説明

無線LAN端末装置

【課題】接続可能な無線LAN基地局を確認可能とする無線LAN端末装置の提供を目的とする。
【解決手段】無線LAN端末装置10は、無線LAN基地局装置1a、1bから報知されるビーコンを受信する受信手段11aと、受信手段11aで受信されたビーコン内の情報要素を解析する情報要素解析手段12と、情報要素解析手段12による解析結果を元に無線LAN基地局装置1a、1bとの接続判断を行う接続判断手段と、接続判断手段15の判断結果をユーザに通知する接続判断通知手段18を有する。これにより、無線LANシステムにおいて短時間で手軽に無線接続可能あるいは無線接続に適した無線LAN基地局装置の検出が可能であり、時間の浪費を回避することが可能となる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線LAN(Wireless Local Area Network)基地局のカバーするエリアが明確でない場合に、無線接続を確立する前に無線LAN基地局のカバーするエリアであるか、さらには無線接続を確立するのに適した無線LAN基地局であるかを確認するために用いる無線LAN端末装置に関する。
【背景技術】
【0002】
無線LANの電波の到達距離は周波数や送信出力などによって決まり、一般に携帯電話等と比べて短く障害物等の影響も受けやすい。そのため、無線LAN基地局のカバーするエリアが明確でないことが多い。また、近年次々と無線LANシステムの標準化が進み、バージョンの異なる様々な無線LAN基地局が混在するという状況が発生しており、この傾向は今後数年にわたって続くものと予想される。
【0003】
情報端末を携行するユーザが無線LANシステムを利用するには、無線LAN基地局のカバーするエリア内で無線LANカードを備える情報端末の電源を投入し無線接続処理を行わなければならない。一般にユーザは、情報端末の電池を節約するために、無線LAN基地局のカバーするエリア外では電源を切っている。また、一般にパソコンなどの情報端末は電源投入後操作可能な状態になるまでに一定の時間を要する。
【0004】
無線LAN基地局のカバーするエリアが明確でないため、ユーザは無線LANカードを備えるパソコンなどの情報端末の電源を投入して、接続可能な無線LAN基地局のカバーするエリア内であるかどうかを確認しなければならない。このとき、無線LAN基地局のカバーするエリア外であれば、それは時間および情報端末の電池の浪費につながるという問題があった。
【0005】
同問題を解決するためのツールとして2.4GHz帯の電波を検出可能とする小型省電力の検出器(非特許文献1)があり、パソコンなどの情報端末の電源投入前に無線LANシステムと同じ2.4GHz帯の電波の有無を容易に確認することが可能となる。
【0006】
【非特許文献1】Kensinton 、“WiFi Finder”、[online]、[平成16年12月8日検索]、インターネット<http://www.kensington.com/html/3720.html>
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
前述した従来技術では、2.4GHz帯の電波の有無を確認することは可能であるが、単に2.4GHz帯の電波の有無のみしか検出していないため、Bluetooth機器や電子レンジなどの同周波数帯の電波を利用する無線LAN基地局ではないものを判別できず、また2.4GHz帯の無線LANでもIEEE802.11bとIEEE802.11gの2種類のバージョンがあるためユーザ所有の無線LANカードで接続可能であるか判別できない。さらに、たとえ接続可能な無線LAN電波であってもセキュリティ保護がかかっているか判別できず、その無線LAN基地局が接続を許可されているか判別できない、などの様々な問題があり、その電波が無線LAN基地局から送信されたものであり且つ接続可能な無線LAN基地局であることを確認するためには無線LANカードを備える情報端末の電源を投入し無線接続の確立を試みる必要があるため、無線LAN基地局のカバーするエリア外であった場合に時間および情報端末の電池の浪費につながるという問題がある。
【0008】
さらには、近年2.4GHz帯だけでなく5GHz帯をサポートするデュアルバンドの無線LANカードも次々と製品化されているため、デュアルバンドに対応したツールが必要になってきている。
【0009】
