混合食品の小分け方法、食品混合装置及び容器
【課題】食品混合装置、容器及び衛生的なシステムであって、それによって使い捨て可能な容器に消費から遠い位置で製品を充填するシステムを提供すること。
【解決手段】本発明は容器(30)内で食品を混合する方法として、成分を充填した後、容器は密封され、次いで、冷却される。容器は、一体の混合素子(35)を有し、それは、駆動装置に連結されると、駆動手段と駆動連結状態に位置決めされた後に消費地点で製品が混合されることを可能にする。製品は、シールを開けた後に、容器のシールされた開口(31)を通してアクセスされる。消費後に、容器は、処分され、そして処分を経済的にするように構成されている。
【解決手段】本発明は容器(30)内で食品を混合する方法として、成分を充填した後、容器は密封され、次いで、冷却される。容器は、一体の混合素子(35)を有し、それは、駆動装置に連結されると、駆動手段と駆動連結状態に位置決めされた後に消費地点で製品が混合されることを可能にする。製品は、シールを開けた後に、容器のシールされた開口(31)を通してアクセスされる。消費後に、容器は、処分され、そして処分を経済的にするように構成されている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、食品を容器内で混合するための方法、食品混合装置及びそのための容器に関するものである。本発明は、特定の適用をミルクセーキとするものであるが、混合されることを必要とする他の食品、詳しくは、小売店舗で直ちに消費できるように小分けされることを必要とする食品について使用することができる。
【背景技術】
【0002】
これまで、ミルクセーキは、混合されたミルクセーキをつくるために混合物を入れる混合用ジョッキにアイスクリーム、ミルク及び香料を手作業で入れることによって製造されていた。このミルクセーキは、次いで、消費者が中から製品を出して消費する受け器へ注がれる。混合用ジョッキは、次いで再使用のために洗浄及び殺菌されなければならない。しかしながら、現在のファーストフード市場には、保健規則、労賃、残り物、製品の品質及び操作員の技術レベルを考慮に入れて、ミルクセーキを製造するためのよりよいシステムに対する要求がある。現在のミルクセーキシステムは、改良された低温滅菌を提供するが、そのようなシステムは、より高価であり、且つより複雑である。更に、そのようなシステムのあるものは、製造されることのできる香料に制限がある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の1つの目的は、食品混合装置及び現在のシステムについての問題点を克服する食品混合方法、食品混合装置及びそのための容器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明によれば、一体の混合手段を有する使い捨て自在の容器中でミルクセーキのような混合食品を混合した後に小分けする混合食品の小分け方法であって、別途容器とは別個の駆動手段に駆動連結することのできる容器を用意し、次いで他の容器と積み重ねて充填位置へ輸送すること;容器の積み重ねを解き小分け位置から離れた充填位置で食品成分を充填すること;成分を容器内に密封するために容器を封止すること;容器及びその中味を少なくとも提供温度に冷却すること;小分け位置で混合手段を駆動手段により駆動できるように取り外し自在に連結すること;駆動手段を作動させて混合手段を動かし、容器内の混合された食品にアクセスして容器から混合された食品を取り出して小分けし、次いで容器を処分することを特徴とする、混合食品の小分け方法が提供される。
【0005】
好適には、容器は、容器の積み重ねを互いに解消する充填位置で食品成分が充填される。
【0006】
好都合には、各容器は、他の容器を積み重ね可能に入れる上部開口端部を有しており、そして、容器を積み重ね解消した後は、容器の開口端部は食品成分を受け入れるように働き、その開口端部は、容器を成分で充填した後に密封される。密封は、充填された容器が貯蔵及び運搬される温度に従って、熱封着部材をつけること、スナップオン式のふたを使用すること、または、その両方により行われてもよい。
【0007】
1つの構成では、容器は、混合手段が置かれる下部の端部を有し、そして、その混合手段へのアクセスは、取り外し可能な密封手段によって下部端部で密封されている。
【0008】
他の見地によれば、本発明は、上述の混合食品の小分け方法で使用するための容器であって、容器内へ食品成分を通して充填することができる上部開口と、上部開口を密封するための密封手段とを有する積み重ね可能な容器本体を有し、上部開口を通して一方を他方の中へ入れることにより、2つ以上の容器が積み重ね可能であること;容器が、容器内で食品成分を混合するため容器に対して回転可能な羽根車を含む一体の混合手段を有すること;羽根車を容器内で回転可能に取り付けるための位置決め手段を有すること;羽根車と連係して駆動手段との駆動連結のために容器の外側でアクセス可能であり、それによって羽根車が回転される駆動連結手段を有すること、混合手段が容器と恒久的に結合していること;及び、容器が、混合及び食品の容器からの消費後に使い捨て可能につくられていることを特徴とする容器を提供する。
【0009】
好都合には、容器本体は、食品成分を容器の中へ充填することのできる上部開口を有する積み重ね可能な容器本体と、上部開口を封止するための密封手段とを有する容器を有し、2つ以上の容器本体か、上部開口を通して一方を他方の中へ入れることによって互いに積み重ね可能であり、容器は、容器中に、容器内の食品成分を混合するための羽根車を含む、容器に一体の混合手段を有すること;駆動手段を有すること;羽根車と連係し駆動手段との駆動連結のために容器に外側でアクセスすることのできる駆動連結手段を有すること;容器を取り付けて駆動手段と合体するための取り付け手段を有すること;そして、容器を駆動手段と駆動連結状態に取り付け手段に取り付けることに羽根車か回転可能になり、取り付け手段が容器のための台となることを特徴とする食品混合装置である。
【0010】
回転可能な素子とそれに連係された連結手段とは、ふたの上またはふたから遠い容器の底部に置かれてもよい。この回転可能な素子がふた上にある時には、容器は、通常、駆動手段との係合のために逆さまにされる。
【0011】
もし回転可能な素子が容器の底部に置かれるなら、容器は、通常、駆動手段の係合の間、直立した位置に置かれる。
【0012】
駆動手段は、好都合には、容器内の製品の混合の間、容器が位置決めされる、容器のための支持具の中へ組み入れられ、この支持具は、駆動手段及びその連係された原動機を組み入れている。支持具は、冷凍室の中に位置決めされてもよい。容器を混合位置へ送るため、セルフサービス用のコイン式手段で始動されることのできる手段が含まれてもよい。
【0013】
混合手段は、それが回転すると容器内の製品を混合させるように構成されており、そして、好都合には、容器の中央に位置決めされ、且つ、回転軸から延びる外向きの部分を有している。
【0014】
更なる見地によれば、本発明は、食品成分を容器の中へ充填することのできる上部開口を有する積み重ね可能な容器本体と、上部開口を密封するための密封手段とを有する容器を有すること;、2つ以上の容器本体が、上部開口を通して一方を他方の中へ入れることによって互いに積み重ね可能であること;、容器は、容器中に、容器内の食品成分を混合するための羽根車を含む、容器内の一体の混合手段を有すること;羽根車と連係し駆動手段との駆動連結のために容器に外側でアクセスすることのできる駆動連結手段を有すること;容器を取り付けて駆動手段と係合させるための取り付け手段を有すること;及び、容器を駆動手段と駆動連結状態に取り付け手段に取り付けることにより羽根車が回転可能になり、取り付け手段が容器のための台となることを特徴とする食品混合装置を提供する。
【0015】
好適には、受け座は、容器の外形に応じた形状をした部分を有し、それによって、混合の間、容器の壁を支持する。
【発明の効果】
【0016】
容器の成分、密封部材及び回転可能な混合素子は、好都合には、プラスチック材料で作られており、従って、これら成分は、食品が消費された後で使い捨てられてもよい。更に、容器は、混合されるべき食品を入れて使用のために供給されてもよい。かくして、こうすることは、工場などの生産地から小売店による使用に容易なように、製品が各種の食品成分及び香料と共に既に充填された容器が供給されることを可能にし、かくして、小売店が食品を容器への充填のため貯蔵する必要性を除去する。更に、装置のこの性質のために、混合の間に食品は連係した装置と接触することができない。それにもかかわらず、混合された製品は容易にユーザーによってアクセス可能である。広汎な製品が販売されるための機会をなお与えながら、衛生上の問題は、こうすることによって克服される。
【0017】
充填された容器は、成分が水平または縦の層の形で容器内に層をなした状態で供給されてもよく、混合プロセスが所望の混合された製品をもたらす。所望により、製品が容器内で混合のほかに空気にさらされることも可能である。あるいは、製品を空気にさらすことは、製品を容器内へ送る前に達成されてもよい。更なる選択として、容器は、低温に保たれてもよく、及び/または、氷が、混合製品の中に入れられるように容器中に存在し、または、導入されてもよい。
【0018】
製品が充填され、そして容器の一部として回転可能な混合素子を組み入れた容器を提供することによって、十分な混合が達成され、そして殺菌、即ち、衛生上の問題は全くない。この容器組立体は、容器が製品の1回の提供のためにのみ使用されるとしても、プラスチック成分の使用によって費用を効率的にすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
本発明の更なる特徴は、例示的にのみ且つ図面を参照して述べられる、本発明の多くの実施例についての以下の説明から明らかになるであろう。
【0020】
図面そして先ず図1を参照すると、混合装置で使用するための容器が図示されており、それは底部3A、上向きの円形断面の側壁3B、および、外向きの縁のついた容器3の上縁部3Cを有するビーカー状のプラスチックで構成された容器本体部分3を有している。容器は、その底部を他の容器の上部開口を通して入れることにより、他の容器と積み重ね可能である。
【0021】
容器本体即ち容器3には、本体3の上端を覆い、本体の上部開口を閉じるために配置されたふたを構成している閉じ部材2がついている。ふた2は、本体部分3の上端3Cを覆って、その開口に密封状に係合する外側部分2Aを有して概ね円形である。これは、クリップ構成、熱封着、あるいは、本体3にふた2を固定するための他の適当な手段によることができる。
【0022】
ふた2の中心部には、ふた2に密封状に担持されているが容器の軸Aの周りでの相対的な回転のために回転可能な混合素子即ち羽根車1が形成されている。混合素子1は、混合素子1に形成された対応する円形溝4Aと係合するふた2に形成された円形保持部分4によって、ふたに保持されている。保持部分4は、ふた2に形成された中央開口2Aのまわりに延びるふた2の直立したL字形部分4Bに形成されている。混合素子1とその支持部分との間を密封するが相対的回転は可能にする、他の素子が用いられてもよい。
【0023】
混合素子1は、素子1に対応した形状の部分を設けることによって、円形のL字形部材4Bとうまくはまり合う。この部分は、部位4Cを通って一体形成の羽根車部分4Dまで内側に延び、羽根車部分は、下方に容器本体内へ延び、そして、後述する駆動手段と係合可能な形をした中空の中央部分4Eを形成している。羽根車部分4Dの下端には、この例では、下方に傾斜し外に向かって形成された部材である外側向きの羽根車部材4Fが形成されている。実際には、羽根車部材4Fは、既知のプラクティスによって組み立てられた容器内の製品スペースX内で製品に所望の混合動作を与えるように形成されている。このようにして、例えば羽根車部材は、空間Xの製品内に渦を発生させるのに役立つ傾斜面を有してもよい。または、個々のアームが、傾斜面を有するかまたは有しない軸から外に向かって延びてもよい。あるいは、羽根車部材は緩やかな混合動作を与えることができ、その場合には、羽根車はディスクから成っていてもよい。
【0024】
取り外し可能なダイヤフラム6が、開口4Eを取り外し可能に閉じるために、回転可能な部材1に設けられてもよい。ダイヤフラム6の目的は、移送中容器を密封することであり、ダイヤフラム6は、製品の入った組み立てられた容器を装置にのせることで容器内の製品が混合される前に取り外し可能である。ダイヤフラムは、ふた2に熱封着されてもよく、そして、取り外し可能の代わりに、素子1を回転させるための駆動手段8によって貫通されてもよい。
【0025】
図1から判るように、ふた2には、混合後にストロー5で容器の中から製品を取り出せるようにストローを挿入する密封開口が形成されてもよい。ストロー5は、製品にアクセスするために、既知の方法でふた2にある既存の開口または弱くした部位を通して挿入することができる。あるいは、ストローの使用は取り外し可能なダイヤフラムで覆われた開口を通し、あるいは、ストローの使用のために取り除かれる閉端部を有する成形管を通してでもよい。あるいは、混合後に容器本体3内の製品へアクセスすることができるように、ふた2は、連係した回転可能な混合素子1と共に混合後に取り外し可能である。
【0026】
次に図2を参照すると、図1の容器は、組立後そして容器内に製品を入れた状態で混合動作を行うために図示されたように逆さにされる。図2には、容器の支持具として働き且つ、駆動軸8が突き出ている駆動モーター(図示せず)を格納するハウジング7が図示されている。ハウジング7には、駆動モーターと駆動軸8を作動させるために停止/開始スイッチ9が設けられるか、または、モーターが、支持具上の容器の位置により操作される近接または圧力スイッチによって始動されてもよい。
【0027】
駆動軸8は、回転可能な混合素子1の開口4Eと回転可能に係合するように配置され、駆動軸8が回転すると、容器内で製品を混合するように駆動素子1を回転させる。駆動軸8は、ハウジング7の凹部10から延びるように配置されており、凹部は、駆動軸8による回転のために回転可能な素子1を受けており、ふた2の上面は、凹部10の周囲のハウジング7の上面に支持されている。容器は、容器本体3を囲み且つ混合動作中本体3の縁3Cと相互に係合するように動くロッキングチューブ11によって、ハウジング7の上に保持されている。
【0028】
かくして、容器をハウジング7上に置いた状態で、容器がチューブ11によって適所に保持されること、素子1を回転させそしてスペースX内の製品を混合させ、(必要なら)空気にさらさせ、製品の異なる成分を混合させるために、駆動軸の動作によって混合させ、それによって、所望の方法で混合製品が形成されることが判るであろう。
