説明

無線通信方法

【課題】 ユーザに対して現在の位置に留まるべきか或いは他の位置へ移動するべきかの指標を与えることを可能とする。
【解決手段】 無線基地局の位置情報を蓄積するデータベース6と、携帯通信端末の位置情報の位置周辺に在る無線基地局をデータベース6から検索し、携帯通信端末が接続中の無線基地局の無線基地局識別情報に対応する無線基地局の接続端末数と、前記検索により発見された無線基地局の接続端末数とを取得し、ユーザの携帯通信端末へ送信する管理サーバ5とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線通信環境情報提供システムおよび携帯通信端末に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、携帯電話機等の携帯通信端末には、無線通信回線を介して動画像データを受信し、動画の再生を行うことができるものが実現されている。また、無線通信回線は、動画像データのような大量のデータを円滑に伝送するために、伝送速度の高速化が図られてきている。例えば、高速無線通信方式としてcdma2000 1xEV-DO方式が知られている。
【0003】
上記cdma2000 1xEV-DO方式は、Qualcomm社によるcdma2000 1xの拡張方式であるHDR(High Data Rate)方式を標準化した方式として、電波産業界ARIBにおいてStd.T-64 1S-2000 C.S.0024“cdma2000 High Rate Packet Data Air Interface Specification"で標準化されているもので、現在国内ではKDDI社によりサービスされているcdmaOne方式(国内ではARIB T-53、北米、韓国等ではEIA/TIA/IS-95等)を拡張し、第3世代方式(3G)に対応させたcdma2000 1x方式を更にデータ通信に特化して通信速度を改善することを目的とした方式である。なお、cdma2000 lxEV-DOにおいて、EVはEvolution、DOはData onlyの意である。
【0004】
cdma2000 1xEV-DO方式では、基地局は、携帯通信端末から受信した受信状態を通知する情報に基づいて、基地局が当該端末へ送信するデータの変調方式を切り替えることにより、当該端末の受信状態が良好なときは誤り耐性が低いが高速な通信レート、受信状態が悪いときは低速だが誤り耐性の高い通信レートを使用することが可能となる。
【0005】
また、cdma2000 1xEV-DO方式の下り方向(基地局から携帯通信端末への方向)では、時間を1/600秒単位で分割し、その時間内では一つの携帯通信端末だけとの通信を行い、通信相手の携帯通信端末を時間により切り替えることにより複数の携帯通信端末と通信を行う、時分割多重アクセス(TDMA;time division multiplex access)を採用している。これにより、基地局は、常に、個々の携帯通信端末に対して最大の電力を持ってデータ送信を行うことが可能となり、携帯通信端末間で行うデータ通信を最速の通信速度で行うことができる。
【0006】
このように、基地局は、分割時間単位(タイムスロット)毎に下り高速パケットの送信先となる通信端末装置をスケジューリングしたり、送信する通信端末装置の伝搬路の状態に応じて適応的に変調方式、符号化率及びコード多重数の決定を行う適応変調を行ったりしている。
【0007】
上記したcdma2000 1xEV-DO方式の携帯通信端末においては、上述したように携帯通信端末の受信状態に応じて下り方向のデータ通信速度が自動的に変動する。このため、ユーザにはどの程度のデータ通信速度を得ることができるのかが、非常に分かりずらい。そこで、従来の携帯通信端末では、端末における基地局からの信号の受信状態に基づいて端末側で下りデータ通信速度を予測し、この予測下りデータ通信速度又は予測下りデータ通信速度を所定期間において平均化した情報をユーザに対して通知している(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2002−300644号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかし、上述した従来の技術では、ユーザに対して現在の位置における端末が予測した予測下り通信速度を通知することはできるが、基地局のスケジューリング及び適応変調等に基づく正確な下り通信速度を予測することはできない。また、他の位置における予測下り通信速度は通知することができない。このため、ユーザは現在の位置に留まった方が無線通信環境上よいのか、それとも他の位置へ移動した方がよりよい無線通信環境を得ることができるのかが分からない。
