説明

特有の感覚特性を有する液体クレンジング組成物

速いリンス、非常にきれいに洗った感じ、および良好な泡立ちを含む優れた使用者特性を提供する、ポリオール、モノアルキルスルホスクシネート界面活性剤、N−アシルアミノ酸およびこれらの塩、ならびに場合によって、モノアルキルホスフェートの特定レベルを含む、液体クレンジング組成物が開示される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、皮膚、髪などのヒトの身体を洗浄するための局所適用に好適な洗浄剤組成物に関する。特に、本発明は、ポリオール、モノアルキルスルホスクシネート、N−アシルアミノ酸界面活性剤、および場合によって、モノアルキルホスフェートの特定の組合せを含む安定した液体クレンジング組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
従来技術の皮膚洗浄剤は、オイルまたはポリマーなどの物質を沈着させることによってシャワー後の皮膚の感じ方を改良する。しかし、このような洗浄剤は、ぬるぬるする感触および/または泡立ちが悪いなどの不利な感覚または物理特性を有することが多い。安定性の問題が、親水性エモリエントおよび界面活性剤の他の組合せでみられる。
【0003】
EP特許出願第1235890号(名称「N−アシルアミノ酸および/または塩を含む安定、高グリセロール液体」、Araiらに付与)には、N−アシルアミノ酸および/または塩と、規定されたスルホコハク酸モノエステルとを含む高含量グリセロール液体組成物、ならびにN−アシルアミノ酸またはこれらの塩と、スルホコハク酸モノエステルとを含む高含量グリセリン組成物の安定性を増強する方法が開示されている。
【発明の開示】
【0004】
驚くべきことに、洗浄剤配合物において特定量の特定のエモリエントおよび界面活性剤を含ませることによって、優れた感覚および泡立ち特性が同時に得られることが見出された。
【0005】
本発明の第1の態様において、限定されないが、
全ポリオール約30重量%から54重量%、好ましくは、少なくとも約35重量%と、
全直鎖C10からC16モノアルキルスルホスクシネート約5重量%から10重量%と、
N−アシルアミノ酸もしくはこのような酸の塩、またはこれらのブレンド約0.6重量%から9重量%、好ましくは約1重量%から9重量%と、
を含むクレンジング組成物が提供される。
【0006】
本発明のさらなる態様において、限定されないが、
a.全ポリオール約30重量%から54重量%;全直鎖C10からC16モノアルキルスルホスクシネート約5重量%から10重量%、およびN−アシルアミノ酸もしくはこのような酸の塩約0.6重量%から9重量%、またはこれらのブレンドを含む耐久性の泡立ち性組成物を皮膚または髪に付すステップと、
b.該組成物を該皮膚または髪からすすぐステップと、
c.該皮膚または髪を乾燥させるステップと、
を含み、耐久性の泡立ち性を有するリンスが速いクレンジング組成物を用いて皮膚または髪を洗浄する方法が提供される。
【0007】
本発明のさらなる態様において、限定されないが、
全ポリオール約30重量%から54重量%、好ましくは、少なくとも約35重量%と、
全直鎖C10からC16モノアルキルスルホスクシネート約5重量%から10重量%と、
N−アシルアミノ酸もしくはこのような酸の塩、またはこれらのブレンド約0.6重量%から9重量%、好ましくは約1重量%から9重量%と、
を含むクレンジング組成物が提供される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
好ましい実施形態において、本発明の組成物は、少なくとも約2重量%から5重量%の全直鎖C8からC24のモノアルキルホスフェートをさらに含む。有利には、該組成物は、少なくとも約15重量%の水(好ましくは、少なくとも約30重量%の水)をさらに含む。好ましくは、全モノアルキルスルホスクシネート対全モノアルキルホスフェートの比は、約1:10から約10:1の範囲、より好ましくは、約9:2から約2:9の範囲にある。有利には、全モノアルキルスルホスクシネート対全N−アシルアミノ酸界面活性剤の比は、約1:10から約10:1の範囲、好ましくは約9:3から約3:9の範囲である。
【0009】
さらに好ましい実施形態において、ポリオールは、グリセリン、ジグリセリン、エトキシル化グリセリン、プロポキシル化グリセリン、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ソルビトール、ヒドロキシプロピルソルビトールヘキシレングリコール、1,3−ブチレングリコールもしくは1,2,6−ヘキサントリオール、またはこれらのブレンドから選択され、および/またはモノアルキルスルホスクシネートは、C10、C12またはC14のモノアルキルスルホスクシネート、あるいはこれらのブレンドから選択される。モノアルキルホスフェートが存在する場合には、酸形態または中和形態のいずれかにおいて存在し得、好ましくはここで、アルキル基は、C6からC20の範囲にある。有利には、N−アシルアミノ酸界面活性剤は、C8からC16の範囲のアルキル鎖長を有する。
【0010】
さらに好ましい実施形態において、本発明の組成物は、T−バー法によって測定して25℃で約5,000から1,000,000cpsの範囲にある粘度を有する。好ましくは、該組成物は、該組成物において約0.1重量%から15重量%の、液晶相を誘導する秩序化液晶相誘導構造化剤をさらに含む。より好ましくは、該秩序化液晶相クレンジング組成物は、ラメラ組成物である。
【0011】
有利には、該秩序化液晶相誘導構造化剤は、C8からC24のアルケニルもしくは分岐アルキル脂肪酸またはこれらのエステル、C8からC24のアルケニルもしくは分岐アルキルアルコールまたはこれらのエーテル、C5からC14の直鎖アルキル脂肪酸、トリヒドロキシステアリン、あるいはこれらの誘導体または混合物から選択される。有利には、該秩序化液晶相誘導構造化剤は、ラウリン酸、オレイン酸、パーム核酸、パーム脂肪酸、ココナッツ酸、イソステアリン酸、またはこれらの誘導体もしくは混合物から選択される。
【0012】
さらに好ましい実施形態において、本発明の組成物は、総濃度が約0.1重量%より高い(好ましくは、約0.2、0.5、1または2重量%より高い)カチオン性ポリマーを含む。好ましくは、該組成物は、約4重量%未満の全トリグリセリド油およびジグリセリド油、より好ましくは、約1重量%未満の全トリグリセリド油およびジグリセリド油をさらに含む。有利には、該組成物は、約1重量%未満のジアルキレングリコール、好ましくは、約0.8重量%未満のジアルキレングリコールをさらに含む。より好ましくは、該組成物は、約5重量%未満の石鹸、好ましくは約4、3、2または1重量%未満の石鹸をさらに含む。
【0013】
本発明のさらなる態様において、限定されないが、少なくとも約30重量%から54重量%の全ポリオール;約5重量%から10重量%の全直鎖C10からC16のモノアルキルスルホスクシネート、および約0.6重量%から9重量%のN−アシルアミノ酸もしくはこのような酸の塩、またはこれらのブレンドを含む耐久性の泡立ち性の組成物を皮膚または髪に付すステップと;該組成物を該皮膚または髪からすすぐステップと;該皮膚または髪を乾燥させるステップとを含む、耐久性の泡立ち性を有するリンスが速いクレンジング組成物を用いて皮膚または髪を洗浄する方法が提供される。
【0014】
好ましくは、本発明の組成物は、比較の組成物と比べて優れている下記の「感覚および物理特性のためのパネル試験方法」プロトコルに規定される少なくとも1つの感覚属性を有する。より好ましくは、本発明の組成物は、優れた特性を有する少なくとも2つ、3つ、4つまたはそれ以上の感覚属性を有する。有利には、本発明の組成物は、比較の組成物に比べて、下記に要約された安定性基準に従って安定であることが見出されている。これらの属性は、好ましくは、以下:注ぎの容易さ、濃度、泡立ち量、泡立ちのクリーム性、リンスの容易さ、および下記に規定される滑り易い湿り気(slippery wet)の1つ以上を含む。
【0015】
界面活性剤は、本発明のクレンジング組成物の必須成分である。これらは、これらが溶解している水溶液の表面張力を減少させるように作用する疎水性および親水性部分を有する化合物である。本発明によって必要とされる界面活性剤に加えて、他の有用な界面活性剤を本発明の組成物に添加することができ、アニオン性、非イオン性、両性、およびカチオン性の界面活性剤、ならびにこれらのブレンドを含むことができる。
【0016】
本発明のクレンジング組成物は、モノアルキルスルホスクシネート(例えば、CからC22スルホスクシネート);N−アシルアミノ酸および場合によって、モノアルキルホスフェート(例えば、CからC24アルキルホスフェート)を含む。
