説明

炭素繊維強化プラスチック構造体

【課題】CFRP構造体に対し、その表面上に信号線を這わせることなく電子機器を取り付けることを可能にする手段を提供する。
【解決手段】本発明に係るスパー2は、炭素繊維プリプレグ51に、複数の信号線522が埋め込まれたレジン層521からなる信号線層52を積層してなるものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、炭素繊維プリプレグの表面にレジン層が積層された炭素繊維強化プラスチック構造体に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、航空機を構成する主翼等の構造体は、アルミ合金のような金属部材によって構成されるのが一般的であった。しかし近年、軽量化や高強度化の観点から、このような構造体を構成する材料として、炭素繊維強化プラスチック(以下、「CFRP」と略す)等のいわゆる複合材が広く用いられている(例えば、特許文献1を参照)。
【0003】
具体的には、炭素繊維に熱硬化性樹脂を染み込ませた樹脂を染み込ませたシートを複数枚積層してなる炭素繊維プリプレグを加熱し、熱硬化性樹脂を硬化させることによって所定形状の炭素繊維強化プラスチック構造体(以下、「CFRP構造体」と略す)を形成する。このようなCFRP構造体は、炭素繊維プリプレグの加熱時に炭素繊維から染み出した熱硬化性樹脂によって、その表面にいわゆるレジン層が形成される。
【0004】
ところで、このようなCFRP構造体の表面に電子機器を設置する場合、電子機器に接続する信号線は、CFRP構造体の表面上に這わせるように配線するのが通常である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平9−193296号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、従来のCFRP構造体では、その表面上に這わせるようにして信号線が配線されるため、構造体の構成が複雑化するとともに、信号線の太さ分だけ構造体全体が大型化するという問題があった。また、CFRP構造体の表面上に信号線が剥き出しとなることにより、外部の物体との接触によって信号線が損傷しやすく、またCFRP構造体の美観が損なわれるという問題もあった。
【0007】
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、その目的は、CFRP構造体に対し、その表面上に信号線を這わせることなく、電子機器を取り付けることを可能にする手段を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を採用している。すなわち、本発明に係る炭素繊維強化プラスチック構造体は、炭素繊維プリプレグに、複数の信号線が埋め込まれたレジン層からなる信号線層を積層してなることを特徴とする。
【0009】
このような構成によれば、信号線がレジン層に埋め込んで設けられ、CFRP構造体の表面上には露出しないので、CFRP構造体の構成を簡略化及び小型化することができる。また、信号線が外部の物体との接触によって損傷するのを防止することができる。更には、信号線が剥き出しに配線されることによってCFRP構造体の美観が損なわれることもない。
【0010】
また、本発明に係る炭素繊維強化プラスチック構造体は、前記信号線の途中に、前記信号線層を貫通して前記信号線に接するポートを設けたことを特徴とする。
【0011】
このような構成によれば、CFRP構造体の表面上に信号線が露出していないにも拘らず、信号線に接するポートを介して、信号線に入力される信号を外部へ取り出すことができる。
【0012】
また、本発明に係る炭素繊維強化プラスチック構造体は、前記信号線は、入力される信号の周波数に応じた相互間隔でそれぞれ配置されたことを特徴とする。
【0013】
このような構成によれば、隣接する信号線同士の間に形成される静電容量(いわゆるC)は、信号線の間隔を開ければ小さくなり間隔を狭めれば大きくなるので、例えば使用周波数が高いほどCを小さくして当該周波数における電気抵抗を維持することができる。
また、隣接する信号線同士が入力される信号の周波数に応じた間隔だけ離間してそれぞれ配置されるので、信号線がこれに隣接する信号線から発せられる電磁波の影響を受けることによってその信号にノイズが発生するという電磁干渉の問題を防止することができる。
【発明の効果】
【0014】
本発明に係る炭素繊維強化プラスチック構造体によれば、CFRP構造体に対し、その表面上に信号線を這わせることなく、電子機器を取り付けることができる。これにより、CFRP構造体の構成を簡略化及び小型化することができるとともに、外部の物体との接触によって信号線が損傷するのを防止することができる。更には、CFRP構造体の表面上に信号線が剥き出しに配線されることによってその美観が損なわれることもない。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の第1実施形態に係る主翼の概略構成を示す分解斜視図である。
【図2】第1実施形態に係るスパーの一部を示す概略斜視図である。
【図3】図2におけるA−A断面を示す概略断面図である。
【図4】第2実施形態のスパーを示す概略断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
