説明

物品供給支援システム、物品供給装置

【課題】部品の種類の多少に関係なく、収納部と部品の関連付けの所要時間や所要工数を低減して、物品の入れ換えを効率よく行う。
【解決手段】周方向に複数の収納部3が配列され、一つ分の収納部3のサイズの切欠き部が設けられた複数の収納皿2を回転可能に積層し、情報検出手段6の位置に切欠き部が揃うように整列させ、収納皿2を順次回転させながら個々の収納部3に物品とともに設置されたRFタグ等の記録手段5に格納された物品識別情報を情報検出手段6によって読み取ることにより、記録手段5から読み取られた物品識別情報と個々の収納部3の物品供給装置1における位置情報とを対応つけてサーバ8の物品管理テーブル50に記録する。取り出し時には、目的の収納部3を含む収納皿2を回転させ、当該収納部3を切欠き部の位置に露出させて物品を取り出す。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、物品供給技術に関し、たとえば、物品供給装置や、当該物品供給装置に物品を収納してから、物品を供給するまでを支援するシステム等に適用して有効な技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば製品の組立作業を行う際には、使用する部品を予め部品棚に入れておき、作業者は部品棚から部品を取り出しながら組立作業を行っている。
作業者が部品を取り間違えないための工夫として、特許文献1では、収納部を動かすことのできる部品棚を使用することで、その時に必要な部品が収納された収納部を取り出しやすい位置に移動させる方法が知られている。
【0003】
すなわち、回転軸の周りに放射状に設けられた支持棹の先端部に物品収容庫を設け、一つの部品の取り出しが検出された時点で、次に取り出されるべき部品が作業者の近傍に回転移動する構成としたものである。
【0004】
この方法では、部品と収納部を関連付けるために、あらかじめ決められた収納部に決められた部品を収納している。
一方、部品を収納する際の効率を上げるための工夫としては、特許文献2に開示されているように、部品を収納部に入れる際に着脱可能な指示手段を収納部に取り付け、指示手段の識別情報と部品の識別情報を結びつけながら部品を収納することで、部品の入れ間違えを防ぐ方法が知られている。
【0005】
しかしながら、このような従来の方法では、収納部と部品の関連付けを一つ一つ手動で行わなくてはならないため、部品の種類が多い場合や、部品を入れ替える場合に時間がかかってしまうという技術的課題があった。
【特許文献1】特開2004‐136405号公報
【特許文献2】特開2005−103707号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、部品の種類の多少に関係なく、収納部と部品の関連付けの所要時間や所要工数を低減して、物品の入れ換えを効率よく行うことが可能な物品供給技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の第1の観点は、物品が収納される収納部を任意の位置に移動させる機能を備えた物品供給装置と、
前記収納部に対して着脱可能に取り付けられ、前記物品に関する物品識別情報が記録された記録手段と、
前記記録手段の情報を検出する情報検出手段と、
前記情報検出手段に対して相対的に移動される前記収納部の収納部識別情報を取得し、前記記録手段に記録された前記物品識別情報と結び付けて記録する物品収納情報記録手段と、
を含む物品供給支援システムを提供する。
【0008】
本発明の第2の観点は、第1の観点に記載の物品供給支援システムにおいて、個々の前記収納部が着脱自在に構成され、前記収納部の着脱を検知するセンサを含む物品供給支援システムを提供する。
【0009】
本発明の第3の観点は、第2の観点に記載の物品供給支援システムにおいて、個々の前記収納部に点灯もしくは点滅するランプが備えられ、前記物品の供給状況に応じて前記物品の補給が必要となった前記収納部の前記ランプを作動させて、当該収納部に対する補給指示が行われる物品供給支援システムを提供する。
【0010】
本発明の第4の観点は、第3の観点に記載の物品供給支援システムにおいて、個々の前記収納部には、前記物品識別情報が共通な複数の前記物品が収納されるとともに、前記物品識別情報が記録された記録手段には、個々の前記収納部に存在する前記物品の個数が記録される物品供給支援システムを提供する。
【0011】
本発明の第5の観点は、第3の観点に記載の物品供給支援システムにおいて、前記物品識別情報が共通な複数の前記物品が、異なる前記収納部に個別に収納されるとともに、前記物品識別情報が記録された記録手段には、前記物品の個体識別番号が記録される物品供給支援システムを提供する。
【0012】
本発明の第6の観点は、第5の観点に記載の物品供給支援システムにおいて、前記個体識別番号に関連付けられた個体特徴情報に基づいて前記物品の供給が行われる物品供給支援システムを提供する。
【0013】
本発明の第7の観点は、第1の観点に記載の物品供給支援システムにおいて、前記収納部には反復して使用される治工具が収納され、前記物品識別情報が記録された前記記録手段には前記治工具の使用回数が記録される物品供給支援システムを提供する。
【0014】
本発明の第8の観点は、物品が収納される複数の収納部が周方向に配列され、一つの前記収納部の大きさの切欠き部を有する収納皿と、
積層された複数の前記収納皿を個別に回転させる回転機構部と、
個々の前記収納部に収納され、前記物品に関する物品識別情報が記録された記録手段から前記物品識別情報を読み取る情報検出手段と、