【0017】
本発明の目的に好適な、N−アシルアミノ酸およびこれらの塩におけるアシル基は、6から24個の炭素原子を有し、例えば、ラウリル、ミリスチル、パルミチルなどが含まれる。アミノ酸には、グルタミン酸、グリシンおよびβ−アラニンが含まれる。塩には、アルカリ金属塩、ヒドロキシアルキル置換アンモニウム塩およびアンモニウム塩が含まれる。ヒドロキシアルキル置換アンモニウム塩は、好ましくは、ヒドロキシアルキル基中に1から3個の炭素原子を有してもよい。N−アシル−N−アルキルアミノ酸はまた、本明細書の中で用いられる「N−アシルアミノ酸」の用語に含まれる。N−アシル−N−アルキルアミノ酸中のアルキル基は、好ましくは、1から3個の炭素原子を含み、メチル、エチル、プロピルおよびイソプロピルを含み得る。これらのN−アシルアミノ酸およびこれらの塩は、独立に、または2種以上の組合せとして使用され得る。
【0018】
好ましいN−アシルアミノ酸およびこれらの塩としては、N−ラウロイルグルタミン酸、N−ミリストイルグルタミン酸、N−パルミトイル−α−グルタミン酸、N−ミリストイル−β−アラニン、N−パルミトイル−β−アラニンなどのN−アシルアミノ酸、N−ラウロイル−N−エチルグリシン、N−ラウロイル−N−イソプロピルグリシン、N−ラウロイルサルコシン、N−ミリストイルサルコシン、N−パルミトイルサルコシン、N−ラウロイル−N−メチル−β−アラニンなどのN−アシル−N−アルキルアミノ酸、ならびにこれらのアルカリ金属塩およびヒドロキシアルキル置換アンモニウム塩が挙げられ得る。
【0019】
式:
CCHCH(SOM)CO
(式中、Rは、C10からC16アルキルの範囲であり、Mは可溶化カチオンである。)を有するモノアルキルスルホスクシネートは、上記のように本発明において有用に使用される。
【0020】
使用され得る他のアニオン性洗浄活性剤としては、第一級アルカン(例えば、CからC22)スルホネート、第一級アルカン(例えば、CからC22)ジスルホネート、CからC22アルケンスルホネート、CからC22ヒドロキシアルカンスルホネートもしくはアルキルグリセリルエーテルスルホネート(AGS)などの脂肪族スルホネート;またはアルキルベンゼンスルホネートなどの芳香族スルホネートが挙げられ得る。
【0021】
該アニオン性洗浄活性剤はまた、アルキルスルフェート(例えば、C12からC18アルキルスルフェート)またはアルキルエーテルスルフェート(アルキルグリセリルエーテルスルフェートを含む)であり得る。アルキルエーテルスルフェートの中には式:
RO(CHCHO)SO
(式中、Rは、8から18個の炭素、好ましくは12から18個の炭素を有するアルキルもしくはアルケニルであり;nは、1.0より大きい、好ましくは3より大きい平均値を有し;Mは、ナトリウム、カリウム、アンモニウムもしくは置換アンモニウムなどの可溶化カチオンである。)を有するものがある。アンモニウムラウリルエーテルスルフェートおよびナトリウムラウリルエーテルスルフェートが好ましい。
【0022】
該アニオン性洗浄活性剤としてはまた、ジアルキルスルホスクシネート(例えば、CからC22スルホスクシネート)、アルキルおよびアシルタウレート、アルキルおよびアシルサルコシネート、スルホアセテート、CからC24ジアルキルホスフェート、アルキルホスフェートエステルおよびアルコキシルアルキルホスフェートエステル、アシルラクテート、CからC22モノアルキルスクシネートおよびマレエート、スルホアセテート、アルキルグルコシドおよびアシルイセチオネートなどが挙げられ得る。
【0023】
式:
CONHCHCHCCHCH(SOM)CO
(式中、Rは、CからC22アルキルの範囲であり、Mは、可溶化カチオンである。)のアミド−MEAスルホスクシネートが使用され得る。
【0024】
サルコシネートは、一般に式:
CON(CH)CHCO
(式中、Rは、CからC20アルキルの範囲であり、Mは、可溶化カチオンである。)で示される。
【0025】
タウレートは、一般に式:
CONRCHCHSO
(式中、Rは、CからC20アルキルの範囲であり、Rは、CからCアルキルの範囲であり、Mは、可溶化カチオンである。)で示される。
【0026】
本発明のクレンジング組成物は、CからC18アシルイセチオネートを含み得る。これらのエステルは、アルカリ金属イセチオネートと、6から18個の炭素原子および20未満のヨウ素価を有する混合脂肪族脂肪酸とを反応させて調製される。混合脂肪酸の少なくとも75%は、12から18個の炭素原子を有し、25%以下は6から10個の炭素原子を有する。
【0027】
アシルイセチオネートは、本明細書に引用によって組込まれるIlardiらに付与された米国特許第5393466号(名称「ポリアルコキシル化イセチオン酸の脂肪酸エステル」、1995年2月28日発行)に記載されているようなアルコキシル化イセチオネートであり得る。この化合物は、一般式:
RC−O(O)−C(X)H−C(Y)H−(OCH−CH−SO
(式中、Rは、8から18個の炭素を有するアルキル基であり、mは、1から4の整数であり、XおよびYは、水素、または1から4個の炭素を有するアルキル基であり、Mは、例えば、ナトリウム、カリウムまたはアンモニウムなどの一価カチオンである。)を有する。
【0028】
1種以上の両性界面活性剤が、本発明において使用され得る。両性界面活性剤は、好ましくは、1重量%または2重量%程度の低い濃度、および6重量%または8重量%程度の高い濃度で使用される。このような界面活性剤は、少なくとも1つの酸基を含む。これは、カルボキシル基またはスルホン酸基であり得る。これらは、四級窒素、およびそれゆえに、四級アミド酸を含む。これらは一般に、7から18個の炭素原子のアルキル基またはアルケニル基を含むべきである。これらは、全体の構造式:
−[−C(O)−NH(CH−]−N−(R)(R)X−Y
(式中、Rは、7から18個の炭素原子のアルキルまたはアルケニルであり;RおよびRは、それぞれ独立に、1から3個の炭素原子のアルキル、ヒドロキシアルキルまたはカルボキシアルキルであり;nは、2から4であり;mは、0から1であり;Xはヒドロキシルで場合によって置換されている1から3個の炭素原子のアルキレンであり;Yは、−CO−または−SO−である。)に通常従う。
【0029】
上記一般式内の好適な両性界面活性剤としては、式:
−N−(R)(R)CHCO
の単純ベタインおよび式:
−CONH(CH−N−(R)(R)CHCO(式中、nは、2または3である。)
のアミドベタインが挙げられる。
【0030】
両式において、R,RおよびRは前記で定義した通りである。Rは、特に、ココナッツ油由来のC12およびC14アルキル基の混合物であり得ることから、R基の少なくとも半分、好ましくは少なくとも3/4が、10から14個の炭素原子を有する。RおよびRは、好ましくはメチルである。
【0031】
さらなる可能性として、両性洗浄剤は、式:
−N−(R)(R)(CHSO
または
−CONH(CH−N−(R)(R)(CHSO
(式中、mは、2または3である。)のスルホベタインであるか、または−(CHSO
−CHC(OH)(H)CHSO
によって置換されたこれらの変異体である。これらの式において、R、RおよびRは、前記で定義した通りである。
【0032】
使用され得る可能な双性イオン性化合物および/または両性化合物には、アンホアセテートおよびジアンホアセテート、例えば、ナトリウムラウロアンホアセテート、ナトリウムココアンホアセテート、およびこれらのブレンドなども含まれると意図される。
【0033】
1種以上の非イオン界面活性剤はまた、本発明のクレンジング組成物において使用され得る。非イオン界面活性剤は、好ましくは1重量%または2重量%程度の低い濃度、および5重量%または6重量%程度の高い濃度で使用される。使用され得る非イオン界面活性剤は、特に、疎水性基および反応性水素原子を有する化合物、例えば、脂肪族アルコール類、酸類、アミド類もしくはアルキルフェノール類と、アルキレンオキシド類、特にエチレンオキシド単独またはプロピレンオキシドと一緒のエチレンオキシドとの反応生成物を含む。
【0034】
具体的な非イオン性洗浄剤化合物としては、アルキル(CからC22)フェノールエチレンオキシド縮合物、脂肪族(CからC18)第一級もしくは第二級直鎖もしくは分岐アルコールとエチレンオキシドとの縮合生成物、ならびにプロピレンオキシドおよびエチレンジアミンの反応生成物とエチレンオキシドとの縮合によって作られる生成物が挙げられる。他のいわゆる非イオン洗浄剤化合物としては、長鎖第三級アミンオキシド、長鎖第三級ホスフィンオキシドおよびジアルキルスルホキシドなどが挙げられる。
【0035】
