説明

無線通信端末

【課題】 電話帳転送機能を行う際のセキュリティーは確保しつつ、機器登録にかかるユーザ操作を削減することができる無線通信端末を提供する。
【解決手段】 電話帳を保持している無線通信端末が電話帳転送機能を有するハンズフリー装置から電話帳転送機能のためのセッション確立の要求を受信したときに、そのハンズフリー装置についてハンズフリー機能についての機器登録がされていなければ、電話帳転送機能のためのセッション確立の要求を受け入れない。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は無線通信端末に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、無線通信を用いて近接したハンズフリー装置とハンズフリー機能を有する無線通信端末との間で電話帳のデータを転送する技術が知られている。例えば、Bluetooth(登録商標)では、電話帳のデータを転送するためのプロファイルとして、PBAP(Phone Book Access Profile)が用いられる(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2008−98767号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
PBAPでは、電話帳データを転送するための基本的な手順のみが規定されており、実運用上で問題が起こるケースがある。例えば、ペアリングの問題がある。
【0004】
車載機器などのハンズフリー装置は、ハンズフリー通話を実現するためのプロファイルであるHFP(Hands-Free Profile)および音声を伝送するためのプロファイルであるA2DP(Advanced Audio Distribution Profile)を搭載することが一般的になっている
。そして、HFPとA2DPの両方のプロファイルが搭載されている場合、機器登録を行う際には、HFPとA2DPの双方についてペアリングを実施する場合が多い。これは、例えばハンズフリー装置から対向機器に対して音楽再生を指示するときになって初めて対向機器がA2DPをサポートしていないために要求エラーが発生することを避けるためである。車載機器がHFPとA2DPだけでなくPBAPも有効とする場合、PBAPについてもペアリングを行う必要がある。PBAPでは、車載機器から携帯電話機の中にある電話帳データの転送要求を送出する。このため、携帯電話機にとって電話帳データを転送する先の機器の認証を行うことは、セキュリティーの観点から非常に重要である。しかしながら、HFPとA2DPだけでなくPBAPのペアリングも行うとなると、3回のペアリングを実行することになり、ユーザの手間が増大する。
【0005】
そこで本発明は、電話帳転送機能を行う際のセキュリティーは確保しつつ、機器登録にかかるユーザ操作を削減することができる無線通信端末を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明による無線通信端末は、近距離無線通信によってデータを送受信する無線通信手段と、基地局を介して電話通信を行う電話通信手段と、前記電話通信手段による電話通信を制御可能とするためのハンズフリー接続確立の要求を受信すると、ハンズフリー接続確立可能な機器からの要求であれば前記無線通信手段によるハンズフリー接続を確立するハンズフリー制御手段と、電話帳を記憶する記憶手段と、前記無線通信手段によって前記記憶手段に記憶された電話帳データを転送するための電話帳転送接続の確立要求を受信すると、前記ハンズフリー制御手段による機器認証がされた機器からの電話帳転送接続の確立要求であれば、前記無線通信手段による電話帳転送接続を確立する電話帳転送制御手段とを有することを特徴としている。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、電話帳転送機能を行う際のセキュリティーは確保しつつ、機器登録にかかるユーザ操作を削減することができる無線通信端末を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。ここでは、電話帳データを保持する携帯電話機から車載機器へ近距離無線によって電話帳を転送する場合を例として説明する。