【0029】
製品が混合された後、チューブ11は、容器との係合から外され、使用と消費のために容器をハウジング7から除くことが可能になる。
【0030】
次に、図3を参照すると、図1及び図2の自由選択の形が図示される。この構成では、素子1とふた2の縁との間のふた2の一部には、円形の開口12が形成され、そこから内部に向かって凹部13が延びその下方側端部には、図3の部分図Aの参照数字15で示す弱くした部分を含む閉じ具14が形成されている。開口12は、開口の上端にダイヤフラム16で密封されていてもよく、このダイヤフラムは、剥離やその他の方法で取り外し可能である。
【0031】
ふた2中の開口12の目的は、圧縮ガスを製品中に射出することのできるノズルを容器の中に入れる手段を与えることである。ノズル(図示せず。)は、容器の底部の脆いかまたは弱くした部位15を破って、もしくは開口していて通常は上端でダイヤフラムにより密封されている底部によって、開口12の底部を通して挿入することができる。こうすることによって、ノズルの汚染が避けられるか、または最小限にされる。あるいは、ノズルは、凹部13の側壁と密封することができ、ガスの圧力が弱くした線15で凹部13の側壁を破って開ける。ダイヤフラム16は、開口12から製品の逃げることを防止するため、追加の安全策を提供する。例えば予定のレベルを超えた場合に容器内の圧力を逃すために、ふたに別の開口が設けられてもよい。排気ガスノズルを該他の開口に導入してもよい。
【0032】
開口12は容器の中心からずれているが、もし希望するならば、羽根車1が軸線Aの一側にずれて開口が中心にあってもよいことが判るであろう。
【0033】
次に図4を参照すると、回転可能な混合素子即ち羽根車1がこの場合には容器本体3の底部3Aに置かれることを除いて、前述の実施例の装置と類似した混合装置が示されている。このように、この容器は外向き縁3C及び底部3Aを有して前述の形状と類似の形状の容器本体または容器3を有している。回転可能な混合素子1が底部3Aの中心に配置され、軸Aのまわりでの回転のため底部に対して密封状に支持されている。混合素子1は、軸8を回転できるように受ける形の下部開口を設けた中心体1Aを有する。軸8は、ハウジング7に配置された駆動モーター(図示せず。)に駆動できるように接続されている。
【0034】
混合素子1は、外向きに上方に傾斜した羽根車素子1Bを含み、この素子1Bは、容器内で製品を混合することによって、時には製品に渦を生じさせることによって、製品を容器内で混合させるように配置されている。
【0035】
中心体1Aは、底部3Aに一体に形成され皿状部分18から上方に延びる壁17に対して回転のために密封状態に配置され、皿状部分には、駆動軸8を混合素子1に接続するための開口が形成されている。また、容器からの製品の流れに対する密封を維持しながら壁17内で混合素子1を回転できるようにするために、適当な密封構造(図示せず。)が設けられている。
【0036】
図4において、容器はハウジング7内の混合位置で図示されており、底部3Aはハウジングに載せられている。容器本体の側部は、図示されているように、対応した形状の外側に設けられた、加熱されてもよい受け部材20内に配置される。
【0037】
図6に示すように、図4の容器の上端は、熱封着によって容器本体の上端に密封状態で固定されるダイヤフラム21で密封されてもよく、そしてこのダイヤフラムは、容器の側へ延びるタブ22を利用して剥離でき、利用しない時には容器の側へ倒されてもよい。
ダイヤフラム21を除去した後、ふた(図示せず。)が容器につけられてもよい。あるいは、ダイヤフラムを適所に残し、そしてダイヤフラムに穴を開ける突起を有するふたが、ストローのための入口を提供するようにつけられてもよい。
【0038】
図4、5、および6に関して述べた構成では、容器3の底部の混合素子の位置は、特にスプーンを使用する場合、容器内の製品へのアクセスに常に好適な訳ではない。そのような場合、図1の実施例での場合のようなふたの中に回転可能な混合素子1がある容器が好ましいであろう。
【0039】
容器内で混合される製品は、各種の形態を取ることができるけれども、通常は、例えば、乳脂肪、砂糖、固形化剤、安定剤、ミルク、香料、氷その他の2つ以上の成分から成っている。これらの成分は、容器本体3内の中心位置で予め満たされていてもよく、あるいは、消費する場所で満たすことができる。どの場合でも、製品の成分は図8、9、および10に例示するように層状にされてもよい。図8では、1つの成分が本体3の低部に、他の成分が上部に配置された、2成分構成の製品が示されている。図9では、例えば香料成分のようなさらにもう1つの成分が容器の最上部に層をなしている。容器の底には、例えばナッツのような粒子の別の層が配置されている。あるいは、製品内に氷が結晶として生じている単品であってもよい。その結晶を小さい氷粒に砕くために、混合を用いることができる。さらに混合は、混合粘稠度が要求される単一製品についてでもよい。場合によっては、容器内での混合製品の通気と膨張を可能にするために、製品は、容器の全体を占めない。
【0040】
図10には、成分が垂直の層状に容器内に置かれる別の構成が示されている。これは、そのような成分配置でディスペンサーから容器に充填することによってでもよい。
【0041】
次に、図7を参照すると、この場合には、図4,5、および6で示された種類の容器を採用した混合装置が示されている。この装置では、底部に複数のモータハウジング7が並べて配置されている外側ハウジング25がある。上部の貯蔵ハウジング26には、操作者による利用のために垂直に積み重ねた充填された容器が配置されている。製品で充填されたハウジング26からの容器は、混合目的のためのモータハウジング7上へ載せるため、積み重ねから解放され、そしてその積み重ねの中のそれぞれは、この例では、4つの異なった製品組成の選択が混合及び小分けのために利用可能であるように、異なった製品組成の容器をもってもよい。
【0042】
本発明が採用できる種々の特徴の中には、動作を行うように予め決めた時間に混合動作を行うのを調時することができ、そして、容器のための位置決め手段の操作もまた混合の時間に合わせるように調時されることができることが含まれる。
【0043】
製品へのアクセスのために、ふたが取り外し可能であること、または、製品へのアクセスのためのストローの使用の代わりに、ふたは、製品へアクセスするために破ることのできる部分を有してもよい。更に、ふたは、混合の前か後に製品の中へ添加物を挿入するために取り外し可能であってもよい。例えば、装置がアルコールの入ったカクテル類のために使われる場合には、アルコールは混合の前、間または後に加えることができる。
【0044】
容器は、製品を充填し、そして、ふたが容器につけられることなく、簡単な剥ぎ取りまたは破り取り式の覆いをつけてユーザーに供給されてもよい。こうすることによって、混合前に、ふたと混合用素子とを販売地点で、即ち、提供時につけることが可能になる。混合用素子は、複数の素子を積み出しの間、最小の容積にするために、及び、自動機械での取り扱いを可能にするためにも、一つが他方の中に積み重ね可能にするように製作されてもよい。
【0045】
モータハウジングは、製品の数個の容器を同時に混合可能にするように、ハウジングから延びる1つ以上の駆動軸を有してもよい。
【0046】
図7の構成の代わりに、他の自動送り機構が冷蔵装置または冷凍装置から容器を運ぶために使用されることができる。容器は、固定式の駆動装置の上へ適所に運ばれ、あるいはまた、駆動軸が、容器への直線または回転する通路に沿った動きのために取り付けられてもよい。同様に、混合された容器は、コンベアまたは他の輸送手段で混合位置から移動可能である。
【0047】
製品の効率的な混合のために、その粘度は、製品が混合されている間に、容器内で渦が形成されることを可能にすべきであり、あるいは、混合の時に液体が加えられてもよい。複数の成分が製品中に含まれる場合には、配送及び貯蔵を容易にするために、それらは急速に冷凍されてもよい。製品は、製品の種類に従ってプラス5℃〜マイナス10℃の間でよい所要の混合温度まで製品を温めるために、次いで、特定の温度に保持された調節室へ入れられてもよい。それら成分は、一旦調節装置内で混合温度に達すると、異なった粘稠性を有するであろう。かくして、1つの成分は、混合中に渦触媒として働くように、低粘度の液体であってもよく、一方、他の成分は、最終製品で必要な他の製品及び固体を含有する。混合プロセスの間回転式の混合素子と直接に接触するように、容器内で羽根車の近くに低粘度の成分を位置させることが有利であるかも知れない。貯蔵の間、及び、混合操作前に2つ以上の成分に分かれる単一の成分を容器に供給してもよい。
【0048】
製品の成分は、容器内へ押し出されることができ、それらは、ピストン及びシリンダを用いて多量に供給されてもよく、または、経時的な供給を行う手段によりまたは他の手段によって供給されてもよい。製品の各成分に対して異なった充填場所が通常要求され、そして、処理及び充填段階の間、製品に空気が導入されてもよい。同様に、容器が包装される時に、香料入りの成分を導入するのではなしに、香料液が別の成分として混合段階で容器内へ導入されることができる。更に、混合の最良の状態を達成するために、粒状の成分を低含水率の成分と共に加えられてもよい。
【0049】
成分を加えることは、混合操作の少し前に行われてもよく、そして、これらの成分は、容器のふたの開口、例えば、ストロー用の開口を通して、手動かまたは自動的に導入されてもよい。
【0050】
容器本体3、ふた2及び回転素子1がつくられる材料は、通常、プラスチック材料、好適には、リサイクル可能なプラスチックが好ましい。容器の種々の部分は、射出または熱成形によってつくられてもよく、そして、容器は、一回限りの使用の要求及び使用後の処分を満足させるために薄壁のプラスチック製が好ましい。
【0051】
混合動作を駆動するモーターは、加えられる最大トルクが予め決められたレベルを超えないことを確実にするために、駆動トルクを検知するための手段を有してもよい。こうすることによって、容器内の製品が不正確な粘稠度である場合(大方誤った温度に起因する。)、回転素子が加えられる力に耐えることが出来ずに、混合ができないことを保証する。しかしながら、回転素子は、オーバーロードが生じても折れないで曲がる材料で製造されるべきである。更に、駆動軸と回転部材との間の連結は、過度の力が加えられても回転素子内の開口が歪まずに駆動軸の惰性回転を可能にするようなものでよい。更に、羽根車のトルクまたは駆動モータへの電流は、混合中の製品の粘度を決定するように検知されることができる。こうすることによって、混合製品が所望の粘度に達するまでモーターが作動することを可能にする。
【0052】
ふた2は、恒久的な連結をつくるために容器本体3に熱封着されてもよく、そして、この場合には、ふたは、製品が容器外へ注がれることができるように、剥ぎ取りまたはちぎり取り部分を有してもよい。この構成は、冷凍カクテルのような製品に特に適切である。更に、製品は容器から直接消費されてもよい。
【0053】
少なくとも製品の一部が入っている容器は、特に超高温瞬間殺菌(UHT)がなされたものが用いられ且つ容器が殺菌状態に保たれている場合には周囲温度で保たれてもよい。容器は、密封状態で保たれ、冷却され、そして、場合により低温のまたは他の製品を小分け前に加えて、密封が取り外される。この低温の製品は、氷、冷却された液体またはその双方であってもよく、そして混合後に、冷やされたか冷凍されたデザートが提供されてもよい。
【0054】
本発明の装置は、冷たいかまたは冷凍の食品に用いられてもよいが、ホットチョコレート、カスタード、ソース、マッシュドポテト、茶、コーヒー等のような室温または高温の製品に用いることもできる。このため、混合操作は、マイクロ波設備が作動することのできる環境で行なわれてもよい。
【0055】
容器が販売地点から離れたところで充填されるのではなしに、充填は、混合が行われる地点またはその近くで行われることができる。冷凍乾燥成分、液体及び氷が、販売地点で加えられることができ、次いでふたがされて製品が混合され、そして消費者に提供される。製品成分の容器中への導入は、手動作、半自動または完全自動であってもよい。かき氷のような氷が用いられる場合には、回転部材は、氷を製品のための適当な大きさに破砕することができる。更に、液体炭酸ガスから作られた冷凍炭酸ガス、即ち、粉末ドライ炭酸ガスのような他の冷却材料が混合前または混合中に製品を混合及び冷却するために容器内へ挿入されることができる。
【0056】
炭酸ガスのような圧縮ガスが製品を冷却するために用いられてもよく、また、製品の混合前または混合中に圧縮炭酸ガスを射出することによって炭酸飲料がつくられてもよい。温度検知器を用いて所要の冷却量を制御してもよい。
【0057】
これまで説明した混合装置では、容器、そのふた、及び回転部分は、混合及び消費後に使い捨て可能であるように意図されている。しかしながら、混合中に容器につけられるふたに合った非使い捨てで再使用可能な回転部材を用いてもよい。この回転素子は、使用後に清掃のために駆動から容易に取り外し可能で、皿洗い装置で清潔にすることができる金属素子のようなより耐久力のある材料でつくられてもよい。
【0058】
回転素子を駆動するためのモーターは、電池、通常の電源により、または、圧縮空気タンク等からの圧縮空気モーターによって動力を供給されてもよい。
【0059】
混合されるべき製品が加熱される必要がある場合には、加熱蒸気を射出し、または熱水を加えることができる。
【0060】
もし異なるサイズの容器が必要なら、容器を異なる深さのものにして、共通の素子がふた及び回転素子の組立体のために用いられることができる。このようにして、消費者には、無理なくすべての範囲のサイズが提供されることができる。
【0061】
冷やされたか一部冷凍された製品が必要な場合には、製品の入った容器は、あとで混合手段の間に製品と混合される氷の結晶を容器内で形成するような低温度で保たれてもよい。更に、適当な製品成分を用いて販売地点の近くで製品を冷却または冷凍することにより、充填された容器は通常の環境温度で輸送され、販売地点に到着したら冷却または冷凍することができる。
【0062】
次に図11から図15、そして先ず図11及び図12を参照すると、図15に示すような容器30を用いる別の混合装置が図示されている。
【0063】
図15では、図示されている容器30は、前述した容器と同様に、薄壁のプラスチックでつくられており、そして、空の時に1つの容器の下端が別の容器の上部開口端に挿入された状態で容器同士が積み重ね可能であるように、その下端から上方へテーパのついた円形断面を有している。