該非イオン界面活性剤はまた、ポリサッカライドアミドなどの糖アミドであり得る。具体的には、該界面活性剤は、引用によって本明細書に含まれるAuらに付与された米国特許第5389279号(名称「非イオン糖脂質界面活性剤を含む組成物」、1995年2月14日発行)に記載されたラクトビオナミドの1つであり得、または引用によって本明細書に含まれるKelkenbergに付与された特許第5009814号(名称「液体水性界面活性剤系のための増粘剤としてのN−ポリヒドロキシアルキル脂肪酸アミドの使用」、1991年4月23日発行)に記載された糖アミドの1つであり得る。
【0036】
本発明による組成物において有用な成分は、カチオン性皮膚触感剤であるか、または、例えばカチオン性セルロースなどのカチオン性皮膚コンディショニング剤であり得るポリマーである。カチオン性ポリマーは、好ましくは約0.2重量%または0.3重量%程度の低い濃度、および約0.8重量%または1重量%程度の高い濃度で使用される。
【0037】
カチオン性セルロースは、業界(CTFA)ではポリクアテリニウム10(Polyquaternium10)と称され、ヒドロキシエチルセルロースをトリメチルアンモニウム置換エポキシドと反応させた塩として、ポリマーJR(Polymer JR)(商標)およびポリマーLR(Polymer LR)(商標)シリーズのポリマーでアメルコル社(Amerchol Corp.)(Edison,NJ,USA)から市販されている。カチオン性セルロースの他の種類としては、業界(CTFA)ではポリクアテリニウム24(Polyquaternium24)と称され、ヒドロキシエチルセルロースをラウリルジメチルアンモニウム置換エポキシドと反応させたポリメリック第四級アンモニウム塩が挙げられる。これらの物質は、アメルコル社(Amerchol Corp.)(Edison,NJ,USA)から商標名ポリマーLM−200(Polymer LM−200)で市販されている。
【0038】
使用することができるカチオン性ポリサッカライドポリマーの特に好適な種類は、カチオン性グアーゴム誘導体で、グアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロライド[ローヌプーラン(Rhone−Poulenc)からジャガー(JAGUAR)商標シリーズで市販されている]などである。例としては、低置換度のカチオン性基および高粘度を有するジャガーC13S(JAGUAR C13S)、中程度の置換度および低粘度を有するジャガーC15(JAGUAR C15)、ジャガーC17(高置換度、高粘度)、低レベルの置換基ならびにカチオン性第四級アンモニウム基を含むヒドロキシプロピル化カチオン性グアー誘導体であるジャガーC16(JAGUAR C16)、および高透明性、低置換度を有する中粘度グアーであるジャガー162(JAGUAR 162)がある。
【0039】
特に好ましいカチオン性ポリマーは、JAGUAR C13S、JAGUAR C15、JAGUAR C17、ならびにJAGUAR C16およびJAGUAR C162であり、特にはJAGUAR C13Sである。当技術分野で知られた他のカチオン性皮膚触感剤は、これらが本発明配合物と適合するという条件で、使用され得る。
【0040】
1種以上のカチオン性界面活性剤もまた、本発明のクレンジング組成物において使用され得る。カチオン性界面活性剤は、約0.1、0.3、0.5または1重量%程度の低い濃度、および2、3、4、または5重量%程度の高い濃度で使用され得る。
【0041】
カチオン性洗浄剤の例としては、アルキルジメチルアンモニウムハロゲン化合物などの第四級アンモニウム化合物がある。使用され得る他の好適な界面活性剤は、Parran Jr.に付与された米国特許第3723325号(名称「粒子沈着強化剤を含む洗浄剤組成物」、1973年3月27日発行)およびSchwartz,Perry&Berchによる「Surface Active Agents and Detergents」(Vol.I&II)に記載されており、両者ともまた、引用によって本明細書に含まれる。
【0042】
さらに、本発明の発明性を有するクレンジング組成物は、0から15重量%の以下の任意の成分:芳香剤;0.01%から1%、好ましくは0.01%から0.05%の量のエチレンジアミン四酢酸(EDTA)四ナトリウム、EHDPまたは混合物などの金属イオン封鎖剤;ならびに着色剤、不透明化剤およびパーライザー[ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸マグネシウム、TiO、EGMS(エチレングリコールモノステアレート)またはLytron621(スチレン/アクリレートコポリマー)など]などを含み得る。これらの全ては、製品の外観または化粧特性を強化するのに有用である。
【0043】
該組成物は、2−ヒドロキシ−4,2’,4’−トリクロロジフェニルエーテル(DP300)などの抗菌薬;ジメチロールジメチルヒダントイン(Glydant XL1000)、パラベン、ソルビン酸などの防腐剤などをさらに含み得る。
【0044】
該組成物はまた、泡促進剤としてココナッツアシルモノまたはジエタノールアミドを含み得、塩化ナトリウムおよび硫酸ナトリウムなどの強力なイオン化塩もまた、有利に使用され得る。
【0045】
例えば、ブチル化ヒドロキシトルエン(BHT)などの抗酸化剤などが、適切な場合、約0.01%以上の量で有利に使用され得る。
【0046】
例えば、グリセリンおよびプロピレングリコールなどの多価アルコールなど;ならびに下記に一覧にしたポリエチレングリコールなどのポリオールなどの保湿剤でもあるモイスチャライザー(親水性エモリエントとしても知られる)が上記の通り使用される。
【0047】
Polyox WSR−205 PEG 14M、
Polyox WSR−N−60K PEG 45M、または
Polyox WSR−N−750 PEG 7M。
【0048】
疎水性エモリエントは、本発明の特有な感覚特性を変えない濃度で使用され得る。好ましくは、疎水性エモリエントは、約1、0.5、0.1もしくは0.01重量%未満またはまったく無しで使用される。
【0049】
「エモリエント」(本発明によればコンディショニング化合物とも考えられる)という用語は、皮膚(角質層)の水分含量を増加させるか、脂質および他の皮膚栄養剤または両方を添加するかまたは置換するかのいずれかによって、皮膚の弾力性、外観および若さを柔軟にするかまたは改善し、その水分含量の減少を遅らせることによって柔軟性を保つ物質として定義される。
【0050】
有用な疎水性エモリエントとしては、以下:
(a)線状および環状のポリジメチルシロキサン;アミノ、アルキル、アルキルアリールおよびアリールシリコンオイルなどのシリコンオイルおよびこれらの変形;
(b)ホホバ油、大豆油、ひまわり油、米ぬか油、アボカド油、アーモンド油、オリーブ油、ごま油、杏仁油、ひまし油、ココナッツ油、ミンク油などの天然脂肪および油;カカオ脂肪;牛脂、豚脂;前記の油を水素添加することによって得られる硬化油;ならびにミリスチン酸グリセリドおよび2−エチルヘキサン酸グリセリドなどの合成モノ、ジおよびトリグリセリドなどを含む脂肪および油;
(c)カルナバワックス、鯨ろう、蜜ろう、ラノリン、およびこれらの誘導体などのワックス;
(d)疎水性および親水性植物抽出物;
(e)液体パラフィン、ワセリン、微結晶性ワックス、セレシン、スクワレン、プリスタンおよび鉱物油などの炭化水素;
(f)ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、ラノリン酸、イソステアリン酸、アラキドン酸およびポリ不飽和脂肪酸(PUFA)などの高級脂肪酸;
(g)ラウリル、セチル、ステアリル、オレイル、ベヘニル、コレステロールおよび2−ヘキシデカノールアルコールなどの高級アルコール;
(h)セチルオクタノエート、ミリスチルラクテート、セチルラクテート、イソプロピルミリステート、ミリスチルミリステート、イソプロピルパルミテート、イソプロピルアジペート、ブチルステアレート、デシルオレエート、コレステロールイソステアレート、グリセロールモノステアレート、グリセロールジステアレート、グリセロールトリステアレート、アルキルラクテート、アルキルシトレートおよびアルキルタルトレートなどのエステル;
(i)ハッカ、ジャスミン、樟脳、ヌマヒノキ、苦橙皮、リュウ、テレビン、桂皮、ベルガモット、温州ミカン、菖蒲、松根、ラベンダー、ベイ、丁子、ヒバ、ユーカリ、レモン、スターフラワー、タイム、ペパーミント、バラ、セージ、ゴマ、ジンジャー、メボウイキ、杜松、レモングラス、ローズマリー、ローズウッド、アボカド、ブドウ、ブドウ種、ミルラ、キュウリ、オランダガラシ、キンセンカ、ニワトコ、ゼラニウム、シナノキ花、アマランス、海藻、ギンナン、朝鮮人参、ニンジン、ガラナ、ティーツリー、ホホバ、ヒレハリソウ、オーロミール、ココア、橙花、バニラ、緑茶、メグサハッカ、アロエ、メントール、シネオール、ユージノール、シトラール、シトロネラ、竜脳、リナロール、グラニオール、月見草、樟脳、チモール、スピラントール、ペネン、リモネンおよびテルペンなどの精油およびこれらの抽出物;