【0009】
図1は、本実施形態にかかる携帯電話機1とそれに無線接続する車載機器2との関係を示した図である。携帯電話機1は、Bluetoothなどの近距離無線通信によって車載機器2と情報の送受信ができる。
【0010】
また、携帯電話機1は、基地局3、交換機4を介してネットワークに接続し、音声通信やデータ通信を行うことができる。また、携帯電話機1は、車載機器からの発信や車載機器での着信応答を可能とするためのハンズフリー制御手段を有しており、基地局3から受信した情報を近距離無線通信によって車載機器2へ転送することや、車載機器から受信した情報を基地局3へ送信することができる。
【0011】
図2は、本実施形態にかかる携帯電話機の構成を示したブロック図である。携帯電話機1は、制御部51、操作部52、表示部53、音声入出力部54、無線電話通信部55、記憶部56、近距離無線通信部57、ハンズフリー制御部58、電話帳転送制御部59を有する。
【0012】
制御部51は、CPU、ROM、RAMなどから構成され、携帯電話機1全体の制御を行う。
【0013】
操作部52は、操作キーまたはタッチパッド、タッチパネルなどから構成され、ユーザの操作に応じた信号を制御部51に入力する。
【0014】
表示部53は、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイなどによって構成され、制御部51の制御に応じて文字や画像を表示する。
【0015】
音声入出力部54は、スピーカおよびマイクロホンから成り、無線電話通信部55によって通信される音声の入出力や音楽コンテンツや動画コンテンツの音声・音楽の出力などを行う。
【0016】
無線電話通信部55は、基地局3を介して音声通信やパケット通信を行う。例えば、音声通信によって音声を送信する場合、音声入出力部54のマイクロホンから音声を収音して得られた音声データに対して、符号化や誤り制御などの信号処理を行ったデータを電波に変換して、基地局3へ送信する。また、受話音声は、基地局3からの電波を受信し、電波から電気信号に変換した後、復号や誤り訂正などの信号処理を行い、音声入出力部54のスピーカから音声を出力する。
【0017】
記憶部56は、各種アプリケーションソフトウェアや、ユーザが登録した情報などを記憶する。電話帳データが登録される電話帳データベース56aも記憶部56に含まれる。
【0018】
電話帳データには、電話通信の電話番号やその電話番号に対応付けられた名称、住所、メールアドレスなどが含まれる。
【0019】
近距離無線通信部57は、Bluetoothなどの、無線電話通信部55よりも無線送信電力の小さい電波を用いた無線通信モジュールなどから構成され、対向機器との無線通信を行う。以降では、近距離無線通信部57はBluetoothによる接続を行うとして説明する。Bluetoothによって対向機器と接続する場合、HFPによってハンズフリー通話を実現することができ、PBAPによって電話帳転送を行うことができる。
【0020】
ハンズフリー制御部58は、無線電話通信部55によって発着信する音声通信を車載機器2から近距離無線通信を介してハンズフリー通話可能とするためのハンズフリー制御を行う。
【0021】
電話帳転送制御部59は、近距離無線通信部57を用いて電話帳データベース56aに登録されている電話帳データを対向機器へ転送するための制御を行う。
【0022】
図3は、本実施形態にかかる携帯電話機1と近距離無線によって接続可能な車載機器2の構成を示したブロック図である。車載機器2は、制御部81、操作部82、表示部83、音声入出力部84、記憶部86、近距離無線通信部87、ハンズフリー制御部88、電話帳転送制御部89を有する。
【0023】
制御部81は、CPU、ROM、RAMなどから構成され、車載機器2全体の制御を行う。
【0024】
操作部82は、操作キーまたはタッチパネルなどから構成され、ユーザの操作に応じた信号を制御部81に入力する。
【0025】
表示部83は、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイなどによって構成され、制御部81からの制御に応じて文字や画像を表示する。
【0026】
音声入出力部84は、スピーカおよびマイクロホンから成り、音楽コンテンツや動画コンテンツの音声・音楽の出力などを行う。