前記収納皿の回転を制御する装置制御手段と、
を含む物品供給装置を提供する。
【0015】
本発明の第9の観点は、第8の観点に記載の物品供給装置において、
前記装置制御手段は、前記情報検出手段の直上部に前記積層された複数の前記収納皿の前記切欠き部を積層方向に揃えた状態で停止させ、任意の一つの前記収納皿を回転させて当該収納皿の個々の前記収納部を選択的に前記情報検出手段の上を通過させることで、当該収納部に収納された前記物品に関する前記物品識別情報の読み取りと、当該収納部の収納部識別情報の取得を行って、当該物品識別情報と当該収納部識別情報とを対応付けて記録する物品収納情報記録手段に接続される物品供給装置を提供する。
【0016】
本発明の第10の観点は、第8の観点に記載の物品供給装置において、
前記装置制御手段は、前記積層された複数の前記収納皿の前記切欠き部を積層方向に揃えた状態で任意の一つの前記収納皿を回転させて目的の前記収納部を前記切欠き部の位置に移動させることで、前記物品の取り出しを行わせる物品供給装置を提供する。
【0017】
本発明の第11の観点は、第8の観点、第9の観点または第10の観点のいずれかに記載の物品供給装置において、
個々の前記収納皿の前記収納部は当該収納皿に対して径方向に着脱自在に配置され、前記収納皿には前記収納部の着脱を検出するセンサが配置されている物品供給装置を提供する。
【0018】
本発明の第12の観点は、第11の観点に記載の物品供給装置において、
個々の前記収納部に点灯もしくは点滅するランプが備えられ、前記物品の供給状況に応じて前記物品の補給が必要となった前記収納部の前記ランプを作動させて、当該収納部に対する物品の補給指示が行われる物品供給装置を提供する。
【0019】
すなわち、本発明の物品供給支援システムでは、一例として、物品を収納する際に物品の情報が記録された記録手段を収納部に取り付け、収納部を移動させることで、情報検出部によって自動的に前記記録手段の物品識別情報を検出し、物品収納情報記録部によって前記物品識別情報と収納部識別情報を関連付けて記録する。
【0020】
本発明によると、どこの収納部にどの物品を収納するかを予め決めずに物品を収納し、記録手段を収納部に取り付けてから収納部を移動させることにより、物品識別情報と収納部識別情報が関連付けて自動的に記録されるので、部品の種類の多少に関係なく、収納部と部品の関連付けの所要時間や所要工数を低減して、物品の入れ換えを効率よく行うことが可能となる。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、部品の種類の多少に関係なく、収納部と部品の関連付けの所要時間や所要工数を低減して、物品の入れ換えを効率よく行うことが可能な物品供給技術を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
[第1の実施の形態]
図1は本発明の物品供給支援システムの概要を示す概念図である。図2は、本実施の形態の物品供給装置を構成する収納皿を取り出して示す平面図である。図3は、本実施の形態の物品供給装置1の構成例を示す断面図である。
【0023】
図1および図2に示す物品供給装置1は、扇形状の複数の収納部3を組み合わせた略円盤状の収納皿2が積層されて構成されており、各収納皿2をそれぞれ任意の角度に回転させることができる。
【0024】
すなわち、図3に例示されるように、本実施の形態の物品供給装置1は、中空円盤状の台座部1a、台座部1aの中心に配置された多重回転軸1b、多重回転軸1bのうちの選択された一つを回転させるように連結を切り換えるための回転軸切換機構部1c、多重回転軸1bを回転させるための駆動モータ1d、装置制御部1eを備えている。
【0025】
略円盤状の収納皿2は、周方向に複数の収納部3に区切られており、一つの収納部3の大きさ分の切欠き部2aが設けられて形成されている。
複数の収納皿2は、高さ方向に積層され、多重回転軸1bに支持されている。
【0026】
多重回転軸1bは、上部に収納皿蓋4を支える中心軸1fの周りに独立な筒状の回転軸を同心円状に組み合わせた構造を呈しており、最外部から中心部にかけて、各回転軸の上端部は、複数の収納皿2の積層高さに合わせて階段状になっている。
【0027】
そして、個々の収納皿2が、多重回転軸1bの各回転軸の先端部に個別に接続され、互いに独立に回転が制御可能な構成となっている。
多重回転軸1bの各下端部は台座部1aの中央部に設けられた回転軸切換機構部1cに連結されている。この回転軸切換機構部1cは、図示しないギヤやクラッチ等の機構により、駆動モータ1dの回転を多重回転軸1bの多重の回転軸の各々に個別に伝達する動作を行う。
【0028】
この回転軸切換機構部1cによる選択された回転軸への伝達切換動作や駆動モータ1dの回転動作は、装置制御部1eによって制御される。
ここで、収納部3を移動させて物品を供給する手段は、図1のように収納部3を水平方向に回転させることに限っておらず、収納部3を垂直方向に回転させたり、収納部をロボットが保持して移動させたりする方法をとっても良い。
【0029】
上述のように、収納皿2は複数の収納部3から構成されており、収納部3の1つ分の大きさだけ欠けた形状(切欠き部2aを持つ構造)になっている。また、収納皿2は物品供給装置1の多重回転軸1bに着脱可能となっている。
【0030】
収納皿2の個々の収納部3には、記録手段5が装着可能になっている。この記録手段5には、当該収納部3に収納される物品の識別情報が格納される。
