説明

減速装置及び減速装置の潤滑方法

【課題】コンパクト性を維持したままで、潤滑剤の攪拌ロスをなくし、且つ、種々の減速比にも対応し得る潤滑剤かき上げ機構(潤滑剤供給機構)を備える減速装置を提供する。
【解決手段】減速機構K1を貫通し、高速で回転する中空の入力軸112を設け、該入力軸112内に挿通され、且つ、前記入力軸112と一体的に回転可能な回転部材126Aの回転により潤滑剤に遠心力を付与し、その遠心力を上方への移動推進力へと変換することにより潤滑剤をかき上げる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、入力された回転を減速する減速装置と、減速装置の潤滑方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、図4に示されるような減速装置が開示されている(例えば特許文献1参照)。
【0003】
この減速装置10においては、上部に高速軸12、下部に低速軸14が位置しており、両軸12、14がブッシュ16を介してそれぞれ独立回転可能に同軸に密接して配置されている。高速軸12、ブッシュ16、低速軸14にはそれぞれ貫通孔12A、14A、16Aが設けられ、これらが一体となって1つの潤滑油(潤滑剤)路20を形成している。
【0004】
この状態で高速軸12が高速回転、低速軸14が低速回転することにより貫通孔12Aに負圧が生じ、装置内の下部に滞留している潤滑油(潤滑剤)を吸い上げて、装置上部へと供給・還流させている。
【0005】
【特許文献1】特開2000−161473号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、前述した減速装置10は、高速軸と低速軸との回転速度差に起因して発生する負圧を利用して潤滑剤を吸い上げる構成であったため、高速軸がかなり速い回転速度で回転し、且つ低速軸が相対的に十分遅い(減速比が高い)回転速度で回転するという条件が必要であり、吸い上げ力を大きくとるのは困難であった。
【0007】
又、単に潤滑剤を装置の上部(潤滑が必要となる部位よりも上部)にまで満たし得る程度に予め入れておくことも可能であるものの、この場合は減速機構部が常に潤滑剤に浸っていることとなり、潤滑剤を攪拌しつつ回転するため、駆動ロスが大きくなる。又、攪拌抵抗に伴う発熱により装置内部の内圧が上昇し易いという問題点も発生する。更に、必要となる潤滑剤の絶対量が大となり、オイル交換などによる廃油処理のことを考慮すれば、環境やコストの面でも好ましくない。
【0008】
本発明はこれらの問題点を解消すべく発明されたものであって、コンパクト性を維持したままで、潤滑剤の攪拌ロスを少なくし、且つ、減速装置の回転速度や減速比に関わらず十分な冷却効果の得られる減速装置を提供することをその課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、高速軸と、該高速軸の回転を減速する減速機構とを有する減速装置であって、前記減速機構を貫通する中空軸と、該中空軸内に挿通され、且つ、前記高速軸と一体的に回転する回転部材を備えた潤滑剤かき上げ機構とを有する構成とすることにより、これらの問題点を解消するものである。
【0010】
これにより、高速軸と低速軸との相対的な回転数差が少ない場合でも、効率良く潤滑剤を装置上部へと供給することができる。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、種々の減速装置において効率的な潤滑・冷却が可能となる。また、潤滑剤の絶対的な使用量も少なくでき、コストや環境負荷も抑えることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
添付図面を用いて、本発明の実施形態の例を詳細に説明する。
【0013】
図1は、本発明に係る実施形態の一例である減速装置110を備えたギヤドモータGM100の全体一部断面図である。図2は図1における矢示II‐II線に沿う断面図である。
【0014】
このギヤドモータGM100は、駆動源であるモータ122と、減速装置110とを備える。