(第1実施形態)
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。まず、本発明の第1実施形態に係るCFRP構造体の構成について説明する。本実施形態では、CFRP構造体の一例として、航空機の主翼を構成する部材について説明する。
【0017】
図1は、主翼1の概略構成を示す分解斜視図である。主翼1は、その長手方向に沿って両側部を形成する一対のスパー2と、その上面及び下面を形成する一対のパネル3と、その内部に設けられる複数のリブ4と、を備えるものである。
【0018】
一対のスパー2は、図1に示すように、主翼1の両側部のうち航空機前方側の側部を形成するフロントスパー21と、航空機後方側の側部を形成するリアスパー22と、を具備している。このように構成される一対のスパー2は、それぞれの開口部を互いに向かい合わせるようにして、所定間隔でそれぞれ配置される。尚、これらフロントスパー21及びリアスパー22は、共に炭素繊維強化プラスチック(CFRP)が成形されてなる部材である。
【0019】
一対のパネル3は、図1に示すように、主翼1の上面を形成する上面パネル31と、下面を構成する下面パネル32と、具備している。そして、上面パネル31は、湾曲した断面形状を有する板状の上面スキン31aと、この上面スキン31aの一方の面に設けられてその曲げ剛性を高める複数本のストリンガー31bとを有している。尚、これら上面スキン31a及びストリンガー31bは、共に炭素繊維強化プラスチックが成形されてなる部材である。同様に、下面パネル32は、下面スキン32aと複数本のストリンガー32bとを有しており、これらも共に炭素繊維強化プラスチックが成形されてなる部材である。
【0020】
複数のリブ4は、主翼1を構造的に補強するためのものである。このリブ4は、図1に示すように主翼1の長手方向に所定間隔で設けられ、各リブ4の一端はフロントスパー21に他端はリアスパー22にそれぞれ接続されている。これにより、フロントスパー21とリアスパー22は一定間隔で保持されている。尚、これらリブ4は、全て金属製の部材である。
【0021】
図2及び図3は、第1実施形態に係るCFRP構造体としてのスパー2を示す図であって、図2はスパー2の一部分を示す概略斜視図、図3は図2におけるA−A断面を示す概略断面図である。
【0022】
スパー2は、図2及び図3に示すように、CFRPからなるスパー本体5と、このスパー本体5に着脱可能に設けられた複数のポート6と、を備えるものである。
【0023】
スパー本体5は、図3に示すように、層状の炭素繊維プリプレグ51と、この炭素繊維プリプレグ51の表面に積層された信号線層52とを具備している。
【0024】
炭素繊維プリプレグ51は、図3に示すように、熱硬化性樹脂(不図示)を炭素繊維に染み込ませてなるシート51aを複数枚積層し、熱硬化性樹脂を硬化させることによって各シート51aを一体化したものである。ここで、炭素繊維によって構成されるこの炭素繊維プリプレグ51は導電性を有している。そして、この炭素繊維プリプレグ51には、図2に示すように、後述する信号線522の位置に対応するようにして、複数のポート挿通穴51bが形成されている。このポート挿通穴51bは、前記ポート6を挿通させるためのものであって、信号線522の延びる方向に沿って所定間隔で、炭素繊維プリプレグ51を貫通してそれぞれ形成されている。
【0025】
信号線層52は、図2及び図3に示すように、炭素繊維プリプレグ51の表面を覆って設けられたレジン層521と、このレジン層521に埋め込んで設けられた複数の信号線522と、これら信号線522の間の位置にレジン層521に埋め込んで設けられた複数の補強用繊維523とを有している。
【0026】
レジン層521は、熱硬化性樹脂の硬化時に炭素繊維から染み出した熱硬化性樹脂が炭素繊維プリプレグ51の表面に積層したものである。熱硬化性樹脂によって構成されるこのレジン層521は、導電性を有さない絶縁体である。このレジン層521には、図2に示すように、信号線522の位置に対応するようにして複数のポート装着穴521aが形成されている。このポート装着穴521aは、ポート6を装着するためのものであって、信号線522の延びる方向に沿って前記ポート挿通穴51bと略等しい間隔で、レジン層521を貫通してそれぞれ形成されている。これにより、ポート装着穴521aはその下方に位置するポート挿通穴51bにそれぞれ連通している。
【0027】
複数の信号線522は、不図示の電子機器に接続されて電力を供給する電気配線である。これら信号線522は、図2に示すように、銅線522aの周囲がフッ素樹脂等の絶縁体522bで覆われたものであって、所定の相互間隔Cで互いに平行するようにそれぞれ配置されている。但し、レジン層521に形成されたポート装着穴521aの内部に信号線522は設けられず、ポート6を挟んで相対向する方向へ延びる一対の信号線522は、その銅線522aの一端がそれぞれ露呈した状態となっている。
【0028】
尚、信号線522の材質や断面形状や長さや本数等は、本実施形態に限定されず適宜設計変更が可能である。また、図に詳細は示さないが、本発明に係る信号線522としては、本実施形態の電気配線に限られず、例えば電子機器に入力されまたは電子機器から出力される電気信号を伝達する光ファイバーであってもよい。但し、信号線522として光ファイバーを採用する場合、炭素繊維プリプレグ51の加熱時に劣化しないよう、耐熱性の高い光ファイバーを用いるのが好適である。
