説明

燃費情報提供システム

【課題】 有用な燃費関連情報を提供できる燃費情報提供システムの提供を目的とする。
【解決手段】 本発明は、複数の車両で取得した実燃費情報をセンタに集約し、該集約した実燃費情報を用いて生成する有用な燃費関連情報を、個々の車両のユーザに提供する燃費情報提供システムにおいて、車両の現在位置を検出する位置検出手段40と、前記検出した車両の現在位置から、車両のユーザにより設定された目的地まで、複数の経路を候補として探索できる経路探索手段42とを車両側又はセンタ側に備え、センタにより生成される前記各探索経路に対するそれぞれの予測燃費情報を受信する受信手段と、前記各探索経路をそれぞれの前記予測燃費情報と対応付けて画面上に出力する出力手段44とを車両側に備えることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の車両で取得した実燃費情報をセンタに集約し、該集約した実燃費情報を用いて生成する有用な燃費関連情報を、個々の車両のユーザに提供する燃費情報提供システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、各ユーザの車両から送られてくる燃費情報などを登録・管理するセンタを備える情報配信システムにおいて、センタが、車両から送られてくる燃費データを、それが取得された際の平均車速や停車回数などの走行条件を加味して補正して、補正燃費データを生成し、この補正燃費データをユーザに提供する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。この従来技術では、各ユーザ間の燃費データをそのまま比較するのではなく、それぞれの走行条件を加味して補正した補正燃費データとして比較することで、各ユーザ間において平等な条件で燃費比較を実現しようとする。
【0003】
また、燃料消費の少ない経路や所要時間の短い経路を探索するナビゲーション装置が知られている(例えば、特許文献2及び3参照)。特許文献2のナビゲーション装置は、出発地点から到着地点までの距離情報、勾配情報、積載量情報、道路の混雑状況などに基づいて燃料の消費が少ない経路を探索している。また、特許文献3のナビゲーションシステムは、実際の走行により得られる燃費や所要時間に関する情報を記憶し、この情報に基づいて最高燃費経路や最短所要時間経路を探索している。
【特許文献1】特開2002−296040号公報
【特許文献2】特開2000−2553号
【特許文献3】特許2759815号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述の特許文献2,3のような技術では、自車両で取得した実燃費情報しか使えないので、実燃費情報が十分に蓄積されるまで相当な時間がかかり、その間、利用可能な情報が大きく限定されるという問題点があった。これに対して、複数の車両で取得した実燃費情報を用いようとすると、走行条件の相違などに加えて、車種の相違など、燃費に影響を与えうる多くの条件違いを考慮しなければならない。この点、上述の特許文献1の技術では、かかる条件違いを部分的に考慮して、一の車両の実燃費情報を他の車両の実燃費情報と比較するものではあるが、特許文献1の技術で提供される情報は、実際に走行した結果得られる燃費関連情報でしかなく、提供情報の有用性や情報提供態様において不十分な一面があった。
【0005】
そこで、本発明は、上述のような各種の問題点や背反を少なくとも部分的に解消し、より有用な燃費関連情報を提供できる燃費情報提供システムの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、本発明の一局面によれば、複数の車両で取得した実燃費情報をセンタに集約し、該集約した実燃費情報を用いて生成する有用な燃費関連情報を、個々の車両のユーザに提供する燃費情報提供システムにおいて、
車両の現在位置を検出する位置検出手段と、
前記検出した車両の現在位置から、車両のユーザにより設定された目的地まで、複数の経路を候補として探索できる経路探索手段とを車両側又はセンタ側に備え、
センタにより生成される前記各探索経路に対するそれぞれの予測燃費情報を受信する受信手段と、
前記各探索経路をそれぞれの前記予測燃費情報と対応付けて画面上に出力する出力手段とを車両側に備えることを特徴とする、燃費情報提供システムが提供される。
【0007】