【0064】
容器30は、その開口端部の上にふた31または他の密封部材と共に図示されており、そして、そのふたは、好適には、製品充填後、通常は混合後に製品が容器内の全スペースを占めることができるように、ふたから離れた位置まで充填後に開口端部に熱封着される。あるいは、更に、膜が開口端部に合わされ、そして熱封着により固定される。
【0065】
容器の下端近くには、容器の底部33中に軸受され、そして軸34と混合素子35とを有する混合器32がある。軸は、その下端に駆動軸37を混合器32及びその連係した軸34と駆動係合するための手段(図示せず。)を有している。好都合には、駆動は、駆動係合を確実にするために何らのツイスト動作(twisting action)を必要とすることなく、容器が混合のため適所に置かれるようにドッグによる係合によって固定される。軸34は、内側スカート部分へ突き出し、このスカート部分の下端は、特に無菌的につくられた容器が用いられる時には、通常、輸送の間下端に熱封着された膜によって閉ざされている。
【0066】
底部33の高さよりも下に延びているのは、軸34の高さより下に突き出し、且つ、その下縁で容器が立つ底を形成するスカート部分38である。
【0067】
容器30は、図11及び図12または図13及び図14の装置での使用を意図されており、製品が充填された1つの容器30が、その装置上に置かれ、そして製品が消費のために混合される。図11及び図12では、装置は、すえ付け台40を有しており、その中に上向きに駆動モータ41が配置されており、そこから、混合器32の軸34と駆動係合するための駆動軸37が出ている。
【0068】
すえ付け台40の上方には、容器30をすっぽりと受ける形であり、且つ容器30がそこに置かれた時に容器の上端の手前で終わる上向きに延びる受け座44の形成されたすえ付け台43がある。このようにして、混合操作のため、容器30は、受け座44の中へ入れられ、それによって、駆動軸37が容器の混合器軸34と係合される。
【0069】
すえ付け台40から上へ延びているのは、縦の支持部材46であり、それは、その上端に、それぞれ容器のアクセス位置及び容器固定位置である図11の位置及び図12の位置の間で、軸48のまわりに枢着された枢動アーム47を有している。図12の位置では、アーム47は、混合操作のため容器を固定するために、容器の上端と係合するように下げられている。アーム47は、これらの位置の間で動力で動かされてもよく、そして、アームが容器の固定位置にない限り、混合ができないように、近接スイッチを有している。あるいは、アーム47は重力で操作される。この場合には、図11の位置のアーム47は、支持具49によって支持され、そして軸48のまわりで手で動かすことができ、重力によって図12の位置へ下る。図11の位置からの思わぬ動きを防止するため、つめまたはその他の位置決め手段(図示せず。)が設けられてもよい。
【0070】
すえ付け台そして詳しくは受け座44は、加熱手段を有してもよく、それによって、受け座44は、容器30がその受け座内に入れられた時に、容器30の壁を温めるように加熱される。そのような加熱は、特に容器内の製品が冷凍されており、容器の内壁面に付着する傾向をもつ時に十分な混合ができる点で有利であろう。
【0071】
駆動モータ41は、異なった製品のために異なった操作速度を可能にするように直流モータのような可変速モータであってもよい。更に、モータは、製品に応じて予めセットされた異なった時間作動するように制御されていてもよい。これらの特徴は、説明された他の形式の装置にも当てはめられるであろう。
【0072】
次に図13及び図14を参照すると、図11及び図12の装置とその一部が同様な装置が図示されており、同じ参照数字が同じ部分に付けられている。図13は、充填済みの容器30(図15。)を受ける用意のできた装置を示しており、そして、図1414は、その装置を混合動作中のモードで図示している。
【0073】
図13及び図14の実施例では、装置は、混合前または混合中に炭酸ガスまたは他の材料を容器の中へ射出するための射出手段を有している。これは容器内の食品の炭酸ガス飽和または製品の冷却のためである。炭酸ガス飽和は、氷と液体とから成る製品に対して適切であろう。冷却は、例えば、粉末ドライ炭酸ガスを製品中へ射出することによって、製品を冷却または冷凍させるのに適切であろう。
【0074】
図13及び図14の装置で用いられる容器は、製品の中へ射出するために穴をあけることのできる可撓性のダイヤフラムを適所に残して、ふたを取り外してもよく、または、射出用の可撓性の開口を持ったふたがあってもよい。
【0075】
図11及び図12の位置決めアーム47の代わりに、図13及び図14の装置は、固定位置(図14)と非固定位置(図13)との間を部材46中のピストン及びシリンダ装置51によって上下動することのできる動力つきの制止用プレート50を有している。射出管52が部材46に沿って延び、そしてまた、炭酸ガスその他の材料を入れているタンク53と連通している。射出管52は、プレート50上に担持されて下を向いた出口54を有し、プレート50が容器30の方へ下げられると、容器がプレートによって位置決めされ、そして、容器中への材料の射出のため出口54が容器中に入る。
【0076】
操作員の手がプレート50の部位にある場合にプレートの動きを防止するため、近接スイッチがあってもよい。更に、装置のまわりには、ドアでアクセスするハウジング(図示せず。)があってもよい。装置が動作することが出来る前にドアが閉められなければならないように、設備がつくられてもよい。
【0077】
出口54は、好適には、容器上の膜または他のシールに穴をあけることができるように、鋭利な端部を有する金属管で作られている。出口54は、射出が必要でない時には、プレート50の中に引っ込められてもよい。
【0078】
タンク53からのラインの中に制御弁56が設けられており、そして、射出管52は、プレート50の上下動と同調するように可撓性である。
【0079】
前述の射出構成は、例えば、タンクから蒸気または温水を射出することによって容器内の製品を加熱するのに用いられてもよい。
【0080】
次に、図16から図18を参照すると、概略的に参照数字30で示される混合用容器の別の実施例が図示されており、図中、前述の実施例の同じ部分のための同じ参照数字が用いられている。このように、容器は、底部3A、上向きに分岐する図形断面の側壁3B及び混合手段、即ち、羽根車35をもつ本体3を有している。容器は、製品が充填されるときに容器の上部開口端を密封するための閉じ部材(図示せず。)を有している。前と同じように、容器本体は、空のときに、本体の下部の狭い端部を他の容器の上部開口端の中へ入れることによって、他の容器の中に積み重ね可能に構成されている。
【0081】
容器の下端には、垂れ下がったスカート部分38が形成されており、そして、底部3Aには、中央開口60が形成されて、そこから下方へ、筒59を形成する壁61が延びており、その内面は、肩部62を有し、混合素子35のための支承面を提供する。
【0082】
混合素子35は、射出成形の一体のプラスチック構造であり、そして、軸部分34と混合部分66とを有している。軸部分34には、その自由端のテーパ付きの形状と、容器と組み合わされたときに開口60の肩部62の背後で係合するように構成された、テーパの広い端部の背後の縁64とが形成されている。
【0083】
軸部分34は、中空であり、そして、混合素子35との駆動係合で駆動手段の駆動軸(図示せず。)を受けるための凹部65を形成している。このために、開口65は、駆動軸内の対応するスロットと係合するための3本の軸方向に延びるリブ66または駆動する複数のドッグを有している。
【0084】
混合部分66は、それぞれ、混合素子35の回転軸のまわりで互いに120°で概ね径方向に延びるブレードを有しており、それぞれのブレードは、図18に見られるように、その先端部が、背後方向に外側へテーパのついた比較的鋭利な輪郭になっている。
【0085】
混合部分66は、回転軸に対して直角に延びる中央ディスク部分67から外側へ延びている。ディスク部分67の径方向外端部の近くに環状の下方へ突き出している部分68が形成されており、それは、混合素子35が容器内の適所にあるときに底部3Aの上面と係合するよう構成されている。
【0086】
混合素子35と容器との組立は、軸部分34を開口60へ挿入して、縁64が肩部62と係合するまで押し込むことによって行われ、その位置で環状部分68が底部3Aと係合し、そして混合素子が容器内に確実に取り付けられ、それに対して回転する。
【0087】
混合素子35と容器との接触面は、回転の間支承表面を形成する。そのような表面の支承性を改善するために、混合素子に対して組立前に関係表面に亘って潤滑剤が加えられてもよい。しかしながら、支承表面間に何らかの密封を施すことは必要でないであろう。
【0088】
図16から図18の構成は、混合素子及び連係した容器本体を製造及び組み立てるための簡単ではあるが、効率的な手段を提供する。混合素子は、通常は高速度ではあるが、例えば4秒から60秒間、1回の混合操作を行うだけでよいから、繰り返し使用の必要から生じる耐久性を有する必要はない。しかしながら、混合素子は、例えば、容器中で冷凍されている製品のために過度の力を受けても破損されてはならない。混合素子は、混合のためのトルク要求が過度になった場合に、曲がるように十分な可撓性をもつべきである。ある構成では、更なる使用を防止するために混合操作後に容器と共に混合素子が、溶解することが望ましくさえあるだろう。
【0089】
筒部59の下端は、充填された容器の輸送のため、通常、熱封膜で密封され、そしてこの膜は、駆動軸への連結前に取り外し可能であるか、または穴があけられる。
【0090】
次に、図19、図20及び図21を参照すると、混合容器と図20で分離してみられるジョッキ70との組立体が図示されている。この構成では、混合容器30は、前述した実施例と概ね同じ形であってもよい。図19及び図20では、図示された容器30は、図15で図示された形式のものである。容器が混合の間倒立した姿勢で配置されている図21の構成では、混合素子35は容器のふた31と連係されている。図19、図20及び図21では、用いられている参照数字は、同じ部分に対して前の実施例のためのものと同一である。
【0091】
図19及び図20の容器は、ジョッキ70と連係しており、ジョッキの底部には、連結素子71があり、それによって底部ユニット72内の駆動機構から混合素子35へ駆動が伝達される。そして、駆動機構は、前述したものと同じであってもよい。あるいは、駆動機構は、従来の混合素子駆動装置によって形成されてもよい。
【0092】
連結素子71は、駆動機構からの出力と混合器軸34との間の連結を生じさせ、そして、クラッチ機構を有してもよく、それによって、例えば、容器内の製品が多分冷凍されているせいで粘り過ぎる粘度を有するために、混合器を駆動するのに必要なトルクが、大きくなり過ぎると、その連結は駆動を伝達しない。
【0093】
ジョッキ70は、取り外し可能にまたは枢動するように底部ユニット72上に設けられており、そして、混合容器30は、その駆動軸が適所にあるときにジョッキの連結素子71と駆動状態で連結するように、ジョッキ70内に取り外し可能に配置されている。ジョッキ70は、一側の把手74、及び、ピボット76のところで一側に枢着されたふた75または覆い、及び、ピボット76の反対側の持ち上げ用延長部77を有している。この構成によって、ふた75は、容器を挿入及び取り外すためにアクセスできるように持ち上げられる。
【0094】
ジョッキ70はまた、その中の容器30が混合後にジョッキから取り外されることを可能にするように、その上縁に沿って1個以上のスロット78を有している。
【0095】
この構成では、ジョッキ70は、混合中ふた75の形の閉じ具と共に、容器のための支持具を提供し、そして、ジョッキ70は、清掃のために底部ユニット72から取り外し可能である。ジョッキ70はまた、把手74を使って容器30と一緒に持ち上げることによって容器を取り外すのに使用されてもよい。ジョッキは、ジョッキ内にヒーターを設けることによって加熱され、それによって、必要なら混合前に容器30を加熱してもよい。
【0096】
図21では、前の実施例のものと同様なジョッキ70が設けられており、それによって、ふたに混合素子35のついた逆さまの容器30がジョッキに納められ、ジョッキは逆さまにされて、連結素子71がジョッキのふた75の中に位置決めされている。この例では、ふた75は、倒立及び混合の間、開放可能なつめによって開口に対して固定されている。
【0097】
この構成は、従来の混合器を用いて容器30を混合することができる手段を提供し、連結手段71は、混合器からの駆動を容器混合素子に適合させるためのアダプターを提供する。
【0098】
無菌的につくられ、または、殺菌された容器は、充填された容器が冷凍の必要なしに比較的長い貯蔵寿命をもつということで、著しい利点を提供する。容器を充填するのには、容器及びその中味が無菌的につくられることを助ける殺菌温度の無菌的で熱い製品が用いられてもよい。製品が環境にさらされる危険に対して、このようにして、充填された容器が安全であることを確実にするため、混合器組立体は、汚染物質の侵入及び退去に対して十分に密封されるべきである。この目的で、混合器組立体は、少なくとも混合が行われるまで十分に密封されるであろう。そのような密封を達成する1つの方策は、組立体と容器本体とを、回転可能なプラスチック素子とハウジングの間で脆い溶接部によって結合することであり、トルクが手動または駆動モータにより加えられるまで、密封が施される。あるいは、脆い溶接部は、容器が駆動軸上に置かれるときに、工具の使用により、または、工具部材との係合により破られてもよい。この脆い溶接部は、回転可能な素子とそのハウジングとの間の協力する面の間の小さな隙間を密封するために設けられる。1つの構成では、容器の一部は、各入力駆動モータ部分と混合器の羽根車部分との間に介在し連結されている。この容器部分は、連結が壊されるまで容器の内側と外側との間に密封を提供する脆い連結を通じて、容器本体に連結されている。これは、前述したように駆動トルクが混合器へ加えられる時に好都合に生じる。この脆い連結は、薄い部分の環状の弱くなった部位によって提供されてもよい。
【0099】
駆動モータ部及び羽根車部は、それぞれ、例えば容器部分への溶接によって、容器の部分を通して互いに駆動できるように連結されることができる。このようにして、容器部分は、回転が行われる時に回転可能な混合器の部分となり、そして、この容器部分は、脆い連結部で容器から引き離される。密封用リングのような他の手段が、また、この目的のために設けられてもよい。
【0100】