本発明は、前述した従来技術の問題点を解決するものであり、無線LAN基地局のカバーするエリアの確認および無線LAN基地局との無線接続の確立が可能であるかの確認を行うことを目的として、無線LAN基地局が報知する制御信号(ビーコン)を受信してその受信電力値から無線LAN基地局のカバーするエリア内であることを確認し、受信した制御信号(ビーコン)を解析して接続可能な無線LAN基地局であることを確認可能とする無線LAN端末装置の提供を目的とする。
【0010】
さらに、送信機能を用いずに実現することで、省電力化を測るだけでなく、技術基準適合証明(TELEC申請)を不要とすることで低コスト化を図る。
【課題を解決するための手段】
【0011】
請求項1は、1または複数の無線LAN基地局装置と無線LAN端末装置を有する無線LANネットワークにおける無線LAN端末装置であって、無線LAN基地局装置から報知されるビーコンを受信する受信手段と、前記受信手段で受信されたビーコン内の情報要素を解析する情報要素解析手段と、前記情報要素解析手段による解析結果を元に前記無線LAN基地局装置との接続判断を行う接続判断手段と、前記接続判断手段の判断結果をユーザに通知する接続判断通知手段を有することを特徴とする。
【0012】
請求項1においては、無線LAN基地局装置は複数の情報要素から構成されるビーコンと呼ばれる制御信号を定期的に報知しており、無線LAN端末装置は送信手段を持たず、このビーコンを受信する機能のみを備える。無線LAN端末装置では、ビーコンを受信するとビーコン内の情報要素を解析し、その無線LAN基地局装置が接続可能な無線LAN基地局装置であるかを判断する。判断基準としては、情報要素の一つであるService Set ID(SSID)を参照して無線LANネットワークを認識し、情報要素の一つであるSupported Ratesを参照して無線LANのバージョン(IEEE802.11b、IEEE802.11g)を判断し、情報要素の一つであるCF Parameter Setを参照して無線LAN基地局装置のQoSサービスの対応状況を判断し、情報要素の一つであるDS Parameter Setを参照して使用しているチャネル番号の判断などがある。そして、その判断結果をLEDの点灯や音、バイブレータの振動、FMやRFIDの電波などでユーザあるいは情報端末に通知することが可能となる。また、無線LAN端末装置は、送信手段を持たないことで省電力化および技術基準適合証明を不要とすることによる低コスト化が可能となる。
【0013】
請求項2は、1または複数の無線LAN基地局装置と無線LAN端末装置を有する無線LANネットワークにおける無線LAN端末装置であって、無線LAN基地局装置から報知されるビーコンを受信する受信手段と送信手段から構成される無線通信手段と、前記受信手段で受信されたビーコン内の情報要素を解析する情報要素解析手段と、前記情報要素解析手段による解析結果を元に前記無線LAN基地局装置との接続判断を行う接続判断手段と、前記無線LAN基地局装置からの情報を処理する情報処理部と、前記接続判断手段により接続可と判断されたときのみ前記送信手段および前記情報処理部の電源をONとする電源管理手段を有することを特徴とする。
【0014】
請求項2においては、無線LAN端末装置は、従来の情報端末に代わる、ある機能に特化した情報処理部を内蔵する。特化する機能としてはIP電話やオーディオプレーヤなどが考えられる。情報処理部をIP電話とした無線LAN端末装置では、待機状態ではIP電話処理部(情報処理部)と無線通信手段の送信手段の電源をOFFとしておき、請求項1と同様に無線LAN基地局装置に接続可能であるかを判断して可能であれば、IP電話処理部(情報処理部)および送信手段の電源をONとしてIP電話として機能することが可能となる。また、このIP電話対応の無線LAN端末装置では、請求項1と同様に無線LAN基地局装置がQoSサービスの対応状況を確認することで、IP電話を利用する環境に適しているかをIP電話処理部の電源をONにする前に確認することが可能となる。さらに、無線LAN端末装置の電源を投入した直後ではIP電話処理部の電源はOFFであり、無線LAN基地局装置がIP電話を利用するのに適しているかを確認したうえでIP電話処理部の電源をONにすることで省電力化が可能であり、機能をIP電話に特化することによる省電力化も可能である。
【0015】
請求項3は、請求項1記載の無線LAN端末装置において、複数の周波数に対応した受信手段と、前記無線LAN基地局装置が送信する電波の周波数を検出する周波数検出手段と、前記周波数検出手段により検出された周波数を判断材料に加えた接続判断手段を有することを特徴とする。
【0016】