【0029】
複数の補強用繊維523は、レジン層521を構造的に補強することによって信号線522の変形量を最低限に抑制するためのものである。これら補強用繊維523は、線状のファイバーグラス(ガラス繊維)であって、図2に示すように、隣接する信号線522同士の間の位置に、2本の補強用繊維523が信号線522と略平行して延びるようにして所定間隔でそれぞれ設けられている。
【0030】
尚、補強用繊維523の断面形状や長さや本数等は、レジン層521の厚みや信号線522の形状等に応じ、本実施形態に限定されず適宜設計変更が可能である。また、補強用繊維523の材質としては、本実施形態のファイバーグラスに限られず、曲げや捩りに対して高い剛性を有する任意の部材を用いることができる。また、補強用繊維523は本発明に必須の構成ではなく、レジン層521と複数の信号線522とだけで信号線層52を構成してもよい。
【0031】
複数のポート6は、信号線522に入力された信号を外部に取り出すための電極である。このポート6は、図3に示すように、ボルト形状の保持体61と、この保持体61によって保持されるポート本体62と、一端がポート本体62に接続されて他端が保持体61の外部へ引き出される信号取り出し線63と、を備えるものである。
【0032】
保持体61は、図3に示すように、棒状の軸部61aの一端に傘状の頭部61bが設けられるとともに、軸部61a及び頭部61bを貫通して挿通穴61cが形成されたものである。ここで、軸部61aは、その外径がポート装着穴521a及びポート挿通穴51bの内径と略等しく形成されるとともに、その長さがスパー本体5の厚みより若干大きく形成されている。また、頭部61bは、その外径がポート装着穴521aの内径より大きく形成されている。
【0033】
ポート本体62は、図3に示すように、レジン層521のポート装着穴521aに略嵌合する断面形状を有している。このポート本体62は、保持体61を貫通して形成された挿通穴61cに挿入されることにより、保持体61の軸部61aにおける基端側の位置、すなわち頭部61b側の位置に保持されている。
【0034】
このように構成されるポート6は、図3に示すように、頭部61bの下面がレジン層521の表面に当接する位置まで、保持体61の軸部61aがポート装着穴521a及びポート挿通穴51bにそれぞれ挿通される。この時、保持体61の軸部61aに保持されたポート本体62がポート装着穴521aの内部に位置し、ポート本体62を挟んで両側に延びる一対の信号線522が、ポート本体62に対してそれぞれ接続される。すなわち、信号線522の内部を通る銅線522aが、ポート本体62にそれぞれ接触した状態となる。これにより、信号線522に入力される信号を、ポート本体62から信号取り出し線63を経て、外部へ取り出すことが可能となっている。
【0035】
次に、第1実施形態に係るCFRP構造体としてのスパー2について、その作用効果を説明する。第1実施形態のスパー2によれば、電子機器に接続される複数の信号線522が、炭素繊維プリプレグ51の表面に積層されたレジン層521に埋め込んで設けられる。これにより、信号線522がスパー2の表面上には露出しないので、スパー2の構成を簡略化及び小型化することができる。また、信号線522が外部の物体(不図示)との接触によって損傷するのを防止することができる。更には、信号線522が剥き出しに配線されることによってスパー2の美観が損なわれることもない。
【0036】
また、信号線層52を貫通して信号線522に接するポート6を設けたので、レジン層521に埋め込まれた信号線522に入力される信号を、ポート6を介して外部へ取り出すことができる。更に、ポート6をスパー本体5に対して着脱可能に設けたので、信号線522から取り出した信号を入力すべき機器が複数種類ある場合、その機器に対応したポート6に交換することができる。
【0037】
また、隣接する信号線522同士が、入力される信号の周波数に応じた相互間隔Cだけ離間してそれぞれ配置されるので、信号線522がこれに隣接する信号線522から発せられる電磁波の影響を受けることによってその信号にノイズが発生するという電磁干渉の問題を防止することができる。
【0038】
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態に係るCFRP構造体の構成について説明する。本実施形態でも、CFRP構造体の一例として、航空機の主翼を構成する部材について説明する。
【0039】
第2実施形態に係る主翼も、図1に示す第1実施形態の主翼1と同様、一対のスパー2と一対のパネル3と複数のリブ4とを備えるものである。
【0040】
図4は、第2実施形態のスパー10を示す概略断面図である。本実施形態のスパー10は、CFRPからなるスパー本体11と、このスパー本体11に着脱不能に固定して設けられた複数のポート12と、を備えるものである。
【0041】