本発明の容器及び装置を用いると、この構成は、衛生的で費用効率的な方法で食品の小分けに広い適用をもつ製造、充填、輸送及び小分けシステムに役立つ。
【0101】
通常、容器は、容器に製品を充填する場所から離れた製造場所で製造されるであろう。使い捨て及びリサイクルが意図されている容器は、容器が充填されるべき場所への輸送の間、少しのスペースを占めるべきである。かくして、容器は、前述したように1つの容器の底部が他方の容器の中にその底部近くに置かれて、互いに積み重ね可能である。
【0102】
まだ互いに抱き合わされている容器は、標準の充填機によって充填のために位置決めされて、そして、それぞれが充填される直前、充填中または充填後に積み重ねを解消される。容器が食品で充填された後に、容器は、上部の充填用開口の上に密封手段をつけることによって密封される。密封手段は、好適には、熱封着されたふた、または、上部開口の縁に密封された膜である。あるいは、更に、クリップオン式の取り外し可能なふたが容器を密封するためにつけられる。更に、容器の底部は、中味と外側との連通を防止するため密封される。そのような密封手段は、通常、容器の底部の駆動アクセスを覆って熱封着された膜であり、混合器を駆動するためにアクセスできるように取り外し可能である。
【0103】
容器を充填及び密封した後、その中味は、低い貯蔵温度に冷却及び冷凍されることができる。あるいは、容器及びその中味は、充填後、周囲温度に保たれてもよい。この後者即ち周囲温度保存は、容器、その中味及び環境が衛生的に制御され、そしてこの場合、上部充填開口及び駆動軸の膜保護が得られる時には、適切であろう。この場合、容器及びその中味は、冷凍することなく輸送することができるか、特に製品がミルクセーキである場合、製品中に氷の粒子ができ、及び消費のために要求される温度の製品を得るように、通常は、製品が混合される前に氷点よりも低く冷却されることを必要とするであろう。しかしながら、衛生的に制御された製品でも、品質管理の目的のために、充填後に冷凍が企てられることができる。
【0104】
冷凍または周囲温度の充填容器は、製品が混合されるべき消費場所へ輸送される。製品が輸送の間周囲温度である場合には、消費のため中に氷が入っているかまたは入っていない冷たい製品とするために、混合前に冷却及び所望により冷凍が企てられるであろう。
【0105】
製品が冷凍状態で輸送される場合には、混合前により高いかまだ冷凍の温度に調温されることを必要とするであろう。これは、調温用の温度に設定された調温室で行われ、その中に容器が貯蔵され、そして小分け/混合温度に温められる。
【0106】
製品を消費しようとする時には、容器は、混合装置に入れられ、そして、前述したように混合が行われる。混合は、混合器駆動部にアクセスするため、底部の密封の貫通または除去を伴うであろう。通常、上部開口は、容器への射出が必要であるときを除き、混合の間密封されたままである。
【0107】
混合された時には、製品は、ストロー、スプーンにより、または、必要なら注ぐことにより中味へアクセスするため、密封手段に穴をあけることにより、または、密封手段を除去することにより、すぐに消費できる。容器から消費した後に、空になった容器は処分される。容器がその構造のせいではめ込みの混合器を有していても、製造することが比較的安価であるため、処分は費用効率的である。
【0108】
混合装置が、離れた場所で容器を充填したり、または、製品の成分を混合の直前に導入する可能性と共に、混合された製品を迅速、安全且つ衛生的環境で小分けする機会を提供することが判るであろう。この構成は、費用効率的且つ能率的である。
【図面の簡単な説明】
【0109】
【図1】食品混合装置で使用するための食品混合容器の縦断面図を示し、容器の蓋部分は、図1の上部に分解して示されている。
【図2】混合プロセスのために配置されたサポート及び駆動部と組み合わされた容器を示す。
【図3】図1の容器の選択的な特徴を示す部分縦断面図である。
【図4】別の実施例の容器を持つ混合装置の縦断面図である。
【図5】図6の容器のための密封部材の平面図である。
【図6】図4の容器上の図5の密封部材を示している縦断面図である。
【図7】図4に示す容器を混合位置に供給するための装置の縦断面図である。
【図8】混合前の異なった食品位置を示す、容器の縦断面図である。
【図9】混合前の異なった食品位置を示す、容器の縦断面図である。
【図10】混合前の容器内の更なる食品位置を示す、容器の縦断面及び横断面を示す。
【図11】使用前の食品混合装置の側面図である。
【図12】有効混合位置での、図11に対応する立図面である。
【図13】使用前の他の食品混合装置の側面図である。
【図14】有効混合位置での、図13に対応する立図面である。
【図15】図11−14の装置で使われる混合容器の縦断面図である。
【図16】混合容器の別の実施例の縦断面図である。
【図17】図16の実施例の混合素子の平面図である。
【図18】図17の素子の側面図である。
【図19】ジョッキと組み合わされた混合容器を示す。
【図20】図19のジョッキの断面図である。
【図21】ジョッキと組み合わされた倒立混合容器を示す。
【符号の説明】
【0110】
1、35 混合素子(羽根車)
2 ふた(位置決め部材)
3、30 容器本体
4 保持部
7 ハウジング
8、37 駆動軸
20 受け部材
46 縦支持材
53 タンク
56 制御弁
70 ジョッキ
【技術分野】
【0001】
本発明は、食品を容器内で混合するための方法、食品混合装置及びそのための容器に関するものである。本発明は、特定の適用をミルクセーキとするものであるが、混合されることを必要とする他の食品、詳しくは、小売店舗で直ちに消費できるように小分けされることを必要とする食品について使用することができる。
【背景技術】
【0002】
これまで、ミルクセーキは、混合されたミルクセーキをつくるために混合物を入れる混合用ジョッキにアイスクリーム、ミルク及び香料を手作業で入れることによって製造されていた。このミルクセーキは、次いで、消費者が中から製品を出して消費する受け器へ注がれる。混合用ジョッキは、次いで再使用のために洗浄及び殺菌されなければならない。しかしながら、現在のファーストフード市場には、保健規則、労賃、残り物、製品の品質及び操作員の技術レベルを考慮に入れて、ミルクセーキを製造するためのよりよいシステムに対する要求がある。現在のミルクセーキシステムは、改良された低温滅菌を提供するが、そのようなシステムは、より高価であり、且つより複雑である。更に、そのようなシステムのあるものは、製造されることのできる香料に制限がある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の1つの目的は、食品混合装置及び現在のシステムについての問題点を克服する食品混合方法、食品混合装置及びそのための容器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明によれば、一体の混合手段を有する使い捨て自在の容器中でミルクセーキのような混合食品を混合した後に小分けする混合食品の小分け方法であって、別途容器とは別個の駆動手段に駆動連結することのできる容器を用意し、次いで他の容器と積み重ねて充填位置へ輸送すること;容器の積み重ねを解き小分け位置から離れた充填位置で食品成分を充填すること;成分を容器内に密封するために容器を封止すること;容器及びその中味を少なくとも提供温度に冷却すること;小分け位置で混合手段を駆動手段により駆動できるように取り外し自在に連結すること;駆動手段を作動させて混合手段を動かし、容器内の混合された食品にアクセスして容器から混合された食品を取り出して小分けし、次いで容器を処分することを特徴とする、混合食品の小分け方法が提供される。
【0005】
好適には、容器は、容器の積み重ねを互いに解消する充填位置で食品成分が充填される。
【0006】
好都合には、各容器は、他の容器を積み重ね可能に入れる上部開口端部を有しており、そして、容器を積み重ね解消した後は、容器の開口端部は食品成分を受け入れるように働き、その開口端部は、容器を成分で充填した後に密封される。密封は、充填された容器が貯蔵及び運搬される温度に従って、熱封着部材をつけること、スナップオン式のふたを使用すること、または、その両方により行われてもよい。
【0007】
1つの構成では、容器は、混合手段が置かれる下部の端部を有し、そして、その混合手段へのアクセスは、取り外し可能な密封手段によって下部端部で密封されている。
【0008】
他の見地によれば、本発明は、上述の混合食品の小分け方法で使用するための容器であって、容器内へ食品成分を通して充填することができる上部開口と、上部開口を密封するための密封手段とを有する積み重ね可能な容器本体を有し、上部開口を通して一方を他方の中へ入れることにより、2つ以上の容器が積み重ね可能であること;容器が、容器内で食品成分を混合するため容器に対して回転可能な羽根車を含む一体の混合手段を有すること;羽根車を容器内で回転可能に取り付けるための位置決め手段を有すること;羽根車と連係して駆動手段との駆動連結のために容器の外側でアクセス可能であり、それによって羽根車が回転される駆動連結手段を有すること、混合手段が容器と恒久的に結合していること;及び、容器が、混合及び食品の容器からの消費後に使い捨て可能につくられていることを特徴とする容器を提供する。
【0009】
好都合には、容器本体は、食品成分を容器の中へ充填することのできる上部開口を有する積み重ね可能な容器本体と、上部開口を封止するための密封手段とを有する容器を有し、2つ以上の容器本体か、上部開口を通して一方を他方の中へ入れることによって互いに積み重ね可能であり、容器は、容器中に、容器内の食品成分を混合するための羽根車を含む、容器に一体の混合手段を有すること;駆動手段を有すること;羽根車と連係し駆動手段との駆動連結のために容器に外側でアクセスすることのできる駆動連結手段を有すること;容器を取り付けて駆動手段と合体するための取り付け手段を有すること;そして、容器を駆動手段と駆動連結状態に取り付け手段に取り付けることに羽根車か回転可能になり、取り付け手段が容器のための台となることを特徴とする食品混合装置である。
【0010】
回転可能な素子とそれに連係された連結手段とは、ふたの上またはふたから遠い容器の底部に置かれてもよい。この回転可能な素子がふた上にある時には、容器は、通常、駆動手段との係合のために逆さまにされる。
【0011】
もし回転可能な素子が容器の底部に置かれるなら、容器は、通常、駆動手段の係合の間、直立した位置に置かれる。
【0012】
駆動手段は、好都合には、容器内の製品の混合の間、容器が位置決めされる、容器のための支持具の中へ組み入れられ、この支持具は、駆動手段及びその連係された原動機を組み入れている。支持具は、冷凍室の中に位置決めされてもよい。容器を混合位置へ送るため、セルフサービス用のコイン式手段で始動されることのできる手段が含まれてもよい。
【0013】
混合手段は、それが回転すると容器内の製品を混合させるように構成されており、そして、好都合には、容器の中央に位置決めされ、且つ、回転軸から延びる外向きの部分を有している。
【0014】
更なる見地によれば、本発明は、食品成分を容器の中へ充填することのできる上部開口を有する積み重ね可能な容器本体と、上部開口を密封するための密封手段とを有する容器を有すること;、2つ以上の容器本体が、上部開口を通して一方を他方の中へ入れることによって互いに積み重ね可能であること;、容器は、容器中に、容器内の食品成分を混合するための羽根車を含む、容器内の一体の混合手段を有すること;羽根車と連係し駆動手段との駆動連結のために容器に外側でアクセスすることのできる駆動連結手段を有すること;容器を取り付けて駆動手段と係合させるための取り付け手段を有すること;及び、容器を駆動手段と駆動連結状態に取り付け手段に取り付けることにより羽根車が回転可能になり、取り付け手段が容器のための台となることを特徴とする食品混合装置を提供する。
【0015】
好適には、受け座は、容器の外形に応じた形状をした部分を有し、それによって、混合の間、容器の壁を支持する。
【発明の効果】
【0016】
容器の成分、密封部材及び回転可能な混合素子は、好都合には、プラスチック材料で作られており、従って、これら成分は、食品が消費された後で使い捨てられてもよい。更に、容器は、混合されるべき食品を入れて使用のために供給されてもよい。かくして、こうすることは、工場などの生産地から小売店による使用に容易なように、製品が各種の食品成分及び香料と共に既に充填された容器が供給されることを可能にし、かくして、小売店が食品を容器への充填のため貯蔵する必要性を除去する。更に、装置のこの性質のために、混合の間に食品は連係した装置と接触することができない。それにもかかわらず、混合された製品は容易にユーザーによってアクセス可能である。広汎な製品が販売されるための機会をなお与えながら、衛生上の問題は、こうすることによって克服される。
【0017】
充填された容器は、成分が水平または縦の層の形で容器内に層をなした状態で供給されてもよく、混合プロセスが所望の混合された製品をもたらす。所望により、製品が容器内で混合のほかに空気にさらされることも可能である。あるいは、製品を空気にさらすことは、製品を容器内へ送る前に達成されてもよい。更なる選択として、容器は、低温に保たれてもよく、及び/または、氷が、混合製品の中に入れられるように容器中に存在し、または、導入されてもよい。
【0018】
製品が充填され、そして容器の一部として回転可能な混合素子を組み入れた容器を提供することによって、十分な混合が達成され、そして殺菌、即ち、衛生上の問題は全くない。この容器組立体は、容器が製品の1回の提供のためにのみ使用されるとしても、プラスチック成分の使用によって費用を効率的にすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
本発明の更なる特徴は、例示的にのみ且つ図面を参照して述べられる、本発明の多くの実施例についての以下の説明から明らかになるであろう。
【0020】
図面そして先ず図1を参照すると、混合装置で使用するための容器が図示されており、それは底部3A、上向きの円形断面の側壁3B、および、外向きの縁のついた容器3の上縁部3Cを有するビーカー状のプラスチックで構成された容器本体部分3を有している。容器は、その底部を他の容器の上部開口を通して入れることにより、他の容器と積み重ね可能である。
【0021】
容器本体即ち容器3には、本体3の上端を覆い、本体の上部開口を閉じるために配置されたふたを構成している閉じ部材2がついている。ふた2は、本体部分3の上端3Cを覆って、その開口に密封状に係合する外側部分2Aを有して概ね円形である。これは、クリップ構成、熱封着、あるいは、本体3にふた2を固定するための他の適当な手段によることができる。