本局面において、前記センタは、前記各探索経路に関連する実燃費情報を用いて、前記予測燃費情報を生成するものであってよい。前記センタは、前記実燃費情報を、それが取得された際の時間帯、曜日、天候、渋滞状況のような燃費に影響する外部条件と共に保有しており、前記センタは、提供先の車両に係る外部条件を考慮して、前記予測燃費情報を生成するものであってよい。前記センタは、前記実燃費情報を、それが取得された際の走行条件と共に保有しており、前記センタは、該走行条件を考慮して、前記予測燃費情報を生成するものであってよい。前記センタは、前記実燃費情報を、ユーザの運転特徴に応じて分別可能に保有しており、前記センタは、予測燃費情報を要求する車両のユーザの運転特徴に対応した実燃費情報を用いて、前記予測燃費情報を生成するものであってよい。前記センタは、前記実燃費情報を、ユーザの燃費に対する意識度合いに応じて分別可能に保有しており、予測燃費情報を要求する車両のユーザの燃費に対する意識度合いに対応した実燃費情報を用いて、前記予測燃費情報を生成するものであってよい。前記予測燃費情報は、前記各探索経路を走行したと仮定した際の燃料料金と道路使用料金とを足した必要総料金情報を含むものであってよい。前記センタは、一の探索経路に対して複数の実燃費情報を保有する場合、前記予測燃費情報と共に、燃費の良かった実燃費情報を基に参考燃費情報を生成し、前記出力手段は、前記予測燃費情報と共に前記参考燃費情報を画面上に出力するものであってよい。前記センタは、一の探索経路に対して複数の実燃費情報を保有する場合、前記予測燃費情報と共に、燃費の良い順にランク付けした複数の参考燃費情報を生成し、前記出力手段は、前記予測燃費情報と共に前記参考燃費情報を画面上に出力するものであってよい。前記センタは、前記実燃費情報を、それが取得された際の時間帯、曜日、天候、渋滞状況のような燃費に影響する外部条件と共に保有しており、前記参考燃費情報は、提供先の車両の車種に対応する車種に係る実燃費情報に基づいて生成され、且つ、提供先の車両に係る外部条件に合わせて補正されるものであってよい。前記センタは、前記予測燃費情報を送信した車両が目的地に到達するまでの途中工程において、途中経過情報を該車両に送信し、前記出力手段は、前記途中経過情報をユーザに出力するものであってよい。前記途中経過情報は、現在車両が走行している経路に対して生成し直した予測燃費情報を含むものであってよい。前記途中経過情報は、既に走行した経路部分における実燃費情報に対する評価情報を含むものであってよい。前記センタは、前記予測燃費情報を送信した車両が目的地に到達するまでの途中工程において、途中経過情報を該車両に送信し、前記出力手段は、前記途中経過情報をユーザに出力する前述のような燃費情報提供システムにおいて、前記途中経過情報は、前記参考燃費情報に関するものを含むものであってよい。前記センタは、前記予測燃費情報を送信した車両が目的地に到達するまでの途中工程において、新たな渋滞や経路変更などの外乱の発生に応じて前記予測燃費情報を生成し直すものであってよい。前記センタは、車両から受信する信号に含まれるタイムスタンプを参照して、前記提供先の車両に係る外部条件を判断するものであってよい。ユーザの燃費に対する意識度合いを判断する手段を車両側又はセンタ側に更に備え、前記意識度合いの判断結果に応じて前記出力手段による情報出力態様が変化されるものであってよい。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、有用な燃費関連情報を生成できる燃費情報提供システムを得ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態の説明を行う。
【0010】
本発明による燃費情報提供システムは、センタ10と、車両20とにより構成される。センタ10及び車両20は、適切な通信手段を介して双方向通信可能である。尚、センタ10は、以下、1つとして説明するが、必ずしも1つ若しくは1箇所にある必要は無く、それぞれが双方向通信可能である限り複数個若しくは複数箇所に設定されるものであってもよい。
【0011】
先ず、燃費情報提供システムの車両20側の構成から説明する。
【0012】
図1は、車両側構成の主要部の一実施例を示すシステム構成図である。車両20は、センタ10との双方向通信が可能な通信モジュール24と、センタ10との双方向通信を統括制御するマスタ制御装置26とを備える。通信モジュール24は、マスタ制御装置26と一体的なモジュールであってよく、若しくは、マスタ制御装置26に取り外し可能に接続されるユニット(例えば、携帯電話のような情報端末)であってよい。あるいは、通信モジュール12は、マスタ制御装置20に無線通信網やLAN等を介して接続されるユニットであってよい。
【0013】
マスタ制御装置26には、CAN(controller area network)などの適切なバスを介して車両内の各種の電子部品が接続される。特に、本実施例のマスタ制御装置26には、ナビゲーションECU32及びエンジンECU50が接続される。
【0014】
ナビゲーションECU32は、ナビゲーション装置の主要な構成要素として機能する。ナビゲーションECU32は、マイクロコンピューターで構成され、CPU、ROM、RAM、I/O等を備えている。
【0015】