台座部1aには、情報検出手段6が配置されている。この情報検出手段6は、情報検出手段6の上方の対向位置に達した収納部3内の記録手段5との間で光や無線等を媒介として記録手段5からの情報の読出を行う。
【0031】
記録手段5に、たとえば、情報検出手段6との間で無線を用いるRFタグを用いる場合は、収納皿2の側面の材質を電磁波の通さない材質にするか、側面を電磁波の通さない材質で覆う。
【0032】
収納皿蓋4は最上段の収納皿2の上に突出した中心軸1fに取り付けられ、切り込み部4aが形成された位置以外の収納部3に蓋をすることで、切り込み部4aに対応した一箇所からしか物品を取り出すことが出来ないようになっている。
【0033】
物品供給装置1においては、通常時は収納皿蓋4の切り込み部4aと、積層された収納皿2の欠けた部分(切欠き部2a)は全て同じ方向を向くように揃えられていて、各段の収納皿2の収納部3は、全て、収納皿蓋4または上側の収納皿2の底面によって蓋をされた状態なので、収納部3からは物品を取り出すことが出来なくなっている。
【0034】
任意の収納部3から物品を取り出す際は、必要な物品が収納された収納部3を含む収納皿2を回転させ、収納部3を収納皿蓋4の切り込み部4aの位置と同じ位置に移動させることで、物品の取出しが可能となる。
【0035】
記録手段5はRFタグであり、各収納部3に着脱可能になっている。着脱方法は、収納部3の内側または外側に記録手段5を挿し込む構造を用いても良いし、面ファスナ等で貼り付ける構造を用いても良い。
【0036】
図4に例示されるように、記録手段5としてのRFタグのICチップには、収納される物品の識別コードや名称等の物品識別情報5aが記録されている。また、記録手段5はRFタグのみに限らず、線状の情報コードを用いても良い。その場合には、収納部3(収納皿2)の底面を透明にして、収納部3の内部に収納された物品に付属する線状情報コードを下側の線状情報コードリーダとしての情報検出手段6によって読み取るようにしてもよい。
【0037】
記録手段5がRFタグの場合、情報検出手段6はRFタグリーダ/ライタであり、情報検出手段6の真上にある記録手段5に無線によって情報の読み込み、書き込みを行うことができる。記録手段5に線状情報コードを用いた場合は、情報検出手段6は線状情報コードリーダとし、記録手段5の情報の読み込みのみを行うことが出来る。
【0038】
情報端末装置7は、装置制御部1eおよび情報検出手段6と接続されており、物品供給装置1の制御や物品供給装置1からの情報取得と、情報検出手段6の制御や情報検出手段6からの情報取得を行うことが出来る。
【0039】
サーバ8は、複数の情報端末装置7と接続されており、物品収納情報を集中して管理するデータベースを備えている。
図5は、サーバ8に備えられたデータベースの一例としての物品管理テーブル50(物品収納情報記録手段)を示す説明図である。
【0040】
物品管理テーブル50は、一例として、供給装置ID51、収納位置情報52、物品識別情報53、が対応付けられて格納されている。
供給装置ID51は、複数の物品供給装置1(情報端末装置7)を管理する場合に個々の物品供給装置1を識別するための情報である。
【0041】
収納位置情報52(収納部識別情報)は、個々の物品供給装置1における個々の収納皿2と収納部3の組合せによって、特定の収納部3を一意に特定するための識別情報である。
【0042】
物品識別情報53は、記録手段5から読み取られた物品識別情報5aである。
よって、この物品管理テーブル50に記録される供給装置ID51、収納位置情報52、物品識別情報53の対応関係により、装置制御部1e、情報端末装置7、サーバ8は、どの物品供給装置1のどの収納部3に物品識別情報5aで指定される物品が収納されているかを知ることができる。
【0043】
図6は、前述した構成を備えた物品供給支援システムにおける、物品収納作業を示したフローチャートである。まず、ステップS101では物品供給装置1から任意の収納部3を取り外す。ここで、収納部3が連結された状態の収納皿2を取り外しても良い。次に、ステップS102では取り外した収納部3に物品を収納する。それに伴い、収納した物品の物品識別情報、具体的には物品識別コードや物品名が記録されているRFタグ(記録手段5)を、収納部3に取り付ける。そして、ステップS103では取り外した収納部3を物品供給装置1に戻す。ステップS104で、全ての物品の収納が終了していない場合は、ステップS101からステップS103を終了するまで繰り返す。ここまでは作業者の作業である。
【0044】
全て物品の収納が終わると、装置制御部1eは、ステップS105では物品の収納のために着脱された収納部3を含む収納皿2を指定して回転させると同時に、情報検出手段6によって、前記情報検出手段6の真上にある記録手段5の物品識別情報5aを読み取る。そして、ステップS106では前記物品識別情報5aと、収納部3の回転角度から割り出した前記情報検出手段6の真上にある収納部3の収納位置情報52(収納部識別情報)を関連付けて情報端末装置7に記録する。ステップS107では、指定した収納皿2が一回転したかどうかを判定し、一回転するまでステップS105、ステップS106を繰り返す。ここで、ステップS105の読み取り時間は非常に短いので、収納部3を一定の速さで回転させながらステップS105とステップS106を繰り返すことで、収納部3に収納されている全ての物品の物品識別情報53を収納位置情報52(収納部識別情報)と関連付けて記録することができる。
【0045】
ステップS108では情報端末装置7に記録された収納位置情報52と物品識別情報53の関連情報を、サーバ8の物品管理テーブル50(物品収納情報記録手段)に記録する。