請求項4は、請求項2記載の無線LAN端末装置において、複数の周波数に対応した受信手段と送信手段から構成される無線通信手段と、前記無線LAN基地局装置が送信する電波の周波数を検出する周波数検出手段と、前記周波数検出手段により検出された周波数を判断材料に加えた接続判断手段を有することを特徴とする。
【0017】
請求項3および4においては、無線LAN端末装置が複数の周波数に対応することで、ビーコン内の情報要素だけでなく周波数の異なる無線LANのバージョン(IEEE802.11a、IEEE802.11g)の判断が可能となる。
【0018】
請求項5は、請求項1〜4記載の無線LAN端末装置において、受信電力値を測定する受信電力測定手段と、前記受信電力測定手段により測定された受信電力値を判断材料に加えた接続判断手段を有することを特徴とする。
【0019】
請求項5においては、無線LAN端末装置に受信電力測定手段を設けることで、無線LANの電波の通信品質を推定することが可能となり、通信品質を無線接続に適しているかどうかの判断基準に加えることが可能となる。
【0020】
請求項6は、請求項1〜5記載の無線LAN端末装置において、前記無線LANネットワークは複数の無線LAN基地局装置を有し、各無線LAN基地局装置に対する接続判断結果を記憶する接続判断結果記憶手段と、前記接続判断結果記憶手段に記憶された接続判断結果から最適な無線LAN基地局装置を選択する無線LAN基地局装置選択手段を有することを特徴とする。
【0021】
請求項6においては、同時に複数の無線LAN基地局装置のカバーするエリア内にいたときに、各無線LAN基地局装置に対する判断結果を一時的に接続判断結果記憶手段に記憶しておくことで、どの無線LAN基地局装置が無線接続を確立するのに適しているかを比較して選択することが可能となる。
【0022】
請求項7は、請求項6の無線LAN端末装置において、前記無線LAN基地局装置選択手段に事前に選択材料として優先順位を登録する優先順位登録手段を有することを特徴とする。
【0023】
請求項7においては、一時的に接続判断結果記憶手段に記憶した判断結果からどの無線LAN基地局装置を優先的に選択するかを、事前にユーザの手で登録可能とする。
【発明の効果】
【0024】
本発明によれば、無線LANシステムにおいて短時間で手軽に無線接続可能あるいは無線接続に適した無線LAN基地局装置の検出が可能であり、時間の浪費を回避し消費電力を抑えることが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。 なお、実施の形態を説明するための全図において、同一機能を有するものは同一符号を付け、その繰り返しの説明は省略する。
【0026】
(第1の実施の形態)
本発明の無線端末装置の1つの実施の形態について、図1を参照して説明する。この形態は請求項1、3、5、6、7に対応する。
【0027】
図1はこの形態のシステムの構成を示すブロック図である。
【0028】
図1に示すように、定期的に制御信号であるビーコンを報知している無線LAN基地局装置1aおよび1bと無線通信が可能な無線LAN端末装置10は、ある周波数(例えば2.4GHz帯)に対応した受信手段11aと異なる周波数(例えば5GHz帯)に対応した受信手段11bと、受信したビーコン内の情報要素を解析する情報要素解析手段12と、受信した電波の周波数を検出する周波数検出手段13と、受信電力を測定する受信電力測定手段14と、情報要素解析手段12による解析結果と周波数検出手段13による周波数検出結果と受信電力測定手段14による受信電力測定結果から無線LAN基地局装置1aもしくは1bが無線接続可能あるいは無線接続に適しているかを判断する接続判断手段15と、接続判断手段15の判断結果を無線LAN基地局装置1a、1bごとに記憶しておく接続判断結果記憶手段16と、接続判断結果記憶手段16に記憶された接続判断結果をもとに無線接続を確立する無線LAN基地局装置を選択する無線LAN基地局装置選択手段17と、無線LAN基地局装置選択手段17によって選択された無線LAN基地局装置1aもしくは1bを通知する接続判断通知手段18を有する。また、無線LAN基地局装置選択手段17における選択基準をユーザが優先順位情報19などの形で指定することも可能とする。なお、受信手段11aおよび11bは定期的に切り替えながら動作するものとする。
【0029】