【0022】
ふた2の中心部には、ふた2に密封状に担持されているが容器の軸Aの周りでの相対的な回転のために回転可能な混合素子即ち羽根車1が形成されている。混合素子1は、混合素子1に形成された対応する円形溝4Aと係合するふた2に形成された円形保持部分4によって、ふたに保持されている。保持部分4は、ふた2に形成された中央開口2Aのまわりに延びるふた2の直立したL字形部分4Bに形成されている。混合素子1とその支持部分との間を密封するが相対的回転は可能にする、他の素子が用いられてもよい。
【0023】
混合素子1は、素子1に対応した形状の部分を設けることによって、円形のL字形部材4Bとうまくはまり合う。この部分は、部位4Cを通って一体形成の羽根車部分4Dまで内側に延び、羽根車部分は、下方に容器本体内へ延び、そして、後述する駆動手段と係合可能な形をした中空の中央部分4Eを形成している。羽根車部分4Dの下端には、この例では、下方に傾斜し外に向かって形成された部材である外側向きの羽根車部材4Fが形成されている。実際には、羽根車部材4Fは、既知のプラクティスによって組み立てられた容器内の製品スペースX内で製品に所望の混合動作を与えるように形成されている。このようにして、例えば羽根車部材は、空間Xの製品内に渦を発生させるのに役立つ傾斜面を有してもよい。または、個々のアームが、傾斜面を有するかまたは有しない軸から外に向かって延びてもよい。あるいは、羽根車部材は緩やかな混合動作を与えることができ、その場合には、羽根車はディスクから成っていてもよい。
【0024】
取り外し可能なダイヤフラム6が、開口4Eを取り外し可能に閉じるために、回転可能な部材1に設けられてもよい。ダイヤフラム6の目的は、移送中容器を密封することであり、ダイヤフラム6は、製品の入った組み立てられた容器を装置にのせることで容器内の製品が混合される前に取り外し可能である。ダイヤフラムは、ふた2に熱封着されてもよく、そして、取り外し可能の代わりに、素子1を回転させるための駆動手段8によって貫通されてもよい。
【0025】
図1から判るように、ふた2には、混合後にストロー5で容器の中から製品を取り出せるようにストローを挿入する密封開口が形成されてもよい。ストロー5は、製品にアクセスするために、既知の方法でふた2にある既存の開口または弱くした部位を通して挿入することができる。あるいは、ストローの使用は取り外し可能なダイヤフラムで覆われた開口を通し、あるいは、ストローの使用のために取り除かれる閉端部を有する成形管を通してでもよい。あるいは、混合後に容器本体3内の製品へアクセスすることができるように、ふた2は、連係した回転可能な混合素子1と共に混合後に取り外し可能である。
【0026】
次に図2を参照すると、図1の容器は、組立後そして容器内に製品を入れた状態で混合動作を行うために図示されたように逆さにされる。図2には、容器の支持具として働き且つ、駆動軸8が突き出ている駆動モーター(図示せず)を格納するハウジング7が図示されている。ハウジング7には、駆動モーターと駆動軸8を作動させるために停止/開始スイッチ9が設けられるか、または、モーターが、支持具上の容器の位置により操作される近接または圧力スイッチによって始動されてもよい。
【0027】
駆動軸8は、回転可能な混合素子1の開口4Eと回転可能に係合するように配置され、駆動軸8が回転すると、容器内で製品を混合するように駆動素子1を回転させる。駆動軸8は、ハウジング7の凹部10から延びるように配置されており、凹部は、駆動軸8による回転のために回転可能な素子1を受けており、ふた2の上面は、凹部10の周囲のハウジング7の上面に支持されている。容器は、容器本体3を囲み且つ混合動作中本体3の縁3Cと相互に係合するように動くロッキングチューブ11によって、ハウジング7の上に保持されている。
【0028】
かくして、容器をハウジング7上に置いた状態で、容器がチューブ11によって適所に保持されること、素子1を回転させそしてスペースX内の製品を混合させ、(必要なら)空気にさらさせ、製品の異なる成分を混合させるために、駆動軸の動作によって混合させ、それによって、所望の方法で混合製品が形成されることが判るであろう。
【0029】
製品が混合された後、チューブ11は、容器との係合から外され、使用と消費のために容器をハウジング7から除くことが可能になる。
【0030】
次に、図3を参照すると、図1及び図2の自由選択の形が図示される。この構成では、素子1とふた2の縁との間のふた2の一部には、円形の開口12が形成され、そこから内部に向かって凹部13が延びその下方側端部には、図3の部分図Aの参照数字15で示す弱くした部分を含む閉じ具14が形成されている。開口12は、開口の上端にダイヤフラム16で密封されていてもよく、このダイヤフラムは、剥離やその他の方法で取り外し可能である。
【0031】
ふた2中の開口12の目的は、圧縮ガスを製品中に射出することのできるノズルを容器の中に入れる手段を与えることである。ノズル(図示せず。)は、容器の底部の脆いかまたは弱くした部位15を破って、もしくは開口していて通常は上端でダイヤフラムにより密封されている底部によって、開口12の底部を通して挿入することができる。こうすることによって、ノズルの汚染が避けられるか、または最小限にされる。あるいは、ノズルは、凹部13の側壁と密封することができ、ガスの圧力が弱くした線15で凹部13の側壁を破って開ける。ダイヤフラム16は、開口12から製品の逃げることを防止するため、追加の安全策を提供する。例えば予定のレベルを超えた場合に容器内の圧力を逃すために、ふたに別の開口が設けられてもよい。排気ガスノズルを該他の開口に導入してもよい。
【0032】
開口12は容器の中心からずれているが、もし希望するならば、羽根車1が軸線Aの一側にずれて開口が中心にあってもよいことが判るであろう。
【0033】
次に図4を参照すると、回転可能な混合素子即ち羽根車1がこの場合には容器本体3の底部3Aに置かれることを除いて、前述の実施例の装置と類似した混合装置が示されている。このように、この容器は外向き縁3C及び底部3Aを有して前述の形状と類似の形状の容器本体または容器3を有している。回転可能な混合素子1が底部3Aの中心に配置され、軸Aのまわりでの回転のため底部に対して密封状に支持されている。混合素子1は、軸8を回転できるように受ける形の下部開口を設けた中心体1Aを有する。軸8は、ハウジング7に配置された駆動モーター(図示せず。)に駆動できるように接続されている。
【0034】
混合素子1は、外向きに上方に傾斜した羽根車素子1Bを含み、この素子1Bは、容器内で製品を混合することによって、時には製品に渦を生じさせることによって、製品を容器内で混合させるように配置されている。
【0035】
中心体1Aは、底部3Aに一体に形成され皿状部分18から上方に延びる壁17に対して回転のために密封状態に配置され、皿状部分には、駆動軸8を混合素子1に接続するための開口が形成されている。また、容器からの製品の流れに対する密封を維持しながら壁17内で混合素子1を回転できるようにするために、適当な密封構造(図示せず。)が設けられている。
【0036】
図4において、容器はハウジング7内の混合位置で図示されており、底部3Aはハウジングに載せられている。容器本体の側部は、図示されているように、対応した形状の外側に設けられた、加熱されてもよい受け部材20内に配置される。
【0037】
図6に示すように、図4の容器の上端は、熱封着によって容器本体の上端に密封状態で固定されるダイヤフラム21で密封されてもよく、そしてこのダイヤフラムは、容器の側へ延びるタブ22を利用して剥離でき、利用しない時には容器の側へ倒されてもよい。
ダイヤフラム21を除去した後、ふた(図示せず。)が容器につけられてもよい。あるいは、ダイヤフラムを適所に残し、そしてダイヤフラムに穴を開ける突起を有するふたが、ストローのための入口を提供するようにつけられてもよい。
【0038】
図4、5、および6に関して述べた構成では、容器3の底部の混合素子の位置は、特にスプーンを使用する場合、容器内の製品へのアクセスに常に好適な訳ではない。そのような場合、図1の実施例での場合のようなふたの中に回転可能な混合素子1がある容器が好ましいであろう。
【0039】
容器内で混合される製品は、各種の形態を取ることができるけれども、通常は、例えば、乳脂肪、砂糖、固形化剤、安定剤、ミルク、香料、氷その他の2つ以上の成分から成っている。これらの成分は、容器本体3内の中心位置で予め満たされていてもよく、あるいは、消費する場所で満たすことができる。どの場合でも、製品の成分は図8、9、および10に例示するように層状にされてもよい。図8では、1つの成分が本体3の低部に、他の成分が上部に配置された、2成分構成の製品が示されている。図9では、例えば香料成分のようなさらにもう1つの成分が容器の最上部に層をなしている。容器の底には、例えばナッツのような粒子の別の層が配置されている。あるいは、製品内に氷が結晶として生じている単品であってもよい。その結晶を小さい氷粒に砕くために、混合を用いることができる。さらに混合は、混合粘稠度が要求される単一製品についてでもよい。場合によっては、容器内での混合製品の通気と膨張を可能にするために、製品は、容器の全体を占めない。
【0040】
図10には、成分が垂直の層状に容器内に置かれる別の構成が示されている。これは、そのような成分配置でディスペンサーから容器に充填することによってでもよい。
【0041】
次に、図7を参照すると、この場合には、図4,5、および6で示された種類の容器を採用した混合装置が示されている。この装置では、底部に複数のモータハウジング7が並べて配置されている外側ハウジング25がある。上部の貯蔵ハウジング26には、操作者による利用のために垂直に積み重ねた充填された容器が配置されている。製品で充填されたハウジング26からの容器は、混合目的のためのモータハウジング7上へ載せるため、積み重ねから解放され、そしてその積み重ねの中のそれぞれは、この例では、4つの異なった製品組成の選択が混合及び小分けのために利用可能であるように、異なった製品組成の容器をもってもよい。
【0042】
本発明が採用できる種々の特徴の中には、動作を行うように予め決めた時間に混合動作を行うのを調時することができ、そして、容器のための位置決め手段の操作もまた混合の時間に合わせるように調時されることができることが含まれる。
【0043】
製品へのアクセスのために、ふたが取り外し可能であること、または、製品へのアクセスのためのストローの使用の代わりに、ふたは、製品へアクセスするために破ることのできる部分を有してもよい。更に、ふたは、混合の前か後に製品の中へ添加物を挿入するために取り外し可能であってもよい。例えば、装置がアルコールの入ったカクテル類のために使われる場合には、アルコールは混合の前、間または後に加えることができる。
【0044】
容器は、製品を充填し、そして、ふたが容器につけられることなく、簡単な剥ぎ取りまたは破り取り式の覆いをつけてユーザーに供給されてもよい。こうすることによって、混合前に、ふたと混合用素子とを販売地点で、即ち、提供時につけることが可能になる。混合用素子は、複数の素子を積み出しの間、最小の容積にするために、及び、自動機械での取り扱いを可能にするためにも、一つが他方の中に積み重ね可能にするように製作されてもよい。
【0045】
モータハウジングは、製品の数個の容器を同時に混合可能にするように、ハウジングから延びる1つ以上の駆動軸を有してもよい。
【0046】
図7の構成の代わりに、他の自動送り機構が冷蔵装置または冷凍装置から容器を運ぶために使用されることができる。容器は、固定式の駆動装置の上へ適所に運ばれ、あるいはまた、駆動軸が、容器への直線または回転する通路に沿った動きのために取り付けられてもよい。同様に、混合された容器は、コンベアまたは他の輸送手段で混合位置から移動可能である。
【0047】
製品の効率的な混合のために、その粘度は、製品が混合されている間に、容器内で渦が形成されることを可能にすべきであり、あるいは、混合の時に液体が加えられてもよい。複数の成分が製品中に含まれる場合には、配送及び貯蔵を容易にするために、それらは急速に冷凍されてもよい。製品は、製品の種類に従ってプラス5℃〜マイナス10℃の間でよい所要の混合温度まで製品を温めるために、次いで、特定の温度に保持された調節室へ入れられてもよい。それら成分は、一旦調節装置内で混合温度に達すると、異なった粘稠性を有するであろう。かくして、1つの成分は、混合中に渦触媒として働くように、低粘度の液体であってもよく、一方、他の成分は、最終製品で必要な他の製品及び固体を含有する。混合プロセスの間回転式の混合素子と直接に接触するように、容器内で羽根車の近くに低粘度の成分を位置させることが有利であるかも知れない。貯蔵の間、及び、混合操作前に2つ以上の成分に分かれる単一の成分を容器に供給してもよい。
【0048】
製品の成分は、容器内へ押し出されることができ、それらは、ピストン及びシリンダを用いて多量に供給されてもよく、または、経時的な供給を行う手段によりまたは他の手段によって供給されてもよい。製品の各成分に対して異なった充填場所が通常要求され、そして、処理及び充填段階の間、製品に空気が導入されてもよい。同様に、容器が包装される時に、香料入りの成分を導入するのではなしに、香料液が別の成分として混合段階で容器内へ導入されることができる。更に、混合の最良の状態を達成するために、粒状の成分を低含水率の成分と共に加えられてもよい。
【0049】
成分を加えることは、混合操作の少し前に行われてもよく、そして、これらの成分は、容器のふたの開口、例えば、ストロー用の開口を通して、手動かまたは自動的に導入されてもよい。
【0050】
容器本体3、ふた2及び回転素子1がつくられる材料は、通常、プラスチック材料、好適には、リサイクル可能なプラスチックが好ましい。容器の種々の部分は、射出または熱成形によってつくられてもよく、そして、容器は、一回限りの使用の要求及び使用後の処分を満足させるために薄壁のプラスチック製が好ましい。
【0051】
混合動作を駆動するモーターは、加えられる最大トルクが予め決められたレベルを超えないことを確実にするために、駆動トルクを検知するための手段を有してもよい。こうすることによって、容器内の製品が不正確な粘稠度である場合(大方誤った温度に起因する。)、回転素子が加えられる力に耐えることが出来ずに、混合ができないことを保証する。しかしながら、回転素子は、オーバーロードが生じても折れないで曲がる材料で製造されるべきである。更に、駆動軸と回転部材との間の連結は、過度の力が加えられても回転素子内の開口が歪まずに駆動軸の惰性回転を可能にするようなものでよい。更に、羽根車のトルクまたは駆動モータへの電流は、混合中の製品の粘度を決定するように検知されることができる。こうすることによって、混合製品が所望の粘度に達するまでモーターが作動することを可能にする。