【0046】
この第1の実施の形態によれば、回転する収納皿2の収納部3に設置された記録手段5を、情報検出手段6の上を通過させることで自動的に、物品識別情報5aと収納位置情報52とを対応付けて記録できるので、物品を物品供給装置1へ収納する際に収納場所を意識しなくて良いので、収納時間が短縮され、収納時の入れ間違えも防ぐことが可能となる。
[第2の実施の形態]
図7は、本発明の第2の実施の形態である物品供給支援システムにおける物品供給装置1の構成例を示す概念図である。図8は、本実施の形態の物品供給装置を構成する収納皿を取り出して示す斜視図である。
【0047】
図7および図8に示すように、収納部3は収納皿2から個別に着脱可能になっており、着脱の状態を装置制御部1eが検知するためのセンサ9が収納皿2に設けられている。
すなわち、収納皿2は、多重回転軸1bに係合して回転するコア部3aと、その周囲に、半径方向に着脱自在に固定された複数の収納容器3bで構成され、個々の収納容器3bが収納部3として機能する構成となっている。以下では、収納容器3bを収納部3と総称する。そして、コア部3aには、収納容器3bの着脱を検出するための上述のセンサ9が設けられている。
【0048】
図9は、図7および図8の構成を備えた物品供給支援システムにおける、収納部3への物品の収納作業の一例を示したフローチャートである。まず、ステップS101では物品供給装置1から任意の収納部3を取り外す。次に、ステップS102では取り外した収納部3に物品を収納する。それに伴い、収納した物品の物品識別情報、具体的には物品識別コードや物品名が記録されているRFタグを記録手段5として、収納部3に取り付ける。そして、ステップS103では取り外した収納部3を物品供給装置1に戻す。
【0049】
その際に、装置制御部1eは収納部3の取り付け部分に設けられたセンサ9によって、当該収納部3が収納皿2に対して装着されたことを検知する。
ステップS104については第一の実施の形態と同様であり、ステップS105aでは、装着された収納部3を収納皿2の回転によって情報検出手段6の直上部(切欠き部2aの位置)に移動させて、記録手段5であるRFタグの情報を読み取る。
【0050】
ステップS106では、収納位置情報52(収納部識別情報)と物品識別情報53(物品識別情報5a)を関連付けて記録する。
ステップS107aでは、装着された収納部3をすべて読み込んだかどうかを判定し、まだ読み込んでいない収納部3がある場合は、ステップS105aに戻る。全ての装着された収納部3を読み込んだ後に、ステップS108で物品識別情報53(物品識別情報5a)と収納位置情報52(収納部識別情報)の関連情報を、サーバ8の物品管理テーブル50に記録する。
【0051】
この第2の実施の形態によれば、収納皿2から収納部3を取り外した後、物品を収納した収納部3のみをセンサ9で識別して自動的に登録するので、登録漏れを防ぐことが出来る。また、新たな収納がない収納皿2は回転させないので、登録の時間を短縮することができる。なお、本実施の形態では、収納皿2に収納部3を装着する際に、センサ9によって検知するようにしたが、これに代えて、収納皿2から収納部3を取り外す際と、収納皿2に収納部3を装着する際とで(すなわち、脱着の際に)検知するようにしてもよい。
[第3の実施の形態]
図10は、本発明の第3の実施の形態である物品供給支援システムにおける物品供給装置1の構成例を示す概念図である。図11は、本実施の形態の物品供給装置を構成する収納皿を取り出して示す斜視図である。
【0052】
この図10および図11の例では、収納皿2から個々の収納部3を個別に取り外し可能な上述の図7の構成において、個々の収納部3を識別するランプ10を各収納部3にそれぞれ設けた例を示している。
【0053】
図10に示すように、複数の収納皿2の個々の収納部3には、収納部3の外周面側にランプ10が備えられており、装置制御部1eからの制御信号によって点灯若しくは点滅させることができる。
【0054】
図12は図10の構成を備えた物品供給システムにおける、物品の供給作業の途中に行われる物品の補給作業を表したフローチャートである。
まず、装置制御部1eは、ステップS201で、物品供給中に物品を補給する必要があるか否かを判別し、補給する必要がある場合はステップS202に進む。ステップS202では、現在、物品供給装置1に収納されていない物品を新たに収納するか、既に収納されている物品を補給して数を増やすかを判定する。新たに物品を収納する場合は、ステップS203で現在使用していない空の収納部3があるか、またはその作業場所で予定されている作業では使用しない物品が収納されている収納部3があるか否かを物品管理テーブル50等を参照して判定する。該当する収納部3がない場合は物品補給作業が中止される。
【0055】
ステップS202で既に収納されている物品の補給を行う場合は、ステップS202aに進み補給を行う物品を指定する。
ステップS204では、ステップS203の判定条件に該当する収納部3またはステップS202aで指定した物品が収納されている収納部3が含まれる収納皿2が、物品の取り出しのために次回移動するまでの時間を算出する。この時間の算出は、物品供給を行う作業の標準時間を登録しておいて、その標準時間を合計することで行う。
【0056】
次回の移動までに、予め指定した物品を交換するのに必要な時間がある場合は、ステップS205で該当する収納部に取り付けられた図10のランプ10を点滅させて交換可能であることを示し補給の指示をする。交換するのに必要な時間がない場合は、交換可能になるまでの時間を情報端末装置7に表示すると共に、ランプ10を点灯させる。この状態で待機し、交換可能な状態になったらステップS205に進み、ランプ10を点滅させて補給の指示をする。
