説明

現像装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置

【課題】現像剤担持体に対向するように上下方向に配設された2つの搬送部材とそれらの搬送部材に対向するように配設された搬送部材とによって現像剤の長手方向の循環経路を形成した場合であっても、第2搬送経路における内圧が高くなってトナーや現像剤が飛散してしまう不具合が生じにくい、現像装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置を提供する。
【解決手段】第3搬送経路B3には、その搬送方向中央部に、第3搬送経路B3において搬送路の断面積が最も小さくなるように形成された狭小部B31が設けられている。また、狭小部B31に対して搬送方向下流側の位置には、現像装置23の外部に連通する開口部23rが形成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ、又は、それらの複合機等の電子写真方式を用いた画像形成装置とそこに設置される現像装置及びプロセスカートリッジとに関し、特に、現像剤担持体に対向するように上下方向に配設された2つの搬送部材とそれらの搬送部材に対向するように配設された搬送部材とによって現像剤の長手方向の循環経路が形成された現像装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、複写機、プリンタ等の画像形成装置に設置される現像装置において、トナーとキャリアとからなる2成分現像剤(添加剤等を添加する場合も含むものとする。)を収容して、3つの搬送部材(搬送スクリュ)によって現像剤を長手方向に搬送しながら循環経路を形成する技術が知られている(例えば、特許文献1、2参照)。
【0003】
詳しくは、第1搬送部材(第1搬送スクリュ)は、現像剤担持体(現像ローラ)に対向するように設置されていて、現像剤を長手方向に搬送しながら現像剤担持体に現像剤を供給する。第2搬送部材(第2搬送スクリュ)は、第1搬送部材の下方の位置で現像剤担持体に対向するように設置されていて、現像剤担持体から離脱された現像剤を長手方向に搬送する。第3搬送部材(第3搬送スクリュ)は、第1搬送部材や第2搬送部材を介して現像剤担持体に対向するように設置されていて、第2搬送部材による第2搬送経路から搬送された現像剤を第1搬送部材による第1搬送経路の上流側に向けて斜め上方に搬送する。また、現像装置には、第2搬送部材による第2搬送経路の下流側と第3搬送部材による第3搬送経路の上流側とに連通する第1中継部と、第3搬送部材による第3搬送経路の下流側と第1搬送部材による第1搬送経路の上流側とに連通する第2中継部と、第1搬送部材による第1搬送経路の下流側と第2搬送部材による第2搬送経路の下流側とに連通する第3中継部と、が設けられていて、現像剤が長手方向に循環されながら現像工程がおこなわれている。
【0004】
このように3つ(又は、3つ以上)の搬送部材を用いて現像剤の循環経路を形成する現像装置は、2つの搬送部材を用いて現像剤の循環経路を形成する現像装置に比べて、長手方向の長さが長くなったり現像剤量が多くなったりしても良好な現像剤の循環経路を形成することができるため、高速化・大型化された画像形成装置に設置される現像装置として多く用いられている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述した従来の現像装置は、第1搬送経路では空気が現像剤担持体の回転に沿って装置外に吐き出されて内圧が低くなるのに対して、第2搬送経路では空気が現像剤担持体の回転に沿って装置内に引き込まれて内圧が高くなってしまっていた。そのため、第2搬送経路では、内圧の高さによって、シール性の低い部分からトナーや現像剤が飛散(噴出)してしまう不具合が生じてしまうことがあった。
特に、3つ以上の搬送部材を用いて現像剤の循環経路を形成する現像装置は、現像剤担持体や搬送部材の回転速度が高く、現像剤担持体や搬送部材の長手方向の長さも長く、内部に収容される現像剤の量も大きいため、上述した不具合が無視できないものになっていた。
【0006】
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、現像剤担持体に対向するように上下方向に配設された2つの搬送部材とそれらの搬送部材に対向するように配設された搬送部材とによって現像剤の長手方向の循環経路を形成した場合であっても、第2搬送経路における内圧が高くなってトナーや現像剤が飛散してしまう不具合が生じにくい、現像装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明の請求項1記載の発明にかかる現像装置は、キャリアとトナーとを有する現像剤を収容するとともに、像担持体上に形成される潜像を現像する現像装置であって、前記像担持体に対向するとともに、現像剤を担持する現像剤担持体と、装置内に収容された現像剤を長手方向に搬送して循環経路を形成する複数の搬送部材と、を備え、前記複数の搬送部材は、前記現像剤担持体に対向するとともに、現像剤を長手方向に搬送しながら当該現像剤