【0027】
記憶部86は、各種アプリケーションソフトウェアや、ユーザが登録した情報などを記憶する。後述する処理によって携帯電話機1から転送される電話帳データが登録される電話帳データベース86aも記憶部86に含まれる。
【0028】
近距離無線通信部87は、Bluetoothなどの、無線送信電力の小さい電波を用いた無線通信モジュールなどから構成され、対向機器との無線通信を行う。以降では、近距離無線通信部87はBluetoothによる接続を行うとして説明する。
【0029】
ハンズフリー制御部88は、近距離無線通信部87を用いた携帯電話機1のハンズフリー通話を行うためのハンズフリー制御を行う。
【0030】
電話帳転送制御部89は、近距離無線通信部87を用いて携帯電話機1から電話帳データを取得するための制御を行う。携帯電話機1から転送された電話帳データは、記憶部86の電話帳データベース86aに格納される。そして、電話帳データベース86aに記憶された電話帳データは、例えば操作部82からの操作に応じて表示部83に表示されることや、ハンズフリー制御部88によって携帯電話機1から音声着信が転送されたときに参照されて表示部83に表示されることがある。
【0031】
以上のような携帯電話機1と車載機器2とによってハンズフリー接続および電話帳転送接続を確立するときの処理について説明する。携帯電話機1と車載機器2は、近距離無線通信部57および近距離無線通信部87によってハンズフリー接続を行うに際して、ハンズフリー機器登録がされている必要がある。ハンズフリー機器登録を行うときには、携帯電話機1は、周囲のハンズフリー機器を探索し、探索されたハンズフリー機器から機器登録するハンズフリー機器を選択し、そのハンズフリー機器が対応しているサービスを確認するとともに、PINを交換して認証処理を行う。ハンズフリー機器登録が完了すると、携帯電話機1の記憶部56に登録されたハンズフリー機器のデバイス名や認証キーなどの機器の属性を示す情報が格納され、ハンズフリー機能のためのセッションを確立することが可能となる。
【0032】
図4は、携帯電話機1のハンズフリー制御部58が、ハンズフリー機能のためのセッション確立要求(以降では、ハンズフリー接続要求と称する)を受けたときの処理を示すフローチャートである。まず、ハンズフリー制御部58は、近距離無線通信部5を介して受信したハンズフリー接続要求を取得する(S101)。そして、ハンズフリー制御部58は、記憶部56を参照して、機器登録済みであるか否かを判定する(S102)。既に機器登録されているならば、記憶部56に、登録機器のデバイス名や認証キーなどの機器の属性を示す情報が記憶されている。ステップS102で、ハンズフリー制御部58が、記憶部56を参照して、機器登録済みのハンズフリー装置からのハンズフリー接続要求ではないと判断した場合(S102のNo)、ハンズフリー制御部58は、近距離無線通信部5を介して、ハンズフリー接続不可であることを示す応答を当該ハンズフリー装置に対して送信する(S105)。ステップS105で、ハンズフリー制御部58からハンズフリー接続不可であることを示す応答が送出された後には、携帯電話機1のハンズフリー制御部58は、そのハンズフリー装置の機器登録を開始して、機器登録完了後にハンズフリー接続を行うようにしても良い。
【0033】
一方、ステップS102で、ハンズフリー制御部58が、記憶部56を参照して、機器登録済みのハンズフリー装置からのハンズフリー接続要求であると判断した場合(S102のYes)、近距離無線通信部5を介してハンズフリー接続可能であることを示す応答を当該ハンズフリー装置へ送信する(S103)。そして、ハンズフリー接続を確立する(S104)。
【0034】
図5は、携帯電話機1の電話帳転送制御部59が、電話帳転送機能のためのセッション確立要求(以降では、電話帳転送接続要求と称する)を受けたときの処理を示すフローチャートである。まず、電話帳転送制御部59は、近距離無線通信部5を介して車載機器2から受信した電話帳転送接続要求を取得する(S121)。そして、電話帳転送制御部59は、ハンズフリー接続が確立されたハンズフリー装置から出力された電話帳転送接続要求であるか否かを確認する(S122)。
【0035】