【0009】
本発明は、このような事情を考慮してなされたもので、その目的は、ユーザに対して現在の位置に留まるべきか或いは他の位置へ移動するべきかの指標を与えることができる無線通信環境情報提供システムおよび携帯通信端末を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記の課題を解決するために、本発明に係る無線通信環境情報提供システムは、複数の無線基地局と、前記無線基地局との間で無線通信する携帯通信端末とから構成される無線通信ネットワークにおける無線通信環境情報提供システムであって、前記携帯通信端末の位置情報を取得する位置情報取得手段と、前記携帯通信端末が接続中の前記無線基地局を識別する無線基地局識別情報を取得する識別情報取得手段と、前記無線基地局識別情報に対応する無線基地局の接続端末数と、該無線基地局周辺の無線基地局の接続端末数とを取得し、当該取得した接続端末数に基づいた情報を前記携帯通信端末に提供する情報提供手段とを備えたことを特徴とする。
【0011】
本発明に係る無線通信環境情報提供システムにおいては、前記取得した接続端末数に基づいて、前記携帯通信端末の予測下りデータ通信速度情報を算出する予測演算手段を備え、前記情報提供手段は、前記予測下りデータ通信速度情報をユーザに通知することを特徴とする。
【0012】
本発明に係る無線通信環境情報提供システムにおいては、地図データを蓄積する地図データベース手段と、前記携帯通信端末が位置する周辺の地図データを前記地図データベース手段から取得する地図取得手段と、前記地図取得手段により得られた地図データを元にして、前記接続端末数取得手段により取得された接続端末数に基づいた予測スループットマップを生成するマップ生成手段とを備え、前記情報提供手段は、前記予測スループットマップをユーザに提供することを特徴とする。
【0013】
本発明に係る無線通信環境情報提供システムにおいては、前記情報提供手段は、前記携帯通信端末から位置情報と無線基地局識別情報を含む要求信号を受けて前記接続端末数に基づく情報を当該携帯通信端末に提供することを特徴とする。
【0014】
本発明に係る無線通信環境情報提供システムにおいては、前記情報提供手段は、前記携帯通信端末から前記要求の終了を示す信号を受けるまで前記接続端末数に基づく情報を当該携帯通信端末に継続的に提供することを特徴とする。
【0015】
本発明に係る携帯通信端末は、位置情報を取得する位置情報取得手段と、接続中の無線基地局を識別する無線基地局識別情報および前記位置情報を接続端末数取得装置に送信する送信手段と、前記接続端末数取得装置から前記無線基地局の接続端末数を受信する受信手段と、前記受信手段により受信された接続端末数に基づいて、予測下りデータ通信速度情報を算出する予測演算手段と、前記予測下りデータ通信速度情報を報知する報知手段とを備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、ユーザに対して現在の位置に留まるべきか或いは他の位置へ移動するべきかの指標を与えることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、図面を参照し、本発明の一実施形態について説明する。
【0018】
図1は、本発明の一実施形態に係る無線通信環境情報提供システムの構成を示すブロック図である。図1において、本発明の一実施形態に係る携帯通信端末1a〜1e(以下、特に区別しないときは「携帯通信端末1」と称する)は、cdma2000 1xEV-DO方式の端末であり、例えば携帯電話機である。無線基地局2a,2b(以下、特に区別しないときは「無線基地局2」と称する)は、cdma2000 1xEV-DO方式の基地局である。携帯通信端末1は、現在位置のセルを提供する無線基地局2と無線通信接続し、音声通信(例えばVoIP)やデータ通信などを行う。図1では、携帯通信端末1a,1b,1c,1dは無線基地局2aの位置に在り、無線基地局2aと無線通信接続中である。携帯通信端末1eは無線基地局2aの周辺(例えば隣接)の無線基地局2bの位置に在り、無線基地局2bと無線通信接続中である。
【0019】
無線パケットネットワーク3は、携帯通信端末1のアクセス網としてのパケット網であり、無線基地局2を介して携帯通信端末1と接続される。無線パケットネットワーク3は、インターネット等のIP(Internet Protocol)ネットワーク4に接続されている。携帯通信端末1は、無線基地局2および無線パケットネットワーク3を介してIPネットワーク4に接続することができる。