担持体に現像剤を供給する第1搬送部材と、前記現像剤担持体に対向するとともに、当該現像剤担持体から離脱された現像剤を長手方向に搬送する第2搬送部材と、前記第2搬送部材によって搬送された現像剤を前記第1搬送部材による搬送経路の上流側に向けて搬送する第3搬送部材と、を具備し、前記第1搬送部材による第1搬送経路と、前記第2搬送部材による第2搬送経路と、前記第3搬送部材による第3搬送経路と、を隔絶する壁部をさらに備え、前記第3搬送経路は、その搬送方向中央部に配設されるとともに、当該第3搬送経路において搬送路の断面積が最も小さくなるように形成された狭小部と、前記狭小部に対して搬送方向下流側の位置であって現像剤に埋没しない位置に配設されるとともに、装置の外部に連通する開口部と、を具備したものである。
【0008】
なお、本願において、「プロセスカートリッジ」とは、像担持体を帯電する帯電部と、像担持体上に形成された潜像を現像する現像部(現像装置)と、像担持体上をクリーニングするクリーニング部とのうち、少なくとも1つと、像担持体とが、一体化されて、画像形成装置本体に対して着脱可能に設置されるユニットと定義する。
【発明の効果】
【0009】
本発明は、現像剤担持体に対向するように上下方向に配設された2つの搬送部材とそれらの搬送部材に対向するように配設された搬送部材とによって現像剤の長手方向の循環経路を形成した場合であっても、第3搬送経路における搬送方向中央部に狭小部を設けて、さらに狭小部の下流側の位置に装置外部に連通する開口部を設けているため、第2搬送経路における内圧が高くなってトナーや現像剤が飛散してしまう不具合が生じにくい、現像装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】この発明の実施の形態における画像形成装置を示す全体構成図である。
【図2】図1の画像形成装置に設置されたプロセスカートリッジを示す拡大図である。
【図3】現像装置を示す拡大図である。
【図4】現像装置における循環経路を長手方向にみた断面図である。
【図5】図4の循環経路における、(A)Y1−Y1断面を示す概略断面図と、(B)Y2−Y2断面を示す概略断面図と、である。
【図6】第3搬送経路における、(A)狭小部を示す概略断面図と、(B)広大部を示す概略断面図と、である。
【図7】別形態の現像装置における循環経路を長手方向にみた断面図である。
【図8】さらに別形態の現像装置を示す構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
実施の形態.
以下、この発明を実施するための形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
【0012】
まず、図1にて、実施の形態における画像形成装置全体の構成・動作について説明する。
書込み部2A〜2Dは、画像情報に基いて帯電工程後の感光体ドラム21(像担持体)に静電潜像を書き込むための装置である。書込み部2A〜2Dは、ポリゴンミラー3A〜3Dや光学素子4A〜4D等を用いた光走査装置である。なお、書込み部として、光走査装置の替わりにLEDアレイを用いることもできる。
給紙部61は、記録紙、OHP等の被転写材Pを格納して、画像形成時には被転写材Pを転写ベルト30に向けて給送する。
【0013】
転写ベルト30は、被転写材Pをその表面に静電的に吸着させて搬送して感光体ドラム21上に形成されたトナー像を被転写材P上に転写するための無端状ベルトであって、その外周面上に吸着ローラ64とベルトクリーナ65とを設けている。
転写ベルト30を介して感光体ドラム21に対向する転写ローラ24は、芯金と芯金を被覆する導電性弾性層とを有する。転写ローラ24の導電性弾性層は、ポリウレタンゴム、エチレン−プロピレン−ジエンポリエチレン(EPDM)等の弾性材料に、カーボンブラック、酸化亜鉛、酸化スズ等の導電性付与剤を配合分散して電気抵抗値(体積抵抗率)を中抵抗に調整した弾性体である。
【0014】
定着部66は、加熱ローラ68および加圧ローラ67を有し、被転写材P上のトナー像を圧力と熱とによって被転写材Pに定着させる。
転写ベルト30に沿って縦方向に配設された4つのプロセスカートリッジ20Y、20C、20M、20BKは、それぞれ、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックのトナー像を形成するためのものである。
【0015】
各プロセスカートリッジ20Y、20C、20M、20BK上には、各色(イエロー、シアン、マゼンタ、ブラック)のトナー(トナー粒子)を現像装置23に補給するトナーカートリッジ28Y、28C、28M、28BKが設置されている。
プロセスカートリッジ20Y、20C、20M、20BK、及び、トナーカートリッジ28Y、28C、28M、28BKは、転写ベルト30を回転支軸を中心に開放して装置本体1から着脱することができる。
【0016】