【0057】
ランプ10が点滅している収納部3に収納される物品の補給作業については上述の第2の実施の形態のステップS101〜S108と同様である。
この第3の実施の形態によれば、物品供給装置1に対する物品供給と物品補給を同時に並行して行えるので、物品補給のために作業を中断する必要がなく、物品供給の作業効率を向上させることが出来る。
[第4の実施の形態]
図13は、本発明の第4の実施の形態である物品供給支援システムの作用の一例を示すフローチャートである。この場合には、一つの収納部3に、物品識別情報5aが同じである同一種類の物品を複数個収納して、個々の収納部3で個数を管理する例を示す。
【0058】
このため、図14に示すように、記録手段5には、物品識別情報5aとともに個数情報5bが格納される。
図13は、物品の供給作業を行っていない時(中断中)の物品供給装置1への物品の収納作業を示したフローチャートである。
【0059】
まず、ステップS101では物品供給装置1から任意の収納部3を取り出す。次に、ステップS101aでは、空の収納部3に物品を収納する場合は、ステップS102に進み、第1の実施の形態と同様に物品とRFタグ(記録手段5)を収納する。そして、ステップS102aでRFタグの個数情報5bに物品の個数を記録する。個数の入力手段は、物品供給装置1に取り付けられた情報検出手段6としてのRFIDリーダ/ライタ、または、新たに用意した別のRFIDリーダ/ライタを用いる。個数の入力方法は、個数情報5bが記録されたRFタグを同時に読み込んでも良いし、データをキーボードから入力しても良い。
【0060】
既に収納部3に物品が納められており、物品識別情報5aが同じである同種の物品を補給する場合はステップS101bで追加の物品のみを加えて収納し、ステップS102aで上記と同様にRFタグの個数情報5bに物品の個数を記録する。この際、RFタグの中の個数情報5bは、もともと記録されていた個数に新たに追加した個数が加えられたものとなる。
【0061】
ステップS103からステップS108については、上述の第2の実施の形態と同様である。
そして、物品供給時には、収納部3から物品が取り出される毎に、予め登録しておいた当該作業で使う物品の個数をRFタグに記録されている個数情報5bから減らしたものを、新たに記録する。
【0062】
物品供給作業中の物品収納作業については、図12のステップS201からステップS205までの第3の実施の形態と同様であり、ステップS206で物品を補給および収納する際に、同時にRFタグの個数情報5bに物品の個数を記録する。
【0063】
この第4の実施の形態によれば、物品供給装置1の収納皿2の個々の収納部3に収納されている複数の物品の個数が管理できるので、物品がなくなる前に補充する等の効果的な補充を実現することが出来る。
[第5の実施の形態]
図15は、本発明の第5の実施の形態である物品供給支援システムの作用の一例を示すフローチャートである。この図15の場合には、製品の物品識別情報5aの他に個体識別番号5cを合わせて管理し、同じ物品識別情報5aを持つ製品でも個体識別番号5cが異なる毎に別の収納部3に収納する例を示す。
【0064】
このため、図16に例示されるように、記録手段5には、物品識別情報5aとともに個体識別番号5cが格納される。
ここで物品識別情報5aは、たとえば製品の種別を示す型番であり、個体識別番号5cは、同じ型番(物品識別情報5a)の製品を個々に識別する製造番号等に該当する。
【0065】
これに合わせて、サーバ8では、図17に例示されるように、個体識別情報54(個体識別番号5c)の格納領域が追加された物品管理テーブル50Aが用いられる。
この第5の実施の形態のように個体識別番号5cを管理する場合において、物品供給作業を行っていない時の物品収納作業については、上述の第2の実施の形態と同様であり、図9のステップS102では、記録手段5としてのRFタグには物品識別情報5aに加えて、個体識別番号5cを記録する。
【0066】
図15は、物品供給作業中の物品収納作業を示したフローチャートである。装置制御部1eは、まず、ステップS301で収納部3への物品収納を開始し、ステップS302で物品が収納されていない空の収納部3があるか調べる。ここで、空いている収納部3がない場合は、収納できないことを通知して収納作業を終了する。ステップS303では、第3の実施の形態と同様に、物品が収納されていない空の収納部3が含まれる収納皿2が次回移動するまでの時間を算出する。
【0067】
収納可能になるとステップS304で空の収納部3への収納の指示を行い、ステップS305では個体識別番号5cが記録された記録手段5としてのRFタグと物品を収納する。
【0068】
ステップS306では、物品を収納した収納部3の移動によりRFタグの情報を読み取り、ステップS307では、収納位置情報52と個体識別番号5cを関連付けて記録し、ステップS308で、サーバ8の物品管理テーブル50Aに登録する。
【0069】
図18は、この第5の実施の形態のように個体識別番号5cを管理する場合における物品供給作業を示したフローチャートである。
この場合、図19に例示されるように、サーバ8には、製品管理テーブル60が設定される。
【0070】
すなわち、製品管理テーブル60は、製品ID61、物品識別情報62、個体識別情報63からなり、物品を組み立てて得られる製品ID61毎に、使用した物品の物品識別情報5a(物品識別情報62)と個体識別番号5c(個体識別情報63)が対応付けて記録される。