【0020】
管理サーバ5は、携帯通信端末1に対する無線通信環境情報の通知に係る管理を行う。管理サーバ5は、IPネットワーク4に接続されており、IPネットワーク4および無線パケットネットワーク3を介して無線基地局2にアクセスすることができる。また、携帯通信端末1からのアクセスを受け付ける。
【0021】
データベース6は、各無線基地局2に係る情報(位置情報、PN番号等)と地図データを蓄積している。管理サーバ5は、データベース6にアクセスして無線基地局2の位置情報又は地図データを検索し、所望の無線基地局2の位置情報又は所望の地図データを取得することができる。
【0022】
図2は、図1に示す携帯通信端末1の構成を示すブロック図である。図2において、無線通信部101は無線基地局2と無線通信を行う。無線品質監視部102は、無線基地局2からの信号の受信状態(電波強度、CIR(搬送波対干渉比)等)を監視する。PN番号通知部103は、通信中の無線基地局2のPN番号を管理サーバ5へ通知する。このPN番号は、後述するデータ通信部107によりパケット化されて管理サーバ5宛に送信される。PN番号は無線基地局2に固有の識別情報である。スループット情報受信部104は、管理サーバ5からのスループット情報を受信する。このスループット情報は、後述するデータ通信部107により管理サーバ5からのパケットで受信される。スループット情報は、ある無線基地局2に接続中の携帯通信端末1の数(接続端末数)を含む情報である。
【0023】
予測演算部105は、無線品質監視部102から受け取った受信状態データとスループット情報受信部104で受信されたスループット情報とに基づいて、下り方向(無線基地局から携帯通信端末への方向)のデータ通信速度を予測する演算を行う。また、その予測下りデータ通信速度を所定期間において平均化した情報を算出するようにしてもよい。
【0024】
表示部106は、液晶表示パネル等の表示パネルと表示制御回路とから構成される。データ通信部107は、管理サーバ5等とパケットによるデータ通信を行う。データ通信部107は、無線通信部101を介してパケットを送受信する。位置情報取得部108は、例えばGPS(Global Positioning System)であり、現在位置を示す位置情報を取得する。この位置情報は、データ通信部107によりパケット化されて管理サーバ5宛に送信される。操作部109は、電話番号等の入力用のテンキー、各種ファンクションキー等を有する。スループット情報要求部110は、管理サーバ5に対してスループット情報を要求する。この要求は、データ通信部107によりパケット化されて管理サーバ5宛に送信される。
【0025】
図3は、図1に示す無線基地局2の構成を示すブロック図である。図3において、無線通信部201は携帯通信端末1と無線通信を行う。接続端末数監視部202は、接続中の携帯通信端末1の数(接続端末数)を監視する。接続端末数要求受信部203は、管理サーバ5からの接続端末数要求を受信する。この接続端末数要求は、後述するデータ通信部205により管理サーバ5からのパケットで受信される。接続端末数送信部204は、接続端末数監視部202から受け取った接続端末数を管理サーバ5に対して通知する。この接続端末数は、後述するデータ通信部205によりパケット化されて管理サーバ5宛に送信される。データ通信部205は、管理サーバ5等とパケットによるデータ通信を行う。データ通信部205は、無線パケットネットワーク3を介してパケットを送受信する。
【0026】
次に、図1に示す無線通信環境情報提供システムに係る動作を説明する。
【0027】
図4は、図1に示す無線通信環境情報提供システムによる無線通信環境情報通知処理の流れを示すシーケンスチャートである。
【0028】
図4において、先ず、携帯通信端末1aのユーザが、操作部109を操作して無線通信環境情報を要求する(ステップS1)。この操作により、携帯通信端末1aは管理サーバ5に対してスループット情報を要求する(ステップS2)。さらに、携帯通信端末1aは管理サーバ5に対して、PN番号を通知するとともに(ステップS3)、現在の位置情報データを送信する(ステップS4)。
【0029】
次いで、管理サーバ5は、携帯通信端末1aから受信したPN番号に対応する無線基地局2aに対して接続端末数要求を送信するとともに(ステップS5)、PN番号を送信する(ステップS6)。次いで、無線基地局2aは、管理サーバ5からの接続端末数要求を受信すると、現在接続中の接続端末数を管理サーバ5へ返信する(ステップS7)。
【0030】