本実施の形態の画像形成装置は、複写機及びプリンタとして機能する複合型の画像形成装置である。複写機として機能する場合には、スキャナから読み込まれた画像情報に対してA/D変換、MTF補正、階調処理等の種々の画像処理が施されて書込みデータに変換される。プリンタとして機能する場合には、コンピュータ等から送信されるページ記述言語やビットマップ等の形式の画像情報に対して画像処理が施されて書込みデータに変換される。
【0017】
画像形成時には、書込み部2A〜2Dからプロセスカートリッジ20BK、20M、20C、20Yに対して、ブラック、マゼンタ、シアン、イエローの画像情報に応じた露光光がそれぞれ照射される。すなわち、各光源から発せられた露光光(レーザ光)がポリゴンミラー3A〜3D、光学素子4A〜4D等を通過して、各感光体ドラム21上に照射される。これによって、各プロセスカートリッジ20BK、20M、20C、20Yの感光体ドラム21(像担持体)上に、露光光に応じたトナー像が形成される。そして、このトナー像が、被転写材Pに転写されることになる。
【0018】
給紙部61から給送された被転写材Pは、レジストローラ63の位置で一旦タイミングを合わせて、転写ベルト30の位置に搬送される。転写ベルト30の送入位置に配設された吸着ローラ64は、電圧の印加によって送入された被転写材Pを転写ベルト30に吸着させる。転写ベルト30の矢印方向の走行にともない移動する被転写材Pは、各プロセスカートリッジ20Y、20C、20M、20BKの位置を順次通過して各色のトナー像が重ねて転写される。
【0019】
カラーのトナー像が転写された被転写材Pは、転写ベルト30から分離して定着部66に達する。被転写材P上のトナー像は、加熱ローラ68及び加圧ローラ67に挟まれつつ加熱されることで被転写材P上に定着される。一方、被転写材Pが分離した後の転写ベルト30表面は、その後にベルトクリーナ65の位置に達して、その表面に付着したトナー等の汚れがクリーニングされる。
【0020】
次に、画像形成装置におけるプロセスカートリッジ及びトナーカートリッジについて詳述する。
なお、各プロセスカートリッジ20Y、20C、20M、20BKはほぼ同一構造であって、各トナーカートリッジ28Y、28C、28M、28BKもほぼ同一構造であるために、図2にてプロセスカートリッジ及びトナーカートリッジは符号のアルファベット(Y、C、M、BK)を除して図示する。また、書込み部は符号のアルファベット(A〜D)を除して図示する。
【0021】
図2は、装置本体1に設置されたプロセスカートリッジ20及びトナーカートリッジ28を示す拡大図である。図3は、プロセスカートリッジ20に設置された現像装置23を示す拡大図である。図4は、現像装置23における循環経路を図3に示す矢印X方向から長手方向にみた断面図である。図5(A)は図4のY1−Y1断面を示す概略断面図であり、図5(B)は図4のY2−Y2断面を示す概略断面図である。また、図6(A)は第3搬送経路B3における狭小部B31を示す現像装置23の概略断面図であり、図5(B)は第3搬送経路B3における広大部B32を示す現像装置23の概略断面図である。
【0022】
図2に示すように、プロセスカートリッジ20は、像担持体としての感光体ドラム21、帯電部22、現像装置23(現像部)、クリーニング部25が一体化されたものである。
像担持体としての感光体ドラム21は、負帯電の有機感光体であって、不図示の回転駆動機構によって反時計方向に回転駆動される。
帯電部22は、芯金上に、ウレタン樹脂、導電性粒子としてのカーボンブラック、硫化剤、発泡剤等を処方した中抵抗の発泡ウレタン層をローラ状に形成した弾性を有する帯電ローラである。帯電部22の中抵抗層の材質としては、ウレタン、エチレン−プロピレン−ジエンポリエチレン(EPDM)、ブタジエンアクリロニトリルゴム(NBR)、シリコーンゴムや、イソプレンゴム等に抵抗調整のためにカーボンブラックや金属酸化物等の導電性物質を分散したゴム材や、またこれらを発泡させたものを用いることもできる。
クリーニング部25は、感光体ドラム21に摺接するクリーニングブラシ(又は、クリーニングブレード)が設置されていて、感光体ドラム21上の未転写トナーを機械的に除去・回収する。
【0023】
現像装置23は、現像剤担持体としての現像ローラ23aが感光体ドラム21に近接するように配置されていて、双方の対向部分には感光体ドラム21と磁気ブラシとが接触する現像領域が形成される。現像装置23内には、トナーTとキャリアCとからなる現像剤G(2成分現像剤)が収容されている。そして、現像装置23は、感光体ドラム21上に形成される静電潜像を現像する(トナー像を形成する。)。なお、現像装置23の構成・動作については、後で詳しく説明する。
【0024】
図2を参照して、トナーカートリッジ28は、その内部に現像装置23内に供給するための新品のトナーTを収容している。そして、トナーカートリッジ28から現像装置23に適宜に新品のトナーTが補給されることになる。具体的に、現像装置23に設置された磁気センサ26(図4を参照できる。)によって検知されるトナー濃度(現像剤G中のトナーTの割合である。)の情報に基いて、シャッタ機構80の開閉動作をおこなって、トナーカートリッジ28から現像装置23内に向けて現像剤Gを適宜に供給する。