【0015】
モータ122はボルト等により減速装置110と連結しており、モータ軸124(高速軸)が鉛直に設置され、減速装置110の内部に臨んでいる。
【0016】
減速装置110は、入力軸112(中空軸)と、該入力軸112の回転を減速する減速機構K1と、該減速機構K1により減速された回転を図示せぬ相手機械へと伝達する出力軸114を備えており、更に、潤滑剤かき上げ機構P1を備えている。
【0017】
入力軸112は中空とされ、その中空部分に前記モータ軸124が挿嵌しており、前記入力軸112の内周面に設けられた内歯112Bと前記モータ軸124に直切りされたスプライン124Aとが噛合している。
【0018】
入力軸112には偏心体132が一体的に形成されており、軸受158、160に回転自在に支持されながらモータ軸124の回転を偏心体132へと伝達可能な構成とされている。
【0019】
偏心体132は偏心体用軸受134を介して外歯歯車136を揺動可能に支持している。該外歯歯車136は、ケーシング128と一体化された内歯歯車の内歯として機能する外ピン130と噛合している。この外ピン130(内歯)の数は、前記外歯歯車136の外歯の数と比べ僅かだけ多く設定されている。
【0020】
外歯歯車136には複数の内ピン孔136Aが設けられ、該内ピン孔136Aに内ピン138及び内ローラ142が遊嵌している。
【0021】
前記内ピン138はその両端が第1、第2キャリヤ体144、146に圧入嵌合しており、第1キャリヤ体144側においては、更にボルト140により固定されている。即ち、外歯歯車136の回転を内ピン138を介して第1、第2キャリヤ体へと伝達可能な構成とされている。
【0022】
第1キャリヤ体144は軸受154、158に支持されており、一方、第2キャリヤ体146は軸受156、160に支持されており、共に軸心O1を中心に回転可能とされている。尚、第2キャリヤ体146は出力軸114と一体的に形成されており、図示せぬ相手機械へと動力を伝達している。
【0023】
次に潤滑剤かき上げ機構P1について説明する。
【0024】
潤滑剤かき上げ機構P1は、凹部148と、該凹部148へ潤滑油(潤滑剤)を導く第2導油孔150と、前記凹部148に収容される回転部材126Aと、かき上げられた潤滑油の通り路となる潤滑剤路112Cと、潤滑剤が吹出す吹出口112Aとで構成される。
【0025】
前記凹部148は略すり鉢状とされ、前記第2キャリヤ体146に一体的に形成されているが、一体でなく別部材で構成してもよい。又、前記凹部148と潤滑剤が滞留している内部空間129とを繋ぐ第2導油孔150が前記第2キャリヤ体146に設けられている。
【0026】
前記入力軸112に挿嵌しているモータ軸124の先端面には凹部124Bが設けられており、該凹部124Bには回転部材軸126Bの一端が圧入嵌合されている。該回転部材軸126Bの他端には前記回転部材126Aが固定されている。この状態で回転部材126Aは前記凹部148に収容されている。
【0027】
減速装置110における前記回転部材126Aは一般的なすぐ歯傘歯車(傘状部材)とされており、「歯」を構成する複数の凹凸を有しているものであるが、必ずしもこの形状に限定されるわけではなく、回転することにより潤滑剤に遠心力を付与することができる形状であれば良い。
【0028】
ここで、図1に示す減速装置110においては、前記凹部148のすり鉢形状と前記回転部材126Aの歯先が形成する回転体形状とが極めて狭い隙間を隔てて相対峙する形状とされているが、必ずしもこれに限られるものではなく、例えば両者の間により大きな隙間が形成されていても良い。
【0029】
前記回転部材軸126Bは前記入力軸112の中空部分よりも更に細い部材であるため、入力軸112との隙間が潤滑剤路112Cの一部として構成されている。更に該潤滑剤路112Cの最上部付近では、入力軸112に複数の吹出口112Aが設けられ、上昇した潤滑剤が吹出し可能とされている。本実施形態では潤滑剤路112Cの最上部付近にのみ吹出口が設けられているが、途中に設けてもよく、更に両方に設けてもよい。目的に応じて適宜変更可能である。
【0030】