ナビゲーションECU32には、DVD、CD−ROM等の記録媒体上に地図データを保有する地図データベース34や、地図表示や経路案内表示を映像により出力する液晶ディスプレイ等の表示装置36、ユーザインターフェースとなるタッチパネル等の操作入力部38等が接続されている。地図データベース34には、所与の地図データが格納されている。地図データには、交差点・高速道路の合流点/分岐点に各々対応する各ノードの座標情報、隣接するノードを接続するリンク情報、各リンクに対応する道路の幅員情報、各リンクに対応する国道・県道・高速道路等の道路種別、各リンクの通行規制情報及び各リンク間の通行規制情報等が含まれている。
【0016】
ナビゲーションECU32は、自車位置検出手段40と、経路探索部42と、情報出力部44とを備えている。
【0017】
自車位置検出手段40は、GPS(Global Positioning System)受信機、ビーコン受信機及びFM多重受信機や、車速センサやジャイロセンサ等の各種センサを含む。自車位置検出手段40は、GPS受信機によりGPSアンテナを介してGPS衛星が出力するGPS信号を受信する。自車位置検出手段40は、GPS信号を所定形式の信号に変換してナビゲーションECU32に供給する。ナビゲーションECU32は、GPS信号や各種センサから供給された信号に基づいて、現在の車両位置及び車両方位を演算する。この際、ナビゲーションECU32は、周知のマップマッチング技術を用いて、演算した現在の車両位置に対応する表示装置36上の地図表示の道路位置に、現在位置マークを重畳表示させ、また、現在の車両位置の変化に応じて現在位置マークの位置を更新させていく。
【0018】
経路探索部42は、現在の車両位置から目的地までの案内経路を探索する。例えば、操作入力部38を介してユーザにより目的地が設定されると、自車位置検出手段40により検出される現在の車両位置から当該目的地までの案内経路を探索・生成する。本実施例の経路探索部42は、複数の案内経路からユーザが好きな経路を選べるように、複数の案内経路を探索・生成する。以下、このようにして経路探索部42により得られる案内経路に関する情報を「案内経路情報」という。
【0019】
情報出力部44は、経路探索部42により探索された案内経路(複数ある場合、複数の案内経路)を、表示装置36上に表示された地図上に重畳表示する。また、情報出力部44は、後述する如く、種々の燃費関連情報を案内経路と共に表示する。
【0020】
エンジンECU50は、エンジンを統括的に制御する電子制御ユニットであり、マイクロコンピューターで構成され、CPU、ROM、RAM、I/O等を備えている。エンジンECU50は、通常的なエンジンECUとしての機能の他、燃費を計測する燃費計測部52を有する。
【0021】
燃費計測部52は、実走行により得られるデータに基づいて、燃費(単位燃料消費量あたりの走行距離)や燃費率(単位走行距離当たりの燃料消費量)を算出する。例えば、燃費計測部52は、燃料噴射パルス信号に基づいて燃料消費量を算出し、車速センサから得られる走行距離に基づいて、燃費や燃費率を算出する。燃費計測部52は、出発地点から目的地までの燃費や燃費率だけでなく、その間の比較的短い区間毎(例えば、道路リンク毎)の燃費や燃費率をも算出・記憶するものであってよい。以下、このようにして燃費計測部52により得られる実燃費に関する情報を「実燃費情報」と称する。
【0022】
マスタ制御装置26は、上述の如くナビゲーションECU32から得られる案内経路情報や、エンジンECU50から得られる実燃費情報、その他の補助情報(以下で詳説する)を収集し、通信モジュール24を介してセンタ10に送信する。尚、この送信信号(要求信号)には、センタ10が送信元の車両20を特定できるように、自身の車両IDが含まれる。
【0023】
次に、燃費情報提供システムのセンタ10側の構成を説明する。図2は、センタ側構成の主要部の一実施例を示すシステム構成図である。
【0024】
センタ10は、車両20との間で双方向通信可能な通信装置12と、実燃費情報などを蓄積・保有する実燃費データベース14と、案内経路に対する予測燃費情報を生成する予測燃費情報生成部16と、車両20から送られてくる実燃費情報に対して一定の評価を行う評価情報生成部18とを含む。
【0025】
実燃費データベース14には、通信装置12を介して車両20から受信する実燃費情報や、その他の補助情報が格納される。実燃費データベース14には、複数の車両20からの実燃費情報等が格納される。以下、実燃費データベース14に格納される実燃費情報を中心とした各種情報データを「実燃費データ」という。
【0026】
予測燃費情報生成部16は、通信装置12を介して車両20から受信する案内経路情報に基づいて、当該案内経路情報に係る案内経路に対する予測燃費情報を生成する。予測燃費情報とは、案内経路を車両20が走行したと仮定した際に消費するだろうと予測される燃料消費量に関する情報である。予測燃費情報生成部16は、実燃費データベース14に保有されている実燃費データを用いて、かかる予測燃費情報を生成する。
【0027】