供給管29は、トナーカートリッジ28から供給されるトナーTを現像装置23内に確実に導くためのものである。すなわち、トナーカートリッジ28から排出されたトナーTは、供給管29を介して、現像装置23内に供給される。
【0025】
次に、感光体ドラム21上でおこなわれる作像プロセスについて説明する。
図2を参照して、感光体ドラム21が反時計方向に回転駆動されると、まず、帯電部22の位置で感光体ドラム21の表面が一様に帯電される。その後、帯電された感光体ドラム21表面は、露光光Lの照射位置に達して、書込み部2による露光工程がおこなわれる。すなわち、露光光Lの照射によって感光体ドラム21上を画像情報に応じて選択的に除電することで、照射されなかった非画像部の電位との差(電位コントラスト)を発生させて静電潜像を形成する。なお、この露光工程は、感光体ドラム21の感光層中で電荷発生物質が光を受けて電荷を発生して、このうち正孔が感光体ドラム21表面の帯電電荷と打ち消しあうものである。
【0026】
その後、潜像が形成された感光体ドラム21表面は、現像装置23との対向位置に達する。感光体ドラム21上の静電潜像は、現像ローラ23a上の磁気ブラシと接触して、磁気ブラシ中の負帯電されたトナーTが付着されて可視化される。
詳しくは、現像ローラ23aの磁極による磁力で汲み上げられた現像剤Gは、現像剤規制部材としてのドクターブレード23cによって適量化された後に、感光体ドラム21との対向部である現像領域(現像ローラ23aと感光体ドラム21との対向領域である。)に搬送される。現像領域において穂立ちされたキャリアCが感光体ドラム21を摺擦する。このとき、キャリアCに混合されているトナーTは、キャリアCとの摩擦によって負帯電されている。これに対して、キャリアCは正帯電されている。不図示の電源部から現像ローラ23aに対して、所定の現像バイアスが印加される。これによって、現像ローラ23aと感光体ドラム21との間に電界が形成されて、負帯電されたトナーTが電界によって感光体ドラム21上の画像部にのみ選択的に付着してトナー像を形成する。
【0027】
その後、トナー像が形成された感光体ドラム21表面は、転写ベルト30及び転写ローラ24との対向位置に達する。そして、このタイミングに合わせてその対向位置に搬送された被転写材P上に、感光体ドラム21上のトナー像が転写される。このとき、転写ローラ24には、所定の電圧が印加されている。
その後、トナー像が転写された被転写材Pは、定着部66を通過して、排出ローラ69から装置外部に排出される。
【0028】
一方、転写工程時に被転写材Pに転写されずに感光体ドラム21上に残留したトナーT(未転写トナー)は、感光体ドラム21上に付着したままクリーニング部25との対向部に達する。そして、感光体ドラム21上の未転写トナーは、クリーニング部25で除去・回収される。その後、感光体ドラム21表面は、不図示の除電部を通過して、感光体ドラム21における一連の作像プロセスが終了する。
なお、クリーニング部25で回収された未転写トナーは、不図示の搬送チューブを経由して、廃トナーとして廃トナータンク100(図1を参照できる。)に回収される。
【0029】
以下、現像装置23の構成・動作について詳述する。
図3を参照して、現像装置23は、現像剤担持体としての現像ローラ23a、搬送部材としての搬送スクリュ23b1〜23b3(オーガスクリュ)、現像剤規制部材としてのドクターブレード23c、等で構成されている。また、現像装置23内には、現像剤Gを搬送して循環経路を形成する3つの搬送経路B1〜B3(現像剤搬送部)が形成されている。
【0030】
現像ローラ23a(現像剤担持体)は、アルミニウム、真鍮、ステンレス、導電性樹脂等の非磁性体を円筒形に形成してなるスリーブが不図示の回転駆動機構によって時計方向に回転されるように構成されている。現像ローラ23aのスリーブ内には、スリーブの周面に現像剤Gの穂立ちを生じるように磁界を形成するマグネットが固設されている。マグネットから発せられる法線方向磁力線に沿うように、現像剤G中のキャリアCがスリーブ上にチェーン状に穂立ちする。このチェーン状に穂立ちしたキャリアCに帯電したトナーTが付着されて、磁気ブラシが形成される。磁気ブラシは、スリーブの回転によってスリーブと同方向(時計方向)に移送される。
ドクターブレード23c(現像剤規制部材)は、現像領域の上流側に設置されていて、現像ローラ23a上の現像剤を適量に規制する。
【0031】
3つの搬送スクリュ23b1〜23b3(搬送部材)は、軸部上に螺旋状にスクリュ部が形成されたものであって、現像装置23内に収容された現像剤Gを長手方向(図2の紙面垂直方向である。)に循環しながら撹拌・混合する。
第1搬送部材としての第1搬送スクリュ23b1は、第1搬送経路B1であって現像ローラ23aに対向する位置に配設されていて、現像剤Gを水平方向に搬送する(図4の白矢印に示す左方向の搬送である。)とともに、現像ローラ23a上に現像剤Gを供給する。換言すると、第1搬送スクリュ23b1による第1搬送経路B1は、現像ローラ23aに対向するとともに、現像剤Gを長手方向(現像ローラ23aの回転軸方向である。)に搬送しながら現像ローラ23aに現像剤Gを供給する。
【0032】