又、前記第1キャリヤ体144にも、前記吹出口112Aから吹き出た潤滑剤を更に減速装置の外側(入力軸112の半径方向外側)に供給するための第1導油孔145が設けられている。
【0031】
尚、符号152は減速装置110の潤滑油の量を確認するためのオイルゲージである。
【0032】
又、図中の矢印は減速装置内での潤滑剤の流れを示すものである。又、減速装置110の内部空間129には減速機構K1の鉛直位置に満たない程度にまで潤滑剤が封入されている。
【0033】
続いて減速装置110の作用について説明する。
【0034】
モータ122に通電されモータ軸124が回転するとそれに伴い入力軸112も回転する。該入力軸112の回転は偏心体132へと伝達され、該偏心体132は偏心体用軸受134を介して外歯歯車136を揺動回転させようとする。しかし前記外歯歯車136は内接噛合している外ピン130の存在によりその回転が規制されており、殆ど揺動のみを行うことになる。この揺動成分は内ピン孔136A、内ピン138及び内ローラ142によって吸収され、外ピン130の数と外歯歯車136の外歯の数の相違に起因する外歯歯車136の自転成分のみが内ピン138を介して第1、第2キャリヤ体144、146へと伝達される。即ちこの時点で、入力軸112の回転は、(外歯歯車の歯の数−外ピンの数)/(外歯歯車の歯の数)に減速されて出力軸114へと出力されることとなる。
【0035】
尚、本実施形態では、伝達容量確保等の観点から、外歯歯車136を2枚として構成しているがこれに限られるものではなく、1枚又は3枚以上で構成していてもよい。又、本実施形態の減速機構K1は1段減速とされているが2段以上の減速機構を構成してもよい。
【0036】
次に潤滑剤かき上げ機構P1の作用について説明する。
【0037】
モータ軸124の回転に伴い、モータ軸124に固定されている回転部材軸126Bが回転し、更に回転部材126Aも回転する。このとき減速装置110の内部空間129には潤滑剤が封入されており、第2導油孔150を通じて前記凹部148にも潤滑剤が進入し、回転部材126Aを浸している。よって回転部材126Aが回転するとそれに伴い前記凹部148に存在する潤滑剤は遠心力が付与されて前記回転部材の半径方向外側へと移動する(遠心力が付与される)、しかしすり鉢形状の凹部148にその行き場を遮られるため、半径方向へ移動しようとする運動エネルギー(遠心力)は潤滑剤路112Cの上方に向かって上昇するエネルギー(中空軸内の上方移動推進力)へと変換される。潤滑剤路112Cを通って減速装置110の上部側へと向かった潤滑剤は入力軸112に設けられた吹出口112Aを通って、軸受158、更にはその下部に位置する偏心体用軸受134、外歯歯車136等を潤滑・冷却する。又、第1キャリヤ体144に備わる第1導油孔145を通った潤滑剤は軸受154及び内ピン138、外ピン130などの摺動部分を主として潤滑・冷却する。更に入力軸112と第1キャリヤ体の隙間を通って軸受154の上部側へと供給される潤滑剤も存在する(矢印参照)。
【0038】
このように、高度な潤滑・冷却が必要となる減速機構K1の部分については、当該潤滑剤かき上げ機構P1によりかき上げられた潤滑剤により、適宜潤滑・冷却がなされ、潤滑・冷却不足に起因する減速装置の損傷等を防止できる。
【0039】
又、始動時をはじめ運転時においても減速装置110の内部空間129に封入されている潤滑剤の量は、減速機構K1の部位よりも低い位置に設定してあるため、減速装置の運転により減速装置内の各部材が潤滑剤を攪拌することなく、攪拌に伴う伝達ロス、内圧上昇、温度上昇、オイル漏れ等の不具合を防止できる。
【0040】
更に、潤滑剤かき上げ機構P1の動力源はモータ軸124(高速軸)の回転から直接得ているため、たとえ減速比が小さく、高速軸と低速軸の回転数差が小さな場合でも潤滑剤を問題なくかき上げることが可能となる。
【0041】
又、潤滑剤かき上げ機構P1によりかき上げられる潤滑剤は、この種の減速装置に本来的に存在する入力軸などの部材を中空としてその一部を潤滑剤が通る経路(潤滑剤路112C)として活用しているため、新たに減速装置の外部に経路を設ける必要がなく、装置自体のコンパクト性を維持可能である。