【0071】
装置制御部1eは、ステップS401で収納部3からの物品の取り出しを行い、ステップS402で1つ目の物品かどうかを判定する。1つ目の物品の場合は、ステップS403bで収納部3に入っているRFタグに記録された個体識別番号5cを図1のサーバ8の製品管理テーブル60に記録する。2つ目以降の物品の場合は、ステップS403aで組付けた物品同士の個体識別番号5cを紐付けて図1のサーバ8の製品管理テーブル60に記録する。ステップS404では、他の物品を組みつける必要があるかどうかを判定する。組み付ける必要がある場合は、ステップS401に戻り再び収納部3から物品を取り出す。
【0072】
この第5の実施の形態によれば、製品に組付けられた物品の個体識別番号5cが全て紐づいて製品管理テーブル60に記録されるので、完成された製品に含まれる物品の個体識別番号5cから組付けられた物品の情報を容易に調べることが出来る。
【0073】
したがって、この第5の実施の形態の場合には、製品の組み立てに用いられる複数の同種(物品識別情報5aが同じ)の物品の個体識別番号5cまで管理するので、製品の障害等の発生時における原因のトレースを個々の物品のレベルにまで遡って調べることが容易になり、迅速かつ正確に製品の障害解析等が可能になる。
[第6の実施の形態]
図20は、本発明の第6の実施の形態である物品供給支援システムの作用を示すフローチャートである。
【0074】
この第6の実施の形態の場合には、個々の物品の個体識別番号5cの他に、さらに個体特徴情報を測定して測定データとして管理して、製品の組み立てを行う場合について説明する。
【0075】
この第6の実施の形態は、たとえば、複数の物品を組み立ててある一定の寸法の製品を完成させる場合、寸法公差がマイナス側に大きい物品と、プラス側に大きい物品とを適宜組み合わせることで個々の物品の寸法公差を相殺して、製品としての寸法精度を向上させる場合等に適用できる。
【0076】
また、たとえば、レンズ群からなる光学製品の場合には、個々のレンズの焦点距離等の特性ばらつきが相殺されるように組み合わせて光学製品の性能を向上させる場合等に適用できる。
【0077】
このため、図21に例示されるような製品管理テーブル60Aをサーバ8に設け、個々の物品の測定データ64を個体識別番号5c(個体識別情報63)とともに管理する。
図20は、この第6の実施の形態における物品供給作業を示したフローチャートである。ステップS403a,S403bまでは上述の第5の実施の形態と同様である。ステップS404では測定作業が必要かどうか判定する。測定作業が必要な場合は、ステップS405で測定作業を行い、ステップS406で個体識別番号5cと測定データ64を紐付けて図1のサーバ8の製品管理テーブル60Aに測定データ64として記録する。
【0078】
ステップS407で、他に物品を組み付ける必要がある場合は、ステップS408に進む。ステップS408では、ステップS406で製品管理テーブル60A内で紐付けられた測定データ64を基に、適合する物品が収納された収納部3が自動的に選択されて物品が供給される。供給される物品の選択方法としては、予め測定データ64の範囲に対応した物品の種類を登録しておき、その測定データ64を基に選択する方法が考えられる。収納部3に収納される物品にも測定データ64が紐付けられている場合は、測定データ64の組み合わせを考慮した物品が選択され供給される。
【0079】
この第6の実施の形態によれば、物品識別情報5aで特定される個々の物品の測定データが自動的に製品管理テーブル60Aに記録され、その測定データを基に組付ける物品が供給されるので、作業者が意識しなくても、測定データ64の組合せが適切な複数の物品を組み付けることができ、組付けミスも防ぐことが出来る。
[第7の実施の形態]
図22は、本発明の第7の実施の形態である物品供給支援システムの作用の一例を示すフローチャートである。
【0080】
この第7の実施の形態では、治工具等の同一の物品を反復して使用するために物品供給装置1の収納部3に同一物品を出し入れする場合を例にとって説明する。
このため、図23に例示されるように、記録手段5としてのRFタグには、物品識別情報5aとともに同一物品の使用回数5dが格納される。
【0081】
製造現場で用いられる治具や工具等の治工具は通常反復して用いられ、収納部3へのその収納や取り出しの効率は、製造工程の生産性に大きく影響する。この第7の実施の形態では、この治工具の取り扱いに物品供給支援システムを適用する場合について説明する。
【0082】
物品供給装置1に対する治工具の収納方法については、上述の第1の実施の形態と同様である。また、記録手段5としてのRFタグは治工具に直接取り付けても良い。
図22は、収納部3から治工具を供給する際のフローチャートである。まず、装置制御部1eは、作業者が作業を始めるとステップS501では、その作業に必要な治工具が収納された収納部3を切欠き部2a(情報検出手段6の直上)の位置に移動させる。ステップS502では収納部3から治工具を取り出して使用する(この取り出しは情報端末装置7の作業者の操作によって検出する)。そして、ステップS503では元の収納部3に使用後の治工具を収める(この収納は情報端末装置7の作業者の操作によって検出する)。ステップS504では図1の情報検出手段6によって、RFタグに記録されている同一物品(治工具)の使用回数5dを読み取り、その使用回数5dに1を加えた数字を書き込む。ステップS505では、全ての作業が終わったか否かを判別し、全ての作業が終わるまでステップS501からステップS504を繰り返す。