(j)前述の成分の任意の混合物、など
が挙げられる。
【0051】
本発明のクレンジング組成物は、好ましくは、秩序化液晶ミクロ構造、好ましくはラメラミクロ構造を有する。液体クレンジング溶液を含む、すべての界面活性剤溶液のレオロジー挙動は、ミクロ構造、すなわち溶液中のミセル、または他の自己集合した構造の形状および濃度に強く依存している。
【0052】
ミセルを形成するために十分な界面活性剤(臨界ミセル濃度すなわちCMCを超える濃度)が存在する場合、例えば、球形、円筒形(棒様または円盤状)、球面円筒形または楕円形のミセルが形成し得る。界面活性剤濃度が増加すると、ラメラ相、六方相、立方相またはL3海綿相などの秩序化液晶相が形成し得る。例えば、該ラメラ相は、交互の界面活性剤二分子層および水層からなる。これらの層は、通常平面状ではなく、折畳まれて、小胞またはリポソームと称されるサブミクロンの球形オニオン様構造を形成する。一方、六方相は、六角形の格子中に配列された長い円筒状のミセルからなる。通常、殆どのパーソナルケア製品のミクロ構造は、球形ミセル;棒様ミセル;またはラメラ分散液のいずれかからなる。
【0053】
上記したように、ミセルは球形または棒様であり得る。球状ミセルを有する配合物は、低粘度を有し、ニュートンせん断挙動(すなわち、粘度はせん断速度の関数として一定であり;したがって、製品の容易な注入が所望される場合、溶液は粘性が小さく、この結果、また懸濁しない)を示す傾向がある。これらの系において、粘度は界面活性剤の濃度とともに線形に増加する。
【0054】
棒ミセル溶液は、長いミセルの動きが制限されるので、より粘性である。臨界せん断速度で、ミセルは整列し、溶液はせん断が希薄になり始める。塩を添加すると、これらの棒ミセルの大きさを増加させ、粒子を懸濁させるように助けるゼロせん断粘度(すなわち、瓶内に置かれている場合の粘度)を増加させ、また臨界せん断速度(すなわち、製品のせん断が希薄になり始める点;臨界せん断速度が高くなることは、製品がより注入しにくくなることを意味する)を増加させる。
【0055】
ラメラ分散液は、(構成要素であるラメラの液滴の最密充填配置のために)高いゼロせん断粘度をもつことができるので、球形および棒様の両方のミセルと相違し、しかもこれらの溶液はせん断が非常に希薄である(注入時、容易に分配される)。すなわち、該溶液は、中程度のせん断速度で棒ミセル溶液より希薄となることができる。
【0056】
したがって、液体クレンジング組成物の配合において、棒ミセル溶液(そのゼロせん断粘度、例えば、懸濁能は、あまり良くなく、および/またはあまりせん断も希薄でない)またはラメラ分散液(比較的高いゼロせん断粘度、例えば、比較的良好に懸濁し、しかもせん断が非常に希薄である)を使用する選択がある。このようなラメラ組成物は、高いゼロせん断粘度(懸濁および/または構造化に適する)と同時に、注入において容易に分配されるようにせん断が非常に希薄であることによって特徴づけられる。このような組成物は、「嵩高い(heaping)」、化粧水様外観を有し、これは強化された、モイスチャライジングのシグナルを与える。
【0057】
棒状ミセル溶液が使用される場合、これらはまた粘度を高め、粒子を懸濁させるために外部の構造化剤の使用を必要とすることが多い(繰り返すが、これらはラメラ相溶液より低いゼロせん断粘度を有するためである)。このため、カルボマーおよびクレーがしばしば使用される。(製品の分配、身体への製品の適用、または手で擦ることにおけるように)比較的高いせん断速度で、棒ミセル溶液は、せん断があまり希薄にならないため、溶液の粘度は高いままであり、製品は、糸をひくようで、濃厚である。より高いゼロせん断粘度を有するラメラ分散液ベースの製品は、より容易にエモリエントを懸濁させ、通常、よりクリーム状である。一般に、ラメラ相組成物は、これらの特徴的な巣状の円錐形状および油状の筋状の外観によって同定が容易であり、一方六方相は、角状扇様のテクスチャーを示す。対照的に、ミセル相は、光学的に等方性である。
【0058】
ラメラ相は、例えば、Puvvadaらに付与された米国特許第5952286号(1999年9月14日発行)において記載されるような広範でさまざまなラメラ相「誘導剤(inducer)」を使用する広範でさまざまな界面活性剤系において形成され得ることを理解されたい。通常、ミセルからラメラ相への転移は、界面活性剤の頭基の有効平均面積、伸びた尾の長さ、および尾の体積の関数である。分岐状界面活性剤、またはより小さい頭基または嵩だかの尾を有する界面活性剤を使用することはまた、棒ミセルからラメラへの転移を誘導する効果的な方法である。
【0059】
秩序化液晶分散液を特徴づける1つの方法としては、追加的な誘導剤(例えば、オレイン酸またはイソステアリン酸)が使用される場合、(例えばStress Rheometerを使用して)低せん断速度で粘度を測定することが挙げられる。誘導剤の量が多くなると、低せん断粘度は顕著に増加する。
【0060】
秩序化液晶分散液を測定する他の方法は、フリーズフラクチャ電子顕微鏡を使用することである。顕微鏡写真は一般に、秩序化液晶ミクロ構造およびラメラ液滴の最密充填組織(一般に約2μの大きさの範囲)を示す。
【0061】
好ましい実施形態において、本発明の秩序化液晶相組成物は好ましくは、下記に記載される手順を使用するT−バースピンドルAを使用して25℃で0.5RPMにおいて測定して、約40,000から約300,000センチポイズ(cps)の範囲の低せん断粘度を有する。より好ましくは、粘度範囲は、約50,000から約150,000cpsである。
【0062】
有利には、上記に定義されたエモリエントまたはモイスチャライザーなどのコンディショニング剤以外の活性剤は、製品の使用期間に皮膚を処置するため配合時に、安全で有効な量でクレンジング組成物に添加され得る。これらの活性成分は有利には、抗菌および抗真菌活活性剤、ビタミン、抗座瘡活性剤;皺とり剤、抗皮膚萎縮剤および皮膚修復活性剤;皮膚バリア修復活性剤;非ステロイド化粧緩和活性剤;人工日焼け剤および促進剤;皮膚の色を薄くする活性剤;日焼け防止剤;皮脂刺激剤;皮脂抑制剤;酸化防止剤;タンパク質分解酵素抑制剤;皮膚引き締め剤;かゆみ止め成分;発毛抑制剤;5−α還元酵素阻害剤;落屑酵素エンハンサー;抗グリケーション剤;局所麻酔剤;またはこれらの混合物;などから選択され得る。
【0063】
これらの活性剤は、水溶性活性剤、油溶性活性剤、医薬上許容される塩、およびこれらの混合物から選択され得る。有利には、該活性剤は、該クレンジング組成物に溶解性であるかまたは分散性である。本明細書で使用される「活性剤」という用語は、本明細書で前述したモイスチャライザーおよびエモリエントによって与えられるように、皮膚および/または髪に有益性をもたらすために使用され得、一般にコンディショニングする有益性を与えるために使用され得ないパーソナルケア活性剤を意味する。本明細書で使用される「安全で有効な量」の用語は、処置される状態を変えるかまたは所望の皮膚ケア有益性を与えるのに十分に高いが、重大な副作用を避けるために十分に低い活性剤の量を意味する。
【0064】
本明細書で使用される「有益性(benefit)」という用語は、本明細書で記載された1種以上の活性剤を用いて特定の状態を処理することに関連する治療的、予防的、および/または常習的な有益性を意味する。どれだけが活性剤成分の安全で有効な量かは、具体的活性剤、皮膚から浸透する活性剤能、年齢、健康状態、および使用者の皮膚状態、ならびに他の同様の因子によって変化する。
【0065】
好ましくは、本発明の組成物は、重量基準で、約0.01%から約50%、より好ましくは約0.05%から約25%、さらにより好ましくは約0.1%から約10%、および最も好ましくは0.1%から約5%の活性剤成分を含む。
【0066】
抗座瘡剤は、尋常性座瘡、毛嚢脂腺の毛包の慢性疾患を処置する際に有効であり得る。有用な抗座瘡活性剤の非限定的な例としては、サリチル酸(o−ヒドロキシ安息香酸)、5−オクタノイルサリチル酸および4−メトキシサリチル酸などのサリチル酸誘導体、ならびにレゾルシノールなどの角質溶解剤;レチノイン酸およびこの誘導体(例えば,シスおよびトランス)などのレチノイド;硫黄含有DおよびLアミノ酸ならびにこれらの誘導体および塩、特にこれらのN−アシル誘導体、これらの混合物などが挙げられる。
【0067】