評価情報生成部18は、車両20から送られてくる実燃費情報に対して一定の評価を行い、その評価結果を表わす評価情報を生成する。この際、評価情報生成部18は、実燃費データベース14内の実燃費データに基づいて、評価情報を生成する。
【0028】
通信装置12は、車両20の通信モジュール24との間で双方向通信し、車両20から案内経路情報や実燃費情報などの各種情報を受信すると共に、予測燃費情報や評価情報などの各種情報を送信する。
【0029】
図3は、燃費情報提供システムにおいて車両20とセンタ10間で行われる情報授受の一実施例を示すフローチャートである。
【0030】
先ず、ステップ100として、車両20のユーザが目的地を設定すると、上述の如くナビゲーションECU32の経路探索部42が、現在の車両位置から目的地までの案内経路を探索する。経路探索部42により探索・生成された案内経路情報は、予測燃費情報を要求するための要求信号に重畳されて、通信モジュール24を介してセンタ10に送信される。本例では、複数の案内経路が候補として探索された場合を想定する。
【0031】
ステップ110として、センタ10は、このような案内経路情報を受信すると、予測燃費情報を生成する処理を開始する。即ち、センタ10の予測燃費情報生成部16は、受信した案内経路情報に基づいて、車両20側で探索した各案内経路を特定し、それぞれの案内経路に対して予測燃費情報を生成する。この際、予測燃費情報生成部16は、実燃費データベース14内の実燃費データの中から、上記のそれぞれの案内経路に対応する実燃費データを抽出し、当該抽出した実燃費データに基づいて、それぞれの案内経路に対して予測燃費情報を生成する。これにより、過去の実績データに基づく信頼性の高い予測燃費情報を生成することができる。
【0032】
続くステップ120として、センタ10は、生成した予測燃費情報を、応答信号に重畳して、通信装置12を介して車両20の送信する。この応答信号には、送り先の車両20に対応する車両IDが含められる。
【0033】
続くステップ130として、センタ10からの応答信号が送り先の車両20に受信されると、車両20のマスタ制御装置26は、応答信号に含まれる予測燃費情報を抽出して、ナビゲーションECU32の情報出力部44に転送する。情報出力部44は、経路探索部42により探索された各案内経路を、それぞれの予測燃費情報と対応付けて表示装置36の画面上に出力する。これにより、各案内経路が、それぞれの予測燃費情報と共に表示されるので、ユーザは、予測燃費情報と照らし合わせながらどの案内経路を採用するかを決定することができる。この際、予測燃費情報による予測燃費の順位に応じて案内経路の出力形態を変化させてもよい。例えば、燃費に対する意識・興味が高いユーザに対しては(この判断方法については後述する)、最小の予測燃費となる案内経路が他の案内経路と異なる色で表示されてもよい。
【0034】
このように、本実施例によれば、センタ10の実燃費データベース14に複数の車両20からの実燃費情報等を集約し、当該実燃費情報等を用いて各案内経路における予測燃費情報を生成するので、信頼性の高い予測燃費情報を提供することができる。また、予測燃費情報を各案内経路の表示と共に表示することで、ユーザは、上述のように信頼性の高い予測燃費を考慮しながら、適切な案内経路を選択することができる。
【0035】
次に、上述の如く予測燃費情報が車両20に提供された後、目的地に車両20が到着するまでの途中過程における情報授受の一実施例について、図4のフローチャートを用いて説明する。
【0036】
先ず、ステップ200として、車両20のユーザが、上述の如く出力された各案内経路の何れかを選択し、当該選択した案内経路に従って運転を開始する。
【0037】
ステップ210として、センタ10は、車両20がどの案内経路に従って走行しているかを特定する。この特定は、以下で説明するような車両20から送られてくる各種情報(典型的には、車両の位置情報)に基づいて実現されてよい。
【0038】
その後、目的地に車両20が到着するまでの途中過程において、センタ10は、必要に応じて、途中経過情報を生成して車両20に送信する(ステップ215)。例えば、予測燃費情報生成部16は、車両20が所定距離走行する度に、予測燃費情報を新たに生成し直し、これを途中経過情報として車両20に送信してよい。また、予測燃費情報生成部16は、新たな渋滞や経路変更などの外乱が発生した場合に、予測燃費情報を新たに生成し直し、これを途中経過情報として車両20に送信してよい。
【0039】
ステップ220として、このような途中経過情報が車両20に受信されると、車両20のマスタ制御装置26は、センタ10からの送信信号に含まれる途中経過情報を抽出して、ナビゲーションECU32の情報出力部44に転送する。情報出力部44は、途中経過情報を現在の走行して案内経路と対応付けて表示装置36の画面上に出力する。
【0040】
このように本実施例によれば、目的地に車両20が到着するまでの途中過程において、途中経過情報として最新の予測燃費情報が車両20に提供されるので、ユーザは、常に最新の予測燃費情報を把握することができる。