すなわち、この例では無線LAN端末装置10は、送信手段を持たないことで消費電力を抑え技術基準適合証明を不要となることによる低コスト化が可能となる。また、2.4GHz帯と5GHz帯のそれぞれの周波数帯に対応する受信手段11a、11bを備え定期的に切り替えながら動作することで、2.4GHz帯を採用する無線LANシステム(IEEE802.11b、IEEE802.11g)と5GHz帯を採用する無線LANシステム(IEEE802.11a)とを判別することが可能となり、受信したビーコン内の情報要素の一つであるSupported Ratesを参照することで、最大11MbpsをサポートするIEEE802.11bと最大54MbpsをサポートするIEEE802.11gを判別することが可能となる。同様に受信したビーコン内の情報要素の一つであるCF Parameter Setを参照することで無線LAN基地局装置1a、1bのQoSサービスの対応状況を判別することが可能となる。同様に受信したビーコン内の情報要素の一つであるDS Parameter Setを参照して使用しているチャネル番号を判断することが可能となる。同時に受信電力測定手段14で受信電力値を測定することで通信品質の推定が可能となる。これらの情報は、ユーザが持つ情報端末が備える無線LANカードの各無線LANシステムへの対応状況に合わせて、無線LAN基地局装置1a、1bとの無線接続確立可能であるかの判断に役立つだけでなく、受信電力値から通信品質を推定して無線接続に適しているかの判断に役立ち、情報端末の持つ機能がIP電話や動画ストリーミングの受信などQoSサービスを必要とするときも無線LAN基地局装置1a、1bとの無線接続を確立するかの判断に役立つ。また、接続制限を行っているような無線LAN基地局装置であっても、ビーコン内の情報要素の一つであるSSID(Service Set ID)を参照することでその無線LAN基地局装置1a、1bへの無線接続が許可されているかの判断が可能となる。さらに複数の無線接続可能あるいは無線接続に適した無線LAN基地局装置1a、1bが同時に存在するような環境であっても、各無線LAN基地局装置1a、1bの情報を接続判断結果記憶手段16に一時保存しておくことで、複数の無線LAN基地局装置1a、1bから無線接続先を選択することが可能となる。このとき、事前にユーザが接続先の優先順位を優先順位情報19としてSSIDなどで指定しておけば、ユーザは無線接続可能あるいは無線接続に適した無線LAN基地局装置1a、1bの中から最も優先順位の高い無線LAN基地局装置1a、1bを選択することが可能となる。接続判断通知手段18によるユーザへの通知方法としては、無線接続可能な無線LAN基地局装置が存在することをLEDなどによる光や赤外線、ビープ音などの音、バイブレータによる振動などが考えられる。その他にもFMやRFID(Radio Frequency IDentification)などの電波を送信することで、対応する受信機を備えた情報端末を自動的に起動させることなども可能である。また、無線LAN端末装置10に液晶ディスプレイを搭載し、各無線LAN基地局装置1a、1bの持つ様々な情報(無線LANシステムの種類、受信電力値、QoSサポート状況、SSID、チャネル番号、etc.)を優先順位にしたがって順に表示することで、ユーザが無線接続先となる無線LAN基地局装置1a、1bを選択することも考えられる。
【0030】
(第2の実施の形態)
本発明の無線端末装置の1つの実施の形態について、図2を参照して説明する。この形態は請求項2、4、5、6、7に対応する。
【0031】
図2はこの形態のシステムの構成を示すブロック図である。
【0032】
図2に示すように、無線LAN端末装置20は、異なる周波数に対応する受信手段11a、11bと待機状態では電源がOFFとなっている送信手段21a、21bから構成される無線通信手段22a,22bと、無線接続可能あるいは無線接続に適した無線LAN基地局装置1a、1bのどちらかを検出したときに送信手段21a、21bのどちらかを電源ONにする電源管理手段23と、同時に待機状態の電源OFFから電源ONとなる情報処理を行う情報処理部24を有する。その他の点は第1の実施形態と同様である。
【0033】
すなわち、この例では、情報処理部24として通常のノートパソコンやPDAなどの情報端末ではなくIP電話やオーディオプレーヤのようなある機能に特化したものとすることで、無線接続可能あるいは無線接続に適した無線LAN基地局を検出したときのみ送信手段21aもしくは21bと情報処理部24の電源をONにすることで省電力化が図れるだけでなく、情報処理部24の消費電力も抑えることが可能となる。また、複数ある送信手段21a、21bも検出した無線LAN基地局装置1a、1bに合わせて一つだけ電源をONにすればよく省電力化が可能となる。
【0034】
第1および第2の実施形態の各手段は、電子回路で構成してもよいし、その一部または全部をCPUと記憶装置に記憶されているプログラムで構成してもよい。
【0035】