抗菌および抗真菌活性剤は、細菌および真菌の増殖および成長を防止するのに有効であり得る。抗菌および抗真菌活性剤の非限定的な例としては、b−ラクタム薬、キノロン薬、シプロフロキサシン、ノルフロキサシン、テトラサイクリン、エリスロマイシン、アミカシン、2,4,4’−トリクロロ−2’−ヒドロキシジフェニルエーテル、3,4,4’−トリクロロバニリド、フェノキシエタノール、トリクロサン、トリクロカルバン;およびこれらの混合物などが挙げられる。
【0068】
皺とり剤、抗皮膚萎縮剤および皮膚修復活性剤は、表皮層を元気にするかまたは若返らせることにおいて有効であり得る。これらの活性剤は一般に、落屑の自然過程を促進するかまたは維持することによってこれらの所望の皮膚ケア有益性を与える。皺とり剤および抗皮膚萎縮剤の非限定的な例としては、ビタミン、ミネラル、ならびにミルク、ビタミンA、EおよびKなどの皮膚栄養剤;ビタミンCアルキルエステルを含む、ビタミンアルキルエステル;マグネシウム、カルシウム、銅、亜鉛および他の金属成分;レチノイン酸およびこれの誘導体(例えば、シスおよびトランス);レチナール;レチノール;レチニルアセテート、レチニルパルミテート、およびレチニルプロピオネートなどのレチニルエステル;ビタミンB3化合物(ナイアシンアミドおよびニコチン酸など)、α−ヒドロキシ酸、β−ヒドロキシ酸、例えばサリチル酸およびこれの誘導体(5−オクタノイルサリチル酸、ヘプチロキシ−4−サリチル酸、および4−メトキシサリチル酸など);これらの混合物などが挙げられる。
【0069】
皮膚障害修復活性剤は、表皮の自然の防湿機能を修復し、活力を与えることを助けることができる皮膚ケア活性剤である。皮膚障害修復活性剤の非限定的な例としては、コレステロール、セラミド、サッカロースエステル、および欧州特許第556,957号明細書に記載されているような擬似セラミドなどの脂質;アスコルビン酸;ビオチン;ビオチンエステル;リン脂質、これらの混合物などが挙げられる。
【0070】
非ステロイド化粧用緩和活性剤は、皮膚の炎症を防止するかまたは処置することにおいて有効であり得る。該緩和活性剤は、例えば、このような薬剤がより均一で、許容される肌の張りおよび色合いに寄与するように、本発明の皮膚外観有益性を増大させる。化粧用緩和剤の非限定的な例としては、以下の種類:プロピオン酸誘導体;酢酸誘導体;フェナム酸誘導体;これらの混合物などが挙げられる。これら化粧用緩和剤の多くは、その全体が引用によって本明細書に含まれるSunshineらに付与された米国特許第4985459号(1991年1月15日発行)に記載されている。
【0071】
人工日焼け活性剤は、皮膚中のメラニンを増加させるかまたは皮膚中に増加したメラニンの出現をもたらすことによって自然の日焼けをシミュレートすることを補助できる。人工日焼け剤および促進剤の非限定的な例としては、ジヒドロキシアセトン;チロシン;エチルチロシネート、およびグルコースチロシネートなどのチロシンエステル;これらの混合物などが挙げられる。
【0072】
皮膚の色を薄くする活性剤は、実際に皮膚中のメラニン量を減少させるかまたは他の機構によってこのような効果を与えることができる。本明細書において有用な皮膚の色を薄くする活性剤の非限定的な例は、アロエ抽出物、α−グリセリル−L−アスコルビン酸、アミノチロキシン、アンモニウムラクテート、グリコール酸、ヒドロキノン、4−ヒドロキシアニソール、これらの混合物などが挙げられる。
【0073】
本明細書においてまた、日焼け防止剤が有用である。広範でさまざまな日焼け防止剤が、Haffeyらに付与された米国特許第5087445号(1992年2月11日発行);Turnerらに付与された米国特許第5073372号(1991年12月17日発行);Turnerらに付与された米国特許第5073371号(1991年12月17日発行);およびSegarinら、第VIII章、189頁以下、「Cosmetics Science and Technology」に記載されており、これらはすべて、その全体が引用によって本明細書に組込まれる。本発明の組成物において有用な日焼け防止剤の非限定的な例としては、オクチルメトキシルシンナメート(Parsol MCX)およびブチルメトキシベンゾイルメタン(Parsol 1789);2−エチルヘキシル−p−メトキシシンナメート、2−エチルヘキシルN,N−ジメチル−p−アミノ安息香酸、p−アミノ安息香酸、2−フェニルベンズイミダゾール−5−スルホン酸、オキシべンゾン、これらの混合物などから選択されるものが挙げられる。
【0074】
皮脂刺激剤は、脂腺によって皮脂の産生を増加させることができる。皮脂刺激活性剤の非限定的な例としては、ブリュノリック酸(bryonolic acid)、デヒドロエチアンドロステロン(DHEA)、オリザノール、これらの混合物などが挙げられる。
【0075】
皮脂抑制剤は、脂腺によって皮脂の産生を減少させることができる。有用な皮脂抑制活性剤の非限定的な例としては、塩化水酸化アルミニウム、コルチコステロイド、デヒドロ酢酸およびその塩、ジクロロフェニルイミダゾールジオキソラン(Elubiolから市販されている)、これらの混合物などが挙げられる。
【0076】
本発明の活性剤としてまた、タンパク質分解酵素抑制剤が有用である。タンパク質分解酵素抑制剤は、2つの一般クラス:プロテイナーゼおよびペプチダーゼに分けることができる。プロテイナーゼは、タンパク質の特定の内部ペプチド結合に作用し、ペプチダーゼはタンパク質の末端の遊離のアミノ基またはカルボキシル基に隣接するペプチド結合に作用し、その結果タンパク質を外側から切断する。本発明における使用に好適なタンパク質分解酵素抑制剤としては、限定されないが、セリンプロテアーゼ、メタロプロテアーゼ、シスチンプロテアーゼおよびアスパルチルプロテアーゼなどのプロテイナーゼ、ならびにカルボキシペプチダーゼ、ジペプチダーゼおよびアミノペプチダーゼなどのペプチダーゼ、これらの混合物などが挙げられる。
【0077】
本発明において活性成分として他に有用なものは、皮膚引き締め剤である。本発明の組成物において有用な皮膚引き締め剤の非限定的な例としては、ビニルピロリドン、(メタ)アクリル酸および長鎖アルキル(メタ)アクリレートから構成される疎水性モノマーのターポリマー、これらの混合物などの皮膚にポリマーを結合できるモノマーが挙げられる。
【0078】
本発明における活性剤成分としてはまた、かゆみ止め成分を含み得る。本発明の組成物において有用なかゆみ止め成分の好適な例としては、ヒドロコルチゾン、メトジラジンおよびトリメプラジニエール(trimeprazineare)、これらの混合物などが挙げられる。
【0079】
本発明の組成物において有用な発毛抑制剤の非限定的な例としては、17−β−エストラジオール、抗血管新生ステロイド、ウコン抽出物、シクロオキシゲナーゼ抑制剤、月見草オイル、リノレイン酸などが挙げられる。好適な5−α−レダクターゼ抑制剤としては、エチニルエストラジオールおよびジェニスチン、これらの混合物などが挙げられる。
【0080】
本発明の組成物において有用な落屑酵素エンハンサーの非限定的な例としては、アラニン、アスパラギン酸、N−メチルセリン、セリン、トリメチルグリシン、これらの混合物などが挙げられる。
【0081】
本発明の組成物において有用な抗グリケーション剤の非限定的な例としては、アマドリン(Barnet製品販売業者から市販されている)などが挙げられる。
【0082】
(実施例)
以下、本発明を非限定的な実施例によってより詳しく説明する。実施例は例示のみを目的とするものであり、本発明をいかなる形でも限定することを意図するものではない。物理的試験方法を下記に述べる。
【0083】
実施例および比較例、または他に明示的に示された場合を除いて、本明細書において物質もしくは条件もしくは反応の量もしくは比、物質の物理的特性および/または使用を示すすべての数は、「約」という言葉によって修飾されているとして理解されたい。
【0084】
本明細書で使用される場合、「含む」という用語は、記載の特徴、実体、ステップ、成分の存在を含み、1つ以上の特徴、実体、ステップ、成分またはこれらの群の存在または追加を排除しないことを意図する。
【0085】
本明細書および実施例におけるパーセントはいずれも、別段の記載がない限り、重量を基準にすることを意図する。
【実施例1】
【0086】
さまざまな感覚特性に対するグリセリン濃度の効果を評価するために下記の手順を使用して表1にしたがって一連の本発明のおよび比較の処方のAからIを作製した。感覚特性は、下記の手順を使用して訓練されたパネル試験によって求め、結果を表1にまとめた。本発明の配合物は、比較配合物に比べて全体的に優れた感覚および安定特性を与えることがわかった。
【0087】
【表1】