【0041】
尚、このようにして再生成される予測燃費情報は、前回提供したものに対して一定以上の差異がある場合にのみ車両20に提供されることとしても良い。この際、当初の予測と現時点の予測との相違がある場合には、その相違情報を含めた途中経過情報が車両20に提供される。これにより、ユーザは、当初の予測燃費よりも良いペースで走行しているのか悪いペースで走行しているのかを知ることができる。かかる情報提供は、特に燃費を意識するユーザにとって有用である。
【0042】
同様の観点から、途中経過情報には、センタ10の評価情報生成部18が生成する評価情報が含められてよい。この場合、評価情報生成部18は、途中過程において車両20から送信される実燃費情報に基づいて評価情報を生成する。これにより、ユーザは、現時点までの経路部分における実燃費情報に対する客観的評価を得ることができるので、例えば今後の経路部分において走行・運転方法を見直すといったように、評価情報に応じて運転態様を修正することができる。
【0043】
目的地に車両20が到着すると(ステップ230)、車両20のマスタ制御装置26は、最終の実燃費情報をセンタ10に送信する。この際に送信される実燃費情報は、案内経路全体に対する実燃費情報のみならず、案内経路の各区間(例えばリンク毎)の実燃費情報が含められてよい。或いは、上述のように車両20のマスタ制御装置26が定期的に途中経路において実燃費情報をセンタ10に送信する構成では、センタ10側で最終の実燃費情報が導出されてもよい。
【0044】
何れの場合においても、これらの最終の実燃費情報は、今後の有効な利用に供することができるように、実燃費データベース14に格納される(ステップ240)。このようにして、実燃費データベース14には、車両20からの実燃費情報が蓄積されていく。
【0045】
次に、上述の実施例に対する好ましい変形例について説明する。
【0046】
第1の変形例では、予測燃費情報生成部16は、他の車両20若しくは自車両20の過去の走行実績に基づいて、上述の予測燃費情報のみならず、参考燃費情報を生成する。例えば、予測燃費情報生成部16は、予測燃費情報を生成する際、実燃費データベース14内に一の探索経路に対して複数回の走行実績に係る実燃費データがある場合に、そのうち燃費の良かった車両に係る実燃費データを基にして、参考燃費情報を生成してもよい。また、この場合、燃費の良い順にランク付けした複数の参考燃費情報を生成してもよい。参考燃費情報は、上述の予測燃費情報と共に、車両20に送信される。車両20の情報出力部44は、参考燃費情報を予測燃費情報と共に表示装置36の画面上に出力する。
【0047】
この例に関連して、評価情報生成部18は、目的地に車両20が到着するまでの途中過程において、上記の参考燃費情報を用いて、評価情報を生成してもよい。即ち、評価情報生成部18は、燃費の良かった車両の実績(自車の過去の実績でも可)に対して現在どの程度差があるか、若しくは、ランク付けした複数の参考燃費情報のどのランクに現在位置するかを、評価情報として生成してもよい。評価情報は、途中経過情報に含められ、上述と同様、車両20に送信される。車両20の情報出力部44は、評価情報を途中経過情報として表示装置36の画面上に出力する。
【0048】
この例では、目的地に車両20が到着する時点で得られる評価情報は、いわゆる他の車両や自車両を含めた燃費に関するランキングを示す情報となりうる。尚、かかる評価情報は、あるユーザにとっては不要である場合もあるので、図5に示すように、参加意思確認手段により、ユーザの参加意思を確認した上で送信することとしてもよい。このような参加意思表示は、車両20側からセンタ10に通知されてよい。尚、参加意思確認手段は、ナビゲーションECU32により実現されてよい。また、参加意思確認手段は、図5に示すように、燃費に対する意識・興味が高いユーザを判断する運転者興味推定手段の推定結果を考慮して、ユーザの参加意思を確認してよい。尚、あるユーザの燃費に対する意識が高いか否かは、当該ユーザによる車両の走行データ、ユーザが給油のたびにトリップをリセットしているか、燃費情報へのアクセス回数や、予測燃費情報に従った案内経路を選択しているか、音声認識により“燃費”なる言葉を発する回数が多いかなどを基準に、判断されてよい。尚、センタ10が、燃費に対する意識・興味が高いユーザを判断する運転者興味推定手段を有する場合には、当該意識の高いユーザに係る車両にのみ送信することとしてもよい。尚、音声認識は、車室内の音をピックアップして実現されてよい。
【0049】