第2搬送部材としての第2搬送スクリュ23b2は、第2搬送経路B2に設置されている。第2搬送スクリュ23b2は、第1搬送スクリュ23b1の下方であって現像ローラ23aに対向する位置に配設されている。そして、現像ローラ23aから離脱した現像剤G(現像工程後に剤離れ極によって現像ローラ23a上から強制的に離脱された現像剤Gある。)を水平方向に搬送する(図4の白矢印に示す左方向の搬送である。)。換言すると、第2搬送スクリュ23b2による第2搬送経路B2は、第1搬送経路B1の下方であって現像ローラ23aに対向する位置に配設されるとともに、現像ローラ23aから離脱された現像剤Gを長手方向に搬送する。
第1搬送スクリュ23b1及び第2搬送スクリュ23b2は、現像ローラ23aや感光体ドラム21と同様に、回転軸がほぼ水平になるように配設されている。
【0033】
第3搬送部材としての第3搬送スクリュ23b3は、第3搬送経路B3に設置されている。第3搬送スクリュ23b3は、第2搬送経路B2の下流側(搬送方向下流側)と、第1搬送経路B1の上流側(搬送方向上流側)と、を直線的に結ぶように、水平方向に対して斜めに配設されている(図4を参照できる。)。換言すると、第3搬送スクリュ23b3は、搬送方向上流側から搬送方向下流側に向けて現像剤Gを斜め上方に搬送する。
そして、第3搬送スクリュ23b3は、第2搬送スクリュ23b2によって搬送された現像剤Gを第1搬送部材23b1による搬送経路B1の上流側に搬送するとともに、第1搬送スクリュ23b1による搬送経路B1の下流側から第3中継部23h(落下経路)を介して循環される現像剤Gを第1搬送部材23b1による搬送経路B1の上流側に搬送する(図4の白矢印に示す右斜め上方への搬送である。)。換言すると、第3搬送経路B3は、第2搬送経路B2によって搬送された現像剤Gを第1搬送経路B1の上流側に搬送するとともに、第1搬送経路B1の下流側に達した現像剤Gを第1搬送経路B1の上流側に搬送する。
【0034】
なお、第1搬送スクリュ23b1による搬送経路(第1搬送経路B1)と、第2搬送スクリュ23b2による搬送経路(第2搬送経路B2)と、第3搬送スクリュ23b3による搬送経路(第3搬送経路B3)と、は壁部によって隔絶されている。
図4及び図5(A)を参照して、壁部には、第2搬送経路B2の下流側と、第3搬送経路B3の上流側と、を連通させる第1中継部23fが形成されている。また、壁部には、第1搬送経路B1の下流側と、第2搬送経路B2の下流側と、を連通させる第3中継部23hが形成されている。さらに、図4及び図5(B)を参照して、壁部には、第3搬送経路B3の下流側と、第1搬送経路B1の上流側と、を連通させる第2中継部23gが形成されている。
なお、本実施の形態では、第1搬送経路B1の下流側と、第2搬送経路B2の下流側と、を連通させるように第3中継部23hを形成して、第1搬送経路B1の下流側に達した現像剤Gを第3搬送経路B3の上流側に間接的に流入させるように構成した。これに対して、第1搬送経路B1の下流側と、第3搬送経路B3の上流側と、を連通させるように第3中継部を形成して、第1搬送経路B1の下流側に達した現像剤Gを第3搬送経路B3の上流側に直接的に流入させるように構成することもできる。
【0035】
このような構成により、3つの搬送経路B1〜B3(搬送スクリュ23b1〜23b3)によって、現像装置23において現像剤Gを長手方向に循環させる循環経路が形成されることになる。すなわち、現像装置23が稼動されると、装置内に収容された現像剤Gは図4中の白矢印で示すように循環(流動)することになる。
なお、第3搬送経路B3にはトナー濃度センサとしての磁気センサ26が設置されている。そして、磁気センサ26によって検知されるトナー濃度の情報に基いて、トナーカートリッジ28から現像装置23内に向けて供給管29を介してトナーTが供給される。本実施の形態では、現像装置23内の現像剤Gのトナー濃度が4〜7重量%になるように制御されている。
【0036】
以下、図4、図6にて、本実施の形態において特徴的な、現像装置23の構成・動作について詳述する。
図4及び図6(A)を参照して、第3搬送経路B3には、その搬送方向中央部(上流側である。)に、第3搬送経路B3において搬送路の断面積が最も小さくなるように形成された狭小部B31が設けられている。さらに、図4及び図6(B)を参照して、第3搬送経路B3には、狭小部B31に対して搬送方向下流側の位置であって現像剤Gに埋没しない位置(第3搬送スクリュ23b3に対して上方に充分に離れた位置である。)に、現像装置23の外部に連通する開口部23rが設けられている。
【0037】
詳しくは、狭小部B31は、第1中継部23fに対して搬送方向下流側に配設されている。狭小部B31は、第3搬送スクリュ23b3のスクリュ部の外径部に対して0.5〜2mm程度のギャップが周方向にわたって形成されるように、その断面形状が第3搬送スクリュ23b3の回転軸を中心にして同心円状に形成されている。