【実施例2】
【0088】
さまざまな感覚特性に対するC12ジナトリウムスルホスクシネート濃度の効果を評価するために下記の手順を使用して表2にしたがって一連の本発明のおよび比較の処方のFおよびJからPを作製した。感覚特性は、下記の手順を使用して訓練されたパネル試験によって求め、結果を表2にまとめた。本発明の配合物は、比較配合物に比べて全体的に優れた感覚および安定特性を与えることがわかった。
【0089】
【表2】


【実施例3】
【0090】
さまざまな感覚特性に対するナトリウムココイルグリシネート濃度の効果を評価するために下記の手順を使用して表3によって一連の本発明のおよび比較の処方のFおよびQからXを作製した。感覚特性は、下記の手順を使用して訓練されたパネル試験によって求め、結果を表3にまとめた。本発明の配合物は、比較配合物に比べて全体的に優れた感覚および安定特性を与えることがわかった。
【0091】
【表3】


【実施例4】
【0092】
さまざまな感覚特性に対するカリウムモノアルキルホスフェート濃度の効果を評価するために下記の手順を使用して表4によって一連の本発明のおよび比較の処方のFおよびYからCCを作製した。感覚特性は、下記の手順を使用して訓練されたパネル試験によって求め、結果を表4にまとめた。本発明の配合物は、比較配合物に比べて全体的に優れた感覚および安定特性を与えることがわかった。
【0093】
【表4】