また、管理サーバ5は、携帯通信端末1aの位置周辺(例えば隣接)に在る無線基地局2を、データベース6から検索する(ステップS8)。次いで、管理サーバ5は、その検索の結果として発見された無線基地局2bに対して接続端末数要求を送信する(ステップS9)。次いで、無線基地局2bは、管理サーバ5からの接続端末数要求を受信すると、現在接続中の接続端末数を管理サーバ5へ返信する(ステップS10)。
【0031】
次いで、管理サーバ5は、各無線基地局2からの接続端末数を携帯通信端末1aへ送信する(ステップS11)。次いで、携帯通信端末1aは、管理サーバ5からの各接続端末数を受信すると、予測データを算出し、表示部106に表示する。現在接続中の無線基地局2aについては、無線基地局2aの接続端末数を考慮した予測下りデータ通信速度を算出する。また、無線基地局2aの周辺の無線基地局2bについては、無線基地局2bの接続端末数と、無線基地局2aの受信状態又は無線基地局2bの受信状態とに基づいて、予測下りデータ通信速度を算出する。
【0032】
これにより、携帯通信端末1aのユーザは、表示された予測データに基づいて、現在の無線基地局2aの位置にそのまま留まった方が無線通信環境上よいのか、それとも周辺の無線基地局2bの位置へ移動した方がよりよい無線通信環境を得ることができるのかを判断することができる。
【0033】
次に、図5は、図1に示す無線通信環境情報提供システムによる他の無線通信環境情報通知処理の流れを示すシーケンスチャートである。
【0034】
図5において、携帯通信端末1aのユーザによる操作(ステップS1)から管理サーバ5による接続端末数受信(ステップS9)及び無線基地局2bから現在接続中の接続端末数が返信される(ステップS10)までの過程は、上記図4と同様であり、その説明を省略する。
【0035】
図5のステップS21では、管理サーバ5は、携帯通信端末1aから受信した位置情報の位置周辺(例えば隣接の無線基地局2を含む範囲)の地図データを、データベース6から検索し、該当する地図データを取得する。そして、その地図データを元にして、各無線基地局2の接続端末数に基づいた予測スループットマップを作成する。予測スループットマップには、各無線基地局2の接続端末数に応じて予測される下りデータ通信速度の大小関係が判別できる情報を付与する。例えば、予測下りデータ通信速度の大小レベル別に、各無線基地局2のセル範囲を色分けする。
【0036】
次いで、管理サーバ5は、予測スループットマップを画像データとして編集し(ステップS22)、当該画像データを携帯通信端末1aへ送信する(ステップS23)。次いで、携帯通信端末1aは、管理サーバ5から受信した画像データを表示部106に表示する(ステップS24)。
【0037】
これにより、携帯通信端末1aのユーザは、表示された予測スループットマップに基づいて、現在の無線基地局2aの位置にそのまま留まった方が無線通信環境上よいのか、それとも周辺の無線基地局2bの位置へ移動した方がよりよい無線通信環境を得ることができるのかを判断することができる。
【0038】
なお、管理サーバ5が予測スループットマップを生成することにより、端末側においては各端末数を考慮した予測スループットを算出する負荷が軽減される。また、マップデータ上に予測スループット状況が編集された内容を端末に表示させるので、目的とする場所を詳細に認識することが可能になる。
【0039】
上述したように本実施形態によれば、ユーザに対して現在の位置に留まるべきか或いは他の位置へ移動するべきかの指標を与えることができる。また、要求を受けて情報を生成しているので、リアルタイムの情報を提供することができる。さらに、端末からスループット情報要求の終了を示すリクエスト(要求)を受けない限り、定期的に継続してリアルタイムに変動する接続端末数や予測スループットマップを送信することにより、時々刻々と変化するシステムの最新の状況を伝え、移動すべき最新の指標を与えることができる。
【0040】
以上、本発明の実施形態を図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
【0041】
例えば、テキストや音声により、ユーザに対して現在の位置に留まるべきか或いはいずれかの位置へ移動した方がよいのかを報知するようにしてもよい。
【0042】
また、各無線基地局の接続端末数のみをユーザに対して通知するようにしてもよい。これによっても、ユーザは該接続端末数に基づいて、例えばより少ない接続端末数の無線基地局の位置へ移動する方が無線通信環境上よいと判断することができる。
【0043】