開口部23rは、第2中継部23gに対して搬送方向上流側において、現像装置23のケース(壁部)の上方に開口するように形成されている。開口部23rは、狭小部B31に対して下流側の位置で隣接する広大部B32(第3搬送経路B3において搬送路の断面積が最大となるように形成されている部分である。)に形成されている。開口部23rが形成された広大部B32は、底部から側部にかけて第3搬送スクリュ23b3のスクリュ部の外径部に対して0.5〜2mm程度のギャップがあくように形成されていて、そこから天井部にかけて第3搬送スクリュ23b3に対して上方に充分な距離(少なくとも、スクリュ部の上端からスクリュ部の半径分以上の距離である。)があけられるように形成されている。
そして、その天井部に開口部23rが形成されている。さらに、開口部23rを覆うようにフィルタ41が設置(貼着)されている。このフィルタ41は、1〜10μmの孔が多数形成されていて、現像装置23の外部に空気のみを排出してトナーT(又は、キャリアC)を捕集するためのものである。
【0038】
このような構成により、第2搬送経路B2において現像ローラ23aの回転に沿って現像装置23(第2搬送経路B2)内に空気が引き込まれて内圧が高くなりそうになっても、第1中継部23fを介して第2搬送経路B2に連通する第3搬送経路B3の狭小部B31が吸引ポンプごとく機能するために、第2搬送経路B2における内圧の高まりを軽減することができる。これは、連通した空間同士の間で、圧力が一定になろうとする性質を利用したものである。すなわち、現像ローラ23aの回転に沿って第2搬送経路B2内に引き込まれた空気は、開口部23rを通じて常に外気圧と同じ内圧に維持される広大部B32に向けて、狭小部B31のポンプ作用(広大部B32との圧力差と第3搬送スクリュ23b3の回転とによって空気を上流側から下流側に吸引する動作である。)によって流動して、広大部B32で外気圧とのバランスが維持される(内圧を高める分の空気が開口部23rから外部に排出される)。
このようにして、第2搬送経路B2の内圧は、外気圧とほぼ同等になるように維持されるために、第2搬送経路B2において内圧が高まりシール性の低い部分からトナーTや現像剤Gが飛散(噴出)してしまう不具合が抑止されることになる。
【0039】
ここで、本実施の形態では、上述した狭小部B31のポンプ作用をさらに確実かつ効率的に発揮するために、図4に示すように、第3搬送経路B3において第1中継部23fの位置から狭小部B31の位置までの搬送路の断面積が漸減するように形成している。すなわち、第3搬送経路B3において第1中継部23fの位置から狭小部B31の位置まで搬送路の断面積が徐々に小さくなるように形成することで、第1中継部23fから流入した空気が、狭小部B31の位置までスムーズに流動することになる(吸引されることになる)。
【0040】
また、本実施の形態では、上述した第2搬送経路B2から第3搬送経路B3への空気の流動が確実に生じるように、第1中継部23fが、現像剤Gに埋没しないように形成されている。具体的には、図5(A)に示すように、第1中継部23fの上端が、第1中継部23fで受け渡しされる現像剤Gの剤面(高さ)に対して充分に上方に離れていて、第1中継部23fにて空気の流動が確実におこなわれるように構成されている。
一方、第2中継部23gは、現像剤Gに埋没するように形成されている。これは、第1搬送経路B1では現像ローラ23aの回転に沿って現像装置23の外部に空気が吐き出されるため、第1搬送経路B1の内圧が低くなりやすいためである。すなわち、第2中継部23gを現像剤Gで埋没させることで、第2中継部23gを介して第1搬送経路B1と第3搬送経路B3との間で空気の受け渡しがされにくくなるため、第1搬送経路B1の内圧を低目に維持して、第1搬送経路B1においてトナーTや現像剤Gが飛散する不具合を抑止する効果を高めることができる。具体的には、図5(B)に示すように、第2中継部23gの上端が、第2中継部23gで受け渡しされる現像剤Gの剤面(高さ)に対してほぼ同等になるように構成している。
【0041】
また、上述した狭小部B31のポンプ作用をさらに確実かつ効率的に発揮するために、狭小部B31は、その長手方向の長さH2が、第3搬送経路B3の長手方向の長さH1に対して10%以上になるように形成することが好ましい。本実施の形態では、狭小部B31の長手方向の長さH2が、第3搬送経路B3の長手方向の長さH1に対して15%程度に設定されている。
このような構成により、狭小部B31において、第3搬送スクリュ23b3のスクリュピッチが少なくとも1周期分は確保できるため、第3搬送スクリュ23b3の回転によって空気を上流側から下流側に流動させる機能を確実に発揮させることができる。
【0042】
また、上述した狭小部B31のポンプ作用をさらに確実かつ効率的に発揮するために、第3搬送スクリュ23b3の搬送力(現像剤Gを長手方向に搬送する力である。)が、第1搬送スクリュ23b1の搬送力や第2搬送スクリュ23b2の搬送力に比べて大きくなるように形成することが好ましい。具体的には、第3搬送スクリュ23b3のスクリュピッチやスクリュ径や回転速度を、第1搬送スクリュ23b1や第2搬送スクリュ23b2のものよりも大きく設定することで、第3搬送スクリュ23b3の搬送力を高めることができる。
【0043】