【実施例5】
【0094】
下記の手順を使用して表5にしたがって、一連の本発明配合物LAおよびDDからHHを作製した。本発明配合物が全体に優れた安定特性を与えることがわかった。
【0095】
【表5】

【実施例6】
【0096】
下記の手順を使用して表6によって一連の比較例および本発明配合物のIIからLLを作製した。感覚特性は、下記の手順を使用して訓練されたパネル試験によって求め、結果を表6にまとめた。本発明の配合物は、比較配合物に比べて全体的に優れた感覚および安定特性を与えることがわかった。
【0097】
【表6】


【0098】
実施例1から6の試料調製のための手順
1.脱イオン水、グリセリン、EDTA−4Naおよびグリダントを一緒に主ミキサーにはかり取り、混合を開始し、55℃まで加熱する。
2.55℃に達した時、Merquat3330およびMerquat550もしくはStylezeを主ミキサーに添加し、15分間保持する。
3.80℃までゆっくりと加熱する。次いで、C12ジナトリウムスルホスクシネート、NAココイルグリシネート、およびモノアルキルホスフェートを主ミキサーにゆっくりと添加し、完全に溶解するまで混合する。
4.TiO2を水で予め分散し、予め分散したら、主ミキサーに添加し、混ぜ込む。
5.脂肪酸を一緒にはかり取り、加熱を始めて、混合物が80℃に達するまで混合する。
6.脂肪酸ブレンドを主ミキサーに添加し、70から80℃で15分間混合する。
7.40℃まで冷却する。
8.芳香剤をゆっくり添加する。
9.容器に詰める前に一夜放置する。
【0099】
方法
感覚および物理特性のためのパネル試験方法
パネルは、10人が集められ、後述の指示および定義に従って訓練される。すべてのパネリストの各々の属性について評価を加え、平均を計算し、記録する。
【0100】
においのない対照石鹸[Procter and Gambleから市販されているIvory(登録商標)、またはこの同等物]で手のひらを洗い、必要に応じて水で顔を湿らす。次いで、以下の数値スケールから最も近く適合する値を選択することによって試験サンプルの個々の評価を与える。
【0101】
使用前
1.容器からの注ぎ易さ
【0102】
【化1】

2.濃度
【0103】
【化2】

製品(約1ml)を手のひらに注ぐ。
【0104】
茶さじ1杯の水を手のひらに注ぎ、追加の水で20倍に希釈する。
【0105】
手を10回擦り合わせることによって手の間に泡を立て、泡立ちの容易性を評価する。
【0106】
茶さじ1杯の水を手のひらに注ぎ、再び30回手を擦り合わせ、泡立ち量を評価し、さらに手を10回擦り合わせ、泡のクリーム性を評価する。次いで、以下の数値目盛りから最も近く適合する値を選択することによって試験サンプルの個々の評価を与える。
【0107】
手のひらにおける製品
3.水で希釈する容易さ
【0108】
【化3】

4.泡立ちの容易さ
【0109】
【化4】

5.泡立ち量
【0110】
【化5】

6.泡立ちのクリーム性
【0111】
【化6】

すすぐ時と感じるまで、予め泡立てた製品で顔を洗い始める。次いで、以下の数値目盛りから最も近く適合する値を選択することによって試験サンプルの個々の評価を与える。
【0112】
顔上の製品
7.広がり易さ
【0113】
【化7】

8.粘性
【0114】
【化8】

9.滑り易さ
【0115】
【化9】

10.泡立ち量
【0116】
【化10】

乾燥する時と感じるまで、必要に応じて水で顔をすすぐ。次いで、以下の数値目盛りから最も近く適合する値を選択することによって試験サンプルの個々の評価を与える。
【0117】
すすぐ間
11.リンスの容易さ
【0118】
【化11】

湿った皮膚感
12.滑り易さ
【0119】
【化12】

13.引きずり性
【0120】
【化13】

14.清浄性
【0121】
【化14】

15.爽やかさ
【0122】
【化15】

紙タオルで顔を拭く。
【0123】
2分間待つ。
【0124】
次いで、以下の数値目盛りから最も近く適合する値を選択することによって試験サンプルの個々の評価を与える。
【0125】
乾燥した皮膚感
16.乾燥性
【0126】
【化16】

17.滑らか性
【0127】
【化17】

18.引き締まり性
【0128】
【化18】

19.快適性
【0129】
【化19】

パネル試験に対する属性の定義
製品使用前
1.注ぎ易さ
困難 :容器から製品を注ぐ時に製品を分配することが困難である。
容易 :容器から製品を注ぐ時に製品を分配することが容易である。
【0130】
2.濃度
薄い :製品の外観が水様である。
濃い :製品の外観がはちみつ様である。
【0131】
製品を手のひら上で使用時
3.水で希釈する容易性
困難 :製品を水と混合することが困難である。
容易 :製品を水と混合することが容易である。
【0132】
4.泡立ち容易性
困難 :手間で泡立つのに長時間を要する。
容易 :手間で泡立つのに短時間で済む。
【0133】
5.泡立ち量
泡立ちなし :手間で製品を擦る時泡が生じない。
泡立ち量が顕著 :手間で製品を擦る時顕著な泡立ちが生じる。
【0134】
6.泡のクリーム性
クリーム状でない:泡立ちの外観が大きく、および/または粗い泡からなる。
クリーム状である:泡立ちの外観が細かく均一な大きさの泡を有してクリーム状にみえる。
【0135】
製品を腕上で使用時
7.製品の広がり易さ
困難 :製品を前腕全体に行き渡らせることが困難である。
容易 :製品を前腕全体に行き渡らせることが容易である。
【0136】
8.製品の粘性
粘性でない :皮膚から指を持ち上げることが容易である。
粘性である :皮膚から指が持ち上げられる時に抵抗を感じる。
【0137】
9.滑り性
滑り性がない :皮膚を指先で擦る時、それとわかる抵抗がある。
滑り性がある :皮膚を指先で擦る時、それとわかる抵抗がない。
【0138】
10.泡立ち量
泡立ちがない :腕を手で擦る時、泡立ちが生じない。
泡立ちが顕著 :腕を手で擦る時、顕著な泡立ちが生じる。
【0139】
腕をリンス時
11.リンスの容易さ
困難 :皮膚から製品を除くために大量の水を必要とする。
容易 :皮膚から製品を除くためにほんの少量の水で足りる。
【0140】
湿った皮膚感
12.滑り易さ
滑り易くない :皮膚を指先で撫でる時、動きへの抵抗を感じる。
滑り易い :皮膚を指先で撫でる時、動きへの抵抗を感じない。
【0141】
13.引きずり性
引きずり性がない:皮膚を指先で撫でる時、動きへの抵抗を感じない。
引きずり性がある:皮膚を指先で撫でる時、動きへの抵抗を感じる。
【0142】
14.清浄性
清浄でない :皮膚から汚れが完全に除かれていない感じ。
清浄である :皮膚から汚れが完全に除かれた感じ。
【0143】
15.爽やかさ
爽やかでない :皮膚が疲労している感じ。
爽やかである :皮膚が山頂にいるような感じ。
【0144】
乾燥した皮膚感
16.乾燥性
乾燥していない :皮膚が柔軟で湿った感じがする。
乾燥している :皮膚が完全に乾燥した感じがする。
【0145】
17.滑らかさ
滑らかでない :皮膚を指先で撫でる時、動きへの抵抗を感じる。
滑らかである :皮膚を指先で撫でる時、皮膚が絹のように感じる。
【0146】
18.引き締まり性
引き締まっている:顔が縮んだような皮膚の感じがする。
【0147】
19.快適性
快適である :満足と心地よさを組み合わせた感じがする。
【0148】
安定性の方法
試料を下記の条件で保存し、下記の評価点で評価し得る。
【0149】
【表7】