また、管理サーバは各無線基地局に接続端末数を要求するのではなく、接続端末数を把握、管理している装置であれば、無線基地局を制御している基地局制御局やその他のネットワークに接続されているノードであっても良い。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】本発明の一実施形態に係る無線通信環境情報提供システムの構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示す携帯通信端末1の構成を示すブロック図である。
【図3】図1に示す無線基地局2の構成を示すブロック図である。
【図4】図1に示す無線通信環境情報提供システムによる無線通信環境情報通知処理の流れを示すシーケンスチャートである。
【図5】図1に示す無線通信環境情報提供システムによる他の無線通信環境情報通知処理の流れを示すシーケンスチャートである。
【符号の説明】
【0045】
1(1a〜1e)…携帯通信端末、2(2a,2b)…無線基地局、3…無線パケットネットワーク、4…IPネットワーク、5…管理サーバ、6…データベース、101,201…無線通信部、102…無線品質監視部、103…PN番号通知部、104…スループット情報受信部、105…予測演算部、106…表示部、107,205…データ通信部、108…位置情報取得部、109…操作部、110…スループット情報要求部、202…接続端末数監視部、203…接続端末数要求受信部、204…接続端末数送信部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の無線基地局と、前記無線基地局との間で無線通信する携帯通信端末とから構成される無線通信ネットワークにおける無線通信環境情報提供システムであって、
前記携帯通信端末の位置情報を取得する位置情報取得手段と、
前記携帯通信端末が接続中の前記無線基地局を識別する無線基地局識別情報を取得する識別情報取得手段と、
前記無線基地局識別情報に対応する無線基地局の接続端末数と、該無線基地局周辺の無線基地局の接続端末数とを取得し、当該取得した接続端末数に基づいた情報を前記携帯通信端末に提供する情報提供手段と、
を備えたことを特徴とする無線通信環境情報提供システム。
【請求項2】
前記取得した接続端末数に基づいて、前記携帯通信端末の予測下りデータ通信速度情報を算出する予測演算手段を備え、
前記情報提供手段は、前記予測下りデータ通信速度情報をユーザに通知することを特徴とする請求項1に記載の無線通信環境情報提供システム。
【請求項3】
地図データを蓄積する地図データベース手段と、
前記携帯通信端末が位置する周辺の地図データを前記地図データベース手段から取得する地図取得手段と、
前記地図取得手段により得られた地図データを元にして、前記接続端末数取得手段により取得された接続端末数に基づいた予測スループットマップを生成するマップ生成手段とを備え、
前記情報提供手段は、前記予測スループットマップをユーザに提供することを特徴とする請求項1に記載の無線通信環境情報提供システム。
【請求項4】
前記情報提供手段は、前記携帯通信端末から位置情報と無線基地局識別情報を含む要求信号を受けて前記接続端末数に基づく情報を当該携帯通信端末に提供することを特徴とする請求項1に記載の無線通信環境情報提供システム。
【請求項5】
前記情報提供手段は、前記携帯通信端末から前記要求の終了を示す信号を受けるまで前記接続端末数に基づく情報を当該携帯通信端末に継続的に提供することを特徴とする請求項4に記載の無線通信環境情報提供システム。
【請求項6】
位置情報を取得する位置情報取得手段と、
接続中の無線基地局を識別する無線基地局識別情報および前記位置情報を接続端末数取得装置に送信する送信手段と、
前記接続端末数取得装置から前記無線基地局の接続端末数を受信する受信手段と、
前記受信手段により受信された接続端末数に基づいて、予測下りデータ通信速度情報を算出する予測演算手段と、
前記予測下りデータ通信速度情報を報知する報知手段と、
を備えたことを特徴とする携帯通信端末。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2007−124711(P2007−124711A)
【公開日】平成19年5月17日(2007.5.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−18095(P2007−18095)
【出願日】平成19年1月29日(2007.1.29)
【分割の表示】特願2004−281473(P2004−281473)の分割
【原出願日】平成16年9月28日(2004.9.28)
【出願人】(000006633)京セラ株式会社 (13,660)
【Fターム(参考)】