【0052】
ふた2は、恒久的な連結をつくるために容器本体3に熱封着されてもよく、そして、この場合には、ふたは、製品が容器外へ注がれることができるように、剥ぎ取りまたはちぎり取り部分を有してもよい。この構成は、冷凍カクテルのような製品に特に適切である。更に、製品は容器から直接消費されてもよい。
【0053】
少なくとも製品の一部が入っている容器は、特に超高温瞬間殺菌(UHT)がなされたものが用いられ且つ容器が殺菌状態に保たれている場合には周囲温度で保たれてもよい。容器は、密封状態で保たれ、冷却され、そして、場合により低温のまたは他の製品を小分け前に加えて、密封が取り外される。この低温の製品は、氷、冷却された液体またはその双方であってもよく、そして混合後に、冷やされたか冷凍されたデザートが提供されてもよい。
【0054】
本発明の装置は、冷たいかまたは冷凍の食品に用いられてもよいが、ホットチョコレート、カスタード、ソース、マッシュドポテト、茶、コーヒー等のような室温または高温の製品に用いることもできる。このため、混合操作は、マイクロ波設備が作動することのできる環境で行なわれてもよい。
【0055】
容器が販売地点から離れたところで充填されるのではなしに、充填は、混合が行われる地点またはその近くで行われることができる。冷凍乾燥成分、液体及び氷が、販売地点で加えられることができ、次いでふたがされて製品が混合され、そして消費者に提供される。製品成分の容器中への導入は、手動作、半自動または完全自動であってもよい。かき氷のような氷が用いられる場合には、回転部材は、氷を製品のための適当な大きさに破砕することができる。更に、液体炭酸ガスから作られた冷凍炭酸ガス、即ち、粉末ドライ炭酸ガスのような他の冷却材料が混合前または混合中に製品を混合及び冷却するために容器内へ挿入されることができる。
【0056】
炭酸ガスのような圧縮ガスが製品を冷却するために用いられてもよく、また、製品の混合前または混合中に圧縮炭酸ガスを射出することによって炭酸飲料がつくられてもよい。温度検知器を用いて所要の冷却量を制御してもよい。
【0057】
これまで説明した混合装置では、容器、そのふた、及び回転部分は、混合及び消費後に使い捨て可能であるように意図されている。しかしながら、混合中に容器につけられるふたに合った非使い捨てで再使用可能な回転部材を用いてもよい。この回転素子は、使用後に清掃のために駆動から容易に取り外し可能で、皿洗い装置で清潔にすることができる金属素子のようなより耐久力のある材料でつくられてもよい。
【0058】
回転素子を駆動するためのモーターは、電池、通常の電源により、または、圧縮空気タンク等からの圧縮空気モーターによって動力を供給されてもよい。
【0059】
混合されるべき製品が加熱される必要がある場合には、加熱蒸気を射出し、または熱水を加えることができる。
【0060】
もし異なるサイズの容器が必要なら、容器を異なる深さのものにして、共通の素子がふた及び回転素子の組立体のために用いられることができる。このようにして、消費者には、無理なくすべての範囲のサイズが提供されることができる。
【0061】
冷やされたか一部冷凍された製品が必要な場合には、製品の入った容器は、あとで混合手段の間に製品と混合される氷の結晶を容器内で形成するような低温度で保たれてもよい。更に、適当な製品成分を用いて販売地点の近くで製品を冷却または冷凍することにより、充填された容器は通常の環境温度で輸送され、販売地点に到着したら冷却または冷凍することができる。
【0062】
次に図11から図15、そして先ず図11及び図12を参照すると、図15に示すような容器30を用いる別の混合装置が図示されている。
【0063】
図15では、図示されている容器30は、前述した容器と同様に、薄壁のプラスチックでつくられており、そして、空の時に1つの容器の下端が別の容器の上部開口端に挿入された状態で容器同士が積み重ね可能であるように、その下端から上方へテーパのついた円形断面を有している。
【0064】
容器30は、その開口端部の上にふた31または他の密封部材と共に図示されており、そして、そのふたは、好適には、製品充填後、通常は混合後に製品が容器内の全スペースを占めることができるように、ふたから離れた位置まで充填後に開口端部に熱封着される。あるいは、更に、膜が開口端部に合わされ、そして熱封着により固定される。
【0065】
容器の下端近くには、容器の底部33中に軸受され、そして軸34と混合素子35とを有する混合器32がある。軸は、その下端に駆動軸37を混合器32及びその連係した軸34と駆動係合するための手段(図示せず。)を有している。好都合には、駆動は、駆動係合を確実にするために何らのツイスト動作(twisting action)を必要とすることなく、容器が混合のため適所に置かれるようにドッグによる係合によって固定される。軸34は、内側スカート部分へ突き出し、このスカート部分の下端は、特に無菌的につくられた容器が用いられる時には、通常、輸送の間下端に熱封着された膜によって閉ざされている。
【0066】
底部33の高さよりも下に延びているのは、軸34の高さより下に突き出し、且つ、その下縁で容器が立つ底を形成するスカート部分38である。
【0067】
容器30は、図11及び図12または図13及び図14の装置での使用を意図されており、製品が充填された1つの容器30が、その装置上に置かれ、そして製品が消費のために混合される。図11及び図12では、装置は、すえ付け台40を有しており、その中に上向きに駆動モータ41が配置されており、そこから、混合器32の軸34と駆動係合するための駆動軸37が出ている。
【0068】
すえ付け台40の上方には、容器30をすっぽりと受ける形であり、且つ容器30がそこに置かれた時に容器の上端の手前で終わる上向きに延びる受け座44の形成されたすえ付け台43がある。このようにして、混合操作のため、容器30は、受け座44の中へ入れられ、それによって、駆動軸37が容器の混合器軸34と係合される。
【0069】
すえ付け台40から上へ延びているのは、縦の支持部材46であり、それは、その上端に、それぞれ容器のアクセス位置及び容器固定位置である図11の位置及び図12の位置の間で、軸48のまわりに枢着された枢動アーム47を有している。図12の位置では、アーム47は、混合操作のため容器を固定するために、容器の上端と係合するように下げられている。アーム47は、これらの位置の間で動力で動かされてもよく、そして、アームが容器の固定位置にない限り、混合ができないように、近接スイッチを有している。あるいは、アーム47は重力で操作される。この場合には、図11の位置のアーム47は、支持具49によって支持され、そして軸48のまわりで手で動かすことができ、重力によって図12の位置へ下る。図11の位置からの思わぬ動きを防止するため、つめまたはその他の位置決め手段(図示せず。)が設けられてもよい。
【0070】
すえ付け台そして詳しくは受け座44は、加熱手段を有してもよく、それによって、受け座44は、容器30がその受け座内に入れられた時に、容器30の壁を温めるように加熱される。そのような加熱は、特に容器内の製品が冷凍されており、容器の内壁面に付着する傾向をもつ時に十分な混合ができる点で有利であろう。
【0071】
駆動モータ41は、異なった製品のために異なった操作速度を可能にするように直流モータのような可変速モータであってもよい。更に、モータは、製品に応じて予めセットされた異なった時間作動するように制御されていてもよい。これらの特徴は、説明された他の形式の装置にも当てはめられるであろう。
【0072】
次に図13及び図14を参照すると、図11及び図12の装置とその一部が同様な装置が図示されており、同じ参照数字が同じ部分に付けられている。図13は、充填済みの容器30(図15。)を受ける用意のできた装置を示しており、そして、図1414は、その装置を混合動作中のモードで図示している。
【0073】
図13及び図14の実施例では、装置は、混合前または混合中に炭酸ガスまたは他の材料を容器の中へ射出するための射出手段を有している。これは容器内の食品の炭酸ガス飽和または製品の冷却のためである。炭酸ガス飽和は、氷と液体とから成る製品に対して適切であろう。冷却は、例えば、粉末ドライ炭酸ガスを製品中へ射出することによって、製品を冷却または冷凍させるのに適切であろう。
【0074】
図13及び図14の装置で用いられる容器は、製品の中へ射出するために穴をあけることのできる可撓性のダイヤフラムを適所に残して、ふたを取り外してもよく、または、射出用の可撓性の開口を持ったふたがあってもよい。
【0075】
図11及び図12の位置決めアーム47の代わりに、図13及び図14の装置は、固定位置(図14)と非固定位置(図13)との間を部材46中のピストン及びシリンダ装置51によって上下動することのできる動力つきの制止用プレート50を有している。射出管52が部材46に沿って延び、そしてまた、炭酸ガスその他の材料を入れているタンク53と連通している。射出管52は、プレート50上に担持されて下を向いた出口54を有し、プレート50が容器30の方へ下げられると、容器がプレートによって位置決めされ、そして、容器中への材料の射出のため出口54が容器中に入る。
【0076】
操作員の手がプレート50の部位にある場合にプレートの動きを防止するため、近接スイッチがあってもよい。更に、装置のまわりには、ドアでアクセスするハウジング(図示せず。)があってもよい。装置が動作することが出来る前にドアが閉められなければならないように、設備がつくられてもよい。
【0077】
出口54は、好適には、容器上の膜または他のシールに穴をあけることができるように、鋭利な端部を有する金属管で作られている。出口54は、射出が必要でない時には、プレート50の中に引っ込められてもよい。
【0078】
タンク53からのラインの中に制御弁56が設けられており、そして、射出管52は、プレート50の上下動と同調するように可撓性である。
【0079】
前述の射出構成は、例えば、タンクから蒸気または温水を射出することによって容器内の製品を加熱するのに用いられてもよい。
【0080】
次に、図16から図18を参照すると、概略的に参照数字30で示される混合用容器の別の実施例が図示されており、図中、前述の実施例の同じ部分のための同じ参照数字が用いられている。このように、容器は、底部3A、上向きに分岐する図形断面の側壁3B及び混合手段、即ち、羽根車35をもつ本体3を有している。容器は、製品が充填されるときに容器の上部開口端を密封するための閉じ部材(図示せず。)を有している。前と同じように、容器本体は、空のときに、本体の下部の狭い端部を他の容器の上部開口端の中へ入れることによって、他の容器の中に積み重ね可能に構成されている。
【0081】
容器の下端には、垂れ下がったスカート部分38が形成されており、そして、底部3Aには、中央開口60が形成されて、そこから下方へ、筒59を形成する壁61が延びており、その内面は、肩部62を有し、混合素子35のための支承面を提供する。
【0082】
混合素子35は、射出成形の一体のプラスチック構造であり、そして、軸部分34と混合部分66とを有している。軸部分34には、その自由端のテーパ付きの形状と、容器と組み合わされたときに開口60の肩部62の背後で係合するように構成された、テーパの広い端部の背後の縁64とが形成されている。
【0083】
軸部分34は、中空であり、そして、混合素子35との駆動係合で駆動手段の駆動軸(図示せず。)を受けるための凹部65を形成している。このために、開口65は、駆動軸内の対応するスロットと係合するための3本の軸方向に延びるリブ66または駆動する複数のドッグを有している。
【0084】
混合部分66は、それぞれ、混合素子35の回転軸のまわりで互いに120°で概ね径方向に延びるブレードを有しており、それぞれのブレードは、図18に見られるように、その先端部が、背後方向に外側へテーパのついた比較的鋭利な輪郭になっている。
【0085】
混合部分66は、回転軸に対して直角に延びる中央ディスク部分67から外側へ延びている。ディスク部分67の径方向外端部の近くに環状の下方へ突き出している部分68が形成されており、それは、混合素子35が容器内の適所にあるときに底部3Aの上面と係合するよう構成されている。
【0086】
混合素子35と容器との組立は、軸部分34を開口60へ挿入して、縁64が肩部62と係合するまで押し込むことによって行われ、その位置で環状部分68が底部3Aと係合し、そして混合素子が容器内に確実に取り付けられ、それに対して回転する。
【0087】
混合素子35と容器との接触面は、回転の間支承表面を形成する。そのような表面の支承性を改善するために、混合素子に対して組立前に関係表面に亘って潤滑剤が加えられてもよい。しかしながら、支承表面間に何らかの密封を施すことは必要でないであろう。
【0088】
図16から図18の構成は、混合素子及び連係した容器本体を製造及び組み立てるための簡単ではあるが、効率的な手段を提供する。混合素子は、通常は高速度ではあるが、例えば4秒から60秒間、1回の混合操作を行うだけでよいから、繰り返し使用の必要から生じる耐久性を有する必要はない。しかしながら、混合素子は、例えば、容器中で冷凍されている製品のために過度の力を受けても破損されてはならない。混合素子は、混合のためのトルク要求が過度になった場合に、曲がるように十分な可撓性をもつべきである。ある構成では、更なる使用を防止するために混合操作後に容器と共に混合素子が、溶解することが望ましくさえあるだろう。
【0089】
筒部59の下端は、充填された容器の輸送のため、通常、熱封膜で密封され、そしてこの膜は、駆動軸への連結前に取り外し可能であるか、または穴があけられる。
【0090】
次に、図19、図20及び図21を参照すると、混合容器と図20で分離してみられるジョッキ70との組立体が図示されている。この構成では、混合容器30は、前述した実施例と概ね同じ形であってもよい。図19及び図20では、図示された容器30は、図15で図示された形式のものである。容器が混合の間倒立した姿勢で配置されている図21の構成では、混合素子35は容器のふた31と連係されている。図19、図20及び図21では、用いられている参照数字は、同じ部分に対して前の実施例のためのものと同一である。
【0091】
図19及び図20の容器は、ジョッキ70と連係しており、ジョッキの底部には、連結素子71があり、それによって底部ユニット72内の駆動機構から混合素子35へ駆動が伝達される。そして、駆動機構は、前述したものと同じであってもよい。あるいは、駆動機構は、従来の混合素子駆動装置によって形成されてもよい。
【0092】