なお、本実施の形態における現像装置23は、第3搬送経路B3の広大部B32に形成した開口部23rをフィルタ41で覆うように構成して、開口部23rから外部にトナーTが飛散する不具合を防止している。
これに対して、図7に示すように、第3搬送経路B3の広大部B32に形成した開口部23rの真下に剤避け板42(下方からみたときに開口部23rを覆うように開口部23rから微小距離だけ離れて設置された板状部材である。)を設置してラビリンス構造を採った場合であっても、開口部23rから外部にトナーTが飛散する不具合を防止することができる。
【0044】
また、本実施の形態において、開口部23rを介して現像装置13内の空気を吸引する吸引手段を設けることもできる。
具体的に、図8を参照して、開口部23rの上方にダクトを介して吸引手段としての吸引ファン110を設置する。このような場合には、吸引ファン110からの吸引によって広大部B32の内圧が外気圧よりも低くなるため、それにともない第2搬送経路B2の内圧も低目に維持されて、第2搬送経路B2からトナーTや現像剤Gが飛散する不具合がさらに確実に抑止されることになる。
なお、図8では、現像装置23から吸引した空気がチューブ120を介して廃トナータンク100に流入するように構成されている。そして、廃トナータンク100に流入された空気は、フィルタ101が設置された開口を介して、タンク外に排出されることになる。このように現像装置23から吸引した空気を作像部から離れた所定の場所に導くことで、作像部の周囲に気流が生じて出力画像に影響する不具合が抑止されることになる。
【0045】
以上説明したように、本実施の形態では、現像ローラ23a(現像剤担持体)に対向するように上下方向に配設された2つの搬送スクリュ23b1、23b2(搬送部材)とそれらの搬送スクリュ23b1、23b2に対向するように配設された第3搬送スクリュ23b3とによって現像剤Gの長手方向の循環経路を形成した場合であっても、第3搬送経路B3における搬送方向中央部に狭小部B31を設けて、さらに狭小部B32の下流側の位置に現像装置13の外部に連通する開口部23rを設けているため、第2搬送経路B2における内圧が高くなってトナーTや現像剤Gが飛散してしまう不具合を生じにくくすることができる。
【0046】
なお、本実施の形態では、搬送スクリュ23b1〜23b3が3つ設置された現像装置23に対して本発明を適用したが、搬送スクリュが4つ以上設置された現像装置に対しても本発明を適用することができる。その場合も、本実施の形態と同様の効果を得ることができる。
また、本実施の形態では、第3搬送スクリュ23b3を水平方向に対して斜めに配設したが、第3搬送スクリュ23b3を水平に配設することもできる。
【0047】
また、本実施の形態では、供給手段としてのトナーカートリッジ28から現像装置23に向けてトナーTを供給したが、供給手段から新品の現像剤G(トナーT及びキャリアC)を現像装置23に向けて供給することもできる。その場合、新品の現像剤Gが供給される現像装置23には、余剰の現像剤G(キャリアC)を排出するための排出手段が設けられることになる。このような場合であっても、本実施の形態と同様の効果を得ることができる。
【0048】
また、本実施の形態においては、作像部の一部がプロセスカートリッジ20で構成される画像形成装置に対して、本発明を適用した。しかし、本発明の適用はこれに限定されることなく、作像部がプロセスカートリッジ化されていない画像形成装置に対しても、当然に本発明を適用することができる。具体的に、現像装置23が単体で画像形成装置本体に着脱されるユニットして構成されている場合であっても、当然に本発明を適用することができる。
さらに、本実施の形態では、現像ローラ23aが1つ設置された現像装置23に対して本発明を適用したが、現像ローラが2つ以上設置された現像装置に対しても当然に本発明を適用することができる。その場合にも、本実施の形態と同様の効果を得ることができる。
【0049】
なお、本発明が本実施の形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、本実施の形態の中で示唆した以外にも、本実施の形態は適宜変更され得ることは明らかである。また、前記構成部材の数、位置、形状等は本実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等にすることができる。
【符号の説明】
【0050】
1 画像形成装置本体(装置本体)、
20、20Y、20C、20M、20BK プロセスカートリッジ、
21 感光体ドラム(像担持体)、
23 現像装置(現像部)、
23a 現像ローラ(現像剤担持体)、
23b1 第1搬送スクリュ(第1搬送部材)、
23b2 第2搬送スクリュ(第2搬送部材)、
23b3 第3搬送スクリュ(第3搬送部材)、
23c ドクターブレード(現像剤規制部材)、
23f 第1中継部、
23g 第2中継部、
23h 第3中継部、
23r 開口部、
41 フィルタ、
42 剤避け板、
110 吸引ファン(吸引手段)、
B1 第1搬送経路、 B2 第2搬送経路、 B3 第3搬送経路、
B31 狭小部、 B32 広大部、