【0083】
この第7の実施の形態によれば、反復して使用される治工具等の物品の使用回数を管理することが出来るので、寿命による治工具等の物品の破損を未然に防ぐことが出来る。
なお、本発明は、上述の実施の形態に例示した構成に限らず、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
【0084】
たとえば、上述の各実施の形態では、製品の組み立てに用いられる物品の供給に物品供給支援システムを適用する場合を例示したが、他の適用例として、物品として販売商品を供給する自動販売機等にも適用することができる。
【0085】
すなわち、本実施の形態の物品供給装置1は、収納皿2の回転によって切欠き部2aの位置に移動した収納部3からしか物品(商品)を取り出すことができないので、商品のセキュリティ管理の必要な自動販売機等にも好適である。
【0086】
その場合、収納部3の底部を透明にして、収納部3に収納される商品の包装等に通常付随する線状情報コードを、情報検出手段6としての線状情報コードリーダにて読み取る構成とすることができる。これにより、物品供給装置1に対する商品の補充や登録を大幅に省力化できる。
【0087】
また、自動販売機等に適用する場合、情報端末装置7は、購買者が操作する操作パネルを構成することができる。さらに、サーバ8は、物品供給装置1に収納された商品を管理するPOS(販売時点情報管理)サーバとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0088】
【図1】本発明の第1の実施の形態である物品供給支援システムの概要を示す概念図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態である物品供給装置を構成する収納皿を取り出して示す平面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態である物品供給装置の構成例を示す断面図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態である物品供給支援システムで用いられる記録手段に格納される情報の例を示す概念図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態である物品供給支援システムのサーバに備えられたデータベースの一例を示す説明図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態である物品供給支援システムにおける物品収納作業の一例を示したフローチャートである。
【図7】本発明の第2の実施の形態である物品供給支援システムにおける物品供給装置の構成例を示す概念図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態である物品供給支援システムにおける物品供給装置を構成する収納皿を取り出して示す斜視図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態である物品供給支援システムにおける物品の収納作業の一例を示したフローチャートである。
【図10】本発明の第3の実施の形態である物品供給支援システムにおける物品供給装置の構成例を示す概念図である。
【図11】本発明の第3の実施の形態である物品供給支援システムにおける物品供給装置を構成する収納皿を取り出して示す斜視図である。
【図12】本発明の第3の実施の形態である物品供給支援システムにおける、物品の供給作業の途中に行われる物品の補給作業を表したフローチャートである。
【図13】本発明の第4の実施の形態である物品供給支援システムの作用の一例を示すフローチャートである。
【図14】本発明の第4の実施の形態である物品供給支援システムにて用いられる記録手段に格納される情報の一例を示す概念図である。
【図15】本発明の第5の実施の形態である物品供給支援システムの作用の一例を示すフローチャートである。
【図16】本発明の第5の実施の形態である物品供給支援システムにて用いられる記録手段に格納される情報の一例を示す概念図である。
【図17】本発明の第5の実施の形態である物品供給支援システムにて用いられるデータベースの一例を示す概念図である。
【図18】本発明の第5の実施の形態である物品供給支援システムにおける物品供給作業を示したフローチャートである。
【図19】本発明の第5の実施の形態である物品供給支援システムにて用いられるデータベースの一例を示す概念図である。
【図20】本発明の第6の実施の形態である物品供給支援システムの作用を示すフローチャートである。
【図21】本発明の第6の実施の形態である物品供給支援システムにて用いられるデータベースの一例を示す概念図である。
【図22】本発明の第7の実施の形態である物品供給支援システムの作用の一例を示すフローチャートである。
【図23】本発明の第7の実施の形態である物品供給支援システムにて用いられるデータベースの一例を示す概念図である。
【符号の説明】
【0089】
1 物品供給装置
1a 台座部
1b 多重回転軸
1c 回転軸切換機構部
1d 駆動モータ
1e 装置制御部
1f 中心軸
2 収納皿
2a 切欠き部
3 収納部
3a コア部
3b 収納容器
4 収納皿蓋
4a 切り込み部
5 記録手段
5a 物品識別情報
5b 個数情報
5c 個体識別番号
5d 使用回数
6 情報検出手段
7 情報端末装置
8 サーバ
9 センサ
10 ランプ
50 物品管理テーブル
50A 物品管理テーブル
51 供給装置ID