【0042】
又、装置内部に封入する必要のある潤滑剤の絶対量を少なくすることができることからコストが低減でき、しかもオイル交換時に問題となる廃油処理の負担も軽減でき、近年問題となっている環境面でもやさしい(エコロジーな)装置を実現している。
【0043】
次に図3を用いて説明する。
【0044】
図3は本発明の他の実施形態の一例である減速装置310を備えるギヤドモータGM300である。
【0045】
尚、ここでは重複説明を避けるため、先述したギヤドモータGM100(減速装置110)と同一又は類似する部材については図3中で下2桁が同一の符号を付すにとどめて説明を適宜省略し、異なる部分についてのみ説明する。
【0046】
ギヤドモータGM300は、モータ322と減速装置310とから構成されており、モータ軸324の回転を減速機構K3で減速し、出力軸314へと伝達可能とされている。
【0047】
本実施形態は、単純遊星歯車式の減速機構K3に本発明を適用したものであり、減速機構を貫通する中空軸を入力軸312と太陽歯車370、376とで構成したものである。
【0048】
モータ軸324にはキー部材325により入力軸312が固定されており、該入力軸312はモータ軸324と一体的に回転可能とされている。入力軸312は軸方向に長さの短い中空軸とされており、中空部の内周面に内歯313が設けられている。該内歯313に第1太陽歯車370が噛合しており、軸心O3を中心に回転可能とされている。
【0049】
一方、ケーシング328には第1内歯歯車374が固定されている。この第一内歯歯車374と前記第1太陽歯車370との間には両歯車370、374と噛合する第1遊星歯車372が存在し、第1太陽歯車370の周りを自転しながら公転可能とされている。
【0050】
前記第1遊星歯車には第1キャリヤピン373が挿嵌しており、第一遊星歯車372の公転成分を第一キャリヤ体373へと伝達可能とされている。該第1キャリヤ体373は第2太陽歯車376と噛合している。該第2太陽歯車376に対応するケーシング328の内周面には第2内歯歯車375が備わっており、更に第2内歯歯車375と第2太陽歯車376との間には、第2遊星歯車378が位置し、両歯車375、376と噛合している。更に第2遊星歯車378には第2キャリヤピン379が挿嵌しており、第2遊星歯車378の公転成分を第2キャリヤ体380へと伝達可能とされている。尚、第2キャリヤ体380は出力軸314と一体的に形成されている。
【0051】
尚、本実施形態では2段階の単純遊星歯車減速機構とされているが、これに限定されず、用途等により1段若しくは3段以上の構成としてもよい。
【0052】
次にギヤドモータGM300(減速装置310)の作用について説明する。ここでも同様に同一又は類似する部材については下2桁が同一の符号を付するに留め、適宜重複説明は省略する。
【0053】
モータ322が通電されモータ軸324が回転すると、それに伴い入力軸312及び第1太陽歯車370が回転する。第1太陽歯車370が回転すると、噛合している第1遊星歯車372は自転しながら第一太陽歯車370の周りをゆっくりと公転する。
【0054】
第1遊星歯車372の公転成分は第1キャリヤ体373を介して第2太陽歯車376へと伝達され、更に、第2遊星歯車378を自転させながら公転させる。この公転成分は、その後第2キャリヤピン379、第2キャリヤ体380を経て、出力軸314へと伝達される。
【0055】
潤滑剤かき上げ機構P3は前述した潤滑剤かき上げ機構P1と略同様の作用を示すが、本実施形態では2つの太陽歯車370、376を中空とし、その中空部分を潤滑剤路312Cとして利用しているため、第1太陽歯車370と第2太陽歯車376との隙間G1からも潤滑剤が吹き出ることができる構成とされている。勿論必要により隙間G1を詰めて構成することにより潤滑剤が吹き出ないように構成してもよい。
【0056】