ステップS122で、電話帳転送制御部59が、ハンズフリー接続が確立されたハンズフリー装置からの電話帳転送接続要求ではないと判断した場合(S122のNo)、近距離無線通信部57を介して、当該ハンズフリー装置に対して、電話帳転送接続不可であることを示す応答信号を送信する(S125)。
【0036】
それに対してステップS122で、電話帳転送制御部59が、ハンズフリー接続が確立されたハンズフリー装置から出力された電話帳転送接続要求であると判断した場合(S122のYes)、近距離無線通信部5を介して、当該ハンズフリー装置に対して、電話帳転送接続可能であることを示す応答信号を送信する(S123)。そして、電話帳転送の接続を確立する(S124)。
【0037】
なお、ハンズフリー接続中でないために、電話帳転送のための接続が確立できなかった場合に、ハンズフリー制御部58が図4に示した処理によって、ハンズフリー接続可能と判定できればハンズフリー接続を確立し、電話帳転送制御部59によって電話帳転送接続可能であることをそのハンズフリー装置へ送信して、電話帳転送接続を開始しても良い。
【0038】
図6は、携帯電話機1と車載機器2との間にハンズフリー接続が確立していない状態から、携帯電話機1から車載機器2への電話帳転送を行うまでの処理を示したシーケンス図である。なお、図6は、携帯電話機1に車載機器2が既に機器登録された状態での処理を示している。
【0039】
まず、ユーザによって携帯電話機1と車載機器2とのハンズフリー接続を要求する所定の操作が操作部82を介して車載機器2に入力されると、車載機器2のハンズフリー制御部88は、携帯電話機1のハンズフリー制御部58に対してハンズフリー接続要求を送信する(S151)。ハンズフリー制御部58は、このハンズフリー接続要求を受信し、この要求に含まれる車載機器2を識別する情報が、登録済みの機器として記憶部56に登録されているかを確認する(S152)。そして、機器登録済みのハンズフリー装置であると確認すると、ハンズフリー接続応答として、ハンズフリー接続可能であることを示す情報をハンズフリー制御部88へ送信する(S153)。そして、ハンズフリー接続が確立される(S154)。
【0040】
その後、車載機器2の電話帳転送制御部89は、携帯電話機1の電話帳転送制御部59に対して電話帳転送接続要求を送信する(S155)。携帯電話機1の電話帳転送制御部59は、受信した電話帳転送接続要求に含まれる車載機器2を識別する情報を用いて、ハンズフリー接続中の機器からの電話帳転送接続要求であるか否かを確認する(S156)。そして、ハンズフリー接続中の機器からの電話帳転送接続要求であれば、接続可能であることを示す応答を車載機器2の電話帳転送制御部89へ送信し(S157)、電話帳転送接続が開始される(S158)。電話帳転送の接続が確立した後には、携帯電話機1の電話帳転送制御部59が車載機器2の電話帳転送制御部89から電話帳データ取得要求を受信した場合には(S159)、電話帳データベース56aに登録された電話帳データを車載機器2の電話帳転送制御部89へ転送する(S160)。
【0041】
以上のように、電話帳転送接続要求を受けた電話帳転送制御部59は、ハンズフリー接続を既に確立したハンズフリー装置からの電話帳転送のためのセッション確立要求のみを受け付ける。これによって、ハンズフリー接続のセッションが確立されていれば、電話帳転送のためのセッション確立を行う際の機器認証を省略することができる。一方、ハンズフリー接続のセッション確立を行うときには、図4に示したとおり、機器が既に認証され、登録されていることを必須とする。これによって、電話帳転送のためのセッション確立を行う際の機器認証を省略しながらも、セキュリティーは確保することができる。
【0042】
なお、携帯電話機1の電話帳転送制御部59が、ハンズフリー接続が確立していない状態では、電話帳転送接続要求を受け付けないよう制御しても良い。言い換えると、この制御を行う電話帳転送制御部59は、ハンズフリー接続が確立したことを契機として、電話帳転送接続要求の受付待ち状態に移行する。電話帳転送接続要求の受付待ち状態にあるときに、電話帳転送制御部59は、図4に示したフローチャートに従って電話帳転送接続要求を受け付け、ステップS121〜S125の処理を行う。それに対して、電話帳転送接続要求の受け付け待ち状態ではないときには、電話帳転送制御部59は、電話帳転送要求を受信したとしても、ステップS122に示した判定処理を行わない。