スパー本体11は、図4に示すように、層状の炭素繊維プリプレグ13の表面に信号線層14が積層された点で図3に示す第1実施形態のスパー本体11と同じである。しかし、スパー本体11は、炭素繊維プリプレグ13にポート挿通穴51bが形成されていない点、及び信号線層14を構成するレジン層141にポート装着穴521aが形成されていない点で第1実施形態のスパー本体5とは異なっている。尚、それ以外の点については第1実施形態と同じであるため、図4では図3と同じ符号を付し、その説明を省略する。
【0042】
複数のポート12は、図4に示すように、レジン層141に埋め込まれたポート本体121と、一端がポート本体121に接続されて他端が保持体61の外部へ引き出される信号取り出し線122と、を備えるものである。
【0043】
ポート本体121は、チタンまたは耐食鋼で形成され、信号線522に入力された信号を外部に取り出すための電極である。ここで、本明細書において耐食鋼とは、クロム,モリブデン,ニッケル等の添加量を最適化することにより、腐食に対する耐性をステンレスより向上させた合金鋼を意味するものとする。このポート本体121は、図4に示すように、信号線層14を構成するレジン層141に埋め込まれることによってスパー本体11に着脱不能に固定されるとともに、信号線522の内部を通る銅線522aに接触している。これにより、信号線522に入力される信号を、ポート本体121から信号取り出し線122を経て、外部へ取り出すことが可能となっている。
【0044】
次に、第2実施形態に係るCFRP構造体としてのスパー10について、その作用効果を説明する。第2実施形態のスパー10も、電子機器に接続される複数の信号線522が、炭素繊維プリプレグ13の表面に積層されたレジン層141に埋め込んで設けられる。これにより、第1実施形態のスパー2と同様の効果、すなわちスパー10の構成の簡略化及び小型化、信号線522の損傷防止、及び美観の向上という効果が得られる。
【0045】
また、レジン層141を貫通して信号線522に接触するポート12を設けたので、レジン層141に埋め込まれた信号線522に入力される信号を、ポート12を介して外部へ取り出すことができる。更に、ポート12をスパー本体11に対して着脱不能に固定して設けたことにより、信号線522の内部を通る銅線522aとポート12とが確実に接触した状態で保持されるので、信号線522に入力された信号をより正確且つ確実に外部へ取り出すことができる。
【0046】
また、ポート本体121をチタンまたは耐食鋼で形成したことにより、スパー本体11に固定して設けたポート本体121がレジン層141の内部に長期間に渡って存在しても、ポート本体121に錆が生じにくい。これにより、信号線522に入力された信号をより正確且つ確実に外部へ取り出すことができる。
【0047】
尚、以上説明した各実施形態では、CFRP構造体の一例として航空機の主翼1を構成するスパー2,10について説明したが、CFRP構造体はスパー2,10に限られず、例えば図1に示す上面パネル31を構成する上面スキン31a及びストリンガー31bや、下面パネル32を構成する下面スキン32a及びストリンガー32b等であってもよい。更にCFRP構造体は、航空機の主翼1の構成要素に限られず、任意の構造物の構成要素であってもよい。
【0048】
また、上述した実施形態において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ、或いは動作手順等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
【符号の説明】
【0049】
1 主翼
2 スパー(第1実施形態)
3 パネル
4 リブ
5 スパー本体
6 ポート
10 スパー(第2実施形態)
11 スパー本体
12 ポート
13 炭素繊維プリプレグ
14 信号線層
21 フロントスパー
22 リアスパー
31 上面パネル
32 下面パネル
51 炭素繊維プリプレグ
52 信号線層
61 保持体
62 ポート本体
63 信号取り出し線
121 ポート本体
122 信号取り出し線
141 レジン層
521 レジン層
522 信号線
523 補強用繊維
31a 上面スキン
31b ストリンガー
32a 下面スキン
32b ストリンガー
51a シート
51b ポート挿通穴
521a ポート装着穴
522a 銅線
522b 絶縁体
61a 軸部
61b 頭部
61c 挿通穴
C 相互間隔

【特許請求の範囲】
【請求項1】
炭素繊維プリプレグに、複数の信号線が埋め込まれたレジン層からなる信号線層を積層してなることを特徴とする炭素繊維強化プラスチック構造体。
【請求項2】
前記信号線の途中に、前記信号線層を貫通して前記信号線に接するポートを設けたことを特徴とする請求項1に記載の炭素繊維強化プラスチック構造体。
【請求項3】
前記信号線は、入力される信号の周波数に応じた相互間隔でそれぞれ配置されたことを特徴とする請求項1又は2に記載の炭素繊維強化プラスチック構造体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2012−169533(P2012−169533A)
【公開日】平成24年9月6日(2012.9.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−30886(P2011−30886)
【出願日】平成23年2月16日(2011.2.16)
【出願人】(000006208)三菱重工業株式会社 (10,378)
【Fターム(参考)】