尚、上記の実施形態においては全て回転部材は一般的なすぐ歯傘歯車とされており、ギヤドモータが正転するときのみならず反転する場合においても潤滑剤をかき上げることが可能とされている。ギヤドモータの用途によって、回転方向が一方向に決まっている場合には、例えばプロペラ形状の部材や斜歯のベベルギヤ等を回転部材として用いることにより、より効率的に潤滑剤に対して遠心力や上昇力を付与することもでき、よりかき上げ効率を高めることも可能である。
【0057】
又、吹出口は、いずれも中空軸の半径方向に設けられているが、軸方向に設けてもよく、斜め方向に設けてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0058】
本発明は減速装置に用いられることは勿論、例えば増速装置に適用することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0059】
【図1】本発明の実施形態の一例を示す減速装置110を用いたギヤドモータGM100の全体一部断面図
【図2】図1における矢示II‐II線に沿う断面図(一部図示略)
【図3】本発明の実施形態の一例を示す減速装置310を用いたギヤドモータGM300の全体一部断面図
【図4】従来例である特許文献1記載の変速装置
【符号の説明】
【0060】
GM100…ギヤドモータ
110…減速装置
112…入力軸
112A…吹出口
112C…潤滑剤路
114…出力軸
122…モータ
124…モータ軸
126A…回転部材
126B…回転部材軸
130…外ピン
132…偏心体
134…偏心体用軸受
136…外歯歯車
138…内ピン
142…内ローラ
144…第1キャリヤ体
145…第1導油孔
146…第2キャリヤ体
148…凹部
150…第2導油孔
152…オイルゲージ
154、156、158、160…軸受
K1…減速機構
P1…潤滑剤かき上げ機構

【特許請求の範囲】
【請求項1】
高速軸と、該高速軸の回転を減速する減速機構とを有する減速装置であって、
前記減速機構を貫通する中空軸と、
該中空軸内に挿通され、且つ、前記高速軸と一体的に回転する回転部材を備えた潤滑剤かき上げ機構とを有する
ことを特徴とする減速装置。
【請求項2】
請求項1において、
前記回転部材は、前記高速軸と一体的に回転する傘状部材である
ことを特徴とする減速装置。
【請求項3】
請求項1又は2において、
前記潤滑剤かき上げ機構は、
前記回転部材が収容される凹部を有すると共に、
該凹部と前記中空軸とで潤滑剤路を形成している
ことを特徴とする減速装置。
【請求項4】
請求項3において、
前記凹部は前記減速装置により減速された回転を出力軸へと伝達するフランジ体に設けられている
ことを特徴とする減速装置。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれかにおいて、
前記減速機構は、偏心体と、該偏心体により揺動する外歯歯車と、該外歯歯車と噛合する内歯歯車とを有する揺動内接噛合式の減速装置であって、且つ、
前記中空軸が前記偏心体を兼ねている
ことを特徴とする減速装置。
【請求項6】
請求項1乃至4のいずれかにおいて、
前記減速機構は、太陽歯車と、内歯歯車と、前記太陽歯車と前記内歯歯車との間に設けられ、両者と噛合する遊星歯車とを有する単純遊星歯車式の減速装置であって、且つ、
前記中空軸が前記太陽歯車を兼ねている
ことを特徴とする減速装置。
【請求項7】
請求項1乃至6のいずれかにおいて、
前記中空軸には、前記潤滑剤の一部を当該中空軸の軸方向の途中から、半径方向外側へ吹き出すための吹出口が設けられている
ことを特徴とする減速装置。
【請求項8】
請求項7において、
前記吹出口は、前記中空軸における軸方向の異なる部位に複数設けられている
ことを特徴とする減速装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2006−226499(P2006−226499A)
【公開日】平成18年8月31日(2006.8.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−44100(P2005−44100)
【出願日】平成17年2月21日(2005.2.21)
【出願人】(000002107)住友重機械工業株式会社 (2,241)
【Fターム(参考)】