G 現像剤(2成分現像剤)、 T トナー、 C キャリア。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0051】
【特許文献1】特開2007−316495号公報
【特許文献2】特開2001−249545号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
キャリアとトナーとを有する現像剤を収容するとともに、像担持体上に形成される潜像を現像する現像装置であって、
前記像担持体に対向するとともに、現像剤を担持する現像剤担持体と、
装置内に収容された現像剤を長手方向に搬送して循環経路を形成する複数の搬送部材と、
を備え、
前記複数の搬送部材は、
前記現像剤担持体に対向するとともに、現像剤を長手方向に搬送しながら当該現像剤担持体に現像剤を供給する第1搬送部材と、
前記現像剤担持体に対向するとともに、当該現像剤担持体から離脱された現像剤を長手方向に搬送する第2搬送部材と、
前記第2搬送部材によって搬送された現像剤を前記第1搬送部材による搬送経路の上流側に向けて搬送する第3搬送部材と、
を具備し、
前記第1搬送部材による第1搬送経路と、前記第2搬送部材による第2搬送経路と、前記第3搬送部材による第3搬送経路と、を隔絶する壁部をさらに備え、
前記第3搬送経路は、
その搬送方向中央部に配設されるとともに、当該第3搬送経路において搬送路の断面積が最も小さくなるように形成された狭小部と、
前記狭小部に対して搬送方向下流側の位置であって現像剤に埋没しない位置に配設されるとともに、装置の外部に連通する開口部と、
を具備したことを特徴とする現像装置。
【請求項2】
前記壁部は、
前記第2搬送経路の搬送方向下流側と前記第3搬送経路の搬送方向上流側とを連通させる第1中継部と、
前記第3搬送経路の搬送方向下流側と前記第1搬送経路の搬送方向上流側とを連通させる第2中継部と、
前記第1搬送経路の搬送方向下流側と前記第2搬送経路の搬送方向下流側とを連通させる第3中継部と、
を具備し、
前記第2搬送経路は、前記第1搬送経路の下方に配設されて、
前記第3搬送部材は、搬送方向上流側から搬送方向下流側に向けて現像剤を斜め上方に搬送することを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
【請求項3】
前記狭小部は、前記第1中継部に対して搬送方向下流側に配設され、
前記開口部は、前記第2中継部に対して搬送方向上流側に配設されたことを特徴とする請求項2に記載の現像装置。
【請求項4】
前記第3搬送経路は、
前記第1中継部の位置から前記狭小部の位置までの搬送路の断面積が漸減するように形成され、
前記狭小部に対して搬送方向下流側の位置で隣接する部分の断面積が最大となるように形成されるとともに、当該部分に前記開口部が形成されたことを特徴とする請求項3に記載の現像装置。
【請求項5】
前記第1中継部は、現像剤に埋没しないように形成され、
前記第2中継部は、現像剤に埋没するように形成されたことを特徴とする請求項2〜請求項4のいずれかに記載の現像装置。
【請求項6】
前記狭小部は、その長手方向の長さが、前記第3搬送経路の長手方向の長さに対して10%以上になるように形成されたことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の現像装置。
【請求項7】
前記第3搬送部材は、現像剤を搬送する搬送力が、前記第1搬送部材における現像剤を搬送する搬送力に比べて大きく、前記第2搬送部材における現像剤を搬送する搬送力に比べて大きくなるように形成されたことを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載の現像装置。
【請求項8】
前記開口部を覆うとともに、前記トナーを捕集可能に形成されたフィルタをさらに備えたことを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれかに記載の現像装置。
【請求項9】
前記開口部を介して装置内の空気を吸引する吸引手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれかに記載の現像装置。
【請求項10】
画像形成装置の装置本体に対して着脱可能に設置されるプロセスカートリッジであって、
請求項1〜請求項9のいずれかに記載の現像装置と前記像担持体とが一体化されたことを特徴とするプロセスカートリッジ。
【請求項11】
請求項1〜請求項9のいずれかに記載の現像装置と前記像担持体とを備えたことを特徴とする画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2013−37268(P2013−37268A)
【公開日】平成25年2月21日(2013.2.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−174819(P2011−174819)
【出願日】平成23年8月10日(2011.8.10)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】