本例において、評価情報生成部18は、ユーザからの要望に応えて、ある特定車種間や特定ユーザとの間のみでの評価情報を生成するようにしてもよい。これにより、例えば、自己の過去の実績との比較を望むユーザ、一定の友達との間での比較を望むユーザ、同等車種との比較を望むユーザ、燃費に対する意識が高いユーザ間での比較を望むユーザなどに対して、適宜対応することができる。なお、かかるユーザからの要望内容は、車両20からセンタ10に例えば前記の要求信号に重畳して通知され、以後、通知が不要となるようにセンタ10に登録されてよい。また、評価情報生成部18は、ユーザの選択に応じて、一回のみ、特定の回数、常時、特定の曜日、特定の日付、特定の期間で、評価情報を生成するようにしてもよい。
【0050】
また、評価情報生成部18は、案内経路の全体ではなく、ユーザの指定・設定する部分(指定区間)における実燃費情報に対して、評価を行うものであってもよい。このような指定区間は、図5に示すように、ユーザにより区間設定手段により設定され、区間記憶手段により記憶される。これらの手段は、ナビゲーションECU32により実現されてよい。このような構成では、指定区間に車両20が入る前(例えば、3km前)に指定区間がある旨をユーザに知らせ、評価を行う意思があるかを確認してもよい。この確認は、例えばユーザが操作入力部(タッチパネル)38に触れることによるものであってよい。なお、指定区間は、予めセンタ10により用意・設定されるものであってもよい。
【0051】
次に、第2の変形例では、予測燃費情報生成部16は、予測燃費情報と共に若しくはそれに代えて、各案内経路を走行したと仮定した際の道路使用料金を含む必要総料金情報を生成してもよい。必要総料金情報は、上述の如く実燃費データベース14内の実燃費データから得られる予測燃費に基づく燃料料金(いわゆるガソリン代)と、各案内経路内にありうる有料道路の道路使用料金とを足し合わせたものであってよい。
【0052】
次に、第3の変形例では、予測燃費情報生成部16は、上述の予測燃費情報を生成する際、現在の車両20に関わる状況と、実燃費データベース14内の実燃費情報が採取された際の状況との間の、各種条件違いを考慮する。条件違いは、例えば、実燃費情報が取得された際の時間帯、曜日、天候、渋滞状況のような外部条件の違いを含む。これらの外部条件は、例えば交通情報センタや天気予報センタなどの情報提供センタから得ることができる。また、現在の車両20に関わる外部条件は、車両20から送られてくる要求信号に付されたタイミングスタンプにより時間的要素が判断され、車両20の位置情報により地域的要素が判断されてよい。
【0053】
また、条件違いは、車種、平均車速、最高車速、最低車速、最大加速度、最大減速度、車両重量、乗員人数、A/C(エアーコンディショナ)の作動状態、外気温、案内経路中の道路勾配状態、交差点停止回数などのような走行条件の違いを含む。これらの走行条件は、上述の実燃費情報と共に車両20からセンタ10に供給され、実燃費情報と関連付けて実燃費データベース14内に格納される。予測燃費情報生成部16は、実燃費データベース14内の実燃費情報に基づいて予測燃費情報を生成する際、利用する実燃費情報が取得された際の走行条件(実測値)と、現在の車両20に関わる走行条件(上記の外部条件や過去の同ユーザによる走行条件の学習結果からの予測値)との間の差異が補償されるようにする。
【0054】
また、条件違いは、ユーザ間での運転特徴(運転タイプ)の相違、及び/又は、ユーザ間での運転燃費に対する意識度合いの相違を含む。ユーザの運転特徴は、当該ユーザによる車両の走行データに基づいて判断されてよく、運転特徴を一般化してグループ分けされてよい。例えば、運転特徴(運転タイプ)には、加速を好むタイプ、比較的低速走行を好むタイプなどが考えられる。また、運転燃費に対する意識度合いは、上述の如く、当該ユーザによる車両の走行データ、トリップのリセット頻度、燃費情報へのアクセス頻度、予測燃費情報に従った案内経路の選択確率、音声認識により認識される“燃費”の発話回数に基づいて、判断されてよい。予測燃費情報生成部16は、実燃費データベース14内の実燃費情報に基づいて予測燃費情報を生成する際、同一のグループに属する運転特徴を持ち、及び/又は、同一レベルの意識度合いを持つユーザに係る実燃費情報を用いて、上述の予測燃費情報を生成する。或いは、予測燃費情報生成部16は、実燃費データベース14内の実燃費情報に基づいて予測燃費情報を生成する際、利用する実燃費情報のユーザに関する運転特徴等と、送信先の車両20のユーザに関する運転特徴等との間の差異が補償されるように補正を行ってもよい。
【0055】
尚、予測燃費情報生成部16がこれらの条件違いを判断できるように、実燃費データベース14内には、外部条件や走行条件などの情報が補助情報として実燃費情報と共に格納される。この補助情報は、上述の図4を参照して処理において、上記ステップ240において、最終の実燃費情報と共にセンタ10に送信されてよい。
【0056】