【0043】
もしくは、携帯電話機1の電話帳転送制御部59が、ハンズフリー制御部58によってハンズフリー機器登録された機器が無い状態では、電話帳転送接続要求を受け付けないよう制御しても良い。
【0044】
また、携帯電話機1の電話帳転送制御部59は、ハンズフリー機器登録がなされているか否かに応じて電話帳転送のためのセッションを確立するかどうかを判断しても良い。このときの携帯電話機の処理を図7に示す。なお、図7の図4と同じステップは、同じ記号で示して詳細な説明を省略する。
【0045】
携帯電話機1の電話帳転送制御部59は、電話帳転送接続要求を受けると(S121)、この電話帳転送接続要求に含まれるハンズフリー装置を識別する情報の情報を用いて、記憶部56を参照し、この電話帳転送接続要求を出力したハンズフリー装置がハンズフリー機器登録済みであるか否かを判定する(S222)。ハンズフリー機器登録済みである場合(S222のYes)、電話帳転送接続可能であることをそのハンズフリー装置へ応答する(S123)。このように、ハンズフリー機器登録済みか否かに応じて電話帳転送機能の接続可否を判定すると、ハンズフリー接続中でなくてもハンズフリー機器登録がされていれば、電話帳転送機能のためのセッション確立を行うことができる。
【0046】
また、電話帳転送やハンズフリー接続を行う近距離無線通信よりも上位層のプロトコル確立時にもハンズフリー装置の認証処理を行っても良い。例えば、電話帳転送やハンズフリー接続を行うBluetoothよりも上位層のプロトコルであるOBEXのプロトコル確立時にそのプロトコル層において認証処理を行う。このように上位層のプロトコル確立時にも認証処理を行うことによって、セキュリティーをより強固にすることができる。
【0047】
以上説明したような実施形態の構成をとることで、ハンズフリー機能を有する機器と接続する際に、ハンズフリー機能について機器登録を行っていれば、電話帳転送機能については、セキュリティーを確保したまま機器登録に関するユーザ操作を削減することができる。
【0048】
なお、上記実施形態に限定されることはなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、適宜変更しても良い。例えば、携帯電話機と車載機器を例にして説明したが、ハンズフリー機能と電話帳転送機能とを有する機器であれば良く、パーソナルコンピュータやPDA(Personal Digital Assistant)であっても良い。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】本発明の実施形態に係る携帯電話機とそれに無線接続する車載機器との関係を示した図。
【図2】本発明の実施形態に係る携帯電話機の構成を示すブロック図。
【図3】本発明の実施形態に係る携帯電話機に無線接続する車載機器の構成を示すブロック図。
【図4】本発明の実施形態に係る携帯電話機がハンズフリー機能のためのセッション確立要求を受信したときの処理を示すフローチャート。
【図5】本発明の実施形態に係る携帯電話機が電話帳転送機能のためのセッション確立要求を受信したときの処理を示すフローチャート。
【図6】本発明の実施形態に係る携帯電話機が車載機器との間にハンズフリー接続を確立していない状態から、携帯電話機から車載機器への電話帳転送を行うまでの処理を示したシーケンス図。
【図7】本発明の他の実施形態に係る携帯電話機が電話帳転送機能のためのセッション確立要求を受信したときの処理を示すフローチャート。
【符号の説明】
【0050】
1 携帯電話機、2 車載機器、3 基地局、4 交換機、51 制御部、52 操作部、53 表示部、54 音声入出力部、55 無線電話通信部、56 記憶部、56a 電話帳データベース、57 近距離無線通信部、58 ハンズフリー制御部、59 電話帳転送制御部、81 制御部、82 操作部、83 表示部、84 音声入出力部、86 記憶部、86a 電話帳データベース、87 近距離無線通信部、88 ハンズフリー制御部、89 電話帳転送制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