52 収納位置情報
53 物品識別情報
54 個体識別情報
60 製品管理テーブル
60A 製品管理テーブル
61 製品ID
62 物品識別情報
63 個体識別情報
64 測定データ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
物品が収納される収納部を任意の位置に移動させる機能を備えた物品供給装置と、
前記収納部に対して着脱可能に取り付けられ、前記物品に関する物品識別情報が記録された記録手段と、
前記記録手段の情報を検出する情報検出手段と、
前記情報検出手段に対して相対的に移動される前記収納部の収納部識別情報を取得し、前記記録手段に記録された前記物品識別情報と結び付けて記録する物品収納情報記録手段と、
を含むことを特徴とする物品供給支援システム。
【請求項2】
請求項1記載の物品供給支援システムにおいて、個々の前記収納部が着脱自在に構成され、前記収納部の着脱を検知するセンサを含むことを特徴とする物品供給支援システム。
【請求項3】
請求項2記載の物品供給支援システムにおいて、個々の前記収納部に点灯もしくは点滅するランプが備えられ、前記物品の供給状況に応じて前記物品の補給が必要となった前記収納部の前記ランプを作動させて、当該収納部に対する補給指示が行われることを特徴とする物品供給支援システム。
【請求項4】
請求項3記載の物品供給支援システムにおいて、個々の前記収納部には、前記物品識別情報が共通な複数の前記物品が収納されるとともに、前記物品識別情報が記録された記録手段には、個々の前記収納部に存在する前記物品の個数が記録されることを特徴とする物品供給支援システム。
【請求項5】
請求項3記載の物品供給支援システムにおいて、前記物品識別情報が共通な複数の前記物品が、異なる前記収納部に個別に収納されるとともに、前記物品識別情報が記録された記録手段には、前記物品の個体識別番号が記録されることを特徴とする物品供給支援システム。
【請求項6】
請求項5記載の物品供給支援システムにおいて、前記個体識別番号に関連付けられた個体特徴情報に基づいて前記物品の供給が行われることを特徴とする物品供給支援システム。
【請求項7】
請求項1記載の物品供給支援システムにおいて、前記収納部には反復して使用される治工具が収納され、前記物品識別情報が記録された前記記録手段には前記治工具の使用回数が記録されることを特徴とする物品供給支援システム。
【請求項8】
物品が収納される複数の収納部が周方向に配列され、一つの前記収納部の大きさの切欠き部を有する収納皿と、
積層された複数の前記収納皿を個別に回転させる回転機構部と、
個々の前記収納部に収納され、前記物品に関する物品識別情報が記録された記録手段から前記物品識別情報を読み取る情報検出手段と、
前記収納皿の回転を制御する装置制御手段と、
を含むことを特徴とする物品供給装置。
【請求項9】
請求項8記載の物品供給装置において、
前記装置制御手段は、前記情報検出手段の直上部に前記積層された複数の前記収納皿の前記切欠き部を積層方向に揃えた状態で停止させ、任意の一つの前記収納皿を回転させて当該収納皿の個々の前記収納部を選択的に前記情報検出手段の上を通過させることで、当該収納部に収納された前記物品に関する前記物品識別情報の読み取りと、当該収納部の収納部識別情報の取得を行って、当該物品識別情報と当該収納部識別情報とを対応付けて記録する物品収納情報記録手段に接続されることを特徴とする物品供給装置。
【請求項10】
請求項8記載の物品供給装置において、
前記装置制御手段は、前記積層された複数の前記収納皿の前記切欠き部を積層方向に揃えた状態で任意の一つの前記収納皿を回転させて目的の前記収納部を前記切欠き部の位置に移動させることで、前記物品の取り出しを行わせることを特徴とする物品供給装置。
【請求項11】
請求項8、請求項9または請求項10のいずれかに記載の物品供給装置において、
個々の前記収納皿の前記収納部は当該収納皿に対して径方向に着脱自在に配置され、前記収納皿には前記収納部の着脱を検出するセンサが配置されていることを特徴とする物品供給装置。
【請求項12】
請求項11記載の物品供給装置において、
個々の前記収納部に点灯もしくは点滅するランプが備えられ、前記物品の供給状況に応じて前記物品の補給が必要となった前記収納部の前記ランプを作動させて、当該収納部に対する物品の補給指示が行われることを特徴とする物品供給装置。

【図2】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図9】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図1】
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【図3】
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【図7】
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【図8】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2009−12158(P2009−12158A)
【公開日】平成21年1月22日(2009.1.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−180273(P2007−180273)
【出願日】平成19年7月9日(2007.7.9)
【出願人】(000000376)オリンパス株式会社 (11,466)
【Fターム(参考)】