次に、第4の変形例では、評価情報生成部18は、上述の評価情報を生成する際、現在の車両20に関わる状況と、実燃費データベース14内の実燃費情報が採取された際の状況との間の、各種条件違いを考慮する。条件違いは、例えば、実燃費情報が取得された際の時間帯、曜日、天候、渋滞状況のような外部条件の違いを含む。これらの外部条件は、例えば交通情報センタや天気予報センタなどの情報提供センタから得ることができる。また、現在の車両20に関わる外部条件は、車両20から送られてくる要求信号に付されたタイミングスタンプにより時間的要素が判断され、車両20の位置情報により地域的要素が判断されてよい。
【0057】
また、条件違いは、車種、平均車速、最高車速、最低車速、最大加速度、最大減速度、車両重量、乗員人数、A/C(エアーコンディショナ)の作動状態、外気温、案内経路中の道路勾配状態、交差点停止回数などのような走行条件の違いを含む。評価情報生成部18は、実燃費データベース14内の実燃費情報に基づいて評価情報を生成する際、利用する実燃費情報が取得された際の走行条件(実測値)と、現在の車両20に関わる走行条件(車両20から得た実測値)との間の差異が補償されるようにする。
【0058】
また、条件違いは、ユーザ間での運転特徴(運転タイプ)の相違、及び/又は、ユーザ間での運転燃費に対する意識度合いの相違を含む。ユーザの運転特徴は、当該ユーザによる車両の走行データに基づいて判断されてよく、運転特徴を一般化してグループ分けされてよい。例えば、運転特徴(運転タイプ)には、加速を好むタイプ、比較的低速走行を好むタイプなどが考えられる。
【0059】
また、運転燃費に対する意識度合いは、上述の如く、当該ユーザによる車両の走行データ、トリップのリセット頻度、燃費情報へのアクセス頻度、予測燃費情報に従った案内経路の選択確率、音声認識により認識される“燃費”の発話回数に基づいて、判断されてよい。評価情報生成部18は、実燃費データベース14内の実燃費情報に基づいて評価情報を生成する際、同一のグループに属する運転特徴を持ち、及び/又は、同一レベルの意識度合いを持つユーザに係る実燃費情報を用いて、上述の評価情報を生成する。或いは、評価情報生成部18は、実燃費データベース14内の実燃費情報に基づいて評価情報を生成する際、利用する実燃費情報のユーザに関する運転特徴等と、送信先の車両20のユーザに関する運転特徴等との間の差異が補償されるように補正を行ってもよい。
【0060】
尚、評価情報生成部18がこれらの条件違いを判断できるように、実燃費データベース14内には、外部条件や走行条件などの情報が補助情報として実燃費情報と共に格納される。この補助情報は、上述の図4を参照して処理において、上記ステップ240において、最終の実燃費情報と共にセンタ10に送信されてよい。
【0061】
以上、本発明の好ましい実施例について詳説したが、本発明は、上述した各実施例に制限されることはなく、本発明の範囲を逸脱することなく、上述した各実施例に種々の変形及び置換を加えることができる。
【0062】
例えば、上述した各実施例において、同一車両を複数のユーザが使用した場合のユーザの違いを判別する判別手段がセンタ10又は車両20に設けられてよい。判別手段は、例えば、単にユーザにより入力されるユーザ情報に基づいて判別するものであっても、車内カメラを用いて判別するものであっても、指紋や静脈などの生体認証装置の結果に基づいて判別するものであっても、シートに設けられる体重センサに基づいて判別するものであってもよい。
【0063】
また、上述した各実施例において、マスタ制御装置26の機能は、ナビゲーションECU32に組み込まれてもよい。また、ナビゲーションECU32の自車位置検出手段40及び/又は経路探索部42の機能は、センタ10側で実現されてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0064】
【図1】車両側構成の主要部の一実施例を示すシステム構成図である。
【図2】センタ側構成の主要部の一実施例を示すシステム構成図である。
【図3】燃費情報提供システムにおいて車両20とセンタ10間で行われる情報授受の一実施例を示すフローチャートである(その1)。
【図4】燃費情報提供システムにおいて車両20とセンタ10間で行われる情報授受の一実施例を示すフローチャートである(その2)。
【図5】ランキング情報を提供するための一実施例を示す手順図である。
【符号の説明】
【0065】
10 センタ
12 通信装置
14 実燃費データベース
16 予測燃費情報生成部
18 評価情報生成部
20 車両
24 通信モジュール
26 マスタ制御装置
32 ナビゲーションECU
34 地図データベース
36 表示装置
38 操作入力部
40 自車位置検出手段
42 経路探索部
44 情報出力部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の車両で取得した実燃費情報をセンタに集約し、該集約した実燃費情報を用いて生成する有用な燃費関連情報を、個々の車両のユーザに提供する燃費情報提供システムにおいて、
車両の現在位置を検出する位置検出手段と、
前記検出した車両の現在位置から、車両のユーザにより設定された目的地まで、複数の経路を候補として探索できる経路探索手段とを車両側又はセンタ側に備え、