近距離無線通信によってデータを送受信する無線通信手段と、
基地局を介して電話通信を行う電話通信手段と、
前記電話通信手段による電話通信を制御可能とするためのハンズフリー接続確立の要求を受信すると、ハンズフリー接続確立可能な機器からの要求であれば前記無線通信手段によるハンズフリー接続を確立するハンズフリー制御手段と、
電話帳を記憶する記憶手段と、
前記無線通信手段によって前記記憶手段に記憶された電話帳データを転送するための電話帳転送接続の確立要求を受信すると、前記ハンズフリー制御手段による機器認証がされた機器からの電話帳転送接続の確立要求であれば、前記無線通信手段による電話帳転送接続を確立する電話帳転送制御手段とを有することを特徴とする無線通信端末。
【請求項2】
前記電話帳転送制御手段は、前記記憶手段に記憶された電話帳データを転送するための電話帳転送接続確立の要求を受信すると、前記ハンズフリー制御手段による機器認証がされてハンズフリー接続中の機器からの電話帳転送接続の確立要求であれば、前記無線通信手段による電話帳転送接続を確立することを特徴とする請求項1に記載の無線通信端末。
【請求項3】
近距離無線通信によってデータを送受信する無線通信手段と、
基地局を介して電話通信を行う電話通信手段と、
前記電話通信手段による電話通信を制御可能とするためのハンズフリー接続確立の要求を受信すると、ハンズフリー接続確立可能な機器からの要求であれば前記無線通信手段によるハンズフリー接続を確立するハンズフリー制御手段と、
電話帳を記憶する記憶手段と、
前記無線通信手段によって前記記憶手段に記憶された電話帳データを転送するための電話帳転送接続の確立要求を受信すると、前記ハンズフリー制御手段によって機器認証がされていない機器からの電話帳転送接続の確立要求であれば、電話帳転送接続の確立を拒否するよう制御する電話帳転送制御手段を有することを特徴とする無線通信端末。
【請求項4】
近距離無線通信によってデータを送受信する無線通信手段と、
基地局を介して電話通信を行う電話通信手段と、
前記電話通信手段による電話通信を制御可能とするためのハンズフリー接続確立の要求を受信すると、機器認証がされた機器からの要求であれば前記無線通信手段によるハンズフリー接続を確立するハンズフリー制御手段と、
電話帳を記憶する記憶手段と、
前記無線通信手段によって前記記憶手段に記憶された電話帳データを転送するための電話帳転送接続の確立要求を受信すると、前記ハンズフリー制御手段によってハンズフリー接続中ではない機器からの電話帳転送接続の確立要求であれば、電話帳転送接続の確立を拒否するよう制御する電話帳転送制御手段を有することを特徴とする無線通信端末。
【請求項5】
近距離無線通信によってデータを送受信する無線通信手段と、
基地局を介して電話通信を行う電話通信手段と、
前記電話通信手段による電話通信を制御可能とするためのハンズフリー接続確立の要求を受信すると、機器認証がされた機器からの要求であれば前記無線通信手段によるハンズフリー接続を確立するハンズフリー制御手段と、
電話帳データを記憶する記憶手段と、
前記ハンズフリー制御手段によってハンズフリー接続が確立されたときに、前記記憶手段に記憶された電話帳データを転送するための電話帳転送接続確立の要求を受け付ける待ち受け状態に移行し、この受け付け待ち状態のときに電話帳転送接続確立の要求を受信すると前記無線通信手段による電話帳転送接続を確立することを特徴とする電話帳転送制御手段を有することを特徴とする無線通信端末。
【請求項6】
前記無線通信手段よりも上位層のプロトコルを確立するときに機器認証を行う認証手段を更に有することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の無線通信端末。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2010−109929(P2010−109929A)
【公開日】平成22年5月13日(2010.5.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−282339(P2008−282339)
【出願日】平成20年10月31日(2008.10.31)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】