粘度:各試料について示された方法によって測定
目視評価:色、におい、および外観
粘度と目視評価が、すべての条件で初期の測定から著しく(すなわち、相対的に20%を超えて)変化しない場合に、試料は安定であるとみなす。
【0150】
T−バー粘度測定
範囲
この方法は、秩序化液晶相を有する本発明の好ましい実施形態の粘度測定を含む。
【0151】
装置
ヘリパス(Helipath)付属品を備えたブルックフィールド(Brookfield)RVT粘度計;
T−バー取付用のつかみ具、おもりおよびクローザー(closer)アセンブリ;
T−バースピンドルA;
直径が6.35cm(2.5インチ)より大きいプラスチック製カップ。
【0152】
手順
1.装置の背後にある泡水準器を参照して粘度計およびヘリパススタンドが水平であることを確認する。
2.つかみ具/クローザー/おもりアセンブリを粘度計に接続する(左回しの接続ネジに注意)。
3.スピンドルAを脱イオン水で清浄にし、キムワイプシートで叩いて水気を取る。スピンドルをクローザー内にスライドさせ、締め付ける。
4.回転速度を0.5RPMに設定する。デジタル粘度計(DV)の場合には、%モードを選択し、モータスイッチをオンとしてオートゼロを押す。
5.内径が6.35cm(2.5インチ)よりも大きいプラスチック製カップに製品を入れる。カップ内の製品の高さは、少なくとも7.62cm(3インチ)でなければならない。製品の温度は25℃でなければならない。
6.スピンドルを製品の中へ約6.4mm(約1/4インチ)下げる。スピンドルがプラスチック製カップの底に触れないかまたは試料の外に出ないようにヘリパススタンドの調整止めを設定する。
7.粘度計を開始し、ダイアルを1回転または2回転させ、ヘリパススタンド上で回転させる。ヘリパススタンドが下方の横断線の中央を通過する時にダイアル読取値を記録する。
8.ダイアル読取値に係数4,000を掛け、粘度読取値をcpsで報告する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
a.全ポリオール30重量%から54重量%、
b.全直鎖C10からC16モノアルキルスルホスクシネート5重量%から10重量%、および
c.N−アシルアミノ酸もしくはこのような酸の塩、またはこれらのブレンド0.6重量%から9重量%
を含むクレンジング組成物。
【請求項2】
全直鎖C8からC24モノアルキルホスフェート少なくとも2重量%から5重量%をさらに含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
水少なくとも15重量%をさらに含む、請求項1または2に記載の組成物。
【請求項4】
全モノアルキルスルホスクシネート対全モノアルキルホスフェートの比が1:10から10:1の範囲にある、請求項2または請求項3に記載の組成物。
【請求項5】
全モノアルキルスルホスクシネート対全N−アシルアミノ酸界面活性剤の比が1:10から10:1の範囲にある、請求項1から4のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項6】
ポリオールが、グリセリン、ジグリセリン、エトキシル化グリセリン、プロポキシル化グリセリン、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ソルビトール、ヒドロキシプロピルソルビトールヘキシレングリコール、1,3−ブチレングリコールもしくは1,2,6−ヘキサントリオール、またはこれらのブレンドから選択される、請求項1から5のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項7】
モノアルキルスルホスクシネートが、C10、C12もしくはC14モノアルキルスルホスクシネート、またはこれらのブレンドから選択される、請求項1から6のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項8】
モノアルキルホスフェートが、酸形態または中和形態のいずれかにあり得、ここで前記アルキル基がC6からC20の範囲にある、請求項2から7のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項9】
N−アシルアミノ酸界面活性剤が、C8からC16の範囲にあるアルキル鎖長を有する、請求項1から8のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項10】
粘度が、Tバー法によって測定して25℃で5,000から1,000,000cpsの範囲にある、請求項1から9のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項11】
組成物において、液晶相を誘導する秩序化液晶相誘導構造化剤を0.1重量%から15重量%さらに含む、請求項1から10のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項12】
秩序化液晶相クレンジング組成物がラメラ組成物である、請求項11に記載の組成物。
【請求項13】
秩序化液晶相誘導構造化剤が、C8からC24のアルケニルもしくは分岐アルキル脂肪酸またはこれらのエステル、C8からC24のアルケニルもしくは分岐アルキルアルコールまたはこれらのエーテル、C5からC14の直鎖アルキル脂肪酸、トリヒドロキシステアリン、あるいはこれらの誘導体または混合物から選択され、好ましくは、秩序化液晶相誘導構造化剤が、ラウリン酸、オレイン酸、パーム核酸、パーム脂肪酸、ココナッツ酸、イソステアリン酸、またはこれらの誘導体もしくは混合物から選択される、請求項1から12のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項14】
総濃度が0.1重量%より高いカチオン性ポリマーをさらに含む、請求項1から13のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項15】
全トリグリセリド油およびジグリセリド油4重量%未満をさらに含む、請求項1から14のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項16】
ジアルキレングリコール1重量%未満をさらに含む、請求項1から15のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項17】
石ケン5重量%未満をさらに含む、請求項1から16のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項18】
耐久性の泡立ち性を有する、すすぎが速い請求項1から17のいずれか一項に記載のクレンジング組成物を用いて皮膚または髪を洗浄する方法であり、
a.皮膚または髪に、耐久性の泡立ち性の組成物を付すステップ、
d.前記皮膚または髪から前記組成物をすすぐステップ、および
e.前記皮膚または髪を乾燥するステップ
を含む方法。

【公表番号】特表2008−530152(P2008−530152A)
【公表日】平成20年8月7日(2008.8.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−555483(P2007−555483)
【出願日】平成18年1月25日(2006.1.25)
【国際出願番号】PCT/EP2006/000771
【国際公開番号】WO2006/087086
【国際公開日】平成18年8月24日(2006.8.24)
【出願人】(590003065)ユニリーバー・ナームローゼ・ベンノートシヤープ (494)
【Fターム(参考)】