センタにより生成される前記各探索経路に対するそれぞれの予測燃費情報を受信する受信手段と、
前記各探索経路をそれぞれの前記予測燃費情報と対応付けて画面上に出力する出力手段とを車両側に備えることを特徴とする、燃費情報提供システム。
【請求項2】
前記センタは、前記各探索経路に関連する実燃費情報を用いて、前記予測燃費情報を生成する、請求項1に記載の燃費情報提供システム。
【請求項3】
前記センタは、前記実燃費情報を、それが取得された際の時間帯、曜日、天候、渋滞状況のような燃費に影響する外部条件と共に保有しており、前記センタは、提供先の車両に係る外部条件を考慮して、前記予測燃費情報を生成する、請求項1に記載の燃費情報提供システム。
【請求項4】
前記センタは、前記実燃費情報を、それが取得された際の走行条件と共に保有しており、前記センタは、該走行条件を考慮して、前記予測燃費情報を生成する、請求項3に記載の燃費情報提供システム。
【請求項5】
前記センタは、前記実燃費情報を、ユーザの運転特徴に応じて分別可能に保有しており、前記センタは、予測燃費情報を要求する車両のユーザの運転特徴に対応した実燃費情報を用いて、前記予測燃費情報を生成する、請求項1に記載の燃費情報提供システム。
【請求項6】
前記センタは、前記実燃費情報を、ユーザの燃費に対する意識度合いに応じて分別可能に保有しており、予測燃費情報を要求する車両のユーザの燃費に対する意識度合いに対応した実燃費情報を用いて、前記予測燃費情報を生成する、請求項1に記載の燃費情報提供システム。
【請求項7】
前記予測燃費情報は、前記各探索経路を走行したと仮定した際の燃料料金と道路使用料金とを足した必要総料金情報を含む、請求項1に記載の燃費情報提供システム。
【請求項8】
前記センタは、一の探索経路に対して複数の実燃費情報を保有する場合、前記予測燃費情報と共に、燃費の良かった実燃費情報を基に参考燃費情報を生成し、
前記出力手段は、前記予測燃費情報と共に前記参考燃費情報を画面上に出力する、請求項1に記載の燃費情報提供システム。
【請求項9】
前記センタは、一の探索経路に対して複数の実燃費情報を保有する場合、前記予測燃費情報と共に、燃費の良い順にランク付けした複数の参考燃費情報を生成し、
前記出力手段は、前記予測燃費情報と共に前記参考燃費情報を画面上に出力する、請求項1に記載の燃費情報提供システム。
【請求項10】
前記センタは、前記実燃費情報を、それが取得された際の時間帯、曜日、天候、渋滞状況のような燃費に影響する外部条件と共に保有しており、
前記参考燃費情報は、提供先の車両の車種に対応する車種に係る実燃費情報に基づいて生成され、且つ、提供先の車両に係る外部条件に合わせて補正される、請求項9に記載の燃費情報提供システム。
【請求項11】
前記センタは、前記予測燃費情報を送信した車両が目的地に到達するまでの途中工程において、途中経過情報を該車両に送信し、
前記出力手段は、前記途中経過情報をユーザに出力する、請求項1に記載の燃費情報提供システム。
【請求項12】
前記途中経過情報は、現在車両が走行している経路に対して生成し直した予測燃費情報を含む、請求項11に記載の燃費情報提供システム。
【請求項13】
前記途中経過情報は、既に走行した経路部分における実燃費情報に対する評価情報を含む、請求項11に記載の燃費情報提供システム。
【請求項14】
前記センタは、前記予測燃費情報を送信した車両が目的地に到達するまでの途中工程において、途中経過情報を該車両に送信し、
前記出力手段は、前記途中経過情報をユーザに出力する、請求項8〜10の何れか1項に記載の燃費情報提供システムにおいて、
前記途中経過情報は、前記参考燃費情報に関するものを含む、燃費情報提供システム。
【請求項15】
前記センタは、前記予測燃費情報を送信した車両が目的地に到達するまでの途中工程において、新たな渋滞や経路変更などの外乱の発生に応じて前記予測燃費情報を生成し直す、請求項1に記載の燃費情報提供システム。
【請求項16】
前記センタは、車両から受信する信号に含まれるタイムスタンプを参照して、前記提供先の車両に係る外部条件を判断する、請求項3又は10に記載の燃費情報提供システム。
【請求項17】
ユーザの燃費に対する意識度合いを判断する手段を車両側又はセンタ側に更に備え、
前記意識度合いの判断結果に応じて前記出力手段による情報出力態様が変化される、請求項1に記載の燃費情報提供システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2006−78326(P2006−78326A)
【公開日】平成18年3月23日(2006.3.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−262372(P2004−262372)
【出願日】平成16年9月9日(2004.9.9)
【出願人】(000003207)トヨタ自動車株式会社 (59,920)
【Fターム(参考)】