連結素子71は、駆動機構からの出力と混合器軸34との間の連結を生じさせ、そして、クラッチ機構を有してもよく、それによって、例えば、容器内の製品が多分冷凍されているせいで粘り過ぎる粘度を有するために、混合器を駆動するのに必要なトルクが、大きくなり過ぎると、その連結は駆動を伝達しない。
【0093】
ジョッキ70は、取り外し可能にまたは枢動するように底部ユニット72上に設けられており、そして、混合容器30は、その駆動軸が適所にあるときにジョッキの連結素子71と駆動状態で連結するように、ジョッキ70内に取り外し可能に配置されている。ジョッキ70は、一側の把手74、及び、ピボット76のところで一側に枢着されたふた75または覆い、及び、ピボット76の反対側の持ち上げ用延長部77を有している。この構成によって、ふた75は、容器を挿入及び取り外すためにアクセスできるように持ち上げられる。
【0094】
ジョッキ70はまた、その中の容器30が混合後にジョッキから取り外されることを可能にするように、その上縁に沿って1個以上のスロット78を有している。
【0095】
この構成では、ジョッキ70は、混合中ふた75の形の閉じ具と共に、容器のための支持具を提供し、そして、ジョッキ70は、清掃のために底部ユニット72から取り外し可能である。ジョッキ70はまた、把手74を使って容器30と一緒に持ち上げることによって容器を取り外すのに使用されてもよい。ジョッキは、ジョッキ内にヒーターを設けることによって加熱され、それによって、必要なら混合前に容器30を加熱してもよい。
【0096】
図21では、前の実施例のものと同様なジョッキ70が設けられており、それによって、ふたに混合素子35のついた逆さまの容器30がジョッキに納められ、ジョッキは逆さまにされて、連結素子71がジョッキのふた75の中に位置決めされている。この例では、ふた75は、倒立及び混合の間、開放可能なつめによって開口に対して固定されている。
【0097】
この構成は、従来の混合器を用いて容器30を混合することができる手段を提供し、連結手段71は、混合器からの駆動を容器混合素子に適合させるためのアダプターを提供する。
【0098】
無菌的につくられ、または、殺菌された容器は、充填された容器が冷凍の必要なしに比較的長い貯蔵寿命をもつということで、著しい利点を提供する。容器を充填するのには、容器及びその中味が無菌的につくられることを助ける殺菌温度の無菌的で熱い製品が用いられてもよい。製品が環境にさらされる危険に対して、このようにして、充填された容器が安全であることを確実にするため、混合器組立体は、汚染物質の侵入及び退去に対して十分に密封されるべきである。この目的で、混合器組立体は、少なくとも混合が行われるまで十分に密封されるであろう。そのような密封を達成する1つの方策は、組立体と容器本体とを、回転可能なプラスチック素子とハウジングの間で脆い溶接部によって結合することであり、トルクが手動または駆動モータにより加えられるまで、密封が施される。あるいは、脆い溶接部は、容器が駆動軸上に置かれるときに、工具の使用により、または、工具部材との係合により破られてもよい。この脆い溶接部は、回転可能な素子とそのハウジングとの間の協力する面の間の小さな隙間を密封するために設けられる。1つの構成では、容器の一部は、各入力駆動モータ部分と混合器の羽根車部分との間に介在し連結されている。この容器部分は、連結が壊されるまで容器の内側と外側との間に密封を提供する脆い連結を通じて、容器本体に連結されている。これは、前述したように駆動トルクが混合器へ加えられる時に好都合に生じる。この脆い連結は、薄い部分の環状の弱くなった部位によって提供されてもよい。
【0099】
駆動モータ部及び羽根車部は、それぞれ、例えば容器部分への溶接によって、容器の部分を通して互いに駆動できるように連結されることができる。このようにして、容器部分は、回転が行われる時に回転可能な混合器の部分となり、そして、この容器部分は、脆い連結部で容器から引き離される。密封用リングのような他の手段が、また、この目的のために設けられてもよい。
【0100】
本発明の容器及び装置を用いると、この構成は、衛生的で費用効率的な方法で食品の小分けに広い適用をもつ製造、充填、輸送及び小分けシステムに役立つ。
【0101】
通常、容器は、容器に製品を充填する場所から離れた製造場所で製造されるであろう。使い捨て及びリサイクルが意図されている容器は、容器が充填されるべき場所への輸送の間、少しのスペースを占めるべきである。かくして、容器は、前述したように1つの容器の底部が他方の容器の中にその底部近くに置かれて、互いに積み重ね可能である。
【0102】
まだ互いに抱き合わされている容器は、標準の充填機によって充填のために位置決めされて、そして、それぞれが充填される直前、充填中または充填後に積み重ねを解消される。容器が食品で充填された後に、容器は、上部の充填用開口の上に密封手段をつけることによって密封される。密封手段は、好適には、熱封着されたふた、または、上部開口の縁に密封された膜である。あるいは、更に、クリップオン式の取り外し可能なふたが容器を密封するためにつけられる。更に、容器の底部は、中味と外側との連通を防止するため密封される。そのような密封手段は、通常、容器の底部の駆動アクセスを覆って熱封着された膜であり、混合器を駆動するためにアクセスできるように取り外し可能である。
【0103】
容器を充填及び密封した後、その中味は、低い貯蔵温度に冷却及び冷凍されることができる。あるいは、容器及びその中味は、充填後、周囲温度に保たれてもよい。この後者即ち周囲温度保存は、容器、その中味及び環境が衛生的に制御され、そしてこの場合、上部充填開口及び駆動軸の膜保護が得られる時には、適切であろう。この場合、容器及びその中味は、冷凍することなく輸送することができるか、特に製品がミルクセーキである場合、製品中に氷の粒子ができ、及び消費のために要求される温度の製品を得るように、通常は、製品が混合される前に氷点よりも低く冷却されることを必要とするであろう。しかしながら、衛生的に制御された製品でも、品質管理の目的のために、充填後に冷凍が企てられることができる。
【0104】
冷凍または周囲温度の充填容器は、製品が混合されるべき消費場所へ輸送される。製品が輸送の間周囲温度である場合には、消費のため中に氷が入っているかまたは入っていない冷たい製品とするために、混合前に冷却及び所望により冷凍が企てられるであろう。
【0105】
製品が冷凍状態で輸送される場合には、混合前により高いかまだ冷凍の温度に調温されることを必要とするであろう。これは、調温用の温度に設定された調温室で行われ、その中に容器が貯蔵され、そして小分け/混合温度に温められる。
【0106】
製品を消費しようとする時には、容器は、混合装置に入れられ、そして、前述したように混合が行われる。混合は、混合器駆動部にアクセスするため、底部の密封の貫通または除去を伴うであろう。通常、上部開口は、容器への射出が必要であるときを除き、混合の間密封されたままである。
【0107】
混合された時には、製品は、ストロー、スプーンにより、または、必要なら注ぐことにより中味へアクセスするため、密封手段に穴をあけることにより、または、密封手段を除去することにより、すぐに消費できる。容器から消費した後に、空になった容器は処分される。容器がその構造のせいではめ込みの混合器を有していても、製造することが比較的安価であるため、処分は費用効率的である。
【0108】
混合装置が、離れた場所で容器を充填したり、または、製品の成分を混合の直前に導入する可能性と共に、混合された製品を迅速、安全且つ衛生的環境で小分けする機会を提供することが判るであろう。この構成は、費用効率的且つ能率的である。
【図面の簡単な説明】
【0109】
【図1】食品混合装置で使用するための食品混合容器の縦断面図を示し、容器の蓋部分は、図1の上部に分解して示されている。
【図2】混合プロセスのために配置されたサポート及び駆動部と組み合わされた容器を示す。
【図3】図1の容器の選択的な特徴を示す部分縦断面図である。
【図4】別の実施例の容器を持つ混合装置の縦断面図である。
【図5】図6の容器のための密封部材の平面図である。
【図6】図4の容器上の図5の密封部材を示している縦断面図である。
【図7】図4に示す容器を混合位置に供給するための装置の縦断面図である。
【図8】混合前の異なった食品位置を示す、容器の縦断面図である。
【図9】混合前の異なった食品位置を示す、容器の縦断面図である。
【図10】混合前の容器内の更なる食品位置を示す、容器の縦断面及び横断面を示す。
【図11】使用前の食品混合装置の側面図である。
【図12】有効混合位置での、図11に対応する立図面である。
【図13】使用前の他の食品混合装置の側面図である。
【図14】有効混合位置での、図13に対応する立図面である。
【図15】図11−14の装置で使われる混合容器の縦断面図である。
【図16】混合容器の別の実施例の縦断面図である。
【図17】図16の実施例の混合素子の平面図である。
【図18】図17の素子の側面図である。
【図19】ジョッキと組み合わされた混合容器を示す。
【図20】図19のジョッキの断面図である。
【図21】ジョッキと組み合わされた倒立混合容器を示す。
【符号の説明】
【0110】
1、35 混合素子(羽根車)
2 ふた(位置決め部材)
3、30 容器本体
4 保持部
7 ハウジング
8、37 駆動軸
20 受け部材
46 縦支持材
53 タンク
56 制御弁
70 ジョッキ
【特許請求の範囲】
【請求項1】
一体の回転式混合手段を容器内に有し、前記容器中で混合食品を混合した後に小分けする混合食品の小分け方法であって、前記混合手段が前記容器の外側で前記容器とは別個の駆動手段に駆動自在に連結することのできること;混合される食品が前記容器内に導入されること;ふたが前記容器に取り付けられること;前記混合手段が前記駆動手段と駆動係合するように前記容器が配置されること;前記駆動手段を作動させて前記混合手段を動かし、前記容器内の内容物を混合させること;前記容器が、前記駆動手段を前記混合手段と係合させて前記ふたが上向きになるように混合のための台の中に配置され、且つ、固定位置と非固定位置の間で上下動可能なクランプ手段によって混合が可能なように保持されることを特徴とする、混合食品の小分け方法。
【請求項2】
回転式混合手段を容器内に有し、前記容器中で混合食品を混合した後小分けする混合食品の小分け方法であって、前記混合手段が、前記容器のためのふたの上に配置され、且つ、前記容器の外側で前記容器とは別個の駆動手段に駆動自在に連結することのできること;混合される食品が前記容器内に導入されること;ふたが前記容器に取り付けられること;前記容器が、前記駆動手段を前記混合手段と係合させて前記ふたが上向きになるように混合のための台の中に配置されること;混合手段が駆動手段と駆動係合するように容器が配置されること;駆動手段を作動させて混合手段を動かし、容器内の内容物を混合させること;混合前に、ふたが混合の間最下部にあるように容器を倒立の姿勢に置くこと;容器が、固定位置と非固定位置の間で往復動自在に動く係止管によって混合が可能なように保持されることを特徴とする、混合食品の小分け方法。
【請求項3】
一体の回転式混合手段を容器内に有し、前記容器中で混合食品を混合した後小分けする混合食品の小分け方法であって、前記混合手段が前記容器の外側で前記容器とは別個の駆動手段に駆動自在に連結することのできること;混合される食品が前記容器内に導入されること;ふたが前記容器に取り付けられること;前記混合手段が前記駆動手段と駆動係合するように前記容器が配置されること;前記駆動手段を作動させて前記混合手段を動かし、前記容器内の内容物を混合させること;前記容器が、前記駆動手段を前記混合手段と係合させて前記ふたが上向きになるように混合のための台の中に配置され、且つ、固定位置と非固定位置の間で上下動可能な可動式拘束プレートによって混合が可能なように保持されることを特徴とする、混合食品の小分け方法。
【請求項4】
一体の回転式混合手段を容器内に有し、前記容器中で混合食品を混合した後小分けする混合食品の小分け方法であって、前記混合手段が前記容器の外側で前記容器とは別個の駆動手段に駆動自在に連結することのできること;混合される食品が前記容器内に導入されること;ふたが前記容器に取り付けられること;前記混合手段が前記駆動手段と駆動係合するように前記容器が配置されること;前記駆動手段を作動させて前記混合手段を動かし、前記容器内の内容物を混合させること;前記容器が、前記駆動手段を前記混合手段と係合させて前記ふたが上向きになるように混合のための台の中に配置されること;前記容器がその開口端部の周りにリップを包含すること;リップが、前記容器を混合が可能なように係合固定することを特徴とする、混合食品の小分け方法。
【請求項5】
前記容器は、混合前に前記ふたが混合の間最下部にあるように倒立の姿勢に置かれることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の混合食品の小分け方法。
【請求項6】
前記台は、混合の間前記容器を位置決めする位置決め手段を包含することを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の混合食品の小分け方法。
【請求項7】
前記容器の内容物が、混合前に加熱されることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の混合食品の小分け方法。
【請求項8】
前記容器の中味が、混合前に冷却されることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の混合食品の小分け方法。
【請求項9】
混合前、混合の間、または混合後に、前記容器の内容物に通気することを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の混合食品の小分け方法。
【請求項10】
前記各容器を積み重ねる際、挿入する容器の下端が挿入される容器の下端に隣接して他の容器の中に入るようにして、同種及び同形状の他の容器と積み重ね自在としたことを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の混合食品の小分け方法。
【請求項11】
前記各容器が、製造後および前記各容器が積み重ねを解かれる前記容器の充填位置への輸送の前に、他の容器の開口端部の中に前記容器を位置決めすることによって、積み重ねられることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の混合食品の小分け方法。
【請求項12】
混合食品のための容器であって:
容器が、容器内へそれを通して食品を充填することのできる上部開口を有し、前記開口が、外周を有するリムを形成し、更に、前記容器は、上部開口に対する前記容器の反対側の下端部に基部を有すること、
