1電荷量を測定するステップと、
前記第1照射光と第1位相差を有する第2制御信号に基づいて第2電荷量を測定するステップと、
を含む請求項20に記載の深さ映像獲得方法を行うプログラムを含むコンピュータで読み出し可能な記録媒体。
【請求項23】
前記第1電荷量および前記第2電荷量に基づいて第1画素に対応する深さ値を算出するステップをさらに含む請求項22に記載の深さ映像獲得方法を行うプログラムを含むコンピュータで読み出し可能な記録媒体。
【請求項24】
前記第1TOFが前記第1照射光のパルス幅および前記第2照射光のパルス幅と同一であるか、それよりも小さい場合、前記第1画素に対応する深さ値=c*(1.5*TOT*Q2/(Q1+Q2))/2であり、
前記第1TOFが前記第1照射光のパルス幅および前記第2照射光のパルス幅のうちいずれか1つよりも大きい場合、前記第1画素に対応する深さ値=c*(TOT*(2Q2−Q1/(Q1+Q2))/2であり、
cは光の速度の定数であり、TOTは前記第2照射光のパルス幅であり、Q1は前記第1電荷量であり、Q2は前記第2電荷量である請求項23に記載の深さ映像獲得方法を行うプログラムを含むコンピュータで読み出し可能な記録媒体。
【請求項25】
前記第1画素に対応する深さ値を算出するステップは、
前記第1電荷量および第2電荷量に基づいて第1TOF値を算出するステップと、
前記第1TOF値が前記第1照射光のパルス幅および前記第2照射光のパルス幅よりも小さいか同一である場合、前記第1TOF値に基づいて前記第1画素に対応する深さ値を算出するステップと、
前記第1TOF値が前記第1照射光のパルス幅および前記第2照射光のパルス幅のうち少なくとも1つよりも大きい場合、前記第1電荷量および前記第2電荷量に基づいて第2TOF値を算出するステップと、
前記第2TOF値に基づいて前記第1画素に対応する深さ値を算出するステップと、
を含む請求項23に記載の深さ映像獲得方法を行うプログラムを含むコンピュータで読み出し可能な記録媒体。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公表番号】特表2012−501435(P2012−501435A)
【公表日】平成24年1月19日(2012.1.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−524885(P2011−524885)
【出願日】平成21年5月29日(2009.5.29)
【国際出願番号】PCT/KR2009/002870
【国際公開番号】WO2010/024516
【国際公開日】平成22年3月4日(2010.3.4)
【出願人】(503447036)サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド (2,221)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成24年1月19日(2012.1.19)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年5月29日(2009.5.29)
【国際出願番号】PCT/KR2009/002870
【国際公開番号】WO2010/024516
【国際公開日】平成22年3月4日(2010.3.4)
【出願人】(503447036)サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド (2,221)
【Fターム(参考)】
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