以上述べた第1および第2の実施形態は全て本発明を例示的に示すものであって限定的に示すものではなく、本発明は他の種々の変形態様及び変更態様で実施することが出来る。従って本発明の範囲は特許請求の範囲及びその均等範囲によってのみ規定されるものである。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】第1の実施の形態のシステム構成を示すブロック図である。
【図2】第2の実施の形態のシステム構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0037】
1a…LAN基地局装置、b…LAN基地局装置、10…無線LAN端末装置、11a…受信手段、11b…受信手段、12…情報要素解析手段、13…周波数検出手段、14…受信電力測定手段、15…接続判断手段、16…接続判断結果記憶手段、17…無線LAN基地局装置選択手段、18…接続判断通知手段、19…優先順位情報、20…無線LAN端末装置、21a…送信手段、21b…送信手段、22a…無線通信手段、22b…無線通信手段、23…電源管理手段、24…情報処理部



【特許請求の範囲】
【請求項1】
1または複数の無線LAN基地局装置と無線LAN端末装置を有する無線LANネットワークにおける無線LAN端末装置であって、
無線LAN基地局装置から報知されるビーコンを受信する受信手段と、
前記受信手段で受信されたビーコン内の情報要素を解析する情報要素解析手段と、
前記情報要素解析手段による解析結果を元に前記無線LAN基地局装置との接続判断を行う接続判断手段と、
前記接続判断手段の判断結果をユーザに通知する接続判断通知手段
を有する無線LAN端末装置。
【請求項2】
1または複数の無線LAN基地局装置と無線LAN端末装置を有する無線LANネットワークにおける無線LAN端末装置であって、
無線LAN基地局装置から報知されるビーコンを受信する受信手段と送信手段から構成される無線通信手段と、
前記受信手段で受信されたビーコン内の情報要素を解析する情報要素解析手段と、
前記情報要素解析手段による解析結果を元に前記無線LAN基地局装置との接続判断を行う接続判断手段と、
前記無線LAN基地局装置からの情報を処理する情報処理部と、
前記接続判断手段により接続可と判断されたときのみ前記送信手段および前記情報処理部の電源をONとする電源管理手段
を有する無線LAN端末装置。
【請求項3】
請求項1記載の無線LAN端末装置において、
複数の周波数に対応した受信手段と、
前記無線LAN基地局装置が送信する電波の周波数を検出する周波数検出手段と、
前記周波数検出手段により検出された周波数を判断材料に加えた接続判断手段
を有する無線LAN端末装置。
【請求項4】
請求項2記載の無線LAN端末装置において、
複数の周波数に対応した受信手段と送信手段から構成される無線通信手段と、
前記無線LAN基地局装置が送信する電波の周波数を検出する周波数検出手段と、
前記周波数検出手段により検出された周波数を判断材料に加えた接続判断手段
を有する無線LAN端末装置。
【請求項5】
請求項1〜4記載の無線LAN端末装置において、
受信電力値を測定する受信電力測定手段と、
前記受信電力測定手段により測定された受信電力値を判断材料に加えた接続判断手段
を有する無線LAN端末装置。
【請求項6】
請求項1〜5記載の無線LAN端末装置において、
前記無線LANネットワークは複数の無線LAN基地局装置を有し、
各無線LAN基地局装置に対する接続判断結果を記憶する接続判断結果記憶手段と、
前記接続判断結果記憶手段に記憶された接続判断結果から無線接続を確立する最適な無線LAN基地局装置を選択する無線LAN基地局装置選択手段
を有する無線LAN端末装置。
【請求項7】
請求項6の無線LAN端末装置において、
前記無線LAN基地局装置選択手段に事前に選択材料として優先順位を登録する優先順位登録手段を有する無線LAN端末装置。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2006−197122(P2006−197122A)
【公開日】平成18年7月27日(2006.7.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−5466(P2005−5466)
【出願日】平成17年1月12日(2005.1.12)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
【出願人】(000004226)日本電信電話株式会社 (13,992)
【Fターム(参考)】