上部開口を閉じるふたが、前記開口の前記外周に被せて取り付けられ、クリップまたは密封作用によって固定されること、
前記容器内で食品を混合する混合手段が、前記容器に対して回転可能であり、且つ、前記容器内に位置決めされるべく、前記ふたの上に取り付けられる羽根車を包含し、更に、前記混合手段は、前記容器の外側で前記容器とは別個の駆動手段に駆動自在に連結することができ、前記羽根車手段が、使用の間前記ふたと連係されること、
前記容器が、混合の間前記容器を倒立の姿勢に固定する固定手段と係合するように配置され、その基部が、倒立の姿勢において最上部にあり、容器が、積み重ねるとき、挿入する容器の下端が挿入される容器の下端に隣接して他の容器の中に入るようにして、同種及び同形状の他の容器と積み重ね自在であることを特徴とする容器。
【請求項13】
前記ふたが、前記ふたと前記容器とが組立状態にあるとき、前記容器内の食品へのアクセスを許容するように配置される開口を包含し、前記開口が、混合の間閉じられていることを特徴とする、請求項12に記載の容器。
【請求項14】
前記羽根車が、押し込み嵌めとして前記ふたの中の開口を通して位置決めされることによって、前記ふたに対して回転可能に取り付けられ、前記羽根車が一体に有するクリップによってその開口の中に取り付けられることを特徴とする、請求項12または13に記載の容器。
【請求項15】
前記羽根車が、前記開口の壁に対する支承表面を形成する軸を包含し、その軸が前記羽根車の羽根と一体であることを特徴とする、請求項14に記載の容器。
【請求項16】
前記羽根車が、一体のプラスチック構造からなることを特徴とする、請求項14または15に記載の容器。
【請求項17】
上部開口を形成する上端を備えた容器を含む混合食品のための混合装置であって、前記上部開口が前記容器の最大外径を形成する外周を有し、前記容器は環状外壁及び前記容器のためのふたをも形成すること、前記ふたが使用の際に上部開口の外周に被せて取り付けられること、前記ふたが使用の際に前記容器の中まで延在し、且つ、前記ふたに対して回転可能である羽根車を包含する混合手段と前記容器のためのホルダとを収容すること、前記ホルダが、前記容器の外壁の周りに境界線を描くようにして前記容器を受け入れるべく形成される環状内壁を有すること、前記容器が使用の間、前記羽根車を駆動させるべく前記容器及び前記ふたの外側で駆動手段に係合するようにして前記ホルダ内に取り付けられて倒立の姿勢に置かれること、取り付け手段が混合の間、前記ふたを最下部に置いて前記取り付け手段と係合するように前記容器を支持することを特徴とする混合装置。
【請求項18】
前記ホルダが、混合作業の間前記容器がその中に配置されるジョッキを包含し、それによって、前記容器が、混合の間前記取り付け手段の上に固定されることを特徴とする、請求項17に記載の混合装置。
【請求項19】
内部へ食品を充填することのできる上部開口を有する容器を含む混合食品の混合装置であって、
前記上部開口を閉じるふたが、前記容器内の食品を混合する羽根車を担持すること、
混合の間前記羽根車を駆動させる回転可能な駆動手段が、前記容器及び前記ふたの外側にあって、混合装置のためのサポートの上に取り付けられること、
前記容器、前記ふた、及び前記羽根車と前記駆動手段を相互連結する前記サポートとは別体のアダプタが、一端では前記混合手段と、反対側の端部では前記駆動手段と駆動係合することのできる連結器を包含すること、
前記容器が前記ふたとの組立の前であって、前記容器同士を積み重ねたとき、挿入する前記容器の下端が挿入される他の前記容器の下端に隣接して他の容器の中に入るようにして、同種及び同形状の他の容器と積み重ね自在であることを特徴とする混合装置。
【請求項20】
取り付け手段が前記駆動手段を包含し、前記アダプタが、一端では前記取り付け手段の上にはまるように配置され、他端では、前記アダプタが前記ふたを最下部に置いて前記容器を倒立の姿勢で受け入れるように配置されることを特徴とする、請求項19に記載の混合装置。
【請求項1】
一体の回転式混合手段を容器内に有し、前記容器中で混合食品を混合した後に小分けする混合食品の小分け方法であって、前記混合手段が前記容器の外側で前記容器とは別個の駆動手段に駆動自在に連結することのできること;混合される食品が前記容器内に導入されること;ふたが前記容器に取り付けられること;前記混合手段が前記駆動手段と駆動係合するように前記容器が配置されること;前記駆動手段を作動させて前記混合手段を動かし、前記容器内の内容物を混合させること;前記容器が、前記駆動手段を前記混合手段と係合させて前記ふたが上向きになるように混合のための台の中に配置され、且つ、固定位置と非固定位置の間で上下動可能なクランプ手段によって混合が可能なように保持されることを特徴とする、混合食品の小分け方法。
【請求項2】
回転式混合手段を容器内に有し、前記容器中で混合食品を混合した後小分けする混合食品の小分け方法であって、前記混合手段が、前記容器のためのふたの上に配置され、且つ、前記容器の外側で前記容器とは別個の駆動手段に駆動自在に連結することのできること;混合される食品が前記容器内に導入されること;ふたが前記容器に取り付けられること;前記容器が、前記駆動手段を前記混合手段と係合させて前記ふたが上向きになるように混合のための台の中に配置されること;混合手段が駆動手段と駆動係合するように容器が配置されること;駆動手段を作動させて混合手段を動かし、容器内の内容物を混合させること;混合前に、ふたが混合の間最下部にあるように容器を倒立の姿勢に置くこと;容器が、固定位置と非固定位置の間で往復動自在に動く係止管によって混合が可能なように保持されることを特徴とする、混合食品の小分け方法。
【請求項3】
一体の回転式混合手段を容器内に有し、前記容器中で混合食品を混合した後小分けする混合食品の小分け方法であって、前記混合手段が前記容器の外側で前記容器とは別個の駆動手段に駆動自在に連結することのできること;混合される食品が前記容器内に導入されること;ふたが前記容器に取り付けられること;前記混合手段が前記駆動手段と駆動係合するように前記容器が配置されること;前記駆動手段を作動させて前記混合手段を動かし、前記容器内の内容物を混合させること;前記容器が、前記駆動手段を前記混合手段と係合させて前記ふたが上向きになるように混合のための台の中に配置され、且つ、固定位置と非固定位置の間で上下動可能な可動式拘束プレートによって混合が可能なように保持されることを特徴とする、混合食品の小分け方法。
【請求項4】
一体の回転式混合手段を容器内に有し、前記容器中で混合食品を混合した後小分けする混合食品の小分け方法であって、前記混合手段が前記容器の外側で前記容器とは別個の駆動手段に駆動自在に連結することのできること;混合される食品が前記容器内に導入されること;ふたが前記容器に取り付けられること;前記混合手段が前記駆動手段と駆動係合するように前記容器が配置されること;前記駆動手段を作動させて前記混合手段を動かし、前記容器内の内容物を混合させること;前記容器が、前記駆動手段を前記混合手段と係合させて前記ふたが上向きになるように混合のための台の中に配置されること;前記容器がその開口端部の周りにリップを包含すること;リップが、前記容器を混合が可能なように係合固定することを特徴とする、混合食品の小分け方法。
【請求項5】
前記容器は、混合前に前記ふたが混合の間最下部にあるように倒立の姿勢に置かれることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の混合食品の小分け方法。
【請求項6】
前記台は、混合の間前記容器を位置決めする位置決め手段を包含することを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の混合食品の小分け方法。
【請求項7】
前記容器の内容物が、混合前に加熱されることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の混合食品の小分け方法。
【請求項8】
前記容器の中味が、混合前に冷却されることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の混合食品の小分け方法。
【請求項9】
混合前、混合の間、または混合後に、前記容器の内容物に通気することを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の混合食品の小分け方法。
【請求項10】
前記各容器を積み重ねる際、挿入する容器の下端が挿入される容器の下端に隣接して他の容器の中に入るようにして、同種及び同形状の他の容器と積み重ね自在としたことを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の混合食品の小分け方法。
【請求項11】
前記各容器が、製造後および前記各容器が積み重ねを解かれる前記容器の充填位置への輸送の前に、他の容器の開口端部の中に前記容器を位置決めすることによって、積み重ねられることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の混合食品の小分け方法。
【請求項12】
混合食品のための容器であって:
容器が、容器内へそれを通して食品を充填することのできる上部開口を有し、前記開口が、外周を有するリムを形成し、更に、前記容器は、上部開口に対する前記容器の反対側の下端部に基部を有すること、
上部開口を閉じるふたが、前記開口の前記外周に被せて取り付けられ、クリップまたは密封作用によって固定されること、
前記容器内で食品を混合する混合手段が、前記容器に対して回転可能であり、且つ、前記容器内に位置決めされるべく、前記ふたの上に取り付けられる羽根車を包含し、更に、前記混合手段は、前記容器の外側で前記容器とは別個の駆動手段に駆動自在に連結することができ、前記羽根車手段が、使用の間前記ふたと連係されること、
前記容器が、混合の間前記容器を倒立の姿勢に固定する固定手段と係合するように配置され、その基部が、倒立の姿勢において最上部にあり、容器が、積み重ねるとき、挿入する容器の下端が挿入される容器の下端に隣接して他の容器の中に入るようにして、同種及び同形状の他の容器と積み重ね自在であることを特徴とする容器。
【請求項13】
前記ふたが、前記ふたと前記容器とが組立状態にあるとき、前記容器内の食品へのアクセスを許容するように配置される開口を包含し、前記開口が、混合の間閉じられていることを特徴とする、請求項12に記載の容器。
【請求項14】
前記羽根車が、押し込み嵌めとして前記ふたの中の開口を通して位置決めされることによって、前記ふたに対して回転可能に取り付けられ、前記羽根車が一体に有するクリップによってその開口の中に取り付けられることを特徴とする、請求項12または13に記載の容器。
【請求項15】
前記羽根車が、前記開口の壁に対する支承表面を形成する軸を包含し、その軸が前記羽根車の羽根と一体であることを特徴とする、請求項14に記載の容器。
【請求項16】
前記羽根車が、一体のプラスチック構造からなることを特徴とする、請求項14または15に記載の容器。
【請求項17】
上部開口を形成する上端を備えた容器を含む混合食品のための混合装置であって、前記上部開口が前記容器の最大外径を形成する外周を有し、前記容器は環状外壁及び前記容器のためのふたをも形成すること、前記ふたが使用の際に上部開口の外周に被せて取り付けられること、前記ふたが使用の際に前記容器の中まで延在し、且つ、前記ふたに対して回転可能である羽根車を包含する混合手段と前記容器のためのホルダとを収容すること、前記ホルダが、前記容器の外壁の周りに境界線を描くようにして前記容器を受け入れるべく形成される環状内壁を有すること、前記容器が使用の間、前記羽根車を駆動させるべく前記容器及び前記ふたの外側で駆動手段に係合するようにして前記ホルダ内に取り付けられて倒立の姿勢に置かれること、取り付け手段が混合の間、前記ふたを最下部に置いて前記取り付け手段と係合するように前記容器を支持することを特徴とする混合装置。
【請求項18】
前記ホルダが、混合作業の間前記容器がその中に配置されるジョッキを包含し、それによって、前記容器が、混合の間前記取り付け手段の上に固定されることを特徴とする、請求項17に記載の混合装置。
【請求項19】
内部へ食品を充填することのできる上部開口を有する容器を含む混合食品の混合装置であって、
前記上部開口を閉じるふたが、前記容器内の食品を混合する羽根車を担持すること、
混合の間前記羽根車を駆動させる回転可能な駆動手段が、前記容器及び前記ふたの外側にあって、混合装置のためのサポートの上に取り付けられること、
前記容器、前記ふた、及び前記羽根車と前記駆動手段を相互連結する前記サポートとは別体のアダプタが、一端では前記混合手段と、反対側の端部では前記駆動手段と駆動係合することのできる連結器を包含すること、
前記容器が前記ふたとの組立の前であって、前記容器同士を積み重ねたとき、挿入する前記容器の下端が挿入される他の前記容器の下端に隣接して他の容器の中に入るようにして、同種及び同形状の他の容器と積み重ね自在であることを特徴とする混合装置。
【請求項20】
取り付け手段が前記駆動手段を包含し、前記アダプタが、一端では前記取り付け手段の上にはまるように配置され、他端では、前記アダプタが前記ふたを最下部に置いて前記容器を倒立の姿勢で受け入れるように配置されることを特徴とする、請求項19に記載の混合装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【公開番号】特開2006−290469(P2006−290469A)
【公開日】平成18年10月26日(2006.10.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−114916(P2006−114916)
【出願日】平成18年4月18日(2006.4.18)
【分割の表示】特願2000−517635(P2000−517635)の分割
【原出願日】平成10年10月27日(1998.10.27)
【出願人】(500199099)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年10月26日(2006.10.26)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年4月18日(2006.4.18)
【分割の表示】特願2000−517635(P2000−517635)の分割
【原出願日】平成10年10月27日(1998.10.27)
【出願人】(500199099)
【Fターム(参考)】
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